説明

携帯通信機器

【課題】外部から衝撃が加わっても表示部にクラックが発生しないような携帯通信機器のフレーム構造を提供する。
【解決手段】液晶表示部4が露出する表示用窓部2cを表面側筐体2aに有する表裏分割式の第1の筐体2を設ける。この第1の筐体2の裏面側筐体2bの内面に接するようにマグネシウムフレーム16を設ける。マグネシウムフレーム16に液晶表示部4を収容する表示部収容凹部16aを設ける。液晶表示部4に表示部収容凹部16aの側壁に係止するための係止爪を外周に有する液晶パネル30と、この液晶パネル30裏面側に取り付けられた表示用基板17とを設ける。マグネシウムフレーム16の長手方向中間部に表示部収容凹部16aの底面から表面側に突出し、幅方向に延びる表示部保持用リブ23を設け、液晶パネル30を係止爪でマグネシウムフレーム16に係止した状態で、液晶表示部4を表示部保持用リブ23に当接させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機等の表示部を有する携帯通信機器の構造に関し、特にその表示部の固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、携帯通信機器、特に携帯電話機は、入力ボタンにより入力した情報を表示したり、通信相手からの用件内容を表示するためのLCD(液晶)等表示部(液晶表示部、有機EL表示部、無機EL表示部その他の表示部)を有する。折畳み式の携帯電話機は、折り畳んだ状態で外部からの通信相手を確認したり、時計の時刻を確認できるようにサブ液晶表示部も有している。
【0003】
携帯電話機は、携帯するが故に持ち運んで使用されるが、不意に床や地面に落としてしまうことがしばしばある。低い位置からの落下では外観に傷をつけるのみで性能に影響ないことが多いが、高い位置からの落下や、走っているときに落下すれば、床や地面に激しく衝突し、基板や液晶等表示部にクラックが発生することがある。そのために、筐体の内部にリブ等を設けて強度向上を図ったり、軽く且つ小さくするために、内部の構造体において、マグネシウムダイキャスト製品であるAZ91D(主として、Al 9%、Zn 1%、残りMgの合金)を使用して強度向上を図っている。
【0004】
ところで、AZ91Dの主な成分は、マグネシウムであり、マグネシウムは海水中のナトリウムに続いて多く、1リットル当たり1.3g含まれる。それ故、入手が容易である。また、300℃程度から急激に延性が増し、加工性がよくなるといわれ、電気的性質としては、電位が低く、鉄やアルミニウム等異種の金属と直接接触しているとマグネシウムが先に溶出される。その他、振動吸収性が高い、切削抵抗が小さく加工し易い、耐くぼみ性がよい、温度変化による寸法安定性がよい、広い周波帯域で電磁波遮断性がよい、溶接性がよい、人体に無害といった多くの特徴を持っているため、携帯電子機器や自動車部品に多く利用されるようになってきている。
【0005】
例えば、特許文献1では、キャビネットにおけるブラウン管を支える部分に設けた複数列の格子状のリブの交叉する箇所に突出形成されたボスとブラウン管と接触する側のリブとのコーナー部分が、落下等の衝撃によって割れたり、破断が生じたりするのを防ぐようにしている。
【0006】
また、特許文献2では、携帯通信機器の筐体において、前面筐体と背面筐体にて内部モジュールを挟み込む構造を取らないことで、側面の分割面を大幅に削減し、落下や外力に対する側面強度を確保すると共に、緩衝材等を用いないので、部品点数が削減されている。
【特許文献1】特開2003−230075号公報
【特許文献2】特開2005−130327号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、液晶等表示部の周辺の強度向上ばかりがよい訳ではなく、緩衝材などを用いない場合、周辺部材の強度を高めすぎるとかえって外部から衝撃が加わると、繊細な表示部にクラックが発生するという問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑み、外部から衝撃が加わっても表示部にクラックが発生しないような携帯通信機器のフレーム構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明では、マグネシウムダイキャスト製の補強フレームの表示部保持用リブに表示部を保持させた。
【0010】
具体的には、第1の発明では、表示部を有する携帯通信機器を前提とする。
【0011】
そして、上記表示部が露出する表示用窓部を表面側筐体に有する表裏分割式の表示用筐体を備え、
上記表示用筐体の裏面側筐体の内面に接するようにマグネシウムダイキャスト製の補強フレームが設けられ、
上記補強フレームは、上記表示部を収容する表示部収容凹部を有し、
