説明

操作装置及び画像形成装置

【課題】ユーザに適したワークフローを検索して知らせることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は記憶部、検索部及び表示制御部を備える。記憶部は画像形成装置の複数の処理項目のうち予め定められた複数の処理項目の組み合わせにより構成される複数のワークフローを予め記憶している。検索部はキー(55a〜55i)により処理項目の選択が入力された場合、その選択された処理項目と同じ処理項目を含むワークフローを上記記憶部に記憶されている複数のワークフローの中から検索する。表示制御部は検索部によって検索結果として抽出されたワークフローを示す画像を表示部403に表示させる制御をする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は例えば画像形成装置に備えられる操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置の一例であるデジタル複合機は多くの機能を有するので、画像形成装置の操作表示部を用いて設定される項目(設定項目)は多い。したがって、操作表示部では全ての設定項目を一つの画面に表示できないので、画面を階層表示させている。このため、必要となる設定項目がどこにあるのか分からないことがある。
【0003】
設定項目を検索する技術として例えば、設定目的に対応するキーワードと設定対象に対応するキーワードを用いて、設定項目を検索する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−1242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像形成装置を利用したワークフローと称される技術が提案されている。ワークフローとは画像形成装置の複数の処理項目のうち予め定められた複数の処理項目の組み合わせにより構成される。例えば、画像形成装置を利用して雑誌を作成したいユーザのために、「雑誌を作成」のワークフローが用意されている。「雑誌を作成」のワークフローとは、雑誌を作成するのに必要な処理項目(両面コピー、ステープル、表紙付加等)を組み合わせたものである。ユーザは画像形成装置に備えられる操作表示部の操作画面で「雑誌を作成」のワークフローを選択し、必要に応じて操作画面に表示される指示に従って処理項目に設定値を入力する。そしてスタートキーを操作して画像形成装置にワークフローを実行させれば、雑誌を作成することができる。
【0006】
ワークフローはユーザにとって便利な機能である。しかしながら、ユーザの中にはワークフローの知識を有さないユーザもいる。また、多数のワークフローが用意されていれば、ユーザは全てのワークフローを把握していないことがある。上記特許文献1の技術は設定項目を検索する技術であり、ワークフローを検索するものではない。
【0007】
本発明はユーザに適したワークフローを検索して知らせることができる操作装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明の一の局面に係る操作装置は、表示部と、当該操作装置を備える画像形成装置の複数の処理項目のうち予め定められた複数の処理項目の組み合わせにより構成される複数のワークフローを予め記憶している記憶部と、前記画像形成装置の複数の処理項目の中から処理項目を選択する入力をするための第1の選択入力部と、前記第1の選択入力部により処理項目の選択が入力された場合、当該選択された処理項目と同じ処理項目を含むワークフローを前記記憶部に記憶されている複数のワークフローの中から検索する検索部と、前記検索部によって検索結果として抽出されたワークフローを示す画像を前記表示部に表示させる制御をする表示制御部とを備える。
【0009】
この構成によれば、画像形成装置の複数の処理項目の中から処理項目を選択する入力がユーザによりされた場合、その選択された処理項目と同じ処理項目を有するワークフローを記憶部に記憶されている複数のワークフローの中から検索し、検索結果として抽出されたワークフローを示す画像を表示部に表示している。したがって、複数の処理項目の中から処理項目を選択する入力がユーザによりされれば、その選択された処理項目に適したワークフローをそのユーザに知らせてくれる。このため、ワークフローの知識を有していないユーザに対して簡単にそのユーザに適したワークフローを知らせることができる。また、多数のワークフローが用意されており、ユーザが全てのワークフローを把握していない場合でも簡単にそのユーザに適したワークフローを知らせることができる。
【0010】
上記構成において、前記検索部によって抽出されたワークフローを示す画像が前記表示部に表示された状態で、当該ワークフローを選択する入力をするための第2の選択入力部をさらに備え、前記表示制御部は、前記第2の選択入力部によりワークフローの選択が入力された場合に、前記第1の選択入力部により前記選択された処理項目についての設定値を保持した状態で、前記選択されたワークフローの操作画面を前記表示部に表示させる制御をするようにできる。
【0011】
この構成によれば、検索部によって抽出されたワークフローを示す画像が表示部に表示された状態で、第2の選択入力部によりそのワークフローの選択が入力された場合に、その選択されたワークフローの操作画面を表示部に表示させる。したがって、ユーザが実行したいワークフローの操作画面にスムーズに切り換えることができる。この切り換えにおいて、第1の選択入力部により選択された処理項目についての設定値を保持した状態でワークフローの操作画面に切り換わるので、その処理項目については設定値の入力を省略することができる。
