説明

改良された架橋組成物

架橋可能なタンパク質またはポリペプチド、および架橋可能なタンパク質の架橋を誘導する無毒性の物質を含んでなる改良された組成物。該組成物は非リン酸緩衝液溶媒中にて、任意に、かつ好ましく調製される。任意に、かつ好ましくは、該架橋可能なタンパク質は本明細書中に記載されるように、ゼラチン、およびゼラチン変異体または変異体タンパク質のいずれも含む。任意に、かつ好ましくは、無毒性の物質はトランスグルタミナーゼ(TG)を含んでなり、このトランスグルタミナーゼは、例えば任意に微生物性トランスグルタミナーゼ(mTG)であってよい、カルシウム依存性または非依存性であるいずれの型のトランスグルタミナーゼを任意に含んでなってよい。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
酢酸とクエン酸を組み合わせた緩衝液中において、フィブリンではないタンパク質またはポリペプチドであることを条件とする架橋可能なタンパク質またはポリペプチド、前記架橋可能なタンパク質の架橋を誘導する酵素を含んでなる組成物。
【請求項2】
前記架橋可能なタンパク質またはポリペプチドが酢酸ナトリウム緩衝液中にあり、このとき前記酵素はクエン酸ナトリウム緩衝液中にあり、前記架橋可能なタンパク質またはポリペプチド、および前記酵素が、組成物形成のためにそれぞれの緩衝液と共に混合される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記架橋可能なタンパク質またはポリペプチドがゼラチンを含んでなる、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記ゼラチンが少なくとも250ブルームである、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
いずれの薬剤的に適合性の塩としてカルシウムをさらに含んでなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
尿素をさらに含んでなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
カルシウムおよび尿素が組み合わされている場合、前記カルシウムおよび前記尿素それぞれの量がカルシウムおよび尿素のそれぞれが別々である場合よりも少ない、請求項5または6に記載の組成物。
【請求項8】
前記酢酸および/またはクエン酸が約0.5Mよりも少ない、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記酢酸および/またはクエン酸が少なくとも約0.01Mである、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
イオン強度が所望の架橋時間に従って約0.1Mないし約0.5Mから選択され、ここでイオン強度が増大すると架橋時間が比較的短くなる、請求項8または9に記載の組成物。
【請求項11】
前記酵素が一以上のトランスグルタミナーゼまたはマルチ銅オキシダーゼを含んでなる、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
前記トランスグルタミナーゼが微生物性トランスグルタミナーゼを含んでなる、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
フィブリンではないタンパク質またはポリペプチドであることを条件とする架橋可能なタンパク質またはポリペプチド、前記架橋可能なタンパク質の架橋を誘導する酵素、金属イオン、および変性薬剤を含んでなる組成物。
【請求項14】
前記架橋可能なタンパク質またはポリペプチドがゼラチンを含んでなる、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記ゼラチンが少なくとも250ブルームである、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記金属イオンがいずれの薬剤的に適合性の塩としてカルシウムを含んでなる、請求項13〜15のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項17】
前記カルシウム塩が塩化カルシウムまたは水酸化カルシウムの一以上を含んでなる、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記カルシウムが最高1Mの量である、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記変性薬剤がカオトロープを含んでなる、請求項1〜18のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項20】
前記カオトロープが尿素を含んでなる、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
前記尿素が最高4Mの量である、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
