撮像装置、及びプログラム
【課題】撮影までのタイムラグが発生せず、かつ、把持位置とタッチ位置との距離による手振れ量に対応した手振れ補正を行う。
【解決手段】制御部2は、レリーズ操作(オートフォーカスの対象となる被写体を選択するとともに撮影指示を合わせて行う)をタッチパネル61上で行う場合に、撮像装置の把持位置(ジャイロセンサ8で検出)とタッチパネル61上のレリーズ操作位置との距離に応じて変化する手振れ量を算出し、該手振れ量に応じて手振れ補正量の予測演算を行う。この結果、把持位置とタッチパネル61上のレリーズ操作位置との距離に応じて手振れ補正量を変化させる。
【解決手段】制御部2は、レリーズ操作(オートフォーカスの対象となる被写体を選択するとともに撮影指示を合わせて行う)をタッチパネル61上で行う場合に、撮像装置の把持位置(ジャイロセンサ8で検出)とタッチパネル61上のレリーズ操作位置との距離に応じて変化する手振れ量を算出し、該手振れ量に応じて手振れ補正量の予測演算を行う。この結果、把持位置とタッチパネル61上のレリーズ操作位置との距離に応じて手振れ補正量を変化させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルを搭載する撮像装置において、レリーズボタンをソフトウェアキーで実現する場合、或いはオートフォーカスの対象とする人物等の被写体をタッチした際に合わせてレリーズを行うような場合に、撮像装置本体を片手で把持し、空いた方の片手の指でタッチパネルをタッチする操作が一般的と考えられる。この場合、タッチパネルをタッチする操作が筐体を動かすことになり、手振れを発生しやすくなるため、手振れを抑止するためタッチ操作から一定時間遅延を与えて撮影動作を開始する技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−252427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、撮影までのタイムラグが発生し、シャッターチャンスを逃すという問題がある。また、撮像装置本体の把持位置とタッチパネルのタッチ位置との距離により手振れ量が変化すると考えられる。つまり、タイムラグの低減と手振れの抑止を両立できなかった。
【0005】
そこで本発明は、撮影までのタイムラグが発生せず、かつ、タッチにより生じる手振れの手振れ補正を行うことができる撮像装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、撮影画像の手振れを補正する撮像装置であって、表示部上に備えられたタッチ入力手段と、前記タッチ入力手段上で行われたレリーズ操作のタッチ位置を検出するタッチ位置検出手段と、撮影時の手振れを補正する手振れ補正手段と、前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正の有無或いは手振れ補正量を制御する制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置である。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、撮影までのタイムラグが発生せず、かつ、把持位置とタッチ位置との距離による手振れ補正の有無或いは手振れ量に対応した手振れ補正を行うことができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態による撮像装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態による、撮像装置1の把持位置とタッチパネル61上のレリーズ操作位置との距離を示す概念図である。
【図3】本第1実施形態による撮像装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本第1実施形態による撮像装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本第1実施形態による撮像装置1の動作(補正量算出処理)を説明するためのフローチャートである。
【図6】本第1実施形態の第1変形例を説明するための概念図である。
【図7】本第1実施形態の第1変形例の動作(補正量算出処理)を説明するためのフローチャートである。
【図8】本第1実施形態の第2の変形例を説明するための概念図である。
【図9】本第2実施形態による撮像装置1の外観を説明するための概念図である。
【図10】本第2実施形態による撮像装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本発明は、レリーズ操作(オートフォーカスの対象となる被写体を選択するとともに撮影指示を合わせて行う)をタッチパネル上で行う場合に、撮像装置の把持位置(ジャイロセンサで検出)とタッチパネル上のレリーズ操作位置との距離に応じて変化する手振れ量を算出し、該手振れ量に応じて補正量の予測演算を行い、手振れ補正量を変化させることを特徴とする。
【0010】
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態による撮像装置1の構成を示すブロック図である。図において、撮像装置1は、制御部2、撮像部3、操作部4、電源部5、タッチ表示部(タッチパネル61、表示パネル62)6、記憶部7、ジャイロセンサ8を備えている。
【0011】
制御部2は、撮像装置1の各部を制御するワンチップマイコンである。特に、本実施形態では、制御部2は、レリーズ操作(オートフォーカスの対象となる被写体を選択するとともに撮影指示を合わせて行う)をタッチパネル61上で行う場合に、撮像装置1の把持位置(ジャイロセンサ8で検出)とタッチパネル61上のレリーズ操作位置との距離に応じて変化する手振れ量を算出し、該手振れ量に応じて補正量の予測演算を行い、手振れ補正量を変化させるようになっている。
【0012】
撮像部3は、フォーカスレンズ、ズームレンズ、撮像素子などを含み、被写体像を撮像素子上に結像し、投影された被写体の光を電気信号に変換して出力する。操作部4は、シャッタスイッチ、ズームスイッチ、モードキー、SETキー、十字キー等の複数の操作キーを含み、ユーザのキー操作に応じた操作信号を制御部2に出力する。電源部5は、例えば、二次電池からなり、各部に電力を供給する。
【0013】
タッチ表示部6は、タッチパネル61と表示パネル62とを備えている。表示パネル62は、カラーLCDや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、バックライトなどとその駆動回路とを含み、撮像待機状態にあるときには、撮像部3によって撮像された被写体をリアルタイム表示するライブビュー表示し、記録画像の再生時には、記憶部7から読み出され、伸張された記録画像を表示する。
【0014】
タッチパネル61は、表示パネル62上に設けられた透過型のタッチセンサであり、タッチ位置と表示パネル62上の位置(座標)とが対応付けられている。特に、本実施形態では、レリーズボタンをソフトウェアキーで実現する場合、或いはオートフォーカスの対象とする人物等の被写体をタッチした際に合わせてレリーズを行う際に用いられる。
【0015】
記憶部7は、撮像された画像データを記憶するメモリと、制御部2による撮像装置1の各部の制御に必要なプログラム、及び各部の制御に必要なデータを保持するメモリなどからなる。ジャイロセンサ8は、基準軸に対する角速度(ヨー、及びピッチ)を検出する元々、手振れ量検出手段である。本第1実施形態では、ジャイロセンサ8は、タッチ時(レリーズ操作時)における撮像装置1の角速度(ヨー、及びピッチ)を検出する。制御部2は、タッチ時のジャイロセンサ8の出力から、撮像装置1の把持位置(左側を把持されていたか、右側を把持されていたか)を判別する。
【0016】
図2は、本実施形態による、撮像装置1の把持位置とタッチパネル61上のレリーズ操作位置との距離を示す概念図である。図2(a)には、ユーザが右手で撮像装置1を把持、固定し、左手の指でタッチパネル61上でレリーズ操作を行った場合である。タッチ位置TPは、オートフォーカスの対象となる被写体の位置に相当する。また、図2(b)には、ユーザが左手で撮像装置1を把持、固定し、右手の指でタッチパネル61上でレリーズ操作を行った場合である。タッチ位置TPは、図2(a)と同様に、オートフォーカスの対象となる被写体の位置に相当する。
