携帯端末
【課題】本発明は、測定された紫外線量とユーザにより使用される日焼け止めクリームのSPF値とに基づいて、日焼け止め効果持続時間を表示/鳴動させる機能を具備した携帯端末を提供する。
【解決手段】携帯端末に照射される紫外線の紫外線量を取得する第1の取得手段(S203)と、日焼け止めクリームのSPF値を取得する第2の取得手段(S211)と、紫外線量、SPF値に基づいて日焼け止め効果の持続時間を算出する算出手段(S213)と、持続時間を提示する提示手段(S215)とを備えた。
【解決手段】携帯端末に照射される紫外線の紫外線量を取得する第1の取得手段(S203)と、日焼け止めクリームのSPF値を取得する第2の取得手段(S211)と、紫外線量、SPF値に基づいて日焼け止め効果の持続時間を算出する算出手段(S213)と、持続時間を提示する提示手段(S215)とを備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末に照射される紫外線の紫外線量と日焼け止めクリームのSPF値とから、日焼け止めクリームの効果持続時間を算出して、ユーザに対して提示することができる携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、紫外線が人間の肌に有害であることは、医学的に知られている。しかしながら、人々が紫外線の強度を肌で感知することは困難であるため、人々が適切な保護措置をタイムリーに採ることができないという問題があった。そこで、いつでもどこでも紫外線強度を測定することができる携帯型の紫外線強度表示装置が提案されている。
【0003】
例えば特許文献1によると、紫外線の強度をいつでもどこでも知ることができ、さらに積極的警告を発する携帯型の紫外線強度表示装置が提案されている。この紫外線強度表示装置は、乗り物または持ち運び可能な物品や電子機器に搭載され、紫外線センサ及びディスプレイ及び/またはアラームなどの表示装置を含み、ディスプレイに表示し、及び/または警報音あるいは振動を発生させることにより、可視的信号及び/または可聴的信号あるいは体感的信号を出力し、過度の紫外線照射を警告するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−226409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、日焼け止めクリームは定期的に塗布されることで効力を継続的に発揮するが、紫外線量や、使用される日焼け止めクリームのSPF(Sun Protection Factor;紫外線防御指数)値によって日焼け止め効果の持続時間が異なってくるのにも関わらず、ユーザが日焼け止め効果が低下したことを知る術がないため、ユーザが日焼け止めクリームを塗り忘れてしまうことが多い。また、ユーザが紫外線量を測定するためには専用の紫外線検知器を携帯する必要があり、気軽に紫外線量を把握することは困難であった。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされてものであり、測定された紫外線量とユーザにより使用される日焼け止めクリームのSPF値とに基づいて、日焼け止め効果持続時間を表示/鳴動させる機能を具備した携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯端末は、携帯端末に照射される紫外線の紫外線量を取得する第1の取得手段と、日焼け止めクリームのSPF値を取得する第2の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された紫外線量、及び前記第2の取得手段により取得されたSPF値に基づいて日焼け止め効果の持続時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された持続時間を提示する提示手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る携帯端末によると、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、ユーザにより使用される日焼け止めクリームのSPF値と測定された紫外線量や取得された天気情報とに基づいて、日焼け止めクリームの効果持続時間を計算し、効果持続時間の経過毎に表示/鳴動することでユーザに対して日焼け止めの塗布を喚起することにより、ユーザが日焼け止めクリームを塗り忘れることを防止し、日焼け止め効果を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(A)は、本発明に係る携帯端末(携帯電話機)の閉じた状態を示す斜視図、(B)は、本発明に係る携帯端末(携帯電話機)の開いた状態を示す斜視図。
【図2】本発明に係る携帯端末(携帯電話機)の機能を示すブロック図。
【図3】日焼け止め効果情報を示すデータ構成図。
【図4】第1実施形態の携帯端末(携帯電話機)が日焼け止め情報記憶処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図5】第1実施形態の携帯端末(携帯電話機)が持続時間算出処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図6】(A)乃至(C)は、第1実施形態の携帯端末(携帯電話機)が持続時間算出処理を行う際の画面遷移図。
【図7】第1実施形態の携帯端末(携帯電話機)が警告処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図8】(A)及び(B)は、第1実施形態の携帯端末(携帯電話機)が警告処理を行う際の画面図。
【図9】第2実施形態の携帯端末(携帯電話機)が持続時間算出処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図10】(A)乃至(C)は、第2実施形態の携帯端末(携帯電話機)が持続時間算出処理を行う際の画面遷移図。
【図11】第3実施形態の携帯端末(携帯電話機)が推奨SPF提示処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図12】(A)及び(B)は、第3実施形態の携帯端末(携帯電話機)が推奨SPF提示処理を行う際の画面遷移図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔第1実施形態〕
本発明に係る携帯端末の第1実施形態について、図1乃至図8を参照しながら説明する。第1実施形態の携帯端末として、紫外線センサを備えているとともに、複数の筐体が相互にスライド自在に結合されてなる開閉自在の携帯電話機1を例にあげて説明する。
【0011】
図1(A)は、携帯電話機1の閉じた状態を示す斜視図、図1(B)は、携帯電話機1の開いた状態を示す斜視図である。携帯電話機1は、図1(A)及び図1(B)に示すように、矩形の板状の上筐体10と、この上筐体10とほぼ同形状をした下筐体11とが、閉じた状態で、相互に一面を覆うように積層されることにより形成されている。これらの上筐体10及び下筐体11は、相互に所定方向(例えば図1に示すX方向)に所定長さだけスライド可能なように結合されている。携帯電話機1は、上筐体10が下筐体11に対してスライドすることにより、閉じた状態から開いた状態に、あるいは開いた状態から閉じた状態に変形する。
【0012】
上筐体10の外面(下筐体11に対面しない側の面)には、データを表示するためのディスプレイ12、音声を出力するためのスピーカ13、押下されることにより指示を入力する複数の操作キー14、15、携帯電話機1に照射される紫外線を検出する紫外線検出器16が設けられている。操作キー14は、例えばメール機能やWeb機能を起動するためのショートカットキーであり、操作キー15は、例えばディスプレイ12に表示されたカーソルを上下左右に移動させたり画面をスクロールさせたりするための方向キーである。紫外線検出器16は、入射した紫外線の紫外線量を検出する検出器であって、例えばSiデバイスを用いたタイプや、ZnO単結晶を用いたタイプ等、任意のタイプの検出器であって良い。
【0013】
これらのディスプレイ12、スピーカ13、及び操作キー14、15、紫外線検出器16は、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても外部に露出するように設けられている。よって、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても、ユーザはディスプレイ12の画面を視認したり操作キー14、15を介して携帯電話機1に指示を入力したり、また、携帯電話機1に入射している紫外線を検出したりすることができる。
【0014】
下筐体11の内面(上筐体10に対面する側の面)には、音声を集音するためのマイクロフォン17、押下されることにより指示を入力する複数の操作キー18が設けられている。操作キー18は、例えば数字や文字列を入力するためのテンキーなどである。これらのマイクロフォン17、操作キー18は、携帯電話機1が閉じた状態のときには、上筐体10により覆われていて外部に露出していないが、上筐体10を下筐体11に対してスライドさせて開いた状態に変形させたときには、外部に露出される。よって、携帯電話機1が開いた状態のときには、ユーザは操作キー18を介して指示を入力することができるが、携帯電話機1が閉じた状態のときには、ユーザは操作キー18を介して指示を入力することができない。
【0015】
下筐体11の側面には、押下されることにより指示を入力する複数の操作キー18aが設けられている。これらの操作キー18aは、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても外部に露出するように設けられている。よって、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても、ユーザは操作キー18aを介して指示を入力することができる。
【0016】
図2は、携帯電話機1を示す機能ブロック図である。携帯電話機1は、図2に示すように、主制御部20、電源回路部21、操作入力制御部22、表示制御部23、音声制御部24、通信制御部25、紫外線検出部26、タイマー部27、及び記憶部28がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0017】
主制御部20は、CPU(Central Processing Unit)を具備し、携帯電話機1の総括的な制御を行うとともに、後述する日焼け止め効果管理処理、その他の様々な演算処理や制御処理等を行う。電源回路部21はバッテリ等の電源供給源を具備し、例えばユーザによる操作キー14を介した入力に基づいて電源のオン/オフ状態を切り替え、電源がオン状態の場合に電力供給源から各部に対して電力を供給して、携帯電話機1を動作可能にする。
【0018】
