説明

携帯機器

【課題】 機器全体の剛性を高めて内部の部品を良好に保護することができる携帯機器を提供する。
【解決手段】 上部ケース1と下部ケース2との内外方向および上部ケース1と下部ケース2との周囲方向の各位置を規制して上部ケース1と下部ケース2とを結合する第1嵌合部11と、上部ケース1と中ケース3との内外方向および上部ケース1と中ケース3との周囲方向の各位置を規制して上部ケース1と中ケース3とを結合する第2嵌合部12と、を備えた。従って、第1嵌合部11と第2嵌合部12とによって上部ケース1、下部ケース2、中ケース3を相互に結合することができるので、機器全体の剛性を高めることができる。これにより外部から衝撃を受けた際に、上部ケース1、下部ケース2、中ケース3の全体で衝撃を受け止めることができるので、各ケース1〜3の変形や位置ずれを確実に防ぐことができると共に、内部の部品を良好に保護することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯情報端末機(PDA:パーソナル・デジタル・アシスタント)、携帯電話機などの携帯機器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、携帯電話機などの携帯機器においては、特許文献1に記載されているように、上部ケースと下部ケースとを備え、これら上部ケースと下部ケースとの内部にモジュールを組み込んだ構成のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−343751号公報
【0004】
この種の携帯機器は、上部ケースの外周部に嵌合リブを設け、下部ケースの外周部に上部ケースの嵌合リブが嵌合する嵌合溝部を設け、上部ケースと下部ケースとを重ね合わせた際に、嵌合リブと嵌合溝部とが互いに嵌合するように構成されている。この場合、嵌合リブと嵌合溝とは、ほぼ十字状に嵌合し、上部ケースと下部ケースとの内外方向とこれに直交する周囲方向との位置を規制するように形成されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の携帯機器では、上部ケースと下部ケースとを重ね合わせて、嵌合リブと嵌合溝部とを互いに嵌合させた状態で、上部ケースと下部ケースとの複数個所をねじ止めする構成であるから、上部ケースと下部ケースとの内部に組み込まれたモジュールが上部ケースと下部ケースとの剛性にほとんど寄与しないため、落下などの衝撃を受けた際に、モジュールが上部ケースと下部ケースとの内部で動き易く、モジュールの表示パネルや回路基板などの電子部品が破損し易いという問題がある。
【0006】
また、このような従来の携帯機器では、表示パネルの大画面化および高密度実装化に伴って上部ケースおよび下部ケースの各肉厚を薄く形成することが要望されているが、単に上部ケースと下部ケースとの肉厚を薄く形成しただけでは、上述した問題が生じ易くなるばかりか、外部からの衝撃によって機器全体がねじれ変形や反り変形を起し易くなるという問題が生じる。
【0007】
この発明が解決しようとする課題は、機器全体の剛性を高めて内部の部品を良好に保護することができる携帯機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、上部ケースと、この上部ケースの下部に配置される下部ケースと、前記上部ケースおよび前記下部ケースの内部に配置される中ケースとを備えた携帯機器において、前記上部ケースと前記下部ケースとの内外方向および前記上部ケースと前記下部ケースとの周囲方向の各位置を規制して前記上部ケースと前記下部ケースとを結合する第1嵌合部と、前記上部ケースと前記中ケースとの内外方向および前記上部ケースと前記中ケースとの周囲方向の各位置を規制して前記上部ケースと前記中ケースとを結合する第2嵌合部と、を備えていることを特徴とする携帯機器である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯機器において、前記第1嵌合部は、前記上部ケースの下面における周縁部に沿って設けられた枠状の外側リブと、前記下部ケースの上面における周縁部に沿って設けられて前記外側リブが嵌合する環状の溝部と、前記上部ケースにおける前記外側リブの内側に位置する内側リブに設けられた複数の切欠き溝と、前記下部ケースにおける前記環状の溝部の縁部に設けられて前記複数の切欠き溝に嵌合する複数の突起部とを備えていることを特徴とする携帯機器である。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の携帯機器において、前記第2嵌合部は、前記上部ケースの下面における周縁部に沿って設けられた複数の溝部と、前記中ケースの上面における周縁部に沿って設けられて前記複数の溝部に嵌合する複数の突起部とを備えていることを特徴とする携帯機器である。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の携帯機器において、前記中ケースの外周面には、前記上部ケースの前記外側リブの内側面に当接する突起状の当接部が設けられていることを特徴とする携帯機器である。