説明

撮像装置、および合焦位置探索方法

【課題】 合焦位置の探索時間を短縮し、且つ製品の小型化・低コスト化を実現することが可能な撮像装置、および合焦位置探索方法を提供する。
【解決手段】 デジタルカメラ2には、レリーズ動作を行わせるためのレリーズ信号を送信するリモートコントローラ16が付属されている。リモートコントローラ16は、周囲温度を検出する温度センサ19を内蔵している。リモートコントローラ16から、受信部20を介してレリーズ信号および温度センサ19の温度検出結果を受信した場合、CPU33は、EEPROM51に記録された周囲温度とフォーカスレンズの合焦位置の探索範囲の補正量との関係を表すデータテーブルから、受信された温度検出結果に対応した探索範囲の補正量を読み出し、フォーカスレンズの合焦位置の探索範囲を補正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オートフォーカス機能を備えた撮像装置、およびフォーカスレンズの合焦位置を探索する合焦位置探索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置として、CCDなどの固体撮像素子で撮像した被写体像をデジタルの画像データに変換し、内蔵メモリやメモリカードなどの記憶媒体に記憶するデジタルカメラが普及している。最近のデジタルカメラには、製品のコストダウンを図るために、CCDに被写体像を取り込む撮像レンズとして、安価で加工性に優れたプラスチックレンズが用いられている。
【0003】
プラスチックレンズには、コストパフォーマンスに利点がある反面、熱膨張率が高いために周囲温度の変化により合焦位置にズレが生じてしまうという欠点があった。このため、周囲温度による合焦位置のズレの分を見込んで、合焦位置の探索範囲を広くとる必要があり、合焦位置の探索に時間が掛かるという問題があった。この問題を解決するために、撮像レンズを保持するレンズ鏡胴やCCDの配線基板の温度を温度センサにより検出し、この検出結果に基づいて、合焦位置のズレを補正する撮像装置が提案されている(特許文献1および2参照)。
【特許文献1】特開平8−114736号公報
【特許文献2】特開平9−304678号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1および2に記載される技術では、カメラ本体に温度センサを設けているため、カメラの小型化・低コスト化を促進するうえで、障害となっていた。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、合焦位置の探索時間を短縮し、且つ製品の小型化・低コスト化を実現することが可能な撮像装置、および合焦位置探索方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、フォーカスレンズを含む撮像光学系を透過した被写体像を撮像して画像データを出力する撮像手段と、前記フォーカスレンズの焦点調整を行う焦点調整手段と、前記画像データから画像の鮮鋭度を表すフォーカス評価値を算出する評価値算出手段と、前記フォーカス評価値の算出結果を元に、前記焦点調整手段の動作を制御して前記フォーカスレンズの合焦位置を探索する制御手段と、前記撮像手段にレリーズ動作を行わせるためのレリーズ信号を送信する遠隔操作手段とを備えた撮像装置において、前記遠隔操作手段に、周囲温度を検出する温度センサを設けるとともに、前記遠隔操作手段は、前記レリーズ信号の送信時に、前記温度センサの温度検出結果を送信し、前記制御手段は、前記遠隔操作手段から送信された前記温度検出結果に応じて、前記合焦位置の探索範囲を補正することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、フォーカスレンズを含む撮像光学系を透過した被写体像を撮像して得られた画像データから、画像の鮮鋭度を表すフォーカス評価値を算出して、この算出結果を元に、前記フォーカスレンズの合焦位置を探索する合焦位置探索方法であって、レリーズ動作を行わせるためのレリーズ信号を送信し、周囲温度を検出する温度センサが設けられた遠隔操作手段から送信された前記温度センサの温度検出結果に応じて、前記合焦位置の探索範囲を補正することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の撮像装置、および合焦位置探索方法によれば、レリーズ信号を送信する遠隔操作手段に設けられた周囲温度を検出する温度センサの温度検出結果に応じて、焦点調整手段の動作を制御してフォーカスレンズの合焦位置を探索する制御手段で合焦位置の探索範囲を補正するので、周囲温度による合焦位置のズレの分を見込んで、合焦位置の探索範囲を広くとる必要がなく、合焦位置の探索時間を短縮することができる。また、遠隔操作手段に温度センサを設けたので、製品の小型化・低コスト化を実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1および図2において、本発明を適用したデジタルカメラ2の前面には、撮像レンズ10を保持するレンズ鏡胴11が組み込まれている。デジタルカメラ2の上面には、レリーズボタン12、電源スイッチ13、およびモードダイヤル14が設けられており、側面には、メモリカード50(図3参照)が着脱自在に装填されるメモリカードスロットを覆う蓋15が設けられている。
【0010】