操作入力制御部22は操作キー14、15、18、18aが押下等の操作を受けたことを検出する回路を備え、各々のキーの押下等の操作を検出すると、その操作を示す信号を生成して、この信号を主制御部20に伝送する。信号を受信した主制御部20は、この信号に基づいた処理を行う。表示制御部23は主制御部20の制御に基づいて、文字や画像等を含んだ表示用データをディスプレイ12に表示する。
【0019】
音声制御部24は、主制御部20の制御に基づいて、マイクロフォン17で集音されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。また音声制御部24は、主制御部20の制御に基づいて、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、スピーカ13から音声として出力する。
【0020】
通信制御部25は、アンテナ25aを備えていて、主制御部20の制御に基づいて、基地局からアンテナ25aを介して受信した受信信号をスペクトラム逆拡散処理してデータを復元する。このデータは、主制御部20の指示により、音声制御部24に伝送されてスピーカ13から出力されたり、表示制御部23に伝送されてディスプレイ12に表示されたり、または記憶部28に記録されたりする。また通信制御部25は、主制御部20の制御に基づいて、マイクロフォン17で集音された音声データや操作キー14、15、18等を介して入力されたデータや記憶部28に記憶されたデータを取得すると、これらのデータに対してスペクトラム拡散処理を行い、基地局に対してアンテナ25aを介して送信する。
【0021】
紫外線検出部26は、主制御部20の制御に基づいて、紫外線検出装置16により検出された紫外線量を取得するとともに、この紫外線量を示す信号を生成して、この信号を主制御部20に対して伝送する。
【0022】
タイマー部27は、主制御部20の指示に基づいて、所定時間の経過を通知するタイマー処理を行う。タイマー部27は、主制御部20からタイマー開始指示(タイマー時間を含む)を受信すると、このタイマー開始指示に基づいて所定時間(タイマー時間)の計時を開始し、所定時間が経過した際に、主制御部20にタイマー終了通知を送信する。
【0023】
記憶部28は、主制御部20が行う処理について、処理プログラムや処理に必要なデータ等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク、不揮発性メモリ、データベース、主制御部20が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成される。また、主制御部20が後述する日焼け止め効果管理処理を行う際の処理プログラムは、例えばROMに記憶されているものとする。
【0024】
携帯電話機1は、日焼け止め効果管理処理として、日焼け止めクリームの効果を示す情報を記憶する日焼け止め効果情報記憶処理と、日焼け止めクリームの効果の持続時間を算出する持続時間算出処理と、日焼け止めクリームの効果が終了したときにユーザに対して日焼け止めクリームの塗布を喚起する警告処理とを行う。
【0025】
始めに、携帯電話機1が日焼け止めクリームの効果を示す情報を取得して記憶する日焼け止め効果情報記憶処理を行う際の手順を、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0026】
携帯電話機1が日焼け止め効果管理処理を行うためには、日焼け止めクリームの持続時間を確認する必要がある。そこで主制御部20は、日焼け止めクリームの効果を示す情報の取得が指示されたか否かを判断する(S101)。この際、主制御部20は、例えば操作キー14、15、18等のうち所定の操作キーが操作されたことに基づいて、情報の取得が指示されたものと判断する。情報の取得が指示されていない場合(S101のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0027】
日焼け止めクリームの効果を示す情報の取得が指示された場合(S101のYes)は、主制御部20は、例えば通信制御部25によりネットワークを介して日焼け止めクリームの効果を示す情報を取得する(S103)。この際、主制御部20は、例えば日焼け止めクリーム企業のサイトから、情報を取得する。そして主制御部20は、ステップS103にて取得した情報を、日焼け止め効果情報30として記憶部28に記憶する(S105)。
【0028】
図4は、日焼け止め効果情報30を示すデータ構成図である。日焼け止め効果情報30は、例えば、SPF情報31と、紫外線量情報32と、時間情報33とがそれぞれ対応付けられた情報である。この日焼け止め効果情報30において、ユーザが、SPF情報31に示されるSPFの日焼け止めクリームを紫外線量情報32に示される紫外線量の下で使用した場合、時間情報33に示される時間だけ日焼け止め効果が継続されることを意味する。紫外線量情報32は、例えばレベル1乃至レベル3(レベル1が最も小さく、レベル1、レベル2、レベル3の順に大きくなっていく)で示されている。
【0029】
例えば図4に示す日焼け止め効果情報30によると、「SPF+10」のSPF情報31、「レベル1」の紫外線量情報32に対して、「9時間」の時間情報33が対応付けられている。これは、SPF+10の日焼け止めクリームをレベル1の紫外線量の下で使用した場合、日焼け止め効果の持続時間が9時間であることを意味する。
【0030】
このようにして携帯電話機1は日焼け止めクリームの効果を示す情報をネットワークを介して取得して、またはメモリカード等の外部メモリ等から取得して、記憶部28に日焼け止め効果情報30として記憶しておく。
【0031】
携帯電話機1は、ステップS105にて記憶された日焼け止め効果情報30に基づいて、ユーザにより使用された日焼け止めクリームの効果持続時間を計算する。携帯電話機1がこの持続時間算出処理を行う際の手順を、図5に示すフローチャート及び図6(A)乃至図6(C)に示す画面遷移図に基づいて説明する。
【0032】
ユーザは、日焼け止めを使用する際、携帯電話機1において日焼け止め効果持続時間管理機能を起動して、使用する日焼け止めクリームに関する情報を入力する。よって主制御部20は、日焼け止め効果持続時間管理機能が起動されたか否かを判断する(S201)。この際、主制御部20は、例えば所定の操作キー14、15、18等の操作に基づいて、起動が指示されたものと判断する。起動が指示されていない場合(S201のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0033】
起動が指示された場合(S201のYes)は、主制御部20は、紫外線検出装置16を用いて携帯電話機1に照射されている紫外線を検出して紫外線量を取得する(S203)。このとき主制御部20は、紫外線検出部26から紫外線量を示す信号を取得する。そして主制御部20は、取得した紫外線量を記憶部28に記憶しておく。また主制御部20は、例えば通信制御部25によりネットワークを介してその日の天気情報を取得する(S205)。このとき主制御部20は、例えば天気予報サイトから天気情報を取得する。
【0034】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、ステップS203にて検出された紫外線量、及びステップS205にて取得された天気情報を含んだ表示欄41を表示して、ユーザに対して、使用するSPF値の選択を促す(S207)。図6(A)に示すように、表示欄41には、紫外線量を示す情報(例えば「レベル3」)、天気情報を示す情報(例えば「晴れ」)、ユーザがSPF値を入力するためのSPF選択ボタン42が表示されている。ユーザは、SPF値を入力したいときに、SPF選択ボタン42を選択することにより、携帯電話機1にSPF値の入力を指示する。
【0035】
主制御部20は、ユーザによりSPF選択ボタン42が選択されたことに基づいて、ディスプレイ12の表示画面40にSPF選択欄43を表示して、ユーザに対して、SPF値の入力を促す(S209)。図6(B)に示すように、SPF選択欄43には、複数のSPF値(「SPF+10」、「SPF+20」等)が選択可能に表示されている。ユーザは、操作キー14、15、18等を用いて、使用する日焼け止めクリームのSPF値(例えば「SPF+20」)を選択する。
【0036】
主制御部20は、SPF値が選択されたか否かを判断する(S211)。この際、主制御部20は、SPF選択欄43からいずれかのSPF値が選択された場合に、SPF値が選択されたものと判断する。SPF値が選択されていない場合(S211のNo)は、主制御部20はSPF値が選択されるまで待機する。
【0037】
SPF値が選択された場合(S211のYes)は、主制御部20は、選択されたSPF値に基づいて、日焼け止めの効果持続時間を計算する(S213)。この際、主制御部20は、記憶部28に記憶されている日焼け止め効果情報30に基づいて、例えば、ステップS203にて取得された紫外線量が「レベル3」であり、ステップS211にて、ユーザにより使用される日焼け止めクリームのSPF値として「SPF+20」が選択された場合には、日焼け止め効果情報30から、持続時間「6時間」が計算される。
【0038】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、効果持続時間表示欄44を表示する(S215)。図6(C)に示すように、効果持続時間表示欄44は、ステップS213にて計算された日焼け止めクリームの効果持続時間(例えば「6時間」)を示す情報、待ち受け状態に移行するためのOKボタン45を含んでいる。ユーザは、日焼け止めクリームの効果持続時間を確認したのち、OKボタン45を選択する。
【0039】
そして主制御部20は、ステップS213にて計算された効果持続時間のタイマーを起動する(S217)。このとき、主制御部20はタイマー部27に効果持続時間をタイマー時間に指定したタイマー開始指示を送信して、タイマーの起動を促す。タイマー開始指示を受信したタイマー部27は、タイマーを開始する。
【0040】
このようにして携帯電話機1は、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、周囲の紫外線量を測定したり天気情報を取得したりするとともに、使用される日焼け止めクリームのSPF値の選択を受け付けることにより、日焼け止め効果情報30に基づいて、日焼け止めクリームのSPF値と紫外線量や天気情報とから日焼け止めクリームの効果持続時間を算出して、その効果持続時間の経過を通知するためのタイマーを起動する。
【0041】
また、携帯電話機1は、ステップS217にて起動したタイマーに基づいて、ユーザが日焼け止めクリームを塗布したときに、この日焼け止めクリームの効果が終了するタイミングでユーザに対して日焼け止めクリームを再度塗布するように喚起する警告処理を行う。携帯電話機1がこの警告処理を行う際の手順について、図7に示すフローチャート、及び図8(A)及び図8(B)に示す画面図に基づいて説明する。
【0042】
