説明

携帯情報処理装置

【課題】ユーザの選択操作による操作負担を削減することにより利便性を向上させることが可能な携帯情報処理装置を提供する。
【解決手段】この携帯情報処理装置1は、内蔵表示部10にデータを表示させるとともに、テレビジョン装置5に、内蔵表示部10に表示されるデータと同じデータを表示させるミラー表示モードと、テレビジョン装置5にデータを表示させるとともに、内蔵表示部10に、テレビジョン装置5に表示させるデータとは異なるデータを表示させる拡張表示モードとを切り替え可能に構成されており、CPU18aは、HDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続され、かつ、所定のアプリケーションが起動していることに基づいて、ミラー表示モードと拡張表示モードとのうち拡張表示モードを選択するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯情報処理装置に関し、特に、外部表示装置とネットワークを介さずに接続可能な携帯情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外部表示装置とネットワークを介さずに接続可能な携帯情報処理装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、ディスプレイ(内蔵表示部)を有するとともに、外部表示装置とネットワークを介さずに接続可能な携帯通信装置(携帯情報処理装置)が開示されている。この携帯通信装置では、ディスプレイに表示させる画像とは異なる画像を外部表示装置に表示させることが可能に構成されており、テレビ会議のコールを受信した場合やテレビ会議が開始された場合に、ディスプレイには自分側のモニタ画像を表示させるとともに、外部表示装置にはディスプレイに表示する画像とは異なる相手側の画像を表示させる制御を行うように構成されている。
【0004】
上記特許文献1に記載の携帯通信装置(携帯情報処理装置)では、テレビ会議のコールを受信した場合などに、ディスプレイ(内蔵表示部)には自分側のモニタ画像を表示させるとともに、外部表示装置にはディスプレイに表示する画像とは異なる相手側の画像を表示させることが可能である一方、内蔵表示部と外部表示装置とに同じ画像を表示させることができないと考えられる。このため、上記特許文献1の携帯通信装置では、状況に応じて、内蔵表示部と外部表示装置とに異なる画像を表示させるモードと、内蔵表示部と外部表示装置とに同じ画像を表示させるモードとを使い分けることができないという不都合があると考えられる。
【0005】
そこで、従来、内蔵表示部と外部表示装置とに異なる画像を表示させるモードと、内蔵表示部と外部表示装置とに同じ画像を表示させるモードとを使い分けることが可能な情報処理装置が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
【0006】
上記特許文献2には、ディスプレイ(内蔵表示部)を有するとともに、外部の映像機器とネットワークを介さずに接続可能な情報処理装置が開示されている。この情報処理装置では、ディスプレイに表示させる画像と同じ画像を外部表示装置に表示させるクローン表示(第1モード)と、ディスプレイに表示させる画像と異なる画像を外部表示装置に表示させるマルチ表示(第2モード)とが可能に構成されており、いずれの表示方法を用いるかはユーザが予め設定するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表2008−517525号公報
【特許文献2】特開2009−44253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献2に記載の情報処理装置(携帯情報処理装置)では、ディスプレイ(内蔵表示部)と外部表示装置とに同じ画像を表示させるクローン表示と、ディスプレイに表示させる画像と異なる画像を外部表示装置に表示させるマルチ表示とが可能である一方、いずれの表示方法を用いるかをユーザが予め設定する必要があるので、状況に応じてクローン表示またはマルチ表示を選択する際にも、ユーザの選択操作(再設定)が必要になり、その分、ユーザの操作負担が大きくなるので、利便性が低下するという問題点がある。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ユーザの選択操作による操作負担を削減することにより利便性を向上させることが可能な携帯情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0010】
この発明の一の局面による携帯情報処理装置は、データを表示可能な内蔵表示部と、内蔵表示部の表示を制御するとともに、データを取得可能な制御部と、外部表示装置とネットワークを介さずに直接的に接続可能な外部表示装置接続部とを備え、内蔵表示部にデータを表示させるとともに、外部表示装置に、内蔵表示部に表示されるデータと同じデータを表示させる第1モードと、外部表示装置にデータを表示させるとともに、内蔵表示部に、外部表示装置に表示させるデータとは異なるデータを表示させる第2モードとを切り替え可能に構成されており、制御部は、少なくとも、外部表示装置接続部に外部表示装置が接続され、かつ、所定のアプリケーションが起動していることに基づいて、第1モードと第2モードとのうち第2モードを選択するように構成されている。
【0011】
この一の局面による携帯情報処理装置では、上記のように、少なくとも、外部表示装置接続部に外部表示装置が接続され、かつ、所定のアプリケーションが起動していることに基づいて、内蔵表示部にデータを表示させるとともに、外部表示装置に、内蔵表示部に表示されるデータと同じデータを表示させる第1モードと、外部表示装置にデータを表示させるとともに、内蔵表示部に、外部表示装置に表示させるデータとは異なるデータを表示させる第2モードとのうち第2モードを選択する制御部を設けることによって、状況に応じて、第2モードにするのが好ましい場合には、第2モードが選択されるので、内蔵表示部および外部表示装置の表示態様(第1モードおよび第2モード)を選択的に使い分けることができる。また、制御部により、少なくとも、外部表示装置接続部に外部表示装置が接続され、かつ、所定のアプリケーションが起動していることに基づいて、自動的に、第1モードと第2モードとのうちの第2モードが選択されるので、ユーザがモード選択操作を行うことなく、所定のアプリケーションが起動している場合には、第2モード(拡張表示モード)が選択され、それ以外のアプリケーションの場合は第1モード(ミラー表示モード)が選択される。これにより、ユーザのモード選択操作による操作負担を削減することができるので、利便性を向上させることができる。
【0012】
上記一の局面による携帯情報処理装置において、好ましくは、制御部は、第2モードのときに、外部表示装置に所定のアプリケーションのデータを表示させるとともに、内蔵表示部に所定のアプリケーションに関する指示または入力を受け付けるための画像を表示させるように構成されている。このように構成すれば、第2モードのときに、ユーザは、外部表示装置に表示されるアプリケーションのデータを見ながら、手元の携帯情報処理装置の内蔵表示部を介して外部表示装置に表示されるアプリケーションに関する指示または入力を行うことができる。これにより、たとえば、サイズの大きい外部表示装置でアプリケーションのデータを見ながら、手元で外部表示装置に表示されるアプリケーションに関する指示または入力を行うことができるので、アプリケーションのデータを見やすくすることができるとともに、アプリケーションに関する指示または入力をしやすくすることができる。その結果、利便性をより向上させることができる。
【0013】
上記一の局面による携帯情報処理装置において、好ましくは、制御部は、少なくとも、外部表示装置接続部に外部表示装置が接続され、かつ、メディアプレーヤまたは文字入力を伴うアプリケーションが起動されていることに基づいて、第1モードと第2モードとのうち第2モードを選択するように構成されている。このように構成すれば、メディアプレーヤまたは文字入力を伴うアプリケーションが起動されている場合に第2モードが自動的に選択されるので、メディアプレーヤ使用時または文字入力時の利便性を向上させることができる。
【0014】
この場合、好ましくは、制御部は、外部表示装置接続部に外部表示装置が接続され、かつ、メディアプレーヤのアプリケーションが起動されているとともに、外部表示装置を出力先とする再生に関する操作が行われていることに基づいて、第2モードを選択して、外部表示装置にメディアプレーヤのメディアデータを表示させるとともに、内蔵表示部にメディアデータのリストをメディアデータの選択が可能なように表示させるように構成されている。このように構成すれば、メディアプレーヤのアプリケーションの起動によりメディアプレーヤを使用する時に、外部表示装置が接続され、かつ、外部表示装置を出力先とする再生に関する操作が行われたことに基づいて、手元の内蔵表示部にメディアデータのリストを表示させながら、選択したメディアデータを外部表示装置に再生表示させる拡張表示を行うことができるので、メディアプレーヤの使用時におけるユーザの利便性を向上させることができる。
【0015】
上記内蔵表示部にメディアデータのリストを表示させる構成において、好ましくは、制御部は、外部表示装置接続部に外部表示装置が接続されている状態で、かつ、メディアプレーヤのアプリケーションが起動されている状態で、外部表示装置を出力先とするメディアプレーヤのメディアデータの再生操作が行われたこと、または、メディアプレーヤのアプリケーションが起動されている状態で、かつ、メディアデータの再生動作が行われている状態で、外部表示装置接続部への外部表示装置の接続が行われたことに基づいて、第2モードを選択するように構成されている。このように構成すれば、ユーザにより、メディアプレーヤの使用時に外部表示装置を出力先とするメディアデータを選択するか、または、再生動作中に外部表示装置を接続するだけで、自動的に第2モード(拡張表示モード)が選択されるので、メディアプレーヤの使用時におけるユーザの利便性を向上させることができる。
【0016】
上記メディアデータの再生動作または外部表示装置の接続が行われたことに基づいて第2モードを選択する構成において、好ましくは、制御部は、外部表示装置接続部に外部表示装置が接続されている状態で、かつ、メディアプレーヤのアプリケーションが起動されている状態で、外部表示装置を出力先とするメディアデータの再生操作を行う際に再生するメディアデータがメディアデータのリストからユーザにより選択されたことに応答して、第2モードを選択するように構成されている。このように構成すれば、ユーザがメディアデータを選択するだけで、制御部により自動的に第2モード(拡張表示モード)が選択されるので、ユーザは第1モードと第2モードとを選択するために別途モード選択操作を行う必要がない。
【0017】
