説明

撮像装置

【構成】ディジタルカメラ10はイメージセンサ12を含み、イメージセンサ12は被写界の光学像を繰り返し捉える。イメージセンサ12によって作成された被写界像のうちズームエリア(E)に属する部分被写界像には、ズーム回路16によるズーム処理が施される。これにより作成されたズーム被写界像は、LCDドライバ34によってLCDモニタ36のモニタ画面(36s)に表示される。CPU20は、作成された被写界像から顔検出回路22を通じて顔画像を検出し(S7,S29)、検出された顔画像のズームエリア(E)に対する位置を示す位置情報をCG28およびLCDドライバ34を通じてモニタ画面(36s)内のミニ画面(MS1)に表示する(S45〜S61)。
【効果】顔画像をズームエリア内にスムーズに導入できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、撮像装置に関し、特にたとえば、電子ズーム機能および顔検出機能を有する、撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置の一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術では、映像データ内のズーム領域を変倍し、変倍されたズーム領域の映像データを表示および記録する。また、映像データ内の顔検出領域を変倍し、変倍された顔検出領域の映像データから人物の顔を検出して、検出結果に基づく焦点調節やホワイトバランス制御を行う。この際、顔検出領域を映像データの全体領域よりも狭くかつズーム領域よりも広く設定することで、焦点調節やホワイトバランス制御の精度を向上させている。
【特許文献1】特開2005−348181号公報[H04N 5/232, G02B 7/28, G03B 7/08, H04N 5/225, 5/228]
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、ズーム撮影では一般に、ユーザは、まずズームを解除した状態で、モニタ画面を参照しつつ撮像装置の光軸を動かし、注目する被写体たとえば顔を被写界の中心付近に導入する。そして、撮像装置の光軸を固定し、ズーム操作を行う。これにより、顔画像をズームエリア内にスムーズに導入することができる。
【0004】
しかし、ズーム倍率が高くなると、ユーザの体の揺れなどで光軸が僅かに動いただけで、顔画像はズームエリアからはみ出してしまう。顔画像がズームエリアの外に出てしまうと、これを再びズームエリア内に導入するのは容易でない。このためユーザは、いったんズーム解除操作を行った後に再導入を試みることになる。
【0005】
この点、特許文献1は、顔検出領域をズーム領域よりも広く設定することについて開示するものの、顔画像をズームエリア内に導入する方策については何ら開示していない。
【0006】
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、撮像装置を提供することである。
【0007】
この発明の他の目的は、顔画像などの特定画像をズームエリア内にスムーズに導入できる、撮像装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、この発明の理解を助けるために後述する実施形態との対応関係を示したものであって、この発明を何ら限定するものではない。
【0009】
第1の発明に従う撮像装置は、被写界の光学像を繰り返し捉える撮像手段、撮像手段によって作成された被写界像のうちズームエリアに属する部分被写界像に対してズーム処理を施すズーム手段、ズーム手段によって作成されたズーム被写界像を第1画面に表示する第1表示手段、撮像手段によって作成された被写界像から特定画像を検出する検出手段、および検出手段によって検出された特定画像のズームエリアに対する位置を示す位置情報を第2画面に表示する第2表示手段を備える。
【0010】
第1の発明では、撮像装置(10)は撮像手段(12)を備え、撮像手段は被写界の光学像を繰り返し捉える。撮像手段によって作成された被写界像のうちズームエリア(E)に属する部分被写界像には、ズーム手段(16)によるズーム処理が施される。これにより作成されたズーム被写界像は、第1表示手段(34)によって第1画面(36s)に表示される。一方、撮像手段によって作成された被写界像からは、特定画像が検出手段(22,S7,S29)によって検出される。第2表示手段(28,34,S45〜S61)は、検出された特定画像のズームエリアに対する位置を示す位置情報を第2画面(MS1)に表示する。
【0011】
第1の発明によれば、第1画面には被写界像のうちズームエリアに属する部分のズーム被写界像が表示され、第2画面には被写界像から検出された特定画像のズームエリアに対する位置を示す情報が表示される。ここで特定画像は、被写界像のうちズームエリアに属さない部分からも検出可能なので、特定画像のズームエリアに対する位置を示す情報を作成することができる。したがって、ユーザは、第2画面の位置情報を参照することで、特定被写体と第1画面との間の位置関係、すなわち特定画像とズームエリアとの間の位置関係を知ることができる。このため、特定画像をズームエリア内にスムーズに導入できる。
【0012】
なお、好ましい実施例では、第2画面は第1画面に含まれる(典型的にはオンスクリーン表示される)。しかし、第1画面および第2画面は、互いに独立であってもよく、一部分を共有していてもよい。
【0013】
なお、特定被写体は、典型的には人物の顔であるが、人間以外の動物や植物、サッカーボールなどの無生物でもよい。
【0014】
第2の発明に従う撮像装置は、第1の発明に従属し、第2表示手段は、検出手段によって検出された特定画像がズームエリアの外部に位置するとき位置情報を表示する一方(S59)、検出手段によって検出された特定画像がズームエリアの内部に位置するとき位置情報を消去する(S61)。
【0015】
第2の発明では、位置情報は、特定画像がズームエリア外に位置している間だけ表示される。すなわち、位置情報は、導入の必要性が高いとき表示され、導入の必要性が低いとき消去されるので、導入時の操作性が向上する。
【0016】
第3の発明に従う撮像装置は、第1の発明に従属し、位置情報は検出手段によって検出された特定画像に対応する特定シンボル(FS)およびズームエリアに対応するエリアシンボル(ES)を含み、特定シンボルおよびエリアシンボルの第2画面における位置(図6(C))は特定画像およびズームエリアの被写界像(撮像エリア12f)における位置と同等である(図6(A))。
【0017】
第3の発明によれば、ユーザは、特定画像とズームエリアとの間の位置関係を直感的に知ることができる。
【0018】
第4の発明に従う撮像装置は、第1の発明に従属し、検出手段は注目度が最も高い第1特定画像を検出する第1検出手段(S7)および注目度が第1特定画像よりも低い第2特定画像を検出する第2検出手段(S29)を含み、第2表示手段は第1検出手段の検出結果に対応する第1シンボルおよび第2検出手段の検出結果に対応する第2シンボルを互いに異なる態様で表示する。
【0019】
第4の発明では、注目度の最も高い第1シンボルは、これよりも注目度の低い第2シンボルとは異なる態様で表示される。したがって、ユーザは、注目している特定被写体とは別の特定被写体が被写界内に現れても、両者を容易に区別できるので、導入時の混乱が回避される。
【0020】
