説明

支持構造モジュール及び支持構造モジュールを使用した電子デバイス

【課題】支持構造モジュール及び支持構造モジュールを使用した電子デバイスを提供する。
【解決手段】本発明における支持構造モジュールは、電子デバイス100において使用される。電子デバイス100は、第1筐体110、ヒンジ、ヒンジを介して第1筐体110に対して回転可能な第2筐体120を備える。支持構造モジュールは、第1支持構造130aを有し、第1支持構造130aは、第1ブラケット132及び第1ヒンジカバー136を含む。第1ブラケット132は、第1筐体110に固定され、第1筐体110から露出される。第1ヒンジカバー136は、一体的に形成されることにより第1ブラケット132に接続され、第1筐体110から露出して、ヒンジの一部を覆う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持構造モジュール及び支持構造モジュールを使用した電子デバイスに関し、特に、外装部として露出する支持構造モジュール及びそれを使用した電子デバイスに関する。
【0002】
[優先権情報]
本非仮出願は、35U.S.C.§119(a)に基づき、2009年6月22日出願の台湾・中華民国出願099120290号明細書の優先権を主張するものであり、前記出願の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
半導体素子及びディスプレイ技術の改良に伴い、電子デバイスは、小型化、多機能化、及び携帯化が進んでいる。一般的な携帯電子デバイスには、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、ノートブックコンピュータ等がある。携帯電子デバイスは、収納スペースを小さくするために折り畳むことができ、電子機器は、軽く、薄く、長さが短く、そして小さくなっている。ノートブックコンピュータを例にとって、説明する。一般的なノートブックコンピュータは、多くの場合、本体及びディスプレイデバイスを含み、本体及びディスプレイデバイスは、互いに枢結される。ユーザーは、ノートブックコンピュータの本体及びディスプレイデバイスの相対的な回転によって、ノートブックコンピュータの本体及びディスプレイデバイスを閉じることができ、持ち運びが容易になっている。また、ノートブックコンピュータを使用する時には、ユーザーは、ディスプレイデバイスを開いてコンピュータを動作させることができる。
【0004】
一般的に、本体とディスプレイとの間にヒンジが配置され、本体とディスプレイとが相対的に回転することによって、開閉させることができる。ノートブックコンピュータの筐体の多くは、ヒンジを覆う外装要素を備え、コンピュータが全体として良好な外観を有するようにしている。外装要素を筐体にねじ止めするのに、ねじが使用されると、構造的要素が正確に協働せず、応力がそこに集中してしまう場合がある。したがって、本体及びディスプレイデバイスがヒンジを介して相対的に回転した時に、構造が容易に損傷を受けてしまう可能性がある。また、外装要素及びねじは、製造コスト及び時間を増加させると考えられる。
【発明の概要】
【0005】
上述の問題を鑑みて、本開示は、外装要素として露出可能な支持構造モジュールであって、一体的に形成され、電子デバイスのヒンジカバー及び従来のブラケットに替えて使用される支持構造モジュールを提供する。
【0006】
本発明の実施形態は、支持構造モジュール及び電子デバイスを提供する。電子デバイスは、第1筐体、ヒンジ、及びヒンジを介して第1筐体に対して回転可能な第2筐体を備える。支持構造モジュールは、第1支持構造を有し、第1支持構造は、第1ブラケット及び第1ヒンジカバーを含む。第1ブラケットは、第1筐体に固定され、第1筐体から露出している。第1ヒンジカバーは、一体的に形成されることによって第1ブラケットに接続されており、また、第1ヒンジカバーは、第1筐体から露出しており、ヒンジの一部を覆っている。
【0007】
本発明の一実施形態において、支持構造モジュールは、第2ブラケット及び第2ヒンジカバーを有する第2支持構造を備える。第2ブラケットは、第2筐体から露出して第2筐体に固定される。第2ヒンジカバーは、一体的に形成されることにより第2ブラケットに接続され、また、第2筐体から露出して、ヒンジの残りの部を覆う。
【0008】
本発明の一実施形態において、第1支持構造の第1ブラケットは、第1筐体の縁に沿って延在してもよい。ヒンジ及び第1ヒンジカバーの数はそれぞれ2つであってもよく、2つの第1ヒンジカバーはそれぞれ、第1ブラケットの側面の第2筐体に隣接する2つの端部に配置されてもよい。