上記内蔵表示部にメディアデータのリストを表示させる構成において、好ましくは、メディアデータが格納された可搬型記録媒体を接続可能な記録媒体接続部、または、メディアデータを格納可能な内蔵メモリの少なくとも一方をさらに備え、制御部は、外部表示装置接続部に外部表示装置が接続され、かつ、メディアプレーヤのアプリケーションが起動されているとともに、外部表示装置を出力先として可搬型記録媒体または内蔵メモリの少なくとも一方のメディアデータの再生に関する操作が行われていることに基づいて、第2モードを選択するように構成されている。このように構成すれば、可搬型記録媒体または内蔵メモリの少なくとも一方に格納されたメディアデータを外部表示装置に表示させるとともに、メディアデータのリストを内蔵表示部に表示させる第2モードによる拡張表示を行うことができる。
【0018】
上記内蔵表示部にメディアデータのリストを表示させる構成において、好ましくは、ネットワークに接続された対応機器間でメディアデータを共有可能な所定のネットワーク規格によりデジタルメディアサーバとして機能する対応機器と所定のネットワーク規格に準拠した通信が可能な通信部をさらに備え、制御部は、外部表示装置接続部に外部表示装置が接続され、かつ、メディアプレーヤのアプリケーションが起動されているとともに、外部表示装置を出力先としてデジタルメディアサーバのメディアデータの再生に関する操作が行われたことに基づいて、第2モードを選択するように構成されている。なお、本発明の所定のネットワーク規格としては、たとえば、DLNA(Digital Living Network Association)規格がある。このように構成すれば、DLNAなどの所定のネットワーク規格対応のネットワーク内のデジタルメディアサーバに格納されたメディアデータを、ネットワークを介さずに直接的に接続された外部表示装置に表示させるとともに、メディアデータのリストを内蔵表示部に表示させる第2モードによる拡張表示を行うことができる。
【0019】
上記所定のネットワーク規格に準拠した通信が可能な通信部を備える構成において、好ましくは、第2モードにおいて、外部表示装置接続部にネットワークを介さずに直接的に接続された外部表示装置を擬似的なデジタルメディアレンダラとして、通信部を介してネットワーク経由でデジタルメディアサーバから取得したメディアデータを表示させるとともに、内蔵表示部を擬似的なデジタルメディアコントローラとしてメディアデータのリストをメディアデータの選択が可能なように表示させるように構成されている。このように構成すれば、内蔵表示部にネットワークを介さずに直接的に接続された外部表示装置に対して、容易に、ネットワーク内の所定のネットワーク規格対応のデジタルメディアサーバから取得したメディアデータを表示させることができるとともに、メディアデータのリストを内蔵表示部に表示させることができる。
【0020】
上記内蔵表示部にメディアデータのリストを表示させる構成において、好ましくは、制御部は、メディアデータの再生動作が終了したことに基づいて、第2モードから第1モードに切り替えるように構成されている。このように構成すれば、容易に、再生動作終了後に第1モードによるミラー表示に切り替えることができる。
【0021】
上記一の局面による携帯情報処理装置において、好ましくは、制御部は、少なくとも外部表示装置接続部に外部表示装置が接続され、かつ、文字入力を伴うアプリケーションが起動されていることに基づいて、第2モードを選択するように構成されている。このように構成すれば、文字入力を行う場合には、制御部により自動的に第2モード(拡張表示モード)を選択することができるので、外部表示装置にアプリケーションのデータを表示しながら、手元の内蔵表示部に文字入力用のデータを表示することができ、その結果、容易に文字入力を行うことができる。
【0022】
この場合、好ましくは、制御部は、文字入力を伴うアプリケーションの起動操作、または、文字入力を伴うアプリケーションの起動中における文字入力時の操作の少なくとも一方に応答して、第2モードを選択するように構成されている。このように構成すれば、ユーザが文字入力を伴うアプリケーションを起動し、または、文字入力を伴うアプリケーションの起動中に文字入力時の操作を行うだけで、制御部により自動的に第2モードが選択されるので、ユーザは第1モードと第2モードとを選択するために別途モード選択操作を行う必要がない。
【0023】
上記文字入力を伴うアプリケーションが起動されていることに基づいて、第2モードを選択する構成において、好ましくは、制御部は、第2モードのときに、外部表示装置に文字入力を伴うアプリケーションのデータを表示させるとともに、入力を受け付けるための画像として、内蔵表示部に文字入力のためのタッチパネル式のキーボードを表示させるように構成されている。このように構成すれば、ユーザは、外部表示装置に表示されたアプリケーションのデータを見ながら、手元の内蔵表示部に表示されたタッチパネル式のキーボードを用いて文字入力を行うことができるので、文字入力を容易に行うことができ、利便性をより向上させることができる。
【0024】
上記一の局面による携帯情報処理装置において、好ましくは、外部表示装置接続部は、ネットワークを介さずに直接的に接続される外部表示装置に対して、2つの機器間を、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能な所定のケーブルにより接続して機器間の連携動作を行うことが可能な所定のインターフェース規格に対応した接続部を含む。なお、本発明の所定のインターフェース規格としては、たとえば、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)規格がある。このように構成すれば、HDMIなどの所定のインターフェース規格に対応した接続部により、携帯情報処理装置と外部表示装置との間で、音声データ、映像データのみならず制御信号も容易に送ることができるので、容易に携帯情報処理装置と外部表示装置とを連携させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置を用いたホームネットワークシステムの構成を示した図である。
【図2】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置の概観を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置の概観を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置の内蔵表示部に表示されるメニュー画面を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置の内蔵表示部に表示されるコンテンツリスト表示画面を示す図である。
【図7】図1に示したホームネットワークシステムの表示態様(第1表示態様)を説明するための図である。
【図8】図1に示したホームネットワークシステムの表示態様(第2表示態様)を説明するための図である。
【図9】図1に示したホームネットワークシステムの表示態様(第3表示態様)を説明するための図である。
【図10】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置のコンテンツ再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置の内蔵表示部およびテレビジョン装置にコンテンツリスト表示画面をミラー表示させた状態を示す図である。
【図12】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置に対するメディアプレーヤのコンテンツの再生操作について説明するための図である。
【図13】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置の内蔵表示部およびテレビジョン装置のそれぞれにコンテンツリスト表示画面およびメディアプレーヤのコンテンツを拡張表示させた状態を示す図である。
【図14】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置の内蔵表示部およびテレビジョン装置にメディアプレーヤのコンテンツをミラー表示させた状態を示す図である。
【図15】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置のHDMI接続された場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置の内蔵表示部およびテレビジョン装置にメディアプレーヤ以外のアプリケーションの画像をミラー表示させた状態を示す図である。
【図17】本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置のHDMI接続が外された場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図18】本発明の第2実施形態による携帯情報処理装置の内蔵表示部およびテレビジョン装置のそれぞれにタッチパネル式のキーボードおよびインターネットブラウザ(文字入力を伴うアプリケーション)を拡張表示させた状態を示す図である。
【図19】本発明の第2実施形態による携帯情報処理装置の内蔵表示部およびテレビジョン装置のそれぞれにタッチパネル式のキーボードおよび電子メールのアプリケーション(文字入力型アプリケーション)を拡張表示させた状態を示す図である。
【図20】本発明の第2実施形態による携帯情報処理装置の文字入力時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図21】本発明の第2実施形態による携帯情報処理装置の内蔵表示部およびテレビジョン装置のそれぞれにタッチパネル式のキーボードおよびメディアプレーヤのコンテンツを拡張表示させた状態を示す図である。
【図22】本発明の第2実施形態による携帯情報処理装置の文字入力型アプリケーション起動時の処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
(第1実施形態)
図1〜図17を参照して、本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置1の構成について説明する。
【0028】
図1に示すように、このホームネットワークシステムでは、本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置1を含む様々な機器同士が、有線LAN、無線LANまたはそれらの組み合わせからなるホームネットワークで相互接続されている。これらの機器はDLNA(Digital Living Network Alliance)に対応している。なお、DLNAは、ネットワーク接続された対応機器間でメディアデータを共有することが可能なネットワーク規格であり、これらの対応機器同士でDLNA規格に準拠した通信を相互に行うことが可能である。
【0029】
