説明

搬送用走行体のロック装置

【課題】被搬送物を搬送する各種搬送用走行体を定停止位置に精度良くロックするためのロック装置のコストダウンを図ると共に衝撃に対する強度を高める。
【解決手段】搬送用走行体の被挟持部11を挟持する開閉自在な一対の挟持片14a,14bが連動手段15により互いに連動して開閉運動するように連動連結され、減速機付き電動モーターの出力軸18cによって一定範囲内で正逆回転駆動される駆動アーム17と一方の挟持片14aが駆動リンク16によって連結され、駆動アーム17が一定範囲の一端にあるとき、駆動アーム17と駆動リンク16とが互いに屈曲して一対の挟持片14a,14bが被挟持部11を開放した状態となり、駆動アーム17が一定範囲の他端に達したとき、駆動アーム17と駆動リンク16とが一直線上に直列して一対の挟持片14a,14bが被挟持部11を挟持する状態となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送用走行体を走行経路上の定位置で位置決めするロック装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種のロック装置として、例えば特許文献1の図18及び図19に示されるように、搬送用走行体側に設けられた被挟持部を搬送用走行体の移動方向の前後両側から挟持する開閉自在な一対の挟持片と、両挟持片を開閉駆動するアクチュエーターから成るロック装置が知られている。この従来周知のロック装置は、前記アクチュエーターとして流体圧シリンダー又は電動シリンダーを使用するものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−214577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記アクチュエーターとして流体圧シリンダーを使用するロック装置では、エアコンプレッサーや油圧ポンプなどの流体圧発生源と流体圧の配管が必要であり、装置全体の占有空間が大きくなるばかりでなく、装置全体が比較的コスト高になる問題点があり、電動シリンダーを使用する構成では、シリンダーそのものが高価であるばかりでなく、衝撃に弱い。又、大きな推力が得られて衝撃にも強い電動シリンダーでは、シリンダーそのものが大型になると共に、更なるコストアップを免れない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる搬送用走行体のロック装置を提案するものであって、請求項1に記載の本発明に係る搬送用走行体のロック装置は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、搬送用走行体(1)を走行経路上の定位置で位置決めするロック装置であって、搬送用走行体(1)側に設けられた被挟持部(11)を搬送用走行体(1)の移動方向の前後両側から挟持する開閉自在な一対の挟持片(14a,14b)と、両挟持片(14a,14b)を開閉駆動するアクチュエーターから成るロック装置において、前記一対の挟持片(14a,14b)は、それぞれ基部において支軸(20a,20b)により揺動自在に軸支されると共に、互いに連動して開閉運動するように連動手段(15)により連動連結され、前記アクチュエーターとして設置された減速機付き電動モーター(18)の前記支軸(20a,20b)と平行な出力軸(18c)によって一定範囲内で正逆回転駆動される駆動アーム(17)が設けられ、この駆動アーム(17)と前記一対の挟持片(14a,14b)の内の一方の挟持片(14a)が駆動リンク(16)によって連結され、前記駆動アーム(17)が前記一定範囲の一端にあるとき、前記駆動アーム(17)と駆動リンク(16)とが互いに屈曲して前記一対の挟持片(14a,14b)が前記被挟持部(11)を開放した状態となり、前記駆動アーム(17)が前記一定範囲の他端に達したとき、前記駆動アーム(17)と駆動リンク(16)とが一直線上に直列して前記一対の挟持片(14a,14b)が前記被挟持部(11)を挟持する状態となる構成になっている。
【0006】