【0009】
本発明の一実施形態では、第2支持構造の第2ブラケットは、第2筐体の縁に沿って延在してもよい。第2ヒンジカバーの数は2つであってもよく、2つの第2ヒンジカバーはそれぞれ、第2ブラケットの側面の第1筐体に隣接する2つの端部に配置され、2つの第2ヒンジカバーは、2つの第1ヒンジカバーと共に2つのヒンジを覆う。
【0010】
本発明の一実施形態において、ヒンジは、第1シャフト及び第2シャフトを有してもよい。第1シャフトは、第1支持構造の第1ヒンジカバーに固定して接続される。第2シャフトは、第2支持構造の第2ヒンジカバーに固定して接続され、第1シャフトに枢結される。
【0011】
本発明の一実施形態において、第1支持構造の第1ヒンジカバーは、取り付け穴を有し、第1シャフトの端部は、取り付け穴に埋め込まれる。
【0012】
本発明の一実施形態において、第2支持構造の第2ヒンジカバーは、少なくとも1つの溝を有し、第2シャフトは、少なくとも1つのフックを有する。フックは、溝に掛合する。
【0013】
本発明の一実施形態において、ヒンジは、第1シャフト及び第2シャフトに接続されるねじり要素を有し、第1シャフト及び第2シャフトは、ねじり要素によって付与されるねじり応力に抵抗して、互いに相対的に回転する。
【0014】
本発明の一実施形態では、支持構造は、第1支持構造の第1ヒンジカバーと接続され、表面において第1筐体を支持する支持ブラケットを備えてもよい。
【0015】
本発明の一実施形態では、第1支持構造及び第2支持構造は、アルミニウム合金又は亜鉛合金で形成される。
【0016】
本発明の一実施形態は、第1筐体、ヒンジ、ヒンジを介して第1筐体に対して回転可能な第2筐体、及び第1支持構造を備える電子デバイスを提供する。第1支持構造は、第1ブラケットと第1ヒンジカバーとを有する。第1ブラケットは、第1筐体に固定され、第1筐体から露出する。第1ヒンジカバーは、一体的に形成されることにより第1ブラケットに接続され、第1筐体から露出して、ヒンジの一部を覆う。
【0017】
本発明の一実施形態では、電子デバイスは、第2ブラケットと第2ヒンジカバーとを有する第2支持構造を備える。第2ブラケットは、第2筐体から露出して第2筐体に固定される。第2ヒンジカバーは、一体的に形成されることにより第2ブラケットに接続され、第2筐体から露出して、ヒンジの残りの部分を覆う。
【0018】
本発明の一実施形態では、第1支持構造の第1ブラケットは、第1筐体の縁に沿って延在していてもよい。ヒンジ及び第1ヒンジカバーの数はそれぞれ2つであり、2つの第1ヒンジカバーはそれぞれ、第1ブラケットの側面の第2筐体に隣接する2つの端部に配置される。
【0019】
本発明の一実施形態では、第2支持構造の第2ブラケットは、第2筐体の縁に沿って延在する。第2ヒンジカバーの数は2つであってもよく、2つの第2ヒンジカバーはそれぞれ、第2ブラケットの側面の第1筐体に隣接する2つの端部に配置され、2つの第2ヒンジカバーは、2つの第1ヒンジカバーと共に2つのヒンジを覆う。
【0020】
本発明の一実施形態では、電子デバイスは、2つのヒンジの間に位置し、第1筐体及び第2筐体と接続されるケーブル被覆構造を備える。ケーブル被覆構造は、第1筐体と第2筐体との間に延在する複数の通路を有し、電子デバイスの複数のケーブルが、複数の通路に配置される。
【0021】
ケーブル被覆構造は、ゴムで形成されていてもよい。
【0022】
本発明の一実施形態では、第1シャフト及び第2シャフトを有してもよい。第1シャフトは、第1支持構造の第1ヒンジカバーに固定して接続される。第2シャフトは、第2支持構造の第2ヒンジカバーに固定して接続され、第1シャフトに枢結される。
【0023】
本発明の一実施形態では、第1支持構造の第1ヒンジカバーは、取り付け穴を有してもよく、第1シャフトの端部は、取り付け穴に埋め込まれる。
【0024】
本発明の一実施形態では、第2支持構造の第2ヒンジカバーは、少なくとも1つの溝を有し、第2シャフトは、少なくとも1つのフックを有する。フックは、溝に掛合する。
【0025】
本発明の一実施形態では、ヒンジは、第1シャフト及び第2シャフトに接続されるねじり要素を有してもよく、第1シャフト及び第2シャフトは、ねじり要素によって付与されるねじり応力に抵抗して、互いに相対的に回転する。
【0026】
本発明の一実施形態において、電子デバイスは、第1支持構造の第1ヒンジカバーと接続され、表面において第1筐体を支持する支持ブラケットを有してもよい。
