説明

撮像装置

【課題】被写体のシャッタチャンスを逃すことなく、視野が異なる2つの領域を容易に変更して撮像することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】所定の視野領域を集光する光学系21を有するレンズ鏡筒3を備えた撮像装置1であって、光学系21が集光した光を受光して画像データを生成する撮像部27と、リング状をなし、レンズ鏡筒3の外周部に設けられ、光学系21の光軸Oを中心に回転自在な操作リング371と、撮像部27が生成した画像データに対応する主画像から所定の領域を切り出して副画像データを生成する副画像生成部384と、操作リング371の操作に応じて、副画像生成部384が主画像から切り出す切出し領域のパラメータを変更するパラメータ変更部385と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体を撮像して光電変換を行うことによって電子的な画像データを生成する撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ等の撮像装置において、同時点の被写体を撮像して、視野が異なる2つの画像データを記録することができる技術が知られている(特許文献1参照)。この技術では、予め設定された撮像部の第1の領域に対応する主画像データと、この第1の領域より小さい第2の領域に対応する副画像データとを撮像部から交互に読み出すことにより、視野が異なる2つの画像データを記録することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4−73628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した従来技術では、互いの視野が異なる2つの領域を設定する場合には、撮像装置の側面に設けられたスイッチを操作しなければならなかった。このため、互いに視野が異なる2つの領域を変更している間に被写体のシャッタチャンスを逃してしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被写体のシャッタチャンスを逃すことなく、視野が異なる2つの領域を容易に変更して撮像することができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる撮像装置は、所定の視野領域を集光する光学系を有するレンズ鏡筒を備えた撮像装置であって、前記光学系が集光した光を受光して画像データを生成する撮像部と、リング状をなし、前記レンズ鏡筒の外周部に設けられ、前記光学系の光軸を中心に回転自在な操作リングと、前記撮像部が生成した前記画像データに対応する主画像から所定の領域を切り出して副画像データを生成する副画像生成部と、前記操作リングの操作に応じて、前記副画像生成部が前記主画像から切り出す切出し領域のパラメータのいずれかを変更するパラメータ変更部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記切出し領域のパラメータは、前記操作リングの操作に応じて、前記光学系の画角、前記切出し領域の大きさおよび前記主画像における前記切出し領域の位置のいずれか一つを含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記操作リングは、前記光軸方向に沿って第1の位置と第2の位置との間で進退可能であり、前記パラメータ変更部は、前記操作リングが前記第1の位置に位置している場合において、前記操作リングが回転されたとき、前記光学系の画角を変更する一方、前記操作リングが前記第2の位置に位置している場合において、前記操作リングが回転されたとき、前記切出し領域の大きさまたは前記主画像における前記切出し領域の位置を変更することを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記操作リングは、前記光学方向に沿って第1の位置と第2の位置との間で進退可能であり、前記パラメータ変更部は、前記操作リングが前記第1の位置と第2の位置との間を往復した回数に応じて、前記光学系の画角、前記切出し領域の大きさおよび前記主画像における前記切出し領域の位置を順次切り換えて変更することを特徴とする。
【0010】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記操作リングは、前記第1の位置および前記第2の位置それぞれの内周側に複数の凹部が周方向に沿って形成され、前記レンズ鏡筒に設けられ、前記レンズ鏡筒の所定の径方向に沿って進退可能であり、少なくとも該径方向に前記操作リングの内周のうち前記溝部以外の内周が位置しているとき、該内周を押圧する押圧部をさらに備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記操作リングは、前記第1の位置に比して前記第2の位置に前記溝部を多く形成していることを特徴とする。
【0012】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記主画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出部と、前記顔検出部によって検出された顔を一部に含む領域を、初期の前記切出し領域として設定する撮影制御部と、をさらに備えことを特徴とする。
【0013】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記撮影制御部が設定した前記切出し領域に含まれる被写体を、時間の経過とともに前記主画像内で追尾する追尾被写体として設定する追尾被写体設定部をさらに備え、前記パラメータ変更部は、前記追尾被写体設定部によって設定された前記追尾被写体の移動に応じて、前記切出し領域の位置を変更することを特徴とする。
【0014】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記撮像部が連続的に生成する前記画像データを生成順に記録するとともに、前記副画像生成部が前記主画像から前記切出し領域を順次切り出して生成した前記副画像データを生成順に記録する記録部をさらに備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、パラメータ変更部が操作リングの操作に応じて、副画像生成部が撮像部によって生成された画像データに対応する主画像から切り出す切出し領域のパラメータを変更する。この結果、被写体のシャッタチャンスを逃すことなく、視野が異なる2つの領域を容易に変更して撮像することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の被写体に面する側の構成を示す図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の撮影者に面する側の構成を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、図1に示すレンズ鏡筒の沈胴状態における要部の構成を示す断面図である。
【図5】図5は、図1に示すレンズ鏡筒の伸長状態における要部の構成を示す断面図である。
【図6】図6は、図4に示す操作部の要部の構成を拡大した断面図である。
【図7】図7は、図4に示す操作部が光軸に沿う方向に移動した状態で操作部の要部の構成を拡大した断面図である。
【図8】図8は、光軸方向から見た際の操作部の要部の断面図である。
【図9】図9は、光軸方向から見た際の操作部の要部の別の断面図である。
【図10】図10は、操作部の要部を拡大した断面図である。
【図11】図11は、操作部の変化を模式的に示す断面図である。
【図12】図12は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