【0012】
上記構成において、前記表示部はタッチパネル機能を有しており、前記第2の選択入力部は、前記表示部に表示された、前記検索部によって検索結果として抽出されたワークフローを示す画像を有するソフトキーを含むようにできる。
【0013】
この構成によれば、第2の選択入力部は検索結果として抽出されたワークフローを示す画像を有するソフトキーを含む。このため、ワークフローを示す画像の表示と第2の選択入力部とを別々にする場合に比べて省スペース化できる。
【0014】
上記構成において、前記第1の選択入力部により複数の処理項目の選択が入力された場合に、前記検索部によって検索されて抽出されるのは、前記選択された複数の処理項目の全てを含むワークフローであるようにできる。
【0015】
この構成によれば、選択された複数の処理項目の全てを含むワークフローが表示される。したがって、表示されるワークフローを絞り込むことができるので、ユーザにとってワークフローを選択するのが容易となる。
【0016】
上記構成において、ワークフローを利用できるユーザを個人認証する個人認証部と、ユーザ毎に検索対象となるワークフローの条件を決めた検索条件を予め記憶している検索条件記憶部と、前記個人認証部で個人認証されたユーザの前記検索条件記憶部に記憶されている検索条件を用いて、前記記憶部に記憶されている複数のワークフローの中から検索対象となるワークフローを抽出する抽出部と、をさらに備えており、前記検索部は、前記抽出部で抽出されたワークフローの中からワークフローを検索するようにできる。
【0017】
この構成によれば、ユーザ毎にワークフローの検索条件を定めることにより、ユーザ毎に検索対象となるワークフローの範囲を決めている。したがって、ユーザが利用しないワークフローが検索結果に含まれることを排除できるので、ユーザは効率的にワークフローを選択することができる。
【0018】
上記目的を達成する本発明の他の局面に係る画像形成装置は、操作装置と、前記操作装置で設定された処理項目の設定値に基づいて用紙に画像形成動作をする画像形成部とを備える。
【0019】
この構成によれば、上述した操作装置による効果が得られる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ユーザに適したワークフローを検索して知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の内部構造の概略を示す図である。
【図2】上記画像形成装置に備えられる操作部の拡大平面図である。
【図3】上記画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】上記画像形成装置に備えられる記憶部の一部の領域に記憶された、その画像形成装置で実行可能な複数のワークフローを示す図である。
【図5】上記画像形成装置を利用したワークフローの実行に必要な操作において、表示部に表示される操作画面の遷移を示す図である。
【図6】上記画像形成装置で実行されるワークフロー検索を説明するフローチャートである。
【図7】ワークフロー検索において表示部に表示される操作画面の遷移を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図9】第2実施形態に係る画像形成装置で実行されるワークフロー検索を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の内部構造の概略を示す図である。画像形成装置1は例えば、コピー、プリンタ、スキャナ及びファクシミリの機能を有するデジタル複合機に適用することができる。画像形成装置1は装置本体100、装置本体100の上に配置された原稿読取部200、原稿読取部200の上に配置された原稿給送部300、装置本体100の上部前面に配置された操作部400、及び装置本体100の用紙搬出側、例えば左側に配置された用紙後処理部500を備える。
【0023】
原稿給送部300は原稿載置部301、給紙ローラ303、原稿搬送部305及び原稿排出部307を備える。給紙ローラ303は原稿載置部301にセットされた原稿を1枚ずつ繰り出す。原稿搬送部305は繰り出された原稿を原稿読取部200に搬送する。原稿は原稿読取部200で読み取られて原稿排出部307に排出される。このように原稿給送部300は自動原稿送り装置として機能し、原稿載置部301に置かれた複数枚の原稿を連続的に原稿読取部200に送ることができる。
【0024】
原稿読取部200はCCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等を搭載したキャリッジ201、ガラス等の透明部材により構成された原稿台203、及び原稿読取スリット205を備える。原稿台203に載置された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿台203の長手方向に移動させながらCCDセンサにより原稿を読み取る。これに対して、原稿給送部300から給送された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿読取スリット205と対向する位置に移動させて、原稿給送部300から送られてきた原稿を、原稿読取スリット205を通してCCDセンサにより読み取る。CCDセンサは読み取った原稿を画像データとして出力する。
【0025】
装置本体100は用紙貯留部101、画像形成部103及び定着部105を備える。用紙貯留部101は装置本体100の最下部に配置されており、用紙の束を貯留することができる用紙トレイ107を備える。用紙トレイ107に貯留された用紙の束において、最上位の用紙がピックアップローラ109の駆動により、用紙搬送部111へ向けて繰り出される。用紙は用紙搬送部111を通って、画像形成部103へ搬送される。
