説明

操作装置及び画像形成装置

【課題】設定確認画面において、効率的に設定を確認することができる操作装置を提供する。
【解決手段】操作装置は、一連の設定操作において表示された設定画面のそれぞれについて、設定画面の表示時間が基準値を超えているか否かを判定する判定部と、基準値を超えていると判定された表示時間となった設定画面で設定がされる設定項目について、その設定項目を示す設定項目画像(サムネイル157,159,161)を含む設定確認画面のデータを生成する画面生成部と、画面生成部で生成された設定確認画面のデータを用いて設定確認画面31を表示部に表示させる制御をする第3の表示制御部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は例えば画像形成装置に備えられる操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、操作パネルを用いて複数の設定項目について設定をした場合に、設定について一度に確認できる設定確認画面を操作パネルの表示部に表示させる機能を有するものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1では3種類の設定確認画面の中からユーザが設定確認画面を選択できる技術が提案されている。一つ目の設定確認画面では、設定を標準から他に変更した設定項目のみを表示対象とし、設定が標準の設定項目については表示対象としない。二つ目の設定確認画面では、全ての設定項目を表示対象とするが、設定を標準から他に変更をした設定項目を上位の表示対象とする。三つ目の設定確認画面では、全ての設定項目を表示対象とし、設定を標準から他に変更したか否かで表示の順番を区別しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−31500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
設定確認画面において設定項目の全てを表示対象にすれば、設定項目が多い場合、操作者は設定の確認に手間がかかる。したがって、設定項目の中で操作者が確認の必要性が高いと思われる設定項目を選択的に表示対象とする設定確認画面を表示させることができれば、設定の確認を効率的に行える。
【0006】
本発明は、設定確認画面において、効率的に設定を確認することができる操作装置及びそれを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明の一の局面に係る操作装置は、複数の設定項目について設定をする一連の設定操作に用いられる操作装置であって、表示部と、複数の設定項目の選択を促す設定項目選択画面を前記表示部に表示させる制御をする第1の表示制御部と、前記表示部に表示された設定項目選択画面に示される複数の設定項目から設定項目を選択する入力をするための第1の入力部と、前記第1の入力部で設定項目を選択する入力がされた場合、当該選択された設定項目についての設定に用いられる設定画面を前記表示部に表示させる制御をする第2の表示制御部と、前記選択された設定項目を示す設定項目画像を表示するか否かの基準となる基準値を予め記憶している基準値記憶部と、前記一連の設定操作において前記表示部に表示された設定画面のそれぞれについて、設定画面の表示時間及び当該表示時間中での設定操作の回数の少なくとも一方を基にして決定される時間回数値が、前記基準値記憶部に記憶されている基準値を超えているか否かを判定する判定部と、前記判定部で前記基準値を超えていると判定された時間回数値となった設定画面を前記表示部に表示させた、前記選択された設定項目について、当該設定項目を示す設定項目画像を含む設定確認画面のデータを生成する画面生成部と、設定確認画面を前記表示部に表示させる指示を入力するための第2の入力部と、前記第2の入力部で設定確認画面を表示させる指示の入力がされた場合、前記画面生成部で生成された設定確認画面のデータを用いて設定確認画面を前記表示部に表示させる制御をする第3の表示制御部とを備える。
【0008】
この発明によれば、時間回数値が基準値を超えた設定画面で設定される設定項目について、設定に迷いがあったものと見なして、その設定項目を示す設定項目画像を設定確認画面での表示対象にしている。したがって、操作者は設定項目の全てについて設定を確認しなくても、確認の必要性が高いと思われる設定項目について設定を確認すれば足りるので、設定の確認を効率的に行える。
【0009】
上記構成において、前記表示部に表示された設定確認画面に含まれる設定項目画像を指定する入力をするための第3の入力部と、前記第3の入力部で設定項目画像を指定する入力がされた場合、前記指定された設定項目画像で示される設定項目について設定を変更できる画面を前記表示部に表示させる制御をする第4の表示制御部とをさらに備えるようにできる。
【0010】
この構成によれば、設定を変更したい設定項目について、その設定項目を示す設定項目画像を指定する入力をすれば、その設定項目について設定を変更できる画面が表示される。したがって、操作者は迷いがあった設定項目について迅速に設定を変更することができる。
【0011】
上記構成において、前記一連の設定操作の途中において、前記第2の入力部で設定確認画面を表示させる指示の入力がされた場合、前記第3の表示制御部は、当該指示の入力がされた時までの設定確認画面のデータを用いて設定確認画面を前記表示部に表示させる制御をするようにできる。
【0012】
この構成によれば、一連の設定操作の途中であっても、これまでにした設定項目についての設定確認画面を表示させることができる。
【0013】