デジタルカメラ2には、遠隔位置からセルフ撮影をする際に、レリーズ動作を行わせるためのレリーズ信号を送信するリモートコントローラ16が付属されている。リモートコントローラ16は、レリーズ信号を送信する際に押圧操作される押しボタン17と、レリーズ信号を送信する送信部18とを備え、周囲温度を検出する温度センサ19を内蔵している。リモートコントローラ16は、レリーズ信号の送信時に、温度センサ19の温度検出結果もともに送信する。
【0011】
送信部18から送信されたレリーズ信号および温度センサ19の温度検出結果は、レンズ鏡胴11の上部に設けられた受信部20で受信される。なお、レリーズ信号および温度センサ19の温度検出結果の信号形態としては、例えば、赤外線や電波などが用いられる。
【0012】
デジタルカメラ2の背面には、電子ビューファインダを構成するファインダ接眼窓21、液晶表示器(LCD)22、および操作部23が設けられている。LCD22は、撮影した画像やいわゆるスルー画像、各種メニュー画面を表示する。操作部23は、撮像レンズ10のズームレンズをワイド側、テレ側に変倍するズーム操作ボタン24や、LCD22にメニュー画面を表示させる際や、選択内容を決定する際に操作されるメニューボタン25、およびメニュー画面内でカーソルを移動させる十字キー26などから構成される。
【0013】
デジタルカメラ2では、静止画撮影を行う静止画撮影モード、動画撮影を行う動画撮影モード、撮影した画像をLCD22に表示する再生モード、および各種設定を行う設定モードが選択可能となっている。これらのモードの切り替えは、モードダイヤル14を回動操作させることで行われる。なお、動画撮影モードでは、動画の撮影とともに、図示しないマイクロホンを介して周囲の音声が収録される。
【0014】
また、デジタルカメラ2では、リモートコントローラ16を用いて、遠隔位置からセルフ撮影を行うセルフ撮影モードが設けられている。このセルフ撮影モードは、操作部23を操作することにより設定される。
【0015】
レリーズボタン12は、2段階押しのスイッチとなっている。LCD22による被写体のフレーミングの後に、レリーズボタン12を軽く押圧(半押し)すると、自動露出調整(AE)、自動焦点調整(AF)などの各種撮影準備処理が施される。この状態でレリーズボタン12をもう1度強く押圧(全押し)すると、撮影準備処理が施された1画面分の撮像信号が画像データに変換された後、後述する画像処理および圧縮処理が施され、メモリカード50に記憶される。
【0016】
デジタルカメラ2の電気的構成を示す図3において、撮像レンズ10には、レンズモータ30が接続されている。また、絞り31には、アイリスモータ32が接続されている。これらのモータ30、32はステッピングモータからなり、CPU33に接続されたモータドライバ34、35から送信される駆動パルスにより動作制御され、レリーズボタン12の半押しに伴う撮影準備処理を行う。
【0017】
レンズモータ30は、ズーム操作ボタン24の操作に連動して、撮像レンズ10のズームレンズをワイド側、あるいはテレ側に移動させる。また、ズームレンズの変倍などに応じて撮像レンズ10のフォーカスレンズ(図示せず)を移動させ、撮影条件が最適となるように焦点調整を行う。アイリスモータ32は、絞り31を動作させ、露出調整を行う。
【0018】
撮像レンズ10の背後には、撮像レンズ10を透過した被写体像が撮像されるCCD36が配置されている。CCD36には、CPU33によって制御されるタイミングジェネレータ(TG)37が接続され、このTG37から入力されるタイミング信号(クロックパルス)により、電子シャッタのシャッタ速度が決定される。
【0019】
CCD36から出力された撮像信号は、相関二重サンプリング回路(CDS)38に入力され、CCD36の各セルの蓄積電荷量に正確に対応したR、G、Bの画像データとして出力される。CDS38から出力された画像データは、増幅器(AMP)39で増幅され、A/D変換器(A/D)40でデジタルの画像データに変換される。
【0020】
画像入力コントローラ41は、バス42を介してCPU33に接続され、CPU33の制御命令に応じて、CCD36、CDS38、AMP39、およびA/D40を制御する。A/D40から出力された画像データは、SDRAM43に一時記録される。
【0021】
画像信号処理回路44は、SDRAM43から画像データを読み出して、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正処理などの各種画像処理を施し、この画像データを再度SDRAM43に記録する。YC変換処理回路45は、画像信号処理回路44で各種処理を施された画像データをSDRAM43から読み出し、輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとに変換する。
【0022】
VRAM46は、LCD22にスルー画像を出力するためのメモリであり、画像信号処理回路44、YC変換処理回路45を経た画像データが格納される。VRAM46には、画像データの書き込みと読み出しを並行して行えるように、2フレーム分のメモリ46a、46bが確保されている。VRAM46に格納された画像データは、LCDドライバ47でアナログのコンポジット信号に変換され、LCD22にスルー画像として表示される。
【0023】
