説明

携帯型記憶装置

【課題】 本発明は、組立時間を短縮するとともに、製造コストを削減することが可能な携帯型記憶装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明に係る携帯型記憶装置100は、前方に開口部15が形成されるとともに、壁に嵌合口16が形成された矩形のカバーケースの本体部11aと、前方に外部端子と接続するための端子部8を有するとともに、本体部11aに挿入された状態で嵌合口16と対向する嵌合部10が壁に形成された矩形の端子外枠7と、端子外枠7内に支持され、コネクタ端子6が前方に設けられた回路基板1と、回路基板1上に載置されて樹脂封止されるとともに、コネクタ端子6と接続された半導体記憶装置3と、本体部11aの嵌合口16に挿入されこの嵌合口16と嵌合するとともに、端子外枠7の嵌合部10と嵌合して、本体部11aと端子外枠7とを固定する嵌合体17bと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体記憶装置を搭載した回路基板を収納する端子外枠と、端子外枠を保護するカバーケースの本体部とを備えた携帯型記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯型記憶装置のカバーケースは、回路基板に搭載された電子部品などの保護を目的とすることは勿論、安全性、便利性に優れたものが用いられてきた。
【0003】
この従来の携帯型記憶装置には、USBコネクタヘッドが接続された基板と、この基板の下面側から保護するための下カバーと、基板の上面側から保護する上カバーと、USBコネクタヘッドを収納するためのケースカバーと、を備え、基板を上カバーと下カバーとで挟むようにして収納し、これらをボルトにより固定するものがある。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
しかし、上記従来技術では、既述のように、少なくとも基板の表側と裏側とで2つ以上部品を必要とするため、基板と保護ケース(上カバー、下カバー)の取り付け方法が複雑となる。
【0005】
また、他の従来の携帯型記憶装置には、前方にUSB端子が設けられた基板と、この基板を前方の開口部から挿入して支持する端子外枠と、端子外枠の後方に接続され当該携帯型記憶装置の持運びや外部装置への装着時の取手となるエンドキャップ(カバーケース)と、を備えるものがある。(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
しかし、上記従来技術では、端子外枠をエンドキャップに挿入しただけでは、それぞれの密着力が低く簡単に抜けてしまう。したがって、エンドキャップ内部に予め液状の接着材料を塗布、またはシート状の接着材料を貼り付けた状態で端子外枠を挿入し、乾燥等により密着力を上げる必要があった。
【0007】
そして、液状接着材料を使用する場合、塗布条件(塗布量、塗布位置等)の管理や接着材の硬化条件の管理項目が多く、エンドキャップと端子外枠との固定は技術的に難しくなり、加工工程、加工設備が複雑で高価になる。
【0008】
また、シート状接着材料を使用する場合も、シートサイズの管理、貼付け条件(圧力、温度、時間等)の管理や接着材の硬化条件の管理項目が多く、同様にエンドキャップと端子外枠との固定は技術的に難しくなる。
【0009】
以上のように、既述の従来技術によっては、携帯型記憶装置の組立時間の短縮が図れず、また、携帯型記憶装置の製造コストの削減が図れないという問題があった。
【特許文献1】実用新案登録第3086524号公報(第9−11頁、第1図)
【特許文献2】米国特許出願公開第2004/0153595号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記課題を解決するものであり、組立時間を短縮するとともに、製造コストを削減することが可能な携帯型記憶装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る携帯型記憶装置は、
外部機器の外部端子と接続して使用する携帯型記憶装置において、
前方に開口部が形成されるとともに、壁に嵌合口が形成された矩形のカバーケースの本体部と、
前記カバーケースの本体部内に支持され、前方に外部端子と接続するための端子部を有するとともに、前記カバーケースの本体部に挿入された状態で前記嵌合口と対向する嵌合部が壁に形成された矩形の端子外枠と、
