説明

撮像装置及び被写体検出方法

【課題】対象物体の認識精度を高めることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像手段により撮像された撮像画像から被写体を検出する検出手段と、撮像された画像から、被写体の特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、撮像手段の撮像方向に対して被写体が向いている被写体方向を取得する方向取得手段と、被写体方向に応じて、特徴点40を補正する特徴点補正手段とを備え、検出手段は、特徴点補正手段により補正された特徴点40に応じて、前記被写体を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置及び被写体の検出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
撮像した画像中から対象物体が写っている領域を特定し、当該領域に写っている対象物体の特徴と、予め格納された人の顔画像の特徴を示すテンプレートデータとを比較し、一致しているか否かを判定することで、前記対象物体を検出するカメラ装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−236276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記カメラ装置の位置、カメラ装置の撮影方向及び対象物体の向きによって、カメラ装置の撮像手段の撮影方向に対して対象物体の向きが変わるため、対象物体に含まれる特徴点に位置ずれが生じ、対象物体を精度よく検出できない可能性があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、対象物体の認識精度を高めることができる撮像装置及び検出方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、撮像手段の撮像方向に対して被写体が向いている被写体方向を取得すし、被写体方向に応じて被写体の特徴点を補正し、補正された特徴点に応じて、被写体を検出することにより、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、撮像手段の撮像方向に応じて、被写体方向及び当該被写体方向に基づく特徴量の補正値が特定され、補正された特徴量に応じて被写体を検出するため、被写体が撮像手段の撮像方向を向いていない状態で撮像された画像からでも、被写体を精度よく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】(a)は発明の実施形態に係る撮像装置を備えた車両を模式化した平面図、(b)は(a)の要部側面図である。
【図2】図1のカメラの斜視図である。
【図3】発明の実施形態に係る撮像装置のブロック図である。
【図4a】図1のカメラによる撮像画像の概略図である。
【図4b】図1のカメラによる撮像画像を補正した後の画像の概略図である。
【図5】図3のカメラ用テーブルに格納されるテーブルである。
【図6】図3の顔認識用テーブルに格納されるテーブルである。
【図7】図3の撮像装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図8】図1の他のカメラの斜視図である。
【図9】発明の他の実施形態に係る撮像装置を備えた車両を模式化した平面図である。
【図10】発明の他の実施形態に係る撮像装置のブロック図である。
【図11】図9のカメラを含む撮像装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図12】発明の他の実施形態に係る撮像装置を備えた車両を模式化した平面図である。
【図13】発明の他の実施形態に係る撮像装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図14】発明の他の実施形態に係る撮像装置を備えた車両を模式化した平面図である。
【図15】発明の他の実施形態に係る撮像装置のブロック図である。
【図16】図15の撮像装置を用いた、通信システムの概略図である。
【図17】図14の車両が交差点に停車した状態を示す概略図である。
【図18】図16の撮像装置の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
《第1実施形態》
図1は、本発明の撮像装置を備えた車両を示し、(a)は当該車両を模式化した平面図、(b)は(a)の要部側面図を示す。以下、本例の撮像装置を車両に搭載した場合について説明するが、本例の撮像装置は、車両以外に搭載してもよい。
【0011】
図1に示すように、車両1には、カメラ101がインストルメントパネル103上であって助手席の前方に設けられる。ドライバー102は、車両1を運転しており、車両101の進行方向に対して視線を向けている。ドライバー102の頭部の後方にはヘッドレスト104が設けられる。ヘッドレスト104は、車両1の運転席のヘッドレストであり、ドライバー102の頭部を支えている。図1(a)に示すように、カメラ101は、被写体であるドライバー102の顔の方向を向いており、ヘッドレスト104の正面から約15〜20cm、前方に離れた位置に向いている。一方、ドライバー102は通常、正面を向いており、カメラ101側を向いていない。そのため、カメラ101の撮像方向、言い換えるとカメラ101に含まれるレンズの光軸方向と、ドライバー102が向いている方向とは、対向していない。車両1の平面方向において、カメラ101の撮像方向に対する、ドライバー102が向いている方向の角度をαとする。
