説明

放送受信装置

【課題】蓄積済みコンテンツの中から蓄積有効期限前の不要なコンテンツを検出し、一括削除する。
【解決手段】蓄積有効期限、シリーズ情報、コンテンツ契約情報に基づいて蓄積装置5に蓄積されたコンテンツから、削除候補とするコンテンツを検出するコンテンツ削除制御処理部4を備え、コンテンツ削除制御処理部4は、シリーズ情報を用いてシリーズコンテンツを検出し、かつ、検出したシリーズコンテンツのうち、所定のコンテンツの視聴を可能とする契約を行っていない場合であり、コンテンツの蓄積有効期限が切れている場合に、シリーズコンテンツを削除候補として検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバー型放送、特に、タイムシフト視聴サービスにおいて、不要なコンテンツの一括削除処理を可能とする放送受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
サーバー型放送におけるサービスとして「タイムシフト視聴サービス」が知られている。これは、未契約者でも有料放送の蓄積を可能とし、実際には、視聴者が再生しようとしたときに、初めて、課金をするサービスである。このようなタイムシフトサービスでは、ユーザーにとって不要なコンテンツが蓄積される可能性があり、蓄積装置内の不要なコンテンツによって蓄積領域の不足が発生しやすくなる。このため、蓄積領域確保のために不要なコンテンツを削除することが必要になる。
【0003】
蓄積済みの不要なコンテンツを優先的に削除する方法としては、コンテンツに消去優先度を付加して削除処理するものがある。これは、今後の放送予定などから優先付けを行って削除処理を行うものである(例えば、特許文献1参照)。
また、サーバー型放送に関し、蓄積済みの未購入コンテンツを購入前に削除する方法も知られている。これは、現在時刻が蓄積有効期限を経過していた場合に、コンテンツおよびコンテンツ情報を自動的に削除するものである(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2007−081670号公報
【特許文献2】特開2002−034017号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の方法により不要なコンテンツを削除する場合は、不要コンテンツの今後の放送予定があることが必要であり、また、特許文献2の方法により不要なコンテンツを削除する場合は、蓄積有効期限を経過することが必要となる。したがって、不要コンテンツの放送予定がない場合、又は、蓄積有効期限前に削除したい場合には、ユーザーが蓄積装置内の不要なコンテンツを選択して手動にて削除する必要があり、そのためにユーザーの負担が大きくなる。
そこで、本発明は、蓄積済みコンテンツの中から蓄積有効期限前の不要なコンテンツを検出し、一括削除することにより、不要コンテンツの放送予定を必要とせずに、蓄積有効期限以前の削除を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するため、サーバー型放送のコンテンツを蓄積し、再生時に課金するサーバー型放送の放送受信装置であって、サーバー型放送で放送されたコンテンツを蓄積する蓄積手段と、サーバー型放送で送信される番組配列情報から、蓄積手段に蓄積されたコンテンツの蓄積有効期限と、複数のコンテンツから構成されるシリーズコンテンツを識別するための情報であるシリーズ情報と、コンテンツ契約情報を取得する属性取得手段と、蓄積有効期限、シリーズ情報、コンテンツ契約情報に基づいて蓄積手段に蓄積されたコンテンツから、削除候補とするコンテンツを検出する検出手段と、検出手段で検出した削除候補のコンテンツを提示する提示手段と、を備え、検出手段は、シリーズ情報を用いてシリーズコンテンツを検出し、かつ、検出したシリーズコンテンツのうち、所定のコンテンツを視聴可能とする契約を行っていない場合であり、当該コンテンツの蓄積有効期限が切れている場合に、シリーズコンテンツを削除候補として検出することを特徴とする。
