説明

控シートを積層したRFID部材

【課題】簡易型すなわち薄型のRFID部材(カードやラベル)に関して、表面基材に記録された番号、記号などを、控えておくことが可能な手段を有するRFID部材を得る。
【解決手段】 インレイ13と表面基材3が積層固着されたRFIDカード101であって、インレイ13と表面基材3の積層固着状態での厚さ(矢印51)が50μm以上400μm以下である。表面基材3の上に、付着剥離手段4(例えば粘着剤)を介して控えシート2が剥離可能に積層され、控えシートの表面が印字可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インレイと表面基材が積層固着されたRFID部材である、RFIDカードやRFIDラベルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
RFIDは、ICタグ、RFタグ、無線タグ、電子タグなどとも呼ばれるもので、これを貼付などされた物などと、その物などに関する情報とを一体化させる目的で使用される。インレイとはPETなどの基材フィルム上にアンテナとアンテナに連結されたICチップが固定されたRFIDの回路単位をいう。
【0003】
従来、合成樹脂製の表層部材や保護部材の間にインレイを挟み込んだ、鉄道旅客用のRFIDプリペイドカードが実用化されている。
また、従来、タック紙とインレイを積層した簡易型ICタグインレットが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−342728号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の表層部材や保護部材を備えたRFIDカードは、一定の厚さがあり、携帯に不便であり、また、作成費用も嵩む。
従来の簡易型ICタグインレットは、RFIDラベル及び/又はRFIDカード(以下RFID部材という)の機能を備え、薄型であることから携帯などが容易であり、また、作成費用が低減される。
【0006】
しかし、従来の簡易型のRFID部材は、曲げや衝撃に弱いので、ICチップが割れるなどの障害が生じる場合がある。RFID部材は、このような障害が生じた場合に、RFID部材の再発行が可能なように、タック紙などの表面基材に当該RFID部材に固有の番号、記号などを記録している。
【0007】
ところが、RFIDの機能障害が生じるRFID部材は、ややもすると、長期間に渡る擦過などにより、表面基材に記録された番号、記号などが、判読不能になっている場合が多い。あるいは、RFIDの機能障害を起こす外力などが、同時に、表層基材に記録された番号、記号などを判読不能にすることがある。このため、従来のRFID部材は、機能障害を生じた場合に、これを再発行することが困難になることがあった。
【0008】
そこで、本発明は、簡易型すなわち曲げ力や衝撃力に対抗する手段を持たないRFID部材に関して、表面基材に記録された番号、記号などを、控えておくことが可能な手段を有するRFID部材を得ることを課題とする。
【0009】
本発明のその他の課題は、本発明の説明により明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一の態様にかかるRFID部材は、インレイと表面基材が積層固着されたRFID部材において、前記インレイと前記表面基材の積層固着状態での厚さが50μm以上400μm以下であり、前記表面部材の上に、付着剥離手段を介して控えシートが剥離可能に積層され、前記控えシートの表面が印字可能であることを特徴とする。
本発明にかかるRFID部材は控えシートに、照合が可能な番号、記号などを印字し、控えシートを取り外して使用される。あるいは、控シートを取り外した後に、控シートに照合可能な番号、記号などを印字する。控シートは、控えシートを剥離したRFID部材と、分離して保管される。
【0011】
本発明の好ましい実施態様にかかるRFID部材は、前記インレイの下面に粘着剤層を形成し、前記粘着剤層に剥離紙を積層付着したものであってもよい。
本実施態様にかかるRFID部材はRFIDラベルである。当該RFIDラベルの使用方法は、控シートに照合が可能な番号、記号などを印字し、控えシートを取り外して使用するもので、上述したRFID部材と同様である。
【0012】
本発明の他の好ましい実施態様にかかるRFID部材は、本発明にかかるRFID部材において、前記表面基材が感熱印字表面基材であり、前記付着剥離手段が擬似接着層であり、前記控シートが感熱印字控シートであってもよい。
本実施態様にあっては、RFID部材の表面基材と控シートが、サーマルヘッドを使用し複写的態様で同時に印字可能であり、表面基材印字内容の正確な複製を、控えシートとして保存することができる。
