説明

放送受信装置

【課題】番組情報をより確実に取得することができる放送受信装置を提供する。
【解決手段】放送受信装置100において、第1取得手段は予め定められた番組情報取得時刻に番組情報取得処理を実施する。また、第1取得手段による番組情報取得処理において、番組情報を取得できない未取得チャンネルがある場合に、第2取得手段は、未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻を特定し、特定した番組休止開始時刻から未取得チャンネルの番組情報の取得に要する必要時間分前の時刻に未取得チャンネルの番組情報取得処理を実施し、第3取得手段は、番組情報を取得できなかった未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した番組休止終了時刻の直後に未取得チャンネルの番組情報取得処理を実施する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルテレビジョン放送の放送信号には、映像データや音声データとともに、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses: 社団法人電波産業会)の規格に規定されたSI(Service Information: 番組配列情報)と呼ばれる番組情報が多重されている。番組情報には、番組名や放送日時、番組概要等の様々な情報が含まれており、放送受信装置においてEPG(Electronic Program Guide:電子番組ガイド)としてユーザに提供される。ユーザは、EPGを利用して、多チャンネルの中から視聴番組の選択や番組検索、視聴予約、録画予約等を効率良く行うことができる。
【0003】
こうした番組情報は、各放送局が送出する放送信号に周期的に付帯されて送信されているが、番組情報の送出周期や番組情報取得のタイミングによっては、番組情報の取得に時間がかかり、ユーザがEPGの表示要求を行ったときに直ちにEPGを提示することができない可能性がある。
とくに、地上デジタルテレビジョン放送では、各放送局が自局の番組情報(SI)のみを放送信号に多重する各局SI方式が採用されているため、放送受信装置が番組情報を取得する場合には、チューナにより各放送チャンネルを順に選局して、各局の番組情報(SI)を放送チャンネル毎に個別に取得しなければならず、EPGの表示要求を受けてからEPGを表示するまでに更に時間を要することとなる。
【0004】
そこで、予め番組情報を取得して記憶手段に記憶しておく放送受信装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような放送受信装置では、ユーザがEPGの表示要求を行ったときに、予め記憶手段に記憶されている番組情報に基づいて、すみやかにEPGを提示することができる。
【0005】
ところが、番組情報はチューナにより選局された放送チャンネルの放送信号の中から抽出されるため、装置の主電源がオフされている間は、チューナが稼動せず、番組情報の取得は不可能である。
また、上述したように、地上デジタルテレビジョン放送では各放送局が自局の番組情報(SI)だけを放送信号に多重する各局SI方式が採られているため、番組情報の取得時には、チューナが全放送チャンネルを選局して、各局の番組情報(SI)を個別に取得しなければならない。そのため、視聴者が番組を視聴している間は、チューナにより他局の放送チャンネルを選局することができず、全ての番組情報を取得することができない。
【0006】
さらに、昨今では、放送局側が省エネの目的で、番組休止中に、放送波の完全停波を行う場合がある。放送波自体が完全に停波されている間は、番組情報の取得も不可能であるため、完全停波が行われる時間帯を避けて番組情報を取得する必要がある。
上述した番組情報の取得が不可能なタイミングに番組情報の自動取得が実施されると、電力が無駄に消費されてしまうこととなる。
【0007】
そのため、電力の無駄な消費を防止して、番組情報の取得を確実且つ効率良く行うためには、放送受信装置の仕様として、視聴者が番組を視聴していないスタンバイ待機中であり、且つ、放送波の完全停波が行われていないタイミングで、番組情報取得処理が実施されることが好ましい。
【0008】
しかしながら、視聴者の視聴時間は視聴者によって様々であり、また、放送波の完全停波の時間帯も放送局や日によって異なる。そのため、現状では、放送受信装置の仕様として、視聴者が番組を視聴しておらず、且つ、放送波の完全停波が行われていないタイミングを想定して、番組情報の自動取得を確実に且つ効率良く実施することは困難であるという問題があった。
【0009】
そこで、ユーザが視聴予約又は録画予約している時間帯、放送信号の完全停波期間、過去にユーザが番組を視聴していた視聴時間帯を避けて、番組情報取得のタイミングとしていくつかの候補の時刻を決定し、これらの候補の中からユーザに番組情報の自動取得を行うサーチ時刻を選択させ、選択されたサーチ時刻に番組情報の自動取得を行う放送受信装置が提案されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2002−142163号公報
【特許文献2】特開2004−112632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところが、引用文献2の放送受信装置において、過去の視聴履歴における視聴時間帯を避けて、番組情報取得処理を実施したとしても、ユーザがその時間帯に番組視聴中である可能性があるため、全チャンネル分の番組情報を全て取得できるとは限らず、再取得が必要となる場合がある。しかしながら、特許文献2の放送受信装置では、番組情報を取得できないチャンネルがある場合に、取得できなかった番組情報について再取得を行うものではなく、確実に全ての番組情報を取得できない可能性があるという問題があった。
【0012】
本発明の課題は、番組情報をより確実に取得することができる放送受信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
番組コンテンツと番組情報とが多重化されたデジタル放送信号を受信する受信手段を備える放送受信装置において、
予め定められた番組情報取得時刻に、番組情報取得処理を実施する第1取得手段と、
取得された番組情報を記憶する第1記憶手段と、
前記第1記憶手段により記憶された前記番組情報に基づいて、所定日数前までの番組休止期間に関する情報を記憶する第2記憶手段と、
番組情報を取得できなかった未取得チャンネルの番組情報の取得に要する必要時間を算出するととともに、前記第2記憶手段に基づいて、当該未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻を特定し、特定した当該番組休止開始時刻から、少なくとも前記必要時間分前の時刻に、少なくとも前記未取得チャンネルの番組情報取得処理を実施する第2取得手段と、
前記第2記憶手段に基づいて、番組情報を取得できなかった前記未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した当該番組休止終了時刻の直後に、少なくとも前記未取得チャンネルの番組情報取得処理を実施する第3取得手段と、
を備え、
前記第1取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第2取得手段による前記番組情報取得処理又は前記第3取得手段による前記番組情報取得処理を実施することを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の放送受信装置において、前記第2取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第3取得手段による前記番組情報取得処理を実施することを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の放送受信装置において、前記第2記憶手段に基づいて、現時点の曜日且つ/又は前記未取得チャンネルの所定日数前までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した当該番組休止終了時刻の直後に、少なくとも前記未取得チャンネルの番組情報取得処理を実施する第4取得手段と、
前記第2記憶手段に基づいて、所定日数前までの番組休止終了時刻の中で最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した当該番組休止終了時刻の直後に、少なくとも前記未取得チャンネルの番組情報取得処理を実施する第5取得手段と、
を備え、