【0026】
画像形成部103は搬送されてきた用紙にトナー画像を形成する。画像形成部103は感光体ドラム113、露光部115、現像部117及び転写部119を備える。露光部115は画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)に対応する光を生成し、一様に帯電された感光体ドラム113の周面に照射する。これにより、感光体ドラム113の周面には画像データに対応する静電潜像が形成される。この状態で感光体ドラム113の周面に現像部117からトナーを供給することにより、周面には画像データに対応するトナー画像が形成される。このトナー画像は転写部119によって先ほど説明した用紙貯留部101から搬送されてきた用紙に転写される。
【0027】
トナー画像が転写された用紙は定着部105に送られる。定着部105において、トナー画像と用紙に熱と圧力が加えられて、トナー画像を用紙に定着させる。これにより、用紙への画像の印刷が完了する。この印刷済用紙に対して後処理がされる場合、印刷済用紙は装置本体100の用紙排出口121から用紙後処理部500へ送られる。これに対して後処理がされない場合、印刷済用紙は排紙トレイ123に排紙される。
【0028】
用紙後処理部500では印刷済用紙に対して、ソート、ステープル、パンチ、中綴じ等の後処理がされる。用紙後処理部500は用紙搬入口501、用紙搬送部503、用紙搬出口505及びスタックトレイ507等を備える。用紙搬送部503は用紙排出口121から用紙搬入口501に搬入された印刷済用紙を順次搬送し、後処理がされた印刷済用紙を用紙搬出口505からスタックトレイ507へ搬出する。スタックトレイ507は用紙搬出口505から搬出された上記用紙の集積枚数に応じて矢印方向に上下動可能な構成を有する。
【0029】
操作部400は操作キー部401と表示部403を備える。操作部400について図2を用いて説明する。図2は操作部400の拡大平面図である。表示部403はタッチパネルであり、ソフトキーを含む画面が表示される。ユーザは画面を見ながらソフトキーを操作することによって、コピー等の機能の実行に必要な設定等をする。
【0030】
操作キー部401はハードキーからなる操作キーを備えており、具体的にはヘルプキー405、スタートキー407、テンキー409及び機能切換キー411等を備える。ヘルプキー405はヘルプ画面を表示部403に表示させるキーである。ヘルプ画面とはスキャナ、ファクシミリ、プリンタ、コピー等の機能に関する操作方法が表示された画面である。
【0031】
スタートキー407はコピー、ファクシミリ送信等の動作を開始させるキーである。テンキー409はコピー部数、ファクシミリ番号等の数字を入力するキーである。
【0032】
機能切換キー411はコピーキー413、送信キー415及びボックスキー417等を備えており、コピー機能、送信機能、ボックス機能等を相互に切り替えるキーである。
【0033】
コピーキー413を操作すれば、コピーの初期画面が表示部403に表示される。送信キー415を操作すれば、ファクシミリ送信及びメール送信の初期画面が表示部403に表示される。
【0034】
ボックスキー417を操作すれば、ドキュメントボックスの初期画面が表示部403に表示される。ドキュメントボックス機能とはドキュメントボックスに記憶されているデータを読み出して印刷する機能である。ドキュメントボックスは画像形成装置1の各ユーザに割り当てることができ、原稿読取部200で読み取られた原稿の画像データ、電子メール、ファイル等のデータが記憶される。画像形成装置1は後述するHDD(Hard Disk Drive)700を備えており、HDD700の記憶領域の一部がドキュメントボックスとして利用される。
【0035】
ワークフローキー419はワークフローのモードを選択するためのキーである。ワークフローとは画像形成装置1の複数の処理項目のうち予め定められた複数の処理項目の組み合わせにより構成されたものであり、画像形成装置1を利用して実行される。上述したように例えば「雑誌を作成」のワークフローでは、雑誌を作成するのに必要な処理項目(両面コピー、ステープル、表紙付加等)を組み合わせたものを用意する。これにより、画像形成装置1を利用して雑誌を作成したいユーザの利便性を向上させる。ワークフローは予め用意されており、メーカが用意してもよいし、ユーザが用意してもよい。
【0036】
ワークフローキー419を操作すれば、ワークフローのモードの画面が表示部403に表示される。ユーザはその画面を利用して、ワークフローの実行、ワークフローの新規作成、ワークフローの変更、ワークフローの削除等をすることができる。
【0037】
図3は図1に示す画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図である。画像形成装置1は装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300、操作部400、用紙後処理部500、制御部600、HDD700及び通信部800がバスによって相互に接続された構成を有する。装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300及び用紙後処理部500に関しては既に説明したので、説明を省略する。
【0038】
