説明

擬似基地局装置およびマーカ表示方法

【課題】順次検出されるログ情報のうち、指定されたログ情報を簡単に識別する。
【解決手段】 被試験端末3との間で通信情報を送受信する擬似基地局部8と、通信情報のログ情報13を順次検出するログ情報検出部9と、複数のログ情報をトレース情報14として記憶するトレース情報メモリと26、複数のログ情報を表示する表示器6とを備えた擬似基地局装置1において、少なくとも一部のログ情報に含まれる抽出情報を指定する抽出情報指定手段21と、トレース情報から指定した抽出情報を有するログ情報を抽出するログ情報抽出手段70と、表示器に表示されたトレース情報を構成する複数のログ情報のうちログ情報抽出手段で抽出されたログ情報に対してフィルタマーカを付加するフィルタマーカ表示手段70,27とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話等の移動端末が正常に動作するか否かを試験する擬似基地局装置に係わり、特に、被試験端末としての移動端末との間で送受信される各種の通信情報のログ情報を検出してトレース情報として表示器に表示する機能を有した擬似基地局装置、及びこの擬似基地局装置の表示器に表示されたログ情報に対してマーカを付加する擬似基地局装置のマーカ付加方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話等の移動端末を新たに開発した場合、この開発した移動端末が実際に使用される環境で正常に動作するか否かを試験する必要がある。しかし、この新規に開発された移動端末と既に稼働中の実際の基地局との間で各種の試験用の通信情報を送受信して、この新規に開発された移動端末が正常に動作するか否かを試験することは非常に困難である。
【0003】
そこで、この新規に開発された移動端末を、内部に実際の基地局の機能を有した擬似基地局部が組み込まれた擬似基地局装置に接続して、移動端末と擬似基地局部との間で各種の通信情報を送受信して、新規に開発された移動端末が正常に動作するか否かの試験を実施している。
【0004】
このような移動端末、すなわち被試験端末の動作を試験する擬似基地局装置の試験項目の1つとして、被試験端末としての移動端末と擬似基地局部との間で送受信される各種の通信情報のログ情報を検出してトレース情報として表示器に表示するトレース機能がある。このように、通信情報の詳細な時系列的な複数のログ情報をトレース情報として表示出力することによって、被試験端末が正常に動作しなかった場合における異常の発生要因の究明が容易になる。
【0005】
このようなトレース機能を有した移動体端末の試験装置が特許文献1に提案されている。
【特許文献1】欧州特許出願公開第EP1355504A1号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、被試験端末に対する試験項目は多岐に亘るので、被試験端末と擬似基地局部との間で試験用に送受信される通信情報は膨大は数になり、この通信情報のログ情報も膨大な数となる。しかしながら、上述した移動体端末の試験装置においては、試験用に送受信される通信情報の膨大なログ情報を時系列的に出力するのみであるので、被試験端末が正常に動作しなかった場合における異常とみなされるログ情報を簡単に特定できない。
【0007】
また、移動端末の開発段階においては、被試験端末と擬似基地局部との間で試験用に送受信される多くの通信情報のなかの特定の通信情報に着目して、当該通信情報がどのようなものであるかをログ情報で確認するようにしている。このような状況においても、出力された膨大な数のログ情報から目的とするログ情報を短時間に抽出する作業は、たとえ、この試験装置の操作に慣れた技術者にとっても煩雑であり、長時間を有する。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、表示器に表示されたトレース情報を構成する複数のログ情報の中から必要なログ情報を簡単に確認することができ、さらに異常のログ情報を簡単に特定でき、また被試験端末に対する試験作業効率を大幅に向上できる擬似基地局装置、及び擬似基地局装置のマーカ表示方法を提供することを目的とする。
【0009】
さらに、上述した目的に加えて、必要に応じて、任意に指定したログ情報相互間にトリガマーカをログ情報の一種として挿入することができ、被試験端末に対する試験作業効率をより一層向上できる擬似基地局装置、及び擬似基地局装置のマーカ表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解消するために、本発明は、被試験端末との間で各種の通信情報を送受信する擬似基地局部と、この擬似基地局部と被試験端末との間で順次送受信される各通信情報のログ情報を順次検出するログ情報検出部と、このログ情報検出部で順次検出される複数のログ情報をトレース情報として記憶保持するトレース情報メモリと、このトレース情報メモリに記憶されたトレース情報を構成する複数のログ情報を表示する表示器とを備えた擬似基地局装置において、
少なくとも一部のログ情報に含まれる抽出情報を指定する抽出情報指定手段と、トレース情報から指定した抽出情報を有するログ情報を抽出するログ情報抽出手段と、表示器に表示されたトレース情報を構成する複数のログ情報のうちログ情報抽出手段で抽出されたログ情報に対してフィルタマーカを付加するフィルタマーカ表示手段とを備えている。
【0011】
このように構成された擬似基地局装置においては、予めログ情報に含まれる抽出情報を指定しておけば、表示器に表示されたトレース情報を構成する複数のログ情報のうち指定された抽出情報が含まれるログ情報にフィルタマーカが付加される。
【0012】
したがって、注目したい1個又は複数のログ情報が共通に有する抽出情報を指定しておけば、注目すべき各ログ情報が、フィルタマーカが付された状態で表示器に表示出力されるので、表示器に表示されたトレース情報を構成する複数のログ情報の中から必要なログ情報を簡単に確認することができる。
【0013】
また、別の発明は、上述した発明の擬似基地局装置における各ログ情報はそれぞれ内容を文字情報で表す複数の項目を有する。また、抽出情報指定手段は、複数の項目のうちの少なくとも1つを指定すると共に、この指定した項目に対応した抽出すべき文字情報を、前記抽出情報として指定可能である。さらに、ログ情報抽出手段は、トレース情報から抽出情報指定手段で指定された項目に対して前記抽出情報として指定された文字情報を含むログ情報を抽出する。
【0014】
このように構成された擬似基地局装置においては、各ログ情報は複数の項目で構成され、さらに各項目内には各ログ情報毎に内容を示す文字情報が組み込まれている。そして、最終的に文字情報を指定すると、この文字情報が含まれるログ情報が、フィルタマーカが付された状態で表示器に表示出力される。
【0015】
また、別の発明は、上述した発明の擬似基地局装置における各ログ情報はそれぞれ内容を情報種別で表す1以上の項目を有する。また、抽出情報指定手段は、前記1以上の項目のうちの少なくとも1つを指定すると共に、この指定した項目に対応した抽出すべき情報種別を、前記抽出情報として指定可能である。ログ情報抽出手段は、トレース情報から前記抽出情報指定手段で指定された項目に対して前記抽出情報として指定された種別情報を含むログ情報を抽出する。
【0016】
このように構成された擬似基地局装置においては、各ログ情報は1以上の項目で構成され、さらに各項目内には各ログ情報毎に内容を示す情報種別が組み込まれている。そして、最終的に情報種別を指定すると、この情報種別が含まれるログ情報が、フィルタマーカが付された状態で表示器に表示出力される。