前記第3取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第4取得手段による前記番組情報取得処理又は前記第5取得手段による前記番組情報取得処理を実施することを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の放送受信装置において、前記第4取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第5取得手段による前記番組情報取得処理を実施することを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の放送受信装置において、前記第2取得手段は、前記未取得チャンネルの数に1チャンネルの番組情報取得処理に要する所定時間を積算した時間を、前記必要時間として算出することを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の放送受信装置において、前記第2取得手段は、前記未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻から、前記必要時間と、番組情報取得処理において番組情報が取得可能であった取得済みチャンネルの番組情報の更新の有無の確認に要する所定の確認時間と、を加算した合計時間分前の時刻に、前記未取得チャンネルの番組情報取得処理と、前記取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施することを特徴とする。
【0019】
請求項7に記載の発明は、番組コンテンツと番組情報とが多重化されたデジタル放送信号を受信する受信手段を備える放送受信装置において、
予め定められた番組情報取得時刻に、番組情報取得処理を実施する第1取得手段と、
取得された番組情報を記憶する第1記憶手段と、
前記第1記憶手段により記憶された前記番組情報に基づいて、所定日数前までの番組休止期間における番組休止開始時刻及び番組休止終了時刻を記憶する第2記憶手段と、
前記第1取得手段による前記番組情報取得処理において番組情報を取得できなかった前記未取得チャンネルがある場合に、当該未取得チャンネルの数に1チャンネルの番組情報取得処理に要する所定時間を積算した時間を、前記未取得チャンネルの番組情報の取得に要する必要時間として算出するととともに、前記第2記憶手段に基づいて、前記未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻を特定し、特定した当該番組休止開始時刻から、当該必要時間と、番組情報取得処理において番組情報が取得可能であった取得済みチャンネルの番組情報の更新の有無の確認に要する所定の確認時間と、を加算した合計時間分前の時刻に、前記未取得チャンネルの番組情報取得処理と、前記取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施する第2取得手段と、
前記第2取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第2記憶手段に基づいて、当該未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した当該番組休止終了時刻の直後に、前記未取得チャンネルの番組情報取得処理と、前記取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施する第3取得手段と、
前記第3取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第2記憶手段に基づいて、現時点の曜日且つ/又は前記未取得チャンネルの所定日数前までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した当該番組休止終了時刻の直後に、前記未取得チャンネルの番組情報取得処理と、前記取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施する第4取得手段と、
前記第4取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第2記憶手段に基づいて、所定日数前までの番組休止終了時刻の中で最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した当該番組休止終了時刻の直後に、前記未取得チャンネルの番組情報取得処理と、前記取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施する第5取得手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、第1取得手段により、予め定められた番組情報取得時刻に、番組情報取得処理が実施され、第1記憶手段により、取得された番組情報が記憶され、第2記憶手段により、第1記憶手段により記憶された番組情報に基づいて、所定日数前までの番組休止期間に関する情報が記憶され、第2取得手段により、番組情報を取得できなかった未取得チャンネルの番組情報の取得に要する必要時間が算出されるととともに、第2記憶手段に基づいて、未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻が特定され、特定された番組休止開始時刻から、少なくとも必要時間分前の時刻に、少なくとも未取得チャンネルの番組情報取得処理が実施され、第3取得手段により、第2記憶手段に基づいて、番組情報を取得できなかった未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻が特定され、特定された番組休止終了時刻の直後に、少なくとも未取得チャンネルの番組情報取得処理が実施される。そして、第1取得手段による番組情報取得処理において未取得チャンネルがある場合に、第2取得手段による番組情報取得処理又は第3取得手段による番組情報取得処理が実施される。
すなわち、予め定められた番組情報取得時刻に実施した番組情報取得処理において、番組情報が取得できなかった未取得チャンネルがある場合には、番組情報が取得できなかった未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻から少なくとも必要時間分前の時刻、又は、未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻の直後に、未取得チャンネルの番組情報取得処理が実施される。したがって、予め定められた番組情報取得時刻に実施した番組情報取得処理において、全チャンネル分の番組情報を取得できない場合であっても、番組情報が取得できなかった未取得チャンネルにおける番組休止期間を避けた適切なタイミングで、未取得チャンネルの番組情報の再取得が行われることとなり、番組情報をより確実に取得できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本実施形態の放送受信装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】第1テーブルを例示する図である。
【図3】第2テーブルを例示する図である。
【図4】本実施形態における番組情報取得処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本実施形態における番組情報取得処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0023】
本実施形態の放送受信装置100は、例えば、地上デジタルテレビジョン放送信号の受信を行うテレビジョン受像機であり、図1に示すように、ユーザが各種指示を入力するリモートコントローラ(以下、「リモコン」と称する)1と、リモコン1により遠隔操作される装置本体2と、を備えて構成される。
【0024】
各放送局から送出され、放送受信装置100において受信されるデジタル放送信号には、映像データ及び音声データから成る番組コンテンツの他に、PSI(Program Specific Information:番組特定情報)や、SI(Service Information:番組配列情報)と呼ばれる番組情報等が多重化されている。また、地上デジタル放送では、自局の番組情報のみを多重化する各局SI方式が採用されている。
本実施形態の放送受信装置100は、受信可能な全放送局から送出されるデジタル放送信号から全放送チャンネル分の番組情報(SI)を取得し、取得した番組情報に基づいてEPG(Electronic Program Guide:電子番組ガイド)を作成して、ユーザに提供する機能を備えている。
【0025】
リモコン1は、ユーザが装置本体2に対して各種指示を入力するための複数の釦を備える。例えば、リモコン1には、電源釦、番組表表示釦、ワンタッチ釦として機能する数字釦、入力切換釦、音声切換釦、戻る釦、上下左右の釦から成るカーソル釦、決定釦、チャンネルアップ/ダウン釦、ボリュームアップ/ダウン釦(何れも図示せず)等が備わる。
これらの釦の各々には予め識別情報が割り当てられ、所定の記憶領域に記憶されている。そして、ユーザにより釦の操作が行われると、操作された釦の識別情報が読み出されて、読み出された識別情報に対応するリモコン信号が生成され、生成されたリモコン信号が図示しない送信部から送信されるようになっている。