【0013】
本発明のその他の好ましい実施態様にかかるRFID部材は、本発明にかかるRFID部材において、前記表面基材が感圧印字表面基材であり、前記付着剥離手段が粘着剤層であってもよい。
本実施態様にあっては、RFID部材の表面基材と控シートが、ドットインパクトヘッドとインクリボンを使用し複写的態様で同時に印字可能であり、表面基材印字内容の正確な複製を、控えシートとして保存することができる。さらに、控シートは粘着剤層を有するタックラベルであり、糊を用いることなく紙などに貼付け可能であり、一層、控えシートの保存に適する。
【0014】
本発明の好ましい他の実施態様にかかるRFID部材は、その他の好ましい実施態様にかかるRFID部材において、さらに、前記インレイと前記控えシートを重ねた場合に前記インレイの輪郭線が前記控えシートの輪郭線の内側に在る関係にあり、前記控シート表面に、下層に積層されている前記インレイが存在しない領域である安全印字領域を示すマークが記載されていてもよい。
本実施態様にあっては、ドットインパクトプリンタなどで印字する際に、安全印字領域のみに印字することが容易となり、インレイには圧力を負荷しない状態で印字可能であり、さらに、安心、安全に印字可能である。
【0015】
以上説明した本発明、本発明の好ましい実施態様、これらに含まれる構成要素は可能な限り組み合わせて実施することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、簡易型すなわち曲げ力、衝撃力に対抗する手段を持たないRFID部材に関して、表面基材に記録される番号、記号などを、控シート上に記録しておくことが可能となる。本発明にかかるRFID部材は、薄型であり携帯、物品貼付けに便利である。万一、携帯中や物品上でICチップの破損など、障害が生じても、控シートの記録を元にして、発行当初のデータを照合可能であり、RFID部材の再発行が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施例にかかるRFID部材をさらに説明する。本発明の実施例に記載した部材や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載のない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
【0018】
図1はRFID部材1の使用方法を説明する図である。本発明にかかるRFID部材1は、通常、控シート2と表面基材3に同一の印字がなされる。印字内容は、例えば、当該RFID部材に与えられる固有のシリアル番号、記号、バーコードや二次元バーコードなど、あるいはこれらの組み合わせなどである。次に、付着剥離手段4部分で、表面基材3と控えシート2が剥離される。このようにして、控シート2と控えシートを剥離したRFID部材1aに分離される。当該印字による記録は、RFID部材の表面基材3と控シート2に別個に行われてもよい。控シート2は、RFID部材の発行者又は所持者が控えとして保管する。控えシートを剥離したRFID部材1aは、従来の簡易型RFID部材(カードやラベル)と同様に使用される。
【0019】
図2はRFID部材であるRFIDカード101の断面説明図である。図2は理解と図示の容易化のために、厚さ方向を拡大して図示している。(図3、図4、図5及び図7も同様に、厚さ方向を拡大して図示している。)
【0020】
RFIDカード101はインレイ13の上に表面基材固着剤11を介して、表面基材3が積層固着されている。表面基材3の上に、付着剥離手段4を介して控えシート2が剥離可能に積層されている。
【0021】
インレイ13は、樹脂フィルム(厚さ38μmのPETフィルム)上に接着剤を塗布し、アルミニウムを含むインキを用いてスクリーン印刷により渦巻き状のアンテナを形成し、さらに当該アンテナにICチップを導電的に接続・固定したものである。インレイ13は、上記基本的構成に、さらに片面及び/又は両面に、合成紙、EVA、PETシートなどが積層されていてもよい。インレイ13はその他の材料、製造方法などで製造されたものでもよい。例えば、樹脂フィルムは、ポリイミドフィルム、PBTフィルムであってもよい。アンテナの形状は、例えばダイポールアンテナであってもよい。アンテナの材質は例えば、銅であってもよい。銅箔のアンテナは、樹脂フィルムの上に銅箔層を形成し、レジストを用いてエッチングにより形成してもよく、アンテナ形状の銅箔をプレスなどにより樹脂フィルム上に貼り付けてもよい。
【0022】