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の携帯機器において、前記下部ケースと前記中ケースとの内外方向および前記下部ケースと前記中ケースとの周囲方向の各位置を規制して前記下部ケースと前記中ケースとを結合する第3嵌合部を備えていることを特徴とする携帯機器である。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の携帯機器において、前記第3嵌合部は、前記中ケースの下面における周縁部に沿って設けられた複数の突起部と、前記下部ケース内の周縁部に沿って設けられて前記複数の突起部が嵌合する複数の突起リブとを備えていることを特徴とする携帯機器。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の携帯機器において、前記上部ケースの内側面に着脱可能に固定されて、前記下部ケースがねじ止めされるねじ止め金具を備えていることを特徴とする携帯機器である。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、第1嵌合部によって上部ケースと下部ケースとの内外方向およびその周囲方向の各位置を規制して上部ケースと下部ケースとを結合させることができると共に、第2嵌合部によって上部ケースと中ケースとの内外方向およびその周囲方向の各位置を規制して上部ケースと中ケースとを結合させることができる。
【0016】
このため、上部ケース、下部ケース、中ケースを相互に結合することができるので、機器全体の剛性を高めることができ、これにより外部から衝撃を受けた際に、上部ケース、下部ケース、中ケースの全体で衝撃を受け止めることができるので、各ケースの変形や位置ずれを確実に防ぐことができると共に、内部に組み込まれた部品を良好に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明を携帯情報端末機に適用した一実施形態を示した正面図である。
【図2】図1に示された携帯情報端末機の側面図である。
【図3】図1に示された携帯情報端末機のA−A矢視における拡大断面図である。
【図4】図3に示された携帯情報端末機の要部を更に拡大して示した断面図である。
【図5】図1に示された携帯情報端末機を上部ケース、中ケース、下部ケースに分解して示した拡大斜視図である。
【図6】図5に示された携帯情報端末機において中ケースを斜め上側から見て示した分解斜視図である。
【図7】図5に示された携帯情報端末機において中ケースを取り外した状態を示した分解斜視図である。
【図8】図1に示された携帯情報端末機を斜め下側から見た状態で、一側部を破断して示した拡大斜視図である。
【図9】図1に示された携帯情報端末機のB−B矢視における拡大断面図である。
【図10】図9に示された携帯情報端末機の上部ケースとねじ止め金具とを分解して示した拡大斜視図である。
【図11】図10に示された携帯情報端末機において、上部ケースにねじ止め金具を取り付ける状態を示し、(a)はそのねじ止め金具を上部ケースの内側リブに設けられた取付溝に挿入する状態を示した図、(b)はそのねじ止め金具を上部ケースの取付溝に取り付けた状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図1〜図11を参照して、この発明を携帯情報端末機に適用した一実施形態について説明する。
この携帯情報端末機は、図1〜図3に示すように、上部ケース1と、この上部ケース1の下部に装着される下部ケース2と、上部ケース1および下部ケース2の内部に組み込まれる中ケース3とを備えている。
【0019】
この場合、中ケース3には、図1および図3に示すように、入力表示部4およびキーボード部5が、上部ケース1の上側に露出した状態で設けられている。また、この中ケース3には、図3および図4に示すように、回路基板6が設けられている。この回路基板6の下面には、図3〜図5に示すように、情報処理に必要な各種の電子部品7が入力表示部4の下側に対応して設けられている。
【0020】
入力表示部4は、図3および図4に示すように、透明なタッチパネル4aと表示パネル4bとを備えている。透明なタッチパネル4aは、その表面をタッチ操作することにより、情報が入力されるように構成されている。表示パネル4bは、液晶表示パネルやEL(エレクトロルミネッセンス)表示パネルなどの平面型の表示パネルからなり、透明なタッチパネル4aの下側に配置され、この状態で情報処理に伴う各種の情報を電気光学的に表示するように構成されている。
【0021】
これにより、入力表示部4は、表示パネル4bに表示された情報が透明タッチパネル4aを通して上方から見え、この表示パネル4bに表示された情報を見ながら透明なタッチパネル4aをタッチ操作するように構成されている。キーボード部5は、図1に示すように、文字キー、カーソルキー、ファンクションキーなどの情報処理に必要な各種のキーを備えている。
【0022】
また、上部ケース1には、図1、図5〜図7に示すように、表示開口部8aが入力表示部4に対応して設けられていると共に、キー開口部8bがキーボード部5に対応して設けられている。また、下部ケース2には、図5〜図8に示すように、電池収納部9がキーボード部5の下側に対応して設けられている。
【0023】