【0026】
装置本体2は、リモコン信号受光部3、アンテナ4、チューナ5、復調部6、デコーダ部7、映像処理部8、音声処理部9、OSD回路10、表示部11、音声出力部12、制御部13等を備えている。
【0027】
リモコン信号受光部3は、フォトダイオード、SUBCPU、増幅部、復調部、デコーダ(いずれも図示せず)等を備えて構成されている。SUBCPUは、リモコン1から送信されたリモコン信号を、装置本体2の前面パネルに設けられたフォトダイオードにおいて受信すると、受信したリモコン信号を増幅部により増幅させ、復調部において復調させ、デコーダにより波形整形、誤り訂正等の各種処理を行わせた後に、制御部13に出力する。制御部13では、入力されたリモコン信号から識別情報を取得し、取得した識別情報に基づいて操作された釦の判別を行う。
【0028】
アンテナ4は、屋外において所定の方角に向けて配置され、放送局側から発信される高周波のデジタル放送信号を受信する。
【0029】
チューナ5は、制御部13からの選局指示にしたがって、受信手段として、アンテナ4等により入力された高周波信号のデジタル放送信号の中から特定周波数帯の信号を抽出し、低周波の信号に変換した後、AD変換等を行い、復調部6に出力する。
また、チューナ5は、後述する番組情報取得処理において、第1取得手段、第2取得手段、第3取得手段、第4取得手段、第5取得手段として、制御部13からの指示に従って、チャンネルメモリ134に受信可能なチャンネルとして記憶された全チャンネルを選局し、全チャンネルのデジタル放送信号を受信する。
【0030】
復調部6は、例えば、制御部13からの制御に基づいて、チューナ5において選局されたチャンネルの信号に対してデジタル復調や誤り訂正等の処理を実行し、トランスポートストリーム(TS:Transport Stream)を生成して、デコーダ部7に出力する。
【0031】
デコーダ部7は、分離部(Demultiplexer)71、ビデオデコーダ72、オーディオデコーダ73、データデコーダ74等を備えて構成されている。
【0032】
分離部71は、復調部6から入力されるTSを、ビデオストリーム、オーディオストリーム、PSI/SI等の複数のストリームに分離する。そして、PSIに基づいて必要なTSパケットを取得し、MPEG2(Moving Picture Experts Group 2)規格下のビデオストリームをビデオデコーダ72に、オーディオストリームをオーディオデコーダ73に出力する。さらに、分離部71は、番組情報(SI)等のデータをデータデコーダ74に出力する。
【0033】
ビデオデコーダ72は、分離部71から入力されるビデオストリームに可変長復号化、逆量子化、逆DCT(Discrete Cosine Transform)、動き補正等の各種処理を行うことで、ビデオストリームをDTS(Decoding Time Stamp)に応じたタイミングで復号し、映像データを生成して映像処理部8に出力する。
オーディオデコーダ73は、分離部71から入力されるオーディオストリームを復号し、音声データを生成して音声処理部9に出力する。
【0034】
データデコーダ74は、分離部71から入力されるデータを復号し、必要な情報を取得して制御部13に供給する。
具体的には、データデコーダ74は、後述する番組情報取得処理において、第1取得手段、第2取得手段、第3取得手段、第4取得手段、第5取得手段として、制御部13からの指示に従って、チューナ5により受信されたデジタル放送信号から抽出された番組情報を復号して必要な情報を取得し、制御部13に供給する。チューナ5及びデータデコーダ74により取得された番組情報は、後述する番組情報記憶部135に格納される。
【0035】
映像処理部8は、ビデオデコーダ72から入力された映像データに対して各種映像処理を施し、映像信号を生成する。生成された映像信号は、フレームメモリ(図示略)に一旦格納された後、PTS(Presentation Time Stamp)に応じた再生タイミングで、表示部11に出力される。
音声処理部9は、オーディオデコーダ73から入力された音声データに対して各種音声処理を施して音声信号を生成し、PTSに応じた再生タイミングで、音声出力部12に出力する。
【0036】
OSD回路10は、制御部13からの制御にしたがって、OSD表示用データを生成し、生成したOSD表示用データを、映像処理部8から出力される映像信号に重畳して、表示部11にOSD表示させる。
【0037】
表示部11は、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイ(図示省略)を備えて構成され、映像処理部8から入力された映像信号に基づく映像をディスプレイに表示させる。
音声出力部12は、スピーカ(図示省略)等を備えて構成され、音声処理部9から入力された音声信号に基づく音声を増幅して、スピーカから出力する。
【0038】
制御部13は、CPU(Central Processing Unit)131、RAM(Random Access Memory)132、計時部133、チャンネルメモリ134、番組情報記憶部135、第1テーブル136、第2テーブル137、ROM(Read Only Memory)138等を備えて構成され、放送受信装置100の各部を制御する。
【0039】
CPU131は、各部から入力された入力信号に応じて、ROM138に格納された処理プログラム等を読み出してRAM132に展開して実行し、装置本体2の各部に出力信号を出力することにより、放送受信装置100全体の制御を行う。
【0040】
RAM132は、CPU131により実行される各種プログラムを展開するプログラム格納領域や、入力データやこれらの処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等を格納するデータ格納領域を備え、CPU131のワークエリアとして用いられる。
【0041】
計時部133は、計時処理を行って放送受信装置100全体の基準時刻を発生する。
【0042】
チャンネルメモリ134は、不揮発性メモリにより構成され、チューナ5におけるチャンネルスキャンにより検出された本放送受信装置100において受信可能な放送チャンネルに関する情報を記憶する。
【0043】
番組情報記憶部135は、不揮発性メモリにより構成され、第1記憶手段として、データデコーダ74において取得された番組情報を記憶し、新たな番組情報が取得される度に更新される。
【0044】
第1テーブル136は、不揮発性メモリにより構成され、所定日数分の番組情報取得処理における番組情報の取得結果を記憶するとともに、第2記憶手段として、番組情報記憶部135に記憶された番組情報に基づいて、所定日数前(例えば、30日前)までの各チャンネルの番組休止期間に関する情報を記憶する。
【0045】
図2に、第1テーブル136の一例を示す。
図2に示すように、第1テーブル136は、チャンネル(物理チャンネル)毎に、30日前までに実施された各日の番組情報取得処理における番組情報の取得の可否や、未取得チャンネルの数及びチャンネル番号を、FIFO(First In, First Out)形式で記憶している。
【0046】
また、第1テーブル136は、番組情報取得処理により取得された番組情報に基づいて、30日間分の各チャンネルにおける番組休止期間の番組休止開始時刻と番組休止終了時刻とを記憶している。本実施形態では、例えば、取得した番組情報に基づいて、放送番組の無い時間帯を番組休止期間とし、放送番組が無い時間帯の開始時刻を番組休止開始時刻、放送番組が無い時間帯の終了時刻を番組休止終了時刻と判別している。
例えば、23日目の「UHF28」において「AM0:50〜3:50」に番組の配信が行われない予定である場合、第1テーブル136では、「AM0:50〜3:50」を番組休止期間として、図2に示すように、番組休止開始時刻「0:50」、番組休止終了時刻「3:50」と記憶される。
【0047】
ここで、番組情報のScheduled EITには、現在を含む以降8日分の番組に関する情報が含まれており、第1テーブル136は、過去に実施した番組情報取得処理において取得した最新の番組情報に基づいて更新されるようになっている。そのため、当日実施した番組情報取得処理で1回も番組情報を取得できないチャンネル(未取得チャンネル)についても、過去7日間に少なくとも1回でも番組情報の取得が可能であった場合には、過去の情報に基づいて、番組休止の有無や、番組休止開始時刻及び番組休止終了時刻が特定できるようになっている。
【0048】
また、図2の第1テーブル136では、取得した番組情報の中で最も日付が後の番組情報が30日目の番組情報とされ、その日の各チャンネルの番組情報の取得の可否が30日目の情報として格納されるようになっている。
すなわち、本実施形態において、「所定日数前」とは、当日から所定日数遡った日では無く、取得された少なくとも1チャンネル分の番組情報の中で最も日付が後の日を基準として、その日から所定日数遡った日を示している。
