説明

推進機位置計測システム

【課題】 推進管がローリングしても複数のターゲットの画像を処理して推進管の位置を正確に求めること。
【解決手段】 計測装置16−(i−1)がローリングした場合、計測装置16−(i−1)よりも推進方向Xで1つ後方の計測装置16−iにおいて、計測装置16−(i−1)に配置された2つの前方用円形ターゲット34a、36aの中点の座標(X,Y)と計測装置16−(i−1)のローリング角φを算出し、これらの算出結果を基に、計測装置16−(i−1)においてローリングに伴う画像104、106をローリング前の画像100、102に変換し、計測装置16−(i−1)における挟角θを正確に求めるようにしているので、計測装置16−(i−1)がローリングしても、推進管の位置を正確に求めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、推進工法にしたがって地中で掘削しながら推進する推進機の位置を計測するように構成された推進機位置計測システムに関する。
【背景技術】
【0002】
地中に上下水道管や電力管などを敷設するに際して、推進機によって地中を掘削しながら推進機に接続された上下水道管や電力管などを推進管として推し進めて敷設する推進工法が採用されている。推進工法を用いて、予め設定された計画線に沿って正しく土を掘削するに際しては、推進機の位置を正確に計測する必要がある。そこで、推進管内に順次トータルステーションを配置し、トータルステーションを用いてトラバース測量を行って推進機の位置を計測する方法が行われている。
【0003】
一方、近年では、推進管として直径800mm以下の小口径の推進管を用い、この推進管を推進工法によって敷設することが行われるようになってきた。この場合、小口径の推進管では、人が推進管の中に入ることができず、トータルステーションを用いて推進機の位置を計測することができない。このため、小口径の推進管を推進工法で敷設するに際しては、小口径の推進管内にパイプレーザを配置し、パイプレーザを用いて推進機の位置を計測することが行われている。
【0004】
しかし、パイプレーザを用いた場合、推進管を直線上に敷設するときには、推進機の位置を計測することはできるが、推進管の数が多くなって推進路が長くなると、温度と湿度の不均一性に伴ってレーザ光の屈折、散乱の影響が大きくなり、推進路の直線性を正確に確認することが困難になる。しかも、パイプレーザを用いたのでは、推進管を曲線に沿って敷設するときには推進機の位置の計測を行うことはできなくなる。
【0005】
そこで、推進機に、二次元ターゲットと推進機後方に向けたCCD撮像素子を設置するとともに、最後尾に接続された計測管7に、二次元ターゲットと前方を向けたCCD撮像素子を設置し、中間に位置する各計測管には、前後方向から撮像可能な二次元ターゲットと、前方および後方に向けたCCD撮像素子をそれぞれ設置し、各CCD撮像素子の撮像による画像を処理し、管径の大小、直線路・曲線路によらず、推進機の位置を計測するようにしたものが提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特許第3610460号公報(第11頁〜第14頁、図1〜図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記従来技術では、向き合うターゲットを双方向から撮像し、ターゲット画像の偏位が、計測管の屈曲偏位(ピッチング)で生じたものか、あるいは計測管の軸周りの回転(ローリング)によって生じたものであるかを判別するようにしているので、硬い岩盤などを掘削するときに計測管がローリングしても、推進機および各計測管の位置と姿勢を精度高く求めることができる。
【0008】
しかし、ターゲットとして、一つのターゲットを用いることしか想定していないので、特殊形状のターゲットを用いることが余儀なくされ、円形ターゲットを用いることができない。すなわち、一つの円形ターゲットを用いた場合、計測管がローリングしないときには、円形ターゲットの画像を処理することで、円形ターゲットの上下・左右の位置関係を判別することは可能である。しかし、円形ターゲットには形状に特徴がないので、計測管のローリングに伴って円形ターゲットの画像が変位したときには、円形ターゲットの画像処理で円形ターゲットの重心位置は判別できても、計測管のローリング前後における円形ターゲットの上下・左右の位置関係を判別することはできない。
【0009】