操作部400は第1の選択入力部及び第2の選択入力部の機能を有する。第1の選択入力部は画像形成装置1の複数の処理項目の中から処理項目を選択する入力をするのに用いられる。第2の選択入力部は後で説明する検索部の検索によって抽出されたワークフローを示す画像が表示部403に表示された状態で、そのワークフローを選択する入力をするのに用いられる。第2の指示受付部は表示部403に表示された、検索部によって検索結果として抽出されたワークフローを示す画像を有するソフトキーを含む。操作部400は操作装置の一例である。
【0039】
制御部600はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び画像メモリ等を備える。CPUは画像形成装置1を動作させるために必要な制御を、画像形成装置1を構成する上記ハードウェアに対して実行する。ROMは画像形成装置1の動作の制御に必要なソフトウェアを記憶している。RAMはソフトウェアの実行時に発生するデータの一時的な記憶及びアプリケーションソフトの記憶等に利用される。画像メモリは画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)を一時的に記憶する。
【0040】
制御部600は記憶部601、検索部603及び表示制御部605を備える。記憶部601は画像形成装置1の操作に利用される操作画面を表示部403に表示させるための各種データ、及びスキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等の動作状況等を表示部403に表示するための画像データを記憶している。
【0041】
また、記憶部601は画像形成装置1で実行可能な機能についての各処理項目の組み合わせでなるテンプレートを複数記憶する。このテンプレートは例えば、コピー動作等の機能毎に、各機能で適用する部数、用紙サイズ、倍率、濃度、集約印刷、原稿画質、両面分割等の処理項目の組み合わせである。
【0042】
テンプレートは、コピー動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定入力をユーザに案内する処理を行うためのワークフロー、又は、コピー動作等の機能を実行する際に適用される各処理項目の設定内容(設定値)を記憶して当該各設定内容でコピー動作等の機能を実行させるワークフローに用いられる。
【0043】
記憶部601は画像形成装置1の複数の処理項目のうち予め定められた複数の処理項目の組み合わせにより構成される複数のワークフローが予め記憶されている。具体的には例えば図4に示すように、記憶された複数のワークフローのそれぞれに対応させて、ワークフローを構成する複数の処理項目のデータが記憶された領域を有する。この領域に記憶されたデータを用いてワークフローの検索がされる。処理項目とは、画像形成装置を利用してワークフローを実行するのに必要となる設定値を設定する項目であり、たとえば設定項目が該当する。
【0044】
検索部603は上記第1の選択入力部により処理項目の選択が入力された場合、この選択された処理項目と同じ処理項目を含むワークフローを記憶部601(図4)に記憶されている複数のワークフローの中から検索する。選択された処理項目が「両面コピー」の場合、処理項目として「両面コピー」を含むワークフローが検索される。
【0045】
表示制御部605は記憶部601に記憶されているデータを基にして、操作画面を表示部403に表示させる制御をする。また、表紙制御部605は検索部603によって検索結果として抽出されたワークフローを示す画像を表示部403に表示させる制御をする。
【0046】
HDD700は原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等のデータの保存に利用される。上述したようにHDD700の記憶領域の一部はドキュメントボックスとして利用される。
【0047】
通信部800はファクシミリ通信部801及びネットワークI/F部803を備える。ファクシミリ通信部801は相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)及びファクシミリ通信用の信号を変復調する変復調回路を備える。ファクシミリ通信部801は電話回線805に接続される。
【0048】
ネットワークI/F部803はLAN(Local Area Network)807に接続される。ネットワークI/F部803はLAN807に接続されたパソコン等の端末装置との間で通信を実行するための通信インターフェイス回路である。
【0049】
次に、画像形成装置1を利用したワークフローの実行に必要な操作の一例を説明する。図5はこの操作において表示部403に表示される操作画面の遷移を示す図である。操作画面はウィザード形式が採用されている。操作画面の表示及び切り換えの制御は、図3の表示制御部605によって実行される。
【0050】
ユーザが図2のワークフローキー419を操作することよってワークフローモードとなる。表示部403には操作画面11が表示される。操作画面11は以下のソフトキーを含む。ワークフローの実行キー21aはワークフローの実行モードを選択するキーである。ワークフローの新規作成キー21bはワークフローの新規作成モードを選択するキーである。ワークフローの変更キー21cはワークフローの変更モードを選択するキーである。ワークフローの削除キー21dはワークフローの削除モードを選択するキーである。次にキー23は次の操作画面に切り換えるキーである。終了キー25はワークフローのモードを終了させるキーである。
【0051】
ユーザはワークフローに基づく画像形成装置1の動作を実行する場合、ワークフローの実行キー21aを操作した後、次にキー23を操作する。これにより、表示部403に表示される画面は、操作画面11から操作画面13に切り換わる。