第1実施形態では、ホームネットワークシステムを構成するDLNA対応機器として、携帯情報処理装置1、メディアデータを保有するメディア保有機器2、映像や画像などのコンテンツに関するメディアデータを再生表示することが可能なテレビジョン装置(TV装置)3およびインターネットに接続するためのルータ4が含まれる。また、携帯情報処理装置1には、DLNA非対応のテレビジョン装置(TV装置)5がHDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブル100により直接的に接続されている。なお、HDMIは、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能な所定のケーブル(HDMIケーブル)で2つの機器間を接続して機器間の連携動作を行うことが可能なインターフェース規格である。また、メディア保有機器2としては、パーソナルコンピュータ、ハードディスクレコーダ、デジタルカメラなどの映像や画像などのコンテンツに関するメディアデータを保有する機器が含まれる。また、このホームネットワークシステムは、ルータ4を介してインターネットに接続することにより、インターネット上のコンテンツ(メディアデータ)を取得することが可能である。なお、メディア保有機器2は、本発明の「デジタルメディアサーバ」および「DLNA対応機器」の一例であり、テレビジョン装置5は、本発明の「外部表示装置」の一例である。
【0030】
また、携帯情報処理装置1は、携帯情報処理装置1にHDMI接続されたDLNA非対応のテレビジョン装置5に対して、DLNA対応機器であるメディア保有機器2からホームネットワークを介してDLNA規格に準拠した通信により取得したメディアデータを再生表示させることが可能なように構成されている。この場合、携帯情報処理装置1は、テレビジョン装置5と同一のメディアデータを内蔵表示部10に表示させること(ミラー表示)が可能であるとともに、内蔵表示部10に後述するデジタルメディアコントローラとしての表示を行うことも可能なように構成されている。さらに、携帯情報処理装置1は、後述する内蔵メモリ(フラッシュメモリ18b)やSDカード接続部14に接続されたSDカード50からメディアデータを取得してDLNA非対応のテレビジョン装置5にメディアデータを再生表示させることが可能に構成されている。また、携帯情報処理装置1は、通常のDLNA対応機器と同様、メディア保有機器2のメディアデータをテレビジョン装置3に再生表示させることも可能であり、この場合、内蔵表示部10には、デジタルメディアコントローラとしての表示が行われるように構成されている。
【0031】
次に、DLNAによるホームネットワークにおける各々のDLNA対応機器の機能について説明する。メディア保有機器2は、ホームネットワーク内においてメディアデータの供給源としてのデジタルメディアサーバ(以下、DMSと呼ぶ)として機能する。また、テレビジョン装置3は、ホームネットワーク内において表示部としてのデジタルメディアレンダラ(以下、DMRと呼ぶ)として機能する。また、携帯情報処理装置1は、DMSからメディアデータを直接取得して内蔵表示部10に再生表示させるデジタルメディアプレーヤ(DMP)として機能するとともに、デジタルメディアサーバ(DMS)から取得したメディアデータをデジタルメディアレンダラ(DMR)に表示させるデジタルメディアコントローラ(DMC)として機能する。ここで、第1実施形態では、携帯情報処理装置1は、上記した通常のDLNA対応機器としてのDMPおよびDMCの機能に加えて、HDMI接続されたDLNA非対応のテレビジョン装置5に対しても擬似的にDMCとして機能するように構成されている。すなわち、携帯情報処理装置1は、DMSからDLNA規格に準拠して取得したメディアデータをHDMI接続されたDLNA非対応のテレビジョン装置5に再生表示させるとともに、携帯情報処理装置1の内蔵表示部10には、DMCとしての表示をさせることが可能である。
【0032】
上記のように、第1実施形態による携帯情報処理装置1は、DLNA対応機器を用いたホームネットワークシステム内において、再生表示対象のメディアデータの所在およびその再生表示先などの状況によって、DMPとしても機能し、DMCとしても機能する。なお、携帯情報処理装置1は、ホームネットワークに接続されていない場合であっても、自己が保有するメディアデータ(コンテンツ)を自己の再生表示機能によって再生表示することが可能である。
【0033】
これらのDLNA対応機器はホームネットワークを介して相互に通信し合っており、DMCまたはDMPとしての携帯情報処理装置1は、ホームネットワーク内のDMSに存在するメディアデータを随時認識することが可能である。また、携帯情報処理装置1は、自己の内蔵メモリ(後述するフラッシュメモリ18b)に保有するメディアデータや自己に接続される記録媒体(後述するSDカード50、USBメモリなど)が保有するメディアデータを認識することが可能である。すなわち、第1実施形態による携帯情報処理装置1は、自己がアクセス可能なメディアデータの全てを随時認識しており、そのメディアデータをホームネットワークを経由するかまたは内蔵メモリ(フラッシュメモリ18b)または記憶媒体から取得することが可能であるとともに、自己またはホームネットワーク内のDMRまたはHDMI接続された外部表示装置(テレビジョン装置5)において再生表示することが可能である。
【0034】
また、第1実施形態による携帯情報処理装置1は、ホームネットワークのルータ4を介してインターネット接続可能に構成されており、インターネット接続をすることにより電子メール、ビデオチャット、ボイスチャットおよびIP電話機能などを使用可能に構成されている。また、携帯情報処理装置1は、インターネット接続をしていない場合にも、オーディオ機器類(図示せず)のリモコンとして機能するとともに、携帯情報処理装置1自身をオーディオビジュアル機器(AV機器)として使用可能に構成されている。
【0035】
次に、第1実施形態による携帯情報処理装置1の構造について説明する。図2〜図4に示すように、第1実施形態による携帯情報処理装置1は、情報を表示する内蔵表示部10を含んでいる。内蔵表示部10は、図4に示すように、タッチパネル機能を有しており、ユーザが内蔵表示部10に表示された画面上の操作ボタンを押下することにより、アプリケーションに従った操作が可能なように構成されている。特に、第1実施形態では、ユーザの操作によって内蔵表示部10に携帯情報処理装置1がアクセス可能なメディアデータ(コンテンツ)の全てまたは一部がリスト表示されるとともに、そのリストの中からユーザが再生表示したいコンテンツを選択することが可能に構成されている。また、再生表示先が複数ある場合(たとえば、携帯情報処理装置1の内蔵表示部10、DMRとしてのテレビジョン装置3およびHDMI接続されたテレビジョン装置5など)には、携帯情報処理装置1におけるタッチパネルの操作によって、ユーザはコンテンツの再生表示先(上記の例では、内蔵表示部10、DMRとしてのテレビジョン装置3またはHDMI接続されたテレビジョン装置5)を選択することも可能である。
【0036】
また、図2〜図4に示すように、携帯情報処理装置1は、スイッチ部11と、無線LAN接続部12(図4参照)と、音声ケーブル接続部13(図3および図4参照)と、SDカード接続部14(図4参照)と、HDMI接続部15(図3および図4参照)と、USB接続部16(図3および図4参照)と、電源コネクタ17(図3参照)とをさらに含んでいる。
【0037】
スイッチ部11は、携帯情報処理装置1の各モード(リモコンモードやメディアプレーヤモードなど)を切り替えるなどの操作を行うために設けられている。無線LAN接続部12は、携帯情報処理装置1をホームネットワークに接続するために設けられている。なお、無線LAN接続部12は、本発明の「通信部」の一例である。SDカード接続部14は、SDカード50を挿入可能なカードスロット14aと、カードスロット14aに挿入されたSDカード50に格納されたメディアデータなどのデータを読み取る読取部14bとを有している。なお、SDカード接続部14は、本発明の「記録媒体接続部」の一例であり、SDカード50は、本発明の「可搬型記録媒体」の一例である。
【0038】
HDMI接続部15は、テレビジョン装置5とホームネットワークを介さずに直接的に接続可能に構成されている。また、HDMI接続部15は、HDMIケーブル100(図1参照)を介してDLNAに非対応のテレビジョン装置5に対して映像および音声データを送信可能に構成されている。なお、HDMI接続部15は、本発明の「外部表示装置接続部」の一例である。
【0039】
また、2つのUSB接続部16は、図示しないUSBケーブルを介してUSBメモリやハードディスクなどの外部記憶装置(図示せず)と接続するために設けられており、携帯情報処理装置1は外部記憶装置に格納されたメディアデータなどのデータを読み取ることが可能である。また、USB接続部16を用いてパーソナルコンピュータなどの外部機器に接続することにより、外部機器と携帯情報処理装置1との間でデータの送受信などを行うことも可能である。なお、USB接続部16は、本発明の「記録媒体接続部」の一例であり、USBメモリやハードディスクなどの外部記憶装置は、本発明の「可搬型記録媒体」の一例である。また、音声ケーブル接続部13は、イヤホン(図示せず)またはヘッドホン(図示せず)などを接続可能に構成されている。また、電源コネクタ17は、携帯情報処理装置1に電力を取り入れるために設けられている。
【0040】
また、携帯情報処理装置1は、図4に示すように、CPU18a、フラッシュメモリ18bおよび主メモリ18cを含んでいる。CPU18aは、フラッシュメモリ18bに記憶されているプログラムを主メモリ18cに読み出して実行することが可能である。また、フラッシュメモリ18bにはプログラムデータのみならず、内蔵表示部10において再生表示可能なメディアデータなども格納されている。第1実施形態では、CPU18aは、アクセス可能なメディアデータを随時認識し、ユーザの操作に応じてメディアデータ(コンテンツ)をリスト表示する制御を行うように構成されている。また、CPU18aは、ユーザにより選択されたコンテンツのメディアデータを取得し、そのコンテンツを内蔵表示部10に再生表示する制御を行うように構成されている。また、CPU18aは、他の表示再生機器(DLNA対応のテレビジョン装置3またはDLNA非対応のテレビジョン装置5など)にメディアデータ(コンテンツ)を送信するとともに、他の表示再生機器に対して再生表示させるように構成されている。なお、CPU18aは、本発明の「制御部」の一例であり、フラッシュメモリ18bは、本発明の「内蔵メモリ」の一例である。
【0041】
ここで、第1実施形態では、CPU18aは、HDMI接続されたDLNA非対応のテレビジョン装置5に、内蔵表示部10に表示されるデータと同じデータを表示させるミラー表示モードと、テレビジョン装置5にデータを表示させるとともに、内蔵表示部10にテレビジョン装置5に表示させるデータとは異なるデータを表示させる拡張表示モードとを切り替え可能に構成されている。詳細には、CPU18aは、後述するように、HDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続されており、かつ、メディアプレーヤが起動していることに基づいて、ミラー表示モードと拡張表示モードとのうち拡張表示モードを選択するように構成されている。
【0042】
