説明

掲示板照明のための方法及びLED装置

既存の照明モジュールを交換している4つのLEDモジュールを有する高効率LED掲示板照明装置。各モジュールは、2本の列に並べられる6つのヒートシンク・アセンブリを備えている。ヒートシンク・アセンブリは、ヒートシンク反射器に載置するLEDパッケージを含む。LEDパッケージは、ダイオードの上に配置される平坦で微細な拡散レンズを有する。拡散レンズは、ヒートシンク・アセンブリから離れて間隔を置かれる。LEDコントローラーは、各モジュールのために、力率補正を伴い、スイッチモード電源を提供するものであって、第2の側が、モニタしてバッテリーを充電するために直接バッテリーに接続され得、バッテリーから直接に動作することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は掲示板照明のための方法及びLED装置に関する。
[関連出願]
この出願は、出願人によって2009年7月15日に出願された米国の特許仮出願番号61/225,629に関連し、その出願から優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
掲示板用のLED照明は、従来の高輝度照明と比較して大幅な保守節減を提供する。適切に制御されれば、LED照明は従来のランプよりはるかに大きな耐用年数を有し、LED照明は動作の最初の3ヵ月で約30%の強度を失う可能性のある従来のランプの強度劣化がない。従来のランプは大体、サービスの後6ヵ月くらいで交換される。
【0003】
従来技術のLED装置は、その保守優位性にもかかわらず、従来の照明を交換する強制的な経済動機付けを提供する非常に効果的な解決策を提供することに成功しなかった。
【0004】
より高い効率のLED掲示板照明システムが必要である。
【0005】
[従来技術装置]
図1に示されるように、14フィート×48フィート(おおよそ4.3m×14.6m)の大きい掲示板の従来技術照明の一般例は、4つのメタルハライドランプ取付け治具の利用がある。総エネルギー必要量が1600ワット以上になるように、各々のランプは大体400−500ワットである。
【0006】
他の従来技術装置は、Halophane(登録商標)取付け治具である。その販売業者は、2つの400ワットのランプが掲示板を照明するために用いられ得ると報告する。
【0007】
Adtech(登録商標)、Ecotech(登録商標)シリーズのLED照明は、掲示板面につき合計624ワットを使用するといわれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の一態様は、面ごとにトータルで略200ワットの効果的な掲示板照明を提供する能力である。
【0009】
本発明は、従来技術装置より劇的に高い効率を提供する。このより高い効率は、従来の照明製品に接近する価格で売れるように、従来技術のLED掲示板製品より複合デバイスを減らして達成される。実質的に改良されたエネルギー効率、ローコスト及び長寿命LED装置を提供する能力はまた、ソーラー、風、または装置のための他の低いエネルギー密度力の利用を促進する。
【0010】
本発明は、既存の掲示板を改造する方法、新規な掲示板の照明を提供する方法、LED照明装置を取り付け、正しい位置に置く方法、LED照明コントローラーと通信する方法、LED装置を制御する方法、を含む。
【0011】
本発明は、例えば掲示板等のLED照明装置を設計し、製造する方法を含む。
【0012】
本発明は、例えば掲示板等のLED照明装置を含む。
【0013】
上記設計方法の一部の態様は、以下(・及び○)を含む。
【0014】
・LED装置は、少数の別個の装置それぞれがエネルギー入力要件に関連する非常に効果的な光源として使用できるように、設計されるかまたは選択される。このLED設計又は選択の条件は、以下を含む。
【0015】
○図4に示されるようなパッケージ高さに関連するLEDパッケージの中間部分におけるダイオードの好ましい位置決めを含む。この位置決めは、より効率的な自然光の取得と反射を促進する。
【0016】
○「レンズ」またはダイオード容器の選好性は、
・湾曲レンズを直接通すダイオードから直接に伝播される光の相対的に高い割合に起因して不均一な照明を作り出す湾曲レンズの使用を避け、
・光の微細な散乱を提供し、