上記構成において、前記一連の設定操作での設定を終了する入力をするための第4の入力部と、前記第4の入力部で当該終了する入力がされた後、前記第2の入力部で設定確認画面を表示させる指示の入力がされた場合、前記第3の表示制御部は、前記終了する入力がされた時までの設定確認画面のデータを用いて設定確認画面を前記表示部に表示させる制御をするようにできる。
【0014】
この構成によれば、一連の設定操作の終了後に設定確認画面を表示させることができる。
【0015】
上記構成において、前記表示部に表示された設定確認画面に含まれる設定項目画像は、当該設定項目画像で示される設定項目について設定がされる設定画面のサムネイルである。
【0016】
この構成によれば、設定画面のサムネイルを設定項目画像にしているので、設定の変更をしたい設定項目についての設定画面を容易に特定できる。
【0017】
上記目的を達成する本発明の他の局面に係る画像形成装置は、操作装置と、前記操作装置で設定された設定項目の設定値に基づいて用紙に画像形成動作をする画像形成部とを備える。
【0018】
この構成によれば、上述した操作装置による効果が得られる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、設定確認画面において、効率的に設定を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造の概略を示す図である。
【図2】上記画像形成装置に備えられる操作部の拡大平面図である。
【図3】上記画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】一連の設定操作前のコピーモードの初期画面を示す図である。
【図5】コピーについての一連の設定操作の一例において、表示部に表示される画面の遷移を示す図である(その1)。
【図6】上記一連の設定操作において、表示部に表示される画面の遷移を示す図である(その2)。
【図7】上記一連の設定操作において、表示部に表示される画面の遷移を示す図である(その3)。
【図8】上記一連の設定操作を説明するフローチャートである。
【図9】設定画面のそれぞれの表示時間を記憶する記憶部の一例を示す図である。
【図10】一連の設定操作後のコピーモードの初期画面を示す図である。
【図11】設定確認画面を表示させる操作を説明するフローチャートである。
【図12】設定確認画面の一例を示す図である。
【図13】図12に示す設定確認画面において、サムネイルを選択した後の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造の概略を示す図である。画像形成装置1は例えば、コピー、プリンタ、スキャナ及びファクシミリの機能を有するデジタル複合機に適用することができる。画像形成装置1は装置本体100、装置本体100の上に配置された原稿読取部200、原稿読取部200の上に配置された原稿給送部300、装置本体100の上部前面に配置された操作部400、及び装置本体100の用紙搬出側、例えば左側に配置された用紙後処理部500を備える。
【0022】
原稿給送部300は原稿載置部301、給紙ローラ303、原稿搬送部305及び原稿排出部307を備える。給紙ローラ303は原稿載置部301にセットされた原稿を1枚ずつ繰り出す。原稿搬送部305は繰り出された原稿を原稿読取部200に搬送する。原稿は原稿読取部200で読み取られて原稿排出部307に排出される。このように原稿給送部300は自動原稿送り装置として機能し、原稿載置部301に置かれた複数枚の原稿を連続的に原稿読取部200に送ることができる。
【0023】
原稿読取部200はCCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等を搭載したキャリッジ201、ガラス等の透明部材により構成された原稿台203、及び原稿読取スリット205を備える。原稿台203に載置された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿台203の長手方向に移動させながらCCDセンサにより原稿を読み取る。これに対して、原稿給送部300から給送された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿読取スリット205と対向する位置に移動させて、原稿給送部300から送られてきた原稿を、原稿読取スリット205を通してCCDセンサにより読み取る。CCDセンサは読み取った原稿を画像データとして出力する。
【0024】
装置本体100は用紙貯留部101、画像形成部103及び定着部105を備える。用紙貯留部101は装置本体100の最下部に配置されており、用紙の束を貯留することができる用紙トレイ107を備える。用紙トレイ107に貯留された用紙の束において、最上位の用紙がピックアップローラ109の駆動により、用紙搬送部111へ向けて繰り出される。用紙は用紙搬送部111を通って、画像形成部103へ搬送される。
【0025】
画像形成部103は搬送されてきた用紙にトナー画像を形成する。画像形成部103は感光体ドラム113、露光部115、現像部117及び転写部119を備える。露光部115は画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)に対応する光を生成し、一様に帯電された感光体ドラム113の周面に照射する。これにより、感光体ドラム113の周面には画像データに対応する静電潜像が形成される。この状態で感光体ドラム113の周面に現像部117からトナーを供給することにより、周面には画像データに対応するトナー画像が形成される。このトナー画像は転写部119によって先ほど説明した用紙貯留部101から搬送されてきた用紙に転写される。
【0026】
