説明

携帯電話機用充電電池

【課題】 野外での携帯電話機の電池切れに対応可能な携帯電話機の充電電池で、携帯電話機付属の充電装置以外の充電装置にて充電できるようなコネクターを備えた、携帯電話機用充電電池を提供する。
【解決手段】 充電電池本体のメス型コネクターに携帯電話機付属の充電装置以外の充電装置のオス型コネクターを接続することにより、携帯電話機充電用二次電池が充電される。また、充電電池本体のオス型コネクターを携帯電話機のメス型コネクターに接続することにより、携帯電話機の内蔵二次電池が充電される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機の充電用電源端子を含むメス型コネクターに接続することで、携帯電話機の内蔵二次電池を充電する為の携帯電話機用充電電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より携帯電話機の内蔵二次電池を充電する為の装置として、携帯電話機本体の付属品として販売される充電装置が広く利用されている。この充電装置は,家庭用電源である交流100ボルトを直流に整流するとともに、携帯電話機用の所定電圧に下げる変圧器と、その出力を携帯電話機の充電用電源端子を含むメス型コネクターに接続可能なオス型コネクターを備えている。また、前記オス型コネクタ−を備え、一次電池を使用した携帯電話機用充電機も使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開平11−046453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前者の有線タイプ携帯電話用充電装置は、家庭用電源や車の電源等を必要とするため、屋外で携帯電話機の電池が切れた場合のような緊急時では電源がないため、再充電には利用できないものであった。後者の一次電池を使用した携帯電話機用充電機は、一次電池を使用している為、使用後は、捨てるか、新しい電池を入れ換える必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するため、本発明に係る携帯電話機用充電電池は、携帯電話機の内蔵二次電池を充電する携帯電話機用充電電池であって、充電電池本体と、前記充電電池本体に内蔵された携帯電話機充電用二次電池と、前記充電電池本体に直に設けられ、前記携帯電話機の充電用電源端子を含むメス型コネクターに接続可能なオス型コネクターと、前記充電電池本体に設けられ、前記携帯電話機付属の充電装置以外の充電装置のオス型コネクターが接続可能なメス型コネクターと、を備え、前記充電電池本体のメス型コネクターに前記携帯電話機付属の充電装置以外の充電装置のオス型コネクターを接続することにより、前記携帯電話機充電用二次電池が充電されるように構成され、前記充電電池本体のオス型コネクターを前記携帯電話機のメス型コネクターに接続することにより、前記携帯電話機の内蔵一次電池が充電されるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、携帯電話機の充電用電源端子を含むメス型コネクターに接続可能なオス型コネクターを備えており、電池切れ時に本発明品を接続する事により携帯電話を何処でも充電できる。また、携帯電話機付属の充電装置以外の充電装置のオス型コネクターに接続可能なメス型コネクターを備えることで携帯電話機付属の充電装置以外の充電装置を使用して繰り返し充電が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明に係る一実施形態の携帯電話機用充電電池の一例を示す斜視図である。
【図2】 本実施形態の携帯電話機用充電電池の内部回路の一例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に,本発明に係る一実施形態の携帯電話機用充電電池を添付図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態の一例の携帯電話機用充電電池100は、携帯電話機200の内蔵二次電池を充電するものである。携帯電話機用充電電池100は、充電電池本体101と、充電電池本体101に内蔵された携帯電話機充電用二次電池120と、充電電池本体101に直に設けられ、携帯電話機200の充電用電源端子を含むメス型コネクター20に接続可能なオス型コネクター11と、充電電池本体101に設けられ、携帯電話機200付属の充電装置以外の充電装置310のオス型コネクター30が接続可能なメス型コネクター12とを備えている。
【0009】
オス型コネクター11は、充電電池本体101の一端面に直に設けられている。充電電池本体101のオス型コネクター11が設けられている端面と反対側の端面には、携帯電話機200付属の充電装置のオス型コネクター30に接続可能な形状のメス型コネクター12が設けられている。メス型コネクター20,12及び、オス型コネクター11,30は、それぞれに充電用電源端子を含んでいる。