カルシウムおよび尿素が組み合わされている場合、前記カルシウムおよび前記尿素それぞれの量が少ない、請求項19〜21のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項23】
前記金属イオンがカルシウムを含んでなる場合、組成物がカルシウム金属イオン封鎖剤をさらに含んでなる、請求項5〜7または13〜22のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項24】
フィブリンではないタンパク質またはポリペプチドであることを条件とする架橋可能なタンパク質またはポリペプチド、前記架橋可能なタンパク質の架橋を誘導するカルシウム非依存性の酵素、およびカルシウム金属イオン封鎖剤を含んでなる組成物。
【請求項25】
前記カルシウム金属イオン封鎖剤がEDTA、クエン酸塩、またはカルゴンの一以上を含んでなる、請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
前記クエン酸塩または前記EDTAが約0.01Mないし約2Mの量である、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
前記クエン酸塩または前記EDTAが約0.05Mないし約0.2Mの量である、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
前記クエン酸塩または前記EDTAが約0.5Mないし約2Mの量である、請求項26に記載の組成物。
【請求項29】
フィブリンではないタンパク質またはポリペプチドであることを条件とする架橋可能なタンパク質またはポリペプチド、前記架橋可能なタンパク質の架橋を誘導する酵素、ならびにアルギン酸エステル、アラビアゴム、高粘度カルボキシメチルセルロース(CMC)、キサンタンガム、グアーガム、およびPVPからなる群より選択される粘度増強剤を含んでなる組成物。
【請求項30】
フィブリンではないタンパク質またはポリペプチドであることを条件とする架橋可能なタンパク質またはポリペプチド、前記架橋可能なタンパク質の架橋を誘導する酵素、およびコスモトロープを含んでなる組成物。
【請求項31】
前記コスモトロープがプロリン、トレハロース、およびグルタミン酸塩からなる群より選択されるか、またはそれらのいずれの二以上の組み合わせである、請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
カオトロープをさらに含んでなる、請求項30または31に記載の組成物。
【請求項33】
ゼラチン、トランスグルタミナーゼ、および前記ゼラチンに共有結合できるPEG(ポリエチレングリコール)誘導体を含んでなる組成物。
【請求項34】
前記PEG誘導体がいずれのアミノ化PEG誘導体を含んでなる、請求項33に記載の組成物。
【請求項35】
前記アミノ化PEG誘導体がPEGアミンを含んでなる、請求項34に記載の組成物。
【請求項36】
ゼラチン、トランスグルタミナーゼ、および前記ゼラチンに共有結合できるPVA(ポリビニルアルコール)誘導体を含んでなる組成物。
【請求項37】
前記PVA誘導体がいずれのアミノ化PVA誘導体も含んでなる、請求項36に記載の組成物。
【請求項38】
前記アミノ化PVA誘導体がPVAアミンを含んでなる、請求項37に記載の組成物。
【請求項39】
ゼラチン、アミン基質架橋剤、およびカルバミル化阻害剤を含んでなる組成物。
【請求項40】
前記架橋剤がトランスグルタミナーゼを含んでなる、請求項39に記載の組成物。
【請求項41】
前記カルバミル化阻害剤がアミンドナーを含んでなる、請求項40に記載の組成物。
【請求項42】
前記アミンドナーがグリシンおよびヒスチジンからなる群より選択される、請求項41に記載の組成物。
【請求項43】
前記アミンドナーが前記架橋剤による前記ゼラチンの架橋を阻害しない量である、請求項39〜42のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項44】
前記アミンドナーが前記架橋剤による前記ゼラチンの架橋を部分的に阻害する量である、請求項39〜42のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項45】
尿素をさらに含んでなる、請求項39〜44のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項46】
少なくとも部分的にサクシニル化されたゼラチン、非サクシニル化ゼラチン、およびアミン基質架橋剤を含んでなる組成物。
【請求項47】
少なくとも部分的にカルバミル化されたゼラチン、非カルバミル化ゼラチン、およびアミン基質架橋剤を含んでなる組成物。
【請求項48】
ゼラチン、ジアミン、およびアミン基質架橋剤を含んでなる組成物。
【請求項49】
前記ジアミンがプトレシンを含んでなる、請求項48に記載の組成物。
【請求項50】
ゼラチン、アミンドナー、およびアミン基質架橋剤を含んでなる組成物。
