説明

携帯電話端末及びその着信保留制御方法

【課題】携帯電話端末において、着信呼時に被呼者の対応状況を発信者に知らせ、何度も発信を繰り返す必要がなくなり、携帯電話システムの処理負荷を軽減すること。
【解決手段】携帯電話端末50の記憶部5は通常の保留メッセージや被呼者の各種対応状況を表す状況通知メッセージを予め記憶している。制御部9は、着信時に操作部2の着信呼保留操作により入力されたデータに基づいて着信呼保留状態とする着信呼保留手段3と、この着信呼保留状態の時に操作部2の状況通知対応操作により入力されたデータに基づいて状況通知対応待状態とする状況通知対応待手段4と、この状況通知対応待状態になった時に状況通知対応操作により入力されたデータに対応する被呼者の対応状況を表す状況通知メッセージを記憶部5から取り出す状況通知データ変換手段7と、記憶部2から取り出された状況通知メッセージを発信端末に出力するメッセージ出力手段14とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話端末及びその着信保留制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話端末の使用時のマナーが社会的な問題となっており、特に、電車の中などの人混みの中や、レストラン、ホテルのロビーなどの中や、会議中、講演中などの静かな状況下では、携帯電話端末の着信音や通話中の話し声などが他の人にとっては迷惑になるという問題が生じている。
【0003】
そこで、上述のような場所や状況下にいる被呼者は、自身の携帯電話端末をマナーモードに設定して着信音などを発しない状態にしておき、着信時には別の場所へ移動して電話を掛け直して上記問題に対応することが行われている(従来技術1)。
【0004】
また、上記問題に対応する他の方法として、被呼者は、着信呼に対し保留操作を行って一旦着信呼を保留し、別の場所へ移動して電話を掛け直すといった対応を行う方法がある(従来技術2)。例えば、会議中のため着信呼に応答できない場合には、携帯電話端末への着信に対して保留ボタンを押下する等の保留操作を行って着信呼を一旦保留し、発信端末に対し「只今、電話に出ることができません。そのままお待ちになるか、暫く経ってからお掛け直しください。」等の保留メッセージを接続することにより、現在、被呼端末が応答できない状況にいることを発信者へ伝え、再度時間をおいて掛け直すことを発信者に促したり、場所を移動して電話を掛け直したり、するなどの対応をしている。
【0005】
また、発信者ができるだけ早く被呼者との連絡をとる方法として、特許文献1に示されたキャンプオン方式がある(従来技術3)。このキャンプオン方式においては、被呼者の携帯電話端末が電源断または通話圏外にある場合、発信者の端末よりキャンプオン登録を行い、被呼者の携帯電話端末が電源投入または通話圏内へ入ったとき、自動的に登録者である発信者の端末を呼び返し、発信者の端末と接続するキャンプオン機能を備えている。
【0006】
また、発信者に対し保留メッセージ内で応答可能予定時刻を通知する携帯電話端末における着信保留制御方法として、特許文献2に示された方法がある(従来技術4)。この携帯電話端末における着信保留制御方法は、着信呼保留操作を行った後に被呼者により入力された応答可能予定時刻が認識可能であるか否かを判定し、認識可能であると判定された場合にはその応答可能予定時刻の入力データを音声メッセージに変換し、この変換された応答可能予定時刻の音声メッセージデータと、通信端末内に格納済の予定時刻通知用基本メッセージの音声データとを合成して応答可能予定時刻通知保留メッセージの音声データを作成し、当該応答可能予定時刻通知保留メッセージを発信端末に接続するようにしたことにある。
【0007】
【特許文献1】特開平4−337951号公報
【特許文献2】特開2005−64609号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上述した従来技術1では、電話を掛け直すことができなかった場合には、発信者が何度も発信を繰り返すといった手間を強いられることとなる。
【0009】
また、上述した従来技術2では、着信呼を保留操作により保留した場合であっても、「ただ今、電話にでることができません。そのままお待ちになるか、暫く経ってからお掛け直しください。」のような保留メッセージのみでは、発信者は相手が現在どのような状態にあるのかが不明である。このため、発信者はこの保留メッセージを聞いた後でも、どのような対応をとっていいのかが判断できず、その結果、発信者は何度も発信を繰り返すといった手間を強いられることとなる。
【0010】
また、上述した従来技術3では、被呼者の携帯電話端末がいつ通話可能な状態に復帰し、キャンプオンによる呼返しがあるのかは分からず、映画館やコンサートなどのように数時間も電源を切断しているような場合、長時間に渡っていつコールバックされるかもしれないコールバック着信を待つこととなり、その結果、発信者は何度も発信を繰り返すといった手間を強いられることとなる。
