説明

接触物の製造方法、接触物、付加重合用触媒、および付加重合体の製造方法

【課題】より分子量が高い付加重合体を得ることができる付加重合用触媒を提供すること。
【解決手段】金属酸化物と、下式[1]又は[2]で表される化合物とを接触させ、この接触物を付加重合用の触媒成分とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、付加重合用触媒成分として有用な接触物の製造方法、該接触物を用いる付加重合用触媒の製造方法、および該付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
オレフィン重合体は、機械的性質等に優れ、また、安価で経済的であることから、その物性を利用して、種々な用途に用いられている。なかでも、メタロセン触媒を用いて重合されたエチレン系重合体が機械的強度等に優れることが知られており、検討されてきた。
例えば、特許文献1には、ビス(ペンタフルオロフェノキシ)亜鉛、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムクロライド、およびトリイソブチルアルミニウムを接触させてなるオレフィン重合用触媒を用いることにより、Mw97000のエチレン−へキセン共重合体が得られることが記載されている。
一般に、付加重合体の製造に際して、より高分子量の付加重合体が得られれば、より多様な分子設計が可能となることから、より高分子量の付加重合体を製造できる方法が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−181327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかる現状において、本発明が解決しようとする課題は、より分子量が高い付加重合体を得ることができる接触物、該接触物の製造方法、該接触物を用いる付加重合用触媒、および該付加重合用触媒を用いる付加重合体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、金属酸化物と、下式[1]または[2]で表される化合物とを接触させてなる接触物の製造方法である:

