説明

携帯端末装置およびデータ再生方法

【課題】アプリケーションが生成したデータファイルの内容を簡単な操作で確認可能な携帯端末装置を提供する。
【解決手段】携帯端末装置が、画像を表示する表示部と、ユーザによる操作を検出する操作制御部と、データファイルを生成し、保存する第1のアプリケーション部と、前記データファイルを再生する第2のアプリケーション部と、前記第1のアプリケーション部によりデータファイルが保存されると、該データファイルを表すアイコンを前記表示部が表示する着信待機画面に表示させるアイコン生成管理部と、前記操作制御部により前記アイコンを選択する操作が検出されると、該アイコンによって表されるデータファイルを前記第2のアプリケーション部に再生させるアプリ起動部とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置およびデータ再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
データファイルを生成し保存する携帯端末装置において、保存されたデータファイルの内容を確認する操作方法として、携帯端末装置の画面上にメニュー画面を表示し、メニュー画面中から順次項目を選択することによって、内容を確認したいデータファイルを選択する方法がある。例えば、トップメニューから「保存ファイル」を選択すると、データが保存された位置を選択するメニューが表示される。データが保存された位置として「本体」を選択すると、ファイルの大分類を選択するメニューが表示される。ファイルの大分類として「静止画像」を選択すると、ファイルの小分類を選択するメニューが表示される。
【0003】
ファイルの小分類として「写真画像」を選択すると、写真画像ファイルの一覧が表示される。一覧から内容を確認したいデータファイルを選択すると、データファイルの種類に応じたアプリケーション、例えば静止画像のビューアが起動され、データファイルの内容を確認することができる。あるいは、トップメニューからアプリケーションとして「メール」を選択すると、メールに関する操作メニューが表示される。受信メールを確認する操作である「メールボックス」を選択すると、メールの保存場所であるフォルダのメニューが表示される。確認したいメールの保存場所として「フォルダ1」を選択すると、フォルダ1中のメールの一覧が表示される。一覧から内容を確認したいメールを選択すると、選択したメールのメッセージが表示され、内容を確認することができる。
【0004】
また、上記操作を簡単に行うために、特定の選択操作を操作キーに割り当てる方法もある。例えば、トップメニューを表示し、表示されたメニュー中からメール用アプリケーションを選択する操作の代わりに、「メール」キーを設け、「メール」キーが押されると、メールに関する操作メニューが表示される。以下、上記と同様に、「メールボックス」を選択し、「フォルダ1」を選択し、内容を確認したいメールを選択すると、選択したメールのメッセージが表示され、内容を確認することができる。
【0005】
また、操作対象を視覚的に表現する手段として、画面上にアイコンを表示する方法がある。例えば、特許文献1では、制御データ一覧表示システムにおいて、制御機器の画面上に、制御機器とネットワークで接続された制御対象機器のアイコンを表示して、制御対象機器の状態を視覚的に表現するシステムが提案されている。また、特許文献2では、デジタル画像分類表示方法において、ユーザによる操作履歴に応じて画像データを分類し、分類されたグループ毎にアイコンを表示することによって、データ検索を容易に行えるようにする方法が提案されている。また、特許文献3では、記録再生装置において、録画した映像情報の一覧を表示させるアイコンや、現時刻で視聴可能な映像情報の一覧を表示させるアイコンなどを画面の一部に同時に表示することによってユーザが番組選択操作を容易に行えるようにする記録再生装置が提案されている。
携帯端末装置においても、上記メニュー画面において選択対象を視覚的に表現したアイコン、例えば、撮像用アプリケーションを表現するカメラの絵のアイコンを配置することによって、選択項目の内容を把握し易くする方法が用いられている。また、上記操作キーの代わりに、画面上に特定のアイコンを表示し、該アイコンを選択することによってアプリケーションを選択できる携帯端末装置もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−109335号公報
【特許文献2】特開2007−323416号公報
【特許文献3】特開2007−324762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の携帯端末装置では、アプリケーションが生成したデータファイルの内容を確認する際に、内容を確認したいデータファイルを選択するまでに、メニュー画面から各階層を経由する必要があり、階層毎の選択操作に手間および時間がかかっていた。このことは、特定の操作を操作キーや特定のアイコンに割り当てる方法においても同様である。さらに、特定の操作を操作キーや特定のアイコンに割り当てる方法では、割り当て可能な操作数が操作キーの数やアイコンの数に限定されるので、一部の操作、例えば、メールなど限られたアプリケーションの呼び出し操作しか簡略化することができなかった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、アプリケーションが生成したデータファイルの内容を簡単な操作で確認することができる携帯端末装置及びその再生方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の携帯端末装置は、画像を表示する表示部と、ユーザによる操作を検出する操作制御部と、データファイルを生成し、保存する第1のアプリケーション部と、前記データファイルを再生する第2のアプリケーション部と、前記第1のアプリケーション部によりデータファイルが保存されると、該データファイルを表すアイコンを前記表示部に表示させるアイコン生成管理部と、前記操作制御部により前記アイコンを選択する操作が検出されると、該アイコンによって表されるデータファイルを前記第2のアプリケーション部に再生させるアプリ起動部とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の携帯端末装置は、上述の携帯端末装置であって、前記アイコン生成管理部は、保存された前記データファイルが画像データファイルであるときは、該画像データファイルの画像、該画像の一部または該画像を縮小した画像をアイコンとして前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の携帯端末装置は、上述の携帯端末装置であって、前記データファイルが保存されてからの経過時間に基づいて、予め定められた規則に従って、該データファイルを表す前記アイコンを変化させる時間経過表示管理部を具備することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の携帯端末装置は、上述の携帯端末装置であって、前記時間経過表示管理部による前記アイコンの変化は、前記アイコンの色、明るさ、形状、点滅速度のうちの少なくとも1つであることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の携帯端末装置は、上述の携帯端末装置であって、予め定められた事象が発生すると、前記表示部が表示している前記アイコンを消去させるアイコン消去設定管理部を備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の携帯端末装置は、上述の携帯端末装置であって、前記予め定められた事象は、データファイルが保存されてから予め定められた時間が経過したこと、または、同一の前記第1のアプリケーション部によって生成されたデータファイルを表すアイコンの個数が予め定められた個数よりも多くなったこと、または、前記第2のアプリケーション部によってデータファイルが再生されたことのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の携帯端末装置は、上述の携帯端末装置であって、前記操作制御部の検出結果に基づき前記表示部が表示するカーソルの位置が前記アイコンの領域内にある場合に、前記表示部に該アイコンによって表されるデータファイルの情報を表示させるデータファイル内容表示部とを具備することを特徴とする。
