説明

撮像装置および方法

【課題】本発明は、動画撮影中に被写体に静止画撮影用のストロボ光が照射された場合においても、記録した動画像の再生時にストロボ光によるちらつきが生じないようにすると同時に、再生画像が滑らかで自然な動画像となるような撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、動画記録用の通常のフレームレート(第1の撮像時間間隔)より短い時間間隔(第2の撮像時間間隔)で被写体を撮影する。そして、被写体にストロボ光が照射されたことを検出した場合、撮像した画像のうち、ストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択して動画像として記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画および静止画の撮影、記録、および/または再生が可能な撮像装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、動画像を撮影・記録するビデオカメラ等の撮像装置は、携帯性を向上させるための小型軽量化が進んでいる。特に、記録メディアが磁気テープ、磁気ディスクや光学ディスクから、フラッシュメモリなどの半導体メディアに移行しつつあり、記録メディアを機械的に回転させるための駆動装置や機構部材などが不要となることから、小型軽量化が急激に進展している。
【0003】
一方、ビデオカメラには、動画撮影機能だけでなく、デジタルスチルカメラと同様の静止画撮影機能を備えたものが多く、近年の動画用撮像素子の高画素化に伴ってスチルカメラに劣らない画質の静止画を撮影できるようになってきている。また、このようなビデオカメラには、動画撮影を行いながら同時に静止画撮影を行う機能を備えているものが多い。
【0004】
これまでは、日常的な写真(静止画)撮影にはデジタルスチルカメラを用い、運動会などのイベントや旅行などの動画撮影を行いたい場合にのみビデオカメラを使用するといった使われ方が多かった。しかしながら、ビデオカメラの小型軽量化や静止画撮影機能の高性能化が進むことにより、ビデオカメラ1台で日常的な静止画撮影と動画撮影の両方を楽しむという使われ方が増えてくることが予想される。
【0005】
ところで、静止画撮影においては、被写体の光量不足を補うためにストロボ光を照射することが頻繁に行われる。静止画撮影と動画撮影を1台のビデオカメラで行う場合、動画撮影中に静止画撮影用のストロボ光が照射されると、撮影した動画にストロボ発光のシーンが記録されてしまう。その結果、動画を再生して鑑賞する際に、記録されたストロボ光がちらつき、見苦しい映像になってしまうという問題がある。
【0006】
このような問題を回避するために、従来のビデオカメラでは、動画撮影中に静止画撮影を行う場合にはストロボ光の照射を禁止する制御が一般に行われている。しかしながら、これでは、被写体の環境が暗いと静止画として十分な光量が得られない場合があり、静止画撮影の性能が十分得られなくなってしまう。この問題に対しては、ストロボ発光時に動画撮影を一時停止し、発光終了後に動画撮影を再開する技術が提案されている(特許文献1参照)。この場合、記録される動画像が途切れないように、動画撮影の一時停止中は直前の動画像を繰り返し記録するようにしている。このように、ストロボ発光中の撮影画像が動画像に記録されないようにすることで、再生時のストロボ光によるちらつきを防止することができる。
【0007】
また、動画像撮影のフレームレートの整数倍(例えば2倍)で撮像素子を駆動し、撮像した画像を動画記録用フレームと静止画記録用フレームに分けた上で、ストロボ発光を静止画用フレームの受光期間に同期して行う技術が提案されている(特許文献2参照)。この場合も、動画記録用フレームにはストロボ光が記録されないために、前記の従来技術と同様に再生時のストロボ光によるちらつきを防止することができる。
【特許文献1】特開2004−200951号公報(第15頁、図2)
【特許文献2】特開2004−064467号公報(第10頁、図3、図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来技術においては、以下のような課題を有している。
【0009】
まず、ストロボ発光時に動画撮影を一時停止し、発光終了後に動画撮影を再開する技術では、ストロボ発光中に記録された動画像部分は同じ画像が連続するので、動画像が不連続となる。その結果、記録した動画像を再生すると不連続部分で画像の動きが滑らかでなく不自然な動画像になってしまう。
【0010】
次に、上記特許文献2に記載された技術では、静止画用フレームの受光期間内に正確に同期してストロボ発光を行い、動画記録用フレームの受光開始より前にストロボ発光が終了し残光が残らないように制御する必要がある。その上、ストロボ発光タイミングの制限が厳しく制御も複雑となる。
【0011】
また、上記従来技術では、動画記録を行っているカメラ本体によるストロボ発光が動画記録用フレームに記録されないようにできるものの、他のカメラによるストロボ発光については動画記録用フレームと同期できないため、再生画像にストロボ光が写ってしまう。
【0012】
本発明の目的は、動画撮影中に被写体に静止画撮影用のストロボ光が照射された場合でも、記録した動画像の再生時にストロボ光によるちらつきが生じないようにすると同時に、再生画像が滑らかで自然な動画像とする撮像装置および方法を提供することにある。
【0013】