【図13】図13は、撮影者が撮像装置を用いて撮影する際の状況を模式的に示す図である。
【図14】図14は、表示部が表示する画像の一例を示す図である。
【図15】図15は、撮影者が撮像装置を用いて撮影する際の別の状況を模式的に示す図である。
【図16】図16は、操作リングの操作に応じて表示部が表示する画像の一例を示す図である。
【図17】図17は、操作リングの操作に応じて表示部が表示する画像の一例を示す図である。
【図18】図18は、操作リングの操作に応じて表示部が表示する画像の一例を示す図である。
【図19】図19は、操作リングの操作に応じて表示部が表示する画像の一例を示す図である。
【図20】図20は、操作リングの操作に応じて表示部が表示する画像の一例を示す図である。
【図21】図21は、本発明の実施の形態2にかかる撮像装置が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
【図22】図22は、操作リングの操作に応じて表示部が表示する画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付して説明する。また、図面は、模式的なものであり、各部の寸法や比率は、現実と異なることに留意する必要がある。さらに、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。なお、以下の説明において、本発明にかかる撮像装置の一例としてコンパクトデジタルカメラを例示するが、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の被写体に面する(前面側)の構成を示す図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の撮影者に面する側(背面側)の構成を示す図である。図3は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0019】
図1〜3に示すように、撮像装置1は、本体部2と、本体部2に設けられたレンズ鏡筒3と、本体部2に対して着脱自在な接眼部(電子ビューファインダ)4と、を備える。
【0020】
本体部2は、光学系21と、レンズ駆動部22と、絞り22と、絞り駆動部24と、シャッタ25と、シャッタ駆動部26と、撮像部27と、撮像部駆動部28と、信号処理部29と、発光部30と、時計31と、アクセサリ通信部32と、入力部33と、表示部34と、タッチパネル35と、記録部36と、操作部37と、制御部38と、を備える。
【0021】
光学系21は、一または複数のレンズを用いて構成される。光学系21は、所定の視野領域から光を集光する。光学系21は、画角を変化させる光学ズーム機能および焦点を変化させるフォーカス機能を有する。レンズ駆動部22は、DCモータまたはステッピングモータ等を用いて構成され、光学系21のレンズを光軸O上で移動させることにより、光学系21のピント位置や画角等の変更を行う。なお、光学系21の詳細な構成については後述する。
【0022】
絞り23は、光学系21が集光した光の入射量を制限することにより露出の調整を行う。絞り駆動部24は、ステッピングモータ等を用いて構成され、絞り23を駆動する。
【0023】
シャッタ25は、撮像部27の状態を露光状態または遮光状態に設定する。シャッタ駆動部26は、ステッピングモータ等を用いて構成され、制御部38から入力される指示信号に応じてシャッタ25を駆動する。
【0024】
撮像部27は、光学系21が集光した光を受光して電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いて構成される。撮像部駆動部28は、制御部38の制御のもと、所定のタイミングで撮像部27から画像データ(アナログ信号)を信号処理部29へ出力させる。この意味で、撮像部駆動部28は、電子シャッタとして機能する。
【0025】
信号処理部29は、撮像部27から出力される画像データに増幅等の信号処理を施した後、A/D変換を行うことによってデジタルの画像データを生成して制御部38へ出力する。具体的には、信号処理部29は、アナログ信号に対して、ノイズ低減処理およびゲインアップ処理等を行う。たとえば、信号処理部29は、アナログ信号に対して、リセットノイズ等を低減した上で波形整形後、目的の明るさとなるようにゲインアップを行う。
【0026】
発光部30は、キセノンランプまたはLED(Light Emitting Diode)等を用いて構成される。発光部30は、撮像装置1が撮像する視野領域へ向けて補助光であるストロボ光を照射する。
【0027】
時計31は、計時機能および撮影日時の判定機能を有する。時計31は、撮像部27によって撮像された画像データに日時データを付加するため、制御部38に日時データを出力する。
【0028】
アクセサリ通信部32は、本体部2に装着される接眼部4との通信を行うための通信インターフェースである。なお、アクセサリ通信部32は、接眼部4と異なるアクセサリ、たとえばエレクトロニックフラッシュ、GPS受信装置およびマイク等と双方向に通信を行うこともできる。
【0029】
入力部33は、図1および図2に示すように、撮像装置1の電源状態をオン状態またはオフ状態に切り換える電源スイッチ33aと、静止画撮影の指示を与えるレリーズ信号を入力するレリーズスイッチ33bと、撮像装置1に設定された各種撮影モード切換の指示を与える切換信号を入力する撮影モード切換スイッチ33cと、動画撮影の指示を与える動画レリーズ信号を入力する動画スイッチ33dと、を有する。レリーズスイッチ33bは、外部からの押圧により進退可能である。レリーズスイッチ33bが半押しされた場合、撮影準備動作を指示するファーストレリーズ信号が入力される。これに対し、レリーズスイッチ33bが全押しされた場合、静止画撮影を指示するセカンドレリーズ信号が入力される。
【0030】
表示部34は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて実現される。表示部34は、画像データに対応する画像を表示する。表示部34は、撮像装置1の操作に関する操作情報や撮影に関する撮影情報を表示する。ここで、画像の表示には、撮影直後の画像データを所定時間(たとえば3秒)だけ表示するレックビュー表示、記録部36に記録された画像データを再生する再生表示、および撮像部27が連続的に生成する画像データに対応するライブビュー画像を時系列に沿って順次表示するライブビュー画像表示等が含まれる。
【0031】
タッチパネル35は、表示部34の表示画面上に設けられる。タッチパネル35は、外部からの物体のタッチを検出し、検出したタッチ位置に応じた位置信号を出力する。また、タッチパネル35は、ユーザが表示部34で表示される情報に基づいて接触した位置を検出し、この検出した接触位置に応じて撮像装置1が行う動作を指示する指示信号の入力を受け付けてもよい。一般に、タッチパネル35としては、抵抗膜方式、静電容量方式、光学方式等がある。本実施の形態1では、いずれの方式のタッチパネルであっても適用可能である。
【0032】
記録部36は、撮像装置1の内部に固定的に設けられるフラッシュメモリやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリを用いて実現される。記録部36は、撮像装置1を動作させるための各種プログラム、本実施の形態1にかかるプログラムおよびプログラムの実行中に使用される各種データやパラメータ等を記録する。記録部36は、画像データを記録するとともに、本体部2に装着可能な光学系21の情報や光学系21に応じた画像データの補正情報等の情報を記録する。なお、記録部36が、外部から装着されるメモリカード等のコンピュータで読取可能な記憶媒体を含むものであってもよい。
【0033】
