説明

撮像装置およびその調整方法

【課題】 姿勢検出手段のキャリブレーションを行う際に、撮像装置自身の傾きは調整誤差となるが、撮像装置自身の傾きを制御することは困難である。そこで、本発明の目的は、姿勢検出手段のキャリブレーションを行う際に、撮像装置自身の傾き値を検出する方法を提案することである。
【解決手段】 姿勢検出センサを有するカメラのキャリブレーションを行う際に、カメラをヨー方向に回転し、0度位置と180度位置にカメラがある時の姿勢検出センサの値を検出する。この際に、0度位置での姿勢検出手段の出力と、180度位置での姿勢検出手段の出力とから、装置の水平軸に対する傾き角と姿勢検出手段の装置に対する傾き角を算出し、姿勢判断手段は、この傾き角を姿勢検出に用いるための正確な補正値を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、姿勢検出手段を有する撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年のデジタルカメラをはじめとする撮像装置は、撮像装置の姿勢、特に撮影光軸周りの方向(ロール方向)の傾きを検出するセンサを搭載したものが普及するようになった。このような姿勢を検出する機能を有する撮像装置は、工場で組み立てを行う際に、取り付け誤差などの影響により、撮像素子と姿勢検出センサとの間に相対的な傾き角が生じる。姿勢検出手段が精度良く画像を水平合わせるために傾き角をキャンセルするキャリブレーションを行う必要がある。
【0003】
これに対して、撮影画像から撮像素子のロール角を検出し、撮像装置の姿勢検出センサにより検出した角度との相対角を補正する方法が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−33500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、姿勢検出センサの取り付け誤差を考慮した制御方法は開示されておらず、補正時に姿勢検出センサの取り付け誤差が調整誤差として残ってしまう。特に、ユーザがキャリブレーションを行うことを想定した場合、撮像装置自身の姿勢を制御することはより困難であり、精度の良いキャリブレーションを行うことができない。
【0006】
そこで、本発明の目的は、姿勢検出手段のキャリブレーションを行う際に、撮像装置自身の傾き値を検出し、精度の良いキャリブレーションを行うことができる装置もしくは方法を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明は、装置の光軸回りの傾きを検出する姿勢検出手段と、前記姿勢検出手段の出力を用いて、前記姿勢検出手段の前記装置に対する傾き角を算出する算出手段と、前記装置の水平軸に対する傾き角を判断する姿勢判断手段と、前記装置がヨー方向に回転したときの回転角度を判別する回転角度判別手段とを有し、前記回転角度判別手段は、前記装置がヨー方向に1回転したときのある位置と前記ある位置から180度回転した位置を判別し、前記算出手段は、前記ある位置での前記姿勢検出手段の出力と、前記ある位置から180度回転した位置での前記姿勢検出手段の出力とから、前記装置の水平軸に対する傾き角と前記姿勢検出手段の前記装置に対する傾き角を算出し、前記姿勢判断手段は、前記装置の水平軸に対する傾き角を、前記装置の姿勢として用いることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、姿勢検出手段のキャリブレーションを行う際に、撮像装置自身の傾き値を検出し、精度の良いキャリブレーションを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例における撮像装置100の構成を示すブロック図である。
【図2】回転角度判別手段141によるヨー方向の回転角度の判別方法を示した図である。
【図3】撮像装置100の水平軸に対する傾き角θpを算出する方法を示した図である。
【図4】本実施例における姿勢検出センサ130の撮像装置100に対する傾きθsの調整方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例について、図1〜4を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明を実施した撮像装置としてのデジタルカメラ(撮像装置100とする)の構成を示すブロック図である。
【0012】
撮像部150は撮像素子を含み、撮像光学系であるレンズユニット300より結像された被写体の光学像を電気信号に変換する。
【0013】
システム制御部101は撮像装置100全体を制御する。A/D変換部102は、撮像部150のアナログ信号出力をデジタル信号に変換する。A/D変換されたデジタル信号は、メモリ制御部105及びシステム制御部101により制御され、メモリ104に格納される。
【0014】
画像処理部103は、 前記デジタル信号のデータ或いはメモリ制御部105からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また、画像処理部103は適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する回路も備えており、メモリ104に格納された画像を読み込んで圧縮或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ104に書き込むことも可能である。また本実施例では、姿勢検出センサ130が検出した傾き角度からシステム制御部101が補正値を算出し、画像処理部103にて補正値を用いて、撮影画像の傾きを補正することも行う。