【0012】
また、図1(b)に示すように、車両1の側面方向においても、カメラ101の撮像方向、言い換えるとカメラ101に含まれるレンズの光軸方向と、ドライバー102が向いている方向とは、対向していない。車両1の側面方向において、カメラ101の撮像方向に対する、ドライバー102が向いている方向の角度をβとする。つまり、角度α及び角度βを用いて、カメラ101の撮像方向とドライバー102が向いている方向と関係を表すと、水平方向において、ドライバー102は、カメラ1の撮像方向に対して角度αをなす方向を向いており、垂直方向において、ドライバー102は、カメラ1の撮像方向に対して角度βをなす方向を向いている。このように、本例において、車両1の運転中、ドライバー102の頭部は、ヘッドレスト104に触れる位置にあり、カメラ101がドライバー102を撮像する際、カメラ101の撮像方向は、ほぼ一定の角度に保たれる。そして、カメラ101の設置位置及びドライバー102の頭の位置(ヘッドレスト104の位置)が予め決められているため、カメラ101の撮像方向に対するドライバー102が運転中に向いている方向は、角度α及び角度βにより、特定される。
【0013】
カメラ101は、可動式の撮像装置であり、撮影する方向を変えて、車両内及び車両外を撮影し、例えば図2に示すように、1個のカメラを搭載した可動するタイプである。図2は、カメラ101の斜視図である。カメラ101は、インストルメントパネル105に埋め込ませてもよく、インストルメントパネル105上に搭載してもよい。またカメラ101は、後述するように、画像認識機能を有しており、ドライバー102を含め特定の人物を認識することができる。
【0014】
次に、図3を用いて、カメラ101のシステムを説明する。図3は、カメラ101のシステムを示すブロックである。撮像部301は、レンズ(図示しない)、撮像素子(図示しない)等を有し、撮像装置としての基本構成部分であり、ドライバー102からの光束を光電変換した画像信号として、ドライバー102を捕らえる。図1に示す状態において、撮像部301により撮像された撮像画像を図4aに示す。図4aは、ドライバー102の撮像画像である。ドライバー102は、カメラ101の方向とは異なり、車両1の進行方向を向いているため、撮像画像において、図4aに示すように、ドライバー102は正面を向いていない。特徴点40は、人の顔の特徴的な部分を示し、特徴点401は、ドライバー102の目を、特徴点402は顔の輪郭を示す。特徴点40は、後述するように、顔認識のために用いられ、顔の部位又は輪郭を示している。また撮像部301は、カメラ制御部307からの制御信号に基づき、撮像方向を変え、また当該制御信号に基づき、かつ、顔の部分にズームさせ、ドライバー102の顔に焦点を合わせて撮像する。
【0015】
本例のシステムは、後述するように、人物が存在するか否かを特定する機能及び特定の人物を認識する機能を有する。そのため、撮像部301は、カメラ101の固定位置を中心に、周囲に向けて回動しつつ画像を撮影し、また特定の部分に対してズームアップして撮影する。
【0016】
画像処理部302は、撮像部301で撮像した撮像画像を処理する部分であり、当該撮像画像の明るさ、色調等の画像パラメータを補正し、撮像画像を処理する。また画像処理部302により撮像画像を補正するための補正情報は、後述する補正情報処理部308から送信され、画像処理部302は、当該補正情報に基づき、画像を補正する。
【0017】
特徴量抽出部303は、画像処理部302により補正された画像から、特徴点40のパラメータである特徴量を抽出する。特徴量には、特徴点40の位置を示す座標パラメータ及び特徴点40の明るさ、色彩を示すパラメータ等が含まれる。また特徴量抽出部303は、特徴点40の有無から、人物が存在するか否かを判定する。
【0018】
特徴量補正部304は、特徴量抽出部303により抽出された特徴量を、補正情報処理部308から送信される補正情報を用いて、補正する。特徴補正部304により補正された画像を、図4bに示す。図4bは、ドライバー102の顔画像であり、補正後の画像である。図4aに示すように、ドライバー102は撮像301の撮像方向を向いていないため、撮像画像に写るドライバー102は、正面を向いていない。その一方で、上記の通り、撮像部301の撮像方向に対してドライバーが向いている方向は、角度α及び角度βにより特定されるため、本例は、当該角度α及び角度βに応じて、図4aの画像を、図4bに示す画像に補正する。これにより、特徴量に基づく、人物の認識精度を高める。
【0019】
カメラ制御部307は、撮像部301の状態を管理しており、撮像部301が回動する角度を検出し、当該角度を含む、撮像部301の状態を示す信号を、補正情報制御部308に送信する。これにより、カメラ101が向いている撮像方向が検出され、補正情報処理部308に送信される。また、撮像方向に対しドライバー102が向いている方向は、撮像方向を検出することにより、特定される。
【0020】
補正情報処理部308は、補正情報保管用データベース310に記録されているデータから、補正情報を抽出し、画像処理部302及び特徴量304に、当該補正情報を送信する。また補正情報制御部308は、撮像部101の角度及びズーム範囲等を含む制御信号をカメラ制御部307へ送信する。
【0021】