本発明は、前記従来技術の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、特殊形状のターゲットを用いることなく、推進管がローリングしても複数のターゲットの画像を処理して推進機および推進管の位置を正確に求めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、請求項1に係る推進機位置計測システムにおいては、地中で掘削しながら推進する推進機に順次連結されて前記地中に敷設される推進管群のうち少なくとも2個以上の推進管に設置される複数の計測装置と、前記各計測装置と情報の授受を行って前記推進機の位置を演算する演算装置とを備え、前記各計測装置は、推進方向後方の他の計測装置に対するターゲットとなる複数の前方用ターゲットおよび推進方向前方の他の計測装置に対するターゲットとなる複数の後方用ターゲットと、前記推進機のターゲットまたは前記前方用ターゲットを撮像する前方用撮像手段と、前記前方用撮像手段と光軸が同軸上に配置されて前記後方用ターゲットを撮像する後方用撮像手段とを有し、前記演算装置は、前記各計測装置から前記前方用撮像手段の撮像による画像と前記後方用撮像手段の撮像による画像をそれぞれ取り込んで処理して、前記前方用撮像手段の光軸と前記後方用撮像手段の光軸とを結ぶ光軸上に仮想の測点を設定するとともに、前記仮想の測点と前記推進機のターゲットの重心または前記各前方用ターゲットの重心間の中点とを結ぶ辺と、前記仮想の測点と前記各後方用ターゲットの重心間の中点とを結ぶ辺との挟角を前記各計測装置について算出し、前記各画像を処理する過程で、前記いずれかの計測装置のローリングに伴う画像があるときには、当該画像を構成する複数の前方用ターゲットの画素情報を基にローリングした計測装置のローリング角と前記複数の前方用ターゲットの位置を算出し、前記各算出結果を基に前記ローリングした計測装置に配置された前方用撮像手段の撮像による画像と後方用撮像手段の撮像による画像をそれぞれ補正し、前記補正された画像を処理して、前記ローリングした計測装置の挟角を算出し、前記各計測装置について得られた挟角と前記推進管の管長を基に前記推進機の位置を求めてなる構成とした。
【0011】
(作用)演算装置において、各計測装置から前方用撮像手段の撮像による画像と後方用撮像手段の撮像による画像をそれぞれ取り込んで処理して、前方用撮像手段の光軸と後方用撮像手段の光軸とを結ぶ光軸上に仮想の測点を、例えば、画像の中心あるいはXY座標の原点に対応づけて設定し、仮想の測点と推進機のターゲットの重心または複数の前方用ターゲットの重心間の中点とを結ぶ辺と、仮想の測点と複数の後方用ターゲットの重心間の中点とを結ぶ辺との挟角を各計測装置について算出し、各計測装置について算出された挟角と推進管群の管長を基に推進機の位置を求めるに際して、各画像を処理する過程で、いずれかの計測装置のローリングに伴う画像があるときには、当該画像を構成する複数の前方用ターゲットの画素情報を基にローリングした計測装置のローリング角と複数の前方用ターゲットの位置を算出し、各算出結果を基に、ローリングした計測装置に配置された前方用撮像手段と後方用撮像手段の画像をそれぞれ補正し、補正された画像を処理して、ローリングした計測装置についての挟角を算出するようにしたため、硬い岩盤などを掘削するときに推進管とともに計測装置がローリングしても、ローリングした計測装置についての挟角が補正されるので、推進機の位置を正確に求めることができる。
【0012】
請求項2に係る請求項1に係る推進機位置計測システムにおいては、地中で掘削しながら推進する推進機に順次連結されて前記地中に敷設される推進管群のうち少なくとも2個以上の推進管に設置される複数の計測装置と、前記各計測装置と情報の授受を行って前記推進機の位置を演算する演算装置とを備え、前記各計測装置は、推進方向後方の他の計測装置に対するターゲットとなる複数の前方用ターゲットおよび推進方向前方の他の計測装置に対するターゲットとなる複数の後方用ターゲットと、前記推進機のターゲットまたは前記前方用ターゲットを撮像する前方用撮像手段と、前記前方用撮像手段と光軸が同軸上に配置されて前記後方用ターゲットを撮像する後方用撮像手段と、前記前方用撮像手段の撮像による画像と前記後方用撮像手段の撮像による画像をそれぞれ取り込んで処理して、前記前方用撮像手段の光軸と前記後方用撮像手段の光軸とを結ぶ光軸上に仮想の測点を設定するとともに、前記仮想の測点と前記推進機のターゲットの重心または前記各前方用ターゲットの重心間の中点とを結ぶ辺と、前記仮想の測点と前記各後方用ターゲットの重心間の中点とを結ぶ辺との挟角を算出する画像処理手段とを有し、前記各計測装置における画像処理手段は、画像を処理する過程で、推進方向前方の計測装置のローリングに伴う画像を処理するときには、当該画像を構成する複数の前方用ターゲットの画素情報を基に前記推進方向前方の計測装置のローリング角と前記複数の前方用ターゲットの位置を算出し、前記算出結果をローリング情報として前記推進方向前方の計測装置に配置された画像処理手段に転送し、当該画像処理手段は、前記転送されたローリング情報を基に前方用撮像手段の撮像による画像と後方用撮像手段の撮像による画像をそれぞれ補正し、前記補正された画像を処理して真の挟角を算出してなり、前記演算装置は、前記各計測装置について得られた挟角と前記推進管の管長を基に前記推進機の位置を求めてなる構成とした。
