撮像装置及び撮像装置の制御方法
【課題】細かいタッチ操作ができないと想定される撮影モードになった際に、タッチ可能範囲の大きさを通常時よりも大きく表示できるようにする。
【解決手段】複数のシーン別の撮影モードから一つ選ぶモード選択手段、現在のモードを判定する手段、現在のモードが特定の撮影モードだと判定したら、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲を他のモードの際より広く設定するように制御する制御手段を設け、ユーザがグローブを使用して撮影することが想定される水中モードやスノーモードになった場合には、タッチ可能範囲が大きく設定できるようにして、グローブを使用していても確実なタッチが実現できるようにする。
【解決手段】複数のシーン別の撮影モードから一つ選ぶモード選択手段、現在のモードを判定する手段、現在のモードが特定の撮影モードだと判定したら、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲を他のモードの際より広く設定するように制御する制御手段を設け、ユーザがグローブを使用して撮影することが想定される水中モードやスノーモードになった場合には、タッチ可能範囲が大きく設定できるようにして、グローブを使用していても確実なタッチが実現できるようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置及び撮像装置の制御方法に関し、特に、タッチパネルを備える撮像装置に用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、ATM機器や撮像装置などの電子機器に、表示ディスプレイパネルとデータ入力パネルとを共用できるタッチパネルを備えるものが多くなってきた。電子機器の制御項目の多様化により、タッチパネル上のメニューアイコンは一度に多くのメニューを表示するために小さくなりつつある。しかし、タッチパネルを備えた撮像装置の場合、寒冷下での撮影時等のように、グローブを使用して操作するような状況では、タッチアイコンが押しにくいという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するために、タッチパネル上に表示する特定のコマンドを出力する表示要素の大きさを変更する技術が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1で提案されている技術は、全表示要素を表示した状態で特定の表示要素を選択する。そして、その表示要素の周辺部のみをタッチパネル上に拡大表示し、この拡大表示ウインドウを上下左右へ移動させて他の表示要素の拡大表示を可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−185265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1で提案されている技術は、そもそもグローブを使用する状況では拡大表示を行うために特定の表示要素を選択すること自体が困難であった。
本発明は前述の問題点に鑑み、細かいタッチ操作ができないと想定される撮影モードになった際に、タッチ可能範囲の大きさを通常時よりも大きく表示できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の撮像装置は、表示部と、前記表示部の画面上に配置されたタッチパネルと、撮影するための撮像部と、複数のシーン別の撮影モードから一つ選ぶモード選択手段と、現在のモードを判定する判定手段とを備えた撮像装置であって、前記判定手段により現在のモードが特定の撮影モードだと判定したら、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲を他のモードの場合よりも広く設定するように制御する制御手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、細かいタッチ操作ができないと想定される撮影モードになった際に、タッチ可能範囲の大きさを大きく表示するようにしたので、細かいタッチ操作ができない状況で使用する撮影モードにおいても確実なタッチ操作を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態を示し、撮像装置の外観図である。
【図2】実施形態の撮像装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態の撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】撮影モードが人物の時の撮影メニューの表示例を示す図である。
【図5】撮影モードが水中に変更になった時の問い合わせの表示例を示す図である。
【図6】撮影モードが水中の時の撮影メニューの表示例を示す図である。
【図7】第2の実施形態の撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】撮影モードが水中に変更になった時の問い合わせの表示例を示す図である。
【図9】撮影モードが水中の時の撮影メニューの表示例を示す図である。
【図10】第3の実施形態の撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】第3の実施形態を示し、撮影モード変更時の表示例を示す図である。
【図12】第3の実施形態を示し、撮影モードが水中時の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1の実施形態>
以下、図を用いて本発明の実施形態である撮像装置について説明する。