また、本発明の携帯端末装置は、上述の携帯端末装置であって、前記第1のアプリケーション部は、メールのデータファイルを受信して保存し、前記アイコン生成管理部は、前記データファイルが画像データが添付されたメールのデータファイルであるときは、該画像データに基づく画像を前記メールを表すアイコンとして前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の携帯端末装置は、上述の携帯端末装置であって、前記表示部にはデータファイルに関する処理を行う第3のアプリケーション部を表すアイコンが表示され、前記携帯端末装置は前記データファイルを表すアイコンが、前記第3のアプリケーション部を表すアイコンが表示されている領域にドラッグアンドドロップされたことを検出すると、前記第3のアプリケーション部に該アイコンが表す前記データファイルに関する処理を行わせるドラッグアンドドロップ部を具備することを特徴とする。
【0017】
また、本発明のデータ再生方法は、携帯端末装置におけるデータ再生方法において、第1のアプリケーション部が、データファイルを生成し、保存するデータファイル保存過程と、アイコン生成管理部が、前記データファイルを表すアイコンを表示部に表示させるアイコン生成過程と、アプリ起動部が、前記アイコンを選択する操作が検出されると、該アイコンによって表されるデータファイルを第2のアプリケーション部に再生させるアプリ起動過程とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、データファイルを生成するアプリケーション部が生成したデータファイルの内容を簡単な操作で確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の一実施形態による、携帯電話機100の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】同実施形態における携帯電話機100の外観を表す図である。
【図3】同実施形態における、テーブルメモリ2中のアプリ別アイコン設定テーブル2−1のデータ構成を示す図である。
【図4】同実施形態における、テーブルメモリ2中のアイコン管理テーブル2−2のデータ構成を示す図である。
【図5】同実施形態において、アイコンを生成する際の、アイコン生成管理部1−1の動作を示すフロー図である。
【図6】同実施形態において、時間経過に応じてアイコンの表示を変化させる際の、時間経過表示管理部1−2の動作を示すフロー図である。
【図7】同実施形態において、アイコンを消去する際の、アイコン消去設定管理部1−3の動作を示すフロー図である。
【図8】同実施形態において、主表示部6−1上で選択されたアイコンが表すデータファイルを再生する際の、関連する携帯電話機100の部分を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
<携帯端末装置の構成>
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態では、本発明による、アイコンを表示し該アイコンを選択してデータ再生を行う機能を実装した携帯端末装置の一例として、折り畳みまたはスライド構造の携帯電話機100に該機能を実装した例について説明する。なお、以下では、携帯端末装置とは、Web情報や電子メールなどの通信データを着信(受信)する無線部等の通信部と、着信した通信データを記憶するメモリと、記憶した通信データを表示する表示部とを具備する装置をいう。さらに、携帯端末装置はスピーカを備え、着信した音声データの通信データをメモリに記憶し、記憶した通信データをスピーカで発音してもよい。携帯端末装置には、メールまたは留守電メッセージを着信して記憶する携帯電話機や、メールまたはWeb情報を着信して記憶する情報端末を含む。
図1は、本発明の一実施形態による、携帯電話機100の構成を示す概略ブロック図である。
図1の携帯電話機100は、制御部1と、テーブルメモリ2と、データメモリ3と、タッチ操作部4−1と、キー操作部4−2と、主カメラ5−1と、副カメラ5−2と、主表示部6−1と、副表示部6−2と、インジケータ6−3と、マイク7−1と、スピーカ7−2と、音声処理部7−3と、微小な無線チップにより人や物を識別管理するRFID(Radio Frequency Identification)リーダ8−1と、RFIDアンテナ8−2と、無線部9−1と、通信制御部9−2と、無線通信アンテナ9−3と、Ir(Infrared Rays;赤外線)送信部10−1と、Ir受信部10−2と、テレビチューナ11−1と、テレビアンテナ11−2と、電源制御部12−1と、電池12−2とを具備する。
【0021】
制御部1は、CPU(中央処理装置)とメモリとから構成され、メモリに格納されているプログラムをCPUが実行することで、アイコン生成管理部1−1、時間経過表示管理部1−2、アイコン消去設定管理部1−3、データ保存制御部1−4、テーブル制御部1−5、ドラッグアンドドロップ部1−6、新規アイコン位置管理部1−7、アイコン表示制御部1−8、データファイル内容表示部1−9、アプリ起動部1−10、液晶画面制御部1−11、操作制御部1−12、メールアプリケーション部1−13、カメラアプリケーション部1−14、ムービーアプリケーション部1−15、静止画ビューアアプリケーション部1−16、動画ビューアアプリケーション部1−17、ゴミ箱アプリケーション部1−18、お気に入りアプリケーション部1−19として機能する。制御部1の詳細については後述する。
なお、メールアプリケーション部1−13と、カメラアプリケーション部1−14と、ムービーアプリケーション部1−15とは、データファイルを生成するアプリケーション部であり、以下ではこれらを第1のアプリケーション部ともいう。
また、メールアプリケーション部1−13と、静止画ビューアアプリケーション部1−16と、動画ビューアアプリケーション部1−17とはデータファイルを再生するアプリケーション部であり、以下ではこれらを第2のアプリケーション部ともいう。
また、ゴミ箱アプリケーション部1−18と、お気に入りアプリケーション部1−19とは、データファイルに関する特殊な処理を行うアプリケーション部であり、以下ではこれらを第3のアプリケーション部ともいう。
なお、制御部1が上記以外にもアプリケーションを実行してもよい。例えば、制御部1は、音楽ファイルをダウンロード(Download)する音楽ダウンロードアプリケーション部や、音楽を再生する音楽プレーヤアプリケーション部や、電子書籍をダウンロードする電子書籍ダウンロード部や、電子書籍を表示する電子書籍アプリケーション部など、上記以外のアプリケーション部としても機能し、それぞれのアプリケーションを実行してもよい。また、制御部1が上記のアプリケーションのうちの一部を実行しなくてもよい。例えば、制御部1はメールアプリケーション部1−13として機能せず、メールアプリケーションを実行しなくてもよい。
【0022】
テーブルメモリ2は、制御部1が生成し更新するアイコンの情報を記憶するアイコン管理テーブル2−2と、アイコン管理テーブル2−2上に新たなアイコンの情報を書き込む際の設定を記憶するアプリ別アイコン設定テーブル2−1とを記憶するメモリである。テーブルメモリ2に記憶される情報の詳細については、後述する。
データメモリ3は、画像ファイルや、動画ファイルや、音声ファイルや、メールファイルなどのデータファイルを記憶するメモリである。
タッチ操作部4−1は、主表示部6−1上に設置された静電容量タッチセンサである。なお、タッチ操作部4−1は静電容量タッチセンサに限定されず、電磁誘電方式、抵抗膜方式、超音波方式、赤外線方式など他の方式を利用したタッチセンサであってもよい。
キー操作部4−2は、0〜9の数字キー、上下左右の方向キー、決定キーなどのキーボタンを有する。キー操作部4−2は、キーボタンが押された際、押されたキーボタンに応じた信号を制御部1に出力する。
【0023】
主カメラ5−1、副カメラ5−2は、光学素子、撮像部、映像信号処理部を備え、被写体の像をデジタル信号に変換して制御部1に出力する。主カメラ5−1は、カメラアプリケーション部1−14や、ムービーアプリケーション部1−15が静止画像や動画を撮影するために用いるカメラである。副カメラ5−2は、テレビ電話や、ユーザが自分自身を撮影する自分撮りに用いるカメラである。
主表示部6−1は、画像、文字等を表示する表示装置である。主表示部6−1は、タッチ操作部4−1やキー操作部4−2からの操作に応じて制御部1から入力される表示用の信号に基づいて、画像、文字等を表示する液晶パネルを具備する。
副表示部6−2は、主表示部6−1の背面に設けられ、主表示部6−1より表示領域が小さいが、携帯電話機100を折り畳んだ状態でもユーザが見ることができる位置に設けられており、折り畳んだ状態でユーザに情報を通知する表示装置として用いられる。副表示部6−2は、制御部1から入力される表示用の信号に基づいて画像、文字等を表示する液晶ディスプレイであるが、有機EL(エレクトロルミネセンス)ディスプレイなどの、その他の画像表示手段であってもよい。
インジケータ6−3は、例えば、光を発してユーザに特定の情報の報知を認識させるLED(発光ダイオード)である。
【0024】
