説明

携帯情報端末機より個人認証情報を取得し、車両の盗難防止に役立て、携帯用情報端末機の機能と車両情報端末機の機能及び車両管理機能を合わせ持つ仕組みを提供する。

【課題】本発明が解決しようとする課題は、カーナビのナビゲーションシステム、車両管理システム、音楽、映像、TV再生機能をPDAに集約させ、車を利用するときは、PDAを車にセットすることで、カーナビとして利用し、個人認証システムにより車両のセキュリティ向上を目指すものである。
【解決手段】本発明にかかる情報端末機は車両情報端末と携帯情報端末機能を併せもつ、情報端末機において、車両にセットしたときは車両情報端末機として、取外した時は携帯情報端末として使用できる。
車両にセットし個人認証機能を利用する事により、盗難防止機能を向上し、車両使用情報は運転者毎に切り替えが可能。
車両のリコール情報及び電子制御ソフトの更新情報を取得し、運転者へ通知する。
車体の車検及び法令点検などの情報は外部記憶装置に記憶させ、運転者へ通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両情報端末の機能と携帯情報端末(以下PDAという)の機能を合わせ、PDAに個人認証システム機能を持たせた新しい情報端末機の仕組みに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、車両情報端末としてカーナビが開発されている。機能はナビゲーションシステムだけでなく、音楽プレーヤー、DVDプレーヤー、TVチューナー、車両燃費管理など様々な機能が備わり、多くの人に利用されている。
【0003】
一方、携帯情報端末機として、PDAが開発されている。機能は、携帯用簡易パソコンと位置づけられ、メール送受信、メモ帳、スケジュール管理や電話帳機能や、ナビゲーション機能、電話機能が備わっているものがあり、多くの人に利用されている。
【0004】
しかしながら、ナビゲーションシステムなど同じような機能を持ちながら、別々に利用されており、不便であった。また、車両情報端末においては車上荒らしで盗難されたり、車両自体の盗難も増えている。
【0005】
車両の管理において、車検情報や法令点検などは現在、書類上の管理だけであった。また、現在の車両は電子制御されているものがほとんどであるが、そのソフトの内容は常時更新されており、特に大きな不具合などは、リコール問題としてよくニュースで流れているが、軽微なソフトの更新などは、使用者側にはわからず、よりよい機能を利用できる機会が失われていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−172564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、車両端末機のカーナビのナビゲーションシステム、車両管理システム、音楽プレーヤー、DVDプレーヤー、TVチュウナー機能をPDAに集約させ、車を利用するときは、PDAを車両にセットすることで、従来の車両情報端末として利用し、携帯情報端末の個人認証システムにより車両のセキュリティを向上させ、PDの通信機能を利用しリコール情報や電子制御ソフトの更新情報を受取り車両管理の仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る、図1PDAと車両取付け図3ステー及び図4外部記憶装置を図5、図6のように取り付けることにより、PDAを車両情報端末として使用する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の効果として、車両認証をPDAに持たせて取外し可能とすることにより、車両盗難防止装置として働く。また。カーナビゲーションの盗難などの車上ねらいも防止できる。
【0010】
個人認証システムとカーナビゲーションのルート設定をPDAに記憶させることにより、運転者が複数いても、それぞれのPDAをセットし、運転者を認証させることで、運転者ごとのナビゲートルートなどの個人設定情報が容易に変更、使用できるようになる。
【0011】
PDAの通信機能を使用して、リコール情報、電子制御ソフトの更新情報を受け取り現在の車両管理情報とマッチングさせリコール及び、電子制御ソフトの更新が必要なときは音声や画面でアナウンスすることで、車両の管理が容易にできる。またリコール情報では、一早く情報をお伝えすることが出来るので、使用者の修理を促すことで、リコールによる事故防止にもつながる。
【0012】
本発明を利用することで車検及び法令点検などを符号33車両側の外部記憶装置に記憶させることにより、車検及び法令点検などの情報が、音声や画面でアナウンスすることが出来、使用者が変わっても車検及び法令点検など情報を知ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】PDA本体正面
【図2】PDA本体背面
【図3】車両ステー
【図4】車体記憶装置
【図5】PDA・車両ステー結合方法例
【図6】PDA・車両ステー結合図
【図7】車両インダッシュ図
【図8】PDA・車両取り付け方法
【図9】PDA・車両取り付け方法側面断面図
【図10】PDA・車両インダッシュ設置図
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明を実施するための形態について図を使用して説明する。
【実施例】
【0015】
図1は代表的なPDA端末の外観図である。PDAには通常のメール機能、スケジュール管理機能、電話帳機能などの他、車両管理、音楽再生プレーヤー、DVD再生プレーヤーなどのアプリケーションソフトをインストールしておく。また、個人認証機能を持たせる。符号3車両用取付けコネクタを設ける。
【0016】