前記端子外枠内に支持され、コネクタ端子が前方に設けられた回路基板と、
前記回路基板上に載置されて樹脂封止されるとともに、前記コネクタ端子と接続された半導体記憶装置と、
前記カバーケースの本体部の前記嵌合口に挿入されこの嵌合口と嵌合するとともに、前記端子外枠の前記嵌合部と嵌合して、前記カバーケースの本体部と前記端子外枠とを固定する嵌合体と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一態様に係る携帯型記憶装置によれば、半導体記憶装置を搭載した回路基板を収納する端子外枠と、端子外枠を保護するカバーケースの本体部と、を嵌合体により固定することで携帯型記憶装置の組立てを容易にして、組立時間の短縮および製造コストの削減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を適用した各実施例について図面を参照しながら説明する。以下の実施例では、特に、外部機器の外部端子と接続して使用する携帯型記憶装置としてUSBメモリに適用した場合について説明する。
【実施例1】
【0014】
図1は、本発明の実施例1に係る携帯型記憶装置の回路基板の上面および側面を示す概要図である。
【0015】
図1に示すように、シリコン等の基板で構成される矩形の回路基板1の上面側には、コンデンサ、抵抗、レギュレータ、発光素子(LED)等の電子部品2が載置されている。なお、電子部品2は、封止された状態で回路基板1に載置されてもよく、また、電子部品2は回路基板1に設けられた後、基板上でモールドされてもよい。
【0016】
また、回路基板1の下面側には、半導体記憶装置3が載置されている。半導体記憶装置3は、NANDメモリチップ等の半導体メモリ、コントローラ等を含み、所望のデータを記憶し、出力するようになっている。また、半導体記憶装置3は、例えば、回路基板1上に形成されたパッドにボンディングワイヤ4で接続された後、封止樹脂5により封止されている。
【0017】
回路基板1の前方には、金属等で形成され、電子部品2および半導体記憶装置3と電気的に接続されたコネクタ端子6が設けられている。このコネクタ端子6と外部機器の外部端子(図示せず)と接続することにより、半導体記憶装置3と当該外部機器との間の所定のデータの送受信ができるようになっている。
【0018】
図2は、本発明の実施例1に係る携帯型記憶装置の端子外枠の上面および側面を示す図である。また、図3は、図2の端子外枠に図1の回路基板1を挿入し内部で支持した状態を示す図である。
【0019】
図2に示すように、例えば、金属等の部材で構成される矩形の端子外枠7は、前方に既述の外部端子と接続するためのUSB端子を構成する端子部8、および内部に挿入される回路基板1を弾性力により支持するための支持部9を有するとともに、円形の嵌合部10が上壁に形成されている。
【0020】
支持部9は、端子外枠7の側壁および上壁に後方側が開口するようにコの字型に切れ込みを入れて、このコの字型の切れ込みが形成された壁の一部を当該端子外枠7の内側に倒して突出するように形成されている。なお、上壁の支持部9は、回路基板1の挿入後、内側に倒される。
【0021】
嵌合部10は、端子外枠7の内部に貫通して形成されていてもよく、当該上壁の上面が凹状に窪んだ形状を有していてもよい。
【0022】
図3に示すように、回路基板1は、コネクタ端子6が設けられた部分が前方に配置されるように、端子外枠7内に支持される。なお、回路基板1は、上述ように支持部9と接触して弾性力により支持される。また、端子外枠7内における下壁からコネクタ端子6の上面までの高さは、例えば、USB端子の規格に適合するようになっている。ここでは、下壁に接する封止樹脂5の厚みを所定の厚みに設定して、コネクタ端子6の当該高さを調整している。
【0023】
図4は、本発明の実施例1に係る携帯型記憶装置のカバーケースの上面および側面を示す図である。
【0024】
図4に示すように、矩形形状を有するカバーケース11は、図3の端子外枠7を内部に収納し支持する本体部11aと、この本体部11aと合体して端子外枠の端子部を被覆するキャップ部11bとを有する。そして、本体部11a、およびキャップ部11bは、それぞれ、例えば、プラスチック、金属等の部材で構成され、一体成形により形成される。
【0025】