トナー画像が転写された用紙は定着部105に送られる。定着部105において、トナー画像と用紙に熱と圧力が加えられて、トナー画像を用紙に定着させる。これにより、用紙への画像の印刷が完了する。この印刷済用紙に対して後処理がされる場合、印刷済用紙は装置本体100の用紙排出口121から用紙後処理部500へ送られる。これに対して後処理がされない場合、印刷済用紙は排紙トレイ123に排紙される。
【0027】
用紙後処理部500では印刷済用紙に対して、ソート、ステープル、パンチ、中綴じ等の後処理がされる。用紙後処理部500は用紙搬入口501、用紙搬送部503、用紙搬出口505及びスタックトレイ507等を備える。用紙搬送部503は用紙排出口121から用紙搬入口501に搬入された印刷済用紙を順次搬送し、後処理がされた印刷済用紙を用紙搬出口505からスタックトレイ507へ搬出する。スタックトレイ507は用紙搬出口505から搬出された上記用紙の集積枚数に応じて矢印方向に上下動可能な構成を有する。
【0028】
操作部400は操作キー部401と表示部403を備える。操作部400について図2を用いて説明する。図2は操作部400の拡大平面図である。表示部403はタッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。ユーザは画面を見ながらソフトキーを操作することによって、コピー等の機能の実行に必要な設定等をする。
【0029】
操作キー部401はハードキーからなる操作キーを備えており、具体的にはヘルプキー405、スタートキー407、テンキー409及び機能切換キー411等を備える。ヘルプキー405はヘルプ画面を表示部403に表示させるキーである。ヘルプ画面とはスキャナ、ファクシミリ、プリンタ、コピー等の機能に関する操作方法が表示された画面である。
【0030】
スタートキー407はコピー、ファクシミリ送信等の動作を開始させるキーである。テンキー409はコピー部数、ファクシミリ番号等の数字を入力するキーである。
【0031】
機能切換キー411はコピーキー413、送信キー415及びボックスキー417等を備えており、コピー機能、送信機能、ボックス機能等を相互に切り替えるキーである。
【0032】
コピーキー413を操作すれば、コピーの初期画面が表示部403に表示される。送信キー415を操作すれば、ファクシミリ送信及びメール送信の初期画面が表示部403に表示される。
【0033】
ボックスキー417を操作すれば、ドキュメントボックスの初期画面が表示部403に表示される。ドキュメントボックス機能とはドキュメントボックスに記憶されているデータを読み出して印刷する機能である。ドキュメントボックスは画像形成装置1の各ユーザに割り当てることができ、原稿読取部200で読み取られた原稿の画像データ、電子メール、ファイル等のデータが記憶される。画像形成装置1は後述するHDD(Hard Disk Drive)700を備えており、HDD700の記憶領域の一部がドキュメントボックスとして利用される。
【0034】
ワークフローキー419はワークフローのモードを選択するためのキーである。ワークフローとは複数のワークを組み合わせて構成されたものであり、画像形成装置1を利用して実行される。例えば「雑誌を作成」のワークフローでは、雑誌を作成するのに必要なワーク(両面コピー、ステープル、表紙付加等)を組み合わせたものを用意する。これにより、画像形成装置1を利用して雑誌を作成したいユーザの利便性を向上させる。ワークフローは予め用意されており、メーカが用意してもよいし、ユーザが用意してもよい。
【0035】
ワークフローキー419を操作すれば、ワークフローのモードの画面が表示部403に表示される。ユーザはその画面を利用して、ワークフローの実行、ワークフローの新規作成、ワークフローの変更、ワークフローの削除等をすることができる。
【0036】
図3は図1に示す画像形成装置1の電気的な構成を示すブロック図である。画像形成装置1は装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300、操作部400、用紙後処理部500、制御部600、HDD700及び通信部800がバスによって相互に接続された構成を有する。装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300及び用紙後処理部500に関しては既に説明したので、説明を省略する。
【0037】
操作部400は操作装置の一例であり、複数の設定項目について設定をする一連の設定操作に用いられる。操作部400は第1、第2、第3及び第4の入力部の機能を有する。第1の入力部は、表示部403に表示された設定項目選択画面(例えば図5に示す画面13)に示される複数の設定項目(例えば図5に示す縮小/拡大、ページ集約等)から設定項目を選択する入力をするために用いられる。図5に示す縮小/拡大キー73、ページ集約キー75等が第1の入力部の具体例である。
【0038】
第2の入力部は、設定確認画面(例えば図12に示す画面31)を表示部403に表示させる指示を入力するために用いられる。図10に示す設定確認キー147が第2の入力部の具体例である。
【0039】
第3の入力部は、表示部403に表示された設定確認画面(例えば図12に示す画面31)に含まれる設定項目画像(例えば図12に示すサムネイル157,159,161)を指定する入力をするために用いられる。サムネイル157等はソフトキーであり、第3の入力部の具体例でもある。サムネイル157等は設定項目画像としての役割と第3の入力部としての役割を有する。
【0040】
第4の入力部は、一連の設定操作での設定を終了する入力をするために用いられる。この入力により、後で説明するように設定確認キー147を含む初期画面が表示される。
【0041】