例えば、以下の説明において、「30日前」とは、取得済みの番組情報の中で最も日付が後の日から30日遡った日のことである。
【0049】
また、本実施形態では、当日の番組情報取得処理において一度も番組情報を取得していないチャンネルを「未取得チャンネル」とし、当日の番組情報取得処理において一度でも番組情報が取得可能であったチャンネルを「取得済みチャンネル」として説明する。
すなわち、前日までの番組情報取得処理において、既に当日分の番組情報が取得できていたとしても、当日実行した番組情報取得処理で最新の番組情報を取得できない場合には「未取得チャンネル」とされる。
【0050】
そして、第1テーブル136では、当日実施した番組情報取得処理において番組情報の取得が1回でも可能であった取得済みチャンネルは「取得」と記憶され、一方、当日実施した番組情報取得処理において1回も番組情報を取得していない未取得チャンネルは「未取得」と記憶される。未取得チャンネルは、その後、当日実施した番組情報取得処理において番組情報が取得可能となった場合に、「未取得」から「取得」に更新されるようになっている。
なお、取得済みチャンネル(すなわち、当日の番組情報取得処理において少なくとも1回は番組情報が取得可能であったチャンネル)について番組情報更新処理を行った場合に、番組情報が取得できなかったとしても、そのチャンネルは「未取得チャンネル」としては扱わず、「取得済みチャンネル」のままとされる。
【0051】
第2テーブル137は、不揮発性メモリにより構成され、第2記憶手段として、番組情報記憶部135に記憶された番組情報に基づいて、所定日数前(例えば、30日前)までの番組休止期間において、最も早い番組休止開始時刻及び最も遅い番組休止終了時刻と、曜日且つチャンネル単位での最も早い番組休止開始時刻及び最も遅い番組休止終了時刻と、曜日単位での最も早い番組休止開始時刻及び最も遅い番組休止終了時刻と、チャンネル単位での最も早い番組休止開始時刻及び最も遅い番組休止終了時刻と、を記憶している。
【0052】
図3に、第2テーブル137の一例を示す。
図3の第2テーブル137は、第1テーブル136に記憶された30日分の番組休止期間に関する情報を、曜日/チャンネル毎に集計したものである。
図3において、例えば、30日前までの月曜日、且つ、「UHF28」の中で、最も早い番組休止開始時刻は「AM0:50」、最も遅い番組休止終了時刻は「AM3:50」である。
また、図3において、30日前までの月曜日の中で、最も早い番組休止開始時刻は「AM0:40」、最も遅い番組休止終了時刻は「AM5:50」である。
また、図3において、30日前までの「UHF28」の中で、最も早い番組休止開始時刻は「AM0:25」、最も遅い番組休止終了時刻は「AM4:30」である。
さらに、図3において、30日前までの全チャンネル且つ全ての曜日の中で、最も早い番組休止開始時刻は「AM0:25」、最も遅い番組休止終了時刻は「AM5:55」である。
【0053】
ROM138は、処理プログラムやデータ等を予め記憶しており、例えば、第1取得プログラム138a、第2取得プログラム138b、第3取得プログラム138c、第4取得プログラム138d、第5取得プログラム138e等が格納されている。
【0054】
第1取得プログラム138aは、CPU131に、予め定められた番組情報取得時刻に、番組情報取得処理を実施する機能を実現させるためのプログラムである。
本実施形態では、かかる第1取得プログラム138a、CPU131、チューナ5、データデコーダ74により、第1取得手段が構成される。
【0055】
第2取得プログラム138bは、CPU131に、第1取得プログラム138aの実行による番組情報取得処理において、番組情報を取得できなかった未取得チャンネルがある場合に、未取得チャンネルの数に1チャンネルの番組情報取得処理に要する所定時間を積算した時間を、未取得チャンネルの番組情報の取得に要する必要時間として算出させる。また、第1テーブル136に基づいて、未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻を特定し、特定した番組休止開始時刻から、必要時間と、番組情報取得処理において番組情報が取得可能であった取得済みチャンネルの番組情報の更新の有無の確認に要する所定の確認時間と、を加算した合計時間分前の時刻に、未取得チャンネルの番組情報取得処理と、取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施する機能を実現させるためのプログラムである。
本実施形態では、かかる第2取得プログラム138b、CPU131、チューナ5、データデコーダ74により、第2取得手段が構成される。
【0056】
第3取得プログラム138cは、CPU131に、第2取得プログラム138bの実行による番組情報取得処理において未取得チャンネルがある場合に、第1テーブル136に基づいて、未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した番組休止終了時刻の直後に、未取得チャンネルの番組情報取得処理と、取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施する機能を実現させるためのプログラムである。
本実施形態では、かかる第3取得プログラム138c、CPU131、チューナ5、データデコーダ74により、第3取得手段が構成される。
【0057】
第4取得プログラム138dは、CPU131に、第3取得プログラム138cの実行による番組情報取得処理において未取得チャンネルがある場合に、第2テーブル137に基づいて、現時点の曜日且つ/又は未取得チャンネルの所定日数前までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した番組休止終了時刻の直後に、未取得チャンネルの番組情報取得処理と、取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施する機能を実現させるためのプログラムである。
本実施形態では、かかる第4取得プログラム138d、CPU131、チューナ5、データデコーダ74により、第4取得手段が構成される。
【0058】
第5取得プログラム138eは、CPU131に、第4取得プログラム138dの実行による番組情報取得処理において未取得チャンネルがある場合に、第2テーブル137に基づいて、所定日数前までの番組休止終了時刻の中で最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した番組休止終了時刻の直後に、未取得チャンネルの番組情報取得処理と、取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施する機能を実現させるためのプログラムである。
本実施形態では、かかる第5取得プログラム138e、CPU131、チューナ5、データデコーダ74により、第5取得手段が構成される。
【0059】
ここで、図4及び図5のフローチャートを参照しながら、上述の第1取得プログラム138a、第2取得プログラム138b、第3取得プログラム138c、第4取得プログラム138d、第5取得プログラム138eの実行により、本実施形態の放送受信装置100において実行される番組情報取得処理の流れについて説明する。
【0060】
まず初めに、CPU131は、図4のステップS1において、予め定められた番組情報取得時刻であるデフォルト時刻の到来を監視する。そして、CPU131は、ステップS1において、所定の記憶領域に記憶されたデフォルト時刻と計時部133により計時される現在時刻とに基づいて、デフォルト時刻が到来したと判断すると(ステップS1;Yes)、ステップS2に進む。
ここで、本実施形態において、デフォルト時刻(予め定められた番組情報取得時刻)は、例えば「AM0:00」である。予め定められた番組情報取得時刻としては、番組休止が実施される可能性が低い時刻が設定されることが好ましく、加えて、一般的なユーザが視聴を行う可能性が相対的に低い時刻であればより好ましい。
【0061】
ステップS2において、CPU131は、チャンネルメモリ134に受信可能なチャンネルとして記憶された全チャンネルをチューナ5により順次選局して、各チャンネルのデジタル放送信号を受信し、受信した各チャンネルのデジタル放送信号から番組情報を取得する番組情報取得処理を実行する。
続くステップS3において、CPU131は、ステップS2の番組情報取得処理において取得した番組情報に基づいて、番組情報記憶部135を更新する。また、CPU131は、当日実施した番組情報取得処理(すなわち、ステップS2の番組情報取得処理)での各チャンネルにおける番組情報の取得の可否を第1テーブル136に記憶するとともに、取得した番組情報に基づいて、第1テーブル136における番組休止期間に関する情報(番組休止開始時刻、番組休止終了時刻)と、第2テーブル137とを更新する。