さらに、ストロボ発光タイミングの制御を容易にし、また他のカメラによるストロボ発光に対しても上記と同様の効果を得られるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、請求項1記載の撮像装置は、動画および静止画の撮影が可能な撮像装置において、動画記録用の第1の撮像時間間隔よりも短い第2の撮像時間間隔で撮像することが可能な撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像を動画として記録媒体に記録する動画記録手段と、被写体へのストロボ発光を検出するストロボ発光検出手段とを備え、前記動画記録手段は、前記ストロボ発光検出手段がストロボ発光を検出した場合、前記撮像手段が撮像した画像のうち、ストロボ光が照射されていない被写体の画像を記録することを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項6記載の撮像装置は、動画および静止画の撮影並びに再生が可能な撮像装置において、動画記録用の第1の撮像時間間隔よりも短い第2の撮像時間間隔で撮像することが可能な撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像を、前記第1の撮像時間間隔で第1の動画記録方式により第1の動画像としてまた前記第2の撮像時間間隔で第2の動画記録方式により第2の動画像として、記録媒体に記録することが可能な動画記録手段と、前記記録された第1の動画像と第2の動画像の時間的な同期を行うための同期情報を記録媒体に記録する同期情報記録手段と、被写体へのストロボ発光を検出するストロボ発光検出手段と、前記第1の動画像および前記第2の動画像の少なくとも一方を再生することが可能な動画再生手段とを備え、前記動画記録手段は、前記ストロボ発光検出手段がストロボ光を検出した場合、前記第1の動画記録方式および前記第2の動画記録方式の両方または第2の動画記録方式のみで動画像の記録を行い、前記動画再生手段は、記録された動画像のうちストロボ光が照射されていない被写体の動画像を選択して、前記同期情報記録手段により記録された同期情報を用いて前記第1の動画記録方式および前記第2の動画記録方式で記録された動画像を連続した動画として再生することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明によれば、動画撮影中に被写体に静止画撮影用のストロボ光が照射された場合でも、記録した動画像の再生時にストロボ光によるちらつきが生じないようにすると同時に、再生画像を滑らかで自然な動画像とすることができる。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、通常のフレームレートに近い撮像時間間隔の動画を記録、再生できるため、再生画像をさらに滑らかで自然な動画像とすることができる。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、ストロボ光が照射される以前に撮像されて記憶された画像とストロボ光が照射された後に撮像されて記憶された画像からストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択することができ、画像の選択が容易になる。同時に、通常のフレームレートのタイミングにより近い画像を選択できることから再生画像を滑らかで自然な動画像とすることができる。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、ストロボ光が照射されていない被写体の場合は通常のフレームレートで撮像素子を駆動するので、撮像素子の駆動に伴う撮像装置の電力消費を抑制することができる。
【0020】
請求項5記載の発明によれば、動画撮影を行う撮像装置本体がストロボ光を発光する場合、実際にストロボ発光が行われる前にストロボ発光が行われることを検知でき、予め通常のフレームレートより短い時間間隔での撮像および画像の一時記憶を開始できる。その結果、ストロボ光が照射される直前の画像も含めて通常のフレームレートのタイミングに近い撮像時間間隔の動画を選択でき、再生画像をさらに滑らかで自然な動画像とすることができる。
【0021】
請求項6記載の発明によれば、ストロボ発光タイミングと動画の撮像タイミングが同期している必要がないことから、ストロボ発光タイミングの制御が容易であり、また他のカメラによるストロボ発光に対しても請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0022】
請求項7記載の発明によれば、通常のフレームレートに近い撮像時間間隔の動画を再生できるため、再生画像をより滑らかで自然な動画像とすることができる。
【0023】
請求項8記載の発明によれば、ストロボ発光前に撮像された画像とストロボ発光後に撮像された画像とを通常のフレームレートより短い時間間隔で記録し、再生時はこれらの画像の中からストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択することができる。その結果、画像の選択が容易になると同時に、通常のフレームレートのタイミングにより近い画像を選択できることから再生画像を滑らかで自然な動画像とすることができる。
【0024】
請求項9記載の発明によれば、ストロボ光が照射されていない被写体の場合は通常のフレームレートで撮像素子を駆動するので、撮像素子の駆動に伴う撮像装置の電力消費を抑制することができる。
【0025】
請求項10記載の発明によれば、動画撮影を行う撮像装置本体がストロボ光を発光する場合、ストロボ発光前に、ストロボ発光が行われることを検知できるので、予め通常のフレームレートより短い時間間隔で撮像および動画像の記録を行うことができる。その結果、再生時にはストロボ光が照射される直前の画像も含めて通常のフレームレートのタイミングに近い撮像時間間隔の動画を選択でき、再生画像をさらに滑らかで自然な動画像とすることができる。
【0026】
請求項11記載の発明によれば、動画撮影中に静止画を同時に撮影できると共に、静止画像としてはストロボ光が照射されている画像が記録されるので、暗い被写体を撮像した場合も十分な光量の静止画を記録することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成を示す図である。
【0029】