【0017】
また、別の発明は、上述した発明の擬似基地局装置に対して、さらに、フィルタマーカ表示手段でログ情報に対して付加されたフィルタマーカの表示色を指定する色指定手段を付加している。
【0018】
このように構成された擬似基地局装置においては、ログ情報に対して付加されたフィルタマーカを、ログ情報の表示色と異なる色で表示することが可能であるので、目的とするログ情報をより簡単に識別できる。
【0019】
また、別の発明は、上述した発明の擬似基地局装置における抽出情報指定手段は複数種類の抽出情報を指定可能である。そして、色指定手段は、抽出情報の種類に応じてログ情報に対して付加されたフィルタマーカの表示色を指定する。
【0020】
このように構成された擬似基地局装置においては、表示されたログ情報は抽出情報の種類毎に異なる色のフィルタマーカが付されるので、より見やすくなる。
【0021】
また、別の発明は、上述した発明の擬似基地局装置における抽出情報指定手段は複数種類の抽出情報を指定可能である。そして、フィルタマーカ表示手段は、同一のログ情報に複数のフィルタマーカが重複付加されるとき、該当ログ情報のフィルタマーカの表示色を重複したことが識別可能なように変更する。
【0022】
このように構成された擬似基地局装置においては、同一のログ情報に複数のフィルタマーカが重複付加されるとき、該当ログ情報のフィルタマーカの表示色が重複したことが識別可能なように変更されるので、より見やすくなる。
【0023】
また、別の発明は、上述した発明の擬似基地局装置における抽出情報指定手段は抽出情報の種類に応じてログ情報に対して付加されるフィルタマーカの表示色の優先順位を設定可能である。また、フィルタマーカ表示手段は、同一のログ情報に複数の抽出情報のフィルタマーカが重複付加されるとき、優先順位の高い表示色を指定する。
【0024】
このように構成された擬似基地局装置においては、同一のログ情報に複数のフィルタマーカが重複付加されるとき、予め定められた優先順位の高い表示色のフィルタマーカが当該ログ情報に付加される。したがって、重要な種類の抽出情報に優先順位の高い表示色を割り付けることによって、重要なログ情報を確実に認識できる。
【0025】
また、別の発明は、上述した擬似基地局装置において、外部挿入指示に応じて、ログ情報検出部で順次検出されトレース情報メモリに書き込まれるログ情報相互間にトリガマーカをログ情報の一種として挿入するトリガマーカ挿入手段と、表示器に表示されたトレース情報を構成する複数のログ情報のうちトリガマーカのログ情報を識別表示するるトリガマーカ識別表示手段とを備えている。
【0026】
このように構成された擬似基地局装置においては、必要に応じて、ログ情報検出部で順次検出される任意に指定したログ情報相互間にトリガマーカをログ情報の一種として挿入することが可能である。さらに、このトリガマーカのログ情報は他のログ情報に対して識別表示される。すなわち、被試験端末と擬似基地局部との間で順次送受信される各通信情報における任意位置にトリガマーカのログ情報を挿入して、この位置近傍のログ情報を表示画面上で簡単に検証できる。
【0027】
また、別の発明は、上述した発明の擬似基地局装置におけるトリガマーカ識別表示手段は、トリガマーカのログ情報を当該トリガマーカに指定された色で表示する。
【0028】
このように構成された擬似基地局装置においては、トリガマーカのログ情報が当該トリガマーカに指定された色で表示されるので、トリガマーカの位置をより簡単に把握できる。
【0029】
また、別の発明は、上述した発明の擬似基地局装置における外部挿入指示は、前記擬似基地局部が被試験端末との間で各種の通信情報を送受信するための手順を示すシナリオに記載された指示である。このように、トリガマーカの挿入位置をシナリオ(通信手順、試験手順)で設定可能である。
【0030】
また、別の発明は、上述した発明の擬似基地局装置における外部挿入指示は、挿入キー操作に基づく指示である。このように、トリガマーカの挿入位置をこの擬似基地局装置の操作者による挿入キーの操作タイミングで設定可能である。
【0031】
また、別の発明は、上述した発明の擬似基地局装置に対して、さらに、トレース情報を構成する複数のログ情報のうち2つのログ情報を指定するログ情報指定手段と、このログ情報指定手段で指定された2つのログ情報相互間の経過時間を、各ログ情報内に組み込まれた当該ログ情報の発生時刻を用いて算出する経過時間算出手段とを付加している。
【0032】
このように構成された擬似基地局装置においては、任意に指定した2つのログ情報相互間の経過時間が自動的に算出される。
【0033】
また、別の発明は、上述した発明の擬似基地局装置に対して、さらに、トレース情報を構成する複数のログ情報のうち2つのログ情報を指定するログ情報指定手段と、このログ情報指定手段で指定された2つのログ情報相互間に存在する全てのログ情報を記憶保持する指定ログ情報記憶保持手段とを付加している。
【0034】
このように構成された擬似基地局装置においては、任意に指定した2つのログ情報相互間のログ情報が記憶保持される。
【0035】
また、別の発明は、被試験端末との間で各種の通信情報を送受信する擬似基地局部と、この擬似基地局部と被試験端末との間で順次送受信される各通信情報のログ情報を順次検出するログ情報検出部と、このログ情報検出部で順次検出される複数のログ情報をトレース情報として記憶保持するトレース情報メモリと、このトレース情報メモリに記憶されたトレース情報を構成する複数のログ情報を表示する表示器とを備えた擬似基地局装置のマーカ表示方法において、
少なくとも一部のログ情報に含まれる抽出情報を指定する抽出情報指定ステップと、トレース情報から指定した抽出情報を有するログ情報を抽出するログ情報抽出ステップと、表示器に表示されたトレース情報を構成する複数のログ情報のうちログ情報抽出ステップで抽出されたログ情報に対してフィルタマーカを付加するフィルタマーカ表示ステップと、フィルタマーカ表示ステップでログ情報に対して付加されたフィルタマーカを指定された表示色で色付けするフィルタマーカ色付けステップとを備えている。
【0036】
このように構成された擬似基地局装置のマーカ表示方法においては、上述した発明の擬似基地局装置とほぼ同じ作用効果を奏することが可能である。
【0037】
また、別の発明は、上述した擬似基地局装置のマーカ表示方法において、擬似基地局部が前記被測定端末との間で各種の通信情報を送受信するための手順を制御する測定制御部からの挿入指示に応じて、ログ情報検出部で順次検出されトレース情報メモリに書き込まれるログ情報相互間にトリガマーカをログ情報の一種として挿入するトリガマーカ挿入ステップと、表示器に表示されたトレース情報を構成する複数のログ情報のうちトリガマーカのログ情報を識別表示するるトリガマーカ識別表示ステップとを備えている。
【0038】
このように構成された擬似基地局装置のマーカ表示方法においても、上述した発明の擬似基地局装置とほぼ同じ作用効果を奏することが可能である。
【発明の効果】
【0039】
本発明においては、予め注目すべきログ情報の文字情報や情報種別等の抽出情報を登録しておき、この抽出情報を有するログ情報にマーカを自動付与して表示するようにしている。
【0040】
したがって、表示器に表示されたトレース情報を構成する複数のログ情報の中から必要なログ情報を簡単に確認することができ、さらに異常のログ情報を簡単に特定でき、また被試験端末に対する試験作業効率を大幅に向上できる。
【0041】