本体部11aの接続部12には、係合部13が形成されている。そして、接続部12をキャップ部11bの開口部14に挿入して、この係合部13と図示しない被係合部とを係合させることにより、本体部11aとキャップ部11bとを合体させることができる。
【0026】
また、本体部11aの前方には開口部15が形成されている。この開口部15は、携帯型記憶装置の組み立て時に、端子外枠7を後方から挿入して前方の端子部8が露出できるように、開口されている。
【0027】
また、本体部11aの上壁には、この上壁を貫通する円形の嵌合口16が形成されている。この嵌合口16は、本体部11aに端子外枠7が挿入された状態で、端子外枠7の嵌合部10と対向するようになっている。
【0028】
図5(a)は、本発明の実施例1に係る携帯型記憶装置の嵌合体の上面および側面を示す図である。また、図5(b)は、本発明の実施例1に係る携帯型記憶装置の他の嵌合体の上面および側面を示す図である。
【0029】
図5(a)に示すように、嵌合体17aは、カバーケース11の嵌合口16に嵌め込まれて嵌合する円筒形の蓋部18と、端子外枠7の嵌合部10に嵌め込まれて嵌合する、蓋部18よりも半径の小さい円筒形の筒部19と、を有している。なお、蓋部18の直径は、嵌合口16の内径よりも大きいことが好ましい。また、筒部19の直径は、嵌合部10と嵌合するために、嵌合口16の内径よりも小さく、嵌合部10の内径よりも大きいことが好ましい。また、蓋部18および筒部19は、それぞれ嵌合口16、嵌合部10と嵌合できる矩形等の形状を有していてもよい。
【0030】
また、嵌合体17aは、例えば、透明色の材質(樹脂)や、回路基板に設けられたLED等の発光素子の出力光が透過できる材質(樹脂)等で成形されている。これにより、例えば、回路基板1に設けられたLEDが、外部装置からの電力の供給により発光した際に、当該LEDの出力光が嵌合体17aを透過し、ユーザにUSBメモリが通電したことを知らせることができる。これにより、別途回路基板1に設けられたLEDの出力光を外部に出力するための窓部をカバーケース11に設ける必要がなく、USBメモリの部品点数を削減することができる。
【0031】
また、カバーケース11の嵌合口16とのアライメントをとるために、図5(b)に示すように、嵌合体17bは、さらに、嵌合口16に挿入される先端部(筒部19)にテーパ状の突起部20を有する。この突起部20は、先細りのテーパ状に形成されているため、嵌合体17bの嵌合口16への挿入時に、嵌合口16の軸心と嵌合体17bの軸心とがずれている場合であっても、嵌合体16が挿入されるとともに、軸心が一致するようにスライドして所定の位置に嵌め込まれるようになっている。
【0032】
なお、上記のように嵌合体17bを用いた場合には、図6に示すように、嵌合部10は、端子外枠7を貫通する貫通口であり、嵌合時には突起部20がこの貫通口を貫通するようにしてもよい。
【0033】
ここで、以上のような構成要素を備えた携帯型記憶装置の全体構成について説明する。
【0034】
図6は、本発明の実施例1に係る携帯型記憶装置の上面および側面を示す図である。なお、ここでは、嵌合体として、図5(b)の嵌合体17bを用いている。
【0035】
図6に示すように、携帯型記憶装置100において、回路基板1を収納した端子外枠7が、カバーケース11の本体部11a内に開口部15から挿入された状態に支持され、端子外枠7とカバーケース11とが嵌合体17bで固定されている。
【0036】
また、既述のように、端子外枠7、カバーケース11が回路基板1に設けられた発光素子(電子部品2)の出力光を透過しなくても、嵌合体17bを透過した発光素子の透過光が、外部から見えるようになっている。
【0037】
ここで、携帯型記憶装置100の組立は、先ず、半導体記憶装置3や電子部品2が載置された回路基板1の後方側を、端子外枠7の端子部8の開口部から所定の位置まで挿入する。この際、回路基板1は、左右両側の支持部9により弾性的に支持されるとともに、例えば、挿入前に上壁と一体になっていた上側の支持部を挿入後に曲げて回路基板1と接触させることにより支持される。
【0038】
次に、回路基板1を収納した端子外枠7の後方側をカバーケース11の本体部11aに開口部15から所定の位置まで挿入する。これにより、端子部8を露出した状態で端子外枠7が本体部11a内に収納される。この際、嵌合口16及び嵌合部10の嵌合体17bが挿入されるべき軸心21は、一致している。