【0013】
(作用)各計測装置において、前方用撮像手段の撮像による画像と後方用撮像手段の撮像による画像をそれぞれ取り込んで処理して、前方用撮像手段の光軸と後方用撮像手段の光軸とを結ぶ光軸上に仮想の測点を、例えば、画像の中心あるいはXY座標の原点に対応づけて設定し、仮想の測点と推進機のターゲットの重心または複数の前方用ターゲットの重心間の中点とを結ぶ辺と、仮想の測点と複数の後方用ターゲットの重心間の中点とを結ぶ辺との挟角を算出し、この算出結果を演算装置に転送し、演算装置において、各計測装置から転送された挟角と推進管群の管長を基に推進機の位置を求めるに際して、各画像処理手段で画像を処理する過程で、いずれかの計測装置がローリングし、推進方向前方の計測装置のローリングに伴う画像を処理するときには、当該画像を構成する複数の前方用ターゲットの画素情報を基に推進方向前方の計測装置のローリング角と前記複数の前方用ターゲットの位置を算出し、この算出結果をローリング情報として推進方向前方の計測装置に配置された画像処理手段に転送し、当該画像処理手段は、転送されたローリング情報を基に前方用撮像手段の撮像による画像と後方用撮像手段の撮像による画像をそれぞれ補正し、補正された画像を処理して真の挟角を算出するようにしたため、硬い岩盤などを掘削するときに推進管とともに計測装置がローリングしても、ローリングした計測装置についての挟角が補正されるので、推進機の位置を正確に求めることができる。
【0014】
請求項3に係る推進機位置計測システムにおいては、請求項1または2に記載の推進機位置計測システムにおいて、前記複数の前方用ターゲットと前記複数の後方用ターゲットはそれぞれ円形ターゲットで構成され、前記各前方用円形ターゲットは、前記前方用撮像手段の光軸と前記後方用撮像手段の光軸とを結ぶ光軸を中点として配置され、前記各後方用円形ターゲットは、前記前方用撮像手段の光軸と前記後方用撮像手段の光軸とを結ぶ光軸を中点として配置されてなる構成とした。
【0015】
(作用)複数の前方用ターゲットと複数の後方用ターゲットをそれぞれ円形ターゲットで構成し、各前方用円形ターゲットを、前方用撮像手段の光軸と記後方用撮像手段の光軸とを結ぶ光軸を中点として配置し、各後方用円形ターゲットを、前方用撮像手段の光軸と後方用撮像手段の光軸とを結ぶ光軸を中点として配置することで、複数の前方用ターゲットの重心間の中点と複数の後方用ターゲットの重心間の中点を簡単な計算式で容易に求めることができる。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る推進機位置計測システムによれば、計測装置がローリングしても、推進機の位置を正確に求めることができる。
【0017】
請求項2に係る推進機位置計測システムによれば、計測装置がローリングしても、推進機の位置を正確に求めることができる。
【0018】
請求項3によれば、複数の前方用ターゲットの重心間の中点と複数の後方用ターゲットの重心間の中点を簡単な計算式で容易に求めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例を示す推進機位置計測システムの全体構成を示す模式図、図2は、計測装置の正面図、図3は、計測装置の側面図、図4は、計測装置の正面断面図、図5は、計測装置の側面断面図、図6は、計測装置のブロック構成図、図7(a)は、計測装置相互の関係を説明するための平面図、(b)は、計測装置相互の関係を説明するための側面図、図8(a)〜(c)は、計測装置の画像処理方法を説明するための図、図9(a)〜(d)は、ローリング発生時における計測装置の画像処理方法を説明するための図である。
【0020】
これらの図において、推進機10は、竪坑内に挿入されて、推進工法に従って竪坑内から地中を掘削しながら推進するようになっている。この推進機10の後方には、図1に示すように、上水道管、電力管などで構成される推進管12−1〜12−iが順次連結され、最後尾の推進管12−iを油圧ジャッキ(図示せず)で押すことにより、推進機10が各推進管12−1〜12−iととも推進し、各推進管12−1〜12−iが地中に敷設されるようになっている。推進機10には円形のターゲット14が設置され、各推進管12−1〜12−iには、直線路等のように見通しできる場合を除いて計測装置16−1〜16−iが設置されるようになっている。ターゲット14は円板または重心の位置の判別が容易な反射板となっていて、間隔をもって1個または複数で構成されていてもよい。各計測装置16−1〜16−iは、通信手段、例えば、LAN(Local Area Network)を介して、竪坑外に配置された演算装置18に接続されている。演算装置18は、LANを介して各計測装置16−1〜16−iと情報の授受を行って推進機10の位置を演算するように構成されている。
【0021】