【0052】
操作画面13は複数のワークフローからユーザにワークフローを選択させる画面である。本実施形態では九つのワークフローが予め用意されている。具体的には「キレイにコピー」、「大量にコピー」、「省エネでコピー」、「プレゼン資料を作成」、「雑誌を作成」、「ポスターを作成」、「まとめてコピー」、「かさねてコピー」及び「分割してコピー」のワークフローである。
【0053】
操作画面13は次にキー23及び終了キー25に加えて、以下のソフトキーを含む。前へキー27は前の操作画面に切り換えるキーである。キレイにコピーキー29aはキレイにコピーするモードを選択するキーである。大量にコピーキー29bは大量にコピーするモードを選択するキーである。省エネでコピーキー29cは省エネでコピーするモードを選択するキーである。プレゼン資料を作成キー29dはプレゼン資料を作成するモードを選択するキーである。雑誌を作成キー29eは雑誌を作成するモードを選択するキーである。ポスターを作成キー29fはポスターを作成するモードを選択するキーである。まとめてコピー29gはまとめてコピーするモードを選択するキーである。かさねてコピーキー29hはかさねてコピーするモードを選択するキーである。分割してコピーキー29iは分割してコピーするモードを選択するキーである。
【0054】
例えば、「まとめてコピー」のワークフローを例に説明する。両面コピー及び集約コピーを組み合わせたものを、「まとめてコピー」と称している。両面コピー、集約コピーはそれぞれ処理項目である。ユーザが「まとめてコピー」のワークフローを実行したい場合、まとめてコピーキー29gを操作する。そしてユーザが次にキー23を操作することにより、表示部403に表示される画面は、操作画面13から操作画面15に切り換わる。
【0055】
操作画面15は集約コピーの設定についての画面である。操作画面15は次にキー23、終了キー25及び前キー27に加えて以下のソフトキーを含む。設定しないキー31aは集約コピーの設定をしないことを選択するキーである。2in1キー31bは2in1の集約コピーの設定を選択するキーである。4in1キー31cは4in1の集約コピーの設定を選択するキーである。ここでは、2in1キー31bを操作して、設定値として「2in1」を設定したとする。ユーザが2in1キー31bを操作して、次にキー23を操作することにより、表示部403に表示される画面は、操作画面15から操作画面17に切り換わる。
【0056】
操作画面17は両面コピーの設定についての画面である。操作画面17は次にキー23、終了キー25及び前へキー27に加えて以下のソフトキーを含む。設定しないキー33aは両面コピーを設定しないことを選択するキーである。設定するキー33bは両面コピーを設定することを選択するキーである。ここでは、設定するキー33bを操作して、設定値として「設定する」を設定したとする。ユーザは次にキー23を操作することにより、表示部403に表示される画面は、操作画面17から操作画面19に切り換わる。
【0057】
操作画面19は「まとめてコピー」の設定が完了した画面であり、設定内容が表示されている。操作画面19は終了キー25及び前へキー27を含む。ユーザが図2に示すスタートキー407を操作することにより、画像形成装置1を利用した「まとめてコピー」が実行される。以上が画像形成装置1を利用したワークフローの実行に必要な操作の一例の説明である。
【0058】
第1実施形態の一つ特徴は、ワークフローモード以外のモードでメニュー形式の操作画面を用いて処理項目の選択がされた場合に、その処理項目と同じ処理項目を有するワークフローを検索し、検索結果として抽出されたワークフローを示す画像を表示することである。これについて図6及び図7を用いて説明する。図6は画像形成装置1において実行されるワークフロー検索を説明するフローチャートである。図7はそのワークフロー検索において表示部403に表示される操作画面の遷移を示す図である。操作画面はメニュー形式の画面であり、図3に示す表示制御部605によって制御される。操作画面のデータは記憶部601に記憶されている。
【0059】
ユーザは図2に示す操作部400を操作してワークフローモード以外のモードを選択する(ステップS1)。ここでは応用コピーモードを選択したとする。
【0060】
表示部403には操作画面41が表示される。操作画面41は応用コピーの初期画面を示しており、ソフトキーであるワークフロー検索キー53を含む。ユーザは処理項目を選択する際にワークフロー検索をしたければ、ワークフロー検索キー53を操作する。ここではワークフロー検索をするので、ワークフロー検索キー53を操作する。これにより、制御部600によってワークフロー検索モードが設定されて(ステップS3)、画面が操作画面41から操作画面43に切り換えられる。
【0061】
操作画面43は第1の選択入力部として以下のソフトキーを含む。両面コピーキー55aは両面コピーを選択するキーである。原稿画質キー55bは原稿の画質について選択するキーである。集約コピーキー55cは集約コピーを選択するキーである。合紙設定キー55dは合紙設定を選択するキーである。表紙設定キー55eは表紙設定を選択するキーである。空白設定キー55fは空白設定を選択するキーである。ステープルキー55gはステープルを選択するキーである。パンチキー55hはパンチを選択するキーである。中とじキー55iは中とじを選択するキーである。これらのキーは以下に説明する操作画面45,47,49,51にも含まれる。これらのキーを区別する必要がなければソフトキー55と記載する。
【0062】