さらに、必要に応じて、ログ情報検出部で順次検出される任意に指定したログ情報相互間にトリガマーカをログ情報の一種として挿入することができ、被試験端末に対する試験作業効率をさらに向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
【0043】
(実施例1)
図1は本発明の一実施形態に係わる擬似基地局装置のマーカ表示方法が適用される擬似基地局装置の接続図である。擬似基地局装置1は信号線2を介して例えば携帯電話からなる被試験端末3に接続されている。さらに、この擬似基地局装置1は信号線4を介して例えば波形観測装置等の外部装置5のトリガ出力端子に接続されている。この外部装置5は、信号線2に信号線66で接続され、擬似基地局装置1と被試験端末3との通信における電気信号を観測可能である。
【0044】
擬似基地局装置1は、組み込まれた擬似基地局が被試験端末3に対して試験を実施するためのシナリオ(通信手順、試験手順)の書き込み機能や、試験結果を解析する機能を有する。
【0045】
図2は、擬似基地局装置1の概略構成を示すブロック図である。
【0046】
例えば一種のコンピュータで構成された擬似基地局部8は、シナリオ(通信手順、試験手順)に従って信号線2を介して被試験端末3との間で各種の試験用の通信情報を送受信する。擬似基地局部8と被試験端末3との間で順次送受信される通信情報の各ログ情報はログ情報検出部9で順次検出されて、時計回路10から供給される時刻(現在時刻、経過時刻等)がこのログ情報の取得時刻として付されて新たなログ情報としてマーカ挿入部11へ入力される。
【0047】
ここで、擬似基地局部8と被試験端末3との間で送受信される通信情報のログ情報を図3、図4を用いて説明する。図3は擬似基地局装置1の表示器6の基本的な表示画面を示す図である。表示画面には、7つの操作キー12a〜12gと、時系列的に配列された複数のログ情報13からなるトレース情報14とが表示される。
【0048】
各ログ情報13は、番号(シーケンス番号)15、プリミティブ情報16、プリミティブ種別17、チャネル種別18、メッセージ種別19、取得時刻20で構成される。さらに、プリミティブ情報16は、「PHY(Physical Layer 物理層)」16a、「MAC(Media Access Control Layer メディアアクセスコントロール層)」16b、RLC(Radio Link Control ラジオリンクコントロール層)」16c、「TE(Terminal Equipment ターミナルイクイプトメント層)」16d、「RRC(Radio Resource Control ラジオリソースコントロール層)」16eの5つの階層(レイヤ)16a〜16eの間での情報の流れを示している。
【0049】
図4は、擬似基地局部8における階層(レイヤ)構成図である。RRC16eは、この擬似基地局部8と被試験端末3との間におけるデータリンクの確立と開放とを行う。RLC16cは、この擬似基地局部8と被試験端末3との間におけるフロー制御、再送制御を行う。TE16dは、擬似基地局部8と被試験端末3との間におけるデータリンクが確立された後に送受信される例えば音声データ等の実際のデータである。MAC16bは、RRC16e、RLC16c、TE16dの上位層とPHY16aの下位層間におけるデータ変換を実施する。PHY16aは、被試験端末3との間で送受信されるデータを、無線区間を通信できるように変調し、さらに復調する。
【0050】
7つの操作キーとして、開始(Start)キー12a、停止(Stop)キー12b、マーカ設定(Marker Setup)キー12c、挿入(Insert)キー12d、ジャンプ(Jump)キー12e、フィルタ(Filter)キー12f、マーカリスト(Marker List)キー12gが設けられている。
【0051】
図2において、フィルタマーカ設定部21は、操作部7を介した試験実施者の指示に基づいて、少なくとも一部のログ情報13に含まれる、プリミティブ情報16、プリミティブ種別17、チャネル種別18、メッセージ種別19等の各項目の内容(文字情報、種別等)を抽出情報として設定して、マーカメモリ22に書き込むと共に、フィルタマーカ付加部70へ送出する。マーカメモリ22には、フィルタマーカ設定部21にて設定された内容に基づいて図27に例示した参照テーブル71が作成される。
【0052】
フィルタマーカ付加部70は、フィルタマーカ設定部21により設定されたマーカメモリ22に作られた図27に例示した参照テーブル71の内容に基づき、トレース情報メモリ26からのログ情報13に対し、参照テーブル71に設定された条件との比較を行い、一致するログ情報13に対して参照テーブル71に設定された色でマーカを付加し、表示編集部27を介して表示器6に表示する。
【0053】
この機能により、トレース情報メモリ26に記憶されたログ情報13に直接フィルタマーカ35を付加することなく、表示器6上にフィルタマーカ35を付加した状態でトレース情報14を表示できる。従って、既にログ情報13を取得し、トレース情報メモリ26に記憶されたトレース情報に対して、フィルタマーカ35を付加する条件を変更して(変更された参照テーブル71を用いて)フィルタマーカ35を付加しなおすことも可能である。
【0054】
また、マーカメモリ22は複数の参照テーブル71を記憶可能であり、フィルタマーカ設定部21からマーカメモリ22に予め設定し記憶された参照テーブル71を選択することで、表示器6に表示されるトレース情報14のフィルタマーカ35を付加する条件を容易に変更できる。
【0055】
なお、フィルタマーカ付加部70、マーカメモリ22はトレース情報メモリ26内に組み込むことも可能である。
【0056】
トリガマーカ設定部23は、挿入指示入力部24又はシナリオ要求入力部25からトリガマーカの挿入指示が入力された時点で、マーカ挿入部11へトリガマーカの挿入指示を送出する。
【0057】
シナリオ要求入力部25は、設定されているシナリオ(通信手順、試験手順)に従って被試験端末3との間で各種の通信信号を授受している過程で、シナリオ(通信手順、試験手順)に書き込まれている「トリガマーカの挿入指示」を検出すると、トリガマーカの挿入指示をトリガマーカ設定部23へ送出する。
【0058】
挿入指示入力部24は、操作部7を介した試験実施者の表示器6の挿入キー12dのクリック操作、又は外部装置5から信号線4を介して入力されたトリガマーカの挿入指示をトリガマーカ設定部23へ送出する。
【0059】
外部装置5は、例えば、信号線2の電気信号を観察する留波形観察装置等であり、信号入力時のトリガ出力などでトリガマーカの挿入指示とできる。
【0060】
マーカ挿入部11は、トリガマーカ設定部23からトリガマーカの挿入指示が入力されると、この時点でログ情報検出部9から入力されているログ情報13の次にこのトリガマーカをログ情報の一種として挿入する。挿入されたトリガマーカをログ情報13もトレース情報メモリ26に書き込む。
【0061】
トレース情報メモリ26に順次書き込まれた複数のログ情報13はトレース情報14として、表示編集部27で編集されたのち、表示器6に表示出力される。
【0062】
(実施例2)
次に、フィルタマーカ設定部21の具体的動作を図6、図7、図8、図5を用いて説明する。この擬似基地局装置1を操作する被試験端末3の試験者が、図6に示す表示器6の表示画面のマーカ設定キー12cをクリックすると、任意文字列入力型のフィルタマーカ設定画面29がウインドウ表示される。このフィルタマーカ設定画面29には、ログ情報13に含まれる前述したプリミティブ種別17、チャネル種別18、メッセージ種別19の各項目をドロップダウン方式で選択する検索項目選択部30と、この検索項目選択部30で選択された各項目の内容を示す抽出情報としての文字情報を入力するための文字列入力部31と、ログ情報13に付加されたフィルタマーカの表示色をドロップダウン方式で選択する色選択部32とが設けられている。