図1は、本実施形態の撮像装置の外観図である。図1に示すように、本実施形態のデジタルカメラ本体10にはモードダイヤル11とタッチパネル12を備えている。また、図示していない撮影レンズ部、撮像部、映像や音声などを記録再生する記録部、シャッターボタン等が具備されている。
【0010】
図2は、図1のデジタルカメラ本体10の機能構成例を説明するブロック図である。このデジタルカメラ本体10に備えられているタッチパネル12は、LCDや有機ELで構成される表示部13と、表示部13の画面上に配置されたタッチセンサー層からなるタッチスイッチ部14で構成されている。表示部13でタッチアイコンを表示し、タッチスイッチ部14でタッチされた場所の位置情報を制御部15に通信する。またモードダイヤル11からの信号も制御部15に入力され、撮影モード変更等の制御が行われる。
【0011】
一方、撮影レンズ部16から取り込まれた画像を撮像部17によって、映像データに変換する。映像データは制御部15に送られ、撮影モードに応じてホワイトバランスや色補正の画像処理が行われる。
【0012】
システムメモリ18は、主にROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリ素子とその周辺回路から構成されている。システムメモリ18のROMには、本実施形態によるタッチパネルに関するメインプログラムやそれに付随する種々のサブプログラムが記憶されている。
【0013】
同様に、表示メモリ19もROMやRAM等のメモリ素子とその周辺回路から構成された記憶回路である。ただし、表示メモリ19には、タッチパネル12に表示される各種のメニュー画面が画素データの形で記憶されている。表示制御部20は、制御部15からの指令に応じて、表示メモリ19に記憶されたメニュー画面を適宜選択して、これをタッチパネル12の表示部13に表示する。
【0014】
図3は、本実施形態の撮像装置の動作を示すフローチャートである。図3の処理は、システムメモリ18のROMに記録されたプログラムを、システムメモリ18のRAMに展開して実行することにより実現する。
【0015】
ユーザがデジタルカメラ本体10の電源を入れると、撮影準備(撮影モードの処理であり、撮影待機状態となる)が開始される(S301)。撮影準備が開始されると、撮像部17で撮像された画像を略リアルタイムで表示するスルー表示(ライブビュー表示)を行う。
【0016】
S302では、ユーザがモードダイヤル11を操作し、撮影モードが変更されたか否かを判定する。撮影モードが変更された場合はS303へ進み、変更されなかった場合はS304へ進む。S303では制御部15で撮影モードの変更を行い、再度S302に戻る。S304では、現在の撮影モードが水中モードまたはスノーモードであるか否かを判定する。現在の撮影モードが水中モードまたはスノーモードである場合はS305へ進み、撮影モードが水中モードまたはスノーモードでない場合はS306へ進む。S306では、ユーザが手にグローブを使用していない状態であると考えられるので、図4に示すように、タッチアイコンを通常サイズタッチアイコン40で表示する。
【0017】
S305においては、拡大表示しているか否かを判定を判定する。拡大表示している場合はS310に進み、拡大していない場合はS307に進む。S307では、撮影モードが水中モードまたはスノーモードであるため、ユーザが水中または雪山にいる状況が考えられる。水中や雪山ではユーザがグローブをしている可能性があり、細かい操作が困難になる。そのため、タッチアイコンが通常サイズでは押しにくいので、図5のようにユーザへタッチアイコンを拡大するか否かを問い合わせ表示を行う。
【0018】
S308では、S307で表示した問い合わせに対して変更されたか否かを判定する。タッチアイコンを大きくしない方を選択した場合では前述のS306へ進む。一方、タッチアイコンを大きくする方を選択した場合にはS309へ進み、図6のように通常サイズタッチアイコン40より大きい拡大タッチアイコン60で表示を行う。これにより、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲が他のモードの場合よりも広く設定される。
【0019】
タッチアイコンの表示を変更した後はS310に進み、ユーザが撮影メニューの設定を行う。その後、S311では、ユーザがデジタルカメラの電源を切り、撮影モードが終了されたか否かを判定する。撮影準備が終了しない場合はS302へ戻り、再度フローチャートに従って動作が行われる。撮影準備が終了した場合はフローチャートは終了となり、一連の処理が終了する。
【0020】
このように、細かい操作が困難な状況で使用されることが想定される撮影モードに切り替わると、タッチアイコンを大きくすることで、大雑把な操作でもユーザの意図したタッチアイコンをタッチできるようにした。すなわち、細かいタッチ操作ができない状況で使用する撮影モードにおいても確実なタッチ操作が実現できる。
【0021】
<第2の実施形態>
第2の実施形態において、デジタルカメラの外観図、ブロック図に関しては、第1の実施形態と同じなので、説明を省略する。
図7は、本実施形態の撮像装置の動作を説明するフローチャートである。図7の処理はシステムメモリ18のROMに記録されたプログラムを、システムメモリ18のRAMに展開して実行することにより実現する。
【0022】
ユーザがデジタルカメラの電源を入れると、撮影準備が開始される(S701)。撮影準備が開始されると、撮像部17で撮像された画像を略リアルタイムで表示するスルー表示(ライブビュー表示)を行う。
【0023】