始めに主制御部20は、ステップS217にて起動されたタイマーが終了したか否かを判断する(S301)。タイマーが終了した場合(S301のYes)は、主制御部20は、ユーザにより塗布された日焼け止めクリームの効果が終了したものとし、ユーザに対して再度日焼け止めクリームを塗布するよう喚起するために、鳴動/表示を行って(S303)、警告処理を終了する。このとき主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、効果終了表示欄46を表示する。図8(A)に示すように、効果終了表示欄46には、日焼け止めクリームの効果がきれた旨を示す情報、待ち受け状態に移行するためのOKボタン47が表示されている。ユーザは、日焼け止めクリームの効果がきれたことを確認した後に、OKボタン47を選択する。
【0043】
タイマーが終了していない場合(S301のNo)は、主制御部20は、所定時間が経過したか否かを判断する(S305)。この所定時間は、携帯電話機1に照射される紫外線量が変化していないかを定期的にチェックするための時間間隔を示し、予め記憶部28に記憶されている。所定時間が経過していない場合(S305のNo)は、ステップS301に戻って、主制御部20は再びタイマーが終了したか否かを判断する。
【0044】
所定時間が経過した場合(S305のYes)は、主制御部20は、携帯電話機1に照射されている紫外線を検出して紫外線量を取得する(S307)。このとき主制御部20は、紫外線検出部26から紫外線量を示す信号を取得する。
【0045】
主制御部20は、前回紫外線量を取得したとき(ステップS203またはS307にて)と比較して紫外線量が変化したか否かを判断する(S309)。紫外線量が変化した場合(S309のYes)は、主制御部20は、変化後の紫外線量に基づいて、効果持続時間を再計算する(S311)。このとき主制御部20は、ステップS213と同様の手順で効果持続時間を計算する。
【0046】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、効果持続時間表示欄48を表示する(S313)。図8(B)に示すように、効果持続時間表示欄48には、ステップS311にて再計算した効果持続時間(例えば4時間)を示す情報、OKボタン49が表示されている。ユーザは、使用した日焼け止めクリームの効果持続時間を確認した後に、OKボタン49を選択する。
【0047】
主制御部20は、ステップS313にて再計算された効果持続時間のタイマーを再起動する(S315)。このとき、主制御部20はタイマー部27に効果持続時間をタイマー時間に指定したタイマー開始指示を送信して、タイマーの起動を促す。タイマー開始指示を受信したタイマー部27は、タイマーを開始する。そして、ステップS301に戻って、主制御部20は、再びこのタイマーが終了したか否かを判断する。
【0048】
このようにして携帯電話機1は、ユーザが使用している日焼け止めクリームの効果が終了した際、ユーザに対して日焼け止めクリームの塗布を喚起する。また、携帯電話機1は、ユーザが日焼け止めクリームを使用している間、定期的に紫外線量や天気情報を取得し、日焼け止めクリームの効果持続時間を算出したときと比較して、紫外線量や天気情報が変更された場合、日焼け止めクリームの効果持続時間を再計算して、タイマー時間を再計算された持続時間に設定してタイマーを再起動する。
【0049】
なお、ステップS303にて携帯電話機1がユーザに対して日焼け止めクリームの塗布喚起のための鳴動/表示を行った後に、再びステップS203乃至S217の処理を行って、検出された紫外線量と取得された天気情報とに基づいてユーザにより使用される日焼け止めクリームの効果持続時間を再度計算してタイマーを開始しても良い。
【0050】
また、ステップS215にて日焼け止めクリームの効果の持続時間を表示している最中に、ユーザが所定の操作キー14、15、18等を操作することにより、持続時間の表示を停止するように指示された場合は、持続時間の表示を終了すると良い。
【0051】
また、日焼け止め効果情報30において日焼け止めクリームのSPF値と紫外線量と効果持続時間とが対応付けられているが、紫外線量の代わりに天気情報が対応付けられていても良い。この場合には、ステップS213にて日焼け止めクリームの効果持続時間が計算される際、ステップS205にて取得された天気情報に基づいて計算される。携帯電話機1に紫外線が直接照射されていない場合等、紫外線検出装置16が紫外線量を正確に測定できない場合であっても、携帯電話機1は、天気情報を用いて日焼け止めクリームの効果持続時間を計算することができる。
【0052】
または、ステップS213にて、紫外線量を用いて算出された効果持続時間、及び、天気情報を用いて算出された効果持続時間のうち、時間が短い方を選択して効果持続時間としても良い。あるいは、ステップS213にて、紫外線量を用いて算出された効果持続時間、及び、天気情報を用いて算出された効果持続時間のうち、ユーザにより選択された方を効果持続時間としても良い。
【0053】
第1実施形態によると、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、ユーザにより使用される日焼け止めクリームのSPF値と測定された紫外線量や取得された天気情報とに基づいて、日焼け止めクリームの効果持続時間を計算し、効果持続時間の経過毎に表示/鳴動することでユーザに対して日焼け止めの塗布を喚起することにより、ユーザが日焼け止めクリームを塗り忘れることを防止し、日焼け止め効果を維持することが可能となる。
【0054】
〔第2実施形態〕
本発明に係る携帯電話機の第2実施形態について、図9及び図10を参照しながら説明する。以下、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。第2実施形態の携帯電話機1は、図1及び図2に示すように、第1実施形態の携帯電話機1と同一の構成を備えている。また第2実施形態の携帯電話機1は、第1実施形態の携帯電話機1と同様に、図3に示すように、主制御部20、電源回路部21、操作入力制御部22、表示制御部23、音声制御部24、通信制御部25、紫外線検出部26、タイマー部27、及び記憶部28がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0055】
第2実施形態の携帯電話機1は、第1実施形態のステップS101乃至S105と同様の処理を行うにより、記憶部28に日焼け止め効果情報30を記憶しているものとする。そして第2実施形態の携帯電話機1は、ステップS105にて記憶された日焼け止め効果情報30に基づいて、ユーザにより使用された日焼け止めクリームの効果持続時間を計算する。携帯電話機1がこの持続時間算出処理を行う際の手順を、図9に示すフローチャート及び図10(A)乃至図10(C)に示す画面遷移図に基づいて説明する。
【0056】
ユーザは、日焼け止めを使用する際、携帯電話機1において日焼け止め効果持続時間管理機能を起動して、使用する日焼け止めクリームに関する情報を入力する。よって主制御部20は、日焼け止め効果持続時間管理機能が起動されたか否かを判断する(S401)。この際、主制御部20は、例えば所定の操作キー14、15、18等の操作に基づいて、起動が指示されたものと判断する。起動が指示されていない場合(S401のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0057】
起動が指示された場合(S401のYes)は、主制御部20は、紫外線検出装置16を用いて携帯電話機1に照射されている紫外線を検出して紫外線量を取得する(S403)。このとき主制御部20は、紫外線検出部26から紫外線量を示す信号を取得する。そして主制御部20は、取得した紫外線量を記憶部28に記憶しておく。また主制御部20は、例えば通信制御部25によりネットワークを介してその日の天気情報を取得する(S405)。このとき主制御部20は、例えば天気予報サイトから天気情報を取得する。
【0058】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、ステップS403にて検出された紫外線量、及びステップS405にて取得された天気情報を含んだ表示欄50を表示して、ユーザに対して、使用するSPF値の選択を促す(S407)。図10(A)に示すように、表示欄50には、紫外線量を示す情報(例えば「レベル3」)、天気情報を示す情報(例えば「晴れ」)、ユーザがSPF値を入力するためのSPF選択ボタン51が表示されている。ユーザは、SPF値を入力したいときに、SPF選択ボタン51を選択することにより、携帯電話機1にSPF値の入力を指示する。
【0059】
主制御部20は、ユーザによりSPF選択ボタン51が選択されたことに基づいて、ディスプレイ12の表示画面40にSPF入力欄52を表示して、ユーザに対して、SPF値の入力を促す(S409)。図10(B)に示すように、SPF入力欄52には、SPF値を入力するための入力欄53が表示されている。ユーザは、操作キー14、15、18等を用いて、使用する日焼け止めクリームのSPF値(例えば「SPF+20」)を入力する。主制御部20は、SPF値が入力されたか否かを判断する(S411)。SPF値が入力されていない場合(S411のNo)は、主制御部20はSPF値が入力されるまで待機する。
【0060】
SPF値が入力された場合(S411のYes)は、主制御部20は、入力されたSPF値に基づいて、日焼け止めの効果持続時間を計算する(S413)。この際、主制御部20は、記憶部28に記憶されている日焼け止め効果情報30に基づいて、例えば、ステップS403にて取得された紫外線量が「レベル3」であり、ステップS411にて、ユーザにより使用される日焼け止めクリームのSPF値として「SPF+20」が入力された場合には、日焼け止め効果情報30から、持続時間「6時間」が計算される。
【0061】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、効果持続時間表示欄54を表示する(S415)。図10(C)に示すように、効果持続時間表示欄54は、ステップS413にて計算された日焼け止めクリームの効果持続時間(例えば「5時間」)を示す情報、待ち受け状態に移行するためのOKボタン55を含んでいる。ユーザは、日焼け止めクリームの効果持続時間を確認したのち、OKボタン55を選択する。
【0062】
そして主制御部20は、ステップS413にて計算された効果持続時間のタイマーを起動する(S417)。このとき、主制御部20はタイマー部27に効果持続時間をタイマー時間に指定したタイマー開始指示を送信して、タイマーの起動を促す。タイマー開始指示を受信したタイマー部27は、タイマーを開始する。そして主制御部20は、ステップS417にて起動されたタイマーに基づいて、第1実施形態のステップS301乃至S315と同様の処理を行う。
【0063】