各計測装置16−1〜16−iは、図2〜図5に示すように、円筒状に形成された筐体20を備えており、筐体20の前方側には前方用カバー22が固定され、後方側には後方用カバー24が固定されている。前方用カバー22の中央部には円盤状の防塵ガラス26が装着され、後方用カバー24の中央部には円盤状の防塵ガラス28が装着されている。筐体20の長手方向(軸方向)における中心部外周側には、筐体20の軸心を通る直線に沿って、一対のブラケット30、32が左右に分かれて固定されており、各ブラケット30、32の先端側には円板34、36が連結されている。この円板34、36の形状は各円板の重心位置が求め易い形状のものであればよい。各円板34、36は、その中心が筐体20の同心円上に配置されており、各円板34、36の周囲には反射材が塗布されている。各円板34、36のうち一方(後方側)の面には、推進方向Xに対して後方の他の計測装置16−1〜16−iに対するターゲットとなる前方用円形ターゲット34a、36aが形成され、他方(前方側)の面には、推進方向Xに対して前方の他の計測装置16−1〜16−iに対するターゲットとなる後方用円形ターゲット34b、36bが形成されている。また、筐体20の中心部外周側にはTの字状に形成された一対の脚38、40が連結されており、筐体20は脚38、40を介して推進管12−1〜12−i内に設置されるようになっていて転倒しないような形状に構成されている。また、前方用カバー22には、他の計測装置16−1〜16−iにおける前方用円形ターゲット34a、36aを照明するための前方照明用LED42が設置されており、後方用カバー24には、他の計測装置16−1〜16−iにおける後方用円形ターゲット34b、36bを照明するための後方照明用LED44が設けられている。
【0022】
また、筐体20内には、図6に示す画像処理ユニット46が配置されているとともに、前方用レンズ部48、後方用レンズ部50、前方用撮像素子52、後方用撮像素子54が筐体20の軸心に沿って互いに相前後して収納されている。前方用撮像素子52は、推進機10のターゲット14または推進方向X前方に位置する前方用ターゲット34a、36aを前方用レンズ部48を介して撮像し、撮像による画像を画像処理ユニット46に出力するようになっており、前方用レンズ部48とともに前方用撮像手段として構成されている。後方用撮像素子54は、推進方向X後方に位置する後方用ターゲット34b、36bを後方用レンズ部50を介して撮像し、撮像による画像を画像処理ユニット46に出力するようになっており、後方用レンズ部50とともに後方用撮像手段として構成されている。この場合、前方用撮像手段の光軸L1と後方用撮像手段の光軸L2は同軸上に形成されている。前方用撮像素子52および後方用撮像素子54としては、例えば、CCD素子(CCDイメージセンサ)やCMOS撮像素子を用いることができる。
【0023】
画像処理ユニット46は、図6に示すように、DSP(Digital Signal Processor)56、ROM58、RAM60、LAN回路62、AC/DCコンバータ64を備えて構成されており、AC/DCコンバータ64には交流電源が接続され、AC/DCコンバータ64から各部に直流電源が供給されるようになっている。DSP56は、前方照明用LED42、後方照明用LED44の点灯を制御するとともに、前方用撮像素子52、後方用撮像素子54からの画像を取り込んで処理し、この処理結果をLAN回路62を介して演算装置18に転送するようになっている。
【0024】
DSP56は、前方用撮像素子52の撮像による画像と後方用撮像素子54の撮像による画像を処理して、ターゲット14の重心位置を算出するとともに、光軸L1と光軸L2とを結ぶ光軸上の仮想の測点Sを各計測装置16−1〜16−iについての定数として記憶し、各計測装置16−1〜16−iにおける測点Sとターゲット14の重心位置または各計測装置16−1〜16−iに対して推進方向Xにおいて前方となる計測装置16−1〜16−iの測点Sとを結ぶ辺と、各計測装置16−1〜16−iにおける測点Sと各計測装置16−1〜16−iに対して推進方向Xにおいて後方となる計測装置16−1〜16−iの測点Sとを結ぶ辺との挟角を算出するようになっている。
