説明

携帯型情報読取装置

【課題】所定の電気的動作が行われるときには、充電端子を介して装置内に印加されるノイズを積極的に遮断して誤動作や故障を効果的に防止することができ、所定の電気的動作が行われていないときには充電をより適切に行い得る携帯型情報読取装置を提供することにある。
【解決手段】充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を接続状態と非接続状態とに切り替えるスイッチ60a,60bが、充電端子62a,62bと電池42との間に備えられている。そして、情報コードの読み取りを開始する際の規定開始動作がCPU40により検出されると、スイッチ60a,60bが電力供給路を非接続状態に切り替えるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型情報読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光学的情報読取装置の分野では、様々な場所に携帯して使用可能な携帯型情報読取装置が広く提供されている。この種の携帯型情報読取装置では、一般的に充電装置によって充電可能な電池を電源として搭載しており、例えば、充電装置に設けられた端子を携帯型情報読取装置側の充電端子を接触させることよって導通させ、充電装置からの電力を電池に供給している。
【0003】
携帯端末の充電に関する技術としては、例えば、下記特許文献1に示すものが知られている。この特許文献1には、電話回線に接続された基地局とこの基地局に無線で接続される移動局からなるコードレス電話装置の充電に関する技術が開示されている。この技術に係るコードレス電話装置は、基地局に移動局がオン/オフフックしたことを検出するフック検出手段と、基地局側に設けられた充電端子と基地局側に設けられた電源供給回路間をオン/オフする切替手段とが設けられている。そして、移動局がオンフック状態となったときにはフック検出手段によりこのオンフックが検出され、このとき切替手段が基地局側の充電端子と電源供給回路とを接続状態に切り替えるため、移動局の内蔵電池が充電されるようになっている。逆に、移動局がオフフック状態となったときには、基地局側の充電端子と電源供給回路とが切り離されるようになっている。
【0004】
また、下記特許文献2には、バーコードスキャナ等のワイヤレス機器を充電する充電装置が開示されている。この特許文献2に係る技術では、充電装置において、ワイヤレス機器載置部と、外部に露出する一対の充電端子と、充電端子を介してワイヤレス機器へ充電電力を供給する充電回路とが設けられており、他方のワイヤレス機器には、2次電池と、ワイヤレス機器載置部への載置時に充電端子に接触する一対の受電端子とが設けられている。そして、ワイヤレス機器がワイヤレス機器載置部に載置されると、2次電池と一対の充電端子とが接続されて2次電池が充電され、ワイヤレス機器がワイヤレス機器載置部から外されたときには、2次電池の一端と一方の受電端子との電気的接続が断たれ、一対の充電端子間に充電電圧が供給されなくなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−173748号公報
【特許文献2】特開平9−219932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のような携帯型情報読取装置では、充電の利便性を考慮して充電端子を外部に露出させた構成が一般的であるが、このように充電端子が外部に露出していると、装置の使用中に充電端子に対してノイズ(例えば静電気ノイズ等)が印加されやすく、機器の誤動作や故障が生じやすいという問題がある。特に、情報コードを読取可能な情報読取装置では、情報コードの読取動作や無線通信動作など、静電気耐力が弱く負荷の高い電気的動作が行われ、このような読取動作や無線通信動作などの電気的動作の最中に充電端子側から静電気ノイズ等が印加されると、読み取りの異常や無線通信動作の異常、或いはこれら電気的動作に関与する部品の故障を招く虞がある。
【0007】
このような問題は、使用者が携帯型情報読取装置を把持して使用する場合だけでなく、当該携帯型情報読取装置を置台に載置して使用する場合にも生じ得る。例えば、携帯型情報読取装置は充電装置に載置された状態で情報コードの読取動作や無線通信動作などを行う場合もあり、このような載置状態のときには、充電時間を適切に確保する一方で、情報コードの読取動作や無線通信動作などの静電気耐力の弱い動作中には静電気ノイズ等から装置内を安定的に保護することが求められる。
【0008】
一方、携帯端末の充電に関する技術としては、上述の特許文献1、2のような技術が提供されているが、いずれの技術も、静電気耐力の弱い情報コードの読取動作中や無線通信動作中に重点的に装置内を保護するといったものではなく、上記のような携帯型情報読取装置特有の問題を解消しうるものではなかった。
【0009】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、所定の電気的動作が行われるときには、充電端子を介して装置内に印加されるノイズを積極的に遮断して誤動作や故障を効果的に防止することができ、所定の電気的動作が行われていないときには充電をより適切に行い得る携帯型情報読取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、充電装置によって充電可能な電池と、少なくとも前記電池を収容するケースと、情報コードを撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された前記情報コードをデコードするデコード手段とを備えた情報コード読取手段と、前記ケースから露出する露出部を備え、充電時に前記露出部が前記充電装置の端子と接触することで前記充電装置と導通する充電端子と、前記充電端子と前記電池との間に設けられ、前記充電端子と前記電池との間の充電回路への電力供給路を接続状態と非接続状態とに切り替える切替手段と、前記情報コード読取手段による前記情報コードの読み取りが開始する際の規定開始動作を検出する開始動作検出手段と、を備え、前記切替手段は、前記開始動作検出手段によって前記規定開始動作が検出されたときに、前記電力供給路を前記非接続状態に切り替えることを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1に記載の携帯型情報読取装置において、前記規定開始動作は、前記撮像手段による前記情報コードの撮像及び前記デコード手段による前記情報コードのデコードが行われる前の開始動作であり、前記切替手段は、少なくとも前記撮像手段による前記情報コードの撮像及び前記デコード手段による前記情報コードのデコードが行われる期間中、前記電力供給路を前記非接続状態とすることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1に記載の携帯型情報読取装置において、当該携帯型情報読取装置が置台に載置されたことを検出する載置検出手段と、前記載置検出手段によって当該携帯型情報読取装置が前記置台に載置されたことが検出された場合に、読取対象物に付された前記情報コードを自動的に撮像して読み取る自動読取モードに設定するモード設定手段と、を備え、前記開始動作検出手段は、前記モード設定手段によって前記自動読取モードに設定されたときに、前記読取対象物の接近を検出する接近検出手段を備え、前記切替手段は、前記接近検出手段によって前記読取対象物が検出されたときに、前記電力供給路を前記非接続状態に切り替えることを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1に記載の携帯型情報読取装置において、当該携帯型情報読取装置が置台に載置されたことを検出する載置検出手段と、前記載置検出手段によって当該携帯型情報読取装置が前記置台に載置されたことが検出された場合に、読取対象物に付された前記情報コードを自動的に撮像して読み取る自動読取モードに設定するモード設定手段と、を備え、前記開始動作検出手段は、前記モード設定手段によって前記自動読取モードに設定されたときに、前記撮像手段によって撮像された画像から前記情報コードを検出する情報コード検出手段を備え、前記切替手段は、前記情報コード検出手段によって前記情報コードが検出されたときに、前記電力供給路を前記非接続状態に切り替えることを特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の携帯型情報読取装置において、前記情報コード読取手段による前記情報コードの読み取りが終了する読取終了状態を検出する終了検出手段を備え、前記切替手段は、前記終了検出手段によって前記読取終了状態が検出されたときに前記電力供給路を前記接続状態に切り替えることを特徴とする。