このようにして携帯電話機1は、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、周囲の紫外線量を測定したり天気情報を取得したりするとともに、使用される日焼け止めクリームのSPF値の入力を受け付けることにより、日焼け止め効果情報30に基づいて、日焼け止めクリームのSPF値と紫外線量や天気情報とから日焼け止めクリームの効果持続時間を算出して、その効果持続時間の経過を通知するためのタイマーを起動する。
【0064】
なお、第1実施形態と同様に、日焼け止め効果情報30において日焼け止めクリームのSPF値と紫外線量と効果持続時間とが対応付けられているが、紫外線量の代わりに天気情報が対応付けられていても良い。この場合には、ステップS213にて日焼け止めクリームの効果持続時間が計算される際、ステップS205にて取得された天気情報に基づいて計算される。
【0065】
第2実施形態によると、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、ユーザにより使用される日焼け止めクリームのSPF値と測定された紫外線量や取得された天気情報とに基づいて、日焼け止めクリームの効果持続時間を計算し、効果持続時間の経過毎に表示/鳴動することでユーザに対して日焼け止めの塗布を喚起することにより、ユーザが日焼け止めクリームを塗り忘れることを防止し、日焼け止め効果を維持することが可能となる。
【0066】
〔第3実施形態〕
本発明に係る携帯電話機の第3実施形態について、図11及び図12を参照しながら説明する。以下、第1実施形態及び第2実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。第3実施形態の携帯電話機1は、図1及び図2に示すように、第1実施形態及び第2実施形態の携帯電話機1と同一の構成を備えている。また第3実施形態の携帯電話機1は、第1実施形態及び第2実施形態の携帯電話機1と同様に、図3に示すように、主制御部20、電源回路部21、操作入力制御部22、表示制御部23、音声制御部24、通信制御部25、紫外線検出部26、タイマー部27、及び記憶部28がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0067】
第1実施形態及び第2実施形態の携帯電話機1は、ユーザが自ら選択した日焼け止めクリームのSPF値を入力するものであったが、第3実施形態の携帯電話機1は、携帯電話機1に照射される紫外線量や天気情報に基づいて最適なSPF値を計算して、ユーザに対して最適な日焼け止めクリームを推奨するものである。
【0068】
携帯電話機1は、第1実施形態のステップS101乃至S105の処理により、記憶部28に日焼け止め効果情報30を記憶している。そして携帯電話機1は、ステップS105にて記憶された日焼け止め効果情報30に基づいて、ユーザに対して最適なSPF値を計算して、最適な日焼け止めクリームを推奨する。携帯電話機1がこの推奨SPF提示処理を行う際の手順を、図11に示すフローチャート及び図12(A)及び図12(B)に示す画面遷移図に基づいて説明する。
【0069】
ユーザは、使用する日焼け止めクリームを選択する際、例えば所定の操作キー14、15、18等を操作することにより、紫外線量や天気情報から推奨される日焼け止めクリームの提示を携帯電話機1に指示する。よって主制御部20は、推奨する日焼け止めクリームの提示が指示されたか否かを判断する(S501)。この際、主制御部20は、例えば所定の操作キー14、15、18等の操作に基づいて、提示が指示されたものと判断する。提示が指示されていない場合(S501のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0070】
提示が指示された場合(S501のYes)は、主制御部20は、紫外線検出装置16を用いて携帯電話機1に照射されている紫外線を検出して紫外線量を取得する(S503)。このとき主制御部20は、紫外線検出部26から紫外線量を示す信号を取得する。また主制御部20は、例えば通信制御部25によりネットワークを介してその日の天気情報を取得する(S505)。このとき主制御部20は、例えば天気予報サイトから天気情報を取得する。
【0071】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、ステップS503にて検出された紫外線量、及びステップS505にて取得された天気情報を含んだ表示欄56を表示して、ユーザに対して、推奨SPF値の提示の指示を促す(S507)。図12(A)に示すように、表示欄56には、紫外線量を示す情報(例えば「レベル3」)、天気情報を示す情報(例えば「晴れ」)、ユーザが推奨SPF値の提示を指示するための推奨SPFボタン57が表示されている。ユーザは、推奨SPF値の提示を指示したいときに、推奨SPFボタン57を選択する。
【0072】
主制御部20は、推奨SPFボタン57の選択に基づいて、ステップS503にて取得した紫外線量、ステップS505にて取得した天気情報、及び記憶部28に記憶された日焼け止め効果情報30に基づいて、ユーザに対して推奨するSPF値を算出する(S509)。この際、主制御部20は、記憶部28に記憶されている日焼け止め効果情報30に基づいて、例えば、ユーザの通常の外出時間が6時間であり、ステップS503にて取得された紫外線量が「レベル3」であった場合には、日焼け止め効果情報30から、SPF値「SPF+30」が計算される。なお、ユーザの通常の外出時間は、ユーザにより随時入力されても記憶部28に予め記憶されていても良い。
【0073】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、推奨SPF表示欄58を表示する(S511)。図12(B)に示すように、効果持続時間表示欄58は、ステップS509にて算出された推奨SPF値(例えば「SPF+30」や「SPF+20」)を示す情報、待ち受け状態に移行するためのOKボタン59を含んでいる。ユーザは、推奨SPF値を確認したのち、OKボタン59を選択する。
【0074】
このようにして携帯電話機1は、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、周囲の紫外線量を測定したり天気情報を取得したりすることにより、日焼け止め効果情報30に基づいて、ユーザの外出時間と紫外線量や天気情報とから推奨される日焼け止めクリームのSPF値を算出して、このSPF値をユーザに対して提示する。
【0075】
第3実施形態によると、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、測定された紫外線量や取得された天気情報に基づいて、推奨される日焼け止めクリームのSPF値を計算し、ユーザに対して提示することにより、ユーザが適切な日焼け止めクリームを選択し、日焼け止め効果を維持することが可能となる。
【0076】
本発明の説明として、携帯電話機1について説明したが、これに限らず、PHS(Personal Handyphone System)、PDA、携帯音楽プレイヤー、携帯ゲーム機、携帯テレビ、ノート型PC等、紫外線センサを備えている携帯端末であれば、任意の携帯端末であっても良い。
【符号の説明】
【0077】
1…携帯電話機,10…上筐体,11…下筐体,12…ディスプレイ,13…スピーカ,14、15、18、18a…操作キー,16…紫外線検出装置,17…マイクロフォン,20…主制御部,21…電源回路部,22…操作入力制御部,23…表示制御部,24…音声制御部,25…通信制御部,25a…アンテナ,26…紫外線検出部,27…タイマー部,28…記憶部,30…日焼け止め効果情報,31…SPG情報,32…紫外線量情報,33…時間情報,40…表示画面。
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末に照射される紫外線の紫外線量と日焼け止めクリームのSPF値とから、日焼け止めクリームの効果持続時間を算出して、ユーザに対して提示することができる携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、紫外線が人間の肌に有害であることは、医学的に知られている。しかしながら、人々が紫外線の強度を肌で感知することは困難であるため、人々が適切な保護措置をタイムリーに採ることができないという問題があった。そこで、いつでもどこでも紫外線強度を測定することができる携帯型の紫外線強度表示装置が提案されている。
【0003】
例えば特許文献1によると、紫外線の強度をいつでもどこでも知ることができ、さらに積極的警告を発する携帯型の紫外線強度表示装置が提案されている。この紫外線強度表示装置は、乗り物または持ち運び可能な物品や電子機器に搭載され、紫外線センサ及びディスプレイ及び/またはアラームなどの表示装置を含み、ディスプレイに表示し、及び/または警報音あるいは振動を発生させることにより、可視的信号及び/または可聴的信号あるいは体感的信号を出力し、過度の紫外線照射を警告するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−226409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、日焼け止めクリームは定期的に塗布されることで効力を継続的に発揮するが、紫外線量や、使用される日焼け止めクリームのSPF(Sun Protection Factor;紫外線防御指数)値によって日焼け止め効果の持続時間が異なってくるのにも関わらず、ユーザが日焼け止め効果が低下したことを知る術がないため、ユーザが日焼け止めクリームを塗り忘れてしまうことが多い。また、ユーザが紫外線量を測定するためには専用の紫外線検知器を携帯する必要があり、気軽に紫外線量を把握することは困難であった。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされてものであり、測定された紫外線量とユーザにより使用される日焼け止めクリームのSPF値とに基づいて、日焼け止め効果持続時間を表示/鳴動させる機能を具備した携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯端末は、携帯端末に照射される紫外線の紫外線量を取得する第1の取得手段と、日焼け止めクリームのSPF値を取得する第2の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された紫外線量、及び前記第2の取得手段により取得されたSPF値に基づいて日焼け止め効果の持続時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された持続時間を提示する提示手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る携帯端末によると、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、ユーザにより使用される日焼け止めクリームのSPF値と測定された紫外線量や取得された天気情報とに基づいて、日焼け止めクリームの効果持続時間を計算し、効果持続時間の経過毎に表示/鳴動することでユーザに対して日焼け止めの塗布を喚起することにより、ユーザが日焼け止めクリームを塗り忘れることを防止し、日焼け止め効果を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(A)は、本発明に係る携帯端末(携帯電話機)の閉じた状態を示す斜視図、(B)は、本発明に係る携帯端末(携帯電話機)の開いた状態を示す斜視図。