【0017】
タッチ位置TPは、同じであるので、図2(a)に示す場合の把持位置とレリーズ操作位置(タッチ位置TP)との距離Laと、図2(b)に示す場合の把持位置とレリーズ操作位置(タッチ位置TP)との距離Lbとの違いで、撮像装置1のレリーズ操作時の手振れ量は異なる。すなわち、把持位置とレリーズ操作位置(タッチ位置TP)との距離が大きいほど、把持位置から離れた位置で押されることになり、手振れ量も大きくなる。図2(a)、(b)に示す例では、距離La>距離Lbであるので、図2(a)に示す状況の方が、手振れ量が大きくなる。
【0018】
B.第1実施形態の動作
次に、上述した第1実施形態の動作について説明する。
図3、及び図4は、本第1実施形態による撮像装置1の動作を説明するためのフローチャートである。まず、モードが撮影モードであるか否かを判断し(ステップS10)、撮影モードである場合には(ステップS10のYES)、撮影モード初期設定を行い、撮影部3で撮影した画像をそのまま表示パネル62に表示するライブビュー表示を行う(ステップS12)。次に、タッチパネル61上がタッチ(以下、画面タッチ)されたか否かを判断する(ステップS14)。
【0019】
ここで、画面タッチされた場合には(ステップS14のYES)、タッチ位置の座標を取得し(ステップS16)、輪郭抽出等の既存の技術を用いて、タッチ位置のオートフォーカス対象被写体を特定する(ステップS18)。次に、ジャイロセンサ8により検出された撮像装置1の移動軌跡に基づいて、右側把持か、左側把持かの把持位置を判定する(ステップS20)。次に、把持位置とタッチ位置との距離に基づいて、手振れ補正量を算出する補正量算出処理を実行する(ステップS22)。なお、補正量算出処理の詳細については後述する。
【0020】
次に、オートフォーカス(AF)処理を実施し(ステップS24)、算出した手振れ補正量で補正した手振れ補正処理を行い(ステップS26)、その他の撮影処理を行う(ステップS28)。そして、撮像した画像を記憶部7に保存する保存処理を行い(ステップS30)、ステップS14に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0021】
一方、画面タッチされない場合には(ステップS14のNO)、モード変更操作があったか否かを判断する(ステップS32)。そして、モード変更操作がない場合には(ステップS32のNO)、露出設定、ズーム、設定等の他の操作があったか否かを判断する(ステップS34)。そして、その他の操作があった場合には(ステップS34のYES)、操作に応じた処理を実行し(ステップS36)、ステップS14に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0022】
一方、その他の操作がなかった場合には(ステップS34のNO)、そのままステップS14に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0023】
また、動作モードが再生モードであった場合(ステップS10のNO)、あるいは、モード変更操作があった場合には(ステップS32のYES)、再生モード初期設定を行うとともに、撮影画像の表示を行う(図4のステップS38)。次に、モード変更操作があったか否かを判断し(ステップS40)、モード変更操作があった場合には(ステップS40のYES)、撮影モードへの変更操作であるので、図3のステップS12に進み、上述した処理を実行する。
【0024】
一方、モード変更操作がない場合には(ステップS40のNO)、画像送り、ズーム、スライドショー等のその他の操作があったか否かを判断し(ステップS42)、その他の操作がない場合には(ステップS42のNO)、ステップS40に戻る。一方、その他の操作があった場合には(ステップS42のYES)、操作に応じた処理を実行し(ステップS44)、ステップS40に戻る。
【0025】
図5は、本第1実施形態による撮像装置1の動作(補正量算出処理)を説明するためのフローチャートである。上述した補正量算出処理では、まず、把持位置とタッチ位置との距離を算出し(ステップS50)、該距離に基づいて、手振れ補正量を予測演算する(ステップS52)。
【0026】
ここで、予測演算について説明する。当該撮像装置1では、ジャイロセンサ8により当該撮像装置1の手振れ状況(手振れ量、手振れ方向)を随時検出しており、レリーズ操作があると、画像取り込み時点における手振れ量を、レリーズ操作までに随時検出していた手振れ状況に基づいて予測演算するようになっている(既存技術)。
【0027】
上記ステップS52では、手振れ量を予測演算する際に、把持位置とタッチ位置との距離とに基づいて手振れ量を補正するようになっている。言い換えると、上記ジャイロセンサ8によりで行われていたレリーズ操作までに随時検出していた手振れ状況に基づいた予測演算に加えて、把持位置とタッチ位置との距離に基づいて、画像取り込み時点における手振れ量を予測演算するようになっている。
【0028】
上述した第1実施形態によれば、表示パネル62上にタッチパネル61を備え、タッチパネル61上で行われたレリーズ操作のタッチ位置を検出し、検出されたタッチ位置に応じて撮影時の手振れを補正する手振れ補正量を制御するようにしたことで、タッチパネル61上に対してレリーズ操作を行い撮影する場合に、適切な手ぶれ補正を行うと共に、タイムラグなく撮影することができる。
【0029】
図6は、本第1実施形態の第1変形例を説明するための概念図である。上述した第1実施形態では、把持位置とタッチ位置との距離に基づいて、手振れ補正量を予測演算するとした。これに対して、第1変形例では、予め右側把持と左側把持との各々で、タッチ位置に対する補正量を補正量テーブル10として記憶部7に記憶しておき、検出した把持位置と検出したタッチ位置とから補正量テーブル10を参照し、対応する補正量を読み出すようにしてもよい。
【0030】
図7は、本第1実施形態の第1変形例の動作(補正量算出処理)を説明するためのフローチャートである。当該フローチャートは、図3に示すステップS22の補正量算出処理に相当する。図3のステップS16で、タッチ位置の座標を取得し、ステップS20で、把持位置を判定すると、図6に示す補正量テーブル10を参照し(図7のステップS60)、把持位置とタッチ位置とから対応する補正量を読み出す(ステップS62)。その後、該補正量を用いて、手振れ補正処理を行う。
【0031】
図8は、本第1実施形態の第2の変形例を説明するための概念図である。上述した第1実施形態では、ジャイロセンサ8により検出された撮像装置1の移動軌跡に基づいて、右側把持か、左側把持かの把持位置を判定した。これに対して、本第2の変形例では、図8に示すように、撮像装置1の右端、左端の各々にタッチセンサ12、13を設け、該タッチセンサ12、13により、ユーザが撮像装置1を把持するときに当接する掌や、指等の接触を検出することで、右側把持か、左側把持かの把持位置を判定するようにしてもよい。
【0032】
C.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図9は、本第2実施形態による撮像装置1の外観を説明するための概念図である。なお、撮像装置1の構成については、図1と同様であるので説明を省略する。本第2実施形態では、表示パネル62の所定の位置に、ソフトウェアによるレリーズボタン20を設定し、レリーズ操作を、表示パネル62に表示されるソフトウェアキーのレリーズボタン20の操作としたことで、当該撮像装置1の把持位置によらず適切に手振れ補正された撮影を行う。
【0033】
図10は、本第2実施形態による撮像装置1の動作を説明するためのフローチャートである。まず、モードが撮影モードであるか否かを判断し(ステップS70)、撮影モードである場合には(ステップS70のYES)、撮影モード初期設定を行い、撮影部で撮影した画像をそのまま表示パネル62に表示するライブビュー表示を行う(ステップS72)。次に、表示パネル62上に設定したソフトウェアによるレリーズボタン20がタッチされたか否かを判断する(ステップS74)。