補正情報保管用データベース310は、カメラ用のテーブル311と、顔認識用のテーブル312を有する。カメラ用テーブル311は、図5に示すように、角度α及び角度βとカメラパラメータとを対応づけて格納する。図5は、カメラ用テーブル311に格納されるテーブルを示す概略図である。テーブルに格納される角度には、カメラの固定位置に対して運転席の顔部分を示す角度、カメラの固定位置に対して助手席の顔部分を示す角度、カメラの固定値に対して運転席の窓方向を示す角度である、特定の角度が記録されており、走行時にドライバー102が通常向いている正面方向を基準とする角度により、記録されている。なお、角度の基準となる方向は、当該正面方向以外であってもよい。カメラパラメータは、例えばカメラ101のズーム倍率、オートフォーカス用の焦点レンズ(図示しない)の位置、ホワイトバランス等の数値であり、ドライバー102や助手席側の人物の顔部分に対してズームアップをして、焦点を合わせるためのパラメータであって、補正情報に相当する。
【0022】
顔認識用のテーブル312は、図6に示すように、角度α及びβと、顔の特徴量の補正パラメータとを対応づけて、格納する。図6は、顔認識用テーブル312に格納されるテーブルを示す概略図である。顔の特徴量の補正パラメータとは、例えば、撮像画像上における目の位置座標、顎の位置座標、目や顎の明るさや色調等を補正するための値であって、補正情報に相当する。Xは撮像画像の縦軸を示し、Yは撮像画像の縦軸を示す。X、Yのそれぞれに対応する数値は、座標メモリ上の移動量を示す。図4a及び図4bに示すように、撮像部301により撮像される画像に含まれる特徴点の位置と、正面を見た人物の特徴点の位置は、ずれており、ずれの量は、撮像方向に対してドライバーが向いている方向に基づいて、特定される。そのため、本例の顔認識用テーブル312には、角度α及びβに対する、特徴量の位置ずれの量が、補正パラメータとして格納される。
【0023】
図3に戻り、パターンマッチング部305は、特徴量補正部304により補正された特徴量と、個人特徴量データベース309に記録されている特徴量とを比較し、個人特徴量データベース309に登録されている人物に合致するか否かを判断し、撮像画像に撮影された人物を特定する。
【0024】
外部入出力インターフェイス306は、パターンマッチング305の判別結果を、外部に出力する。外部に出力された判別結果は、例えばドライバー102毎又は助手席側の人物後に合ったコンテンツを提供する際に用いられる。
【0025】
個人特徴量データベース309には、予め登録されている人物の特徴量が記録されている。人物の特徴量の登録について、例えば、登録したい人物が撮像部301の方向を向いて撮影をし、撮像画像から特徴量を抽出して、個人特徴量データベース309に保存する。または、自宅のPC(Personal Computer)、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、記録メディア等に保存されている画像データを、外部入出力インターフェイス306により、本例のシステムに取り込んで、特徴量を記録してもよく、またインターネット等から転送される画像データを外部入出力インターフェイス306により取り込み、当該画像データから特徴量を記録してもよい。
【0026】
次に、本例のカメラ101のシステムにおける、制御内容について説明する。まず、撮像部301は、可動しつつ撮影し、画像情報を、画像処理部302を介して特徴量抽出部303へ送信し、撮像部301の角度の情報を、カメラ制御部307を介して、補正情報処理部308へ送信する。特徴量抽出部303は、撮像画像から、人物が写っているか否かを判定する。人物の有無は、顔の特徴点40の有無から判断される。カメラ制御部307は、特徴量抽出部303の判断結果から、人物が写った時の角度を特定し、当該角度で撮像部301を固定する。
【0027】
また補正情報処理部308は、人物が写った時の角度に対応するカメラパラメータ及び顔の特徴量の補正パラメータを補正情報保管用データベース310から抽出し、画像処理部302、カメラ制御部307及び特徴量補正部304へ送信する。
【0028】
カメラ制御部307は、補正情報処理部308から送信されるカメラパラメータに基づき、撮影対象を特定し、撮像部301により撮像する。当該撮像画像の焦点は、顔に合っており、撮影範囲は、人物の顔部分にズームアップされている。これにより、本例は、人物を特定した角度に応じて、人物の顔部分に焦点を合わせるため、精度のよい顔画像を撮影することができ、顔の特徴量の検出精度を高めることができる。
【0029】
また画像処理部302は、顔部分の撮像画像から、補正情報処理部308から送信されるカメラパラメータを用いて、画像処理を行う。画像処理部302による画像処理は、特徴量を抽出し易い画像にするために、顔部分の撮像画像の明るさや色調等を処理する。これにより、本例は、人物を特定した角度に応じて、画像処理を行うため、それぞれの角度に合わせた処理パラメータを用いて画像処理を行うことができ、精度のよい顔画像に処理することができ、顔の特徴量の検出精度を高めることができる。
【0030】
特徴量抽出部303は、画像処理部302により処理された画像から、特徴点40を抽出し、当該特徴点から特徴量を演算する。次に、特徴量補正部304は、補正情報処理部308から送信される補正パラメータを用いて、特徴量を補正する。これにより、図4aに示す特徴点401及び特徴点402の位置及び色調等が補正され、図4bに示す特徴点401及び特徴点402となる。なお、図4bは、説明のために顔部分の全体を描写している。
【0031】
そして、パターンマッチング305は、補正された特徴量と、個人特徴量データベース309に記録されている特徴量とを比較し、登録されている人物に合致するか否かを判断し、撮像画像に撮影された人物を特定する。
【0032】
次に、本例の制御手順を、図7を用いて説明する。図7は、本例の撮像装置の制御手順を示すフローチャートである。