ところで、上部ケース1と下部ケース2とには、図3〜図7に示すように、その内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)および周囲方向(例えば、図1の前後方向である矢印Y方向)の各位置を規制して嵌合する第1嵌合部11が設けられており、上部ケース1と中ケース3とには、図3〜図6に示すように、その内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)および周囲方向(例えば、図1の前後方向である矢印Y方向)の各位置を規制して嵌合する第2嵌合部12が設けられている。
【0024】
第1嵌合部11は、図3〜図7に示すように、上部ケース1の下面における周縁部に沿って設けられた枠状の外側リブ13と、下部ケース2の上面における周縁部に沿って設けられて上部ケース1の外側リブ13が嵌合する環状の溝部14と、上部ケース1に設けられて外側リブ13よりも内側に位置する内側リブ15に設けられた複数の切欠き溝15aと、下部ケース2における環状の溝部14の縁部に設けられて上部ケース1の複数の切欠き溝15aに嵌合する複数の突起部16と、を備えている。この第1嵌合部11は、環状の溝部14内に防水パッキン17が装着されるように構成されている。
【0025】
これにより、第1嵌合部11は、図4および図7に示すように、上部ケース1の下に下部ケース2が取り付けられる際に、上部ケース1の枠状の外側リブ13が下部ケース2の環状の溝部14に挿入して嵌合することにより、上部ケース1と下部ケース2との内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)への変形を規制すると共に、下部ケース2の環状の溝部14内に装着された防水パッキン17を上部ケース1の枠状の外側リブ13が押し付けるように構成されている。
【0026】
この場合、防水パッキン17は、ゴムなどの弾性を有する材料からなるリング状のものであり、図3および図4に示すように、下部ケース2の環状の溝部14内に配置された状態で、上部ケース1の枠状の外側リブ13が下部ケース2の環状の溝部14に嵌合した際に、枠状の外側リブ13によって環状の溝部14内に押し付けられることにより、上部ケース1と下部ケース2との防水性を確保するように構成されている。
【0027】
また、この第1嵌合部11は、図4および図7に示すように、上部ケース1の下部に下部ケース2が取り付けられる際に、上部ケース1の内側リブ15に設けられた複数の切欠き溝15aに、下部ケース2における環状の溝部14の縁部に設けられた複数の突起部16がそれぞれ挿入して嵌合することにより、上部ケース1と下部ケース2との周囲方向(例えば、図1の前後方向である矢印Y方向)への位置ずれを規制するように構成されている。
【0028】
一方、第2嵌合部12は、図4〜図6に示すように、上部ケース1の内側リブ15よりも内側に位置する下面にその周縁部に沿って設けられた複数の溝部18と、中ケース3の上面における周縁部に沿って設けられて上部ケース1の複数の溝部18に嵌合する複数の突起部19とを備えている。この第2嵌合部12は、上部ケース1内に中ケース3が取り付けられる際に、上部ケース1の複数の溝部18に中ケース3の複数の突起部19がそれぞれ挿入して嵌合するように構成されている。
【0029】
これにより、第2嵌合部12は、図4〜図6に示すように、上部ケース1の複数の溝部18に中ケース3の複数の突起部19がそれぞれ挿入して嵌合することにより、上部ケース1と中ケース3との内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)への変形を規制すると共に、上部ケース1と中ケース3との周囲方向(例えば、図1の前後方向である矢印Y方向)への位置ずれを規制するように構成されている。
【0030】
この場合、中ケース3の外周面には、図4に示すように、上部ケース1に設けられた外側リブ13の内側面に当接する突起状の当接部20が設けられている。この中ケース3の当接部20は、上部ケース1の複数の溝部18に中ケース3の複数の突起部19がそれぞれ挿入して嵌合した際に、上部ケース1に設けられた枠状の外側リブ13の内側面に当接することにより、第1嵌合部11における上部ケース1の枠状の外側リブ13と下部ケース2の環状の溝部14とがその肉厚方向である内側方向(図4では右方向)への変形を規制するように構成されている。
【0031】
ところで、下部ケース2と中ケース3とには、図8に示すように、その内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)および周囲方向(例えば、図1の前後方向である矢印Y方向)の各位置を規制して嵌合する第3嵌合部21が設けられている。この第3嵌合部21は、中ケース3の下面における周縁部に沿って設けられた複数の突起部22と、下部ケース2内の周縁部に沿って設けられて中ケース3の複数の突起部22が嵌合する複数の突起リブ23とを備えている。
【0032】
これにより、第3嵌合部21は、図8に示すように、下部ケース2の複数の突起リブ23間に中ケース3の複数の突起部22がそれぞれ挿入して嵌合することにより、下部ケース2と中ケース3との内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)への変形を規制すると共に、下部ケース2と中ケース3との周囲方向(例えば、図1の前後方向である矢印Y方向)への位置ずれを規制するように構成されている。