・ダイオードに関連して比較的大きなLEDパッケージを提供する。このような大きいパッケージングは、「点光源」LEDに比べてより大きい光源に寄与する。湾曲レンズを有する「点光源」LEDは、レンズに対して垂直な軸に沿って、高輝度の領域を提供し、この光源を広域上の均一な光に変換することはできない。この効果の結果として、従来技術装置は、多数の比較的小さなLEDを有する傾向になり、したがって、より高いコストを有し、効率を低下させ、未だ、掲示板用の均一な光パターンの分配に問題を抱えている。後述するように、幅48フィート(約14.6m)の掲示板用の本発明の実施例は、1200個のLEDを使用する従来技術装置に対して48個のLEDを使用する。
【0017】
○ダイオード横断面より非常に大きな蛍光体ディフューザーエリアを有するディフューザーを提供する。後述する1つの実施例において、蛍光体エリアは、ダイオードからのより効果的な自然光の取得が可能で、点光源よりも非常に大きいエリアとして、LEDを示す。
【0018】
一つの実施例において、これらのLED設計検討の多くは、例えばCitizen Electronics Group株式会社のCL−L102シリーズのLEDのような市販のLEDを選ぶことによって遂行される。他の場合において、これらの設計方法は、掲示板照明または他の応用のための最適なLED設計に用いられ得る。
【0019】
・以下のような技術を使用して反射を最適化する。
【0020】
○掲示板用に一様な非対称のパターンを提供する反射器の設計。一つの実施例において、直接照明が掲示板の比較的大きなエリアに与えられる間、ほとんどの反射光は掲示板の目標面の比較的小さい部分に向けられる。
【0021】
○高さ8フィート(約2.4m)、高さ10フィート(約3m)及び高さ14フィート(約4.3m)を含む様々なサイズの掲示板に対し、同じ反射器の設計を用いることによって、規模の経済性(スケールメリット)を維持する。掲示板から異なる投影サイズに到達するまでの異なる距離に、共通の反射器が提供され配置され得る。
【0022】
○取付け距離と角度を変化させるための調節可能なブラケットを提供し、かつ、適切に反射器(ハウジング)を整列配置するために、単純で信頼性の高い方法を提供する。一つの実施例において、この配列は、掲示板の上下部からハウジングまで一対の単純なストリングを用いることによって得られ、このストリングの付いたハウジング上の基準マークを整列配置する。
【0023】
・以下のような技術を用いて屈折を最適化する。
【0024】
○第1の「ディフューザークランプ」、そして、第2のディフューザーレンズ(拡散レンズ)を提供する。
【0025】
○温度管理用にLEDとハウジングとの間の良好な熱的接触を得るために第1のディフューザークランプを使用し、LED光源の「ハーシュネス」を少なくし、LEDの外側に伝播した黄信号を反射する又は遮断し、そして、上部側ヒートシンクをLEDに提供する。
【0026】
・技術を駆使してLED装置制御を最適化する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】掲示板用の従来技術で4つのモジュール照明装置の例である。
【図2】ディフューザークランプの一例の側面図である(この図が非対称の掲示板反射器よりむしろ対称形の反射器を示す点に注意する)。
【図3A】主反射器及び拡張プレートを示す本発明の一実施例の反射器設計の斜視図である。
【図3B】複数の代表的な光線を示している図3Aの反射器設計の側面図である。
【図4】LED、ディフューザークランプ及び拡散レンズを示す実施例の簡略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[構成要素のリスト]
以下の構成要素のリストは、便宜のために提供される。
【0029】
照明モジュール 100
ハウジング 120
反射器保持プレート 130
ヒートシンク反射器 150
反射器拡張プレート 152
反射器拡張プレートの曲がった角 154
LEDパッケージ 200
ダイオード 210
蛍光体ディフューザー 220
平坦で微細な拡散レンズ 230
ディフューザークランプ 250
上方に面する微細な散在パターン 252
コントローラー 300
バッテリー 310
【0030】
[電球よりむしろ取付け治具を交換することの効果]