【0015】
メモリ104は、撮影した静止画像及び動画像、再生用表示のための画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。なお、メモリ104には、システム制御部101のワーク用領域を始めとする各種領域を確保されており、各種の演算はメモリ104の演算用領域を利用し、システム制御部101により実行される。
【0016】
メモリ制御部105は、A/D変換部102、画像処理部103、表示部108、外部着脱メモリ部107とメモリ104間のデータの送受を制御する。また、撮像素子から得られた撮像データを複数枚、メモリ104に格納しておき、画像処理部103によって合成しパノラマ画像として表示することができる。
【0017】
操作部106は、システム制御部101の各種の動作指示を入力するための操作手段であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。たとえばメニュースイッチ、モードダイアル、レリーズスイッチなどがある。そのうちレリーズスイッチは、レリーズボタンの半押し(SW1)及び全押し(SW2)で各々ONとなる2段スイッチである。半押し状態ではAF(オートフォーカス)処理などの撮影準備動作の動作開始を指示し、全押し状態では、撮像処理や現像処理を行う。さらに、メモリ104から画像データを読み出し、画像処理部103でさらに圧縮を行い、外部着脱メモリ部107に装着された不図示の記録媒体に画像データを書き込む記録処理という一F連の処理の動作開始を指示する。なお、外部着脱メモリ部107は、着脱可能な記録媒体に画像ファイル記録や読出を行う。
【0018】
表示部108は、たとえば液晶パネルからなり、システム制御部101の指示により、メモリ104の画像表示データ用領域に格納されたメニュー画面、または外部着脱メモリ部107に格納された画像ファイルを表示することが可能である。また、撮像素子から得られた撮像データを逐次リアルタイムにスルー画像表示することで、「ライブビュー」撮影を行うことができる。またバックライト照明によって背面照射されている。
【0019】
姿勢検出センサ130は、本実施例においては2軸の加速度センサ及び検出回路で構成され、撮像装置100の姿勢、特に撮影光軸回り(z軸回り)の方向(ロール方向)の傾きを検出する。たとえば、正位置での鉛直方向下向き(y軸)と、光軸(z軸)とy軸に直交する横方向のx軸の2方向について加速度を検出するものとする。
【0020】
姿勢判断手段140は、姿勢検出センサ130の出力を元に撮像装置100の姿勢を判断する。そして、姿勢判断手段140にて判断された撮像装置100の姿勢を、表示部108に表示することで、ユーザに撮像装置の水平度を通知することができる。この表示方法としては、たとえば検出した傾きを示す直線を、メモリ104に格納された撮影画像の任意の位置に合成し、前述の表示部108にスルー画像表示する。回転角度判別手段141は、撮像装置100のy軸回りの方向(ヨー方向)の傾き角度を判別する。
【0021】
カメラ制御部201は、シャッター制御部211、測光部202、測距部203との送受通信によりカメラとしての一連の動作を制御する。またカメラ制御部201は、レンズユニット300を制御することも可能である。
【0022】
シャッター制御部211は、測光部202からの測光情報に基づいて、絞り303を制御するレンズ制御部301と連携しながら、シャッター212を制御する。測光部202は、撮影レンズ302に入射した光線を、絞り303、レンズマウント304及び213、そして不図示の測光用レンズを介して、測光部202に入射させることにより、光学像として結像された画像の露出状態を測定することができる。そして、カメラ制御部201は測光部202の測光結果を用いてAE(自動露出)処理を行うことができる。
【0023】
測距部203は、撮影レンズ302に入射した光線を、絞り303、レンズマウント304及び213、そして不図示の測距用ミラーを介して、測距部203に入射させることにより、光学像として結像された画像の合焦状態を測定することが出来る。カメラ制御部201は、測距部203の測距結果を用いてAF(オートフォーカス)処理を行うことができる。
【0024】
レンズマウント213及び304は、撮像装置100とレンズユニット300と接続するためのインターフェースであり、カメラ制御部201及びレンズ制御部301を電気的に接続する。撮像装置100をレンズユニット300と電気的に接続するコネクタであり、カメラ制御部201により制御される。なお、デジタル一眼レフカメラでない場合は、このレンズマウントは必要ない。
【0025】
レンズユニット300は、交換レンズタイプのレンズユニットであり、図示されていない被写体の光学像を、撮影レンズ302から、絞り303、レンズマウント304及び213、シャッター212を介して導き、撮像部150上に結像することが出来る。レンズ制御部301はレンズユニット300全体を制御する。
【0026】