【0034】
ここで、レリーズボタン20がタッチされた場合には(ステップS74のYES)、タッチ位置の座標を取得し(ステップS76)、ジャイロセンサ8により検出された撮像装置1の移動軌跡に基づいて、右側把持か、左側把持かの把持位置を判定する(ステップS78)。次に、把持位置とタッチ位置との距離に基づいて、第1実施形態と同様に、図5に示すフローチャート、あるいは、図7に示すフローチャート(第1変形例)に従って、手振れ補正量を算出する補正量算出処理を実行する(ステップS80)。
【0035】
次に、算出した手振れ補正量で補正した手振れ補正処理を行い(ステップS82)、その他の撮影処理を行う(ステップS84)。そして、撮像した画像を記憶部7に保存する保存処理を行い(ステップS86)、ステップS74に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0036】
一方、レリーズボタン20がタッチされない場合には(ステップS74のNO)、モード変更操作があったか否かを判断する(ステップS88)。そして、モード変更操作がない場合には(ステップS88のNO)、露出設定、ズーム、設定等の他の操作があったか否かを判断する(ステップS90)。そして、その他の操作があった場合には(ステップS90のYES)、操作に応じた処理を実行し(ステップS92)、ステップS74に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0037】
一方、その他の操作がなかった場合には(ステップS90のNO)、そのままステップS74に戻り、上述した処理を繰り返す。また、動作モードが再生モードであった場合(ステップS70のNO)、あるいは、モード変更操作があった場合には(ステップS88のYES)、第1実施形態と同様に、図4に示すフローチャートを実行する。
【0038】
上述した第2実施形態によれば、表示パネル62の所定の位置に、ソフトウェアによるレリーズボタン20を設定し、レリーズ操作を、表示パネル62に表示されるソフトウェアキーのレリーズボタン20の操作としたことで、当該撮像装置1の把持位置によらず適切に手振れ補正された撮影を行うと共に、タイムラグなく撮影することができる。
【0039】
なお、上述した第1、第2実施形態において、撮像装置1の把持位置の検出方法は、ジャイロセンサ8以外にも、加速度センサであってもよい。
【0040】
また、上述した第1、第2実施形態において、ジャイロセンサ8を搭載せず、予測演算なしで、レリーズ操作時のタッチ位置から検出した手振れ量(に基づく手振れ補正量)だけで手振れ補正を行ってもよい。
【0041】
また、上述した第1、第2実施形態では、ジャイロセンサ8による手振れ量検出手段について説明したが、撮像画像の変位に基づいて手振れ量を検出する手段であってもよい。
【0042】
また、上述した第1、第2実施形態では、撮像装置1を横方向(横長)に構えた場合についてのみ説明したが、これに限らず、撮像装置1を縦方向(縦長)に構えた場合でも同様の処理で実現することができる。
【0043】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、当該撮像装置1の把持位置を検出し、検出された当該撮像装置1の把持位置と検出されたタッチ位置との位置関係に応じて手振れ補正量を制御するようにしたことで、把持位置とタッチ位置との関係で変化する手振れ量に対応した手振れ補正量を制御することができる。
【0044】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、当該撮像装置1の把持位置とタッチパネル61のタッチ位置との距離を更に算出し、算出された距離に応じて手振れ補正量を制御するようにしたことで、把持位置とタッチ位置との距離で変化する手振れ量に対応した手振れ補正量を制御することができる。
【0045】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、当該撮像装置1の把持位置とタッチパネル61のタッチ位置との位置関係と手振れ補正量を対応付けて更に記憶し、記憶されている当該撮像装置1の把持位置とタッチパネル61のタッチ位置との位置関係に対応付けて記憶されている手振れ補正量を参照して手振れ補正手段による手振れ補正量を制御するようにしたことで、算出等の処理を行うことなく、高速で手振れ量に対応した手振れ補正量を制御することができる。
【0046】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、把持位置の検出を、ジャイロセンサ8による当該撮像装置1の移動状況により行うようにしたことで、手振れ検出手段として搭載されているジャイロセンサ8を兼用できる。
【0047】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、把持位置の検出を、当該撮像装置1の端部に備えられたタッチセンサ12、13のタッチ状況により行うようにしたことで、把持位置をより正確に検出することができる。
【0048】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、レリーズ操作までの手振れ量に基づいて、撮影時の手振れ量を予測演算を行い、タッチ位置に応じて、該予測演算された手振れ量に基づく手振れ補正量を制御するようにしたことで、タッチ位置に応じてより適切な手振れ補正量を制御することができる。
【0049】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、レリーズ操作を、表示パネル62に表示される被写体像からオートフォーカスの対象とする被写体を選択する操作とともに行うようにしたことで、オートフォーカスの対象とする被写体の位置によらず適切に手振れ補正された撮影を行うことができる。
【0050】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、基準軸に対する角速度を検出するジャイロセンサ8により手振れ量を検出するようにしたので、より適切な手振れ補正量を制御することができる。
【0051】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、撮影画像の変位に基づいて手振れ量を検出するようにしたので、ジャイロセンサなしで、より適切な手振れ補正量を制御することができる。
【0052】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、レリーズ操作を、表示パネル62に表示されるソフトウェアキーのレリーズボタン20に対するタッチ操作であるようにしたことで、当該撮像装置1の把持位置によらず適切に手振れ補正された撮影を行うことができる。
【0053】
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0054】
(付記1)
付記1に記載の発明は、撮影画像の手振れを補正する撮像装置であって、表示部上に備えられたタッチ入力手段と、前記タッチ入力手段上で行われたレリーズ操作のタッチ位置を検出するタッチ位置検出手段と、撮影時の手振れを補正する手振れ補正手段と、前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正の有無或いは手振れ補正量を制御する制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置である。
【0055】
(付記2)
付記2に記載の発明は、当該撮像装置の把持位置を検出する把持位置検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記把持位置検出手段により検出された当該撮像装置の把持位置と前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置との位置関係に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正量を制御することを特徴とする付記1に記載の撮像装置である。