多くのプレーヤーは、LED照明の現場で、電球や蛍光管、そして高圧ナトリウム取付け代用品を提案し、販売する。本発明の一実施例は、長期にわたる動作の間、スイートスポットにおいて接合温度が維持されるように、LED照明配置によって生じる熱を効率よく分散させる唯一の方法として、全部の取付け品の交換である。
【0031】
最も一般の掲示板照明配置は、掲示板の比較的均一な範囲を提供するように設計された480ワット高圧ナトリウムランプ(HPSランプ)及び特性ミラー配置である。HPS(HPSランプ)の効果的な配置は、電球が新しく、温度でしばしば表現されるスペクトルが約5500K(明るい白)で、1ワットあたり略56ルーメンである。ランプのガラス形状が、ミラーの向けられるフィールドの中央に熱く明るい点を生じさせる集束レンズを作るようになって、明るい点が常に中心にある。
【0032】
掲示板照明用に電球代替品を作る代わりに、この実施例は、交換取付け治具製作のためにある。このように、LED照明の光出力限定は、出願人によって出願中の特許出願(米国特許出願番号第61/115739号、61/115775号、61/115790号及び61/149076号は、本文献を参照することにより組み込まれる)にて説明したように、理想的な操作環境と、最適な配光、及び明る過ぎる光源に対するユーザの反感を解消する普及とを提供することで補償され得る。
【0033】
本発明の一態様は、効率的な照明技術の早めのロールアウトを容易にすることであり、これにつき、効率化は以下(・)の組合せとして定義される。
【0034】
・力率補正された照明装置は、エネルギー・ユーザによる悪い力率を補償する変電所の大きい又はより大きなコンデンサが他にあれば、より低くする要求によって変電所のコストを減らす。これは、照明がエネルギー使用の主要構成要素であるということで重要である。
【0035】
・状態の悪い又は不安定なHPSランプ又は蛍光管を交換する必要はなく、あるいはそれらのバラスト不全は、ガラス及び銅及び鉄、希ガスの浪費を減らし、水銀搭載の管又は電球の安全な処理の必要性を除去する。蛍光管及びHPSランプは、照明の主な供給源である限り、不十分に廃棄処分され水銀中毒環境の主な供給源である。
【0036】
・内部からディフューザーを掃除する必要がない。電球または蛍光管を変える必要がないので、ディフューザー、反射器及びLEDキャリアは密閉され得、従ってディフューザーの外側だけは清掃を必要とする
【0037】
・LEDでの拡散及びある距離での拡散は、よりよく光を散乱させることによって、光出力の減少がほとんどなしに掲示板面上の拡散光の均一な配光を改善する。
【0038】
・反射器領域の不必要なエリアにおける光の屈折用のミラーを加え、それらの光線をそれらが光量(光度)を代替することのできるターゲット領域の領域に向けることによって、光のより良好な使用は達成され得る。これは、ターゲット領域の実際の光放射を更に改良して、発光体から出る全体の光出力を補償する。
【0039】
・LED取付け設備全体の重量は、掲示板構造への機械のおよび風荷重を減らしている等価な従来のHPSまたは蛍光照明設備以下である。
【0040】
・より低い発熱は、ランニングコスト及び二酸化炭素排出量をかなり減少させる。二酸化炭素排出量は、HPSランプと比較して約85%、蛍光管と比較して約15%削減される。本出願において使用される特定の型式のLEDが10年間にわたって完全な光出力(95%以上)を保持する期間で、同じ光出力を保つためには10年サイクルでHPSランプは6ヶ月毎、蛍光管は9ヶ月毎に交換しなければならない。
【0041】
本実施例において、全部の掲示板照明器具は交換される。このように、電気技術者は、古い取付け部品の接続を切ることができ、新規な取付け部品を再接続することができる。それに反して電球又は蛍光管交換技術では、バラストは取り外すか使用不能にする必要があり、取付けは配線し直されなければならず、かつ/又は、レセプタクルは交換されなければならない。管又は電球は取り付けられなければならない。不十分な冷却及び結果として生じる低いエネルギー効率、そして、ディフューザーを掃除する必要性、このような不都合な点は、電球と管の交換を存在させ続ける。
【0042】
[実施例−第1側部照明システム]