【0063】
なお、検索項目選択部30においては複数の項目が選択可能であり、文字列入力部31および色選択部32においては、選択した項目毎に文字列、表示色を、入力、選択が可能である。
【0064】
図6の例においては、検索項目としてプリミティブ種別17が選択され、文字情報として、「PHY DATA REQ」が入力され、色として赤(Red)が選択されている。このように、最終の抽出情報として、プリミティブ種別17の「PHY DATA REQ」の文字情報が指定されると、図5に示すように、プリミティブ種別17に「PHY DATA REQ」の文字情報が含まれる各「303」、「307」の番号のログ情報13に赤色のフィルタマーカ35が付される。
【0065】
さらに、擬似基地局装置1を操作する被試験端末3の試験者は、フィルタマーカ設定画面29表示中に図7に示す表示器6の表示画面のマーカ設定キー12cを再度クリックすると、情報種別選択型のフィルタマーカ設定画面33がウインドウ表示される。この情報種別選択型のフィルタマーカ設定画面33は、プリミティブ種別17、チャネル種別18、メッセージ種別19の各項目毎に設けられ、試験者が1つのフィルタマーカ設定画面33を選択する。この情報種別選択型のフィルタマーカ設定画面33には、予めログ情報13に含まれると予想される複数の情報種別(図7においてはメッセージ種別)34、指定box36、色選択部32が設けられている。
【0066】
図7においては、項目としてメッセージ種別19が選択され、メッセージ種別として、「RADIO BEARER SETUP」が選択され、色として緑(Green)が選択されている。このように、最終の抽出情報として、メッセージ種別19の「RADIO BEARER SETUP」が指定されると、図5に示すように、メッセージ種別19に「RADIO BEARER SETUP」が含まれる各ログ情報13に緑色のフィルタマーカ37が付される。
【0067】
図8は、フィルタマーカ設定部21で設定されたフィルタマーカ35、37を各ログ情報13に付加するときのこの擬似基地局装置1の全体の処理操作を示す流れ図である。
【0068】
先ず、マーカ設定キー12cをクリックして、上述した手法で各フィルタマーカの付加条件(抽出情報)を設定する(ステップS801)。
【0069】
次に開始キー12aを押(クリック)して(S802)、トレース情報14の取得を開始して(S803)、このトレース情報14に含まれるログ情報13を取得し、トレース情報メモリ26に記憶すると共に、フィルタマーカ付加部70に出力する(S804)。取得したログ情報13がフィルタマーカの付加条件(抽出情報)に合致すると(S805)、取得したログ情報13に指定された色のフィルタマーカ35、37を付加する(S806)。
【0070】
表示器6に同時に表示可能なトレース情報14のログ情報13数には限界があるので、最も新しい規定数のログ情報13で、表示器6に表示されているトレース情報14を更新する(S807)。
【0071】
停止キー12bが押(クリック)されないと(S808)、S804に戻り、次のログ情報13を取得する。停止キー12bが押(クリック)されると(S808)、ログ情報13の取得を停止する(S809)。
【0072】
このように、予めログ情報13に含まれる項目の内容を示す種別や文字列等の抽出情報、および表示色を設定画面を用いて指定しておけば、表示器6に表示されたトレース情報14を構成する複数のログ情報13のうち指定された抽出情報が含まれるログ情報13に指定された色のフィルタマーカ35、37が付加される。
【0073】
したがって、注目したい1個又は複数のログ情報13が共通に有する抽出情報(文字情報、種別)を指定しておけば、注目すべき各ログ情報13が指定された色のフィルタマーカ35、37が付された状態で表示器6に表示出力されるので、表示器6に表示されたトレース情報14を構成する複数のログ情報13の中から必要なログ情報13を簡単に確認することができる。
【0074】
(実施例3)
次に、シナリオ要求入力部25及びトリガマーカ設定部23の具体的動作を図9、図10、図5を用いて説明する。この擬似基地局装置1を操作する被試験端末3の試験者は、図9に示す表示器6の表示画面のマーカ設定キー12cを再々クリックすると、シナリオから呼び出し型のトリガマーカ設定画面38がウインドウ表示される。被試験端末3の試験者は、このトリガマーカ設定画面38の色選択部32を用いて、ログ情報13相互間に挿入するログ情報13の一種としてのトリガマーカの色を指定する。また、前述したように、シナリオ要求入力部25は、シナリオ(通信手順、試験手順)に書き込まれている「トリガマーカの挿入指示」、具体的には「comment」挿入指示を検出すると、トリガマーカの挿入指示をトリガマーカ設定部23へ送出する。
【0075】
すると、図5に示すように、シナリオ(通信手順、試験手順)に書き込まれている「トリガマーカの挿入指示」タイミング、図5においては、「304」の番号15の次の位置に、トリガマーカ設定画面38で指定された色のトリガマーカ39が、ログ情報13の一種として「305」の番号15が付されて挿入される。このトリガマーカ39のログ情報13には、1つ目の「comment」のメッセージであることを示す「comment1」のメッセージが組込まれている。
【0076】
図10は、シナリオ要求入力部25で設定されたシナリオに基づいてトリガマーカ39のログ情報13を各ログ情報13相互間に挿入するときのこの擬似基地局装置1の全体の処理操作を示す流れ図である。
【0077】
先ず、擬似基地局部8に「トリガマーカの挿入指示」が書き込まれているシナリオ(通信手順、試験手順)を設定(ロード)し、かつトリガマーカ39の表示色を設定する(ステップS1001)。
【0078】
次に開始キー12aを押(クリック)して(S1002)、トレース情報14の取得を開始して(S1003)、このトレース情報14に含まれるログ情報13を取得する。そして、表示器6の表示画面を更新する(S1004)。このタイミングで、トリガマーカ設定部23からトリガマーカの挿入指示が入力されると(S1005)、「comment1」のメッセージが組込まれたトリガマーカ(マーカプリミティブ)39のログ情報13を先のログ情報13の次に挿入して、表示器6の表示画面を更新する(S1006)。
【0079】
停止キー12bが押(クリック)されないと(S1007)、S1004に戻り、次のログ情報13を取得する。停止キー12bが押(クリック)されると(S1007)、ログ情報13の取得を停止する(S1008)。
【0080】
このように、トリガマーカ39の挿入位置を予めシナリオ(通信手順、試験手順)で設定可能である。
【0081】
(実施例4)
次に、挿入指示入力部24及びトリガマーカ設定部23の具体的動作を図11、図12、図5を用いて説明する。この擬似基地局装置1を操作する被試験端末3の試験者は、図11に示す表示器6の表示画面のマーカ設定キー12cを再々クリックすると、挿入キー用のトリガマーカ設定画面40がウインドウ表示される。被試験端末3の試験者は、このトリガマーカ設定画面40の色選択部32を用いて、ログ情報13相互間に挿入するログ情報13の一種としてのトリガマーカ42の色を指定し、コメント入力部41にトリガマーカ42に書き込む例えば「INSERT」のコメントを文字入力する。複数回に亘ってトリガマーカ42を挿入する場合は、コメントに連番を付すために、連番設定41aにチェックを入れる。連番設定41aにチェックを入れることで、トリガマーカが挿入される毎に、コメント入力部41に設定されるコメントの後ろに順次更新される番号を付加する。これにより、何番目のコメントかを1目で識別できる。
