説明

携帯型電子機器

【課題】キーパッドの表示内容と形状を容易に変更することが可能で、より一層使い易い小型の携帯型電子機器を提供する。
【解決手段】キーパッドを表示可能な電子ペーパー2と、この電子ペーパー2を支持するフレーム部3と、前記電子ペーパー2のキーパッド部分5が押圧されたことを検出する検出部4とを備える。前記フレーム部3は多数の支持体11を備えている。支持体11は、電子ペーパー2の押下げ方向への移動を規制する突出位置P1と、前記押下げ方向に後退した収納位置P2との間で移動可能である。多数の支持体11のうち、キーパッド5の枠部分6と対応する位置にある支持体11を突出位置P1に位置付け、かつ前記キーパッド5と対応する位置にある支持体11を収納位置P2に位置付ける駆動装置12を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機や携帯情報端末などの携帯型電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機や携帯情報端末などの携帯型電子機器は、キーパッドを指で押して操作する構造の入力装置を備えている。この種の入力装置において、キーパッドのキーパターンは、携帯型電子機器の筐体の形状、大きさなどに対応させて決められることが多い。すなわち、携帯電話機においては、片手でも操作し易いようにキーパッドが並べられ、携帯情報端末においては、パーソナルコンピュータのキーパターンと同等のキーパターンになるようにキーパッドが並べられている。
【0003】
この種の入力装置の操作性は、キーパッドの位置や大きさなどに大きく影響される。入力装置の操作性の改善が図られた携帯型電子機器としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
特許文献1に開示された入力装置は、キーパッドの表示内容を容易に変更できるようにすることで操作性が改善されている。前記表示内容を変更するためには、電子ペーパーを使用している。すなわち、特許文献1に示す入力装置は、キーパッドの表示内容を携帯型電子機器の使用形態に対応させて操作し易いように変えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−191548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示す携帯型電子機器では、キーパッドの表示内容を変化させることができるだけであるため、入力装置の視認性を向上させることしかできない。キーパッドを指で操作するときの操作性は、キーパッドの位置、大きさなどに大きく依存する。操作し易いキーパッドの位置や大きさは、携帯電話機を上下方向に長くなる形態で使用するときと、左右方向に長くなる形態で使用するときとで異なる。また、携帯電話機でダイヤルするときに用いるキーパッドでは、アプリケーションソフトやゲームを充分に操作することができないこともある。
【0006】
このため、携帯型電子機器においては、キーパッドの位置や大きさを容易に変更することができるようにすることが要請されている。なお、携帯電話機型のキーパターンを有する入力装置と、パーソナルコンピュータ型のキーパターン(QWERTY配列)を有する入力装置とを一つの携帯型電子機器に装備することにより、操作性をある程度改善することはできる。しかし、このように二つの入力装置を備えると、携帯型電子機器が大型化してしまう。
【0007】
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、キーパッドの表示内容と形状(位置や大きさ)を容易に変更することが可能で、より一層使い易い小型の携帯型電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、本発明に係る携帯型電子機器は、複数のキーパターンを切り換えてキーパッドを表示可能な電子ペーパーと、前記電子ペーパーによって覆われた状態で前記電子ペーパーを支持するフレーム部と、前記電子ペーパーにおける前記キーパターンの各キーパッドと対応する部位が押圧されたことを検出する検出部とを備えた携帯型電子機器であって、前記フレーム部は、前記電子ペーパーの押下げ方向への移動を規制する突出位置と、この突出位置より前記押下げ方向に後退した収納位置との間で移動可能な多数の支持体を備えているとともに、これらの多数の支持体のうち、前記電子ペーパーに表示された前記キーパッドの枠部分と対応する位置にある支持体を前記突出位置に位置付け、かつ前記キーパッドと対応する位置にある支持体を前記収納位置に位置付ける駆動装置を備えているものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電子ペーパーによってキーパターンが表示され、各キーパッドの枠部分は、押下げることができないように、突出位置にある支持体によって支持される。キー入力は、前記電子ペーパーのキーパッド部分を押圧することによって行うことができる。