制御部600はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び画像メモリ等を備える。CPUは画像形成装置1を動作させるために必要な制御を、画像形成装置1を構成する上記ハードウェアに対して実行する。ROMは画像形成装置1の動作の制御に必要なソフトウェアを記憶している。RAMはソフトウェアの実行時に発生するデータの一時的な記憶及びアプリケーションソフトの記憶等に利用される。画像メモリは画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)を一時的に記憶する。
【0042】
制御部600は第1の表示制御部601、第2の表示制御部603、第3の表示制御部605、第4の表示制御部607、基準値記憶部609、判定部611、画面生成部613、タイマ615及び表示時間記憶部617を備える。
【0043】
第1の表示制御部601は、複数の設定項目の選択を促す設定項目選択画面(例えば図5に示す画面13)を表示部403に表示させる制御をする。第2の表示制御部603は、第1の入力部で設定項目を選択する入力がされた場合、当該選択された設定項目についての設定に用いられる設定画面(例えば図5に示す画面15)を表示部403に表示させる制御をする。タイマ615は表示部403に表示された設定画面のそれぞれについて、表示時間を計測する。表示時間記憶部617はタイマ615で計測された表示時間を、例えば図9に示すように、設定項目と対応づけて記憶する。
【0044】
第3の表示制御部605は、第2の入力部で設定確認画面を表示させる指示の入力がされた場合、画面生成部613で生成された設定確認画面のデータを用いて設定確認画面(例えば図12に示す画面31)を表示部403に表示させる制御をする。
【0045】
第4の表示制御部607は、第3の入力部で設定項目画像(例えば図12に示すサムネイル157,159,161)を指定する入力がされた場合、当該指定された設定項目画像で示される設定項目について設定を変更できる画面(例えば図13に示す画面33)を表示部403に表示させる制御をする。
【0046】
基準値記憶部609は、第1の入力部で選択された設定項目を示す設定項目画像(例えば図12に示すサムネイル157,159,161)を表示するか否かの基準となる基準値を予め記憶している。
【0047】
判定部611は、一連の設定操作において表示部403に表示された設定画面(例えば図5に示す画面15、図6に示す画面19、図7に示す画面25,27)のそれぞれについて、設定画面の表示時間及び当該表示時間中での設定操作の回数の少なくとも一方を基にして決定される時間回数値が、基準値記憶部609に記憶されている基準値を超えているか否かを判定する。基準値及び時間回数値については後で説明する。
【0048】
画面生成部613は、判定部611で基準値を超えていると判定された時間回数値となった設定画面を表示部403に表示させた、選択された設定項目について、当該設定項目を示す設定項目画像を含む設定確認画面のデータを生成する。
【0049】
HDD700は原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等のデータの保存に利用される。上述したようにHDD700の記憶領域の一部はドキュメントボックスとして利用される。
【0050】
通信部800はファクシミリ通信部801及びネットワークI/F部803を備える。ファクシミリ通信部801は相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)及びファクシミリ通信用の信号を変復調する変復調回路を備える。ファクシミリ通信部801は電話回線805に接続される。
【0051】
ネットワークI/F部803はLAN(Local Area Network)807に接続される。ネットワークI/F部803はLAN807に接続されたパソコン等の端末装置との間で通信を実行するための通信インターフェイス回路である。
【0052】
画像形成装置1を利用してジョブを実行する場合に、複数の設定項目について設定をする一連の設定操作がされることがある。例えばコピーの目的に応じて、用紙選択、縮小/拡大、濃度、両面コピー、集約、原稿の画質等を操作者が設定することがある。本実施形態は複数の設定項目について設定をする一連の設定操作において、設定に迷いが生じた設定項目に着目している。迷いが生じた設定項目については、全ての設定の完了後に再度、確認する必要性が高いものとみなして、かかる設定項目を示す設定項目画像(例えば図12に示すサムネイル157等)を設定確認画面(例えば画面31)に含めている。
【0053】
設定に迷いが生じたかを判定するのに、時間回数値が用いられる。時間回数値とは一連の設定操作において表示部403に表示された設定画面のそれぞれについて、設定画面の表示時間及び当該表示時間中での設定操作の回数の少なくとも一方を基にして決定される値である。本実施形態では表示時間を時間回数値としている。ユーザがある設定項目についてどのような設定が望ましいかを迷っている場合、その設定項目の設定画面を表示させた状態であると考えられる。したがって、設定に迷いが生じた場合、その設定画面の表示時間が比較的長くなる。
【0054】
そこで、各設定画面の表示時間を計測し、表示時間が予め決められた基準値(例えば10秒)を超えた設定画面については、設定に迷いが生じたものとみなしている(判定基準1)。他の判定基準については後で説明する。以下、判定基準1を用いた一連の設定操作について、コピーの設定操作を例にして説明する。図4はコピーモードの初期画面を示している。コピーの簡単設定の画面11が初期画面にされている。図2に示すコピーキー413を操作することにより、簡単設定の画面11を表示部403に表示させることができる。
【0055】