上記本発明を実施する場合、具体的には請求項2に記載のように、前記被挟持部(11)は、搬送用走行体(1)に上下縦向きに設けられた柱状体(10)から構成し、前記一対の挟持片(14a,14b)は、軸受け部材(19)の上面に上下縦向きの支軸(20a,20b)によって水平に揺動自在に軸支し、前記連動手段(15)は、前記一対の挟持片(14a,14b)の上面に両端が上下縦向きの支軸(23a,23b)によって軸支されて水平に移動する連動リンク(24)から構成し、前記駆動アーム(17)は、前記一対の挟持片(14a,14b)と同一高さで水平に配置し、前記駆動リンク(16)は、一方の挟持片(14a)と前記駆動アーム(17)とを上下両側から挟む状態で両端が前記駆動アーム(17)と一方の挟持片(14a)とに上下縦向きの支軸(28a,28b)で軸支された上下一対のリンク部材(27a,27b)で構成することが出来る。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の本発明の構成によれば、一対の挟持片を開閉駆動するアクチュエーターとして減速機付き電動モーターを使用するのであるから、流体圧シリンダーや電動シリンダーを使用する場合の問題点を解消出来る。しかも、一対の挟持片を閉動させて搬送用走行体側の被挟持部を挟持させた状態では、減速機付き電動モーターの出力軸に取り付けられている駆動アームと、当該駆動アームと一方の挟持片との間に介装された駆動リンクとが一直線上に直列するように構成しているので、減速機付き電動モーターの出力軸の停止角度に誤差が生じて仮に駆動アームが一定範囲を超えて停止したとしても、前記駆動アームと駆動リンクとが屈曲して一対の挟持片が被挟持部に対して少し開いた状態となるだけで、被挟持部、一対の挟持片、駆動アーム、駆動リンク、或いはそれらの各軸支部などに無理な力が作用して、破損などに進展する恐れがない。
【0008】
又、被挟持部を一対の挟持片が挟持している状態で、搬送用走行体に何らかの原因で走行方向に外力が作用したとき、一対の挟持片を無理に開こうとする外力が働くことになるが、この外力は、一直線上に直列している駆動アームと駆動リンクとをその長さ方向に圧縮させる方向に作用させるだけで、減速機付き電動モーターの出力軸を回転させる回転力としては作用しない。即ち、減速機付き電動モーターの減速機構部に出力軸側から大きな回転力が作用する恐れがない状態で、搬送用走行体を確実且つ強力に定位置に位置決めすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、搬送用走行体の一例を示す平面図である。
【図2】図2は、同上搬送用走行体の側面図である。
【図3】図3は、同上搬送用走行体の背面図である。
【図4】図4は、ロック装置の一実施例を示す側面図である。
【図5】図5は、同上ロック装置の平面図である。
【図6】図6は、同上ロック装置の正面図である。
【図7】図7は、同上ロック装置のロック解除状態を示す平面図である。
【図8】図8は、同上ロック装置の動作を説明する要部の横断平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1〜図3において、1は台車形式の搬送用走行体であって、その走行経路上に敷設された左右一対のガイドレール2a,2b上に左右一対前後二組の車輪ユニット3a〜3dを介して走行可能に支持され、自動車車体などの被搬送物Wを支持する被搬送物支持台4が昇降手段5により昇降自在に設けられている。左右一対前後二組の車輪ユニット3a〜3dは、各ガイドローラー2a,2b上を転動する車輪6を備えると共に、片側のガイドレール2bに対応する前後一対の車輪ユニット3c,3dには、当該ガイドレール2bを左右両側から挟むように垂直支軸によって軸支された左右一対の走行方向規制用のガイドローラー7が設けられている。尚、前記昇降手段5としては、この搬送用走行体1上に搭載された駆動源によって昇降駆動される形式のものや、走行経路側に敷設されたカムレールに追従昇降するカム従動体によって昇降駆動されるものなど、従来周知の各種のものが利用出来るが、この一定高さに位置固定されて昇降しない被搬送物支持台4を設けた搬送用走行体1であっても良い。