【0033】
ステップS1にて、撮像部301は、可動し、周囲を撮影する。ステップS2にて、特徴量抽出部303は、撮像画像から人物の特徴点40を有するか否かを判定し、人物の有無を判定する。人物が写っていないと判定された場合は、ステップS1に戻り、撮像部301による撮影を続ける。一方、人物が写っていると判断される場合、ステップS3にて、人物が写っていると判断される時の、撮像部301の撮像方向の角度を特定する。図1に示す場合では、人物としてドライバー102が特定され、角度α及び角度βが、当該撮像方向の角度として、特定される。
【0034】
次に、ステップS4にて、補正情報処理部308は、補正情報保管用データベース310を参照し、ステップS3にて特定された角度に対応するカメラパラメータがあるか否かを判定する。カメラパラメータがカメラ用テーブル311に存在しない場合、ステップS6に進む。
【0035】
ここで、カメラパラメータが補正情報保管用データベース310に存在しない場合について、説明する。例えば、人混みの付近に車両を止め、車両の周囲が多くの人がいる場合、カメラ101は、補正情報保管用データベース310に記録していない角度の位置で、人物を撮影し、当該人物を認識する場合がある。この場合、本例のシステムにより人物を特定する必要はないため、補正情報保管用データベース310に、当該角度は特定の角度として、記録されていない。
【0036】
一方、ステップS3にて特定された角度に対応するカメラパラメータがある場合、カメラ制御部307は、対応するカメラパラメータに応じて、人物の顔部分を撮影する(ステップS5)。なお、図1に示す場合、角度α及び角度βに対応するカメラパラメータのズームは2.0倍を示すため(図5を参照)、2.0倍のズームで、人物の顔部分を撮影する。
【0037】
次に、ステップS6にて、特定された角度に対応するカメラパラメータがない場合は、ステップS1にて撮影された撮像画像から特徴点40を抽出し、特定された角度に対応する補正パラメータがある場合は、ステップS5にて撮影された撮像画像から特徴点40を抽出する。ステップS7にて、補正情報処理部308は、補正情報保管用データベース310を参照し、ステップS3にて特定された角度に対応する補正パラメータがあるか否かを判断する。補正パラメータが顔認識用テーブル312に存在しない場合、特徴量は補正されず、ステップS9へ進む。
【0038】
一方、ステップS3にて特定された角度に対応するカメラパラメータがある場合、特徴量補正部304は、対応する補正パラメータに応じて、特徴量を補正する(ステップS8)。なお、図1に示す場合、角度α及び角度βに対応する補正パラメータの「目(左目)」はX:1.0、Y:1.0を示し、「顎」はX:−1.1、Y:0.0を示す。特徴量補正部304は、補正前の特徴量の中で、左目の位置座標(例えば、X:10.0 Y:12.0)を、補正パラメータの数値分(X:1.0、Y:1.0)移動させ、補正後の位置座標(例えば、X:11.0 Y:13.0)とする。他の特徴点についても、同様に座標位置を補正する。
【0039】
そして、パターンマッチング部305は、個人特徴量データベース309を参照し、特定された角度に対応する補正パラメータがない場合は、ステップS6にて抽出された特徴量に基づき、人物を特定し、特定された角度に対応する補正パラメータがある場合は、ステップS8にて補正された特徴量に基づき、人物を特定する(ステップS9)。
【0040】
上記のように本例は、カメラ101の撮像方向に対して、人物が向いている方向を特定し、当該方向に応じて、カメラ101の撮像画像に含まれる特徴点40の特徴量を補正し、補正された特徴量に応じて人物を特定する。これにより、本例は被写体の認識精度を高めることができる。
【0041】
またカメラ101の設置位置は固定されているが、被写体の位置は1点に固定されていないため、被写体の位置に応じて、カメラ101から被写体までの距離はかわってしまう。しかし、本例は、限られた空間内において、被写体がカメラ101の設置位置及びカメラ101の撮像方向における被写体までの距離を予め想定することができるため、撮像方向に対して被写体が向いている方向に応じて、カメラパラメータ及び特徴量の補正パラメータを補正情報保管用データベース310に、予め保存する。これにより、本例は、被写体の位置を特定することで被写体が向いている方向を特定し、被写体が向いている方向に応じて、カメラパラメータを用いて撮影するため、特徴点40を抽出し易い画像を撮像することができ、被写体の認識精度を高めることができる。
【0042】
また本例は、被写体の位置を特定することで撮像方向に対して被写体が向いている方向を特定し、当該被写体が向いている方向に応じて、補正パラメータを用いて特徴量を補正し、補正された特徴点40から被写体を特定する。これにより、カメラ101により撮像される画像において、被写体が正面を向いておらず、特徴点40がずれている場合であっても、被写体が向いている方向に応じて、特徴点40のずれを補正することができ、被写体の認識精度を高めることができる。
【0043】
なお、本例は、1個のカメラを搭載したカメラを、カメラ101に用いたが、図8に示すように、2個のカメラを搭載したカメラ801でもよい。図8は、カメラ801の斜視図であり、図8の矢印は可動方向を示す。
【0044】
また、本例において、特徴量抽出部303は、特徴量を抽出する際、補正情報保管用データベース310から補正情報処理部308により抽出される情報を用いて、特徴量を抽出してもよい。この際、補正情報保管用データベース310には、撮像部301の撮像方向に応じて、特徴量を抽出する位置や特徴点を識別するための色調等に関するデータを対応づけて保存しておく。そして、特徴量抽出部303は、補正前の撮像画像から、当該データを参照し、特徴点を抽出し特徴量を演算してもよい。