【0015】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯型情報読取装置において、前記情報コード読取手段によって読み取られた前記情報コードのデータを無線送信可能な無線通信手段を備え、前記切替手段は、前記無線通信手段によって無線通信が行われるときに、前記電力供給路を前記非接続状態に切り替えることを特徴とする。
【0016】
請求項7の発明は、充電装置によって充電可能な電池と、少なくとも前記電池を収容するケースと、情報コードを撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された前記情報コードをデコードするデコード手段とを備えた情報コード読取手段と、前記ケース外に設けられた外部装置と無線通信を行う無線通信手段と、前記ケースから露出する露出部を備え、充電時に前記露出部が前記充電装置の端子と接触することで前記充電装置と導通する充電端子と、前記充電端子と前記電池との間に設けられ、前記充電端子と前記電池との間の充電回路への電力供給路を接続状態と非接続状態とに切り替える切替手段と、を備え、前記切替手段は、前記無線通信手段によって前記無線通信が行われるときに、前記電力供給路を前記非接続状態に切り替えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明は、充電端子と電池との間の充電回路への電力供給路を接続状態と非接続状態とに切り替える切替手段が、充電端子と電池との間に備えられている。また、情報コード読取手段による情報コードの読み取りが開始する際の規定開始動作を検出する開始動作検出手段が備えられている。そして、開始動作検出手段によって規定開始動作が検出されたときに、切替手段が電力供給路を非接続状態に切り替えるように構成されている。
このように、情報コードの読み取りが開始する際の規定開始動作が検出されたときに、充電回路へ電力を供給する電力供給路が非接続状態に切り替えられ電気的接続が積極的に遮断されるため、静電気耐力が弱くなる情報コードの読み取り時に充電端子に対して外部から静電気ノイズ等が印加されたとしても、このノイズが装置内部の各種電気部品に及ぼす影響を抑制することができ、ノイズに起因する誤動作や故障を効果的に防止することができる。一方、切替手段により、読取動作中の所定時期を避けて電力供給路を接続状態に切り替えることができるため、適切な時期に充電を行いやすくなる。
【0018】
請求項2の発明では、撮像手段による情報コードの撮像及びデコード手段による情報コードのデコードが行われる前の開始動作を規定開始動作としている。そして、少なくとも撮像手段による情報コードの撮像及びデコード手段による情報コードのデコードが行われる期間中、切替手段により電力供給路を非接続状態としている。この構成では、情報コードの撮像やデコードが行われる期間中は、充電端子からのノイズの影響を確実に抑えることができるため、静電気ノイズ等に起因する撮像時やデコード時の不具合(例えば、撮像不良、デコード不良、或いは撮像やデコードに関連する電気部品の故障等)を効果的に防止することができる。
【0019】
請求項3の発明は、当該携帯型情報読取装置が置台に載置されたことを検出する載置検出手段と、載置検出手段によって当該携帯型情報読取装置が置台に載置されたことが検出された場合に、読取対象物に付された情報コードを自動的に撮像して読み取る自動読取モードに設定するモード設定手段とを備えている。更に、モード設定手段によって自動読取モードに設定されたときに読取対象物の接近を検出する接近検出手段が設けられ、この接近検出手段によって読取対象物が検出されたときに、切替手段が電力供給路を非接続状態に切り替えている。
この構成では、載置検出手段によって携帯型情報読取装置が置台に載置されたことが検出された場合に、当該携帯型情報読取装置を自動読取モード(読取対象物に付された情報コードを自動的に撮像して読み取るモード)に設定することができ、利便性に優れた自動読取を実現できる。更に、このような自動読取モードに設定されている場合に、読取対象物の接近が検出されることを条件として充電回路への電力供給路を非接続状態に設定できるため、読取対象物が把握されて情報コードの解読が実際に行われる適切な時期に確実にノイズの影響を抑えることができる。
【0020】
請求項4の発明は、携帯型情報読取装置が置台に載置されたことを検出する載置検出手段と、載置検出手段によって当該携帯型情報読取装置が置台に載置されたことが検出された場合に、読取対象物に付された情報コードを自動的に撮像して読み取る自動読取モードに設定するモード設定手段とを備えている。更に、モード設定手段によって自動読取モードに設定されたときに、撮像手段によって撮像された画像から情報コードを検出する情報コード検出手段が設けられ、この情報コード検出手段によって情報コードが検出されたときに、切替手段が電力供給路を非接続状態に切り替えている。
この構成では、載置検出手段によって携帯型情報読取装置が置台に載置されたことが検出された場合に、当該携帯型情報読取装置を自動読取モード(読取対象物に付された情報コードを自動的に撮像して読み取るモード)に設定することができ、利便性に優れた自動読取を実現できる。更に、このような自動読取モードに設定されている場合に、情報コードが検出されることを条件として充電回路への電力供給路を非接続状態に設定できるため、情報コードが具体的に確認されて情報コードの解読が実際に行われる適切な時期に確実にノイズの影響を抑えることができる。
【0021】
請求項5の発明は、情報コード読取手段による情報コードの読み取りが終了する読取終了状態を検出する終了検出手段を備えており、この終了検出手段によって読取終了状態が検出されたときに、切替手段が電力供給路を接続状態に切り替えている。この構成によれば、情報コードの読み取りの終了を確実に確認してから電力供給路を接続状態に切り替えることができるため、読取終了状態が検出されるまでの読み取り期間中は確実にノイズの影響を抑えることができる。また、読み取りの終了後には電力供給路が接続状態に切り替えられるため、読取期間中を避けた適切な時期に充電期間を確保することができる。
【0022】
請求項6の発明は、情報コード読取手段によって読み取られた情報コードのデータを無線送信可能な無線通信手段を備えており、無線通信手段によって無線通信が行われるときに、切替手段が電力供給路を非接続状態に切り替えている。
この構成では、情報コードが読み取られるときだけでなく無線通信が行われるときにも電力供給路が非接続状態に切り替えられて電気的接続が積極的に遮断される。従って、静電気耐力が弱くなる無線通信中にもノイズの影響を効果的に抑えることができ、ノイズに起因する無線通信中の誤動作や故障を効果的に防止することができる。一方、切替手段により、無線通信中の所定時期を避けて電力供給路を接続状態に切り替えることができるため、適切な時期に充電を行いやすくなる。
【0023】
請求項7の発明は、ケース外に設けられた外部装置と無線通信を行う無線通信手段を備えている。また、充電端子と電池との間の充電回路への電力供給路を接続状態と非接続状態とに切り替える切替手段が、充電端子と電池との間に備えられている。そして、無線通信手段によって無線通信が行われるときに、電力供給路を非接続状態に切り替えている。