なお、複数の特定画像の各々の注目度は、たとえば、これら複数の特定画像の間の位置関係,大小関係,遠近関係などに基づいて決定される。また、表示態様とは、たとえば色,明るさ,大きさ,形状,透過率、点滅周期などである。
【0021】
第5の発明に従う撮像装置は、被写界の光学像を繰り返し捉える撮像手段、撮像手段によって作成された被写界像のうちズームエリアに属する部分被写界像に対してズーム処理を施すズーム手段、ズーム手段によって作成されたズーム被写界像を第1画面に表示する第1表示手段、撮像手段によって作成された被写界像から特定画像を検出する検出手段、検出手段によって検出された特定画像がズームエリアの内部に位置するとき当該特定画像の変位にズームエリアを追従させる追従手段、およびズームエリアの撮像手段によって作成された被写界像における位置を示す位置情報を第2画面に表示する第2表示手段を備える。
【0022】
第5の発明では、撮像装置(10)は撮像手段(12)を備え、撮像手段は被写界の光学像を繰り返し捉える。撮像手段によって作成された被写界像のうちズームエリア(E)に属する部分被写界像には、ズーム手段(16)によるズーム処理が施される。これにより作成されたズーム被写界像は、第1表示手段(34)によって第1画面(36s)に表示される。一方、撮像手段によって作成された被写界像からは、特定画像が検出手段(22,S77)によって検出される。追従手段(S81,S95)は、検出された特定画像がズームエリアの内部に位置するとき、この特定画像の変位にズームエリアを追従させる。第2表示手段(28,34,S99)は、ズームエリアの被写界像における位置を示す位置情報を第2画面(MS2)に表示する。
【0023】
第5の発明によれば、第1画面には、被写界像のうちズームエリアに属する部分のズーム被写界像が表示される。ここでズームエリアは、特定画像の動きに追従するので、第1画面に特定被写体が表示された状態の維持が可能となる。一方、第2画面には、ズームエリアの被写界像(撮像エリア12f)における位置を示す情報が表示されるので、ユーザは、被写界像のどの部分が第1画面に表示されているかを知ることができる。また、この結果、ユーザは、ズームエリアができるだけ被写界像の中央部に配置されるように、撮像手段の光軸の向きを調整することが可能となり、ズームエリアの追従範囲が確保される。
【0024】
第6の発明に従う撮像装置は、第5の発明に従属し、位置情報はズームエリアに対応するエリアシンボル(ES)を含み、エリアシンボルの第2画面における位置(図13(C))はズームエリアの被写界像における位置(図13(A))と同等である。
【0025】
第6の発明によれば、ユーザは、ズームエリアの被写界像における位置を直感的に知ることができる。
【0026】
第7の発明に従う撮像装置は、被写界の光学像を繰り返し捉える撮像手段、撮像手段によって作成された被写界像のうちズームエリアに属する部分被写界像に対してズーム処理を施すズーム手段、ズーム手段によって作成されたズーム被写界像を画面に表示する第1表示手段、撮像手段によって作成された被写界像から特定画像を検出する検出手段、および検出手段によって検出された特定画像がズームエリアの内部から外部に移動したとき当該特定画像のズームエリアに対する方向を示す方向情報を画面に表示する第2表示手段を備える。
【0027】
第7の発明では、撮像装置(10)は撮像手段(12)を備え、撮像手段は被写界の光学像を繰り返し捉える。撮像手段によって作成された被写界像のうちズームエリア(E)に属する部分被写界像には、ズーム手段(16)によるズーム処理が施される。これにより作成されたズーム被写界像は、第1表示手段(34)によって画面(36s)に表示される。一方、撮像手段によって作成された被写界像からは、特定画像が検出手段(22,S117)によって検出される。第2表示手段(28,34,S127)は、検出された特定画像のズームエリアに対する方向を示す方向情報(Ar)を画面に表示する。
【0028】
第7の発明によれば、画面には、被写界像のうちズームエリアに属する部分のズーム被写界像と共に、被写界像から検出された特定画像のズームエリアに対する方向を示す情報が表示される。ここで特定画像は、被写界像のうちズームエリアに属さない部分からも検出可能なので、特定画像のズームエリアに対する方向を示す情報を作成することができる。したがって、ユーザは、特定被写体が画面から消失したとき、画面に表示される方向情報を参照することで、特定被写体が画面に対してどちらの方向にあるか、すなわち特定画像のズームエリアに対する方向を知ることができる。このため、特定画像をズームエリア内にスムーズに導入できる。
【0029】
第8の発明に従う撮像装置は、第7の発明に従属し、第2表示手段による表示後に検出手段によって検出された特定画像がズームエリアの外部から内部に移動したとき画面から方向情報を消去する消去手段(S135)をさらに備える。
【0030】
第8の発明では、方向情報は、特定画像がズームエリア外に位置している間だけ表示される。すなわち、方向情報は、導入の必要性が高いとき表示され、導入の必要性が低いとき消去されるので、導入時の操作性が向上する。
【0031】
第9の発明に従う撮像装置は、被写界の光学像を繰り返し捉える撮像手段、撮像手段によって作成された被写界像のうちズームエリアに属する部分被写界像に対してズーム処理を施すズーム手段、ズーム手段によって作成されたズーム被写界像を画面に表示する表示手段、撮像手段によって作成された被写界像から特定画像を検出する検出手段、検出手段によって検出された特定画像がズームエリアの内部から外部に移動したときズーム手段のズーム倍率を低下させるズーム倍率低下手段を備え、表示手段はズーム倍率低下手段のズーム倍率低下処理に応答して撮像手段によって作成された被写界像を画面に表示する。
【0032】
第9の発明では、撮像装置(10)は撮像手段(12)を備え、撮像手段は被写界の光学像を繰り返し捉える。撮像手段によって作成された被写界像のうちズームエリア(E)に属する部分被写界像には、ズーム手段(16)によるズーム処理が施される。これにより作成されたズーム被写界像は、表示手段(34)によって画面(36s)に表示される。一方、撮像手段によって作成された被写界像からは、特定画像が検出手段(22,S117)によって検出される。検出された特定画像がズームエリアの内部から外部に移動すると、ズーム手段のズーム倍率はズーム倍率低下手段(S145)によって低下される。表示手段は、このズーム倍率低下処理に応答して、撮像手段によって作成された被写界像を画面に表示する。
【0033】
第9の発明によれば、画面には、被写界像のうちズームエリアに属する部分のズーム被写界像が表示される。特定画像がズームエリアの内部から外部に移動すると、ズーム倍率は低下される。したがって、特定被写体が画面からはみ出すのに応答して画角が広がるので、特定被写体は再び画面内に収まる。このため、特定画像をズームエリア内にスムーズに導入できる。
【0034】
第10の発明に従う撮像装置は、第9の発明に従属し、ズーム倍率低下手段によるズーム倍率低下後に検出手段によって検出された特定画像がズームエリアの外部から内部に移動したときズーム手段のズーム倍率を上昇させるズーム倍率上昇手段(S153)をさらに備え、表示手段はズーム倍率上昇手段のズーム倍率上昇処理に応答してズーム手段によって作成されたズーム被写界像を画面に表示する。
【0035】
第10の発明によれば、ズーム倍率低下後に特定画像がズームエリアの外部から内部に移動すると、ズーム倍率が上昇するので、導入時の操作性が高まる。
【発明の効果】
【0036】
この発明によれば、特定画像をズームエリア内に容易に導入することができる。