【0010】
本発明に係る携帯型電子機器は、電子ペーパーの表示を変えるとともに支持体を移動させることによって、キーパターンを変更することができる。すなわち、本発明に係る携帯型電子機器においては、キーパッドの位置および大きさを携帯型電子機器の使用形態に対応させて最適となるように変えることができる。
したがって、本発明によれば、多彩なキー入力を実現することができるから、操作性が改善された小型の携帯型電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る携帯型電子機器の構成を説明するための図で、同図(A)は電子ペーパーをフレーム部から離間させた状態を示し、同図(B)は第1のキーパターンでキー操作を行っている状態を示し、同図(C)はキーパターンを変更しているときの状態を示し、同図(D)は第2のキーパターンでキー操作を行っている状態を示す。
【図2】支持体の構成を説明するための斜視図である。
【図3】支持体の構成を説明するための平面図である。
【図4】駆動装置の構成を説明するための図で、同図(A)は斜視図、同図(B)は各駆動部の構成を示す正面図、同図(C)は同じく背面図、同図(D)は同じく平面図である。
【図5】第1のキーパターンが得られるように動作した駆動装置を示す図で、同図(A)は斜視図、同図(B)は各駆動部の構成を示す正面図、同図(C)は同じく背面図である。
【図6】第2のキーパターンが得られるように動作した駆動装置を示す図で、同図(A)は斜視図、同図(B)は各駆動部の構成を示す正面図、同図(C)は同じく背面図である。
【図7】支持体の動作例を示す図で、同図(A)は斜視図、同図(B)は平面図である。
【図8】支持体の動作例を示す図で、同図(A)は斜視図、同図(B)は平面図である。
【図9】キーパターンの一例を示す平面図である。
【図10】キーパターンの一例を示す平面図である。
【図11】他の実施例を示す図で、同図(A)は第1のキーパターンでキー操作を行っている状態を示し、同図(B)はキーパターンを変更しているときの状態を示し、同図(C)は第2のキーパターンでキー操作を行っている状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る携帯型電子機器の一実施例を図1〜図10によって詳細に説明する。
図1に示す携帯型電子機器1は携帯電話機としての機能と、携帯情報端末としての機能とを有するものである。この携帯型電子機器1は、操作面を構成する電子ペーパー2と、この電子ペーパー2を支持するフレーム部3と、キー操作の有無を検出するための検出部4とを備えている。
【0013】
前記電子ペーパー2は、複数のキーパターンを切り換えてキーパッド5(図9、図10参照)を表示できるものが用いられている。キーパターンとしては、例えば図9に示す携帯電話型のものと、図10に示すQWERTY配列型のものなどがある。各キーパターンは、キーパッド5と、キーパッド5の枠部分6とによって構成されている。図9と図10とにおいては、一部のキーパッドのみについて表示内容を表示させた状態で描いてある。
【0014】
前記フレーム部3は、図1に示すように、後述する多数の支持体11を備えている。これらの支持体11は、前記電子ペーパー2によって覆われた状態で電子ペーパー2を支持している。
前記支持体11は、図1(B),(D)に示すように、操作面上に位置する電子ペーパー2の押下げ方向(図1においては下方)への移動を規制する突出位置P1と、この突出位置P1より前記押下げ方向に後退した収納位置P2との間で移動可能に構成されている。前記突出位置P1は、図1(B),(D)に示すように、電子ペーパー2の下方に位置する仮想平面Fより上側に位置し、前記収納位置P2は、前記仮想平面Fより下側に位置している。
【0015】
また、前記フレーム部3は、上述した多数の支持体11のうち、前記電子ペーパー2に表示された前記キーパッド5の枠部分6と対応する位置にある支持体11を前記突出位置P1に位置付け、かつ前記キーパッド5と対応する位置にある支持体11を前記収納位置P2に位置付けるための駆動装置12を備えている。