【0045】
なお、本例の撮像部301が本発明の「撮像手段」に相当し、特徴量抽出部403が「特徴点抽出手段」に、パターンマッチング部305が「検出手段」に、カメラ制御部307が「方向取得手段」に、特徴量補正部304は「特徴量補正手段」に、顔認識用テーブル312が「第1のデータベース」に、カメラ用テーブル311が「第2のデータベース」に、個人特徴量データベース309が「記録手段」に、画像処理部302が「画像補正手段」に、外部入出力インターフェイス306が「取得手段」に相当し、カメラ101の撮像方向に対して被写体が向いている方向が「被写体方向」に相当する。
【0046】
《第2実施形態》
発明の他の実施形態に係る撮像装置を、図9及び10を用いて説明する。本例は上述した第1実施形態に対して、アプリケーション制御部111、個人用データベース112を備え、助手席に人が乗っている点が異なる。これ以外の構成で上述した第1実施形態と同じ構成は、その記載を適宜、援用する。図9は、本発明の撮像装置を備えた車両を模式化した平面図を示し、図10は、本発明の撮像装置のシステムのブロック図を示す。
【0047】
図9に示すように、助手席乗員902は、助手席に座っており、車両1の進行方向に対して視線を向けている。助手席乗員902の頭部の後方にはヘッドレスト904が設けられる。ヘッドレスト904は、車両1の運転席のヘッドレストであり、助手席乗員902の頭部を支えている。
【0048】
図10に示すように、本例の撮像装置のシステムには、アプリケーション制御部111及び個人用データベース112が設けられる。個人用データベース112には、予め登録されている人物の好みに合わせて、起動させるアプリケーション(例えば、TV、ラジオ、音楽プレーヤーなどの車載器で使用されるアプリケーション)及びソフトウェア(アプリケーションに含まれる、映画ソフト、音楽ソフトなど)が、登録された人物毎に対応させて、テーブルとして保存されている。起動させるアプリケーションは、任意に設定を変えることができる。また、個人用データベース112には、予め登録されている人物の感情と特徴点40とが対応づけて、記録されている。当該感情とは、例えば人物の怒り、笑い等であり、顔の表情により区別される。そして、顔の表情は、口の大きさや目や眉毛の位置などから推定され、特徴点40から推定される。また、個人用データベース112に保存されているソフトウェアは、人物の感情とも対応づけされ、保存されている。例えば怒りの感情に対しては、怒りを静めるために穏やかな楽曲を収録した音楽ソフトが対応づけられ、笑いに対しては、明るい楽曲を収録した音楽ソフトが対応づけられている。
【0049】
感情を推定するための特徴量の登録又は更新は、登録したい人物が撮像部301の方向を向いて撮影をし、撮像画像から特徴量を抽出して、個人用データベース112に保存する。
【0050】
アプリケーション制御部111は、個人用データベース112を参照して、パターンマッチング305により特定された人物に対応するアプリケーションを特定し、当該アプリケーションを起動させる。またアプリケーション制御部111は、パターンマッチング305により特定された人物と当該人物の特徴量から、人物の感情を推定し、起動するアプリケーションの中で、推定された感情に対応するソフトウェアを実行する。
【0051】
撮像部301は、運転席及び助手席を含む空間内に存在する人物(被写体)を撮影するために、一定の可動域で、動作し、当該一定の可動域において、所定の周期で撮像を繰り返す。これにより、撮像部301は、ドライバー102及び助手席乗員902を撮像する。
【0052】
次に本例の制御内容及び制御手順を、図11を用いて説明する。図11は、本例の制御手順を示すフローチャートである。
【0053】
ステップS1、ステップS3〜ステップS9の制御内容は、第1実施形態に係る電池制御部6の制御内容である、ステップS1、ステップS3〜ステップS9と同様であるため、省略する。
【0054】
ステップS71にて、カメラ制御部307は、撮像部301により撮像された撮像画像から、人物を特定する。撮像部301により撮影された画像は、限られた空間内を一通り撮像するため、カメラ制御部307は、一通り撮影された画像のなから、人物が写っているか否かを判定する。図9に示す場合、カメラ制御部307は、ドライバー102と助手席乗員902を、それぞれ特定する。そして、ステップS3〜ステップS9の制御処理は、特定されたドライバー102及び助手席乗員902について行う。
【0055】
ステップS72にて、アプリケーション制御部111は、個人用データベース112を参照し、特定された人物が、個人用データベースに登録されているか否かを判定する。
【0056】
人物が登録されない場合、ステップS73にて、アプリケーション制御部111は、当該人物を新規に登録するか否かのメッセージを表示部(図示しない)に表示する。そして、アプリケーション制御部111は、新規に登録しない旨の制御信号を受信した場合、本例の処理を終了する。一方、アプリケーション制御部111は、新規に登録する旨の制御信号を受信した場合、ステップS74にて、個人用データベース112に、登録されていなかった人物に関するデータを更新する。個人用データベース112において、登録されていなかった人物と、当該人物の特徴量とが、対応づけられ、新規に登録される。またアプリケーション及びソフトウェアも新規に登録される。アプリケーション及びソフトウェアの登録は、例えばアプリケーション制御部111により、新規の人物に対して登録するアプリケーション又はソフトウェアを選択させ、感情を推定する際に使用される特徴量を抽出すために、新規の人物に対して画像の撮影を促す。そして、撮影された画像から、アプリケーション制御部111は、各感情と特徴量を対応づけて、個人用データベース112を更新する。