S702では、ユーザがモードダイヤル11を操作してモード選択を行い、撮影モードが変更されたか否かを判定する。撮影モードが変更された場合はS703へ進み、変更されなかった場合はS704へ進む。S703では、制御部15で撮影モードの変更を行い、再度S702に戻る。S704では、現在の撮影モードが水中モードまたはスノーモードであるか否かを判定する。現在の撮影モードが水中モードまたはスノーモードでない場合はS706へ進み、撮影モードが水中モードまたはスノーモードである場合はS705へ進む。
【0024】
S706では、ユーザが手にグローブを使用していない状態であると考えられるので、図4に示すようにタッチアイコンを通常サイズタッチアイコン40で表示し、タッチ入力領域もタッチアイコンと同じサイズで設定する。
【0025】
S705において、拡大設定しているか否かを判定する。拡大設定している場合はS710に進み、拡大設定していない場合はS707に進む。S707では撮影モードが水中モードまたはスノーモードであるため、ユーザが水中または雪山にいる状況が考えられる。水中や雪山ではユーザがグローブをしている可能性があり、通常サイズのタッチアイコンと同じ範囲のタッチ入力領域では入力領域が小さく押しにくいので、図8のようにユーザへタッチ入力領域を拡大するか否かを問い合わせ表示を行う。
【0026】
S708では、S707で表示した問い合わせに対して変更されたか否かを判定する。タッチ入力領域を大きくしない方を選択した場合では前述のS706へ進む。一方、タッチ入力領域を大きくする方を選択した場合にはS709へ進み、図9のように通常サイズタッチアイコン40より大きい範囲で反応する拡大タッチ入力領域90とする。タッチアイコンの表示されている範囲の外であっても、この拡大タッチ入力領域90へのタッチであれば、拡大入力領域が内包しているタッチアイコンがタッチされたものとして、機能を発動する。この際、タッチアイコンの背景にはスルー画像が表示されている。
【0027】
S209では、タッチアイコンに対するタッチ入力領域は拡大するが、タッチアイコンの表示範囲自体は大きくしないので、タッチアイコンが大きくなることによってスルー画像を隠してしまってスルー画像が見えにくくなってしまうことがない。タッチ入力領域の設定を変更した後にS710に進みユーザが撮影メニューの設定を行う。
【0028】
その後S711では、ユーザがデジタルカメラの電源を切り、撮影準備が終了されたか否かを判定する。撮影準備が終了しない場合はS702へ戻り、再度フローチャートに従って動作が行われる。撮影モードが終了した場合はフローチャートは終了となり、一連の処理が終了する。
【0029】
このように、細かい操作が困難な状況で使用されることが想定される撮影モードに切り替わると、タッチアイコンの見た目の大きさはそのままに、タッチ入力領域のみを大きくする。これにより、タッチアイコンの背景の映像の表示を妨げることなく、大雑把な操作でもユーザの意図したタッチアイコンをタッチできるようにした。
【0030】
<第3の実施形態>
デジタルカメラの外観図、ブロック図に関しては、第1の実施形態と同じなので、説明を省略する。
図10は、本実施形態の撮像装置の動作を示すフローチャートである。
図10の処理はシステムメモリ18のROMに記録されたプログラムを、システムメモリ18のRAMに展開して実行することにより実現する。
【0031】
ユーザがデジタルカメラ本体10の電源を入れると、撮影準備が開始される(S1001)。撮影準備が開始されると、撮像部17で撮像された画像を略リアルタイムで表示するスルー表示(ライブビュー表示)を行う。
【0032】
S1002では、ユーザがモードダイヤル11を操作し、撮影モードが変更されたか否かを判定する。撮影モードが変更された場合はS1003へ進み、変更されなかった場合はS1004へ進む。S1003では制御部15で撮影モードの変更を行い、再度S1002に戻る。S1004では、現在の撮影モードが水中モードまたはスノーモードであるか否かを判定する。現在の撮影モードが水中モードまたはスノーモードでない場合はS1006へ進み、撮影モードが水中モードまたはスノーモードである場合はS1005へ進む。
【0033】
S1006では、ユーザが手にグローブを使用していない状態であると考えられるので、図4に示すようにタッチアイコンを通常サイズタッチアイコン40での一覧表示とし、タッチ入力領域もタッチアイコンと同じサイズで設定する。
【0034】
S1005においては、順送り表示形式で表示しているか否かを判定する。順送り表示形式で表示している場合はS1010に進み、順送り表示形式で表示していない場合はS1007に進む。S1007では撮影モードが水中モードまたはスノーモードであるため、ユーザが水中または雪山にいる状況が考えられる。
【0035】
水中や雪山ではユーザがグローブをしている可能性があり、通常サイズのタッチアイコンと同じ範囲のタッチ入力領域では入力領域が小さく押しにくいので、図11のようにユーザへ表示を順送り形式にするか否かを問い合わせ表示を行う。S1008では、S1007で表示した問い合わせに対して変更されたか否かを判定する。順送り形式に切り換えない方を選択した場合では前述のS1006へ進む。
【0036】
一方、順送り形式に切り換える方を選択した場合にはS1009へ進み、図12(a)のように、撮影メニューを順送り表示形式で表示する。順送り表示形式では画面全体に3つのタッチアイコンを表示し、中央に順送り用コマンドアイコン1200を大きく表示して、右側に1つ進むアイコン1201を左側に1つ戻るアイコン1202を表示する。
【0037】
左右のどちらかのアイコンを選択すると、図12(b)のように中央の順送り用コマンドアイコン1200が次のメニューコマンドに移動される。ユーザは自分の操作したいメニューコマンドが順送り用コマンドアイコン1200に表示されるまで、1つ進むアイコン1201と1つ戻るアイコン1202で操作を行い、順送り用コマンドアイコン1200を選択して撮影メニューの設定を行う。本実施形態においては、特定のコマンドの出現順番を使用頻度に応じて変更できる。