ユーザが例えば両面コピーをしたければ、両面コピーキー55aを操作する。これは画像形成装置1の複数の処理項目の中から処理項目を選択することである(ステップS5)。両面コピーキー55aは第1の選択入力部の一例に該当する。上述した両面コピーキー55aの操作により、表示部403は操作画面43から両面コピーの階層の操作画面(図示せず)に切り替わる。その操作画面においてユーザが両面コピーに必要な設定(例えば原稿の両面を用紙の両面にコピーする設定)をすれば、設定値の入力が完了する。
【0063】
上述した両面コピーキー55aが操作されることにより、ワークフロー検索が検索部603によって実行される。検索部603は両面コピーを処理項目として含むワークフローを、記憶部601に記憶されている図4に示す処理項目のデータを参照して、複数のワークフローの中から検索する。
【0064】
両面コピーを処理項目として含むワークフローがあれば(ステップS7でYes)、操作画面45が表示される。両面コピーキー55aは両面コピーの設定値の設定が完了したことをユーザに示すために、反転表示されている。
【0065】
操作画面45のワークフロー表示領域57には、両面コピーを処理項目として含むワークフローを示す画像を有するソフトキーが表示されている(ステップS9)。ここでは、まとめてコピーキー59a、省エネでコピーキー59b、雑誌を作成キー59c、プレゼン資料を作成キー59dが表示されている。それらのワークフローの数が多くてキーが表示領域57に収まらない場合、スクロール操作を用いる表示形態にする。なお、それらのキーを区別する必要がなければソフトキー59と記載する。ソフトキー59は第2の選択入力部に該当する。
【0066】
ユーザはソフトキー59(まとめてコピーキー59a等)を見て、ワークフローに切り換えたいと考えれば、選択したいワークフローを示すソフトキー59を操作する(ステップS11でYes)。これにより、ユーザが操作したソフトキー59が示すワークフローのモードに切り替わり(ステップS13)、ワークフロー検索をする処理が終了する。表示部403には選択されたワークフローの操作画面(図示せず)が表示される。選択された処理項目(ここでは両面コピー)については、その処理項目についての設定値を保持した状態で切り替わる。したがって、ユーザは既に設定した設定値については設定を省略できる。このように、表示制御部605は第2の選択入力部によりワークフローの選択が入力された場合に、第1の選択入力部により選択された処理項目についての設定値を保持した状態で、選択されたワークフローの操作画面を表示部403に表示させる制御をする。なお、ソフトキー59を用いることなく、同じ処理項目を含むワークフローを示す画像を操作画面45が含むようにしてもよい。この態様では、ユーザは操作部400に設けられた選択キーを用いて、ワークフローの画像を選択して決定キーを操作することにより、ステップS13に進む。
【0067】
ユーザはワークフローに切り換える必要がないと考えれば、ワークフローを示す画像を含むソフトキー59を操作しない(ステップS11でNo)。ユーザは選択した処理項目(ここでは両面コピー)に従ったジョブを実行したいと考えれば、図2に示すスタートキー407を操作する(ステップS15でYes)。この操作によって、画像形成装置1が上記ジョブを実行し(ステップS17)、ワークフロー検索をする処理が終了する。
【0068】
ユーザがスタートキー407を操作しない場合(ステップS15でNo)、ユーザは選択した処理項目に対してキャンセルできる処理へ進む。選択した処理項目を示すソフトキー(反転表示されたキー55a)55を操作すれば、その処理項目の選択をキャンセルすることができる。
【0069】
ユーザが上記キャンセルをしない場合(ステップS19でNo)、別の処理項目を選択できる処理へ進む。ユーザが別の処理項目を選択しない場合(ステップS21でNo)、ステップS9に戻り、操作画面45の表示が継続する。
【0070】
ユーザが別の処理項目のソフトキー55を操作(ステップS21でYes)、例えば表紙設定キー55eを操作すれば、操作画面45から表紙設定の階層の操作画面(図示せず)に切り替わる。その操作画面においてユーザが表紙設定に必要な設定をすれば、設定値の入力が完了する。上記別の処理項目の選択により(ステップS21でYes)、ステップS7へ進む。ユーザによって選択された処理項目が複数あるので、この場合は選択された複数の処理項目の全てを含むワークフローがあるか否か検索される。ここでは、処理項目として「両面コピー」と「表紙設定」を含むワークフローが検索される。その結果、操作画面47に示すように、3つのワークフローを示す画像を含むソフトキー59(雑誌を作成キー59c、プレゼン資料を作成キー59d、文庫本を作成キー59e)が表示される(ステップS9)。ワークフロー表示領域57にソフトキー59が収まるので、スクロール形式の表示をしていない。このように、第1の選択入力部により複数の処理項目の選択が入力された場合に、検索部603によって検索されて抽出されるのは、選択された複数の処理項目の全てを含むワークフローである。
【0071】
ユーザがさらに別の処理項目を選択した場合(ステップS21でYes)、例えば、合紙設定キー55dを操作した場合、ステップS7へ進む。選択された処理項目の全てを含むワークフローがあるか検索される。ここでは、「両面コピー」、「表紙設定」及び「合紙設定」の入力が必要となるワークフローが検索される。それらの処理項目の全てを含むワークフローが検索されなかったとすれば(ステップS7でNo)、操作画面49に示すようにワークフローを示す画像を含むソフトキー59は表示されない(ステップS23)。そして、ステップS15へ進む。