【図2】本発明に係る携帯端末(携帯電話機)の機能を示すブロック図。
【図3】日焼け止め効果情報を示すデータ構成図。
【図4】第1実施形態の携帯端末(携帯電話機)が日焼け止め情報記憶処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図5】第1実施形態の携帯端末(携帯電話機)が持続時間算出処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図6】(A)乃至(C)は、第1実施形態の携帯端末(携帯電話機)が持続時間算出処理を行う際の画面遷移図。
【図7】第1実施形態の携帯端末(携帯電話機)が警告処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図8】(A)及び(B)は、第1実施形態の携帯端末(携帯電話機)が警告処理を行う際の画面図。
【図9】第2実施形態の携帯端末(携帯電話機)が持続時間算出処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図10】(A)乃至(C)は、第2実施形態の携帯端末(携帯電話機)が持続時間算出処理を行う際の画面遷移図。
【図11】第3実施形態の携帯端末(携帯電話機)が推奨SPF提示処理を行う際の手順を示すフローチャート。
【図12】(A)及び(B)は、第3実施形態の携帯端末(携帯電話機)が推奨SPF提示処理を行う際の画面遷移図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔第1実施形態〕
本発明に係る携帯端末の第1実施形態について、図1乃至図8を参照しながら説明する。第1実施形態の携帯端末として、紫外線センサを備えているとともに、複数の筐体が相互にスライド自在に結合されてなる開閉自在の携帯電話機1を例にあげて説明する。
【0011】
図1(A)は、携帯電話機1の閉じた状態を示す斜視図、図1(B)は、携帯電話機1の開いた状態を示す斜視図である。携帯電話機1は、図1(A)及び図1(B)に示すように、矩形の板状の上筐体10と、この上筐体10とほぼ同形状をした下筐体11とが、閉じた状態で、相互に一面を覆うように積層されることにより形成されている。これらの上筐体10及び下筐体11は、相互に所定方向(例えば図1に示すX方向)に所定長さだけスライド可能なように結合されている。携帯電話機1は、上筐体10が下筐体11に対してスライドすることにより、閉じた状態から開いた状態に、あるいは開いた状態から閉じた状態に変形する。
【0012】
上筐体10の外面(下筐体11に対面しない側の面)には、データを表示するためのディスプレイ12、音声を出力するためのスピーカ13、押下されることにより指示を入力する複数の操作キー14、15、携帯電話機1に照射される紫外線を検出する紫外線検出器16が設けられている。操作キー14は、例えばメール機能やWeb機能を起動するためのショートカットキーであり、操作キー15は、例えばディスプレイ12に表示されたカーソルを上下左右に移動させたり画面をスクロールさせたりするための方向キーである。紫外線検出器16は、入射した紫外線の紫外線量を検出する検出器であって、例えばSiデバイスを用いたタイプや、ZnO単結晶を用いたタイプ等、任意のタイプの検出器であって良い。
【0013】
これらのディスプレイ12、スピーカ13、及び操作キー14、15、紫外線検出器16は、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても外部に露出するように設けられている。よって、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても、ユーザはディスプレイ12の画面を視認したり操作キー14、15を介して携帯電話機1に指示を入力したり、また、携帯電話機1に入射している紫外線を検出したりすることができる。
【0014】
下筐体11の内面(上筐体10に対面する側の面)には、音声を集音するためのマイクロフォン17、押下されることにより指示を入力する複数の操作キー18が設けられている。操作キー18は、例えば数字や文字列を入力するためのテンキーなどである。これらのマイクロフォン17、操作キー18は、携帯電話機1が閉じた状態のときには、上筐体10により覆われていて外部に露出していないが、上筐体10を下筐体11に対してスライドさせて開いた状態に変形させたときには、外部に露出される。よって、携帯電話機1が開いた状態のときには、ユーザは操作キー18を介して指示を入力することができるが、携帯電話機1が閉じた状態のときには、ユーザは操作キー18を介して指示を入力することができない。
【0015】
下筐体11の側面には、押下されることにより指示を入力する複数の操作キー18aが設けられている。これらの操作キー18aは、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても外部に露出するように設けられている。よって、携帯電話機1が閉じた状態であっても開いた状態であっても、ユーザは操作キー18aを介して指示を入力することができる。
【0016】
図2は、携帯電話機1を示す機能ブロック図である。携帯電話機1は、図2に示すように、主制御部20、電源回路部21、操作入力制御部22、表示制御部23、音声制御部24、通信制御部25、紫外線検出部26、タイマー部27、及び記憶部28がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0017】
主制御部20は、CPU(Central Processing Unit)を具備し、携帯電話機1の総括的な制御を行うとともに、後述する日焼け止め効果管理処理、その他の様々な演算処理や制御処理等を行う。電源回路部21はバッテリ等の電源供給源を具備し、例えばユーザによる操作キー14を介した入力に基づいて電源のオン/オフ状態を切り替え、電源がオン状態の場合に電力供給源から各部に対して電力を供給して、携帯電話機1を動作可能にする。
【0018】
操作入力制御部22は操作キー14、15、18、18aが押下等の操作を受けたことを検出する回路を備え、各々のキーの押下等の操作を検出すると、その操作を示す信号を生成して、この信号を主制御部20に伝送する。信号を受信した主制御部20は、この信号に基づいた処理を行う。表示制御部23は主制御部20の制御に基づいて、文字や画像等を含んだ表示用データをディスプレイ12に表示する。
【0019】
音声制御部24は、主制御部20の制御に基づいて、マイクロフォン17で集音されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。また音声制御部24は、主制御部20の制御に基づいて、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、スピーカ13から音声として出力する。
【0020】
通信制御部25は、アンテナ25aを備えていて、主制御部20の制御に基づいて、基地局からアンテナ25aを介して受信した受信信号をスペクトラム逆拡散処理してデータを復元する。このデータは、主制御部20の指示により、音声制御部24に伝送されてスピーカ13から出力されたり、表示制御部23に伝送されてディスプレイ12に表示されたり、または記憶部28に記録されたりする。また通信制御部25は、主制御部20の制御に基づいて、マイクロフォン17で集音された音声データや操作キー14、15、18等を介して入力されたデータや記憶部28に記憶されたデータを取得すると、これらのデータに対してスペクトラム拡散処理を行い、基地局に対してアンテナ25aを介して送信する。
【0021】
紫外線検出部26は、主制御部20の制御に基づいて、紫外線検出装置16により検出された紫外線量を取得するとともに、この紫外線量を示す信号を生成して、この信号を主制御部20に対して伝送する。
【0022】
タイマー部27は、主制御部20の指示に基づいて、所定時間の経過を通知するタイマー処理を行う。タイマー部27は、主制御部20からタイマー開始指示(タイマー時間を含む)を受信すると、このタイマー開始指示に基づいて所定時間(タイマー時間)の計時を開始し、所定時間が経過した際に、主制御部20にタイマー終了通知を送信する。
【0023】
記憶部28は、主制御部20が行う処理について、処理プログラムや処理に必要なデータ等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク、不揮発性メモリ、データベース、主制御部20が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成される。また、主制御部20が後述する日焼け止め効果管理処理を行う際の処理プログラムは、例えばROMに記憶されているものとする。
【0024】
携帯電話機1は、日焼け止め効果管理処理として、日焼け止めクリームの効果を示す情報を記憶する日焼け止め効果情報記憶処理と、日焼け止めクリームの効果の持続時間を算出する持続時間算出処理と、日焼け止めクリームの効果が終了したときにユーザに対して日焼け止めクリームの塗布を喚起する警告処理とを行う。
【0025】
始めに、携帯電話機1が日焼け止めクリームの効果を示す情報を取得して記憶する日焼け止め効果情報記憶処理を行う際の手順を、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0026】
携帯電話機1が日焼け止め効果管理処理を行うためには、日焼け止めクリームの持続時間を確認する必要がある。そこで主制御部20は、日焼け止めクリームの効果を示す情報の取得が指示されたか否かを判断する(S101)。この際、主制御部20は、例えば操作キー14、15、18等のうち所定の操作キーが操作されたことに基づいて、情報の取得が指示されたものと判断する。情報の取得が指示されていない場合(S101のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0027】
日焼け止めクリームの効果を示す情報の取得が指示された場合(S101のYes)は、主制御部20は、例えば通信制御部25によりネットワークを介して日焼け止めクリームの効果を示す情報を取得する(S103)。この際、主制御部20は、例えば日焼け止めクリーム企業のサイトから、情報を取得する。そして主制御部20は、ステップS103にて取得した情報を、日焼け止め効果情報30として記憶部28に記憶する(S105)。
