説明

攪拌処理装置

【課題】攪拌羽根のボス部や羽根部の根元部分に対する被処理物の付着を防止又は抑制する。
【解決手段】 チョッパー5は、軸部5aの軸線Xが、高さhの水平面内で、攪拌羽根4のボス部4aの中心を通る直径線L0に対して平行に所定距離δだけオフセットされていると共に、軸部5aの最も先端側に位置するチョッパー羽根部5b(チョッパー羽根部5bTOP)が、軸部5aの基端側におけるボス部4aの最大外径位置P1よりも先端側に位置している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬品、化学薬品、食品、農薬、飼料、化粧品、ファインケミカル等の製造分野において、粉粒体の混合、造粒又はコーティング等の処理を行う攪拌処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の攪拌処理装置は、通常、被処理物(粉粒体等)の攪拌混合を行う攪拌羽根(メインブレードとも呼ばれる。)を処理容器の底部に回転自在に配置すると共に、チョッパー(クロススクリューとも呼ばれる。)を処理容器の側部に片持ち状に回転自在に支持して構成される(例えば下記の特許文献1〜5)。
【0003】
攪拌羽根は、処理容器の底部の中心部に位置し、回転駆動軸に連結されたボス部と、ボス部の外周に接続された複数の羽根部とを主体として構成され、回転駆動軸の回転に伴い、ボス部に接続された各羽根部が処理容器の底部内面と側部内面との間に僅かなクリアランスを維持しながら回転して被処理物の混合攪拌を行う。
【0004】
チョッパーは、処理容器の側部の所定位置から延在し、外部の回転駆動源に連結された軸部と、軸部の外周に設けられた複数のチョッパー羽根部とを主体として構成され、軸部の回転に伴い、チョッパー羽根部が回転して被処理物の剪断を行う。チョッパーは、軸部の軸線が攪拌羽根のボス部の中心を通る直径線と一致するように設置され、チョッパーの先端部はボス部よりも基端部側に位置する。
【0005】
攪拌羽根により遠心力と回転力が与えられた被処理物は、処理容器の内面に沿って上昇し、処理容器の中心部に向かって落下することにより、転動・圧密運動を繰り返しながら処理容器内を旋回する。そして、このような運動途中で被処理物はチョッパーによって剪断力を加えられて整流され、さらに転動・圧密作用を受けながら球形に近い比較的重質の粒子に成形される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−202280号公報
【特許文献2】特開平9−248441号公報
【特許文献3】特開2001−104767号公報
【特許文献4】特許第3162135号公報
【特許文献5】特許第3163600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
被処理物の処理時、攪拌羽根の羽根部の外周側部分は常に被処理物と接触しており、被処理物へのせん断作用や遠心力が強く働くため、被処理物の付着は起こりにくいが、回転中心にあるボス部やその付近の羽根部の根元部分はせん断作用や遠心力が弱く、被処理物の付着が起こり易い。また、ボス部やその付近の羽根部の根元部分に被処理物が一旦付着してしまうと、その状態が維持され、製品として排出できなくなるため、製品の品質低下に加え、製品の収率が低下するという問題がある。
【0008】
本発明の課題は、攪拌羽根のボス部や羽根部の根元部分に対する被処理物の付着を防止又は抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は、被処理物が収容される処理容器と、処理容器の底部に回転自在に配設され、処理容器の底部の中心に位置するボス部と、ボス部の外周に放射状に設けられた複数の羽根部とを有する攪拌羽根と、処理容器の側部に片持ち状に回転自在に支持され、その先端部が処理容器の内部に延在した軸部と、軸部の外周に軸線方向に沿って所定間隔で設けられた複数のチョッパー羽根部とを有するチョッパーとを備えた攪拌処理装置において、チョッパーは、軸部の軸線が、平面視で、ボス部の中心を通る直径線に対してオフセットされていると共に、軸部の最も先端側に位置するチョッパー羽根部が、軸部の基端側におけるボス部の最大外径位置よりも先端側に位置する構成を提供する。