【0011】
また、上述した従来技術4では、応答可能予定時刻を通知することができない場合には、「ただ今、電話にでることができません。」の通常の保留メッセージとなり、発信者は相手が現在どのような状態にあるのかが不明である。このため、発信者はこの通常の保留メッセージを聞いた後にも、どのような対応をとっていいのかが判断できず、その結果、発信者は何度も発信を繰り返すといった手間を強いられることとなる。
【0012】
本発明の目的は、着信呼の時に被呼者の対応状況を発信者に知らせることにより、発信者が何度も発信を繰り返す必要がなくなると共に、携帯電話システムの処理負荷を軽減することができる携帯電話端末及びその着信保留制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述の目的を達成するための本発明の第1の態様は、発信端末と情報の送受信を行う通信部と、キー操作により入力を行う操作部と、情報を記憶する記憶部と、制御を司る制御部と、を備えた携帯電話端末において、前記記憶部は通常の保留メッセージや被呼者の各種対応状況を表す状況通知メッセージを予め記憶しており、前記制御部は、着信時に前記操作部の着信呼保留操作により入力されたデータに基づいて着信呼保留状態とする着信呼保留手段と、この着信呼保留状態の時に前記操作部の状況通知対応操作により入力されたデータに基づいて状況通知対応待状態とする状況通知対応待手段と、この状況通知対応待状態になった時に前記状況通知対応操作により入力されたデータに対応する被呼者の対応状況を表す状況通知メッセージを前記記憶部から取り出す状況通知データ変換手段と、前記記憶部から取り出された状況通知メッセージを前記発信端末に出力するメッセージ出力手段とを備えたことにある。
【0014】
係る本発明の第1の態様におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)前記制御部は状況通知対応待状態の時に着信呼保留操作により入力されたデータが許容値か否かのチェックを行う許容値判定手段を備え、
前記状況通知データ変換手段及び前記メッセージ出力手段は前記許容値判定手段の判定が許容する場合に動作するものであること。
(2)前記(1)において、前記制御部は、前記状況通知データ変換手段により前記記憶部から取り出された状況通知メッセージと、前記記憶部から取り出した通常保留メッセージとを合成して状況通知用保留メッセージを生成するメッセージ合成手段を備え、
前記メッセージ出力手段は前記メッセージ合成手段により生成された状況通知用保留メッセージを前記発信端末に出力するものであること。
(3)前記制御部は、前記メッセージ出力手段から前記発信端末に状況通知メッセージを出力した際にその履歴を前記記憶部に保存する履歴保存手段を備えること。
(4)前記(1)において、前記制御部は、前記許容値判定手段の判定が許容する場合に前記操作部の状況通知対応操作により入力されたデータが直ぐに通話要かを判定する通話要否判定手段と、前記通話要否判定手段で直ぐに通話要の場合に前記記憶部から取り出された状況通知メッセージを前記発信端末に出力して前記発信端末と通話可能に接続する通話接続手段とを備えること。
【0015】
また、本発明の第2の態様は、発信端末と情報の送受信を行う通信部と、キー操作により入力を行う操作部と、情報を記憶する記憶部と、制御を司る制御部と、を備えた携帯電話端末の着信保留制御方法において、着信時に前記操作部の着信呼保留操作により入力されたデータに基づいて着信呼保留状態とするステップと、この着信呼保留状態の時に前記操作部の状況通知対応操作により入力されたデータに基づいて状況通知対応待状態とするステップと、この状況通知対応待状態になった時に、通常の保留メッセージや被呼者の各種対応状況を表す状況通知メッセージを予め記憶している前記記憶部から、前記状況通知対応操作により入力されたデータに対応する状況通知メッセージを取り出すステップと、前記記憶部から取り出された状況通知メッセージを前記発信端末に出力するステップとを有することにある。
【発明の効果】
【0016】
本発明の携帯電話端末及びその着信保留制御方法によれば、着信呼の時に被呼者の対応状況を発信者に知らせることにより、発信者が何度も発信を繰り返す必要がなくなると共に、携帯電話システムの処理負荷を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の複数の実施形態について図を用いて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1及び図2を用いて説明する。
【0018】
まず、本実施形態の携帯電話端末50の全体構成に関して図1を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施形態の携帯電話端末50の構成図である。