【0016】
前記検出部4は、この実施例においては、前記収納位置P2に位置している支持体11の下方近傍に配設されている。検出部4は、収納位置P2に位置している支持体11が下方に移動したことを検出するものである。この支持体11は、図1(B),(D)に示すように、操作者の指13で押下げられた電子ペーパー2が上方から押し付けられることに伴って下方に移動する。すなわち、前記電子ペーパー2における前記キーパターンの各キーパッド5と対応する部位(以下、この部位を単にキーパッド部分5という)が指13で押され、収納位置P2に位置している支持体11を下方に押下げることによって、検出部4がキー操作を検出してキー入力が完了することになる。
【0017】
この実施例による携帯型電子機器1は、図1(A)に示すように、電子ペーパー2が前記フレーム部3に被せられた状態で組立てられる。この電子機器1の組立後、電子ペーパー2は、所定のキーパターンでキーパッド5を表示する。この表示により、電子ペーパー2からなるキーパッド5が操作面上に形成されることになる。
また、電子ペーパー2によるキーパッド5の表示に伴って、フレーム部3がキーパッド5の枠部分6と対応する位置にある支持体11を突出位置P1に移動させるとともに、キーパッド5と対応する位置にある支持体11を収納位置P2に移動させる{図1(B)参照}。
【0018】
このように支持体11が突出位置P1または収納位置P2に移動することによって、キーパッド5の枠部分6が支持体11によって支持され、キーパッド5が支持体11によって支持されていない状態になる。電子ペーパー2における支持体11に支持されている部分は、指13で押しても押下げることはできない。
【0019】
電子ペーパー2は、可撓性を有するものである。このため、支持体11によって支持されていない電子ペーパー2のキーパッド部分5は、図1(B)に示すように、指13で押して下げることができる。このように前記キーパッド部分5が押下げられてその下方に位置している支持体11(収納位置P2にある支持体11)を押圧することによって、検出部4がキー操作を検出する。検出部4がキー操作を検出することによりキー入力が完了することになる。
【0020】
キーパターンを変更する場合は、例えば電子機器筐体(図示せず)に設けられているパターン変更スイッチを操作し、電子ペーパー2の表示と、支持体11の位置とを切り換える。図1に示す例では、突出位置P1に位置していた支持体11を収納位置P2に移動させ、収納位置P2に位置していた支持体11を突出位置P1に移動させている。このため、例えば、図9に示すような携帯電話機型のキーパターンを図10に示すようなQWERTY配列型のキーパターンに変更することができる。キーパターンは、図9と図10に示すパターンに限定されることはなく、適宜変更することができる。
【0021】
したがって、この実施例においては、キーパッド5の位置および大きさを携帯型電子機器1の使用形態(携帯電話機として使用する形態または携帯情報端末として使用する形態)に対応させて最適となるように変えることができる。
このため、この実施例によれば、多彩なキー入力を実現することができるから、操作性が改善された携帯型電子機器を提供することができる。また、この携帯型電子機器は、一つの電子ペーパーで複数のキーパターンを表示できるから、キーパターンの異なる二つの入力装置を備える場合に較べて小型に形成することができる。
【0022】
この実施例に示す前記検出部4は、前記収納位置P2に位置している支持体11の押下げ方向への移動を検出するものである。このため、電子ペーパー2のキーパッド部分5を押下げなければ入力が完了しないから、誤って操作されることを確実に防ぐことができる。
【0023】
本発明に係る携帯型電子機器1のフレーム部3は、具体的には、図2〜図8に示すように、支持体11が平行移動する構成を採ったり、図11に示すように、支持体11が回動する構成を採ることができる。図2〜図11において、前記図1によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
【0024】
図2に示す支持体11は、キー操作時に前記キーパッド部分5が移動する方向(以下、この方向を単に上下方向という)と平行な方向に延在する角柱状に形成され、図示していない携帯型電子機器1の筐体に上下方向に移動自在に支持されている。この支持体11は、図3に示すように、平面視において縦方向と横方向とに所定の間隔をおいて並べられている。すなわち、図3において横方向に一列に並ぶ複数の支持体11からなる列が縦方向に複数並べられている。