【0038】
タッチ入力領域の設定を変更した後はS1010に進みユーザが撮影メニューの設定を行う。その後S1011では、ユーザがデジタルカメラの電源を切り、撮影準備が終了されたか否かを判定する。撮影準備が終了しない場合はS1002へ戻り、再度フローチャートに従って動作が行われる。撮影モードが終了した場合はフローチャートは終了となり、一連の処理が終了する。
【0039】
このように、細かい操作が困難な状況で使用されることが想定される撮影モードに切り替わると、1度に表示するタッチアイコンの数を減らし、その分タッチアイコンのサイズを極力大きくする。これにより、より大雑把な操作でもユーザの意図したタッチアイコンをタッチできるようにした。
【0040】
また、タッチアイコンは切り換えて表示できるため、ユーザの設定可能な項目の数もタッチアイコンが小さい場合と同様であり、減らさずに済んでいる。なお、第2の実施形態のように、タッチアイコンの見た目の大きさは変更せず、タッチアイコンの反応領域(タッチアイコンへのタッチ指示受付可能領域)のみを大きくするものとしてもよい。このようにすれば、タッチアイコンの背景の映像の視認性を妨げることを防ぐことができる。すなわち、1度に表示するタッチアイコンの数を減らし、その分タッチアイコンの反応領域を極力大きくするようにしてもよい。
【0041】
なお、制御部15の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、前述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【0042】
また、前述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明した。しかし、これはこの例に限定されず、複数のシーン別の撮影モードのいずれかに設定可能であり、かつタッチパネルを備えた撮像装置であればデジタルカメラ以外にも適用可能である。すなわち、本発明はカメラ付きPDA、カメラ付き携帯電話端末、カメラ付き音楽プレーヤー、カメラ付きゲーム機、カメラ付き電子ブックリーダーなどに適用可能である。
【0043】
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0044】
10 デジタルカメラ本体、11 モードダイヤル、12 タッチパネル、13 表示部、14 タッチスイッチ部、 15 制御部、16 撮影レンズ部、17 撮像部、18 システムメモリ、19 表示メモリ、20 表示制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置及び撮像装置の制御方法に関し、特に、タッチパネルを備える撮像装置に用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、ATM機器や撮像装置などの電子機器に、表示ディスプレイパネルとデータ入力パネルとを共用できるタッチパネルを備えるものが多くなってきた。電子機器の制御項目の多様化により、タッチパネル上のメニューアイコンは一度に多くのメニューを表示するために小さくなりつつある。しかし、タッチパネルを備えた撮像装置の場合、寒冷下での撮影時等のように、グローブを使用して操作するような状況では、タッチアイコンが押しにくいという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するために、タッチパネル上に表示する特定のコマンドを出力する表示要素の大きさを変更する技術が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1で提案されている技術は、全表示要素を表示した状態で特定の表示要素を選択する。そして、その表示要素の周辺部のみをタッチパネル上に拡大表示し、この拡大表示ウインドウを上下左右へ移動させて他の表示要素の拡大表示を可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−185265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1で提案されている技術は、そもそもグローブを使用する状況では拡大表示を行うために特定の表示要素を選択すること自体が困難であった。
本発明は前述の問題点に鑑み、細かいタッチ操作ができないと想定される撮影モードになった際に、タッチ可能範囲の大きさを通常時よりも大きく表示できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の撮像装置は、表示部と、前記表示部の画面上に配置されたタッチパネルと、撮影するための撮像部と、複数のシーン別の撮影モードから一つ選ぶモード選択手段と、現在のモードを判定する判定手段とを備えた撮像装置であって、前記判定手段により現在のモードが特定の撮影モードだと判定したら、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲を他のモードの場合よりも広く設定するように制御する制御手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、細かいタッチ操作ができないと想定される撮影モードになった際に、タッチ可能範囲の大きさを大きく表示するようにしたので、細かいタッチ操作ができない状況で使用する撮影モードにおいても確実なタッチ操作を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態を示し、撮像装置の外観図である。