【請求項51】
前記アミンドナーがポリエチレンイミン(PEI)を含んでなる、請求項50に記載の組成物。
【請求項52】
前記アミン基質架橋剤がトランスグルタミナーゼを含んでなる、請求項46〜51のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項53】
発泡ゼラチンおよびトランスグルタミナーゼを含んでなる架橋組成物。
【請求項54】
前記トランスグルタミナーゼが凍結乾燥されている、請求項53に記載の組成物。
【請求項55】
フィブリンではないタンパク質またはポリペプチドであることを条件とする架橋可能なタンパク質またはポリペプチド、前記架橋可能なタンパク質の架橋を誘導するカルシウム非依存性の酵素、変性薬剤、および変性薬剤によるゾルゲル転移点を低下させる効果を逆転させて、前記変性薬剤の効果を逆転させる薬剤を含んでなる組成物。
【請求項56】
前記変性薬剤が尿素を含んでなり、かつ前記変性薬剤の前記効果を逆転させる前記薬剤がウレアーゼを含んでなる、請求項55に記載の組成物。
【請求項57】
ソルビトールをさらに含んでなる、請求項1〜56のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項58】
前記ソルビトールが、架橋組成物の柔軟性を増大させるためおよび/または架橋速度を加速するために十分な量である、請求項57に記載の組成物。
【請求項59】
酢酸塩をさらに含んでなる、請求項57に記載の組成物。
【請求項60】
可塑剤をさらに含んでなる、請求項1〜59のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項61】
前記可塑剤が、アラビアゴム、グアーガム、PVA、PEG6000、ポリビニルピロリドン(PVP)、クエン酸アルキルエステル、グリセロールエステル、フタル酸アルキルエステル、セバシン酸アルキルエステル、ショ糖エステル、ソルビタンエステル、アセチル化モノグリセリド、グリセロール、脂肪酸エステル、グリコール、プロピレングリコール、ラウリン酸、ショ糖、グリセリルトリアセテート、ポロクサマー、フタル酸ジエチル、食用の脂肪または油のモノ−およびジ−グリセリド、フタル酸ジブチル、セバシン酸ジブチル、ポリソルベート、ポリエチレングリコール200ないし12,000、Carbowaxポリエチレングリコール、および界面活性剤の濃度がCMC(臨界ミセル濃度)よりも高い前記界面活性剤からなる群より選択されるか;またはそれらの組み合わせである、請求項60に記載の組成物。
【請求項62】
前記界面活性剤が、ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコールドデシルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポロクサマー、ポロキサミン、アルキルポリグルコシド、脂肪アルコール、脂肪酸塩、コカミドモノエタノールアミン、およびコカミドジエタノールアミンを含んでなる、請求項61に記載の組成物。
【請求項63】
前記界面活性剤の濃度が、前記架橋可能なタンパク質の約0.1%ないし約5%w/w乾燥重量の範囲である、請求項62に記載の組成物。
【請求項64】
前記ポリオキシエチレン−ソルビタン−脂肪酸エステルがポリソルベート20、21、0、60、61、65、80または85の一以上を含んでなる、請求項63に記載の組成物。
【請求項65】
アルギン酸エステル、アラビアゴム、高粘度カルボキシメチルセルロース(CMC)、キサンタンガム、グアーガム、およびPVPからなる群より選択される粘度増強剤をさらに含んでなる、請求項1〜64のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項66】
シスタミン、システイン、シアン酸塩、またはメラニンの一以上をさらに含んでなる組成物であって、前記酵素がトランスグルタミナーゼを含んでなる、請求項1〜65のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項67】
アンモニア捕捉剤、封鎖剤、もしくは結合剤、アンモニア代謝の刺激剤、または細胞内アンモニア取り込みの阻害剤をさらに含んでなる、請求項1〜66のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項68】
前記アンモニア捕捉剤が二糖類ラクツロースを含んでなる、請求項67に記載の組成物。
【請求項69】
前記アンモニア結合剤がサポニンを含んでなる、請求項67に記載の組成物。
【請求項70】
前記アンモニア捕捉剤が、フェニル酢酸ナトリウムおよび安息香酸ナトリウムを含んでなる溶液を含んでなる、請求項67に記載の組成物。
【請求項71】
前記アンモニア代謝の刺激剤が、L−グルタミン、L−グルタミン酸塩、またはそれらの組み合わせを含んでなる、請求項67に記載の組成物。
【請求項72】
前記細胞内アンモニア取り込みの阻害剤が、L−グルタミン、L−グルタミン酸塩、またはそれらの組み合わせを含んでなる、請求項67に記載の組成物。