簡単設定の画面11には次のソフトキーが含まれる。用紙選択キー51は画像を記録する用紙を選択するキーであり、デフォルトでは「自動」に設定されている。縮小/拡大キー53は画像を縮小/拡大させて用紙に記録させるためのキーであり、デフォルトでは「100%」に設定されている。濃度キー55は用紙に記録する画像の濃度を選択するキーであり、デフォルトでは「ふつう」に設定されている。
【0056】
両面/分割キー57は両面印刷に関するキーであり、デフォルトでは「片面→片面」に設定されている。ページ集約キー59は原稿のページを集約させるためのキーであり、デフォルトでは「設定しない」に設定されている。原稿の画質キー61は原稿の画質を設定するためのキーであり、デフォルトでは「文字+写真」に設定されている。
【0057】
簡単設定キー63は簡単設定の画面11を表示部403に表示させるキーである。原稿/用紙/仕上げキー65は、原稿、用紙及び仕上げを設定するための画面を表示部403に表示させるキーである。カラー/画質キー67は、カラー及び画質を設定するための画面を表示部403に表示させるキーである。レイアウト/編集キー69は、レイアウト及び編集を設定するための画面を表示部403に表示させるキーである。応用/その他キー71は応用及びその他の設定を設定するための画面を表示部403に表示させるキーである。
【0058】
図5、図6及び図7はコピーについての一連の設定操作の一例において、表示部403に表示される画面の遷移を示す図である。図8はその一連の設定操作を説明するフローチャートである。
【0059】
図4に示す画面11のレイアウト/編集キー69を操作すれば、第1の表示制御部601が図5に示す画面13を表示部403に表示させる(ステップS1)。画面13は複数の設定項目を示す設定項目選択画面の一例である。後で説明する設定項目選択画面も第1の表示制御部601によって表示部403に表示される。
【0060】
画面13はキー63,65,67,69,71に加えて、設定項目を選択する入力をするためのソフトキー(第1の入力部の例)を含む。具体的には、縮小/拡大キー73、ページ集約キー75、とじしろ/センター移動キー77、枠消しキー79、小冊子キー81、両面/分割キー83、表紙付けキー85、イメージ合成キー87、ページ番号キー89、書き込み余白キー91、拡大連写キー93及びイメージリピートキー95である。
【0061】
例えば、ページの集約について設定をしたければ、ページ集約キー75を操作する。これにより、ページ集約(設定項目)が選択されて(ステップS3)、第2の表示制御部603は設定画面である画面15を表示部403に表示させる(ステップS5)。すなわち、第1の入力部で設定項目を選択する入力がされた場合、その選択された設定項目についての設定に用いられる設定画面が表示部403に表示される。後で説明する設定画面も第2の表示制御部603によって表示部403に表示される。
【0062】
表示部403に画面15が表示されると、タイマ615が画面15の表示時間の計測を開始する(ステップS7)。
【0063】
画面15はページ集約の設定画面であり、ページ集約の設定をするためのソフトキーを含む。具体的には、設定しないキー97、2in1キー99、4in1キー101、左→右/上→下キー103、右→左/下→上キー105である。ここでは、2in1キー99を操作して2in1のページ集約を設定している。また、左→右/上→下キー103を操作して、これに対応するレイアウトを設定している。
【0064】
画面15にはOKキー107のソフトキーが含まれ、OKキー107を操作することによって画面15から画面17に切り替わり、表示部403には設定項目選択画面である画面17が表示される(ステップS9)。これにより、タイマ615は画面15の表示時間の計測を終了する(ステップS11)。画面15の表示時間(例えば14秒)は図9に示す表示時間記憶部617に設定項目と対応づけて記憶される(ステップS13)。画面17は画面13と同じキーを有する設定項目画面である。
【0065】
別の設定項目について設定したければ、対応する設定項目を選択する(ステップS15でYes)、例えば、両面コピーや分割コピーの設定をする場合、両面/分割キー83を操作する。この操作によって画面17から画面19に切り替わる(ステップS5)。タイマ615は画面19の表示時間の計測を開始する(ステップS7)。
【0066】
画面19は両面コピーや分割コピーの設定画面であり、これらのコピーの設定をするためのソフトキーを含む。具体的には、片面→片面キー109、片面→両面キー111、両面→片面キー113、両面→両面キー115、左/右とじキー117、上とじキー119である。ここでは片面→両面キー111を操作して 片面の原稿を両面コピーする設定にしている。そして、左/右とじキー117を操作することにより、それに対応するとじ方向に仕上がる設定にしている。設定終了後、OKキー107を操作することにより、画面19から画面21に切り替わる(ステップS9)。タイマ615は画面19の表示時間の計測を終了する(ステップS11)。画面19の表示時間は上述した画面15の表示時間と同様の処理がされる。すなわち、画面19の表示時間(例えば27秒)は図9に示す表示時間記憶部617に設定項目と対応づけて記憶される(ステップS13)。画面21は画面13と同じキーを有する設定項目画面である。
【0067】
次に、例えば、応用コピーについて設定をする場合、応用/その他キー71を操作する。これにより、画面21から画面23に切り替わる。画面23は設定項目選択画面の一例である。
【0068】
画面23はキー63,65,67,69,71に加えて、設定項目を選択する入力をするためのソフトキー(第1の入力部の例)を含む。具体的には、連続読み込みキー121、自動画像回キー123、自動反転キー125、鏡像キー127、ジョブ終了通知キー129、文書名入力キー131、優先印刷キー133、再コピーキー135、OHP合紙キー137である。
【0069】
