支柱連結構造
【課題】支柱同士を強固かつ安定的に連結することができるとともに、支柱同士の連結部の体裁を良好に収めることができる支柱連結構造を提供する。
【解決手段】支柱端面58cに支柱の長手方向を向く第一の雌ネジ穴58dが形成された第一支柱58と、支柱端面57fに内方に向かって凹入した空間部57gが形成されるとともに、空間部の底面57hから長手方向を向く第二の雌ネジ穴57iが形成された第二支柱57と、外周全長に亘って雄ネジが形成された雄ネジ部材61と、雄ネジ部材に螺合されるナット部材62とを備え、雄ネジ部材の一端部を第一の雌ネジ穴に螺合させつつナット部材を雄ネジ部材に螺合することで、第一支柱の支柱端面とナット部材とを当接させるとともに第一支柱に雄ネジ部材を固着させ、空間部内にナット部材の一部を収容しつつ第二の雌ネジ穴と雄ネジ部材の他端部を螺合させることにより、第一支柱及び第二支柱を連結可能に構成した。
【解決手段】支柱端面58cに支柱の長手方向を向く第一の雌ネジ穴58dが形成された第一支柱58と、支柱端面57fに内方に向かって凹入した空間部57gが形成されるとともに、空間部の底面57hから長手方向を向く第二の雌ネジ穴57iが形成された第二支柱57と、外周全長に亘って雄ネジが形成された雄ネジ部材61と、雄ネジ部材に螺合されるナット部材62とを備え、雄ネジ部材の一端部を第一の雌ネジ穴に螺合させつつナット部材を雄ネジ部材に螺合することで、第一支柱の支柱端面とナット部材とを当接させるとともに第一支柱に雄ネジ部材を固着させ、空間部内にナット部材の一部を収容しつつ第二の雌ネジ穴と雄ネジ部材の他端部を螺合させることにより、第一支柱及び第二支柱を連結可能に構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支柱同士を直線状に連結する支柱連結構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
家具などの什器において、支柱同士を直線状に連結して使用したい場合が多く見られる。こうした支柱連結構造としては、一方の支柱の端部に雄ネジ部を形成するとともに、他方の支柱の端部に雌ネジ部を形成し、これらを螺合させることにより支柱同士を直線状に強固に連結する方法が一般的となっている。
【0003】
これに対し、支柱の端部に支柱よりも一回り小さなサイズの連結パイプを嵌挿固定し、この連結パイプを介して支柱を上下に連結した構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−41769号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の支柱連結構造では、一方の支柱に雄ネジ部が形成され、他方の支柱には雌ネジ部が形成されているため、支柱同士を連結しないで使用する際に、一方の支柱は雄ネジ部が露出してしまい、体裁が悪いという問題があった。
また、特許文献1の連結構造は、支柱同士を、連結パイプを介して嵌挿固定しているため、ネジによる螺合と比較して支柱同士の連結強度が低くなる虞があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、支柱同士を強固かつ安定的に連結することができるとともに、支柱同士の連結部の体裁を良好に収めることができる支柱連結構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、支柱同士を連結する支柱連結構造において、支柱端面に、該支柱の長手方向を向く第一の雌ネジ穴が形成された第一支柱と、支柱端面に、該支柱端面から内方に向かって凹入した空間部が形成されるとともに、該空間部の底面から前記支柱の長手方向を向く第二の雌ネジ穴が形成された第二支柱と、外周全長に亘って雄ネジが形成された円柱状の雄ネジ部材と、該雄ネジ部材に螺合されるナット部材と、を備え、前記雄ネジ部材の一端部を前記第一の雌ネジ穴に螺合させつつ、前記ナット部材を前記雄ネジ部材に螺合することにより、前記第一支柱の支柱端面と前記ナット部材とを当接させるとともに、前記第一支柱に前記雄ネジ部材を固着させ、前記第二支柱の前記空間部内に、前記ナット部材の少なくとも一部を収容しつつ、前記第二の雌ネジ穴と前記雄ネジ部材の他端部を螺合させることにより、前記第一支柱および前記第二支柱を連結可能に構成されていることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載した発明は、前記第一支柱の支柱端面の周縁に、該第一支柱の軸方向外方に向かって袖部が突出形成されており、前記第一支柱および前記第二支柱を連結する際に、前記袖部が前記第二支柱の外周に外嵌されることを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載した発明は、前記第一支柱の支柱端面の周縁に、該第一支柱の軸方向外方に向かって袖部が突出形成されており、前記第一支柱および前記第二支柱を連結する際に、前記袖部が前記第二支柱の前記空間部内に内嵌されることを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載した発明は、前記第一支柱および前記第二支柱が断面円形状に形成され、前記第一の雌ネジ穴および前記第二の雌ネジ穴の中心軸がそれぞれの支柱の中心に形成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載した発明は、前記第一支柱および前記第二支柱が略同一の直径で形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載した発明によれば、第一支柱と第二支柱とを雄ネジ部材を用いて螺合させることで連結するため、第一支柱および第二支柱を強固かつ安定的に連結することができる効果がある。また、第一支柱の支柱端面に当接されたナット部材が第二支柱の空間部内に少なくとも一部が収容されるように第一支柱と第二支柱とが連結されるため、第一支柱と第二支柱とを連結している雄ネジ部材が外部からは視認できない状態で連結される。したがって、支柱同士の連結部の体裁を良好に収めることができる効果がある。さらに、第一支柱および第二支柱を連結せずに単独で使用する際に、雄ネジ部が突出形成されていないため、支柱自体の体裁が悪くなることがない。
【0012】
請求項2に記載した発明によれば、第一支柱と第二支柱との連結部の隙間に位置しているナット部材を第一支柱の袖部で覆うことができる。したがって、第一支柱と第二支柱とが直接連結されているように視認でき、支柱同士の連結部の体裁を良好に収めることができる効果がある。
【0013】
請求項3に記載した発明によれば、第一支柱と第二支柱との連結部の隙間に位置しているナット部材を第二支柱の袖部で覆うことができる。したがって、第一支柱と第二支柱とが直接連結されているように視認でき、支柱同士の連結部の体裁を良好に収めることができる効果がある。
【0014】
請求項4に記載した発明によれば、第一支柱および第二支柱の中心軸を一致させて連結することができるため、支柱同士が連結された状態の体裁を良好に保つことができる効果がある。
【0015】
請求項5に記載した発明によれば、第一支柱および第二支柱の外形が略同一の直径で形成されているため、第一支柱と第二支柱とを連結したときに連結部を略面一にすることができる。したがって、一見して第一支柱と第二支柱との連結部を視認することができず、支柱同士が連結された状態の体裁をより良好に保つことができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(第一実施形態)
次に、本発明に係る支柱連結構造の実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。なお、本実施形態ではテーブルに設けられたディスプレイ取付スタンドの支柱連結構造を例に説明する。