【0082】
すると、図5に示すように、例えば番号313のログ情報13が検出されたタイミングで挿入キー12dが押されると、「314」の番号15の次の位置に、トリガマーカ設定画面40で指定された「INSERT 1」のコメントが書き込まれ、指定された色のトリガマーカ42が、ログ情報13の一種として「315」の番号15が付されて挿入される。
【0083】
図12は、挿入指示入力部24において挿入キー12d操作に応じて、トリガマーカ42のログ情報13を各ログ情報13相互間に挿入するときのこの擬似基地局装置1の全体の処理操作を示す流れ図である。
【0084】
先ず、マーカ設定キー12cをクリックして、上述した手法でトリガマーカ42に書き込むべきコメント及び表示色を設定する(ステップS1201)。
【0085】
次に開始キー12aを押(クリック)して(S1202)、トレース情報14の取得を開始して(S1203)、このトレース情報14に含まれるログ情報13を取得する。そして、表示器6の表示画面を更新する(S1204)。このタイミングで、挿入キー12dが押されると(S1205)、「INSERT 1」のメッセージが組込まれたトリガマーカ(マーカプリミティブ)42のログ情報13を先のログ情報13の次に挿入して、表示器6の表示画面を更新する(S1206)。
【0086】
停止キー12bが押(クリック)されないと(S1207)、S1204に戻り、次のログ情報13を取得する。停止キー12bが押(クリック)されると(S1207)、ログ情報13の取得を停止する(S1208)。
【0087】
このように、任意のログ情報13相互間に、任意のメッセージが組込まれたトリガマーカ(マーカプリミティブ)42のログ情報13を挿入できるので、目標とするログ情報13、およびその近傍のログ情報をより簡単に把握できる。
【0088】
(実施例5)
なお、同一のログ情報13に複数のフィルタマーカ35が重複付加されるとき、該当ログ情報13のフィルタマーカ35の表示色を重複したことが識別可能な表示色に自動変更される。図5においては、「317」〜「320」の番号15の各ログ情報13が、「302」、「307」の番号のログ情報13と異なる色のフィルタマーカ68が付加されている。
【0089】
また、表示色を各フィルタマーカ35に指定された各色をそのまま重複した混合色としてもよい。
【0090】
このように、同一のログ情報13に複数のフィルタマーカ35が重複付加されるとき、該当ログ情報のフィルタマーカの表示色が重複したことが識別可能な色に変更されるので、より見やすくなる。
【0091】
さらに、同一のログ情報13に複数のフィルタマーカ35が重複付加されるとき、図27の参照テーブル71に予め定められた優先度の高い表示色のフィルタマーカが当該ログ情報に付加されようにしてもよい。このようにすることによって、重要な種類の抽出情報に優先度の高い表示色を割り付けることによって、重要なログ情報13を確実に認識できる。
【0092】
なお、フィルタマーカ35とトリガマーカ39が重複記載される場合であっても、前述した内容と同様に表示することができる。
【0093】
(実施例6)
次に、図2におけるログ情報並替部43の動作を図13の流れ図を用いて説明する。マーカ挿入部11にてトリガマーカ39、42のログ情報13が指定された位置に挿入され、フィルタマーカ付加部70にてフィルタマーカ35、37が指定されたログ情報13に付加されて表示された後に(S1301)、ログ情報13の取得を停止キー12b操作で停止する(S1302)。
【0094】
GUI部44を介して、ジャンプキー12fのジャンプキー操作45を検出すると(S1303)、トレース情報メモリ26から読出されて表示器6に表示されるトレース情報14における表示器6上の表示先頭位置を、最初にマーカ35、37、39、42が付されたログ情報13に変更する(S1304)。例えば、図14においては、「42」の番号15のトリガマーカ39のログ情報13が表示器6上の表示先頭位置にくる。
【0095】
さらに、ジャンプキー12fが操作されると(S1305)、表示器6上の表示先頭位置を、次にマーカ35、37、39、42が付されたログ情報13に変更する(S1306)。このように、ジャンプキー12fが操作される毎に、マーカ35、37、39、42が付されたログ情報13が古い順に表示器6上の表示先頭位置に位置するように表示内容が順番に更新されていく。
【0096】
このように、ジャンプキー12fを操作する毎に、マーカ35、37、39、42が付されたログ情報13が古い順に表示器6上の表示先頭位置に位置するように表示内容が順番に更新されていくので、試験実施者は目標とするマーカ35、37、39、42が付されたログ情報13およびその近傍のログ情報13を簡単に観察できる。
【0097】
なお、ここではジャンプキー12fを操作する毎に、マーカ35、37、39、42が先頭に表示されると説明したが、同一表示上にあるときは、対象のマーカをハイライト表示として画面上を移動してもよい。
【0098】
(実施例7)
次に、図2におけるマーカ検出部46は、トレース情報メモリ26に記憶されたトリガマーカ39、42の各ログ情報13と、マーカメモリ22の参照テーブル71に基づいてフィルタマーカ付加部70でフィルタマーカ35、37が付された各ログ情報13を抽出して、表示編集部27を介して、図16に示すように表示器6に表示出力する。さらに、マーカ検出部46は、抽出したマーカ35、37、39、42が付された各ログ情報13をマーカリスト作成部47へ送出する。マーカリスト作成部47は受領したマーカ35、37、39、42が付された各ログ情報13のみの番号(シーケンス番号)15とマーカ35、37、39、42が付された原因となる抽出情報等の説明51とを、表示編集部27を介して、図17に示すように表示器6にトレースマーカリスト48としてウインドウ表示する。トレースマーカリスト48内にも、ジャンプ(Jump)キー49a、検索(Find)キー49b、時間(Time)キー49c、保存(Save)キー49dが設けられている。
【0099】
マーカ検出部46の動作を図15の流れ図を用いて説明する。マーカ挿入部11にてトリガマーカ39、42のログ情報13が指定された位置に挿入され、フィルタマーカ付加部70にてフィルタマーカ35、37が指定されたログ情報13に付加されて表示された後に(S1501)、ログ情報13の取得を停止キー12b操作で停止する(S1502)。
【0100】
フィルタキー12fが押されると(S1503)、表示器6の一般のログ情報13とマーカ35、37、39、42が付された各ログ情報13とが混合して表示されていた表示画面を、図16に示すように、マーカ35、37、39、42が付された各ログ情報13のみが時系列的に表示された表示画面に切り換える(S1504)。
【0101】
再度、フィルタキー12fが押されると(S1505)、表示器6の表示画面を、一般のログ情報13とマーカ35、37、39、42が付された各ログ情報13とが混合して表示されていた元の表示画面に戻す(S1506)。
【0102】
このように、フィルタキー12fを操作する毎に、マーカ35、37、39、42が付された各ログ情報13のみが表示された表示画面と元の表示画面とが交互に変換されるので、試験実施者は各表示画面の各ログ情報13を簡単に比較照合できる。
【0103】
(実施例8)