画面23に示される設定項目について設定をしたければ、例えば、セットした原稿と給紙元の用紙が同じサイズで向きが異なれば、画像を90度回転してコピーする必要があり、この場合に自動画像回キー123を操作する(ステップS15でYes)。これにより、画面23から画面25に切り替わる(ステップS5)。タイマ615は画面25の表示時間の計測を開始する(ステップS7)。
【0070】
画面25は画像を90度回転してコピーする設定画面であり、設定しないキー139と設定するキー141を含む。ここでは、設定しないキー139を操作して、画像を90度回転してコピーをしない設定をしている。デフォルトと同じ設定なので、OKキー107を操作することにより、画面25から画面23に戻る(ステップS9)。タイマ615は画面25の表示時間の計測を終了する(ステップS11)。画面25の表示時間(例えば12秒)は表示時間記憶部617に設定項目と対応づけて記憶される(ステップS13)。
【0071】
次に、例えば、読み込んだ画像の左右を反転してコピーをしたければ、鏡像キー127を操作する(ステップS15でYes)。これにより、画面23から画面27に切り替わる(ステップS5)。タイマ615は画面27の表示時間の計測を開始する(ステップS7)。
【0072】
画面27は読み込んだ画像の左右を反転してコピーする設定画面であり、設定しないキー143と設定するキー145を含む。ここでは、設定しないキー143を操作して、画像を左右反転してコピーをしない設定をしている。設定終了後に、OKキー107を操作すると、デフォルトと同じ設定なので、画面27から画面23に戻る(ステップS9)。タイマ615は画面27の表示時間の計測を終了する(ステップS11)。画面27の表示時間(例えば5秒)は表示時間記憶部617に設定項目と対応づけて記憶される(ステップS13)。
【0073】
別の設定項目について設定しない場合(ステップS15でNo)、つまりコピーに関する一連の設定操作が終了すれば、設定を終了したことを入力するキー(図示せず、第4の入力部の一例である)を操作することにより、コピーモードの初期画面である図10に示す簡単設定の画面29に切り替わる(ステップS17)。画面29は図4に示す簡単設定の画面11に含まれるソフトキーに加えて、第2の入力部の一例である設定確認キー147を含む。制御部600はコピーモードの初期画面に設定確認キー147を追加した画面データを生成して、この画面データを用いて画面29を表示部403に表示させる。
【0074】
さて、図3に示す基準値記憶部609は、選択された設定項目(例えばページ集約)を示す設定項目画像を表示するか否かの基準となる基準値(例えば10秒)を予め記憶している。図9に示す表示時間記憶部617には一連の設定操作における各設定画面の表示時間が記憶されている。本実施形態では設定確認画面に全ての設定項目を示すのではなく、表示時間が10秒を超えた設定画面について、設定に迷いがあったものと見なして、その設定画面のサムネイルを設定確認画面に含めている。
【0075】
次に、設定確認画面を表示させる操作について説明する。図11はその操作を説明するフローチャートである。表示部403には図10に示す画面29が表示されている(ステップS31)。これは図8に示すステップS17で表示された初期画面のことである。設定確認キー147を操作することにより(ステップS33)、判定部611は一連の設定操作において表示部403に表示された設定画面のそれぞれについて、画面の表示時間(時間回数値の一例)が基準値記憶部609に記憶されている基準値を超えているか否かを判定する(ステップS35)。ここではページ集約の設定画面である画面15、両面/分割の設定画面である画面19、自動画像回りの設定画面である画面25、鏡像の設定画面である画面27の表示時間が基準値10秒を超えているか判定される。
【0076】
画面15,19,25,27の表示時間は、図9に示す表示時間記憶部617に記憶されている表示時間を参照する。基準値は10秒に設定されおり、したがって、画面15、画面19、画面25の表示時間が基準値10秒を超えている。
【0077】
画面生成部613は基準値を超えている表示時間となった画面15,19,25を表示させた、選択された設定項目(ページ集約、両面/分割、自動画像回り)について、それらの設定項目を示す設定項目画像を含む設定確認画面のデータを生成する(ステップS37)。そして、第3の表示制御部605によって表示部403には図12に示す画面31が表示される(ステップS39)。画面31は設定確認画面の一例である。すなわち、設定確認キー147(第2の入力部の一例)が操作されることにより、画面生成部613で生成された設定確認画面のデータを用いて設定確認画面が表示部403に表示される。
【0078】
画面31には三つの表示領域149,151,153と閉じるキー155が含まれる。表示領域149には表示時間が基準値を超えていると判定された設定画面のサムネイル(設定項目画像の一例)が表示されている。ここでは、画面19(両面/分割の設定画面)のサムネイル157、画面15(ページ集約の設定画面)のサムネイル159、画面25(自動画像回りの設定画面)のサムネイル161が表示されている。サムネイルの数が多くて、一度に表示領域149に表示できない場合があるので、スクロール操作を用いた表示形態にしている。
【0079】
表示領域151には現在設定されている内容が表示される。表示領域153には現在の設定内容を実行した結果の画像が表示される。画面31では表示領域151,153が空白である。後で説明するように、サムネイル157,159,161のいずれかを操作することにより、そのサムネイルに対応する設定画面での設定内容等が表示される。
【0080】