図1、図2に示すように、テーブル1は、略板状の天板10と、天板10を支持固定する一対の梁材20と、床面F上に立設されて梁材20を支持固定する脚体30とを備え、全体として一方向に細長く形成されている。
【0017】
脚体30は、梁材20の長さ方向Xの両側に二つ配設されていて、長さ方向Xと平面視において直交する幅方向Yに幅広に形成され、幅方向Yに並べられた一対の梁材20を支持している。脚体30は、略箱状の本体部31と、床面F上に載置されて本体部31を支持する支持板32とを有している。そして、本体部31と支持板32との間には、複数のアジャスター33(図3参照)が設けられていて、これにより床面Fの傾斜に対して本体部31の高さおよび水平度を調整することが可能となっている。なお、本体部31の幅方向Yの両側に位置する側板31aは、着脱自在に取り付けられている。
【0018】
図3に示すように、脚体30の本体部31の上部には、一対の梁材20のそれぞれと対応して、幅方向Yの外側から内側に向かって順に、略水平な一対の第一の載置面34A,34Bと、第一の載置面34A,34Bのそれぞれから下がるように傾斜した一対の第二の載置面35A,35Bと、第二の載置面35A,35Bのそれぞれの傾斜下端から続いた略水平な一対の第三の載置面36A,36Bとが形成されている。一対の梁材20のそれぞれと対応する第三の載置面36A,36Bは連続した平面部31bを形成していて、本体部31の上部は、全体として凹状に形成されている。また、第二の載置面35A,35Bよりも傾斜下端側となる第三の載置面36A,36B上には、それぞれと対応する梁材20を幅方向Yに係止する係止片37が突出形成されている。また、本体部31には、幅方向Yの中央に上下方向Zに延び、一対の第三の載置面36A,36Bの間に開口する連絡溝31cが形成されており、天板10上に配置される電気機器などの配線を床面Fまで配設可能になっている。
【0019】
一対の梁材20は、それぞれ、幅方向Yの外側となる縁端20aが脚体30の側板31aと略面一になるように、また、図1、図2に示すように、長さ方向Xの端部20bが脚体30よりも外側に張り出すようにして延設され、脚体30に支持されている。また、梁材20の長さ方向Xの端部20bは、天板支持面21から長さ方向Xの内側に向かうようにして傾斜して形成されており、エンドカバー20cによって覆われている。
【0020】
図4に示すように、梁材20は、それぞれ上下方向Zに沿って形成された側面20eと、天板10が載置される上面となる天板支持面21と、幅方向Yの外側から内側に向かって傾斜した下面となる傾斜面22が長さ方向Xに連続して形成されていて、断面略三角形状に形成されている。そして、梁材20は、重量を抑えつつ剛性を高めるために内部が空洞となっており、内部中央には剛性をさらに高めるために補強板20dが上下方向Zに沿って設けられている。
【0021】
図3に戻り、一対の梁材20は、それぞれ幅方向Yの外側から内側に向かって順に、脚体30の第一の載置面34A,34Bと対応する略水平な第一の底面23と、第二の載置面35A,35Bと対応して第一の底面23から続いて傾斜して形成された第二の底面24と、第三の載置面36A,36Bと対応して第二の底面24から続く略水平な第三の底面25とを有する。ここで、第二の底面24は、傾斜面22の一部として構成されている。そして、一対の梁材20は、第一の底面23が第一の載置面34A,34Bに、第二の底面24が第二の載置面35A,35Bに、第三の底面25が第三の載置面36A,36Bにそれぞれ当接することで、脚体30に支持されている。
【0022】
さらに、一対の梁材20は、それぞれ下部において、幅方向Y内側に突出する被係止端26が設けられていて、脚体30の係止片37に当接して幅方向Yに係止されている。また、第一の底面23及び第二の底面24には、それぞれネジ孔28が形成されている。一方、脚体30の上部において、第一の載置面34A、34B及び第二の載置面35A、35Bには、各ネジ孔28と対応して本体部31の内部まで連通する挿通孔38が形成されている。そして、本体部31の内部から挿通孔38に挿通されてネジ孔28に螺合された梁固定ボルト40によって、各梁材20は、第一の載置面34A、34B及び第二の載置面35A、35Bで脚体30に固着されている。
【0023】
また、天板10は、長さ方向Xに二分割、幅方向Yに二分割、全体として四分割された板部材11により構成されている(図1参照)。そして、天板10を構成する各板部材11は、下面が各天板支持面21に当接することで各梁材20に支持された状態となっている。
【0024】
また、図4に示すように、各板部材11の下面には、長さ方向Xの複数箇所にネジ穴12が形成されている。一方、梁材20には、長さ方向Xの複数箇所に上下方向Zに連通する挿通孔29がネジ孔12の位置に合わせて形成されている。そして、下側から挿通孔29に挿通された天板固定ボルト41が板部材11のネジ穴12に螺合されていることで、天板10を構成する各板部材11は梁材20に固着されている。
【0025】
ここで、各板部材11の下面には、第一の被係止片13及び第二の被係止片14が取り付けられている。第一の被係止片13及び第二の被係止片14は、それぞれ幅方向Yの内側に向かって突出している。また、各梁材20の天板支持面21には、第一の被係止片13及び第二の被係止片14とそれぞれ対応するように、長さ方向Xに延びる第一の係止溝21a及び第二の係止溝21bが形成されている。第一の係止溝21a及び第二の係止溝21bには、幅方向Y内側側縁から外側に向かって突出する係止縁部21c、21dがそれぞれ設けられている。そして、天板10を構成する各板部材11が梁材20に支持された状態では、第一の被係止片13及び第二の被係止片14は、それぞれ、対応する第一の係止溝21a及び第二の係止溝21bに挿入されることで各係止縁部21c、21dに係合されており、これにより天板固定ボルト41による固定と併せて各板部材11を梁材20に確実に固定した状態としている。
【0026】
また、板部材11には、幅方向Yの内側となる位置にそれぞれ切欠き11aが形成されている。そして、各板部材11を梁材20上に固定して組み合わせた状態において、天板10には、切欠き11aによって幅方向Yの中央に上下に連通して長さ方向Xに延びる配線連通孔10aが形成されている。配線連通孔10aは、通常時においては、天板蓋53により閉塞されている。一対の梁材20の互いに対向する側面20eには、複数の溝が長さ方向Xに延びるように形成されている。そして、この溝には、上方へ延びる支持部材15が係止されており、天板蓋53は支持部材15によって支持されて、配線連通孔10aを閉塞している。天板蓋53は、支持部材15に対して回動可能かつ着脱可能であり、取り外すことで、天板10上で使用する電気機器の配線を、配線連通孔10aを介して一対の梁材20間を通線空間43として配設することが可能となっている。
【0027】
通線空間43の底部は、一対の梁材20間に係合された底板43aで閉塞されており、この底板43a上に配線を配置することが可能である。通線空間43に配設された電気機器の配線は、さらに梁材20と脚体30とが固定された位置で、連絡溝31c(図3参照)を介して床面Fの電源等と接続可能となっている。
【0028】
なお、幅方向Yに沿って対向配置された天板蓋53同士の隙間には、その隙間を閉塞する目隠蓋54が設けられている。目隠蓋54は、断面略コ字状で、長さ方向Xに沿って細長い板状部材になっており、支持部材15に係止するようにして取り付けられている。また、目隠蓋54には所定位置に平面視において略円形の貫通孔55が形成されている(図1参照)。貫通孔55は、梁材20の側面20eに係止された支柱支持部材57(詳細は後述する)の支柱部57aが挿通可能になっている。そして、支柱支持部材57の支柱部57aには、ディスプレイ取付スタンド58が連結されている。