【0027】
本発明の一実施形態において、第1支持構造及び第2支持構造は、アルミニウム合金又は亜鉛合金で形成されてもよい。
【0028】
上述したように、本開示におけるヒンジは、支持構造のヒンジカバーによって覆われ、露出していない。したがって、ねじ止めの場合に必要な、ヒンジを隠す追加の外装要素を設ける必要がない。さらに、ねじ止めの場合に生じる、構造的要素が正確に協働しない又は応力が集中してしまうといった問題を避けることができる。したがって、第1筐体及び第2筐体がヒンジを介して互いに相対的に回転する時に、構造が損傷してしまう可能性が低減される。
【0029】
これら及びその他の特徴、側面、及び本発明の利点が、以下に記載の詳細な説明、添付の特許請求の範囲及び添付の図面を参照することにより、明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子デバイスを示した3次元図である。
【図2】図1の支持構造モジュールの3次元の図である。
【図3】図1の支持構造モジュールの部分斜視図である。
【図4】図2のヒンジの3次元図である。
【図5】図1の第1筐体において閉じた状態の第2筐体を示した3次元図である。
【図6】図1の支持構造モジュールを示した部分3次元図である。
【図7】図6の支持構造モジュールの構造要素の一部を示した部分3次元図である。
【図8】図1のケーブル被覆構造を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1は、本発明の一実施形態に係る電子デバイスを示した3次元図である。図2は、図1の支持構造モジュールの3次元の図である。図3は、図1の支持構造モジュールの部分斜視図である。図1から図3を参照して、一実施形態を説明する。一実施形態の電子デバイス100は(図3に示すように)、第1筐体110、第2筐体120、第1支持構造130a、第2支持構造130b、及びヒンジ139を備える。第1筐体110は、ノートブックコンピュータの本体の筐体であってもよく、第2筐体120は、ノートブックコンピュータのディスプレイモジュールの筐体であってもよい。
【0032】
第1支持構造130aは、第1ブラケット132及び第1ヒンジカバー136を含み、第2支持構造130bは、第2ブラケット134及び第2ヒンジカバー138を含む。第1支持構造130a及び第2支持構造130bは、アルミニウム合金又は亜鉛合金で形成されていてもよく、それぞれ第1筐体110及び第2筐体120に固定され、そこから露出している。本実施形態において、第1ヒンジカバー136は、第1ブラケット132と一体的に形成されることによって第1ブラケット132に接続され、第1筐体110からは露出している。第2ヒンジカバー138は、第2ブラケット134と一体的に形成されることによって、第2ブラケット134と接続されており、第2筐体120からは露出している。加えて、第1支持構造130a、第2支持構造130b及びヒンジ139が共に支持構造モジュール130を形成しているので、電子デバイス100の全体的な構造的強度が改善されており、また、第1筐体110及び第2筐体120が互いに相対的に開閉するのを可能にしている。
【0033】
具体的には、ヒンジ139は、第1ヒンジカバー136及び第2ヒンジカバー138との間に接続され、第1ヒンジカバー136及び第2ヒンジカバー138によって覆われる。第1ヒンジカバー136及び第2ヒンジカバー138は、ヒンジ139を介して互いに相対的に回転可能に構成されており、それによって、第2筐体120が第1筐体110に対して開いたり閉じたりできるようになっている。図1には、第2筐体120が、第1筐体110に対して開いた状態が示されている。
【0034】
ヒンジ139は、第1ヒンジカバー136及び第2ヒンジカバー138によって覆われており露出しておらず、ねじ止めをした場合にはヒンジ139を覆うのに必要だった付加的な外装要素を必要としないので、製造コスト及び製造時間を節約することができる。また、ねじ止めの場合に生じる、構造的要素が正確に協働しない、又は応力が集中してしまうといった問題を避けることができる。したがって、第1筐体110及び第2筐体120がヒンジ139を介して相対的に回転する時に、構造が損傷してしまう可能性が低減される。この実施形態における、支持構造モジュール130の構造及び動作モードを、図面を参照して以下に詳細に説明する。
【0035】