図2のログ情報検索部50は、マーカリスト作成部47で作成されたトレースマーカリスト48内の指定された番号(シーケンス番号)15のログ情報13を表示器6上の表示先頭位置に位置するように表示器6の表示内容を変更する。
【0104】
例えば、図19において、マーカリストキー12g操作によって、表示器6にトレースマーカリスト48がウインドウ表示された状態において、トレースマーカリスト48の「42」の番号(シーケンス番号)15を指定してジャンプキー49aを押すと、「42」の番号(シーケンス番号)15のトリガマーカ39のログ情報13が、表示器6上の表示先頭位置に位置するように表示器6の表示内容が自動的に変更される。
【0105】
ログ情報検索部50の動作を図18の流れ図を用いて説明する。マーカ挿入部11にてトリガマーカ39、42のログ情報13が指定された位置に挿入され、フィルタマーカ付加部70にてフィルタマーカ35、37が指定されたログ情報13に付加され表示された後に(S1801)、ログ情報13の取得を停止キー12b操作で停止する(S1802)。
【0106】
マーカリストキー12gが操作されると(S1803)、図19に示すように、表示器6にトレースマーカリスト48をウインドウ表示する(S1804)。トレースマーカリスト48の番号(シーケンス番号)15が指定され(S1805)、ジャンプキー49aが押されると(S1806)、番号(シーケンス番号)15に対応するマーカ35、37、39、42が付されたログ情報13が、表示器6上の表示先頭位置に位置するように表示器6の表示内容(トレース情報14)を更新する(S1807)。
【0107】
再度、トレースマーカリスト48の番号(シーケンス番号)15が指定されると、番号(シーケンス番号)15に対応するログ情報13を表示器6上の表示先頭位置に表示する。
【0108】
このように、トレースマーカリスト48の番号(シーケンス番号)15を指定してジャンプキー49a操作を行うことにより、マーカ35、37、39、42が付された多くのログ情報13の中から目標とするログ情報13を簡単に検索することが可能である。
【0109】
(実施例9)
図2のマーカ検索部52は、マーカリスト作成部47で作成されたトレースマーカリスト48内の各説明51を指定された文字情報(文字列)で検索して、指定された文字情報に一致する説明51の番号15を検索結果としてマーカリスト並替部53へ送出する。マーカリスト並替部53は、マーカリスト作成部47で作成されたトレースマーカリスト48の表示先頭位置に検索結果の番号15および説明51が位置するように、トレースマーカリスト48の表示内容を更新して、ログ情報選択部50へ更新終了を通知する。ログ情報選択部50の動作は前述した通りである。
【0110】
例えば、図21に示すように、マーカリストキー12g操作によって、表示器6にトレースマーカリスト48がウインドウ表示された状態において、トレースマーカリスト48の検索キー49bを押すと、トレースマーカリスト検索画面54がウインドウ表示される。そして、トレースマーカリスト検索画面54に設けられた検索条件入力部55に、例えば「comment 1」の文字情報(文字列)を入力すると、指定された文字情報に一致する「comment 1」の説明51の「42」の番号15を検索結果56内に表示する。
【0111】
この状態で、トレースマーカリスト検索画面54に設けられたジャンプキー57を押すと、トレースマーカリスト48の表示先頭位置に検索結果の「42」の番号15および「comment 1」の説明51が位置するように、トレースマーカリスト48の表示内容が更新される。
【0112】
マーカ検索部52、マーカリスト並替部53、ログ情報選択部50の動作を図20の流れ図を用いて説明する。マーカ挿入部11にてトリガマーカ39、42のログ情報13が指定された位置に挿入され、フィルタマーカ付加部70にてフィルタマーカ35、37が指定されたログ情報13に付加され表示された後に(S2001)、ログ情報13の取得を停止キー12b操作で停止する(S2002)。
【0113】
マーカリストキー12gが操作されると(S2003)、図19に示すように、表示器6にトレースマーカリスト48をウインドウ表示する(S2004)。トレースマーカリスト48内に設けられた検索キー49bが押されると、図21に示すように、トレースマーカリスト検索画面54をウインドウ表示し、検索条件入力部55に検索用の文字情報が入力されると(S2005)、最終的に、マーカリスト並替部53にて、トレースマーカリスト48の表示先頭位置に検索結果の番号15および説明51が位置するように、トレースマーカリスト48の表示内容を更新する(S2006)。
【0114】
この状態で、トレースマーカリスト48の番号(シーケンス番号)15が指定され(S2006)、ジャンプキー49aが押されると(S2008)、番号(シーケンス番号)15に対応するマーカ35、37、39、42が付されたログ情報13が、表示器6上の表示先頭位置に位置するように表示器6の表示内容(トレース情報14)を更新する(S2009)。
【0115】
そして、マーカ35、37、39、42が付された別のログ情報13を観察する場合は、S2005へ戻る。
【0116】
このように、トレースマーカリスト48に検索機能を付加することによって、マーカ35、37、39、42が付された多くのログ情報13の中から目標とするログ情報13をより簡単に検索することが可能である。
【0117】
(実施例10)
図2の経過時間算出部58は、マーカリスト作成部47で作成されたトレースマーカリスト48内の2つの番号(シーケンス番号)15で特定されるマーカ35、37、39、42が付された2つのログ情報13相互間の経過時間を算出して、表示器6に表示出力する。
【0118】
図23に示すトレースマーカリスト48が表示器6にウインドウ表示された状態において、例えば、「42」と「243」との2つの番号(シーケンス番号)15を指定して、時間キー49cを押すと、「42」と「243」との2つの番号(シーケンス番号)15の各トリガマーカ39のログ情報13の各取得時刻20を読み出し、各取得時刻20間の経過時間59を算出して、トレースマーカリスト48内に表示する。
【0119】
経過時間算出部58の動作を図22の流れ図を用いて説明する。マーカ挿入部11にてトリガマーカ39、42のログ情報13が指定された位置に挿入され、フィルタマーカ付加部70にてフィルタマーカ35、37が指定されたログ情報13に付加され表示された後に(S2201)、ログ情報13の取得を停止キー12b操作で停止する(S2202)。
【0120】
マーカリストキー12gが操作されると(S2203)、表示器6に図23に示すトレースマーカリスト48をウインドウ表示する(S2204)。このトレースマーカリスト48内から各マーカ35、37、39、42が付された2つのログ情報13に対応する2つの番号(シーケンス番号)15を指定して(S2205)、時間キー49cを押すと(S2206)、指定した各マーカ35、37、39、42が付された2つのログ情報13相互間の経過時間59を算出して、トレースマーカリスト48内に表示する(S2207)。
【0121】
このように、簡単な操作で2つのログ情報13相互間の経過時間59を確認できる。
【0122】
(実施例11)
図2の指定マーカ間ログ情報記憶保持部60は、マーカリスト作成部47で作成されたトレースマーカリスト48内の2つの番号(シーケンス番号)15で特定されるマーカ35、37、39、42が付された2つのログ情報13の間に存在する全てのログ情報13を抽出して、ログ情報記憶部61へ記憶保持する。
【0123】