【0037】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
〔第1実施例〕
図1を参照して、この実施例のディジタルカメラ10はイメージセンサ12を含む。被写界の光学像は、イメージセンサ12に照射される。イメージセンサ12の撮像エリア12fには、たとえば1600×1200画素の受光素子が含まれており、撮像エリア12fでは、光電変換によって、被写界の光学像に対応する電荷つまり1600×1200画素の生画像信号が生成される。
【0039】
電源が投入されると、被写体のリアルタイム動画像つまりスルー画像をLCDモニタ36に表示するべく、CPU20は、プリ露光および間引き読み出しの繰り返しをイメージセンサ12に命令する。イメージセンサ12は、プリ露光とこれによって生成された生画像信号の間引き読み出しとを、1/30秒毎に発生する垂直同期信号(Vsync)に応答して繰り返し実行する。イメージセンサ12からは、被写界の光学像に対応する低解像度たとえば320×240画素の生画像信号が30fpsで出力される。
【0040】
出力された生画像信号は、カメラ処理回路14によってA/D変換,色分離,YUV変換などの処理を施される。これにより生成されたYUV形式の画像データは、メモリ制御回路24によってSDRAM26に書き込まれ、その後同じメモリ制御回路24によって読み出される。LCDドライバ34は、読み出された画像データに従ってLCDモニタ36を駆動し、この結果、被写界のスルー画像がLCDモニタ36のモニタ画面36sに表示される。
【0041】
キー入力装置18によってシャッタ操作が行われると、CPU20は、本撮影処理を実行するべく、本露光とこれにより生成された全電荷の読み出しとをイメージセンサ12に命令する。イメージセンサ12からは、全電荷つまり1600×1200画素の生画像信号が出力される。出力された生画像信号は、カメラ処理回路14によってYUV形式の生画像データに変換される。変換された生画像データは、メモリ制御回路24を通してSDRAM26に書き込まれる。CPU20はその後、SDRAM26に格納された画像データの記録処理をI/F30に命令する。I/F30は、メモリ制御回路24を通してSDRAM26から画像データを読み出し、読み出された画像データを含む画像ファイルをメモリカード32に記録する。
【0042】
キー入力装置18によってズーム操作が行われると、CPU20は、イメージセンサ12の間引き率を変更し、かつズーム回路16に指定ズーム倍率に従うズームエリアEを設定して、ズーム処理の実行を命令する。たとえば、指定ズーム倍率が2倍のとき、間引き率は4/5から2/5に変更される。撮像エリア12fを(0,0)〜(1600,1200)とすると、ズームエリアEは(400,300)〜(1200,900)のように設定される。
【0043】
イメージセンサ12から読み出され、カメラ処理回路14を経た生画像データは、ズーム回路16に与えられる。ズーム回路16は、与えられた生画像データからズームエリアEに属する生画像データを切り出す。指定ズーム倍率によっては、さらに、切り出された画像データに補間処理を施す。こうして作成されたズーム画像データがSDRAM26を経てLCDドライバ34に与えられ、この結果、モニタ画面36s上のスルー画像はその中央部が拡大される(図2(A)参照)。
【0044】
この後、つまり2倍ズームの状態でキー入力装置18によってシャッタ操作が行われると、CPU20は、本露光と全電荷の読み出しとをイメージセンサ12に命令する。イメージセンサ12からは、全電荷つまり1600×1200画素の生画像信号が出力される。出力された生画像信号は、カメラ処理回路14によってYUV形式の生画像データに変換される。変換された生画像データは、ズーム回路16に与えられる。
【0045】
ズーム回路16は、最初、与えられた1600×1200画素の生画像データからズームエリアEつまり(400,300)〜(1200,900)に属する生画像データを切り出す。次に、切り出された800×600画素の生画像データに対して補間処理を施すことによって、記録解像度つまり1600×1200画素のズーム画像データを作成する。
【0046】
こうして作成されたズーム画像データは、メモリ制御回路24を通してSDRAM26に書き込まれる。I/F30は、CPU20の制御下で、メモリ制御回路24を通してSDRAM26からズーム画像データを読み出し、読み出されたズーム画像データを含む画像ファイルをメモリカード32に記録する。
【0047】
以上がディジタルカメラ10の基本動作、-つまり“ノーマルモード”における動作で
ある。ノーマルモードにおいては、人物の顔を2倍ズームで捉えた後に人物が移動すると、撮像エリア12f上の光学像およびモニタ画面36s上のスルー画像は、図2(A)〜図2(C)のように変化する。図2(A)を参照して、当初、顔の光学像は、撮像エリア12fの中央部つまりズームエリアE内に位置しており、モニタ画面36sには、顔の全部が表示されている。この後、人物が移動すると、図2(B)に示すように、顔の光学像の一部がズームエリアEからはみ出し、顔のスルー画像の一部もまたモニタ画面36sからはみ出す。人物がさらに移動すると、図2(C)に示すように、顔の光学像の全部がズームエリアE外へと変位し、顔のスルー画像はモニタ画面36sから消失する。なお、この時点では、顔の光学像は、まだ撮像エリア12f上にある。
【0048】
キー入力装置18によって“顔位置表示モード1”が選択されると、CPU20は、ノーマルモードの場合と同じく、プリ露光および間引き読み出しの繰り返しをイメージセンサ12に命令する。イメージセンサ12からは320×240画素の生画像信号が30fpsで出力され、被写界のスルー画像がモニタ画面36sに表示される。シャッタ操作に応じて実行される記録処理もまた、ノーマルモードの場合と同様である。
【0049】
キー入力装置18によってズーム操作が行われると、CPU20は、ノーマルモードの場合と同じく、イメージセンサ12の間引き率を変更し、かつズーム回路16に指定ズーム倍率に従うズームエリアEを設定して、ズーム処理の実行を命令する。
【0050】
イメージセンサ12から読み出され、カメラ処理回路14を経た生画像データは、ズーム回路16に与えられると共に、メモリ制御回路24を通してSDRAM26の生画像領域26rに書き込まれる。ズーム回路16は、与えられた生画像データからズームエリアEつまり(400,300)〜(1200,900)に属する画像データを切り出す。ここで切り出された画像データの解像度が表示解像度つまり320×240に満たなければ、ズーム回路16は、さらに、切出された画像データに補間処理を施す。こうして作成された320×240画素のズーム画像データは、メモリ制御回路24を通してSDRAM26のズーム画像領域26zに書き込まれる。
【0051】
ズーム画像領域26zに格納されたズーム画像データはその後、メモリ制御回路24を通してLCDドライバ34に与えられる。この結果、モニタ画面36s上のスルー画像はその中央部が拡大される(図3(A)参照)。
【0052】
生画像領域26rに格納された画像データはその後、メモリ制御回路24を通して読み出され、顔検出回路22に与えられる。顔検出回路22は、CPU20の制御下で、与えられた画像データに注目した顔検出処理を実行する。ここで顔検出処理は、注目する画像データを人物の目,鼻,口などに相当する辞書データと照合する一種のパターン認識処理である。顔画像が検出されると、CPU20は、その位置を算出し、算出結果を示す顔位置データを不揮発メモリ38に保持する。