【0062】
次に、ステップS4において、CPU131は、当日実施した番組情報取得処理(すなわち、ステップS2の番組情報取得処理)において、番組情報が取得できなかった未取得チャンネルが有るか否かを判断する。そして、CPU131は、ステップS4において、未取得チャンネルが無いと判断すると(ステップS4;No)、本処理を終了する。
一方、ステップS4において、CPU131は、未取得チャンネルが有ると判断すると(ステップS4;Yes)、ステップS5に進む。
【0063】
ステップS5において、CPU131は、未取得チャンネルの取得に要する必要時間tと、取得済みチャンネルにおける番組情報の更新の有無の確認に要する確認時間tと、を加算した合計時間Tを算出する。
具体的には、CPU131は、未取得チャンネルの数に、1チャンネルの番組情報取得処理に要する所定時間(例えば、60秒間)を積算し、これを必要時間tとする。そして、算出した必要時間tと、予め定められた確認時間tとを加算して、合計時間T(t+t)を算出する。
なお、取得済みチャンネルの数に、1チャンネルの番組情報の更新の有無の確認に要する所定時間を算出した時間を算出し、これを確認時間tとしても良い。
【0064】
次に、ステップS6において、CPU131は、第1テーブル136に基づいて、未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻を特定する。
【0065】
ここで、過去7日間以上に亘って一度も番組情報を取得できず、番組休止期間に関する情報を保持していないチャンネルについては、番組休止開始時刻を特定することができない。
そのため、CPU131は、未取得チャンネルのうち、番組休止期間に関する情報を保持しているチャンネルが有るか否かを判断し、番組休止期間に関する情報を保持している未取得チャンネルが1つ以上存在する場合には、番組休止期間に関する情報を保持している未取得チャンネルの中で、最も早い番組休止開始時刻を特定する。
一方、番組休止期間に関する情報を保持している未取得チャンネルが1つも存在しない場合には、CPU131は、第2テーブル137に基づいて、現時点の曜日且つ/又は未取得チャンネルの所定日数前までの番組休止開始時刻の中で、最も早い番組休止開始時刻を特定する。または、所定日数前までの番組休止開始時刻の中で、最も早い番組休止開始時刻を特定することとしても良い。
【0066】
次に、ステップS7において、CPU131は、ステップS6において特定した未取得チャンネルにおける最も早い番組情報開始時刻から、ステップS5において算出した合計時間T分前の時刻に、未取得チャンネルの番組情報取得処理と、取得済みチャンネルの番組情報更新処理とを実施する。
取得済みチャンネルの番組情報更新処理において、CPU131は、番組情報に含まれるバージョン情報に基づいて、前回までの番組情報取得処理により取得した番組情報からの更新の有無を確認する。そして、更新が無い場合には番組情報の再取得は行わず、更新が有る場合には最新の番組情報を取得する。
CPU131は、ステップS7における番組情報取得処理及び番組情報更新処理において取得された番組情報に基づいて、番組情報記憶部135、第1テーブル136、第2テーブル137を更新する。
【0067】
次に、ステップS8において、CPU131は、当日実施した番組情報取得処理(すなわち、ステップS2・ステップS7で実施した番組情報取得処理)において、未だ一度も番組情報を取得していない未取得チャンネルが有るか否かを判断する。なお、前述したように、ここで、取得済みチャンネル(当日の番組情報取得処理において番組情報が取得可能であったチャンネル)についての番組情報更新処理で番組情報が取得できなかったとしても、そのチャンネルは「取得済みチャンネル」のままとされる。そして、CPU131は、ステップS8において、未取得チャンネルが無いと判断すると(ステップS8;No)、本処理を終了する。
一方、ステップS8において、CPU131は、未取得チャンネルが有ると判断すると(ステップS8;Yes)、ステップS9に進む。
【0068】
ステップS9において、CPU131は、第1テーブル136に基づいて、未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻を特定する。
【0069】
ここで、前述したように、過去7日間以上に亘って一度も番組情報を取得できず、番組休止期間に関する情報を保持していないチャンネルについては、番組休止終了時刻を特定することができない。
そのため、CPU131は、未取得チャンネルのうち、番組休止期間に関する情報を保持しているチャンネルが有るか否かを判断し、番組休止期間に関する情報を保持している未取得チャンネルが1つ以上存在する場合には、番組休止期間に関する情報を保持している未取得チャンネルの中で、最も遅い番組休止終了時刻を特定する。
一方、番組休止期間に関する情報を保持している未取得チャンネルが1つも存在しない場合には、CPU131は、ステップS9〜ステップS11の処理を実行せず、ステップS12の処理に移行する。そして、後述するように、ステップS12移行の処理において、過去の番組休止期間に関する情報を利用して、番組情報の再取得を実施する。
【0070】
次に、図5のステップS10において、CPU131は、特定した未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻の到来を待ち、特定した未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻が到来すると、その直後に、未取得チャンネルの番組情報取得処理と、取得済みチャンネルの番組情報更新処理とを実施する。
【0071】
なお、本発明において、「番組休止終了時刻の直後」は、番組休止終了時刻から予め定められた一定時間内の時刻であれば良い。例えば、特定した番組休止終了時刻から1秒後/3秒後/10秒後/30秒後/1分後/5分後/10分後/30分後/60分後等を番組休止終了時刻の直後とすることができる。
また、実際には、番組休止終了時刻よりも前であっても番組情報の取得が可能な場合があるため、番組休止期間の終了時刻として予定されている番組休止終了時刻とほぼ同時刻に、番組情報取得処理を実施することとしても良い。
【0072】
次に、ステップS11において、CPU131は、当日実施した番組情報取得処理(すなわち、ステップS2・ステップS7・ステップS10で実施した番組情報取得処理)において、未だ一度も番組情報を取得していない未取得チャンネルが有るか否かを判断する。そして、CPU131は、ステップS11において、未取得チャンネルが無いと判断すると(ステップS11;No)、本処理を終了する。
一方、CPU131は、ステップS11において、未取得チャンネルが有ると判断すると(ステップS11;Yes)、ステップS12に進む。
【0073】
ステップS12において、CPU131は、第2テーブル137に基づいて、現時点の曜日(すなわち、当日の曜日)且つ未取得チャンネルの所定日数前(例えば、30日前)までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻を特定する。
続くステップS13において、CPU131は、特定した番組休止終了時刻の到来を待ち、特定した番組休止終了時刻が到来すると、その直後に、未取得チャンネルの番組情報取得処理と、取得済みチャンネルの番組情報更新処理とを実施する。
【0074】
次に、ステップS14において、CPU131は、当日実施した番組情報取得処理(すなわち、ステップS2・ステップS7・ステップS10・ステップS13で実施した番組情報取得処理)において、未だ一度も番組情報を取得していない未取得チャンネルが有るか否かを判断する。そして、CPU131は、ステップS14において、未取得チャンネルが無いと判断すると(ステップS14;No)、本処理を終了する。
一方、CPU131は、ステップS14において、未取得チャンネルが有ると判断すると(ステップS14;Yes)、ステップS15に進む。
【0075】
ステップS15において、CPU131は、第2テーブル137に基づいて、所定日数前(例えば、30日前)までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻を特定する。
続くステップS16において、CPU131は、特定した番組休止終了時刻の到来を待ち、特定した番組休止終了時刻が到来すると、その直後に、未取得チャンネルの番組情報取得処理と、取得済みチャンネルの番組情報更新処理とを実施し、本処理を終了する。
【0076】
なお、ステップS16の番組情報取得処理において、未だ番組情報が取得できない未取得チャンネルがある場合には、その後の所定のタイミング(例えば、視聴終了後の電源オフ操作により、放送受信装置100がスタンバイモードに移行したタイミング)に、未取得チャンネルについて番組情報の再取得を実施するように構成しても良い。
【0077】