【0010】
上記構成において、最も先端側に位置するチョッパー羽根部が、軸部の基端側におけるボス部の最大外径位置よりも先端側で、かつ、軸部の先端側におけるボス部の最大外径位置よりも基端側に位置するようにすることが好ましい。
【0011】
上記構成において、チョッパーの軸部の軸線は、ボス部の中心を通る直径線に対して平行に又は傾斜状にオフセットさせることができるが、ボス部の中心を通る直径線に対して平行にオフセットさせるのが好ましい。また、チョッパーを2本配設し、各チョッパーの軸部の軸線を、それぞれ、ボス部の中心を通る直径線に対して反対側にオフセットさせても良い。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、チョッパーの軸部の軸線を、攪拌羽根のボス部の中心を通る直径線に対してオフセットさせると共に、軸部の最も先端側に位置するチョッパー羽根部を、軸部の基端側におけるボス部の最大外径位置よりも先端側に位置させているので、被処理物の処理時、ボス部の側方位置で回転する少なくとも1枚のチョッパー羽根部から上下方向に剪断力を受けて解砕された被処理物がボス部の外周や羽根部の根元部分に衝突することにより、これら部位に付着した被処理物が落とされて処理容器で運動する被処理物中に戻される。そのため、ボス部や羽根部の根元部分への被処理物の付着が防止又は抑制され、製品の品質向上と収率向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施形態に係る攪拌処理装置の主要部を示す平面図{図1(a)}、図1(a)のA方向矢視断面図{図1(b)}、図1(a)のB方向矢視断面図{図1(c)}である。
【図2】第2の実施形態に係る攪拌処理装置の主要部を示す平面図{図2(a)}、図2(a)のA方向矢視断面図{図2(b)}、図2(a)のB方向矢視断面図{図2(c)}である。
【図3】第3の実施形態に係る攪拌処理装置の主要部を示す平面図{図3(a)}、図3(a)のA方向矢視断面図{図3(b)}、図3(a)のB方向矢視断面図{図3(c)}である。
【図4】第4の実施形態に係る攪拌処理装置の主要部を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
【0015】
図1は、第1の実施形態に係る攪拌処理装置の主要部を示している。
【0016】
処理容器1は底部1aと側部1bとで構成され、その外面側は、底部1aから側部1bの上方部分にかけてジャケット2によって覆われている(ジャケット2は一部分のみが図示されている。)。ジャケット2の内面と、ジャケット2によって覆われた処理容器1の外面との間は温調水の流通路になっており、この流通路に所定温度に制御された温調水を流通させることによって、処理容器1を所定温度に保つことができる。また、処理容器1の側部1bは上端が開口し、この開口部に蓋部3が適宜の開閉機構(図示省略)により開閉自在に装着される。この蓋部3には、必要に応じて、結合剤液や膜剤液等を供給する液供給手段の挿入口、処理容器1内の空気を排気するための排気部、熱風の供給口や点検窓、洗浄液供給手段の挿入口などが設置される。
【0017】