【0053】
CPU20はまた、顔画像がズームエリアE内に位置するか否かを不揮発メモリ38に保持された顔位置データに基づいて判別する。そして、顔画像がズームエリアEの外部に位置していればミニ画面MS1の表示命令を発行する一方、顔画像がズームエリアEの内部に位置していればミニ画面MS1の消去命令を発行する。
【0054】
表示命令が発行されると、キャラクタジェネレータ(CG)28は、ミニ画面MS1の画像データを生成する。ミニ画面MS1には、検出された顔画像に対応する顔シンボルFSと、ズームエリアEに対応するエリアシンボルESとが含まれる。ミニ画面MS1はモニタ画面36sに対して数分の1程度のサイズであり、顔シンボルFSは赤色の点で表現される。
【0055】
生成された画像データはLCDドライバ34に与えられ、LCDドライバ34は、CPU20の制御下で、ミニ画面MS1をスルー画像と重ねてモニタ画面36sに表示する。ミニ画面MS1は、モニタ画面36s内の既定位置たとえば右上隅に表示される。
【0056】
ここで、図6(A)〜図6(C)に示すように、エリアシンボルESのミニ画面MS1に対する位置およびサイズは、ズームエリアEの撮像エリア12fに対する位置およびサイズと同等である。また、顔シンボルFSのミニ画面MS1における位置は、顔の光学像の撮像エリア12fにおける位置と同等である。このため、たとえば、ミニ画面MS1の表示エリアを(220,20)〜(300,80)とすると、エリアシンボルESの表示エリアは(240,35)〜(280,65)となる。また、検出された顔位置が(40,100)であるとき、顔シンボルFSの表示位置は(230,45)のように計算される。
【0057】
したがって、顔位置表示モード1においては、人物の顔を2倍ズームで捉えた後に人物が移動すると、撮像エリア12f上の光学像およびモニタ画面36s上のスルー画像は、図3(A)〜図3(C)のように変化する。ノーマルモードにおける変化つまり図2(A)〜図2(C)との相違は、顔画像がモニタ画面36sから消失したとき、すなわち図3(C)のタイミングで、モニタ画面36sにミニ画面MS1が表示される点である。
【0058】
なお、表示のタイミングは、この実施例では顔画像の全部がズームエリアE外に出た時点であるが、顔画像の少なくとも一部がズームエリアE外に出た時点としたり、顔画像の中心点(たとえば両目の中点)がズームエリアE外に出た時点としたりすることも可能である。キー入力装置18を通じた設定変更によって、表示のタイミングを切り換えるようにしてもよい。
【0059】
ユーザは、顔画像がモニタ画面36sから消失しても、ミニ画面MS1を参照することで、顔の位置(顔の光学像が撮像エリア12fのどこにあるか)、ないしはズームエリアEと顔画像との位置関係がわかるので、イメージセンサ12の光軸を顔の方向に向けることができる。これによって顔画像がモニタ画面36s内に復帰すれば、ミニ画面MS1はモニタ画面36sから消去される。
【0060】
なお、消去のタイミングは、顔画像の少なくとも一部がズームエリアE内に入った時点である。ただし、顔画像の全部がズームエリアE内に入った時点としたり、顔画像の中心点がズームエリアE内に入った時点としたりすることも可能である。
【0061】
また、同時に複数の顔画像を検出することも可能で、たとえば、図4(A)〜図4(C)に示すように、2倍ズームで捉えられた顔画像がズームエリアEからはみ出したとき、被写界内に別の顔画像が存在していれば、エリアシンボルESおよび2つの顔シンボルFS1およびFS2を含むミニ画面MS1が表示される。この場合、顔シンボルFS1つまりズームエリアEからはみ出した顔画像に対応する顔シンボルは赤色で表示される一方、顔シンボルFS2はこれとは異なる色たとえば青色で表示される。
【0062】
キー入力装置18によって“顔位置表示モード2”が選択されると、ミニ画面MS1が直ちに表示され、ミニ画面MS1の表示は別のモードが選択されるまで継続される。すなわち、このモードでは、図5(A)〜図5(C)に示されるように、ミニ画面MS1は、顔画像とズームエリアEとの位置関係によらず、常に表示される。
【0063】
このように、顔位置表示モード1では、注目する顔画像がモニタ画面36sの外部にはみ出してからモニタ画面36sの内部に戻るまでの期間だけ、検出された顔位置をミニ画面MS1を通じて表示するのに対し、顔位置表示モード2では、検出された顔位置をミニ画面MS1を通じて常時表示する。ミニ画面MS1の表示タイミング以外の特徴は、両モードの間で共通である。
【0064】
以上の動作のうち顔位置表示に関する動作は、CPU20が図7〜図10のフローチャートに従う制御処理を実行することによって実現される。なお、これらのフロー図に対応する制御プログラムは、不揮発メモリ38に格納されている。
【0065】
CPU20は、顔位置表示モード1が選択されたとき、図7および図8に示す第1〜第kの顔位置算出タスク(但しk=2,3,…,kmax)と、図9に示すミニ画面表示タスク1とを並列的に実行する。ここで、変数kは、現時点で検出されている顔の数を示す。助変数kmaxは、変数kの最大値つまり同時に検出可能な顔の数(たとえば“4”)である。
【0066】
図7を参照して、第1の顔位置算出タスクでは、最初のステップS1で変数F1に“0”をセットした後、ステップS3でVsyncの発生を待つ。Vsyncが発生されると、ステップS5に移って、第1の顔が検出されたか否かを判別する。ここで、第1の顔は、注目度の最も高い顔であり、被写界内に顔が1つしか存在しない場合には、その顔が第1の顔として検出される。被写界内に複数の顔が存在する場合には、それらの間の位置関係,大小関係,遠近関係などに基づいて、いずれか1つが選択される。すなわち、複数の顔の各々の注目度は、これら複数の顔の間の位置関係,大小関係,遠近関係などに基づいて決定される。ステップS5でNOであれば、ステップS1に戻る。
【0067】
ステップS5でYESであれば、ステップS7に移って、検出された第1の顔の位置を算出し、算出結果を変数P1にセットする。そして、ステップS9でフラグF1に“1”をセットした後、ステップS11で第2の顔位置算出タスクを起動し、ステップS3に戻る。
【0068】
したがって、第1の顔が検出されていない期間はステップS1〜S5のループ処理が、第1の顔が検出されている期間はステップS3〜S11のループ処理が、それぞれ1/30秒周期で実行される。これによって、第1の顔が検出されている限り、変数P1は1フレーム毎に更新される結果となる。
【0069】
図8を参照して、第kの顔位置算出タスクでは、最初のステップS21でフラグFkに“0”をセットした後、ステップS23でVsyncの発生を待つ。Vsyncが発生されると、ステップS25に移ってフラグF1が“0”であるか否かを判別し、YESであればこのタスクを終了する。
【0070】
ステップS25でNOであれば、ステップS27で第kの顔が検出されたか否かを判別する。被写界内に未検出の顔が1つしか存在しない場合には、その顔が第kの顔として検出される。被写界内に未検出の顔が複数存在する場合には、それらの間の位置関係,大小関係,遠近関係などに基づいて、いずれか1つが選択される。ステップS27でNOであれば、ステップS21に戻る。
【0071】
ステップS27でYESであれば、ステップS29に移って、検出された第kの顔の位置を算出し、算出結果を変数Pkにセットする。そして、ステップS31でフラグFkに“1”をセットし、さらに、ステップS33で第(k+1)の顔位置算出タスクを起動した後、ステップS23に戻る。