例えば、図25に示すように、マーカリストキー12g操作によって、表示器6にトレースマーカリスト48がウインドウ表示された状態において、例えば、「42」のセーブ(保存)開始番号15と例えば、「243」のセーブ(保存)終了番号15とを指定して、トレースマーカリスト48の保存(Save)キー49dを押すと、トレースデータセーブ画面62がウインドウ表示される。そして、このトレースデータセーブ画面62上でセーブ名(ファイル名)63を入力して、「42」のセーブ(保存)開始番号15と「243」のセーブ(保存)終了番号15とからなるセーブ範囲64を確認して、保存(Save)キー65を押すと、「42」と「243」との2つの番号(シーケンス番号)15に対応する各ログ情報13の間に存在する全てのログ情報13がログ情報記憶部61へ記憶保持される。
【0124】
指定マーカ間ログ情報記憶保持部60の動作を図24の流れ図を用いて説明する。マーカ挿入部11にてトリガマーカ39、42のログ情報13が指定された位置に挿入され、フィルタマーカ付加部70にてフィルタマーカ35、37が指定されたログ情報13に付加され表示された後に(S2401)、ログ情報13の取得を停止キー12b操作で停止する(S2402)。
【0125】
マーカリストキー12gが操作されると(S2403)、表示器6に図25に示すトレースマーカリスト48をウインドウ表示する(S2404)。このトレースマーカリスト48内から各マーカ35、37、39、42が付された2つのログ情報13に対応する2つの番号(シーケンス番号)15を指定して(S2405)、保存キー49dを押すと(S2406)、トレースデータセーブ画面62を表示する(S2407)。セーブ名(ファイル名)63が入力され、保存(Save)キー65が押されると、各ログ情報13の間に存在する全てのログ情報13をログ情報記憶部61へ記憶保持する(S2408)。
【0126】
このように、マーカ35、37、39、42が付された任意の2つのログ情報13の間に存在する全てのログ情報13をログ情報記憶部61へ記憶保持することが可能であるので、異常発生時の原因究明を短時間で実施できる。
【0127】
また、図示しないが、ログ情報記憶部61へ記憶保持されたログ情報13は読み出し(ロード)て、表示できることは言うまでもない。
【0128】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。図26に示すように、外部装置5と被測定端末3とを信号線66で接続し、外部装置5は、外部装置5と擬似基地局装置1との間で送受信される通信情報の信号波形67を検出して、表示出力するタイミングに合わせて、外部装置5からトリガマーカ挿入要求を擬似基地局装置1へ送出することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】本発明の一実施形態に係わる擬似基地局装置のマーカ表示方法が適用される擬似基地局装置の接続図
【図2】同擬似基地局装置の概略構成を示すブロック図
【図3】同擬似基地局装置と被試験端末との間で送受信される通信情報のログ情報の構成を示す図
【図4】同擬似基地局装置における擬似基地局部のソフト的な階層構成を示す図
【図5】同擬似基地局装置における表示器の表示内容を示す図
【図6】同擬似基地局装置におけるフィルタマーカ設定画面を示す図
【図7】同じく同擬似基地局装置におけるフィルタマーカ設定画面を示す図
【図8】同擬似基地局装置におけるフィルタマーカ設定操作を示す流れ図
【図9】同擬似基地局装置におけるトリガマーカ(シナリオ)設定画面を示す図
【図10】同擬似基地局装置におけるトリガマーカ(シナリオ)挿入処理操作を示す流れ図
【図11】同擬似基地局装置におけるトリガマーカ(外部指定)設定画面を示す図
【図12】同擬似基地局装置におけるトリガマーカ(外部指定)挿入処理操作を示す流れ図
【図13】同擬似基地局装置におけるジャンプ処理操作を示す流れ図
【図14】同擬似基地局装置におけるジャンプ処理操作された時点における表示器の表示内容を示す図
【図15】同擬似基地局装置におけるマーカ選択ログ表示処理操作を示す流れ図
【図16】同擬似基地局装置におけるマーカ選択ログ表示処理操作された時点における表示器の表示内容を示す図
【図17】同擬似基地局装置における表示器にウインドウ表示されたトレースマーカリストを示す図
【図18】同擬似基地局装置におけるトレースマーカリストを用いたジャンプ処理操作を示す流れ図
【図19】同擬似基地局装置におけるトレースマーカリストを用いたジャンプ処理操作された時点における表示器の表示内容を示す図
【図20】同擬似基地局装置におけるトレースマーカリストを用いた別のジャンプ処理操作を示す流れ図
【図21】同擬似基地局装置におけるトレースマーカリストを用いた別のジャンプ処理操作された時点における表示器の表示内容を示す図
【図22】同擬似基地局装置における経過時間算出処理操作を示す流れ図
【図23】同擬似基地局装置における経過時間算出処理操作された時点における表示器の表示内容を示す図
【図24】同擬似基地局装置におけるログ情報記憶保持操作を示す流れ図
【図25】同擬似基地局装置におけるログ情報記憶保持操作された時点における表示器の表示内容を示す図
【図26】本発明の他の実施形態を示す模式図
【図27】本発明の実施形態の擬似基地局装置におけるマーカメモリ内に作成された参照テーブルを示す図
【符号の説明】
【0130】
1…擬似基地局装置、2,4,66…信号線、5…外部装置、6…表示器、7…操作部、8…擬似基地局部、9…ログ情報検出部、11…マーカ挿入部、12a…開始(Start)キー、12b…停止(Stop)キー、12c…マーカ設定(Marker Setup)キー、12d…挿入(Insert)キー、12e…ジャンプ(Jump)キー、12f…フィルタ(Filter)キー、12g…マーカリスト(Marker List)キー、13…ログ情報、14…トレース情報、15…番号、16…プリミティブ情報、17…プリミティブ種別、18…チャネル種別、19…メッセージ種別、20…取得時刻、21…フィルタマーカ設定部、23…トリガマーカ設定部、24…挿入要求部、25…シナリオ要求入力部、26…トレース情報メモリ、27…表示編集部、29,33…フィルタマーカ設定画面、35,37…フィルタマーカ、38,40…トリガマーカ設定画面、39,42…トリガマーカ、43…ログ情報並替部、46…マーカ検出部、47…マーカリスト検出部、48…トレースマーカリスト、50…ログ情報選択部、52…マーカ検索部、53…マーカリスト並替部、54…トレースマーカリスト検索画面、60…指定マーカ間ログ情報記憶保持部、61…ログ情報記憶部、62…トレースデータセーブ画面、70…フィルタマーカ付加部、71…参照テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被試験端末(3)との間で各種の通信情報を送受信する擬似基地局部(8)と、この擬似基地局部と前記被試験端末との間で順次送受信される各通信情報のログ情報(13)を順次検出するログ情報検出部(9)と、このログ情報検出部で順次検出される複数のログ情報をトレース情報(14)として記憶保持するトレース情報メモリ(26)と、このトレース情報メモリに記憶されたトレース情報を構成する複数のログ情報を表示する表示器(6)とを備えた擬似基地局装置(1)において、
少なくとも一部のログ情報に含まれる抽出情報を指定する抽出情報指定手段(21)と、
前記トレース情報から前記指定した抽出情報を有するログ情報を抽出するログ情報抽出手段(70)と、