図4は、図2のヒンジの3次元図である。図5は、図1の第1筐体において閉じた状態の第2筐体を示した3次元図である。図3及び図4を参照して説明する。この実施形態において、ヒンジ139は、第1シャフト139a及び第2シャフト139bを有する。第1シャフト139aは、第1ヒンジカバー136に固定されるように接続されている(図3参照)。第2シャフト139bは、第2ヒンジカバー138に固定されるように接続されており(図3参照)、第1シャフト139aに枢結されている。第1シャフト139a及び第2シャフト139bは、軸A上で互いに相対的に回転可能に構成されており(図4参照)、第1ブラケット132及び第2ブラケット134を、図1に示す状態と図5に示す状態との間で互いに相対的に駆動することができる。これによって、第2筐体120を、第1筐体110に対して開閉することができる。
【0036】
図6は、図1の支持構造モジュールを示した部分3次元図である。図7は、図6の支持構造モジュールの構造要素の一部を示した部分3次元図である。明確に図示する目的から、図6に示されている第2ブラケット134及び第2ヒンジカバー138は、図7には示されていない。図3及び図7を参照して説明する。具体的には、本実施形態の第1ヒンジカバー136は、組み立て穴136aを有し、第1シャフト139aの末端が、組み立て穴136aに嵌挿され、第1シャフト139a及び第1ヒンジカバー136が、互いに固定されるようになっている。本実施形態における組み立て穴136aは、非円形の穴であり、第1シャフト139aの末端は、非円筒構造をしており且つ組み立て穴136aと同じ形状を有している。このように、第1シャフト139aの回転によって、第1ヒンジカバー136が動作するように構成されている。
【0037】
次に、図3、図4及び図6を参照して説明する。本実施形態において、第2ヒンジカバー138は、少なくとも1つの溝138aを有し(図面には、複数の溝138aが示されている)、第2シャフト139bは、少なくとも1つのフック139c(図面には、複数のフック139cが示されている)。フック139cが溝138aに掛合することによって、第2シャフト139b及び第2ヒンジカバー138が互いに固定され、第2シャフト139bが回転して、第2ヒンジカバー138が機能するようになっている。さらに、図3及び図4を参照して説明する。本実施形態において、ヒンジ139は更に、ねじり要素139dを有し、ねじり要素139dは、第1シャフト139a及び第2シャフト139bと接続されている。第1シャフト139a及び第2シャフト139bが、互いに相対的に回転するには、ねじり要素139dによって付与されるねじり応力に抵抗する必要があり、ユーザーによって予期しない状況で付与される不適切な力によって第1シャフト139a及び第2シャフト139bが互いに相対的に回転してしまうのを防止している。
【0038】
図1及び図2を参照して説明する。本実施形態において、支持構造モジュール130は更に、支持ブラケット137を含む。支持ブラケット137は(図1に示すように)、電子デバイス100と面50とが特定の角度を有すように、第1ヒンジカバー136と接続されて、面50において第1筐体110を支持し、ユーザーが、電子デバイス100を快適に操作できるようにしている。図1に示す面50は、テーブルの上面、又は電子デバイス100を載置するのに好適なその他の表面であってもよい。
【0039】
図8は、図1のケーブル被覆構造を示した概略図である。図1及び図8を参照して説明する。本実施形態において、電子デバイス100は更に、ケーブル被覆構造140を含む。ケーブル被覆構造140は、第1筐体110と第2筐体120との間に接続されており、第1筐体110と第2筐体120との間に延在する複数の通路142a〜142dを有する(図8参照)。電子デバイス100の複数のケーブル150a〜150dは、(図8に示すように)通路142a〜142dを介して第1筐体110及び第2筐体120の間に接続されるため、これらのケーブルは、ケーブル被覆構造140によって被覆されて隠れた状態となる。ケーブル150a〜150dは、低電圧差動信号(LVDS)ケーブル、アンテナケーブル又はカメラケーブルを含んでもよい。ケーブル被覆構造140は、ゴムによって形成され、第1筐体110及び第2筐体120の相対的な回転によって弾性的に変形してもよい。
【0040】