【図2】実施形態の撮像装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態の撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】撮影モードが人物の時の撮影メニューの表示例を示す図である。
【図5】撮影モードが水中に変更になった時の問い合わせの表示例を示す図である。
【図6】撮影モードが水中の時の撮影メニューの表示例を示す図である。
【図7】第2の実施形態の撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】撮影モードが水中に変更になった時の問い合わせの表示例を示す図である。
【図9】撮影モードが水中の時の撮影メニューの表示例を示す図である。
【図10】第3の実施形態の撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】第3の実施形態を示し、撮影モード変更時の表示例を示す図である。
【図12】第3の実施形態を示し、撮影モードが水中時の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1の実施形態>
以下、図を用いて本発明の実施形態である撮像装置について説明する。
図1は、本実施形態の撮像装置の外観図である。図1に示すように、本実施形態のデジタルカメラ本体10にはモードダイヤル11とタッチパネル12を備えている。また、図示していない撮影レンズ部、撮像部、映像や音声などを記録再生する記録部、シャッターボタン等が具備されている。
【0010】
図2は、図1のデジタルカメラ本体10の機能構成例を説明するブロック図である。このデジタルカメラ本体10に備えられているタッチパネル12は、LCDや有機ELで構成される表示部13と、表示部13の画面上に配置されたタッチセンサー層からなるタッチスイッチ部14で構成されている。表示部13でタッチアイコンを表示し、タッチスイッチ部14でタッチされた場所の位置情報を制御部15に通信する。またモードダイヤル11からの信号も制御部15に入力され、撮影モード変更等の制御が行われる。
【0011】
一方、撮影レンズ部16から取り込まれた画像を撮像部17によって、映像データに変換する。映像データは制御部15に送られ、撮影モードに応じてホワイトバランスや色補正の画像処理が行われる。
【0012】
システムメモリ18は、主にROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリ素子とその周辺回路から構成されている。システムメモリ18のROMには、本実施形態によるタッチパネルに関するメインプログラムやそれに付随する種々のサブプログラムが記憶されている。
【0013】
同様に、表示メモリ19もROMやRAM等のメモリ素子とその周辺回路から構成された記憶回路である。ただし、表示メモリ19には、タッチパネル12に表示される各種のメニュー画面が画素データの形で記憶されている。表示制御部20は、制御部15からの指令に応じて、表示メモリ19に記憶されたメニュー画面を適宜選択して、これをタッチパネル12の表示部13に表示する。
【0014】
図3は、本実施形態の撮像装置の動作を示すフローチャートである。図3の処理は、システムメモリ18のROMに記録されたプログラムを、システムメモリ18のRAMに展開して実行することにより実現する。
【0015】
ユーザがデジタルカメラ本体10の電源を入れると、撮影準備(撮影モードの処理であり、撮影待機状態となる)が開始される(S301)。撮影準備が開始されると、撮像部17で撮像された画像を略リアルタイムで表示するスルー表示(ライブビュー表示)を行う。
【0016】
S302では、ユーザがモードダイヤル11を操作し、撮影モードが変更されたか否かを判定する。撮影モードが変更された場合はS303へ進み、変更されなかった場合はS304へ進む。S303では制御部15で撮影モードの変更を行い、再度S302に戻る。S304では、現在の撮影モードが水中モードまたはスノーモードであるか否かを判定する。現在の撮影モードが水中モードまたはスノーモードである場合はS305へ進み、撮影モードが水中モードまたはスノーモードでない場合はS306へ進む。S306では、ユーザが手にグローブを使用していない状態であると考えられるので、図4に示すように、タッチアイコンを通常サイズタッチアイコン40で表示する。
【0017】
S305においては、拡大表示しているか否かを判定を判定する。拡大表示している場合はS310に進み、拡大していない場合はS307に進む。S307では、撮影モードが水中モードまたはスノーモードであるため、ユーザが水中または雪山にいる状況が考えられる。水中や雪山ではユーザがグローブをしている可能性があり、細かい操作が困難になる。そのため、タッチアイコンが通常サイズでは押しにくいので、図5のようにユーザへタッチアイコンを拡大するか否かを問い合わせ表示を行う。
【0018】
S308では、S307で表示した問い合わせに対して変更されたか否かを判定する。タッチアイコンを大きくしない方を選択した場合では前述のS306へ進む。一方、タッチアイコンを大きくする方を選択した場合にはS309へ進み、図6のように通常サイズタッチアイコン40より大きい拡大タッチアイコン60で表示を行う。これにより、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲が他のモードの場合よりも広く設定される。
【0019】
タッチアイコンの表示を変更した後はS310に進み、ユーザが撮影メニューの設定を行う。その後、S311では、ユーザがデジタルカメラの電源を切り、撮影モードが終了されたか否かを判定する。撮影準備が終了しない場合はS302へ戻り、再度フローチャートに従って動作が行われる。撮影準備が終了した場合はフローチャートは終了となり、一連の処理が終了する。