次に、図5〜図9を参照して、第1実施形態による携帯情報処理装置1のメディアデータ(コンテンツ)の再生表示に関する表示態様について説明する。
【0043】
携帯情報処理装置1は、ホームネットワークを介してDMSから取得したメディアデータ、携帯情報処理装置1の内蔵メモリ(フラッシュメモリ18b)に格納されているメディアデータ、USB接続部16に接続されたハードディスクなどの外部記憶装置に格納されたメディアデータ、またはSDカード接続部14に接続されたSDカード50に格納されたメディアデータなどを随時認識し、その認識したメディアデータに関するDMCとしての表示を内蔵表示部10において行うように構成されている。
【0044】
具体的には、携帯情報処理装置1は、図5に示すメニュー画面101において複数のアプリケーションの中からメディアプレーヤ101aが選択されると、図6に示すように、DMCとしての表示であるコンテンツリスト表示画面102を表示するように構成されている。ユーザは、コンテンツリスト表示画面102のメディアローラ102aを押下して所定の格納場所(DMS2、内蔵メモリ(フラッシュメモリ18b)、外部記憶装置、SDカード50など)に格納されているコンテンツ(メディアデータ)をリスト表示(サムネイルで一覧表示)させることが可能である。そして、携帯情報処理装置1は、内蔵表示部10にリスト表示されたコンテンツの中からユーザにより再生表示するコンテンツが選択された場合に、選択されたコンテンツを再生表示させるように構成されている。すなわち、携帯情報処理装置1は、コンテンツリスト表示画面102を介して、メディアプレーヤのコンテンツの再生指示を受け付けるように構成されている。また、携帯情報処理装置1は、後述するように、選択されたコンテンツを、状況に応じて自己の内蔵表示部10、ホームネットワークに接続されたDLNA対応のテレビジョン装置(TV装置)3または携帯情報処理装置1にHDMI接続されたDLNA非対応のテレビジョン装置(TV装置)5のいずれかに再生表示させるように構成されている。
【0045】
第1実施形態による携帯情報処理装置1を用いたホームネットワークシステムでは、この携帯情報処理装置1におけるコンテンツリスト表示画面102(図6参照)およびコンテンツの再生表示と、外部のテレビジョン装置3またはテレビジョン装置5におけるコンテンツの再生表示とを組み合わせて、複数の表示態様をとることが可能である。具体的には、図7〜図9に示すように、携帯情報処理装置1は、ホームネットワークに接続されたDLNA対応のテレビジョン装置3をDMRとして用いる第1表示態様(図7に示す本来のDLNA機能による表示態様)と、携帯情報処理装置1にHDMI接続されたDLNA非対応のテレビジョン装置5を擬似DMRとして用いる第2表示態様(図8に示す擬似DLNA機能による表示態様)と、携帯情報処理装置1において自己の再生表示機能によって再生表示する図9に示す第3表示態様とを主にとることが可能である。なお、これら第1〜第3表示態様については、以下のコンテンツ再生処理の説明において詳細に説明する。
【0046】
次に、図10を参照して、本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置1のコンテンツ再生処理について説明する。
【0047】
図5に示すメニュー画面101においてユーザによりメディアプレーヤ101aが選択される(メディアプレーヤが起動される)と、図10に示すコンテンツ再生処理が実行される。まず、CPU18aは、図10のステップS1において、HDMI接続部15にDLNAに非対応のテレビジョン装置5が接続されているか否かを判断する。テレビジョン装置(TV装置)5が接続されている場合には、CPU18aは、ステップS2において、図11に示すように、ミラー表示モードにより内蔵表示部10およびHDMI接続されたテレビジョン装置5の両方にコンテンツリスト表示画面102をミラー表示させる。そして、ステップS3において、CPU18aは、ユーザによるコンテンツの再生指示を受け付ける。ユーザは、タッチパネル式の内蔵表示部10に表示されたコンテンツリスト表示画面102を介して、上記した第1〜第3表示態様(図7〜図9参照)のいずれかの再生指示を行うことが可能である。
【0048】
具体的には、ユーザは、図12に示すように、メディアローラ102aを押下して所望の格納場所(DMS2、内蔵メモリ(フラッシュメモリ18b)、外部記憶装置、SDカード50など)のコンテンツをリスト表示させた後、Playtoボタン102bを押下して出力先(DMRアイコン102cおよびHDMIアイコン102d)を表示させる。そして、ユーザは、リスト表示された複数のコンテンツの中から所望のコンテンツ(携帯情報処理装置1のフラッシュメモリ18b、SDカード50またはDMS2に格納されているコンテンツ)を選択してDMRアイコン102c上にドロップすることによって、ホームネットワークに接続されたDLNA対応のテレビジョン装置3をDMRとして用いる第1表示態様(図7参照)を得ることが可能となる。また、ユーザは、リスト表示された複数のコンテンツの中から所望のコンテンツ(携帯情報処理装置1のフラッシュメモリ18b、SDカード50またはDMS2に格納されているコンテンツ)を選択してHDMIアイコン102d上にドロップすることによって、携帯情報処理装置1にHDMI接続されたDLNA非対応のテレビジョン装置5を擬似DMRとして用いる第2表示態様(図8参照)を得ることが可能である。また、ユーザは、リスト表示された複数のコンテンツの中から所望のコンテンツ(携帯情報処理装置1のフラッシュメモリ18b、SDカード50またはDMS2に格納されているコンテンツ)を選択してダブルタップ(ダブルクリック)することによって、携帯情報処理装置1において自己の再生表示機能によって再生表示する第3表示態様(図9参照)を得ることが可能である。
【0049】
CPU18aは、ステップS3で再生指示を受け付けると、ステップS4において、再生指示の内容がPlay to HDMI(HDMI接続されたテレビジョン装置5を擬似DMRとして用いる第2表示態様)であるか否かを判断する。指示内容がPlay to HDMIの場合には、CPU18aは、ステップS5において、拡張表示モードを選択する。すなわち、CPU18aは、ユーザが所望のコンテンツを選択してHDMIアイコン102d上にドロップしたことに応答して拡張表示モードを選択する。この際、CPU18aは、図13に示すように、拡張表示モードにより、内蔵表示部10にDMCの表示としてのコンテンツリスト表示画面102を表示させた状態で、HDMI接続されたテレビジョン装置5に選択されたコンテンツを再生表示させる。つまり、ユーザが選択したコンテンツがテレビジョン装置5に再生表示されながら、携帯情報処理装置1には擬似的なDMCとしての表示が行われる。これにより、Play to HDMIの指示と後述するPlay to DMRの指示とで、ユーザの使用感(ユーザの携帯情報処理装置1における操作内容およびその操作による再生表示などの操作結果)は同一となり、この点が第1実施形態の携帯情報処理装置1を用いる場合のユーザにとっての特徴的な利点となる。
【0050】
また、この際、ユーザがメディア保有機器2内のメディアデータを選択した場合には、図8に示すように、ホームネットワークに接続されていないテレビジョン装置5にメディア保有機器(DMS)2から直接メディアデータを送信することはできないので、携帯情報処理装置1は、選択されたメディアデータをメディア保有機器2から取得し、取得したメディアデータをテレビジョン装置5にHDMIケーブル100を介して送信するとともに、テレビジョン装置5にそのメディアデータ(コンテンツ)を再生表示させる。また、ユーザが携帯情報処理装置1内のフラッシュメモリ18bまたはSDカード50に格納されているメディアデータを選択した場合には、携帯情報処理装置1は、選択されたメディアデータをテレビジョン装置5に送信するとともに、テレビジョン装置5にそのメディアデータ(コンテンツ)を再生表示させる。
【0051】
また、指示内容がPlay to HDMIでない場合には、CPU18aは、ステップS6において、指示内容がPlay to DMR(ホームネットワークに接続されたDLNA対応のテレビジョン装置3をDMRとして用いる第1表示態様)であるか否かを判断する。指示内容がPlay to DMRであれば、CPU18aは、ステップS7において、ミラー表示モードを選択する。詳細には、CPU18aは、図11に示すように、ミラー表示モードにより、内蔵表示部10およびHDMI接続されたテレビジョン装置5の両方にDMCの表示としてのコンテンツリスト表示画面102を表示させた状態で、ホームネットワークに接続されたDLNA対応のテレビジョン装置(DMR)3にユーザにより選択されたコンテンツを再生表示させる。すなわち、図7に示すように、携帯情報処理装置1およびDLNA対応のテレビジョン装置3がそれぞれDMC(デジタルメディアコントローラ)およびDMRとなり、ホームネットワークに接続されたDMR(第1実施形態では、DLNA対応のテレビジョン装置3)にメディアデータが再生表示される。そして、HDMI接続されたテレビジョン装置5には、DMCとしての携帯情報処理装置1の内蔵表示部10と同様に、コンテンツリスト表示画面102が表示される。
【0052】
ステップS6で指示内容がPlay to DMRでない場合には、CPU18aは、ステップS8において、指示内容が携帯情報処理装置1において自己の再生表示機能によって再生表示する第3表示態様であるとして、ミラー表示モードを選択する。詳細には、CPU18aは、図14に示すように、ミラー表示モードにより、内蔵表示部10およびHDMI接続されたテレビジョン装置5の両方にユーザにより選択されたコンテンツを再生表示させる。
【0053】
この際、図9に示すように、ユーザがメディア保有機器2内のメディアデータを選択した場合には、携帯情報処理装置1は、選択されたメディアデータをホームネットワークを介してメディア保有機器2から取得し、取得したメディアデータ(コンテンツ)を内蔵表示部10に再生表示しながら、そのメディアデータをHDMIケーブル100を介してテレビジョン装置5に送信して、送信したメディアデータ(コンテンツ)をテレビジョン装置5に再生表示させる。また、ユーザが携帯情報処理装置1内のフラッシュメモリ18bまたはSDカード50に格納されているメディアデータを選択した場合には、携帯情報処理装置1は、選択されたメディアデータ(コンテンツ)を再生表示しながら、選択されたメディアデータをHDMIケーブル100を介してテレビジョン装置5に送信して、送信したメディアデータ(コンテンツ)をテレビジョン装置5に再生表示させる。この場合、携帯情報処理装置1は、自身がコンテンツを再生表示するDMP(デジタルメディアプレーヤ)として機能している。
【0054】
CPU18aは、上記したステップS5、ステップS7またはステップS8の後、ステップS9において、コンテンツの再生終了指示を受け付け、ステップS2の内蔵表示部10およびHDMI接続されたテレビジョン装置5の両方にコンテンツリスト表示画面102をミラー表示させる動作(図11参照)に戻る。すなわち、CPU18aは、コンテンツの再生動作が終了したことに基づいて、拡張表示モードからミラー表示モードに切り替えて、または、ミラー表示モードを維持した状態で、内蔵表示部10およびHDMI接続されたテレビジョン装置5の両方にコンテンツリスト表示画面102を表示させる。