図1において、101は固定の第1群レンズ、102は変倍を行う変倍レンズ、103は絞り、104は固定の第2群レンズである。105は変倍に伴う焦点面の移動を補正する機能とピント合わせの機能を兼ね備えたフォーカスコンペレンズ(以下、「フォーカスレンズ」と呼ぶ)である。106は撮像素子であり、CCDやCMOSなどが用いられるが、特にCMOSセンサは撮像信号の高速読み出しが容易であり、本発明における撮像素子の高速駆動により適している。撮像素子106は、タイミング信号発生部113によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで駆動され、撮像信号を出力する。
【0030】
107は撮像素子106の撮像信号出力をサンプリングし、ゲイン調整するサンプリング・AGC部である。108は映像信号処理回路で、サンプリング・AGC部107からの出力信号を後述の動画記録・再生部115、静止画記録・再生部116に対応した信号に処理する。また、映像信号処理回路108は、動画記録・再生部115、静止画記録・再生部116で再生された動画像・静止画像の処理も行う。また、映像信号処理回路108にはメモリ回路121が接続されており、メモリ回路121は、撮像した画像を一時的に記憶することが可能である。
【0031】
115は動画の記録処理と再生処理を行う動画記録・再生部である。動画記録・再生部115は、不図示の不揮発性の記録媒体である磁気テープ、光ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどに動画を記録し、また当該記録媒体に記録された動画の再生処理を行う。116は静止画記録・再生部であり、動画記録・再生部と同様に不揮発性の記録媒体に静止画を記録し、また記録媒体に記録された静止画の再生を行う。なお、動画と静止画を同じ記録媒体に記録する構成とすることもできる。この場合は動画記録・再生部115と静止画記録・再生部116は共通とすることができる。
【0032】
114は撮像装置の動作全般を統括的に制御するシステム制御部であり、1つまたは複数のマイクロコンピュータで構成されている。110は変倍レンズ102を移動させるための駆動源であるモータ、111はフォーカスレンズ105を移動させるための駆動源であるモータ、112は絞り103の駆動源であるモータやIGメータである。それぞれがシステム制御部114からの制御信号により変倍レンズ102、フォーカスレンズ105、絞り103を駆動する。
【0033】
109は表示装置である。表示装置109は、映像信号処理回路108の出力信号が表示され、撮影者が画像をモニタするために用いられる。また、表示装置109は、動画記録・再生部115と静止画記録・再生部116にて再生された動画像・静止画像の表示にも用いられる。117は動画記録スイッチ、118はレリーズスイッチ(静止画撮影指示手段)であり、これらは、撮影者が動画撮影、静止画撮影を行うときに操作される。システム制御部114は、撮影者による動画記録スイッチ117、レリーズスイッチ118への操作に応じて、動画・静止画撮影処理を行う。
【0034】
119はストロボ120を制御するストロボ制御部である。ストロボ120は被写体の光量不足が検出された場合や撮影者によってストロボ発光が指示された場合に、被写体に対しストロボ光を照射する。
【0035】
次に、通常のフレームレートより短い時間間隔で動画像を撮像し、ストロボ光が照射された場合はストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択して動画像として記録する撮像方法について説明する。
【0036】
図2は、第1の実施形態における撮像装置の撮像素子106による動画の記録方法を示す概念図である。
【0037】
動画撮影中は、図2に示すように、タイミング信号発生部113により発生したタイミング信号の周期で、撮像素子106の受光とサンプリング・AGC部107へのデータ転送が周期的に行われるように、撮像素子106が駆動される。ここでタイミング信号発生部113は、通常の動画記録用のフレームレートである1/60秒の4倍の周期で撮像素子106を駆動するようにタイミング信号を発生している。但し、動画を1/60秒のフレームレートで記録すればよいので、動画記録用画像としては、図示の1、1a、1bのタイミングで撮像された画像のみを用いて記録を行っている。なお、ここでは動画のフレームレートの4倍の周期で撮像素子106を駆動しているが、通常のフレームレートより短い撮像時間間隔であればこれに限ったものではない。また、1フレーム分の画像では露光時間が短く画像の明るさが不足する場合には、例えば、1と2のタイミングで撮像された2つの画像を加算して記録したり、さらに画像信号のゲインを変化させて適正な明るさの画像に変換してから記録してもよい。
【0038】
図3は、動画撮影中にストロボ発光が検出された場合の撮像素子106による動画および静止画の記録方法の一例を示す概念図である。
【0039】
図3に示す期間にストロボ発光が行われた場合、通常の動画記録のタイミングである1aで撮像された画像にはストロボ光が写ってしまうため、そのまま記録すると再生画像にストロボ光によるちらつきが現れてしまう。そこで、本実施形態では、ストロボ発光が4および1aの撮像時に行われたことを検出すると、1aのタイミングに最も近くかつストロボ発光がされていない2aのタイミングで撮像された画像を動画記録用として用いる。2aの撮像タイミングは、通常の動画記録の撮像タイミングとは1/4フレーム分しかずれていないため、再生される画像の不連続は目立たず滑らかで自然な動画像が再生できる。
【0040】
ストロボ発光の検出については、動画撮影を行っている撮像装置本体でストロボ発光を行った場合は、例えば、システム制御手段114がストロボ制御部119によるタイミング情報を用いて検出する。一方、他のカメラによるストロボ発光の場合には、例えば、システム制御部114により、撮像素子106で撮像された画像の明るさの変化を用いてストロボ発光を検出することができる。
【0041】