式中、RおよびRはそれぞれ互いに同一または異なり、炭素原子数が1〜20であって1〜4価のハロゲン化ヒドロカルビル基を表し、Tは炭素原子または硫黄原子を表し、Tは酸素原子または硫黄原子を表し、Tは周期律表第16族原子を表し、nは1〜4の整数である。
【0006】
また本発明は、上記の製造方法で製造される接触物(付加重合用触媒成分として)と、周期律表第3族〜第11族の遷移金属化合物と、任意に有機アルミニウム化合物とを接触させてなる付加重合用触媒の製造方法である。以下、付加重合用触媒成分と、周期律表第3族〜第11族の遷移金属化合物とを接触させてなる付加重合用触媒の製造方法を「重合触媒の製造方法−1」と言い、付加重合用触媒成分と、周期律表第3族〜第11族の遷移金属化合物と、有機アルミニウム化合物とを接触させてなる付加重合用触媒の製造方法を「重合触媒の製造方法−2」と言う。
【0007】
さらに本発明は、上記の重合触媒の製造方法−1または2で製造される付加重合用触媒の存在下に付加重合性単量体を重合してなる付加重合体の製造方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば分子量の高い付加重合体の製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上記金属酸化物として、酸化ベリリウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化カドミウム、および酸化水銀のような周期律表第1、2および12〜18族の典型元素からなる金属酸化物;ならびに酸化ストロンチウム、酸化スカンジウム、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化クロム、酸化マンガン、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化モリブデンのような周期律表第3〜11族の遷移元素からなる金属酸化物を例示することができる。
【0010】
金属酸化物は、好ましくは周期律表第1、2および12〜18族の典型元素からなる金属酸化物であり、より好ましくは酸化亜鉛、酸化カドミウムおよび酸化水銀のような周期律表12族原子の酸化物、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムまたは酸化カルシウムであり、更に好ましくは酸化亜鉛、酸化カドミウムおよび酸化水銀のような周期律表12族原子の酸化物であり、最も好ましくは酸化亜鉛である。
【0011】
上式[1]および[2]において、1〜4価のRおよびRの炭素原子数1〜20のハロゲン化ヒドロカルビル基として、パーフルオロメチル基、1,2,2,2−テトラフルオロエチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロ(n−プロピル)基、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、パーフルオロイソプロピル基、パーフルオロ(n−ブチル)基、パーフルオロ(sec−ブチル)基、パーフルオロイソブチル基、パーフルオロ(tert−ブチル)基、パーフルオロ(n−ペンチル)基、パーフルオロ(n−ヘキシル)基、パーフルオロシクロヘキシル基、ペンタフルオロフェニル基、パーフルオロ(n−ヘプチル)基、パーフルオロ(n−オクチル)基、パーフルオロ(n−ノニル)基、パーフルオロ(n−デシル)基、パーフルオロデカヒドロナフチル基、パーフルオロ(n−ウンデシル)基、パーフルオロ(n−ドデシル)基、パーフルオロ(n−トリシル)基、パーフルオロ(n−ペンタデシル)基、パーフルオロ(n−ヘプタデシル)基、パーフルオロメチレン基、トリフルオロエチレン基、パーフルオロエチレン基、パーフルオロプロピレン基、パーフルオロブチレン基、パーフルオロペンチレン基、パーフルオロへキシレン基、パーフルオロへプチレン基、パーフルオロオクチレン基、パーフルオロデシレン基や、上記の「フルオロ」をクロロ、ブロモまたはヨードに変えたハロゲン化ヒドロカルビル基を例示することができる。
【0012】
中でも、ハロゲン化ヒドロカルビル基は好ましくは炭素原子数1〜20のフッ素化ヒドロカルビル基であり、ハロゲン化ヒドロカルビル基の価数は好ましくは1または2価である。該炭素原子数1〜20のフッ素化ヒドロカルビル基は、(1)好ましくは、炭素原子数1〜10の直鎖状、分枝状または環状のフッ素化ヒドロカルビル基であり、(2)より好ましくは、1,2,2,2−テトラフルオロエチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロ(n−プロピル)基、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、パーフルオロイソプロピル基、パーフルオロ(n−ブチル)基、パーフルオロ(sec−ブチル)基、パーフルオロイソブチル基、パーフルオロ(tert−ブチル)基、パーフルオロ(n−ペンチル)基、パーフルオロ(n−ヘキシル)基、パーフルオロシクロヘキシル基、ペンタフルオロフェニル基、パーフルオロ(n−ヘプチル)基、パーフルオロ(n−オクチル)基、パーフルオロ(n−ノニル)基、パーフルオロ(n−デシル)基およびパーフルオロデカヒドロナフチル基のような1価の炭素原子数2〜10の直鎖状、分枝状もしくは環状のフッ素化ヒドロカルビル基;またはパーフルオロメチレン基、トリフルオロエチレン基、パーフルオロエチレン基、パーフルオロプロピレン基、パーフルオロブチレン基、パーフルオロペンチレン基、パーフルオロへキシレン基、パーフルオロへプチレン基、パーフルオロオクチレン基およびパーフルオロデシレン基のような2価の炭素原子数1〜10の直鎖状、分枝状または環状のパーフルオロカルビル基であり、(3)更に好ましくは、1,2,2,2−テトラフルオロエチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロ(n−プロピル)基、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、パーフルオロイソプロピル基、パーフルオロ(n−ブチル)基、パーフルオロ(sec−ブチル)基、パーフルオロイソブチル基、パーフルオロ(tert−ブチル)基、パーフルオロ(n−ペンチル)基、パーフルオロ(n−ヘキシル)、パーフルオロ(n−ヘプチル)基、パーフルオロ(n−オクチル)基、パーフルオロ(n−ノニル)基およびはパーフルオロ(n−デシル)のような1価の炭素原子数2〜10の直鎖状もしくは分枝状のフッ素化ヒドロカルビル基;またはパーフルオロメチレン基、パーフルオロエチレン基、パーフルオロプロピレン基、パーフルオロブチレン基、パーフルオロペンチレン基、パーフルオロへキシレン基、パーフルオロへプチレン基、パーフルオロオクチレン基およびはパーフルオロデシレン基のような2価の炭素原子数1〜10の直鎖状もしくは分枝状のパーフルオロカルビル基であり、(4)最も好ましくは、パーフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、パーフルオロイソプロピル基、パーフルオロ(n−ペンチル)基のような炭素原子数1〜8の、直鎖状または分枝状のフッ素化ヒドロカルビル基、パーフルオロメチレン基、パーフルオロエチレン基、パーフルオロブチレン基、パーフルオロペンチレン基、パーフルオロへキシレン基もしくはパーフルオロオクチレン基のような炭素原子数1〜8の、直鎖状または分枝状のフッ素化ヒドロカルビレン基である。
【0013】
上式[1]において、Tは炭素原子または硫黄原子を表し、好ましくは炭素原子であり、Tは酸素原子または硫黄原子を表し、好ましくは酸素原子である。Tの周期律表第16族原子として、酸素原子および硫黄原子を例示することができ、好ましくは酸素原子または硫黄原子であり、特に好ましくは酸素原子である。
【0014】
式[1]で表される化合物は、公知の化合物であってもよい。該化合物として、トリフルオロ酢酸、2,3,3,3−テトラフルオロプロピオン酸、ペンタフルオロプロピオン酸、ヘプタフルオロ酪酸、3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピオン酸、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピオン酸、ノナフルオロ吉草酸、2,3,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−トリフルオロメチル酪酸、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタルオロ−3−トリフルオロメチル酪酸、3,3,3−トリフルオロ−2,2−ビス(トリフルオロメチル)プロピオン酸、ウンデカフルオロへキサン酸、トリデカフルオロヘプタン酸、1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ウンデカフルオロシクロヘキサンカルボン酸、ペンタフルオロ安息香酸、ペンタデカフルオロオクタン酸、ヘプタデカフルオロノナン酸、ノナデカフルオロデカン酸、ヘンエイコサフルオロウンデカン酸、1,2,2,3,3,4,4,4a,5,5,6,6,7,7,8,8,8a−ヘプタデカフルオロデカヒドロ−1−ナフタレンカルボン酸、トリコサフルオロドデカン酸、ペンタコサフルオロトリデカン酸、ヘプタコサフルオロテトラデカン酸、ヘントリアコンタフルオロヘキサデカン酸、ペンタトリアコンタオクタデカン酸、ジフルオロマロン酸、トリフルオロこはく酸、テトラフルオロこはく酸、ヘキサフルオログルタル酸、オクタフルオロアジピン酸、デカフルオロピメリン酸、ドデカフルオロスベリン酸、テトラデカフルオロアゼライン酸、ヘキサデカフルオロセバシン酸、エイコサフルオロドデカン二酸およびこれらの2以上の組み合わせを例示することができる。
【0015】
中でも、好ましくは、トリフルオロ酢酸、2,3,3,3−テトラフルオロプロピオン酸、ペンタフルオロプロピオン酸、ヘプタフルオロ酪酸、3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピオン酸、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピオン酸、ノナフルオロ吉草酸、2,3,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−トリフルオロメチル酪酸、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−3−トリフルオロメチル酪酸、3,3,3−トリフルオロ−2,2−ビス(トリフルオロメチル)プロピオン酸、ウンデカフルオロへキサン酸、トリデカフルオロヘプタン酸、1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ウンデカフルオロシクロヘキサンカルボン酸、ペンタフルオロ安息香酸、ペンタデカフルオロオクタン酸、ヘプタデカフルオロノナン酸、ノナデカフルオロデカン酸、ヘンエイコサフルオロウンデカン酸、1,2,2,3,3,4,4,4a,5,5,6,6,7,7,8,8,8a−ヘプタデカフルオロデカヒドロ−1−ナフタレンカルボン酸、ジフルオロマロン酸、トリフルオロこはく酸、テトラフルオロこはく酸、ヘキサフルオログルタル酸、オクタフルオロアジピン酸、デカフルオロピメリン酸、ドデカフルオロスベリン酸、テトラデカフルオロアゼライン酸、ヘキサデカフルオロセバシン酸または、エイコサフルオロドデカン二酸であり、より好ましくは、2,3,3,3−テトラフルオロプロピオン酸、ペンタフルオロプロピオン酸、ヘプタフルオロ酪酸、3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピオン酸、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピオン酸、ノナフルオロ吉草酸、2,3,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−トリフルオロメチル酪酸、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−3−トリフルオロメチル酪酸、3,3,3−トリフルオロ−2,2−ビス(トリフルオロメチル)プロピオン酸、ウンデカフルオロへキサン酸、トリデカフルオロヘプタン酸、1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ウンデカフルオロシクロヘキサンカルボン酸、ペンタフルオロ安息香酸、ペンタデカフルオロオクタン酸、ヘプタデカフルオロノナン酸、ノナデカフルオロデカン酸、ヘンエイコサフルオロウンデカン酸、1,2,2,3,3,4,4,4a,5,5,6,6,7,7,8,8,8a−ヘプタデカフルオロデカヒドロ−1−ナフタレンカルボン酸、ジフルオロマロン酸、トリフルオロこはく酸、テトラフルオロこはく酸、ヘキサフルオログルタル酸、オクタフルオロアジピン酸、デカフルオロピメリン酸、ドデカフルオロスベリン酸、テトラデカフルオロアゼライン酸、ヘキサデカフルオロセバシン酸またはエイコサフルオロドデカン二酸であり、更に好ましくは、2,3,3,3−テトラフルオロプロピオン酸、ペンタフルオロプロピオン酸、ヘプタフルオロ酪酸、3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピオン酸、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピオン酸、ノナフルオロ吉草酸、2,3,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−2−トリフルオロメチル酪酸、2,2,3,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−3−トリフルオロメチル酪酸、3,3,3−トリフルオロ−2,2−ビス(トリフルオロメチル)プロピオン酸、ウンデカフルオロへキサン酸、トリデカフルオロヘプタン酸、ペンタデカフルオロオクタン酸、ヘプタデカフルオロノナン酸、ノナデカフルオロデカン酸、ヘンエイコサフルオロウンデカン酸、ジフルオロマロン酸、テトラフルオロこはく酸、ヘキサフルオログルタル酸、オクタフルオロアジピン酸、デカフルオロピメリン酸、ドデカフルオロスベリン酸、テトラデカフルオロアゼライン酸、ヘキサデカフルオロセバシン酸またはエイコサフルオロドデカン二酸であり、最も好ましくは、ペンタフルオロプロピオン酸、3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピオン酸、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピオン酸、ウンデカフルオロへキサン酸、ジフルオロマロン酸、テトラフルオロこはく酸、オクタフルオロアジピン酸、デカフルオロピメリン酸、ドデカフルオロスベリン酸またはヘキサデカフルオロセバシン酸である。
【0016】
式[2]で表される化合物は、公知の化合物であってもよい。該化合物として、トリフルオロメタンスルホン酸、2,3,3,3−テトラフルオロエタンスルホン酸、ペンタフルオロエタンスルホン酸、3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、1−ヘプタフルオロプロパンスルホン酸、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、1,2,2,2−テトラフルオロ−1−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、1−ノナフルオロブタンスルホン酸、1,2,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−1−トリフルオロメチルプロパンスルホン酸、1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−2−トリフルオロメチルプロパンスルホン酸、2,2,2−トリフルオロ−1,1−ビス(トリフルオロメチル)エタンスルホン酸、1−ウンデカフルオロペンタンスルホン酸、1−トリデカフルオロへキサンスルホン酸、1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ウンデカフルオロシクロヘキサンスルホン酸、ペンタフルオロベンゼンスルホン酸、ペンタデカフルオロヘプタンスルホン酸、ヘプタデカフルオロオクタンスルホン酸、ノナデカフルオロノナンスルホン酸、ヘンエイコサフルオロデカンスルホン酸、1,2,2,3,3,4,4,4a,5,5,6,6,7,7,8,8,8a−ヘプタデカフルオロデカヒドロ−1−ナフタレンスルホン酸、トリコサフルオロウンデカンスルホン酸、ペンタコサフルオロドデカンスルホン酸、ヘプタコサフルオロトリデカンスルホン酸、ヘントリアコンタフルオロペンタデカンスルホン酸、ペンタトリアコンタフルオロヘプタデカンスルホン酸、ジフルオロメタンジスルホン酸、トリフルオロエタンジスルホン酸、テトラフルオロエタンジスルホン酸、ヘキサフルオロプロパンジスルホン酸、オクタフルオロブタンジスルホン酸、デカフルオロペンタンジスルホン酸、ドデカフルオロへキサンジスルホン酸、テトラデカフルオロヘプタンジスルホン酸、ヘキサデカフルオロオクタンジスルホン酸、エイコサフルオロデカンジスルホン酸およびこれらの2以上の組み合わせを例示することができる。
中でも、好ましくは、トリフルオロメタンスルホン酸、2,3,3,3−テトラフルオロエタンスルホン酸、ペンタフルオロエタンスルホン酸、3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、1−ヘプタフルオロプロパンスルホン酸、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、1,2,2,2−テトラフルオロ−1−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、1−ノナフルオロブタンスルホン酸、1,2,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−1−トリフルオロメチルプロパンスルホン酸、1,1,2,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−トリフルオロメチルプロパンスルホン酸、2,2,2−トリフルオロ−1,1−ビス(トリフルオロメチル)エタンスルホン酸、1−ウンデカフルオロペンタンスルホン酸、1−トリデカフルオロへキサンスルホン酸、1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ウンデカフルオロシクロヘキサンスルホン酸、ペンタフルオロベンゼンスルホン酸、ペンタデカフルオロヘプタンスルホン酸、ヘプタデカフルオロオクタンスルホン酸、ノナデカフルオロデカンノナンスルホン酸、ヘンエイコサフルオロデカンスルホン酸、1,2,2,3,3,4,4,4a,5,5,6,6,7,7,8,8,8a−ヘプタデカフルオロデカヒドロ−1−ナフタレンスルホン酸、ジフルオロメタンジスルホン酸、トリフルオロエタンジスルホン酸、テトラフルオロエタンジスルホン酸、ヘキサフルオロプロパンジスルホン酸、オクタフルオロブタンジスルホン酸、デカフルオロペンタンジスルホン酸、ドデカフルオロへキサンジスルホン酸、テトラデカフルオロヘプタンジスルホン酸、ヘキサデカフルオロオクタンジスルホン酸またはエイコサフルオロデカンジスルホン酸であり、より好ましくは、2,3,3,3−テトラフルオロエタンスルホン酸、ペンタフルオロエタンスルホン酸、3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、1−ヘプタフルオロプロパンスルホン酸、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、1,2,2,2−テトラフルオロ−1−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、1−ノナフルオロブタンスルホン酸、1,2,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−1−トリフルオロメチルプロパンスルホン酸、1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−2−トリフルオロメチルプロパンスルホン酸、2,2,2−トリフルオロ−1,1−ビス(トリフルオロメチル)エタンスルホン酸、1−ウンデカフルオロペンタンスルホン酸、1−トリデカフルオロへキサンスルホン酸、1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ウンデカフルオロシクロヘキサンスルホン酸、ペンタフルオロベンゼンスルホン酸、ペンタデカフルオロヘプタンスルホン酸、ヘプタデカフルオロオクタンスルホン酸、ノナデカフルオロデカンノナンスルホン酸、ヘンエイコサフルオロデカンスルホン酸、1,2,2,3,3,4,4,4a,5,5,6,6,7,7,8,8,8a−ヘプタデカフルオロデカヒドロ−1−ナフタレンスルホン酸、ジフルオロメタンジスルホン酸、トリフルオロエタンジスルホン酸、テトラフルオロエタンジスルホン酸、ヘキサフルオロプロパンジスルホン酸、オクタフルオロブタンジスルホン酸、デカフルオロペンタンジスルホン酸、ドデカフルオロへキサンジスルホン酸、テトラデカフルオロヘプタンジスルホン酸、ヘキサデカフルオロオクタンジスルホン酸またはエイコサフルオロデカンジスルホン酸であり、更に好ましくは、2,3,3,3−テトラフルオロエタンスルホン酸、ペンタフルオロエタンスルホン酸、3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、1−ヘプタフルオロプロパンスルホン酸、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、1,2,2,2−テトラフルオロ−1−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、1−ノナフルオロブタンスルホン酸、1,2,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−1−トリフルオロメチルプロパンスルホン酸、1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−2−トリフルオロメチルプロパンスルホン酸、2,2,2−トリフルオロ−1,1−ビス(トリフルオロメチル)エタンスルホン酸、1−ウンデカフルオロペンタンスルホン酸、1−トリデカフルオロへキサンスルホン酸、ペンタデカフルオロヘプタンスルホン酸、ヘプタデカフルオロオクタンスルホン酸、ノナデカフルオロデカンノナンスルホン酸、ヘンエイコサフルオロデカンスルホン酸、ジフルオロメタンジスルホン酸、トリフルオロエタンジスルホン酸、テトラフルオロエタンジスルホン酸、ヘキサフルオロプロパンジスルホン酸、オクタフルオロブタンジスルホン酸、デカフルオロペンタンジスルホン酸、ドデカフルオロへキサンジスルホン酸、テトラデカフルオロヘプタンジスルホン酸、ヘキサデカフルオロオクタンジスルホン酸またはエイコサフルオロデカンジスルホン酸であり、最も好ましくはペンタフルオロエタンスルホン酸、3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−トリフルオロメチルエタンスルホン酸、1−ウンデカフルオロペンタンスルホン酸、ジフルオロメタンジスルホン酸、テトラフルオロエタンジスルホン酸、オクタフルオロブタンジスルホン酸、デカフルオロペンタンジスルホン酸、ドデカフルオロへキサンジスルホン酸またはヘキサデカフルオロオクタンジスルホン酸である。
【0017】
本発明の接触物の製造方法は、金属酸化物と、式[1]で表される化合物とを接触させてもよいし、金属酸化物と、式[2]で表される化合物とを接触させてもよいし、金属酸化物と、式[1]で表される化合物と、式[2]で表される化合物とを接触させてもよい。
【0018】
金属酸化物と式[1]または[2]で表される化合物との接触は、不活性気体雰囲気下または空気下で実施される。接触の温度は、通常−100〜300℃、好ましくは−80〜200℃、より好ましくは0〜100℃、更に好ましくは0〜40℃である。接触の時間は通常1分間〜200時間、好ましくは10分間〜100時間、より好ましくは10分間〜20時間である。接触は、溶媒の存在下または不存在下に行われる。
【0019】
該溶媒は、金属酸化物、式[1]または[2]で表される化合物、およびそれらの接触物に対して不活性な溶媒である。該溶媒として、脂肪族炭化水素溶媒、脂環式炭化水素溶媒、および芳香族炭化水素溶媒のような非極性溶媒、ならびに水、ハロゲン化物溶媒、エーテル系溶媒、カルボニル系溶媒、リン酸誘導体、ニトリル系溶媒、ニトロ化合物、アミン系溶媒および硫黄化合物のような極性溶媒を例示することができる。中でも、好ましくは脂肪族炭化水素溶媒、脂環式炭化水素溶媒、芳香族炭化水素溶媒、エーテル系溶媒、または水であり、より好ましくはエーテル系溶媒または水である。
【0020】
上記非極性溶媒の脂肪族炭化水素溶媒としてブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、および2,2,4−トリメチルペンタンを例示することができ、脂環式炭化水素溶媒としてシクロヘキサンを例示することができ、芳香族炭化水素溶媒としてベンゼン、トルエンおよびキシレンを例示することができる。
【0021】
上記極性溶媒のハロゲン化物溶媒として、ジクロロメタン、ジフルオロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジブロモエタン、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、o−ジクロロベンゼンを例示することができ、エーテル系溶媒として、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、メチルtert−ブチル−エーテル、アニソール、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン例示することができ、カルボニル系溶媒として、アセトン、エチルメチルケトン、シクロヘキサノン、無水酢酸、酢酸エチル、酢酸ブチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン例示することができ、リン酸誘導体として、ヘキサメチルリン酸トリアミド、リン酸トリエチル例示することができ、ニトリル系溶媒として、アセトニトリル、プロピオニトリル、スクシノニトリル、ベンゾニトリル例示することができ、ニトロ化合物として、ニトロメタン、ニトロベンゼン例示することができ、アミン系溶媒として、ピリジン、ピペリジン、モルホリン例示することができ、硫黄化合物として、ジメチルスルホキシド、スルホラン例示することができる。
【0022】
上式[1]または[2]で表される化合物の使用量は、該化合物中の活性水素のモル量換算で、金属酸化物中の金属原子1モルあたり、下限が0モルより大、好ましくは0.3モル以上、より好ましくは0.5モル以上、最も好ましくは1モル以上であり、上限が好ましくは100モル以下、より好ましくは10モル以下、最も好ましくは4モル以下である。
【0023】
金属酸化物と式[1]または[2]で表される化合物との接触で得られる接触物は、未反応の原料物質を含有していてもよいが、好ましくは未反応の原料物質を除去するために、不活性気体雰囲気下または空気下、溶媒で洗浄される。該溶媒は、接触時の溶媒と同じか異なる。洗浄の温度は通常−100〜300℃、好ましくは−80〜200℃、より好ましくは0〜100℃、更に好ましくは0〜40℃である。洗浄の時間は通常1分間〜200時間、好ましくは10分間〜100時間である。洗浄された接触物は減圧下、好ましくは0℃以上で1時間〜24時間、より好ましくは0℃〜200℃で1時間〜24時間、更に好ましくは10℃〜200℃で1時間〜24時間、特に好ましくは10℃〜160℃で1時間〜18時間、最も好ましくは15℃〜160℃で1時間〜18時乾燥される。
【0024】
本発明の接触物の製造方法を以下に、金属酸化物が酸化亜鉛、上式[1]または[2]で表される化合物がハロゲン化ヒドロカルビル含有カルボン酸またはハロゲン化ヒドロカルビル含有スルホン酸である場合について、具体的に説明する。酸化亜鉛を水(溶媒)に加える。そこへ、ハロゲン化ヒドロカルビル含有カルボン酸またはハロゲン化ヒドロカルビル含有スルホン酸を、その活性水素の量に換算して、酸化亜鉛中の亜鉛原子1モルあたり0より大のモル〜4モル滴下する。その後、0℃〜100℃で10分間〜24時間攪拌する。不溶物をろ過により除去する。減圧下で揮発性物質を留去した後に、室温で減圧下1〜20時間乾燥し、接触物を得る。
【0025】
本発明に係る接触物は、付加重合用触媒を製造するための触媒成分として用いることができる。該触媒成分は担体に担持させてもよい。担体は好ましくは、粒径の整った多孔性の物質であり、無機物質または有機ポリマーが好適に使用される。該無機物質の例として、無機酸化物(上記の金属酸化物を含む)、マグネシウム化合物、粘土、粘土鉱物およびそれらの組み合わせを例示することができる。
【0026】
該無機酸化物として、SiO2、Al23、MgO、ZrO2、TiO2、B23、CaO、ZnO、BaO、ThO2、およびこれらの混合物(例えば、SiO2−MgO、SiO2−Al23、SiO2−TiO2、SiO2−V25、SiO2−Cr23、およびSiO2−TiO2−MgO)を例示することができる。中でも、SiO2および/またはAl23が好ましい。上記無機酸化物は少量の、Na2CO3、K2CO3、CaCO3、MgCO3、Na2SO4、Al2(SO43、BaSO4、KNO3、Mg(NO32、Al(NO33、Na2O、K2O、およびLi2Oのような炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩または酸化物成分を含有してもかまわない。
【0027】
上記のマグネシウム化合物として、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、フッ化マグネシウムのようなハロゲン化マグネシウム;メトキシ塩化マグネシウム、エトキシ塩化マグネシウム、イソプロポキシ塩化マグネシウム、ブトキシ塩化マグネシウム、オクトキシ塩化マグネシウムのようなアルコキシマグネシウムハライド;フェノキシ塩化マグネシウム、メチルフェノキシ塩化マグネシウムウム、ブトキシマグネシウム、n−オクトキシマグネシウム、2−エチルヘキソキシマグネシウムなどのアルコキシマグネシウム;フェノキシマグネシウム、ジメチルフェノキシマグネシウムのようなアリロキシマグネシウム;ならびにラウリン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウムのようなマグネシウムのカルボン酸塩を例示することができる。中でも、好ましくは、ハロゲン化マグネシウムまたはアルコキシマグネシウムであり、さらに好ましくは塩化マグネシウムまたはブトキシマグネシウムである。
【0028】
粘土または粘土鉱物として、カオリン、ベントナイト、木節粘土、ガイロメ粘土、アロフェン、ヒシンゲル石、バイロフィライト、タルク、ウンモ群、モンモリロナイト群、バーミキュライト、リョクデイ石群、パリゴルスカイト、カオリナイト、ナクライト、スメクタイト、ヘクトライト、ラポナイト、サポナイト、ディッカイト、およびハロイサイトを例示することができる。中でも、好ましくは、スメクタイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ラポナイトまたはサポナイトであり、さらに好ましくはモンモリロナイトまたはヘクトライトである。
【0029】
上記の無機物質は好ましくは乾燥される。乾燥の方法として、通常100〜1,500℃、好ましくは100〜1,000℃、さらに好ましくは200〜800℃での加熱下に、乾燥された不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)を一定の流速で数時間以上流通させる方法や、数時間減圧する方法を例示することができる。
【0030】
無機物質は、その数平均粒子径が好ましくは、5〜1000μm、より好ましくは10〜500μm、さらに好ましくは10〜100μmであり、その細孔容量が好ましくは0.1ml/g以上、より好ましくは0.3〜10ml/gであり、その比表面積が好ましくは、10〜1000m2/g、より好ましくは100〜500m2/gである。
【0031】
上記の担体としての有機ポリマーは、好ましくは非プロトン供与性のルイス塩基性官能基を有する重合体である。該官能基は、活性水素原子を有しないルイス塩基部分を有する官能基であれば特に制限されない。該官能基として、ピリジル基、N−置換イミダゾリル基、N−置換インダゾリル基、ニトリル基、アジド基、N−置換イミノ基、N,N−二置換アミノ基、N,N−二置換アミノオキシ基、N,N,N−三置換ヒドラジノ基、ニトロソ基、ニトロ基、ニトロオキシ基、フリル基、カルボニル基、チオカルボニル基、アルコキシ基、アルキルオキシカルボニル基、N,N−二置換カルバモイル基、チオアルコキシ基、置換スルフィニル基、置換スルホニル基、置換スルホン酸基を例示することができる。中でも、好ましくは複素環基であり、さらに好ましくは酸素原子および/または窒素原子を環内に有する芳香族複素環基であり、特に好ましくはピリジル基、N−置換イミダゾリル基、N−置換インダゾリル基であり、最も好ましくはピリジル基である。これらの基はハロゲン原子や炭素原子数1〜20の炭化水素基で置換されていてもよい。
【0032】
上記の非プロトン供与性のルイス塩基性官能基を有する重合体中の該官能基の量は特に限定されず、重合体の単位グラム当りの該官能基のモル換算で、好ましくは0.01〜50mmol/g、より好ましくは0.1〜20mmol/gである。
【0033】
上記の非プロトン供与性のルイス塩基性官能基を有する重合体の製造方法として、非プロトン供与性のルイス塩基性官能基と1個以上の重合性不飽和基とを有するモノマーを単独重合する方法、および該モノマーと1個以上の重合性不飽和基を有する他のモノマーとを共重合する方法を例示することができる。該モノマーは好ましくは、ジビニルベンゼンのような、2個以上の重合性不飽和基を有する架橋重合性モノマーと組み合わされる。
【0034】
上記の非プロトン供与性のルイス塩基性官能基と1個以上の重合性不飽和基を有するモノマーとして、上記の活性水素原子を有しないルイス塩基部分を有する官能基と1個以上の重合性不飽和基を有するモノマーを例示することができる。該重合性不飽和基として、ビニル基およびアリル基のようなアルケニル基や、エチン基のようなアルキニル基を例示することができる。該モノマーの具体例として、ビニルピリジン、ビニル(N−置換)イミダゾール、ビニル(N−置換)インダゾールを例示することができる。
【0035】
上記の他のモノマーとして、エチレンや、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1のようなα−オレフィンや、スチレンのような芳香族ビニル化合物や、これらの2以上の組み合わせを例示することができる。中でも、好ましくはエチレンまたはスチレンである。
【0036】
有機ポリマーは、その数平均粒子径が、好ましくは、5〜1000μm、より好ましくは10〜500μmであり、その細孔容量が好ましくは、0.1ml/g以上、より好ましくは0.3〜10ml/gであり、その比表面積が好ましくは、10〜1000m2/g、より好ましくは50〜500m2/gである。
【0037】
担持の方法として、接触物を製造した後に担体へ担持する方法や、担体存在下で接触物を製造し担体へ担持する方法を例示することができる。
【0038】
本発明の付加重合用触媒の製造方法における周期律表第3族〜第11族の遷移金属化合物として、下式[3]で表される遷移金属化合物および該遷移金属化合物のμ−オキソタイプの遷移金属化合物を例示することができる:
(L(Xa−b×c [3]
式中、Mは、元素の周期律表第3族〜第11族の遷移金属原子を表し、Lは、炭素原子数5〜30のシクロペンタジエン型アニオン骨格を有する基またはヘテロ原子を含有する基を表し、Lが複数存在する場合、複数のLは、互いに同じか異なり、複数のLは、直接または炭素原子、ケイ素原子、窒素原子、酸素原子、硫黄原子もしくはリン原子を含有する連結基を介して連結されていてもよく;Xは、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基または炭素原子数1〜20のヒドロカルビルオキシ基を表し、Xが複数存在する場合、複数のXは、互いに同じか異なり;aは、遷移金属原子Mの原子価に相当する数を表し;bはLの価数を表し;cはa−b×c>0を満たす整数を表す。
【0039】
該Mは、元素の周期律表(IUPAC1989年)第3族〜第11族の遷移金属原子を表し、Mとしてチタン原子、ジルコニウム原子、ハフニウム原子、バナジウム原子、ニオビウム原子、タンタル原子、クロム原子、鉄原子、ルテニウム原子、コバルト原子、ロジウム原子、ニッケル原子、パラジウム原子等が挙げられる。中でも、Mとして好ましくは、第4族遷移金属原子、ニッケル原子またはパラジウム原子であり、より好ましくは、チタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子であり、更に好ましくは、ジルコニウム原子である。
【0040】
前記Lの炭素原子数5〜30のシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基として、シクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエニル基、インデニル基、置換インデニル基、フルオレニル基、置換フルオレニル基、アズレニル基、置換アズレニル基、ヘキサヒドロアズレニル基、置換ヘキサヒドロアズレニル基、ヒドロアズレニル基、置換ヒドロアズレニル基を例示することができる。中でも、好ましくはη5−(置換)シクロペンタジエニル基、η5−(置換)インデニル基、またはη5−(置換)フルオレニル基である。
具体的なシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基として、η5−シクロペンタジエニル基、η5−メチルシクロペンタジエニル基、η5−tert−ブチルシクロペンタジエニル基、η5−1,2−ジメチルシクロペンタジエニル基、η5−1,3−ジメチルシクロペンタジエニル基、η5−1−tert−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル基、η5−1−tert−ブチル−3−メチルシクロペンタジエニル基、η5−1−メチル−2−イソプロピルシクロペンタジエニル基、η5−1−メチル−3−イソプロピルシクロペンタジエニル基、η5−1,2,3−トリメチルシクロペンタジエニル基、η5−1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニル基、η5−テトラメチルシクロペンタジエニル基、η5−ペンタメチルシクロペンタジエニル基、η5−インデニル基、η5−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、η5−2−メチルインデニル基、η5−3−メチルインデニル基、η5−4−メチルインデニル基、η5−5−メチルインデニル基、η5−6−メチルインデニル基、η5−7−メチルインデニル基、η5−2−tert−ブチルインデニル基、η5−3−tert−ブチルインデニル基、η5−4−tert−ブチルインデニル基、η5−5−tert−ブチルインデニル基、η5−6−tert−ブチルインデニル基、η5−7−tert−ブチルインデニル基、η5−2,3−ジメチルインデニル基、η5−4,7−ジメチルインデニル基、η5−2,4,7−トリメチルインデニル基、η5−2−メチル−4−イソプロピルインデニル基、η5−4,5−ベンズインデニル基、η5−2−メチル−4,5−ベンズインデニル基、η5−4−フェニルインデニル基、η5−2−メチル−5−フェニルインデニル基、η5−2−メチル−4−フェニルインデニル基、η5−2−メチル−4−ナフチルインデニル基、η5−フルオレニル基、η5−2,7−ジメチルフルオレニル基、η5−2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル基、η5−3,6−ジ−tert−ブチルフルオレニル基、η5−3,6−ジクミルフルオレニル基、η5−3,6−ジメチルフルオレニル基、η5−2,7−ジフェニルフルオレニル基、η5−3,6−ジフェニルフルオレニル基、η5−2,7−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル基、η5−3,6−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル基、η5−2,7−ジi−プロピルフルオレニル基、η5−3,6−ジi−プロピルフルオレニル基、η5−2,7−ジシクロヘキシルフルオレニル基、η5−3,6−ジシクロヘキシルフルオレニル基、アズレニル基、ヘキサヒドロアズレニル基、2−メチル−4−フェニルアズレニル基、4−メチルアズレニル基、2,4−ジメチルアズレニル基、2−エチル−4−フェニルアズレニル基、2−メチル−4−フェニルヘキサヒドロアズレニル基、2−メチル−4−イソプロピルアズレニル基、2,4,4−トリメチルアズレニル基、4−メチル−4−ヒドロアズレニル基、2,4−ジメチル−4−ヒドロアズレニル基、2−メチル−4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロアズレニル基、2−メチル−4−フェニル−4−ヒドロアズレニル基、2−メチル−4,4−ジフェニルアズレニル基およびこれらの置換体等が挙げられる。
【0041】
前記Lのヘテロ原子を含有する基におけるヘテロ原子として、酸素原子、硫黄原子、窒素原子およびリン原子を例示することができる。かかる基として、アルコキシ基、アリールオキシ基、チオアルコキシ基、チオアリールオキシ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルキルホスフィノ基およびアリールホスフィノ基や、酸素原子、硫黄原子、窒素原子またはリン原子を環内に有する芳香族もしくは脂肪族複素環基、ならびにキレート性配位子を例示することができる。ヘテロ原子を含有する基を具体的に例示すれば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基,2,6−ジメチルフェノキシ基、2,4,6−トリメチルフェノキシ基、2−エチルフェノキシ基、4−n−プロピルフェノキシ基、2−イソプロピルフェノキシ基、2,6−ジイソプロピルフェノキシ基、4−sec−ブチルフェノキシ基、4−tert−ブチルフェノキシ基、2,6−ジ−sec−ブチルフェノキシ基、2−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ基、2,6−ジ−tert−ブチルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、2,6−ジメトキシフェノキシ基、3,5−ジメトキシフェノキシ基、2−クロロフェノキシ基、4−ニトロソフェノキシ基、4−ニトロフェノキシ基、2−アミノフェノキシ基、3−アミノフェノキシ基、4−アミノチオフェノキシ基、2,3,6−トリクロロフェノキシ基、2,4,6−トリフルオロフェノキシ基、チオメトキシ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジフェニルアミノ基、イソプロピルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ピロリル基、ジメチルホスフィノ基、2−(2−オキシ−1−プロピル)フェノキシ基、1,2−ベンゼンジオキシ基、1,3−ベンゼンオキシ基、4−イソプロピル−1,2−ベンゼンジオキシ基、3−メトキシ−1,2−ベンゼンジオキシ基、1,8−ジヒドロキシナフチル基、1,2−ジヒドロキシナフチル基、2,2’−ビフェニルジオキシ基、1,1’−ビナフチル−2,2’−ジオキシ基、2,2’−ジヒドロキシ−6,6’−ジメチルビフェニル基、4,4’,6,6’−テトラ−tert−ブチル−2,2’メチレンジフェノキシ基、4,4’,6,6’−テトラメチル−2,2’−イソブチリデンジフェノキシ基等が例示できる。
【0042】
前記Lのヘテロ原子を含有する基としてまた、下式[4]で表される基を例示することができる:
(RP=N---- [4]
式中、N----は、Mとの結合部位を表し、Rは、水素原子、ハロゲン原子または炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基を表し、3つのRは互いに同じであっても異なっていてもよく、それら2つ以上が互いに結合して、環を形成していてもよい。
【0043】
該Rのハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロへプチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、ベンジル基等が挙げられる。
【0044】
前記Lのヘテロ原子を含有する基として更に、下式[5]で表される基を例示することができる:

式中、O----は、Mとの結合部位を表し、Rは、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基、炭素原子数1〜20のハロゲン化ヒドロカルビル基、炭素原子数1〜20のヒドロカルビルオキシ基、炭素原子数1〜20のヒドロカルビルシリル基、炭素原子数2〜20のジヒドロカルビルアミノ基または複素環残基を表し、それらは互いに同じであっても異なっていてもよく、それら2つ以上が互いに結合して、環を形成していてもよい。
【0045】
該Rのハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、tert−ブチル基、2,6−ジメチルフェニル基、2−フルオレニル基、2−メチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、シクロヘキシル基、2−イソプロピルフェニル基、ベンジル基、メチル基、1−メチル−1−フェニルエチル基、1,1−ジメチルプロピル基等が挙げられ、炭素原子数1〜20のハロゲン化ヒドロカルビル基としては、例えば、4−トリフルオロメチルフェニル基、2−クロロフェニル基等が挙げられ、炭素原子数1〜20のヒドロカルビルオキシ基としては、例えば、メトキシ基等が挙げられ、炭素原子数1〜20のヒドロカルビルシリル基としては、例えば、トリエチルシリル基、ジフェニルメチルシリル基等が挙げられ、炭素原子数2〜20のジヒドロカルビルアミノ基としては、例えば、ジメチルアミノ基等が挙げられ、複素環残基としては、4−ピリジル基等が挙げられる。
【0046】
前記Lのヘテロ原子を含有する基として更にまた、下式[6]で表される基を例示することができる:

式中、N----およびR----は、Mとの結合部位を表し、Rは、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基、炭素原子数1〜20のハロゲン化ヒドロカルビル基、炭素原子数1〜20のヒドロカルビルオキシ基、炭素原子数1〜20のヒドロカルビルシリル基、炭素原子数2〜20のジヒドロカルビルアミノ基または複素環残基を表し、それらは互いに同じであっても異なっていてもよく、それら2つ以上が互いに結合して、環を形成していてもよい。
【0047】
上式で表される基として、N−(2,6 − ジ(1−メチルエチル)フェニル)アミド(o−トリル)(α −ナフタレン−2−ジイル(6−ピリジン−2−ジイル)メタン)基 、N−(2,6−ジ(1−メチルエチル)フェニル)アミド(2−イソプロピルフェニル)(α−ナフタレン−2−ジイル(6−ピリジン−2−ジイル)メタン)基、およびN−(2 ,6−ジ(1−メチルエチル)フェニル)アミド(フェナントレン−5−イル)(α−ナフタレン−2−ジイル(6−ピリジン−2−ジイル)メタン)基を例示することができる。
【0048】
前記Lのヘテロ原子を含有する基のキレート性配位子とは、複数の配位部位を有する配位子を指し、具体的に例示すれば、アセチルアセトナート、ジイミン、オキサゾリン、ビスオキサゾリン、テルピリジン、アシルヒドラゾン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ポルフィリン、クラウンエーテル、クリプタートなどが挙げられる。
【0049】
式[3]における連結基の例としては、エチレン基、プロピレン基等のアルキレン基、ジメチルメチレン基、ジフェニルメチレン基などの置換アルキレン基、またはシリレン基、ジメチルシリレン基、ジフェニルシリレン基、テトラメチルジシリレン基などの置換シリレン基、または窒素原子、酸素原子、硫黄原子、リン原子などのヘテロ原子などが挙げられる。
【0050】
上式[3]におけるXの炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基および炭素原子数1〜20のヒドロカルビルオキシ基は置換基を有していてもよく、置換基としては、例えば、ハロゲン原子、ヒドロカルビルオキシ基等が挙げられる。該置換基におけるハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、ヒドロカルビルオキシ基としては、例えば、アルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基等が挙げられる。アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基等が挙げられ、アリールオキシ基としては、例えば、フェノキシ基等が挙げられ、アラルキルオキシ基としては、例えば、ベンジルオキシ基等が挙げられる。
【0051】
上式[3]におけるXのハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
【0052】
上式[3]におけるXの炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基としては、例えば、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数6〜20のアリール基、炭素原子数7〜20のアラルキル基等が挙げられる。炭素原子数1〜20のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、アミル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ペンタデシル基、n−エイコシル基等が挙げられ、好ましくは、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、イソブチル基またはアミル基であり、より好ましくは、メチル基、エチル基またはイソブチル基であり、更に好ましくはメチル基である。炭素原子数6〜20のアリール基としては、例えば、フェニル基等が挙げられ、炭素原子数7〜20のアリール基としては、例えば、ベンジル基等が挙げられる。
【0053】
上式[3]におけるXの炭素原子数1〜20のヒドロカルビルオキシ基としては、例えば、炭素原子数1〜20のアルコキシ基、炭素原子数6〜20のアリールオキシ基、炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基等が挙げられる。炭素原子数1〜20のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、t−ブトキシ基等が挙げられ、炭素原子数6〜20のアリールオキシ基としては、例えば、フェノキシ基等が挙げられ、炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基としては、例えば、ベンジルオキシ基等が挙げられる。
【0054】
上式[3]におけるXは、好ましくは、ハロゲン原子、炭素原子数7〜20のアラルキル基または炭素原子数6〜20のアリールオキシ基であり、より好ましくは、塩素原子、ベンジル基またはフェノキシ基である。
【0055】
上式[3]におけるaは遷移金属原子Mの原子価に相当する数を表し、bは1から(a−1)までの整数を表し、遷移金属原子Mが第4族遷移金属原子である場合、好ましくは、aは4でありbは2である。
【0056】
上式[3]で表される遷移金属化合物の内、Mが第4族遷移金属原子である化合物として、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ビス(インデニル)チタンジクロライド、ビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)チタンジクロライド、ビス(フルオレニル)チタンジクロライド、ビス(2−フェニルインデニル)チタンジクロライド、ビス[2−(ビス−3,5−トリフルオロメチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、ビス[2−(4−tert−ブチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、ビス[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、ビス[2−(4−メチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、ビス[2−(3,5−ジメチルフェニル)インデニル]チタンジクロライド、ビス[2−(ペンタフルオロフェニル)インデニル]チタンジクロライド、
【0057】
シクロペンタジエニル(ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(インデニル)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(フルオレニル)チタンジクロライド、インデニル(フルオレニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(インデニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(フルオレニル)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(2-フェニルインデニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(2-フェニルインデニル)チタンジクロライド、
【0058】
エチレンビス(シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(3−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2−n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(3−n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,5−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,3−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,4−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(3,5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレンビス(インデニル)チタンジクロライド、エチレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)チタンジクロライド、エチレンビス(2-フェニルインデニル)チタンジクロライド、エチレンビス(フルオレニル)チタンジク
ロライド、
【0059】
エチレン(シクロペンタジエニル)(ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、エチレン(シクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、エチレン(メチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、エチレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(インデニル)ジクロライド、エチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、エチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、エチレン(メチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、エチレン(ペンタメチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、エチレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、エチレン(テトラメチルペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、エチレン(インデニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、
【0060】
イソプロピリデンビス(シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(3−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2−n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(3−n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,5−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,3−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,4−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(3,5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(インデニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(2-フェニルインデニル)チタンジクロライド、イソプロピリデンビス(フルオレニル)チタンジクロライド、
【0061】
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(インデニル)ジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(インデニル)ジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、イソプロピリデン(インデニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、
【0062】
ジメチルシリレンビス(シクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(3−メチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2−n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(3−n−ブチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,5−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,3−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,4−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(3,5−エチルメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,3,4−トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)チタンジクロライド、
【0063】
ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(n−ブチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(インデニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレン(インデニル)(フルオレニル)チタンジクロライド、
【0064】
シクロペンタジエニルチタントリクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニルチタントリクロライド、
【0065】
シクロペンタジエニル(ジメチルアミド)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(フェノキシ)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(2,6−ジメチルフェニル)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタンジクロライド、シクロペンタジエニル(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(2,6−ジメチルフェニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタンジクロライド、ペンタメチルシクロペンタジエニル(2,6−tert−ブチルフェニル)チタンジクロライド、インデニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタンジクロライド、フルオレニル(2,6−ジイソプロピルフェニル)チタンジクロライド、
【0066】
メチレン(シクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0067】
メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0068】
メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0069】
メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0070】
メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0071】
メチレン(フルオレニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、メチレン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0072】
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0073】
イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0074】
イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(tert−ブチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0075】
イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0076】
イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0077】
イソプロピリデン(フルオレニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、イソプロピリデン(フルオレニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0078】
ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0079】
ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3,5−ジメチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−フェニル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチルジメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−トリメチルシリル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メトキシ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−クロロ−2−フェノキシ)チタンジクロライド、
【0080】
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【0092】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタンジクロライド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタンジクロライド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタンジクロライド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジtert−ブチルフルオレニル)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタンジクロライド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタンジクロライド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタンジクロライド、
【0093】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタニウムジクロリド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタニウムジクロリド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタニウムジクロリド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタニウムジクロリド、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタニウムジクロリド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタニウムジクロリド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタニウムジクロリド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−tert−ブチルフルオレニル)チタニウムジクロリド、
【0094】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、
【0095】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジクミルフルオレニル)チタンジクロライド、
【0096】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、
【0097】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジメチルフルオレニル)チタンジクロライド、
【0098】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、
【0099】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジフェニルフルオレニル)チタンジクロライド、
【0100】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)ブチルフルオレニル)チタンジクロライド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、
【0101】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ(2,4,6−トリメチルフェニル)フルオレニル)チタンジクロライド、
【0102】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、
【0103】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジ−i−プロピルフルオレニル)チタンジクロライド、
【0104】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、
【0105】
シクロペンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、アダマンチリデン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、モノフェニルモノメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、ジメチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、ジ(p−トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド、ジエチルメチレン(シクロペンタジエニル)(3,6−ジシクロヘキシルフルオレニル)チタンジクロライド
【0106】
イソプロピリデン(3−tert−ブチルシクロペンタジェニル)(2−メチル−4−フェニルアズレニル)チタニウムジクロリド、メチレンビス(2−メチル−4−フェニルアズレニル)チタンジクロリド、エチレンビス(4−メチルアズレニル)チタンジクロリド、エチレンビス(2,4−ジメチルアズレニル)チタンジクロリド、エチレンビス(2−メチル−4−フェニルアズレニル)チタンジクロリド、エチレンビス(2−エチル−4−フェニルアズレニル)チタンジクロリド、エチレンビス(2−メチル−4−フェニルヘキサヒドロアズレニル)チタンジクロリド、エチレンビス(2−メチル−4−イソプロピルアズレニル)チタンジクロリド、シクロヘキシリデンビス(2,4,4,−トリメチルアズレニル)チタンジクロリド、ジメチルシリレンビス(4−メチル−4−ヒドロアズレニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,4−ジメチル−4−ヒドロアズレニル)チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス[1,1’−{2−メチル−4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロアズレニル}]チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス{1,1’−(2−メチル−4−フェニル−4−ヒドロアズレニル)}チタンジクロライド、ジメチルシリレンビス(2−メチル−4−フェニルアズレニル)チタンジクロリド、ジメチルシリレンビス(2−メチル−4−フェニルヘキサヒドロアズレニル)チタンジクロリド、ジメチルシリレンビス(2−メチル−4,4−ジフェニルアズレニル)チタンジクロリド、ジメチルシリレンビス(2−メチル−4−イソプロピロアズレニル)チタンジクロリド、フェニルメチルシリレンビス(2,4,4−トリメチルアズレニル)チタンジクロリド、
【0107】
(tert−ブチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニル−1,2−エタンジイルチタンジメチル、(tert−ブチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニル−1,2−エタンジイルチタンジベンジル、(メチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(エチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニルジメチルシランチタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニルジメチルシランチタンジメチル、(tert−ブチルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニルジメチルシランチタンジベンジル、(ベンジルアミド)テトラメチルシクロペンタジエニルジメチルシランチタンジクロライド、(フェニルフォスファイド)テトラメチルシクロペンタジエニルジメチルシランチタンジベンジル、
【0108】
(tert−ブチルアミド)インデニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)インデニル−1,2−エタンジイルチタンジメチル、(tert−ブチルアミド)テトラヒドロインデニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)テトラヒドロインデニル−1,2−エタンジイルチタンジメチル、(tert−ブチルアミド)フルオレニル−1,2−エタンジイルチタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)フルオレニル−1,2−エタンジイルチタンジメチル、(tert−ブチルアミド)インデニルジメチルシランチタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)インデニルジメチルシランチタンジメチル、(tert−ブチルアミド)テトラヒドロインデニルジメチルシランチタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)テトラヒドロインデニルジメチルシランチタンジメチル、(tert−ブチルアミド)フルオレニルジメチルシランチタンジクロライド、(tert−ブチルアミド)フルオレニルジメチルシランチタンジメチル、
【0109】
(ジメチルアミノメチル)テトラメチルシクロペンタジエニルチタン(III)ジクロライド、(ジメチルアミノエチル)テトラメチルシクロペンタジエニルチタン(III)ジクロライド、(ジメチルアミノプロピル)テトラメチルシクロペンタジエニルチタン(III)ジクロライド、(N−ピロリジニルエチル)テトラメチルシクロペンタジエニルチタンジクロライド、(B−ジメチルアミノボラベンゼン)シクロペンタジエニルチタンジクロライド、シクロペンタジエニル(9−メシチルボラアントラセニル)チタンジクロライド、
【0110】
2,2’−チオビス[4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ]チタンジクロライド、2,2’−チオビス[4−メチル−6−(1−メチルエチル)フェノキシ]チタンジクロライド、2,2’−チオビス(4,6−ジメチルフェノキシ)チタンジクロライド、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジクロライド、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジクロライド、2,2’−エチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジクロライド、2,2’−スルフィニルビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジクロライド、2,2’−(4,4’,6,6’−テトラ−tert−ブチル−1,1’ビフェノキシ)チタンジクロライド、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジイソプロポキサイド、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジイソプロポキサイド、2,2’−エチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジイソプロポキサイド、2,2’−スルフィニルビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタンジイソプロポキサイド、
【0111】
(ジ−tert−ブチル−1,3−プロパンジアミド)チタンジクロライド、(ジシクロヘキシル−1,3−プロパンジアミド)チタンジクロライド、[ビス(トリメチルシリル)−1,3−プロパンジジアミド]チタンジクロライド、[ビス(tert−ブチルジメチルシリル)−1,3−プロパンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(2,6−ジメチルフェニル)−1,3−プロパンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,3−プロパンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)−1,3−プロパンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(トリイソプロピルシリル)ナフタレンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(トリメチルシリル)ナフタレンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(tert−ブチルジメチルシリル)ナフタレンジアミド]チタンジクロライド、[ビス(tert−ブチルジメチルシリル)ナフタレンジアミド]チタンジブロマイド、
【0112】
[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]チタントリクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]チタントリブロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]チタントリアイオダイド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]チタントリクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]チタントリブロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]チタントリアイオダイド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]チタントリクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]チタントリブロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]チタントリアイオダイド、[トリス(3,5−ジメチルピラゾリル)メチル]チタントリクロライド、[トリス(3,5−ジメチルピラゾリル)メチル]チタントリブロマイド、[トリス(3,5−ジメチルピラゾリル)メチル]チタントリアイオダイド、[トリス(3,5−ジエチルピラゾリル)メチル]チタントリクロライド、[トリス(3,5−ジエチルピラゾリル)メチル]チタントリブロマイド、[トリス(3,5−ジエチルピラゾリル)メチル]チタントリアイオダイド、[トリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)メチル]チタントリクロライド、[トリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)メチル]チタントリブロマイド、[トリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)メチル]チタントリアイオダイド、
【0113】
[N−(2,6 − ジ(1−メチルエチル)フェニル)アミド(o−トリル)(α −ナフタレン−2−ジイル(6−ピリジン−2−ジイル)メタン) ]チタンジクロライド、[N−(2,6−ジ(1−メチルエチル)フェニル)アミド(2−イソプロピルフェニル)(α−ナフタレン−2−ジイル(6−ピリジン−2−ジイル)メタン)] チタンジクロライド、[N−(2 ,6−ジ(1−メチルエチル)フェニル)アミド(フェナントレン−5−イル)(α−ナフタレン−2−ジイル(6−ピリジン−2−ジイル)メタン)]チタンジクロライドや、これらの化合物の「チタン」を「ジルコニウム」または「ハフニウム」に変更した化合物、「(2−フェノキシ)」を「(3−フェニル−2−フェノキシ)」、「(3−トリメチルシリル−2−フェノキシ)」、または「(3−tert−ブチルジメチルシリル−2−フェノキシ)」に変更した化合物、「ジメチルシリレン」を「ジエチルシリレン」、「ジフェニルシリレン」、または「ジメトキシシリレン」に変更した化合物、「ジクロライド」を「ジフルオライド」、「ジブロマイド」、「ジアイオダイド」、「ジメトキシド」、「ジエトキシド」、「ジ−n−ブトキシド」、「ジイソプロポキシド」、「ジフェノキシド」、「ジメチド」、「クロライドメチド」に変更した化合物を例示することができる。
【0114】
上式[3]で表される遷移金属化合物の内、Mがニッケル原子、パラジウム原子、コバルト原子、ロジウム原子、またはルテニウム原子である化合物として、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジクロライド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジクロライド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニッケルジクロライド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジイソプロピルオキサゾリン]ニッケルジクロライド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジイソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
【0115】
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジシクロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジクロライド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジシクロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジメトキシオキサゾリン]ニッケルジクロライド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジメトキシオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジエトキシオキサゾリン]ニッケルジクロライド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジエトキシオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、
【0116】
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジクロライド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5’−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[(4R)−4−メチル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[スピロ{(4R)−4−メチルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[スピロ{(4R)−4−メチルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[スピロ{(4R)−4−メチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、メチレンビス[スピロ{(4R)−4−メチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
【0117】
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]、メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジイソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジシクロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソプロピル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソプロピルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソプロピルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソプロピルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソプロピルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
【0118】
2,2−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−イソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジシクロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−イソブチル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソブチルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソブチルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソブチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−イソブチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
【0119】
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−4−tert−ブチル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−イソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジシクロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−tert−ブチル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−tert−ブチルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−tert−ブチルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−tert−ブチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−tert−ブチルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
【0120】
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−イソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジシクロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(3−メチルフェニ)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−フェニル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−フェニルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−フェニルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−フェニルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−フェニルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、
【0121】
2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジメチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジエチルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−n−プロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−イソプロピルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジシクロヘキシルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジフェニルオキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(2−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(3−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(4−メチルフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(2−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(3−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[(4R)−4−ベンジル−5,5−ジ−(4−メトキシフェニル)オキサゾリン]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−ベンジルオキサゾリン−5,1’−シクロブタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−ベンジルオキサゾリン−5,1’−シクロペンタン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−ベンジルオキサゾリン−5,1’−シクロヘキサン}]ニッケルジブロマイド、2,2’−メチレンビス[スピロ{(4R)−4−ベンジルオキサゾリン−5,1’−シクロヘプタン}]ニッケルジブロマイド、および上記各化合物の対掌体を例示することができる。さらに、上記ビスオキサゾリン型化合物の一方のオキサゾリン環の不斉炭素の立体配置を逆の配置にした化合物や、これらの化合物の「ジブロマイド」を「ジクロライド」、「ジメトキシド」、または「ジメチド」に変更した化合物を例示することができる。
【0122】
上式[3]で表される遷移金属化合物の内、Mがニッケル原子である化合物として、
[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]ニッケルクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]ニッケルブロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]ニッケルアイオダイド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]ニッケルクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]ニッケルブロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]ニッケルアイオダイド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]ニッケルクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]ニッケルブロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]ニッケルアイオダイドや、下式[7]
で表されるニッケル化合物を例示することができる:


式中、X、R、RおよびRは、下記の表1、表2および表3に表わされる原子または基の組み合わせのいずれかである。
【0123】
【表1】

【0124】
【表2】

【0125】
【表3】

【0126】
遷移金属化合物として更に、上記のニッケル化合物において、「ニッケル」を「パラジウム」、「コバルト」、「ロジウム」、または「ルテニウム」に置き換えた化合物を例示することができる。
【0127】
式[3]で表される遷移金属化合物の内、Mが鉄原子、コバルト原子またはニッケル原子である化合物として、2,6−ビス−[1−(2,6−ジメチルフェニルイミノ)エチル]ピリジン鉄ジクロライド、2,6−ビス−[1−(2,6−ジイソプロピルフェニルイミノ)エチル]ピリジン鉄ジクロライド、2,6−ビス−[1−(2−tert−ブチル−フェニルイミノ)エチル]ピリジン鉄ジクロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]鉄クロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]鉄ブロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート]鉄アイオダイド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]鉄クロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]鉄ブロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジエチルピラゾリル)ボレート]鉄アイオダイド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]鉄クロライド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]鉄ブロマイド、[ヒドロトリス(3,5−ジ−tert−ブチルピラゾリル)ボレート]鉄アイオダイド、およびこれらの化合物における「鉄」を「コバルト」または「ニッケル」に置き換えた化合物を例示することができる。
【0128】
式[3]で表される遷移金属化合物のμ−オキソタイプの遷移金属化合物として、μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンメトキシド]、
【0129】
μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタンメトキシド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンクロライド]、μ−オキソビス[ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタンメトキシド]、
【0130】
ジ−μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[イソプロピリデン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(2−フェノキシ)チタン]、ジ−μ−オキソビス[ジメチルシリレン(テトラメチルシクロペンタジエニル)(3−tert−ブチル−5−メチル−2−フェノキシ)チタン]を例示することができる。
【0131】
上記の遷移金属化合物は、それぞれ単独で、またはそれらの2以上の組み合わせで用いられる。遷移金属化合物は、好ましくは、式[3]で表される遷移金属化合物のうち、Mが第4族遷移金属原子、ニッケル原子またはパラジウム原子である遷移金属化合物であり、より好ましくは、Mが第4族遷移金属原子である遷移金属化合物であり、更に好ましくは、Mが第4族遷移金属原子であり、少なくとも一つのLがシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基である遷移金属化合物である。
【0132】
上式[3]で表される遷移金属化合物のうち、Mが第4族遷移金属原子あり、少なくとも一つのLがシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基である遷移金属化合物は、好ましくは、下式[8]または[9]で表される遷移金属化合物であり、より好ましくは、下式[9]で表される遷移金属化合物である:



式中、Mは元素の周期律表第4族の遷移金属原子を表し;Cpは炭素原子数5〜30のシクロペンタジエン型アニオン骨格を有する基を表し;RおよびR10は、それぞれ相異なり、水素原子または炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基を表し;Eは元素の周期律表第14族の原子を表し;nは1〜6の整数を表し;nが2以上の場合、複数のE、複数のRおよび複数のR10はそれぞれ互いに同一または異なり;Xはハロゲン原子、炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基または炭素原子数1〜20のヒドロカルビルオキシ基を表し;mは1または2を表し;mが2の場合、2つのXは互いに同じまたは異なり;Gは炭素原子数5〜30のシクロペンタジエン型アニオン骨格を有する基または下式[10]で表される基を表す;



式中、Jは元素の周期律表第16族の原子を表し;R11は炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基を表し;pは0〜4の整数を表し;pが2以上の整数の場合、複数のR11は相互に同じか異なり;-----(M)は式[8]のMとの結合部位を表し;-----(E)は[8]のEとの結合部位を表す;


