携帯電話機保持具
【課題】折り畳み式携帯電話機を嵩張らず保持でき、衣類との一体感があり、携帯電話機の様々な機種に対応でき、瞬時に携帯電話機を着脱できる携帯電話機保持具を提供する。
【解決手段】 垂下部12と、被固定部への固定手段11とを有し、垂下部12は、垂下するように固定手段11と連結され、垂下部12を折り畳んだ折り畳み式携帯電話機Kの折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で折り畳み式携帯電話機Kを着脱自在に吊るし掛けて保持する。
【解決手段】 垂下部12と、被固定部への固定手段11とを有し、垂下部12は、垂下するように固定手段11と連結され、垂下部12を折り畳んだ折り畳み式携帯電話機Kの折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で折り畳み式携帯電話機Kを着脱自在に吊るし掛けて保持する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機は技術革新により通話だけでなく電子メールやインターネット、カメラ、さらには決済手段としての機能までを持つようになり、若者から熟年者まで幅広い年齢層において一人一台の現代生活の必需品になりつつある。現在、携帯電話機はこれらの情報を表示する大きな画面の必要性から、表示部筐体と操作部筐体とが回動軸を介して連結された折り畳み式のものが主流であり、始終身に付けてすぐに使用できることが必要とされているので、上着またはズボンのポケットに入れて携帯している人がほとんどである。また、衣類に取り付けて携帯電話機を保持する携帯電話機保持具として特許文献1のような携帯電話機を収納するケースをベルトに取り付けるものが以前より使用されている。特許文献2や特許文献3のように折り畳み式携帯電話機を吊るし掛けて保持する携帯電話機保持具が提案されている。
【特許文献1】特開平9−271408号公報
【特許文献2】特開2005−65753号公報
【特許文献3】実用新案登録第3099671号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、携帯電話機を衣類のポケットに入れた場合、携帯電話機の重さで衣服が引っ張られ、厚さでポケットが膨らみ、嵩張りを感じ不快である。また、喧騒の中では着信音を感知し辛いこともある。特許文献1のようなケース状の携帯電話機保持具はケース自体が嵩張り、収納できる携帯電話機の大きさが限定され、ケースへの出し入れに手間取り、着信時にすぐに取り出せないという問題がある。特許文献2や特許文献3の携帯電話機保持具は、携帯電話機を吊るし掛ける部材の両端が固定されており、身体との狭い空間に携帯電話機を上方から挿し込むように吊るし掛けねばならず、身体に非常に近い位置で着脱するため着脱がしにくかった。また、これらの携帯電話機保持具はベルト等のウエスト部の高い位置で携帯電話機を着脱するため、携帯電話機着脱時に肘を大きく曲げることになり、上着を着ている時などには着脱がしにくかった。また、ケースや剛性枠材やクリップ等の保持具の構成部材が衣類からの突起物となり、硬質で厚みを有するためウエストのサイズや体の動きによっては異物感や嵩張りを感じ、さらに特許文献2や特許文献3の携帯電話機保持具においては携帯電話機を吊るし掛ける部材がこれらの突起物の間に浮いた状態であるため、腕や上着に引っ掛かり邪魔で、衣類との一体感がなく服のラインを壊し、見栄えが悪かった。このため特に女性においてはファッション上の理由からもほとんど使用されていないのが現状である。
【0004】
本発明は、上述の問題点を鑑み創出されたもので、衣類からの突起物とならず邪魔にならず、嵩張らず、衣類との一体感があり見栄えがよく女性でも抵抗なく使用でき、折り畳み式携帯電話機の様々な機種に対応できて、素早く容易に折り畳み式携帯電話機を着脱できる携帯電話機保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明は、以下の(1)〜(7)に記載の携帯電話機保持具を提供するものである。
【0006】
(1)折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、折り畳み式携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【0007】
(2)上記垂下部は、携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な薄板状であることを特徴とする前記(1)に記載の携帯電話機保持具。
すなわち、折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な薄板状の垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、折り畳み式携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【0008】
(3)上記垂下部は、携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な紐状であることを特徴とする前記(1)に記載の携帯電話機保持具。
すなわち、折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な紐状の垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、折り畳み式携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【0009】
(4)上記垂下部は、挿通部を有し、該挿通部に携帯電話機の折り畳んだ筐体の一方を挿通して、折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする前記(1)、(2)または(3)に記載の携帯電話機保持具。
すなわち、折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、挿通部を有する垂下部、より具体的には携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な薄板状または紐状の垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、該挿通部に携帯電話機の折り畳んだ筐体の一方を挿通して、折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【0010】
(5)上記垂下部は、略U字形であることを特徴とする前記(4)に記載の携帯電話機保持具。
すなわち、折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、挿通部を有する略U字形の垂下部、より具体的には携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な薄板状または紐状の垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、該挿通部に携帯電話機の折り畳んだ筐体の一方を挿通して、折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【0011】
(6)上記垂下部は、下端に携帯電話機を係止するストッパーを有することを特徴とする前記(1)、(2)または(3)に記載の携帯電話機保持具。
すなわち、折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、下端に携帯電話機を係止するストッパーを有する垂下部、より具体的には携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な薄板状または紐状の垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、折り畳み式携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【0012】
(7)上記垂下部は、固定手段から取り外せ、付け替え可能に連結していることを特徴とする前記(1)ないし(6)のいずれかに記載の携帯電話機保持具。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、衣類からの突起物とならず邪魔にならず、嵩張らず、衣類との一体感があり見栄えがよく女性でも抵抗なく使用でき、折り畳み式携帯電話機の様々な機種に対応できて、素早く容易に折り畳み式携帯電話機を着脱できる携帯電話機保持具を提供することができる。
すなわち、本発明の携帯電話機保持具は、折り畳み式携帯電話機で垂下部を挟んで閉じるのみで携帯電話機を極めて容易に保持でき、保持された携帯電話機は上方へ引き抜くことにより瞬時に使用できる。しかも、折り畳み式携帯電話機の筐体間を利用して吊るし止めるので、折り畳み式携帯電話機の様々な形状、厚みに関係なく保持できる。
また、垂下部は垂れ下がった状態で、垂下部を身体から離すように動かすことで、身体から少し離れた位置で携帯電話機を吊るし掛けることが可能で、携帯電話機の着脱がしやすい。垂下部はウエスト部から垂れ下がり比較的低い位置にあるので、携帯電話機着脱時に肘を大きく曲げることなく楽な動作で着脱でき、上着を着ている時でも上着があまり邪魔にならず着脱できる。
さらに垂下部は垂れ下がった状態であるので、着座等の体位の変動や歩行等の運動によって動く携帯電話機に追従して垂下部も動き、携帯電話機の動きを規制しないうえ重心位置が低いため携帯電話機が落下しにくい。
衣類からの突起物とならず、携帯電話機保持具に腕や上着が引っ掛かったりせず、邪魔にならず、嵩張らず、衣類との一体感があり、見栄えがよく、ファッションを崩さず女性でも抵抗なく使用できる。
また、携帯電話機は露出した状態で身体に沿って垂下して保持されるので携帯電話機の厚さ以上の突起物がなく、嵩張らず、軽快感があり、携帯電話機の背面の表示部も見え、着信音も聞こえやすい。
身体と携帯電話機の間に上方から指を入れ、身体から離すように動かすことで、携帯電話機を上方からつまみやすく、引き抜きやすい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の詳細を図面を参照しながら説明する。本発明の携帯電話機保持具が保持対象とする折り畳み式携帯電話機は図面にあるような表示部筐体K1と操作部筐体K2とが回動軸K3を介して連結された折り畳み式の携帯電話機Kである。
【0015】
[実施形態1]
図1は本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機保持具の斜視図であり、図2は同携帯電話機保持具の分解斜視図であり、図3は同携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図である。
【0016】
図1、図2、図3に示すように本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機保持具10は被固定部をベルトB1とし、ベルトB1に固定できるように形成したベルトB1への固定手段11と、携帯電話機を吊るし掛けて保持する薄板状の垂下部12とから構成されている。
【0017】
固定手段11は革材等の板状体を二つに折ったもので、開放辺側の対向面に雌部と雄部が嵌合するスナップボタン13を有し、このスナップボタンを嵌合してベルト挿通部14を形成している。
【0018】
垂下部12は、略四角形の薄平板であり、折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通可能な大きさの略四角形の挿通部15を有し、その上部の両端部には固定手段のスナップボタン13の雄部が挿入可能な連結孔16を有し、この連結孔16を通してスナップボタン13を嵌合し、垂下部12の上部が固定手段11に連結され、固定手段11から垂れ下がっている。
【0019】
垂下部12は、折り畳み式携帯電話機Kの回動軸K3に掛かり吊るし止めるもので、折り畳み式携帯電話機Kの折り畳まれた表示部筐体K1と操作部筐体K2の間に挿入および抜き取りができる薄さである。例えば1mm以下、より好ましくは0.1〜0.5mmの薄さが例示される。折り畳み式携帯電話機は、折り畳んだ状態で操作キーの表面と表示部との干渉を防ぐため、筐体間に上記程の隙間が設けられているのが一般的である。
【0020】
垂下部12は携帯電話機Kの着脱時に動かせるような曲げられる素材で、合成樹脂、布、繊維、皮革、紙、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられるが、携帯電話機を保持するための強度を有するものであり、かつ、携帯電話機を傷つけ難いものであること、さらに、装着時のフィット感や製造に要するコストを考慮すると、例えばテレフォンカードやプリペイドカードのようなポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロイド等の可撓性を有する合成樹脂が好ましい。金属等の硬質素材の場合は、携帯電話機の表面を傷つけないように表面をゴム、布、軟質合成樹脂等で被覆したり、起毛処理等を施すのが好ましい。
【0021】
挿通部15に折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通して携帯電話機Kを垂下部12に吊るし掛けるので、挿通部15の横幅は携帯電話機Kの幅以上であるが、縦幅も携帯電話機Kの幅以上であることが好ましい。このように形成することで携帯電話機Kを上方からだけでなく、横方向から挿通しても吊るし掛けることが可能で、携帯電話機Kの装着の角度が制限されず、また携帯電話機Kを挿通する空間も広くなり、携帯電話機Kの吊るし掛けがしやすくなる。
【0022】
本実施形態では挿通部15は略四角形の穿孔であるが、折り畳み式携帯電話機の筐体の一方を挿通でき、携帯電話機を吊るし掛けて保持できれば形状は特に制限されず、円形等の穿孔や切り込みであってもよい。
【0023】
本実施形態の垂下部12の形状は略四角形であるが円形や多角形等の幾何学形の他、動物や植物、またはアート、文字、イラスト、キャラクター等の形あるいは柄としてもよい。
【0024】
垂下部12を薄平板とすることで、表面に印刷がしやすく、シート状の素材を型抜きする等して製造することで様々な形に容易に成形できるので、上記の多様なバリエーションの展開が容易で、意匠性の高い色柄、形状の垂下部を安価に提供できる。表面に家庭用プリンタで印刷可能となる処理を施し、使用者が好みの写真やグラフィックをプリントできるようにしてもよい。