操作部37は、レンズ鏡筒3に設けられ、撮像装置1の各種パラメータを変更する。たとえば、操作部37は、光学系21による光学ズームの倍率および光学系21のピンチ位置等を変更する。操作部37は、操作リング371と、アクチュエータ372と、アクチュエータ駆動部373と、位置検出部374と、回転位置検出部375と、を有する。
【0034】
操作リング371は、図1に示すように、撮像装置1のレンズ鏡筒3の外周部に設けられる。操作リング371は、光学系21の光軸Oを中心に回転自在である。また、操作リング371は、光軸O方向に沿って所定範囲内で進退可能である。操作リング371は、撮像装置1がマニュアルフォーカス撮像モード(以下、「MF撮影モード」という)に設定されている場合、撮像装置1におけるピント位置を変更する。操作リング371は、光軸O方向に伸びる溝部を周方向に複数形成されている。
【0035】
アクチュエータ372は、レンズ鏡筒3に設けられ、レンズ鏡筒3の所定の径方向に沿って進退可能であり、少なくともレンズ鏡筒3の径方向に操作リング371の内周のうち溝部以外の内周が位置しているとき、操作リング371の内周を押圧する。具体的には、アクチュエータ372は、操作リング371が回転する際に摩擦力を生じさせるように、操作リング371の内周側から径方向に押圧する。アクチュエータ駆動部373は、制御部38の制御のもと、アクチュエータ372を駆動する。なお、アクチュエータ372の詳細な構成について後述する。
【0036】
位置検出部374は、フォトインタラプタや導通センサ等を用いて構成され、操作リング371の光軸O方向における位置を検出する。具体的には、位置検出部374は、操作リング371が光学Oにおける位置を検出し、検出結果を制御部38へ出力する。
【0037】
回転位置検出部375は、エンコーダおよびフォトインタラプタを用いて構成され、操作リング371の光軸O周りの回転方向および回転量を検出する。具体的には、回転位置検出部375は、操作リング371に周方向に所定の間隔で設けられた複数の遮光片の通過をフォトインタラプタで検出し、このフォトインタラプタの出力信号に基づいて、操作リング371の回転方向および回転量を検出する。なお、回転位置検出部375は、ポテンショメータを用いて構成してもよい。また、回転位置検出部375は、2つのエンコーダを用いて操作リング371の回転方向と回転量とをそれぞれ検出してもよい。
【0038】
制御部38は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。制御部38は、入力部33または操作部37から入力される指示信号または検出信号に応じて、撮像装置1を構成する各部に対して制御信号が各種データの送信を行うことにより、撮像装置1の動作を統括的に制御する。
【0039】
制御部38の詳細な構成について説明する。制御部38は、画像処理部381と、顔検出部382と、追尾被写体設定部383と、副画像生成部384と、パラメータ変更部385と、撮影制御部386と、表示制御部387と、記録制御部388と、を有する。
【0040】
画像処理部381は、画像エンジン(画像コントローラ)を用いて構成され、信号処理部29から入力される画像データに対して各種の画像処理を行う。具体的には、画像処理部381は、画像データに対して、少なくとも画像の明るさを調整するゲイン処理、階調を補正する階調補正処理、エッジ処理、ホワイトバランス処理、色補正処理およびγ補正処理を含む画像処理を行う。画像処理部381は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式、MotionJPEG方式およびMP4(H.264)方式等に従って画像データを圧縮する。
【0041】
顔検出部382は、画像データに対応する画像に含まれる人物の顔をパターンマッチングによって検出する。なお、顔検出部382は、人物の顔だけでなく、犬や猫等の顔を検出してもよい。さらに、顔検出部382は、パターンマッチング以外の周知技術を用いて人物の顔を検出してもよい。
【0042】
追尾被写体設定部383は、顔検出部382によって検出された顔の被写体を、時間の経過とともに主画像内で追尾する追尾被写体として設定する。具体的には、追尾被写体設定部383は、連続して生成される複数の主画像にそれぞれ含まれる顔検出部382によって検出された顔を一部に含む領域の画像情報の変化に基づいて、時間の経過とともに主画像内で移動する移動被写体を追尾する追尾被写体として設定する。ここで、画像情報とは、エッジ情報、色情報、輝度情報および濃淡情報である。追尾被写体設定部383は、連続して生成される複数の主画像それぞれに対して、所定の処理、たとえばたとえばエッジ検出処理および2値化処理等を行って、時間の経過とともに主画像内で移動する移動被写体を追尾被写体として設定する。
【0043】
副画像生成部384は、撮像部27が生成した画像データに対応する主画像から所定の領域を切り出して副画像データを生成する。具体的には、副画像生成部384は、主画像から顔検出部382によって検出された人物の顔を含む領域をトリミング処理によって切り出すことによって、副画像データを生成する。なお、副画像生成部384は、画像処理部381と異なる画像エンジンを用いて構成し、撮像部27から出力される1つの画像データ(1フレーム)に対して、たとえば画像処理部381が行う通常の画像処理とトリミング処理とを含む画像処理を行って、主画像と視野が異なる副画像データを生成してもよい。
【0044】
パラメータ変更部385は、操作部37の操作に応じて、副画像生成部384が主画像から切り出す切出し領域のパラメータを変更する。具体的には、パラメータ変更部385は、操作部37の操作に応じて、光学系21の画角(ズーム倍率)、副画像生成部384が主画像から切り出す切出し領域の大きさおよび主画像における切出し領域の位置のいずれか一つを、切出し領域のパラメータとして変更する。
【0045】
撮影制御部386は、レリーズスイッチ33bを介してセカンドレリーズ信号が入力された場合、撮像装置1における撮影動作を開始する制御を行う。ここで、撮像装置1における撮影動画とは、シャッタ駆動部26および撮像部駆動部28の駆動によって撮像部27が出力した画像データに対して、信号処理部29および画像処理部381が所定の処理を施す動作をいう。このように処理が施された画像データは、撮影制御部386によって記録部36に記録される。
【0046】
表示制御部387は、画像データに対応する画像を表示部34および/または接眼表示部42に表示させる。具体的には、表示制御部387は、接眼表示部42が表示可能な状態、たとえば電源がオン状態に設定された場合、画像データに対応するライブビュー画像を接眼表示部42に表示させる一方、接眼表示部42がオフ状態に設定された場合、画像データに対応するライブビュー画像を表示部34に表示させる。また、表示制御部387は、副画像生成部384が生成した副画像を接眼表示部42に表示させる。さらに、表示制御部387は、副画像生成部384が主画像から切り出す切出し領域を示す情報、表示部34が表示する主画像(ライブビュー画像)上に重畳して表示させる。
【0047】
記録制御部388は、撮像部27によって連続的に生成された画像データに対して、信号処理部29および画像処理部381が所定の画像処理を順次施した画像データと、副画像生成部384が画像データに対応する主画像内の所定領域から順次切出した副画像データとを生成順に記録部36に記録する。
【0048】
以上の構成を有する本体部2に対して、インターネットを介してパーソナルコンピュータ(図示せず)と双方向に通信可能な通信機能を具備させてもよい。
【0049】
接眼部4は、ユーザが目を近接させることによって認識可能な表示画面を表示する。接眼部4は、撮像部27が生成した画像データに対応するライブビュー画像を表示する。接眼部4は、接眼通信部41と、接眼表示部42と、を備える。
【0050】
接眼通信部41は、接眼部4が本体部2に装着されたときに、本体部2のアクセサリ通信部32と通信を行うためのインターフェースである。