【0033】
このような上部ケース1、下部ケース2、および中ケース3は、図8に示すように、上辺側、下辺側、およびその上下辺間の中間に位置する前後2箇所の合計8箇所が複数のねじ部材25によって結合されるように構成されている。すなわち、下部ケース2には、複数のねじ挿入孔26が上辺側、下辺側、およびその上下辺間の中間に位置する前後2箇所で、合計8箇所に設けられている。中ケース3には、入力表示部4の両側に位置する箇所、および電池収納部9に対応する箇所を除いて、複数のボス装着部27が下部ケース2のねじ挿入孔26に対応して設けられている。
【0034】
上部ケース1内には、図5〜図7に示すように、入力表示部4の両側に位置する2箇所のみを除いて、ねじ部材25が螺入するねじ孔を有する複数のボス28が、中ケース3のボス装着部27に対応して設けられている。この上部ケース1の各ボス28は、上部ケース1に中ケース3が配置された際に、中ケース3の各ボス装着部27に挿入されて、中ケース3の下部に配置された下部ケース2の各ねじ挿入孔26にそれぞれ対応するように構成されている。
【0035】
この場合、上部ケース1には、図9〜図11に示すように、一対のねじ止め金具30が入力表示部4の両側に位置する箇所において、下部ケース2のねじ挿入孔26に対応して設けられている。このねじ止め金具30は、図9および図11に示すように、上部ケース1内の内側リブ15に着脱可能に取り付けられ、その下端部が中ケース3の下側に延び、この延びた下端部が中ケース3の下面に沿って折り曲げられ、この折り曲げられた箇所にねじ孔31が設けられた構成になっている。
【0036】
すなわち、このねじ止め金具30は、図9および図10に示すように、金属板かなり、上部ケース1内の内側リブ15に対応する上部がL字形状の取付部30aに形成され、その下側に延びる中間部30bが上部ケース1内に向けて少し傾斜するように折り曲げられ、この中間部30bの下部に折曲部30cが上部ケース1内に向けてほぼ直角に折り曲げられ、この折曲部30cにねじ孔31が設けられた構成になっている。
【0037】
また、上部ケース1に設けられた内側リブ15には、図10および図11に示すように、ねじ止め金具30の取付部30aが着脱可能に取り付けられる取付溝32が設けられている。この取付溝32は、ねじ止め金具30の取付部30aが下側から挿入する挿入部32aと、ねじ止め金具30の取付部30aが上部ケースの前後方向(図11では左右方向)の一方(図11では右側)にスライドして係合する係合部32bとからなっている。
【0038】
これにより、ねじ止め金具30は、図11(a)および図11(b)に示すように、取付部30aが上部ケース1の内側リブ15に設けられた取付溝32の挿入部32aに下側から挿入し、この挿入された取付部30aが挿入部32aの上端部に到達した際に、取付部30aが上部ケース1の前後方向(図11では左右方向)の一方(図11では右側)にスライドすることにより、取付部30aが係合部32bに係合することにより、上部ケース1に取り付けられるように構成されている。
【0039】
また、このねじ止め金具30は、図9に示すように、上部ケース1内に中ケース3が配置された際に、折曲部30cが中ケース3の下側に位置し、この状態で上部ケース1の下部に下部ケース2が配置されると、この下部ケース2のねじ挿入孔26に折曲部30cのねじ孔31が対応し、このねじ孔31に下部ケース2のねじ挿入孔26から挿入されたねじ部材25が螺入して締め付けられることにより、入力表示部4の両側に位置する上部ケース1と下部ケース2とを結合するように構成されている。
【0040】
次に、このような携帯情報端末機を組み立てる場合について説明する。
まず、図5および図6に示すように、中ケース3に入力表示部4、キーボード部5、および回路基板6を取り付ける。このときには、予め、図5に示すように、回路基板6の下面に各種の電子部品7を取り付ける。そして、この回路基板6に入力表示部4およびキーボード部5を電気的に接続する。
【0041】
次いで、上部ケース1における入力表示部4の両側に位置する箇所に、図10および図11に示すように、ねじ止め金具30を取り付ける。このときには、図11(a)に示すように、ねじ止め金具30の取付部30aを上部ケース1の内側リブ15に設けられた取付溝32の挿入部32aに下側から挿入する。
【0042】
そして、このねじ止め金具30の取付部30aが取付溝32の挿入部32aの上端部に到達した際には、図11(b)に示すように、ねじ止め金具30の取付部30aを上部ケース1の前後方向(図11では左右方向)の一方(図11では右方向)にスライドさせて、ねじ止め金具30の取付部30aを取付溝32の係合部32bに係合させる。これにより、ねじ止め金具30が上部ケース1に取り付けられる。
【0043】
この後、中ケース3を上部ケース1内に配置する。このときには、上部ケース1に設けられた一対のねじ止め金具30の間に中ケース3を挿入させて、一対のねじ止め金具30の各折曲部30cを中ケース3の下側に位置させて配置する。また、このときには、入力表示部4を上部ケース1の表示開口部8aに対応させると共に、キーボード部5を上部ケース1のキー開口部8bに対応させる。
【0044】