音声処理部7−3は、マイク7−1から入力される音声信号をデジタル信号に変換して制御部1に出力する。また、音声処理部7−3は、制御部1からデジタルの音声信号を入力してアナログの音声信号に変換し、スピーカ7−2に出力して発音させる。
RFIDリーダ8−1は、RFIDアンテナ8−2を介して近距離の無線通信によって外部のタグに埋め込まれたICチップの情報を読み取る。
無線部9−1は、無線通信アンテナ9−3が受信する受信信号をベースバンドの受信信号に変換して通信制御部9−2に出力する。また、無線部9−1は、通信制御部9−2から入力される送信信号を送信周波数の信号に変換し、無線通信アンテナ9−3へ出力して送信する。
通信制御部9−2は、無線部9−1から入力した受信信号の復調処理と、制御部1から入力した送信信号の変調処理とを行う。
これら無線通信アンテナ9−3や無線部9−1や通信制御部9−2は、携帯通信網やW−LAN(Wireless Local Area Network;無線LAN)などによる通信を行うための通信手段である。
Ir送信部10−1、Ir受信部10−2は、赤外線を利用して外部の機器とデータ通信を行う。なお、携帯電話機100が用いるデータ通信手段は赤外線方式に限定されず、その他の無線通信等、他の通信手段を用いて外部の機器とデータ通信を行うようにしてもよいし、複数の通信手段を備えるようにしてもよい。
テレビチューナ11−1は、テレビアンテナ11−2が受信するテレビ放送信号から映像信号および映像信号を抽出して制御部1に出力する。
電源制御部12−1は、電池12−2から電力の供給を受け、各部に電力を供給する。
【0025】
制御部1において、アイコン生成管理部1−1は、メールアプリケーション部1−13、カメラアプリケーション部1−14、ムービーアプリケーション部1−15のいずれかが生成したデータファイルがデータ保存制御部1−4によりデータメモリ3に保存されると、該データファイルを表すアイコンの情報を生成する。アイコン生成管理部1−1は、生成したアイコンの情報を、テーブル制御部1−5を通じてアイコン管理テーブル2−2に記憶させる。
なお、上述したように、制御部1は上記以外にもアプリケーションを実行してもよく、アイコン生成管理部1−1も上記以外のアイコンの情報をアイコン管理テーブル2−2に記憶させてもよい。例えば、制御部1が音楽ダウンロード部として機能し、音楽ファイルをダウンロードしてデータメモリ3に保存し、アイコン生成管理部1−1が該音楽ファイルを表すアイコン情報を生成してアイコン管理テーブル2−2に記憶させてもよい。
時間経過表示管理部1−2は、アイコン管理テーブル2−2が記憶している、予め定められた規則に従って、データファイルが保存されてからの経過時間に基づいて、該データファイルを表すアイコンを変化させる設定を行う。
アイコン消去設定管理部1−3は、アイコン生成管理部1−1が生成したアイコンの情報に従って、予め定められた事象が発生すると、主表示部6−1が表示しているアイコンを消去させる設定、具体的にはアイコン管理テーブル2−2からの行削除を行う。
【0026】
データ保存制御部1−4は、データファイルが入力されると、データメモリ3に該ファイルを保存する。また、データ保存制御部1−4は、データファイルと保存範囲を示す情報とが入力されると、データファイル中から保存範囲のデータを切り出してデータファイルを生成し、予め定められた方法に従ってファイル名を付し、データメモリ3に保存する。
テーブル制御部1−5は、テーブルメモリ2中のアプリ別アイコン設定テーブル2−1およびアイコン管理テーブル2−2に対して情報の読み書きを行う。
ドラッグアンドドロップ部1−6は、データファイルを表すアイコンがゴミ箱アプリケーション部1−18またはお気に入りアプリケーション部1−19を表すアイコンにドラッグアンドドロップされたことを検出すると、ゴミ箱アプリケーション部1−18またはお気に入りアプリケーション部1−19にドラッグアンドドロップされたアイコンが表すファイルに関する処理を行わせる。
新規アイコン位置管理部1−7は、アイコンが新規作成される場合の、新規アイコン貼付位置として、アイコンが表示されておらず、表示の予約もされていない画面上の位置を表す新規アイコンの表示位置情報を記憶しており、アイコンが新規作成される際に、記憶している新規アイコン表示位置情報を出力する。また、新規アイコン位置管理部1−7は、新規アイコン表示位置を出力すると、新たな新規アイコン表示位置を検出し、新規アイコン位置表示情報として記憶する。
【0027】
アイコン表示制御部1−8は、一定時間毎に、アイコン管理テーブル2−2の内容に従って、アイコンを表示するための画像データを生成・更新し、主表示部6−1が表示する着信待機画面に表示させる。従って、アイコン生成管理部1−1が生成するアイコンの情報や、時間経過表示管理部1−2が行うアイコンの表示を変化させる設定や、アイコン消去設定管理部1−3が行うアイコンを消去する設定は、アイコン表示制御部1−8が次にアイコンを表示するための画像データを生成・更新する際に、主表示部6−1に表示されるアイコンに反映される。
ここで、着信待機画面とは、携帯端末装置が通信データの着信を待機する状態にあるときに、表示部が表示する画面をいう。例えば、携帯電話機100では、電話着信やメール着信を待機する状態にあるときに、主表示部6−1が表示する画面(いわゆる待ち受け画面)をいう。着信待機画面中には、時計や、カレンダーや、歩数計などのカウンター表示や、メモや送受信の履歴あるいは内容などの情報を示す文字や、絵文字や、キャラクターや、画像データの画像あるいはそれを縮小した画像あるいはこれらの一部を、予め設定された配置位置に表示し、あるいはタッチ操作部4−1またはキー操作部4−2からの操作によって表示を切り換え可能としてもよい。これらの表示は、例えば、時計アプリケーション部など表示用情報を生成するアプリケーション部を制御部1中に起動しており、該アプリケーション部が液晶画面制御部1−11を通じて主表示部6−1中に表示用情報を表示させることによって行う。
なお、アイコン表示制御部1−8は、アイコンと共に、該アイコンが表すファイル名を主表示部6−1に表示させてもよい。
【0028】
データファイル内容表示部1−9は、データファイルのパス名とファイル名の情報が入力されると、主表示部6−1の予め定められた位置にウィンドウを生成し、データファイルの内容を表す情報を表示する。
アプリ起動部1−10は、あるアイコンが選択されたことを検知すると、そのアイコンが表すデータファイルをメールアプリケーション部1−13、静止画ビューアアプリケーション部1−16、動画ビューアアプリケーション部1−17のいずれかのアプリケーション部に再生させる。
なお、上述したように、制御部1は上記以外にもアプリケーションを実行してもよく、アプリ起動部1−10も上記以外のアプリケーション部にデータファイルを再生させてもよい。例えば、音楽ファイルが選択されたことを検知すると、アプリ起動部1−10は音楽プレーヤアプリケーション部に該音楽ファイルを再生させてもよい。
液晶画面制御部1−11は、アイコン表示制御部1−8からアイコンの画像データとアイコンの位置情報の入力を受けて、主表示部6−1上に表示する。
操作制御部1−12は、主表示部6−1上のある位置が棒や指などでタッチされた場合に、タッチ操作部4−1からの信号の入力を受けてタッチされた位置を特定して該位置情報を出力する。また、操作制御部1−12は、キー操作部4−2のいずれかのキーボタンが押された場合に、押されたキーボタンの情報を出力する。
【0029】
メールアプリケーション部1−13は、メールを受信すると、データファイルとして受信メールのファイルを生成する。なお、受信メールに画像や音声等のデータが添付されている場合、メールアプリケーション部1−13が受信メールファイルとは別のデータファイルを生成するようにしてもよい。この場合、後述するアプリ別アイコン設定テーブルにメールとは別の行(例えば、書き込みアプリ名が「メール・画像」の行)を設けることにより、適切なアイコンを割り当て、また、適切なアプリケーション部によって該添付データファイルが再生されるようにすることができる。また、メールアプリケーション部1−13は、受信メールのデータファイルを読み込んで、メールを表示する。受信メールに画像や音声等のデータが添付されている場合、メールアプリケーション部1−13はメールと併せて添付データを表示・再生する。
カメラアプリケーション部1−14は、主カメラ5−1を用いて静止画像を撮像し、データファイルとして静止画像ファイルを生成する。
ムービーアプリケーション部1−15は、主カメラ5−1を用いて動画を撮影し、データファイルとして動画ファイルを生成する。
【0030】
静止画ビューアアプリケーション部1−16は、静止画像のデータファイルを読み込んで静止画像を主表示部6−1に表示する。
動画ビューアアプリケーション部1−17は、動画のデータファイルを読み込んで動画を主表示部6−1に表示する。