次に、本実施形態の放送受信装置100において実行される番組情報取得処理について、具体例を挙げて説明する。
【0078】
まず、CPU131は、デフォルト時刻(例えば、AM0:00)に1回目の番組情報取得処理を実施する。そして、取得した番組情報に基づいて番組情報記憶部135を更新するとともに、1回目の番組情報取得処理における各チャンネルの番組情報の取得の可否を、第1テーブル136に記憶する。さらに、取得した番組情報に基づいて、第1テーブル136と第2テーブル137とを更新する。
例えば、1回目の番組情報取得処理の実行時に、ユーザがUHF21の番組を視聴中であり、UHF21以外のチャンネル(例えば、UHF22、UHF23、UHF28)の番組情報が取得できなかったとする。CPU131は、図2に示すように、第1テーブル136に、UHF22、UHF23、UHF28の3つのチャンネルを未取得チャンネルとして記憶する。
【0079】
次に、CPU131は、未取得チャンネルであるUHF22、UHF23、UHF28の3つのチャンネルにおける最も早い番組休止時刻を、第1テーブル136に基づいて特定する。
例えば、図2に示すように、当日(例えば、23日目)のUHF22において番組休止が予定されておらず、UHF23において「AM0:40」から番組休止が予定されており、UHF28において「AM0:50」から番組休止が予定されていたとする。すると、CPU131は、「AM0:40」を未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻として特定する。
また、CPU131は、未取得チャンネルの取得に要する必要時間tと、取得済みチャンネルにおける番組情報の更新の有無の確認に要する確認時間tと、を加算した合計時間Tを算出する。合計時間Tの算出において、CPU131は、未取得チャンネルの数「3」に1チャンネルの番組情報取得処理に要する所定時間(例えば、「60秒間」)を積算して、必要時間t「3分間」を算出する。そして、算出した必要時間t「3分間」と、確認時間t(例えば、「2分間」)を加算して、合計時間T(例えば、「5分間」)を算出する。
【0080】
そして、CPU131は、特定した番組休止開始時刻「AM0:40」から合計時間T「5分間」前の時刻「AM0:35」の到来を待ち、「AM0:35」が到来すると、未取得チャンネルであるUHF22、UHF23、UHF28について2回目の番組情報取得処理と、取得済みチャンネルであるUHF21の番組情報更新処理を実施する。
その後、CPU131は、取得した番組情報に基づいて番組情報記憶部135を更新するとともに、未取得チャンネルについて実施した2回目の番組情報取得処理における番組情報の取得の可否を、第1テーブル136に記憶する。さらに、取得した番組情報に基づいて、第1テーブル136と第2テーブル137とを更新する。
【0081】
例えば、1回目の番組情報取得処理で番組情報が取得できなかったUHF22、UHF23、UHF28について実施した2回目の番組情報取得処理の実行時に、ユーザがUHF22の番組を視聴中であり、UHF23、UHF28の番組情報が取得できなかったとする。すなわち、この時点では、UHF23、UHF28の2つのチャンネルが、未取得チャンネルである。
【0082】
次に、CPU131は、未取得チャンネルであるUHF23、UHF28の2つのチャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻を、第1テーブル136に基づいて特定する。
例えば、図2に示すように、UHF23において番組休止が「AM4:30」に終了する予定であり、UHF28において番組休止が「AM3:50」に終了する予定であるとする。すると、CPU131は、「AM4:30」を未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻として特定する。
【0083】
そして、CPU131は、特定した番組休止終了時刻「AM4:30」の到来を待ち、「AM4:30」の直後に、未取得チャンネルであるUHF23、UHF28について3回目の番組情報取得処理と、取得済みチャンネルであるUHF21、UHF22の番組情報更新処理を実施する。
その後、CPU131は、取得した番組情報に基づいて番組情報記憶部135を更新するとともに、未取得チャンネルについて実施した3回目の番組情報取得処理における番組情報の取得の可否を、第1テーブル136に記憶する。さらに、取得した番組情報に基づいて、第1テーブル136と第2テーブル137とを更新する。
【0084】
例えば、2回目の番組情報取得処理で番組情報が取得できなかったUHF23、UHF28について実施した3回目の番組情報取得処理の実行時に、ユーザが他チャンネルの番組を視聴中であり、再度、UHF23、UHF28の番組情報が取得できなかったとする。すなわち、この時点では、UHF23、UHF28の2つのチャンネルが、未取得チャンネルである。
【0085】
次に、CPU131は、当日の曜日(例えば、火曜日)、且つ、未取得チャンネル(すなわち、UHF23、UHF28)の30日前までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻を、第2テーブル137に基づいて特定する。
例えば、図3に示すように、火曜日のUHF23、UHF28の番組休止終了時刻において、最も遅い番組休止終了時刻は「AM5:50」である。すると、CPU131は、「AM5:50」を、火曜日且つ未取得チャンネル「UHF23、UHF28」の30日前までの番組休止終了時刻における最も遅い番組休止終了時刻として特定する。
【0086】
そして、CPU131は、特定した番組休止終了時刻「AM5:50」の到来を待ち、「AM5:50」の直後に、未取得チャンネルであるUHF23、UHF28について4回目の番組情報取得処理と、取得済みチャンネルであるUHF21、UHF22の番組情報更新処理を実施する。
その後、CPU131は、取得した番組情報に基づいて番組情報記憶部135を更新するとともに、未取得チャンネルについて実施した4回目の番組情報取得処理における番組情報の取得の可否を、第1テーブル136に記憶する。さらに、取得した番組情報に基づいて、第1テーブル136と第2テーブル137とを更新する。
【0087】
例えば、3回目の番組情報取得処理で番組情報が取得できなかったUHF23、UHF28について実施した4回目の番組情報取得処理の実行時に、ユーザがUHF28の番組を視聴中であり、再度、UHF23の番組情報が取得できなかったとする。すなわち、この時点では、UHF23が、未取得チャンネルである。
【0088】
次に、CPU131は、曜日やチャンネルに関係なく、30日前までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻を、第2テーブル137に基づいて特定する。
例えば、図3に示すように、30日前までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻は「AM5:55」である。すると、CPU131は、「AM5:55」を30日前までの番組休止終了時刻における最も遅い番組休止終了時刻として特定する。
【0089】
そして、CPU131は、特定した番組休止終了時刻「AM5:55」の到来を待ち、「AM5:55」の直後に、未取得チャンネルであるUHF23について5回目の番組情報取得処理と、取得済みチャンネルであるUHF21、UHF22、UHF28の番組情報更新処理を実施する。
その後、CPU131は、取得した番組情報に基づいて番組情報記憶部135を更新するとともに、未取得チャンネルについて実施した5回目の番組情報取得処理における番組情報の取得の可否を、第1テーブル136に記憶する。さらに、取得した番組情報に基づいて、第1テーブル136と第2テーブル137とを更新する。
【0090】
例えば、4回目の番組情報取得処理で番組情報が取得できなかったUHF23について実施した5回目の番組情報取得処理の実行時に、放送受信装置100がスタンバイ状態である場合、または、ユーザが未取得チャンネルであるUHF23の番組を視聴中である場合には、UHF23の番組情報が取得可能となる。
これにより、放送受信装置100において、当日分の番組情報が全チャンネル分取得されたこととなる。
【0091】