上記表示部は、上記補強フレームの表示部収容凹部の側壁に係止するための係止爪を外周に有する表示用パネルと、該表示用パネル裏面側に取り付けられた表示用基板とを備え、
上記補強フレームの長手方向中間部には、上記表示部収容凹部の底面から表面側に突出し、幅方向に延びる表示部保持用リブが設けられ、
上記表示用パネルが上記係止爪で上記補強フレームに係止された状態で、上記表示部が表示部保持用リブに当接している。
【0012】
上記の構成によると、表示部は、剛性の高い補強フレームに表示用パネルの係止爪及び表示部保持用リブにおいて保持され、補強フレームの表示部収容凹部の底面から適度に隙間を空けて保持されているので、外部から衝撃が加わっても補強フレームに守られて表示部に衝撃が伝達しがたいので、クラックが発生しない。また、剛性を増すために補強フレームを搭載しても、補強フレームは、マグネシウムダイキャスト製であって軽量であるので、表示用筐体の容積は大きく増さず、軽量となる。さらに、表示部保持用リブは、肉厚の薄いリブで済むので、軽量であり、表示用筐体の容積は大きく増さず、軽量となる。なお、表示部としては、液晶表示部や有機EL表示部等がある。
【0013】
第2の発明では、上記表示部は、上記表示部保持用リブにその幅方向両端部において当接している。
【0014】
上記の構成によると、外部から筐体に衝撃が加わっても、表示部保持用リブから外部からの力が表示部の中央部に直接伝わらないので、表示部にクラックが発生しない。
【0015】
第3の発明では、上記表示部保持用リブは、補強フレームの長手方向から見て弧形状である。
【0016】
上記の構成によると、外部からの力が表示部の中央部に直接伝わらないような表示部保持用リブが容易に形成される。
【0017】
第4の発明では、上記表示部は、液晶表示部とする。
【0018】
上記の構成によると、液晶表示部は、衝撃等に弱く、本発明の表示部保持用リブにより効果的に保護される。
【0019】
第5の発明では、上記表示部は、有機EL表示部とする。
【0020】
上記の構成によると、有機EL表示部は、バックライトを必要とせず、薄型とすることができるので、携帯性が向上する。また、有機EL表示部は、素子移動が極めて速く、動画の表示に強い上、明るく視野角が広いことから利便性が向上する。
【0021】
第6の発明では、上記有機EL表示部は、低分子系材料で構成されている。
【0022】
上記の構成によると、低分子系材料は、効率が高く寿命が長いので、携帯通信機器に適する。
【0023】
第7の発明では、上記有機EL表示部は、高分子系材料で構成されている。
【0024】
上記の構成によると、高分子系材料は、インクジェット印刷等による塗布が可能であり、生産性が高い。
【0025】
第8の発明では、上記表示部の表示用パネルと反対側には、サブ表示用パネルが設けられ、
上記補強フレームの表示部収容凹部の底面にフレーム側サブ表示用窓部が形成されると共に、上記裏面側筐体に筐体側サブ表示用窓部が形成され、該筐体側サブ表示用窓部から上記サブ表示用パネルが露出している。
【0026】
上記の構成によると、表示部の裏面側にサブ表示用パネルが設けられていても、このサブ表示用パネルも剛性の高い補強フレームに保護されているので、外部から衝撃が加わっても表示部及びサブ表示用パネルにクラックが発生しない。
【0027】
第9の発明では、上記補強フレームの長手方向一方側にフレーム側サブ表示用窓部が設けられ、上記表示部保持用リブを挟んで反対側にスピーカを収容するためのスピーカ収容用窓部が形成されている。
【0028】
上記の構成によると、表示部とスピーカとに挟まれた位置に表示部保持用リブが配置される。
【0029】
第10の発明では、上記サブ表示用パネルは、有機ELで構成されている。
【0030】
上記の構成によると、サブ表示用パネルは、一般的に補助的な小さな画面として用いられるので、モノカラーとしてもよく、そのような場合、有機ELにより、電話番号等が鮮明に表示される。また、有機ELは、バックライトを必要としないので、設置位置の自由度が高い。
【0031】
第11の発明では、携帯通信機器は、携帯電話機とする。
【0032】
上記の構成によると、携帯電話機は、携帯性向上のためにサイズが小さくなる一方、画面の見やすさ向上のために表示部の画面も大きくなってきているが、表示部保持用リブにより、外部から衝撃が加わっても表示部にクラックが発生しない。また、補強フレームにより、軽量で、小さな携帯電話機の設計が可能になる。
【0033】
第12の発明では、折畳み式携帯電話機であり、
上記表示用筐体と、操作ボタンが設けられた他方の筐体とが折畳み開閉自在に構成されている。
【0034】
上記の構成によると、折畳み式携帯電話機が開いた状態で落下等により外部から衝撃が加わっても、表示部保持用リブにより、表示部にクラックが発生しない。また、補強フレームにより、軽量で、小さな薄い折畳み式携帯電話機の設計が可能になる。