【0072】
したがって、第kの顔が検出されていない期間はステップS21〜S27のループ処理が、第kの顔が検出されている期間はステップS23〜S33のループ処理が、それぞれ1/30秒周期で実行される。このため、変数Pkは、第kの顔が検出されている限り、1フレーム毎に更新されることになる。また、第1の顔が検出されなくなる、すなわち注目していた顔の光学像が撮像エリア12fの外部に出ると、第2以降の顔の検出も終了され、改めて第1の顔の検出が行われる。
【0073】
図9を参照して、顔位置表示タスク1では、最初のステップS41でVsyncの発生を待ち、Vsyncが発生されると、ステップS43に移ってフラグF1が“1”であるか否かを判別する。ここでNOであれば、ステップS61に進む。
【0074】
ステップS43でYESであれば、ステップS45に移って、変数P1つまり第1の顔位置がズームエリアEの内部であるか否かを判別する。ここでYESであれば、ステップS61に進む。
【0075】
ステップS45でNOであれば、ステップS47で、第1の顔を示す顔シンボルFS1の表示位置を変数P1に基づいて算出する。この算出処理は、先述した図6(A)〜図6(C)の例では、点Pの検出位置(200,500)に基づいて点Pの表示位置(230,45)を求める処理に相当する。
【0076】
次に、ステップS49で変数kに“2”をセットした後、ステップS51ではフラグFkが“1”であるか否かを判別し、NOであればステップS55に進む。ステップS51でYESであれば、ステップS53で、第kの顔を示す顔シンボルFSkの表示位置を変数Pkに基づいて算出する。算出後、ステップS55に進む。
【0077】
ステップS55では、変数kをインクリメントし、次のステップS57では、変数kが助変数kmaxを上回ったか否かを判別する。ここでNOであればステップS51に戻り、YESであればステップS59でミニ画面MS1の表示命令を発行する。この表示命令には、第1の顔シンボルFS1を赤色で、第2以降の顔シンボルFS2,FS3,…を青色で表示すべき旨の指示が添付される。発行後、ステップS41に戻る。
【0078】
ステップS61では、ミニ画面消去命令を発行する。発行後、ステップS41に戻る。
【0079】
CPU20は、顔位置表示モード2が選択されたとき、図7および図8に示す第1〜第kの顔位置算出タスクと、図10に示すミニ画面表示タスク2とを並列的に実行する。なお、図10のミニ画面表示タスク2は、図9のミニ画面表示タスク1において、ステップS45およびS61を省略したものである。
【0080】
図10を参照して、ステップS43でYESであればステップS47に進み、ステップS43でNOであればステップS59に進む。他のステップは、図9のものと同様であり、説明を省略する。
【0081】
以上から明らかなように、この実施例では、イメージセンサ12は被写界の光学像を繰り返し捉え、イメージセンサ12によって作成された被写界像のうちズームエリアEに属する部分被写界像には、ズーム回路16によるズーム処理が施される。これにより作成されたズーム被写界像は、LCDドライバ34によってモニタ画面36sに表示される。
【0082】
CPU20は、作成された被写界像から顔検出回路22を通じて顔画像を検出し(S7,S29)、検出された顔画像のズームエリアEに対する位置を示す位置情報をCG28およびLCDドライバ34を通じてモニタ画面36s内のミニ画面MS1に表示する(S45〜S61)。
【0083】
したがって、ユーザは、ミニ画面MS1を参照することで、顔とモニタ画面36s(部分被写界像)との間の位置関係、すなわち顔画像とズームエリアEとの間の位置関係を知ることができる。このため、顔がモニタ画面36sから消失したとき、顔をモニタ画面36s内に、すなわち顔画像をズームエリアE内に、スムーズに導入できる。
【0084】
なお、この実施例では、注目する顔シンボルFS1とこれ以外の顔シンボルFS2,FS3,…とを互いに異なる色で表示したが、これに代えて、またはこれに加えて、明るさ,大きさ,形状,透過率,点滅周期などを異ならせてもよい。
【0085】
ところで、上で説明した第1実施例では、ズームエリアEの位置は固定であり、顔画像のズームエリアEに対する位置を表示した。これに対して、次に説明する第2実施例では、ズームエリアEを顔画像の動きに追従させ、ズームエリアEの撮像エリア12fに対する位置を表示する。
〔第2実施例〕
この実施例の構成は、第1実施例と同様なので図1を援用し、説明を省略する。基本動作(ノーマルモード)も共通であり、説明を省略する。この実施例の特徴は、“自動追尾+切出し位置表示モード”にあるが、このモードは、第1実施例の“顔位置表示モード2”と一部共通しており、共通部分に関する説明を省略する。なお、以下では、図1および図11〜図15が参照される。
【0086】
キー入力装置18によって“自動追尾+切出し位置表示モード”が選択されると、ズームエリアEの位置を示すエリアシンボルESを含むミニ画面MS2が直ちに表示され、そして、このミニ画面MS2の表示は、別のモードが選択されるまで継続される。すなわち、このモードでは、図11(A)〜図11(C)に示されるように、ミニ画面MS2は、顔画像とズームエリアEとの位置関係によらず常に表示される。また、顔画像の動きに追従してズームエリアEが移動し、これに伴い、エリアシンボルESもミニ画面MS2内で移動する。
【0087】
具体的には、まず、図12(A)および図12(B)に示すように、検出された顔画像の中の1つの特徴点たとえば一方の目に注目して顔画像の動きベクトルVを求め、この動きベクトルVに沿ってズームエリアEを移動させる。次に、図13(A)〜図13(C)に示す要領で、エリアシンボルESの表示位置を算出する。たとえば、ズームエリアEが(200,400)〜(1000,1000)の位置にあれば、エリアシンボルESの表示位置は(230,40)〜(270,70)となる。
【0088】
以上のような切出し位置表示動作は、CPU20が図14および図15のフローチャートに従う制御処理を実行することによって実現される。すなわち、CPU20は、自動追尾+切出し位置表示モードが選択されたとき、図14に示す“顔位置/顔移動ベクトル算出タスク”と、図15に示す“自動追尾+切出し位置表示タスク”とを並列的に実行する。
【0089】
図14を参照して、顔位置/顔移動ベクトル算出タスクでは、最初のステップS71で変数Fに“0”をセットした後、ステップS73でVsyncの発生を待つ。Vsyncが発生されると、ステップS75に移って、顔が検出されたか否かを判別する。ここでNOであれば、ステップS71に戻る。
【0090】
ステップS75でYESであれば、ステップS77に移って、検出された顔の位置を算出し、算出結果を変数Pにセットする。次のステップS79では、変数Pつまり顔位置がズームエリアEの内部であるか否かを判別し、ここでNOであればステップS73に戻る。
【0091】
ステップS79でYESであれば、ステップS81で顔移動ベクトルを算出し(図12(A)参照)、算出結果を変数Vにセットする。そして、ステップS83でフラグFに“1”をセットした後、ステップS73に戻る。
【0092】
したがって、顔が検出されていない期間はステップS71〜S75のループ処理が、顔が検出されている期間はステップS73〜S83のループ処理が、それぞれ1/30秒周期で実行される。これによって、顔が検出されている限り変数Pは1フレーム毎に更新され、さらに顔位置がズームエリアE内にある限り変数Vも1フレーム毎に更新される結果となる。