本実施形態における第1ブラケット132は、第1筐体110の縁に沿って延在しており、第2ブラケット134は、第2筐体120の縁に沿って延在しており、このような構造によって、電子デバイス100の構造的強度を効果的に強化することができる。また、第1ヒンジカバー136は、2つ設けられ、それぞれ第1ブラケット132の1面の第2筐体120に隣接する2つの端部に配置される。第2ヒンジカバー138は、2つ設けられ、それぞれ第2ブラケット134の1面の第1筐体110に隣接する2つの端部に配置される。ヒンジ139も同様に、2つ設けられ、それぞれ第1ヒンジカバー136及び第2ヒンジカバー138内に配置される。したがって、2つのヒンジ139は、互いの間に十分な空間を有し、そこにケーブル被覆構造140を収容することができ、電子デバイス100のケーブル150a〜150dは、(図8に示すように)ケーブル被覆構造140を介して、第1筐体110及び第2筐体120の間で接続される。
【0041】
すなわち、本発明の実施形態におけるヒンジは、支持構造のヒンジカバーによって覆われ、露出しない。したがって、ねじ止めした時のようにヒンジを覆うためにさらなる外装要素を設ける必要がなく、製造コストを削減することができ、製造時間を節約することができる。また、ねじ止めの場合に生じる、構造的要素が正確に協働しない又は応力が集中してしまうといった問題を避けることができる。したがって、第1筐体及び第2筐体がヒンジを介して互いに相対的に回転する時に、構造が損傷してしまう可能性が低減される。加えて、ゴムで形成されたケーブル被覆構造を、第1筐体及び第2筐体の間に配置することができ、第1筐体と第2筐体との間に接続されているケーブルを保護することができる。
【0042】
本発明の実施形態が、特定の好ましい実施形態を参照して詳細に説明されたが、本開示は、本発明の範囲を限定するものではない。当業者であれば、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、様々な改良及び変更をおこなうことが可能である。したがって、添付の特許請求の範囲は、上記した好ましい実施形態の説明によって限定されるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1筐体、ヒンジ、及び前記ヒンジを介して前記第1筐体に対して回転可能な第2筐体を備える電子デバイスで使用される支持構造モジュールであって、
前記第1筐体に固定され、前記第1筐体から露出する第1ブラケットと、
一体的に形成されることによって前記第1ブラケットに接続され、前記第1筐体から露出し、前記ヒンジの一部を覆う第1ヒンジカバーと
を有する第1支持構造を備える支持構造モジュール。
【請求項2】
前記第2筐体に固定され、前記第2筐体から露出する第2ブラケットと、
一体的に形成されることによって前記第2ブラケットに接続され、前記第2筐体から露出し、前記ヒンジの残りの部分を覆う第2ヒンジカバーと
を有する第2支持構造を更に備える請求項1に記載の支持構造モジュール。
【請求項3】
前記第1支持構造の前記第1ブラケットは、前記第1筐体の縁に沿って延在し、前記ヒンジ及び前記第1ヒンジカバーの数はそれぞれ2つであり、2つの前記第1ヒンジカバーはそれぞれ、前記第1ブラケットの側面の前記第2筐体に隣接する2つの端部に配置される請求項2に記載の支持構造モジュール。
【請求項4】
前記第2支持構造の前記第2ブラケットは、前記第2筐体の縁に沿って延在し、前記第2ヒンジカバーの数は2つであり、2つの前記第2ヒンジカバーはそれぞれ、前記第2ブラケットの側面の前記第1筐体に隣接する2つの端部に配置され、前記2つの第2ヒンジカバーは、前記2つの第1ヒンジカバーと共に前記2つのヒンジを覆う請求項3に記載の支持構造モジュール。
【請求項5】
前記ヒンジは、
前記第1支持構造の前記第1ヒンジカバーに固定して接続される第1シャフトと、
前記第2支持構造の前記第2ヒンジカバーに固定して接続され、前記第1シャフトに枢結される第2シャフトとを有する請求項2から4の何れか1項に記載の支持構造モジュール。
【請求項6】
前記第1支持構造の前記第1ヒンジカバーは、取り付け穴を有し、前記第1シャフトの端部は、前記取り付け穴に嵌挿される請求項5に記載の支持構造モジュール。
【請求項7】
前記第2支持構造の前記第2ヒンジカバーは、少なくとも1つの溝を有し、前記第2シャフトは、少なくとも1つのフックを有し、前記フックは、前記溝に掛合する請求項5または6に記載の支持構造モジュール。
【請求項8】
前記ヒンジは、前記第1シャフト及び前記第2シャフトに接続されたねじり要素を更に有し、前記第1シャフト及び前記第2シャフトは、前記ねじり要素によって付与されるねじり応力に抵抗して互いに相対的に回転するように構成されている請求項5から7の何れか1項に記載の支持構造モジュール。