【0072】
次に、ユーザが例えば両面コピーキー55aを操作して、「両面コピー」の選択をキャンセルした場合(ステップS19でNo)、ステップS7へ進む。ここでは、「表紙設定」と「合紙設定」を含むワークフローが検索され、例えば、操作画面51に示すように、プレゼン資料を作成キー59dが表示される。ワークフロー表示領域57にソフトキー59が収まるので、スクロール形式の表示をしていない。
【0073】
第1実施形態の主な効果を説明する。
【0074】
(1)ステップS7及びステップS9で説明したように、第1実施形態によれば、ワークフローモード以外のモード中にメニュー画面(例えば操作画面45)において、画像形成装置1の複数の処理項目の中から処理項目を選択する入力がユーザによりされた場合、その選択された処理項目と同じ処理項目を含むワークフローを記憶部601に記憶されている複数のワークフローの中から検索する。そして、該当するワークフローがあれば、そのワークフローを示す画像を有するソフトキー59(まとめてコピーキー59a、省エネでコピーキー59b、雑誌を作成キー59c、プレゼン資料を作成キー59d)を含む操作画面(例えば操作画面45)を表示している。
【0075】
このように、第1実施形態によれば、操作画面としてメニュー画面を使用しているユーザが処理項目を選択した場合に、選択された処理項目に適したワークフローをリアルタイムで視覚的にそのユーザに知らせることができる。したがって、ワークフローの知識を有していないユーザに対して簡単にそのユーザに適したワークフローを知らせることができる。また、多数のワークフローが用意されており、ユーザが全てのワークフローを把握していない場合でもそのユーザに適したワークフローを知らせることができる。
【0076】
(2)ステップS11及びステップS13で説明したように、ワークフローを示す画像を有するソフトキー59を操作することにより、そのワークフロー(ユーザが実行したいワークフロー)のモードに切り換えることができる。言い換えれば、検索部603によって抽出されたワークフローを示す画像が表示部403に表示された状態で、第2の選択入力部によりそのワークフローの選択が入力された場合に、その選択されたワークフローの操作画面(図示せず)を表示部403に表示させている。したがって、メニュー画面を用いた操作中に、ユーザが実行したいワークフローの操作画面にスムーズに切り換えることができる。この切り換えにおいて、第1の選択入力部により選択された処理項目についての設定値を保持した状態でワークフローの操作画面に切り換わるので、その処理項目については設定値の入力を省略することができる。
【0077】
(3)表示部403に表示された、検索部603によって検索結果として抽出されたワークフローを示す画像を有するソフトキー(まとめてコピーキー59a等)59を第2の指示受付部としている。このため、ワークフローを示す画像の表示と第2の指示受付部とを別々にする場合に比べて省スペース化できる。
【0078】
(4)ステップS21、ステップS7及びステップS9で説明したように、ユーザによって選択された処理項目が複数ある場合、検索部607によって検索されるのは、選択された複数の処理項目の全てを含むワークフローである。操作画面(例えば操作画面47)には選択された複数の処理項目の全てを含むワークフローが示される。したがって、操作画面に表示されるワークフローを絞り込むことができるので、ユーザにとってワークフローを選択するのが容易となる。
【0079】
次に、本発明の第2実施形態について第1実施形態との相違を中心に説明する。第1実施形態では記憶部601に記憶されている全てのワークフローが検索対象となる。第2実施形態ではワークフローの検索対象をユーザ毎に異ならせている。図8は本発明の第2実施形態に係る画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図であり、図3と対応する。図8に示す構成は図3に示す構成に加えて、さらに個人認証部611と抽出部613を有する。
【0080】
個人認証部611ではユーザが画像形成装置1を使用する際にユーザを個人認証する。個人認証部611は個人情報読取部900、個人認証実行部615及び検索条件記憶部617を備えている。個人情報読取部900はユーザを個人認証して画像形成装置1が使用される際に個人情報を読み取る。個人認証が生体認証の場合は生体情報(例えば指紋)を読み取るリーダが個人情報読取部900となる。また、個人認証がIDカード認証の場合はIDカードを読み取るリーダが個人情報読取部900となる。
【0081】
個人認証実行部615及び検索条件記憶部617は制御部600に備えられている。個人認証実行部615は個人情報読取部900で読み取られた個人情報を基にしてユーザの個人認証を実行する。
【0082】
検索条件記憶部617はワークフローを利用できるユーザ及び検索条件を予め登録(記憶)している。検索条件とは検索対象となるワークフローの条件についてワークフローを利用できるユーザ毎に決めたものであり、例えば、以下の通りである。
【0083】
(1):記憶部601に現在登録されているワークフローの全て
(2):(1)のワークフローのうち、画像形成装置1の工場出荷時に登録されているワークフロー
(3):(2)のワークフローと各ユーザに共通に登録されているワークフロー
(4):(2)のワークフローと個人認証部900で個人認証されたユーザ(ログインしているユーザ)に対して登録されているワークフロー
(5):(3)のワークフローと個人認証部900で個人認証されたユーザに対して登録されているワークフロー