前記表示器に表示されたトレース情報を構成する複数のログ情報のうち前記ログ情報抽出手段で抽出されたログ情報に対してフィルタマーカ(35,37)を付加するフィルタマーカ表示手段(70,27)と
を備えたことを特徴とする擬似基地局装置。
【請求項2】
前記各ログ情報は、それぞれ内容を文字情報で表す複数の項目を有し、
前記抽出情報指定手段は、前記複数の項目のうちの少なくとも1つを指定すると共に、この指定した項目に対応した抽出すべき文字情報を、前記抽出情報として指定可能であり、
前記ログ情報抽出手段は、前記トレース情報から前記抽出情報指定手段で指定された項目に対して前記抽出情報として指定された文字情報を含むログ情報を抽出する
ことを特徴とする請求項1記載の擬似基地局装置。
【請求項3】
前記各ログ情報は、それぞれ内容を情報種別で表す1以上の項目を有し、
前記抽出情報指定手段は、前記1以上の項目のうちの少なくとも1つを指定すると共に、この指定した項目に対応した抽出すべき情報種別を、前記抽出情報として指定可能であり、
前記ログ情報抽出手段は、前記トレース情報から前記抽出情報指定手段で指定された項目に対して前記抽出情報として指定された種別情報を含むログ情報を抽出する
ことを特徴とする請求項1記載の擬似基地局装置。
【請求項4】
前記フィルタマーカ表示手段で前記ログ情報に対して付加されたフィルタマーカの表示色を指定する色指定手段(32)を備えた
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の擬似基地局装置。
【請求項5】
前記抽出情報指定手段は複数種類の抽出情報を指定可能とし、
前記色指定手段は、抽出情報の種類に応じて前記ログ情報に対して付加されたフィルタマーカの表示色を指定する
ことを特徴とする請求項4項記載の擬似基地局装置。
【請求項6】
前記抽出情報指定手段は複数種類の抽出情報を指定可能であり、
前記フィルタマーカ表示手段は、同一のログ情報に複数のフィルタマーカが重複付加されるとき、該当ログ情報のフィルタマーカの表示色を重複したことが識別可能なように変更する
ことを特徴とする請求項4又は5記載の擬似基地局装置。
【請求項7】
前記色指定手段は、前記抽出情報の種類に応じて前記ログ情報に対して付加されるフィルタマーカの表示色の優先順位を設定可能であり、
前記フィルタマーカ表示手段は、同一のログ情報に複数の抽出情報のフィルタマーカが重複付加されるとき、優先順位の高い表示色を指定する
ことを特徴とする請求項5記載の擬似基地局装置。
【請求項8】
被試験端末(3)との間で各種の通信情報を送受信する擬似基地局部(8)と、この擬似基地局部と前記被試験端末との間で順次送受信される各通信情報のログ情報(13)を順次検出するログ情報検出部(9)と、このログ情報検出部で順次検出される複数のログ情報をトレース情報(14)として記憶保持するトレース情報メモリ(26)と、このトレース情報メモリに記憶されたトレース情報を構成する複数のログ情報を表示する表示器(6)とを備えた擬似基地局装置(1)において、
外部挿入指示に応じて、前記ログ情報検出部で順次検出され前記トレース情報メモリに書き込まれるログ情報相互間にトリガマーカ(39,42)をログ情報の一種として挿入するトリガマーカ挿入手段(11)と、
前記表示器に表示されたトレース情報を構成する複数のログ情報のうちトリガマーカのログ情報を識別表示するトリガマーカ識別表示手段(32,27)と
を備えたことを特徴とする擬似基地局装置。
【請求項9】
前記トリガマーカ識別表示手段は、トリガマーカのログ情報を当該トリガマーカに指定された色で表示する
ことを特徴とする請求項8記載の擬似基地局装置。
【請求項10】
前記外部挿入指示は、前記擬似基地局部が前記被試験端末との間で各種の通信情報を送受信するための手順を示すシナリオに記載された指示である
ことを特徴とする請求項8又は9記載の擬似基地局装置。
【請求項11】
前記外部挿入指示は、挿入キー操作に基づく指示である
ことを特徴とする請求項8又は9記載の擬似基地局装置。
【請求項12】
前記トレース情報を構成する複数のログ情報のうち2つのログ情報を指定するログ情報指定手段(48,49c)と、
このログ情報指定手段で指定された2つのログ情報相互間の経過時間を、各ログ情報内に組み込まれた当該ログ情報の発生時刻を用いて算出する経過時間算出手段(58)と
を備えたことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項記載の擬似基地局装置。
【請求項13】
前記トレース情報を構成する複数のログ情報のうち2つのログ情報を指定するログ情報指定手段(48,62)と、
このログ情報指定手段で指定された2つのログ情報相互間に存在する全てのログ情報を記憶保持する指定ログ情報記憶保持手段(60)と
を備えたことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項記載の擬似基地局装置。
【請求項14】
被試験端末(3)との間で各種の通信情報を送受信する擬似基地局部(8)と、この擬似基地局部と前記被試験端末との間で順次送受信される各通信情報のログ情報(13)を順次検出するログ情報検出部(9)と、このログ情報検出部で順次検出される複数のログ情報をトレース情報(14)として記憶保持するトレース情報メモリ(26)と、このトレース情報メモリに記憶されたトレース情報を構成する複数のログ情報を表示する表示器(6)とを備えた擬似基地局装置のマーカ表示方法において、
少なくとも一部のログ情報に含まれる抽出情報を指定する抽出情報指定ステップと、
前記トレース情報から前記指定した抽出情報を有するログ情報を抽出するログ情報抽出ステップと、
前記表示器に表示されたトレース情報を構成する複数のログ情報のうち前記ログ情報抽出ステップで抽出されたログ情報に対してフィルタマーカ(35,37)を付加するフィルタマーカ表示ステップと、
前記フィルタマーカ表示ステップで前記ログ情報に対して付加されたフィルタマーカを指定された表示色で色付けするフィルタマーカ色付けステップと
を備えたことを特徴とする擬似基地局装置のマーカ表示方法。
【請求項15】
被試験端末(3)との間で各種の通信情報を送受信する擬似基地局部(8)と、この擬似基地局部と前記被試験端末との間で順次送受信される各通信情報のログ情報(13)を順次検出するログ情報検出部(9)と、このログ情報検出部で順次検出される複数のログ情報をトレース情報(14)として記憶保持するトレース情報メモリ(26)と、このトレース情報メモリに記憶されたトレース情報を構成する複数のログ情報を表示する表示器(6)とを備えた擬似基地局装置のマーカ表示方法において、
前記擬似基地局部が前記被測定端末との間で各種の通信情報を送受信するための手順を制御する測定制御部からの挿入指示に応じて、前記ログ情報検出部で順次検出され前記トレース情報メモリに書き込まれるログ情報相互間にトリガマーカ(39,42)をログ情報の一種として挿入するトリガマーカ挿入ステップと、
前記表示器に表示されたトレース情報を構成する複数のログ情報のうちトリガマーカのログ情報を識別表示するトリガマーカ識別表示ステップと
を備えたことを特徴とする擬似基地局装置のマーカ表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2006−174173(P2006−174173A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−364796(P2004−364796)
【出願日】平成16年12月16日(2004.12.16)
【出願人】(000000572)アンリツ株式会社 (838)
【Fターム(参考)】