【0028】
図4は、日焼け止め効果情報30を示すデータ構成図である。日焼け止め効果情報30は、例えば、SPF情報31と、紫外線量情報32と、時間情報33とがそれぞれ対応付けられた情報である。この日焼け止め効果情報30において、ユーザが、SPF情報31に示されるSPFの日焼け止めクリームを紫外線量情報32に示される紫外線量の下で使用した場合、時間情報33に示される時間だけ日焼け止め効果が継続されることを意味する。紫外線量情報32は、例えばレベル1乃至レベル3(レベル1が最も小さく、レベル1、レベル2、レベル3の順に大きくなっていく)で示されている。
【0029】
例えば図4に示す日焼け止め効果情報30によると、「SPF+10」のSPF情報31、「レベル1」の紫外線量情報32に対して、「9時間」の時間情報33が対応付けられている。これは、SPF+10の日焼け止めクリームをレベル1の紫外線量の下で使用した場合、日焼け止め効果の持続時間が9時間であることを意味する。
【0030】
このようにして携帯電話機1は日焼け止めクリームの効果を示す情報をネットワークを介して取得して、またはメモリカード等の外部メモリ等から取得して、記憶部28に日焼け止め効果情報30として記憶しておく。
【0031】
携帯電話機1は、ステップS105にて記憶された日焼け止め効果情報30に基づいて、ユーザにより使用された日焼け止めクリームの効果持続時間を計算する。携帯電話機1がこの持続時間算出処理を行う際の手順を、図5に示すフローチャート及び図6(A)乃至図6(C)に示す画面遷移図に基づいて説明する。
【0032】
ユーザは、日焼け止めを使用する際、携帯電話機1において日焼け止め効果持続時間管理機能を起動して、使用する日焼け止めクリームに関する情報を入力する。よって主制御部20は、日焼け止め効果持続時間管理機能が起動されたか否かを判断する(S201)。この際、主制御部20は、例えば所定の操作キー14、15、18等の操作に基づいて、起動が指示されたものと判断する。起動が指示されていない場合(S201のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0033】
起動が指示された場合(S201のYes)は、主制御部20は、紫外線検出装置16を用いて携帯電話機1に照射されている紫外線を検出して紫外線量を取得する(S203)。このとき主制御部20は、紫外線検出部26から紫外線量を示す信号を取得する。そして主制御部20は、取得した紫外線量を記憶部28に記憶しておく。また主制御部20は、例えば通信制御部25によりネットワークを介してその日の天気情報を取得する(S205)。このとき主制御部20は、例えば天気予報サイトから天気情報を取得する。
【0034】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、ステップS203にて検出された紫外線量、及びステップS205にて取得された天気情報を含んだ表示欄41を表示して、ユーザに対して、使用するSPF値の選択を促す(S207)。図6(A)に示すように、表示欄41には、紫外線量を示す情報(例えば「レベル3」)、天気情報を示す情報(例えば「晴れ」)、ユーザがSPF値を入力するためのSPF選択ボタン42が表示されている。ユーザは、SPF値を入力したいときに、SPF選択ボタン42を選択することにより、携帯電話機1にSPF値の入力を指示する。
【0035】
主制御部20は、ユーザによりSPF選択ボタン42が選択されたことに基づいて、ディスプレイ12の表示画面40にSPF選択欄43を表示して、ユーザに対して、SPF値の入力を促す(S209)。図6(B)に示すように、SPF選択欄43には、複数のSPF値(「SPF+10」、「SPF+20」等)が選択可能に表示されている。ユーザは、操作キー14、15、18等を用いて、使用する日焼け止めクリームのSPF値(例えば「SPF+20」)を選択する。
【0036】
主制御部20は、SPF値が選択されたか否かを判断する(S211)。この際、主制御部20は、SPF選択欄43からいずれかのSPF値が選択された場合に、SPF値が選択されたものと判断する。SPF値が選択されていない場合(S211のNo)は、主制御部20はSPF値が選択されるまで待機する。
【0037】
SPF値が選択された場合(S211のYes)は、主制御部20は、選択されたSPF値に基づいて、日焼け止めの効果持続時間を計算する(S213)。この際、主制御部20は、記憶部28に記憶されている日焼け止め効果情報30に基づいて、例えば、ステップS203にて取得された紫外線量が「レベル3」であり、ステップS211にて、ユーザにより使用される日焼け止めクリームのSPF値として「SPF+20」が選択された場合には、日焼け止め効果情報30から、持続時間「6時間」が計算される。
【0038】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、効果持続時間表示欄44を表示する(S215)。図6(C)に示すように、効果持続時間表示欄44は、ステップS213にて計算された日焼け止めクリームの効果持続時間(例えば「6時間」)を示す情報、待ち受け状態に移行するためのOKボタン45を含んでいる。ユーザは、日焼け止めクリームの効果持続時間を確認したのち、OKボタン45を選択する。
【0039】
そして主制御部20は、ステップS213にて計算された効果持続時間のタイマーを起動する(S217)。このとき、主制御部20はタイマー部27に効果持続時間をタイマー時間に指定したタイマー開始指示を送信して、タイマーの起動を促す。タイマー開始指示を受信したタイマー部27は、タイマーを開始する。
【0040】
このようにして携帯電話機1は、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、周囲の紫外線量を測定したり天気情報を取得したりするとともに、使用される日焼け止めクリームのSPF値の選択を受け付けることにより、日焼け止め効果情報30に基づいて、日焼け止めクリームのSPF値と紫外線量や天気情報とから日焼け止めクリームの効果持続時間を算出して、その効果持続時間の経過を通知するためのタイマーを起動する。
【0041】
また、携帯電話機1は、ステップS217にて起動したタイマーに基づいて、ユーザが日焼け止めクリームを塗布したときに、この日焼け止めクリームの効果が終了するタイミングでユーザに対して日焼け止めクリームを再度塗布するように喚起する警告処理を行う。携帯電話機1がこの警告処理を行う際の手順について、図7に示すフローチャート、及び図8(A)及び図8(B)に示す画面図に基づいて説明する。
【0042】
始めに主制御部20は、ステップS217にて起動されたタイマーが終了したか否かを判断する(S301)。タイマーが終了した場合(S301のYes)は、主制御部20は、ユーザにより塗布された日焼け止めクリームの効果が終了したものとし、ユーザに対して再度日焼け止めクリームを塗布するよう喚起するために、鳴動/表示を行って(S303)、警告処理を終了する。このとき主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、効果終了表示欄46を表示する。図8(A)に示すように、効果終了表示欄46には、日焼け止めクリームの効果がきれた旨を示す情報、待ち受け状態に移行するためのOKボタン47が表示されている。ユーザは、日焼け止めクリームの効果がきれたことを確認した後に、OKボタン47を選択する。
【0043】
タイマーが終了していない場合(S301のNo)は、主制御部20は、所定時間が経過したか否かを判断する(S305)。この所定時間は、携帯電話機1に照射される紫外線量が変化していないかを定期的にチェックするための時間間隔を示し、予め記憶部28に記憶されている。所定時間が経過していない場合(S305のNo)は、ステップS301に戻って、主制御部20は再びタイマーが終了したか否かを判断する。
【0044】
所定時間が経過した場合(S305のYes)は、主制御部20は、携帯電話機1に照射されている紫外線を検出して紫外線量を取得する(S307)。このとき主制御部20は、紫外線検出部26から紫外線量を示す信号を取得する。
【0045】
主制御部20は、前回紫外線量を取得したとき(ステップS203またはS307にて)と比較して紫外線量が変化したか否かを判断する(S309)。紫外線量が変化した場合(S309のYes)は、主制御部20は、変化後の紫外線量に基づいて、効果持続時間を再計算する(S311)。このとき主制御部20は、ステップS213と同様の手順で効果持続時間を計算する。
【0046】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、効果持続時間表示欄48を表示する(S313)。図8(B)に示すように、効果持続時間表示欄48には、ステップS311にて再計算した効果持続時間(例えば4時間)を示す情報、OKボタン49が表示されている。ユーザは、使用した日焼け止めクリームの効果持続時間を確認した後に、OKボタン49を選択する。
【0047】
主制御部20は、ステップS313にて再計算された効果持続時間のタイマーを再起動する(S315)。このとき、主制御部20はタイマー部27に効果持続時間をタイマー時間に指定したタイマー開始指示を送信して、タイマーの起動を促す。タイマー開始指示を受信したタイマー部27は、タイマーを開始する。そして、ステップS301に戻って、主制御部20は、再びこのタイマーが終了したか否かを判断する。
【0048】
このようにして携帯電話機1は、ユーザが使用している日焼け止めクリームの効果が終了した際、ユーザに対して日焼け止めクリームの塗布を喚起する。また、携帯電話機1は、ユーザが日焼け止めクリームを使用している間、定期的に紫外線量や天気情報を取得し、日焼け止めクリームの効果持続時間を算出したときと比較して、紫外線量や天気情報が変更された場合、日焼け止めクリームの効果持続時間を再計算して、タイマー時間を再計算された持続時間に設定してタイマーを再起動する。
【0049】
なお、ステップS303にて携帯電話機1がユーザに対して日焼け止めクリームの塗布喚起のための鳴動/表示を行った後に、再びステップS203乃至S217の処理を行って、検出された紫外線量と取得された天気情報とに基づいてユーザにより使用される日焼け止めクリームの効果持続時間を再度計算してタイマーを開始しても良い。
【0050】
また、ステップS215にて日焼け止めクリームの効果の持続時間を表示している最中に、ユーザが所定の操作キー14、15、18等を操作することにより、持続時間の表示を停止するように指示された場合は、持続時間の表示を終了すると良い。
【0051】