なお、動画撮影を行っている撮像装置本体で静止画撮影を行った場合は、ストロボ発光期間中である4のタイミングで撮像された画像と1aのタイミングで撮像された画像のいずれか、または両方の画像の加算したものを用いて静止画記録を行う。画像信号のゲインを変化させて適正な明るさの画像に変換してから記録してもよいのは動画像の場合と同様である。
【0042】
図4は、動画撮影中にストロボ発光が検出された場合の撮像素子106による動画および静止画の記録方法の他の例を示す概念図である。
【0043】
図4に示す期間にストロボ発光が行われた場合、通常の動画記録のタイミングに最も近いのは4のタイミングで撮像された画像である。この画像はストロボ発光の検出以前に撮像された画像なので、ストロボ発光を検出した時点では既に1aのタイミングで撮像が開始されている。しかしながら、予めメモリ回路121に直前の1画面乃至複数画面分の画像を一時記憶しておくことで、ストロボ発光を検出した場合に4のタイミングで撮像された画像を選択して記録することができる。このように、メモリ回路121に直前の画像を一時記憶しておくことで、ストロボ発光検出以前の画像を含めて通常の動画記録のタイミングに最も近い画像を選択し記録することができる。この結果、再生される画像を滑らかで自然な動画像とすることが可能となる。
【0044】
図5は、本発明の第1の実施形態における動画・静止画記録の動作処理を示すフローチャートである。本処理は、システム制御部114で実行される。
【0045】
まず、ステップS501では、システム制御部114は、撮像素子106から画像を取得する。次に、ステップS502では、システム制御部114は、ストロボ発光が検出された場合に動画記録用画像として使用するために、ステップS501で取得した画像データをメモリ回路121に記憶する。次に、ステップS503では、システム制御部114は、動画撮影中であるかどうかを判定する。
【0046】
ステップS503で動画撮影中と判定された場合はステップS504に進み、システム制御部114は、レリーズスイッチがONされて静止画撮影が撮影者より指示されているかどうかを判定する。レリーズスイッチONの場合はステップS505に進み、静止画撮影においてストロボを発光するかどうかを判定する。被写体の光量が不足していたり、撮影者によってストロボ発光が指示されている場合など、システム制御部114がストロボ発光が必要と判定した場合にはステップS506に進んでストロボ発光を行う。一方、ストロボ発光が不要と判定した場合はステップS508に進む。
【0047】
ストロボが発光されると、システム制御部114は、ストロボ光が被写体に照射されていない画像のうち、通常の動画記録のタイミングに最も近いタイミングで撮像された画像を選択し(ステップS507)、動画として記録する(ステップS508)。次に、ステップS509では、システム制御部114は、ストロボ光が被写体に照射されている画像から静止画記録用の画像を選択し、静止画として記録して(ステップS510)、ステップS501に戻る。
【0048】
一方、ステップS504でレリーズスイッチがOFFであった場合はステップS511に進み、システム制御部114は、撮像された画像の明るさの変化などにより被写体にストロボが照射されているかどうかを判定する。システム制御部114は、ストロボ光が照射されていないと判定した場合はステップS513に進む。一方、システム制御部114は、ストロボ光が照射されていると判定した場合は、ステップS507と同様に動画記録用の画像を選択し(ステップS512)、動画記録を行い(ステップS513)、ステップS501に戻る。
【0049】
システム制御部114は、ステップS503で動画撮影中でないと判定した場合はステップS514に進み、レリーズスイッチがONかどうかを判定する。システム制御部114は、ONではないと判定した場合はステップS501に戻り、ONであると判定した場合はステップS515に進む。ステップS515からステップS518までの処理は、動画記録用画像選択および動画記録を行わない点を除いてステップS505からステップS510までの処理と同様であるので説明は省略する。
【0050】
上記実施形態によれば、動画記録用の通常のフレームレート(第1の撮像時間間隔)より短い時間間隔(第2の撮像時間間隔)で被写体を撮影する。そして、被写体にストロボ光が照射されたことを検出した場合、撮像した画像のうち、ストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択して動画像として記録する。これにより、通常のフレームレートより短い時間間隔で動画像を撮像し、ストロボ光が照射された場合はストロボ光の照射開始の直前、もしくは照射が完了した直後の画像を動画像として記録することができる。その結果、再生画像にストロボ光によるちらつきが生じないようにすると同時に、動画の不連続期間を通常のフレームレートの周期より短かくできるので、再生画像を滑らかで自然な動画像とすることができる。
【0051】
また、通常のフレームレートより短い時間間隔で撮像した画像からストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択すればよいので、ストロボ発光タイミングを動画の撮像タイミングと同期する必要がなく、ストロボ発光タイミングの制御が容易となる。その上、他のカメラによるストロボ発光に対しても上記と同様の効果を得ることができる。
【0052】
なお、動画像記録用に選択する画像は必ずしも1画面分でなくともよく、1画面分の露光時間では被写体の明るさが不十分である場合に、複数の画像を選択しそれらの画像を加算することで十分な明るさの画像を生成し記録してもよい。
【0053】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る撮像装置について説明する。本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置は、その構成(図1)が上記第1の実施の形態に係る撮像装置と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
【0054】