【0093】
図15を参照して、自動追尾+切出し位置表示タスクでは、最初のステップS91でVsyncの発生を待ち、Vsyncが発生されると、ステップS93に移ってフラグFが“1”であるか否かを判別する。ここでNOであれば、ステップS99に進む。
【0094】
ステップS93でYESであれば、ステップS95に移り、ズームエリアEを変数Vに基づいて移動させる(図12(B)参照)。次のステップS97では、移動後のズームエリアEの位置に基づいてエリアシンボルESの表示位置を算出し(図13(A)〜図13(C))、その後ステップS99に進む。
【0095】
ステップS99では、ステップS97の算出結果に基づくエリアシンボルESを含むミニ画面MS2の表示命令を発行する。応じて、CG28がミニ画面MS2の画像データを生成し、LCDドライバ34は生成された画像データでLCDモニタ36を駆動する。これにより、現時点でのズームエリアE(切出し位置)を示すミニ画面MS2がモニタ画面36sに表示される(図11(A)〜図11(C)参照)。その後、ステップS91に戻る。
【0096】
以上から明らかなように、この実施例では、イメージセンサ12は被写界の光学像を繰り返し捉え、イメージセンサ12によって作成された被写界像のうちズームエリアEに属する部分被写界像には、ズーム回路16によるズーム処理が施される。これにより作成されたズーム被写界像は、LCDドライバ34によってモニタ画面36sに表示される。
【0097】
CPU20は、作成された被写界像から顔検出回路22を通じて顔画像を検出し(S77)、検出された特定画像がズームエリアEの内部に位置するときこの特定画像の変位にズームエリアEを追従させる(S81,S95)。また、ズームエリアEの撮像エリア12f(つまり被写界像)に対する位置を示す位置情報をCG28およびLCDドライバ34を通じてモニタ画面36s内のミニ画面MS2に表示する(S99)。
【0098】
このように、モニタ画面36sには、被写界像のうちズームエリアEに属する部分のズーム被写界像が表示される。ここでズームエリアEは、顔画像の動きに追従するので、モニタ画面36sに顔が表示された状態の維持が可能となる。
【0099】
一方、ミニ画面MS2には、ズームエリアEの撮像エリア12f(被写界像)における位置が表示されるので、ユーザは、被写界像のどの部分がモニタ画面36sに表示されているかを知ることができる。そして、この結果、ユーザは、ズームエリアEができるだけ撮像エリア12fの中央部に配置されるように、イメージセンサ12の光軸の向きを調整することが可能となり、ズームエリアEの追従範囲が確保される。
【0100】
ところで、先述の第1実施例では、顔画像の位置を示したが、次に説明する第3実施例では、顔画像の方向を示す。
〔第3実施例〕
この実施例の構成は、第1実施例と同様なので図1を援用し、説明を省略する。基本動作(ノーマルモード)も共通であり、説明を省略する。この実施例の特徴は、“顔方向表示モード”にあるが、このモードは、第1実施例の“顔位置表示モード1”と一部共通しており、共通部分に関する説明を省略する。なお、以下では、図1,および図16〜図20が参照される。
【0101】
キー入力装置18によって“顔方向表示モード”が選択されると、図16(A)〜図16(C)に示されるように、注目する顔画像がモニタ画面36sの外に出たとき、その顔画像の存在する方向を示す矢印Arがモニタ画面36sに表示される。
【0102】
具体的には、まず、図17(A)に示すように、撮像エリア12fに対応する被写界のうちズームエリアE以外の部分を8つの領域#1〜#8に分割する。次に、図17(B)に示すように、領域#1〜#8に互いに異なる方向(左上,左,左下,下,右下,右,右上および上)を割り当てる。そして、変数Pつまり顔位置がズームエリアEを出たとき、現時点の変数Pが領域#1〜#8のどれに属するかを判別し、該当方向を矢印Arの方向とする。この例では、現時点の変数Pつまり(200,500)は領域#2に属しており、左向きの矢印Arが表示される。
【0103】
以上のような顔方向表示動作は、CPU20が図18および図19のフローチャートに従う制御処理を実行することによって実現される。すなわち、CPU20は、顔方向表示モードが選択されたとき、図18に示す“顔位置算出タスク”と、図19に示す“顔方向表示タスク”とを並列的に実行する。
【0104】
図18を参照して、顔位置算出タスクでは、最初のステップS111で変数Fに“0”をセットした後、ステップS113でVsyncの発生を待つ。Vsyncが発生されると、ステップS115に移って、顔が検出されたか否かを判別する。ここでNOであれば、ステップS111に戻る。
【0105】
ステップS115でYESであれば、ステップS117に移って、検出された顔の位置を算出し、算出結果を変数Pにセットする。そして、ステップS119でフラグFに“1”をセットした後、ステップS113に戻る。
【0106】
したがって、顔が検出されていない期間はステップS111〜S115のループ処理が、顔が検出されている期間はステップS113〜S119のループ処理が、それぞれ1/30秒周期で実行される。これによって、顔が検出されている限り変数Pは1フレーム毎に更新される結果となる。
【0107】
図19を参照して、顔方向表示タスクでは、最初のステップS121でフラグFが“1”であるか否かを判別し、NOであれば待機する。ステップS121でYESであれば、ステップS123に移って、変数PがズームエリアEの内部から外部に移動したか否かを判別し、ここでNOであればステップS121に戻る。前回の変数PがズームエリアEの内部にあり、かつ今回の変数PがズームエリアEの外部にあれば、ステップS123でYESと判別し、ステップS125に進む。
【0108】
ステップS125では、変数Pに基づいて矢印Arの方向を算出する。たとえば、前回の変数Pから今回の変数Pに向かう方向(ベクトルV:図17(A)参照)が算出される。続くステップS127では、算出結果に基づく矢印表示命令を発行する。応じて、CG28が矢印Arの画像データを生成し、LCDドライバ34は生成された画像データでLCDモニタ36を駆動する。これにより、顔位置を示す矢印Arがモニタ画面36sに表示される(図16(C)参照)。
【0109】
その後、ステップS129でVsyncの発生を待ち、Vsyncが発生されると、ステップS131に移る。ステップS131では、矢印表示命令の発行から既定時間たとえば5秒が経過したか否かを判別する。ここでNOであれば、ステップS133で変数PがズームエリアEの外部から内部に移動したか否かをさらに判別し、ここでもNOであればステップS125に戻る。
【0110】
ステップS131でYESであるか、またはステップS133でYESであれば、ステップS135で矢印消去命令を発行する。応じて、CG28による生成処理およびLCDドライバ34による駆動処理は停止され、矢印Arはモニタ画面36sから消去される(図16(A)および図16(B)参照)。その後、ステップS121に戻る。
【0111】
以上から明らかなように、この実施例では、イメージセンサ12は被写界の光学像を繰り返し捉え、イメージセンサ12によって作成された被写界像のうちズームエリアEに属する部分被写界像には、ズーム回路16によるズーム処理が施される。これにより作成されたズーム被写界像は、LCDドライバ34によってモニタ画面36sに表示される。
【0112】