【0019】
この携帯電話端末50は、アンテナ10を介して発信端末と情報の送受信を行う通信部1と、数字キー、通話開始キー、通話終了キー、保留キー等の操作によりデータ入力を行う操作部2と、被呼者の各種対応状況を表す状況通知メッセージ(音声メッセージや表示メッセージ)などの情報を格納する記憶部5と、タイマー8と、表示メッセージなどを表示する表示部11と、スピーカやバイブレータなどからなる報知部12と、前記の各部の制御を司る制御部9と、を有している。本実施形態では、記憶部5及びタイマー8が制御部9の外部に接続されているが、制御部9に内蔵するようにしてもよい。
【0020】
制御部9は、着信呼保留手段3と、状況通知対応待手段4と、許容値判定手段6と、状況通知データ変換手段7と、メッセージ合成手段13と、メッセージ出力手段14とを備えている。
【0021】
着信呼保留手段3は、着信時に操作部2の着信呼保留操作により入力されたデータに基づいて、着信呼保留状態とする機能を備えている。状況通知対応待手段4は、前記着信呼保留状態の時に、操作部2の状況通知対応操作により入力されたデータに基づいて、状況通知対応待状態とする機能を備えている。
【0022】
許容値判定手段6は、前記状況通知対応待状態の時に、着信呼保留操作により入力されたデータが許容値か否かのチェックを行う機能を備えている。すなわち、許容値判定手段6は、操作部2から入力された状況通知が所定の対応キーによるものかを判定する機能を有している。例えば、入力時の手違いで、所定の対応キー(1)〜(3)以外の対応キー(4)を押下してしまった場合には、状況通知を認識できないとの判定がなされることとなる。
【0023】
状況通知データ変換手段7は、前記状況通知対応待状態になった時に、状況通知対応操作により入力されたデータに対応する状況通知メッセージを記憶部5から取り出す機能を備えている。すなわち、状況通知データ変換部4は、操作部2によりキー番号が入力された際に、そのキー番号をそれに対応する被呼者の対応状況を表す音声メッセージ及び表示メッセージに変換する機能を有している。
【0024】
メッセージ合成手段13は、状況通知データ変換手段により記憶部5から取り出された状況通知メッセージと、記憶部5から取り出した被呼者の対応状況を表す通常保留メッセージとを合成して状況通知用保留メッセージを生成する機能を備えている。すなわち、メッセージ合成手段13は、記憶部5に格納された通常の音声メッセージ(例えば「只今、電話に出ることができません。」)と、状況通知データ変換手段7にて変換された被呼者の対応状況を表す状況通知の音声メッセージ(例えば「こちらから掛け直します。」)とを合成し、例えば「ただいま、電話に出ることができません。こちらから掛け直します。」等のような状況通知保留メッセージの音声情報を作成する機能を有している。
【0025】
メッセージ出力手段14は、記憶部5から取り出された被呼者の対応状況を表す状況通知メッセージを発信端末に出力する機能を備えている。本実施形態では、メッセージ出力手段14は、状況通知保留メッセージを発信端末に出力する機能を備えている。
【0026】
また、タイマー8は、前記操作部2における保留キーが押下される等の着信呼保留操作がなされた時に始動するものである。さらに、このタイマー8には、タイムアウトの判定のできる所定時間を予め設定登録されている。
【0027】
次に、かかる携帯電話端末50における保留操作に続いて状況通知入力操作を行うことによる状況通知保留メッセージの接続処理手順について、図2を参照しながら説明する。図2は本実施形態の携帯電話端末50による状況通知保留メッセージの接続処理のフローチャートである。
【0028】
アンテナ10及び通信部1を通して制御部9に着信すると、制御部9はその着信情報(着信の有無や発信者の電話番号など)を認識し、被呼者に知らせるために表示部11や報知部12にその着信情報を出力する(ステップS10)。この着信情報は、例えば、マナーモード非設定時にはスピーカから音声で出力され、マナーモード設定時にはバイブレータからの振動で出力されると共に表示部に表示される。
【0029】
前記着信状態で、被呼者が操作部2の保留キーを押下する着信呼保留操作を行うと、着信呼保留データが制御部9に入力され(ステップS11)、着信呼保留状態となる。この着信呼保留状態になると、制御部9は、タイマー8を始動させ、設定した所定時間が経過したかを監視するタイムアウト判定を行う(ステップS12)。ここで、保留キーの押下操作後の所定時間内に状況通知対応数字キーが入力されない場合(ステップS13の操作が行われない場合)、タイムアウトを検出してステップS18に進み、制御部9は発信端末へ通常の保留メッセージを出力する。この通常の保留メッセージの出力は、通信部1及びアンテナ10を通して行われる。このステップS18の処理後に終了する。
【0030】