例えば、計測装置16−(i−1)におけるDSP56は、図7(a)、(b)に示すように、光軸L1と光軸L2が同軸上に形成されていることを考慮し、光軸L1と光軸L2とを結ぶ光軸上のうち、例えば、図8(a)、(b)に示すように、前方用撮像素子52と後方用撮像素子54との中間点となる位置に仮想の測点Sを、前方用撮像素子52の撮像による画像(計測装置16−(i−2)を撮像して得られた画像)100の中心O(画像100をXY座標系としたときの座標の原点)と後方用撮像素子54の撮像による画像(計測装置16−iを撮像して得られた画像)102の中心O(画像102をXY座標系としたときの座標の原点)に対応づけて設定する。さらに、計測装置16−(i−1)におけるDSP56は、取り込んだ画像100、102を処理して、計測装置16−(i−2)を撮像して得られた画像100のうち前方用円形ターゲット34a、36aの重心X11、X12を算出するとともに、重心X11、X12間の中点Xを算出し、計測装置16−iを撮像して得られた画像102のうち後方用円形ターゲット34b、36bの重心X21、X22を算出するとともに、重心X21、X22間の中点Xを算出し、辺h1と光軸L1とのなす角α1、β1と、辺h2と光軸L2とのなす角α2、β2をそれぞれ算出し、各算出結果から辺h1と辺h2との挟角θを算出するようになっている。なお、α1、α2は水平方向における角度であり、β1、β2は垂直方向における角度である。また、計測装置16−(i−1)と計測装置16−(i−2)が直線状に配置されて、互いにの光軸が一致したときには、図8(c)に示すように、計測装置16−(i−2)を撮像して得られた画像100のうち前方用円形ターゲット34a、36aの重心X11、X12間の中点Xは、画像100の中心Oと一致する。
【0025】
ここで、前方用撮像素子52の撮像による画像100と後方用撮像素子54の撮像による画像102の水平方向の有効画素数をH、鉛直方向の有効画素数をVとし、前方用撮像素子52、後方用撮像素子54における水平方向の視野角をHφとし、鉛直方向の視野角をVφとすると、水平方向の1画素当たりの角度Hθは、Hθ=Hφ/H、鉛直方向の1画素当たりの角度Vθは、Vθ=Vφ/Vで表される。
【0026】
次に、前方用撮像素子52の撮像による画像100の中心をOとすると、ターゲット14の重心または前方用円形ターゲット34aと前方用円形ターゲット36aの中点(中心画素位置)Xは、画像100の中心Oからの画素数となり、中心Oと中点Xとを結ぶ直線とX軸とのなす角度がα1であるときには、α1=Hφ×Xとして求めることができる。
【0027】
同様に、後方用撮像素子54の撮像による画像102の中心をOとすると、後方用円形ターゲット34bと後方用円形ターゲット36bの中点(中心画素位置)Xは、画像102の中心Oからの画素数となり、画像102の中心Oと中点Xとを結ぶ直線とX軸とのなす角度がα2であるときには、α2=Hθ×Xとして求めることができる。
【0028】
そして挟角θは、θ=180度−α1−α2から求めることができる。挟角θ(θ、θ、…、θは、)は、図1に示すように、各計測装置16−1〜16−iにおいて求められ、各挟角θに関する情報はLAN回路62を介して演算装置18に転送されることになる。
【0029】
なお、DSP56において挟角θを求めるに際しては、前方用レンズ部48、後方用レンズ部50にレンズ歪みがある場合を考慮し、予めレンズの歪み係数、レンズ中心画素位置(主点)、焦点距離などを求めておくこととしている。この際、レンズ歪み係数を予め求めておいて、レンズ歪み係数を基に各円形ターゲットの重心(中心画素位置)を補正したり、主点からの画素位置を求めたりすることが可能になる。これらによりレンズ歪を補正する。
【0030】
また、焦点距離から求めた視野角あるいは実験的に求めた視野角から1画素当たりの角度を求めることも可能である。
【0031】
演算装置18は、各計測装置16−1〜16−iの画像処理ユニット46の処理結果を基にトラバース測量計算にしたがって推進機10の位置を求めるようになっている。この場合、図1に示すように、先頭の推進管12−1と2番目の推進管12−2との挟角θ、2番目の推進管12−2と3番目の推進管12−3との挟角θなどの情報は各計測装置16−1〜16−iの画像処理ユニット46から得られるようになっており、最後尾の推進管12−iと既知点である測点Sとを結ぶ直線と、測点Sと基準点66とを結ぶ直線との挟角θは、最後尾の推進管12−iの計測を行う毎に測定し、測定値として演算装置18に入力されるようになっている。また各推進管12−1〜12−iの長さは規格で設定されているため、演算装置18において、各推進管12−1〜12−iの長さと挟角θを基にトラバース測量計算にしたがって推進機10の位置を求めることができる。
【0032】
各計測装置16−1〜16−iに設けられた画像処理ユニット46において、ターゲット14または前方用円形ターゲット34a、36aの画像の重心と後方用円形ターゲット34b、36bの画像の重心を求めに際して、円形のターゲット画像の重心を算出するようにしているので、各ターゲット14、34a、34b、36a、36bの画像の重心を簡単な計算式に従って求めることができる。
【0033】
一方、岩盤などを掘削するときなどに推進管12−1〜12−iがローリングすると、推進管12−1〜12−iのローリングに伴って計測装置16−1〜16−iもローリングするが、本実施例では、ローリングした計測装置16−(i−1)についての挟角θをローリング角度に応じて補正し、計測装置16−1〜16−iがローリングしても、この影響を受けることなく推進機10の位置を正確に求めることができるようになっている。