このように、無線通信が行われるときに、充電回路へ電力を供給する電力供給路が非接続状態に切り替えられ電気的接続が積極的に遮断されるため、静電気耐力が弱くなる無線通信中に充電端子に対して外部から静電気ノイズ等が印加されたとしても、このノイズが装置内部の各種電気部品に及ぼす影響を抑制することができ、ノイズに起因する誤動作や故障を効果的に防止することができる。一方、切替手段により、無線通信中の所定時期を避けて電力供給路を接続状態に切り替えることができるため、適切な時期に充電を行いやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、本第1実施形態に係る携帯型情報読取装置を置台に載置した状態を概略的に例示する斜視図である。
【図2】図2は、図1の携帯型情報読取装置の読取装置本体および充電装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。
【図3】図3は、図2の読取処理部の電気的構成を例示するブロック図である。
【図4】図4は、本第1実施形態に係るCPUによる携帯型情報読取装置に対する充電制御処理を例示するフローチャートである。
【図5】図5は、本第2実施形態に係るCPUによる携帯型情報読取装置に対する充電制御処理を例示するフローチャートである。
【図6】図6は、本第3実施形態に係るCPUによる携帯型情報読取装置に対する充電制御処理を例示するフローチャートである。
【図7】図7は、本第4実施形態に係るCPUによる携帯型情報読取装置に対する充電制御処理を例示するフローチャートである。
【図8】図8は、本第5実施形態に係るCPUによる携帯型情報読取装置に対する充電制御処理を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[第1実施形態]
以下、本発明の携帯型情報読取装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(全体構成)
まず、図1〜図3等を参照して第1実施形態に係る携帯型情報読取装置1の全体構成について説明する。なお、図1は、本第1実施形態に係る携帯型情報読取装置1を置台に載置した状態を概略的に例示する斜視図である。また、図2は、図1の携帯型情報読取装置の読取装置本体および充電装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。図3は、図2の読取処理部の電気的構成を例示するブロック図である。
【0026】
図1に示すように、本実施形態に係る携帯型情報読取装置1は、読取装置本体2と、この読取装置本体2を載置するための置台10とからなり、読取装置本体2を置台10に載置した状態で情報コードを読み取ることができるように構成されている。携帯型情報読取装置1は、読取装置本体2内に、CPUやメモリ等の各種電気部品(図示省略)と、各種電気部品の電源として機能する電池42(図2)とが収容されるように構成されている。また、置台10は、携帯型情報読取装置1が当該置台10に載置されると、読取装置本体2内の電池42を充電可能な充電装置として機能するように構成されている。次に、これら携帯型情報読取装置1及び置台10についてそれぞれ詳述する。
【0027】
まず、携帯型情報読取装置1の全体構成について説明する。
携帯型情報読取装置1は、一次元コード、二次元コード等の情報コードを読み取るコードリーダとして構成されるものであり、ケース4によって外郭が構成され、このケース4内に各種電子部品および電池42(図2)が収容されている。
【0028】
この携帯型情報読取装置1は、延出した構成をなす長手状の把持部5と、把持部5の延出側とは異なる側に延出する長手状の読取部6と、を備えており、読取部6の長手方向中間位置を基端として把持部5が延出した構成をなしている。
把持部5は、使用者が手に持って握ることができる程度のサイズで構成されており、その側部にはユーザによる押圧操作を受ける操作ボタン(図示略)などが配置されている。
【0029】
読取部6は、情報コードを読み取るための読取口(図示略)を備えている。この読取口はケース4の端部において開口部として構成されており、ケース4内に収容された照明光源21(図3)からの照明光を導出し、情報コードが付された読取対象からの反射光を導入する光導出入口として機能している。更に、後述する置台10に当該携帯型情報読取装置1が載置されたときに、置台10と接触する読取部6には、ケース4から露出する露出部を備えた充電端子62a,62b(図2)が設けられており、読取装置本体2内の電池を充電するときに、露出部が置台10の端子76a,76b(図2)と接触することで置台10と導通するように構成されている。
【0030】
次に、置台10について説明する。
置台10は、載置部11と、アーム部18と、基台19とよって構成されており、上述したように、読取装置本体2内の電池を充電可能な充電装置としての機能を有している。
基台19は、図1に示すように、アーム部18及び載置部11を位置決めするベースとなるものであり、更に、基台19には、AC電源70と接続されるACアダプタ72(図2)が着脱可能に設けられている。アーム部18は、基台19と載置部11とを連結すると共に載置部11を載置面(基台19を載置する面)から離れた高位置で保持するように構成されている。また、載置部11は、読取部6と係合することで読取装置本体2を保持するように構成されている。そして、載置部11には、当該載置部11に携帯型情報読取装置1が載置されると、読取部6に設けられる充電端子62a,62bと電気的に接触する端子76a,76bが設けられている。
【0031】
次に、携帯型情報読取装置1の読取装置本体2の電気的構成について説明する。
読取装置本体2は、図2に示すように、充電制御の手段としてCPU40を備えている。そして、電池42、充電回路44、電源回路46、検出部48、タイマ50、通信部52、読取処理部54、キー56、LCD58、センサ部59、スイッチ60a,60b、充電端子62a,62bから主に構成されている。なお、これらは、図略のプリント配線板に実装あるいはケース4(図1)内に内装されている。
【0032】
CPU40は、読取装置本体2全体を制御するとともに、情報処理機能を有している。このCPU40には、キー56やLCD58など、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)が接続されている。
【0033】
電池42は、所定の直流電圧を発生可能な2次電池で、例えば、リチウムイオン電池等がこれに相当し、置台10から供給される電力が充電回路44を介して蓄えられるようになっている。
【0034】
充電回路44は、公知の定電流回路、定電圧回路などによって構成されており、例えば、充電端子62a,62bを介して置台10から供給された電力を所定の充電電圧で電池42に供給するように構成されている。この充電回路44と充電端子62a,62bとの間には、スイッチ60a,60bが設けられている。これらスイッチ60a,60bは、MOSFETリレーなどの非接触半導体リレーにより構成されている。そして、スイッチ60a,60bがオフされ非接続状態(図2)となると、充電端子62a,62bから充電回路44への電力供給路が切断されるように構成されている。なお、スイッチ60a,60bは、「切替手段」の一例に相当する。
【0035】
電源回路46は、電池42と接続されており、電池42に蓄えられた電力をCPU40へ供給する際に、供給する電力を制御可能に構成されている。
【0036】
検出部48は、携帯型情報読取装置1が置台10に載置されたことを検出するためのもので、例えば、電圧センサや接触センサなどからなり、電圧センサが充電端子の電圧を検出したり、接触センサが携帯型情報読取装置1と置台10との接触を検出したりすると、この検出に応じた信号をCPU40に出力するように構成されている。
【0037】
タイマ50は、公知の時計回路、タイマ回路などによって構成されており、所定の時間間隔を計測するために設けられている。例えば、読取対象物Rが検出される時間の間隔や情報コードQが検出される時間の間隔を計測して、CPU40に出力するように構成されている。
【0038】