【0011】
搬送用走行体1の走行駆動手段は、走行経路中に設定された定停止位置で駆動を解除出来るものであれば如何なる形式のものであっても良いが、この実施例では、搬送用走行体1の走行方向と平行で全長にわたって連続する摩擦駆動面1a,1bに対してモーター駆動の摩擦駆動輪8を圧接させる摩擦駆動手段9を利用している。この摩擦駆動手段9は、片側の摩擦駆動面1aのみに作用するものであっても良いし、バックアップローラーとの間で搬送用走行体1を挟むものであっても良い。
【0012】
例えば上記のような台車形式の搬送用走行体1に本発明を適用する場合、当該搬送用走行体1の左右の一側辺の底部に角柱状の柱状体10を上下縦向きに突設して構成された被挟持部11が設けられる。一方、搬送用走行体1の走行経路中に設定された定停止位置には、前記被挟持部11に対して作用するロック装置12が配設される。以下、このロック装置12の詳細構造を図4〜図8に基づいて説明すると、当該ロック装置12は、搬送用走行体1の走行経路脇に設置された基台部13、前後一対の挟持片14a,14b、両挟持片14a,14bを互いに連動させる連動手段15、片側の挟持片14aに駆動リンク16を介して連動連結された駆動アーム17、及びこの駆動アーム17を正逆回転駆動する減速機付き電動モーター18から構成されている。
【0013】
前後一対の挟持片14a,14bは、搬送用走行体1の走行に伴う被挟持部11の移動経路脇に位置するように前記基台部13に固着された軸受け部材19の上面に、搬送用走行体1の走行方向に並列する上下縦向きの支軸20a,20bにより、同一レベルで各別に水平に揺動自在に軸支されたもので、先端部内側に挟持面21a,21bが形成され、軸支用基部には、リンク軸支用突出部22a,22bが突設されている。連動手段15は、両挟持片14a,14bのリンク軸支用突出部22a,22bの上面に両端部が上下縦向きの支軸23a,23bにより軸支された水平の連動リンク24によって構成されている。即ち、図5及び図8の実線で示すように、両挟持片14a,14bが搬送用走行体1の被挟持部11の移動経路に向かって互いに平行に突出して当該被挟持部11を前後から挟持する挟持姿勢にあるとき、一方の挟持片14aのリンク軸支用突出部22aは、支軸20aに対して被挟持部11の移動経路のある側とは反対側に突出し、他方の挟持片14bのリンク軸支用突出部22bは、一方の挟持片14aの軸支用基部に向かって突出しており、このときの連動リンク24は、一方の挟持片14aの軸支用基部の上に重なる状態で45度程度斜め向きに傾斜している。
【0014】
減速機付き電動モーター18は、前後一対の挟持片14a,14bに対して搬送用走行体1の走行経路のある側とは反対側で基台部13上に架台25を介して設置されており、この設置に際して、電動モーター18aが搬送用走行体1の走行方向と平行な向きとなり且つ減速機18bの上下縦向きの出力軸18cが当該減速機18bから下向きに突出するように設置されている。前記駆動アーム17は、前記挟持片14a,14bと同一高さで前記出力軸18cに水平に取り付けられている。連動リンク16は、長さ方向の中央部が上下縦向きの連結ピン26によって一体化された上下一対のリンク部材27a,27bによって構成されたもので、この上下一対のリンク部材27a,27bの一端部は、前記駆動アーム17の遊端部に、当該遊端部を上下から挟む状態で上下縦向きの支軸28aによって連結され、上下一対のリンク部材27a,27bの他端部は、駆動アーム17に近い側の挟持片14aの先端部に、当該先端部を上下から挟む状態で上下縦向きの支軸28bによって連結されている。而して、前後一対の挟持片14a,14bが被挟持部11を挟持する挟持姿勢にあるとき、駆動アーム17と連動リンク16とは、一直線上に直列すると共に、前記連動手段15の連動リンク24と同一向きに傾斜している。
【0015】