【0029】
ここで、支柱支持部材57と梁材20との取付構造について説明する。
図5に示すように、梁材20の側面20eには、長さ方向Xに沿って略水平に形成された溝が複数形成されている。上下方向Zの最上部に形成された溝を第一係止溝71とする。第一係止溝71は、後述する支柱支持部材57の上向片57bを挿通可能な開口部72が形成され、開口部72の奥には連続して空洞部73が形成されている。空洞部73は、開口部72に対して上下方向Zの上方に向けて膨出形成されており、開口部72の上部が垂壁状の開口縁部72aとして構成されている。また、開口縁部72aには、開口部72に面するように下向きの凹部72bが所定位置に複数形成されている。
【0030】
また、第一係止溝71の下方には、長さ方向Xに沿って略水平に第二係止溝75が形成されている。第二係止溝75は、角ナット59(図7参照)を挿通可能な開口部76が形成され、開口部76の奥には連続して空洞部77が形成されている。空洞部77は、開口部76よりも上下方向Zに幅広になるように形成されており、角ナット59を軸方向に回動させることで、角ナット59が開口部76の縁部により係止されるように構成されている。さらに、梁材20の側面20eの下端部20fには、上向きの凹部78が長さ方向Xに沿って連続的に形成されている。凹部78には支柱支持部材57の下端部57kが当接して、支柱支持部材57が支持されるようになっている。
【0031】
図6に示すように、支柱支持部材57は、断面略L字状に形成された部品である。支柱支持部材57は、梁材20の側面20eに取り付けた際に、側面20eから突設するように配設される後向片57cと、後向片57cにおける側面20eとの係合部に形成された上向片57bおよび接合片57dと、後向片57cにおける側面20eとの係合部の反対側で、上下方向Zの上方に向けて延設された支柱部57aと、を備えている。また、接合片57dには、第二係止溝75に配される角ナット59と螺合する固定ネジ60を挿通させるための切欠き57eが長さ方向Xの両側に形成されている。
【0032】
また、支柱部57aの上面57fには、上面57fから上下方向Zの下方に向かって凹入した空間部57gが形成されるとともに、空間部57gの底面57hの略中央部から支柱部57aの軸方向に沿って雌ネジ穴57iが形成されている。雌ネジ穴57iには、雄ネジ部材61(図9参照)が螺合されるようになっている。
【0033】
また、支柱支持部材57の接合片57dは、長さ方向Xにそって幅広に形成されており、接合片57dの上部に断面略L字状に上向片57bが連続して形成されている。後向片57cは幅方向Yに幅広に形成されており、後向片57cは上向片57bに当接するまで延設されている。なお、後向片57cの長さ方向Xの長さ(厚み)は、梁材20の凹部72bに嵌合可能な長さ(厚み)で形成されている。つまり、後向片57cにおける上向片57bとの当接部57jは梁材20の凹部72bに嵌合可能になっている。
【0034】
図8に示すように、ディスプレイ取付スタンド58は、支柱支持部材57の支柱部57aと連結される支柱部58aと、支柱部58aに対して略直角(水平方向)に配設されたアーム部58bと、を備えている。そして、アーム部58bの先端にディスプレイ(不図示)を取付可能になっている。支柱部58aにおける支柱支持部材57との連結面58cには、連結面58cの略中央部から支柱部58aの軸方向に沿って雌ネジ穴58dが形成されている。雌ネジ穴58dには、雄ネジ部材61が螺合されるようになっている。また、雄ネジ部材61には、ナット62が取りつけられるように構成されている。
【0035】
(テーブルの組立方法)
次に、テーブル1の組立方法について概略を説明する。
まず、テーブル1を設置する床面F上において、脚体30を所定位置に配置する。このとき、アジャスター33で二つの脚体30の高さおよび水平度を調整しておく。脚体30を配置した状態で、梁材20を脚体30間に架設するとともに、梁固定ボルト40を用いて、梁材20と脚体30とを固着する。このとき、梁材20の第一の底面23と脚体30の第一の載置面34A,34Bとが当接し、同様に、第二の底面24と第二の載置面35A,35Bとが当接し、第三の底面25と第三の載置面36A,36Bとが当接して配置されている。また、梁材20の被係止端26が脚体30の係止片37に幅方向Yに係止され、確実に位置決めされた状態で支持される。なお、梁固定ボルト40を取り付ける際には、脚体30の本体部31の側板31aを取り外して行う。また、一対の梁体20が固定された状態でそれぞれに底板43aを係合させることで、通線空間43となる底部を閉塞させる。
【0036】
次に、天板10の板部材11を梁材20上に載置する。まず、天板10を構成する各板部材11の下面に、それぞれ、第一の被係止片13及び第二の被係止片14を取り付ける。次に、各板部材11を梁材20に載置する。この際、各板部材11は、所定の位置よりも若干幅方向Y外側に配置しおく。そして、各板部材11について、幅方向Yの外側から内側に向かってスライドさせることで、第一の被係止片13及び第二の被係止片14が対応する第一の係止溝21a及び第二の係止溝21bに挿入され、係止縁部21c、21dに係止された状態となり、これにより板部材11は、上下方向Z及び幅方向Yに確実に位置決めされた状態となる。そして、梁材20の下側から挿通孔29に天板固定ボルト41を挿通させてネジ穴12に螺合させることで、天板10は梁材20に固定されることとなり、脚体30、梁材20及び天板10は、一体的に組み立てられた状態となる。
【0037】
次に、梁材20の側面20eに支持部材15を所定位置に係合させる。また、同じく梁材20の側面20eに支柱支持部材57を所定位置に係合させる。
図10に示すように、支柱支持部材57を梁材20に取り付けるには、支柱支持部材57の当接部57jを梁材20の第一係止溝71の開口縁部72aに形成された凹部72bに嵌合するように支柱支持部材57を第一係止溝71に斜め上方から差し込む。支柱支持部材57を当接部57jと凹部72bとが嵌合するように第一係止溝71に差し込むと、支柱支持部材57を下向きに回動させ、支柱支持部材57の接合片57dが側面20eに当接するように配する。そして、固定ボルト60を接合片57dの切欠き57eに挿通させ、予め側面20eの第二係止溝75の空洞部77に挿入しておいた角ナット59と螺合させて、接合片57dを梁材20の側面20eに固着する。このようにすることで、支柱支持部材57が梁材20の所望の位置に支持固定されることとなる。なお、梁材20の側面20eの凹部78には支柱支持部材57の下端部57kが当接して、支柱支持部材57が支持されている。
【0038】
そして、支持部材15の上部に天板蓋53を取り付けるとともに、幅方向Yに対向する一対の天板蓋53の隙間に目隠蓋54を取付ける。このとき、目隠蓋54に形成された貫通孔55に支柱支持部材57の支柱部57aを挿通させて取付ける。
一方、ディスプレイ取付スタンド58の雌ネジ穴58dには雄ネジ部材61を螺合するとともに、雄ネジ部材61にナット62を螺入して、連結面58cとナット62とが当接するように配する。
【0039】
そして、図11に示すように、このディスプレイ取付スタンド58を支柱支持部材57に連結する。このとき、ディスプレイ取付スタンド58側のナット62が、支柱支持部材57の空間部57g内に側面視で収容されるまで(ナット62が支柱支持部材57の底面57hに当接するまで)雄ネジ部材61を支柱支持部材57の雌ネジ穴57iに螺合させる。このようにして、テーブル1の組立が完了する。
【0040】