【0056】
(付記3)
付記3に記載の発明は、当該撮像装置の把持位置と前記タッチ入力手段へのタッチ位置との距離を算出する算出手段を更に備え、前記制御手段は、前記算出手段により算出された距離に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正量を制御することを特徴とする付記2に記載の撮像装置である。
【0057】
(付記4)
付記4に記載の発明は、当該撮像装置の把持位置と前記タッチ入力手段へのタッチ位置との位置関係と、前記手振れ補正手段による手振れ補正量とを対応付けて記憶する記憶手段を更に備え、前記制御手段は、当該撮像装置の把持位置と前記タッチ入力手段へのタッチ位置との位置関係に対応付けて前記記憶手段に記憶されている、前記手振れ補正手段による手振れ補正量を参照して前記手振れ補正手段による手振れ補正量を制御することを特徴とする付記2に記載の撮像装置である。
【0058】
(付記5)
付記5に記載の発明は、前記把持位置検出手段は、当該撮像装置の基準軸に対する角速度を検出するジャイロセンサにより検出された当該撮像装置の移動状況に基づいて、当該撮像装置の把持位置を検出することを特徴とする付記2から4のいずれかに記載の撮像装置である。
【0059】
(付記6)
付記6に記載の発明は、前記把持位置検出手段は、当該撮像装置の端部に備えられたタッチセンサにより検出されたタッチ状況に基づいて、当該撮像装置の把持位置を検出することを特徴とする付記2から4のいずれかに記載の撮像装置である。
【0060】
(付記7)
付記7に記載の発明は、前記レリーズ操作までの手振れ量を検出する手振れ量検出手段と、前記手振れ量検出手段により検出された手振れ量に基づいて、撮影時の手振れ量を予測演算する予測演算手段とを更に備え、前記手振れ補正手段は、前記予測演算手段により予測された手振れ量に基づいて、撮影時の手振れを補正することを特徴とする付記1、2、3、5、または6のいずれかに記載の撮像装置である。
【0061】
(付記8)
付記8に記載の発明は、前記レリーズ操作は、前記表示部に表示される被写体像からオートフォーカスの対象とする被写体を選択する操作とともに行われることを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の撮像装置である。
【0062】
(付記9)
付記9に記載の発明は、前記手振れ量検出手段は、基準軸に対する角速度を検出するジャイロセンサであることを特徴とする付記7に記載の撮像装置である。
【0063】
(付記10)
付記10に記載の発明は、前記手振れ量検出手段は、撮影画像の変位に基づいて手振れ量を検出することを特徴とする付記7に記載の撮像装置である。
【0064】
(付記11)
付記11に記載の発明は、前記レリーズ操作は、前記表示部に表示されるソフトウェアキーのレリーズボンの操作であることを特徴とする付記1から10のいずれかに記載の撮像装置。
【0065】
(付記12)
付記12に記載の発明は、撮影画像の手振れを補正する撮像装置のコンピュータに、表示部上に備えられたタッチ入力機能、前記タッチ入力機能上で行われたレリーズ操作のタッチ位置を検出するタッチ位置検出機能、撮影時の手振れを補正する手振れ補正機能、前記タッチ位置検出機能で検出されたタッチ位置に基づいて、前記手振れ補正機能による手振れ補正の有無或いは手振れ補正量を制御する制御機能を実行させることを特徴とするプログラムである。
【符号の説明】
【0066】
1 撮像装置
2 制御部
3 撮像部
4 操作部
5 電源部
6 タッチ表示部
61 タッチパネル
62 表示パネル
7 記憶部
8 ジャイロセンサ
10 補正量テーブル
12、13 タッチセンサ
20 ソフトウェアによるレリーズボタン
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルを搭載する撮像装置において、レリーズボタンをソフトウェアキーで実現する場合、或いはオートフォーカスの対象とする人物等の被写体をタッチした際に合わせてレリーズを行うような場合に、撮像装置本体を片手で把持し、空いた方の片手の指でタッチパネルをタッチする操作が一般的と考えられる。この場合、タッチパネルをタッチする操作が筐体を動かすことになり、手振れを発生しやすくなるため、手振れを抑止するためタッチ操作から一定時間遅延を与えて撮影動作を開始する技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−252427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、撮影までのタイムラグが発生し、シャッターチャンスを逃すという問題がある。また、撮像装置本体の把持位置とタッチパネルのタッチ位置との距離により手振れ量が変化すると考えられる。つまり、タイムラグの低減と手振れの抑止を両立できなかった。
【0005】
そこで本発明は、撮影までのタイムラグが発生せず、かつ、タッチにより生じる手振れの手振れ補正を行うことができる撮像装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、撮影画像の手振れを補正する撮像装置であって、表示部上に備えられたタッチ入力手段と、前記タッチ入力手段上で行われたレリーズ操作のタッチ位置を検出するタッチ位置検出手段と、撮影時の手振れを補正する手振れ補正手段と、前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正の有無或いは手振れ補正量を制御する制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置である。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、撮影までのタイムラグが発生せず、かつ、把持位置とタッチ位置との距離による手振れ補正の有無或いは手振れ量に対応した手振れ補正を行うことができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態による撮像装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態による、撮像装置1の把持位置とタッチパネル61上のレリーズ操作位置との距離を示す概念図である。
【図3】本第1実施形態による撮像装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本第1実施形態による撮像装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本第1実施形態による撮像装置1の動作(補正量算出処理)を説明するためのフローチャートである。
【図6】本第1実施形態の第1変形例を説明するための概念図である。
【図7】本第1実施形態の第1変形例の動作(補正量算出処理)を説明するためのフローチャートである。
【図8】本第1実施形態の第2の変形例を説明するための概念図である。
【図9】本第2実施形態による撮像装置1の外観を説明するための概念図である。
【図10】本第2実施形態による撮像装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本発明は、レリーズ操作(オートフォーカスの対象となる被写体を選択するとともに撮影指示を合わせて行う)をタッチパネル上で行う場合に、撮像装置の把持位置(ジャイロセンサで検出)とタッチパネル上のレリーズ操作位置との距離に応じて変化する手振れ量を算出し、該手振れ量に応じて補正量の予測演算を行い、手振れ補正量を変化させることを特徴とする。
【0010】
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態による撮像装置1の構成を示すブロック図である。図において、撮像装置1は、制御部2、撮像部3、操作部4、電源部5、タッチ表示部(タッチパネル61、表示パネル62)6、記憶部7、ジャイロセンサ8を備えている。
【0011】