この状態で、上部ケース1の各ボス28と中ケース3の各ボス装着部27とを対応させて、上部ケース1と中ケース3とを第2嵌合部12によって結合させる。このときには、図6に示すように、上部ケース1の下面における周縁部に沿って設けられた複数の溝部18に、中ケース3の上面における周縁部に沿って設けられた複数の突起部19をそれぞれ挿入して嵌合させる。
【0045】
これにより、上部ケース1と下部ケース3とは、その各側面部の肉厚方向である内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)への変形が規制されると共に、上部ケース1と中ケース3との周囲方向(例えば、図1の前後方向である矢印Y方向)への位置ずれが規制され、この状態で結合される。
【0046】
また、このときには、図4に示すように、中ケース3の外周面に設けられた突起状の当接部20が、上部ケース1に設けられた枠状の外側リブ13の内側面に当接する。これによっても、上部ケース1と中ケース3とは、上部ケース1の枠状の外側リブ13と下部ケース2の環状の溝部14とがその肉厚方向である内側方向(図4では右方向)への変形が規制された状態で接合される。
【0047】
このように上部ケース1に中ケース3が結合された際には、上部ケース1の各ボス28が中ケース3の各ボス装着部27に挿入し、入力表示部4の周縁部が上部ケース1の表示開口部8aの内周部に接触して表示開口部8aから上部ケース1の外部に露出すると共に、キーボード部5の各キーが上部ケース1の各キー開口部8b内に挿入して上部ケース1の外部に露出する。
【0048】
次いで、下部ケース2の環状の溝部14内に防水パッキン17を装着する。この状態で、図3および図4に示すように、中ケース3が結合された上部ケース1と下部ケース2とを第1嵌合部11によって結合させると共に、図8に示すように、下部ケース2と中ケース3とを第3嵌合部21によって結合させる。
【0049】
このときには、図4および図7に示すように、上部ケース1の下面における周縁部に沿って設けられた枠状の外側リブ13を、下部ケース2の上面における周縁部に沿って設けられた環状の溝部14に挿入して嵌合させると共に、上部ケース1の内側リブ15に設けられた複数の切欠き溝15aに、下部ケース2における環状の溝部14の縁部に設けられた複数の突起部16を挿入して嵌合させる。
【0050】
これにより、上部ケース1と下部ケース2とは、上部ケース1の枠状の外側リブ13が下部ケース2の環状の溝部14に挿入して嵌合することにより、上部ケース1と下部ケース2との各側面部の肉厚方向である内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)への変形が規制された状態で結合される。
【0051】
これと同時に、上部ケース1と下部ケース2とは、上部ケース1の内側リブ15に設けられた複数の切欠き溝15aに、下部ケース2における環状の溝部14の縁部に設けられた複数の突起部16がそれぞれ挿入して嵌合することにより、上部ケース1と下部ケース2との周囲方向(例えば、図1の前後方向である矢印Y方向)への位置ずれが規制された状態で結合される。
【0052】
また、このように上部ケース1と下部ケース2とが結合される際には、図4に示すように、上部ケース1の枠状の外側リブ13が下部ケース2の環状の溝部14に挿入することにより、下部ケース2の環状の溝部14内に装着された防水パッキン17が上部ケース1の枠状の外側リブ13によって押し付けられる。
【0053】
さらに、このように上部ケース1と下部ケース2とが結合される際には、図8に示すように、下部ケース2と中ケース3とが第3嵌合部21によって結合される。このときには、下部ケース2の下面における周縁部に沿って設けられた複数の突起リブ23間に、中ケース3の下面における周縁部に沿って設けられた複数の突起部22がそれぞれ挿入して嵌合する。
【0054】
これにより、下部ケース2と中ケース3とは、その各側面部の肉厚方向である内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)への変形が規制されると共に、下部ケース2と中ケース3との周囲方向(例えば、図1の前後方向である矢印Y方向)への位置ずれが規制され、この状態で結合される。
【0055】
この後、下部ケース2の各ねじ挿入孔26にねじ部材25をそれぞれ下側から挿入させて上部ケース1の各ボス28のねじ孔および一対のねじ止め金具30の各ねじ孔31に螺入させて締め付ける。これにより、上部ケース1と下部ケース2とが第1嵌合部11によって強固に結合されると共に、上部ケース1と中ケース3とが第2嵌合部12によって強固に結合されるほか、下部ケース2と中ケース3とが第3嵌合部21によって強固に結合される。これにより、上部ケース1、下部ケース2、および中ケース3の全体の剛性が確保される
【0056】
このときには、図10および図11に示すように、一対のねじ止め金具30が金属板からなり、このねじ止め金具30の取付部30aが入力表示部4の両側に位置する上部ケース1の内側リブ15に設けられた取付溝32に取り付けられ、この状態でねじ止め金具30の折曲部30cが中ケース3の下側に位置していることにより、入力表示部4の表示面積を大きくして、この入力表示部4の両側に位置する箇所における上部ケース1と中ケース3との間の隙間が狭くても、上部ケース1と下部ケース2とが強固に結合される。
【0057】