処理容器1の底部1aには、攪拌羽根4が回転自在に配設されている。攪拌羽根4は、処理容器1の底部1aの中心に位置するボス部4aと、ボス部4aの外周に放射状に設けられ、底部1aの内面と側部1bの内面との間に僅かなクリアランスを維持しながら回転する複数(この実施形態では3枚)の羽根部4bとを備えている。ボス部4aは、図示されていない回転駆動軸に連結され、同図に示す矢印方向R1に回転する。羽根部4bは、ボス部4aの外周から外径方向に延びた基部4b1と、基部4b1から回転方向前方に所定角度で屈曲した先端部4b2とで構成され、基部4b1と先端部4b2は、回転方向に下り勾配となるように所定角度で傾斜している。このような羽根部4bの構成とすることにより、先端部4b2の外周面が、処理容器1の内面に付着した被処理物を掻き落とす作用を呈するようになる。また、攪拌羽根4により遠心力と回転力が与えられた被処理物は、先端部4b2に案内されて円滑に上昇推進力を与えられ、処理容器1の内面に衝突せずに上昇する。従って、処理容器1の内面への被処理物の付着が軽減される(詳細は特許文献5を参照)。処理容器1は、上半分がテーパ状にやや縮径した略円筒状の竪形の処理容器であることが好ましい。このような形状とすることで、上昇推進力を与えられた被処理物の運動方向を容器中心部に漸次転換することができ、蓋部3に強く衝突して付着することを軽減できる。
【0018】
処理容器1の側部1bには、チョッパー5が回転自在に支持されている。チョッパー5は、処理容器1の側部1bの所定位置に片持ち状に回転自在に支持され、その先端部が処理容器の内部に延在した軸部5aと、軸部5aの外周に軸線方向に沿って所定間隔で設けられた複数のチョッパー羽根部5bとを備えている。軸部5aは、処理容器1の底部1aから高さhの位置に水平方向の軸線Xを有し、図示されていない回転駆動源に連結される。チョッパー羽根部5bは、例えば、平坦な円板の形態をなし、相互間に所定幅のスペーサ5b1を介装した状態で軸部5aの外周に外挿され、軸部5aの先端部に螺合されたロックナット5b2によって軸部5aに固定される。チョッパー5(軸部5a及びチョッパー羽根部5b)の回転方向は、同図に示す矢印方向R2にするのが好ましく、この回転方向R2は、攪拌羽根4の回転(R1方向)に伴う被処理物の回転方向の流れに沿った方向である。攪拌羽根4の回転(R1方向)に伴う被処理物の回転方向の流れに逆らう方向(矢印方向R2と反対方向)にチョッパー5を回転させると、処理容器1内における被処理物の円滑な動きがチョッパー5の回転によって阻害されて、処理時間が遅延したり、また、被処理物がチョッパー5の回転によって処理容器1の蓋部3の方向に飛散され、蓋部3の内面に被処理物の付着が生じ易くなったりする。特に、上記構成の羽根部4bにより、被処理物の上昇推進力を高めた場合、被処理物の飛散による付着の問題は一層顕著になる。この実施形態のように、攪拌羽根4の回転(R1方向)に伴う被処理物の回転方向の流れに沿った方向(矢印方向R2)にチョッパー5を回転させることにより、上記の弊害を防止することができる。
【0019】
チョッパー5は、軸部5aの軸線Xが、高さhの水平面内で、攪拌羽根4のボス部4aの中心を通る直径線L0に対して平行に所定距離δだけオフセットされていると共に{図1(a)参照}、軸部5aの最も先端側に位置するチョッパー羽根部5b(このチョッパー羽根部5bを特に「5bTOP」と表示する。)が、軸部5aの基端側におけるボス部4aの最大外径位置P1{図1(b)参照}よりも先端側に位置している。
【0020】
この実施形態において、最も先端側のチョッパー羽根部5bTOPは、上記の最大外径位置P1よりも先端側で、かつ、軸部5aの先端側におけるボス部4aの最大外径位置P2{図1(b)参照}よりも基端側に位置する。すなわち、最も先端側のチョッパー羽根部5bTOPは、ボス部4aの最大外径位置P1から最大外径位置P2の範囲内で、ボス部4aの側方に位置する。好ましくは、最も先端側のチョッパー羽根部5bTOPを含む複数枚のチョッパー羽根部5bが、ボス部4aの最大外径位置P1から最大外径位置P2の範囲内で、ボス部4aの側方に位置する。同図に示す例では、最も先端側のチョッパー羽根部5bTOPを含む複数枚(3枚)のチョッパー羽根部5bが、ボス部4aの最大外径位置P1から中心位置P0の範囲内で、ボス部4aの側方に位置している。
【0021】