通信部52は、無線LANやBluetooth(登録商標)などの通信手段により外部装置と無線通信を行うためのインターフェースとして構成され、デコードされた情報コードのデータなどを外部装置へ送信したり、外部装置からの情報を受信可能に構成されている。なお、通信部52は、「無線通信手段」の一例に相当する。
【0039】
読取処理部54は、読取対象物に付された情報コードを読み取るためのもので、後述する図3に示す構成を有しており、CPU40からの指令に応じて、情報コードの撮像および撮像された情報コードをデコードするように構成されている。
【0040】
キー56は、ケース4に設けられており、当該キー56を使用者が操作してCPU40へ所定の指令を与えることにより、所定の動作が行われるように構成されている。例えば、キー56の操作により、情報コードの撮像や、外部装置との無線通信、当該携帯型情報読取装置1の電源のオン/オフ動作などが行われる。
【0041】
LCD58は、使用者が情報コードのデコード結果や、当該携帯型情報読取装置1の動作を確認するために設けられるものであり、主にCPU40から送られた情報を表示するように構成されている。
【0042】
センサ部59は、読取対象物Rを検出するためのもので、磁気式、静電容量式、光電式などの近接センサにより構成されており、読取部6に設けられている。そして、読取対象物Rが読取部6に接近すると、当該センサ部59は、読取対象物Rを検出し、この検出に応じた信号をCPU40に出力するように構成されている。なお、センサ部59は、「接近検出手段」の一例に相当する。
【0043】
次に、置台10の電気的構成について説明する。
置台10は、図2に示すように、AC電源70と接続されるACアダプタ72と、ACアダプタ72を介して供給される電力を端子76a,76bを介して携帯型情報読取装置1側へ供給するための電源回路74とを備えている。電源回路74は、図略のプリント配線板に実装あるいは載置部11(図1)内または基台19(図1)に内装されている。そして、携帯型情報読取装置1が当該置台10に載置されて、充電端子62a,62bと端子76a,76bとが電気的に接触すると、携帯型情報読取装置1側へ電力を供給するように構成されている。
【0044】
次に、携帯型情報読取装置1の読取処理部54の電気的構成について説明する。
図3に示すように、読取処理部54は、主に、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等の光学系から構成されている。そして、メモリ35、CPU40等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と接続されている。なお、これらは、図略のプリント配線板に実装あるいはケース4(図1)内に内装されている。
【0045】
光学系は、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等から構成されている。照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられる拡散レンズ、集光レンズ等とから構成されている。本実施形態では、受光センサ23を挟んだ両側に照明光源21が設けられており、読取口を介して読取対象物Rに向けて照明光Lfを照射可能に構成されている。この読取対象物Rは、例えば、包装容器や包装用紙あるいはラベルといった表示媒体に相当するもので、その表面には情報コードQとして例えば二次元コードが印刷されている。
【0046】
受光センサ23は、読取対象物Rや情報コードQに照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されるもので、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を2次元に配列したエリアセンサが、これに相当する。この受光センサ23の受光面23aは、ケース4(図1)外から読取口を介して外観可能に位置しており、受光センサ23は、結像レンズ27を介して入射する入射光をこの受光面23aで受光可能に図略のプリント配線板に実装されている。なお、受光センサ23は、「撮像手段」の一例に相当する。
【0047】
フィルタ25は、反射光Lrの波長相当以下の光の通過を許容し、当該波長相当を超える光の通過を遮断し得る光学的なローパスフィルタで、読取口と結像レンズ27との間に設けられている。これにより、反射光Lrの波長相当を超える不要な光が受光センサ23に入射することを抑制している。また、結像レンズ27は、例えば、鏡筒とこの鏡筒内に収容される複数の集光レンズとによって構成されており、本実施形態では、読取口に入射する反射光Lrを集光し、受光センサ23の受光面23aに情報コードQのコード画像を結像するように構成されている。
【0048】
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、CPU40等から構成されている。このマイコン系は、マイコン(情報処理装置)として機能し得るCPU40及びメモリ35を中心として構成され、前述した光学系によって撮像された情報コードQの画像信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理し得るものである。
【0049】
光学系の受光センサ23から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力され、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、メモリ35に入力され、当該メモリ35の画像データ蓄積領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
【0050】
メモリ35は、半導体メモリ装置で、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、前述した画像データ蓄積領域のほかに、CPU40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、後述する読取処理等を実行可能な所定プログラムやその他、照明光源21、受光センサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
【0051】
CPU40は、上述したように情報処理機能を有しており、受光センサ23により撮像された情報コードQの読取処理を行うように構成されている。なお、CPU40は、「デコード手段」および「情報コード読取手段」の一例に相当する。
【0052】
次に、上述のように構成される携帯型情報読取装置1のCPU40による充電制御処理について図4に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、図4のステップS101において、携帯型情報読取装置1が置台10に載置されているか否かについて判定される。そして、携帯型情報読取装置1が置台10に載置されていない状態ではNoと判定されて、ステップS101の処理が繰り返される。
【0053】
このような状態において、図1に示すように、携帯型情報読取装置1が置台10に載置されると、検出部48によりこの検出に応じた信号がCPU40に出力されて、ステップS101にてYesと判定される。そして、ステップS102にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を接続状態にする接続処理が行われる。この接続処理では、CPU40によりスイッチ60a,60bに対してオン信号が出力され、これによりスイッチ60a,60bが接続状態(オン状態)となり、電池42へ充電が開始される。なお、置台10に載置される前の携帯型情報読取装置1は、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路が非接続状態に予め設定されている。
【0054】