【0055】
一方、図5に示すメニュー画面101においてユーザによりメディアプレーヤ101aが選択された(メディアプレーヤが起動された)際に、HDMI接続部15にDLNAに非対応のテレビジョン装置5が接続されていない場合には、CPU18aは、図10に示すステップS10において、内蔵表示部10にコンテンツリスト表示画面102(図12参照)を表示させる。そして、CPU18aは、ステップS11において、ユーザによるコンテンツの再生指示を受け付ける。この際、ユーザによりPlaytoボタン102bが押下されても、出力先としてDMRアイコン102cだけが表示され、HDMIアイコン102dは表示されない。すなわち、ユーザは、Play to HDMIを選択(指示)することができない。
【0056】
CPU18aは、ステップS12において、指示内容がPlay to DMR(ホームネットワークに接続されたDLNA対応のテレビジョン装置3をDMRとして用いる第1表示態様)であるか否かを判断する。指示内容がPlay to DMRであれば、CPU18aは、ステップS13において、内蔵表示部10にコンテンツリスト表示画面102を表示させた状態で、ホームネットワークに接続されたDLNA対応のテレビジョン装置3にユーザにより選択されたコンテンツを再生表示させる。
【0057】
また、指示内容がPlay to DMRでない場合には、CPU18aは、ステップS14において、指示内容が携帯情報処理装置1において自己の再生表示機能によって再生表示する第3表示態様であるとして、内蔵表示部10にユーザにより選択されたコンテンツを再生表示させる。
【0058】
CPU18aは、上記したステップS13またはステップS14の後、ステップS15において、コンテンツの再生終了指示を受け付け、ステップS10の内蔵表示部10にコンテンツリスト表示画面102を表示させる動作に戻る。上記のように、本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置1のコンテンツ再生処理が行われる。
【0059】
次に、図15を参照して、本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置1のHDMI接続された場合の処理について説明する。
【0060】
ユーザによりHDMI接続部15にDLNAに非対応のテレビジョン装置5が接続されると、図15に示すHDMI接続された場合の処理が実行される。まず、CPU18aは、図15のステップS21において、メディアプレーヤが起動中か否かを判断する。メディアプレーヤが起動していない場合には、CPU18aは、ステップS22において、ミラー表示モードを選択する。すなわち、メディアプレーヤが起動しておらず、メディアプレーヤ以外のアプリケーションが起動している場合には、CPU18aは、図16に示すように、ミラー表示モードにより、内蔵表示部10およびHDMI接続されたテレビジョン装置5の両方に対応するアプリケーションの同一の画像を表示させる。これにより、ユーザは手元の携帯情報処理装置1の内蔵表示部10およびテレビジョン装置5の両方の表示部で所望のアプリケーションの画像を見ることが可能となるので、たとえば、複数人で大きな画像を見たい場合などに有効である。
【0061】
また、メディアプレーヤが起動中の場合には、CPU18aは、ステップS23において、コンテンツが再生中か否かを判断する。コンテンツが再生中の場合には、CPU18aは、ステップS24において、拡張表示モードを選択する。すなわち、上記した図10のステップS5の動作と同様に、CPU18aは、図13に示すように、拡張表示モードにより、内蔵表示部10にDMCの表示としてのコンテンツリスト表示画面102を表示させた状態で、HDMI接続されたテレビジョン装置5にユーザにより選択されたコンテンツを再生表示させる。
【0062】
一方、メディアプレーヤは起動中であるが、コンテンツが再生されていない場合には、CPU18aは、ステップS25において、ミラー表示モードを選択して、図11に示すように、内蔵表示部10およびHDMI接続されたテレビジョン装置5の両方にコンテンツリスト表示画面102を表示させる。その後、CPU18aは、ステップS26において、ユーザによるコンテンツの再生指示を受け付け、それ以降のステップにおいて指示内容に応じた表示態様でユーザにより選択されたコンテンツを再生表示する。具体的には、CPU18aは、ステップS27、S28、S29、S30およびS31において、それぞれ、上記した図10に示すコンテンツ再生処理のステップS4、S5、S6、S7およびS8における内容と同様の動作を行って、HDMI接続された場合の処理を終了する。
【0063】
次に、図17を参照して、本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置1のHDMI接続が外された場合の処理について説明する。
【0064】
ユーザによりHDMI接続部15に接続されたDLNAに非対応のテレビジョン装置5がHDMI接続部15から外されると、図17に示すHDMI接続が外された場合の処理が実行される。まず、CPU18aは、図17のステップS41において、メディアプレーヤが起動中か否かを判断する。メディアプレーヤが起動中の場合には、CPU18aは、ステップS42において、コンテンツが再生中か否かを判断する。コンテンツが再生中の場合には、CPU18aは、ステップS43において、コンテンツがPlay to HDMI(HDMI接続されたテレビジョン装置5を擬似DMRとして用いる第2表示態様)で再生されているか否かを判断し、Play to HDMIで再生中の場合には、ステップS44において、内蔵表示部10にコンテンツを再生表示させる。すなわち、コンテンツがPlay to HDMIで再生されており、図13に示すように、内蔵表示部10にはコンテンツリスト表示画面102が表示されるとともに、HDMI接続されたテレビジョン装置5にはコンテンツが再生表示されていた場合には、CPU18aは、内蔵表示部10の表示をコンテンツリスト表示画面102から再生中のコンテンツの再生画像に切り替える。これにより、コンテンツを再生表示していたHDMI接続されたテレビジョン装置5が非接続状態になった場合でも、内蔵表示部10にコンテンツの再生表示が行われるので、ユーザは内蔵表示部10でコンテンツの再生画像を見ることが可能である。
【0065】
また、HDMI接続が外された際に、メディアプレーヤが起動されていない場合、メディアプレーヤは起動中であるがコンテンツが再生されていない場合、または、Play to HDMI(HDMI接続されたテレビジョン装置5を擬似DMRとして用いる第2表示態様)以外の表示態様でコンテンツが再生されている場合には、CPU18aは、内蔵表示部10の表示を変更することなく、HDMI接続部15からテレビジョン装置5への映像および音声データの送信(出力)を停止する。上記のように、本発明の第1実施形態による携帯情報処理装置1のHDMI接続が外された場合の処理が行われる。
【0066】
第1実施形態では、上記のように、少なくとも、HDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続され、かつ、メディアプレーヤが起動していることに基づいて、内蔵表示部10にデータを表示させるとともに、テレビジョン装置5に、内蔵表示部10に表示されるデータと同じデータを表示させるミラー表示モードと、テレビジョン装置5にデータを表示させるとともに、内蔵表示部10に、テレビジョン装置5に表示させるデータとは異なるデータを表示させる拡張表示モードとのうち拡張表示モードを選択するCPU18aを設ける。これによって、状況に応じて、拡張表示モードにするのが好ましい場合には、拡張表示モードが選択されるので、内蔵表示部10およびテレビジョン装置5の表示態様(ミラー表示モードおよび拡張表示モード)を選択的に使い分けることができる。また、CPU18aにより、少なくとも、HDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続され、かつ、メディアプレーヤが起動していることに基づいて、自動的に、ミラー表示モードと拡張表示モードとのうちの拡張表示モードが選択されるので、ユーザがモード選択操作を行うことなく、メディアプレーヤが起動している場合には、拡張表示モードが選択され、それ以外のアプリケーションの場合はミラー表示モードが選択される。これにより、ユーザのモード選択操作による操作負担を削減することができるので、利便性を向上させることができる。
【0067】
また、第1実施形態では、上記のように、CPU18aを、拡張表示モードのときに、テレビジョン装置5にメディアプレーヤのコンテンツ(メディアデータ)を表示させるとともに、内蔵表示部10にメディアプレーヤに関する指示(たとえば、コンテンツの再生指示)を受け付けるためのコンテンツリスト表示画面102を表示させるように構成することによって、拡張表示モードのときに、ユーザは、テレビジョン装置5に表示されるメディアプレーヤのコンテンツを見ながら、手元の携帯情報処理装置1の内蔵表示部10を介してテレビジョン装置5に表示されるメディアプレーヤに関する指示(たとえば、コンテンツの再生指示)を行うことができる。これにより、サイズの大きいテレビジョン装置5でメディアプレーヤのコンテンツを見ながら、手元でテレビジョン装置5に表示されるメディアプレーヤに関する指示を行うことができるので、コンテンツを見やすくすることができるとともに、メディアプレーヤに関する指示を行いやすくすることができる。その結果、利便性をより向上させることができる。
【0068】
また、第1実施形態では、上記のように、CPU18aを、HDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続され、かつ、メディアプレーヤが起動されているとともに、テレビジョン装置5を出力先とする再生動作が行われていることに基づいて、拡張表示モードを選択して、テレビジョン装置5にメディアプレーヤのメディアデータ(コンテンツ)を表示させるとともに、内蔵表示部10にコンテンツリスト表示画面102を表示させるように構成することによって、メディアプレーヤ使用時に、手元の内蔵表示部10でコンテンツリストから所望のコンテンツを容易に選択することができるとともに、手元の内蔵表示部10で選択したコンテンツをテレビジョン装置5に表示することができるので、メディアプレーヤの使用時におけるユーザの利便性を向上させることができる。
【0069】