【0025】
本実施形態の垂下部12はスナップボタン13により固定手段11に連結されているので取り外して交換でき、服装に合わせて上記の様々なものに付け替えが可能である。
【0026】
垂下部12は固定手段11に縫合、接着等で固着されていてもよいが、携帯電話機の着脱を繰り返すと垂下部12が伸びたり切れたりする可能性があるので交換可能であることが好ましい。また、垂下部12の連結孔16にも荷重がかかるので破損防止のためハトメ、皮革、合成樹脂等の補強部材で補強してもよい。
【0027】
本実施形態では固定手段11と垂下部12との連結はスナップボタン13によるものであるが、固定手段11と垂下部12を連結できるものであればよく、連結環、鎖、紐状材、帯状材、ナス環、回動軸等のいずれか一つ又は複数の連結手段で連結されたものであってもよい。
【0028】
本実施形態の固定手段11はスナップボタン13で開閉可能に構成されているが、スナップボタン13は通常ボタン、面ファスナー等に変更してもよいし、また、ベルトB1に固定できるものであれば開閉可能でなくてもよく、革材等の板状体を環状に形成し、ベルト挿通部としたものでもよいし、ベルト挿通部を有する合成樹脂の成型品等でもよい。固定手段の素材も皮革、合成樹脂、布、繊維、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられる。
【0029】
本実施形態ではスナップボタン13に固定手段11を開閉する機能と垂下部12を連結する機能、二つの機能をもたせているが、上記に例示した様なものをそれぞれ独立して設けてもよい。また、ゴム、シリコン、合成樹脂等の素材で固定手段と垂下部とを一体的に成形してもよい。
【0030】
以上のように構成された携帯電話機保持具10の使用方法を説明すると、図2、図3に示すように固定手段11を上方からベルトB1を挟むようにして包み掛け、垂下部12の連結孔16を通してスナップボタン13を嵌合させ、ベルトB1に固定する。あらかじめ上記のように組み立てた携帯電話機保持具10のベルト挿通部14にベルトB1を通してもよい。
【0031】
垂下部12は薄板状で身体に沿って垂れ下がった状態となり、衣類からの突起物とならないため、腕や上着が引っ掛かったりせず邪魔にならず、嵩張らず、衣類との一体感があり見栄えがよい。また、垂下部12または携帯電話機保持具10を服装に合わせて付け替えることができ、ファッション性にも優れる。
【0032】
携帯電話機の着脱方法を説明すると、図3に示すように折り畳み式携帯電話機Kを少し開いた状態にし、挿通部15に折り畳み式携帯電話機Kの操作部筐体K2を挿通し、操作部筐体K2で垂下部12を引っ掛けて身体から離れる方向に動かして、表示部筐体K1と操作部筐体K2とで垂下部12を挟んで折り畳むと、携帯電話機Kは垂下部12を挟んだ状態で下方へ滑り、垂下部12が携帯電話機Kの回動軸K3に掛かり、携帯電話機Kは垂下部12に吊るし止められる。片手で素早く極めて簡単に携帯電話機の吊るし掛けができ、携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持される。
【0033】
携帯電話機Kを使用する時は携帯電話機Kを閉じたまま上方へ引き抜くと、携帯電話機Kを吊るし止めていた垂下部12が表示部筐体K1と操作部筐体K2の間を滑り抜け、携帯電話機Kは瞬時に携帯電話機保持具10から取り外せて使用可能となる。
【0034】
垂下部12は垂れ下がった状態で、垂下部12を身体から離すように動かすことで、身体から少し離れた位置で携帯電話機Kを吊るし掛けることが可能で、携帯電話機Kの着脱がしやすい。垂下部12はウエスト部から垂れ下がり比較的低い位置にあるので、携帯電話機着脱時に肘を大きく曲げることなく楽な動作で着脱でき、上着を着ている時でも上着が邪魔にならず着脱できる。
【0035】
さらに垂下部12は垂れ下がった状態であるので、着座等の体位の変動や歩行等の運動によって動く携帯電話機Kに追従して垂下部12も動き、携帯電話機Kの動きを規制しないうえ重心位置が低いため携帯電話機Kが落下しにくい。
【0036】
折り畳み式携帯電話機Kの筐体間を利用して吊るし止めるので、携帯電話機の様々な形状、厚みに関係なく保持できる。また、携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持されるので携帯電話機Kの厚さ以上の突起物がなく、嵩張らず、軽快感があり、携帯電話機Kの背面の表示部も見え、着信音も聞こえやすい。
【0037】
衣類からの突起物とならず、携帯電話機保持具10に腕や上着が引っ掛かったりせず、邪魔にならず、嵩張らず、衣類との一体感があり、見栄えがよく、ファッションを崩さず女性でも抵抗なく使用できる。
【0038】
身体と携帯電話機Kの間に上方から指を入れ、身体から離すように動かすことで、携帯電話機Kを上方からつまみやすく、引き抜く方向も上方はもちろん、斜め方向にも引き抜け、携帯電話機を引き抜きやすい。
【0039】
図4は携帯電話機保持具10の別の垂下部12aを示す斜視図で、折り畳み式携帯電話機の折り畳まれた表示部筐体と操作部筐体の間に挿入および抜き取りができる薄さの垂下部12aに下部が半円形の略U字形の切り込み状の挿通部15aを設けた。挿通部15aに携帯電話機の筐体の一方を挿通し、垂下部12aを挟み、携帯電話機を吊るし掛けて保持する。このように形成すると垂下部12aにグラフィック、広告等の印刷面を広く取れる。
【0040】
図5は携帯電話機保持具10のさらに別の垂下部12bを示す斜視図で、折り畳み式携帯電話機の折り畳まれた表示部筐体と操作部筐体の間に挿入および抜き取りができる薄さの略U字形の薄板状の垂下部12bとし、固定手段11と垂下部12bの間に形成される挿通部15bに携帯電話機の筐体の一方を挿通し、垂下部12bを挟み、携帯電話機を吊るし掛けて保持できるようにした。
【0041】
図6は携帯電話機保持具10のさらに別の垂下部12cを示す斜視図で、垂下部12cをピアノ線等の細い金属線の表面をゴム、合成樹脂等で被覆したものや、ナイロン、フロロカーボン、ポリエステル、ポリエチレン等の合成繊維よりなる釣糸(テグス)等の折り畳み式携帯電話機の折り畳まれた表示部筐体と操作部筐体の間に挿入および抜き取りが可能な太さの細紐状(線状体)とし、両端を固定手段11に固定し、放物線状に垂れ下げたものである。
【0042】
なお、図6は細紐状の垂下部12cを複数本設置した例であり、垂下部12cは一本でもよいが、このように細紐状の垂下部12cを複数本設置すると、一本が切れても残った垂下部12cで携帯電話機を保持できる。また、携帯電話機吊り掛け時も複数の垂下部12cの何本かに掛かればよく、吊るし掛けがしやすい。
【0043】
15a、15bのように挿通部下部形状を弧状とする、または垂下部を12cのように線状体で形成すると図7に示す(垂下部12bを例に説明する)ように、着座等の体位の変動や歩行等の運動にあわせて吊るし掛けた携帯電話機Kが重力方向に容易に滑り動くことができ、携帯電話機Kの荷重による垂下部12bの捩れを軽減でき、さらに垂下部12bは携帯電話機Kを回動軸の両端で保持するため、筐体の回動軸付近に突起のある機種でも、垂下部12bが突起に引っ掛かることなく吊るし掛けることができる。なお、図1〜3に示す挿通部15のように四角形等で角を有する場合にも角に大きいRをとることで同様の効果が期待できる。
【0044】
被固定部をベルトに固定できるように形成したベルトへの固定手段と、携帯電話機を吊るし掛けて保持する垂下部とから構成されている本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機保持具は、図8に示すような変形が可能である。図8は、垂下部12d全体ではなく、垂下部12dの下端のみが折り畳み式携帯電話機Kの折り畳まれた筐体間に挿入可能な薄平板である態様を含んでいる。
【0045】
図8の態様は、皮革等の板状体を二つ折りにしたもので、ベルト挿通部14aを有する固定手段11aと、固定手段11aから垂れ下がった垂下部12dとを有し、垂下部12dに折り畳み式携帯電話機Kの筐体のどちらか一方を挿通できる挿通部15dを有し、挿通部15dの下端が折り畳み式携帯電話機Kの折り畳まれた表示部筐体K1と操作部筐体K2の間に挿入および抜き取りができる薄さの帯状の薄平板で構成されたものである。帯状の薄平板はスナップボタン等で取り外せて付け替えられるように構成されている。
【0046】
図9は固定手段と垂下部を1つのスナップボタンで連結した態様で、固定手段11bは皮革等の帯状体の両端部に設けたスナップボタン13を嵌合しベルト挿通部14bを形成したものであり、折り畳まれた表示部筐体K1と操作部筐体K2の間に挿入可能な薄さの垂下部12eがスナップボタン13により固定手段11bから垂下するように連結されている。垂下部12eには折り畳み式携帯電話機Kの筐体のどちらか一方を挿通できる挿通部15eを有する。
【0047】
このように構成すると、垂下部12eがスナップボタン13を軸に回動可能となり、携帯電話機Kを保持した垂下部12eが着座等の体位の変動や歩行等の運動にあわせて重力方向に容易に動くことができ、垂下部12eの捩れを軽減できる。
【0048】
図9の態様は、例えば、図10に示すような変形が可能である。図10は、垂下部12f全体ではなく、垂下部12fの下端のみが折り畳み式携帯電話機の筐体間に挿入可能な薄平板である態様である。
【0049】
[実施形態2]
図11は本発明の第2の実施形態に係る携帯電話機保持具の斜視図であり、図12は同携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図である。
【0050】
図11、図12に示すように本発明の第2の実施形態に係る携帯電話機保持具20は、ズボンやスカートのウエスト上端内側に差し挟み固定する薄板状の固定手段21と、固定手段21に連結し折り畳み式携帯電話を吊るし掛けて保持する薄板状の垂下部22とからなる。本実施形態では円形の薄平板を二つに折り曲げ一方を固定手段21とし、他方を垂下部22としている。
【0051】
垂下部22は、折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通可能な大きさの半円形の挿通部23を有し、略U字形で、固定手段21から折り曲げを軸に回動自在に垂れ下がっている。
【0052】
垂下部22は、折り畳み式携帯電話機の折り畳んだ筐体間を利用して吊るし止めるものであり、折り畳み式携帯電話機Kの折り畳まれた表示部筐体K1と操作部筐体K2の間に挿入および抜き取りができる薄さ、例えば1mm以下、好ましくは0.1〜0.5mmである。折り畳み式携帯電話機は折り畳んだ時に操作キーの表面と表示部との干渉を防ぐため、筐体間に上記程の隙間が設けられているのが一般的である。
【0053】
垂下部22は折り曲げを軸に回動自在であり、固定手段21はウエスト部W1に固定時にウエストのカーブに沿って曲がるため、電話機保持具20の素材は合成樹脂、布、繊維、皮革、紙、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられるが、携帯電話機を保持するための強度を有するものであり、かつ、携帯電話機を傷つけ難いものであること、さらに、装着時のフィット感や製造に要するコストを考慮すると、例えばテレフォンカードやプリペイドカードのようなポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン等の可撓性を有する合成樹脂が好ましい。金属等の硬質素材の場合は、携帯電話機の表面を傷つけないように表面をゴム、布、軟質合成樹脂等で被覆したり、起毛処理等を施すのが好ましい。
【0054】
本実施形態では挿通部23は折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通可能な半円形の穿孔であるが、携帯電話機Kを吊るし掛けて保持できれば形状は特に制限されず、四角形や円形等の穿孔や略U字形等の切り込みでもよいが、挿通部23の下部の形状は、本実施形態のように弧形であることが好ましい。このように形成すると、図13に示すように着座等の体位の変動や歩行等の運動にあわせて吊るし掛けた携帯電話機Kが重力方向に滑り動くことができ、携帯電話機Kの荷重による垂下部22の捩れを軽減でき、さらに垂下部22は携帯電話機Kを回動軸K3の両端で保持するため、筐体の回動軸付近に突起のある携帯電話機でも、垂下部22が突起に引っ掛かることがない。
【0055】
垂下部22の形状は楕円形や多角形等の幾何学形の他、動物や植物、またはアート、文字、イラスト、キャラクター等の形あるいは柄としてもよい。また、固定手段21もウエスト等の上端部に挟め、携帯電話機保持具20を固定できるものであれば形状は特に制限されない。
【0056】
本実施形態の携帯電話機保持具20は薄平板より成るため、表面に印刷がしやすく、シート状の素材を型抜きする等して製造することで様々な形に容易に成形できるので、上記の多様なバリエーションの展開が容易で、意匠性の高い色柄、形状の携帯電話機保持具を安価に提供できる。表面に家庭用プリンタで印刷可能となる処理を施し、使用者が好みの写真やグラフィックをプリントできるようにしてもよい。
【0057】
本携帯電話機保持具20の製造方法としては、射出成型や圧縮成型の他、上記素材よりなる大判のシートに印刷し、型抜きすることで、組み立て工程を必要とせず、極めて簡単に製造でき、製造に要する工程及びコストを大幅に低減でき、非常に安価に提供できる。
【0058】
全体が薄平板状であるため封筒に入れ郵送でき、社名や名前、宣伝等を入れる印刷面を広く取れるため、販促品、PR用品、贈答品、記念品等の展開に最適である。
【0059】
本発明の携帯電話機保持具20は意匠の自由度が高く、様々な色柄、形状のバリエーション展開が容易であり、意匠性の高い色柄、形状のバリエーションを服装に合わせて付け替えることで、携帯電話機保持具としてはもちろん、新しいファッションとして認知される可能性がある。
【0060】
以下、この携帯電話機保持具20の使用方法を説明すると、図12、図13に示すように固定手段21をズボンまたはスカートのウエスト部上端W1内側に差し挟むことにより、携帯電話機保持具20は垂下部22が外側に垂れ下がった状態で衣類に固定される。ベルトとズボンの間、またはポケットに差し挟んでもよい。ウエスト部上端W1に差し挟んで固定するためベルトをしないズボンやスカートでも使用できる。
【0061】
ズボン等のウエスト部上端W1に挟持された固定手段21はウエストのカーブに沿って曲がり、どのようなウエストのサイズにもフィットし、また、体を動かした時のウエストの動きに合わせても曲がるので装着感に極めて優れ、嵩張りや違和感が無く装着できる。