以上説明した本実施形態の放送受信装置100によれば、放送受信装置100において、CPU131による第1取得プログラム138a(第1取得手段)の実行により、予め定められた番組情報取得時刻に、番組情報取得処理が実施され、番組情報記憶部135(第1記憶手段)により、取得された番組情報が記憶され、第1テーブル136(第2記憶手段)及び第2テーブル137(第2記憶手段)により、番組情報記憶部135により記憶された番組情報に基づいて、所定日数前までの番組休止期間における番組休止開始時刻及び番組休止終了時刻が記憶される。また、第2取得プログラム138b(第2取得手段)の実行により、第1取得プログラム138aの実行による番組情報取得処理において番組情報を取得できなかった未取得チャンネルがある場合に、未取得チャンネルの数に1チャンネルの番組情報取得処理に要する所定時間を積算した時間が、未取得チャンネルの番組情報の取得に要する必要時間tとして算出されるととともに、第1テーブル136に基づいて、未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻が特定され、特定された番組休止開始時刻から、必要時間tと、番組情報取得処理において番組情報が取得可能であった取得済みチャンネルの番組情報の更新の有無の確認に要する所定の確認時間tと、を加算した合計時間T分前の時刻に、未取得チャンネルの番組情報取得処理と、取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、が実施される。さらに、第2取得プログラム138bの実行による番組情報取得処理において未取得チャンネルがある場合に、第3取得プログラム138c(第3取得手段)の実行により、第1テーブル136に基づいて、未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻が特定され、特定された番組休止終了時刻の直後に、未取得チャンネルの番組情報取得処理と、取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、が実施される。
すなわち、予め定められた番組情報取得時刻に実施した番組情報取得処理において、番組情報が取得できなかった未取得チャンネルがある場合には、番組情報が取得できなかった未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻から少なくとも必要時間分前の時刻に、未取得チャンネルの番組情報取得処理が実施される。さらに、未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻から少なくとも必要時間分前の時刻に実施した番組情報処理において、未取得チャンネルがある場合には、未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻の直後に、未取得チャンネル番組情報取得処理が実施される。
したがって、予め定められた番組情報取得時刻に実施した番組情報取得処理において、全チャンネル分の番組情報を取得できない場合であっても、番組情報が取得できなかった未取得チャンネルにおける番組休止期間を避けた適切なタイミングで、未取得チャンネルの番組情報の再取得が行われることとなり、放送受信装置100において、番組情報をより確実に取得できることとなる。
【0092】
また、第3取得プログラム138cの実行による番組情報取得処理において未取得チャンネルがある場合に、第4取得プログラム138d(第4取得手段)の実行により、第2テーブル137に基づいて、現時点の曜日且つ未取得チャンネルの所定日数前までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻が特定され、特定された番組休止終了時刻の直後に、未取得チャンネルの番組情報取得処理と、取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、が実施される。
さらに、第4取得プログラム138dの実行による番組情報取得処理において未取得チャンネルがある場合に、第5取得プログラム138e(第5取得手段)の実行により、第2テーブル137に基づいて、所定日数前までの番組休止終了時刻の中で最も遅い番組休止終了時刻が特定され、特定された番組休止終了時刻の直後に、未取得チャンネルの番組情報取得処理と、取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、が実施される。
すなわち、未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻の直後に実施した番組情報取得処理においても、未取得チャンネルがある場合には、現時点の曜日且つ未取得チャンネルの所定日数前までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻の直後に番組情報取得処理が実施される。さらに、現時点の曜日且つ未取得チャンネルの所定日数前までの番組休止終了時刻の中で最も遅い番組休止終了時刻の直後に実施した番組情報取得処理においても、未取得チャンネルがある場合には、所定日数前までの番組休止終了時刻の中で最も遅い番組休止終了時刻が特定され、特定された番組休止終了時刻の直後に番組情報取得処理が実施される。
したがって、各タイミングで実施した番組情報取得処理において番組情報を取得できない未取得チャンネルがある場合であっても、過去の番組休止期間に関する情報に基づく適切なタイミングで、未取得チャンネルの番組情報の再取得が実施されることとなり、放送受信装置100において、番組情報をより一層確実に取得できることとなる。
【0093】
さらに、未取得チャンネルの番組情報取得処理とともに、取得済みチャンネルの番組情報更新処理が実施されるため、放送受信装置100において、より最新の番組情報を保持することができる。
【0094】
なお、本発明の範囲は上記実施形態に限られることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
【0095】
例えば、第2取得手段による番組情報取得処理、第3取得手段による番組情報取得処理、第4取得手段による番組情報取得処理、第5取得手段による番組情報取得処理を実施する順番は、上記実施形態で例示した順番に限られず、任意の順番で実施することができる。
また、第2取得手段による番組情報取得処理、第3取得手段による番組情報取得処理、第4取得手段による番組情報取得処理、第5取得手段による番組情報取得処理を全て実施する必要はなく、少なくとも1つ実施すれば良い。
【0096】
また、例えば、上記実施形態では、「所定日数前」とは、取得済みの番組情報の中で最も日付が後の日を基準として、その日から所定日数遡った日を示すこととして説明したが、他の実施形態において、当日から所定日数遡った日を「所定日数前」としても良い。
【0097】
また、デフォルト時刻に1回目の番組情報取得処理を実施する他、全てのタイミングで番組情報取得処理を取得したにもかかわらず未取得チャンネルが有る場合には、第2のデフォルト時刻(例えば、AM6:00)に番組情報取得処理を実施することとしても良い。
【0098】
また、番組情報取得処理を実施するタイミングは、上記実施形態の中で例示したタイミングに限られない。
例えば、現時点の曜日の所定日数前までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した番組休止終了時刻の直後に番組情報取得処理を実施することとしても良い。
また、例えば、未取得チャンネルの所定日数前までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した番組休止終了時刻の直後に番組情報取得処理を実施することとしても良い。
また、例えば、現時点の曜日、且つ、未取得チャンネルの所定日数前までの番組休止開始時刻の中で、最も早い番組休止開始時刻を特定し、特定した番組休止開始時刻の前に番組情報取得処理を実施することとしても良い。
また、現時点の曜日の所定日数前までの番組休止開始時刻の中で、最も早い番組休止開始時刻を特定し、特定した番組休止開始時刻の前に番組情報取得処理を実施することとしても良い。
また、例えば、未取得チャンネルの所定日数前までの番組休止開始時刻の中で、最も早い番組休止開始時刻を特定し、特定した番組休止開始時刻の前に番組情報取得処理を実施することとしても良い。
さらに、例えば、曜日やチャンネルにかかわらず、所定日数前までの番組休止開始時刻の中で、最も早い番組休止開始時刻を特定し、特定した番組休止開始時刻の前に番組情報取得処理を実施することとしても良い。
【0099】
また、本実施形態では、未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻から、未取得チャンネルの取得に要する必要時間tと、取得済みチャンネルにおける番組情報の更新の有無の確認に要する確認時間tと、を加算した合計時間T分前の時刻に番組情報取得処理を実施する場合について説明したが、例えば、取得済みチャンネルにおける番組情報の更新に要する時間を算出し、未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻から、未取得チャンネルの取得に要する必要時間tと、取得済みチャンネルにおける番組情報の更新に要する時間と、を加算した合計時間分前の時刻に番組情報取得処理を実施するように構成しても良い。
【0100】