前記着信呼保留状態で且つタイムアウトになっていない状態(未タイムアウト状態)において、被呼者が操作部2の所定の数字キーを押下する状況通知対応操作を行うと、操作部2から制御部9に状況通知対応データ(数字キー番号)が入力され(ステップS13)、状況通知対応待状態となる。
【0031】
ここで、本実施形態では、次に示す操作部2の数字キー番号に対応する状況通知メッセージが予め記憶部5に登録されている。なお、表示部12に次に示す状況通知メッセージを表示させ、操作部2または画面タッチで選択入力するようにしてもよい。
【0032】
数字キー(1):「こちらから掛け直します。」
数字キー(2):「こちらからメールします。」
数字キー(3):「5分後に掛け直してください。」
前記状況通知対応待状態になると、制御部9は入力された状況通知対応指示による数字キー番号が許容値か否かのチェックを行う(ステップS14)。ここで、状況通知対応数字キー番号が許容範囲内であれば、すなわち、本実施形態では数字キー番号(1)〜(3)であれば、入力された数字キー番号に対応する状況通知の音声メッセージを記憶部5から取り出すことにより、数字キー番号から音声メッセージへの変換を行う(ステップS15)。例えば、入力された状況通知対応数字キー番号が(1)の場合は、「こちらから掛け直します。」という状況通知メッセージに変換する。
【0033】
次いで、制御部9は通常の保留メッセージ「ただいま、電話に出ることができません。」と状況通知メッセージとの合成を行う(ステップS16)。次いで、発信端末に「ただいま、電話に出ることができません。こちらから掛け直します。」という状況通知用保留メッセージを出力すると共に、表示部11にも「ただいま、電話に出ることができません。こちらから掛け直します。」という状況通知用保留メッセージを出力する(ステップS17)。この発信端末への状況通知用保留メッセージの出力は、通信部1及びアンテナ10を通して行われる。
【0034】
この状況通知用保留メッセージの出力を記憶部5にも行って、状況通知用保留メッセージの履歴を記録する(ステップS19)。これによって、状況通知用保留メッセージの履歴を後で確認することができ、状況通知用保留メッセージに応じた適切な対応が可能となる。ステップS19の処理後に終了する。
【0035】
前記ステップS14において、許容範囲外の場合には、ステップS18に進み、発信端末に通常の保留メッセージ、例えば「ただいま、電話に出ることができません。」を出力する(ステップS18)。このステップS18の処理後に終了する。
【0036】
本実施形態によれば、携帯電話端末50より保留ボタン押下等の保留操作に続いて、状況通知を入力することにより、発信者に対し「ただいま、電話にでることができません。
こちらから掛け直します。」のような保留メッセージを聞かせることができる。その結果、発信者は相手が着信に応答できない何らかの状態にいること、ならびに相手の対応の確認が可能となるため、何度も該当携帯端末へ発信を繰り返すようなことがなくなる。また、着信応答の不可能な携帯電話端末に対し、発信者が何度も発信を繰り返すこともなくなり、携帯電話システムの処理負荷を軽減する効果も得られる。すなわち、着信呼に対し、保留操作に続いて状況通知を入力することにより、発信端末に対し状況通知やその後の指示を含んだ保留メッセージを聞かせることができ、発信者は何度も該当携帯端末へ発信を繰り返すようなことがなくなる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図3を用いて説明する。図3は本発明の第2実施形態の携帯電話端末50による状況通知保留メッセージの接続処理のフローチャートである。この第2実施形態は、次に述べる点で第1実施形態と相違するものであり、その他の点については第1実施形態と基本的には同一であるので、重複する説明を省略する。
【0037】
この第2実施形態では、第1実施形態のステップS14の判定において状況通知対応数字キー番号が許容範囲内であった場合に、その状況通知対応数字キー番号が通話要に対応するかを判定し(ステップS20)、この判定で通話要に対応しないと判定された場合にはステップS15に進む。
【0038】
ステップS20において、通話要と判定された場合には、入力された数字キー番号に対応する状況通知メッセージ、例えば「直ぐに電話に出ますので、切らずにお待ち下さい。」を記憶部5から取り出すことにより、数字キー番号から音声メッセージへの変換を行う(ステップS21)。次いで、発信端末に「直ぐに電話に出ますので、切らずにお待ち下さい。」という状況通知用保留メッセージを出力すると共に、表示部11にも「直ぐに電話に出ますので、切らずにお待ち下さい。」という状況通知用保留メッセージを出力する(ステップS22)。
【0039】
被呼者は、電話のできる場所に移動して、通話開始キーを押下することにより、発信端末と携帯電話端末50とが通話接続状態になり、発信端末と通常の通話をする(ステップS23)。この通話が終了すれば通話終了キーを押下することにより、発信端末と携帯電話端末50とが非接続状態になり(ステップS24)、処理が終了する。