【0062】
また、ウエストのカーブに合わせて固定手段21が水平方向に湾曲することにより、垂直方向には曲がり難くなり、携帯電話機Kの荷重がかかっても固定手段21が容易には滑り抜け落ちなくなる。固定手段21が軟質合成樹脂、布、皮革、紙、ゴム等の柔軟な素材の場合は前記の作用が弱く、固定手段21が抜け易いので、金属、硬質合成樹脂等の硬質部材で固定手段21を補強するのが好ましい。
【0063】
携帯電話機着脱時に固定手段21をより抜け難くするため、固定手段21の表面に凹凸を設けたり、ゴム、シリコン等の接触抵抗の大きな素材で固定手段21の表面を被覆したりする等の滑り止め処理を施してもよい。
【0064】
また、固定手段21をさらに抜けにくくするため、固定手段21にズボン等の内側の縫製の段差に引っ掛かるような穿孔または切り込みを設けたり、固定手段下端を上方に折り返したりしてもよい。その他ボタン、面ファスナーなどを付加して固定機能を強化することもできる。
【0065】
携帯電話機保持具20は薄板状であるため、衣類からの突起物とならず衣類とほぼ一体となり、邪魔にならず、見栄えがよく、服装に合わせて付け替えられ、ファッション性にも優れる。
【0066】
本実施形態では垂下部22と固定手段21は薄平板を折り曲げることにより同一素材で一体的に形成しているが、固定手段は皮革等、垂下部とは別部材で構成し、垂下部と連結してもよいし、垂下部を取り外して付け替えられるように構成してもよい。垂下部と固定手段は回動軸で連結してもよい。
【0067】
固定手段21は他の固定手段としてもよく、例えばベルト挿通部を有しベルトに取り付けるもの、ズボン等の端部を挟持するクリップ状のもの等としてもよい。
【0068】
以下、携帯電話機の着脱方法を説明すると、図12に示すように挿通部23に折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通し、表示部筐体K1と操作部筐体K2とで垂下部22を挟むように二つ折りに畳むと、携帯電話機Kは垂下部22を挟んで下方へ滑り、垂下部22が携帯電話機の回動軸K3に掛かり、携帯電話機Kは垂下部22に吊るし止められる。携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持される。携帯電話機Kを少し開いた状態にし、操作部筐体K2で垂下部22を引っ掛けて身体から離れる方向に引き上げて垂下部22を挟んで閉じるようにすると片手で容易に装着できる。
【0069】
携帯電話機Kを使用する時は携帯電話機Kを閉じたまま上方へ引き抜くと、携帯電話機Kを吊るし止めていた垂下部22が表示部筐体K1と操作部筐体K2の間を滑り抜け、携帯電話機Kは瞬時に携帯電話機保持具20から取り外せて使用可能となる。
【0070】
[実施形態3]
図14は本発明の第3の実施形態に係る携帯電話機保持具の斜視図であり、図15は同携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図である。
【0071】
図14、図15に示すように本発明の第3の実施形態に係る携帯電話機保持具30は固定手段31が開閉機構を有するフックで、携帯電話機を吊るし掛ける垂下部32が円形の薄平板であり、垂下部32には折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通できる大きさの円形の挿通部33が設けられている。
【0072】
垂下部32の上部には固定手段31と連結するための連結孔34が設けられ、固定手段31と連結環35で揺動自在に連結され、固定手段31から垂れ下がっている。連結孔34は携帯電話機の荷重で破損するのを防ぐためハトメで補強されている。
【0073】
垂下部32は、折り畳み式携帯電話機の回動軸に掛かり吊るし止めるものであり、折り畳み式携帯電話機Kの折り畳まれた表示部筐体K1と操作部筐体K2の間に挿入および抜き取りできる薄さ、例えば1mm以下、好ましくは0.1〜0.5mmである。折り畳み式携帯電話機は、折り畳んだ状態で操作キーの表面と表示部との干渉を防ぐため、筐体間に上記程の隙間が設けられているのが一般的である。
【0074】
垂下部32の素材としては、合成樹脂、布、繊維、皮革、紙、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられるが、携帯電話機を保持するための強度を有するものであり、かつ、携帯電話機を傷つけ難いものであること、さらに、装着時のフィット感や製造に要するコストを考慮すると、例えばテレフォンカードやプリペイドカードのようなポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロイド等の合成樹脂が好ましい。金属等の硬質素材の場合は、携帯電話機の表面を傷つけないように表面をゴム、布、軟質合成樹脂等で被覆したり、起毛処理等を施すのが好ましい。
【0075】
挿通部33に折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通して携帯電話機Kを垂下部32に吊るし掛けるので、挿通部33の横幅は携帯電話機Kの幅以上であるが、縦幅も携帯電話機Kの幅以上であることが好ましい。このように形成することで携帯電話機Kを上方からだけでなく、横方向から挿通しても吊るし掛けることが可能で、携帯電話機Kの装着の角度が制限されず、また携帯電話機Kを挿通する空間も広くなり、携帯電話機Kの吊るし掛けがしやすくなる。
【0076】
本実施形態では挿通部33は円形の穿孔であるが、折り畳み式携帯電話機の筐体の一方を挿通でき、携帯電話機を吊るし掛けて保持できれば形状は特に制限されず、四角形等の穿孔や切り込みであってもよい。また、本実施形態の垂下部32の形状も四角形や多角形等の幾何学形の他、動物や植物、またはアート、文字、イラスト、キャラクター等の形あるいは柄としてもよい。
【0077】
垂下部32を薄平板とすることで、表面に印刷がしやすく、シート状の素材を型抜きする等して製造することで様々な形に容易に成形できるので、上記の多様なバリエーションの展開が容易で、意匠性の高い色柄、形状の垂下部を安価に提供できる。表面に家庭用プリンタで印刷可能となる処理を施し、使用者が好みの写真やグラフィックをプリントできるようにしてもよい。
【0078】
本実施形態の垂下部32は全体が薄平板からなるが、上部を金属や合成樹脂、皮革等の硬質部材とし、下部を薄板状の部材としてもよい。さらに垂下部が取り外せ付け替え可能な構成としてもよい。
【0079】
固定手段31と垂下部32とは連結環35と連結孔34で連結されているが、連結環、鎖、紐状材、帯状材、回動軸等、固定手段31と垂下部32とを連結できるものであればよい。開閉機構を有するフック等で簡単に取り外し可能に連結してもよいが、垂下部32が自在に動くのが好ましい。また、本実施形態では固定手段31は垂下部32の連結孔34と連結されているが、挿通部33と連結されてもよい。
【0080】
以上のように構成された携帯電話機保持具30を固定する被固定部としては、ズボンまたはスカートのベルト通しの他、鞄の持ち手や金具部、ジッパーの先端の穴、あるいは店頭のディスプレイ什器等、様々な部位とする事ができる。
【0081】
固定手段31は開閉機構を有するフックであるが、ナス環、カラビナ等、公知の様々なものとすることができる。固定手段を吸盤、両面テープ等として車内のガラス、ダシュボード等に固定できるようにしてもよい。
【0082】
図15は、被固定部の一例であるズボンのベルト通しB2へ、この携帯電話機保持具30を固定し、携帯電話機Kを保持した図である。図15に示すように固定手段31をズボンまたはスカートのベルト通しB2にかけると垂下部32が身体に沿って揺動自在に垂下した状態で携帯電話機保持具30は衣類に固定される。
【0083】
垂下部32は薄板状で身体に沿って垂れ下がった状態で、身体からの突起物とならないため、腕や上着が引っ掛かったりせず邪魔にならず、衣類との一体感があり見栄えがよい。また、携帯電話機保持具30は服装に合わせて付け替えることができ、ファッション性にも優れる。
【0084】
以下、携帯電話機の着脱方法を説明すると、挿通部33に折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通し、表示部筐体K1と操作部筐体K2とで垂下部32を挟むように二つ折りに畳むと、携帯電話機Kは垂下部32を挟んで下方へ滑り、垂下部32が携帯電話機の回動軸K3に掛かり、携帯電話機Kは垂下部32に吊るし止められる。携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持される。携帯電話機Kを少し開いた状態にし、操作部筐体K2で垂下部32を引っ掛けて身体から離れる方向に動かして垂下部32を挟んで閉じるようにすると片手で容易に装着できる。
【0085】
携帯電話機を使用する時は携帯電話機Kを閉じたまま上方へ引き抜くと、携帯電話機Kを吊るし止めていた垂下部32が表示部筐体K1と操作部筐体K2の間を滑り抜け、携帯電話機Kは瞬時に携帯電話機保持具から取り外せて使用可能となる。
【0086】
[実施形態4]
本発明の携帯電話機保持具は、垂下部が略Y字形で、1つの先端部は固定手段と連結され、他の2つの先端部には携帯電話機のストッパーを有することを特徴とする態様を包含する。
【0087】
図16は本発明の第4の実施形態に係る携帯電話機保持具の斜視図であり、図17は同携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図である。図16、図17に示すように本発明の第4の実施形態に係る携帯電話機保持具40は固定手段41が開閉機構を有するフックで、携帯電話機を保持する垂下部42が逆Y字形の薄平板であり、垂下部42は固定手段41と連結環43で揺動自在に連結され、固定手段41から垂れ下がっている。
【0088】
垂下部42は折り畳まれた携帯電話機の表示部筐体と操作部筐体の間に挿入および抜き取りが可能な薄さ、例えば1mm以下、好ましくは0.1〜0.5mmである。折り畳み式携帯電話は、折り畳んだ状態で操作キーの表面と表示部との干渉を防ぐため、筐体間に隙間が設けられているのが一般的である。
【0089】
この素材としては合成樹脂、布、繊維、皮革、紙、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられるが、携帯電話機を保持する強度を有するものであり、かつ携帯電話機を傷つけ難いものであること、さらに製造に要するコストを考慮すると、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロイド等の合成樹脂素材よりなることが好ましい。金属等の硬質素材の場合は、携帯電話機の表面を傷つけないように表面をゴム、布、軟質合成樹脂等で被覆したり、起毛処理等を施すのが好ましい。
【0090】
逆Y字形の垂下部42の3つの先端部のうち、上部の先端部には固定手段41との連結のための連結孔44が設けられ、下部の2つの先端部には、携帯電話機Kを係止するストッパー45を有する。ストッパー45は円柱状の合成樹脂で、垂下部42に設けられた穿孔46を通して両面から嵌合し回転可能に取り付けられている。連結孔44は携帯電話機の荷重で破損するのを防ぐためハトメ等で補強されている。
【0091】
ストッパー45は折り畳み式携帯電話機Kの筐体間に垂下部42を挟んで閉じた時に滑り落ちる携帯電話機Kの側面に当たり、携帯電話機Kを係止して垂下部42に吊るし留めることができるような厚みを有するもので、本実施形態では円柱状の合成樹脂であるが、携帯電話機Kを止めて滑り落ちないように係止できるような形状、素材であればよく、形状、色柄は特に制限されず、例えば厚手の革材等で垂下部42の両面を挟んで縫合したものでもよいし、楕円や多角形、球、等の幾何学形、動植物やキャラクター等の形状であってもよい。垂下部42が合成樹脂、ゴム、シリコン等よりなる場合は垂下部42とストッパー45を一体的に成型してもよい。
【0092】
本実施形態のようにストッパー45を円柱状で回転可能とすると携帯電話機Kの側面に接した時に回転し、摩擦が少ないので引っ掛かりにくく、また携帯電話機Kの側面も傷つけにくい。
【0093】
本実施形態では垂下部42の形状は2つのストッパー45を有する逆Y字形であるが、携帯電話機の吊るし掛けが可能な形状であればよく、下端に1つのストッパーを有する帯状、縦方向に長い薄平板状等であってもよい。
【0094】
携帯電話機Kを吊るし掛ける時に携帯電話機Kの重心が垂下部42の連結孔44とストッパー45を結んだ線より深い位置に来るように携帯電話機Kで垂下部42を挟まないと携帯電話機Kは垂下部42に吊り掛けられず落下するため、本実施形態のように逆Y字形にするとストッパー45が横方向に張り出し、垂下部42を横方向の他、縦方向から挟んでも吊るし掛けることができるので携帯電話機を吊るし掛けやすい。
【0095】
また、垂下部42の連結孔44とストッパー45の間の形状を凹ますと、携帯電話機Kを吊るし掛けた時に携帯電話機Kがより立った状態で保持され安定するので、垂下部42は、くの字形や弧形としてもよいが、吊るし掛ける方向が限定されるので本実施形態のように逆Y字形とすると携帯電話機Kを両方から吊るし掛けられ好ましい。
【0096】
固定手段41と垂下部42とは連結環43と連結孔44で連結されているが、鎖、紐状材、帯状材、回動軸等、固定手段41と垂下部42とを連結できるものであればよい。開閉機構を有するフック等で簡単に取り外し可能に連結してもよいが、垂下部42が自在に動くのが好ましい。
【0097】
以上のように構成された携帯電話機保持具40を固定する被固定部としては、ズボンまたはスカートのベルト通しの他、鞄の持ち手や金具部、ジッパーの先端の穴、あるいは店頭のディスプレイ什器等、様々な部位とする事ができる。
【0098】
固定手段41は開閉機構を有するフックであるが、ナス環、カラビナ等、公知の様々なものとすることができる。固定手段を吸盤、両面テープ等として車内のガラス、ダシュボード等に固定できるようにしてもよい。
【0099】
以下、この携帯電話機保持具40の被固定部の一例であるズボンのベルト通しへの固定方法と携帯電話機の着脱方法を説明すると、図17に示すように固定手段41をズボンまたはスカートのベルト通しB2にかけることにより、垂下部42が身体に沿って垂下した状態で携帯電話機保持具40が固定される。
【0100】