ステップS102の後には、ステップS103にて規定開始動作が検出されたか否かについて判定される。ここで、規定開始動作とは、情報コードの読み取りが開始される際の動作のことで、受光センサ23による情報コードの撮像及びCPU40による情報コードのデコードが行われる前の開始動作のことをいう。具体的には、使用者のキー56の操作によるCPU40へのトリガー信号の入力や、読取部6に設けられるセンサ部59による読取対象物Rの検出などが規定開始動作に該当する。この規定開始動作が検出されるまでステップS103にてNoとの判定が繰り返され、電池42への充電が続行される。なお、ステップS103の処理を行うCPU40は、「開始動作検出手段」の一例に相当する。
【0055】
ステップS103にて規定開始動作が検出されると(S103でYes)、ステップS105にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を非接続状態にする非接続処理が行われる。この非接続処理では、CPU40によりスイッチ60a,60bに対してオフ信号が出力され、これによりスイッチ60a,60bが非接続状態(オフ状態)となる。
【0056】
ステップS105にて非接続処理が行われると、ステップS107にて、読取対象物Rに付された情報コードQの撮像処理が行われる。この処理では、照明光源21から照明光Lfが、情報コードQが表示された読取対象物Rに向けて照射される。そして、図1に示すように、読取対象物Rにて反射された反射光Lrが受光センサ23にて受光されることにより受光センサ23から出力される信号に基づいて撮像画像が取得される。
【0057】
ステップS107にて撮像処理が行われると、ステップS109にて、取得された撮像画像内の情報コードQに対して読取処理が行われる。このステップS109では、CPU40の処理により、撮像画像内から情報コードQを検出し、検出された情報コードQに対してデコードが行われる。
【0058】
そして、ステップS111にて、情報コードQの読み取りが終了したか否かの判定が行われる。ここで、例えば、撮像画像内に情報コードQが複数ある場合には、すべての情報コードQの読み取りが終了するまで、ステップS109からの処理が繰り返される。なお、ステップS111の処理を行うCPU40は、「終了検出手段」の一例に相当する。
【0059】
撮像画像内の情報コードQの読み取りが終了しステップS111にてYesと判定されると、ステップS113にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を接続状態にする接続処理が行われ、スイッチ60a,60bが接続状態(オン状態)となる。そして、撮像処理および読取処理が行われた期間中に中断されていた電池42への充電が再開されて、ステップS101からの処理が繰り返されることとなる。
【0060】
以上説明したように、本第1実施形態に係る携帯型情報読取装置1では、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を接続状態と非接続状態とに切り替えるスイッチ60a,60bが、充電端子62a,62bと電池42との間に備えられている。そして、情報コードの読み取りを開始する際の規定開始動作がCPU40により検出されると、スイッチ60a,60bが電力供給路を非接続状態に切り替えるように構成されている。
このように、情報コードの読み取りが開始する際の規定開始動作が検出されたときに、充電回路44へ電力を供給する電力供給路が非接続状態に切り替えられ電気的接続が積極的に遮断されるため、静電気耐力が弱くなる情報コードの読み取り時に充電端子62a,62bに対して外部から静電気ノイズ等が印加されたとしても、このノイズが装置内部の各種電気部品に及ぼす影響を抑制することができ、ノイズに起因する誤動作や故障を効果的に防止することができる。一方、スイッチ60a,60bにより、読取動作中の所定時期を避けて電力供給路を接続状態に切り替えることができるため、適切な時期に充電を行いやすくなる。
【0061】
そして、撮像処理および読取処理が行われる前の開始動作を規定開始動作としている。そして、撮像処理および読取処理が行われる期間中、スイッチ60a,60bにより電力供給路を非接続状態としている。この構成により、情報コードの撮像やデコードが行われる期間中は、充電端子62a,62bからのノイズの影響を確実に抑えることができるため、静電気ノイズ等に起因する撮像時やデコード時の不具合(例えば、撮像不良、デコード不良、或いは撮像やデコードに関連する電気部品の故障等)を効果的に防止することができる。
【0062】
更に、情報コードの読み取りが終了する読取終了状態が検出されたときに(ステップS113)、スイッチ60a,60bが電力供給路を接続状態に切り替えている。この構成により、情報コードの読み取りの終了を確実に確認してから電力供給路を接続状態に切り替えることができるため、読取終了状態が検出されるまでの読み取り期間中は確実にノイズの影響を抑えることができる。また、読み取りの終了後には電力供給路が接続状態に切り替えられるため、読取期間中を避けた適切な時期に充電期間を確保することができる。
【0063】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る携帯型情報読取装置1について、図5を参照して説明する。本第2実施形態では、自動読取モード設定処理を新たに設ける点が、上記第1実施形態にて述べた携帯型情報読取装置1と主に異なる。したがって、第1実施形態の携帯型情報読取装置1と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0064】
以下、本第2実施形態に係る携帯型情報読取装置1のCPU40による充電制御処理について図5に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上記第1実施形態と同様に、図5のステップS201にて、携帯型情報読取装置1が置台10に載置されていると判定されると(S201でYes)、ステップS202にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を接続状態にする接続処理が行われる。この接続処理では、CPU40によりスイッチ60a,60bに対してオン信号が出力され、これによりスイッチ60a,60bが接続状態(オン状態)となり、電池42へ充電が開始される。なお、置台10に載置される前の携帯型情報読取装置1は、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路が非接続状態に予め設定されている。また、携帯型情報読取装置1が置台10に載置されたことを検出する検出部48は、「載置検出手段」の一例に相当する。
【0065】
ステップS202の後には、ステップS203にて、自動読取モード設定処理が行われる。この自動読取モードでは、使用者がキー56などを操作することなく、自動的に読取対象物Rが撮像されて、撮像画像内の情報コードQが読み取られる。なお、ステップS203の処理を行うCPU40は、「モード設定手段」の一例に相当する。
【0066】
ステップS203の後には、ステップS205にて、読取対象物Rが検出されたか否かについて判定される。読取対象物Rは、上述したように、読取部6に設けられるセンサ部59により検出されるように構成されている。そして、読取対象物Rが検出されるまで、ステップS205にてNoとの判定が繰り返され、電池42への充電が続行される。
【0067】
ステップS205にて、読取対象物Rが検出される(S205でYes)と、ステップS207にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を非接続状態にする非接続処理が行われる。この非接続処理では、CPU40によりスイッチ60a,60bに対して、オフ信号が出力され、これによりスイッチ60a,60bが非接続状態(オフ状態)となる。
【0068】
ステップS207にて非接続処理が行われた後、ステップS209にて、読取対象物Rに付された情報コードQの撮像処理が行われる。そして、ステップS211にて読取処理が行われ、取得された撮像画像内から情報コードQが検出され、検出された情報コードQに対してデコードが行われる。このとき、撮像画像内に情報コードQが複数ある場合には、これら情報コードQのデコードがすべて終了するまで、当該読取処理が行われる。