【0057】
一方、人物が登録されている場合、ステップS75にて、アプリケーション制御部111は、特徴量から、当該人物の感情を推定する。そして、ステップS76にて、アプリケーション制御部111は、ステップS9にて特定された人物に対応するアプリケーションを起動し、ステップS75にて推定された感情に対応するソフトウェアを実行する。
【0058】
なお、ステップS75にて感情が推定できない場合は、ステップS9にて特定された人物に対応するアプリケーションを起動させて、本例の制御処理を終了させてもよい。
【0059】
上記のように、本例は、アプリケーション制御部111により、人物の感情を推定し、推定された感情に応じて、アプリケーション起動し、ソフトウェアを実行する。これにより、本例のシステムにより特定された人物の好みに合わせて、アプリケーション起動させ、ソフトウェアを実行させることができる。
【0060】
なお、本例の「アプリケーション制御部111」は本発明の「感情推定手段」に相当する。
【0061】
《第3実施形態》
発明の他の実施形態に係る撮像装置を、図12を用いて説明する。本例は上述した第1実施形態に対して、車両外の人物を特定し、個人認証を行いキーの開錠を制御する点が異なる。これ以外の構成で上述した第1及び2実施形態と同じ構成は、その記載を適宜、援用する。図12は、本発明の撮像装置を備えた車両を模式化した平面図を示す。
【0062】
図12に示すように、ドライバー102は、車両1の外側であって、車両1の運転席側のドアの前に立っている。カメラ101は、車両1内だけではなく、車両1の外部周辺も撮影する。そして、本例の撮像装置は、車両1の外部を撮影した画像に応じて、人物を特定する。特定された人物が、個人特徴データベース309に登録されている人物と同一であると認証された場合、アプリケーション制御部111により、車両1のキーが開錠される。アプリケーション制御部111には、パターンマッチング部305により人物の特定の結果と、無線タイプのキーから送信される認証信号の照合の結果に基づき、車両1の開錠及び施錠を制御する。
【0063】
次に本例の制御内容及び制御手順を、図13を用いて説明する。図13は、本例の制御手順を示すフローチャートである。
【0064】
ステップS1〜ステップS8の制御内容は、第1実施形態に係る撮像装置の制御内容である、ステップS1〜ステップS8と同様であるため、省略する。
【0065】
ステップS81にて、パターンマッチング部305により、特定された人物が、個人特徴量データベース301に登録されていると判断されると、ステップS82に進む。図13に示す場合、ドライバー102が、ステップS8により、登録された人物である、と特定される。
【0066】
そして、ステップS82にて、特定された人物が、運転席側のドアに前に立っているか否かが判断される。特定された人物の位置は、ステップS3にて特定された、カメラ101の撮像方向から、把握される。
【0067】
特定された人物が、運転席側のドアに前に立っていると判断された場合、ステップS82にて、特定された人物が車両1用のキーを持っていれば、ドアのキーが開錠される。なお、特定された人物がキーを持っているか否かについては、車両1のシステムが、例えば無線タイプのキーから送信される認証信号の照合により、判断される。
【0068】
一方、ステップS81にて、パターンマッチング部305により、特定された人物が、個人特徴量データベースに登録されていないと判断された場合、及び、ステップS82にて、特定された人物が運転席側のドアに前に立っていないと判断された場合は、本例の制御処理を終了する。
【0069】
上記のように、本例は、補正された特徴量に基づき、車両外の人物を特定し、個人認証を行い、キーの開錠制御を行う。これにより、本例は、信頼性の高い、エントリーシステムを提供することができる。
【0070】
《第4実施形態》
発明の他の実施形態に係る撮像装置を、図14〜17を用いて説明する。本例は上述した第1実施形態に対して、被写体の特徴量から、被写体が向いている方向を検出する点が異なる。これ以外の構成で上述した第1実施形態と同じ構成は、その記載を適宜、援用する。図14は、本発明の撮像装置を備えた車両を模式化した平面図あり、図15は、本発明の撮像装置のシステムを示すブロック図である。図16は、本例の撮像装置を用いた、通信システムを示す概略図である。図17は、車両1がある交差点に停車した状態を示す概略図である。
【0071】
図14に示すように、ドライバー102は、運転席に座っているが、点線の矢印で示すように、正面とは異なり、助手席側のフロントウインカー105の方向を向いている。
【0072】
図15に示すように、本例のカメラ101は、顔角度検出部501を有する。顔角度検出部501は、パターンマッチング部305により特定された人物の顔の角度を、当該人物の特徴点40から検出する。情報提供部502は、顔角度検出部501により検出された、人物が向いている方向に応じて、ドライバー102に情報を提供する。
【0073】