また、第1実施形態では、上記のように、CPU18aを、HDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続されている状態で、かつ、メディアプレーヤが起動されている状態で、テレビジョン装置5を出力先とするメディアプレーヤのメディアデータ(コンテンツ)の再生操作が行われたこと、または、メディアプレーヤが起動されている状態で、かつ、コンテンツの再生動作が行われている状態で、HDMI接続部15へのテレビジョン装置5の接続が行われたことに基づいて、拡張表示モードを選択するように構成することによって、ユーザにより、メディアプレーヤの使用時にテレビジョン装置5を出力先とするコンテンツを選択するか、または、再生動作中にテレビジョン装置5を接続するだけで、自動的に拡張表示モードが選択されるので、メディアプレーヤの使用時におけるユーザの利便性を向上させることができる。
【0070】
また、第1実施形態では、上記のように、CPU18aを、HDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続されている状態で、かつ、メディアプレーヤが起動されている状態で、テレビジョン装置5を出力先とするメディアデータの再生操作を行う際に再生するメディアデータ(コンテンツ)がコンテンツリスト表示画面102からユーザにより選択されたことに応答して、拡張表示モードを選択するように構成することによって、ユーザがコンテンツを選択するだけで、CPU18aにより自動的に拡張表示モードが選択されるので、ユーザはミラー表示モードと拡張表示モードとを選択するために別途モード選択操作を行う必要がない。
【0071】
また、第1実施形態では、上記のように、メディアデータ(コンテンツ)が格納されたSDカード50などを接続可能なSDカード接続部、および、コンテンツを格納可能なフラッシュメモリ18bを設け、CPU18aを、HDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続され、かつ、メディアプレーヤが起動されているとともに、テレビジョン装置5を出力先としてSDカード50やフラッシュメモリ18bのコンテンツの再生操作が行われていることに基づいて、拡張表示モードを選択するように構成することによって、SDカード50やフラッシュメモリ18bに格納されたコンテンツをテレビジョン装置5に表示させるとともに、コンテンツリスト表示画面102を内蔵表示部10に表示させる拡張表示モードによる表示を行うことができる。
【0072】
また、第1実施形態では、上記のように、ホームネットワークを介してデジタルメディアサーバとして機能するメディア保有機器2とDLNA規格に準拠した通信が可能な無線LAN接続部12を設け、CPU18aを、HDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続され、かつ、メディアプレーヤが起動されているとともに、テレビジョン装置5を出力先としてデジタルメディアサーバのメディアデータ(コンテンツ)の再生操作が行われたことに基づいて、拡張表示モードを選択するように構成することによって、DLNA対応のネットワーク内のデジタルメディアサーバに格納されたコンテンツを、ネットワークを介さずに直接的に接続されたテレビジョン装置5に表示させるとともに、コンテンツリスト表示画面102を内蔵表示部10に表示させる拡張表示モードによる表示を行うことができる。
【0073】
また、第1実施形態では、上記のように、拡張表示モードにおいて、HDMI接続部15にネットワークを介さずに直接的に接続されたテレビジョン装置5を擬似的なデジタルメディアレンダラとして、無線LAN接続部12を介してネットワーク経由でデジタルメディアサーバから取得したコンテンツを表示させるとともに、内蔵表示部10を擬似的なデジタルメディアコントローラとしてコンテンツリスト表示画面102をメディアデータの選択が可能なように表示させるように構成することによって、内蔵表示部10にネットワークを介さずに直接的に接続されたテレビジョン装置5に対して、容易に、ネットワーク内のDLNA対応のデジタルメディアサーバから取得したコンテンツを表示させることができるとともに、コンテンツリスト表示画面102を内蔵表示部10に表示させることができる。
【0074】
また、第1実施形態では、上記のように、CPU18aを、メディアデータ(コンテンツ)の再生動作が終了したことに基づいて、拡張表示モードからミラー表示モードに切り替えるように構成することによって、容易に、再生動作終了後にミラー表示モードによる表示に切り替えることができる。
【0075】
(第2実施形態)
次に、図18〜図22を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、メディアプレーヤが起動されている場合に拡張表示モードを選択する上記第1実施形態とは異なり、文字入力を伴うアプリケーションが起動されている場合に、拡張表示モードを選択して内蔵表示部10にタッチパネル式のキーボードを表示させる構成について説明する。
【0076】
本発明の第2実施形態では、携帯情報処理装置1のCPU18aは、HDMI接続されたDLNA非対応のテレビジョン装置5に、内蔵表示部10に表示されるデータと同じデータを表示させるミラー表示モードと、テレビジョン装置5にデータを表示させるとともに、内蔵表示部10にテレビジョン装置5に表示させるデータとは異なるデータを表示させる拡張表示モードとを切り替え可能に構成されている。具体的には、CPU18aは、後述するように、HDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続されており、かつ、文字入力を伴うアプリケーションが起動されていることに基づいて、ミラー表示モードと拡張表示モードとのうち拡張表示モードを選択するように構成されている。ここで、文字入力を伴うアプリケーションには、一部文字入力型アプリケーションと全部文字入力型アプリケーションとがある。一部文字入力型アプリケーションとは、操作の全体ではなく一部として文字入力を伴うアプリケーションであり、たとえば、インターネットブラウザなどが該当する。また、全部文字入力型アプリケーションとは、操作の全体として文字入力を伴うアプリケーションであり、たとえば、電子メールや文章作成用のアプリケーションが該当する。
【0077】
より詳細には、携帯情報処理装置1のCPU18aは、後述するように、HDMI接続部15にDLNAに非対応のテレビジョン装置5が接続されている状態で、一部文字入力型アプリケーションの起動中にユーザにより文字入力時の操作が行われると、拡張表示モードを選択して、内蔵表示部10に入力を受け付けるための画像としてタッチパネル式のキーボードを表示させるとともに、HDMI接続されたテレビジョン装置5には一部文字入力型アプリケーションの画像をそのまま表示させるように構成されている。たとえば、図18に示すように、一部文字入力型アプリケーションとしてのインターネットブラウザを起動中に、ユーザが文字入力時の操作として検索窓103aにカーソルを合わせると、CPU18aは、テレビジョン装置5にインターネットブラウザを表示させたまま、内蔵表示部10にタッチパネル式のキーボードを表示させるように構成されている。
【0078】
また、携帯情報処理装置1のCPU18aは、HDMI接続部15にDLNAに非対応のテレビジョン装置5が接続されている状態で、操作の全体として文字入力を行う全部文字入力型アプリケーションが起動されると、拡張表示モードを選択して、内蔵表示部10に入力を受け付けるための画像としてタッチパネル式のキーボードを表示させるとともに、HDMI接続されたテレビジョン装置5には文字入力型のアプリケーションの画像を表示させるように構成されている。たとえば、図19に示すように、ユーザが全部文字入力型アプリケーションとして電子メールのアプリケーションを起動すると、CPU18aは、テレビジョン装置5に電子メールのアプリケーションの画面を表示させるとともに、内蔵表示部10にタッチパネル式のキーボードを表示させるように構成されている。
【0079】
次に、図20を参照して、本発明の第2実施形態による携帯情報処理装置1の一部文字入力型アプリケーション起動中における文字入力時の処理について説明する。
【0080】
一部文字入力型アプリケーション(たとえば、インターネットブラウザ)の起動中における文字入力時の操作(たとえば、検索窓103aにカーソルを合わせる操作)に応答して、CPU18aにより、図20に示す文字入力時の処理が実行される。まず、CPU18aは、ステップS51において、HDMI接続部15にDLNAに非対応のテレビジョン装置5が接続されているか否かを判断する。テレビジョン装置5が接続されている場合には、CPU18aは、ステップS52において、内蔵表示部10とHDMI接続されたテレビジョン装置5との現在の状態がミラー表示モードになっているか否かを判断する。ミラー表示モードの場合には、CPU18aは、ステップS53において、図18に示すように、拡張表示モードに切り替えて、内蔵表示部10にタッチパネル式のキーボードを表示させるとともに、HDMI接続されたテレビジョン装置5の表示は変更しない(たとえば、インターネットブラウザをそのまま表示させる)ように制御する。
【0081】
そして、CPU18aは、ステップS54において、ユーザによる入力終了指示(たとえば、エンターキーや検索ボタンの押下による指示)を受け付けた後、ステップS55において、元の状態であるミラー表示モードに切り替えて対応する画像(たとえば、インターネットブラウザの検索後の画像)を、内蔵表示部10およびHDMI接続されたテレビジョン装置5の両方に表示させる。
【0082】
また、CPU18aは、内蔵表示部10とHDMI接続されたテレビジョン装置5との現在の状態がミラー表示モードでない場合(拡張表示モードの場合)には、ステップS56に進む。ここで、内蔵表示部10とHDMI接続されたテレビジョン装置5との現在の状態がミラー表示モードでない場合(拡張表示モードの場合)としては、たとえば、図13に示すように、メディアプレーヤの起動中の状態で、内蔵表示部10にはコンテンツリスト表示画面102が表示されているとともに、HDMI接続されたテレビジョン装置5にはコンテンツが再生表示されている場合がある。この場合、たとえば、メディアプレーヤのコンテンツの検索操作を行うなど、ユーザによる文字入力字の操作が行われる可能性がある。
【0083】
CPU18aは、現在の状態がミラー表示モードでない場合(拡張表示モードの場合)には、ステップS56において、拡張表示モードを継続した状態で、図21に示すように、内蔵表示部10にタッチパネル式のキーボードを表示させるとともに、HDMI接続されたテレビジョン装置5の表示は変更しない(たとえば、メディアプレーヤのコンテンツをそのまま再生表示させる)ように制御する。
【0084】
そして、CPU18aは、ステップS57において、ユーザによる入力終了指示(たとえば、エンターキーや検索ボタンの押下による指示)を受け付けた後、ステップS58において、元の状態である拡張表示モードで、内蔵表示部10に対応する画像(たとえば、検索結果)を表示させるとともに、HDMI接続されたテレビジョン装置5の表示は変更しない(たとえば、メディアプレーヤのコンテンツをそのまま再生表示させる)ように制御する。
【0085】