レンズ制御部301は、動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリやレンズユニット300固有の番号等の識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離等の機能情報、現在や過去の各設定値などを保持する不揮発メモリの機能も備えている。またレンズ制御部301は絞り303を制御したり、撮影レンズ302のフォーカシングを制御したり、撮影レンズ302のズーミングを制御する機能も兼ね備えている。
【0027】
図2は回転角度判別手段141によるヨー方向の回転角度の判別方法を示した図である。
【0028】
撮像装置100を水平方向(レンズユニット300の光軸をz軸、z軸に直交し、静位置で構えた場合の鉛直方向をy軸とした場合、y軸回りの方向であるヨー方向)に360度回転させてパノラマ撮影したとする。図2では、例として3枚の撮像画像の合成で360度回転を終える画角のレンズの場合のパノラマ撮影した撮像画像を示している。
【0029】
回転角度判別手段141は、このパノラマ画像より、撮像装置100が水平方向に回転した角度を判別する。回転角度判別手段141は、図2の例では、1枚目の左端A点と同じ被写体がB点(図2では3枚目の写真の右端)に現れた時、撮像装置100が水平方向に360度回転(1回転)したと判別する。そして、1枚目の中心部のちょうど反対側となる部分を、撮像装置100が水平方向に180度回転した位置と判断する。図2の場合は、2枚目と3枚目の継ぎ目の部分が180度回転した位置となる。
【0030】
このようにして、180度以外にも、同様にして撮像装置100が水平方向に回転した角度を判断するができる。なお、回転角度判別手段は、地磁気センサや角速度センサを搭載するカメラにおいては、それらの出力を元に角度を判別することも出来る。
【0031】
図3は本実施例に係る撮像装置100の傾き角の検出方法を示したものである。
【0032】
まず、姿勢検出センサ130が検出する光軸周りの角度は、水平位置から姿勢検出センサ130が何度傾いているかである。しかしながら、雲台のような台座において撮影する場合は、取り付けられた台座自体の傾きに加えて、姿勢検出センサ130自身がカメラ本体からどの程度傾いて配置されているかという点を考慮しなければならない。
ここで、
姿勢検出センサ130の角度=姿勢検出センサ130の水平軸に対する傾き
=撮像装置100(台座)の水平軸に対する傾きθp+姿勢検出センサ130の撮像装置100(台座)に対する傾きθs
という式が成立する。
【0033】
ここで、撮像装置100は台座に取り付けられているため、台座の水平軸に対する傾き=撮像装置100の水平軸に対する傾き=θpとなる。そこで、撮像装置100の水平軸に対する傾きθpを求めるために、撮像装置を水平方向に180度を回転させた場合の姿勢検出センサ130の出力を考える。図3のように、撮像装置100の背面を見ている状態から、ヨー方向に180度を回転させ正面を向かせた状態では、姿勢検出センサ130のx軸方向の出力は正負逆の同じ値となる(y軸の出力は変化しない)。なお、水平位置に構えた場合は、重力加速度gが主にy軸方向で検出されるため、x軸方向で検出する。たとえば、水平からθ[deg]傾いた際に、x軸方向はg・sinθとなり、y軸方向はg・cosθとなる。この際に、θは微小なので、x軸方向のセンサ出力よりもy軸方向のセンサ出力の方が、傾きが変化したときのセンサ出力の値の変動大きく、検出精度が良い。
【0034】
これにより撮像装置100の水平軸に対する傾き、すなわち台座の水平軸に対する傾きは、
撮像装置100の水平軸に対する傾き角θp
=(回転前の検出角度θ1 − 180度回転後の検出角度θ2)/2
で表される。これにより、姿勢検出センサ130の出力とθpを用いて、姿勢検出センサ130の撮像装置100に対する傾きθsが求められる。
【0035】
図4は本実施例における調整方法を表したフローチャートである。撮像装置100が台座に設置された後に調整モードに設定されると、システム制御部101は図4のフローを実行する。
【0036】
先ず、ステップS11において姿勢検出センサ130の出力(θ1)を取得する。そして、ステップS12においてカメラはライブビューモードになる。この際に、表示部108に「カメラを360度回転させて下さい」のように撮影者にカメラを水平方向に回転さるよう促す表示を行っても良い。
【0037】
その後、ステップS13において、ユーザによって一回目の回転が行われている間に、ヨー方向に360度回転中のパノラマ撮影を行い、360度の回転が終了するとパノラマ撮影を終了する。そしてステップS14において、回転角度判別手段141は、ステップS13にて撮影した360度のパノラマ画像から、撮像装置100が回転開始した位置(図2の0度の位置)からヨー方向に180度回転したところの位置(図2の180度の位置)を判別する。以降、この位置を「180度の位置」とする。なお、回転開始した位置ではなく任意のある位置と、そのある位置から180度回転した位置を取得できれば良い。
【0038】
ステップS15において、ステップS14で180度の位置を検出することができたかどうかを判定する。ステップS14で180度の位置を検出することができた場合、ステップS16に進み、180度位置をメモリに記憶する。この際に、表示部108に「1回目の回転完了」のように回転が終了したことをユーザに知らせても良い。一方でステップS15において、ステップS14で180度の位置を検出することができなかった場合、ステップS13に戻り1回目の回転と撮影をやり直す。
【0039】