少し開いた状態の携帯電話機Kの表示部筐体K1と操作部筐体K2とで垂下部42を挟むように二つ折りに閉じると、携帯電話機Kは垂下部42を挟んで下方に滑り動き、携帯電話機Kの側面にストッパー45が接する。さらに携帯電話機Kの重さでストッパー45は回動軸K3方向に滑り動き、垂下部42が携帯電話機の回動軸K3に掛かり携帯電話機Kは携帯電話機保持具40に斜めに吊るし止められる。携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持される。
【0101】
携帯電話機Kを使用する時は携帯電話機Kを閉じたまま上方へ引き抜くと、携帯電話機Kを吊るし止めていた垂下部42が表示部筐体K1と操作部筐体K2の間を滑り抜け、携帯電話機Kは瞬時に携帯電話機保持具40から取り外せて使用可能となる。
【0102】
[実施形態5]
図18は本発明の第5の実施形態に係る携帯電話機保持具の斜視図である。図18に示すように本発明の第5の実施形態に係る携帯電話機保持具50は固定手段51が開閉機構を有するフックで、携帯電話機を保持する紐状の垂下部52が固定手段51に連結され垂れ下がり、垂下部52の下端にはドーナツ状のストッパー53を有する。
【0103】
垂下部52は携帯電話機Kの横幅以上の長さの紐状で、折り畳み式携帯電話機Kの折り畳まれた表示部筐体K1と操作部筐体K2の間に挿入および抜き取りができる細さであり、例えば直径1mm以下、好ましくは直径0.1〜0.5mmである。折り畳み式携帯電話機は、折り畳んだ状態で操作キーの表面と表示部との干渉を防ぐため、筐体間に上記程の隙間が設けられているのが一般的である。垂下部52の長さを長くし、二つ以上の携帯電話機を保持できるようにしてもよい。
【0104】
垂下部52の素材としては上記の太さで柔軟性を有するものであればよく、合成樹脂、繊維、皮革、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられるが、携帯電話機を保持するための強度を有するものであり、かつ、携帯電話機の表示部を傷つけないこと、装着時のフィット感や製造に要するコストを考慮すると、ピアノ線等の細い金属線の表面をゴム、合成樹脂等で被覆したものや、ナイロン、フロロカーボン、ポリエステル、ポリエチレン等の合成繊維よりなる釣糸(テグス)が好ましい。数本のポリエチレン等の原糸を編みこんだものにすると全てが切れる前に交換することが出来る。
【0105】
ストッパー53は折り畳み式携帯電話機Kの筐体間に垂下部52を挟んで閉じた時に滑り落ちる携帯電話機Kの側面に当たり、携帯電話機Kを係止して垂下部52に吊るし留めることができるような厚みを有するもので、本実施形態ではドーナツ状であるが、携帯電話機Kを止めて滑り落ちないように係止できるような形状、素材であればよく、形状、色柄は特に制限されず、例えば楕円や多角形、円柱、球、等の幾何学形、人や犬猫等の動物、花や葉っぱ等の植物、地形や天体等の自然物、またはイラスト、アート、キャラクター、文字、工業製品等の創造物の形あるいは柄でもよい。ストッパー53を取り外し可能とし、上記の様々なものに付け替えられるようにしてもよい。
【0106】
本実施形態ではストッパー53を、指を挿入可能なドーナツ状とし、携帯電話機Kを吊るし掛ける時にストッパー53に指を入れて引き上げることで携帯電話機Kを垂下部52に吊るし掛けやすくした。
【0107】
以上のように構成された携帯電話機保持具50を固定する被固定部としては、ズボンまたはスカートのベルト通しの他、鞄の持ち手や金具部、ジッパーの先端の穴、あるいは店頭のディスプレイ什器等、様々な部位とする事ができる。
【0108】
固定手段51は開閉機構を有するフックであるが、ナス環、カラビナ等、公知の様々なものとすることができる。固定手段を吸盤、両面テープ等として車内のガラス、ダシュボード等に固定できるようにしてもよい。
【0109】
以下、この携帯電話機保持具50の被固定部の一例であるズボンのベルト通しへの固定方法と携帯電話機の着脱方法を説明すると、図19に示すようにフックをズボンまたはスカートのベルト通しB2にかけることにより、垂下部52が身体に沿って垂下した状態で携帯電話機保持具50が固定される。
【0110】
少し開いた状態の携帯電話機Kの表示部筐体K1と操作部筐体K2とで垂下部52を挟むように二つ折りに閉じると、携帯電話機Kは垂下部52を挟んで下方に滑り動き、携帯電話機Kの側面にストッパー53が接する。さらに携帯電話機Kの重さでストッパー53は回動軸方向に滑り動き、垂下部52が携帯電話機Kの回動軸K3に掛かり携帯電話機Kは携帯電話機保持具50に斜めに吊るし止められる。携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持される。
【0111】
携帯電話機Kを使用する時は携帯電話機Kを閉じたまま上方へ引き抜くと、携帯電話機Kを吊るし止めていた垂下部52が表示部筐体K1と操作部筐体K2の間を滑り抜け、携帯電話機Kは瞬時に携帯電話機保持具50から取り外せて使用可能となる。
【0112】
[実施形態6]
図20は本発明の第6の実施形態に係る携帯電話機保持具の斜視図であり、図21は同携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図である。図20、図21に示すように本発明の第6の実施形態に係る携帯電話機保持具60は固定手段61が開閉機構を有する二つのフックであり、この二つのフックの間に携帯電話機を保持する垂下部62が垂れ下がっている。
【0113】
垂下部62は携帯電話機を保持する帯状の薄平板63の両端の連結孔65に鎖64が連結されたもので鎖64は固定手段61に連結され固定手段61から垂下している。薄平板の両端には連結孔65は形態電話機の荷重がかかるため、ハトメにより補強がなされている。
【0114】
薄平板63は折り畳まれた携帯電話機の表示部筐体と操作部筐体の間に挿入および抜き取りが可能な薄さ、例えば1mm以下、好ましくは0.1〜0.5mmである。折り畳み式携帯電話は、折り畳んだ状態で操作キーの表面と表示部との干渉を防ぐため、筐体間に隙間が設けられているのが一般的である。
【0115】
薄平板63の素材は、合成樹脂、布、繊維、皮革、紙、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられるが、携帯電話機を保持するための強度を有するものであり、かつ、軽量であること、さらに、装着時のフィット感や製造に要するコストを考慮すると、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロイド等の可撓性を有する合成樹脂素材が好ましい。保持部材が金属等の硬質素材の場合は、携帯電話機の表示部を傷つけないように表面をゴム、布、軟質合成樹脂等で被覆したり、起毛処理等を施したりしてもよい。
【0116】
薄平板63は携帯電話機を吊るし掛けて保持できるものであれば形状、色柄は特に制限されず、例えば楕円や多角形等の幾何学形、人や犬猫等の動物、花や葉っぱ等の植物、地形や天体等の自然物、またはイラスト、アート、キャラクター、文字、工業製品等の創造物の形あるいは柄でもよい。表面に印刷がしやすく、シート状の素材を型抜きする等して製造することで様々な形に容易に成形できるので、上記の多様なバリエーションの展開が容易で、意匠性の高い色柄、形状の薄平板63を安価に提供できる。表面に家庭用プリンタで印刷可能となる処理を施し、使用者が好みの写真やグラフィックをプリントできるようにしてもよい。
【0117】
薄平板63は、折り畳まれた携帯電話機の表示部筐体と操作部筐体の間に挿入および抜き取りが可能なテグス、ワイヤー等の紐状の部材としてもよい。
【0118】
薄平板と鎖は連結環により連結されているが、開閉機構を有するフック、ボタン、スナップボタン等の他の連結手段とし、薄平板を取り外し可能とし、上記の様々なものに付け替えられるように構成してもよい。
【0119】
鎖64は帯状材、紐、連結環、チェーンのいずれか一つ又は複数としてもよい。また、本実施例の固定手段は開閉機構を有するフックであるがカラビナ等他の固定手段であってもよい。
【0120】
以下、この保持具の使用方法を説明すると、図21に示すように二つのフックをズボンまたはスカートのベルト通しB2にかけることにより、垂下部62が身体に沿って垂下した状態で衣類に固定される。
【0121】
垂下部62は垂下した状態であるので、着座、前屈等の体位の変動にあわせて垂下部62は自在に動き、装着感に極めて優れ、嵩張りや違和感が無く装着できる。携帯電話機保持具60は、衣類に沿ってほぼ一体となり、携帯電話機保持具60に腕や上着が引っ掛かったりせず、邪魔にならず、見栄えがよく、服装に合わせて付け替えられ、ファッション性にも優れる。
【0122】
携帯電話機の着脱方法を説明すると、図21に示すように携帯電話機Kを少し開いた状態にし、折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1と操作部筐体K2とで薄平板63を挟んで折り畳むと、携帯電話機Kは薄平板63を挟んだ状態で下方へ滑り、薄平板63が携帯電話機Kの回動軸K3に掛かり、携帯電話機Kは垂下部62に吊るし止められる。片手で素早く極めて簡単に装着でき、携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持される。携帯電話機Kを使用する時は携帯電話機Kを閉じたまま上方へ引き抜くと、携帯電話機Kを吊るし止めていた薄平板63が表示部筐体K1と操作部筐体K2の間を滑り抜け、携帯電話機Kは瞬時に携帯電話機保持具60から取り外せて使用可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明の携帯電話機保持具は意匠の自由度が高く、様々な色柄、形状のバリエーション展開が容易であり、意匠性の高い色柄、形状のバリエーションを服装に合わせて付け替えることで、携帯電話機保持具としてはもちろん、新しいファッションとして認知される可能性がある。また、垂下部が薄板状のものは社名、名前等を入れる印刷面を広く取れ、薄いため封筒に入れ郵送できるので贈答品、記念品、PR用品等にも展開できる。
【0124】
本発明の携帯電話機保持具は、折り畳み式携帯電話機の他にも二つに折り畳み可能な物品や吊るし掛け可能な物品、例えば小型コンピュータ、PDA等の携帯情報端末機、CD、MD、メモリープレーヤー等の携帯音楽プレーヤー、さらには文具、工具、眼鏡、財布、小物入れ、タオル、小型鞄等も保持できるものとして応用展開が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】実施形態1に係る携帯電話機保持具の斜視図。
【図2】実施形態1に係る携帯電話機保持具の分解斜視図。
【図3】実施形態1に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【図4】実施形態1に係る携帯電話機保持具の別の垂下部を示す斜視図。
【図5】実施形態1に係る携帯電話機保持具のさらに別の垂下部を示す斜視図。
【図6】実施形態1に係る携帯電話機保持具のさらに別の垂下部を示す斜視図。
【図7】実施形態1に係る携帯電話機保持具に保持された携帯電話機の動きを示す正面図。
【図8】実施形態1に係る携帯電話機保持具の変形態様の斜視図。
【図9】実施形態1に係る携帯電話機保持具の別の変形態様を示す斜視図。
【図10】図9に示す態様の変形例の斜視図。
【図11】実施形態2に係る携帯電話機保持具の斜視図。
【図12】実施形態2に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【図13】実施形態2に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【図14】実施形態3に係る携帯電話機保持具の斜視図。
【図15】実施形態3に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【図16】実施形態4に係る携帯電話機保持具の斜視図。
【図17】実施形態4に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【図18】実施形態5に係る携帯電話機保持具の斜視図。
【図19】実施形態5に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【図20】実施形態6に係る携帯電話機保持具の正面図。
【図21】実施形態6に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【符号の説明】
【0126】
10、20、30、40、50,60 携帯電話機保持具
11、11a、11b、21、31,41,51、61 固定手段
12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、22,32,42,52、62 垂下部
13 スナップボタン
14、14a、14b ベルト挿通部
15,15a、15b、15d、15e、15f、23、33 挿通部
16、34、44、65 連結孔
35、43 連結環
45、53 ストッパー
63 薄平板
64 鎖
W1 ズボン上端
B1 ベルト
B2 ベルト通し
K 携帯電話機
K1 表示部筐体
K2 操作部筐体
K3 回動軸
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機は技術革新により通話だけでなく電子メールやインターネット、カメラ、さらには決済手段としての機能までを持つようになり、若者から熟年者まで幅広い年齢層において一人一台の現代生活の必需品になりつつある。現在、携帯電話機はこれらの情報を表示する大きな画面の必要性から、表示部筐体と操作部筐体とが回動軸を介して連結された折り畳み式のものが主流であり、始終身に付けてすぐに使用できることが必要とされているので、上着またはズボンのポケットに入れて携帯している人がほとんどである。また、衣類に取り付けて携帯電話機を保持する携帯電話機保持具として特許文献1のような携帯電話機を収納するケースをベルトに取り付けるものが以前より使用されている。特許文献2や特許文献3のように折り畳み式携帯電話機を吊るし掛けて保持する携帯電話機保持具が提案されている。
【特許文献1】特開平9−271408号公報
【特許文献2】特開2005−65753号公報