この実施形態の攪拌処理装置は、粉粒体の造粒処理に多く用いられる。例えば、処理容器1内に投入した被処理物を攪拌羽根4の回転により攪拌混合しつつ、スプレーノズル等の液供給手段から添加液(結合剤液等)を被処理物に噴霧又は滴下する。攪拌羽根4により遠心力と回転力が与えられた被処理物は、処理容器1の内面に沿って上昇し、処理容器1の中心部に向かって落下することにより、転動・圧密運動を繰り返しながら処理容器1内を旋回する。そして、このような運動途中で被処理物はチョッパー5の回転によりチョッパー羽根部5bから上下方向に剪断力を加えられて整流され、さらに転動・圧密作用を受けながら球形に近い比較的重質の粒子に成形される。
【0022】
上記のような被処理物の処理時、攪拌羽根4の羽根部4bの外周側部分は常に被処理物と接触しており、被処理物へのせん断作用や遠心力が強く働くため、被処理物の付着は起こりにくいが、回転中心にあるボス部4aやその付近の羽根部4bの根元部分はせん断作用や遠心力が弱く、被処理物の付着が起こり易い。この付着は、処理容器1に、上半分がテーパ状にやや縮径した略円筒状の竪形の処理容器を用いた場合には、回転中心部の粉体濃度が濃くなるために、一層顕著になる。この実施形態では、チョッパー5の軸部5aの軸線Xを、攪拌羽根4のボス部4aの中心を通る直径線L0に対して平行に所定距離δだけオフセットさせると共に、軸部5aの最も先端側に位置するチョッパー羽根部5bTOPを、軸部5aの基端側におけるボス部4aの最大外径位置P1{図1(b)参照}よりも先端側に位置させているので、被処理物の処理時、ボス部4aの側方位置で回転する少なくとも1枚のチョッパー羽根部5abから上下方向に剪断力を受けて解砕された被処理物がボス部4aの外周や羽根部4bの根元部分に衝突することにより、これら部位に付着した被処理物が落とされて処理容器1で運動する被処理物中に戻される。そのため、ボス部4aや羽根部4b部の根元部分への被処理物の付着が防止又は抑制され、製品の品質向上と収率向上が図られる。
【0023】
上記の効果を得るためには、少なくとも1枚のチョッパー羽根部5bがボス部4aの側方(最大外径位置P1と最大外径位置P2との間の位置)で回転するようにすれば良い。従って、最も先端側のチョッパー羽根部5bTOPのみがボス部4aの側方で回転する構成であっても良いし、最も先端側のチョッパー羽根部5bTOPを含めて複数枚のチョッパー羽根部5bがボス部4aの側方で回転する構成であっても良いし、最も先端側のチョッパー羽根部5bTOPがボス部4aの最大外径位置P2よりも先端側に位置し、チョッパー羽根部5bTOPを除く複数枚のチョッパー羽根部5bがボス部4aの側方で回転する構成であっても良い。ただし、チョッパー5は処理容器1の側部1bに片持ち状に支持されるので、チョッパー5の軸方向長さが大きくなりすぎると、曲げモーメントによる軸部5aのベンディングが起こり易くなる。従って、好ましくは、最も先端側のチョッパー羽根部5bTOPを含めて複数枚のチョッパー羽根部5bがボス部4aの側方で回転する構成とするのが良く、最も好ましくは、図1に示すように、最も先端側のチョッパー羽根部5bTOPを含む複数枚のチョッパー羽根部5bが、ボス部4aの最大外径位置P1から中心位置P0の範囲内で、ボス部4aの側方に位置する構成とするのが良い。
【0024】
図2は、第2の実施形態に係る攪拌処理装置の主要部を示している。この実施形態が第1の実施形態と異なる点は、チョッパー5の軸部5aの軸線Xを、高さhの水平面内で、攪拌羽根4のボス部4aの中心を通る直径線L0に対して、平行に、かつ、第1の実施形態と反対側に所定距離δだけオフセットさせた点にある。すなわち、直線L0で仕切られる処理容器1の2つの半円領域に関して、第1の実施形態では、攪拌羽根4の回転(R1方向)に伴う被処理物の回転方向の流れの上流側に位置する半円領域にチョッパー5をオフセット状態で設置しているのに対し、第2の実施形態では、攪拌羽根4の回転(R1方向)に伴う被処理物の回転方向の流れの下流側に位置する半円領域にチョッパー5をオフセット状態で設置している。第1の実施形態では、チョッパー5を上記の状態で設置したことにより、チョッパー5の基端部側への被処理物の付着を効果的に防止することができる。これに対して、第2の実施形態では、チョッパー5を上記の状態で設置したことにより、ボス部4aの近傍で、ボス部4aから外径側へ被処理物を移動させる作用が得られるため、ボス部4aの周辺における被処理物の付着をより一層効果的に防止することができる。その他の事項は第1の実施形態に準じるので、重複する説明を省略する。