上記第1の実施形態の撮像装置は、動画記録中に常に通常のフレームレート(第1の撮像時間間隔)より短い時間間隔(第2の撮像時間間隔)で動画像を撮像する。これに対して、第2の実施形態における撮像装置は、被写体にストロボ光が照射されたことを検出した場合にのみ通常のフレームレートより短い時間間隔で撮像を行い、それ以外の場合は通常のフレームレートの間隔で撮像を行う点が異なる。
【0055】
図6、図7および図8は、第2の実施形態における動画撮影中の撮像素子106の動画および静止画の記録方法の一例を示す概念図である。
【0056】
被写体にストロボ光が照射されていない場合は、図6のように、通常のフレームレートである1/60秒の周期で撮像素子106が駆動される。このように通常は低い周期の通常のフレームレートで撮像素子を駆動することで、撮像素子106の駆動に伴う撮像装置の電力消費を抑制し、連続撮影時間を長くすることができ、またバッテリーが小型化でき、携帯性を向上させることができる。
【0057】
一方、ストロボ光が被写体に照射される場合は、図7のように、通常のフレームレートより短い時間間隔で撮像素子106が駆動され、動画像が記録される。ここで動画撮影を行っている撮像装置本体でストロボ発光を行う場合は、予めストロボ発光のタイミングがわかっていることから、図7に示すようにストロボ発光のタイミングよりも前から短い時間間隔の撮像を開始する。そして、メモリ回路121に撮像された画像を一時的に記憶させておく。そして、ストロボが発光された後、記憶されている画像を含めて通常の動画記録のタイミングに最も近い画像(図7における4のタイミングで記録された画像)を選択して動画として記録する。あわせて、ストロボ発光期間中である1aの画像と2aの画像のいずれか、または両方の画像の加算した画像を用いて静止画記録を行う。なお、図7では、ストロボ発光のタイミングに対し動画フレームレートの1周期分前から短い時間間隔の撮像を開始しているが、ストロボ発光より前のタイミングであれば撮像開始のタイミングはこれに限らずともよい。
【0058】
他のカメラによるストロボ発光の場合には、ストロボ発光のタイミングが不明なため、図8のようにストロボ発光を検出した後に、通常のフレームレートより短い時間間隔で撮像素子106が駆動される。この場合は、図7における4のタイミングで撮像された画像は記録されていないため、通常の動画記録のタイミングに最も近い画像として3aのタイミングで記録された画像を選択し記録する。3aの撮像タイミングで記録された画像は、動画記録のタイミングに対して1/2フレーム分ずれているため、再生される画像の滑らかさは劣るが、上記従来技術のように1フレーム分欠落する場合に比べると、より滑らかな画像を再生することができる。
【0059】
上記実施形態によれば、被写体にストロボ光が照射されたことが検出された場合にのみ通常のフレームレートより短い時間間隔で撮像を行い、それ以外の場合は通常のフレームレートの間隔で撮像を行う。これにより、撮像装置の消費電力を削減し撮影時間の延長、撮像装置の携帯性の向上を図ることができる。動画撮影を行っている撮像装置本体でストロボ発光を行う場合の効果は、上記第1の実施形態における効果と同等であり、他のカメラによるストロボ発光の場合は再生画像の滑らかさがやや劣るものの、従来技術と比較するとより滑らかな画像を再生することができる。
【0060】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る撮像装置について説明する。本発明の第3の実施の形態に係る撮像装置は、その構成(図1)が上記第1の実施の形態に係る撮像装置と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
【0061】
上記第1及び第2の実施形態の撮像装置は、動画記録時にストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択して記録する。これに対して、第3の実施形態における撮像装置は、動画記録時は画像の選択を行わず撮像した画像をそのまま記録し、記録した画像の再生時にストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択して再生する点が異なる。
【0062】
図9、図10および図11は、第3の実施形態における動画撮影中の撮像素子106の動画および静止画の記録方法の一例を示す概念図である。
【0063】
被写体にストロボ光が照射されていない場合は、図9のように、動画は通常のフレームレートで第1の動画記録方式により第1の動画像データ(動画記録1)として記録される。このように通常は低い周期の通常のフレームレートで画像の記録を行う理由は、常に通常のフレームレートより短い時間間隔の動画を常に記録すると、記録媒体に記録する動画データ量が多くなり、記録媒体に記録できる時間が短くなってしまうためである。
【0064】
一方、ストロボ光が被写体に照射される場合は、図10および図11のように、動画は通常のフレームレートより短い時間間隔で第2の動画記録方式により第2の動画像データ(動画記録2)として記録される。ここで第2の動画像データの記録中は、第1の動画像データの記録を継続してもよいし、中断してもよい。また、動画撮影を行っている撮像装置本体でストロボ発光および静止画撮影を行なう場合は、第1の実施形態、第2の実施形態と同様の方法により静止画記録もあわせて行う。
【0065】
動画撮影中に撮像装置本体でストロボ発光を行う場合、図10に示すように、予めストロボ発光のタイミングがわかっていることから、ストロボ発光のタイミングよりも前から短い時間間隔の撮像および記録を開始する。
【0066】
一方、動画撮影中に他のカメラによるストロボ発光が検出された場合、図11に示すように、ストロボ発光のタイミングはわかっていないが、メモリ回路121に直前に撮像された画像を常に保持しておくようにしておく。そして、図11の1aのタイミングでストロボ発光が検出された場合にメモリ回路121から直前の画像(図11の1から4)を読み出して第2の動画像データとして記録する。このようにすることで、再生時にはストロボ発光検出以前の画像を含めて通常の動画記録のタイミングに最も近い画像を選択し再生を行うことができる。
