説明

携帯用ヘッドレストクッション

【課題】携帯用ヘッドレストクッションに関し、旅行や出張などのように長距離を移動するときに簡単に持ち運びができ、髪の毛が押しつぶされ髪型が乱れることを防止することができ、指圧機能が加えられる。
【解決手段】携帯用ヘッドレストクッション100は、長方形の平たい支え台10と、複数の支柱部20と、複数の頭部22とを含んで構成される。支柱部20は、支え台の上面に上向き突出した円柱形態で形成され、互いに離隔されるように配置される。頭部22は、支え台10の上端に半円球の形態に形成され、使用者の頭に当たる部位である。支え台10の底面には、すべり防止構造を有する底板14が形成され、支柱部20は、指を一方向にすぼめた形態で配置される。頭部22の表面は、支え台10の中央に向け下向き傾斜した形態で形成され、凹凸面で形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用ヘッドレストクッションに関し、より詳しくは、使用するときに髪の毛が押しつぶされ髪型が乱れることを防止することができる携帯用ヘッドレストクッションに関する。
【背景技術】
【0002】
旅行や出張などの目的で、バス、電車、飛行機などの交通手段を利用して長距離を移動すると、椅子に座ったままうたた寝する場合がしばしばある。ところが、起きてみたら髪の毛が押しつぶされるか、蜂の巣のように髪が乱れることがしばしばある。しかし、移動中の状態ではきちんと髪型を戻すことができないため、大変困難である。
【0003】
現在、携帯用のまくらやネックレストの用途で、旅行客や長距離移動者向けの多様な商品が開発され製品化されている。ところが、髪が押しつぶされ髪型が乱れることを防止する用途に特化した製品は、開発されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、旅行や出張などの長距離移動時に簡単に持ち運び可能な携帯用ヘッドレストクッションを提供することである。
【0005】
本発明の他の目的は、髪の毛が押しつぶされ、髪型が乱れることを防止することができる携帯用ヘッドレストクッションを提供することである。
【0006】
本発明のさらに他の目的は、指圧機能が加えられた携帯用ヘッドレストクッションを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するために、本発明は、次のような構成の携帯用ヘッドレストクッションを提供する。
【0008】
本発明の携帯用ヘッドレストクッションは、長方形の平たい支え台と、複数の支柱部と、複数の頭部とからなる。前記複数の支柱部は、それぞれ前記支え台の上面に上向き突出した円柱形態に形成され、互いに離隔されるように配置される。前記複数の頭部は、それぞれ支柱部の上端に半球形で形成され、使用者の頭に当たる部位である。
【0009】
本発明の携帯用ヘッドレストクッションは、さらに底板を含んでもよい。前記底板は、前記支え台の底面に前記支え台と同じ形態に形成され、すべり防止構造を有する。
【0010】
また、本発明の携帯用ヘッドレストクッションにおいて、前記複数の支柱部は全部で5個であり、指を一方向にすぼめた状態に配置されている。
【0011】
また、本発明の携帯用ヘッドレストクッションにおいて、前記頭部の表面は、前記支え台の中央に向け下向き傾斜した形態で形成される。
【0012】
また、本発明の携帯用ヘッドレストクッションにおいて、前記頭部の表面は、凹凸面で形成される。
【0013】
また、本発明の携帯用ヘッドレストクッションにおいて、前記支え台の上面は、滑らかな面で形成される。
【0014】
また、本発明の携帯用ヘッドレストクッションにおいて、前記支え台の片隅には連結口が形成され、前記連結口に差し込まれる固定手段をさらに含んでもよい。
【0015】
また、本発明の携帯用ヘッドレストクッションにおいて、前記支柱部と前記頭部を被せる形態で、前記支え台の側面に結合可能なケースをさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明の携帯用ヘッドレストクッションは、旅行や出張などのような長距離移動時に簡単に携帯が可能なだけでなく、家庭用でも十分に使用することができるという利点がある。
【0017】
特に、本発明の携帯用ヘッドレストクッションは、支柱部の上部に形成された頭部がまるで指先で頭を支えるような役割をするため、髪の毛が押しつぶされ、髪型が乱れることを防止することができるという効果がある。
【0018】
また、本発明の携帯用ヘッドレストクッションは、頭皮に当たる部位である頭部の表面を凹凸面で形成し、指圧やマッサージの効果を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態にかかる携帯用ヘッドレストクッションの平面図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる携帯用ヘッドレストクッションの正面図である。