また、本発明は、サーバー型放送のコンテンツを蓄積し、再生時に課金するサーバー型放送の放送受信方法であって、サーバー型放送で放送されたコンテンツを蓄積する工程と、サーバー型放送で送信される番組配列情報から、蓄積されたコンテンツの蓄積有効期限と、複数のコンテンツから構成されるシリーズコンテンツを識別するための情報であるシリーズ情報と、コンテンツ契約情報を取得する工程と、蓄積有効期限、シリーズ情報、コンテンツ契約情報に基づいて、蓄積されたコンテンツから、削除候補とするコンテンツを検出する工程と、検出した削除候補のコンテンツを提示する工程と、を備え、シリーズ情報を用いてシリーズコンテンツを検出し、かつ、検出したシリーズコンテンツのうち、所定のコンテンツを視聴可能とする契約を行っていない場合であり、当該コンテンツの蓄積有効期限が切れている場合に、シリーズコンテンツを削除候補として検出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、不要なコンテンツの放送予定を必要とせずに、蓄積有効期限以前のコンテンツを削除することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(実施形態1)
【0008】
この実施形態では、サーバー型放送における「タイムシフト視聴サービス」において、蓄積済みのコンテンツの中からユーザーにとって不要なコンテンツを一括削除する放送受信装置について説明する。
【0009】
図1は本実施形態に係る放送受信装置のブロック図であり、1はサーバー型放送を受信する放送受信装置である。
【0010】
放送受信装置は、チューナー部2、コンテンツの属性取得手段としての番組配列情報取得部3、削除候補の検出手段及びコンテンツの削除指示に基づく実行手段としてのコンテンツ削除制御処理部4、蓄積手段としての蓄積装置5、同一シリーズID検出部6を備えている。放送受信装置は、また、トランスポートストリーム(Transport Stream)多重分離処理部(以下、TS多重分離処理部という)7、限定再生処理部8、課金制御処理部9、提示手段としての映像音声出力装置10を備える。
【0011】
チューナー部2は、放送波を受信し、受信データ、すなわち、サーバー型放送における映像音声のコンテンツをTS多重分離処理部7に送信する。
【0012】
TS多重分離処理部7は、受信したコンテンツに対してTS多重分離処理を行う。
【0013】
蓄積装置5は、大容量のストレージ、例えば、ハードディスクからなり、サーバー型放送により取得したコンテンツを順次、蓄積する。また、チューナー部2は、受信した放送波を映像音声出力装置10、具体的には、放送受信装置に接続されているテレビジョンに出力する。
【0014】
映像音声出力装置10は、映像と音声とを出力する。
【0015】
番組配列情報取得部3は、TS多重分離処理部7からコンテンツの番組配列情報(SI:Service Information)を取得する。番組配列情報取得部3は、番組配列情報からコンテンツの属性情報(メタデータ)であるseries_idと、episode_number、Expire記述子とを取得する。
【0016】
ここで、番組配列情報(SI:Service Information)とは、放送データストリームの分配システム、内容、スケジュール/タイミングなどを記述するデジタルデータである。SIは番組選択の利便性のために規定された各種情報(ISO/IEC13818−1でユーザー定義可能として開放された領域を使って、(社)電波産業会において制定された規格(ARIB規格))に定義されている。このSIは、TSの中に多重され、受信機に対してEPG(Electric Program Guide:電子化されたテレビ番組表)などの情報を提供する属性情報(メタデータ)である。
【0017】
また、series_id(シリーズ記述子)は、複数のコンテンツから構成されるシリーズコンテンツであるシリーズ番組を識別するための属性情報である。episode_number(シリーズ記述子の識別子)は、シリーズ内の話数を示す属性情報である。Expire記述子は、コンテンツ、具体的には、コンテンツのオブジェクトの蓄積有効期限を示す属性情報である。
【0018】
受信したコンテンツがシリーズ番組に属しているかどうかは、series_idとepisode_numberとによって識別することができる。また、Expire記述子を利用することで、コンテンツ毎に蓄積有効期限を判定することができる。
【0019】
同一シリーズID検出部6は、サーバー型放送において蓄積装置5に蓄積されたコンテンツの中から同一シリーズを示すシリーズIDのコンテンツを検索し、検索結果をコンテンツの削除手段としてのコンテンツ削除制御処理部4に出力する。
【0020】