【0067】
なお、図10および図11では、ストロボ発光のタイミングに対し動画フレームレートの1周期分前から第2の動画像データの記録を開始しているが、ストロボ発光より前のタイミングであれば記録開始のタイミングはこれに限らずともよい。
【0068】
記録された動画の再生時には、第1の動画像データと第2の動画像データの同期が行えるようにしておく必要がある。そこで、まず動画記録時において、第1の動画像データと第2の動画像データが同時に撮像された動画像であることが識別できるように、双方の動画像データに共通のID情報を生成し、それぞれの動画像データに付加して記録する。加えて、再生時に第1の動画像データと第2の動画像データの時間的な同期が行えるように、第1の動画像データのどの時刻で第2の動画像データが記録されたかが判別できる同期情報(タイムコードなど)もあわせて記録する(同期情報記録手段)。
【0069】
記録された動画の再生時には、第1の動画像データと第2の動画像データを、記録された同期情報に基づいて撮像タイミングを判別する。そして、ストロボ光が照射されたシーンの再生時には第2の動画像データにおいてストロボ光が照射されていない被写体の画像のうち、通常の動画記録のタイミングに最も近い画像を選択して再生を行う(動画再生手段)。画像の選択の方法については第2の実施形態と共通であるので説明は省略する。
【0070】
本実施形態によれば、動画記録時にストロボ光が被写体に照射された場合には通常のフレームレートより短い時間間隔で第2の動画像データとして記録する。そして、再生時に第2の動画像データにおいてストロボ光が照射されていない被写体の画像のうち、通常の動画記録のタイミングに最も近い画像を選択して再生を行う。これにより、ストロボ光が照射された場合は通常のフレームレートより短い時間間隔で撮像した動画像を記録し、再生時にはストロボ光の照射開始の直前、もしくは照射が完了した直後の画像を動画像として選択して再生することができる。その結果、再生画像にストロボ光によるちらつきが生じないようにすると同時に、再生画像を滑らかで自然な動画像とすることができる。
【0071】
また再生時に通常のフレームレートより短い時間間隔で撮像した画像からストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択するので、撮影時のストロボ発光タイミングを動画の撮像タイミングと同期する必要がなく、ストロボ発光タイミングの制御が容易となる。その上、他のカメラによるストロボ発光に対しても上記と同様の効果を得ることができる。ストロボ光が照射された場合は、撮像時間間隔が異なる複数の動画像が記録されるが、記録された同期情報を用いて再生時にこれら複数の動画像を連続した動画像として再生すればよい。
【0072】
なお、動画再生時に選択する画像は必ずしも1画面分でなくともよく、1画面分の画像では被写体の明るさが不十分である場合に、複数の画像を選択しそれらの画像を加算することで十分な明るさの画像を生成し再生してもよい。
【0073】
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係る撮像装置について説明する。本発明の第4の実施の形態に係る撮像装置は、その構成(図1)が上記第1の実施の形態に係る撮像装置と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
【0074】
第4の実施形態における撮像装置では、第3の実施形態と同様に、記録した画像の再生時にストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択して再生する。これに加えて、第2の実施形態と同様に、被写体にストロボ光が照射されたことが検出された場合にのみ通常のフレームレートより短い時間間隔で撮像を行い、それ以外の場合は通常のフレームレートの間隔で撮像を行う。これにより、第3の実施形態における撮像装置に比べて、撮像素子の駆動に伴う撮像装置の電力消費を抑制し、連続撮影時間を長くでき、またバッテリーが小型化でき携帯性を向上させることができる。
【0075】
図12、図13および図14は、第4の実施形態における動画撮影中の撮像素子106の動画および静止画の記録方法の一例を示す概念図である。
【0076】
被写体にストロボ光が照射されていない場合は、図12のように、通常のフレームレートである1/60秒の周期で撮像素子106が駆動されると共に、撮像した画像が通常のフレームレートの動画記録方式で第1の動画像データとして記録される。
【0077】
一方、ストロボ光が被写体に照射される場合は、図13および図14のように、通常のフレームレートより短い時間間隔で動画像が撮像されると共に、撮像した画像が第2の動画像データとして記録される。
【0078】
動画撮影中の撮像装置本体でストロボ発光を行う場合、図13に示すように、予めストロボ発光のタイミングがわかっていることから、ストロボ発光のタイミングよりも前から短い時間間隔の撮像および記録が開始される。
【0079】
一方、動画撮影中に他のカメラによるストロボ発光が検出された場合、図14に示すように、ストロボ発光のタイミングはわかっていないため、図14の1aのタイミングでストロボ発光が検出された後に短い時間間隔の撮像および記録が開始される。したがって、再生時には通常の動画記録のタイミングに最も近い画像として3aの画像を選択し再生することになり、再生される画像の滑らかさは劣るが、従来技術に比べるとより滑らかな画像を再生することができる点は第2の実施形態と同様である。
【0080】
第1の動画像データと第2の動画像データの同期情報の記録および再生時の処理については第3の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0081】