文字入力時の操作が行われた場合に、HDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続されていなければ、CPU18aは、ステップS59において、内蔵表示部10にタッチパネル式のキーボードを表示させる。そして、CPU18aは、ステップS60において、ユーザによる入力終了指示(たとえば、エンターキーの押下による指示)を受け付けた後、ステップS61において、内蔵表示部10に対応する画像(たとえば、検索結果)を表示させる。上記のように、本発明の第2実施形態による携帯情報処理装置1の文字入力時の処理が行われる。
【0086】
次に、図22を参照して、本発明の第2実施形態による携帯情報処理装置1の全部文字入力型アプリケーション起動時の処理について説明する。
【0087】
全部文字入力型アプリケーション(たとえば、電子メールのアプリケーションや文章作成用のアプリケーション)の起動操作に応答して、CPU18aにより、図22に示す全部文字入力型アプリケーション起動時の処理が実行される。まず、CPU18aは、ステップS71において、HDMI接続部15にDLNAに非対応のテレビジョン装置5が接続されているか否かを判断する。テレビジョン装置5が接続されている場合には、CPU18aは、ステップS72において、拡張表示モードを選択して、図19に示すように、内蔵表示部10にタッチパネル式のキーボードを表示させるとともに、HDMI接続されたテレビジョン装置5にアプリケーションの画像(たとえば、電子メールのアプリケーション画像)を表示させて、全部文字入力型アプリケーション起動時の処理を終了する。
【0088】
一方、HDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続されていない場合には、CPU18aは、ステップS73において、内蔵表示部10にタッチパネル式のキーボードおよびアプリケーションの画像の両方を表示させて、全部文字入力型アプリケーション起動時の処理を終了する。
【0089】
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0090】
第2実施形態では、上記のように、HDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続され、かつ、文字入力を伴うアプリケーション(一部文字入力型アプリケーションおよび全部文字入力型アプリケーション)が起動していることに基づいて、内蔵表示部10にデータを表示させるとともに、テレビジョン装置5に、内蔵表示部10に表示されるデータと同じデータを表示させるミラー表示モードと、テレビジョン装置5にデータを表示させるとともに、内蔵表示部10に、テレビジョン装置5に表示させるデータとは異なるデータを表示させる拡張表示モードとのうち拡張表示モードを選択するCPU18aを設けることによって、状況に応じて、拡張表示モードにするのが好ましい場合には、拡張表示モードが選択されるので、内蔵表示部10およびテレビジョン装置5の表示態様(ミラー表示モードおよび拡張表示モード)を選択的に使い分けることができる。また、CPU18aにより、少なくともHDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続され、かつ、文字入力を伴うアプリケーション(一部文字入力型アプリケーションおよび全部文字入力型アプリケーション)が起動していることに基づいて、自動的に、ミラー表示モードと拡張表示モードとのうちの拡張表示モードが選択されるので、ユーザがモード選択操作を行うことなく、文字入力を伴うアプリケーション(一部文字入力型アプリケーションおよび全部文字入力型アプリケーション)が起動している場合には、拡張表示モードが選択され、それ以外のアプリケーションの場合はミラー表示モードが選択される。これにより、ユーザのモード選択操作による操作負担を削減することができるので、内蔵表示部10とテレビジョン装置5との表示態様に関して、利便性を向上させることができる。
【0091】
また、第2実施形態では、上記のように、CPU18aを、少なくともHDMI接続部15にテレビジョン装置5が接続され、かつ、文字入力を伴うアプリケーション(一部文字入力型アプリケーションおよび全部文字入力型アプリケーション)が起動されていることに基づいて、拡張表示モードを選択するように構成することによって、文字入力を行う場合には、CPU18aにより自動的に拡張表示モードを選択することができるので、テレビジョン装置5にアプリケーションのデータを表示しながら、手元の内蔵表示部10に文字入力用のタッチパネル式のキーボードを表示することができ、その結果、容易に文字入力を行うことができる。
【0092】
また、第2実施形態では、上記のように、CPU18aを、全部文字入力型アプリケーション(たとえば、電子メールのアプリケーションや文章作成用のアプリケーション)の起動操作、または、一部文字入力型アプリケーション(たとえば、インターネットブラウザ)の起動中における文字入力時の操作に応答して、拡張表示モードを選択するように構成することによって、ユーザが全部文字入力型アプリケーションを起動し、または、一部文字入力型アプリケーションの起動中に文字入力時の操作を行うだけで、CPU18aにより自動的に拡張表示モードが選択されるので、ユーザはミラー表示モードと拡張表示モードとを選択するために別途モード選択操作を行う必要がない。
【0093】
また、第2実施形態では、上記のように、CPU18aを、拡張表示モードのときに、テレビジョン装置5に文字入力を伴うアプリケーション(一部文字入力型アプリケーションおよび全部文字入力型アプリケーション)のデータを表示させるとともに、入力を受け付けるための画像として、内蔵表示部10に文字入力のためのタッチパネル式のキーボードを表示させるように構成することによって、ユーザは、テレビジョン装置5に表示されたアプリケーションのデータを見ながら、手元の内蔵表示部10に表示されたタッチパネル式のキーボードを用いて文字入力を行うことができるので、文字入力を容易に行うことができ、利便性をより向上させることができる。
【0094】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0095】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0096】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、携帯情報処理装置1とDLNA非対応のテレビジョン装置5とをHDMI接続する例について示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、テレビジョン装置5とネットワークを介さずに直接的に接続可能であるとともに、2つの機器間を、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能なケーブルにより接続して機器間の連携動作を行うことが可能であれば、どのような接続方式にも適用可能である。また、携帯情報処理装置1とDLNA非対応のテレビジョン装置5とをネットワークを介さずに無線によって接続してもよい。
【0097】
また、上記第1および第2実施形態では、DLNAに対応する機器で構成されるホームネットワークシステムに本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ネットワークに接続された対応機器間でメディアデータを共有可能なネットワーク規格であれば、異なるベンダ(機器メーカ)が提供するDLNAと実質的に均等な規格またはDLNAの機能に別の機能を付加した規格などを用いて構成されるネットワークにも適用可能である。
【0098】
また、上記第1および第2実施形態では、携帯情報処理装置1をホームネットワークを介してDLNA機器と接続するとともに、HDMI接続によりDLNA非対応の機器と接続した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、DLNAによるホームネットワークは必須ではなく、携帯情報処理装置1がHDMI接続またはHDMI接続と同様の接続方式によりDLNA非対応の機器にのみ接続されており、DLNA対応のホームネットワークは接続されていない場合にも、適用可能である。
【0099】
また、上記第1および第2実施形態では、DLNAに非対応のテレビジョン装置5を携帯情報処理装置1にHDMI接続する例について示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、DLNAに対応したテレビジョン装置と携帯情報処理装置とをネットワークを介さずに直接的にHDMI接続してもよい。
【0100】
また、上記第1実施形態では、本発明の所定のアプリケーションとしてのメディアプレーヤが起動していることに基づいて、第2モードとしての拡張表示モードを選択する例について示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、メディアプレーヤ以外のアプリケーションが起動していることに基づいて第2モードを選択してもよい。
【0101】
また、上記第2実施形態では、文字入力を伴うアプリケーションとしてのインターネットブラウザ、電子メールおよびメディアプレーヤが起動していることに基づいて、第2モードとしての拡張表示モードを選択する例について示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、インターネットブラウザ、電子メールおよびメディアプレーヤ以外のアプリケーションが起動していることに基づいて拡張表示モード(第2モード)を選択してもよい。
【0102】
また、上記第1実施形態では、メディアプレーヤが起動されている状態で、外部表示装置としてのテレビジョン装置5を出力先とするコンテンツの再生操作が行われた場合、および、メディアプレーヤが起動されている状態で、かつ、コンテンツの再生動作が行われている状態で、テレビジョン装置5の接続が行われた場合の両方の場合に、第2モードとしての拡張表示モードを選択する例について示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、メディアプレーヤが起動されている状態で、外部表示装置としてのテレビジョン装置5を出力先とするコンテンツの再生操作が行われた場合、または、メディアプレーヤが起動されている状態で、かつ、コンテンツの再生動作が行われている状態で、テレビジョン装置5の接続が行われた場合のいずれか一方の場合にだけ第2モードを選択してもよい。
【0103】
また、上記第1実施形態では、外部表示装置としてのテレビジョン装置5が接続され、かつ、メディアプレーヤが起動されている状態で、テレビジョン装置5を出力先とするコンテンツの再生操作が行われたこと、および、外部表示装置としてのテレビジョン装置5が接続され、メディアプレーヤが起動されている状態で、かつ、コンテンツの再生動作が行われている状態で、テレビジョン装置5の接続が行われたことに基づいて、第2モードとしての拡張表示モードを選択する例について示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、テレビジョン装置5が接続され、かつ、メディアプレーヤが起動していることだけに基づいて第2モードを選択してもよい。