コンテンツ削除制御処理部4は、番組配列情報取得部3から得た前述の情報を用いて、蓄積装置5に蓄積されているコンテンツの中から削除候補となりうる同一シリーズのコンテンツを検出して削除候補リストを作成する。コンテンツ削除制御処理部4は、リストを提示手段としての映像音声出力装置10を介してユーザーに提示する。また、コンテンツ削除制御処理部4は、ユーザーに、削除候補リストに表示されたコンテンツの削除と削除のキャンセルとを選択させるため、削除を実行させる実行手段としての削除ボタン(図示せず)を映像音声出力装置10の画面上に表示させる。また、コンテンツ削除制御処理部4は、削除をキャンセルする実行手段としてのキャンセルボタン(図示せず)を映像音声出力装置10の画面上に表示させる。削除ボタンは、押下されたときに、コンテンツ削除制御処理部4に対して削除候補リストのコンテンツを一括削除させる削除指示を送信する。キャンセルボタンは、押下されたときに、コンテンツ削除制御処理部4に対して削除候補リストのコンテンツの一括削除を禁止させる指示を送信する。なお、本実施形態のコンテンツ削除制御処理部4は、コンテンツの有効期限が切れても自動的に削除しないように制御されている。
【0021】
課金制御処理部9は、B−CASカード等の放送受信装置に接続しているICカードに記録されたサーバー放送の契約情報を参照し、この契約情報を限定再生処理部8に転送する。
【0022】
限定再生処理部8は、ユーザーが再生する時に、課金制御処理部9からの契約情報に基づいて蓄積装置5に蓄積されているコンテンツの再生又は視聴を可能とする処理を行う。
【0023】
図2は前記放送受信装置の処理フローの全体を示す。
【0024】
ステップS201では放送受信装置がサーバー型放送の「タイムシフト視聴サービス」において受信したコンテンツを、蓄積装置5に蓄積する(タイムシフト視聴サービスデータ蓄積処理)。
【0025】
ステップS202では、コンテンツ削除制御処理部4がコンテンツの蓄積後に蓄積装置5の蓄積可能な領域と閾値とを比較し、蓄積装置5の蓄積領域、すなわち、空き容量が閾値以下か否かを判定する(蓄積装置容量判定処理)。ステップS202で、判定の結果が、蓄積装置5の空き容量が閾値以下となると、ステップS203に進む。
【0026】
ステップS203では、ユーザーに不要なコンテンツの削除を促すため、まず、削除候補コンテンツの検索を行い(検索処理)、次に、蓄積装置5の不要コンテンツの削除処理を行う。なお、ステップS203において、閾値の大きさは、ユーザーが決定するようにしてもよいし、放送受信装置のデータ容量管理部(図示せず)が決定するようにしてもよい。
【0027】
図3は不要コンテンツの削除処理の一例を示す。この削除処理では、まず、蓄積装置5のユーザーにとって不要な同一シリーズのコンテンツを判別し、これを蓄積有効期限前に一括削除する。
【0028】
ステップS301では、シリーズIDが同一の同一シリーズの不要なコンテンツを削除するため、番組配列情報取得部3が、番組配列情報からコンテンツのseries_idを取得する。
【0029】
ステップS302では、同一シリーズID検出部6が蓄積装置5をステップS301で取得したseries_idと同じseries_idを用いて検索する。検索を終了すると、ステップS303に進む。
【0030】
ステップS303では同一シリーズID検出部6がseries_idの検索結果に基づいて同一シリーズのコンテンツがあるか否かを判定する。
【0031】
ステップS303において、同一シリーズのコンテンツが存在しない場合、ステップS301に戻って同一シリーズID検出部6が別のシリーズのコンテンツが存在するか否かを検索する。同一シリーズのコンテンツが存在する場合は、ステップS304へと移行する。
【0032】
ステップS304では、コンテンツ削除制御処理部4が、ステップS303で検索した同一シリーズのコンテンツに対するICカードの契約情報を参照する。
【0033】
ステップS305では、コンテンツ削除制御処理部4がステップS303で検索した同一シリーズのコンテンツに対してユーザーの契約の有無を判定する。判定の結果、ユーザーが、コンテンツに対して契約している場合は、必要なコンテンツであり、削除が不可能であると見做してステップS301からステップS305の処理を繰り返す。
【0034】
ステップS305の判定の結果、ユーザーが未契約の場合は、このシリーズのコンテンツが不要なコンテンツであり、削除可能であると見做してステップS306に進む。
【0035】
ステップS306では、コンテンツ削除制御処理部4が番組配列情報取得部3の番組配列情報から得たepisode_numberを用いて、蓄積装置5の中の同一シリーズについての初回コンテンツを検索してステップS307に移行する。
【0036】
ステップS307では、ステップS304と同様、初回コンテンツの契約状況を参照し、ステップS308に移行する。
【0037】