【0010】
携帯電話機200付属の充電装置以外の充電装置310は、携帯電話機200付属の充電装置のオス型コネクター30と同等品を具備するシガレットプラグ等より電源を供給されるタイプの充電装置310である。すなわち、携帯電話機200付属の充電装置以外の充電装置310は、携帯電話機200付属の充電装置及びこの携帯電話機200付属の充電装置と同等品以外の充電装置である。
【0011】
以下に.本発明の内部構成について説明する。充電電池本体101のメス型コネクター12の充電電源端子は、内蔵二次電池120の充電に必要な電圧に変更、調節する制御回路110を通り、内蔵二次電池120につながっている。また、内蔵二次電池120は、携帯電話機200の内蔵二次電池を充電するための電圧を制御する制御回路130を通り、携帯電話機200に接続可能なオス型コネクター11に繋がっている。
【0012】
これにより、充電電池本体101のメス型コネクター12に携帯電話機付属の充電装置以外の充電装置310のオス型コネクター30を接続することにより、携帯電話機充電用二次電池120が充電される。また、充電電池本体101のオス型コネクター11を携帯電話機200のメス型コネクター20に接続することにより、携帯電話機200の内蔵二次電池が充電される。
【0013】
したがって、本発明に係る携帯電話機用充電電池100は、携帯電話機200のメス型コネクター20に接続可能なオス型コネクター11を備え、携帯性にも優れるので、野外での携帯電話機200の電池切れに対応可能となる。
【0014】
また、オス型コネクター11が充電電池本体101に直に設けられていることで、携帯電話機200の充電を簡単に行える。すなわち、充電電池を用いて充電を行う場合、オス型コネクターが充電電池本体に例えば可撓部を介して設けられていると、オス型コネクターを一方の手の指を使って掴みこのオス型コネクターを携帯電話機のメス型コネクターに接続することになる。このように、オス型コネクターを一方の手の指を使って掴むと、オス型コネクターが可撓部を介して充電電池本体に設けられているから、充電電池本体を支える必要があるが、通常、他方の手は携帯電話機を掴むために、充電電池本体を手で掴むことができない。このため、充電を行うときには、充電電池本体を机の上等に置いたりしなければならず制約を受け、携帯電話機の充電を簡単に行えない。これに対して、本発明に係る携帯電話機用充電電池100では、オス型コネクター11が充電電池本体101に直に設けられていることで、充電電池本体101を一方の手の指を使って掴みこの充電電池本体101に直に設けられているオス型コネクター11を携帯電話機200のメス型コネクター20に接続できるので、携帯電話機200の充電を簡単に行える。
【符号の説明】
【0015】
100 携帯電話機用充電電池
101 充電電池本体
11 充電電池オス型コネクター
12 充電電池メス型コネクター
200 携帯電話機
20 携帯電話機メス型コネクター
310 シガレットプラグタイプ携帯電話機充電装置
30 充電装置オス型コネクター
110 内蔵二次電池充電用制御回路
120 内蔵二次電池
130 出力電圧制御回

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話機の内蔵二次電池を充電する携帯電話機用充電電池であって、
充電電池本体と、
前記充電電池本体に内蔵された携帯電話機充電用二次電池と、
前記充電電池本体に直に設けられ、前記携帯電話機の充電用電源端子を含むメス型コネクターに接続可能なオス型コネクターと、
前記充電電池本体に設けられ、前記携帯電話機付属の充電装置以外の充電装置のオス型コネクターが接続可能なメス型コネクターと、を備え、
前記充電電池本体のメス型コネクターに前記携帯電話機付属の充電装置以外の充電装置のオス型コネクターを接続することにより、前記携帯電話機充電用二次電池が充電されるように構成され、前記充電電池本体のオス型コネクターを前記携帯電話機のメス型コネクターに接続することにより、前記携帯電話機の内蔵二次電池が充電されるように構成したことを特徴とする携帯電話機用充電電池。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−139095(P2012−139095A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−35604(P2012−35604)
【出願日】平成24年2月3日(2012.2.3)
【分割の表示】特願2001−111978(P2001−111978)の分割
【原出願日】平成13年3月6日(2001.3.6)
【出願人】(592015514)株式会社加藤製作所 (3)
【Fターム(参考)】