この例では、掲示板の一側部は、4つの照明モジュール100を含む第1側部照明システムで照らされる。掲示板の第2側部は、また4つの照明モジュールを含む第1側部照明システムで照らされる。
【0043】
[LED掲示板交換取付け部品用の照明モジュール100の構造例]
この例では、4つのLEDモジュールを有する高効率LED掲示板照明システムは、既存の照明モジュールを交換する。各々の照明モジュールは、2列に並べられる6つのヒートシンク・アセンブリを備えている。ヒートシンク・アセンブリは、ヒートシンク反射器に載置するLEDパッケージを含む。
【0044】
[ハウジング及び反射器の設計−ヒートシンク・アセンブリ]
図3Aは、メインヒートシンク反射器150及び反射器拡張プレート152を示している本発明の一実施例の反射器設計の斜視図である。
【0045】
図3Bは、複数の代表的な光線を示している図3Aの反射器設計の側面図である。
【0046】
本実施例において、一般の構造は、アルミニウムまたは銅で、溶接され、押出され又は形成されたフレームハウジング120であって、適所にディフューザー260及び反射器150の封止を保つためのベースとして作用する別々であるか付属の反射器保持プレート130を有する。
【0047】
その構造は、速い組立てと剛性構造を可能とし、一つの容器における2ユニットの搭載がガラスディフューザーを壊すことなく達成され得る。
【0048】
一つの実施例において、反射器は、「形成される」、「切断され折り曲げられる」、「押出される」、又は最高の熱伝達のための「鋳造アルミニウム」3000又は6000シリーズあるいは適切な形状を製造する他のあらゆる方法から製造される。
【0049】
反射器はまた、例えばクロムなど非常に反射する材料で被覆された銅から、又は高光沢ニッケル又はガラスへの貼り付け又はプラスチックミラーから製造され得る。
【0050】
[拡張プレート]
本実施例において、反射器拡張プレート152は、反射エリアを広げるために、主反射ミラーに取り付けられることができる。
【0051】
この例では、拡張プレートは、主反射器の両側に広がる。拡張プレートの端部は、掲示板の側部から光があふれ出るのを除去するために、例えば45°の角度で曲がっていてもよい。
【0052】
[アライメント特性]
ハウジングは、下記の取付けセクションにて説明されるように、装置の容易なフィールドアライメントができるようにする参照記号を含むことができる。
【0053】
[LEDパッケージ]
本実施例において、LEDパッケージは、ダイオード及び第1の屈折要素を含む。
【0054】
本実施例において、LEDは、120°の視野角を有するCitizen Electronics Group株式会社のCL−L102シリーズのLEDである。各々のモジュールは、モジュールにつき合計5つのLEDに対し3つのLEDの2つの列を有する。高さ14フィート(約4.3m)の掲示板に対し、8ワットのLEDが用いられる。高さ10フィート(約3m)の掲示板に対し、7ワットのLEDが用いられる。そして、高さ8フィート(約2.4m)の掲示板に対し、6ワットのLEDが用いられる。
【0055】
LEDは、140ルーメン/ワットを提供する。これに対して、従来技術のLED照明は、本発明のモジュール用の約50ワットに対して、1ワットあたり40ルーメン、つまり光モジュール用に約170ワットを使用することができる。
【0056】
LEDは、典型的に選ばれるか、ワットあたりの光出力及びコストあたりの光出力を考慮して設計される。
【0057】
[屈折要素]
図4は、例示の実施例の簡略断面図である。この例では、4つの照明モジュールの各々は6つのLEDを有し、2本の列に並べられる。本実施例における、LEDの一部の態様は、LEDパッケージ中で比較的高いダイオードの設置、ダイオードのおおよそ10倍のエリアを有する蛍光体ディフューザー、そしてLED上の平坦な拡散レンズを含む。屈折は、2つの屈折要素で管理される。
【0058】
モジュールあたり6つのLEDは、幅48フィート(約14.6m)の掲示板の4つのモジュールに対し合計24個のLEDを表す。対照的に、従来技術のLED装置は、幅48フィート(約14.6m)の掲示板に対し、合計約1200個のLEDを提供する。
【0059】
図2は、実施例のディフューザークランプの側面図である。
【0060】