【0020】
このように、細かい操作が困難な状況で使用されることが想定される撮影モードに切り替わると、タッチアイコンを大きくすることで、大雑把な操作でもユーザの意図したタッチアイコンをタッチできるようにした。すなわち、細かいタッチ操作ができない状況で使用する撮影モードにおいても確実なタッチ操作が実現できる。
【0021】
<第2の実施形態>
第2の実施形態において、デジタルカメラの外観図、ブロック図に関しては、第1の実施形態と同じなので、説明を省略する。
図7は、本実施形態の撮像装置の動作を説明するフローチャートである。図7の処理はシステムメモリ18のROMに記録されたプログラムを、システムメモリ18のRAMに展開して実行することにより実現する。
【0022】
ユーザがデジタルカメラの電源を入れると、撮影準備が開始される(S701)。撮影準備が開始されると、撮像部17で撮像された画像を略リアルタイムで表示するスルー表示(ライブビュー表示)を行う。
【0023】
S702では、ユーザがモードダイヤル11を操作してモード選択を行い、撮影モードが変更されたか否かを判定する。撮影モードが変更された場合はS703へ進み、変更されなかった場合はS704へ進む。S703では、制御部15で撮影モードの変更を行い、再度S702に戻る。S704では、現在の撮影モードが水中モードまたはスノーモードであるか否かを判定する。現在の撮影モードが水中モードまたはスノーモードでない場合はS706へ進み、撮影モードが水中モードまたはスノーモードである場合はS705へ進む。
【0024】
S706では、ユーザが手にグローブを使用していない状態であると考えられるので、図4に示すようにタッチアイコンを通常サイズタッチアイコン40で表示し、タッチ入力領域もタッチアイコンと同じサイズで設定する。
【0025】
S705において、拡大設定しているか否かを判定する。拡大設定している場合はS710に進み、拡大設定していない場合はS707に進む。S707では撮影モードが水中モードまたはスノーモードであるため、ユーザが水中または雪山にいる状況が考えられる。水中や雪山ではユーザがグローブをしている可能性があり、通常サイズのタッチアイコンと同じ範囲のタッチ入力領域では入力領域が小さく押しにくいので、図8のようにユーザへタッチ入力領域を拡大するか否かを問い合わせ表示を行う。
【0026】
S708では、S707で表示した問い合わせに対して変更されたか否かを判定する。タッチ入力領域を大きくしない方を選択した場合では前述のS706へ進む。一方、タッチ入力領域を大きくする方を選択した場合にはS709へ進み、図9のように通常サイズタッチアイコン40より大きい範囲で反応する拡大タッチ入力領域90とする。タッチアイコンの表示されている範囲の外であっても、この拡大タッチ入力領域90へのタッチであれば、拡大入力領域が内包しているタッチアイコンがタッチされたものとして、機能を発動する。この際、タッチアイコンの背景にはスルー画像が表示されている。
【0027】
S209では、タッチアイコンに対するタッチ入力領域は拡大するが、タッチアイコンの表示範囲自体は大きくしないので、タッチアイコンが大きくなることによってスルー画像を隠してしまってスルー画像が見えにくくなってしまうことがない。タッチ入力領域の設定を変更した後にS710に進みユーザが撮影メニューの設定を行う。
【0028】
その後S711では、ユーザがデジタルカメラの電源を切り、撮影準備が終了されたか否かを判定する。撮影準備が終了しない場合はS702へ戻り、再度フローチャートに従って動作が行われる。撮影モードが終了した場合はフローチャートは終了となり、一連の処理が終了する。
【0029】
このように、細かい操作が困難な状況で使用されることが想定される撮影モードに切り替わると、タッチアイコンの見た目の大きさはそのままに、タッチ入力領域のみを大きくする。これにより、タッチアイコンの背景の映像の表示を妨げることなく、大雑把な操作でもユーザの意図したタッチアイコンをタッチできるようにした。
【0030】
<第3の実施形態>
デジタルカメラの外観図、ブロック図に関しては、第1の実施形態と同じなので、説明を省略する。
図10は、本実施形態の撮像装置の動作を示すフローチャートである。
図10の処理はシステムメモリ18のROMに記録されたプログラムを、システムメモリ18のRAMに展開して実行することにより実現する。
【0031】
ユーザがデジタルカメラ本体10の電源を入れると、撮影準備が開始される(S1001)。撮影準備が開始されると、撮像部17で撮像された画像を略リアルタイムで表示するスルー表示(ライブビュー表示)を行う。
【0032】
S1002では、ユーザがモードダイヤル11を操作し、撮影モードが変更されたか否かを判定する。撮影モードが変更された場合はS1003へ進み、変更されなかった場合はS1004へ進む。S1003では制御部15で撮影モードの変更を行い、再度S1002に戻る。S1004では、現在の撮影モードが水中モードまたはスノーモードであるか否かを判定する。現在の撮影モードが水中モードまたはスノーモードでない場合はS1006へ進み、撮影モードが水中モードまたはスノーモードである場合はS1005へ進む。
【0033】
S1006では、ユーザが手にグローブを使用していない状態であると考えられるので、図4に示すようにタッチアイコンを通常サイズタッチアイコン40での一覧表示とし、タッチ入力領域もタッチアイコンと同じサイズで設定する。
【0034】
S1005においては、順送り表示形式で表示しているか否かを判定する。順送り表示形式で表示している場合はS1010に進み、順送り表示形式で表示していない場合はS1007に進む。S1007では撮影モードが水中モードまたはスノーモードであるため、ユーザが水中または雪山にいる状況が考えられる。