以上のように構成されたロック装置12によれば、図7と図8の仮想線で示すように、駆動アーム17が挟持片14aから遠ざかる方向に所定角度回動した後退限位置Bにあるとき、駆動リンク16が駆動アーム17に引っ張られて当該駆動アーム17に対し内側に屈曲した姿勢になると共に、挟持片14aが駆動リンク16に引っ張られて支軸20aの周りに他方の挟持片14bから遠ざかる方向に開動することになる。この挟持片14aの支軸20aの周りの開動により、連動手段15の連動リンク24が挟持片14aのリンク軸支用突出部22aによって挟持片14bのある側へ押し出され、この連動リンク24の運動に伴って挟持片14bのリンク軸支用突出部22bが押し出され、挟持片14bが支軸20bの周りに挟持片14aとは逆方向に開動する。このとき、各挟持片14a,14bの支軸20a,20bと連動リンク24の支軸23a,23bとの間の距離は互いに等しいので、結果的に挟持片14aと挟持片14bとは、支軸20a,20bの周りに互いに逆方向に対称形を保って開動し、両挟持片14a,14bは、搬送用走行体1側の被挟持部11の移動経路から横側方に離れて互いに離間したロック解除姿勢になる。
【0016】
尚、上記のように両挟持片14a,14bがロック解除姿勢になったとき、挟持片14bの先端部後側面によって動作するリミットスイッチ29を設けておき、当該リミットスイッチ29の検出動作に連動して、駆動アーム17を駆動していた減速機付き電動モーター18の電動モーター18aを自動停止させることが出来る。
【0017】
走行経路上を走行する搬送用走行体1が前記ロック手段12を備えた定停止位置に到着すると、当該搬送用走行体1に対する駆動が解除され、当該搬送用走行体1が定停止位置で停止する。このとき、図7に示すように、搬送用走行体1の被挟持部11が、互いに離間したロック解除姿勢の前後一対の挟持片14a,14b間のほぼ中央位置に位置することになる。
【0018】
定停止位置で停止した搬送用走行体1をロック装置12によりロックするときは、減速機付き電動モーター18の電動モーター18aを稼働させ、減速機18bの出力軸18cにより駆動アーム17を前記後退限位置Bから正転方向に回動させる。この結果、駆動アーム17は駆動リンク16を介して挟持片14aを閉動方向に押し出すことになり、挟持片14aは支軸20aの周りに挟持片14bのある側へ閉動する。この挟持片14aの閉動によって連動手段15の連動リンク24は、挟持片14bのリンク軸支用突出部22bを押し出して当該挟持片14bを支軸20bの周りに挟持片14aのある側へ回動させることになり、結果として、両挟持片14a,14bが支軸20a,20bの周りに互いに接近する方向に対称形を保って閉動し、最終的に搬送用走行体1の被挟持部11を前後両側から挟持することになる。
【0019】
上記のように互いに接近する方向に対称形を保って閉動する両挟持片14a,14bが被挟持部11を挟持することにより、当該被挟持部11が定位置に自動的にセンタリングされる。そしてこのとき、図5及び図8に示すように、駆動アーム17と駆動リンク16とが一直線上に直列するので、係る状態で電動モーター18aを停止させる。而して、駆動アーム17と駆動リンク16とが一直線上に直列した状態は、減速機18bの減速機構が備えるセルフロック機能(出力軸18c側からの回転を不能にする機能)により保持される。又、電動モーター18aに通電したときは自動的に制動が解除されると共に電動モーター18aへの通電を断ったときには自動的に制動状態に復帰する制動手段が組み込まれた減速機付き電動モーター18を使用しても良い。
【0020】
以上のように駆動アーム17と駆動リンク16とが一直線上に直列して、両挟持片14a,14bが被挟持部11を定位置にセンタリングして挟持し、搬送用走行体1を定停止位置にロックしたとき、駆動アーム17に設けたリミットスイッチ操作用突起30がリミットスイッチ31を作動させるように構成しておけば、当該リミットスイッチ31の作動に連動させて電動モーター18aの停止制御を自動的に行える。又、挟持片14bの内端部から連設したリミットスイッチ操作片32がリミットスイッチ33を作動させるように構成して、搬送用走行体1のロック完了を自動検出することも出来る。
【0021】