【図3】本発明の実施形態にかかる携帯用ヘッドレストクッションの底板を示す底面斜視図である。
【図4】本発明の実施形態にかかる携帯用ヘッドレストクッションの使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態をさらに詳細に説明する。ただし、実例形態を説明するに当たり、本発明が属する技術分野でよく知られているか、本発明と直接関連がない事項に対しては、本発明の核心を明確に伝達するために説明を省略する。
【0021】
一方、添付図面において一部の構成要素は、過剰に表現されるか省略され、または概略的に示されており、各構成要素の大きさは実際の大きさを全面的に反映するものではない。添付図面において、同一するか対応する構成要素には、同一の参照番号を付与する。
【0022】
図1と図2は、本発明の実施形態にかかる携帯用ヘッドレストクッションの平面図と正面図である。また、図3は、本発明の実施形態にかかる携帯用ヘッドレストクッションの底板を示す底面斜視図であり、図4は、本発明の実施形態にかかる携帯用ヘッドレストクッションの使用状態図である。
【0023】
図1ないし図4を参照すると、携帯用ヘッドレストクッション100は、支え台10と、複数の支柱部20と、複数の頭部22とからなる。
【0024】
支え台10は、長方形の平たい台である。図1の平面図を参照すると、支え台10は、横8.0cm×縦5.0cmの長方形である。ところが、支え台10の大きさは、特定の大きさに限定されるものではなく、多様に設計可能である。支え台10は、フレキシブル(flexible)のプラスチック素材で形成されることが好ましい。しかし、支え台10の素材は、必ずしもプラスチック素材に限定されるものではなく、堅固であるが、硬くなく、フレキシブルな素材であれば、適用可能である。また、支え台10の上面12は、髪の毛などの異物がよくつかないように、滑らかな面で形成することが好ましい。
【0025】
支柱部20は、複数個(例えば、5個)で構成される。それぞれの支柱部20は、支え台10の上面12に上向き突出した円柱形態で形成される。例えば、支柱部20の1つの直径は0.8〜1.0cmであり、高さは3.0〜5.0cmであるが、必ずしもこれに限定されるものではない。また、支柱部20は、互いに離隔されるように配置される。好ましくは、図1と図2に示されるように、指を野球グローブのように開き、一方向にすぼめた状態のように、全部で5個の支柱部20を配置してもよい。支柱部20は、支え台10と同様にフレキシブルのプラスチック素材で形成される。しかし、支柱部20の素材は、必ずしもプラスチックに限定されるものではなく、堅固であるが、硬くなく、フレキシブルな素材であれば、適用可能である。例えば、シリコンも支柱部20の素材として使用可能である。また、支柱部20は、強度を補完するために、中心に鉄芯(図示省略)を入れる形態であってもよい。支え台10と支柱部20は、成型モールドを用いて一体化した形態で製造してもよく、支え台10とそれぞれの支柱部20を別々に成型した後、互いに接合する方式で製造してもよい。
【0026】
頭部22は、それぞれの支柱部20の上段に半球形(例えば、楕円形態)で形成される。頭部22の直径は、例えば、長いほうが1.5〜2.0cmであり、短いほうは略1.0cmである。ところが、頭部22の形態および大きさが、必ずしも上記した寸法に限定されるものではない。図4に示されたように、使用者が椅子40にすわり頭50を付けるとき、頭部22は、使用者の頭50に実際に当たる部位に該当する。上述したように、指の形態に全部で5個の支柱部20が配置されるとき、頭部22は、まるで5本の指先で頭50を支えるような役割をする。また、頭部22の表面は、凹凸面で形成されてもよい。頭部22の凹凸な表面は、使用者の頭皮に当たり指圧やマッサージの効果を与えることができる。また、図2に示されたように、それぞれの頭部22は、内側に下向き傾斜した形態で形成される。すなわち、頭部22の表面は、支え台10の中央に向け下向き傾斜した形態であってもよい。このようにすれば、後頭部の屈曲形状に合っているので、使用者がさらに快適な気持ちを持つことができる。頭部22は、例えば、支柱部20の上端にシリコンを塗布し硬化する方式で製造してもよく、支柱部20と一体で成型し製造してもよい。頭部22の表面加工は、エンボス加工などのような公知の技術を用いて行うことができる。
【0027】
一方、支え台10の底面には、底板14が形成される。底板14は、支え台10と同様に長方形であり、すべり防止構造を有するように形成される。底板14のすべり防止構造とは、図3に示されたように、洗濯板のような表面構造を有するもので、図4に示されたように、椅子40にもたれて使用するとき滑らないようにするためのものである。底板14は、例えば、シリコンを塗布し硬化した後、表面加工をする方式で製造してもよい。しかし、底板14の模様、素材、製造方法は、必ずしもこれに限定されるものではなく、多様に変形することが可能である。