【0034】
具体的には、図9(a)に示すように、計測装置16−(i−1)がローリングした場合、図9(b)に示すように、計測装置16−(i−1)に配置された前方用撮像素子52の撮像による画像104は、ローリング前の画像100に対して角度φだけ傾斜した状態となり、一方、後方用撮像素子54の撮像による画像106は、図9(c)に示すように、ローリング前の画像102に対して角度−φだけ傾斜した状態となる。すなわち、前方用撮像素子52の撮像による画像104のうち前方用円形ターゲット34a、36aの重心X11、X12は、ローリング前の画像100に対して角度φだけ傾斜した位置に移動し、後方用撮像素子54の撮像による画像106のうち後方用円形ターゲット34b、36bの重心X21、X22は、ローリング前の画像102に対して角度−φだけ傾斜した位置に移動することになる。
【0035】
一方、計測装置16−(i−1)に対して、推進方向Xにおいて1つ後方となる計測装置16−iの前方用撮像素子52には、計測装置16−(i−1)に配置された前方用円形ターゲット34a、36aが傾斜して撮像され、図9(d)に示すような画像108が写し出される。この場合、計測装置16−iは、前方用撮像素子52の撮像による画像108のうち画像108の中心をOとし、計測装置16−(i−1)に配置された前方用円形ターゲット34aの重心を座標(X01、Y01)として、前方用円形ターゲット36aの重心を座標(X02、Y02)として算出するとともに、計測装置16−(i−1)に配置された前方用円形ターゲット34aの重心と計測装置16−(i−1)に配置された前方用円形ターゲット36aの重心との中点の座標X、YをそれぞれX=(X01+X02)/2、Y=(Y01+Y02)/2として算出し、さらに、計測装置16−(i−1)のローリング角φを、ローリング角φ=tan−1(Y02−Y01)/(X02−X01)として算出することができる。
【0036】
そこで、計測装置16−iから計測装置16−(i−1)に、計測装置16−(i−1)に配置された前方用円形ターゲット34aと前方用円形ターゲット36aとの中点の座標X=(X01+X02)/2、Y=(Y01+Y02)/2に関するデータと、計測装置16−(i−1)のローリング角φ=tan−1(Y02−Y01)/(X02−X01)に関するデータをローリング情報として転送し、計測装置16−(i−1)において、ローリング情報を基にローリングに伴う画像104、106をローリング前の画像100、102に変換することとしている。
【0037】
具体的には、ローリングに伴う画像104は、ローリング前の画像100に対して角度φだけ傾斜して写し出されるので、画像108から求めた2つの前方用円形ターゲット34a、36aの中点の座標(X,Y)={(X01+X02)/2,(Y01+Y02)/2}に角度φの回転行列を掛け算することで、ローリングに伴う画像104をローリング前の画像100に変換することができる。同様にして、ローリングに伴う画像106は、ローリング前の画像102に対して角度−φだけ傾斜して写し出されるので、画像108から求めた2つの前方用円形ターゲット34a、36aの中点の座標(X,Y)={(X01+X02)/2,(Y01+Y02)/2}に角度−φの回転行列を掛け算することで、ローリングに伴う画像106をローリング前の画像102に変換することができる。ローリング前の画像100、102が得られたときには、計測装置16−(i−1)がローリングしなかったときと同様の処理により、画像100、102を基に計測装置16−(i−1)における挟角θを算出することができる。
【0038】
このように、計測装置16−(i−1)がローリングした場合、計測装置16−(i−1)よりも推進方向Xにおいて1つ後方の計測装置16−iにおいて、計測装置16−(i−1)に配置された2つの前方用円形ターゲット34a、36aの中点の座標(X,Y)と計測装置16−(i−1)のローリング角φを算出し、これらの算出結果をローリング情報として計測装置16−(i−1)に転送し、計測装置16−(i−1)において、ローリング情報を基にローリングに伴う画像104、106をローリング前の画像100、102に変換するようにしているので、計測装置16−(i−1)がローリングしても、計測装置16−(i−1)における挟角θを正確に求めることができる。
【0039】
また、全ての計測装置16−1〜16−iがローリングした場合でも、竪坑内の基準点66からの挟角θをトータルステーションなどで求めるときに、竪坑に最も近い計測装置16−1〜16−iに配置された2つの前方用円形ターゲット34a、36aの傾きをローリング角としてトータルステーションで求め、このローリング角を基に竪坑に最も近い計測装置16−1〜16−iのローリング角を補正し、ローリング角の補正された計測装置16−1〜16−iにより、この計測装置16−1〜16−iよりも推進方向Xにおいて1つ前方の計測装置16−1〜16−iのローリング角を求め、このローリング角を基に1つ前方の計測装置16−1〜16−iのローリング角を補正する処理を順番に実行することで、全ての計測装置16−1〜16−iのローリング角を補正し、補正されたローリング角を基に各計測装置16−1〜16−iにおける挟角θを求めることができる。