【0035】
水中や雪山ではユーザがグローブをしている可能性があり、通常サイズのタッチアイコンと同じ範囲のタッチ入力領域では入力領域が小さく押しにくいので、図11のようにユーザへ表示を順送り形式にするか否かを問い合わせ表示を行う。S1008では、S1007で表示した問い合わせに対して変更されたか否かを判定する。順送り形式に切り換えない方を選択した場合では前述のS1006へ進む。
【0036】
一方、順送り形式に切り換える方を選択した場合にはS1009へ進み、図12(a)のように、撮影メニューを順送り表示形式で表示する。順送り表示形式では画面全体に3つのタッチアイコンを表示し、中央に順送り用コマンドアイコン1200を大きく表示して、右側に1つ進むアイコン1201を左側に1つ戻るアイコン1202を表示する。
【0037】
左右のどちらかのアイコンを選択すると、図12(b)のように中央の順送り用コマンドアイコン1200が次のメニューコマンドに移動される。ユーザは自分の操作したいメニューコマンドが順送り用コマンドアイコン1200に表示されるまで、1つ進むアイコン1201と1つ戻るアイコン1202で操作を行い、順送り用コマンドアイコン1200を選択して撮影メニューの設定を行う。本実施形態においては、特定のコマンドの出現順番を使用頻度に応じて変更できる。
【0038】
タッチ入力領域の設定を変更した後はS1010に進みユーザが撮影メニューの設定を行う。その後S1011では、ユーザがデジタルカメラの電源を切り、撮影準備が終了されたか否かを判定する。撮影準備が終了しない場合はS1002へ戻り、再度フローチャートに従って動作が行われる。撮影モードが終了した場合はフローチャートは終了となり、一連の処理が終了する。
【0039】
このように、細かい操作が困難な状況で使用されることが想定される撮影モードに切り替わると、1度に表示するタッチアイコンの数を減らし、その分タッチアイコンのサイズを極力大きくする。これにより、より大雑把な操作でもユーザの意図したタッチアイコンをタッチできるようにした。
【0040】
また、タッチアイコンは切り換えて表示できるため、ユーザの設定可能な項目の数もタッチアイコンが小さい場合と同様であり、減らさずに済んでいる。なお、第2の実施形態のように、タッチアイコンの見た目の大きさは変更せず、タッチアイコンの反応領域(タッチアイコンへのタッチ指示受付可能領域)のみを大きくするものとしてもよい。このようにすれば、タッチアイコンの背景の映像の視認性を妨げることを防ぐことができる。すなわち、1度に表示するタッチアイコンの数を減らし、その分タッチアイコンの反応領域を極力大きくするようにしてもよい。
【0041】
なお、制御部15の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、前述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【0042】
また、前述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明した。しかし、これはこの例に限定されず、複数のシーン別の撮影モードのいずれかに設定可能であり、かつタッチパネルを備えた撮像装置であればデジタルカメラ以外にも適用可能である。すなわち、本発明はカメラ付きPDA、カメラ付き携帯電話端末、カメラ付き音楽プレーヤー、カメラ付きゲーム機、カメラ付き電子ブックリーダーなどに適用可能である。
【0043】
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0044】
10 デジタルカメラ本体、11 モードダイヤル、12 タッチパネル、13 表示部、14 タッチスイッチ部、 15 制御部、16 撮影レンズ部、17 撮像部、18 システムメモリ、19 表示メモリ、20 表示制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、前記表示部の画面上に配置されたタッチパネルと、撮影するための撮像部と、複数のシーン別の撮影モードから一つ選ぶモード選択手段と、現在のモードを判定する判定手段とを備えた撮像装置であって、
前記判定手段により現在のモードが特定の撮影モードだと判定したら、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲を他のモードの場合よりも広く設定するように制御する制御手段を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲は、前記タッチパネルにおいて特定のコマンドの指示を判定する入力領域の大きさであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲は、前記タッチパネルに表示されるアイコンの大きさであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記制御手段は、撮影メニューの設定の表示形式を順送り表示形式とし、他のコマンドへ移動するためのアイコンを前記タッチパネルに表示することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記制御手段は、特定のコマンドの出現順番を使用頻度に応じて変更することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記特定の撮影モードは水中モードまたはスノーモードのいずれかであることを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記制御手段は、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲を広く設定する前に、ユーザに問い合わせを行う画面を表示させることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