圧縮伸長処理回路48は、YC変換処理回路45でYC変換された画像データに対して、所定の圧縮形式(例えばJPEG形式)で画像圧縮を施す。圧縮された画像データは、メディアコントローラ49を経由してメモリカード50に記憶される。
【0024】
CPU33には、前述のレリーズボタン12、受信部20、操作部23の他に、EEPROM51が接続されている。EEPROM51には、各種制御用のプログラムや設定情報などが記録されている。CPU33は、これらの情報をEEPROM51から作業用メモリであるSDRAM43に読み出して、各種処理を実行する。
【0025】
バス42には、露出量、すなわち電子シャッタのシャッタ速度、および絞り31の絞り値が撮影に適切か否かを検出するとともに、ホワイトバランスが撮影に適切か否かを検出するAE/AWB検出回路52と、撮像レンズ10の焦点調整が撮影に適切か否かを検出するAF検出回路53と、ストロボ装置54の動作を制御するストロボ制御回路55とが接続されている。
【0026】
AE/AWB検出回路52は、YC変換処理回路45でYC変換された画像データの輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとを元に、露出量、およびホワイトバランスの適否を検出し、この検出結果をCPU33に送信する。CPU33は、AE/AWB検出回路52から送信された検出結果に基づいて、撮像レンズ10、絞り31、およびCCD36の動作を制御する。
【0027】
AF検出回路53は、A/D40でデジタル化された画像データから画像の鮮鋭度を表すフォーカス評価値を算出し、この算出結果をCPU33に送信する。フォーカス評価値は、画像の特定のエリア、例えば、撮影画角の中央部分の画像データに対して、バンドパスフィルタなどで輪郭抽出処理を施し、これにより抽出した輪郭信号、および中央部分の画像データの輝度値を積算することで得られる。ここで、フォーカス評価値が大きいほど撮影画角の中央部分の高周波成分が多く、中央部分が合焦状態にあることを表している。
【0028】
CPU33は、レリーズボタン12の半押しに伴う撮影準備処理時に、そのときのズームレンズの位置からフォーカスレンズの合焦位置の探索範囲を決定し、モータドライバ34を介してレンズモータ30の動作を制御して、決定した探索範囲内で、フォーカスレンズを例えば近点側から遠点側に移動させ、そのときAF検出回路53から順次送信されるフォーカス評価値の大小を比較することで、フォーカス評価値が最大となる位置、つまり合焦位置にフォーカスレンズを停止させる。
【0029】
リモートコントローラ16から、受信部20を介してレリーズ信号および温度センサ19の温度検出結果を受信した場合、CPU33は、受信した温度検出結果に応じて、フォーカスレンズの合焦位置の探索範囲を補正する。具体的には、周囲温度と探索範囲の補正量との関係を表すデータテーブルを、予めEEPROM51に記録しておき、温度検出結果を受信した際に、これに対応する探索範囲の補正量をデータテーブルから読み出し、ズームレンズの位置から決定した探索範囲を補正する。
【0030】
次に、上記構成を有するデジタルカメラ2の動作について、図4および図5のフローチャートを参照して説明する。まず、デジタルカメラ2で被写体の撮影を行う際には、電源スイッチ13を操作してデジタルカメラ2の電源を投入し、モードダイヤル14を操作して静止画撮影モード、あるいは動画撮影モードを選択する。
【0031】
撮影モード下において、撮像レンズ10、絞り31を介して入射した被写体光は、CCD36により光電変換され、CDS38でサンプリングされる。CDS38から出力された画像データは、AMP39で増幅され、A/D40でデジタルの画像データに変換される。
【0032】
デジタル変換された画像データは、画像信号処理回路44で各種画像処理が施された後、画像入力コントローラ41を介してSDRAM43に順次記録される。SDRAM43に記録された画像データは、YC変換処理回路45に読み出され、輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとに変換された後、VRAM46に格納され、LCDドライバ47を介してLCD22にスルー画像として表示される。この状態でレリーズボタン12が半押しされると、AE/AWB検出回路52、AF検出回路53の検出結果に基づいて、CPU33により各部の動作が制御され、撮影準備処理が施される。
【0033】
撮影準備処理後、レリーズボタン12の全押しにより撮影が実行されると、静止画撮影モード下では、そのときSDRAM43に記録されている画像データが圧縮伸長処理回路48で圧縮処理され、メディアコントローラ49を経由してメモリカード50に記憶される。
【0034】
一方、動画撮影モード下では、レリーズボタン12が再度全押しされるまで、一定のフレームレート(例えば30フレーム/秒)で画像データが記憶される。また、これと同時にマイクロホンを介して周囲の音声が収録される。マイクロホンで収録された音声は、画像データと関連付けられてメモリカード50に記憶される。
【0035】
図4に示すように、セルフ撮影モード下において、リモートコントローラ16では、温度センサ19により周囲温度が検出されており、押しボタン17の押圧待ち状態となっている。押しボタン17が押圧されると、レリーズ信号、およびそのときの温度センサ19の温度検出結果が送信部18から送信される。
【0036】