また、このように、上部ケース1、下部ケース2、中ケース3が強固に結合された際には、図4に示すように、上部ケース1の枠状の外側リブ13が下部ケース2の環状の溝部14内に装着された防水パッキン17を更に強く押すので、上部ケース1と下部ケース2との防水が確実になる。
【0058】
このように、この携帯情報端末機によれば、上部ケース1と下部ケース2との内外方向および上部ケース1と下部ケース2との周囲方向の各位置を規制して上部ケース1と下部ケース2とを結合する第1嵌合部11と、上部ケース1と中ケース3との内外方向および上部ケース1と中ケース3との周囲方向の各位置を規制して上部ケース1と中ケース3とを結合する第2嵌合部12と、を備えていることにより、機器全体の剛性を高めて、内部に組み込まれた入力表示部4、キーボード部5、回路基板6、およびその電子部品7などの内部部品を良好に保護することができる。
【0059】
すなわち、この携帯情報端末機では、第1嵌合部11によって上部ケース1と下部ケース2との内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)およびその周囲方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)の各位置を規制して上部ケース1と下部ケース2とを結合させることができると共に、第2嵌合部12によって上部ケース1と中ケース3との内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)およびその周囲方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)の各位置を規制して上部ケース1と中ケース3とを結合させることができる。
【0060】
このため、上部ケース1、下部ケース2、中ケース3を相互に結合することができるので、機器全体の剛性を高めることができ、これにより外部から衝撃を受けた際に、上部ケース1、下部ケース2、中ケース3の全体で衝撃を受け止めることができるので、各ケース1〜3の変形や位置ずれを確実に防ぐことができると共に、内部に組み込まれた入力表示部4、キーボード部5、回路基板6、およびその電子部品7などの内部部品を良好に保護することができる。
【0061】
この場合、第1嵌合部11は、上部ケース1の下面における周縁部に沿って設けられた枠状の外側リブ13と、下部ケース2の上面における周縁部に沿って設けられて上部ケース1の枠状の外側リブ13が嵌合する環状の溝部14と、上部ケース1における外側リブ13の内側に位置する内側リブ15に設けられた複数の切欠き溝15aと、下部ケース2における環状の溝部14の縁部に設けられて上部ケース1の複数の切欠き溝15aに嵌合する複数の突起部16とを備えているので、上部ケース1と下部ケース2とを確実に且つ強固に結合させることができる。
【0062】
すなわち、第1嵌合部11は、上部ケース1と下部ケース2とが結合される際に、上部ケース1の枠状の外側リブ13が下部ケース2の環状の溝部14に挿入して嵌合することにより、上部ケース1と下部ケース2との各側面部の肉厚方向である内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)への変形を規制することができるので、落下など衝撃を受けた際に、上部ケース1と下部ケース2とがその側面部の肉厚方向である内外方向に変形するのを確実に且つ良好に防ぐことができる。
【0063】
また、この第1嵌合部11は、上部ケース1と下部ケース2とが結合される際に、上部ケース1の内側リブ15に設けられた複数の切欠き溝15aに、下部ケース2における環状の溝部14の縁部に設けられた複数の突起部16がそれぞれ挿入して嵌合することにより、上部ケース1と下部ケース2との周囲方向(例えば、図1の前後方向である矢印Y方向)への位置ずれを規制することができるので、落下など衝撃を受けた際に、上部ケース1と下部ケース2とがその周囲方向に沿って位置ずれするのを確実に且つ良好に防ぐことができる。
【0064】
この場合、下部ケース2の環状の溝部14内に防水パッキン17が装着された状態で、上部ケース1と下部ケース2とが結合された際には、上部ケース1の枠状の外側リブ13が下部ケース2の環状の溝部14に挿入して、枠状の外側リブ13が防水パッキン17を環状の溝部14内に押し付けるので、上部ケース1と下部ケース2との防水性を確保することができる。
【0065】
また、第2嵌合部12は、上部ケース1の下面における周縁部に沿って設けられた複数の溝部18と、中ケース3の上面における周縁部に沿って設けられて上部ケース1の複数の溝部18に嵌合する複数の突起部19とを備えているので、上部ケース1と中ケース3とが結合される際に、上部ケース1の複数の溝部18に中ケース3の複数の突起部19がそれぞれ挿入して嵌合することにより、上部ケース1と中ケース3との各側面部の肉厚方向である内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)への変形を規制することができると共に、上部ケース1と中ケース3との周囲方向(例えば、図1の前後方向である矢印Y方向)への位置ずれを規制することができる。
【0066】