【発明の効果】
【0035】
以上説明したように、本発明によると、表示用筐体の強度向上に繋がり、且つ、強度の弱い表示部への衝撃の影響が減少するため、表示部の周辺に緩衝材を設ける必要もなく、軽量で、小さな製品設計が可能になる。
【0036】
また、表示部として有機EL表示部を使用することにより、製品の薄型化、表示部の鮮明度等が向上し、商品価値を極めて高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
【0038】
図1は、本発明の実施形態に係る携帯通信機器としての折畳み式携帯電話機1の開いた状態を右方向から見た斜視図である。図2は、携帯電話機1の閉じた状態を右方向から見た斜視図である。
【0039】
図1乃至図4に示すように、本実施形態の携帯電話機1は、表示用筐体としての第1の筐体2と、他の筐体としての第2の筐体3とを有し、これらがヒンジ部5によって回転可能に結合されている。
【0040】
上記第1の筐体2は、表面側筐体2aと裏面側筐体2bとの表裏分割式に構成されている。表面側筐体2aには、表示部としての液晶表示部4及び受話部6が設けられ、裏面側筐体2bには、サブ表示用パネルとしてのサブ液晶表示部10、オーディオボタン11、飾り窓14等が設けられている。
【0041】
上記第2の筐体3には、送話部7、情報入力ボタン8、機能ボタン9等が、裏面側には、カメラ部22、電池蓋28等がそれぞれ設けられている。
【0042】
図4に示すように、上記表面側筐体2aは、液晶表示部4が露出する表示用窓部2cを有している。
【0043】
上記裏面側筐体2bには、筐体側サブ表示用窓部2dが形成されている。この裏面側筐体2bの内面には、補強フレームとしてのマグネシウムダイキャスト製マグネシウムフレーム16が設けられている。
【0044】
図5は、図4に示すマグネシウムフレーム16の裏面の斜視図である。マグネシウムフレーム16は、AZ91Dを材料にしており、軽量で且つ強度が非常に強く、捩れにも強いので、肉厚も薄く成形されている。マグネシウムフレーム16には、上記液晶表示部4を収容する表示部収容凹部16aが設けられている。この表示部収容凹部16aの底面にサブ液晶表示部10を露出するフレーム側サブ表示用窓部24が設けられている。このことで、フレーム側サブ表示用窓部24及び筐体側サブ表示用窓部2dから上記サブ液晶表示部10が露出している。
また、上下方向中央には、オーディオボタン11を露出するスイッチ窓25が設けられ、上部(図5では右下)にはスピーカ19を露出するスピーカ収容用窓部26が開けられている。
【0045】
図4に示すように、上記液晶表示部4は、上記マグネシウムフレーム16の表示部収容凹部16aの側壁に係止するための係止爪30aを外周に有する表示用パネルとしての液晶パネル30と、この液晶パネル30裏面側に取り付けられた表示用基板17とを備えている。液晶表示部4の液晶パネル30と反対側には、上記サブ液晶表示部10が設けられている。
【0046】
そして、図5に示すように、上記マグネシウムフレーム16の長手方向中間部には、幅方向に延びる表示部保持用リブ23が設けられている。上記液晶パネル30は、係止爪30aで上記マグネシウムフレーム16に係止されると共に、上記表示部保持用リブ23に当接している。つまり、表示部保持用リブ23は、マグネシウムフレーム16の長手方向から見て弧形状であり、表示部収容凹部16aから表面側へ突出し、上下方向から見たときに左右中央部が最も低く、左右端部が最も高くなるように、円弧状に中央部が低くなっている。このことで、液晶表示部4(表示用基板17)は、上記表示部保持用リブ23にその幅方向両端部において当接している。
【0047】
図6は、図3のVI−VI線断面図である。図6において、表示用基板17の表面側(図では下側)上に液晶パネル30及びバックライト33が搭載され、マグネシウムフレーム16に液晶パネル30の係止爪30aによって結合されている。これを表面側筐体2aと裏面側筐体2bとでサンドイッチ状態で挟み込んだ状態で、図4に示すビス27で結合されている。両側面からは、結合強度向上と飾りとして右側サイドキャビネット20及び左側サイドキャビネット21が組み込まれている。裏面側筐体2bの表面には、飾りカバー12が両面テープによって貼り付けられ、防塵と防水と液晶パネル30の端部隠蔽の役目をしている。
【0048】
−第1の筐体の組立手順−
次に、上記第1の筐体2の組立手順について図4を用いて説明する。
【0049】
裏面側筐体2bに表より飾りカバー12と飾り13と飾り窓14とを貼り付け、側面から右側サイドキャビネット20及び左側サイドキャビネット21を取付用爪29により嵌合して組み立てる。
【0050】