【請求項73】
コハク酸緩衝液、マレイン酸緩衝液、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン(トリス)、3−{[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]アミノ}プロパンスルホン酸(TAPS)、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン(ビシン)、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリシン(トリシン)、2−{[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]アミノ}エタンスルホン酸(TES)、3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)、ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)(PIPES)、ジメチルアルシン酸、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−エタンスルホン酸)(HEPES)、および2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)からなる群より選択される緩衝液をさらに含んでなる、請求項1〜72のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項74】
約6ないし約7の範囲のpHを有する、請求項1〜73のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項75】
前記pHが約6である、請求項74に記載の組成物。
【請求項76】
前記酵素がトランスグルタミナーゼを含んでなる、請求項1〜75のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項77】
前記トランスグルタミナーゼがカルシウム非依存性である、請求項76に記載の組成物。
【請求項78】
前記トランスグルタミナーゼが微生物性トランスグルタミナーゼである、請求項77に記載の組成物。
【請求項79】
前記トランスグルタミナーゼのタンパク質濃度が組成物の約0.0001%ないし約2%w/wの量である、請求項76〜78のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項80】
前記トランスグルタミナーゼが組成物の約0.01%ないし約1.35%w/wの量である、請求項79に記載の組成物。
【請求項81】
前記トランスグルタミナーゼが組成物の約0.05%ないし約0.5%w/wの量である、請求項79に記載の組成物。
【請求項82】
前記トランスグルタミナーゼが組成物の約0.1%ないし約0.4%w/wの量である、請求項79に記載の組成物。
【請求項83】
前記トランスグルタミナーゼの濃度が、組成物全体の約1ないし約180酵素単位(U/mL)の範囲である、請求項76〜82のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項84】
前記トランスグルタミナーゼの濃度が、組成物全体の約4ないし約70酵素単位(U/mL)の範囲である、請求項83に記載の組成物。
【請求項85】
前記トランスグルタミナーゼの濃度が、組成物全体の約10ないし約55酵素単位(U/mL)の範囲である、請求項84に記載の組成物。
【請求項86】
架橋物質:架橋可能なタンパク質溶液の比が約1:1ないし約1:5v/vである、請求項1〜85のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項87】
前記架橋可能なタンパク質またはポリペプチドがゼラチンを含んでなり、前記ゼラチンが動物源、組み換え源、またはそれらの組み合わせから産生される、請求項1〜86のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項88】
前記動物源が魚類および哺乳類からなる群より選択される、請求項87に記載の組成物。
【請求項89】
前記哺乳類がブタおよび雌ウシからなる群より選択される、請求項88に記載の組成物。
【請求項90】
前記ゼラチンがタイプA(酸処理されたもの)またはタイプB(アルカリ処理されたもの)である、請求項89に記載の組成物。
【請求項91】
前記ゼラチンが高分子量ゼラチンを含んでなる、請求項90に記載の組成物。
【請求項92】
前記ゼラチンが少なくとも約250ブルームである、請求項91に記載の組成物。
【請求項93】
前記ゼラチンが最初の抽出の間に産生される、請求項87〜92のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項94】