すなわち、第2嵌合部12は、上部ケース1の複数の溝部18に中ケース3の複数の突起部19がそれぞれ挿入して嵌合すると、上部ケース1と中ケース3との各側面部の肉厚方向である内外方向への変形が規制されると共に、上部ケース1と中ケース3との周囲方向への位置ずれが規制されるので、落下など衝撃を受けた際に、上部ケース1と中ケース3とがその各側面部の肉厚方向である内外方向に変形するのを確実に且つ良好に防ぐことができると共に、上部ケース1と中ケース3とがその周囲方向に沿って位置ずれするのを確実に且つ良好に防ぐことができる。
【0067】
この場合、中ケース3の外周面には、上部ケース1の枠状の外側リブ13の内側面に当接する突起状の当接部20が設けられているので、上部ケース1の複数の溝部18に中ケース3の複数の突起部19がそれぞれ挿入して嵌合した際に、中ケース3の当接部20が上部ケース1の外側リブ13の内側面に当接することにより、第1嵌合部11における上部ケース1の外側リブ13と下部ケース2の環状の溝部14とがその肉厚方向である内側方向に変形するのを確実に且つ強固に規制することができ、これによっても上部ケース1、下部ケース2、中ケース3がその内外方向に変形するのを確実に且つ良好に防ぐことができる。
【0068】
また、この携帯情報端末機では、下部ケース2と中ケース3との内外方向および下部ケース2と中ケース3との周囲方向の各位置を規制して下部ケース2と中ケース3とを結合する第3嵌合部21を備えているので、この第3嵌合部21によって下部ケース2と中ケース3との内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)およびその周囲方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)の各位置を規制して下部ケース2と中ケース3とを結合させることができる。
【0069】
この場合、第3嵌合部21は、中ケース3の下面における周縁部に沿って設けられた複数の突起部22と、下部ケース2内の周縁部に沿って設けられて中ケース3の複数の突起部22が嵌合する複数の突起リブ23とを備えているので、下部ケース2と中ケース3とが結合される際に、下部ケース2の複数の突起リブ23間に中ケース3の複数の突起部22がそれぞれ挿入して嵌合することにより、下部ケース2と中ケース3との各側面部の肉厚方向である内外方向(例えば、図1の幅方向である矢印X方向)への変形を規制することができると共に、下部ケース2と中ケース3との周囲方向(例えば、図1の前後方向である矢印Y方向)への位置ずれを規制することができる。
【0070】
すなわち、第3嵌合部21は、下部ケース2の複数の突起リブ23間に中ケース3の複数の突起部22がそれぞれ挿入して嵌合すると、下部ケース2と中ケース3との各側面部の肉厚方向である内外方向への変形が規制されると共に、下部ケース2と中ケース3との周囲方向への位置ずれが規制されるので、落下など衝撃を受けた際に、下部ケース2と中ケース3とがその各側面部の肉厚方向である内外方向に変形するのを確実に且つ良好に防ぐことができると共に、下部ケース1と中ケース3とがその周囲方向に沿って位置ずれするのを確実に且つ良好に防ぐことができる。
【0071】
このように、この携帯情報端末機では、第1嵌合部11と第2嵌合部12と第3嵌合部21とによって上部ケース1、下部ケース2、中ケース3を相互に且つ強固に結合することができるので、機器全体の剛性を、より一層、高めることができる。これにより、外部から衝撃を受けた際に、上部ケース1、下部ケース2、中ケース3の全体のねじれ変形を更に確実に防ぐことができると共に、上部ケース1、下部ケース2、および中ケース3の相互の位置ずれによる反り変形を確実に且つ良好に防ぐことができる。
【0072】
さらに、この携帯情報端末機では、上部ケース1、下部ケース2、および中ケース3の複数個所がねじ部材25によって相互に締結されていることにより、上部ケース1、下部ケース2、および中ケース3を第1〜第3の各嵌合部11、12、21によって、より強固に結合することができるので、落下などの衝撃を受けた際に、上部ケース1、下部ケース2、および中ケース3の全体のねじれ変形を確実に且つ良好に防ぐことができると共に、上部ケース1、下部ケース2、および中ケース3の相互の位置ずれによる反り変形を確実に且つ良好に防ぐことができる。
【0073】
この場合、上部ケース1内の側面には、下部ケース2がねじ止めされるねじ止め金具30が着脱可能に固定されているので、このねじ止め金具30によって下部ケース2を上部ケース1に対して確実に且つ強固に取り付けることができる。このねじ止め金具30は、金属板かなり、上部ケース1の内側リブ15に設けられた取付溝32に取り付けられ、ねじ止め金具30の折曲部30bが中ケース3の下側に位置して、この折曲部30cのねじ孔31が下部ケース2のねじ挿入孔26に対応することにより、ねじ部材25によって下部ケース2を上部ケース1に対して確実に且つ良好に締結することができる。
【0074】
すなわち、このねじ止め金具30は、金属板を折り曲げ加工した構成であるから、上部ケース1の内側リブ15に設けられた取付溝32に取り付けられた際に、上部ケース1の側面と中ケース3の側面との間の僅かな隙間を通り抜けることができ、この通り抜けた下端部の折曲部30bを中ケース3の下側に位置させることができ、この状態で下部ケース2のねじ挿入孔26を通してねじ部材25を折曲部30cのねじ孔31に螺入させることができるので、下部ケース2を上部ケース1に対して確実に且つ強固に締結することができる。