【請求項9】
前記第1支持構造及び前記第2支持構造は、アルミニウム合金又は亜鉛合金で形成される請求項2から8の何れか1項に記載の支持構造モジュール。
【請求項10】
前記第1支持構造の前記第1ヒンジカバーと接続され、面上で前記第1筐体を支持する支持ブラケットを更に備える請求項1から9の何れか1項に記載の支持構造モジュール。
【請求項11】
第1筐体と、
ヒンジと、
前記ヒンジを介して前記第1筐体に対して回転可能な第2筐体と、
第1支持構造とを備え、
前記第1支持構造は、
前記第1筐体に固定され、前記第1筐体から露出する第1ブラケットと、
一体的に形成されることによって前記第1ブラケットに接続され、前記第1筐体から露出し、前記ヒンジの一部を覆う第1ヒンジカバーとを有する、電子デバイス。
【請求項12】
前記第2筐体に固定され、前記第2筐体から露出する第2ブラケットと、
一体的に形成されることによって前記第2ブラケットに接続され、前記第2筐体から露出し、前記ヒンジの残りの部分を覆う第2ヒンジカバーと
を有する第2支持構造を更に備える請求項11に記載の電子デバイス。
【請求項13】
前記第1支持構造の前記第1ブラケットは、前記第1筐体の縁に沿って延在し、前記ヒンジ及び前記第1ヒンジカバーの数はそれぞれ2つであり、2つの前記第1ヒンジカバーはそれぞれ、前記第1ブラケットの側面の前記第2筐体に隣接する2つの端部に配置される請求項12に記載の電子デバイス。
【請求項14】
前記第2支持構造の前記第2ブラケットは、前記第2筐体の縁に沿って延在し、前記第2ヒンジカバーの数は2つであり、2つの前記第2ヒンジカバーはそれぞれ、前記第2ブラケットの側面の前記第1筐体に隣接する2つの端部に配置され、前記2つの第2ヒンジカバーは、前記2つの第1ヒンジカバーと共に前記2つのヒンジを覆う請求項13に記載の電子デバイス。
【請求項15】
前記2つのヒンジの間に位置し、前記第1筐体及び前記第2筐体と接続されるケーブル被覆構造を更に備え、
前記ケーブル被覆構造は、前記第1筐体と前記第2筐体との間に延在する複数の通路を有し、前記電子デバイスの複数のケーブルが、前記複数の通路に配置される請求項13または14に記載の電子デバイス。
【請求項16】
前記ケーブル被覆構造は、ゴムで形成されている請求項15に記載の電子デバイス。
【請求項17】
前記ヒンジは、
前記第1支持構造の前記第1ヒンジカバーに固定して接続される第1シャフトと、
前記第2支持構造の前記第2ヒンジカバーに固定して接続され、前記第1シャフトに枢結される第2シャフトとを有する請求項12から16の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項18】
前記第1支持構造の前記第1ヒンジカバーは、取り付け穴を有し、前記第1シャフトの端部は、前記取り付け穴に嵌挿される請求項17に記載の電子デバイス。
【請求項19】
前記第2支持構造の前記第2ヒンジカバーは、少なくとも1つの溝を有し、前記第2シャフトは、少なくとも1つのフックを有し、前記フックは、前記溝に掛合する請求項17または18に記載の電子デバイス。
【請求項20】
前記ヒンジは、前記第1シャフト及び前記第2シャフトに接続されるねじり要素を更に有し、前記第1シャフト及び前記第2シャフトは、前記ねじり要素によって付与されるねじり応力に抵抗して、互いに相対的に回転する請求項17から19の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項21】
前記第1支持構造及び前記第2支持構造は、アルミニウム合金又は亜鉛合金で形成される請求項12から20の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項22】
前記第1支持構造の前記第1ヒンジカバーと接続され、面上で前記第1筐体を支持する支持ブラケットを更に備える請求項11から21の何れか1項に記載の電子デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−7731(P2012−7731A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137182(P2011−137182)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(508226687)和碩聯合科技股▲ふん▼有限公司 (29)
【Fターム(参考)】