次いで、裏面側よりオーディオボタン11及び音漏れ防止カバー15を貼り付ける(組品A1)。
【0051】
次いで、表面側筐体2aにスピーカ19を仮固定しておく(組品A2)。
【0052】
予め表示用基板17には、裏面側にスイッチ(図示せず)、サブ液晶表示部10等を、表面側に液晶パネル30(図6に示す)等をそれぞれ搭載し、基板組品としておく。この基板組品となった表示用基板17とマグネシウムフレーム16とを液晶パネル30の係止爪30aによって仮結合する(組品A3)。
【0053】
上記組品A1,A2,A3を組み立て、ビス27で結合することにより、第1の筐体2が完成する。
【0054】
−分銅落下テスト−
分銅落下テストとして、直径21mm、高さ39mmの円柱形の鉄製の重り約100gを1mの高さから液晶パネル30に落下するものを行った。
【0055】
図7及び図8に比較例1としてのマグネシウムフレーム116を示す。実施形態のマグネシウムフレーム16との相違点は、表示部保持用リブ23がないことのみである。
【0056】
また、図9、図10に比較例2としてのマグネシウムフレーム216を示す。実施形態のマグネシウムフレーム16との相違点は、表示部保持用リブ223の形状が異なり、マグネシウムフレーム16の長手方向から見て長細い矩形状である点にある。
【0057】
以下にその結果を示すと、
本実施形態のマグネシウムフレーム16を使用した場合:液晶パネル30、表示用基板17の破壊なし
比較例1のマグネシウムフレーム16を使用した場合:液晶パネル30が破壊された
比較例2のマグネシウムフレーム16を使用した場合:表示用基板17が破壊された
これらの結果から、本実施形態の表示部保持用リブ23の形状が最適であることがわかった。
【0058】
−実施形態の効果−
したがって、本実施形態に係る携帯電話機1によると、マグネシウムフレーム16の表示部保持用リブ23により、第1の筐体2の強度向上に繋がり、且つ、強度の弱い液晶表示部4への衝撃の影響が減少するため、液晶表示部4の周辺に緩衝材を設ける必要もなく、軽量で、小さな製品設計が可能になる。
【0059】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
【0060】
すなわち、上記実施形態では、表示部を液晶表示部としているが、有機EL表示部でも構わない。このことで、有機EL表示部は、バックライト33を必要とせず、薄型とすることができ、携帯性が向上する。また、有機EL表示部は、素子移動が極めて速く、動画の表示に強い上、明るく視野角が広いことから利便性が向上する。
【0061】
また、有機EL表記部を低分子材料で構成してもよい。この場合には、低分子系材料は、効率が高く寿命が長いので、携帯通信機器に適している。
【0062】
また、有機EL表示部を高分子系材料で構成してもよい。この場合には、高分子系材料は、インクジェット印刷等による塗布が可能であり、生産性を高めることができる。
【0063】
このように、表示部として有機EL表示部を使用することにより、製品の薄型化、表示部の鮮明度等が向上し、商品価値を極めて高めることができる。
【0064】
上記実施形態では、サブ液晶表示部10を設けているが、このサブ液晶表示部10はなくてもよい。また、サブ表示用パネルとしてのサブ液晶表示部10は、有機EL表示部でも構わない。このとき、サブ表示用パネルは、一般的に補助的な小さな画面として用いられるので、モノカラーとしてもよく、そのような場合、有機ELにより、電話番号等が鮮明に表示することができる。また、有機ELは、バックライト33を必要としないので、設置位置の自由度を高めることができる。
【0065】
上記実施形態では、携帯通信機器として折畳み式携帯電話機の例を示したが、折畳み可能でなくてもよく、また、携帯可能なPHS、PC、モバイルツール等でも本発明は適用可能である。
【0066】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0067】
以上説明したように、本発明は、携帯電話機等の液晶表示部や有機EL表示部を有する携帯通信機器について有用である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯電話機の開いた状態を示す右方向からの斜視図である。
【図2】携帯電話機の閉じた状態を示す右方向からの斜視図である。
【図3】携帯電話機の開いた状態を示す左方向からの斜視図である。
【図4】第1の筐体部分を分解した携帯電話機の斜視図である。
【図5】マグネシウムフレームの形状を示す斜視図である。
【図6】図3におけるIV−IV線断面図である。
【図7】比較例1のマグネシウムフレームの形状を示す斜視図である。
【図8】比較例1の図6相当図である。
【図9】比較例2のマグネシウムフレームの形状を示す斜視図である。