【0039】
次に、嵌合体17bを嵌合口16及び嵌合部10に嵌合させて、端子外枠7とカバーケース11の本体部11aとを固定する。そして、この本体部11aに、端子部8を被覆するキャップ部11bを接続させることで組立が完了する。
【0040】
このように、携帯型記憶装置100は、カバーケース11の本体部11aの内部に、加工管理が困難な液状の接着材料を塗布、またはシート状の接着材料の貼り付け工程を必要とすることなく、端子外枠7と本体部11aとを固定することができ、容易に組立てることができる。
【0041】
以上のように、本実施例に係る携帯型記憶装置によれば、半導体記憶装置を搭載した回路基板を収納する端子外枠と、端子外枠を保護するカバーケースと、を嵌合体により固定することで携帯型記憶装置の組立てを容易にして、組立時間の短縮および製造コストの削減を図ることができる。
【実施例2】
【0042】
実施例1では、回路基板の下面側に半導体記憶装置が載置され樹脂封止された構成について述べたが、本実施例では、回路基板の上面側にも半導体記憶装置が載置され樹脂封止された構成について述べる。
【0043】
図7は、本発明の実施例2に係る携帯型記憶装置の回路基板の上面及び側面を示す図である。また、図8は、図7のA−A面に沿った回路基板の断面を示す断面図である。なお、図中、実施例1と同じ符号は、実施例1と同様の構成を示している。
【0044】
図7に示すように、回路基板1aの後方上面側に半導体記憶装置3aがさらに載置され、ボンディングワイヤ4aで回路基板1aに形成されたパッド(図示せず)と接続され封止樹脂5aにより封止されている。
【0045】
ここで、封止樹脂5aの回路基板1aの上面からの高さを、例えば、端子外枠の上壁の内面に接するように調整することにより、カバーケース11の本体部11aに挿入する際に遊びを無くし取り付け精度を向上することができる。そして、この封止樹脂5aと嵌合体17bとが接触する場合には、図7および図8に示すように、凹部を当該封止樹脂5aに形成して、図5(b)の嵌合体17bの突起部20が挿入されるようにして、当該接触を回避するようにしてもよい。
【0046】
以上のように、本実施例に係る携帯型記憶装置によれば、半導体記憶装置を搭載した回路基板を収納する端子外枠と、端子外枠を保護するカバーケースと、を嵌合体により固定することで携帯型記憶装置の組立てを容易にして、組立時間の短縮および製造コストの削減を図ることができる。
【実施例3】
【0047】
実施例1および2では、回路基板の下面側に半導体記憶装置を載置し封止樹脂により封止する構成について述べたが、本実施例では、半導体記憶装置を下面側に載置しない構成について述べる。
【0048】
図9は、本発明の実施例3に係る携帯型記憶装置の回路基板の上面および側面を示す図である。なお、図中、実施例1、2と同じ符号は、実施例1、2と同様の構成を示している。
【0049】
図9に示すように、回路基板1bの上面側には、電子部品2が積載されるとともに、半導体記憶装置3aが載置され封止樹脂5aにより封止されている。
【0050】
ここで、回路基板1bは、例えば、端子外枠7内における下壁、すなわち、回路基板1bの下面が接する下壁からコネクタ端子6の上面までの高さが、USB端子の規格に適合するように、所定の厚みを有している。
【0051】
以上のように、本実施例に係る携帯型記憶装置によれば、半導体記憶装置を搭載した回路基板を収納する端子外枠と、端子外枠を保護するカバーケースと、を嵌合体により固定することで携帯型記憶装置の組立てを容易にして、組立時間の短縮および製造コストの削減を図ることができる。
【0052】
なお、以上の各実施例においては、電子部品が回路基板の上面側に設けられている場合について説明したが、下面側または両面側に設けられている場合についても適用できる。
【0053】
また、以上の各実施例においては、端子外枠およびカバーケースは、一体成形されたものとして説明したが、複数の部品により当該端子外枠、カバーケースを形成した場合であっても、少なくとも、端子外枠とカバーケースとの固定を容易にすることができる。
【0054】
また、以上の各実施例では、嵌合体は、嵌合口、嵌合部に嵌め込むようになっているが、嵌合口、嵌合部にねじ込んで螺合する、すなわち嵌合するねじのようになっていてもよい。
【0055】