【特許文献3】実用新案登録第3099671号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、携帯電話機を衣類のポケットに入れた場合、携帯電話機の重さで衣服が引っ張られ、厚さでポケットが膨らみ、嵩張りを感じ不快である。また、喧騒の中では着信音を感知し辛いこともある。特許文献1のようなケース状の携帯電話機保持具はケース自体が嵩張り、収納できる携帯電話機の大きさが限定され、ケースへの出し入れに手間取り、着信時にすぐに取り出せないという問題がある。特許文献2や特許文献3の携帯電話機保持具は、携帯電話機を吊るし掛ける部材の両端が固定されており、身体との狭い空間に携帯電話機を上方から挿し込むように吊るし掛けねばならず、身体に非常に近い位置で着脱するため着脱がしにくかった。また、これらの携帯電話機保持具はベルト等のウエスト部の高い位置で携帯電話機を着脱するため、携帯電話機着脱時に肘を大きく曲げることになり、上着を着ている時などには着脱がしにくかった。また、ケースや剛性枠材やクリップ等の保持具の構成部材が衣類からの突起物となり、硬質で厚みを有するためウエストのサイズや体の動きによっては異物感や嵩張りを感じ、さらに特許文献2や特許文献3の携帯電話機保持具においては携帯電話機を吊るし掛ける部材がこれらの突起物の間に浮いた状態であるため、腕や上着に引っ掛かり邪魔で、衣類との一体感がなく服のラインを壊し、見栄えが悪かった。このため特に女性においてはファッション上の理由からもほとんど使用されていないのが現状である。
【0004】
本発明は、上述の問題点を鑑み創出されたもので、衣類からの突起物とならず邪魔にならず、嵩張らず、衣類との一体感があり見栄えがよく女性でも抵抗なく使用でき、折り畳み式携帯電話機の様々な機種に対応できて、素早く容易に折り畳み式携帯電話機を着脱できる携帯電話機保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明は、以下の(1)〜(7)に記載の携帯電話機保持具を提供するものである。
【0006】
(1)折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、折り畳み式携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【0007】
(2)上記垂下部は、携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な薄板状であることを特徴とする前記(1)に記載の携帯電話機保持具。
すなわち、折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な薄板状の垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、折り畳み式携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【0008】
(3)上記垂下部は、携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な紐状であることを特徴とする前記(1)に記載の携帯電話機保持具。
すなわち、折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な紐状の垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、折り畳み式携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【0009】
(4)上記垂下部は、挿通部を有し、該挿通部に携帯電話機の折り畳んだ筐体の一方を挿通して、折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする前記(1)、(2)または(3)に記載の携帯電話機保持具。
すなわち、折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、挿通部を有する垂下部、より具体的には携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な薄板状または紐状の垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、該挿通部に携帯電話機の折り畳んだ筐体の一方を挿通して、折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【0010】
(5)上記垂下部は、略U字形であることを特徴とする前記(4)に記載の携帯電話機保持具。
すなわち、折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、挿通部を有する略U字形の垂下部、より具体的には携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な薄板状または紐状の垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、該挿通部に携帯電話機の折り畳んだ筐体の一方を挿通して、折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【0011】
(6)上記垂下部は、下端に携帯電話機を係止するストッパーを有することを特徴とする前記(1)、(2)または(3)に記載の携帯電話機保持具。
すなわち、折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、下端に携帯電話機を係止するストッパーを有する垂下部、より具体的には携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な薄板状または紐状の垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、折り畳み式携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【0012】
(7)上記垂下部は、固定手段から取り外せ、付け替え可能に連結していることを特徴とする前記(1)ないし(6)のいずれかに記載の携帯電話機保持具。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、衣類からの突起物とならず邪魔にならず、嵩張らず、衣類との一体感があり見栄えがよく女性でも抵抗なく使用でき、折り畳み式携帯電話機の様々な機種に対応できて、素早く容易に折り畳み式携帯電話機を着脱できる携帯電話機保持具を提供することができる。
すなわち、本発明の携帯電話機保持具は、折り畳み式携帯電話機で垂下部を挟んで閉じるのみで携帯電話機を極めて容易に保持でき、保持された携帯電話機は上方へ引き抜くことにより瞬時に使用できる。しかも、折り畳み式携帯電話機の筐体間を利用して吊るし止めるので、折り畳み式携帯電話機の様々な形状、厚みに関係なく保持できる。
また、垂下部は垂れ下がった状態で、垂下部を身体から離すように動かすことで、身体から少し離れた位置で携帯電話機を吊るし掛けることが可能で、携帯電話機の着脱がしやすい。垂下部はウエスト部から垂れ下がり比較的低い位置にあるので、携帯電話機着脱時に肘を大きく曲げることなく楽な動作で着脱でき、上着を着ている時でも上着があまり邪魔にならず着脱できる。
さらに垂下部は垂れ下がった状態であるので、着座等の体位の変動や歩行等の運動によって動く携帯電話機に追従して垂下部も動き、携帯電話機の動きを規制しないうえ重心位置が低いため携帯電話機が落下しにくい。
衣類からの突起物とならず、携帯電話機保持具に腕や上着が引っ掛かったりせず、邪魔にならず、嵩張らず、衣類との一体感があり、見栄えがよく、ファッションを崩さず女性でも抵抗なく使用できる。
また、携帯電話機は露出した状態で身体に沿って垂下して保持されるので携帯電話機の厚さ以上の突起物がなく、嵩張らず、軽快感があり、携帯電話機の背面の表示部も見え、着信音も聞こえやすい。
身体と携帯電話機の間に上方から指を入れ、身体から離すように動かすことで、携帯電話機を上方からつまみやすく、引き抜きやすい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の詳細を図面を参照しながら説明する。本発明の携帯電話機保持具が保持対象とする折り畳み式携帯電話機は図面にあるような表示部筐体K1と操作部筐体K2とが回動軸K3を介して連結された折り畳み式の携帯電話機Kである。
【0015】
[実施形態1]
図1は本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機保持具の斜視図であり、図2は同携帯電話機保持具の分解斜視図であり、図3は同携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図である。
【0016】
図1、図2、図3に示すように本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機保持具10は被固定部をベルトB1とし、ベルトB1に固定できるように形成したベルトB1への固定手段11と、携帯電話機を吊るし掛けて保持する薄板状の垂下部12とから構成されている。
【0017】
固定手段11は革材等の板状体を二つに折ったもので、開放辺側の対向面に雌部と雄部が嵌合するスナップボタン13を有し、このスナップボタンを嵌合してベルト挿通部14を形成している。
【0018】
垂下部12は、略四角形の薄平板であり、折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通可能な大きさの略四角形の挿通部15を有し、その上部の両端部には固定手段のスナップボタン13の雄部が挿入可能な連結孔16を有し、この連結孔16を通してスナップボタン13を嵌合し、垂下部12の上部が固定手段11に連結され、固定手段11から垂れ下がっている。
【0019】
垂下部12は、折り畳み式携帯電話機Kの回動軸K3に掛かり吊るし止めるもので、折り畳み式携帯電話機Kの折り畳まれた表示部筐体K1と操作部筐体K2の間に挿入および抜き取りができる薄さである。例えば1mm以下、より好ましくは0.1〜0.5mmの薄さが例示される。折り畳み式携帯電話機は、折り畳んだ状態で操作キーの表面と表示部との干渉を防ぐため、筐体間に上記程の隙間が設けられているのが一般的である。
【0020】
垂下部12は携帯電話機Kの着脱時に動かせるような曲げられる素材で、合成樹脂、布、繊維、皮革、紙、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられるが、携帯電話機を保持するための強度を有するものであり、かつ、携帯電話機を傷つけ難いものであること、さらに、装着時のフィット感や製造に要するコストを考慮すると、例えばテレフォンカードやプリペイドカードのようなポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロイド等の可撓性を有する合成樹脂が好ましい。金属等の硬質素材の場合は、携帯電話機の表面を傷つけないように表面をゴム、布、軟質合成樹脂等で被覆したり、起毛処理等を施すのが好ましい。
【0021】
挿通部15に折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通して携帯電話機Kを垂下部12に吊るし掛けるので、挿通部15の横幅は携帯電話機Kの幅以上であるが、縦幅も携帯電話機Kの幅以上であることが好ましい。このように形成することで携帯電話機Kを上方からだけでなく、横方向から挿通しても吊るし掛けることが可能で、携帯電話機Kの装着の角度が制限されず、また携帯電話機Kを挿通する空間も広くなり、携帯電話機Kの吊るし掛けがしやすくなる。
【0022】
本実施形態では挿通部15は略四角形の穿孔であるが、折り畳み式携帯電話機の筐体の一方を挿通でき、携帯電話機を吊るし掛けて保持できれば形状は特に制限されず、円形等の穿孔や切り込みであってもよい。
【0023】
本実施形態の垂下部12の形状は略四角形であるが円形や多角形等の幾何学形の他、動物や植物、またはアート、文字、イラスト、キャラクター等の形あるいは柄としてもよい。
【0024】
垂下部12を薄平板とすることで、表面に印刷がしやすく、シート状の素材を型抜きする等して製造することで様々な形に容易に成形できるので、上記の多様なバリエーションの展開が容易で、意匠性の高い色柄、形状の垂下部を安価に提供できる。表面に家庭用プリンタで印刷可能となる処理を施し、使用者が好みの写真やグラフィックをプリントできるようにしてもよい。
【0025】
本実施形態の垂下部12はスナップボタン13により固定手段11に連結されているので取り外して交換でき、服装に合わせて上記の様々なものに付け替えが可能である。
【0026】
垂下部12は固定手段11に縫合、接着等で固着されていてもよいが、携帯電話機の着脱を繰り返すと垂下部12が伸びたり切れたりする可能性があるので交換可能であることが好ましい。また、垂下部12の連結孔16にも荷重がかかるので破損防止のためハトメ、皮革、合成樹脂等の補強部材で補強してもよい。
【0027】
本実施形態では固定手段11と垂下部12との連結はスナップボタン13によるものであるが、固定手段11と垂下部12を連結できるものであればよく、連結環、鎖、紐状材、帯状材、ナス環、回動軸等のいずれか一つ又は複数の連結手段で連結されたものであってもよい。
【0028】
本実施形態の固定手段11はスナップボタン13で開閉可能に構成されているが、スナップボタン13は通常ボタン、面ファスナー等に変更してもよいし、また、ベルトB1に固定できるものであれば開閉可能でなくてもよく、革材等の板状体を環状に形成し、ベルト挿通部としたものでもよいし、ベルト挿通部を有する合成樹脂の成型品等でもよい。固定手段の素材も皮革、合成樹脂、布、繊維、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられる。
【0029】
本実施形態ではスナップボタン13に固定手段11を開閉する機能と垂下部12を連結する機能、二つの機能をもたせているが、上記に例示した様なものをそれぞれ独立して設けてもよい。また、ゴム、シリコン、合成樹脂等の素材で固定手段と垂下部とを一体的に成形してもよい。
【0030】
以上のように構成された携帯電話機保持具10の使用方法を説明すると、図2、図3に示すように固定手段11を上方からベルトB1を挟むようにして包み掛け、垂下部12の連結孔16を通してスナップボタン13を嵌合させ、ベルトB1に固定する。あらかじめ上記のように組み立てた携帯電話機保持具10のベルト挿通部14にベルトB1を通してもよい。
【0031】
垂下部12は薄板状で身体に沿って垂れ下がった状態となり、衣類からの突起物とならないため、腕や上着が引っ掛かったりせず邪魔にならず、嵩張らず、衣類との一体感があり見栄えがよい。また、垂下部12または携帯電話機保持具10を服装に合わせて付け替えることができ、ファッション性にも優れる。