【図10】比較例2の図6相当図である。
【符号の説明】
【0069】
1 携帯電話機(携帯通信機器)
2 第1の筐体(表示用筐体)
2a 表面側筐体
2b 裏面側筐体
2c 表示用窓部
2d 筐体側サブ表示用窓部
3 第2の筐体(他の筐体)
4 液晶表示部(表示部)
8 情報入力ボタン(操作ボタン)
9 機能ボタン(操作ボタン)
10 サブ液晶表示部(サブ表示用パネル)
16 マグネシウムフレーム(補強フレーム)
16a 表示部収容凹部
17 表示用基板
19 スピーカ
23 表示部保持用リブ
24 フレーム側サブ表示用窓部
26 スピーカ収容用窓部
30 液晶パネル(表示用パネル)
30a 係止爪
116 マグネシウムフレーム
216 マグネシウムフレーム
223 表示部保持用リブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を有する携帯通信機器において、
上記表示部が露出する表示用窓部を表面側筐体に有する表裏分割式の表示用筐体を備え、
上記表示用筐体の裏面側筐体の内面に接するようにマグネシウムダイキャスト製の補強フレームが設けられ、
上記補強フレームは、上記表示部を収容する表示部収容凹部を有し、
上記表示部は、上記補強フレームの表示部収容凹部の側壁に係止するための係止爪を外周に有する表示用パネルと、該表示用パネル裏面側に取り付けられた表示用基板とを備え、
上記補強フレームの長手方向中間部には、上記表示部収容凹部の底面から表面側に突出し、幅方向に延びる表示部保持用リブが設けられ、
上記表示用パネルが上記係止爪で上記補強フレームに係止された状態で、上記表示部が表示部保持用リブに当接していることを特徴とする携帯通信機器。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯通信機器において、
上記表示部は、上記表示部保持用リブにその幅方向両端部において当接していることを特徴とする携帯通信機器。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯通信機器において、
上記表示部保持用リブは、補強フレームの長手方向から見て弧形状であることを特徴とする携帯通信機器。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1つに記載の携帯通信機器において、
上記表示部は、液晶表示部であることを特徴とする携帯通信機器。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか1つに記載の携帯通信機器において、
上記表示部は、有機EL表示部であることを特徴とする携帯通信機器。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯通信機器において、
上記有機EL表示部は、低分子系材料で構成されていることを特徴とする携帯通信機器。
【請求項7】
請求項5に記載の携帯通信機器において、
上記有機EL表示部は、高分子系材料で構成されていることを特徴とする携帯通信機器。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1つに記載の携帯通信機器において、
上記表示部の表示用パネルと反対側には、サブ表示用パネルが設けられ、
上記補強フレームの表示部収容凹部の底面にフレーム側サブ表示用窓部が形成されると共に、上記裏面側筐体に筐体側サブ表示用窓部が形成され、該筐体側サブ表示用窓部から上記サブ表示用パネルが露出していることを特徴とする携帯通信機器。
【請求項9】
請求項8に記載の携帯通信機器において、
上記補強フレームの長手方向一方側に上記フレーム側サブ表示用窓部が設けられ、上記表示部保持用リブを挟んで反対側にスピーカを収容するためのスピーカ収容用窓部が形成されていることを特徴とする携帯通信機器。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の携帯通信機器において、
上記サブ表示用パネルは、有機ELで構成されていることを特徴とする携帯通信機器。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか1つに記載の携帯通信機器において、
携帯電話機であることを特徴とする携帯通信機器。
【請求項12】
請求項11に記載の携帯通信機器において、
折畳み式携帯電話機であり、
上記表示用筐体と、操作ボタンが設けられた他方の筐体とが折畳み開閉自在に構成されていることを特徴とする携帯通信機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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