【0069】
そして、ステップS213にて、読取対象物Rが検出されたか否かについて判定される。このステップS213では、例えば、読取対象物Rが検出される時間の間隔をタイマ50で計測し、所定時間(例えば10秒)以上、次の読取対象物Rが検出されなければ、ステップS213にてNoと判定される。一方、所定時間内に次の読取対象物Rが検出されれば、ステップS209からの処理が繰り返される。
【0070】
読取対象物Rが検出されず、ステップS213にてNoと判定されると、ステップS215にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を接続状態にする接続処理が行われ、スイッチ60a,60bが接続状態(オン状態)となる。そして、撮像処理および読取処理が行われた期間中に中断されていた電池42への充電が再開されて、ステップS201からの処理が繰り返されることとなる。
【0071】
以上説明したように、本第2実施形態に係る携帯型情報読取装置1では、当該携帯型情報読取装置1が置台10に載置されたことが検知されると(ステップS201)、読取対象物Rに付された情報コードを自動的に撮像して読み取る自動読取モードに設定するように構成されている(ステップS203)。更に、自動読取モードに設定されたときに読取対象物Rの接近を検出すると(ステップS205)、スイッチ60a,60bが電力供給路を非接続状態に切り替えている(ステップS207)。
このように、携帯型情報読取装置1が置台10に載置されたことが検出された場合に、当該携帯型情報読取装置1を自動読取モードに設定することができ、利便性に優れた自動読取を実現できる。更に、このような自動読取モードに設定されている場合に、読取対象物Rの接近が検出されることを条件として充電回路44への電力供給路を非接続状態に設定できるため、読取対象物Rが把握されて情報コードの解読が実際に行われる適切な時期に確実にノイズの影響を抑えることができる。
【0072】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る携帯型情報読取装置1について、図6を参照して説明する。本第3実施形態では、自動読取モード設定処理を新たに設ける点、情報コード検出手段によって情報コードが検出されたときに、電力供給路を非接続状態に切り替える点が、上記第1実施形態にて述べた携帯型情報読取装置1と主に異なる。したがって、第1実施形態の携帯型情報読取装置1と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0073】
以下、本第3実施形態に係る携帯型情報読取装置1のCPU40による充電制御処理について図6に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上記第1実施形態と同様に、図6のステップS301にて、携帯型情報読取装置1が置台10に載置されていると判定されると(S301でYes)、ステップS302にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を接続状態にする接続処理が行われる。この接続処理では、CPU40によりスイッチ60a,60bに対してオン信号が出力され、これによりスイッチ60a,60bが接続状態(オン状態)となり、電池42へ充電が開始される。なお、置台10に載置される前の携帯型情報読取装置1は、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路が非接続状態に予め設定されている。また、携帯型情報読取装置1が置台10に載置されたことを検出する検出部48は、「載置検出手段」の一例に相当する。
【0074】
ステップS302の後には、ステップS303にて、自動読取モード設定処理が行われる。この自動読取モードでは、使用者がキー56などを操作することなく、自動的に読取対象物Rが撮像されて、撮像画像内の情報コードQが読み取られる。なお、ステップS303の処理を行うCPU40は、「モード設定手段」の一例に相当する。
【0075】
ステップS303にて自動読取モードに設定されると、ステップS305にて、読取対象物Rに付された情報コードQの撮像処理が行われる。そして、ステップS307にて、撮像処理により撮像された撮像画像内から情報コードQが検出されたか否かについて判定される。このとき、情報コードQが検出されるまでは、ステップS307にてNoとの判定が繰り返され、電池42への充電が続行される。なお、ステップS307の処理を行うCPU40は、「情報コード検出手段」の一例に相当する。
【0076】
ステップS307にて、情報コードQが検出される(S307でYes)と、ステップS309にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を非接続状態にする非接続処理が行われる。この非接続処理では、CPU40によりスイッチ60a,60bに対して、オフ信号が出力され、これによりスイッチ60a,60bが非接続状態(オフ状態)となる。
【0077】
ステップS309にて非接続処理が行われた後、ステップS311にて読取処理が行われ、ステップS307にて検出された情報コードQに対してデコードが行われる。そして、ステップS313にて、情報コードQが検出されたか否かについて判定される。このステップS313では、例えば、情報コードQが検出される時間の間隔をタイマ50で計測し、所定時間以上(例えば10秒以上)、次の情報コードQが検出されなければ、ステップS313にてNoと判定される。一方、所定時間内に次の情報コードQが検出されれば、ステップS311からの読取処理が繰り返される。
【0078】
情報コードQが検出されず、ステップS313にてNoと判定されると、ステップS315にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を接続状態にする接続処理が行われ、スイッチ60a,60bが接続状態(オン状態)となる。そして、撮像処理および読取処理が行われた期間中に中断されていた電池42への充電が再開されて、ステップS301からの処理が繰り返されることとなる。
【0079】
以上説明したように、本第3実施形態に係る携帯型情報読取装置1では、当該携帯型情報読取装置1が置台10に載置されたことが検出されると(ステップS301)、読取対象物Rに付された情報コードを自動的に撮像して読み取る自動読取モードに設定するように構成されている(ステップS303)。更に、自動読取モードに設定されたときに、撮像処理によって撮像された画像から情報コードが検出されると(ステップS307)、スイッチ60a,60bが電力供給路を非接続状態に切り替えている(ステップS309)。
このように、携帯型情報読取装置1が置台10に載置されたことが検出された場合に、当該携帯型情報読取装置1を自動読取モードに設定することができ、利便性に優れた自動読取を実現できる。更に、このような自動読取モードに設定されている場合に、情報コードが検出されることを条件として充電回路44への電力供給路を非接続状態に設定できるため、情報コードが具体的に確認されて情報コードの解読が実際に行われる適切な時期に確実にノイズの影響を抑えることができる。
【0080】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る携帯型情報読取装置1について、図7を参照して説明する。本第4実施形態では、外部装置と無線通信を行う無線通信処理を新たに設ける点が、上記第1実施形態にて述べた携帯型情報読取装置1と主に異なる。したがって、第1実施形態の携帯型情報読取装置1と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0081】