また、以上の各実施例においては、カバーケースと端子外枠とを固定する嵌合体が1つの場合について説明したが、複数の嵌合体により複数箇所で固定するようにしてもよい。
【0056】
また、以上の各実施例においては、カバーケースが本体部とキャップ部とを有する構成について説明したが、カバーケースが本体部のみを有する場合であっても、同様の効果を奏するのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の一態様である実施例1に係る携帯型記憶装置の回路基板の要部の構成を示す概要図である。
【図2】本発明の一態様である実施例1に係る携帯型記憶装置の端子外枠の要部の構成を示す概要図である。
【図3】本発明の一態様である実施例1に係る携帯型記憶装置の端子外枠に回路基板を挿入した状態を示す概要図である。
【図4】本発明の一態様である実施例1に係る携帯型記憶装置のカバーケースの構成を示す概要図である。
【図5】本発明の一態様である実施例1に係る携帯型記憶装置の嵌合体の要部の構成を示す概要図である。
【図6】本発明の一態様である実施例1に係る携帯型記憶装置の要部の構成を示す概要図である。
【図7】本発明の一態様である実施例2に係る携帯型記憶装置の回路基板の要部の構成を示す平面図である。
【図8】図7のA−A面に沿った回路基板の断面を示す断面図である。
【図9】本発明の一態様である実施例3に係る携帯型記憶装置の回路基板の要部の構成を示す概要図である。
【符号の説明】
【0058】
1、1a、1b 回路基板
2 電子部品
3、3a 半導体記憶装置
4、4a ボンディングワイヤ
5、5a 封止樹脂
6 コネクタ端子
7 端子外枠
8 端子部
9 支持部
10 嵌合部
11 カバーケース
11a 本体部
11b キャップ部
12 接続部
13 係合部
14 開口部
15 開口部
16 嵌合口
17a、17b 嵌合体
18 蓋部
19 筒部
20 突起部
21 軸心
22 凹部
100 携帯型記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器の外部端子と接続して使用する携帯型記憶装置において、
前方に開口部が形成されるとともに、壁に嵌合口が形成された矩形のカバーケースの本体部と、
前記カバーケースの本体部内に支持され、前方に外部端子と接続するための端子部を有するとともに、前記カバーケースの本体部に挿入された状態で前記嵌合口と対向する嵌合部が壁に形成された矩形の端子外枠と、
前記端子外枠内に支持され、コネクタ端子が前方に設けられた回路基板と、
前記回路基板上に載置されて樹脂封止されるとともに、前記コネクタ端子と接続された半導体記憶装置と、
前記カバーケースの本体部の前記嵌合口に挿入されこの嵌合口と嵌合するとともに、前記端子外枠の前記嵌合部と嵌合して、前記カバーケースの本体部と前記端子外枠とを固定する嵌合体と、
を備えることを特徴とする携帯型記憶装置。
【請求項2】
前記嵌合口は、前記カバーケースの本体部の上壁に形成されるとともに、前記嵌合部は、前記端子外枠の上壁に形成され、
前記コネクタ端子は、前記回路基板の上面側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の携帯型記憶装置。
【請求項3】
前記半導体記憶装置は、前記回路基板の下面側に載置されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯型記憶装置。
【請求項4】
前記嵌合体は、前記嵌合口に挿入される先端部にテーパ状の突起部を有することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の携帯型記憶装置。
【請求項5】
前記嵌合体は、前記回路基板に設けられた発光素子の出力光を透過する材質で形成されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の携帯型記憶装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−87260(P2007−87260A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−277496(P2005−277496)
【出願日】平成17年9月26日(2005.9.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】