個人認証部611はワークフローを利用できるユーザを検索条件記憶部615に予め記憶させておくことにより、ワークフローを利用できるユーザを認証する機能を有する。
【0084】
抽出部613は制御部600に備えられている。抽出部613は上記検索条件を用いて、記憶部601に記憶されている複数のワークフローの中から検索対象となるワークフローを抽出する。
【0085】
次に第2実施形態でのワークフロー検索について説明する。図9は第2実施形態に係る画像形成装置1において実行されるワークフロー検索を説明するフローチャートである。図6に示すステップS1の処理後、個人認証部611は個人認証されたユーザがワークフローを利用できるか否かを判断する(ステップS25)。
【0086】
ユーザがワークフローを利用できない場合(ステップS25でNo)、制御部600はワークフロー検索モードを自動的に非設定にする(ステップS27)。この結果、ワークフロー検索をする処理は実行されない。
【0087】
一方、ユーザがワークフローを利用できる場合(ステップS25でYes)、制御部600はワークフロー検索モードに自動的に設定する(ステップS29)。
【0088】
抽出部613は個人認証部611で個人認証されたユーザの検索条件記憶部617に記憶されている検索条件を用いて、記憶部601に記憶されている複数のワークフローの中から検索対象となるワークフローを抽出する(ステップS31)。そして、図6のステップS5へ進む。
【0089】
ステップS7において検索部607は、抽出部613で抽出されたワークフローの中からワークフローを検索する。後の処理は第1実施形態と同様である。
【0090】
第2実施形態の主な効果を説明する。
【0091】
ワークフローを利用するユーザにおいて、検索対象となるワークフローの範囲がユーザ毎に異なる。記憶部601に記憶されているワークフローの全てを検索対象にすれば、あるユーザに対してワークフローの検索がされた場合に、そのユーザが利用しないワークフローが検索結果に含まれる可能性がある。
【0092】
そこで第2実施形態ではユーザ毎にワークフローの検索条件を定めており、これによってユーザ毎に検索対象となるワークフローの範囲を決めている。したがって、ユーザが利用しないワークフローが検索結果に含まれることを排除できるので、ユーザは効率的にワークフローを選択することができる。
【符号の説明】
【0093】
1 画像形成装置
41,43,45,47,49,51 操作画面
57 ワークフロー表示領域
400 操作部(操作装置)
403 表示部(タッチパネル)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
当該操作装置を備える画像形成装置の複数の処理項目のうち予め定められた複数の処理項目の組み合わせにより構成される複数のワークフローを予め記憶している記憶部と、
前記画像形成装置の複数の処理項目の中から処理項目を選択する入力をするための第1の選択入力部と、
前記第1の選択入力部により処理項目の選択が入力された場合、当該選択された処理項目と同じ処理項目を含むワークフローを前記記憶部に記憶されている複数のワークフローの中から検索する検索部と、
前記検索部によって検索結果として抽出されたワークフローを示す画像を前記表示部に表示させる制御をする表示制御部とを備える操作装置。
【請求項2】
前記検索部によって抽出されたワークフローを示す画像が前記表示部に表示された状態で、当該ワークフローを選択する入力をするための第2の選択入力部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記第2の選択入力部によりワークフローの選択が入力された場合に、前記第1の選択入力部により前記選択された処理項目についての設定値を保持した状態で、前記選択されたワークフローの操作画面を前記表示部に表示させる制御をする請求項1に記載の操作装置。
【請求項3】
前記表示部はタッチパネル機能を有しており、
前記第2の選択入力部は、前記表示部に表示された、前記検索部によって検索結果として抽出されたワークフローを示す画像を有するソフトキーを含む請求項2に記載の操作装置。
【請求項4】
前記第1の選択入力部により複数の処理項目の選択が入力された場合に、前記検索部によって検索されて抽出されるのは、前記選択された複数の処理項目の全てを含むワークフローである請求項1〜3のいずれかに記載の操作装置。
【請求項5】
ワークフローを利用できるユーザを個人認証する個人認証部と、
ユーザ毎に検索対象となるワークフローの条件を決めた検索条件を予め記憶している検索条件記憶部と、
前記個人認証部で個人認証されたユーザの前記検索条件記憶部に記憶されている検索条件を用いて、前記記憶部に記憶されている複数のワークフローの中から検索対象となるワークフローを抽出する抽出部と、をさらに備えており、
前記検索部は、前記抽出部で抽出されたワークフローの中からワークフローを検索する請求項1〜4のいずれかに記載の操作装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の操作装置と、
前記操作装置で設定された処理項目の設定値に基づいて用紙に画像形成動作をする画像形成部と
を備える画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−160311(P2011−160311A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−21850(P2010−21850)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】