【0075】
このため、中ケース3の側面を上部ケース1の側面に接近させることができるので、上部ケース1内に配置される中ケース3を最大限に大きく形成することができ、これに伴って中ケース3に組み込まれる入力表示部4を最大限に大きくすることができ、これにより入力表示部4の入力表示面の面積を大きくすることができるので、使い勝手が良いばかりか、外観的にもデザイン的にも好ましいものを提供することができる。
【0076】
このように、入力表示部4および中ケース3を最大限に大きく形成しても、この入力表示部4の両側に位置する箇所の上部ケース1と下部ケース2とをねじ止め金具30によって確実に且つ強固に締結することができるので、落下などの衝撃を受けても、その衝撃によって入力表示部4の両側に位置する箇所の上部ケース1と下部ケース2とが変形や位置ずれを起こすのを防ぐことができ、これにより入力表示部4を良好に保護することができる。
【0077】
なお、上述した実施形態では、携帯情報端末機に適用した場合について述べたが、必ずしも携帯情報端末機である必要はなく、例えば携帯電話機、電子辞書、携帯型の音楽プレーヤなどの各種の携帯型の携帯機器に広く適用することができる。
【符号の説明】
【0078】
1 上部ケース
2 下部ケース
3 中ケース
4 入力表示部
5 キーボード部
11 第1嵌合部
12 第2嵌合部
13 第1嵌合部の外側リブ
14 第1嵌合部の溝部
15 第1嵌合部の内側リブ
15a 内側リブの切欠き溝
16 環状の溝部の突起部
17 防水パッキン
18 第2嵌合部の溝部
19 第2嵌合部の突起部
20 中ケースの当接部
21 第3嵌合部
22 第3嵌合部の突起部
23 第3嵌合部の突起リブ
25 ねじ部材
26 ねじ挿入孔
27 ボス装着部
28 ボス
30 ねじ止め金具
31 ねじ孔
32 上部ケースの取付溝


【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部ケースと、この上部ケースの下部に配置される下部ケースと、前記上部ケースおよび前記下部ケースの内部に配置される中ケースとを備えた携帯機器において、
前記上部ケースと前記下部ケースとの内外方向および前記上部ケースと前記下部ケースとの周囲方向の各位置を規制して前記上部ケースと前記下部ケースとを結合する第1嵌合部と、
前記上部ケースと前記中ケースとの内外方向および前記上部ケースと前記中ケースとの周囲方向の各位置を規制して前記上部ケースと前記中ケースとを結合する第2嵌合部と、
を備えていることを特徴とする携帯機器。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯機器において、前記第1嵌合部は、前記上部ケースの下面における周縁部に沿って設けられた枠状の外側リブと、前記下部ケースの上面における周縁部に沿って設けられて前記外側リブが嵌合する環状の溝部と、前記上部ケースにおける前記外側リブの内側に位置する内側リブに設けられた複数の切欠き溝と、前記下部ケースにおける前記環状の溝部の縁部に設けられて前記複数の切欠き溝に嵌合する複数の突起部とを備えていることを特徴とする携帯機器。
【請求項3】
請求項1に記載の携帯機器において、前記第2嵌合部は、前記上部ケースの下面における周縁部に沿って設けられた複数の溝部と、前記中ケースの上面における周縁部に沿って設けられて前記複数の溝部に嵌合する複数の突起部とを備えていることを特徴とする携帯機器。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の携帯機器において、前記中ケースの外周面には、前記上部ケースの前記外側リブの内側面に当接する突起状の当接部が設けられていることを特徴とする携帯機器。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の携帯機器において、前記下部ケースと前記中ケースとの内外方向および前記下部ケースと前記中ケースとの周囲方向の各位置を規制して前記下部ケースと前記中ケースとを結合する第3嵌合部を備えていることを特徴とする携帯機器。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯機器において、前記第3嵌合部は、前記中ケースの下面における周縁部に沿って設けられた複数の突起部と、前記下部ケース内の周縁部に沿って設けられて前記複数の突起部が嵌合する複数の突起リブとを備えていることを特徴とする携帯機器。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載の携帯機器において、前記上部ケースの内側面に着脱可能に固定されて、前記下部ケースがねじ止めされるねじ止め金具を備えていることを特徴とする携帯機器。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−138734(P2012−138734A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−289293(P2010−289293)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】