本実施形態によれば、ディスプレイ取付スタンド58と支柱支持部材57とを雄ネジ部材61を用いて螺合させることで連結したため、ディスプレイ取付スタンド58および支柱支持部材57を強固かつ安定的に連結することができる。また、ディスプレイ取付スタンド58の連結面58cに当接されたナット62が支柱支持部材57の空間部57g内に少なくとも一部が収容されるようにディスプレイ取付スタンド58と支柱支持部材57とが連結されるため、ディスプレイ取付スタンド58と支柱支持部材57とを連結している雄ネジ部材61が外部からは視認できない状態で連結される。したがって、ディスプレイ取付スタンド58と支柱支持部材57との連結部の体裁を良好に収めることができる。さらに、ディスプレイ取付スタンド58および支柱支持部材57を連結せずに単独で使用する際に、雄ネジ部が突出形成されていないため、支柱自体の体裁が悪くなることがない。
【0041】
また、ディスプレイ取付スタンド58および支柱支持部材57の中心軸を一致させて連結するようにしたため、ディスプレイ取付スタンド58と支柱支持部材57とが直線状に連結され、連結された状態の体裁を良好に保つことができる。
【0042】
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について図12、図13に基づいて説明する。なお、本実施形態は、支柱支持部材とディスプレイ取付スタンドとの連結構造が異なるのみで、その他の構成は第一実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図12に示すように、ディスプレイ取付スタンド158の連結面158cの周縁に、ディスプレイ取付スタンド158の軸方向外方に向かって袖部158eが突出形成されている。袖部158eは、支柱支持部材57の外周に外嵌できる大きさ(直径)で形成されている。つまり、ディスプレイ取付スタンド158の直径が、支柱支持部材57の直径よりも大きく形成されている。
【0043】
本実施形態によれば、第一実施形態の作用効果に加えて、ディスプレイ取付スタンド158と支柱支持部材57との連結部の隙間に位置しているナット62をディスプレイ取付スタンド158の袖部158eで覆うことができる。したがって、ディスプレイ取付スタンド158と支柱支持部材57とが直接連結されているように視認でき、ディスプレイ取付スタンド158と支柱支持部材57との連結部の体裁を良好に収めることができる。
【0044】
なお、図13に示すように、ディスプレイ取付スタンド158の直径を支柱支持部材57の直径より小さく形成し、袖部158eが支柱支持部材57の空間部57g内に内嵌されるように構成してもよい。このようにすることで、ナット62を支柱支持部材57で覆うことができる。
【0045】
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態について図14に基づいて説明する。なお、本実施形態は、支柱支持部材とディスプレイ取付スタンドとの連結構造が異なるのみで、その他の構成は第一実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図14に示すように、ディスプレイ取付スタンド258の連結面258cの周縁に、ディスプレイ取付スタンド258の軸方向外方に向かって袖部258eが突出形成されている。袖部258eは、支柱支持部材57の外周に当接される大きさ(直径)で形成されている。つまり、ディスプレイ取付スタンド158の直径と支柱支持部材57の直径とが、略同一の大きさで形成されている。
【0046】
本実施形態によれば、ディスプレイ取付スタンド258および支柱支持部材57の外形が略同一の直径で形成されているため、ディスプレイ取付スタンド258と支柱支持部材57とを連結したときに連結部を略面一にすることができる。したがって、一見してディスプレイ取付スタンド258と支柱支持部材57との連結部を視認することができず、ディスプレイ取付スタンド258と支柱支持部材57とが連結された状態の体裁をより良好に保つことができる。
【0047】
尚、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態において、支柱支持部材とディスプレイ取付スタンドとの連結構造について説明したが、同様の構成を実現し得る箇所に略同一の構造を採用してもよい。
また、本実施形態において、支柱支持部材を梁材の凹部に係止して取付ける場合の説明をしたが、第一係止溝の任意の位置に支柱支持部材を取り付けることができるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施形態におけるテーブルの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態におけるテーブルの側面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明の実施形態における梁材の図面であり、(a)部分斜視図、(b)部分詳細図((a)のC部詳細)である。
【図6】本発明の実施形態における支柱支持部材の図面であり、(a)正面図、(b)側面図((a)のD矢視図)である。
【図7】本発明の実施形態における角ナットの斜視図である。
【図8】本発明の実施形態におけるディスプレイ取付スタンドの側面図である。
【図9】本発明の実施形態における雄ネジ部材およびナットの斜視図である。
【図10】図2のC−C線に沿う断面図である。
【図11】本発明の第一実施形態におけるディスプレイ取付スタンドと支柱支持部材との連結構造を示す部分断面図である。
【図12】本発明の第二実施形態におけるディスプレイ取付スタンドと支柱支持部材との連結構造を示す部分断面図である。
【図13】本発明の第二実施形態におけるディスプレイ取付スタンドと支柱支持部材との連結構造の別の態様を示す部分断面図である。
【図14】本発明の第三実施形態におけるディスプレイ取付スタンドと支柱支持部材との連結構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
【0049】
57…支柱支持部材(第二支柱) 57f…上面(支柱端面) 57g…空間部 57h…底面 57i…雌ネジ穴(第二の雌ネジ穴) 58,158,258…ディスプレイ取付スタンド(第一支柱) 58c,158c,258c…連結面(支柱端面) 58d…雌ネジ穴(第一の雌ネジ穴) 61…雄ネジ部材 62…ナット(ナット部材) 158e,258e…袖部
【技術分野】
【0001】
本発明は、支柱同士を直線状に連結する支柱連結構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
家具などの什器において、支柱同士を直線状に連結して使用したい場合が多く見られる。こうした支柱連結構造としては、一方の支柱の端部に雄ネジ部を形成するとともに、他方の支柱の端部に雌ネジ部を形成し、これらを螺合させることにより支柱同士を直線状に強固に連結する方法が一般的となっている。
【0003】
これに対し、支柱の端部に支柱よりも一回り小さなサイズの連結パイプを嵌挿固定し、この連結パイプを介して支柱を上下に連結した構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−41769号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の支柱連結構造では、一方の支柱に雄ネジ部が形成され、他方の支柱には雌ネジ部が形成されているため、支柱同士を連結しないで使用する際に、一方の支柱は雄ネジ部が露出してしまい、体裁が悪いという問題があった。