【0051】
接眼表示部42は、液晶または有機EL等からなる表示パネルを用いて実現される。接眼表示部42は、画像データに対応するライブビュー画像を表示する。接眼表示部42は、撮像装置1の操作情報または撮影状況に関する撮影情報をライブビュー画像に重畳して表示する。接眼表示部42は、ユーザが目を近接させることにより、ライブビュー画像が確認される。接眼表示部42は、表示制御部387の制御のもと、副画像生成部384が連続的に生成した副画像データに対応する副画像を表示する。
【0052】
ここで、上述した光学系21等を含む撮像装置1に組み込まれるレンズ鏡筒3について詳細に説明する。図4は、レンズ鏡筒3の沈胴状態における要部の構成を示す断面図である。図5は、レンズ鏡筒3の伸長状態における要部の構成を示す断面図である。なお、図4および図5において、左側が前方側であり、右側が後方側である。
【0053】
図4および図5に示すように、レンズ鏡筒3は、撮像部27を保持するセンサユニット101のベース部材に固定される固定枠102と、固定枠102に支持されてズーミング動作時および沈胴動作時に回転駆動されるとともに、光軸Oに沿う方向に進退駆動されるカム枠103と、回転規制状態でカム枠103とともに、光軸Oに沿う方向に進退するフロートキー104と、回転規制状態でカム枠103とともに、光学Oに沿う方向に進退するガイド枠105と、回転規制状態でカム枠103の回転により光軸Oに沿う方向に進退する光学系21の1群レンズG1を保持する1群枠106と、回転規制状態でカム枠103の回転により光軸Oに沿う方向に進退する2群レンズG2を保持する2群枠107と、回転規制状態でカム枠103の回転により光軸Oに沿う方向に進退する3群レンズG3を保持する3群枠108と、シャッタ25を保持するシャッタ枠109と、シャッタ枠109を支持するとともに、3群枠108を保持する3群ユニット110と、固定枠102に光軸Oに沿う方向に進退可能に結合された4群レンズ(フォーカシングレンズ)G4を保持する4群枠111と、撮像部27を保持するセンサユニット枠112と、固定枠102に対して回転可能な操作リング371と、を有する。なお、第1群レンズG1、第2群レンズG2、第3群レンズG3および第4群レンズG4は、光学系21を構成する。
【0054】
固定枠102は、円筒状をなす。固定枠102は、外周部に光学系21のズーミング動作を行うためのズーム駆動ユニット(図示せず)が設けられている。また、固定枠102は、内周部に光学系21のフォーカシング動作を行うためのフォーカス駆動ユニット22aが配設されている。ズーム駆動ユニットは、光学系21のうちズーミング動作に寄与するズーム光学系(第1群レンズG1、第2群レンズG2および第3群レンズG3)を光軸Oに沿う方向に駆動するズーミング動作を行うとともに、レンズ鏡筒3を撮影可能な状態から沈胴状態へ駆動させる沈胴動作を行う。また、フォーカス駆動ユニット22aは、光学系21のうちフォーカシング動作に寄与するフォーカシング光学系(第4群レンズG4)を光軸Oに沿う方向に駆動するフォーカシング動作を行う。
【0055】
カム枠103は、円筒状をなす。カム枠103は、固定枠102の内周部に回動および進退自在な状態で嵌入している。カム枠103は、ズーム駆動ユニットによって回転しながら沈胴状態にある位置(後方移動端:図4を参照)から撮影可能状態における短焦点位置であるワイド端(前方移動端:図5を参照)にまで前方に繰り出される。カム枠103は、レンズ鏡筒3が撮影可能な状態にある場合において、短焦点位置であるワイド端から長焦点位置であるテレ端までの間におけるズーミング動作中のとき、光学Oに沿う方向に進退することなく、前方移動端において回転方向にのみ駆動される。
【0056】
フロートキー104は、円筒状をなす。フロートキー104は、カム枠103の内周部において相対的に回転自在に嵌入している。フロートキー104は、固定枠102によって回転規制された状態で、カム枠103とともに光軸Oに沿う方向へ進退可能に移動する。また、フロートキー104は、内周部で2群枠107および3群ユニット110を進退可能に支持するとともに、2群枠107および3群ユニット110の回転を規制している。
【0057】
ガイド枠105は、円筒状をなす。ガイド枠105は、後端内周部にカム枠103の結合溝(図示せず)に嵌入するバヨネット突起(図示せず)を有する。ガイド枠105は、内周部に光軸Oに沿う方向に1群枠106を進退可能に支持するとともに、1群枠106の回転を規制している。また、ガイド枠105は、固定枠102の内周部に嵌入した状態で、カム枠103とバヨネット結合されて配置される。ガイド枠105は、フロートキー104と同様に、固定枠102に対して回転が規制された状態された状態で、光軸Oに沿う方向にカム枠103と一体に進退可能に移動する。
【0058】
1群枠106は、円筒状をなす。1群枠106は、カム枠103とガイド枠105との間に嵌入された状態で配置される。1群枠106は、1群レンズG1を保持する。1群枠106は、ガイド枠105により回転規制された状態で、カム枠103の回転によって進退駆動される。
【0059】
2群枠107は、円筒状をなす。2群枠107は、フロートキー104の内周部に嵌入された状態で配置されている。2群枠107は、内周部の略中央部で2群レンズG2を保持する。2群枠107は、フロートキー104により回転が規制された状態で、カム枠103の回転によって光軸Oに沿う方向に進退駆動される。2群枠107は、カム枠103が後方移動端に位置する場合、シャッタ枠109の内周側に嵌入する。
【0060】
3群枠108は、円筒状をなす。3群枠108は、3群レンズG3を保持する保持枠(図示せず)を有する。3群枠108は、保持枠がシャッタ枠109内に嵌入した状態で、シャッタ枠109に固定されている。3群枠108は、フロートキー104の内部に嵌入した状態で配置される。3群枠108は、フロートキー104により回転規制された状態で、カム枠103によって進退駆動される。
【0061】
シャッタ枠109は、円筒状をなす。シャッタ枠109は、シャッタ25のシャッタ羽根およびこのシャッタ羽根を回転駆動させるアクチュエータ等のシャッタ駆動部26等を保持する。
【0062】
3群ユニット110は、3群枠108と、3群枠108の前方側でシャッタ枠109を保持する。3群ユニット110と2群枠107との間には、コイルバネ(図示せず)が配設されている。これにより、2群枠107および3群ユニット110は、互いに離間する方向に付勢されている。
【0063】
4群枠111は、円筒状をなす。4群枠111は、4群レンズG4を保持する。4群枠111は、フォーカス駆動ユニット22aにより、固定枠102の内部で光軸Oに沿う方向に進退可能に支持される。これにより、4群枠111は、レンズ鏡筒3が撮影可能な状態にある場合、適切なフォーカシング位置に調整される一方、レンズ鏡筒3が沈胴動作時に所定の沈胴位置に位置決めされて配置される。
【0064】
操作部37は、固定枠102に対して操作リング371が回転自在に嵌入される。操作部37は、ユーザによって操作リング371が光軸Oを中心に回転されることにより、撮像装置1の各種制御パラメータの変更の入力を受け付ける。
【0065】
ここで、操作部37の構成について詳細に説明する。図6は、図4に示す操作部37の要部の構成を拡大した断面図である。図7は、図4に示す操作部37が光軸Oに沿う方向に移動した状態で操作部の要部の構成を拡大した断面図である。図8は、光軸O方向から見た際の操作部37の要部の断面図である。図9は、光軸O方向から見た際の操作部37の要部の別の断面図である。図10は、操作部37の要部を拡大した断面図である。図111は、操作部37の変化を模式的に示す断面図である。
【0066】