ゴミ箱アプリケーション部1−18は、ドラッグアンドドロップ部1−6から指定されたアイコンと、該アイコンが表すデータファイルとを消去する。
お気に入りアプリケーション部1−19は、ドラッグアンドドロップ部1−6から指定されたアイコンが表すデータファイルをお気に入りメニューに登録する。
【0031】
次に、図2を参照して携帯電話機100の外観を説明する。図2は、本実施形態における携帯電話機100の外観を表す図である。図2(a)は、携帯電話機100を開いた状態でキー操作部4−2が引き出されて見えている状態における、主表示部6−1側を表す。図2(b)は、図2(a)の状態からスライドを閉じ、キー操作部4−2のキーボタンが隠れている状態における、主表示部6−1側を表し、図2(c)は、その背面を表す。図2(d)は、主表示部6−1にアイコンが表示されている表示画面例を表す。
図2(a)のスピーカ7−2、マイク7−1は通話に用いられる。また、スピーカ7−2は、ムービー再生等のアプリケーション実行時の音声再生にも用いられ、マイク7−1は、ムービー録画等のアプリケーション実行時の音声収録にも用いられる。
図2(a)のキー操作部4−2は、テンキーやカーソルキーなど複数の操作キーを備える。
図2(a)の主表示部6−1は図1を参照して説明したとおり、制御部1から入力される表示用の信号に基づいて画像、文字等を表示する液晶パネルを備える。
図2(a)の副カメラ5−2は、主表示部6−1と同じ側に設けられており、図1を参照して説明したとおり、テレビ電話や自分撮りのアプリケーションに用いられる。
【0032】
図2(b)の状態では、キー操作部4−2からの入力操作は行えないが、タッチ操作部4−1から入力操作を行うことができる。なお、キー操作部4−2の一部の操作キー、例えばカメラ用シャッターボタンを携帯電話機100の側面に配置して、図2(b)の状態で操作できるようにしてもよい。
図2(c)の主カメラ5−1は、携帯電話機100の主表示部6−1の背面の側に設けられており、図1を参照して説明したとおり、カメラアプリケーション部1−14やムービーアプリケーション部1−15が使用する。
図2(d)の表示例では、主表示部6−1の待ち受け画面に複数のアイコンが表示されている。なお、以下では、ファイルやアプリケーションを象徴的に表示する画像をアイコンという。
データメモリ3に記憶されたデータファイルを象徴するアイコンについては、該アイコンを選択すると、アプリケーションが起動されてアイコンに対応付けられたデータファイルの内容を確認することができる。アイコンの選択は、例えば、主表示部6−1上でアイコンをタッチ(クリック)することで行う。
なお、主表示部6−1に表示される画面を切り替えて、複数の画面を表示可能な場合は、そのうちの少なくても1画面をアイコン表示用画面としてもよい。また、複数の画面をアイコン表示用画面にする場合は、貼り付けする情報内容ごとに分けた表示画面(例えば、1つは静止画像データ用、1つは動画画像データ用、などの画面)としてもよい。
【0033】
なお、以下で説明する実施形態においては、キー操作部4−2、副カメラ5−2、副表示部6−2、インジケータ6−3、マイク7−1、スピーカ7−2、音声処理部7−3、RFIDリーダ8−1、RFIDアンテナ8−2、無線部9−1、通信制御部9−2、無線通信アンテナ9−3、Ir送信部10−1、Ir受信部10−2、テレビチューナ11−1、テレビアンテナ11−2、電源制御部12−1、電池12−2は、本発明の実施形態の説明において、特に言及されることはない。
【0034】
<アプリ別アイコン設定テーブルに登録される情報>
次に、図3を参照しつつ、テーブルメモリ2中のアプリ別アイコン設定テーブル2−1に登録される情報について説明する。図3はアプリ別アイコン設定テーブル2−1のデータ構造を記述した概念図である。
アプリ別アイコン設定テーブル2−1には、第1のアプリケーション部のいずれかによって新たにデータファイルが生成された際に、該データファイルを表すアイコンを表示するための設定を示すアプリ別アイコン設定情報が、データファイルを生成するアプリケーション部毎に記憶されている。アプリ別アイコン設定テーブル2−1は、「書込アプリ名」と、「起動アプリ名」と、「アイコンの種類」と、「アイコン表示パス名」と、「アイコン表示ファイル名」と、「画面上の位置」と、「時間経過表示設定」と、「時間経過表示方法」と、「時間経過表示状態」と、「消去設定」と、「消去方法」と、「新規アイコン表示方法」との各項目を第1のアプリケーション部の各々について記憶する。
なお、上述したように、制御部1は上記以外にもアプリケーション部を実行してもよく、アプリ別アイコン設定テーブル2−1も上記以外のアプリケーション部に対応する情報を記憶してもよい。例えば、音楽ダウンロード部が生成する音楽ファイルについて、上記各項目の情報を記憶してもよい。
【0035】
「書込アプリ名」の項目には、対象とするデータファイルを生成した第1のアプリケーション部を識別する名前が記憶される。「書込アプリ名」は、アプリ別アイコン設定テーブル2−1を検索する際のキーとなる。
「起動アプリ名」の項目には、データファイルを再生する際に起動させる第2のアプリケーション部を識別する名前が記憶される。
「アイコンの種類」の項目には、表示するアイコンの種類が記憶される。アイコンの種類としては、アイコン用画像として予め用意されている画像を表示するアイコン(例えば、「アイコン1」、「アイコン2」、…)や、画像データなどのデータファイルの内容の一部または縮小を表示するアイコン(「サムネイル」)や、メールに添付された画像ファイルなどがユーザによって保存されると保存されたファイルの内容の一部または縮小した画像を表示するアイコン(「保存サムネイル」)がある。
「アイコン表示パス名」の項目には、「アイコンの種類」が「保存サムネイル」の場合に、アイコンとして表示する画像データファイルのパスの情報の初期値(デフォルト値)が記憶される。例えば、ユーザによる保存が行われる前はアイコン用画像であるアイコン1を表示するものとして、アイコン1のパス名を記憶しておく。
【0036】
「アイコン表示ファイル名」の項目には、「アイコンの種類」が「保存サムネイル」の場合に、アイコンとして表示する画像データファイルの名前の初期値(デフォルト値)が記憶される。例えば、ユーザによる保存が行われる前はアイコン1を表示するものとして、アイコン1のファイル名(例えば「icon1.jpg」)を記憶しておく。
「画面上の位置」の項目には、「書込アプリ名」の項目に名前が記憶されたアプリケーション部によってデータファイルが生成された際に、アイコンを貼り付ける位置が記憶される。同一のアプリケーション部によって生成された既存データファイルを表す既存のアイコンに上書き表示するアイコンでは、該既存アイコンの主表示部6−1上の位置が「画面上の位置」の項目に記憶されている。なお、該アプリケーション部が生成したデータファイルのアイコンが主表示部6−1上に存在しない場合は、例えば、アイコンが貼り付けられていない主表示部6−1上のある位置を予約位置として記憶し、該予約位置には他のアイコンを貼り付けないものとする。
アイコンが貼り付けられていない位置に新規に表示するアイコンでは、「画面上の位置」の項目には、主表示部6−1上の、アイコンが貼り付けられていない最初の位置が記憶されている。ここで、例えば、主表示部6−1を碁盤目状に区切り、1マス中に1アイコンを表示するものとして、上の行から順に、同一行内では左のマスから順に順序が付されているものとする。そして、アイコンが貼り付けられておらず、かつ予約位置となっていない最初のマスの位置を、上記最初の位置とする。
【0037】
「時間経過表示設定」の項目には、時間経過に従ってアイコン表示を変化させる(「有り」)か否(「無し」)かの設定が記憶される。
「時間経過表示方法」の項目には、時間経過に従ってアイコン表示を変化させる方法として、「点滅の変化」、「色調の変化」、「形状の変化」(例えば、四角いアイコンが、時間経過に従って角が丸くなる)のいずれかが記憶される。
「時間経過表示状態」の項目には、時間経過の表示の初期値が記憶される。時間経過表示方法が「点滅の変化」であれば点滅速度の初期値、「色調の変化」であれば色や明るさの初期値、「形状の変化」であれば初期の形状が記憶される。
【0038】
「消去設定」の項目には、消去設定を行う(「有り」)か否(「無し」)かの情報が記憶される。ここで、消去設定とは、予め定められた条件が成立した際にアイコンを消去する設定である。
「消去方法」の項目には、消去設定においてアイコンを消去する条件が記憶される。消去方法には、予め定められた時間が経過すればアイコンを消去する「時間経過」や、同一アプリケーション部によって生成されたファイルを表示するアイコンの数が予め定められた個数以上になった場合に古いアイコンを消去する「アイコン数」や、着信メールが読まれるなど、データの内容が確認されるとアイコンを消去する「確認」がある。