また、特許文献1の連結構造は、支柱同士を、連結パイプを介して嵌挿固定しているため、ネジによる螺合と比較して支柱同士の連結強度が低くなる虞があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、支柱同士を強固かつ安定的に連結することができるとともに、支柱同士の連結部の体裁を良好に収めることができる支柱連結構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、支柱同士を連結する支柱連結構造において、支柱端面に、該支柱の長手方向を向く第一の雌ネジ穴が形成された第一支柱と、支柱端面に、該支柱端面から内方に向かって凹入した空間部が形成されるとともに、該空間部の底面から前記支柱の長手方向を向く第二の雌ネジ穴が形成された第二支柱と、外周全長に亘って雄ネジが形成された円柱状の雄ネジ部材と、該雄ネジ部材に螺合されるナット部材と、を備え、前記雄ネジ部材の一端部を前記第一の雌ネジ穴に螺合させつつ、前記ナット部材を前記雄ネジ部材に螺合することにより、前記第一支柱の支柱端面と前記ナット部材とを当接させるとともに、前記第一支柱に前記雄ネジ部材を固着させ、前記第二支柱の前記空間部内に、前記ナット部材の少なくとも一部を収容しつつ、前記第二の雌ネジ穴と前記雄ネジ部材の他端部を螺合させることにより、前記第一支柱および前記第二支柱を連結可能に構成されていることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載した発明は、前記第一支柱の支柱端面の周縁に、該第一支柱の軸方向外方に向かって袖部が突出形成されており、前記第一支柱および前記第二支柱を連結する際に、前記袖部が前記第二支柱の外周に外嵌されることを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載した発明は、前記第一支柱の支柱端面の周縁に、該第一支柱の軸方向外方に向かって袖部が突出形成されており、前記第一支柱および前記第二支柱を連結する際に、前記袖部が前記第二支柱の前記空間部内に内嵌されることを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載した発明は、前記第一支柱および前記第二支柱が断面円形状に形成され、前記第一の雌ネジ穴および前記第二の雌ネジ穴の中心軸がそれぞれの支柱の中心に形成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載した発明は、前記第一支柱および前記第二支柱が略同一の直径で形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載した発明によれば、第一支柱と第二支柱とを雄ネジ部材を用いて螺合させることで連結するため、第一支柱および第二支柱を強固かつ安定的に連結することができる効果がある。また、第一支柱の支柱端面に当接されたナット部材が第二支柱の空間部内に少なくとも一部が収容されるように第一支柱と第二支柱とが連結されるため、第一支柱と第二支柱とを連結している雄ネジ部材が外部からは視認できない状態で連結される。したがって、支柱同士の連結部の体裁を良好に収めることができる効果がある。さらに、第一支柱および第二支柱を連結せずに単独で使用する際に、雄ネジ部が突出形成されていないため、支柱自体の体裁が悪くなることがない。
【0012】
請求項2に記載した発明によれば、第一支柱と第二支柱との連結部の隙間に位置しているナット部材を第一支柱の袖部で覆うことができる。したがって、第一支柱と第二支柱とが直接連結されているように視認でき、支柱同士の連結部の体裁を良好に収めることができる効果がある。
【0013】
請求項3に記載した発明によれば、第一支柱と第二支柱との連結部の隙間に位置しているナット部材を第二支柱の袖部で覆うことができる。したがって、第一支柱と第二支柱とが直接連結されているように視認でき、支柱同士の連結部の体裁を良好に収めることができる効果がある。
【0014】
請求項4に記載した発明によれば、第一支柱および第二支柱の中心軸を一致させて連結することができるため、支柱同士が連結された状態の体裁を良好に保つことができる効果がある。
【0015】
請求項5に記載した発明によれば、第一支柱および第二支柱の外形が略同一の直径で形成されているため、第一支柱と第二支柱とを連結したときに連結部を略面一にすることができる。したがって、一見して第一支柱と第二支柱との連結部を視認することができず、支柱同士が連結された状態の体裁をより良好に保つことができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(第一実施形態)
次に、本発明に係る支柱連結構造の実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。なお、本実施形態ではテーブルに設けられたディスプレイ取付スタンドの支柱連結構造を例に説明する。
図1、図2に示すように、テーブル1は、略板状の天板10と、天板10を支持固定する一対の梁材20と、床面F上に立設されて梁材20を支持固定する脚体30とを備え、全体として一方向に細長く形成されている。
【0017】
脚体30は、梁材20の長さ方向Xの両側に二つ配設されていて、長さ方向Xと平面視において直交する幅方向Yに幅広に形成され、幅方向Yに並べられた一対の梁材20を支持している。脚体30は、略箱状の本体部31と、床面F上に載置されて本体部31を支持する支持板32とを有している。そして、本体部31と支持板32との間には、複数のアジャスター33(図3参照)が設けられていて、これにより床面Fの傾斜に対して本体部31の高さおよび水平度を調整することが可能となっている。なお、本体部31の幅方向Yの両側に位置する側板31aは、着脱自在に取り付けられている。
【0018】
図3に示すように、脚体30の本体部31の上部には、一対の梁材20のそれぞれと対応して、幅方向Yの外側から内側に向かって順に、略水平な一対の第一の載置面34A,34Bと、第一の載置面34A,34Bのそれぞれから下がるように傾斜した一対の第二の載置面35A,35Bと、第二の載置面35A,35Bのそれぞれの傾斜下端から続いた略水平な一対の第三の載置面36A,36Bとが形成されている。一対の梁材20のそれぞれと対応する第三の載置面36A,36Bは連続した平面部31bを形成していて、本体部31の上部は、全体として凹状に形成されている。また、第二の載置面35A,35Bよりも傾斜下端側となる第三の載置面36A,36B上には、それぞれと対応する梁材20を幅方向Yに係止する係止片37が突出形成されている。また、本体部31には、幅方向Yの中央に上下方向Zに延び、一対の第三の載置面36A,36Bの間に開口する連絡溝31cが形成されており、天板10上に配置される電気機器などの配線を床面Fまで配設可能になっている。
【0019】
一対の梁材20は、それぞれ、幅方向Yの外側となる縁端20aが脚体30の側板31aと略面一になるように、また、図1、図2に示すように、長さ方向Xの端部20bが脚体30よりも外側に張り出すようにして延設され、脚体30に支持されている。また、梁材20の長さ方向Xの端部20bは、天板支持面21から長さ方向Xの内側に向かうようにして傾斜して形成されており、エンドカバー20cによって覆われている。
【0020】
図4に示すように、梁材20は、それぞれ上下方向Zに沿って形成された側面20eと、天板10が載置される上面となる天板支持面21と、幅方向Yの外側から内側に向かって傾斜した下面となる傾斜面22が長さ方向Xに連続して形成されていて、断面略三角形状に形成されている。そして、梁材20は、重量を抑えつつ剛性を高めるために内部が空洞となっており、内部中央には剛性をさらに高めるために補強板20dが上下方向Zに沿って設けられている。
【0021】