【0025】
図3は、第3の実施形態に係る攪拌処理装置の主要部を示している。この実施形態では、チョッパー5を2本配設し、各チョッパー5の軸部5の軸線Xを、それぞれ、高さhの水平面内で、攪拌羽根4のボス部4aの中心を通る直径線L0に対して、平行に、かつ、所定距離δだけ反対側にオフセットさせている。尚、この実施形態では、2本のチョッパー5を処理容器1の側部5bの同じ側に片持ち状に配置しているが、一方のチョッパー5を処理容器1の側部5bの反対側に片持ち状に配置するようにしても良い。また、2本のチョッパー5の軸部5aの長さ、チョッパー羽根部5bの枚数、処理容器1の底部1aからの高さh、オフセット量δ、回転方向、回転速度等は、相互に同じとしても良いし、相互に異ならせても良い。その他の事項は第1及び第2の実施形態に準じるので、重複する説明を省略する。
【0026】
図4は、第2の実施形態に係る攪拌処理装置の主要部を示している。この実施形態では、チョッパー5の軸部5aの軸線Xを、該軸線Xを含む平面内で、攪拌羽根4のボス部4aの中心を通る直径線L0に対して、所定角度αで傾斜状にオフセットさせている。軸線Xのオフセット方向は、直径線L0に対して、同図と反対側にしても良い。その他の事項は、上述した実施形態に準じるので、重複する説明を省略する。
【符号の説明】
【0027】
1 処理容器
1a 底部
1b 側部
4 攪拌羽根
4a ボス部
4b 羽根部
5 チョッパー
5a 軸部
5b チョッパー羽根部
L ボス部の中心を通る直径線
X チョッパーの軸部の軸線
δ オフセット量
α オフセット角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被処理物が収容される処理容器と、
前記処理容器の底部に回転自在に配設され、前記処理容器の底部の中心に位置するボス部と、該ボス部の外周に放射状に設けられた複数の羽根部とを有する攪拌羽根と、
前記処理容器の側部に片持ち状に回転自在に支持され、その先端部が前記処理容器の内部に延在した軸部と、該軸部の外周に軸線方向に沿って所定間隔で設けられた複数のチョッパー羽根部とを有するチョッパーと、を備えた攪拌処理装置において、
前記チョッパーは、前記軸部の軸線が、平面視で、前記ボス部の中心を通る直径線に対してオフセットされていると共に、前記軸部の最も先端側に位置する前記チョッパー羽根部が、前記軸部の基端側における前記ボス部の最大外径位置よりも先端側に位置することを特徴とする攪拌処理装置。
【請求項2】
最も先端側に位置する前記チョッパー羽根部が、前記軸部の基端側における前記ボス部の最大外径位置よりも先端側で、かつ、前記軸部の先端側における前記ボス部の最大外径位置よりも基端側に位置することを特徴とする請求項1に記載の攪拌処理装置。
【請求項3】
前記チョッパーの軸部の軸線が、前記ボス部の中心を通る直径線に対して平行にオフセットされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の攪拌処理装置。
【請求項4】
前記チョッパーが2本配設されており、前記各チョッパーの前記軸部の軸線が、それぞれ、前記ボス部の中心を通る直径線に対して反対側にオフセットされていること特徴とする請求項1から3の何れかに記載の攪拌処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−10100(P2013−10100A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−126874(P2012−126874)
【出願日】平成24年6月4日(2012.6.4)
【出願人】(591011384)株式会社パウレック (44)
【Fターム(参考)】