【0025】
これらの支持体11は、図4〜図6に示すラックアンドピニオン式の駆動装置12を使用して上下方向に移動させられる。
この実施例による駆動装置12は、支持体11を上下方向に平行移動させるものである。詳述すると、この駆動装置12は、図4〜図6において横方向(図において左右方向)に延在するラック21と、このラック21を前記横方向に往復動作させるアクチュエータ(図示せず)と、ラック21の移動を個々の支持体11に伝達するための支持体毎のピニオン22などを備えている。
【0026】
前記ラック21は、図示していない携帯型電子機器1の筐体に前記横方向に移動自在に支持されている。このラック21は、例えば図3に示す多数の支持体11のうち、縦方向(図3においては上下方向)に隣接する支持体11どうしの間に位置付けることができる。この場合、ラック21は、図3において上下方向に並ぶ支持体11の数と同数だけ設けられる。ラック21を駆動するアクチュエータは、通電されることによってラック21を前記左右方向の一方または他方に移動させ、通電が絶たれることによってラック21の移動を規制する構成が採られている。
【0027】
前記ピニオン22は、図4〜図6に示すように、前記ラック21に噛合する第1のピニオン22aと、この第1のピニオン22aに一体に回転するように連結されるとともに支持体11の一側面に形成された歯(図示せず)に噛合する第2のピニオン22bとから構成されている。このピニオン22も図示していない携帯型電子機器1筐体に回転自在に支持されている。
【0028】
前記第2のピニオン22bは、支持体11の左右方向の一側部または他側部に噛合している。すなわち、ラック21が左右方向の一方に移動することに伴って、この移動がピニオン22を介して支持体11に伝達され、支持体11が上昇または下降する。支持体11は、上昇することにより前記突出位置P1に位置付けられ、下降することにより前記収納位置P2に位置付けられる。
【0029】
支持体11の移動する方向は、図5および図6に示すように、ピニオン22が図5,6において左側の側面に噛合する支持体11と、ピニオン22が図5,6において右側の側面に噛合する支持体11とでは逆方向になる。このため、ピニオン22の位置は、キーパターンに対応させて支持体11の左右方向の一側方と他側方とのうちいずれか一方に決定される。
【0030】
この実施例においては、ラック21が左右方向の一方に移動することに伴って、図5および図7に示す第1のキーパターンとなるように支持体11が移動し、ラック21が他方に移動することに伴って、図6および図8に示す第2のキーパターンとなるように支持体11が移動する。なお、いずれのキーパターンでもキーパッド5の枠部分6に位置するような支持体11(常に突出位置P1に位置する支持体11)は、駆動装置12に接続されることはなく、携帯型電子機器1の筐体(図示せず)に対して移動することがないように固定される。
【0031】
図7(A)および図8(A)に示すフレーム部3は、仮想平面Fより上方に移動した(突出位置P1に移動した)支持体11が図示していないキーパッド5の枠部分6を支え、仮想平面Fより下方に移動した(収納位置P2に移動した)支持体11がキー操作を受け付けるようになる。図7(B)および図8(B)は、突出位置P1に位置している支持体11のみを描いてある。
【0032】
収納位置P2にある支持体11は、支持体11とピニオン22との噛合部分にあるバックラッシと、ピニオン22とラック21との噛合部分にあるバックラッシとに相当する移動量だけ上下方向に移動することができる。このため、この実施例による検出部4は、収納位置P2に位置している支持体11がキー操作により下方に押圧されて前記バックラッシに相当する移動量だけ下方に下がったことを検出する構成を採ることができる。
【0033】
この実施例による駆動装置12は、前記電子ペーパー2と平行な方向(図3においては左右方向)に延在するラック21と、このラック21と前記支持体11の側部とに噛合するピニオン22とによって前記支持体11を前記押下げ方向と平行な方向に平行移動させる構成が採られている。
この実施例によれば、複数の支持体11(図3の横方向に列をなして並ぶ複数の支持体11)を、一つのラック21を使用して駆動することができる。このため、この実施例によれば、支持体11を個々に移動させる構成を採る場合に較べて構造が簡単で、小型化と低コスト化とを図りながら駆動装置12を実現することができる。