第1の屈折要素は、ディフューザークランプ250であって、例えば、微細な散在パターン252が上向きに付いた3/16インチ(おおよそ(7.62×10−2)/(4.06×10−1)m)のIndustrex(登録商標)ガラスである。このディフューザークランプは、熱管理用のハウジングを有する良好な熱的接触においてLEDを固定すること、LED光源の「ハーシュネス」を少なくすること、LEDの外側に伝播した黄信号を反射又は遮断すること、そして、上部側ヒートシンクをLEDに提供すること、を含むいくつかの機能を果たす。この例では、ディフューザークランプは、LEDの側部からの黄信号を遮断するために、LEDを過ぎて拡張する。
【0061】
第2の屈折要素は、ディフューザークランプ260であって、例えば、微細な散在パターン262が下向きに付いた3/16インチ(おおよそ(7.62×10−2)/(4.06×10−1)m)のIndustrex(登録商標)ガラスである。下向きの微細な散在パターンを有するこのディフューザークランプを正しい位置に置くことは、レンズ上部の塵の蓄積を減らす。このレンズの1つの機能は、LEDハーシュネスを減らすことである。
【0062】
比較的薄い屈折要素が、反射を減らすために用いられ得る。
【0063】
[コントローラー]
本実施例において、カスタムコントローラが用いられる。
【0064】
コントローラーは、カレンダーを除いて夜明けから夕暮れまでのタイミングを近似して決定し得る。一つの実施例において、コントローラーは、当日の前の3日の間の夜明け及び夕暮れを記録して、夕暮れにLEDをターンオンする。真夜中にLEDをターンオフして、夜明け2時間前にターンオンする。タイミングの選択は、その他製作され得る。
【0065】
コントローラーは、それが4つの12ボルトバッテリーで動くことができるように、低電圧(48ボルト)コネクタを備えている。コントローラーは、力率補正される、スイッチモード電源を有するものであって、第2の側が、モニタしてバッテリーを充電するために直接バッテリーに接続され得、バッテリーから直接に動作することができる。この設計は、より長いバッテリー寿命のためのより効果的なバッテリー管理を可能とする。
【0066】
本実施例において、各々のモジュールは、コントローラーを備えている。1つのコントローラーは、センサであるように構成され、ワイヤによって又はワイヤレスで、他のコントローラーに情報を提供する(通信する)ことができる。
【0067】
[実施例の説明−取付け及び位置合わせ方法]
新しい又は交換モジュールは、掲示板上に取付けるために提供される。モジュールハウジング上の位置合わせマークは、迅速に適当な間隔及び配向角を確立するために、掲示板の上下部からのストリングと連携される(合わせられる)。
【0068】
[実施例の説明−施工方法]
一つの実施例において、サイドパネルは、封止および位置合わせ特性を伴い準備される。外側のヒートシンクは、反射器ベースに熱的に接続されている。LED電力供給は、反射器ベースの後ろに取付けられる。反射器ベース/ヒートシンクは、ガラスディフューザーによって保持される反射器上のLEDを備えており、導入されたシリコン接着剤シールによって封止される。フレームは、反射器ベースに載置される。
【0069】
[実施例の説明−通信及び制御方法]
LEDコントローラーは、ワイヤによって又はワイヤレスで他のコントローラーと通信することができる。これによって、単一のコントローラーがオン/オフ動作の制御信号を決定するかまたは受信して、他のコントローラーと通信することができる。
【0070】
[実施例の説明−設計方法]
設計方法の一部の態様は、以下(・及び○)を含む。
【0071】
・LED装置は、少数の別個の装置それぞれがエネルギー入力要件に関連する非常に効果的な光源として使用できるように、設計されるかまたは選択される。このLED設計又は選択の条件は、以下を含む。
【0072】
○図4に示されるようなパッケージ高さに関連するLEDパッケージの中間部分におけるダイオードの好ましい位置決めを含む。この位置決めは、より効率的な自然光の取得と反射を促進する。
【0073】
○「レンズ」またはダイオード容器の選好性は、
・湾曲レンズを直接通すダイオードから直接に伝播される光の相対的に高い割合に起因して不均一な照明を作り出す湾曲レンズの使用を避け、
・光の微細な散乱を提供し、