サムネイル157,159,161は、表示部403に表示された設定確認画面(画面31)に含まれる設定項目画像(サムネイル157,159,161)を指定する入力をするための第3の入力部として機能する。
【0081】
表示領域149に表示されたサムネイル157,159,161に対応する設定項目の変更をしなければ、いずれのサムネイル157,159,161も操作しないで(ステップS41でNo)、図2に示すスタートキー407を操作することにより(ステップS43)、一連の設定操作で設定された内容のジョブが画像形成装置1で実行される。
【0082】
これに対して、表示領域149に表示されたサムネイル157,159,161に対応する設定項目の変更をしたければ、対応のサムネイルを操作する(ステップS41でYes)。ここでは、サムネイル159が操作されたとする。これにより、画面31から図13に示す画面33に切り替わる(ステップS45)。すなわち、第4の表示制御部607は、第3の入力部で設定項目画像を指定する入力がされた場合、その指定された設定項目画像で示される設定項目について設定を変更できる画面を表示部403に表示させる制御をする。
【0083】
画面33は設定確認画面であり、かつ設定項目について設定を変更できる画面である。サムネイル159はページ集約の設定画面に対応している。サムネイル159は、選択されたことを示すために、他のサムネイル157,161と背景の色を異ならせている。
【0084】
表示領域151はページ集約で設定することができる内容を絵の画像で示している。表示領域153はページ集約の現在の設定での仕上がりを絵の画像で示している。表示領域151のボタン163,165,167,169,171,173のそれぞれの隣の画像が設定することができる内容である。ボタン163,165は他のボタンと異なる色で表示されている。ボタン163,165の隣の画像が現在設定している内容である。ボタン167,169,171,173を操作することにより、設定内容を変更できる。
【0085】
設定内容が変更されない場合(ステップS47でNo)、閉じるキー155を操作することにより(ステップS49)、図10に示す画面29に切り替わる(ステップS51)。そしてステップS43に進む。
【0086】
一方、設定内容が変更された場合(ステップS47でYes)、閉じるキー155を操作することにより(ステップS49)、図10に示す画面29に切り替わる(ステップS51)。この場合は設定が変更された内容の画面となる。そしてステップS43に進む。
【0087】
本実施形態の主な効果を説明する。
【0088】
(1)本実施形態では設定確認画面(図12に示す画面31、図13に示す画面33)において、全ての設定項目について表示対象とするのではなく、表示時間が10秒を超えた設定画面(画面15,19,25)で設定される設定項目に絞り込んで表示対象にしている。ここではサムネイル157,159,161で表示している。表示時間が10秒を超えた設定画面について、設定に迷いがあったものと見なしている。かかる設定画面で設定される設定項目については、全ての設定の完了後に再度、確認する必要性が高いものと見なして、設定確認画面での表示対象にしている。したがって、操作者は設定項目の全てについて設定を確認するのではなく、確認の必要性が高いと思われる設定項目について設定を確認するので、設定の確認を効率的に行える。
【0089】
(2)ステップS45で説明したように、サムネイル157,159,161を操作すれば、図13に示すように、操作したサムネイルに対応する設定項目について、設定を変更できる画面33が表示される。したがって、操作者は迷いがあった設定項目について迅速に設定を変更することができる。
【0090】
(3)本実施形態では設定項目画像として、画面19,15,25のサムネイル157,159,161を用いている。すなわち、設定項目画像で示される設定項目について設定がされる設定画面のサムネイルを用いている。サムネイル157,159,161は設定画面の縮小画像なので、設定の変更をしたい設定項目についての設定画面を容易に特定できる。サムネイル157,159,161は第1の入力部で選択された設定項目を示す設定項目画像の一例である。設定項目画像として、設定項目の名称を示す画像でもよいし、図5に示す設定項目を選択する(キー73等)の画像でもよい。
【0091】
上述したように、本実施形態では設定画面の表示時間を時間回数値としており、表示時間が予め決められた基準値(例えば10秒)を超えた設定画面については、設定に迷いが生じたものとみなしている(判定基準1)。判定基準の他の例としては以下の基準がある。
【0092】
各設定画面の表示時間を計測し、一連の設定操作に要した全時間中に占める表示時間が上位の設定画面については、設定に迷いが生じたとみなす(判定基準2)。
【0093】
各設定画面の表示時間中での設定操作の回数を計測し、予め定められた回数(例えば4回)を超えた設定画面については、設定に迷いが生じたものとみなす(判定基準3)。例えば、図5に示す画面15において、設定しないキー97を操作し、4in1キー101を操作し、2in1キー99を操作し、左→右/上→下キー103を操作し、最後にOKキー107を操作すれば、5回操作をしているので、設定に迷いがあったものと見なす。
【0094】
設定に迷いが生じたかを判定する基準として表示時間と設定操作の回数を組み合わせてもよい。例えば、判定基準1と判定基準3の両方を満たす設定画面について、設定に迷いが生じたものとみなしてもよいし(判定基準4)、判定基準1又は判定基準3を満たす設定画面について、設定に迷いが生じたものとみなしてもよい(判定基準5)。
【0095】
以上説明した判定基準は表示時間、設定操作の回数を利用した基準の例示であり、本実施形態に利用できる判定基準としてそれらの基準に限定されるものではない。
【0096】