「新規アイコン表示方法」の項目には、「書込アプリ名」の項目に名前が記憶されたアプリケーション部によって生成されたデータファイルのアイコンが既に主表示部6−1上に存在する場合に、同じアプリケーション部によって新たにデータファイルが生成された際、アイコンを上書きする(「上書」)か、あるいは新規作成する(「新アイコン」)かを記憶する。
【0039】
<アイコン管理テーブルに登録される情報>
次に図4を参照しつつ、テーブルメモリ2中のアイコン管理テーブル2−2に登録される情報について説明する。図4はアイコン管理テーブル2−2のデータ構造を記述した概念図である。
アイコン管理テーブル2−2には、画面上に表示されているアイコンに関する情報が記憶されている。アイコン管理テーブル2−2は、「パス名」と、「ファイル名」と、「ファイルの種類」と、「データ保存時刻」と、「書込アプリ名」と、「起動アプリ名」と、「アイコンの種類」と、「アイコン表示パス名」と、「アイコン表示ファイル名」と、「画面上の位置」と、「時間経過表示設定」と、「時間経過表示方法」と、「時間経過表示状態」と、「消去設定」と、「消去方法」と、「確認済み」と、「消去指示」とを記憶する。
「パス名」の項目には、アイコンによって表されるデータファイルの所在(パス)の情報が記憶される。
「ファイル名」の項目には、アイコンによって表されるデータファイルの名前が記憶される。「パス名」と「ファイル名」とは、アイコン管理テーブル2−2を検索する際のキーとなる。
「ファイルの種類」の項目には、アイコンによって表されるデータファイルの種類が記憶される。
「データ保存時刻」の項目には、アイコンによって表されるデータファイルがデータメモリ3に保存された時刻が記憶される。
【0040】
「書込アプリ名」の項目には、アイコンによって表されるデータファイルを生成したアプリケーション部の名前が記憶される。
「起動アプリ名」の項目には、アイコンによって表されるデータファイルを再生する際に起動させるアプリケーション部の名前が記憶される。
「アイコンの種類」の項目には、表示するアイコンの種類が記憶される。アイコンの種類としては、固定画像を表示するアイコン(例えば、「アイコン1」、「アイコン2」、…)や、画像情報などデータファイルの内容の一部または縮小表示するアイコン(「サムネイル」)や、メールに添付された画像ファイルなどがユーザによって保存されると保存されたファイルの内容の一部または縮小表示するアイコン(「保存サムネイル」)がある。
「アイコン表示パス名」の項目には、「アイコンの種類」が「保存サムネイル」の場合に、アイコンに表示するデータファイルのパスの情報が記憶される。
「アイコン表示ファイル名」の項目には、「アイコンの種類」が「保存サムネイル」の場合に、アイコンに表示するデータファイルの名前が記憶される。
【0041】
「画面上の位置」の項目には、アイコンが表示されている画面上の位置が記憶される。
「時間経過表示設定」の項目には、時間経過に従ってアイコン表示を変化させるか否かの設定が記憶される。
「時間経過表示方法」の項目には、時間経過に従って、アイコン表示を変化させる方法が記憶される。
「時間経過表示状態」の項目には、アイコンの現在の表示、例えば、点滅速度、または、色・明るさ、または、形状の情報が記憶される。
「消去設定」の項目には、消去設定を行うか否かの設定が記憶される。
「消去方法」の項目には、消去設定においてアイコンを消去する条件が記憶される。
「確認済」の項目には、ファイルの内容がユーザによって確認されたか(「済」)否(「未」)かを示す情報が記憶される。
「消去指示」の項目には、ユーザによってアイコン消去操作がなされた場合や、「消去方法」が「アイコン数」であって、アイコンの数が予め定められた個数以上になったために古いアイコンを消去する場合に、アイコンを消去すべき「有り」が記憶される。その他の場合には、「無し」が記憶される。
ユーザによってアイコン消去操作がなされたか否かを示す情報が記憶される。
なお、アイコン管理テーブル2−2には、上の行ほど早く生成されたアイコン(古いアイコン)の情報が記憶されているものとする。
【0042】
<アイコンの生成>
次に、図5を参照しつつ、第1のアプリケーション部によって新たにデータファイルが生成された際に、アイコン生成管理部1−1がアイコンを生成する動作について説明する。図5は、アイコン生成管理部1−1によるアイコン生成の処理を説明するフロー図である。
第1のアプリケーション部がデータファイルを生成し、データ保存制御部1−4に出力すると、データ保存制御部1−4は、該データファイルをデータメモリ3に書き込む。また、データ保存制御部1−4は、アイコン生成管理部1−1に、「書込アプリ名」としてデータファイルを出力したアプリケーション部の名前を出力し、「パス名」、「ファイル名」、「ファイルの種類」としてデータメモリ3に書き込まれたデータファイルのパス名と、ファイル名と、ファイルの種類とを、「データ保存時刻」としてデータファイルがデータメモリ3に書き込まれた時刻を出力する(ステップSa1)。
【0043】
アイコン生成管理部1−1は、テーブル制御部1−5へ書込アプリ名を出力して、アプリ別アイコン設定テーブル2−1中の、出力した書込アプリ名と対応付けられた「起動アプリ名」と、「アイコンの種類」と、「アイコン表示パス名」と、「アイコン表示ファイル名」と、「画面上の位置」と、「時間経過表示設定」と、「時間経過表示方法」と、「時間経過表示状態」と、「消去設定」と、「消去方法」と、「新規アイコン表示方法」との情報を要求し、これらの情報の入力を受ける(ステップSa2)。
アイコン生成管理部1−1は、「新規アイコン表示方法」が「上書」か「新アイコン」であるかを判定し、「上書」と判定したときは(ステップSa3−上書)、アイコン生成管理部1−1は、アイコン管理テーブル2−2中の、「書込アプリ名」の項目がアイコン生成管理部1−1から入力された書込アプリ名と同じ名前の行の各項目に、データ保存制御部1−4から入力された情報およびアプリ別アイコン設定テーブル2−1から読み出した情報を、テーブル制御部1−5を通じて書き込む。また、「確認済」の項目には、未確認を表す「未」を、「消去指示」の項目には、消去を指示しないことを表す「無し」を書き込む(ステップSa4)。次に、後述するステップSa7に遷移する。
【0044】
一方、ステップSa3において、「新規アイコン表示方法」が「新アイコン」であると判定したときは(ステップSa3−新アイコン)、アイコン生成管理部1−1は、テーブル制御部1−5を通じて、アイコン管理テーブル2−2中の、最新のアイコンの情報を記憶する行の直下に、新規行を挿入し、ステップSa4と同様の情報を書き込む(ステップSa5)。
次に、アイコン生成管理部1−1は、新規アイコン位置管理部1−7に、新規アイコン表示位置を更新する指示を出力する。新規アイコン位置管理部1−7は、テーブル制御部1−5に、新規アイコン表示位置情報を出力するとともに、記憶している新規アイコン表示位置情報を次の位置、例えば、主表示部6−1を碁盤目状に区切ったマスに関して、既存のアイコンの右隣のマスの位置に更新する。テーブル制御部1−5は、アプリ別アイコン設定テーブル2−1中の、「新規アイコン表示方法」が「保存ごと新アイコン」となっている行の全てについて、「画面上の位置」の情報を、新規アイコン位置管理部1−7から入力された情報に書き換える(ステップSa6)。
次に、ステップSa7では、アイコン生成管理部1−1が、時間経過表示管理部1−2にデータファイルのパス名とファイル名とを出力し(ステップSa7)、アイコン生成の処理を終了する。時間経過表示管理部1−2にパス名とファイル名とを出力することによって、次に説明するように、時間経過表示管理部1−2がアイコンの時間経過表示を更新する。
【0045】
<時間経過表示の更新>
次に、図6を参照しつつ、時間経過表示管理部1−2がアイコンの時間経過表示を更新する動作について説明する。図6は、時間経過表示管理部1−2によるアイコンの時間経過表示更新の処理を説明するフロー図である。時間経過表示管理部1−2は、アイコン毎に時間経過表示を更新する。
パス名とファイル名の入力を受けた時間経過表示管理部1−2は、テーブル制御部1−5に、上述のステップSa7、あるいは後述するステップSc15において入力されたデータファイルのパス名とファイル名とを出力して、アイコン管理テーブル2−2が記憶する情報であって、データファイルを表すアイコンの「時間経過表示設定」の情報を要求し、入力を受ける(ステップSb1)。
時間経過表示管理部1−2は、「時間経過表示設定」が「有り」か「無し」であるかを判定し、「無し」と判定したときは(ステップSb2−無し)、後述するステップSb8に遷移する。
【0046】