・ダイオードに関連して比較的大きなLEDパッケージを提供する。このような大きいパッケージングは、「点光源」LEDに比べてより大きい光源に寄与する。湾曲レンズを有する「点光源」LEDは、レンズに対して垂直な軸に沿って、高輝度の領域を提供し、この光源を広域上の均一な光に変換することはできない。この効果の結果として、従来技術装置は、多数の比較的小さなLEDを有する傾向になり、したがって、より高いコストを有し、効率を低下させ、未だ、掲示板用の均一な光パターンの分配に問題を抱えている。後述するように、幅48フィート(約14.6m)の掲示板用の本発明の実施例は、1200個のLEDを使用する従来技術装置に対して48個のLEDを使用する。
【0074】
○ダイオード横断面より非常に大きな蛍光体ディフューザーエリアを有するディフューザーを提供する。後述する1つの実施例において、蛍光体エリアは、ダイオードからのより効果的な自然光の取得が可能で、点光源よりも非常に大きいエリアとして、LEDを示す。
【0075】
・以下のような技術を使用して反射を最適化する。
【0076】
○掲示板に対し一様な非対称のパターンを提供する反射器の設計。一つの実施例において、直接照明が掲示板の比較的大きなエリアに与えられる間、ほとんどの反射光は掲示板の目標面の比較的小さい部分に向けられる。
【0077】
○高さ8フィート(約2.4m)、高さ10フィート(約3m)及び高さ14フィート(約4.3m)を含む様々なサイズの掲示板に対し、同じ反射器の設計を用いることによって、規模の経済性(スケールメリット)を維持する。掲示板から異なる投影サイズに到達するまでの異なる距離に、共通の反射器が提供され配置され得る。
【0078】
○取付け距離と角度を変化させるための調節可能なブラケットを提供し、かつ、適切に反射器(ハウジング)を整列配置するために、単純で信頼性の高い方法を提供する。一つの実施例において、この配列は、掲示板の上下部からハウジングまで一対の単純なストリングを用いることによって得られ、このストリングの付いたハウジング上の基準マークを整列配置する。
【0079】
・技術を駆使して屈折を最適化する。
【0080】
○LED装置制御を最適化する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1側部照明システムと、前記第1側部照明システムは、
複数の照明モジュールと、各照明モジュールは、
ハウジングと、
複数のヒートシンク・アセンブリと、各ヒートシンク・アセンブリは、
ヒートシンク反射器と、
前記ヒートシンク反射器に対して載置される少なくとも一つのLEDパッケージと、前記LEDパッケージは、
ダイオードと、
第1の屈折要素と、及び
前記第1の屈折要素から離れて間隔を置いた拡散レンズと、及び
第1のLEDコントローラーと、
を含む掲示板照明システム。
【請求項2】
請求項1に記載の掲示板照明システムにおいて、
第2側部照明システムと、前記第2側部照明システムは、
複数の照明モジュールと、各照明モジュールは、
ハウジングと、
複数のヒートシンク・アセンブリと、各ヒートシンク・アセンブリは、
ヒートシンク反射器と、
前記ヒートシンク反射器に対して載置される少なくとも一つのLEDパッケージと、前記LEDパッケージは、
ダイオードと、
第1の屈折要素と、及び
前記第1の屈折要素から離れて間隔を置いた拡散レンズと、及び
第2のLEDコントローラーと、
をさらに含む掲示板照明システム。
【請求項3】
請求項1に記載の掲示板照明システムにおいて、
4つの照明モジュールと、各照明モジュールは、
前記照明モジュールにおいて2列に並べられるようにした6つのヒートシンク・アセンブリと、
をさらに含む掲示板照明システム。
【請求項4】
請求項1に記載の掲示板照明システムにおいて、
各ヒートシンク反射器に取付けられる反射器拡張プレートをさらに含む掲示板照明システム。
【請求項5】
請求項1に記載の掲示板照明システムにおいて、
前記LEDパッケージは、前記ダイオードの上に配置される平坦で微細な拡散レンズをさらに含む掲示板照明システム。
【請求項6】
請求項1に記載の掲示板照明システムにおいて、
前記LEDパッケージは、前記ダイオードよりも実質的に大きい掲示板照明システム。
【請求項7】
請求項1に記載の掲示板照明システムにおいて、
前記LEDパッケージは、120°の視野角を有するCitizen Electronics Group株式会社のCL−L102シリーズのLEDを含む掲示板照明システム。