図3に戻り、一対の梁材20は、それぞれ幅方向Yの外側から内側に向かって順に、脚体30の第一の載置面34A,34Bと対応する略水平な第一の底面23と、第二の載置面35A,35Bと対応して第一の底面23から続いて傾斜して形成された第二の底面24と、第三の載置面36A,36Bと対応して第二の底面24から続く略水平な第三の底面25とを有する。ここで、第二の底面24は、傾斜面22の一部として構成されている。そして、一対の梁材20は、第一の底面23が第一の載置面34A,34Bに、第二の底面24が第二の載置面35A,35Bに、第三の底面25が第三の載置面36A,36Bにそれぞれ当接することで、脚体30に支持されている。
【0022】
さらに、一対の梁材20は、それぞれ下部において、幅方向Y内側に突出する被係止端26が設けられていて、脚体30の係止片37に当接して幅方向Yに係止されている。また、第一の底面23及び第二の底面24には、それぞれネジ孔28が形成されている。一方、脚体30の上部において、第一の載置面34A、34B及び第二の載置面35A、35Bには、各ネジ孔28と対応して本体部31の内部まで連通する挿通孔38が形成されている。そして、本体部31の内部から挿通孔38に挿通されてネジ孔28に螺合された梁固定ボルト40によって、各梁材20は、第一の載置面34A、34B及び第二の載置面35A、35Bで脚体30に固着されている。
【0023】
また、天板10は、長さ方向Xに二分割、幅方向Yに二分割、全体として四分割された板部材11により構成されている(図1参照)。そして、天板10を構成する各板部材11は、下面が各天板支持面21に当接することで各梁材20に支持された状態となっている。
【0024】
また、図4に示すように、各板部材11の下面には、長さ方向Xの複数箇所にネジ穴12が形成されている。一方、梁材20には、長さ方向Xの複数箇所に上下方向Zに連通する挿通孔29がネジ孔12の位置に合わせて形成されている。そして、下側から挿通孔29に挿通された天板固定ボルト41が板部材11のネジ穴12に螺合されていることで、天板10を構成する各板部材11は梁材20に固着されている。
【0025】
ここで、各板部材11の下面には、第一の被係止片13及び第二の被係止片14が取り付けられている。第一の被係止片13及び第二の被係止片14は、それぞれ幅方向Yの内側に向かって突出している。また、各梁材20の天板支持面21には、第一の被係止片13及び第二の被係止片14とそれぞれ対応するように、長さ方向Xに延びる第一の係止溝21a及び第二の係止溝21bが形成されている。第一の係止溝21a及び第二の係止溝21bには、幅方向Y内側側縁から外側に向かって突出する係止縁部21c、21dがそれぞれ設けられている。そして、天板10を構成する各板部材11が梁材20に支持された状態では、第一の被係止片13及び第二の被係止片14は、それぞれ、対応する第一の係止溝21a及び第二の係止溝21bに挿入されることで各係止縁部21c、21dに係合されており、これにより天板固定ボルト41による固定と併せて各板部材11を梁材20に確実に固定した状態としている。
【0026】
また、板部材11には、幅方向Yの内側となる位置にそれぞれ切欠き11aが形成されている。そして、各板部材11を梁材20上に固定して組み合わせた状態において、天板10には、切欠き11aによって幅方向Yの中央に上下に連通して長さ方向Xに延びる配線連通孔10aが形成されている。配線連通孔10aは、通常時においては、天板蓋53により閉塞されている。一対の梁材20の互いに対向する側面20eには、複数の溝が長さ方向Xに延びるように形成されている。そして、この溝には、上方へ延びる支持部材15が係止されており、天板蓋53は支持部材15によって支持されて、配線連通孔10aを閉塞している。天板蓋53は、支持部材15に対して回動可能かつ着脱可能であり、取り外すことで、天板10上で使用する電気機器の配線を、配線連通孔10aを介して一対の梁材20間を通線空間43として配設することが可能となっている。
【0027】
通線空間43の底部は、一対の梁材20間に係合された底板43aで閉塞されており、この底板43a上に配線を配置することが可能である。通線空間43に配設された電気機器の配線は、さらに梁材20と脚体30とが固定された位置で、連絡溝31c(図3参照)を介して床面Fの電源等と接続可能となっている。
【0028】
なお、幅方向Yに沿って対向配置された天板蓋53同士の隙間には、その隙間を閉塞する目隠蓋54が設けられている。目隠蓋54は、断面略コ字状で、長さ方向Xに沿って細長い板状部材になっており、支持部材15に係止するようにして取り付けられている。また、目隠蓋54には所定位置に平面視において略円形の貫通孔55が形成されている(図1参照)。貫通孔55は、梁材20の側面20eに係止された支柱支持部材57(詳細は後述する)の支柱部57aが挿通可能になっている。そして、支柱支持部材57の支柱部57aには、ディスプレイ取付スタンド58が連結されている。
【0029】
ここで、支柱支持部材57と梁材20との取付構造について説明する。
図5に示すように、梁材20の側面20eには、長さ方向Xに沿って略水平に形成された溝が複数形成されている。上下方向Zの最上部に形成された溝を第一係止溝71とする。第一係止溝71は、後述する支柱支持部材57の上向片57bを挿通可能な開口部72が形成され、開口部72の奥には連続して空洞部73が形成されている。空洞部73は、開口部72に対して上下方向Zの上方に向けて膨出形成されており、開口部72の上部が垂壁状の開口縁部72aとして構成されている。また、開口縁部72aには、開口部72に面するように下向きの凹部72bが所定位置に複数形成されている。
【0030】
また、第一係止溝71の下方には、長さ方向Xに沿って略水平に第二係止溝75が形成されている。第二係止溝75は、角ナット59(図7参照)を挿通可能な開口部76が形成され、開口部76の奥には連続して空洞部77が形成されている。空洞部77は、開口部76よりも上下方向Zに幅広になるように形成されており、角ナット59を軸方向に回動させることで、角ナット59が開口部76の縁部により係止されるように構成されている。さらに、梁材20の側面20eの下端部20fには、上向きの凹部78が長さ方向Xに沿って連続的に形成されている。凹部78には支柱支持部材57の下端部57kが当接して、支柱支持部材57が支持されるようになっている。
【0031】
図6に示すように、支柱支持部材57は、断面略L字状に形成された部品である。支柱支持部材57は、梁材20の側面20eに取り付けた際に、側面20eから突設するように配設される後向片57cと、後向片57cにおける側面20eとの係合部に形成された上向片57bおよび接合片57dと、後向片57cにおける側面20eとの係合部の反対側で、上下方向Zの上方に向けて延設された支柱部57aと、を備えている。また、接合片57dには、第二係止溝75に配される角ナット59と螺合する固定ネジ60を挿通させるための切欠き57eが長さ方向Xの両側に形成されている。
【0032】
また、支柱部57aの上面57fには、上面57fから上下方向Zの下方に向かって凹入した空間部57gが形成されるとともに、空間部57gの底面57hの略中央部から支柱部57aの軸方向に沿って雌ネジ穴57iが形成されている。雌ネジ穴57iには、雄ネジ部材61(図9参照)が螺合されるようになっている。
【0033】
また、支柱支持部材57の接合片57dは、長さ方向Xにそって幅広に形成されており、接合片57dの上部に断面略L字状に上向片57bが連続して形成されている。後向片57cは幅方向Yに幅広に形成されており、後向片57cは上向片57bに当接するまで延設されている。なお、後向片57cの長さ方向Xの長さ(厚み)は、梁材20の凹部72bに嵌合可能な長さ(厚み)で形成されている。つまり、後向片57cにおける上向片57bとの当接部57jは梁材20の凹部72bに嵌合可能になっている。
【0034】