制御部2は、撮像装置1の各部を制御するワンチップマイコンである。特に、本実施形態では、制御部2は、レリーズ操作(オートフォーカスの対象となる被写体を選択するとともに撮影指示を合わせて行う)をタッチパネル61上で行う場合に、撮像装置1の把持位置(ジャイロセンサ8で検出)とタッチパネル61上のレリーズ操作位置との距離に応じて変化する手振れ量を算出し、該手振れ量に応じて補正量の予測演算を行い、手振れ補正量を変化させるようになっている。
【0012】
撮像部3は、フォーカスレンズ、ズームレンズ、撮像素子などを含み、被写体像を撮像素子上に結像し、投影された被写体の光を電気信号に変換して出力する。操作部4は、シャッタスイッチ、ズームスイッチ、モードキー、SETキー、十字キー等の複数の操作キーを含み、ユーザのキー操作に応じた操作信号を制御部2に出力する。電源部5は、例えば、二次電池からなり、各部に電力を供給する。
【0013】
タッチ表示部6は、タッチパネル61と表示パネル62とを備えている。表示パネル62は、カラーLCDや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、バックライトなどとその駆動回路とを含み、撮像待機状態にあるときには、撮像部3によって撮像された被写体をリアルタイム表示するライブビュー表示し、記録画像の再生時には、記憶部7から読み出され、伸張された記録画像を表示する。
【0014】
タッチパネル61は、表示パネル62上に設けられた透過型のタッチセンサであり、タッチ位置と表示パネル62上の位置(座標)とが対応付けられている。特に、本実施形態では、レリーズボタンをソフトウェアキーで実現する場合、或いはオートフォーカスの対象とする人物等の被写体をタッチした際に合わせてレリーズを行う際に用いられる。
【0015】
記憶部7は、撮像された画像データを記憶するメモリと、制御部2による撮像装置1の各部の制御に必要なプログラム、及び各部の制御に必要なデータを保持するメモリなどからなる。ジャイロセンサ8は、基準軸に対する角速度(ヨー、及びピッチ)を検出する元々、手振れ量検出手段である。本第1実施形態では、ジャイロセンサ8は、タッチ時(レリーズ操作時)における撮像装置1の角速度(ヨー、及びピッチ)を検出する。制御部2は、タッチ時のジャイロセンサ8の出力から、撮像装置1の把持位置(左側を把持されていたか、右側を把持されていたか)を判別する。
【0016】
図2は、本実施形態による、撮像装置1の把持位置とタッチパネル61上のレリーズ操作位置との距離を示す概念図である。図2(a)には、ユーザが右手で撮像装置1を把持、固定し、左手の指でタッチパネル61上でレリーズ操作を行った場合である。タッチ位置TPは、オートフォーカスの対象となる被写体の位置に相当する。また、図2(b)には、ユーザが左手で撮像装置1を把持、固定し、右手の指でタッチパネル61上でレリーズ操作を行った場合である。タッチ位置TPは、図2(a)と同様に、オートフォーカスの対象となる被写体の位置に相当する。
【0017】
タッチ位置TPは、同じであるので、図2(a)に示す場合の把持位置とレリーズ操作位置(タッチ位置TP)との距離Laと、図2(b)に示す場合の把持位置とレリーズ操作位置(タッチ位置TP)との距離Lbとの違いで、撮像装置1のレリーズ操作時の手振れ量は異なる。すなわち、把持位置とレリーズ操作位置(タッチ位置TP)との距離が大きいほど、把持位置から離れた位置で押されることになり、手振れ量も大きくなる。図2(a)、(b)に示す例では、距離La>距離Lbであるので、図2(a)に示す状況の方が、手振れ量が大きくなる。
【0018】
B.第1実施形態の動作
次に、上述した第1実施形態の動作について説明する。
図3、及び図4は、本第1実施形態による撮像装置1の動作を説明するためのフローチャートである。まず、モードが撮影モードであるか否かを判断し(ステップS10)、撮影モードである場合には(ステップS10のYES)、撮影モード初期設定を行い、撮影部3で撮影した画像をそのまま表示パネル62に表示するライブビュー表示を行う(ステップS12)。次に、タッチパネル61上がタッチ(以下、画面タッチ)されたか否かを判断する(ステップS14)。
【0019】
ここで、画面タッチされた場合には(ステップS14のYES)、タッチ位置の座標を取得し(ステップS16)、輪郭抽出等の既存の技術を用いて、タッチ位置のオートフォーカス対象被写体を特定する(ステップS18)。次に、ジャイロセンサ8により検出された撮像装置1の移動軌跡に基づいて、右側把持か、左側把持かの把持位置を判定する(ステップS20)。次に、把持位置とタッチ位置との距離に基づいて、手振れ補正量を算出する補正量算出処理を実行する(ステップS22)。なお、補正量算出処理の詳細については後述する。
【0020】
次に、オートフォーカス(AF)処理を実施し(ステップS24)、算出した手振れ補正量で補正した手振れ補正処理を行い(ステップS26)、その他の撮影処理を行う(ステップS28)。そして、撮像した画像を記憶部7に保存する保存処理を行い(ステップS30)、ステップS14に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0021】
一方、画面タッチされない場合には(ステップS14のNO)、モード変更操作があったか否かを判断する(ステップS32)。そして、モード変更操作がない場合には(ステップS32のNO)、露出設定、ズーム、設定等の他の操作があったか否かを判断する(ステップS34)。そして、その他の操作があった場合には(ステップS34のYES)、操作に応じた処理を実行し(ステップS36)、ステップS14に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0022】
一方、その他の操作がなかった場合には(ステップS34のNO)、そのままステップS14に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0023】
また、動作モードが再生モードであった場合(ステップS10のNO)、あるいは、モード変更操作があった場合には(ステップS32のYES)、再生モード初期設定を行うとともに、撮影画像の表示を行う(図4のステップS38)。次に、モード変更操作があったか否かを判断し(ステップS40)、モード変更操作があった場合には(ステップS40のYES)、撮影モードへの変更操作であるので、図3のステップS12に進み、上述した処理を実行する。
【0024】
一方、モード変更操作がない場合には(ステップS40のNO)、画像送り、ズーム、スライドショー等のその他の操作があったか否かを判断し(ステップS42)、その他の操作がない場合には(ステップS42のNO)、ステップS40に戻る。一方、その他の操作があった場合には(ステップS42のYES)、操作に応じた処理を実行し(ステップS44)、ステップS40に戻る。
【0025】
図5は、本第1実施形態による撮像装置1の動作(補正量算出処理)を説明するためのフローチャートである。上述した補正量算出処理では、まず、把持位置とタッチ位置との距離を算出し(ステップS50)、該距離に基づいて、手振れ補正量を予測演算する(ステップS52)。
【0026】
ここで、予測演算について説明する。当該撮像装置1では、ジャイロセンサ8により当該撮像装置1の手振れ状況(手振れ量、手振れ方向)を随時検出しており、レリーズ操作があると、画像取り込み時点における手振れ量を、レリーズ操作までに随時検出していた手振れ状況に基づいて予測演算するようになっている(既存技術)。
【0027】
上記ステップS52では、手振れ量を予測演算する際に、把持位置とタッチ位置との距離とに基づいて手振れ量を補正するようになっている。言い換えると、上記ジャイロセンサ8によりで行われていたレリーズ操作までに随時検出していた手振れ状況に基づいた予測演算に加えて、把持位置とタッチ位置との距離に基づいて、画像取り込み時点における手振れ量を予測演算するようになっている。
【0028】
上述した第1実施形態によれば、表示パネル62上にタッチパネル61を備え、タッチパネル61上で行われたレリーズ操作のタッチ位置を検出し、検出されたタッチ位置に応じて撮影時の手振れを補正する手振れ補正量を制御するようにしたことで、タッチパネル61上に対してレリーズ操作を行い撮影する場合に、適切な手ぶれ補正を行うと共に、タイムラグなく撮影することができる。