情報提供部502には、外部との通信装置が設けられ、図16に示すように、情報提供部502は、ネットワーク503を介して、サーバ504と通信を行う。サーバ504には、データベース505が設けられる。データベース505には、地図上における車両の現在の位置を基準として、顔角度検出部501により検出される、人物が向いている方向を記録することができる。また、データベース505には、道路情報だけではなく、道路の周囲の看板、店、観光案内に関する情報が記録されている。例えば、図17に示すように、ある交差点において、車両1の停止位置の周囲の情報として、信号601、停止線602及び広告用看板603等に関する案内情報が、データベース505に保存される。
【0074】
次に、図18を用いて、本例の制御内容及び制御手順を説明する。ステップS1〜ステップS9の制御内容は、第1実施形態に係る撮像装置の制御内容である、ステップS1〜ステップS89同様であるため、省略する。
【0075】
ステップS9にて、人物が特定された後、ステップS3にて特定された撮像方向の角度を固定化した状態で、任意のタイミングで人物の顔部分を撮影する(S101)。人物は必ずしも正面を向いていないため、カメラ101の撮像方向に対する、人物が向いている方向の角度は、角度α及び角度βとはならない。
【0076】
次に、ステップS102にて、ステップS101の撮像画像から、人物の特徴点40が検出され、特徴量が演算される。なお、特徴点40の抽出方法及び特徴量の演算方法は、ステップS6の方法と同様である。
【0077】
ステップS103にて、顔角度検出部501は、ステップS102により抽出された特徴量を、ステップS8で使用した補正パラメータで補正する。そして、補正された特徴量と、ステップS8の特徴量のずれを演算する。
【0078】
ここで、特徴量のずれについて説明する。ステップS8により補正された特徴量は、図4bに示すように、画像において、正面の顔の特徴量に相当する。一方、ステップS103により補正された特徴量は、当該画像において、正面に対して傾いた顔の特徴量に相当する。そして、この顔の傾きは、固定されたカメラ101の撮像方向に対して、人物が向いている方向に相当する。そのため、ステップS103による、特徴量のずれを演算することで、人物が向いている方向を特定することができる。
【0079】
そして、ステップS104にて、当該特徴量のずれに基づき、人物が向いている方向を検出する。
【0080】
次に、ステップS104により検出された、人物が向いている方向を用いた、情報提供部502の制御内容について、図15〜図17を用いて説明する。情報提供部502は、顔角度検出部501から、人物の顔が向いている方向に関する情報を受けとると、当該情報及び車両1の現在の位置情報を、ネットワークを介して、サーバ504に送信する。サーバ504は、データベース505を参照して、これら情報に対応する案内情報を、情報提供部502へ送信する。例えば、図17に示すように、車両1が停止線602の位置で停止、ドライバー102が、広告用看板603の方向を向いていたとする。この場合、サーバ504は、広告用看板603に関する案内情報(例えば、広告用看板603が宿泊施設の広告である場合、当該宿泊施設の空き情報など)を、車両1に送信する。そして、情報提供部502は、案内情報を、図示しないスピーカから音声で出力し、ドライバー102に提供する。
【0081】
なお本例は、車両1の位置及び人物が向いている方向に応じて、観光地等における道案内の情報などの観光情報や、事故多発場所等の警告情報を送受信し、乗員に情報を提示してもよい。
【0082】
また本例は、顔角度検出部501により検出される、人物が向いている方向に関する情報を、データベース505に蓄積して記録してもよい。これにより、車両1の所定の位置において、ドライバー102が、よく向いている方向を特定することができる。
【0083】
上記のように本例は、顔角度検出部501により、人物の顔の向いている方向を検出する。これにより、本例は、検出された人物の顔の向いている方向に応じて、被写体に対して、情報の提示などを行うことができ、より快適な車両環境を提供することができる。
【0084】
また本例は、人物を特定した後、当該人物の特徴点40に応じて、人物の顔の向いている方向を検出する。これにより、本例は、人物の顔の向いている方向を精度よく検出することができる。
【0085】
なお、本例は、補正後の特徴量のずれに応じて、人物が向いている方向を検出するが、補正前である、ステップS6の特徴量とステップS102の特徴量のずれに応じて、人物が向いている方向を検出してもよい。
【0086】
また、顔認識用テーブル312には、複数の特定の角度と、画像において顔を正面に向けるよう特徴点40を移動させるための補正パラメータとが対応づけて記録されている。本例のステップS8により、画像において、正面の顔の特徴点40に相当する、特徴点40の座標上の位置(以下、「正面顔の特徴点の位置」と称す。)が分かっている。そして、ステップS102により抽出された特徴点40の位置を、正面顔の特徴点の位置に一致させるための移動量は、顔認識用テーブル312の補正パラメータに相当する。そのため、本例の顔角度検出部501は、顔認識用テーブル312を参照し、ステップS8により補正された特徴量と、ステップS102により抽出された特徴量から、人物が向いている方向を検出してもよい。
【0087】
なお本例の顔角度検出部501が、本発明の「方向検出手段」に相当し、情報提供部502が「情報提供手段」に相当する。また顔角度検出手段501は、パターンマッチング部305の一部としてもよい。
【符号の説明】
【0088】
1…車両
101…カメラ
102…ドライバー
103…インストルメントパネル
104…ヘッドレスト
105…フロントウインカー
111…アプリケーション制御部
112…個人用データベース
301…撮像部
302…画像処理部
303…特徴量抽出部