図8に示すように、ディスプレイ取付スタンド58は、支柱支持部材57の支柱部57aと連結される支柱部58aと、支柱部58aに対して略直角(水平方向)に配設されたアーム部58bと、を備えている。そして、アーム部58bの先端にディスプレイ(不図示)を取付可能になっている。支柱部58aにおける支柱支持部材57との連結面58cには、連結面58cの略中央部から支柱部58aの軸方向に沿って雌ネジ穴58dが形成されている。雌ネジ穴58dには、雄ネジ部材61が螺合されるようになっている。また、雄ネジ部材61には、ナット62が取りつけられるように構成されている。
【0035】
(テーブルの組立方法)
次に、テーブル1の組立方法について概略を説明する。
まず、テーブル1を設置する床面F上において、脚体30を所定位置に配置する。このとき、アジャスター33で二つの脚体30の高さおよび水平度を調整しておく。脚体30を配置した状態で、梁材20を脚体30間に架設するとともに、梁固定ボルト40を用いて、梁材20と脚体30とを固着する。このとき、梁材20の第一の底面23と脚体30の第一の載置面34A,34Bとが当接し、同様に、第二の底面24と第二の載置面35A,35Bとが当接し、第三の底面25と第三の載置面36A,36Bとが当接して配置されている。また、梁材20の被係止端26が脚体30の係止片37に幅方向Yに係止され、確実に位置決めされた状態で支持される。なお、梁固定ボルト40を取り付ける際には、脚体30の本体部31の側板31aを取り外して行う。また、一対の梁体20が固定された状態でそれぞれに底板43aを係合させることで、通線空間43となる底部を閉塞させる。
【0036】
次に、天板10の板部材11を梁材20上に載置する。まず、天板10を構成する各板部材11の下面に、それぞれ、第一の被係止片13及び第二の被係止片14を取り付ける。次に、各板部材11を梁材20に載置する。この際、各板部材11は、所定の位置よりも若干幅方向Y外側に配置しおく。そして、各板部材11について、幅方向Yの外側から内側に向かってスライドさせることで、第一の被係止片13及び第二の被係止片14が対応する第一の係止溝21a及び第二の係止溝21bに挿入され、係止縁部21c、21dに係止された状態となり、これにより板部材11は、上下方向Z及び幅方向Yに確実に位置決めされた状態となる。そして、梁材20の下側から挿通孔29に天板固定ボルト41を挿通させてネジ穴12に螺合させることで、天板10は梁材20に固定されることとなり、脚体30、梁材20及び天板10は、一体的に組み立てられた状態となる。
【0037】
次に、梁材20の側面20eに支持部材15を所定位置に係合させる。また、同じく梁材20の側面20eに支柱支持部材57を所定位置に係合させる。
図10に示すように、支柱支持部材57を梁材20に取り付けるには、支柱支持部材57の当接部57jを梁材20の第一係止溝71の開口縁部72aに形成された凹部72bに嵌合するように支柱支持部材57を第一係止溝71に斜め上方から差し込む。支柱支持部材57を当接部57jと凹部72bとが嵌合するように第一係止溝71に差し込むと、支柱支持部材57を下向きに回動させ、支柱支持部材57の接合片57dが側面20eに当接するように配する。そして、固定ボルト60を接合片57dの切欠き57eに挿通させ、予め側面20eの第二係止溝75の空洞部77に挿入しておいた角ナット59と螺合させて、接合片57dを梁材20の側面20eに固着する。このようにすることで、支柱支持部材57が梁材20の所望の位置に支持固定されることとなる。なお、梁材20の側面20eの凹部78には支柱支持部材57の下端部57kが当接して、支柱支持部材57が支持されている。
【0038】
そして、支持部材15の上部に天板蓋53を取り付けるとともに、幅方向Yに対向する一対の天板蓋53の隙間に目隠蓋54を取付ける。このとき、目隠蓋54に形成された貫通孔55に支柱支持部材57の支柱部57aを挿通させて取付ける。
一方、ディスプレイ取付スタンド58の雌ネジ穴58dには雄ネジ部材61を螺合するとともに、雄ネジ部材61にナット62を螺入して、連結面58cとナット62とが当接するように配する。
【0039】
そして、図11に示すように、このディスプレイ取付スタンド58を支柱支持部材57に連結する。このとき、ディスプレイ取付スタンド58側のナット62が、支柱支持部材57の空間部57g内に側面視で収容されるまで(ナット62が支柱支持部材57の底面57hに当接するまで)雄ネジ部材61を支柱支持部材57の雌ネジ穴57iに螺合させる。このようにして、テーブル1の組立が完了する。
【0040】
本実施形態によれば、ディスプレイ取付スタンド58と支柱支持部材57とを雄ネジ部材61を用いて螺合させることで連結したため、ディスプレイ取付スタンド58および支柱支持部材57を強固かつ安定的に連結することができる。また、ディスプレイ取付スタンド58の連結面58cに当接されたナット62が支柱支持部材57の空間部57g内に少なくとも一部が収容されるようにディスプレイ取付スタンド58と支柱支持部材57とが連結されるため、ディスプレイ取付スタンド58と支柱支持部材57とを連結している雄ネジ部材61が外部からは視認できない状態で連結される。したがって、ディスプレイ取付スタンド58と支柱支持部材57との連結部の体裁を良好に収めることができる。さらに、ディスプレイ取付スタンド58および支柱支持部材57を連結せずに単独で使用する際に、雄ネジ部が突出形成されていないため、支柱自体の体裁が悪くなることがない。
【0041】
また、ディスプレイ取付スタンド58および支柱支持部材57の中心軸を一致させて連結するようにしたため、ディスプレイ取付スタンド58と支柱支持部材57とが直線状に連結され、連結された状態の体裁を良好に保つことができる。
【0042】
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について図12、図13に基づいて説明する。なお、本実施形態は、支柱支持部材とディスプレイ取付スタンドとの連結構造が異なるのみで、その他の構成は第一実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図12に示すように、ディスプレイ取付スタンド158の連結面158cの周縁に、ディスプレイ取付スタンド158の軸方向外方に向かって袖部158eが突出形成されている。袖部158eは、支柱支持部材57の外周に外嵌できる大きさ(直径)で形成されている。つまり、ディスプレイ取付スタンド158の直径が、支柱支持部材57の直径よりも大きく形成されている。
【0043】
本実施形態によれば、第一実施形態の作用効果に加えて、ディスプレイ取付スタンド158と支柱支持部材57との連結部の隙間に位置しているナット62をディスプレイ取付スタンド158の袖部158eで覆うことができる。したがって、ディスプレイ取付スタンド158と支柱支持部材57とが直接連結されているように視認でき、ディスプレイ取付スタンド158と支柱支持部材57との連結部の体裁を良好に収めることができる。
【0044】
なお、図13に示すように、ディスプレイ取付スタンド158の直径を支柱支持部材57の直径より小さく形成し、袖部158eが支柱支持部材57の空間部57g内に内嵌されるように構成してもよい。このようにすることで、ナット62を支柱支持部材57で覆うことができる。
【0045】
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態について図14に基づいて説明する。なお、本実施形態は、支柱支持部材とディスプレイ取付スタンドとの連結構造が異なるのみで、その他の構成は第一実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図14に示すように、ディスプレイ取付スタンド258の連結面258cの周縁に、ディスプレイ取付スタンド258の軸方向外方に向かって袖部258eが突出形成されている。袖部258eは、支柱支持部材57の外周に当接される大きさ(直径)で形成されている。つまり、ディスプレイ取付スタンド158の直径と支柱支持部材57の直径とが、略同一の大きさで形成されている。