図6〜図11に示すように、操作部37は、固定枠102に嵌入される操作枠376と、操作枠376に対して回転可能な操作リング371と、操作リング371の内周側から径方向(外側)に向けて付勢するアクチュエータ372と、アクチュエータ駆動部373(図示せず)と、操作リング371の位置を検出する位置検出部374と、回転位置検出部375(図示せず)と、を有する。
【0067】
操作リング371は、リング状(円環状)をなし、操作枠376に対して回転自在に嵌入してレンズ鏡筒3の外周部に設けられる。操作リング371は、撮像装置1の筐体1aに保持されることにより、光軸Oに沿って第1の位置と第2の位置との間で進退可能である。操作リング371は、前方から内周部に光軸O凹部371aと、溝部371bと、を有する。凹部371aは、操作リング371の周方向に沿って等間隔で複数設けられ、断面が略C字状をなす(図8を参照)。溝部371bは、操作リング371の周方向に沿って等間隔で設けられ、断面が略三角形をなす。凹部371aは、溝部371bに比して操作リング371に多く設けられる。また、凹部371aは、溝部371bよりボール372aを保持する保持力が高くなるように溝が深く形成される。
【0068】
アクチュエータ372は、操作枠376の内部に設けられる。アクチュエータ372は、凹部371aまたは溝部371bに進退可能なボール372aと、ボール372aを支持する支持部材372bと、支持部材372bを介してボール372aを操作リング371の内周のうち凹部371aまたは溝部371b以外の内周が位置しているとき、操作リング371の内周を押圧(付勢)する圧電素子372cと、圧電素子372cに駆動電圧を供給するアクチュエータ駆動部373としてのFPC372dと、円筒状をなし、圧電素子372cを保持する保持枠372eと、圧電素子372cを保持枠372eに接着する接触部材372fと、ボール372aを操作リング371に向けて付勢する押圧バネ372gと、ビス376aによって操作枠376に固定され、圧電素子372c、保持枠372eおよび押圧バネ372gを支持する板バネ372hと、を有する。
【0069】
このように構成されたアクチュエータ372は、FPC372dを介して圧電素子372cに電圧が印加されることにより、ボール372aが操作リング371を押圧する。具体的には、図11に示すように、FPC372dを介して圧電素子372cに電圧が印加された場合、圧電素子372cが操作リング371の内周側から径方向に伸長することにより、ボール372aが操作リング371の溝部371bを押圧する(図11(a)を参照)。これにより、ユーザが操作リング371を回転させる場合、ボール372aと溝部371bが接触することにより、クリック音が生じるとともに、ユーザが操作リング371の回転方向および回転量を把握することができる。これに対して、アクチュエータ372は、FPC372dによる電圧の印加を停止した場合、圧電素子372cが操作リング371の中心側に向けて伸縮することにより、押圧バネ372gの押圧力に関わらず、ボール372aが中心側に移動し、溝部371bから離間する(図11(a)→図11(b))。これにより、ユーザが操作リング371を回転させた場合であっても、ボール371bと溝部371bがほぼ接触することないので、クリック音が生じることを防止することができる。
【0070】
位置検出部374は、光軸Oに沿う方向における操作リング371の位置を検出し、検出結果を制御部38に出力する。位置検出部374は、操作リング371の後方に設けられた接触部材374aと、接触部材374aと導通する導通部材374bと、を有する。位置検出部374は、光軸O方向における進退動作により、接触部材374aが導通部材374bと接触して導通することにより、アクチュエータ372のボール372aが凹部371aに嵌合していることを検出する。
【0071】
このように、操作部37は、操作リング371が操作されることにより、アクチュエータ372のボール372aが操作リング371の凹部371aまたは溝部371bを移動する。たとえば、操作部37は、ボール372aが凹部371aに位置(以下、「第1の位置」という)している場合において、ユーザによって操作リング371が回転したとき、ボール372aが隣接する凹部371aに移動する。また、操作部37は、ボール372aが溝部371bに位置(以下、「第2の位置」という)している場合において、ユーザによって操作リング371が光軸Oに沿う方向の前方に移動したとき、ボール372aが溝部371bから凹部371a(第1の位置)に移動する。これにより、ユーザは、操作部37の操作リング371を回転または光軸O方向に前後方向に移動させることにより、撮像装置1の各種設定を切り換える。なお、凹部371aは、溝部371bに比して隣接する別の凹部371aに移動する際の摩擦力が大きくなるように形成されている。
【0072】
以上の構成を有する撮像装置1が行う処理について説明する。図12は、撮像装置1が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【0073】
図12に示すように、撮像装置1が撮影モードに設定されている場合(ステップS101:Yes)、表示制御部387は、撮像部27が生成した画像データに対応するライブビュー画像(主画像)を表示部34に表示させる(ステップS102)。
【0074】
続いて、顔検出部382は、ライブビュー画像に写る被写体の顔を検出する(ステップS103)。具体的には、顔検出部382は、ライブビュー画像W1の被写体K1の顔を検出する。
【0075】
その後、制御部38は、操作リング371が操作されたか否かを判断する(ステップS104)。具体的には、制御部38は、位置検出部374から出力された操作リング371が第1の位置から第2の位置に移動されたことを示す検出信号の有無、または回転位置検出部375から出力された操作リング371の回転を示す検出信号の有無により、操作リング371が操作されたか否かを判断する。操作リング371が操作されたと制御部38が判断した場合(ステップS104:Yes)、撮像装置1は、後述するステップS105へ移行する。これに対して、操作リング371が操作されていないと制御部38が判断した場合(ステップS104:No)、撮像装置1は、後述するステップS113へ移行する。
【0076】
ステップS105において、制御部38は、操作リング371が第1の位置に位置しているか否かを判断する。具体的には、図13に示すように、制御部38は、位置検出部374の検出結果に基づいて、操作リング371が第1の位置F1に位置しているか否かを判断する。操作リング371が第1の位置F1に位置していると制御部38が判断した場合(ステップS105:Yes)、撮像装置1は、後述するステップS106へ移行する。これに対して、操作リング371が第1の位置F1に位置していないと制御部38が判断した場合(ステップS105:No)、撮像装置1は、後述するステップS108へ移行する。
【0077】
ステップS106において、表示制御部387は、モード切換アイコンをライブビュー画像上に重畳して表示させる。具体的には、図14に示すように、表示制御部387は、表示部34が表示するライブビュー画像W1上にモード切換アイコンA1〜A4を重畳して表示させる。アイコンA1は、光学ズームのパラメータを変更するモードに撮像装置1を設定するアイコンである。アイコンA2は、副画像生成部384が主画像から切り出して副画像を生成する際の切出し領域の範囲を変更するモードに撮像装置1を設定するアイコンである。アイコンA3は、副画像生成部384が主画像から切り出して副画像を生成する際の切出し領域の主画像における横の位置を変更するモードに撮像装置1を設定するアイコンである。アイコンA4は、副画像生成部384が主画像から切り出して副画像を生成する際の切出し領域の主画像における縦の位置を変更するモードに撮像装置1を設定するアイコンである。なお、図14においては、撮像装置1に電源が投入されて、ユーザによって最初に操作リング371が第1の位置F1に移動させられた場合、初期設定でアイコンA1が選択された状況(ハイライト表示)を示す。