CPU20は、作成された被写界像から顔検出回路22を通じて顔画像を検出し(S117)、顔画像のズームエリアEに対する方向を示す矢印ArをCG28およびLCDドライバ34を通じてモニタ画面36sに表示する(S127)。
【0113】
したがって、ユーザは、顔がモニタ画面36sから消失したとき、モニタ画面36sに表示される矢印Arを参照することで、顔がモニタ画面36sに対してどちらの方向にあるか、すなわち顔画像のズームエリアEに対する方向を知ることができる。このため、顔をモニタ画面36s内に、すなわち顔画像をズームエリアE内に、スムーズに導入できる。
【0114】
なお、この実施例では、変数Pつまり顔位置に基づいて矢印Arの方向を決定したが、図20に示すように、顔移動ベクトルVに基づいて矢印Arの方向を決定してもよい。
【0115】
この場合、図18の顔置算出タスクにおいて、ステップS117とステップS119との間に、図14のステップS81に相当するステップS118が挿入される。ステップS118では、前回の変数Pおよび今回の変数Pに基づいて顔移動ベクトルVを算出し(図17(A)参照)、算出結果を変数Vにセットする。図19のステップS127では、変数Vに基づいて矢印Arの方向を決定する(図20(B)参照)。これにより、より細やかな方向表示が可能となる。
【0116】
ところで、先述の第1実施例の“顔位置表示モード1”では、顔画像がズームエリアE外に出たときその顔画像の位置を示し、また第3実施例では、顔画像がズームエリアE外に出たときその顔画像の方向を示したが、次に説明する第4実施例では、顔画像がズームエリアE外に出たときズーム状態を一時解除する。
〔第4実施例〕
この実施例の構成は、第1実施例と同様なので図1を援用し、説明を省略する。基本動作(ノーマルモード)も共通であり、説明を省略する。この実施例の特徴は、“ズーム一時解除モード”にあるが、このモードは、第3実施例の“顔方向表示モード”と一部共通しており、共通部分に関する説明を省略する。なお、以下では、図1,図18,図21および図22が参照される。
【0117】
キー入力装置18によって“ズーム一時解除モード”が選択されると、図21(A)〜図21(C)に示されるように、注目する顔画像がモニタ画面36sの外に出たときズームが一時解除される。すなわち、たとえば現時点のズーム倍率が2倍であれば、ズーム倍率は、顔位置がズームエリアEの内部から外部に移動した時点で2倍から1倍に変化し、その後に顔位置がズームエリアE内に戻れば1倍から2倍に復帰する。
【0118】
以上のようなズーム一時解除動作は、CPU20が図18および図22のフローチャートに従う制御処理を実行することによって実現される。すなわち、CPU20は、ズーム一時解除モードが選択されたとき、図18に示す顔位置算出タスク(前述)と、図22に示す“ズーム一時解除タスク”とを並列的に実行する。
【0119】
図22を参照して、ズーム一時解除タスクでは、最初のステップS141でフラグFが“1”であるか否かを判別し、NOであれば待機する。ステップS141でYESであれば、ステップS143に移って、変数PがズームエリアEの内部から外部に移動したか否かを判別し、ここでNOであればステップS141に戻る。前回の変数PがズームエリアEの内部にあり、かつ今回の変数PがズームエリアEの外部にあれば、ステップS143でYESと判別し、ステップS145に進む。
【0120】
ステップS145では、ズーム解除命令を発行する。応じて、ズーム回路16の設定ズーム倍率が1倍に変更される。したがって、顔画像がモニタ画面36sから外に出た時点で自動的にズームアウトが行われ、顔画像はモニタ画面36s内に収まる(図21(C)参照)。
【0121】
なお、ズーム解除のタイミングは、この実施例では顔画像の全部がズームエリアE外に出た時点であるが、顔画像の少なくとも一部がズームエリアE外に出た時点としたり、顔画像の中心点がズームエリアE外に出た時点としたりすることも可能である。
【0122】
その後、ステップS147でVsyncの発生を待ち、Vsyncが発生されると、ステップS149に移る。ステップS149では、矢印表示命令の発行から既定時間たとえば5秒が経過したか否かを判別する。ここでNOであれば、ステップS151で変数PがズームエリアEの外部から内部に移動したか否かをさらに判別し、ここでもNOであればステップS141に戻る。
【0123】
ステップS149でYESであるか、またはステップS151でYESであれば、ステップS153でズーム復帰命令を発行する。応じて、ズーム回路16の設定ズーム倍率が1倍から変更前の倍率に復帰される。このように、顔画像がズームエリアE内に戻った時点でズームインが行われるので、顔画像はモニタ画面36s内に収まったままである(図21(A)参照)。
【0124】
以上から明らかなように、この実施例では、イメージセンサ12は被写界の光学像を繰り返し捉え、イメージセンサ12によって作成された被写界像のうちズームエリアEに属する部分被写界像には、ズーム回路16によるズーム処理が施される。これにより作成されたズーム被写界像は、LCDドライバ34によってモニタ画面36sに表示される。
【0125】
CPU20は、作成された被写界像から顔検出回路22を通じて顔画像を検出し(S117)、検出された顔画像がズームエリアEの内部から外部に移動すると、ズーム状態を解除する(S135)。これに応答して、イメージセンサ12によって作成された被写界像がモニタ画面36sに表示される。
【0126】
したがって、顔画像が画面からはみ出すのに応答して画角が広がるので、顔は再びモニタ画面36s内に収まる。このため、ユーザは、顔画像をズームエリアE内にスムーズに導入できる。
【0127】
そして、ズーム解除後に検出された特定画像がズームエリアEの外部から内部に移動すると、ズーム状態に復帰する(S153)。これに応答して、ズーム被写界像がモニタ画面36sに表示される。
【0128】
なお、この実施例では、顔画像が画面からはみ出すのに応答してズーム状態を解除した(換言すればズーム倍率を2倍から1倍に変更した)が、ズーム倍率を低下させることによっても導入を容易化できる。すなわち、この実施例のズーム解除/復帰処理は、ズーム倍率低下/上昇処理の一態様である。
【0129】
以上では、ディジタルカメラ10について説明したが、この発明は、たとえばディジタルスチルカメラ,ディジタルムービーカメラ,カメラ付き携帯端末など、電子ズーム機能および顔検出機能を有する撮像装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】この発明の第1〜第4の各実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】(A)〜(C)は、各実施例に適用されるノーマルモードにおいて、撮像面 上での顔移動に伴うモニタ画像の変化の一例を示す図解図である。
【図3】(A)〜(C)は、第1実施例に適用される顔位置表示モード1において、撮像面上での顔移動に伴うモニタ画像の変化の一例を示す図解図である。
【図4】(A)〜(C)は、顔位置表示モード1において、撮像面上での顔移動に伴うモニタ画像の変化の他の一例を示す図解図である。
【図5】(A)〜(C)は、第1実施例に適用される顔位置表示モード2において、撮像面上での顔移動に伴うモニタ画像の変化の一例を示す図解図である。
【図6】(A)〜(C)は、第1実施例に適用される顔シンボル表示位置算出方法の一例を示す図解図である。
【図7】第1実施例に適用されるCPU動作の一部を示すフロー図である。