インレイ13と表面基材3の積層固着状態での厚さ、すなわち、インレイ13、表面基材固着剤11と表面基材3を合わせた厚さ(図中に当該厚さを矢印51で示している)は、通常、400μm以下であり、本発明の目的とする携帯性、簡易性などの観点から、より好ましくは、当該厚さが、300μm以下であり、さらに好ましくは200μm以下である。また当該厚さの下限値は、通常50μmである。
【0023】
控えシート2の表面は印字可能である。印字可能なシートとは、例えば、感熱印字控えシート、感圧印字控えシート、紙、インク受容処理を施した合成樹脂シートなどが挙げられる。本発明において印字は文字を記入することのみに限られず、記号、図、絵、バーコード、二次元バーコードの記入を包含するものである。さらに、本発明において印字は機械(例えばプリンタ)を用いる記録に限られず、筆記による記録を包含する。
【0024】
控シート2、付着剥離手段4、表面基材3と表面基板基材固着剤11は、二層構成のタックラベルとして作成することができる。このようにタックラベルを作成すれば、インレイ13の片面に当該タックラベルを付着することにより、RFID部材1を製造することができる。よって、製造過程において、インレイに、機械的、熱的負荷が加えられる可能性が減少し、好ましい。
【0025】
しかし、RFID部材1は、順次、構成物(表面基材やインレイなど)に固着剤を塗布、貼り付けることにより製造してもよい。また、表面基材固着剤11は、接着剤であってもよく、また、ホットメルト粘着剤やホットメルト接着剤であってもよい。
【0026】
図3はRFID部材であるRFIDラベル102の断面説明図である。インレイ13から控シート2までの積層構成は、図2を参照して説明したRFIDカード101と同じである。インレイ13の下面には両面粘着シート18が積層付着されている。すなわち、インレイ13の下面に粘着剤14を介して両面粘着基材15が積層され、両面粘着基材15の下面に粘着剤16が積層されている。両面粘着シート18の下面には、剥離紙17が積層付着されている。
【0027】
インレイ13は両面粘着シート18、表面基材3よりも一回り小さく、表面基材固着剤11と粘着剤14は、周辺部分で接触している。
【0028】
このように、RFIDラベル102に関して、下面の粘着剤層として両面粘着シート18を使用した。これにより、インレイ13の片面に上記二層構成のタックラベルを付着し、他方の面に両面粘着シートを付着することにより、RFIDラベル102を製造することができる。よって、製造過程において、インレイに、機械的、熱的負荷が加えられる可能性が減少し、好ましい。もっとも、本発明において、RFIDラベルは、RFIDカード101の下面(インレイ13の下面)に一層の粘着層のみを形成したRFIDラベルであってもよい。
【0029】
本発明にかかるRFID部材であるRFIDカードやRFIDラベルは簡易型である。このため、保護部材を備えたRFIDカードなどは含まれない。保護部材の有無は、インレイ13と表面基材3の積層固着状態での厚さにより判断される。すなわち、当該厚さが50μm以上400μmの範囲にあるRFID部材が、簡易型RFID部材である。
【0030】
同一の観点から、控シート剥離後の表面基材は、RFID部材の文字通りの表面である。当該表面基材及び/又は裏面にさらに、保護部材を積層したカードやラベルの使用は、本発明におけるRFID部材の使用には含まれない。
【0031】
また、RFIDラベルに粘着剤層として両面粘着シートを選択する場合には、両面粘着基材15の厚さ(図中に矢印52で示す)は、通常、10μm以上100μm以下であり、より、本発明の意図に適合する厚さは、10μm以上50μm以下である。
【0032】
ただし、控シートを取り除いた後に、当該表面基材及び/又は裏面にラミネートを施して使用に供せられるRFID部材は、本発明にかかるRFID部材に含まれる。ラミネート部材は、透明又は半透明である。さらに、ラミネート部材は厚さ150μm以下である。より一層、本発明の意図に適合するラミネート部材は厚さ100μm以下である。RFIDカードの場合には、表面、裏面にラミネートする場合があるので、この場合には、表面と裏面のラミネート部材を合わせて、300μm以下の保護部材が付加されることになる。このようにラミネートされたRFID部材は、依然として、曲げ力、衝撃力などに抗するに十分ではなく、壊れやすく、再発行に備えて控シートに記入される固有情報などが必要となる度合いの高いものである。
【0033】