【0078】
続いて、制御部38は、操作リング371の回転に応じて、副画像生成部384が主画像から切り出す切出し領域のパラメータを変更するモードを切り換える(ステップS107)。この際、表示制御部387は、操作リング371の回転に応じて、アイコンA1〜A14のハイライト表示を変更する。その後、撮像装置1は、後述するステップS113へ移行する。
【0079】
ステップS105において、操作リング371が第1の位置Aに位置していないと制御部38が判断した場合(ステップS105:No)について説明する。具体的には、図15に示すように、操作リング371が第2の位置F2に位置していると制御部38が判断した場合、表示制御部387は、撮像装置1の各種パラメータを変更する現在のモードに応じて回転時の操作ガイドをライブビュー画像に重畳して表示部34に表示させる(ステップS108)。たとえば、図16に示すように、表示制御部387は、ライブビュー画像W1上に、現在の光学ズームの倍率を示すバーB1、モードの内容を示すモード情報および操作リング371の回転により予測される画角のズーム領域Z1を表示部34に表示させる。
【0080】
続いて、パラメータ変更部385は、操作リング371の回転に応じて対応機能パラメータを変更する(ステップS109)。具体的には、図16に示すように、パラメータ変更部385は、撮像装置1が光学ズームを切り換えるモードに設定されている場合、操作リング371の回転量に応じて、レンズ駆動部22を駆動して光学ズームに寄与する光学系21を光軸O方向に沿って移動させることにより、撮像装置1の光学ズームの倍率を変更する(図17(a)→図17(b)→図17(c))。
【0081】
また、図18に示すように、パラメータ変更部385は、撮像装置1が副画像の範囲を変更するモードに設定されている場合(図18(a))、操作リング371の回転量に応じて、副画像生成部384が主画像W11から切り出す領域を、初期設定で顔検出部382によって検出された顔を一部に含む領域f1(図18(b))から拡大また縮小する(図18(c))。図18(c)に示す場合、パラメータ変更部385は、操作リング371の回転に応じて、副画像生成部384が主画像W11から切り出す領域を領域f1から領域S1に拡大する。
【0082】
さらに、図19に示すように、パラメータ変更部385は、撮像装置1が副画像の横位置を変更するモードが選択されている場合(図19(a)において、操作リング371が回転したとき、操作リング371の回転量に応じて、副画像生成部384が主画像W11から切り出す領域を、初期設定で顔検出部382によって検出された顔を一部に含む領域f1(図19(b))から横方向に移動して変更する(図19(c))。図19(c)に示す場合、パラメータ変更部385は、操作リング371の回転に応じて、副画像生成部384が主画像W11から切り出す領域を、初期設定の領域f1から右方向に移動させた領域S2に変更する。
【0083】
さらにまた、図20に示すように、パラメータ変更部385は、撮像装置1が副画像の縦位置を変更するモードが選択されている場合(図20(a))において、操作リング371が回転したとき、操作リング371の回転量に応じて、副画像生成部384が主画像W11から切り出す領域を、初期設定で顔検出部382によって検出された顔を一部に含む領域f1(図20(b))から縦方向に移動して変更する(図20(c))。図20(c)に示す場合、パラメータ変更部385は、操作リング371の回転に応じて、副画像生成部384が主画像W11から切り出す領域を、初期設定の領域f1から下方向に移動させた領域S2に変更する。
【0084】
図12に戻り、ステップS110以降の説明を続ける。ステップS109において、撮影制御部386は、MR(Multi-Recording)撮影を撮像装置1に設定する。具体的には、撮影制御部386は、副画像生成部384が生成する副画像データと、撮像部27が設定されたアスペクト比で生成した画像データ(主画像データ)とを同時に記録するMR撮影を撮像装置1に設定する。この場合、撮影制御部386は、記録部36にMR撮影を行うことを示すフラグを設定する。
【0085】
続いて、撮影制御部386は、パラメータ変更部385が変更して設定した副画像生成部384が切り出す領域をMR領域として設定する(ステップS111)。
【0086】
その後、追尾被写体設定部383は、MR領域内の被写体を追尾被写体に設定する(ステップS112)。具体的には、追尾被写体設定部383は、連続して生成される複数の主画像にそれぞれ含まれるMR領域の画像情報の変化に基づいて、時間の経過とともに画面内で移動する移動被写体を追尾被写体として設定する。追尾被写体設定部383は、連続して生成される複数の主画像それぞれに対して、所定の処理、たとえばたとえばエッジ検出処理および2値化処理等を行って、時間の経過とともにMR領域内で移動する移動被写体を、追尾被写体として設定する。これにより、追尾被写体設定部383は、被写体が移動した場合、被写体の移動に合わせてMR領域を追尾させながら変更する。
【0087】
続いて、レリーズスイッチ33bを介してセカンドレリーズ信号が入力された場合(ステップS113:Yes)において、撮像装置1がMR撮影を設定されているとき(ステップS114:Yes)、撮像装置1は、撮影制御部386の制御のもと、主画像と副画像とを撮影し、撮影した主画像データと副画像データを記録部36に記録する(ステップS115)。
【0088】
これに対して、レリーズスイッチ33bを介してセカンドレリーズ信号が入力された場合(ステップS113:Yes)において、撮像装置1がMR撮影を設定されていないとき(ステップS114:No)、撮像装置1は、撮影制御部386の制御のもと、主画像を撮影し、撮影した主画像データを記録部36に記録する(ステップS116)。
【0089】
その後、電源スイッチ33aが操作されることにより、撮像装置1の電源がオフされた場合(ステップS117:Yes)、撮像装置1は、本処理を終了する。これに対して、電源スイッチ33aを介して撮像装置1の電源がオフされていない場合(ステップS117:No)、撮像装置1は、ステップS101へ戻る。
【0090】
ステップS113において、レリーズスイッチ33bを介してセカンドレリーズ信号が入力されていない場合(ステップS113:No)について説明する。この場合、動画スイッチ33dが操作されることにより、動画レリーズ信号が入力された場合(ステップS118)、撮像装置1は、ステップS119へ移行する。一方、動画スイッチ33dを介して動画レリーズ信号が入力されていない場合(ステップS118:No)、撮像装置1は、ステップS117へ移行する。
【0091】
ステップS119において、撮像装置1が動画撮影中でなく(ステップS119:No)、MR撮影が設定されている場合(ステップS120:Yes)、撮像装置1は、撮影制御部386の制御のもと、撮像部27が連続的に生成する主画像データと、副画像生成部384が連続的に生成する副画像データとを記録部36に順次記録するMR動画撮影を開始する(ステップS121)。その後、撮像装置1は、ステップS117へ移行する。
【0092】
ステップS119において、撮像装置1が動画撮影中でなく(ステップS119:No)、MR撮影が設定されていない場合(ステップS120:No)、撮像装置1は、撮影制御部386の制御のもと、撮像部27が連続的に生成する主画像データを記録部36に順次記録する動画撮影を開始する(ステップS122)。その後、撮像装置1は、ステップS117へ移行する。
【0093】
ステップS119において、撮像装置1が動画撮影中であり(ステップS119:Yes)、MR動画撮影を行っている場合(ステップS123:Yes)、撮像装置1は、撮影制御部386の制御のもと、MR動画撮影を終了する(ステップS124)。その後、撮像装置1は、ステップS117へ移行する。