【図8】第1実施例に適用されるCPU動作の他の一部を示すフロー図である。
【図9】第1実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図10】第1実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。
【図11】(A)〜(C)は、第2実施例に適用される自動追尾+切出し位置表示モードにおいて、撮像面上での顔移動に伴うモニタ画像の変化の一例を示す図解図である。
【図12】(A)および(B)は、第2実施例に適用される追尾処理の一例を示す図解図である。
【図13】(A)〜(C)は、自動追尾+切出し位置表示モードにおいて、エリアシンボルの表示位置を算出する手順の一例を示す図解図である。
【図14】第2実施例に適用されるCPU動作の一部を示すフロー図である。
【図15】第2実施例に適用されるCPU動作の他の一部を示すフロー図である。
【図16】(A)〜(C)は、第3実施例に適用される顔方向表示モードにおいて、撮像面上での顔移動に伴うモニタ画像の変化の一例を示す図解図である。
【図17】(A)および(B)は、第3実施例に適用される顔方向算出方法の一例を示す図解図である。
【図18】第3実施例に適用されるCPU動作の一部を示すフロー図である。
【図19】第3実施例に適用されるCPU動作の他の一部を示すフロー図である。
【図20】第3実施例に適用される顔方向算出方法の他の一例を示す図解図である。
【図21】(A)〜(C)は、第4実施例に適用されるズーム一時解除モードにおいて、撮像面上での顔移動に伴うモニタ画像の変化の一例を示す図解図である。
【図22】第4実施例に適用されるCPU動作の一部を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0131】
10 …ディジタルカメラ
12 …イメージセンサ
12f …撮像エリア
16 …ズーム回路
20 …CPU
22 …顔検出回路
24 …メモリ制御回路
26 …SDRAM
28 …キャラクタジェネレータ(CG)
34 …LCDドライバ
36 …LCDモニタ
36s …モニタ画面
ES …エリアシンボル
FS1,FS2 …顔シンボル
MS1,MS2 …ミニ画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写界の光学像を繰り返し捉える撮像手段、
前記撮像手段によって作成された被写界像のうちズームエリアに属する部分被写界像に対してズーム処理を施すズーム手段、
前記ズーム手段によって作成されたズーム被写界像を第1画面に表示する第1表示手段、
前記撮像手段によって作成された被写界像から特定画像を検出する検出手段、および
前記検出手段によって検出された特定画像の前記ズームエリアに対する位置を示す位置情報を第2画面に表示する第2表示手段を備える、撮像装置。
【請求項2】
前記第2表示手段は、前記検出手段によって検出された特定画像が前記ズームエリアの外部に位置するとき前記位置情報を表示する一方、前記検出手段によって検出された特定画像が前記ズームエリアの内部に位置するとき前記位置情報を消去する、請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記位置情報は前記検出手段によって検出された特定画像に対応する特定シンボルおよび前記ズームエリアに対応するエリアシンボルを含み、
前記特定シンボルおよび前記エリアシンボルの前記第2画面における位置は前記特定画像および前記ズームエリアの前記被写界像における位置と同等である、請求項1記載の撮像装置。
【請求項4】
前記検出手段は注目度が最も高い第1特定画像を検出する第1検出手段および注目度が前記第1特定画像よりも低い第2特定画像を検出する第2検出手段を含み、
前記第2表示手段は前記第1検出手段の検出結果に対応する第1シンボルおよび前記第2検出手段の検出結果に対応する第2シンボルを互いに異なる態様で表示する、請求項1記載の撮像装置。
【請求項5】
被写界の光学像を繰り返し捉える撮像手段、
前記撮像手段によって作成された被写界像のうちズームエリアに属する部分被写界像に対してズーム処理を施すズーム手段、
前記ズーム手段によって作成されたズーム被写界像を第1画面に表示する第1表示手段、
前記撮像手段によって作成された被写界像から特定画像を検出する検出手段、
前記検出手段によって検出された特定画像が前記ズームエリアの内部に位置するとき当該特定画像の変位に前記ズームエリアを追従させる追従手段、および
前記ズームエリアの前記撮像手段によって作成された被写界像に対する位置を示す位置情報を第2画面に表示する第2表示手段を備える、撮像装置。
【請求項6】
前記位置情報は前記ズームエリアに対応するエリアシンボルを含み、
前記エリアシンボルの前記第2画面における位置は前記ズームエリアの前記被写界像における位置と同等である、請求項5記載の撮像装置。
【請求項7】
被写界の光学像を繰り返し捉える撮像手段、
前記撮像手段によって作成された被写界像のうちズームエリアに属する部分被写界像に対してズーム処理を施すズーム手段、
前記ズーム手段によって作成されたズーム被写界像を画面に表示する第1表示手段、
前記撮像手段によって作成された被写界像から特定画像を検出する検出手段、および
前記検出手段によって検出された特定画像が前記ズームエリアの内部から外部に移動したとき当該特定画像の前記ズームエリアに対する方向を示す方向情報を前記画面に表示する第2表示手段を備える、撮像装置。
【請求項8】
前記第2表示手段による表示後に前記検出手段によって検出された特定画像が前記ズームエリアの外部から内部に移動したとき前記画面から前記方向情報を消去する消去手段をさらに備える、請求項7記載の撮像装置。
【請求項9】
被写界の光学像を繰り返し捉える撮像手段、
前記撮像手段によって作成された被写界像のうちズームエリアに属する部分被写界像に対してズーム処理を施すズーム手段、
前記ズーム手段によって作成されたズーム被写界像を画面に表示する表示手段、
前記撮像手段によって作成された被写界像から特定画像を検出する検出手段、および
前記検出手段によって検出された特定画像が前記ズームエリアの内部から外部に移動したとき前記ズーム手段のズーム倍率を低下させるズーム倍率低下手段を備え、
前記表示手段は前記ズーム倍率低下手段のズーム倍率低下処理に応答して前記撮像手段によって作成された被写界像を前記画面に表示する、撮像装置。
【請求項10】
前記ズーム倍率低下手段によるズーム倍率低下後に前記検出手段によって検出された特定画像が前記ズームエリアの外部から内部に移動したとき前記ズーム手段のズーム倍率を上昇させるズーム倍率上昇手段をさらに備え、
前記表示手段は前記ズーム倍率上昇手段のズーム倍率上昇処理に応答して前記ズーム手段によって作成されたズーム被写界像を前記画面に表示する、請求項9記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−235487(P2012−235487A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−144848(P2012−144848)
【出願日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【分割の表示】特願2008−86274(P2008−86274)の分割
【原出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】