以下、本第4実施形態に係る携帯型情報読取装置1のCPU40による充電制御処理について図7に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上記第1実施形態と同様に、図7のステップS401にて、携帯型情報読取装置1が置台10に載置されていると判定されると(S401でYes)、ステップS402にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を接続状態にする接続処理が行われる。この接続処理では、CPU40によりスイッチ60a,60bに対してオン信号が出力され、これによりスイッチ60a,60bが接続状態(オン状態)となり、電池42へ充電が開始される。なお、置台10に載置される前の携帯型情報読取装置1は、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路が非接続状態に予め設定されている。
【0082】
ステップS402の後には、ステップS403にて、無線通信開始動作が検出されたか否かについて判定される。ここで、無線通信開始動作とは、無線通信が開始される際の動作のことであり、具体的には、使用者のキー56の操作やタイマの起動などにより、無線通信のトリガー信号が発生しCPU40へ入力される動作がこれに該当する。この無線通信開始動作が検出されるまでステップS403にてNoとの判定が繰り返され、電池42への充電が続行される。
【0083】
そして、ステップS403にて、Yesと判定されると、ステップS405にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を非接続状態にする非接続処理が行われる。この非接続処理では、CPU40によりスイッチ60a,60bに対して、オフ信号が出力され、これによりスイッチ60a,60bが非接続状態(オフ状態)となる。
【0084】
ステップS405にて非接続処理が行われると、ステップS407にて、無線通信処理が行われる。この処理では、通信部52とケース4外に設けられたホストコンピュータや携帯端末などの外部装置との間で無線通信が行われる。
【0085】
そして、ステップS409にて、無線通信が終了したか否かの判定が行われる。例えば、無線通信が終了したか否かの判定は、通信部52と外部装置との間で無線通信が所定時間途絶えた場合に、当該無線通信が終了したとみなされる。無線通信が終了するまでは、ステップS409にてNoとの判定が繰り返される。
【0086】
無線通信が終了してステップS409にてYesと判定されると、ステップS411にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を接続状態にする接続処理が行われ、スイッチ60a,60bが接続状態(オン状態)となる。そして、通信部52と外部装置との間で無線通信が行われていた期間中に中断されていた電池42への充電が再開されて、ステップS401からの処理が繰り返されることとなる。
【0087】
以上説明したように、本第4実施形態に係る携帯型情報読取装置1では、ケース4外に設けられた外部装置と無線通信を行う通信部52を備えている。また、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を接続状態と非接続状態とに切り替えるスイッチ60a,60bが、充電端子62a,62bと電池42との間に備えられている。そして、通信部52によって無線通信が行われるときに(すなわちステップS403にて無線通信開始動作が検出されたときに)、電力供給路を非接続状態に切り替えている(ステップS405)。
このように、無線通信が行われるときに、充電回路44へ電力を供給する電力供給路が非接続状態に切り替えられ電気的接続が積極的に遮断されるため、静電気耐力が弱くなる無線通信中に充電端子62a,62bに対して外部から静電気ノイズ等が印加されたとしても、このノイズが装置内部の各種電気部品に及ぼす影響を抑制することができ、ノイズに起因する誤動作や故障を効果的に防止することができる。一方、スイッチ60a,60bにより、無線通信中の所定時期を避けて電力供給路を接続状態に切り替えることができるため、適切な時期に充電を行いやすくなる。
【0088】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る携帯型情報読取装置1について、図8を参照して説明する。本第5実施形態では、自動読取モード設定処理を新たに設ける点、外部装置と無線通信を行う無線通信処理を新たに設ける点が、上記第1実施形態にて述べた携帯型情報読取装置1と主に異なる。したがって、第1実施形態の携帯型情報読取装置1と実質的に同一の構成部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0089】
以下、本第5実施形態に係る携帯型情報読取装置1のCPU40による充電制御処理について図8に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、上記第1実施形態と同様に、図8のステップS501にて、携帯型情報読取装置1が置台10に載置されていると判定されると(S501でYes)、ステップS502にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を接続状態にする接続処理が行われる。この接続処理では、CPU40によりスイッチ60a,60bに対してオン信号が出力され、これによりスイッチ60a,60bが接続状態(オン状態)となり、電池42へ充電が開始される。なお、置台10に載置される前の携帯型情報読取装置1は、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路が非接続状態に予め設定されている。
【0090】
ステップS502の後には、ステップS503にて、自動読取モード設定処理が行われる。この自動読取モードでは、使用者がキー56などを操作することなく、自動的に読取対象物Rが撮像されて、撮像画像内の情報コードQが読み取られる。
【0091】
次に、ステップS505にて、読取対象物Rが検出されたか否かについて判定される。読取対象物Rは、上述したように、読取部6に設けられるセンサ部59により検出されるように構成されている。そして、読取対象物Rが検出されるまで、ステップS505にてNoとの判定が繰り返され、電池42への充電が続行される。
【0092】
ステップS505にて、読取対象物Rが検出される(S505でYes)と、ステップS507にて、読取対象物Rに付された情報コードQの撮像処理が行われる。そして、ステップS509にて読取処理が行われ、取得された撮像画像内から情報コードQが検出され、検出された情報コードQに対してデコードが行われる。このとき、撮像画像内に情報コードQが複数ある場合には、これら情報コードQのデコードがすべて終了するまで、当該読取処理が行われる。
【0093】
そして、ステップS511にて、読取対象物Rが検出されたか否かについて判定される。このステップS511では、例えば、読取対象物Rが検出される時間の間隔をタイマ50で計測し、所定時間(例えば10秒)以上、次の読取対象物Rが検出されなければ、ステップS511にてNoと判定される。一方、所定時間内に次の読取対象物Rが検出されれば、ステップS507からの処理が繰り返される。
【0094】
読取対象物Rが検出されず、ステップS511にてNoと判定されると、ステップS513にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を非接続状態にする非接続処理が行われる。この非接続処理では、CPU40によりスイッチ60a,60bに対して、オフ信号が出力され、これによりスイッチ60a,60bが非接続状態(オフ状態)となる。
【0095】
ステップS513にて非接続処理が行われた後、ステップS517にて、無線通信処理が行われる。この処理では、ステップS509にてデコードされた情報コードQのデータ等が、通信部52からケース4外に設けられたホストコンピュータや携帯端末などの外部装置へ無線通信により送信される。
【0096】