【0034】
図11に示すフレーム部3は、個々の支持体11を回動させる回動式の駆動装置12を備えている。この駆動装置12は、柱状に形成された支持体11を回動自在に支持する支軸31を備えている。支持体11は、この実施例を採る場合であっても前記図2および図3に示したように縦方向と横方向とに並ぶ状態で設けられている。前記支軸31は、支持体11を起立させた状態(支持体11の長手方向が電子ペーパー2の主面と直交するような状態)で支持体11における電子ペーパー2とは反対側の一端部に設けられている。支軸31の軸線は、キーパッド部分5の押下げられる方向とは略直交する方向(電子ペーパー2の主面と平行な方向)を指向している。
【0035】
また、前記支軸31は、例えば前記図4〜図6に示したようなラックアンドピニオン式の伝動機構を介して図示していないアクチュエータに連結することができる。この場合、支軸31がピニオン22と一体に回転する構成を採ることが好ましい。なお、支軸31を駆動する方向は適宜変更することができる。
【0036】
この実施例による支持体11は、駆動装置12による駆動によって支軸31を中心にして回動し、起立した位置(突出位置P1)と、横に倒れた位置(収納位置P2)との間で移動する。すなわち、この実施例においても、図11(A)に示す第1のキーパターンが得られる状態と、図11(C)に示す第2のキーパターンが得られる状態とを容易に切り換えることができる。
【0037】
図11に示した駆動装置12は、前記支持体11における電子ペーパー2とは反対側の一端部を回動軸心として回動させる構成が採られている。
このため、この実施例によれば、支持体11を突出位置P1と収納位置P2との間で平行移動させる場合に較べて支持体11の上下方向(キー操作時にキーパッド5が移動する方向)への移動量が少なくなるから、携帯型電子機器1の厚みを薄く形成することができる。
【符号の説明】
【0038】
1…携帯型電子機器、2…電子ペーパー、3…フレーム部、4…検出部、5…キーパッド、6…枠部分、11…支持体、12…駆動装置、21…ラック、22…ピニオン、31…支軸、P1…突出位置、P2…収納位置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のキーパターンを切り換えてキーパッドを表示可能な電子ペーパーと、
前記電子ペーパーによって覆われた状態で前記電子ペーパーを支持するフレーム部と、
前記電子ペーパーにおける前記キーパターンの各キーパッドと対応する部位が押圧されたことを検出する検出部とを備えた携帯型電子機器であって、
前記フレーム部は、前記電子ペーパーの押下げ方向への移動を規制する突出位置と、この突出位置より前記押下げ方向に後退した収納位置との間で移動可能な多数の支持体を備えているとともに、
これらの多数の支持体のうち、前記電子ペーパーに表示された前記キーパッドの枠部分と対応する位置にある支持体を前記突出位置に位置付け、かつ前記キーパッドと対応する位置にある支持体を前記収納位置に位置付ける駆動装置を備えている携帯型電子機器。
【請求項2】
請求項1記載の携帯型電子機器において、前記駆動装置は、前記電子ペーパーと平行な方向に延在するラックと、このラックと前記支持体の側部とに噛合するピニオンとによって前記支持体を前記押下げ方向と平行な方向に平行移動させるものである携帯型電子機器。
【請求項3】
請求項1記載の携帯型電子機器において、前記駆動装置は、前記支持体における電子ペーパーとは反対側の一端部を回動軸心として回動させるものである携帯型電子機器。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載の携帯型電子機器において、前記検出部は、前記収納位置に位置している支持体の押下げ方向への移動を検出するものである携帯型電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−267111(P2010−267111A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−118514(P2009−118514)
【出願日】平成21年5月15日(2009.5.15)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】