また、日焼け止め効果情報30において日焼け止めクリームのSPF値と紫外線量と効果持続時間とが対応付けられているが、紫外線量の代わりに天気情報が対応付けられていても良い。この場合には、ステップS213にて日焼け止めクリームの効果持続時間が計算される際、ステップS205にて取得された天気情報に基づいて計算される。携帯電話機1に紫外線が直接照射されていない場合等、紫外線検出装置16が紫外線量を正確に測定できない場合であっても、携帯電話機1は、天気情報を用いて日焼け止めクリームの効果持続時間を計算することができる。
【0052】
または、ステップS213にて、紫外線量を用いて算出された効果持続時間、及び、天気情報を用いて算出された効果持続時間のうち、時間が短い方を選択して効果持続時間としても良い。あるいは、ステップS213にて、紫外線量を用いて算出された効果持続時間、及び、天気情報を用いて算出された効果持続時間のうち、ユーザにより選択された方を効果持続時間としても良い。
【0053】
第1実施形態によると、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、ユーザにより使用される日焼け止めクリームのSPF値と測定された紫外線量や取得された天気情報とに基づいて、日焼け止めクリームの効果持続時間を計算し、効果持続時間の経過毎に表示/鳴動することでユーザに対して日焼け止めの塗布を喚起することにより、ユーザが日焼け止めクリームを塗り忘れることを防止し、日焼け止め効果を維持することが可能となる。
【0054】
〔第2実施形態〕
本発明に係る携帯電話機の第2実施形態について、図9及び図10を参照しながら説明する。以下、第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。第2実施形態の携帯電話機1は、図1及び図2に示すように、第1実施形態の携帯電話機1と同一の構成を備えている。また第2実施形態の携帯電話機1は、第1実施形態の携帯電話機1と同様に、図3に示すように、主制御部20、電源回路部21、操作入力制御部22、表示制御部23、音声制御部24、通信制御部25、紫外線検出部26、タイマー部27、及び記憶部28がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0055】
第2実施形態の携帯電話機1は、第1実施形態のステップS101乃至S105と同様の処理を行うにより、記憶部28に日焼け止め効果情報30を記憶しているものとする。そして第2実施形態の携帯電話機1は、ステップS105にて記憶された日焼け止め効果情報30に基づいて、ユーザにより使用された日焼け止めクリームの効果持続時間を計算する。携帯電話機1がこの持続時間算出処理を行う際の手順を、図9に示すフローチャート及び図10(A)乃至図10(C)に示す画面遷移図に基づいて説明する。
【0056】
ユーザは、日焼け止めを使用する際、携帯電話機1において日焼け止め効果持続時間管理機能を起動して、使用する日焼け止めクリームに関する情報を入力する。よって主制御部20は、日焼け止め効果持続時間管理機能が起動されたか否かを判断する(S401)。この際、主制御部20は、例えば所定の操作キー14、15、18等の操作に基づいて、起動が指示されたものと判断する。起動が指示されていない場合(S401のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0057】
起動が指示された場合(S401のYes)は、主制御部20は、紫外線検出装置16を用いて携帯電話機1に照射されている紫外線を検出して紫外線量を取得する(S403)。このとき主制御部20は、紫外線検出部26から紫外線量を示す信号を取得する。そして主制御部20は、取得した紫外線量を記憶部28に記憶しておく。また主制御部20は、例えば通信制御部25によりネットワークを介してその日の天気情報を取得する(S405)。このとき主制御部20は、例えば天気予報サイトから天気情報を取得する。
【0058】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、ステップS403にて検出された紫外線量、及びステップS405にて取得された天気情報を含んだ表示欄50を表示して、ユーザに対して、使用するSPF値の選択を促す(S407)。図10(A)に示すように、表示欄50には、紫外線量を示す情報(例えば「レベル3」)、天気情報を示す情報(例えば「晴れ」)、ユーザがSPF値を入力するためのSPF選択ボタン51が表示されている。ユーザは、SPF値を入力したいときに、SPF選択ボタン51を選択することにより、携帯電話機1にSPF値の入力を指示する。
【0059】
主制御部20は、ユーザによりSPF選択ボタン51が選択されたことに基づいて、ディスプレイ12の表示画面40にSPF入力欄52を表示して、ユーザに対して、SPF値の入力を促す(S409)。図10(B)に示すように、SPF入力欄52には、SPF値を入力するための入力欄53が表示されている。ユーザは、操作キー14、15、18等を用いて、使用する日焼け止めクリームのSPF値(例えば「SPF+20」)を入力する。主制御部20は、SPF値が入力されたか否かを判断する(S411)。SPF値が入力されていない場合(S411のNo)は、主制御部20はSPF値が入力されるまで待機する。
【0060】
SPF値が入力された場合(S411のYes)は、主制御部20は、入力されたSPF値に基づいて、日焼け止めの効果持続時間を計算する(S413)。この際、主制御部20は、記憶部28に記憶されている日焼け止め効果情報30に基づいて、例えば、ステップS403にて取得された紫外線量が「レベル3」であり、ステップS411にて、ユーザにより使用される日焼け止めクリームのSPF値として「SPF+20」が入力された場合には、日焼け止め効果情報30から、持続時間「6時間」が計算される。
【0061】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、効果持続時間表示欄54を表示する(S415)。図10(C)に示すように、効果持続時間表示欄54は、ステップS413にて計算された日焼け止めクリームの効果持続時間(例えば「5時間」)を示す情報、待ち受け状態に移行するためのOKボタン55を含んでいる。ユーザは、日焼け止めクリームの効果持続時間を確認したのち、OKボタン55を選択する。
【0062】
そして主制御部20は、ステップS413にて計算された効果持続時間のタイマーを起動する(S417)。このとき、主制御部20はタイマー部27に効果持続時間をタイマー時間に指定したタイマー開始指示を送信して、タイマーの起動を促す。タイマー開始指示を受信したタイマー部27は、タイマーを開始する。そして主制御部20は、ステップS417にて起動されたタイマーに基づいて、第1実施形態のステップS301乃至S315と同様の処理を行う。
【0063】
このようにして携帯電話機1は、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、周囲の紫外線量を測定したり天気情報を取得したりするとともに、使用される日焼け止めクリームのSPF値の入力を受け付けることにより、日焼け止め効果情報30に基づいて、日焼け止めクリームのSPF値と紫外線量や天気情報とから日焼け止めクリームの効果持続時間を算出して、その効果持続時間の経過を通知するためのタイマーを起動する。
【0064】
なお、第1実施形態と同様に、日焼け止め効果情報30において日焼け止めクリームのSPF値と紫外線量と効果持続時間とが対応付けられているが、紫外線量の代わりに天気情報が対応付けられていても良い。この場合には、ステップS213にて日焼け止めクリームの効果持続時間が計算される際、ステップS205にて取得された天気情報に基づいて計算される。
【0065】
第2実施形態によると、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、ユーザにより使用される日焼け止めクリームのSPF値と測定された紫外線量や取得された天気情報とに基づいて、日焼け止めクリームの効果持続時間を計算し、効果持続時間の経過毎に表示/鳴動することでユーザに対して日焼け止めの塗布を喚起することにより、ユーザが日焼け止めクリームを塗り忘れることを防止し、日焼け止め効果を維持することが可能となる。
【0066】
〔第3実施形態〕
本発明に係る携帯電話機の第3実施形態について、図11及び図12を参照しながら説明する。以下、第1実施形態及び第2実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。第3実施形態の携帯電話機1は、図1及び図2に示すように、第1実施形態及び第2実施形態の携帯電話機1と同一の構成を備えている。また第3実施形態の携帯電話機1は、第1実施形態及び第2実施形態の携帯電話機1と同様に、図3に示すように、主制御部20、電源回路部21、操作入力制御部22、表示制御部23、音声制御部24、通信制御部25、紫外線検出部26、タイマー部27、及び記憶部28がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
【0067】
第1実施形態及び第2実施形態の携帯電話機1は、ユーザが自ら選択した日焼け止めクリームのSPF値を入力するものであったが、第3実施形態の携帯電話機1は、携帯電話機1に照射される紫外線量や天気情報に基づいて最適なSPF値を計算して、ユーザに対して最適な日焼け止めクリームを推奨するものである。
【0068】
携帯電話機1は、第1実施形態のステップS101乃至S105の処理により、記憶部28に日焼け止め効果情報30を記憶している。そして携帯電話機1は、ステップS105にて記憶された日焼け止め効果情報30に基づいて、ユーザに対して最適なSPF値を計算して、最適な日焼け止めクリームを推奨する。携帯電話機1がこの推奨SPF提示処理を行う際の手順を、図11に示すフローチャート及び図12(A)及び図12(B)に示す画面遷移図に基づいて説明する。
【0069】
ユーザは、使用する日焼け止めクリームを選択する際、例えば所定の操作キー14、15、18等を操作することにより、紫外線量や天気情報から推奨される日焼け止めクリームの提示を携帯電話機1に指示する。よって主制御部20は、推奨する日焼け止めクリームの提示が指示されたか否かを判断する(S501)。この際、主制御部20は、例えば所定の操作キー14、15、18等の操作に基づいて、提示が指示されたものと判断する。提示が指示されていない場合(S501のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
【0070】
提示が指示された場合(S501のYes)は、主制御部20は、紫外線検出装置16を用いて携帯電話機1に照射されている紫外線を検出して紫外線量を取得する(S503)。このとき主制御部20は、紫外線検出部26から紫外線量を示す信号を取得する。また主制御部20は、例えば通信制御部25によりネットワークを介してその日の天気情報を取得する(S505)。このとき主制御部20は、例えば天気予報サイトから天気情報を取得する。