表示部と、前記表示部の画面上に配置されたタッチパネルと、撮影するための撮像部と、複数のシーン別の撮影モードから一つ選ぶモード選択手段と、現在のモードを判定する判定手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
前記判定手段により現在のモードが特定の撮影モードだと判定したら、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲を他のモードの場合よりも広く設定するように制御する制御工程を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項9】
表示部と、前記表示部の画面上に配置されたタッチパネルと、撮影するための撮像部と、複数のシーン別の撮影モードから一つ選ぶモード選択手段と、現在のモードを判定する判定手段とを備えた撮像装置の制御方法の工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記判定手段により現在のモードが特定の撮影モードだと判定したら、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲を他のモードの場合よりも広く設定するように制御する制御工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項1】
表示部と、前記表示部の画面上に配置されたタッチパネルと、撮影するための撮像部と、複数のシーン別の撮影モードから一つ選ぶモード選択手段と、現在のモードを判定する判定手段とを備えた撮像装置であって、
前記判定手段により現在のモードが特定の撮影モードだと判定したら、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲を他のモードの場合よりも広く設定するように制御する制御手段を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲は、前記タッチパネルにおいて特定のコマンドの指示を判定する入力領域の大きさであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲は、前記タッチパネルに表示されるアイコンの大きさであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記制御手段は、撮影メニューの設定の表示形式を順送り表示形式とし、他のコマンドへ移動するためのアイコンを前記タッチパネルに表示することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記制御手段は、特定のコマンドの出現順番を使用頻度に応じて変更することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記特定の撮影モードは水中モードまたはスノーモードのいずれかであることを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記制御手段は、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲を広く設定する前に、ユーザに問い合わせを行う画面を表示させることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
表示部と、前記表示部の画面上に配置されたタッチパネルと、撮影するための撮像部と、複数のシーン別の撮影モードから一つ選ぶモード選択手段と、現在のモードを判定する判定手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
前記判定手段により現在のモードが特定の撮影モードだと判定したら、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲を他のモードの場合よりも広く設定するように制御する制御工程を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項9】
表示部と、前記表示部の画面上に配置されたタッチパネルと、撮影するための撮像部と、複数のシーン別の撮影モードから一つ選ぶモード選択手段と、現在のモードを判定する判定手段とを備えた撮像装置の制御方法の工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記判定手段により現在のモードが特定の撮影モードだと判定したら、特定のコマンドを出力するためのタッチ可能範囲を他のモードの場合よりも広く設定するように制御する制御工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−235356(P2012−235356A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−103210(P2011−103210)
【出願日】平成23年5月2日(2011.5.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月2日(2011.5.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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