式中、Mは元素の周期律表第4族の遷移金属原子を表し;CpおよびCpは、相互に相違なり、炭素原子数5〜30のシクロペンタジエン型アニオン骨格を有する基を表し;RおよびR10は、相互に相異なり、水素原子または炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基を表し;Eは元素の周期律表第14族の原子を表し;nは1〜6の整数を表し;nが2以上の整数の場合、複数のEはそれぞれ同じか異なり;複数のRは相互に同じか異なり;複数のR10は相互に同じか異なり;Xはハロゲン原子、炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基または炭素原子数1〜20のヒドロカルビルオキシ基を表し;mは1または2を表し;mが2の場合、2つのXは相互に同じか異なる。
【0133】
上式[8]および[9]におけるMとして、チタン原子、ジルコニウム原子およびハフニウム原子を例示することができる。中でも、好ましくはジルコニウム原子である。Eとして、炭素原子およびケイ素原子を例示することができる。G、Cp、CpおよびCpの炭素原子数5〜30のシクロペンタジエン型アニオン骨格を有する基として、上式[3]におけるLとして例示したものと同じものを例示することができ、Xのハロゲン原子、炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基または炭素原子数1〜20のヒドロカルビルオキシ基として、上式[3]におけるXとして例示したものと同じものを例示することができる。
【0134】
上式[8]および[9]におけるRおよびR10の炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基として、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数2〜20のアルケニル基、炭素原子数6〜20のアリール基、および炭素原子数7〜20のアラルキル基を例示することができる。RおよびR10の炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基は置換基を有していてもよく、置換基として、アルコキシ基(例えばメトキシ基およびエトキシ基)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ基)およびアラルキルオキシ(例えばベンジルオキシ基)のようなヒドロカルビルオキシ基を例示することができる。
【0135】
およびR10の炭素原子数1〜20のアルキル基として、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−ペンタデシル基、n−エイコシル基を例示することができる。中でも、好ましくはメチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基またはイソブチル基である。
【0136】
およびR10の炭素原子数2〜20のアルケニル基として、ビニル基、アリル基、プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、ホモアリル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基を例示することができる。
【0137】
およびR10の炭素原子数6〜20のアリール基として、フェニル基、2−トリル基、3−トリル基、4−トリル基、2,3−キシリル基、2,4−キシリル基、2,5−キシリル基、2,6−キシリル基、3,4−キシリル基、3,5−キシリル基、2,3,4−トリメチルフェニル基、2,3,5−トリメチルフェニル基、2,3,6−トリメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、3,4,5−トリメチルフェニル基、2,3,4,5−テトラメチルフェニル基、2,3,4,6−テトラメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、エチルフェニル基、n−プロピルフェニル基、イソプロピルフェニル基、n−ブチルフェニル基、sec−ブチルフェニル基、tert−ブチルフェニル基、イソブチルフェニル基、n−ペンチルフェニル基、ネオペンチルフェニル基、n−ヘキシルフェニル基、n−オクチルフェニル基、n−デシルフェニル基、n−ドデシルフェニル基、n−テトラデシルフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基を例示することができる。中でも、好ましくはフェニル基である。
【0138】
およびR10の炭素原子数7〜20のアラルキル基として、ベンジル基、(2−メチルフェニル)メチル基、(3−メチルフェニル)メチル基、(4−メチルフェニル)メチル基、(2,3−ジメチルフェニル)メチル基、(2,4−ジメチルフェニル)メチル基、(2,5−ジメチルフェニル)メチル基、(2,6−ジメチルフェニル)メチル基、(3,4−ジメチルフェニル)メチル基、(3,5−ジメチルフェニル)メチル基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メチル基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メチル基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メチル基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メチル基、(ペンタメチルフェニル)メチル基、(エチルフェニル)メチル基、(n−プロピルフェニル)メチル基、(イソプロピルフェニル)メチル基、(n−ブチルフェニル)メチル基、(sec−ブチルフェニル)メチル基、(tert−ブチルフェニル)メチル基、(イソブチルフェニル)メチル基、(n−ペンチルフェニル)メチル基、(ネオペンチルフェニル)メチル基、(n−ヘキシルフェニル)メチル基、(n−オクチルフェニル)メチル基、(n−デシルフェニル)メチル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基を例示することができる。中でも、好ましくは、ベンジル基である。
【0139】
上式[8]および[9]におけるRおよびR10は、好ましくは炭素原子数1〜20のアルキル基または炭素原子数6〜20のアリール基であり、より好ましくは、炭素原子数1〜20のアルキル基であり、更に好ましくは、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基であり、特に好ましくは、エチル基である。
【0140】
上式[10]におけるJとして、酸素原子および硫黄原子を例示することができる。中でも、好ましくは酸素原子である。上式[10]におけるR11の炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基として、上式[8]および式[9]におけるRおよびR10のヒドロカルビル基として例示したものと同じものを例示することができる。
【0141】
本発明における遷移金属化合物は、好ましくは、式[3]で表される遷移金属化合物のうち、Mが第4族遷移金属原子、ニッケル原子またはパラジウム原子であり、Xの少なくとも1つが炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基を表す遷移金属化合物であり、より好ましくは、Mが第4族遷移金属原子であり、Xの少なくとも1つが炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基を表す遷移金属化合物であり、更に好ましくは、Mが第4族遷移金属原子であり、Xの少なくとも1つが炭素原子数1〜20のヒドロカルビル基であり、少なくとも1つのLがシクロペンタジエン形アニオン骨格を有する基である遷移金属化合物である。上記の更に好ましい遷移金属化合物の中、好ましくは、式[8]で表される遷移金属化合物であって、より好ましくは、式[9]で表される遷移金属化合物である。
【0142】
本発明における有機アルミニウム化合物は、公知の有機アルミニウム化合物でもよく、好ましくは下式[11]で表される有機アルミニウム化合物である:
(R12Al(X3−d [11]
式中、R12は炭素原子数1〜24のヒドロカルビル基を表し;Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜24のヒドロカルビルオキシ基を表し;dは1〜3の整数を表し、dが2または3の場合、複数のR12は、それぞれ同じであっても異なっていてもよく、dが1の場合、2つのXは互いに同じか異なる。
式[11]におけるR12は、好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ヘキシル基、2−メチルヘキシル基、およびn−オクチル基のようなアルキル基であり、中でもエチル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ヘキシル基またはn−オクチル基が好ましい。
【0143】
式[11]におけるXのハロゲン原子として、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子を例示することができ、好ましくは塩素原子である。
【0144】
における炭素原子数1〜24のヒドロカルビルオキシ基として、炭素原子数1〜24のアルコキシ基、炭素原子数6〜24のアリールオキシ基、および炭素原子数7〜24のアラルキルオキシ基を例示することができる。
【0145】
上記アルコキシ基として、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペントキシ基、n−イコソキシ基を例示することができる。中でも、メトキシ基、エトキシ基またはtert−ブトキシ基が好ましい。
【0146】
上記アリールオキシ基として、フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基、2,3−ジメチルフェノキシ基、2,4−ジメチルフェノキシ基、2,5−ジメチルフェノキシ基、2,6−ジメチルフェノキシ基、3,4−ジメチルフェノキシ基、3,5−ジメチルフェノキシ基、2,3,4−トリメチルフェノキシ基、2,3,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,6−トリメチルフェノキシ基、2,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,4,6−トリメチルフェノキシ基、3,4,5−トリメチルフェノキシ基、2,3,4,5−テトラメチルフェノキシ基、2,3,4,6−テトラメチルフェノキシ基、2,3,5,6−テトラメチルフェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ基、エチルフェノキシ基、n−プロピルフェノキシ基、イソプロピルフェノキシ基、n−ブチルフェノキシ基、sec−ブチルフェノキシ基、tert−ブチルフェノキシ基、n−ヘキシルフェノキシ基、n−オクチルフェノキシ基、n−デシルフェノキシ基、n−テトラデシルフェノキシ基、ナフトキシ基、およびアントラセノキシ基を例示することができる。
【0147】
上記アラルキルオキシ基として、ベンジルオキシ基、(2−メチルフェニル)メトキシ基、(3−メチルフェニル)メトキシ基、(4−メチルフェニル)メトキシ基、(2,3−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,5−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,6−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、(3,5−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,4,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メトキシ基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メトキシ基、(ペンタメチルフェニル)メトキシ基、(エチルフェニル)メトキシ基、(n−プロピルフェニル)メトキシ基、(イソプロピルフェニル)メトキシ基、(n−ブチルフェニル)メトキシ基、(sec−ブチルフェニル)メトキシ基、(tert−ブチルフェニル)メトキシ基、(n−ヘキシルフェニル)メトキシ基、(n−オクチルフェニル)メトキシ基、(n−デシルフェニル)メトキシ基、(n−テトラデシルフェニル)メトキシ基、ナフチルメトキシ基、アントラセニルメトキシ基を例示することができる。中でも、ベンジルオキシ基が好ましい。
【0148】
上式[11]で表される有機アルミニウム化合物として、トリアルキルアルミニウム、ジアルキルアルミニウムクロライド、アルキルアルミニウムジクロライド、ジアルキルアルミニウムハイドライド、アルキル(ジアルコキシ)アルミニウム、ジアルキル(アルコキシ)アルミニウム、アルキル(ジアリールオキシ)アルミニウム、およびジアルキル(アリールオキシ)アルミニウム、ならびにそれらの2以上の組合せを例示することができる。
【0149】
上記トリアルキルアルミニウムとして、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、およびトリ−n−オクチルアルミニウムを例示することができる。
【0150】
上記ジアルキルアルミニウムクロライドとして、ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド、ジ−n−プロピルアルミニウムクロライド、ジ−n−ブチルアルミニウムクロライド、ジイソブチルアルミニウムクロライド、およびジ−n−ヘキシルアルミニウムクロライドを例示することができる。
上記アルキルアルミニウムジクロライドとして、メチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニウムジクロライド、n−プロピルアルミニウムジクロライド、n−ブチルアルミニウムジクロライド、イソブチルアルミニウムジクロライド、およびn−ヘキシルアルミニウムジクロライドを例示することができる。
上記ジアルキルアルミニウムハイドライドとして、ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジ−n−プロピルアルミニウムハイドライド、ジ−n−ブチルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、およびジ−n−ヘキシルアルミニウムハイドライドを例示することができる。
上記アルキル(ジアルコキシ)アルミニウムとして、メチル(ジメトキシ)アルミニウム、メチル(ジエトキシ)アルミニウム、およびメチル(ジ−tert−ブトキシ)アルミニウムを例示することができる。
上記ジアルキル(アルコキシ)アルミニウムとして、ジメチル(メトキシ)アルミニウム、ジメチル(エトキシ)アルミニウム、およびメチル(tert−ブトキシ)アルミニウムを例示することができる。
上記アルキル(ジアリールオキシ)アルミニウムとしては、メチル(ジフェノキシ)アルミニウム、メチルビス(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)アルミニウム、およびメチルビス(2,6−ジフェニルフェノキシ)アルミニウムを例示することができる。
上記ジアルキル(アリールオキシ)アルミニウムとして、ジメチル(フェノキシ)アルミニウム、ジメチル(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)アルミニウム、およびジメチル(2,6−ジフェニルフェノキシ)アルミニウムを例示することができる。
【0151】
有機アルミニウム化合物は、好ましくはトリアルキルアルミニウムである。中でも、好ましくはトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウムまたはトリ−n−オクチルアルミニウムであり、より好ましくは、トリイソブチルアルミニウムまたはトリ−n−オクチルアルミニウムである。
【0152】
本発明の重合触媒の製造方法−1において、付加重合用触媒成分の使用量は、該触媒成分中の金属原子換算で、遷移金属化合物1molあたり、通常1〜1,000,000mol、好ましくは10〜500,000mol、より好ましくは20〜100,000molである。
【0153】
本発明の重合触媒の製造方法−2において、付加重合用触媒成分の使用量は、該触媒成分中の金属原子換算で、遷移金属化合物1molあたり、通常1〜1,000,000mol、好ましくは10〜500,000mol、より好ましくは100〜100,000molである。
【0154】
本発明の重合触媒の製造方法−2において、有機アルミニウム化合物の使用量は、該化合物中のアルミニウム原子換算で、遷移金属化合物中の遷移金属1モルあたり、好ましくは、0.01〜10,000,000モル、より好ましくは、0.1〜1,000,000モル、更に好ましくは、1〜100,000モル、特に好ましくは、10〜10,000モルである。
【0155】
本発明の重合触媒の製造方法−1において、付加重合用触媒成分と遷移金属化合物とを接触させる態様として、(1−1)これらの触媒成分を触媒製造用反応器中で接触させて接触物を生成させ、接触物を重合反応器に供給する態様、(1−2)これらの触媒成分を重合反応器中で接触させる態様を例示することができる。これらの触媒成分は通常、固体状態で、又は、水分や酸素のような触媒成分を失活させる成分を十分に取り除いた炭化水素溶媒を用いた溶液、懸濁液もしくはスラリーとして、触媒製造用反応器や重合反応器に供給される。炭化水素溶媒を用いる場合、付加重合用触媒成分の濃度は、該触媒成分中の金属原子換算で、通常0.001〜100モル/リットル、好ましくは、0.01〜10モル/リットルであり、遷移金属化合物の濃度は、通常0.00001〜1モル/リットル、好ましくは、0.0001〜0.1モル/リットルである。
【0156】
本発明の重合触媒の製造方法−2において、付加重合用触媒成分と遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物とを接触させる態様として、(2−1)これら3つの触媒成分を触媒製造用反応器中で接触させて接触物を生成させ、接触物を重合反応器に供給する態様、(2−2)これら3つの触媒成分を重合反応器中で接触させる態様、(2−3)これら3つの触媒成分の中の任意の2成分を触媒製造用反応器で接触させて接触物を生成させ、接触物と残りの触媒成分とを重合反応器中で接触させる態様を例示することができる。
【0157】
上記態様(2−1)の更に具体的な態様として、以下の態様(2−1−1)〜(2−1−4)を例示することができ、態様(2−1−4)が好ましい:
(2−1−1)3つの触媒成分を同時に触媒製造用反応器に供給する態様;
(2−1−2)付加重合用触媒成分と遷移金属化合物とを触媒製造用反応器中で接触させて接触物を生成させた後、有機アルミニウム化合物を供給して該接触物と接触させる態様;
(2−1−3)付加重合用触媒成分と有機アルミニウム化合物とを触媒製造用反応器中で接触させて接触物を生成させた後、遷移金属化合物を供給して該接触物と接触させる態様;および
(2−1−4)遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物とを触媒製造用反応器中で接触させて接触物を生成させた後、付加重合用触媒成分を供給して該接触物と接触させる態様。
【0158】
上記態様(2−2)の更に具体的な態様として、以下の態様(2−2−1)〜(2−2−4)を例示することができ、態様(2−2−4)が好ましい:
(2−2−1)付加重合用触媒成分と遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物とを、モノマーの存在下、同時に重合反応器に供給する態様;
(2−2−2)付加重合用触媒成分と遷移金属化合物とをモノマーの存在下、重合反応器中で接触させて接触物を生成させた後、有機アルミニウム化合物をモノマーの存在下に供給して該接触物と接触させる態様;
(2−2−3)付加重合用触媒成分と有機アルミニウム化合物とをモノマーの存在下、重合反応器中で接触させて接触物を生成させた後、遷移金属化合物をモノマーの存在下に供給して該接触物と接触させる態様;および
(2−2−4)遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物とをモノマーの存在下、重合反応器中で接触させて接触物を生成させた後、付加重合用触媒成分をモノマーの存在下に供給して該接触物と接触させる態様。
【0159】
上記態様(2−3)の更に具体的な態様として、以下の態様(2−3−1)〜(2−3−3)を例示することができ、態様(2−3−3)が好ましい:
(2−3−1)付加重合用触媒成分と遷移金属化合物とを触媒製造用反応器中で接触させて接触物を生成させ、接触物と有機アルミニウム化合物とを別々に、モノマーの存在下、重合反応器に供給する態様;
(2−3−2)付加重合用触媒成分と有機アルミニウム化合物とを触媒製造用反応器中で接触させて接触物を生成させ、接触物と遷移金属化合物とを別々に、モノマーの存在下、重合反応器に供給する態様;および
(2−3−3)遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物とを触媒製造用反応器中で接触させて接触物を生成させ、接触物と付加重合用触媒成分とを別々に、モノマーの存在下、重合反応器に供給する態様。
【0160】
重合触媒の製造方法−2で用いられる触媒成分は通常、固体状態で、又は、水分や酸素のような触媒成分を失活させる成分を十分に取り除いた炭化水素溶媒を用いた溶液、懸濁液もしくはスラリーとして、触媒製造用反応器や重合反応器に供給される。炭化水素溶媒を用いる場合、付加重合用触媒成分の濃度は、該触媒成分中の金属原子換算で、通常0.001〜100モル/リットル、好ましくは、0.01〜10モル/リットルであり、遷移金属化合物の濃度は、通常0.00001〜1モル/リットル、好ましくは、0.0001〜0.1モル/リットルであり、有機アルミニウム化合物の濃度は、該化合物中のアルミニウム原子換算で、通常、0.0001〜100モル/リットルであり、好ましくは、0.01〜10モル/リットルである。
【0161】
本発明の付加重合体の製造方法における重合方法として、ガス状のモノマー中での気相重合法、溶媒を使用する溶液重合法またはスラリー重合法を例示することができる。該溶媒として、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンおよびオクタンのような脂肪族炭化水素溶媒;ベンゼンおよびトルエンのような芳香族炭化水素溶媒;ならびにメチレンクロライドのようなハロゲン化炭化水素溶媒を例示することができる。また、バルク重合のように、オレフィンのような付加重合性単量体を溶媒として用いてもよい。
【0162】
本発明の付加重合体の製造方法における重合は、回分式、連続式またはそれらの組合せにて、1段階または相互に重合反応条件が異なってもよい2段階以上の多段階にて行われる。重合時間は、目的とする付加重合体の種類や重合反応装置により適宜決定され、一般に1分間〜20時間である。
【0163】
上記のスラリー重合法の重合の方法や条件は特に限定されず、公知の方法や条件であってもよい。スラリー重合法は好ましくは、モノマー、任意にコモノマー、他の供給物、稀釈剤(例えば、パラフィン、シクロパラフィンおよび芳香族炭化水素のような不活性稀釈剤(媒質))を適宜連続的に重合反応器に供給し、かつ、生成される付加重合体を連続的または周期的に重合反応器から取出す連続式反応器を用いて行われる。重合反応器として、ループ反応器や、反応器および反応条件の異る複数の攪拌反応器を直列または並列に組み合わせた反応器を例示することができる。重合反応器または反応帯域の温度は、通常約0℃〜約150℃、好ましくは30℃〜100℃である。重合圧力は通常約0.1MPa〜約10MPa、好ましくは0.5MPa〜5MPaであり、重合触媒を懸濁状態に保持し、媒質および少なくとも一部のモノマーおよびコモノマーを液相に維持することによって、モノマーおよびコモノマーを重合触媒に接触させる圧力をとることができる。媒質、重合温度および重合圧力は、付加重合体が固体粒子として生成され、その形態で回収されるように選択すればよい。製造される付加重合体の分子量は、反応帯域の温度の調節や水素の導入のような公知の手段によって制御することができる。各触媒成分、モノマーおよび任意のコモノマーは、公知の任意の方法によって、任意の順序で重合反応器または重合反応帯域に供給することができる。該供給の方法として、各触媒成分、モノマーおよびコモノマーを反応帯域に同時に添加する方法や、逐次に添加する方法を例示することができる。
【0164】
上記の気相重合法の重合の方法や条件は特に限定されず、公知の方法や条件であってもよい。気相重合法に用いる重合反応装置としては、例えば、流動層型反応槽を有する気相重合反応装置等が挙げられ、好ましくは、拡大部を有する流動層型反応槽を有する気相重合反応装置である。また、反応槽内に攪拌翼が設置されていてもよい。各触媒成分を重合槽に供給する方法としては通常、窒素、アルゴン等の不活性ガス、水素、エチレン等を用いて、水分のない状態で供給する、あるいは溶媒に溶解または稀釈して、溶液またはスラリー状態で供給する等の方法を用いることができる。各触媒成分は個別に供給してもよいし、任意の成分を任意の順序にあらかじめ接触させて供給してもよい。重合条件として、重合温度は好ましくは0℃〜300℃、更にこのましくは10℃〜200℃、特に好ましくは30℃〜100℃の範囲である。さらに最終製品の溶融流動性を調節する目的で、水素を分子量調節剤として添加しても構わない。また、重合に際して、混合ガス中に不活性ガスを共存させてもよい。本発明においては、このような重合(本重合)の実施前に予備重合を行ってもよい。
【0165】
本発明の付加重合体の製造方法で使用するオレフィンとしては、例えば、エチレン、炭素原子数3〜20のα−オレフィン、ジオレフィン、環状オレフィン、アルケニル脂環式化合物、アルケニル芳香族炭化水素、極性モノマー等が挙げられ、同時に2種以上のオレフィンを用いることもできる。
【0166】
炭素原子数3〜20のα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、5−メチル−1−ヘキセン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン等が挙げられ、ジオレフィンとしては、例えば、1,5−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,4−ペンタジエン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエン、1,9−デカジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、ノルボルナジエン、5−メチレン−2−ノルボルネン、1,5−シクロオクタジエン、5,8−エンドメチレンヘキサヒドロナフタレン、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ヘキサジエン、1,3−オクタジエン、1,3−シクロオクタジエン、1,3−シクロヘキサジエン等が挙げられ、環状オレフィンとしては、例えば、ノルボルネン、5−メチルノルボルネン、5−エチルノルボルネン、5−ブチルノルボルネン、5−フェニルノルボルネン、5−ベンジルノルボルネン、テトラシクロドデセン、トリシクロデセン、トリシクロウンデセン、ペンタシクロペンタデセン、ペンタシクロヘキサデセン、8−メチルテトラシクロドデセン、8−エチルテトラシクロドデセン、5−アセチルノルボルネン、5−アセチルオキシノルボルネン、5−メトキシカルボニルノルボルネン、5−エトキシカルボニルノルボルネン、5−メチル−5−メトキシカルボニルノルボルネン、5−シアノノルボルネン、8−メトキシカルボニルテトラシクロドデセン、8−メチル−8−テトラシクロドデセン、8−シアノテトラシクロドデセン等が挙げられ、アルケニル脂環式化合物としては、例えば、ビニルシクロヘキサン等が挙げられ、アルケニル芳香族炭化水素としては、例えば、スチレン、2−フェニルプロピレン、2−フェニルブテン、3−フェニルプロピレン等のアルケニルベンゼン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、o−メチルスチレン、p−エチルスチレン、m−エチルスチレン、o−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、3,5−ジメチルスチレン、3−メチル−5−エチルスチレン、p−第3級ブチルスチレン、p−第2級ブチルスチレンなどのアルキルスチレン、ジビニルベンゼン等のビスアルケニルベンゼン、1−ビニルナフタレン等のアルケニルナフタレン等が挙げられ、極性モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、ビシクロ(2,2,1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸等のα,β−不飽和カルボン酸、およびそのナトリウム、カリウム、リチウム、亜鉛、マグネシウム、カルシウム等の金属塩、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル等のα,β−不飽和カルボン酸エステル、マレイン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、トリフルオロ酢酸ビニル等のビニルエステル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、イタコン酸モノグリシジルエステル等の不飽和カルボン酸グリシジルエステル等が挙げられる。
【0167】
本発明の付加重合体の製造方法で製造される付加重合体として、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体、およびエチレン−ビニルシクロヘキサン共重合体のようなエチレンと炭素原子数3〜20のα−オレフィンとの共重合体;プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体およびプロピレン−ビニルシクロヘキサン共重合体のようなプロピレンと炭素原子数4〜20のα−オレフィンとの共重合体;エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ヘキセン共重合体およびエチレン−プロピレン−ビニルシクロヘキサン共重合体のようなエチレンとプロピレンと炭素原子数4〜20のα−オレフィンとの共重合体;ならびにエチレンの単独重合体や、プロピレン重合体、ブテン重合体、ヘキセン重合体およびビニルシクロへキサン重合体のような炭素原子数3〜20のα−オレフィンの単独重合体を例示することができる。
【実施例】
【0168】
以下、実施例および比較例によって本発明をさらに詳細に説明する。
[実施例1]
(1)接触物の合成
100 mLフラスコに水6mLおよび酸化亜鉛4.6gを入れ、トリフルオロ酢酸(式[1]で表わされる化合物)12.0mLを室温下で滴下した。トリフルオロ酢酸中の活性水素の量は、酸化亜鉛中の亜鉛原子1モルに対して、2.8モルだった。室温下で3時間攪拌を行った後、不溶成分をろ別した。揮発成分を減圧溜去した後に、120℃で4時間減圧乾燥することにより、以下のNMRデータを有する白色固体の接触物(付加重合用触媒成分)8.6gを得た。
13C−NMR(DO):δ162.8(t,JC-F =35.5Hz),81.1(q,JC-F =291Hz)
19F−NMR(DO):δ−72.0(s)
(2)重合
内容積400mlの撹拌機付きオートクレーブを真空乾燥してアルゴンで置換後、溶媒としてトルエン190ml、コモノマーとして1−ヘキセン10mlを仕込み、反応器を70℃まで昇温した。昇温後、エチレン圧を6MPaに調整しながらフィードし、系内が安定した後、トリイソブチルアルミニウム(有機アルミニウム化合物)0.25mmolを投入し、続いてビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド(遷移金属化合物、1μmol/mL、トルエン溶液)0.2mL(0.2μmol)を投入し、さらに上記実施例1(1)で得た付加重合用触媒成分30mg(103μmol−Zn)を投入して重合を開始した。30分間重合を行った。重合の結果、エチレン/1−ヘキセン共重合体1.2gのが得られた。重合活性1.2×10g/mol/h、SCB=1.4、融点=121.7℃、Mw=527000、Mw/Mn=2.5であった。結果を表4に示した。
【0169】
上記の13C−NMRは、核磁気共鳴装置(日本電子社製、JNM−AL400)を用いて下記の条件により測定した。測定溶媒がDOの場合はヘキサフルオロベンゼンを溶封したガラスキャピラリをNMRサンプル管中に投入し、外部標準とした。測定溶媒がTHF−d8の場合はTHF−d8の炭素の化学シフト値を基準にした。
測定溶媒:DOまたはTHF−d8
測定温度:室温
【0170】
上記の19F−NMRは、13C−NMRと同様の機器、条件で測定を行った。ヘキサフルオロベンゼンを溶封したガラスキャピラリをNMRサンプル管中に投入し、外部標準とした。
【0171】
上記の融点は、熱分析装置 示差走査熱量計(Diamond DSC Perkin Elmer社製)を用いて下記の方法で測定した。
(1)サンプル約10mgを窒素雰囲気下、150℃ 5分間保持
(2)冷却 150℃〜20℃(5℃/分)2分間保持
(3)測定 20℃〜150℃(5℃/分)
【0172】
上記のSCBは、エチレン/1−ヘキセン共重合体中の炭素原子1,000個当りの1−へキセン単位の個数を意味し、赤外分光光度計(日本分光(JASCO) FT−IR−470)を用いて、赤外分光法により求めた。なお、ブチル分岐の特性吸収は、1378cm−1〜1303cm−1のピークを用い、1−ヘキセン単位含有量は、エチレン−1−ヘキセン共重合体1000炭素当たりのブチル分岐数およびエチレン−1−ヘキセン共重合体中の1−ヘキセンのモル分立で表した。
【0173】
上記の分子量および分子量分布は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、下記の条件で測定した。検量線は標準ポリスチレンを用いて作成した。分子量分布は重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で評価した。
機種: ミリポアウオーターズ社製 150C型
カラム: TSK−GEL GMH−HT 7.5×600×2本
測定温度:140℃,152℃
溶媒: オルトジクロロベンゼン、
測定濃度:5mg/5mL
【0174】
[実施例2]
(1)接触物の合成
50 mLフラスコに水2mLおよび酸化亜鉛0.81gを入れ、ペンタフルオロプロピオン酸(式[1]で表わされる化合物)2.1mLを室温下で滴下した。ペンタフルオロプロピオン酸中の活性水素の量は、酸化亜鉛中の亜鉛原子1モルに対して2.0モルだった。室温下で3時間攪拌を行った後、不溶成分をろ別した。揮発成分を減圧溜去した後に、120℃で4時間減圧乾燥することにより、以下のNMRデータを有する白色固体の接触物(付加重合用触媒成分)3.0gを得た。
13C−NMR(DO):δ163.2(t,JC-F =24.8Hz),118.1(qt,J1C-F =285Hz,J2C-F =35.5Hz),106.7(tq,J1C-F =263Hz,J2C-F =37.2Hz)
19F−NMR(DO):δ−79.6(s),−117.3(s)
(2)重合
付加重合用触媒成分30mg(103μmol−Zn)を、上記付加重合用触媒成分35mg(89μmol−Zn)に変更したこと以外は実施例1と同様に行い、エチレン/1−ヘキセン共重合体0.36gが得られた。重合活性3.6×10 g/mol/h、SCB=2.0、融点=125.3℃、Mw=430000、Mw/Mn=4.2であった。結果を表4に示した。
【0175】
[実施例3]
(1)接触物の合成
水の量2mLを3mLに変更したこと、ペンタフルオロプロピオン酸2.1mLをヘプタフルオロ酪酸(式[1]で表わされる化合物)2.6mLに変更したこと以外は実施例2と同様に行い(ヘプタフルオロ酪酸中の活性水素の量は、酸化亜鉛中の亜鉛原子1モルに対して、実施例2と同じ2.0モルだった)、以下のNMRデータを有する白色固体の接触物(付加重合用触媒成分)3.5gを得た。
13C−NMR(DO):δ163.0(t,JC-F =24.8Hz),117.2(m),108.3(m),108.2(m)
19F−NMR(DO):δ−77.5(s),−115.1(s),−124.1(s)
(2)重合
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド(1μmol/mL、トルエン溶液)の量0.2mLを0.4mL(0.4μmol)に変更したこと、付加重合用触媒成分30mg(103μmol−Zn)を、上記付加重合用触媒成分52mg(106μmol−Zn)に変更したこと以外は実施例1と同様に行い、エチレン/1−ヘキセン共重合体0.57gが得られた。。重合活性2.9×10 g/mol/h、SCB=1.8、融点=121.6℃、Mw=481000、Mw/Mn=3.7であった。結果を表4に示した。
【0176】
[実施例4]
(1)接触物の合成
水の量2mLを3mLに変更したこと、酸化亜鉛の量0.81gを0.44gに変更したこと、ペンタフルオロプロピオン酸2.1mLを3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピオン酸(式[1]で表わされる化合物)2.0g(少しずつ添加)に変更したこと以外は実施例2と同様に行い(3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチルプロピオン酸中の活性水素の量は、酸化亜鉛中の亜鉛原子1モルに対して、1.8モルだった)、以下のNMRデータを有する白色固体の接触物(付加重合用触媒成分)1.7gを得た。
1H−NMR(DO):δ4.0(m)
13C−NMR(DO):165.1(s),121.8(q,JC-F =275.3Hz),55.5(m,JC-F =28.1Hz)
19F−NMR(DO):δ−114.2(s)
(2)重合
付加重合用触媒成分30mg(103μmol−Zn)を、上記付加重合用触媒成分49mg(108μmol−Zn)に変更したこと以外は実施例1と同様に行い、エチレン/1−ヘキセン共重合体3.0gが得られた。重合活性3.0×10 g/mol/h、SCB=1.4、融点=121.2℃、Mw=473000、Mw/Mn=2.5であった。結果を表4に示した。
【0177】
上記の1H−NMRは、核磁気共鳴装置(日本電子社製、JNM−AL400)を用いて下記の条件により測定した。DHOの水素の化学シフト値を基準にした。
測定溶媒:D
測定温度:室温
【0178】
[実施例5]
(1)接触物の合成
水の量2mLを3mLに変更したこと、酸化亜鉛の量0.81gを0.44gに変更したこと、ペンタフルオロプロピオン酸2.1mLをテトラフルオロこはく酸(式[1]で表わされる化合物)0.95g(少しずつ添加)に変更したこと以外は実施例2と同様に行い(テトラフルオロこはく酸中の活性水素の量は、酸化亜鉛中の亜鉛原子1モルに対して、1.8モルだった)、以下のNMRデータを有する白色固体の接触物(付加重合用触媒成分)0.8gを得た。
13C−NMR(DO):δ165.2(t,JC-F =26.4Hz),109.8(tt,J1C-F =260Hz,J2C-F =33.8Hz)
19F−NMR(DO):δ−114.2(s)
(2)重合
付加重合用触媒成分30mg(103μmol−Zn)を、上記付加重合用触媒成分26mg(103μmol−Zn)に変更したこと以外は実施例1と同様に行い、エチレン/1−ヘキセン共重合体6.7gが得られた。重合の結果6.7gのエチレン/1−ヘキセン共重合体が得られた。重合活性6.7×10 g/mol/h、SCB=2.9、融点=117.3℃、Mw=466000、Mw/Mn=2.8であった。結果を表4に示した。
【0179】
[実施例6]
(1)接触物の合成
水の量2mLを3mLに変更したこと、酸化亜鉛の量0.81gを1.8gに変更したこと、ペンタフルオロプロピオン酸2.1mLをヘキサフルオログルタル酸(式[1]で表わされる化合物)4.8g(少しずつ添加)に変更したこと以外は実施例2と同様に行い(ヘキサフルオログルタル酸中の活性水素の量は、酸化亜鉛中の亜鉛原子1モルに対して、1.8モルだった)、以下のNMRデータを有する白色固体の接触物(付加重合用触媒成分)4.9gを得た。
13C−NMR(DO):δ164.0(t,JC-F =25.7Hz),110.6(m),109.2(m)
19F−NMR(DO):δ−113.7(s),−120.5(s)
(2)重合
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド(1μmol/mL、トルエン溶液)の量0.2mLを0.4mL(0.4μmol)に変更したこと、付加重合用触媒成分30mg(103μmol−Zn)を、上記付加重合用触媒成分25mg(82μmol−Zn)に変更したこと以外は実施例1と同様に行い、エチレン/1−ヘキセン共重合体3.0gが得られた。重合活性1.5×10g/mol/h、SCB=1.7、融点=120.8℃、Mw=496000、Mw/Mn=2.5であった。結果を表4に示した。
【0180】
[実施例7]
(1)接触物の合成
水の量2mLを3mLに変更したこと、酸化亜鉛の量0.81gを0.44gに変更したこと、ペンタフルオロプロピオン酸2.1mLをオクタフルオロアジピン酸(式[1]で表わされる化合物)1.45g(少しずつ添加)に変更したこと以外は実施例2と同様に行い(オクタフルオロアジピン酸中の活性水素の量は、酸化亜鉛中の亜鉛原子1モルに対して、1.8モルだった)、以下のNMRデータを有する白色固体の接触物(付加重合用触媒成分)2.6gを得た。
13C−NMR(DO):δ163.5(t,JC-F =25.1Hz),115−105(m)
19F−NMR(DO):δ−114.0(s),−119.7(s)
(2)重合
付加重合用触媒成分30mg(103μmol−Zn)を、上記付加重合用触媒成分35mg(99μmol−Zn)に変更したこと以外は実施例1と同様に行い、エチレン/1−ヘキセン共重合体4.3gが得られた。重合活性4.3×10 g/mol/h、SCB=3.3、融点=117.4℃、Mw=466000、Mw/Mn=3.5であった。結果を表4に示した。
【0181】
[実施例8]
(1)接触物の合成
水の量2mLを3mLに変更したこと、酸化亜鉛の量0.81gを0.44gに変更したこと、ペンタフルオロプロピオン酸2.1mLをドデカフルオロスベリン酸(式[1]で表わされる化合物)2.0g(少しずつ添加)に変更したこと以外は実施例2と同様に行い(ドデカフルオロスベリン酸中の活性水素の量は、酸化亜鉛中の亜鉛原子1モルに対して、1.8モルだった)、以下のNMRデータを有する白色固体の接触物(付加重合用触媒成分)1.7gを得た。
13C−NMR(DO):δ163.2(t,JC-F =25.6Hz),115−105(m)
19F−NMR(DO):δ−113.9(s),−118.3(s),−120.0(s)
(2)重合
付加重合用触媒成分30mg(103μmol−Zn)を、上記付加重合用触媒成分44mg(97μmol−Zn)に変更したこと以外は実施例1と同様に行い、エチレン/1−ヘキセン共重合体5.0gが得られた。重合活性5.0×10 g/mol/h、SCB=1.6、融点=118.7℃、Mw=496000、Mw/Mn=2.8であった。結果を表4に示した。
【0182】
[実施例9]
(1)接触物の合成
水の量2mLを3mLに変更したこと、酸化亜鉛の量0.81gを0.88gに変更したこと、ペンタフルオロプロピオン酸2.1mLをヘキサデカフルオロセバシン酸(式[1]で表わされる化合物)4.9g(少しずつ添加)に変更したこと以外は実施例2と同様に行い(ヘキサデカフルオロセバシン酸中の活性水素の量は、酸化亜鉛中の亜鉛原子1モルに対して、1.8モルだった)、以下のNMRデータを有する白色固体の接触物(付加重合用触媒成分)4.3gを得た。
13C−NMR(DO):δ164.0(t,JC-F =24.8Hz),115−105(m)
19F−NMR(DO):δ−113.9(s),−118.2(s),−119.6(s)
(2)重合
付加重合用触媒成分30mg(103μmol−Zn)を、上記付加重合用触媒成分57mg(103μmol−Zn)に変更したこと以外は実施例1と同様に行い、エチレン/1−ヘキセン共重合体2.0gが得られた。重合活性2.0×10 g/mol/h、SCB=0.4、融点=120.3℃、Mw=552000、Mw/Mn=2.6であった。結果を表4に示した。
【0183】
[実施例10]
(1)接触物の合成
水の量2mLを3mLに変更したこと、酸化亜鉛の量0.81gを0.44gに変更したこと、ペンタフルオロプロピオン酸2.1mLをトリフルオロメタンスルホン酸(式[2]で表わされる化合物)0.88mLに変更したこと以外は実施例2と同様に行い(トリフルオロメタンスルホン酸中の活性水素の量は、酸化亜鉛中の亜鉛原子1モルに対して、1.8モルだった)、以下のNMRデータを有する白色固体の接触物(付加重合用触媒成分)1.3gを得た。
13C−NMR(DO):δ119.4(q,JC-F =316.6Hz)
19F−NMR(DO):δ−75.1(s)
(2)重合
付加重合用触媒成分30mg(103μmol−Zn)を、上記付加重合用触媒成分39mg(107μmol−Zn)に変更したこと以外は実施例1と同様に行い、エチレン/1−ヘキセン共重合体5.8gが得られた。重合活性5.8×10 g/mol/h、SCB=2.6、融点=118.7℃、Mw=418000、Mw/Mn=2.6であった。結果を表4に示した。
【0184】
[比較例1]
(1)特開2001−181327号公報に記載されたビス(ペンタフルオロフェノキシ)亜鉛の合成
真空減圧乾燥後、アルゴンで置換した200ml四つ口フラスコにヘキサン50ml、ジエチル亜鉛のヘキサン溶液(1.00mol/L)10ml(10mmol)を加え、−78℃に冷却した。これにペンタフルオロフェノールのヘキサン溶液(1.0mol/L)20ml(20mmol)を徐々に滴下した。反応が進行するに従って内容物は白色スラリー状になった。滴下終了後、室温まで徐々に昇温してさらに4時間攪拌し、白色固体を得た。
白色固体をグラスフィルターで濾別し、減圧下乾燥し、以下のNMRデータを有するビス(ペンタフルオロフェノキシ)亜鉛3.41g(7.90mmol、79%)を白色固体として得た。
13C−NMR(THF−d8 ):δ141.4(m,JC-F =233Hz),141.8(m),139.0(m,JC-F =249Hz),131.7(m,JC-F =236Hz)
(2)重合
付加重合用触媒成分30mg(103μmol−Zn)を、上記ビス(ペンタフルオロフェノキシ)亜鉛54mg(125μmol−Zn)に変更したこと以外は実施例1と同様に行い、エチレン/1−ヘキセン共重合体3.0gが得られた。重合活性3.0×10 g/mol/h、SCB=1.06、融点=120.9℃、Mw=336000、Mw/Mn=2.6であった。結果を表4に示した。
【0185】
[比較例2]
(1)接触物の合成
窒素置換した200 mL二口フラスコにトルエン50mL、ジエチル亜鉛 (2.02mmol/mL、ヘキサン溶液)10mL(20mmol)を入れ、ヘプタフルオロ酪酸(式[1]で表わされる化合物)2.6mL(20mmol)と水180μL(10mmol)を氷浴下で滴下した後、40℃まで昇温し、1時間攪拌した。室温まで放冷した後、揮発成分を減圧溜去し、40℃で4時間減圧乾燥することにより、以下のNMRデータを有する白色固体4.0g得た。
13C−NMR(THF−d8):δ164.7(m),130−105(m)
19F−NMR(THF−d8):δ−78.1(s),−114.9(m),−124.0(m)
(2)重合
付加重合用触媒成分30mg(103μmol−Zn)を上記白色固体55mgに変更したこと、ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライドをエチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド(1μmol/mL、トルエン溶液)0.2mL(0.2μmol)に変更したこと以外は実施例1と同様に行い、エチレン/1−ヘキセン共重合体4.2gが得られた。重合活性4.2×10 g/mol/h、SCB=10.3、融点=112.4℃、Mw=66000、Mw/Mn=1.9であった。結果を表4に示した。
【0186】
【表4】