本実施形態によれば、再生時にストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択して再生を行う点が異なるものの、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0082】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードおよび該プログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0083】
また、プログラムコードを供給するための記録媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0084】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0085】
さらに、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態における撮像装置の撮像素子による動画の記録方法を示す概念図である。
【図3】動画撮影中にストロボ発光が検出された場合の撮像素子による動画および静止画の記録方法の一例を示す概念図である。
【図4】動画撮影中にストロボ発光が検出された場合の撮像素子による動画および静止画の記録方法の他の例を示す概念図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における動画・静止画記録の動作処理を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態における撮像装置の撮像素子による動画の記録方法を示す概念図である。
【図7】動画撮影中に撮像装置本体でストロボ発光を行う場合の撮像素子による動画および静止画の記録方法の一例を示す概念図である。
【図8】動画撮影中に他のカメラによるストロボ発光を検出した場合の撮像素子による動画および静止画の記録方法に一例を示す概念図である。
【図9】本発明の第3の実施形態における撮像装置の撮像素子による動画の記録方法を示す概念図である。
【図10】動画撮影中に撮像装置本体でストロボ発光を行う場合の撮像素子による動画および静止画の記録方法の一例を示す概念図である。
【図11】動画撮影中に他のカメラによるストロボ発光が検出された場合の撮像素子106による動画および静止画の記録方法の一例を示す概念図である。
【図12】本発明の第4の実施形態における撮像装置の撮像素子による動画の記録方法を示す概念図である。
【図13】動画撮影中に撮像装置本体でストロボ発光を行う場合の撮像素子による動画および静止画の記録方法の一例を示す概念図である。
【図14】動画撮影中に他のカメラによるストロボ発光が検出された場合の撮像素子による動画の記録方法の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
【0087】
101 固定の第1群レンズ
105 フォーカスコンペレンズ
106 撮像素子
108 映像信号処理回路
109 表示装置
113 タイミング信号発生部
114 システム制御部
115 動画記録・再生部
116 静止画記録・再生部
119 ストロボ制御部
120 ストロボ
121 メモリ回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画および静止画の撮影が可能な撮像装置において、
動画記録用の第1の撮像時間間隔よりも短い第2の撮像時間間隔で撮像することが可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像を動画像として記録媒体に記録する動画記録手段と、
被写体へのストロボ発光を検出するストロボ発光検出手段とを備え、
前記動画記録手段は、前記ストロボ発光検出手段がストロボ発光を検出した場合、前記撮像手段が撮像した画像のうち、ストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択して動画像として記録することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記動画記録手段は、前記ストロボ発光検出手段がストロボ発光を検出した場合、ストロボ光が照射されていない被写体の画像のうち、前記第1の撮像時間間隔での撮像タイミングに最も近いタイミングの画像を選択して動画像として記録することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記撮像手段により撮像された画像の少なくとも一つを一時的に記憶する記憶手段をさらに備え、
前記動画記録手段は、前記撮像手段が撮像した画像または前記記憶手段に記憶された画像のうち、ストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択して動画像として記録することを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記撮像手段による撮像時間間隔を制御する制御手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記ストロボ発光検出手段がストロボ発光を検出したときは、前記撮像手段が前記第2の撮像時間間隔で撮像を行い、それ以外の場合は前記第1の撮像時間間隔で撮像を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
ストロボ発光を行うストロボ発光手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記第2の撮像時間間隔での撮像タイミングのうち、前記ストロボ発光手段がストロボ発光を行うタイミングよりも少なくとも前記第1の撮像時間間隔の1周期分前から前記第2の撮像時間間隔で撮像を行うように制御することを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
【請求項6】
動画および静止画の撮影並びに再生が可能な撮像装置において、
