説明

支柱を分割し組み合わせた防護柵支柱

【課題】車両進入防護柵や、立ち入り防止柵等、現在使用されている柵用支柱は、一本柱として設置されている。これらは一部が損傷し機能が害した場合は柱全部を取り替えていた。また、使用用途が限定されていたので汎用性がなかった。
【解決手段】多種類の分割した防護柵支柱をあらかじめ所要された形状や長さを製作用意し、目的に応じこれらの支柱部材を組み合わせ嵌合することにより、多種類の防護柵支柱が可能で、所望の防護柵支柱を構築する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防護柵支柱に関するものであり、防護柵の支柱に分割しそれぞれの機能を持たせる工夫を加えたことによって、容易に支柱の構築ができ、支柱の一部が損傷によって機能を害しても、当該部分を取り替えることで再使用することができる。
また、分割したことによって支柱部材を、あらかじめ所要された形状や長さを製作し、それらを組み合わせることにより、多種類の支柱が構築することができ汎用性を持ち合わせた防護柵支柱ができる。
【背景技術】
【0002】
従来からある防護柵支柱は、所定の規格を満たすため、1本の支柱を製作し、防護柵支柱として構築されている。このような支柱は、たとえば仮設の転落防護柵(図−1)や立ち入り防護柵を設ける場合等、1本の支柱を地盤の中へ打ち込みをしていた。この場合、1本の長い支柱のまま打ち込むには大きな力を必要としその結果、座掘や変形がおきていた。
また、構築後に支柱の一部分が損傷によって機能が害した場合、支柱全体の取り替えを必要としていた。これら1本の支柱は、長さや形状が定型されているので、1箇所に1用途を満たすのみで、使用が限られ不経済で汎用性に乏しかった。
【発明の開示】

【発明が解決しょうとする課題】
【0003】
1本の支柱を使用し、決めたられた箇所に防護柵支柱を設置する場合、設置時や設置後に一部分の損傷によって機能が害した場合、支柱全体の取り替えが必要となっていた。
また、繰り返し使用する場合に、所定以外の箇所には使用が出来ず、汎用性のない不都合が生じていた。本発明はこの不都合を解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題を解決するため請求項の1の発明は、分割をすることで支柱の一部が損傷、あるいは機能を害した場合でも、当該箇所部の支柱を取り替えれば済む。
【0005】
請求項2の発明は、たとえば(図−1)のような支柱を設置する場合、支柱径や支柱長など、所要の形態で設置する場合、それぞれの機能を有した支柱部材の1,2,3を組合せこれらの部材を嵌合することで簡単に所望の機能を有した防護柵支柱が設置することができる。
【0006】
請求項3の発明は、分割された部材を組み合わせ、所要の部材を嵌合することで、多種類の組み合わせが可能になり、所望の支柱ができ汎用性のある防護柵支柱の構築が可能になる。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、分割することによって分割した支柱の一部分が損傷し機能を害した場合でも、当該箇所の部材を取替えればよく、分割し嵌合することで、所要の形状で防護柵支柱の機能を有したが再構築できる。
また、これら要求される機能を持った部材を組み合わせることで、所望される多種類の防護柵支柱の組合せが可能なり、簡単で熟練を要しなくても汎用性のある防護柵支柱が構築できる。
【発明を実地するための最良の形態】
【0008】
(図−1)は工事現場内で立ち入り防止柵を設置した姿図である。分割した埋め込み用支柱2と3を嵌合し打ち込みや埋め込み、後に支柱1を建て込めば支柱が容易に構築ができる。
本発明支柱は分割された支柱であり、埋め込みや打込みが簡単にでき、特殊な打込み機器を必要とせず、熟練を要しなくても簡単に構築することができる。
【0009】
(図−2)は分割した支柱を嵌合し土中に立て込んだ断面図である。3の部材で部材4の形状は地盤が硬く打ち込む場合を想定している。この場合先端部は鋭利状にして打ち込み易くした形状であり、地盤の柔らかい箇所や埋め込む場合は、お椀形状でもよい。すなわち先端部4は必要に応じた形状をあらかじめ用意し、部材2と嵌合し使用すればよい。
次に、部材1を部材2に取り付ける場合、目的に応じた形状をあらかじめ用意し部材2に部材1を取り付けをすれば所望の支柱が構築することができる。
また、地盤などに設置した部材2、3を撤去する場合は、撤去専用キャップを嵌め込み使用し撤去することで、繰り返し使用ができ、また地盤の中に埋め込まれた部材の未使用時はキャップを被せ存置し、再度使用時にキャップを外すことで支柱部材1取り付ければ繰り返し使用することができる。
【0010】
(図−3)の部材1の支柱は、(図−1)の工事現場の姿図で示すように、用途や目的に応じた防護柵(図−1の柵はロープを想定している)を取り付けるような場合は、所望の装置を施した支柱1を取り付ければよい。
すなわち、あらかじめ用途や目的にあった装置(図−1・部材5)を施した支柱1を部材2に嵌め込めば、所望された防護柵の取り付けは可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0011】
本発明の分割した防護柵用支柱は、各用途別に製作し部材の組み合わせよって、多種類の支柱が可能になる。したがって商業店舗の防護柵、工事場所、避難場所やイベント会場の立ち入り防護柵の設置や歩道通路帯の確保など使用用途は限りなく広い。よって産業上の利用価値はきわめて大きい。
また、損傷部の取替えのみで、再度支柱の設置や繰り返し使用ができ、上記の事項を考えれば、環境に優しい支である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】工事現場の立ち入り防止柵の姿図である。
【図2】地盤の中に部材2、部材3を嵌合して設置し部材1を取り付け、完了した断面図である。
【図3】各部材の断面図である。
【符号の説明】
【0013】
1.地中の支柱部材2に嵌め込むことの機能を有し、地上より上に設置を目的とし、防護柵を取り付けることできる、装置や機能を持った支柱部材。
2.地上より下の中に埋設や打ち込むことを目的とし、支柱部材3と接続する機能を有し、支柱部材1とも接続する機能を有した支柱部材。
3.地上より下の中に埋設や打ち込むこと目的とし、所要の形状をもった支柱部材5一体化か嵌合できる機能を有し、支柱部材2と嵌合できる機能を有した支柱部材。
4.地上より下の入ることを目的とした先端部材で、必要に応じた任意形状をもち、支柱部材3と一体になっているか、または、嵌合できる機能を有した支柱部材。
5.必要に応じた任意形状をもち、支柱部材1と一体化しているか、支柱部材1に後から取り付けることができる機能を有している柵専用取り付け部材。
【図−1】

【図−2】

【図−3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
防護柵用の支柱を分割することを特徴とする分割された支柱。
【請求項2】
分割された支柱は、それぞれの機能を有した支柱部材を嵌合することで所望の防護柵支柱が構築できることを特徴とする支柱部材。
【請求項3】
分割された支柱を、目的に応じこれらの支柱部材を組み合わせ嵌合することにより多種類の防護柵支柱が可能で、所望の防護柵支柱が構築することができることを特徴としている。

【公開番号】特開2011−7023(P2011−7023A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−166119(P2009−166119)
【出願日】平成21年6月23日(2009.6.23)
【出願人】(502350434)
【Fターム(参考)】