【0032】
携帯電話機の着脱方法を説明すると、図3に示すように折り畳み式携帯電話機Kを少し開いた状態にし、挿通部15に折り畳み式携帯電話機Kの操作部筐体K2を挿通し、操作部筐体K2で垂下部12を引っ掛けて身体から離れる方向に動かして、表示部筐体K1と操作部筐体K2とで垂下部12を挟んで折り畳むと、携帯電話機Kは垂下部12を挟んだ状態で下方へ滑り、垂下部12が携帯電話機Kの回動軸K3に掛かり、携帯電話機Kは垂下部12に吊るし止められる。片手で素早く極めて簡単に携帯電話機の吊るし掛けができ、携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持される。
【0033】
携帯電話機Kを使用する時は携帯電話機Kを閉じたまま上方へ引き抜くと、携帯電話機Kを吊るし止めていた垂下部12が表示部筐体K1と操作部筐体K2の間を滑り抜け、携帯電話機Kは瞬時に携帯電話機保持具10から取り外せて使用可能となる。
【0034】
垂下部12は垂れ下がった状態で、垂下部12を身体から離すように動かすことで、身体から少し離れた位置で携帯電話機Kを吊るし掛けることが可能で、携帯電話機Kの着脱がしやすい。垂下部12はウエスト部から垂れ下がり比較的低い位置にあるので、携帯電話機着脱時に肘を大きく曲げることなく楽な動作で着脱でき、上着を着ている時でも上着が邪魔にならず着脱できる。
【0035】
さらに垂下部12は垂れ下がった状態であるので、着座等の体位の変動や歩行等の運動によって動く携帯電話機Kに追従して垂下部12も動き、携帯電話機Kの動きを規制しないうえ重心位置が低いため携帯電話機Kが落下しにくい。
【0036】
折り畳み式携帯電話機Kの筐体間を利用して吊るし止めるので、携帯電話機の様々な形状、厚みに関係なく保持できる。また、携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持されるので携帯電話機Kの厚さ以上の突起物がなく、嵩張らず、軽快感があり、携帯電話機Kの背面の表示部も見え、着信音も聞こえやすい。
【0037】
衣類からの突起物とならず、携帯電話機保持具10に腕や上着が引っ掛かったりせず、邪魔にならず、嵩張らず、衣類との一体感があり、見栄えがよく、ファッションを崩さず女性でも抵抗なく使用できる。
【0038】
身体と携帯電話機Kの間に上方から指を入れ、身体から離すように動かすことで、携帯電話機Kを上方からつまみやすく、引き抜く方向も上方はもちろん、斜め方向にも引き抜け、携帯電話機を引き抜きやすい。
【0039】
図4は携帯電話機保持具10の別の垂下部12aを示す斜視図で、折り畳み式携帯電話機の折り畳まれた表示部筐体と操作部筐体の間に挿入および抜き取りができる薄さの垂下部12aに下部が半円形の略U字形の切り込み状の挿通部15aを設けた。挿通部15aに携帯電話機の筐体の一方を挿通し、垂下部12aを挟み、携帯電話機を吊るし掛けて保持する。このように形成すると垂下部12aにグラフィック、広告等の印刷面を広く取れる。
【0040】
図5は携帯電話機保持具10のさらに別の垂下部12bを示す斜視図で、折り畳み式携帯電話機の折り畳まれた表示部筐体と操作部筐体の間に挿入および抜き取りができる薄さの略U字形の薄板状の垂下部12bとし、固定手段11と垂下部12bの間に形成される挿通部15bに携帯電話機の筐体の一方を挿通し、垂下部12bを挟み、携帯電話機を吊るし掛けて保持できるようにした。
【0041】
図6は携帯電話機保持具10のさらに別の垂下部12cを示す斜視図で、垂下部12cをピアノ線等の細い金属線の表面をゴム、合成樹脂等で被覆したものや、ナイロン、フロロカーボン、ポリエステル、ポリエチレン等の合成繊維よりなる釣糸(テグス)等の折り畳み式携帯電話機の折り畳まれた表示部筐体と操作部筐体の間に挿入および抜き取りが可能な太さの細紐状(線状体)とし、両端を固定手段11に固定し、放物線状に垂れ下げたものである。
【0042】
なお、図6は細紐状の垂下部12cを複数本設置した例であり、垂下部12cは一本でもよいが、このように細紐状の垂下部12cを複数本設置すると、一本が切れても残った垂下部12cで携帯電話機を保持できる。また、携帯電話機吊り掛け時も複数の垂下部12cの何本かに掛かればよく、吊るし掛けがしやすい。
【0043】
15a、15bのように挿通部下部形状を弧状とする、または垂下部を12cのように線状体で形成すると図7に示す(垂下部12bを例に説明する)ように、着座等の体位の変動や歩行等の運動にあわせて吊るし掛けた携帯電話機Kが重力方向に容易に滑り動くことができ、携帯電話機Kの荷重による垂下部12bの捩れを軽減でき、さらに垂下部12bは携帯電話機Kを回動軸の両端で保持するため、筐体の回動軸付近に突起のある機種でも、垂下部12bが突起に引っ掛かることなく吊るし掛けることができる。なお、図1〜3に示す挿通部15のように四角形等で角を有する場合にも角に大きいRをとることで同様の効果が期待できる。
【0044】
被固定部をベルトに固定できるように形成したベルトへの固定手段と、携帯電話機を吊るし掛けて保持する垂下部とから構成されている本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機保持具は、図8に示すような変形が可能である。図8は、垂下部12d全体ではなく、垂下部12dの下端のみが折り畳み式携帯電話機Kの折り畳まれた筐体間に挿入可能な薄平板である態様を含んでいる。
【0045】
図8の態様は、皮革等の板状体を二つ折りにしたもので、ベルト挿通部14aを有する固定手段11aと、固定手段11aから垂れ下がった垂下部12dとを有し、垂下部12dに折り畳み式携帯電話機Kの筐体のどちらか一方を挿通できる挿通部15dを有し、挿通部15dの下端が折り畳み式携帯電話機Kの折り畳まれた表示部筐体K1と操作部筐体K2の間に挿入および抜き取りができる薄さの帯状の薄平板で構成されたものである。帯状の薄平板はスナップボタン等で取り外せて付け替えられるように構成されている。
【0046】
図9は固定手段と垂下部を1つのスナップボタンで連結した態様で、固定手段11bは皮革等の帯状体の両端部に設けたスナップボタン13を嵌合しベルト挿通部14bを形成したものであり、折り畳まれた表示部筐体K1と操作部筐体K2の間に挿入可能な薄さの垂下部12eがスナップボタン13により固定手段11bから垂下するように連結されている。垂下部12eには折り畳み式携帯電話機Kの筐体のどちらか一方を挿通できる挿通部15eを有する。
【0047】
このように構成すると、垂下部12eがスナップボタン13を軸に回動可能となり、携帯電話機Kを保持した垂下部12eが着座等の体位の変動や歩行等の運動にあわせて重力方向に容易に動くことができ、垂下部12eの捩れを軽減できる。
【0048】
図9の態様は、例えば、図10に示すような変形が可能である。図10は、垂下部12f全体ではなく、垂下部12fの下端のみが折り畳み式携帯電話機の筐体間に挿入可能な薄平板である態様である。
【0049】
[実施形態2]
図11は本発明の第2の実施形態に係る携帯電話機保持具の斜視図であり、図12は同携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図である。
【0050】
図11、図12に示すように本発明の第2の実施形態に係る携帯電話機保持具20は、ズボンやスカートのウエスト上端内側に差し挟み固定する薄板状の固定手段21と、固定手段21に連結し折り畳み式携帯電話を吊るし掛けて保持する薄板状の垂下部22とからなる。本実施形態では円形の薄平板を二つに折り曲げ一方を固定手段21とし、他方を垂下部22としている。
【0051】
垂下部22は、折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通可能な大きさの半円形の挿通部23を有し、略U字形で、固定手段21から折り曲げを軸に回動自在に垂れ下がっている。
【0052】
垂下部22は、折り畳み式携帯電話機の折り畳んだ筐体間を利用して吊るし止めるものであり、折り畳み式携帯電話機Kの折り畳まれた表示部筐体K1と操作部筐体K2の間に挿入および抜き取りができる薄さ、例えば1mm以下、好ましくは0.1〜0.5mmである。折り畳み式携帯電話機は折り畳んだ時に操作キーの表面と表示部との干渉を防ぐため、筐体間に上記程の隙間が設けられているのが一般的である。
【0053】
垂下部22は折り曲げを軸に回動自在であり、固定手段21はウエスト部W1に固定時にウエストのカーブに沿って曲がるため、電話機保持具20の素材は合成樹脂、布、繊維、皮革、紙、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられるが、携帯電話機を保持するための強度を有するものであり、かつ、携帯電話機を傷つけ難いものであること、さらに、装着時のフィット感や製造に要するコストを考慮すると、例えばテレフォンカードやプリペイドカードのようなポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン等の可撓性を有する合成樹脂が好ましい。金属等の硬質素材の場合は、携帯電話機の表面を傷つけないように表面をゴム、布、軟質合成樹脂等で被覆したり、起毛処理等を施すのが好ましい。
【0054】
本実施形態では挿通部23は折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通可能な半円形の穿孔であるが、携帯電話機Kを吊るし掛けて保持できれば形状は特に制限されず、四角形や円形等の穿孔や略U字形等の切り込みでもよいが、挿通部23の下部の形状は、本実施形態のように弧形であることが好ましい。このように形成すると、図13に示すように着座等の体位の変動や歩行等の運動にあわせて吊るし掛けた携帯電話機Kが重力方向に滑り動くことができ、携帯電話機Kの荷重による垂下部22の捩れを軽減でき、さらに垂下部22は携帯電話機Kを回動軸K3の両端で保持するため、筐体の回動軸付近に突起のある携帯電話機でも、垂下部22が突起に引っ掛かることがない。
【0055】
垂下部22の形状は楕円形や多角形等の幾何学形の他、動物や植物、またはアート、文字、イラスト、キャラクター等の形あるいは柄としてもよい。また、固定手段21もウエスト等の上端部に挟め、携帯電話機保持具20を固定できるものであれば形状は特に制限されない。
【0056】
本実施形態の携帯電話機保持具20は薄平板より成るため、表面に印刷がしやすく、シート状の素材を型抜きする等して製造することで様々な形に容易に成形できるので、上記の多様なバリエーションの展開が容易で、意匠性の高い色柄、形状の携帯電話機保持具を安価に提供できる。表面に家庭用プリンタで印刷可能となる処理を施し、使用者が好みの写真やグラフィックをプリントできるようにしてもよい。
【0057】
本携帯電話機保持具20の製造方法としては、射出成型や圧縮成型の他、上記素材よりなる大判のシートに印刷し、型抜きすることで、組み立て工程を必要とせず、極めて簡単に製造でき、製造に要する工程及びコストを大幅に低減でき、非常に安価に提供できる。
【0058】
全体が薄平板状であるため封筒に入れ郵送でき、社名や名前、宣伝等を入れる印刷面を広く取れるため、販促品、PR用品、贈答品、記念品等の展開に最適である。
【0059】
本発明の携帯電話機保持具20は意匠の自由度が高く、様々な色柄、形状のバリエーション展開が容易であり、意匠性の高い色柄、形状のバリエーションを服装に合わせて付け替えることで、携帯電話機保持具としてはもちろん、新しいファッションとして認知される可能性がある。
【0060】
以下、この携帯電話機保持具20の使用方法を説明すると、図12、図13に示すように固定手段21をズボンまたはスカートのウエスト部上端W1内側に差し挟むことにより、携帯電話機保持具20は垂下部22が外側に垂れ下がった状態で衣類に固定される。ベルトとズボンの間、またはポケットに差し挟んでもよい。ウエスト部上端W1に差し挟んで固定するためベルトをしないズボンやスカートでも使用できる。
【0061】
ズボン等のウエスト部上端W1に挟持された固定手段21はウエストのカーブに沿って曲がり、どのようなウエストのサイズにもフィットし、また、体を動かした時のウエストの動きに合わせても曲がるので装着感に極めて優れ、嵩張りや違和感が無く装着できる。
【0062】
また、ウエストのカーブに合わせて固定手段21が水平方向に湾曲することにより、垂直方向には曲がり難くなり、携帯電話機Kの荷重がかかっても固定手段21が容易には滑り抜け落ちなくなる。固定手段21が軟質合成樹脂、布、皮革、紙、ゴム等の柔軟な素材の場合は前記の作用が弱く、固定手段21が抜け易いので、金属、硬質合成樹脂等の硬質部材で固定手段21を補強するのが好ましい。
【0063】
携帯電話機着脱時に固定手段21をより抜け難くするため、固定手段21の表面に凹凸を設けたり、ゴム、シリコン等の接触抵抗の大きな素材で固定手段21の表面を被覆したりする等の滑り止め処理を施してもよい。
【0064】
また、固定手段21をさらに抜けにくくするため、固定手段21にズボン等の内側の縫製の段差に引っ掛かるような穿孔または切り込みを設けたり、固定手段下端を上方に折り返したりしてもよい。その他ボタン、面ファスナーなどを付加して固定機能を強化することもできる。
【0065】
携帯電話機保持具20は薄板状であるため、衣類からの突起物とならず衣類とほぼ一体となり、邪魔にならず、見栄えがよく、服装に合わせて付け替えられ、ファッション性にも優れる。
【0066】
本実施形態では垂下部22と固定手段21は薄平板を折り曲げることにより同一素材で一体的に形成しているが、固定手段は皮革等、垂下部とは別部材で構成し、垂下部と連結してもよいし、垂下部を取り外して付け替えられるように構成してもよい。垂下部と固定手段は回動軸で連結してもよい。
【0067】
固定手段21は他の固定手段としてもよく、例えばベルト挿通部を有しベルトに取り付けるもの、ズボン等の端部を挟持するクリップ状のもの等としてもよい。
【0068】
以下、携帯電話機の着脱方法を説明すると、図12に示すように挿通部23に折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通し、表示部筐体K1と操作部筐体K2とで垂下部22を挟むように二つ折りに畳むと、携帯電話機Kは垂下部22を挟んで下方へ滑り、垂下部22が携帯電話機の回動軸K3に掛かり、携帯電話機Kは垂下部22に吊るし止められる。携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持される。携帯電話機Kを少し開いた状態にし、操作部筐体K2で垂下部22を引っ掛けて身体から離れる方向に引き上げて垂下部22を挟んで閉じるようにすると片手で容易に装着できる。