架橋のための組成物を製造するための方法であって、フィブリンではないタンパク質またはポリペプチドであることを条件とする架橋可能なタンパク質またはポリペプチド、前記架橋可能なタンパク質またはポリペプチドの架橋のための酵素、および薬剤的に許容されるカルシウム塩の溶液を調製すること;および前記溶液にカルシウム金属イオン封鎖剤を加えることを含んでなる方法。
【請求項95】
前記カルシウム金属イオン封鎖剤が、ポリリン酸塩およびカルボン酸塩、またはそれらの組み合わせの一以上を含んでなる、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記ポリリン酸塩がピロリン酸塩、トリポリリン酸塩、高次ポリリン酸塩、およびヘキサメタリン酸塩からなる群より選択されるか、またはそれらの組み合わせである、請求項95に記載の組成物。
【請求項97】
ピロリン酸塩が、ピロリン酸四ナトリウム、ピロリン酸二水素二ナトリウム、ピロリン酸四カリウム、ピロリン酸二水素二カリウム、およびピロリン酸二ナトリウム二カリウムからなる群より選択されるか、またはそれらの組み合わせである、請求項96に記載の組成物。
【請求項98】
前記トリポリリン酸塩が、トリポリリン酸五ナトリウムおよびトリポリリン酸五カリウムからなる群より選択されるか、またはそれらの組み合わせである、請求項96に記載の組成物。
【請求項99】
前記カルボン酸塩が、アルカリ金属クエン酸塩、アルカリ金属酢酸塩、アルカリ金属乳酸塩、アルカリ金属酒石酸塩、アルカリ金属リンゴ酸塩、エチレンジアミン四酢酸のアルカリ金属塩、およびエチドロン酸からなる群より選択されるか、またはそれらの組み合わせである、請求項96に記載の組成物。
【請求項100】
前記カルボン酸塩が、エチレンジアミン四酢酸およびクエン酸ナトリウムからなる群より選択されるか、またはそれらの組み合わせである、請求項99に記載の組成物。
【請求項101】
前記ヘキサメタリン酸塩がヘキサメタリン酸ナトリウムを含んでなる、請求項96に記載の組成物。
【請求項102】
架橋のための組成物を製造するための方法であって、フィブリンではないタンパク質またはポリペプチドであることを条件とする架橋可能なタンパク質またはポリペプチド、前記架橋可能なタンパク質またはポリペプチドの架橋のための酵素、および変性剤の溶液を調製すること;および前記溶液に、変性薬剤によるゾルゲル転移点を低下させる効果を逆転させて、前記変性薬剤の効果を逆転させる薬剤を加えることを含んでなる方法。
【請求項103】
前記変性薬剤が尿素を含んでなり、かつ前記変性薬剤の前記効果を逆転させる前記薬剤がウレアーゼを含んでなる、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
架橋のための組成物を製造するための方法であって、フィブリンではないタンパク質またはポリペプチドであることを条件とする架橋可能なタンパク質またはポリペプチド、前記架橋可能なタンパク質またはポリペプチドの架橋のための酵素、およびカオトロープの溶液を調製すること;および前記溶液にコスモトロープを加えることを含んでなる方法。
【請求項105】
前記コスモトロープが、プロリン、トレハロース、およびグルタミン酸塩からなる群より選択されるか、またはそれらのいずれの二以上の組み合わせである、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
架橋のための組成物を製造するための方法であって、フィブリンではないタンパク質またはポリペプチドであることを条件とする架橋可能なタンパク質またはポリペプチド、および前記架橋可能なタンパク質またはポリペプチドの架橋のためのトランスグルタミナーゼの溶液を調製すること;および前記溶液に、シスタミン、システイン、シアン酸塩、またはメラニンの一以上を、前記トランスグルタミナーゼを少なくとも部分的に阻害するために加えることを含んでなる方法。
【請求項107】
特異的活性が、ミリグラムあたり>25酵素単位、>95%電気泳動的純度、グラムあたり<5エンドトキシン単位、および<10CFU/gである微生物性トランスグルタミナーゼ組成物。
【請求項108】
請求項1〜106のいずれか一項に記載の架橋剤として提供される、請求項107に記載の組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−525128(P2011−525128A)
【公表日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−514184(P2011−514184)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際出願番号】PCT/IB2009/052605
【国際公開番号】WO2009/153750
【国際公開日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【出願人】(510332981)ライフボンド リミテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】LIFEBOND LTD
【Fターム(参考)】