一方、ステップSb2において、「時間経過表示設定」が「有り」であると判定したときは、(ステップSb2−有り)、時間経過表示管理部1−2は、テーブル制御部1−5に、当該処理開始時に入力されたデータファイルのパス名とファイル名とを出力して、アイコン管理テーブル2−2が記憶する「データ保存時刻」と、「時間経過表示方法」と、「時間経過表示状態」との情報を要求し、入力を受ける(ステップSb3)。
時間経過表示管理部1−2は、「時間経過表示方法」が「色調の変化」か「形状の変化」か「点滅の変化」であるかを判定し、「色調の変化」であると判定したときは(ステップSb4−色調の変化)、時間経過表示管理部1−2は、現在の時刻とデータ保存時刻との差をとって経過時間を算出し、該経過時間の大きさに対して予め定められている色調(色や明るさ)の情報と、パス名と、ファイル名とをテーブル制御部1−5に出力する。テーブル制御部1−5は、アイコン管理テーブル2−2中の、入力されたパス名とファイル名で指定される行の「時間経過表示状態」の内容を、入力された色調の情報に書き換える(ステップSb5)。次に、後述するステップSb8に遷移する。
【0047】
一方、ステップSb4において、「時間経過表示方法」が「形状の変化」であると判定したときは(ステップSb4−形状の変化)、時間経過表示管理部1−2は、現在の時刻とデータ保存時刻との差をとって経過時間を算出し、該経過時間の大きさに対して予め定められている形状の情報を、テーブル制御部1−5を経由してアイコン管理テーブル2−2に書き込む(ステップSb6)。次に、後述するステップSb8に遷移する。
一方、ステップSb4において、「時間経過表示方法」が「点滅の変化」であると判定したときは(ステップSb4−点滅の変化)、時間経過表示管理部1−2は、現在の時刻とデータ保存時刻との差をとって経過時間を算出し、該経過時間の大きさに対して予め定められている点滅速度の情報を、テーブル制御部1−5を経由してアイコン管理テーブル2−2に書き込む(ステップSb7)。
次に、ステップSb8では、時間経過表示管理部1−2は、アイコン消去設定管理部1−3に当該処理開始時に入力されたデータファイルのパス名とファイル名とを出力する(ステップSb8)。アイコン消去設定管理部1−3にパス名とファイル名とを出力することによって、次に説明するように、アイコン消去設定管理部1−3がアイコンを消去するか否かを判断してアイコンを消去する。
また、後述のように、アイコン消去設定管理部1−3は、アイコンを消去しなかった場合は時間経過表示管理部1−2にアイコンの時間経過表示を更新させるので、アイコンが消去されるまで、時間経過表示管理部1−2によるアイコンの時間経過表示の更新およびアイコン消去設定管理部1−3によるアイコンを消去するか否かの判断が繰り返し行われる。
【0048】
<アイコンの消去>
次に、図7を参照しつつ、アイコン消去設定管理部1−3が、アイコンを消去する動作について説明する。図7は、アイコン消去設定管理部1−3によるアイコンの消去決定の処理を説明するフロー図である。アイコン消去設定管理部1−3は、アイコンを消去するか否かを、データファイル毎に判断する。
アイコン消去設定管理部1−3は、入力されたデータファイルのパス名とファイル名とをテーブル制御部1−5に出力して、アイコン管理テーブル2−2が記憶する情報であって、該データファイルを表すアイコンの「消去指示」の情報を要求し、該情報の入力を受ける(ステップSc1)。
アイコン消去設定管理部1−3は、「消去指示」が「有り」か「無し」であるかを判定し、「有り」と判定したときは(ステップSc2−有り)、後述するステップSc13に遷移する。
【0049】
一方、ステップSc2において、「消去指示」が「無し」と判定したときは(ステップSc2−無し)、アイコン消去設定管理部1−3は、テーブル制御部1−5に当該処理開始時に入力されたデータファイルのパス名とファイル名とを出力して、アイコン管理テーブル2−2が記憶する情報であって、該データファイルを表すアイコンの「消去設定」の情報を要求し、入力を受ける(ステップSc3)。
アイコン消去設定管理部1−3は、「消去設定」が「有り」か「無し」であるかを判定し、「無し」と判定したときは(ステップSc4−無し)、後述するステップSc15に遷移する。
一方ステップSc4において、「消去設定」が「有り」と判定したときは(ステップSc4−有り)、アイコン消去設定管理部1−3は、テーブル制御部1−5に、パス名とファイル名とを出力して、「消去方法」の情報を要求し、入力を受ける(ステップSc5)。
アイコン消去設定管理部1−3は、「消去方法」が「確認」か「時間経過」か「数量」であるかを判定し、「確認」と判定したときは(ステップSc6−確認)、アイコン消去設定管理部1−3は、テーブル制御部1−5に、パス名とファイル名とを出力して、「確認済」の情報を要求し、入力を受ける(ステップSc7)。
【0050】
アイコン消去設定管理部1−3は、「確認済」が「済」か「未」であるかを判定し、「未」と判定したときは(ステップSc8−未)、後述するステップSc15に遷移する。一方ステップSc8において、「確認済」が「済」と判定したときは(ステップSc8−済)、後述するステップSc13に遷移する。
一方、ステップSc6において、「消去方法」が「時間経過」であると判定したときは(Sc6−時間経過)、アイコン消去設定管理部1−3は、テーブル制御部1−5に、パス名とファイル名とを出力して「データ保存時刻」の情報を要求して入力を受け、経過時間として現在時刻とデータ保存時刻の差を計算する(ステップSc9)。
アイコン消去設定管理部1−3は、得られた経過時間が予め設定された時間を超えているか否かを判定し、超えていないと判定したときは(ステップSc10−未)、後述するステップSc15に遷移する。一方、ステップSc10において、経過時間が予め設定された時間を超えていると判定したときは(ステップSc10−オーバー)、次に述べるステップSc13に遷移する。
【0051】
ステップSc13では、アイコン消去設定管理部1−3は、テーブル制御部1−5に、パス名とファイル名と行削除を指示する情報とを出力する。テーブル制御部1−5は、アイコン管理テーブル2−2中の該当する行を削除する(ステップSc13)。これによって対象のアイコンが消去されるので、アイコン消去設定管理部1−3は動作を終了する。
一方ステップSc6において、「消去方法」が「数量」と判断したときは(ステップSc6−数量)、アイコン消去設定部1−3は、テーブル制御部1−5に、パス名とファイル名とを出力して、該ファイルと同じアプリケーション部によってファイルを生成されたアイコンの個数の情報を要求する。テーブル制御部1−5は、アイコン管理テーブル2−2中から、パス名とファイル名とで指定された行の、「書込アプリ名」の情報を読み出す。また、テーブル制御部1−5は、アイコン管理テーブル2−2中の、「書込アプリ名」の列中に、読み出した書込アプリ名と同じアプリケーション部の名前が記載されている個数を数える。テーブル制御部1−5は、数えた結果の個数と、「書込アプリ名」の情報とをアイコン消去設定部1−3に出力する(ステップSc11)。
アイコン消去設定部1−3は、テーブル制御部1−5から入力された個数が、予め定められた個数よりも多いか否かを判断し、多くないと判断したときは(ステップSc12−以内)、後述するステップSc15に遷移する。
【0052】
一方ステップSc12において、入力された個数が、予め定められた個数よりも多いと判断したときは(ステップSc12−オーバー)、アイコン消去設定管理部1−3は、テーブル制御部1−5に「書込アプリ名」の情報と行削除を指示する情報とを出力する。テーブル制御部1−5は、アイコン管理テーブル2−2中の、「書込アプリ名」が入力されたアプリケーション部の名前と同じ行のうち、最も古いアイコンの行の「消去指示」の項目を「有り」にする(ステップSc14)。
次に、ステップSc15では、アイコン消去設定管理部1−3は、時間経過表示管理部1−2にパス名とファイル名とを出力する(ステップSc15)。時間経過表示管理部1−2にパス名とファイル名とを出力することによって、前述のように、時間経過表示管理部1−2がアイコンの時間経過表示を更新する。
【0053】
<データファイルの再生>
主表示部6−1上のアイコンを選択すると、データファイルが再生され、データファイルの内容を確認することができる。以下、図8を参照しつつ、アイコンが選択された際に、アプリ起動部1−10が第2のアプリケーション部を起動し、第2のアプリケーション部がデーファイルを再生する動作について説明する。図8は、主表示部6−1上で選択されたアイコンが表すデータファイルを再生する際の、関連する携帯電話機100の部分を示す概略ブロック図である。