【0029】
図6は、本第1実施形態の第1変形例を説明するための概念図である。上述した第1実施形態では、把持位置とタッチ位置との距離に基づいて、手振れ補正量を予測演算するとした。これに対して、第1変形例では、予め右側把持と左側把持との各々で、タッチ位置に対する補正量を補正量テーブル10として記憶部7に記憶しておき、検出した把持位置と検出したタッチ位置とから補正量テーブル10を参照し、対応する補正量を読み出すようにしてもよい。
【0030】
図7は、本第1実施形態の第1変形例の動作(補正量算出処理)を説明するためのフローチャートである。当該フローチャートは、図3に示すステップS22の補正量算出処理に相当する。図3のステップS16で、タッチ位置の座標を取得し、ステップS20で、把持位置を判定すると、図6に示す補正量テーブル10を参照し(図7のステップS60)、把持位置とタッチ位置とから対応する補正量を読み出す(ステップS62)。その後、該補正量を用いて、手振れ補正処理を行う。
【0031】
図8は、本第1実施形態の第2の変形例を説明するための概念図である。上述した第1実施形態では、ジャイロセンサ8により検出された撮像装置1の移動軌跡に基づいて、右側把持か、左側把持かの把持位置を判定した。これに対して、本第2の変形例では、図8に示すように、撮像装置1の右端、左端の各々にタッチセンサ12、13を設け、該タッチセンサ12、13により、ユーザが撮像装置1を把持するときに当接する掌や、指等の接触を検出することで、右側把持か、左側把持かの把持位置を判定するようにしてもよい。
【0032】
C.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図9は、本第2実施形態による撮像装置1の外観を説明するための概念図である。なお、撮像装置1の構成については、図1と同様であるので説明を省略する。本第2実施形態では、表示パネル62の所定の位置に、ソフトウェアによるレリーズボタン20を設定し、レリーズ操作を、表示パネル62に表示されるソフトウェアキーのレリーズボタン20の操作としたことで、当該撮像装置1の把持位置によらず適切に手振れ補正された撮影を行う。
【0033】
図10は、本第2実施形態による撮像装置1の動作を説明するためのフローチャートである。まず、モードが撮影モードであるか否かを判断し(ステップS70)、撮影モードである場合には(ステップS70のYES)、撮影モード初期設定を行い、撮影部で撮影した画像をそのまま表示パネル62に表示するライブビュー表示を行う(ステップS72)。次に、表示パネル62上に設定したソフトウェアによるレリーズボタン20がタッチされたか否かを判断する(ステップS74)。
【0034】
ここで、レリーズボタン20がタッチされた場合には(ステップS74のYES)、タッチ位置の座標を取得し(ステップS76)、ジャイロセンサ8により検出された撮像装置1の移動軌跡に基づいて、右側把持か、左側把持かの把持位置を判定する(ステップS78)。次に、把持位置とタッチ位置との距離に基づいて、第1実施形態と同様に、図5に示すフローチャート、あるいは、図7に示すフローチャート(第1変形例)に従って、手振れ補正量を算出する補正量算出処理を実行する(ステップS80)。
【0035】
次に、算出した手振れ補正量で補正した手振れ補正処理を行い(ステップS82)、その他の撮影処理を行う(ステップS84)。そして、撮像した画像を記憶部7に保存する保存処理を行い(ステップS86)、ステップS74に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0036】
一方、レリーズボタン20がタッチされない場合には(ステップS74のNO)、モード変更操作があったか否かを判断する(ステップS88)。そして、モード変更操作がない場合には(ステップS88のNO)、露出設定、ズーム、設定等の他の操作があったか否かを判断する(ステップS90)。そして、その他の操作があった場合には(ステップS90のYES)、操作に応じた処理を実行し(ステップS92)、ステップS74に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0037】
一方、その他の操作がなかった場合には(ステップS90のNO)、そのままステップS74に戻り、上述した処理を繰り返す。また、動作モードが再生モードであった場合(ステップS70のNO)、あるいは、モード変更操作があった場合には(ステップS88のYES)、第1実施形態と同様に、図4に示すフローチャートを実行する。
【0038】
上述した第2実施形態によれば、表示パネル62の所定の位置に、ソフトウェアによるレリーズボタン20を設定し、レリーズ操作を、表示パネル62に表示されるソフトウェアキーのレリーズボタン20の操作としたことで、当該撮像装置1の把持位置によらず適切に手振れ補正された撮影を行うと共に、タイムラグなく撮影することができる。
【0039】
なお、上述した第1、第2実施形態において、撮像装置1の把持位置の検出方法は、ジャイロセンサ8以外にも、加速度センサであってもよい。
【0040】
また、上述した第1、第2実施形態において、ジャイロセンサ8を搭載せず、予測演算なしで、レリーズ操作時のタッチ位置から検出した手振れ量(に基づく手振れ補正量)だけで手振れ補正を行ってもよい。
【0041】
また、上述した第1、第2実施形態では、ジャイロセンサ8による手振れ量検出手段について説明したが、撮像画像の変位に基づいて手振れ量を検出する手段であってもよい。
【0042】
また、上述した第1、第2実施形態では、撮像装置1を横方向(横長)に構えた場合についてのみ説明したが、これに限らず、撮像装置1を縦方向(縦長)に構えた場合でも同様の処理で実現することができる。
【0043】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、当該撮像装置1の把持位置を検出し、検出された当該撮像装置1の把持位置と検出されたタッチ位置との位置関係に応じて手振れ補正量を制御するようにしたことで、把持位置とタッチ位置との関係で変化する手振れ量に対応した手振れ補正量を制御することができる。
【0044】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、当該撮像装置1の把持位置とタッチパネル61のタッチ位置との距離を更に算出し、算出された距離に応じて手振れ補正量を制御するようにしたことで、把持位置とタッチ位置との距離で変化する手振れ量に対応した手振れ補正量を制御することができる。
【0045】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、当該撮像装置1の把持位置とタッチパネル61のタッチ位置との位置関係と手振れ補正量を対応付けて更に記憶し、記憶されている当該撮像装置1の把持位置とタッチパネル61のタッチ位置との位置関係に対応付けて記憶されている手振れ補正量を参照して手振れ補正手段による手振れ補正量を制御するようにしたことで、算出等の処理を行うことなく、高速で手振れ量に対応した手振れ補正量を制御することができる。
【0046】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、把持位置の検出を、ジャイロセンサ8による当該撮像装置1の移動状況により行うようにしたことで、手振れ検出手段として搭載されているジャイロセンサ8を兼用できる。
【0047】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、把持位置の検出を、当該撮像装置1の端部に備えられたタッチセンサ12、13のタッチ状況により行うようにしたことで、把持位置をより正確に検出することができる。
【0048】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、レリーズ操作までの手振れ量に基づいて、撮影時の手振れ量を予測演算を行い、タッチ位置に応じて、該予測演算された手振れ量に基づく手振れ補正量を制御するようにしたことで、タッチ位置に応じてより適切な手振れ補正量を制御することができる。