次に、ステップS17において、2回目の回転を開始する。この際に、2回目の回転時は1回目の回転に比べて撮像装置100をゆっくり回転させる。これは、姿勢検出センサ130のサンプリング精度をあげるためである。この際、表示部108に「カメラをゆっくり回転させて下さい」と表示し、ユーザに1回目よりもゆっくりと回転させるよう指示しても良い。ステップS18において、2回目のパノラマ撮影を行いながら、姿勢検出センサ130はセンサ出力を回転中にサンプリングし続け、パノラマ撮影に対応したデータとしてメモリへサンプリングデータを保存する。
【0040】
そして、ステップS19において、1回目のパノラマ画像から判断した180度位置における姿勢検出センサ130の出力(θ2)を取得する。本実施例においては2回の回転を行う方法を示しているが、回転角度判別手段の精度及び姿勢検出手段の精度が高い場合、1回の回転で済む場合もある。
【0041】
ステップS20においては、ステップS19で180度位置の姿勢検出センサ130の出力(θ2)を取得することができたか否かを判定する。ステップS19で180度位置の姿勢検出センサ130の出力(θ2)を取得することができた場合、ステップS21に進む。ステップS20において、ステップS19で180度位置の姿勢検出センサ130の出力(θ2)を取得することができなかった場合、ステップS17に戻り2回目の回転をやり直す。
【0042】
ステップS21においては、ステップS19で取得した姿勢検出センサ130の出力(θ2)に基づき、撮像装置の水平軸に対する傾きθpの傾きを得る。そしてステップS22にて、姿勢検出センサ130の出力(θ1)と撮像装置の水平軸に対する傾きθpから姿勢検出センサ130の撮像装置100に対する傾きθsを算出して補正を行う。具体的には、姿勢検出センサ130の出力からθsだけ差し引いた値(傾き角)を出力して表示するようにする。これによって、調整が完了する。この際に、表示部108に「調整完了」の表示をしてユーザに調整が完了したことを知らせても良い。そして、図4のフローを終了する。
【符号の説明】
【0043】
101 システム制御部
130 姿勢検出センサ
140 姿勢判断手段
141 回転角度判別手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置の光軸回りの傾きを検出する姿勢検出手段と、
前記姿勢検出手段の出力を用いて、前記姿勢検出手段の前記装置に対する傾き角を算出する算出手段と、
前記装置の水平軸に対する傾き角を判断する姿勢判断手段と、
前記装置がヨー方向に回転したときの回転角度を判別する回転角度判別手段とを有し、
前記回転角度判別手段は、前記装置がヨー方向に1回転したときのある位置と前記ある位置から180度回転した位置を判別し、
前記算出手段は、前記ある位置での前記姿勢検出手段の出力と、前記ある位置から180度回転した位置での前記姿勢検出手段の出力とから、前記装置の水平軸に対する傾き角と前記姿勢検出手段の前記装置に対する傾き角を算出し、
前記姿勢判断手段は、前記装置の水平軸に対する傾き角を、前記装置の姿勢として用いることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記算出手段は、前記姿勢検出手段の出力から前記姿勢検出手段の前記装置に対する傾き角を引くことによって前記装置の水平軸に対する傾き角を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
表示部を更に有し、
前記算出手段によって算出された前記装置の水平軸に対する傾き角を前記表示部に表示することでユーザに知らせることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記装置がヨー方向に1回転したときはパノラマ撮影を行うことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
装置の光軸回りの傾きを検出する姿勢検出手段を有する撮像装置の調整方法であって、
前記姿勢検出手段によって、装置の光軸回りの傾きを検出する姿勢検出ステップと、
前記姿勢検出手段の出力を用いて、姿勢検出手段の前記装置に対する傾き角を算出する算出ステップと、
前記撮像装置の水平軸に対する傾き角を判断する姿勢判断ステップと、
前記撮像装置がヨー方向に回転したときの回転角度を判別する回転角度判別ステップを有し、
前記回転角度判別ステップにおいては、前記撮像装置がヨー方向に1回転したときのある位置と前記ある位置から180度回転した位置を判別し、
前記算出ステップにおいては、前記ある位置での前記姿勢検出手段の出力と、前記ある位置から180度回転した位置での前記姿勢検出手段の出力とから、前記装置の水平軸に対する傾き角と前記姿勢検出手段の前記撮像装置に対する傾き角を算出し、
前記姿勢判断ステップにおいては、前記装置の水平軸に対する傾き角を、前記撮像装置の姿勢として用いることを特徴とする撮像装置の調整方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−120053(P2012−120053A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−269729(P2010−269729)
【出願日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】