例えば、主表示部6−1上でアイコンをタッチ(クリック)すると、タッチ操作部4−1および操作制御部1−12によってタッチされた位置が検出され、アプリ起動部1−10にタッチされた位置が出力される。アプリ起動部1−10は、テーブル制御部1−5を通じてアイコン管理テーブル2−2から各アイコンの「画面上の位置」と「パス名」と「ファイル名」との情報を読み出す。アプリ起動部1−10は、タッチされた位置の情報と各アイコンの画面上の位置の情報から、タッチされた位置がいずれかのアイコンの領域内にあるかを判定する。例えば、「画面上の位置」の情報としてアイコンの中心位置が記憶されており、縦方向、横方向共に、アイコンの中心位置とタッチされた位置との差分が予め定められた範囲内にある場合、すなわち、アイコンの中心を中心とする一定の大きさの矩形内にタッチされた位置がある場合に、領域内にあると判定する。
【0054】
タッチされた位置が、アイコンの領域内にあると判断した場合、アプリ起動部1−10は、該アイコンが選択されたものとして、該アイコンが表すデータファイルの「パス名」と「ファイル名」との情報をテーブル制御部1−5に出力して「起動アプリ名」の情報を要求し、入力を受ける。アプリ起動部1−10は、第2のアプリケーション部のうち、「起動アプリ名」の情報に対応するものにパス名とファイル名との情報を出力する。
入力を受けたアプリケーション部は、パス名とファイル名とで示されるデータファイルを、データメモリ3から読み出して再生する。再生は、例えば、画像データやテキストデータについては液晶画面制御部1−11を通じて主表示部6−1に表示し、音声データについては音声処理部7−3を通じてスピーカ7−2から発音することによって行う。
以上により、タッチ操作によって選択されたアイコンが表すファイルが再生され、その内容を確認することができる。
【0055】
<アイコンにマウスポイントを近づけた場合の、データファイルの内容の表示>
なお、アイコンにポインティングデバイスのカーソルを近づけるとアイコンが表すデータファイルの情報を表示して、データファイルの内容を確認可能としてもよい。
以下では、ポインティングデバイスとしてタッチ操作部4−1を用いる。
主表示部6−1上のある位置がタッチされると、タッチ操作部4−1は、タッチされた位置を操作制御部1−12に出力する。
操作制御部1−12は、液晶画面制御部1−11を通じて、主表示部6−1上のタッチされた位置にカーソルを表示する。また、操作制御部1−12は、データファイル内容表示部1−9にタッチされた位置の情報を出力する。
データファイル内容表示部1−9は、操作制御部1−12からカーソルの位置情報の入力を受け、また、テーブル制御部1−5を通じてアイコン管理テーブル2−2から各アイコンの「画面上の位置」と、「パス名」と、「ファイル名」との情報の入力を受け、カーソルの位置がいずれかのアイコンの領域内にあるかを判定する。アイコンの領域内にあるかの判定は、前述した方法によって行う。
【0056】
いずれかのアイコンについて、カーソルが領域内にあると判定した場合、データファイル内容表示部1−9は、液晶画面制御部1−11を通じて、主表示部6−1上の予め定められた位置にウィンドウを生成し、入力された「パス名」と「ファイル名」の情報で特定されるデータファイルの情報として、パス名、ファイル名、経過時間、書込アプリ名、起動アプリ名を表示する。データファイル内容表示部1−9は、予め定められた時間が経過すると、ウィンドウを消去する。なお、データファイルが画像データファイルの場合はデータファイルの情報として該画像を表示してもよい。
【0057】
<メールに添付された画像が保存された場合のアイコン表示>
アイコン管理テーブル2−2の「ファイルの種類」が「メール」であり、かつ、「アイコンの種類」が「保存サムネイル」であるアイコンの場合、メールに画像データが添付されている場合、該画像データがデータファイルとして保存されると、保存された画像データの縮小画像をアイコンとして表示する。この画像データは、例えば、メールに添付された写真の画像データであってもよいし、メール中に使用されている絵文字の画像データであってもよい。画像データの保存は、メールアプリケーション部1−13がメール受信時に行ってもよいし、メールアプリケーション部1−13がメールを表示している際に、ユーザの操作によって行われてもよい。
例えば、メールアプリケーション部1−13がメールを表示している際に、ユーザによってメールに添付された画像データを保存する操作が行われると、メールアプリケーション部1−13は、表示されているメールのデータファイルのパス名とファイル名と、保存する添付画像の情報とをデータ保存制御部1−4に出力する。保存する画像データの情報としては、例えば、メールのデータファイル中における保存する画像データの位置(始点および終点)の情報を出力する。
【0058】
データ保存制御部1−4は、保存する画像データの位置の情報に基づいて、メールのデータファイル中から画像のデータを切り出し、データメモリ3にデータファイルとして保存し、メールのデータファイルのパス名とファイル名と、保存した画像データのデータファイルのパス名とファイル名とをアイコン生成管理部1−1に出力する。アイコン生成管理部1−1は、テーブル制御部1−5にメールのデータファイルのパス名とファイル名とを出力し、「アイコンの種類」の情報を要求して入力を受ける。アイコンの種類が「保存サムネイル」の場合は、アイコン生成管理部1−1は、テーブル制御部1−5を通じて、保存した画像データのデータファイルのパスとファイル名とをアイコン管理テーブル2−2中の「アイコン表示パス名」と「アイコン表示ファイル名」とに上書きする。
アイコン表示制御部1−8は、「アイコン表示パス名」と「アイコン表示ファイル名」とが画像データのデータファイルを示しているので、該画像データに基づく画像、例えば該画像を縮小した画像をメールのデータファイルのアイコンとして表示する。
【0059】
<ガジェットへのアイコンのドラッグアンドドロップ>
なお、主表示部6−1に、第3のアプリケーション部を表すアイコンを表示しておき、該アイコンにデータファイルを表すアイコンがドラッグアンドドロップされた場合に、該アプリケーション部が該データファイルに対して処理を行ってもよい。
以下では、ドラッグアンドドロップを行うポインティングデバイスとしてタッチ操作部4−1を用いた場合の動作例について説明する。
例えば、主表示部6−1にゴミ箱アプリケーション部1−18を表すアイコンと、お気に入りアプリケーション部1−19を表すアイコンとを表示しておく。
操作制御部1−12は、テーブル制御部1−5を通じてアイコン管理テーブル2−2から各アイコンの「画面上の位置」と、「パス名」と、「ファイル名」との情報を取得し、タッチされている位置がいずれかのアイコンの領域内にあるかを判定する。アイコンの領域内にあるかの判定は、前述した方法によって行う。
また、操作制御部1−12は、アイコンがドラッグされたことやドロップされたことを検出する。例えば、あるアイコンの領域がタッチされた後、タッチされ続けたままタッチ位置が移動したことを検出するとアイコンがドラッグされたと判定し、ドラッグされた後にタッチが止められた、すなわち、主表示部6−1上から指等が離された状態を検出するとアイコンがドロップされたと判定するものとする。
【0060】
操作制御部1−12は、アイコンがドラッグされたと判定すると、タッチされている位置と、ドラッグされたアイコンの「パス名」と、「ファイル名」との情報をドラッグアンドドロップ部1−6に出力する。ドラッグアンドドロップ部1−6は、主表示部6−1上のタッチされている位置に、カーソルと、ドラッグ中であることを示す表示、例えば、ドラッグされているアイコンを半透明にした画像とを、液晶画面制御部1−11を通じて表示する。
操作制御部1−12は、アイコンがドロップされたと判定するまで、ドラッグアンドドロップ部1−6に、タッチされている位置の情報を出力する。ドラッグアンドドロップ部1−6は、入力された位置の情報に従って、カーソルと、ドラッグ中であることを示す表示とを移動させる。
【0061】
アイコンがドロップされたと判定すると、操作制御部1−12は、ドラッグアンドドロップ部1−6に、アイコンがドロップされたことを示す情報を出力する。
アイコンがドロップされたことを示す情報の入力を受けたドラッグアンドドロップ部1−6は、ドラッグ中であることを示す表示とを消去する。
また、ドラッグアンドドロップ部1−6は、ドロップされたときのカーソルの位置に基づいて、ドロップがゴミ箱アプリケーション部1−18を表すアイコンの領域内で行われたかを判定する。該領域内で行われたと判定した場合は、ドラッグアンドドロップ部1−6は、ゴミ箱アプリケーション部1−18に「パス名」と「ファイル名」の情報を出力する。
ゴミ箱アプリケーション部1−18は、テーブル制御部1−5を通じて、アイコン管理テーブル2−2上の「パス名」と「ファイル名」との情報で特定される行の「消去指示」の欄を「有り」にする。また、ゴミ箱アプリケーション部1−18は、「パス名」と「ファイル名」との情報で特定されるデータファイルに関する処理として、該データファイルの消去を行う。
【0062】