【0046】
本実施形態によれば、ディスプレイ取付スタンド258および支柱支持部材57の外形が略同一の直径で形成されているため、ディスプレイ取付スタンド258と支柱支持部材57とを連結したときに連結部を略面一にすることができる。したがって、一見してディスプレイ取付スタンド258と支柱支持部材57との連結部を視認することができず、ディスプレイ取付スタンド258と支柱支持部材57とが連結された状態の体裁をより良好に保つことができる。
【0047】
尚、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態において、支柱支持部材とディスプレイ取付スタンドとの連結構造について説明したが、同様の構成を実現し得る箇所に略同一の構造を採用してもよい。
また、本実施形態において、支柱支持部材を梁材の凹部に係止して取付ける場合の説明をしたが、第一係止溝の任意の位置に支柱支持部材を取り付けることができるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施形態におけるテーブルの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態におけるテーブルの側面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明の実施形態における梁材の図面であり、(a)部分斜視図、(b)部分詳細図((a)のC部詳細)である。
【図6】本発明の実施形態における支柱支持部材の図面であり、(a)正面図、(b)側面図((a)のD矢視図)である。
【図7】本発明の実施形態における角ナットの斜視図である。
【図8】本発明の実施形態におけるディスプレイ取付スタンドの側面図である。
【図9】本発明の実施形態における雄ネジ部材およびナットの斜視図である。
【図10】図2のC−C線に沿う断面図である。
【図11】本発明の第一実施形態におけるディスプレイ取付スタンドと支柱支持部材との連結構造を示す部分断面図である。
【図12】本発明の第二実施形態におけるディスプレイ取付スタンドと支柱支持部材との連結構造を示す部分断面図である。
【図13】本発明の第二実施形態におけるディスプレイ取付スタンドと支柱支持部材との連結構造の別の態様を示す部分断面図である。
【図14】本発明の第三実施形態におけるディスプレイ取付スタンドと支柱支持部材との連結構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
【0049】
57…支柱支持部材(第二支柱) 57f…上面(支柱端面) 57g…空間部 57h…底面 57i…雌ネジ穴(第二の雌ネジ穴) 58,158,258…ディスプレイ取付スタンド(第一支柱) 58c,158c,258c…連結面(支柱端面) 58d…雌ネジ穴(第一の雌ネジ穴) 61…雄ネジ部材 62…ナット(ナット部材) 158e,258e…袖部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱同士を連結する支柱連結構造において、
支柱端面に、該支柱の長手方向を向く第一の雌ネジ穴が形成された第一支柱と、
支柱端面に、該支柱端面から内方に向かって凹入した空間部が形成されるとともに、該空間部の底面から前記支柱の長手方向を向く第二の雌ネジ穴が形成された第二支柱と、
外周全長に亘って雄ネジが形成された円柱状の雄ネジ部材と、
該雄ネジ部材に螺合されるナット部材と、を備え、
前記雄ネジ部材の一端部を前記第一の雌ネジ穴に螺合させつつ、前記ナット部材を前記雄ネジ部材に螺合することにより、前記第一支柱の支柱端面と前記ナット部材とを当接させるとともに、前記第一支柱に前記雄ネジ部材を固着させ、
前記第二支柱の前記空間部内に、前記ナット部材の少なくとも一部を収容しつつ、前記第二の雌ネジ穴と前記雄ネジ部材の他端部を螺合させることにより、前記第一支柱および前記第二支柱を連結可能に構成されていることを特徴とする支柱連結構造。
【請求項2】
前記第一支柱の支柱端面の周縁に、該第一支柱の軸方向外方に向かって袖部が突出形成されており、
前記第一支柱および前記第二支柱を連結する際に、前記袖部が前記第二支柱の外周に外嵌されることを特徴とする請求項1に記載の支柱連結構造。
【請求項3】
前記第一支柱の支柱端面の周縁に、該第一支柱の軸方向外方に向かって袖部が突出形成されており、
前記第一支柱および前記第二支柱を連結する際に、前記袖部が前記第二支柱の前記空間部内に内嵌されることを特徴とする請求項1に記載の支柱連結構造。
【請求項4】
前記第一支柱および前記第二支柱が断面円形状に形成され、前記第一の雌ネジ穴および前記第二の雌ネジ穴の中心軸がそれぞれの支柱の中心に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の支柱連結構造。
【請求項5】
前記第一支柱および前記第二支柱が略同一の直径で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の支柱連結構造。
【請求項1】
支柱同士を連結する支柱連結構造において、
支柱端面に、該支柱の長手方向を向く第一の雌ネジ穴が形成された第一支柱と、
支柱端面に、該支柱端面から内方に向かって凹入した空間部が形成されるとともに、該空間部の底面から前記支柱の長手方向を向く第二の雌ネジ穴が形成された第二支柱と、
外周全長に亘って雄ネジが形成された円柱状の雄ネジ部材と、
該雄ネジ部材に螺合されるナット部材と、を備え、
前記雄ネジ部材の一端部を前記第一の雌ネジ穴に螺合させつつ、前記ナット部材を前記雄ネジ部材に螺合することにより、前記第一支柱の支柱端面と前記ナット部材とを当接させるとともに、前記第一支柱に前記雄ネジ部材を固着させ、
前記第二支柱の前記空間部内に、前記ナット部材の少なくとも一部を収容しつつ、前記第二の雌ネジ穴と前記雄ネジ部材の他端部を螺合させることにより、前記第一支柱および前記第二支柱を連結可能に構成されていることを特徴とする支柱連結構造。
【請求項2】
前記第一支柱の支柱端面の周縁に、該第一支柱の軸方向外方に向かって袖部が突出形成されており、
前記第一支柱および前記第二支柱を連結する際に、前記袖部が前記第二支柱の外周に外嵌されることを特徴とする請求項1に記載の支柱連結構造。
【請求項3】
前記第一支柱の支柱端面の周縁に、該第一支柱の軸方向外方に向かって袖部が突出形成されており、
前記第一支柱および前記第二支柱を連結する際に、前記袖部が前記第二支柱の前記空間部内に内嵌されることを特徴とする請求項1に記載の支柱連結構造。
【請求項4】
前記第一支柱および前記第二支柱が断面円形状に形成され、前記第一の雌ネジ穴および前記第二の雌ネジ穴の中心軸がそれぞれの支柱の中心に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の支柱連結構造。
【請求項5】
前記第一支柱および前記第二支柱が略同一の直径で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の支柱連結構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−174582(P2009−174582A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−11564(P2008−11564)
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】
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