【0187】
[実施例11]
(1)エチレンの重合
内容積400mlの撹拌機付きオートクレーブを真空乾燥してアルゴンで置換後、溶媒としてトルエン200mlを仕込み、反応器を40℃まで昇温した。昇温後、エチレン圧を6MPa に調整しながらフィードし、系内が安定した後、トリイソブチルアルミニウム0.25mmolを投入し、続いて実施例1で得た付加重合用触媒成分29mg(100μmol−Zn)を投入し、さらにジアセチルビス(2,6−ジイソプロピルフェニルイミン)ニッケルジブロマイド(1μmol/mL、トルエンスラリー溶液)4.0mL(4.0μmol)を投入して重合を開始した。30分間重合を行ない、エチレン重合体3.4gを得た。重合活性1.7×10 g/mol/h、SCB=90.2、融点=45.8℃、Mw=428000、Mw/Mn=2.5であった。結果を表6に示した。
【0188】
[実施例12〜20]
付加重合用触媒成分29mg(100μmol−Zn)およびジアセチルビス(2,6−ジイソプロピルフェニルイミン)ニッケルジブロマイド(1μmol/mL、トルエンスラリー溶液)4.0mL(4.0μmol)をそれぞれ、表5に記載したように変更したこと以外は実施例11と同様に行ない、エチレン重合体を得た。結果を表6に示した。
【0189】
【表5】