【0040】
本実施例によれば、計測装置16−(i−1)がローリングした場合、計測装置16−(i−1)よりも推進方向Xにおいて1つ後方の計測装置16−iにおいて、計測装置16−(i−1)に配置された2つの前方用円形ターゲット34a、36aの中点の座標(X,Y)と計測装置16−(i−1)のローリング角φを算出し、これらの算出結果を基に、ローリングに伴う画像104、106をローリング前の画像100、102に変換するようにしているので、計測装置16−(i−1)がローリングしても、計測装置16−(i−1)における挟角θを正確に求めることができる。
【0041】
また、本実施例によれば、前方用円形ターゲット34a、36aを、光軸L1と光軸L2とを結ぶ光軸を中点として互いに離隔して配置し、後方用円形ターゲット34b、36bを、光軸L1と光軸L2とを結ぶ光軸を中点として互いに離隔して配置しているので、前方用円形ターゲット34a、36aの重心間の中点と後方用円形ターゲット34b、36bの重心間の中点を簡単な計算式で容易に求めることができる。
【0042】
さらに、本実施例によれば、前方用円形ターゲット34a、36aの画像の重心と後方用円形ターゲット34b、36bの画像の重心を求めているので、推進管12−1〜12−iが直線路や曲線路に沿って敷設されて場合でも、各円形ターゲット34a、36a、34b、36bの画像の重心を容易に求めることができる。また、挟角θが常に一定になるように管理することで、推進管12−1〜12−iを直線路に沿って敷設することができる。
【0043】
本実施例においては、画像処理ユニット46において、挟角θを求めるものについて述べたが、画像処理ユニット46の画像処理手段としての機能を演算装置18に設け、前方用撮像素子52、後方用撮像素子54の撮像による画像情報をLAN回路62を介して演算装置18に転送し、演算装置18において画像を処理する構成を採用することもできる。
【0044】
また、通信手段としてLAN回路62を用いる代わりに、1対複数の通信が可能なRS485を利用したり、同軸ケーブルまたは光ファイバケーブルを用いてNTSCコンポジット信号を演算装置18に転送したりする方式を採用することもできる。また無線LANなどの無線を使用することも可能である。
【0045】
また、挟角θを正確に求めるに際して、撮像素子52、54の分解能を上げるために、高画素の撮像素子を使用することで、レンズ部48、50が同じものであっても1画素当たりの角度が小さくなり、分解能を高めることができる。またレンズ部48、50の焦点距離を大きくして画角を狭くしても、1画素当たりの角度を小さくすることで、分解能を高めることができる。この場合、ターゲットの大きさと測定可能範囲を考慮する必要がある。
【0046】
また、撮像素子52、54によって映し出された画像を処理するに際して、サブピクセル単位まで求める方法を採用することで分解能を高めることもできる。
【0047】
また、測点S間の距離に関して、推進管12−1〜12−iの長さから求めることができるが、各計測装置16−1〜16−iに光波距離計を搭載し、ターゲットまでの距離を求めることで、高精度に測点間の距離を求めることができる。
【0048】
さらに、前方用円形ターゲット34a、36aおよび後方用円形ターゲット34b、36bとして、円板34、36に反射材を塗布したものを用いたが、LEDを利用した自発光式の円形ターゲットを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施例を示す推進機位置計測システムの全体構成を示す模式図である。
【図2】計測装置の正面図である。
【図3】計測装置の側面図である。
【図4】計測装置の正面断面図である。
【図5】計測装置の側面断面図である。
【図6】計測装置のブロック構成図である。
【図7】(a)は、計測装置相互の関係を説明するための平面図、(b)は、計測装置相互の関係を説明するための側面図である。
【図8】(a)〜(c)は、計測装置の画像処理方法を説明するための図である。
【図9】(a)〜(d)は、ローリング発生時における計測装置の画像処理方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0050】
10 推進機
12−1〜12−i 推進管
14 ターゲット
16−1〜16−i 計測装置
18 演算装置
20 筐体
34a、36a 前方用円形ターゲット
34b、36b 後方用円形ターゲット
46 画像処理ユニット