【0071】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、ステップS503にて検出された紫外線量、及びステップS505にて取得された天気情報を含んだ表示欄56を表示して、ユーザに対して、推奨SPF値の提示の指示を促す(S507)。図12(A)に示すように、表示欄56には、紫外線量を示す情報(例えば「レベル3」)、天気情報を示す情報(例えば「晴れ」)、ユーザが推奨SPF値の提示を指示するための推奨SPFボタン57が表示されている。ユーザは、推奨SPF値の提示を指示したいときに、推奨SPFボタン57を選択する。
【0072】
主制御部20は、推奨SPFボタン57の選択に基づいて、ステップS503にて取得した紫外線量、ステップS505にて取得した天気情報、及び記憶部28に記憶された日焼け止め効果情報30に基づいて、ユーザに対して推奨するSPF値を算出する(S509)。この際、主制御部20は、記憶部28に記憶されている日焼け止め効果情報30に基づいて、例えば、ユーザの通常の外出時間が6時間であり、ステップS503にて取得された紫外線量が「レベル3」であった場合には、日焼け止め効果情報30から、SPF値「SPF+30」が計算される。なお、ユーザの通常の外出時間は、ユーザにより随時入力されても記憶部28に予め記憶されていても良い。
【0073】
主制御部20は、ディスプレイ12の表示画面40に、推奨SPF表示欄58を表示する(S511)。図12(B)に示すように、効果持続時間表示欄58は、ステップS509にて算出された推奨SPF値(例えば「SPF+30」や「SPF+20」)を示す情報、待ち受け状態に移行するためのOKボタン59を含んでいる。ユーザは、推奨SPF値を確認したのち、OKボタン59を選択する。
【0074】
このようにして携帯電話機1は、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、周囲の紫外線量を測定したり天気情報を取得したりすることにより、日焼け止め効果情報30に基づいて、ユーザの外出時間と紫外線量や天気情報とから推奨される日焼け止めクリームのSPF値を算出して、このSPF値をユーザに対して提示する。
【0075】
第3実施形態によると、ユーザが日焼け止めクリームを使用する際、測定された紫外線量や取得された天気情報に基づいて、推奨される日焼け止めクリームのSPF値を計算し、ユーザに対して提示することにより、ユーザが適切な日焼け止めクリームを選択し、日焼け止め効果を維持することが可能となる。
【0076】
本発明の説明として、携帯電話機1について説明したが、これに限らず、PHS(Personal Handyphone System)、PDA、携帯音楽プレイヤー、携帯ゲーム機、携帯テレビ、ノート型PC等、紫外線センサを備えている携帯端末であれば、任意の携帯端末であっても良い。
【符号の説明】
【0077】
1…携帯電話機,10…上筐体,11…下筐体,12…ディスプレイ,13…スピーカ,14、15、18、18a…操作キー,16…紫外線検出装置,17…マイクロフォン,20…主制御部,21…電源回路部,22…操作入力制御部,23…表示制御部,24…音声制御部,25…通信制御部,25a…アンテナ,26…紫外線検出部,27…タイマー部,28…記憶部,30…日焼け止め効果情報,31…SPG情報,32…紫外線量情報,33…時間情報,40…表示画面。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末に照射される紫外線の紫外線量を取得する第1の取得手段と、
日焼け止めクリームのSPF値を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された紫外線量、及び前記第2の取得手段により取得されたSPF値に基づいて日焼け止め効果の持続時間を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された持続時間を提示する第1の提示手段と
を備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
紫外線量、日焼け止めクリームのSPF値、及び日焼け止効果の持続時間をそれぞれ対応付けて記憶する記憶手段を備え、
前記算出手段は、前記第1の取得手段により取得された紫外線量、及び前記第2の取得手段により取得されたSPF値、及び前記記憶手段により記憶された情報に基づいて日焼け止め効果の持続時間を算出することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記第1の提示手段により持続時間が提示されてから、前記算出手段により算出された日焼け止め効果の持続時間が経過した場合、持続時間の経過を通知する通知手段と、
前記通知手段により持続時間の経過が通知された場合、持続時間の経過をユーザに対して提示する第2の提示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項4】
前記第1の取得手段は、紫外線量を定期的に取得し、
前記算出手段は、前記第1の取得手段により取得された紫外線量が前回から変更された場合、日焼け止め効果の持続時間を再度算出し、
前記提示手段は、前記算出手段により再度算出された継続時間を提示することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項5】
日焼け止めクリームのSPF値の入力を受け付ける入力受付手段を備え、
前記第2の取得手段は、前記入力受付手段により受け付けられたSPF値を取得することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項6】
天気情報を取得する第3の取得手段を備え、
前記算出手段は、前記第3の取得手段により取得された天気情報、及び前記第2の取得手段により取得されたSPF値に基づいて日焼け止め効果の持続時間を算出することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項7】
紫外線量、日焼け止めクリームのSPF値、及び日焼け止効果の持続時間をそれぞれ対応付けて記憶する記憶手段と、
携帯端末に照射される紫外線の紫外線量を取得する第1の取得手段と、
前記記憶手段により記憶された情報、及び前記第1の取得手段により取得された紫外線量に基づいて、最適なSPF値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された最適なSPF値を提示する提示手段と、
を備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項8】
天気情報を取得する第3の取得手段を備え、
前記算出手段は、前記第3の取得手段により取得された天気情報に基づいて最適なSPF値を算出することを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
【請求項1】
携帯端末に照射される紫外線の紫外線量を取得する第1の取得手段と、
日焼け止めクリームのSPF値を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された紫外線量、及び前記第2の取得手段により取得されたSPF値に基づいて日焼け止め効果の持続時間を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された持続時間を提示する第1の提示手段と
を備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
紫外線量、日焼け止めクリームのSPF値、及び日焼け止効果の持続時間をそれぞれ対応付けて記憶する記憶手段を備え、
前記算出手段は、前記第1の取得手段により取得された紫外線量、及び前記第2の取得手段により取得されたSPF値、及び前記記憶手段により記憶された情報に基づいて日焼け止め効果の持続時間を算出することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記第1の提示手段により持続時間が提示されてから、前記算出手段により算出された日焼け止め効果の持続時間が経過した場合、持続時間の経過を通知する通知手段と、
前記通知手段により持続時間の経過が通知された場合、持続時間の経過をユーザに対して提示する第2の提示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項4】
前記第1の取得手段は、紫外線量を定期的に取得し、
前記算出手段は、前記第1の取得手段により取得された紫外線量が前回から変更された場合、日焼け止め効果の持続時間を再度算出し、
前記提示手段は、前記算出手段により再度算出された継続時間を提示することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項5】
日焼け止めクリームのSPF値の入力を受け付ける入力受付手段を備え、
前記第2の取得手段は、前記入力受付手段により受け付けられたSPF値を取得することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項6】
天気情報を取得する第3の取得手段を備え、
前記算出手段は、前記第3の取得手段により取得された天気情報、及び前記第2の取得手段により取得されたSPF値に基づいて日焼け止め効果の持続時間を算出することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項7】
紫外線量、日焼け止めクリームのSPF値、及び日焼け止効果の持続時間をそれぞれ対応付けて記憶する記憶手段と、
携帯端末に照射される紫外線の紫外線量を取得する第1の取得手段と、
前記記憶手段により記憶された情報、及び前記第1の取得手段により取得された紫外線量に基づいて、最適なSPF値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された最適なSPF値を提示する提示手段と、
を備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項8】
天気情報を取得する第3の取得手段を備え、
前記算出手段は、前記第3の取得手段により取得された天気情報に基づいて最適なSPF値を算出することを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−266240(P2010−266240A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−115723(P2009−115723)
【出願日】平成21年5月12日(2009.5.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月12日(2009.5.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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