【0028】
図1に示されたように、支え台10の片隅には、連結口16が形成される。連結口16には、クリップ34付きのスプリング32や紐などの固定手段が差し込まれる。この固定手段により、携帯用ヘッドレストクッション100を使用者の襟などに固定することができる。連結口16の取付け位置は、支え台10の片隅に限定されず、その数も1つに限定されない。連結口16の取付け位置、数、形状などは、必要に応じて多様に変形することが可能である。また、連結口16に差し込まれる固定手段としては、例示されているスプリング32とクリップ34のほかにベルト(図示省略)を使用してもよい。この場合、ベルトを使用者の襟などに固定するのではなく、椅子に差し込んで固定する方式である。
【0029】
本発明の携帯用ヘッドレストクッション100は、ケース30とそれらを入れる袋(図示省略)をさらに含んでもよい。図2に示されるように、ケース30は、携帯用ヘッドレストクッションを携帯するか保管するとき、支柱部20と頭部22を全部被せる形態で支え台10の側面に結合される。袋(図示省略)は、単純に携帯用ヘッドレストクッション100を入れるような普通の袋である。ケース30や袋(又は二つ)を使用すると、携帯用ヘッドレストクッション100の携帯がより簡単でかつ衛生的であり、保管するときにホコリ等がつくことを防止することができ、携帯と保管の時に破損することを防止することができる。ケース30は、例えば、プラスチック素材で製造してもよく、袋は、例えば、織物の素材で製造してもよい。
【0030】
一方、本発明の携帯用ヘッドレストクッション100は、必ずしも携帯用だけにその用途が限定されるものではなく、家庭用でも適用可能である。例えば、リビングのソファーにもたれて座る場合、本発明の携帯用ヘッドレストクッション100を使用することができる。
【0031】
一方、本明細書と図面に開示されている本発明の実施形態は、本発明の技術内容を容易に説明し、本発明の理解を助けるために特定例を提示しただけで、本発明の範囲を限定するものではない。ここに開示されている実施例の以外にも本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であることは、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者には自明のことである。
【符号の説明】
【0032】
100:携帯用ヘッドレストクッション
10:支え台
12:支え台の上面
14:底板
16:連結口
20:支柱部
22:頭部
30:ケース
32:スプリング
34:クリップ
40:椅子
50:頭

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形の平たい支え台と、
それぞれ前記支え台の上面に上向き突出した円柱形態に形成され、互いに離隔されるように配置される複数の支柱部と、
それぞれ前記支柱部の上端に半円球の形態に形成され、使用者の頭部に当たる部位である複数の頭部と、
を含むことを特徴とする携帯用ヘッドレストクッション。
【請求項2】
前記支え台の底面に前記支え台と同一形態に形成され、すべり防止構造を有する底板をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯用ヘッドレストクッション。
【請求項3】
前記複数の支柱部は、全部で5個であり、指を一方向にすぼめた形態で配置されることを特徴とする請求項1に記載の携帯用ヘッドレストクッション。
【請求項4】
前記頭部の表面は、前記支え台の中央に向け下向き傾斜した形態で形成されることを特徴とする請求項1に記載の携帯用ヘッドレストクッション。
【請求項5】
前記頭部の表面は、凹凸面で形成されることを特徴とする請求項1に記載の携帯用ヘッドレストクッション。
【請求項6】
前記支え台の上面は、滑らかな面で形成されることを特徴とする請求項1に記載の携帯用ヘッドレストクッション。
【請求項7】
前記支え台の片隅には連結口が形成され、前記連結口に差し込まれる固定手段をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯用ヘッドレストクッション。
【請求項8】
前記支柱部と前記頭部を被せる形態で前記支え台の側面に結合可能なケースをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯用ヘッドレストクッション。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−200610(P2012−200610A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−86859(P2012−86859)
【出願日】平成24年3月21日(2012.3.21)
【出願人】(512090364)
【氏名又は名称原語表記】KIM,Yeoran
【Fターム(参考)】