また、チャンネルスキャンではチャンネル有りと判定されるものの、受信レベルが低いために、番組情報の取得は不可能である可能性が高いチャンネルが存在する。そのため、チャンネル初期スキャンにおいて受信可能であるとされたチャンネルのうち、信号の受信レベルが所定の閾値を下回るチャンネルをNGチャンネルに指定し、番組情報取得処理において、NGチャンネルの番組情報が取得できない場合であっても、未取得チャンネルから除外するように構成しても良い。
【0101】
さらに、本発明における番組情報の取得対象は、地上デジタル放送に限られることなく、放送信号に番組情報が含まれている限り、その他の任意の放送サービスを番組情報の取得対象とすることができる。すなわち、放送事情や放送規格の改定、放送受信装置の機能等に合わせて、例えば、BSデジタル放送や広帯域CS(110°CS)デジタル放送、ラジオ放送等を本発明における番組情報の取得対象としても良い。
【符号の説明】
【0102】
100 放送受信装置
5 チューナ(受信手段、第1取得手段、第2取得手段、第3取得手段、第4取得手段、第5取得手段)
74 データデコーダ(第1取得手段、第2取得手段、第3取得手段、第4取得手段、第5取得手段)
131 CPU(第1取得手段、第2取得手段、第3取得手段、第4取得手段、第5取得手段)
135 番組情報記憶部(第1記憶手段)
136 第1テーブル(第2記憶手段)
137 第2テーブル(第2記憶手段)
138a 第1取得プログラム(第1取得手段)
138b 第2取得プログラム(第2取得手段)
138c 第3取得プログラム(第3取得手段)
138d 第4取得プログラム(第4取得手段)
138e 第5取得プログラム(第5取得手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組コンテンツと番組情報とが多重化されたデジタル放送信号を受信する受信手段を備える放送受信装置において、
予め定められた番組情報取得時刻に、番組情報取得処理を実施する第1取得手段と、
取得された番組情報を記憶する第1記憶手段と、
前記第1記憶手段により記憶された前記番組情報に基づいて、所定日数前までの番組休止期間に関する情報を記憶する第2記憶手段と、
番組情報を取得できなかった未取得チャンネルの番組情報の取得に要する必要時間を算出するととともに、前記第2記憶手段に基づいて、当該未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻を特定し、特定した当該番組休止開始時刻から、少なくとも前記必要時間分前の時刻に、少なくとも前記未取得チャンネルの番組情報取得処理を実施する第2取得手段と、
前記第2記憶手段に基づいて、番組情報を取得できなかった前記未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した当該番組休止終了時刻の直後に、少なくとも前記未取得チャンネルの番組情報取得処理を実施する第3取得手段と、
を備え、
前記第1取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第2取得手段による前記番組情報取得処理又は前記第3取得手段による前記番組情報取得処理を実施することを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記第2取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第3取得手段による前記番組情報取得処理を実施することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記第2記憶手段に基づいて、現時点の曜日且つ/又は前記未取得チャンネルの所定日数前までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した当該番組休止終了時刻の直後に、少なくとも前記未取得チャンネルの番組情報取得処理を実施する第4取得手段と、
前記第2記憶手段に基づいて、所定日数前までの番組休止終了時刻の中で最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した当該番組休止終了時刻の直後に、少なくとも前記未取得チャンネルの番組情報取得処理を実施する第5取得手段と、
を備え、
前記第3取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第4取得手段による前記番組情報取得処理又は前記第5取得手段による前記番組情報取得処理を実施することを特徴とする請求項2に記載の放送受信装置。
【請求項4】
前記第4取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第5取得手段による前記番組情報取得処理を実施することを特徴とする請求項3に記載の放送受信装置。
【請求項5】
前記第2取得手段は、前記未取得チャンネルの数に1チャンネルの番組情報取得処理に要する所定時間を積算した時間を、前記必要時間として算出することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の放送受信装置。
【請求項6】
前記第2取得手段は、前記未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻から、前記必要時間と、番組情報取得処理において番組情報が取得可能であった取得済みチャンネルの番組情報の更新の有無の確認に要する所定の確認時間と、を加算した合計時間分前の時刻に、前記未取得チャンネルの番組情報取得処理と、前記取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の放送受信装置。
【請求項7】
番組コンテンツと番組情報とが多重化されたデジタル放送信号を受信する受信手段を備える放送受信装置において、
予め定められた番組情報取得時刻に、番組情報取得処理を実施する第1取得手段と、
取得された番組情報を記憶する第1記憶手段と、
前記第1記憶手段により記憶された前記番組情報に基づいて、所定日数前までの番組休止期間における番組休止開始時刻及び番組休止終了時刻を記憶する第2記憶手段と、
前記第1取得手段による前記番組情報取得処理において番組情報を取得できなかった前記未取得チャンネルがある場合に、当該未取得チャンネルの数に1チャンネルの番組情報取得処理に要する所定時間を積算した時間を、前記未取得チャンネルの番組情報の取得に要する必要時間として算出するととともに、前記第2記憶手段に基づいて、前記未取得チャンネルにおける最も早い番組休止開始時刻を特定し、特定した当該番組休止開始時刻から、当該必要時間と、番組情報取得処理において番組情報が取得可能であった取得済みチャンネルの番組情報の更新の有無の確認に要する所定の確認時間と、を加算した合計時間分前の時刻に、前記未取得チャンネルの番組情報取得処理と、前記取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施する第2取得手段と、
前記第2取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第2記憶手段に基づいて、当該未取得チャンネルにおける最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した当該番組休止終了時刻の直後に、前記未取得チャンネルの番組情報取得処理と、前記取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施する第3取得手段と、
前記第3取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第2記憶手段に基づいて、現時点の曜日且つ/又は前記未取得チャンネルの所定日数前までの番組休止終了時刻の中で、最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した当該番組休止終了時刻の直後に、前記未取得チャンネルの番組情報取得処理と、前記取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施する第4取得手段と、
前記第4取得手段による前記番組情報取得処理において前記未取得チャンネルがある場合に、前記第2記憶手段に基づいて、所定日数前までの番組休止終了時刻の中で最も遅い番組休止終了時刻を特定し、特定した当該番組休止終了時刻の直後に、前記未取得チャンネルの番組情報取得処理と、前記取得済みチャンネルの番組情報更新処理と、を実施する第5取得手段と、
を備えることを特徴とする放送受信装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−212842(P2010−212842A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−54688(P2009−54688)
【出願日】平成21年3月9日(2009.3.9)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】