【0094】
ステップS119において、撮像装置1が動画撮影中であり(ステップS119:Yes)、MR動画撮影を行っていない場合(ステップS123:No)、撮像装置1は、撮影制御部386の制御のもと、動画撮影を終了する(ステップS125)。その後、撮像装置1は、ステップS117へ移行する。
【0095】
ステップS101において、撮像装置1が撮影モードに設定されておらず(ステップS101:No)、再生モードに設定されている場合(ステップS126:Yes)において、再生する画像が主画像のみの再生の場合(ステップS127:Yes)、表示制御部387は、通常の主画像データに対応する主画像を表示部34に表示させる(ステップS128)。
【0096】
これに対して、ステップS127において、再生する画像が主画像のみの再生でない場合(ステップS127:No)、表示制御部387は、主画像データに対応する主画像と、副画像データに対応する副画像を表示部34に表示させる(ステップS129)。この場合、表示制御部387は、主画像と副画像とを並列、または主画像に副画像を重畳して表示部34に表示させる。また、表示制御部387は、所定の時間ごとに、主画像と副画像とを交互に入れ換えて表示部34に表示させてもよい。さらに、表示制御部387は、主画像および副画像それぞれの表示領域を変えて表示部34に表示させてもよい。
【0097】
ステップS128またはステップS129の後、再生する画像の変更がある場合(ステップS130:Yes)、表示制御部387は、再生する画像を変更する(ステップS131)。その後、撮像装置1は、ステップS117へ移行する。これに対して、再生する画像の変更がない場合(ステップS130:No)、撮像装置1は、ステップS117へ移行する。
【0098】
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、パラメータ変更部385が操作リング371の操作に応じて、副画像生成部384が撮像部27によって生成された画像データに対応する主画像から切り出す切出し領域のパラメータを変更する。この結果、被写体のシャッタチャンスを逃すことなく、視野が異なる2つの領域を容易に変更して撮像することができる。
【0099】
また、本発明の実施の形態1によれば、ユーザが撮像装置1を被写体に向けて操作リング371を操作するだけでよいので、手ブレによる被写体の像ブレを低減することができる。
【0100】
なお、本発明の実施の形態1では、副画像生成部384が主画像から切り出す切出し領域が矩形状をなしていたが、たとえば丸や三角等の形状を適宜設定することができる。
【0101】
また、本発明の実施の形態1では、副画像生成部384が主画像から切り出す領域が横方向に伸びる矩形状をなしていたが、たとえば縦方向に伸びる矩形状であってもよい。この場合、パラメータ変更部385は、追尾被写体設定部383が設定した追尾被写体の移動速度に応じて、副画像生成部384が主画像から切り出す領域を横方向または縦方向のいずれか一方に切り換えてもよい。さらにまた、パラメータ変更部385は、追尾被写体の移動速度に応じて、操作リング371の操作による切出し領域の大きさの比率および切出し領域の位置を変更してもよい。
【0102】
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。本発明の実施の形態2にかかる撮像装置は、上述した実施の形態と同様の構成を有し、処理のみ異なる。このため、本発明の実施の形態2では、撮像装置が実行する処理のみ説明する。なお、以下においては、同一の構成には同一の符号を付して説明する。
【0103】
図21は、本実施の形態2にかかる撮像装置1が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
【0104】
図21において、ステップS201〜ステップS205は、上述したステップS101〜ステップS105にそれぞれ対応する。
【0105】
ステップS206において、制御部38は、光軸O方向に沿って操作リング371が第1の位置F1から第2の位置F2にシフトを繰り返された回数に応じて対応機能モードを切り換える。具体的には、制御部38は、ユーザが光軸O方向に沿って操作リング371を第1の位置F1(図13を参照)から第2の位置F2(図15を参照)を繰り返し移動(シフト)した回数に応じて対応機能モードを切り換える。たとえば、図22に示すように、制御部38は、操作リング371がシフトされた回数に応じて、撮像装置1の対応機能を光学ズーム、副画像の領域設定、光学ズーム、主画像における副画像の位置、光学ズーム、主画像における副画像の縦位置の順位に切り換える(図22(a)〜(図22(b))。これにより、ユーザは、操作リング371を光軸O方向に沿って第1の位置F1から第2の位置F2にシフトを繰り返すことで、撮影の構図を維持したまま撮像装置1の対応機能モードを容易に変更することができる。
【0106】
ステップS207〜ステップS210は、上述したステップS109〜ステップS112にそれぞれ対応する。なお、パラメータ変更部385は、撮像装置1の各対応機能のパラメータを、上述した実施の形態に比して、段階的に変更する。撮像装置1の各対応機能のパラメータを連続的に滑らかに変更した場合、副画像が規格(たとえばアスペクト比)外の領域に設定されたとき、この副画像を規格内になるように加工が必要になり、制御部38の処理が増大になる。これに対して、本実施の形態2では、撮像装置1の各対応機能のパラメータを段階的、副画像の領域を規格化された領域(たとえばアスペクト16:9→4:3→2:3)ごとに段階的に変更することで、制御部38の処理を軽くすることができる。さらに、ユーザにとって操作リング371を操作することで直感的に把握することができる。
【0107】
ステップS211およびステップS212は、上述したステップS106およびステップS107にそれぞれ対応する。
【0108】
ステップS213〜ステップS231は、上述したステップS113〜ステップS131にそれぞれ対応する。
【0109】
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、パラメータ変更部385が操作リング371の操作に応じて、副画像生成部384が撮像部27によって生成された画像データに対応する主画像から切り出す切出し領域のパラメータを変更する。この結果、被写体のシャッタチャンスを逃すことなく、視野が異なる2つの領域を容易に変更して撮像することができる。
【0110】
さらに、本発明の実施の形態2によれば、操作リング371を光軸O方向に沿って前後方向に移動させることで、副画像生成部384が主画像から切り出す切出し領域のパラメータを変更することができる。
【0111】
(その他の実施の形態)
また、上述した実施の形態では、光学系を含むレンズ鏡筒が本体部と一体的に設けられていたが、たとえば、本体部に対して、着脱自在なレンズ装置を備えたデジタル一眼レフカメラ等の撮像装置システムであっても適用することができる。この場合、レンズ装置のレンズ鏡筒に操作部の操作リングを光軸中心に回転自在に設け、この操作リングの操作に応じて、本体部のパラメータ制御部が副画像生成部による主画像から切り出して副画像データを生成する切出し領域のパラメータを変更してもよい。
【0112】
また、上述した実施の形態では、レンズ鏡筒に設けられた操作リングであったが、たとえばプッシュ式のスイッチ等であっても本発明を適用することができる。
【0113】
また、上述した実施の形態では、アクチュエータが圧電素子であったが、たとえばリニアモータ、ボイスコイルモータおよびポリマアクチュエータのいずれであっても適用することができる。
【0114】