同様に、ドロップがお気に入りアプリケーション部1−19の領域内で行われたと判定した場合は、ドラッグアンドドロップ部1−6は、「パス名」と「ファイル名」との情報を、お気に入りアプリケーション部1−19に出力する。
お気に入りアプリケーション部1−19は、「パス名」と「ファイル名」との情報で特定されるデータファイルに関する処理として、該データファイルをお気に入りメニューに登録する。お気に入りメニューへの登録は、例えば、テーブルメモリ2がお気に入りテーブルを備え、該お気に入りテーブルに「パス名」と「ファイル名」との情報を書き込むことによって行う。データファイルをお気に入りに追加することによって、主表示部6−1上のアイコンが消去された後でも、お気に入りメニューからデータファイルを選択するとデータファイルが再生され、データファイルの内容を確認できる。
【0063】
以上、本実施形態における携帯電話機100は、第1のアプリケーション部が生成し、保存したデータファイルを示すアイコンを画面上に表示し、ユーザが該アイコンを選択すると、保存したデータファイルを再生するので、第1のアプリケーションが生成したデータファイルの内容を簡単な操作で確認することができる。
また、アイコンの生成、時間経過表示、消去についてユーザの好みに応じた設定を行うことができる。
また、アイコン内容のサムネイル表示や時間経過に伴うアイコン表示の変化により、保存内容を視覚的に捉えることができる。
【0064】
また、図1における制御部1と、アイコン生成管理部1−1と、時間経過表示管理部1−2と、アイコン消去設定管理部1−3と、データ保存制御部1−4と、テーブル制御部1−5と、ドラッグアンドドロップ部1−6と、新規アイコン位置管理部1−7と、アイコン表示制御部1−8と、データファイル内容表示部1−9と、アプリ起動部1−10と、液晶画面制御部1−11と、操作制御部1−12と、メールアプリケーション部1−13と、カメラアプリケーション部1−14と、ムービーアプリケーション部1−15と、静止画ビューアアプリケーション部1−16と、動画ビューアアプリケーション部1−17と、ゴミ箱アプリケーション部1−18と、お気に入りアプリケーション部1−19との機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0065】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0066】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、携帯電話等の携帯端末装置に用いて好適であるが、これに限定されない。
【符号の説明】
【0068】
1…制御部
1−1…アイコン生成管理部
1−2…時間経過表示管理部
1−3…アイコン消去設定管理部
1−4…データ保存制御部
1−5…テーブル制御部
1−6…ドラッグアンドドロップ部
1−7…新規アイコン位置管理部
1−8…アイコン表示制御部
1−9…データファイル内容表示部
1−10…アプリ起動部
1−11…液晶画面制御部
1−12…操作制御部
1−13…メールアプリケーション部
1−14…カメラアプリケーション部
1−15…ムービーアプリケーション部
1−16…静止画ビューアアプリケーション部
1−17…動画ビューアアプリケーション部
1−18…ゴミ箱アプリケーション部
1−19…お気に入りアプリケーション部
2…テーブルメモリ
2−1…アプリ別アイコン設定テーブル
2−2…アイコン管理テーブル
3…データメモリ
4−1…タッチ操作部
4−2…キー操作部
5−1…主カメラ
5−2…副カメラ
6−1…主表示部
6−2…副表示部
6−3…インジケータ
7−1…マイク
7−2…スピーカ
7−3…音声処理部
8−1…RFIDリーダ
8−2…RFIDアンテナ
9−1…無線部
9−2…通信制御部
9−3…無線通信アンテナ
10−1…Ir送信部
10−2…Ir受信部
11−1…テレビチューナ
11−2…テレビアンテナ
12−1…電源制御部
12−2…電池
100…携帯端末装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示部と、
ユーザによる操作を検出する操作制御部と、
データファイルを生成し、保存する第1のアプリケーション部と、
前記データファイルを再生する第2のアプリケーション部と、
前記第1のアプリケーション部によりデータファイルが保存されると、該データファイルを表すアイコンを前記表示部が表示する着信待機画面に表示させるアイコン生成管理部と、
前記操作制御部により前記アイコンを選択する操作が検出されると、該アイコンによって表されるデータファイルを前記第2のアプリケーション部に再生させるアプリ起動部と
を具備することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記アイコン生成管理部は、保存された前記データファイルが画像データファイルであるときは、該画像データファイルの画像、該画像の一部または該画像を縮小した画像をアイコンとして前記表示部に表示させることを特徴とする
請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記データファイルが保存されてからの経過時間に基づいて、予め定められた規則に従って、該データファイルを表す前記アイコンを変化させる時間経過表示管理部
を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記時間経過表示管理部による前記アイコンの変化は、前記アイコンの色、明るさ、形状、点滅速度のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
予め定められた事象が発生すると、前記表示部が表示している前記アイコンを消去させるアイコン消去設定管理部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかの項に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記予め定められた事象は、データファイルが保存されてから予め定められた時間が経過したこと、または、同一の前記第1のアプリケーション部によって生成されたデータファイルを表すアイコンの個数が予め定められた個数よりも多くなったこと、または、前記第2のアプリケーション部によってデータファイルが再生されたことのうち少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記操作制御部の検出結果に基づき前記表示部が表示するカーソルの位置が前記アイコンの領域内にある場合に、前記表示部に該アイコンによって表されるデータファイルの情報を表示させるデータファイル内容表示部と
を具備することを特徴とする請求項1から6のいずれかの項に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記第1のアプリケーション部は、受信したメールをデータファイルとして保存し、
前記アイコン生成管理部は、前記メールに画像データが添付されているときは、該画像データに基づく画像を、前記メールのデータファイルを表すアイコンとして前記表示部に表示させること
を特徴とする請求項1から7のいずれかの項に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記表示部にはデータファイルの消去またはお気に入りメニューへの登録に関する処理を行う第3のアプリケーション部を表すアイコンが表示され、
前記携帯端末装置は
前記データファイルを表すアイコンが、前記第3のアプリケーション部を表すアイコンが表示されている領域にドラッグアンドドロップされたことを検出すると、前記第3のアプリケーション部に該アイコンが表す前記データファイルに関する処理を行わせるドラッグアンドドロップ部
を具備することを特徴とする請求項1から8のいずれかの項に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
携帯端末装置におけるデータ再生方法において、
第1のアプリケーション部が、データファイルを生成し、保存するデータファイル保存過程と、
アイコン生成管理部が、前記データファイルを表すアイコンを表示部に表示させるアイコン生成過程と、
アプリ起動部が、前記アイコンを選択する操作が検出されると、該アイコンによって表されるデータファイルを第2のアプリケーション部に再生させるアプリ起動過程と
を備えることを特徴とするデータ再生方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−224896(P2010−224896A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−71832(P2009−71832)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】