【0049】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、レリーズ操作を、表示パネル62に表示される被写体像からオートフォーカスの対象とする被写体を選択する操作とともに行うようにしたことで、オートフォーカスの対象とする被写体の位置によらず適切に手振れ補正された撮影を行うことができる。
【0050】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、基準軸に対する角速度を検出するジャイロセンサ8により手振れ量を検出するようにしたので、より適切な手振れ補正量を制御することができる。
【0051】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、撮影画像の変位に基づいて手振れ量を検出するようにしたので、ジャイロセンサなしで、より適切な手振れ補正量を制御することができる。
【0052】
また、上述した第1、第2実施形態によれば、レリーズ操作を、表示パネル62に表示されるソフトウェアキーのレリーズボタン20に対するタッチ操作であるようにしたことで、当該撮像装置1の把持位置によらず適切に手振れ補正された撮影を行うことができる。
【0053】
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0054】
(付記1)
付記1に記載の発明は、撮影画像の手振れを補正する撮像装置であって、表示部上に備えられたタッチ入力手段と、前記タッチ入力手段上で行われたレリーズ操作のタッチ位置を検出するタッチ位置検出手段と、撮影時の手振れを補正する手振れ補正手段と、前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正の有無或いは手振れ補正量を制御する制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置である。
【0055】
(付記2)
付記2に記載の発明は、当該撮像装置の把持位置を検出する把持位置検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記把持位置検出手段により検出された当該撮像装置の把持位置と前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置との位置関係に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正量を制御することを特徴とする付記1に記載の撮像装置である。
【0056】
(付記3)
付記3に記載の発明は、当該撮像装置の把持位置と前記タッチ入力手段へのタッチ位置との距離を算出する算出手段を更に備え、前記制御手段は、前記算出手段により算出された距離に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正量を制御することを特徴とする付記2に記載の撮像装置である。
【0057】
(付記4)
付記4に記載の発明は、当該撮像装置の把持位置と前記タッチ入力手段へのタッチ位置との位置関係と、前記手振れ補正手段による手振れ補正量とを対応付けて記憶する記憶手段を更に備え、前記制御手段は、当該撮像装置の把持位置と前記タッチ入力手段へのタッチ位置との位置関係に対応付けて前記記憶手段に記憶されている、前記手振れ補正手段による手振れ補正量を参照して前記手振れ補正手段による手振れ補正量を制御することを特徴とする付記2に記載の撮像装置である。
【0058】
(付記5)
付記5に記載の発明は、前記把持位置検出手段は、当該撮像装置の基準軸に対する角速度を検出するジャイロセンサにより検出された当該撮像装置の移動状況に基づいて、当該撮像装置の把持位置を検出することを特徴とする付記2から4のいずれかに記載の撮像装置である。
【0059】
(付記6)
付記6に記載の発明は、前記把持位置検出手段は、当該撮像装置の端部に備えられたタッチセンサにより検出されたタッチ状況に基づいて、当該撮像装置の把持位置を検出することを特徴とする付記2から4のいずれかに記載の撮像装置である。
【0060】
(付記7)
付記7に記載の発明は、前記レリーズ操作までの手振れ量を検出する手振れ量検出手段と、前記手振れ量検出手段により検出された手振れ量に基づいて、撮影時の手振れ量を予測演算する予測演算手段とを更に備え、前記手振れ補正手段は、前記予測演算手段により予測された手振れ量に基づいて、撮影時の手振れを補正することを特徴とする付記1、2、3、5、または6のいずれかに記載の撮像装置である。
【0061】
(付記8)
付記8に記載の発明は、前記レリーズ操作は、前記表示部に表示される被写体像からオートフォーカスの対象とする被写体を選択する操作とともに行われることを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の撮像装置である。
【0062】
(付記9)
付記9に記載の発明は、前記手振れ量検出手段は、基準軸に対する角速度を検出するジャイロセンサであることを特徴とする付記7に記載の撮像装置である。
【0063】
(付記10)
付記10に記載の発明は、前記手振れ量検出手段は、撮影画像の変位に基づいて手振れ量を検出することを特徴とする付記7に記載の撮像装置である。
【0064】
(付記11)
付記11に記載の発明は、前記レリーズ操作は、前記表示部に表示されるソフトウェアキーのレリーズボンの操作であることを特徴とする付記1から10のいずれかに記載の撮像装置。
【0065】
(付記12)
付記12に記載の発明は、撮影画像の手振れを補正する撮像装置のコンピュータに、表示部上に備えられたタッチ入力機能、前記タッチ入力機能上で行われたレリーズ操作のタッチ位置を検出するタッチ位置検出機能、撮影時の手振れを補正する手振れ補正機能、前記タッチ位置検出機能で検出されたタッチ位置に基づいて、前記手振れ補正機能による手振れ補正の有無或いは手振れ補正量を制御する制御機能を実行させることを特徴とするプログラムである。
【符号の説明】
【0066】
1 撮像装置
2 制御部
3 撮像部
4 操作部
5 電源部
6 タッチ表示部
61 タッチパネル
62 表示パネル
7 記憶部
8 ジャイロセンサ
10 補正量テーブル
12、13 タッチセンサ
20 ソフトウェアによるレリーズボタン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影画像の手振れを補正する撮像装置であって、
表示部上に備えられたタッチ入力手段と、
前記タッチ入力手段上で行われたレリーズ操作のタッチ位置を検出するタッチ位置検出手段と、
撮影時の手振れを補正する手振れ補正手段と、
前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正の有無或いは手振れ補正量を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
当該撮像装置の把持位置を検出する把持位置検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記把持位置検出手段により検出された当該撮像装置の把持位置と前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置との位置関係に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正量を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
当該撮像装置の把持位置と前記タッチ入力手段へのタッチ位置との距離を算出する算出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記算出手段により算出された距離に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正量を制御することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