ロック手段12による搬送用走行体1の定停止位置でのロックを解除するときは、先に説明したように、減速機付き電動モーター18により駆動アーム17を元の後退限位置Bまで回動させ、両挟持片14a,14bを支軸20a,20bの周りに開動させて、図7と図8に仮想線で示すようにロック解除姿勢に切り換えれば良い。このロック解除状態も、先に説明したように、減速機18bの減速機構が備えるセルフロック機能や、減速機付き電動モーター18に組み込まれている制動手段により保持させることが出来る。
【0022】
尚、上記実施例では台車形式の搬送用走行体1を定停止位置でロックするロック装置を例示したが、特許文献1に記載されるようなガイドレールに走行可能に吊り下げられるタイプの搬送用走行体のロック装置としても活用出来る。又、搬送用走行体側の被挟持部として、専用の部材(柱状体10)を設けたが、搬送用走行体自体が備える構成部材の一部分を被挟持部として利用しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明の搬送用走行体のロック装置は、自動車組立てラインなどにおいて被搬送物を搬送する各種搬送用走行体を定停止位置に精度良くロックするためのロック装置として活用出来る。
【符号の説明】
【0024】
1 搬送用走行体
2a,2b ガイドレール
9 摩擦駆動手段
10 柱状体
11 被挟持部
12 ロック装置
13 基台部
14a,14b 挟持片
15 連動手段
16 駆動リンク
17 駆動アーム
18 減速機付き電動モーター
19 軸受け部材
20a,20b,23a,23b,28a,28b 上下縦向きの支軸
21a,21b 挟持面
22a,22b リンク軸支用突出部
24 連動リンク
26 連結ピン
27a,27b 上下一対のリンク部材
29,31,33 リミットスイッチ
30 リミットスイッチ操作用突起
32 リミットスイッチ操作片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送用走行体を走行経路上の定位置で位置決めするロック装置であって、搬送用走行体側に設けられた被挟持部を搬送用走行体の移動方向の前後両側から挟持する開閉自在な一対の挟持片と、両挟持片を開閉駆動するアクチュエーターから成るロック装置において、前記一対の挟持片は、それぞれ基部において支軸により揺動自在に軸支されると共に、互いに連動して開閉運動するように連動手段により連動連結され、前記アクチュエーターとして設置された減速機付きモーターの前記支軸と平行な出力軸によって一定範囲内で正逆回転駆動される駆動アームが設けられ、この駆動アームと前記一対の挟持片の内の一方の挟持片とが駆動リンクによって連結され、前記駆動アームが前記一定範囲の一端にあるとき、前記駆動アームと駆動リンクとが互いに屈曲して前記一対の挟持片が前記被挟持部を開放した状態となり、前記駆動アームが前記一定範囲の他端に達したとき、前記駆動アームと駆動リンクとが一直線上に直列して前記一対の挟持片が前記被挟持部を挟持する状態となるように構成された、搬送用走行体のロック装置。
【請求項2】
前記被挟持部は、搬送用走行体に上下縦向きに設けられた柱状体から成り、前記一対の挟持片は、軸受け部材の上面に上下縦向きの支軸によって水平に揺動自在に軸支され、前記連動手段は、前記一対の挟持片の上面に両端が上下縦向きの支軸によって軸支されて水平に移動する連動リンクから構成され、前記駆動アームは、前記一対の挟持片と同一高さで水平に配置され、前記駆動リンクは、一方の挟持片と前記駆動アームとを上下両側から挟む状態で両端が前記駆動アームと一方の挟持片とに上下縦向きの支軸で軸支された上下一対のリンク部材で構成されている、請求項1に記載の搬送用走行体のロック装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−39649(P2013−39649A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−179422(P2011−179422)
【出願日】平成23年8月19日(2011.8.19)
【出願人】(000003643)株式会社ダイフク (1,209)
【Fターム(参考)】