本実施形態の変形例について説明する。ステップS17で説明したように、コピーに関する一連の設定操作を終了して、設定が終了したことを入力するキー(図示せず、第4の入力部の一例)を操作することにより、図10に示す第2の入力部の一例である設定確認キー147を表示させている。設定確認キー147が操作された場合、第3の表示制御部605は、設定確認キー147が操作された時(前記終了する入力がされた時)までの設定確認画面のデータを用いて設定確認画面を表示部403に表示させる制御をする。したがって、一連の設定操作が終了してからでなければ、設定項目について確認をすることができない。
【0097】
変形例では、一連の設定操作の途中で、これまでにした設定項目について確認できるようにしている。これを実現するために変形例では、一連の設定操作の途中において、第2の入力部で設定確認画面を表示させる指示の入力がされた場合、第3の表示制御部605は、当該指示の入力がされた時までの設定確認画面のデータを用いて設定確認画面を表示部403に表示させる制御をする。例えば、図5に示す画面17が表示された状態で第2の入力部で設定確認画面を表示させる指示の入力がされた場合、ページ集約についての設定確認画面が表示可能となる。また、図6に示す画面21が表示された状態で第2の入力部で設定確認画面を表示させる指示の入力がされた場合、ページ集約及び両面/分割についての設定確認画面が表示可能となる。これらの設定確認画面でも表示時間が10秒を超えている設定画面について、サムネイルが表示される。
【符号の説明】
【0098】
1 画像形成装置
13,17,21,23 画面(設定項目選択画面)
15,19,25,27 画面(設定画面)
31,33 設定確認画面
73,75,77,79,81,83,85,87,89,91,93,95 キー(第1の入力部)
147 設定確認キー(第2の入力部)
157,159,161 サムネイル(設定項目画像、第3の入力部)
400 操作部(操作装置)
403 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の設定項目について設定をする一連の設定操作に用いられる操作装置であって、
表示部と、
複数の設定項目の選択を促す設定項目選択画面を前記表示部に表示させる制御をする第1の表示制御部と、
前記表示部に表示された設定項目選択画面に示される複数の設定項目から設定項目を選択する入力をするための第1の入力部と、
前記第1の入力部で設定項目を選択する入力がされた場合、当該選択された設定項目についての設定に用いられる設定画面を前記表示部に表示させる制御をする第2の表示制御部と、
前記選択された設定項目を示す設定項目画像を表示するか否かの基準となる基準値を予め記憶している基準値記憶部と、
前記一連の設定操作において前記表示部に表示された設定画面のそれぞれについて、設定画面の表示時間及び当該表示時間中での設定操作の回数の少なくとも一方を基にして決定される時間回数値が、前記基準値記憶部に記憶されている基準値を超えているか否かを判定する判定部と、
前記判定部で前記基準値を超えていると判定された時間回数値となった設定画面を前記表示部に表示させた、前記選択された設定項目について、当該設定項目を示す設定項目画像を含む設定確認画面のデータを生成する画面生成部と、
設定確認画面を前記表示部に表示させる指示を入力するための第2の入力部と、
前記第2の入力部で設定確認画面を表示させる指示の入力がされた場合、前記画面生成部で生成された設定確認画面のデータを用いて設定確認画面を前記表示部に表示させる制御をする第3の表示制御部とを備える操作装置。
【請求項2】
前記表示部に表示された設定確認画面に含まれる設定項目画像を指定する入力をするための第3の入力部と、
前記第3の入力部で設定項目画像を指定する入力がされた場合、前記指定された設定項目画像で示される設定項目について設定を変更できる画面を前記表示部に表示させる制御をする第4の表示制御部とをさらに備える請求項1に記載の操作装置。
【請求項3】
前記一連の設定操作の途中において、前記第2の入力部で設定確認画面を表示させる指示の入力がされた場合、前記第3の表示制御部は、当該指示の入力がされた時までの設定確認画面のデータを用いて設定確認画面を前記表示部に表示させる制御をする請求項1又は2に記載の操作装置。
【請求項4】
前記一連の設定操作での設定を終了する入力をするための第4の入力部と、
前記第4の入力部で当該終了する入力がされた後、前記第2の入力部で設定確認画面を表示させる指示の入力がされた場合、前記第3の表示制御部は、前記終了する入力がされた時までの設定確認画面のデータを用いて設定確認画面を前記表示部に表示させる制御をする請求項1〜3のいずれかに記載の操作装置。
【請求項5】
前記表示部に表示された設定確認画面に含まれる設定項目画像は、当該設定項目画像で示される設定項目について設定がされる設定画面のサムネイルである請求項1〜4のいずれかに記載の操作装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の操作装置と、
前記操作装置で設定された設定項目の設定値に基づいて用紙に画像形成動作をする画像形成部と
を備える画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図10】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−170674(P2011−170674A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−34690(P2010−34690)
【出願日】平成22年2月19日(2010.2.19)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】