当該撮像装置の把持位置と前記タッチ入力手段へのタッチ位置との位置関係と、前記手振れ補正手段による手振れ補正量とを対応付けて記憶する記憶手段を更に備え、
前記制御手段は、当該撮像装置の把持位置と前記タッチ入力手段へのタッチ位置との位置関係に対応付けて前記記憶手段に記憶されている、前記手振れ補正手段による手振れ補正量を参照して前記手振れ補正手段による手振れ補正量を制御することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記把持位置検出手段は、当該撮像装置の基準軸に対する角速度を検出するジャイロセンサにより検出された当該撮像装置の移動状況に基づいて、当該撮像装置の把持位置を検出することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項6】
前記把持位置検出手段は、当該撮像装置の端部に備えられたタッチセンサにより検出されたタッチ状況に基づいて、当該撮像装置の把持位置を検出することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項7】
前記レリーズ操作までの手振れ量を検出する手振れ量検出手段と、
前記手振れ量検出手段により検出された手振れ量に基づいて、撮影時の手振れ量を予測演算する予測演算手段とを更に備え、
前記手振れ補正手段は、前記予測演算手段により予測された手振れ量に基づいて、撮影時の手振れを補正することを特徴とする請求項1、2、3、5、または6のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項8】
前記レリーズ操作は、前記表示部に表示される被写体像からオートフォーカスの対象とする被写体を選択する操作とともに行われることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項9】
前記手振れ量検出手段は、基準軸に対する角速度を検出するジャイロセンサであることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記手振れ量検出手段は、撮影画像の変位に基づいて手振れ量を検出することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記レリーズ操作は、前記表示部に表示されるソフトウェアキーのレリーズボンの操作であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項12】
撮影画像の手振れを補正する撮像装置のコンピュータに、
表示部上に備えられたタッチ入力機能、
前記タッチ入力機能上で行われたレリーズ操作のタッチ位置を検出するタッチ位置検出機能、
撮影時の手振れを補正する手振れ補正機能、
前記タッチ位置検出機能で検出されたタッチ位置に基づいて、前記手振れ補正機能による手振れ補正の有無或いは手振れ補正量を制御する制御機能
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
撮影画像の手振れを補正する撮像装置であって、
表示部上に備えられたタッチ入力手段と、
前記タッチ入力手段上で行われたレリーズ操作のタッチ位置を検出するタッチ位置検出手段と、
撮影時の手振れを補正する手振れ補正手段と、
前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正の有無或いは手振れ補正量を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
当該撮像装置の把持位置を検出する把持位置検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記把持位置検出手段により検出された当該撮像装置の把持位置と前記タッチ位置検出手段により検出されたタッチ位置との位置関係に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正量を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
当該撮像装置の把持位置と前記タッチ入力手段へのタッチ位置との距離を算出する算出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記算出手段により算出された距離に基づいて、前記手振れ補正手段による手振れ補正量を制御することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
当該撮像装置の把持位置と前記タッチ入力手段へのタッチ位置との位置関係と、前記手振れ補正手段による手振れ補正量とを対応付けて記憶する記憶手段を更に備え、
前記制御手段は、当該撮像装置の把持位置と前記タッチ入力手段へのタッチ位置との位置関係に対応付けて前記記憶手段に記憶されている、前記手振れ補正手段による手振れ補正量を参照して前記手振れ補正手段による手振れ補正量を制御することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記把持位置検出手段は、当該撮像装置の基準軸に対する角速度を検出するジャイロセンサにより検出された当該撮像装置の移動状況に基づいて、当該撮像装置の把持位置を検出することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項6】
前記把持位置検出手段は、当該撮像装置の端部に備えられたタッチセンサにより検出されたタッチ状況に基づいて、当該撮像装置の把持位置を検出することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項7】
前記レリーズ操作までの手振れ量を検出する手振れ量検出手段と、
前記手振れ量検出手段により検出された手振れ量に基づいて、撮影時の手振れ量を予測演算する予測演算手段とを更に備え、
前記手振れ補正手段は、前記予測演算手段により予測された手振れ量に基づいて、撮影時の手振れを補正することを特徴とする請求項1、2、3、5、または6のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項8】
前記レリーズ操作は、前記表示部に表示される被写体像からオートフォーカスの対象とする被写体を選択する操作とともに行われることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項9】
前記手振れ量検出手段は、基準軸に対する角速度を検出するジャイロセンサであることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記手振れ量検出手段は、撮影画像の変位に基づいて手振れ量を検出することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記レリーズ操作は、前記表示部に表示されるソフトウェアキーのレリーズボンの操作であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項12】
撮影画像の手振れを補正する撮像装置のコンピュータに、
表示部上に備えられたタッチ入力機能、
前記タッチ入力機能上で行われたレリーズ操作のタッチ位置を検出するタッチ位置検出機能、
撮影時の手振れを補正する手振れ補正機能、
前記タッチ位置検出機能で検出されたタッチ位置に基づいて、前記手振れ補正機能による手振れ補正の有無或いは手振れ補正量を制御する制御機能
を実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2013−12992(P2013−12992A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145533(P2011−145533)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
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