【0069】
携帯電話機Kを使用する時は携帯電話機Kを閉じたまま上方へ引き抜くと、携帯電話機Kを吊るし止めていた垂下部22が表示部筐体K1と操作部筐体K2の間を滑り抜け、携帯電話機Kは瞬時に携帯電話機保持具20から取り外せて使用可能となる。
【0070】
[実施形態3]
図14は本発明の第3の実施形態に係る携帯電話機保持具の斜視図であり、図15は同携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図である。
【0071】
図14、図15に示すように本発明の第3の実施形態に係る携帯電話機保持具30は固定手段31が開閉機構を有するフックで、携帯電話機を吊るし掛ける垂下部32が円形の薄平板であり、垂下部32には折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通できる大きさの円形の挿通部33が設けられている。
【0072】
垂下部32の上部には固定手段31と連結するための連結孔34が設けられ、固定手段31と連結環35で揺動自在に連結され、固定手段31から垂れ下がっている。連結孔34は携帯電話機の荷重で破損するのを防ぐためハトメで補強されている。
【0073】
垂下部32は、折り畳み式携帯電話機の回動軸に掛かり吊るし止めるものであり、折り畳み式携帯電話機Kの折り畳まれた表示部筐体K1と操作部筐体K2の間に挿入および抜き取りできる薄さ、例えば1mm以下、好ましくは0.1〜0.5mmである。折り畳み式携帯電話機は、折り畳んだ状態で操作キーの表面と表示部との干渉を防ぐため、筐体間に上記程の隙間が設けられているのが一般的である。
【0074】
垂下部32の素材としては、合成樹脂、布、繊維、皮革、紙、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられるが、携帯電話機を保持するための強度を有するものであり、かつ、携帯電話機を傷つけ難いものであること、さらに、装着時のフィット感や製造に要するコストを考慮すると、例えばテレフォンカードやプリペイドカードのようなポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロイド等の合成樹脂が好ましい。金属等の硬質素材の場合は、携帯電話機の表面を傷つけないように表面をゴム、布、軟質合成樹脂等で被覆したり、起毛処理等を施すのが好ましい。
【0075】
挿通部33に折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通して携帯電話機Kを垂下部32に吊るし掛けるので、挿通部33の横幅は携帯電話機Kの幅以上であるが、縦幅も携帯電話機Kの幅以上であることが好ましい。このように形成することで携帯電話機Kを上方からだけでなく、横方向から挿通しても吊るし掛けることが可能で、携帯電話機Kの装着の角度が制限されず、また携帯電話機Kを挿通する空間も広くなり、携帯電話機Kの吊るし掛けがしやすくなる。
【0076】
本実施形態では挿通部33は円形の穿孔であるが、折り畳み式携帯電話機の筐体の一方を挿通でき、携帯電話機を吊るし掛けて保持できれば形状は特に制限されず、四角形等の穿孔や切り込みであってもよい。また、本実施形態の垂下部32の形状も四角形や多角形等の幾何学形の他、動物や植物、またはアート、文字、イラスト、キャラクター等の形あるいは柄としてもよい。
【0077】
垂下部32を薄平板とすることで、表面に印刷がしやすく、シート状の素材を型抜きする等して製造することで様々な形に容易に成形できるので、上記の多様なバリエーションの展開が容易で、意匠性の高い色柄、形状の垂下部を安価に提供できる。表面に家庭用プリンタで印刷可能となる処理を施し、使用者が好みの写真やグラフィックをプリントできるようにしてもよい。
【0078】
本実施形態の垂下部32は全体が薄平板からなるが、上部を金属や合成樹脂、皮革等の硬質部材とし、下部を薄板状の部材としてもよい。さらに垂下部が取り外せ付け替え可能な構成としてもよい。
【0079】
固定手段31と垂下部32とは連結環35と連結孔34で連結されているが、連結環、鎖、紐状材、帯状材、回動軸等、固定手段31と垂下部32とを連結できるものであればよい。開閉機構を有するフック等で簡単に取り外し可能に連結してもよいが、垂下部32が自在に動くのが好ましい。また、本実施形態では固定手段31は垂下部32の連結孔34と連結されているが、挿通部33と連結されてもよい。
【0080】
以上のように構成された携帯電話機保持具30を固定する被固定部としては、ズボンまたはスカートのベルト通しの他、鞄の持ち手や金具部、ジッパーの先端の穴、あるいは店頭のディスプレイ什器等、様々な部位とする事ができる。
【0081】
固定手段31は開閉機構を有するフックであるが、ナス環、カラビナ等、公知の様々なものとすることができる。固定手段を吸盤、両面テープ等として車内のガラス、ダシュボード等に固定できるようにしてもよい。
【0082】
図15は、被固定部の一例であるズボンのベルト通しB2へ、この携帯電話機保持具30を固定し、携帯電話機Kを保持した図である。図15に示すように固定手段31をズボンまたはスカートのベルト通しB2にかけると垂下部32が身体に沿って揺動自在に垂下した状態で携帯電話機保持具30は衣類に固定される。
【0083】
垂下部32は薄板状で身体に沿って垂れ下がった状態で、身体からの突起物とならないため、腕や上着が引っ掛かったりせず邪魔にならず、衣類との一体感があり見栄えがよい。また、携帯電話機保持具30は服装に合わせて付け替えることができ、ファッション性にも優れる。
【0084】
以下、携帯電話機の着脱方法を説明すると、挿通部33に折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1あるいは操作部筐体K2のどちらか一方を挿通し、表示部筐体K1と操作部筐体K2とで垂下部32を挟むように二つ折りに畳むと、携帯電話機Kは垂下部32を挟んで下方へ滑り、垂下部32が携帯電話機の回動軸K3に掛かり、携帯電話機Kは垂下部32に吊るし止められる。携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持される。携帯電話機Kを少し開いた状態にし、操作部筐体K2で垂下部32を引っ掛けて身体から離れる方向に動かして垂下部32を挟んで閉じるようにすると片手で容易に装着できる。
【0085】
携帯電話機を使用する時は携帯電話機Kを閉じたまま上方へ引き抜くと、携帯電話機Kを吊るし止めていた垂下部32が表示部筐体K1と操作部筐体K2の間を滑り抜け、携帯電話機Kは瞬時に携帯電話機保持具から取り外せて使用可能となる。
【0086】
[実施形態4]
本発明の携帯電話機保持具は、垂下部が略Y字形で、1つの先端部は固定手段と連結され、他の2つの先端部には携帯電話機のストッパーを有することを特徴とする態様を包含する。
【0087】
図16は本発明の第4の実施形態に係る携帯電話機保持具の斜視図であり、図17は同携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図である。図16、図17に示すように本発明の第4の実施形態に係る携帯電話機保持具40は固定手段41が開閉機構を有するフックで、携帯電話機を保持する垂下部42が逆Y字形の薄平板であり、垂下部42は固定手段41と連結環43で揺動自在に連結され、固定手段41から垂れ下がっている。
【0088】
垂下部42は折り畳まれた携帯電話機の表示部筐体と操作部筐体の間に挿入および抜き取りが可能な薄さ、例えば1mm以下、好ましくは0.1〜0.5mmである。折り畳み式携帯電話は、折り畳んだ状態で操作キーの表面と表示部との干渉を防ぐため、筐体間に隙間が設けられているのが一般的である。
【0089】
この素材としては合成樹脂、布、繊維、皮革、紙、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられるが、携帯電話機を保持する強度を有するものであり、かつ携帯電話機を傷つけ難いものであること、さらに製造に要するコストを考慮すると、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロイド等の合成樹脂素材よりなることが好ましい。金属等の硬質素材の場合は、携帯電話機の表面を傷つけないように表面をゴム、布、軟質合成樹脂等で被覆したり、起毛処理等を施すのが好ましい。
【0090】
逆Y字形の垂下部42の3つの先端部のうち、上部の先端部には固定手段41との連結のための連結孔44が設けられ、下部の2つの先端部には、携帯電話機Kを係止するストッパー45を有する。ストッパー45は円柱状の合成樹脂で、垂下部42に設けられた穿孔46を通して両面から嵌合し回転可能に取り付けられている。連結孔44は携帯電話機の荷重で破損するのを防ぐためハトメ等で補強されている。
【0091】
ストッパー45は折り畳み式携帯電話機Kの筐体間に垂下部42を挟んで閉じた時に滑り落ちる携帯電話機Kの側面に当たり、携帯電話機Kを係止して垂下部42に吊るし留めることができるような厚みを有するもので、本実施形態では円柱状の合成樹脂であるが、携帯電話機Kを止めて滑り落ちないように係止できるような形状、素材であればよく、形状、色柄は特に制限されず、例えば厚手の革材等で垂下部42の両面を挟んで縫合したものでもよいし、楕円や多角形、球、等の幾何学形、動植物やキャラクター等の形状であってもよい。垂下部42が合成樹脂、ゴム、シリコン等よりなる場合は垂下部42とストッパー45を一体的に成型してもよい。
【0092】
本実施形態のようにストッパー45を円柱状で回転可能とすると携帯電話機Kの側面に接した時に回転し、摩擦が少ないので引っ掛かりにくく、また携帯電話機Kの側面も傷つけにくい。
【0093】
本実施形態では垂下部42の形状は2つのストッパー45を有する逆Y字形であるが、携帯電話機の吊るし掛けが可能な形状であればよく、下端に1つのストッパーを有する帯状、縦方向に長い薄平板状等であってもよい。
【0094】
携帯電話機Kを吊るし掛ける時に携帯電話機Kの重心が垂下部42の連結孔44とストッパー45を結んだ線より深い位置に来るように携帯電話機Kで垂下部42を挟まないと携帯電話機Kは垂下部42に吊り掛けられず落下するため、本実施形態のように逆Y字形にするとストッパー45が横方向に張り出し、垂下部42を横方向の他、縦方向から挟んでも吊るし掛けることができるので携帯電話機を吊るし掛けやすい。
【0095】
また、垂下部42の連結孔44とストッパー45の間の形状を凹ますと、携帯電話機Kを吊るし掛けた時に携帯電話機Kがより立った状態で保持され安定するので、垂下部42は、くの字形や弧形としてもよいが、吊るし掛ける方向が限定されるので本実施形態のように逆Y字形とすると携帯電話機Kを両方から吊るし掛けられ好ましい。
【0096】
固定手段41と垂下部42とは連結環43と連結孔44で連結されているが、鎖、紐状材、帯状材、回動軸等、固定手段41と垂下部42とを連結できるものであればよい。開閉機構を有するフック等で簡単に取り外し可能に連結してもよいが、垂下部42が自在に動くのが好ましい。
【0097】
以上のように構成された携帯電話機保持具40を固定する被固定部としては、ズボンまたはスカートのベルト通しの他、鞄の持ち手や金具部、ジッパーの先端の穴、あるいは店頭のディスプレイ什器等、様々な部位とする事ができる。
【0098】
固定手段41は開閉機構を有するフックであるが、ナス環、カラビナ等、公知の様々なものとすることができる。固定手段を吸盤、両面テープ等として車内のガラス、ダシュボード等に固定できるようにしてもよい。
【0099】
以下、この携帯電話機保持具40の被固定部の一例であるズボンのベルト通しへの固定方法と携帯電話機の着脱方法を説明すると、図17に示すように固定手段41をズボンまたはスカートのベルト通しB2にかけることにより、垂下部42が身体に沿って垂下した状態で携帯電話機保持具40が固定される。
【0100】
少し開いた状態の携帯電話機Kの表示部筐体K1と操作部筐体K2とで垂下部42を挟むように二つ折りに閉じると、携帯電話機Kは垂下部42を挟んで下方に滑り動き、携帯電話機Kの側面にストッパー45が接する。さらに携帯電話機Kの重さでストッパー45は回動軸K3方向に滑り動き、垂下部42が携帯電話機の回動軸K3に掛かり携帯電話機Kは携帯電話機保持具40に斜めに吊るし止められる。携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持される。
【0101】
携帯電話機Kを使用する時は携帯電話機Kを閉じたまま上方へ引き抜くと、携帯電話機Kを吊るし止めていた垂下部42が表示部筐体K1と操作部筐体K2の間を滑り抜け、携帯電話機Kは瞬時に携帯電話機保持具40から取り外せて使用可能となる。
【0102】
[実施形態5]
図18は本発明の第5の実施形態に係る携帯電話機保持具の斜視図である。図18に示すように本発明の第5の実施形態に係る携帯電話機保持具50は固定手段51が開閉機構を有するフックで、携帯電話機を保持する紐状の垂下部52が固定手段51に連結され垂れ下がり、垂下部52の下端にはドーナツ状のストッパー53を有する。
【0103】
垂下部52は携帯電話機Kの横幅以上の長さの紐状で、折り畳み式携帯電話機Kの折り畳まれた表示部筐体K1と操作部筐体K2の間に挿入および抜き取りができる細さであり、例えば直径1mm以下、好ましくは直径0.1〜0.5mmである。折り畳み式携帯電話機は、折り畳んだ状態で操作キーの表面と表示部との干渉を防ぐため、筐体間に上記程の隙間が設けられているのが一般的である。垂下部52の長さを長くし、二つ以上の携帯電話機を保持できるようにしてもよい。
【0104】
垂下部52の素材としては上記の太さで柔軟性を有するものであればよく、合成樹脂、繊維、皮革、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられるが、携帯電話機を保持するための強度を有するものであり、かつ、携帯電話機の表示部を傷つけないこと、装着時のフィット感や製造に要するコストを考慮すると、ピアノ線等の細い金属線の表面をゴム、合成樹脂等で被覆したものや、ナイロン、フロロカーボン、ポリエステル、ポリエチレン等の合成繊維よりなる釣糸(テグス)が好ましい。数本のポリエチレン等の原糸を編みこんだものにすると全てが切れる前に交換することが出来る。
【0105】