図4は、一の実施態様にかかるRFID部材の表面基材と控えシートの断面説明図である。表面基材である感熱印字表面基材302よりも下側の積層構造は図示を省略している。表面基材である感熱印字表面基材302の上に、付着剥離手段である擬似接着層402を介して控シートである感熱印字控えシート202が付着されている。感熱印字表面基材302と感熱印字控えシート202の例として、溶融熱転写記録方式に用いる熱転写インクシート(支持シートにポリビニルアルコールやデンプンなどの多孔性インク受容層を有するシート)を挙げることができる。支持シートとしては、紙、合成紙、合成樹脂フィルムなどを例示することができる。
【0034】
擬似接着は、例えば、感熱印字控えシート202の裏面にポリオレフィンをラミネート加工した後、当該ラミネート加工面と感熱印字表面基材302の表面を溶融ポリオレフィンで接合することにより得られる。ラミネート用及び溶融して使用するポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを例示することができる。
【0035】
表面基材固着剤11を含めた感熱印字表面基材302と感熱印字控えシート202は、二層積層構造のタックラベルシートとして作成することができる。
【0036】
当該感熱印字控えシート202の表面から、サーマルヘッドなどによりに熱を加えると、感熱印字控えシート202と感熱印字表面基材302の両者に同一の印字がなされる。その後に、感熱印字控えシート202を剥離すると、擬似接着層402が剥離し、控えシートとして、裏面に糊のないシートが得られる。
【0037】
図5は、他の実施態様にかかるRFID部材の表面基材と控えシートの断面説明図である。表面基材である感圧印字表面基材303よりも下側の積層構造は図示を省略している。表面基材である感圧印字表面基材303の上に、付着剥離手段である控シート粘着剤401を介して控シートである紙控えシート201が付着されている。感圧印字表面基材303の表面には、剥離処理をして剥離層を付けている。
【0038】
感圧印字表面基材303は、自己発色感圧記録シートまたはセルフコンティンドペーパーとも呼ばれるものであり、無色染料(以下発色剤と称する)を内包するマイクロカプセルの塗料を支持体に塗設する工程と、さらにその塗設上に酸性白土、フェノール樹脂、有機酸性物質などの電子受容性物質(以下顕色剤と称する)を塗設する工程との都合2工程からなる2層塗布による製造方法や、上記2成分、又はいずれか1成分をマイクロカプセル化して、均一に混合して一層塗布による製造方法により、製造され得る。
【0039】
表面基材固着剤11を含めた感圧印字表面基材303と紙控えシート201は、二層積層構造のタックラベルシートとして作成することができる。
【0040】
紙控えシート201の表面に、インクリボンなどを配置し、例えばドットインパクトプリンタで印字のために圧力を加えると、紙控えシート201にはインクリボンのインクで文字が記入されるとともに、感圧印字表面基材303の表面に印字され、両者には、同一文字が印字される。その後に、紙控えシート201を剥離すると、紙控えシート201は控シート粘着剤401が付着した状態で剥離し、タックラベルとなる。タックラベルである控シートは、適宜、紙などのシートに貼り付けて保管することができる。
【0041】
図6は、他の実施例にかかるRFID部材の平面図である。紙控シート201の表面には、安全印字領域21をカギ括弧と短い線で囲むことにより表示されている。図中に、下層に存在するインレイ13の輪郭線を示している。インレイ13と紙控えシート201の形状大きさの関係は、インレイ13と紙控えシート201を重ね合わせた場合に、インレイ13の輪郭線が紙控えシート201輪郭線の内側に在る関係にある。
【0042】
安全印字領域21は、下層にインレイが存在しない領域である。このため、ドットプリンタにより不測の圧力が加わっても、RFIDの機能障害を引き起こすことがない。
【0043】
安全印字領域を作り出すためには、図6のように、控シートに対してインレイを偏在させても(控シートの一の輪郭線にインレイの輪郭線を接近させる)よい。また、控シートに比較して面積の小さいインレイを用いることにより生じる余白部分を安全印字領域としてもよい。
安全印字領域を示すマークは、当該領域を実線、破線で囲んでもよく、当該領域を色塗りしてもよく、線と矢印で示すものなどでもよい。
【0044】
図7は、インレイの直下に間隔シート31を付加したRFIDカードの説明図である。インレイ13と両面粘着シート18の間に、間隔シート固着剤32と間隔シート31が介在している。間隔シート31は、片面に間隔シート固着剤である粘着剤を塗布したタックラベルとして作成することができる。間隔シート31は、貫通穴33を有しており、当該貫通穴33にインレイのICチップ131を受容している。
【0045】