【請求項8】
請求項1に記載の掲示板照明システムにおいて、
前記LEDパッケージは、約140ルーメン/ワットを提供する掲示板照明システム。
【請求項9】
請求項1に記載の掲示板照明システムにおいて、
前記第1の屈折要素は、ディフューザークランプである掲示板照明システム。
【請求項10】
請求項9に記載の掲示板照明システムにおいて、
前記ディフューザークランプは、微細な散在パターンが上向きに付いた3/16インチ(おおよそ(7.62×10−2)/(4.06×10−1)m)のIndustrex(登録商標)ガラスである掲示板照明システム。
【請求項11】
請求項1に記載の掲示板照明システムにおいて、
前記第1の屈折要素は、ダイオードの約10倍のエリアを有する掲示板照明システム。
【請求項12】
請求項1に記載の掲示板照明システムにおいて、
複数の付加的なコントローラーをさらに含み、各照明モジュールに一つのコントローラーが備えられる掲示板照明システム。
【請求項13】
請求項1に記載の掲示板照明システムにおいて、
前記第1のLEDコントローラーと前記複数の付加的なコントローラーの一つとの間における通信リンクをさらに含む掲示板照明システム。
【請求項14】
請求項1に記載の掲示板照明システムにおいて、電源を含む掲示板照明システム。
【請求項15】
請求項14に記載の掲示板照明システムにおいて、
前記電源は48ボルトバッテリー電源を含む掲示板照明システム。
【請求項16】
第1側部照明システムを準備するステップを含み、前記第1側部照明システムは、
複数の照明モジュールと、各照明モジュールは、
ハウジングと、
複数のヒートシンク・アセンブリと、各ヒートシンク・アセンブリは、
ヒートシンク反射器と、
前記ヒートシンク反射器に対して載置される少なくとも一つのLEDパッケージと、前記LEDパッケージは、
ダイオードと、
第1の屈折要素と、及び
拡散レンズと、及び
第1のLEDコントローラーと複数の他のコントローラーと、
を含み、
前記ダイオードの横断面より非常に大きな蛍光体ディフューザーエリアを設けることによって光取得を向上及び各LEDパッケージの点光源特性を減少させるステップと、
掲示板に対し一様な非対称のパターンを提供する反射器を設計するステップと、及び
前記拡散レンズから前記第1の屈折要素と離れて間隔を置いたことにより屈折を最適化するステップと、
を含む掲示板照明を提供する方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法において、
前記第1のLEDコントローラーから少なくとも一つの他のコントローラーへ通信するステップをさらに含む方法。
【請求項18】
請求項16に記載の方法において、
既存の非LEDモジュールを請求項16の前記第1側部照明システムに交換することより接合温度を最適化するステップをさらに含む方法。
【請求項19】
請求項16に記載の方法において、掲示板に対し一様な非対称のパターンを提供する反射器を設計するステップであって、
反射器領域の不必要なエリアにおける屈折光のためのミラーを提供するステップと、それらの光線を前記掲示板の領域に向けるステップと、をさらに含む方法。
【請求項20】
請求項16に記載の方法において、
各モジュールに対し、力率補正される、第2の側が、モニタして一つ以上のバッテリーを充電するために直接バッテリーに接続され得、バッテリーから直接に動作することのできるスイッチモード電源を提供するステップをさらに含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−533772(P2012−533772A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520781(P2012−520781)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/042141
【国際公開番号】WO2011/008957
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(511121791)リンデール インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】