304…特徴量補正部
305…パターンマッチング部
306…外部入出力インターフェイス
307…カメラ制御部
308…補正情報処理部
309…個人特徴量データベース
310…補正情報保管用データベース
311…カメラ用テーブル
312…顔認識用テーブル
40…特徴点
401…特徴点
402…特徴点
501…顔角度検出部
502…情報提供部
503…ネットワーク
504…サーバ
505…データベース
601…信号
602…停止線
603…看板
801…カメラ
902…助手席乗員
904…ヘッドレスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段と
前記撮像手段により撮像された撮像画像から被写体を検出する検出手段と、
撮像された画像から、被写体の特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、
前記撮像手段の撮像方向に対して被写体が向いている被写体方向を取得する方向取得手段と、
前記被写体方向に応じて、前記特徴点を補正する特徴点補正手段とを備え、
前記検出手段は、前記特徴点補正手段により補正された特徴点に応じて、前記被写体を検出することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記方向取得手段は、前記被写体方向を、前記撮像手段が固定される位置に対する前記撮像方向により特定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記被写体方向と前記特徴点の補正パラメータとを対応づける第1のデータベースをさらに有し、
前記特徴点補正手段は、前記第1のデータベースを参照して、前記補正パラメータを用いて前記特徴点を補正することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記撮像手段の撮像方向と前記撮像手段の焦点検出位置とを対応づける第2のデータベースを有し、
前記撮像手段は、前記第2のデータベースを参照して、前記撮像方向に対応する焦点検出位置に基づき前記被写体を撮影することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記撮像手段は、所定の位置に固定されており、
前記検出手段は、前記撮像画像から被写体の位置を特定し、
前記撮像方向は、前記所定の位置に対する前記被写体の位置から特定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項6】
登録された人物の顔の部位又は顔の輪郭を示す特徴点を記録する記録手段をさらに備え、
前記検出手段は、前記補正された特徴点と、前記記録手段に記録されている特徴点とから、被写体を特定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項7】
ネットワーク上に記録されている、登録された人物の顔の部位又は顔の輪郭を示す特徴点を取得する取得手段をさらに備え、
前記検出手段は、前記補正された特徴点と、前記取得手段により取得された特徴点とから、被写体を特定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記被写体方向に応じて、前記撮像画像を補正する画像補正手段をさらに有し、
前記特徴点抽出手段は、前記画像補正手段により補正された画像から、被写体の特徴点を抽出することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記補正された特徴点に応じて、前記被写体の感情を推定する感情推定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記第1のデータベースは、複数の前記被写体方向と複数の前記補正パラメータとを、それぞれ対応づけ、
前記第1のデータを参照して、前記検出手段により検出された被写体が向いている方向を検出する方向検出手段をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
【請求項11】
前記方向検出手段は、前記検出手段により検出された被写体の特徴点と、前記特徴点抽出手段により抽出される特徴点との差異から、被写体の方向を検出することを特徴とする請求項10記載の撮像装置。
【請求項12】
前記方向検出手段により検出された被写体方向に応じて前記被写体に対して情報を提供する情報提供手段をさらに備えることを特徴とする請求項10又は11記載の撮像装置。
【請求項13】
撮像手段により撮像された撮像画像から被写体を検出する検出工程と、
前記撮像画像から、被写体の特徴点を抽出する特徴点抽出工程と、
前記撮像手段の撮像方向に対して被写体が向いている被写体方向を取得する方向取得工程と、
前記被写体方向に応じて、前記特徴点を補正する特徴点補正工程とを含み、
前記検出工程は、前記特徴点補正工程により補正された特徴点に応じて、前記被写体を検出することを特徴とする被写体検出方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4a】
image rotate

【図4b】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公開番号】特開2011−205321(P2011−205321A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−69724(P2010−69724)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】