図4の符号33は車両記憶装置である。この記憶装置に車両の走行距離、燃料残量、車両管理情報、所有者情報、運転者情報などの基本情報を記憶させておく。また、音楽ディスク及びDVDディスの挿入口および、データの読み取り機能を持たせておく。
【0017】
図3の符号22は車両側のPDA取付け機構である。
【0018】
運転者は、車両に乗った時、符号3PDA側の車両ステー接続用コネクタ(メス)を符号23車両側のPDA接続用コネクタ(オス)に合わせ、差し込みながら符号22車両側のPDA本体取り付け機構(メス)に符号12PDA本体側の車両ステー固定機構(メス)に合わせてセットする。
【0019】
車両にセットが完了後、図1PDAより符号3接続用コネクタ、符号23より車両側の記憶装置から車体情報を読み込み、PDAにより車両管理データ処理を行う。この時、PDA内の個人情報データの電動シート情報により、車両の電動シートを動作させ、自動的にシート位置をセットする。また、図1PDAはPDAの個人認証システムにより第三者の使用を制限することで、車両管理のセキュリティを向上することができる。
【0020】
カーナビゲーションとしての利用は、地図データを符号33車両側外部記憶装置に記憶またはメディアディスクに記録させ、表示機能、検索機能、渋滞情報機能およびルートデータを図1PDAに記憶させ使用する。この時、ルートデータは図1PDAに記憶させているので、運転者が変わり、別のPDAをセットすることで使用者ごとのルート設定の変更をしないですむ。運転時は、従来技術と同様に事故防止のため、操作を出来なくする。操作も従来カーナビゲーションシステム同様液晶画面の符号2タッチパネル操作で行う。
【0021】
音楽プレーヤーとしては、符号33車両側外部記憶装置に音楽を記憶したメディアを挿入し読み込んだ音楽データを符号3接続用コネクタ、符号23を介して図1PDAの音楽再生ソフトで再生し、車両スピーカーによって音を出します。また、図1PDA本体に記憶させている、音楽デジタルデータについても車両スピーカーによって音をだすことができる。
【0022】
車両を降りる時は、車両側の記憶装置にデータ更新を行い、エンジンをOFF。その後、PDAを取外し、通常のPDAとして持ち運び使用することができる。
【0023】
車両管理について、PDAの通信機能を利用しメーカーからの、リコール情報、電子制御ソフトの更新情報を取得する。符号33車両側外部記憶装置の情報とマッチングさせ、リコール及び電子制御ソフトの更新が必要かを判断し、音声または画面にて運転者へ知らせ修理を促す。また、車検及び、法令点検情報についても符号33車両側外部記憶装置より呼びだし、検査時期が近づくと音声または画面にて運転者へお知らせする。
【0024】
本発明の実施する為の形態は、取り付けステー及び外部記憶装置について、外付けシステムとして説明したが、現在車両にはカーナビゲーションシステムや音楽プレーヤーなどを取り付ける専用スペースがあり、このスペースに収納する構造にしてもよい。
【0025】
図7は2DINタイプのインダッシュボードの概図である。符号61はPDA接続用コネクタ(オス)である。符号62はストッパーである。符号63はPDA固定用ツメである。符号71は外部記憶装置である。
【0026】
図8、図9はPDA取り付け図である。まず、PDAの符号3車両接続用コネクタ(メス)を符号61PDA接続用コネクタに差し込む。図9のようにPDAの上部をインダッシュ側に倒し符号62ストッパーにあたるまで押し込み、インダッシュ側の符号63ツメと符号62ストッパーに挟まれ固定する。図10はPDAをインダッシュに設置した状態の図である。
【0027】
PDAがインダッシュに設置が完了すると車両側より、電源が供給され、符号61及び符号3の接続コネクタよりデータの通信を行う。
【0028】
設置後の動作はステー取付けと同じ動作になる。
【符号の説明】
【0029】
1 PDA本体
2 PDA液晶・タッチパネル
3 車両ステー接続用コネクタ(メス)
11 PDA本体
12 車両ステー固定機構(メス)
21 車両ステー本体
22 PDA本体固定機構(オス)
23 PDA接続用コネクタ(オス)
24 車両ステー取り付け台
31 車両ステー
32 車両記憶装置との通信ケーブル
33 車両記憶装置
41 PDA本体
42 車両ステー
51 PDA本体
52 車両ステー
61 PDA接続用コネクタ(オス)
62 ストッパー
63 ツメ
71 外部記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両情報端末と携帯情報端末機能を合わせもつ、情報端末機において、車両にセットしたときは車両情報端末機として、取外した時は携帯情報端末として使用できる、情報端末機。
【請求項2】
前記、情報端末機において、車両にセットし個人認証機能を利用し盗難防止になる、情報端末機。
【請求項3】
前記、情報端末機において、車両にセットし個人認証機能を利用し、車両使用情報を運転者ごとに変更可能な情報端末機。
【請求項4】
前記、情報端末機において、車両のリコール情報及び電子制御ソフトの更新情報をマッチングさせ、リコール及び電子制御ソフトの更新情報を運転者に知らせることが出来る情報端末機。
【請求項5】
前記、情報端末機において、車体の車検及び法令点検などの情報を外部記憶装置に記憶させ、運転者が変わっても、情報端末機をセットすることで運転者に知らせることが出来る情報端末機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−231532(P2011−231532A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−103104(P2010−103104)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【出願人】(309043252)
【Fターム(参考)】