【0040】
この第2実施形態によれば、状況通知メッセージを発信端末に出力した後に、通話を開始できるので、使い勝手が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1実施形態の携帯電話端末の構成図である。
【図2】第1実施形態の携帯電話端末による状況通知保留メッセージの接続処理のフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態の携帯電話端末による状況通知保留メッセージの接続処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0042】
1…通信部、2…操作部、3…着信呼保留手段、4…状況通知対応待手段、5…記憶部、6…許容値判定手段、7…状況通知データ変換手段、8…タイマー、9…制御部、10…アンテナ、11…表示部、12…報知部、13…メッセージ合成手段、14…メッセージ出力手段、50…携帯電話端末。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発信端末と情報の送受信を行う通信部と、キー操作により入力を行う操作部と、情報を記憶する記憶部と、制御を司る制御部と、を備えた携帯電話端末において、
前記記憶部は通常の保留メッセージや被呼者の各種対応状況を表す状況通知メッセージを予め記憶しており、
前記制御部は、
着信時に前記操作部の着信呼保留操作により入力されたデータに基づいて着信呼保留状態とする着信呼保留手段と、
この着信呼保留状態の時に前記操作部の状況通知対応操作により入力されたデータに基づいて状況通知対応待状態とする状況通知対応待手段と、
この状況通知対応待状態になった時に前記状況通知対応操作により入力されたデータに対応する被呼者の対応状況を表す状況通知メッセージを前記記憶部から取り出す状況通知データ変換手段と、
前記記憶部から取り出された状況通知メッセージを前記発信端末に出力するメッセージ出力手段とを備えたこと、
を特徴とする携帯電話端末。
【請求項2】
請求項1において、
前記制御部は状況通知対応待状態の時に着信呼保留操作により入力されたデータが許容値か否かのチェックを行う許容値判定手段を備え、
前記状況通知データ変換手段及び前記メッセージ出力手段は前記許容値判定手段の判定が許容する場合に動作するものであること、
を特徴とする携帯電話端末。
【請求項3】
請求項2において、
前記制御部は、前記状況通知データ変換手段により前記記憶部から取り出された状況通知メッセージと、前記記憶部から取り出した通常保留メッセージとを合成して状況通知用保留メッセージを生成するメッセージ合成手段を備え、
前記メッセージ出力手段は前記メッセージ合成手段により生成された状況通知用保留メッセージを前記発信端末に出力するものであること、
を特徴とする携帯電話端末。
【請求項4】
請求項1において、
前記制御部は、前記メッセージ出力手段から前記発信端末に状況通知メッセージを出力した際にその履歴を前記記憶部に保存する履歴保存手段を備えること、
を特徴とする携帯電話端末。
【請求項5】
請求項2において、
前記制御部は、前記許容値判定手段の判定が許容する場合に前記操作部の状況通知対応操作により入力されたデータが直ぐに通話要かを判定する通話要否判定手段と、前記通話要否判定手段で直ぐに通話要の場合に前記記憶部から取り出された状況通知メッセージを前記発信端末に出力して前記発信端末と通話可能に接続する通話接続手段とを備えること、
を特徴とする携帯電話端末。
【請求項6】
発信端末と情報の送受信を行う通信部と、キー操作により入力を行う操作部と、情報を記憶する記憶部と、制御を司る制御部と、を備えた携帯電話端末の着信保留制御方法において、
着信時に前記操作部の着信呼保留操作により入力されたデータに基づいて着信呼保留状態とするステップと、
この着信呼保留状態の時に前記操作部の状況通知対応操作により入力されたデータに基づいて状況通知対応待状態とするステップと、
この状況通知対応待状態になった時に、通常の保留メッセージや被呼者の各種対応状況を表す状況通知メッセージを予め記憶している前記記憶部から、前記状況通知対応操作により入力されたデータに対応する状況通知メッセージを取り出すステップと、
前記記憶部から取り出された状況通知メッセージを前記発信端末に出力するステップとを有すること、
を特徴とする携帯電話端末の着信保留制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−235500(P2007−235500A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−54305(P2006−54305)
【出願日】平成18年3月1日(2006.3.1)
【出願人】(000233295)日立情報通信エンジニアリング株式会社 (195)
【Fターム(参考)】