【0190】
【表6】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属酸化物と、下式[1]または[2]で表される化合物とを接触させてなる接触物の製造方法。

式中、RおよびRはそれぞれ互いに同一または異なり、炭素原子数が1〜20であって1〜4価のハロゲン化ヒドロカルビル基を表し、Tは炭素原子または硫黄原子を表し、Tは酸素原子または硫黄原子を表し、Tは周期律表第16族原子を表し、nは1〜4の整数である。
【請求項2】
金属酸化物が周期律表第1、2および12〜18族の典型元素から選ばれる典型元素の金属酸化物である請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
金属酸化物が周期律表第12族の元素の酸化物である請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項4】
金属酸化物が酸化亜鉛である請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
【請求項5】
が炭素原子である請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
【請求項6】
が酸素原子である請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
【請求項7】
が酸素原子である請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
【請求項8】
およびRが炭素原子数1〜20のフッ素化ヒドロカルビル基である請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法。
【請求項9】
およびRが炭素原子数1〜10の直鎖または分岐フッ素化ヒドロカルビル基である請求項1〜8のいずれかに記載の製造方法。
【請求項10】
接触物が付加重合用触媒成分である請求項1〜9のいずれかに記載の製造方法。
【請求項11】
請求項10記載の製造方法で製造される付加重合用触媒成分と、周期律表第3族〜第11族の遷移金属化合物とを接触させてなる付加重合用触媒の製造方法。
【請求項12】
請求項10記載の製造方法で製造される付加重合用触媒成分と、周期律表第3族〜第11族の遷移金属化合物と、有機アルミニウム化合物とを接触させてなる付加重合用触媒の製造方法。
【請求項13】
請求項11または12の製造方法で製造される付加重合用触媒の存在下に付加重合性単量体を重合してなる付加重合体の製造方法。

【公開番号】特開2012−72374(P2012−72374A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−184722(P2011−184722)
【出願日】平成23年8月26日(2011.8.26)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】