当該RFIDカードは、インレイ13の片面に二層構成のタックラベルを貼付け、インレイ13の他方表面に、間隔シートであるタックラベルを貼付け、かつ、両面粘着シートを貼付けることにより製造することができる。このような製造方法を採用すれば、製造過程において、インレイに、機械的、熱的負荷が加えられる可能性が減少し、好ましい。
【0046】
しかし、RFIDラベルは、順次、構成物(表面基材、インレイや間隔シートなど)に固着剤を塗布、貼り付けることにより製造してもよい。また、積層付着のための手段は、接着剤であってもよく、また、ホットメルト粘着剤やホットメルト接着剤であってもよい。ただし、付着剥離手段4に接着剤を用いることは不可である。
【0047】
間隔シートにより、控シートの表面が平らになり、感熱印字の品質が向上する。また、ドットインパクトプリンタ使用時におけるインクリボンと控シート表面の間隔を一定距離に保つことができる。
【0048】
間隔シート31は、インレイの上面に設けてもよい。この場合には、インレイのICチップが盛り上がっている面を上に向ける。両面粘着シート18に貫通穴を設けることにより、下面シートに、間隔シートの役割を担わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明にかかるRFID部材は、例えば、身分証明証、プリペイドカードなどに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】RFID部材1の使用方法を説明する図である
【図2】RFID部材であるRFIDカード101の断面説明図である。
【図3】RFID部材であるRFIDラベル102の断面説明図である。
【図4】一の実施態様にかかるRFID部材の表面基材と控えシートの断面説明図である。
【図5】他の実施態様にかかるRFID部材の表面基材と控えシートの断面説明図である。
【図6】他の実施例にかかるRFID部材の平面図である。
【図7】インレイの直下に間隔シート31を付加したRFIDカードの説明図である。
【符号の説明】
【0051】
1 RFID部材
1a 控シートを剥離したRFID部材
2 控シート
3 表面基材
4 付着剥離手段
11 表面基材固着剤
13 インレイ
14 インレイ固着剤
15 下面シート
16 下面シート粘着剤
17 剥離紙
21 安全印字領域
【0052】
31 間隔シート
32 間隔シート固着剤
33 貫通穴
51 インレイ13と表面基材3の積層固着状態での厚さを示す矢印
52 下面シート15の厚さを示す矢印
101 RFIDカード
102 RFIDラベル
201 紙控シート
202 感熱印字控えシート
302 感熱印字表面基材
303 感圧印字表面基材
401 控シート粘着剤
402 擬似接着層


【特許請求の範囲】
【請求項1】
インレイと表面基材が積層固着されたRFID部材において、
前記インレイと前記表面基材の積層固着状態での厚さが50μm以上400μm以下であり、
前記表面基材の上に、付着剥離手段を介して控えシートが剥離可能に積層され、
前記控えシートの表面が印字可能であることを特徴とするRFID部材。
【請求項2】
請求項1に記載したRFID部材において、
前記インレイの下面に、粘着剤層を形成し、前記粘着剤層に剥離紙を積層付着したことを特徴とする請求項1に記載したRFID部材。
【請求項3】
請求項1乃至2いずれかに記載したRFID部材において、
前記表面基材が感熱印字表面基材であり、
前記付着剥離手段が擬似接着層であり、
前記控シートが感熱印字控シートであることを特徴とする請求項1乃至2いずれかに記載したRFID部材。
【請求項4】
請求項1乃至2いずれかに記載したRFID部材において、
前記表面基材が感圧印字表面基材であり、
前記付着剥離手段が粘着剤層であることを特徴とする請求項1乃至2いずれかに記載したRFID部材。
【請求項5】
請求項4に記載したRFID部材において、
前記インレイと前記控えシートを重ねた場合に前記インレイの輪郭線が前記控えシートの輪郭線の内側に在る関係にあり、
前記控シート表面に、下層に積層されている前記インレイが存在しない領域である安全印字領域を示すマークが記載されていることを特徴とする請求項4に記載したRFID部材。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−175917(P2007−175917A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−374546(P2005−374546)
【出願日】平成17年12月27日(2005.12.27)
【出願人】(302071782)タック化成株式会社 (17)
【Fターム(参考)】