ストッパー53は折り畳み式携帯電話機Kの筐体間に垂下部52を挟んで閉じた時に滑り落ちる携帯電話機Kの側面に当たり、携帯電話機Kを係止して垂下部52に吊るし留めることができるような厚みを有するもので、本実施形態ではドーナツ状であるが、携帯電話機Kを止めて滑り落ちないように係止できるような形状、素材であればよく、形状、色柄は特に制限されず、例えば楕円や多角形、円柱、球、等の幾何学形、人や犬猫等の動物、花や葉っぱ等の植物、地形や天体等の自然物、またはイラスト、アート、キャラクター、文字、工業製品等の創造物の形あるいは柄でもよい。ストッパー53を取り外し可能とし、上記の様々なものに付け替えられるようにしてもよい。
【0106】
本実施形態ではストッパー53を、指を挿入可能なドーナツ状とし、携帯電話機Kを吊るし掛ける時にストッパー53に指を入れて引き上げることで携帯電話機Kを垂下部52に吊るし掛けやすくした。
【0107】
以上のように構成された携帯電話機保持具50を固定する被固定部としては、ズボンまたはスカートのベルト通しの他、鞄の持ち手や金具部、ジッパーの先端の穴、あるいは店頭のディスプレイ什器等、様々な部位とする事ができる。
【0108】
固定手段51は開閉機構を有するフックであるが、ナス環、カラビナ等、公知の様々なものとすることができる。固定手段を吸盤、両面テープ等として車内のガラス、ダシュボード等に固定できるようにしてもよい。
【0109】
以下、この携帯電話機保持具50の被固定部の一例であるズボンのベルト通しへの固定方法と携帯電話機の着脱方法を説明すると、図19に示すようにフックをズボンまたはスカートのベルト通しB2にかけることにより、垂下部52が身体に沿って垂下した状態で携帯電話機保持具50が固定される。
【0110】
少し開いた状態の携帯電話機Kの表示部筐体K1と操作部筐体K2とで垂下部52を挟むように二つ折りに閉じると、携帯電話機Kは垂下部52を挟んで下方に滑り動き、携帯電話機Kの側面にストッパー53が接する。さらに携帯電話機Kの重さでストッパー53は回動軸方向に滑り動き、垂下部52が携帯電話機Kの回動軸K3に掛かり携帯電話機Kは携帯電話機保持具50に斜めに吊るし止められる。携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持される。
【0111】
携帯電話機Kを使用する時は携帯電話機Kを閉じたまま上方へ引き抜くと、携帯電話機Kを吊るし止めていた垂下部52が表示部筐体K1と操作部筐体K2の間を滑り抜け、携帯電話機Kは瞬時に携帯電話機保持具50から取り外せて使用可能となる。
【0112】
[実施形態6]
図20は本発明の第6の実施形態に係る携帯電話機保持具の斜視図であり、図21は同携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図である。図20、図21に示すように本発明の第6の実施形態に係る携帯電話機保持具60は固定手段61が開閉機構を有する二つのフックであり、この二つのフックの間に携帯電話機を保持する垂下部62が垂れ下がっている。
【0113】
垂下部62は携帯電話機を保持する帯状の薄平板63の両端の連結孔65に鎖64が連結されたもので鎖64は固定手段61に連結され固定手段61から垂下している。薄平板の両端には連結孔65は形態電話機の荷重がかかるため、ハトメにより補強がなされている。
【0114】
薄平板63は折り畳まれた携帯電話機の表示部筐体と操作部筐体の間に挿入および抜き取りが可能な薄さ、例えば1mm以下、好ましくは0.1〜0.5mmである。折り畳み式携帯電話は、折り畳んだ状態で操作キーの表面と表示部との干渉を防ぐため、筐体間に隙間が設けられているのが一般的である。
【0115】
薄平板63の素材は、合成樹脂、布、繊維、皮革、紙、金属、ゴム、シリコン等の単一または複合した素材が考えられるが、携帯電話機を保持するための強度を有するものであり、かつ、軽量であること、さらに、装着時のフィット感や製造に要するコストを考慮すると、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロイド等の可撓性を有する合成樹脂素材が好ましい。保持部材が金属等の硬質素材の場合は、携帯電話機の表示部を傷つけないように表面をゴム、布、軟質合成樹脂等で被覆したり、起毛処理等を施したりしてもよい。
【0116】
薄平板63は携帯電話機を吊るし掛けて保持できるものであれば形状、色柄は特に制限されず、例えば楕円や多角形等の幾何学形、人や犬猫等の動物、花や葉っぱ等の植物、地形や天体等の自然物、またはイラスト、アート、キャラクター、文字、工業製品等の創造物の形あるいは柄でもよい。表面に印刷がしやすく、シート状の素材を型抜きする等して製造することで様々な形に容易に成形できるので、上記の多様なバリエーションの展開が容易で、意匠性の高い色柄、形状の薄平板63を安価に提供できる。表面に家庭用プリンタで印刷可能となる処理を施し、使用者が好みの写真やグラフィックをプリントできるようにしてもよい。
【0117】
薄平板63は、折り畳まれた携帯電話機の表示部筐体と操作部筐体の間に挿入および抜き取りが可能なテグス、ワイヤー等の紐状の部材としてもよい。
【0118】
薄平板と鎖は連結環により連結されているが、開閉機構を有するフック、ボタン、スナップボタン等の他の連結手段とし、薄平板を取り外し可能とし、上記の様々なものに付け替えられるように構成してもよい。
【0119】
鎖64は帯状材、紐、連結環、チェーンのいずれか一つ又は複数としてもよい。また、本実施例の固定手段は開閉機構を有するフックであるがカラビナ等他の固定手段であってもよい。
【0120】
以下、この保持具の使用方法を説明すると、図21に示すように二つのフックをズボンまたはスカートのベルト通しB2にかけることにより、垂下部62が身体に沿って垂下した状態で衣類に固定される。
【0121】
垂下部62は垂下した状態であるので、着座、前屈等の体位の変動にあわせて垂下部62は自在に動き、装着感に極めて優れ、嵩張りや違和感が無く装着できる。携帯電話機保持具60は、衣類に沿ってほぼ一体となり、携帯電話機保持具60に腕や上着が引っ掛かったりせず、邪魔にならず、見栄えがよく、服装に合わせて付け替えられ、ファッション性にも優れる。
【0122】
携帯電話機の着脱方法を説明すると、図21に示すように携帯電話機Kを少し開いた状態にし、折り畳み式携帯電話機Kの表示部筐体K1と操作部筐体K2とで薄平板63を挟んで折り畳むと、携帯電話機Kは薄平板63を挟んだ状態で下方へ滑り、薄平板63が携帯電話機Kの回動軸K3に掛かり、携帯電話機Kは垂下部62に吊るし止められる。片手で素早く極めて簡単に装着でき、携帯電話機Kは露出した状態で身体に沿って垂下して保持される。携帯電話機Kを使用する時は携帯電話機Kを閉じたまま上方へ引き抜くと、携帯電話機Kを吊るし止めていた薄平板63が表示部筐体K1と操作部筐体K2の間を滑り抜け、携帯電話機Kは瞬時に携帯電話機保持具60から取り外せて使用可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明の携帯電話機保持具は意匠の自由度が高く、様々な色柄、形状のバリエーション展開が容易であり、意匠性の高い色柄、形状のバリエーションを服装に合わせて付け替えることで、携帯電話機保持具としてはもちろん、新しいファッションとして認知される可能性がある。また、垂下部が薄板状のものは社名、名前等を入れる印刷面を広く取れ、薄いため封筒に入れ郵送できるので贈答品、記念品、PR用品等にも展開できる。
【0124】
本発明の携帯電話機保持具は、折り畳み式携帯電話機の他にも二つに折り畳み可能な物品や吊るし掛け可能な物品、例えば小型コンピュータ、PDA等の携帯情報端末機、CD、MD、メモリープレーヤー等の携帯音楽プレーヤー、さらには文具、工具、眼鏡、財布、小物入れ、タオル、小型鞄等も保持できるものとして応用展開が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】実施形態1に係る携帯電話機保持具の斜視図。
【図2】実施形態1に係る携帯電話機保持具の分解斜視図。
【図3】実施形態1に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【図4】実施形態1に係る携帯電話機保持具の別の垂下部を示す斜視図。
【図5】実施形態1に係る携帯電話機保持具のさらに別の垂下部を示す斜視図。
【図6】実施形態1に係る携帯電話機保持具のさらに別の垂下部を示す斜視図。
【図7】実施形態1に係る携帯電話機保持具に保持された携帯電話機の動きを示す正面図。
【図8】実施形態1に係る携帯電話機保持具の変形態様の斜視図。
【図9】実施形態1に係る携帯電話機保持具の別の変形態様を示す斜視図。
【図10】図9に示す態様の変形例の斜視図。
【図11】実施形態2に係る携帯電話機保持具の斜視図。
【図12】実施形態2に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【図13】実施形態2に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【図14】実施形態3に係る携帯電話機保持具の斜視図。
【図15】実施形態3に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【図16】実施形態4に係る携帯電話機保持具の斜視図。
【図17】実施形態4に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【図18】実施形態5に係る携帯電話機保持具の斜視図。
【図19】実施形態5に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【図20】実施形態6に係る携帯電話機保持具の正面図。
【図21】実施形態6に係る携帯電話機保持具の使用状態を示す説明図。
【符号の説明】
【0126】
10、20、30、40、50,60 携帯電話機保持具
11、11a、11b、21、31,41,51、61 固定手段
12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、22,32,42,52、62 垂下部
13 スナップボタン
14、14a、14b ベルト挿通部
15,15a、15b、15d、15e、15f、23、33 挿通部
16、34、44、65 連結孔
35、43 連結環
45、53 ストッパー
63 薄平板
64 鎖
W1 ズボン上端
B1 ベルト
B2 ベルト通し
K 携帯電話機
K1 表示部筐体
K2 操作部筐体
K3 回動軸
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、折り畳み式携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【請求項2】
上記垂下部は、携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な薄板状であることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機保持具。
【請求項3】
上記垂下部は、携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な紐状であることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機保持具。
【請求項4】
上記垂下部は、挿通部を有し、該挿通部に折り畳み式携帯電話機の一方の筐体を挿通してから折り畳み、折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の携帯電話機保持具。
【請求項5】
上記垂下部は、略U字形であることを特徴とする請求項4に記載の携帯電話機保持具。
【請求項6】
上記垂下部は、下端に携帯電話機を係止するストッパーを有することを特徴とする請求項1、2または3に記載の携帯電話機保持具。
【請求項7】
上記垂下部は、固定手段から取り外せ、付け替え可能に連結していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の携帯電話機保持具。
【請求項1】
折り畳み式携帯電話機を着脱自在に保持する携帯電話機保持具であって、垂下部と、被固定部への固定手段とを有し、該垂下部は、垂下するように固定手段と連結され、かつ、折り畳み式携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする携帯電話機保持具。
【請求項2】
上記垂下部は、携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な薄板状であることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機保持具。
【請求項3】
上記垂下部は、携帯電話機の折り畳んだ筐体間に挿入可能な紐状であることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機保持具。
【請求項4】
上記垂下部は、挿通部を有し、該挿通部に折り畳み式携帯電話機の一方の筐体を挿通してから折り畳み、折り畳んだ筐体間に挟んだ状態で垂下保持するように構成されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の携帯電話機保持具。
【請求項5】
上記垂下部は、略U字形であることを特徴とする請求項4に記載の携帯電話機保持具。
【請求項6】
上記垂下部は、下端に携帯電話機を係止するストッパーを有することを特徴とする請求項1、2または3に記載の携帯電話機保持具。
【請求項7】
上記垂下部は、固定手段から取り外せ、付け替え可能に連結していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の携帯電話機保持具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2009−117893(P2009−117893A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−285145(P2007−285145)
【出願日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(305026253)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(305026253)
【Fターム(参考)】
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