また、上述した実施の形態では、副画像生成部の切出し領域のパラメータとして、光学系の画角、切出し領域の大きさおよび主画像における切出し位置であったが、たとえば、切出し領域の露出、感度およびホワイトバランス等を変更してもよい。また、画像処理部による画像処理の内容を変更、たとえば複数の画像処理を組み合わせることにより視覚的な効果を生じさせる特殊効果処理を行ってもよい。ここで、特殊効果処理とは、複数の画像処理、たとえばソフトフォーカス処理、シェーディング処理およびホワイトアウト処理等の処理を組み合わせた処理である。
【0115】
また、上述した実施の形態では、撮像部が連続して生成する動画撮影を例に説明したが、たとえば、静止画を連続して生成する連写撮影であっても本発明を適用することができる。
【0116】
また、上述した実施の形態では、本体部に対して接眼部が着脱自在であったが、接眼部と本体部とが一体的に形成されていてもよい。
【0117】
また、上述した実施の形態では、画像処理部および副画像生成部が制御部に組み込まれていたが、たとえば画像処理部および副画像生成部を別途設けてもよい。さらに、画像処理部(画像エンジン)を複数設けてもよい。
【0118】
また、上述した実施の形態では、接眼表示部と表示部とにそれぞれ画像を表示させていたが、たとえば、2つの表示領域を有する表示モニタであっても本発明を適用することができる。具体的には、2つの表示部を有する携帯電話や多機能端末等にも適用することができる。
【0119】
また、本発明に係る撮像装置は、コンパクトデジタルカメラ、デジタル一眼レフカメラ以外にも、例えばアクセサリ等を装着可能なデジタルビデオカメラおよび撮影機能を有する携帯電話やタブレット型携帯機器等の電子機器にも適用することができる。
【0120】
なお、本明細書におけるフローチャートの説明では、「まず」、「その後」、「続いて」等の表現を用いてステップ間の処理の前後関係を明示していたが、本発明を実施するために必要な処理の順序は、それらの表現によって一意的に定められるわけではない。すなわち、本明細書で記載したフローチャートにおける処理の順序は、矛盾のない範囲で変更することができる。
【0121】
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態を含みうるものであり、特許請求の範囲によって特定される技術的思想の範囲内で種々の設計変更等を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0122】
1 撮像装置
2 本体部
3 レンズ鏡筒
4 接眼部
21 光学系
22 レンズ駆動部
23 絞り
24 絞り駆動部
25 シャッタ
26 シャッタ駆動部
27 撮像部
28 撮像部駆動部
29 信号処理部
30 発光部
31 時計
32 アクセサリ通信部
33 入力部
33a 電源スイッチ
33b レリーズスイッチ
33c 撮影モード切換スイッチ
33d 動画スイッチ
34 表示部
35 タッチパネル
36 記録部
37 操作部
38 制御部
41 接眼通信部
42 接眼表示部
101 センサユニット
102 固定枠
103 カム枠
104 フロートキー
105 ガイド枠
371 操作リング
371a 凹部
371b 溝部
372 アクチュエータ
372a ボール
372c 圧電素子
372g 押圧バネ
372b 支持部材
372f 接触部材
372h 板バネ
372e 保持枠
373 アクチュエータ駆動部
374 位置検出部
374a 接触部材
374b 導通部材
375 回転位置検出部
376a ビス
376 操作枠
381 画像処理部
382 顔検出部
383 追尾被写体設定部
384 副画像生成部
385 パラメータ変更部
386 撮影制御部
387 表示制御部
388 記録制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の視野領域を集光する光学系を有するレンズ鏡筒を備えた撮像装置であって、
前記光学系が集光した光を受光して画像データを生成する撮像部と、
リング状をなし、前記レンズ鏡筒の外周部に設けられ、前記光学系の光軸を中心に回転自在な操作リングと、
前記撮像部が生成した前記画像データに対応する主画像から所定の領域を切り出して副画像データを生成する副画像生成部と、
前記操作リングの操作に応じて、前記副画像生成部が前記主画像から切り出す切出し領域のパラメータのいずれかを変更するパラメータ変更部と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記切出し領域のパラメータは、前記操作リングの操作に応じて、前記光学系の画角、前記切出し領域の大きさおよび前記主画像における前記切出し領域の位置のいずれか一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記操作リングは、前記光軸方向に沿って第1の位置と第2の位置との間で進退可能であり、
前記パラメータ変更部は、前記操作リングが前記第1の位置に位置している場合において、前記操作リングが回転されたとき、前記光学系の画角を変更する一方、前記操作リングが前記第2の位置に位置している場合において、前記操作リングが回転されたとき、前記切出し領域の大きさまたは前記主画像における前記切出し領域の位置を変更することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記操作リングは、前記光学方向に沿って第1の位置と第2の位置との間で進退可能であり、
前記パラメータ変更部は、前記操作リングが前記第1の位置と第2の位置との間を往復した回数に応じて、前記光学系の画角、前記切出し領域の大きさおよび前記主画像における前記切出し領域の位置を順次切り換えて変更することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記操作リングは、前記第1の位置および前記第2の位置それぞれの内周側に複数の凹部が周方向に沿って形成され、
前記レンズ鏡筒に設けられ、前記レンズ鏡筒の所定の径方向に沿って進退可能であり、少なくとも該径方向に前記操作リングの内周のうち前記溝部以外の内周が位置しているとき、該内周を押圧する押圧部をさらに備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記操作リングは、前記第1の位置に比して前記第2の位置に前記溝部を多く形成していることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記主画像に含まれる被写体の顔を検出する顔検出部と、
前記顔検出部によって検出された顔を一部に含む領域を、初期の前記切出し領域として設定する撮影制御部と、
をさらに備えことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の撮像装置。
【請求項8】
前記撮影制御部が設定した前記切出し領域に含まれる被写体を、時間の経過とともに前記主画像内で追尾する追尾被写体として設定する追尾被写体設定部をさらに備え、
前記パラメータ変更部は、前記追尾被写体設定部によって設定された前記追尾被写体の移動に応じて、前記切出し領域の位置を変更することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記撮像部が連続的に生成する前記画像データを生成順に記録するとともに、前記副画像生成部が前記主画像から前記切出し領域を順次切り出して生成した前記副画像データを生成順に記録する記録部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2013−114075(P2013−114075A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−260809(P2011−260809)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】