52 前方用撮像素子
54 後方用撮像素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地中で掘削しながら推進する推進機に順次連結されて前記地中に敷設される推進管群のうち少なくとも2個以上の推進管に設置される複数の計測装置と、前記各計測装置と情報の授受を行って前記推進機の位置を演算する演算装置とを備え、前記各計測装置は、推進方向後方の他の計測装置に対するターゲットとなる複数の前方用ターゲットおよび推進方向前方の他の計測装置に対するターゲットとなる複数の後方用ターゲットと、前記推進機のターゲットまたは前記前方用ターゲットを撮像する前方用撮像手段と、前記前方用撮像手段と光軸が同軸上に配置されて前記後方用ターゲットを撮像する後方用撮像手段とを有し、前記演算装置は、前記各計測装置から前記前方用撮像手段の撮像による画像と前記後方用撮像手段の撮像による画像をそれぞれ取り込んで処理して、前記前方用撮像手段の光軸と前記後方用撮像手段の光軸とを結ぶ光軸上に仮想の測点を設定するとともに、前記仮想の測点と前記推進機のターゲットの重心または前記各前方用ターゲットの重心間の中点とを結ぶ辺と、前記仮想の測点と前記各後方用ターゲットの重心間の中点とを結ぶ辺との挟角を前記各計測装置について算出し、前記各画像を処理する過程で、前記いずれかの計測装置のローリングに伴う画像があるときには、当該画像を構成する複数の前方用ターゲットの画素情報を基にローリングした計測装置のローリング角と前記複数の前方用ターゲットの位置を算出し、前記各算出結果を基に前記ローリングした計測装置に配置された前方用撮像手段の撮像による画像と後方用撮像手段の撮像による画像をそれぞれ補正し、前記補正された画像を処理して、前記ローリングした計測装置の挟角を算出し、前記各計測装置について得られた挟角と前記推進管の管長を基に前記推進機の位置を求めてなる推進機位置計測システム。
【請求項2】
地中で掘削しながら推進する推進機に順次連結されて前記地中に敷設される推進管群のうち少なくとも2個以上の推進管に設置される複数の計測装置と、前記各計測装置と情報の授受を行って前記推進機の位置を演算する演算装置とを備え、前記各計測装置は、推進方向後方の他の計測装置に対するターゲットとなる複数の前方用ターゲットおよび推進方向前方の他の計測装置に対するターゲットとなる複数の後方用ターゲットと、前記推進機のターゲットまたは前記前方用ターゲットを撮像する前方用撮像手段と、前記前方用撮像手段と光軸が同軸上に配置されて前記後方用ターゲットを撮像する後方用撮像手段と、前記前方用撮像手段の撮像による画像と前記後方用撮像手段の撮像による画像をそれぞれ取り込んで処理して、前記前方用撮像手段の光軸と前記後方用撮像手段の光軸とを結ぶ光軸上に仮想の測点を設定するとともに、前記仮想の測点と前記推進機のターゲットの重心または前記各前方用ターゲットの重心間の中点とを結ぶ辺と、前記仮想の測点と前記各後方用ターゲットの重心間の中点とを結ぶ辺との挟角を算出する画像処理手段とを有し、前記各計測装置における画像処理手段は、画像を処理する過程で、推進方向前方の計測装置のローリングに伴う画像を処理するときには、当該画像を構成する複数の前方用ターゲットの画素情報を基に前記推進方向前方の計測装置のローリング角と前記複数の前方用ターゲットの位置を算出し、前記算出結果をローリング情報として前記推進方向前方の計測装置に配置された画像処理手段に転送し、当該画像処理手段は、前記転送されたローリング情報を基に前方用撮像手段の撮像による画像と後方用撮像手段の撮像による画像をそれぞれ補正し、前記補正された画像を処理して真の挟角を算出してなり、前記演算装置は、前記各計測装置について得られた挟角と前記推進管の管長を基に前記推進機の位置を求めてなる推進機位置計測システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の推進機位置計測システムにおいて、前記複数の前方用ターゲットと前記複数の後方用ターゲットはそれぞれ円形ターゲットで構成され、前記各前方用円形ターゲットは、前記前方用撮像手段の光軸と前記後方用撮像手段の光軸とを結ぶ光軸を中点として配置され、前記各後方用円形ターゲットは、前記前方用撮像手段の光軸と前記後方用撮像手段の光軸とを結ぶ光軸を中点として配置されてなることを特徴とする推進機位置計測システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2007−212222(P2007−212222A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−30939(P2006−30939)
【出願日】平成18年2月8日(2006.2.8)
【出願人】(000148623)株式会社ソキア (114)
【出願人】(599098127)株式会社ソーキ (28)
【Fターム(参考)】