そして、ステップS519にて、無線通信が終了したか否かの判定が行われる。例えば、無線通信が終了したか否かの判定は、通信部52と外部装置との間で無線通信が所定時間途絶えた場合に、当該無線通信が終了したとみなされる。無線通信が終了するまでは、ステップS519にてNoとの判定が繰り返される。
【0097】
無線通信が終了してステップS519にてYesと判定されると、ステップS521にて、充電端子62a,62bと電池42との間の充電回路44への電力供給路を接続状態にする接続処理が行われ、スイッチ60a,60bが接続状態(オン状態)となる。そして、通信部52と外部装置との間で無線通信が行われていた期間中に中断されていた電池42への充電が再開されて、ステップS501からの処理が繰り返されることとなる。
【0098】
以上説明したように、本第5実施形態に係る携帯型情報読取装置1では、読取処理により読み取られた情報コードのデータを無線送信可能な通信部52を備えている。また、当該携帯型情報読取装置1が置台10に載置されたことが検知されると(ステップS501)、自動読取モードに設定される(ステップS503)。そして、情報コードの読み取りが終了したとみなされると(すなわちステップS511でNo)、スイッチ60a,60bが電力供給路を接続状態に切り替え(ステップS513)、通信部52と外部装置との間で無線通信が行われる(ステップS517)。
このように、無線通信が行われるときに電力供給路が非接続状態に切り替えられて電気的接続が積極的に遮断される。従って、静電気耐力が弱くなる無線通信中にノイズの影響を効果的に抑えることができ、ノイズに起因する無線通信中の誤動作や故障を効果的に防止することができる。一方、スイッチ60a,60bにより、無線通信中の所定時期を避けて電力供給路を接続状態に切り替えることができるため、適切な時期に充電を行いやすくなる。
【0099】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0100】
上記第1実施形態〜第3実施形態において、更に、無線通信処理が設けられていてもよく、例えば、情報コードQの読取処理を行った後、当該情報コードのデコードされたデータを外部装置へ無線送信するように構成することができる。
【0101】
上記実施形態では、携帯型情報読取装置1が載置される置台10が、読取装置本体2内の電池42を充電可能な充電装置として機能する場合を例示したが、置台10とは別に充電装置を設けてもよい。
【符号の説明】
【0102】
1…携帯型情報読取装置
4…ケース
10…置台(充電装置)
23…受光センサ23(撮像手段)
40…CPU(デコード手段、情報コード読取手段、開始動作検出手段、終了検出手段、モード設定手段、情報コード検出手段)
42…電池
44…充電回路
46…電源回路
48…検出部(載置検出手段)
50…タイマ
52…通信部(無線通信手段)
59…センサ部(接近検出手段)
60a,60b…スイッチ(切換手段)
62a,62b…充電端子
76a,76b…端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電装置によって充電可能な電池と、
少なくとも前記電池を収容するケースと、
情報コードを撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された前記情報コードをデコードするデコード手段とを備えた情報コード読取手段と、
前記ケースから露出する露出部を備え、充電時に前記露出部が前記充電装置の端子と接触することで前記充電装置と導通する充電端子と、
前記充電端子と前記電池との間に設けられ、前記充電端子と前記電池との間の充電回路への電力供給路を接続状態と非接続状態とに切り替える切替手段と、
前記情報コード読取手段による前記情報コードの読み取りが開始する際の規定開始動作を検出する開始動作検出手段と、
を備え、
前記切替手段は、前記開始動作検出手段によって前記規定開始動作が検出されたときに、前記電力供給路を前記非接続状態に切り替えることを特徴とする携帯型情報読取装置。
【請求項2】
前記規定開始動作は、前記撮像手段による前記情報コードの撮像及び前記デコード手段による前記情報コードのデコードが行われる前の開始動作であり、
前記切替手段は、少なくとも前記撮像手段による前記情報コードの撮像及び前記デコード手段による前記情報コードのデコードが行われる期間中、前記電力供給路を前記非接続状態とすることを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報読取装置。
【請求項3】
当該携帯型情報読取装置が置台に載置されたことを検出する載置検出手段と、
前記載置検出手段によって当該携帯型情報読取装置が前記置台に載置されたことが検出された場合に、読取対象物に付された前記情報コードを自動的に撮像して読み取る自動読取モードに設定するモード設定手段と、
を備え、
前記開始動作検出手段は、前記モード設定手段によって前記自動読取モードに設定されたときに、前記読取対象物の接近を検出する接近検出手段を備え、
前記切替手段は、前記接近検出手段によって前記読取対象物が検出されたときに、前記電力供給路を前記非接続状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報読取装置。
【請求項4】
当該携帯型情報読取装置が置台に載置されたことを検出する載置検出手段と、
前記載置検出手段によって当該携帯型情報読取装置が前記置台に載置されたことが検出された場合に、読取対象物に付された前記情報コードを自動的に撮像して読み取る自動読取モードに設定するモード設定手段と、
を備え、
前記開始動作検出手段は、前記モード設定手段によって前記自動読取モードに設定されたときに、前記撮像手段によって撮像された画像から前記情報コードを検出する情報コード検出手段を備え、
前記切替手段は、前記情報コード検出手段によって前記情報コードが検出されたときに、前記電力供給路を前記非接続状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報読取装置。
【請求項5】
前記情報コード読取手段による前記情報コードの読み取りが終了する読取終了状態を検出する終了検出手段を備え、
前記切替手段は、前記終了検出手段によって前記読取終了状態が検出されたときに前記電力供給路を前記接続状態に切り替えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の携帯型情報読取装置。
【請求項6】
前記情報コード読取手段によって読み取られた前記情報コードのデータを無線送信可能な無線通信手段を備え、
前記切替手段は、前記無線通信手段によって無線通信が行われるときに、前記電力供給路を前記非接続状態に切り替えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯型情報読取装置。
【請求項7】
充電装置によって充電可能な電池と、
少なくとも前記電池を収容するケースと、
情報コードを撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された前記情報コードをデコードするデコード手段とを備えた情報コード読取手段と、
前記ケース外に設けられた外部装置と無線通信を行う無線通信手段と、
前記ケースから露出する露出部を備え、充電時に前記露出部が前記充電装置の端子と接触することで前記充電装置と導通する充電端子と、
前記充電端子と前記電池との間に設けられ、前記充電端子と前記電池との間の充電回路への電力供給路を接続状態と非接続状態とに切り替える切替手段と、
を備え、
前記切替手段は、前記無線通信手段によって前記無線通信が行われるときに、前記電力供給路を前記非接続状態に切り替えることを特徴とする携帯型情報読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−188573(P2011−188573A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−48725(P2010−48725)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】