動画記録用の第1の撮像時間間隔よりも短い第2の撮像時間間隔で撮像することが可能な撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像を、前記第1の撮像時間間隔で第1の動画記録方式により第1の動画像としてまた前記第2の撮像時間間隔で第2の動画記録方式により第2の動画像として、記録媒体に記録することが可能な動画記録手段と、
前記記録された第1の動画像と第2の動画像の時間的な同期を行うための同期情報を記録媒体に記録する同期情報記録手段と、
被写体へのストロボ発光を検出するストロボ発光検出手段と、
前記第1の動画像および前記第2の動画像の少なくとも一方を再生することが可能な動画再生手段とを備え、
前記動画記録手段は、前記ストロボ発光検出手段がストロボ光を検出した場合、前記第1の動画記録方式および前記第2の動画記録方式の両方または第2の動画記録方式のみで動画像の記録を行い、
前記動画再生手段は、記録された動画像のうちストロボ光が照射されていない被写体の動画像を選択して、前記同期情報記録手段により記録された同期情報を用いて前記第1の動画記録方式および前記第2の動画記録方式で記録された動画像を連続した動画として再生することを特徴とする撮像装置。
【請求項7】
前記動画再生手段は、ストロボ光が照射されていない被写体の画像のうち、前記第1の撮像時間間隔での撮像タイミングに最も近いタイミングの画像を選択することを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
【請求項8】
前記撮像手段により撮像された画像の少なくとも一つを一時的に記憶する記憶手段をさらに備え、
前記動画記録手段は、前記ストロボ発光検出手段がストロボ発光を検出した場合には、前記撮像手段が撮像した画像に加えて前記記憶手段に記憶された画像のうちの少なくとも1つを、前記第1の動画記録方式と第2の動画記録方式の両方または第2の動画記録方式のみで記録することを特徴とする請求項6または7記載の撮像装置。
【請求項9】
前記撮像手段による撮像時間間隔を制御する制御手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記ストロボ発光検出手段がストロボ発光を検出したときは、前記撮像手段が前記第2の撮像時間間隔で撮像を行い、それ以外の場合は前記第1の撮像時間間隔で撮像を行うように制御することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項10】
ストロボ発光を行うストロボ発光手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記第2の撮像時間間隔での撮像タイミングのうち、前記ストロボ発光手段がストロボ発光を行うタイミングよりも少なくとも前記第1の撮像時間間隔の1周期分前から前記第2の撮像時間間隔で撮像を行うように制御すると共に、
前記動画記録手段は、前記第1の動画記録方式と前記第2の動画記録方式の両方または第2の動画記録方式のみで動画像の記録を行うことを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
【請求項11】
前記撮像手段により撮像された画像を静止画像として記録媒体に記録する静止画記録手段と、
撮影者が静止画撮影を指示する静止画撮影指示手段とをさらに備え、
撮影者が静止画撮影を指示したとき、前記ストロボ発光検出手段がストロボ発光を検出した場合、前記静止画記録手段は、前記撮像手段が撮像した画像のうち、ストロボ光が照射されている画像を選択して静止画像として記録することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項12】
動画および静止画の撮影が可能な撮像装置の撮像方法において、
動画記録用の第1の撮像時間間隔よりも短い第2の撮像時間間隔で撮像することが可能な撮像工程と、
前記撮像工程にて撮像された画像を動画像として記録媒体に記録する動画記録工程と、
被写体へのストロボ発光を検出するストロボ発光検出工程とを備え、
前記動画記録工程は、前記ストロボ発光が検出された場合、撮像された画像のうち、ストロボ光が照射されていない被写体の画像を選択して動画像として記録することを特徴とする撮像方法。
【請求項13】
動画および静止画の撮影並びに再生が可能な撮像装置の撮像方法において、
動画記録用の第1の撮像時間間隔よりも短い第2の撮像時間間隔で撮像することが可能な撮像工程と、
前記撮像工程にて撮像された画像を、前記第1の撮像時間間隔で第1の動画記録方式により第1の動画像としてまた前記第2の撮像時間間隔で第2の動画記録方式により第2の動画像として、記録媒体に記録することが可能な動画記録工程と、
前記記録された第1の動画像と第2の動画像の時間的な同期を行うための同期情報を記録媒体に記録する同期情報記録工程と、
被写体へのストロボ発光を検出するストロボ発光検出工程と、
前記第1の動画像および前記第2の動画像の少なくとも一方を再生することが可能な動画再生工程とを備え、
前記動画記録工程は、前記ストロボ光が検出された場合、前記第1の動画記録方式および前記第2の動画記録方式の両方または第2の動画記録方式のみで動画像の記録を行い、
前記動画再生工程は、記録された動画像のうちストロボ光が照射されていない被写体の動画像を選択して、前記記録された同期情報を用いて前記第1の動画記録方式および前記第2の動画記録方式で記録された動画像を連続した動画として再生することを特徴とする撮像方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−11145(P2010−11145A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−168785(P2008−168785)
【出願日】平成20年6月27日(2008.6.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】