【0104】
また、上記第2実施形態では、全部文字入力型アプリケーションの起動操作、および、一部文字入力型アプリケーションの起動中における文字入力時の操作の両方に応答して、第2モードとしての拡張表示モードを選択する例について示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、全部文字入力型アプリケーションの起動操作、または、一部文字入力型アプリケーションの起動中における文字入力時の操作のいずれか一方にだけ応答して第2モードを選択してもよい。
【0105】
また、上記第2実施形態では、全部文字入力型アプリケーションの起動操作、および、一部文字入力型アプリケーションの起動中における文字入力時の操作に基づいて、第2モードとしての拡張表示モードを選択する例について示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、テレビジョン装置5が接続され、かつ、文字入力を伴うアプリケーション(一部文字入力型アプリケーションおよび全部文字入力型アプリケーション)が起動されていることだけに基づいて第2モードを選択してもよい。
【0106】
また、上記第1および第2実施形態では、記録媒体接続部としてのSDカード接続部14および内蔵メモリとしてのフラッシュメモリ18bの両方を設ける例について示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、記録媒体接続部または内蔵メモリのいずれか一方だけを設けてもよい。
【0107】
また、上記第1および第2実施形態では、携帯情報処理装置1の内蔵表示部10をLCDにより構成した例について示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro−Luminescence)、FED(Field Emission Display)などにより構成してもよい。
【0108】
また、上記第1および第2実施形態では、「外部表示装置」の一例として、テレビジョン装置を用いる例について示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、単なるディスプレイ装置(モニタ)やプロジェクタなど、再生表示機能を有する機器であればよい。
【0109】
また、上記第1および第2実施形態では、「可搬型記録媒体」の一例として、USBメモリやハードディスクなどの外部記憶装置およびSDカード50を用いたが、本発明はこれに限らない。本発明では、メモリスティックやPCカードなどの他のメモリカードを用いてもよい。
【0110】
また、上記第1および第2実施形態では、説明の便宜上、制御部の処理動作をスタート時はイベント駆動的に記載し、スタート以降の処理動作はフロー駆動的に記載したフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限らない。本発明では、制御部の処理動作を完全なイベント駆動型で行ってもよいし、完全なフロー駆動型で行ってもよいし、これらを並行処理的に行ってもよい。
【符号の説明】
【0111】
1 携帯情報処理装置
2 メディア保有機器(デジタルメディアサーバ)
5 テレビジョン装置(外部表示装置)
10 内蔵表示部
12 無線LAN接続部(通信部)
14 SDカード接続部(記録媒体接続部)
15 HDMI接続部(外部表示装置接続部)
16 USB接続部(記録媒体接続部)
18a CPU(制御部)
18b フラッシュメモリ(内蔵メモリ)
50 SDカード(可搬型記録媒体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを表示可能な内蔵表示部と、
前記内蔵表示部の表示を制御するとともに、データを取得可能な制御部と、
外部表示装置とネットワークを介さずに直接的に接続可能な外部表示装置接続部とを備え、
前記内蔵表示部にデータを表示させるとともに、前記外部表示装置に、前記内蔵表示部に表示されるデータと同じデータを表示させる第1モードと、前記外部表示装置にデータを表示させるとともに、前記内蔵表示部に、前記外部表示装置に表示させるデータとは異なるデータを表示させる第2モードとを切り替え可能に構成されており、
前記制御部は、少なくとも、前記外部表示装置接続部に前記外部表示装置が接続され、かつ、所定のアプリケーションが起動していることに基づいて、前記第1モードと前記第2モードとのうち前記第2モードを選択するように構成されている、携帯情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第2モードのときに、前記外部表示装置に前記所定のアプリケーションのデータを表示させるとともに、前記内蔵表示部に前記所定のアプリケーションに関する指示または入力を受け付けるための画像を表示させるように構成されている、請求項1に記載の携帯情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、少なくとも、前記外部表示装置接続部に前記外部表示装置が接続され、かつ、メディアプレーヤまたは文字入力を伴うアプリケーションが起動されていることに基づいて、前記第1モードと前記第2モードとのうち前記第2モードを選択するように構成されている、請求項1または2に記載の携帯情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記外部表示装置接続部に前記外部表示装置が接続され、かつ、メディアプレーヤのアプリケーションが起動されているとともに、前記外部表示装置を出力先とする再生に関する操作が行われていることに基づいて、前記第2モードを選択して、前記外部表示装置にメディアプレーヤのメディアデータを表示させるとともに、前記内蔵表示部にメディアデータのリストを前記メディアデータの選択が可能なように表示させるように構成されている、請求項3に記載の携帯情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記外部表示装置接続部に前記外部表示装置が接続されている状態で、かつ、前記メディアプレーヤのアプリケーションが起動されている状態で、前記外部表示装置を出力先とするメディアプレーヤのメディアデータの再生操作が行われたこと、または、前記メディアプレーヤのアプリケーションが起動されている状態で、かつ、メディアデータの再生動作が行われている状態で、前記外部表示装置接続部への前記外部表示装置の接続が行われたことに基づいて、前記第2モードを選択するように構成されている、請求項4に記載の携帯情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記外部表示装置接続部に前記外部表示装置が接続されている状態で、かつ、前記メディアプレーヤのアプリケーションが起動されている状態で、前記外部表示装置を出力先とするメディアデータの再生操作を行う際に再生するメディアデータが前記メディアデータのリストからユーザにより選択されたことに応答して、前記第2モードを選択するように構成されている、請求項5に記載の携帯情報処理装置。
【請求項7】
メディアデータが格納された可搬型記録媒体を接続可能な記録媒体接続部、または、メディアデータを格納可能な内蔵メモリの少なくとも一方をさらに備え、
前記制御部は、前記外部表示装置接続部に前記外部表示装置が接続され、かつ、前記メディアプレーヤのアプリケーションが起動されているとともに、前記外部表示装置を出力先として前記可搬型記録媒体または前記内蔵メモリの少なくとも一方のメディアデータの再生に関する操作が行われていることに基づいて、前記第2モードを選択するように構成されている、請求項4〜6のいずれか1項に記載の携帯情報処理装置。
【請求項8】
ネットワークに接続された対応機器間でメディアデータを共有可能な所定のネットワーク規格によりデジタルメディアサーバとして機能する対応機器と前記所定のネットワーク規格に準拠した通信が可能な通信部をさらに備え、
前記制御部は、前記外部表示装置接続部に前記外部表示装置が接続され、かつ、前記メディアプレーヤのアプリケーションが起動されているとともに、前記外部表示装置を出力先として前記デジタルメディアサーバのメディアデータの再生に関する操作が行われたことに基づいて、前記第2モードを選択するように構成されている、請求項4〜7のいずれか1項に記載の携帯情報処理装置。
【請求項9】
前記第2モードにおいて、前記外部表示装置接続部にネットワークを介さずに直接的に接続された前記外部表示装置を擬似的なデジタルメディアレンダラとして、前記通信部を介してネットワーク経由で前記デジタルメディアサーバから取得したメディアデータを表示させるとともに、前記内蔵表示部を擬似的なデジタルメディアコントローラとして前記メディアデータのリストを前記メディアデータの選択が可能なように表示させるように構成されている、請求項8に記載の携帯情報処理装置。
【請求項10】
前記制御部は、メディアデータの再生動作が終了したことに基づいて、前記第2モードから前記第1モードに切り替えるように構成されている、請求項4〜9のいずれか1項に記載の携帯情報処理装置。
【請求項11】
前記制御部は、少なくとも、前記外部表示装置接続部に前記外部表示装置が接続され、かつ、文字入力を伴うアプリケーションが起動されていることに基づいて、前記第2モードを選択するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯情報処理装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記文字入力を伴うアプリケーションの起動操作、または、前記文字入力を伴うアプリケーションの起動中における文字入力時の操作の少なくとも一方に応答して、前記第2モードを選択するように構成されている、請求項11に記載の携帯情報処理装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記第2モードのときに、前記外部表示装置に前記文字入力を伴うアプリケーションのデータを表示させるとともに、入力を受け付けるための画像として、前記内蔵表示部に文字入力のためのタッチパネル式のキーボードを表示させるように構成されている、請求項11または12に記載の携帯情報処理装置。
【請求項14】
前記外部表示装置接続部は、前記ネットワークを介さずに直接的に接続される外部表示装置に対して、2つの機器間を、音声データ、映像データおよび制御信号を伝送可能な所定のケーブルにより接続して機器間の連携動作を行うことが可能な所定のインターフェース規格に対応した接続部を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の携帯情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−217236(P2011−217236A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−84982(P2010−84982)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】