図5において、リモートコントローラ16から、受信部20を介してレリーズ信号および温度センサ19の温度検出結果が受信されると、自動露出調整が行われた後、CPU33により、そのときのズームレンズの位置からフォーカスレンズの合焦位置の探索範囲が決定される。次いで、EEPROM51に記録された周囲温度と探索範囲の補正量との関係を表すデータテーブルから、受信された温度検出結果に対応した探索範囲の補正量が読み出され、ズームレンズの位置から決定された探索範囲が補正される。
【0037】
探索範囲の補正後、CPU33により、モータドライバ34を介してレンズモータ30の動作が制御され、補正した探索範囲内で、フォーカスレンズが近点側から遠点側に移動される。このとき、AF検出回路53により、A/D40でデジタル化された画像データから画像の鮮鋭度を表すフォーカス評価値が算出され、算出結果がCPU33に送信される。
【0038】
CPU33では、AF検出回路53から送信されるフォーカス評価値の大小が比較され、
フォーカス評価値が最大となる位置(合焦位置)が探索される。そして、フォーカス評価値が最大値を超えたと判断した時点でフォーカスレンズが停止され、フォーカス評価値が最大の位置にフォーカスレンズが移動され、撮影が行われる。なお、フォーカス評価値が最大となる位置が、探索範囲をオーバーしても得られなかった場合は、フォーカスレンズが擬似パンフォーカス位置に移動され、撮影が行われる。
【0039】
以上説明したように、リモートコントローラ16から送信される温度センサ19の温度検出結果に応じて、フォーカスレンズの合焦位置の探索範囲を補正するので、周囲温度による合焦位置のズレの分を見込んで、合焦位置の探索範囲を広くとる必要がなく、合焦位置の探索時間を短縮することができる。また、リモートコントローラ16に温度センサ19を設けたので、デジタルカメラ2本体の小型化・低コスト化を実現することが可能となる。
【0040】
なお、図4において、レリーズ信号の後に温度センサ19の温度検出結果を送信しているが、これらの送信の順番は逆でもよい。また、上記実施形態では、ズームレンズを備えたデジタルカメラ2を例示して説明したが、単焦点レンズを用いたものについても、本発明は適用することができる。
【0041】
上記実施形態では、撮像装置として、デジタルカメラ2を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、他の撮像装置、例えば、カメラ付き携帯電話などにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明を適用したデジタルカメラの正面外観斜視図である。
【図2】デジタルカメラの背面外観図である。
【図3】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】セルフ撮影モード下におけるリモートコントローラの処理手順を示すフローチャートである。
【図5】セルフ撮影モード下におけるデジタルカメラの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
2 デジタルカメラ
10 撮像レンズ
12 レリーズボタン
16 リモートコントローラ
19 温度センサ
22 液晶表示器(LCD)
30 レンズモータ
33 CPU
34 モータドライバ
36 CCD
53 AF検出回路


【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォーカスレンズを含む撮像光学系を透過した被写体像を撮像して画像データを出力する撮像手段と、前記フォーカスレンズの焦点調整を行う焦点調整手段と、前記画像データから画像の鮮鋭度を表すフォーカス評価値を算出する評価値算出手段と、前記フォーカス評価値の算出結果を元に、前記焦点調整手段の動作を制御して前記フォーカスレンズの合焦位置を探索する制御手段と、前記撮像手段にレリーズ動作を行わせるためのレリーズ信号を送信する遠隔操作手段とを備えた撮像装置において、
前記遠隔操作手段に、周囲温度を検出する温度センサを設けるとともに、
前記遠隔操作手段は、前記レリーズ信号の送信時に、前記温度センサの温度検出結果を送信し、
前記制御手段は、前記遠隔操作手段から送信された前記温度検出結果に応じて、前記合焦位置の探索範囲を補正することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
フォーカスレンズを含む撮像光学系を透過した被写体像を撮像して得られた画像データから、画像の鮮鋭度を表すフォーカス評価値を算出して、この算出結果を元に、前記フォーカスレンズの合焦位置を探索する合焦位置探索方法であって、
レリーズ動作を行わせるためのレリーズ信号を送信し、周囲温度を検出する温度センサが設けられた遠隔操作手段から送信された前記温度センサの温度検出結果に応じて、前記合焦位置の探索範囲を補正することを特徴とする合焦位置探索方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−154524(P2006−154524A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−347292(P2004−347292)
【出願日】平成16年11月30日(2004.11.30)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】