ステップS308では、コンテンツ削除制御処理部4が蓄積装置5に蓄積された初回コンテンツのExpire記述子を参照し、蓄積有効期限が切れているか否かを判定する。初回コンテンツの蓄積有効期限が切れていない場合は、このシリーズのコンテンツの削除はできないものと見做してステップS301に戻る。
ステップS308で、初回コンテンツの蓄積期限が切れている場合、コンテンツ削除制御処理部4がこのシリーズについてのコンテンツの一括削除が可能であると見做して、ステップS309に移行する。
【0038】
ステップS309では、コンテンツ削除制御処理部4が当該シリーズのコンテンツの全てを削除候補リストへ記載、すなわち、格納し、ステップS310に移行する。
【0039】
図4は同一シリーズコンテンツ一括削除処理フローの一例を示す。
【0040】
ステップS401では、コンテンツ削除制御処理部4が削除候補リストを映像音声出力装置10に出力し、ユーザーへ提示する。
【0041】
ステップS402では、同一シリーズのコンテンツを、一括削除するか否かをユーザーが判断する。このステップS402において、ユーザーがリモコン等の選択装置により削除ボタンを押下し、一括削除を承認した場合は、ステップS403でコンテンツ削除制御処理部4が蓄積装置5の中にある当該シリーズの全コンテンツを一括削除する。
【0042】
本実施形態によれば、サーバー型放送における「タイムシフト視聴サービス」において、番組配列情報のシリーズ記述子とExpire記述子とコンテンツ契約情報を用いて、蓄積装置5内の蓄積有効期限前のコンテンツを削除候補リストに入れる。これにより、不要なコンテンツの一括削除が可能となり、不要コンテンツの放送予定を必要とせずに、蓄積有効期限以前に削除することが可能であると共に蓄積装置5の蓄積領域を確保することができる。
【0043】
(実施形態2)
実施形態1では蓄積有効期限にコンテンツの削除が行われない場合の一括削除について説明したが、放送受信装置によっては、蓄積有効期限で蓄積装置5に蓄積されたコンテンツが削除される場合と削除されない場合とが発生する。このため、この実施形態では、蓄積有効期限に達したコンテンツが、自動的に削除される仕組みの場合について説明する。なお、放送受信装置の構成、処理フロー全体、同一シリーズコンテンツについての一括削除処理フローは、実施形態1と同様であるので、削除候補コンテンツの検索処理フローについて詳述する。
【0044】
図5は実施形態2に係る削除候補コンテンツの検索処理フローの一例を示す。
ステップS501では、番組配列情報取得部3が当該コンテンツのseries_idを取得する。これは、同一のコンテンツを削除する際にseries_idが必要となるためである。コンテンツのseries_idを取得すると、ステップS502に進む。
【0045】
ステップS502では、同一シリーズID検出部6が蓄積装置5の中に同じseries_idを持つコンテンツの有無について検索を行う。これは、同一シリーズのコンテンツを検出し、一括削除できるようにするためである。同一シリーズのコンテンツが検索された場合は、ステップS504へ移行する。
【0046】
ステップS504は、コンテンツ削除制御処理部4がこのシリーズのコンテンツの契約状況を参照し、ステップS505に進む。
【0047】
ステップS505では、コンテンツ削除制御処理部4が課金制御処理部9からこのシリーズのコンテンツに対するICカードの契約情報を参照し、シリーズ購入しているか否かを判定する。契約していない場合は、ステップS506の処理へ移行し、契約している場合は、ステップS場合は、実施形態1と同様にステップS501に戻る。
【0048】
ステップS506では、コンテンツ削除制御処理部4が番組配列情報取得部3から得たepisode_numberを用いて、蓄積装置5の中の同シリーズ初回コンテンツを検索してステップS507に進む。
【0049】
ステップS507は、番組配列情報取得部3から得たepisode_numberを参照して、蓄積装置5の中に同シリーズ初回のコンテンツが存在するかを調査する。既に蓄積装置5から削除されている場合は、ステップS508へ移行する。つまり、契約されていないシリーズコンテンツのうち、初回のコンテンツが削除されているシリーズコンテンツ群は視聴される可能性が低い。
【0050】
そこで、ステップS508では、ステップS309と同様にコンテンツ削除制御処理部4が当該シリーズのコンテンツ全てを削除候補リストへ格納ステップS509に進む。
【0051】
ステップS509では、ステップS310と同様、コンテンツ削除制御処理部4が削除候補リストを映像音声出力装置10に出力して画面に表示させる。ステップS510では、コンテンツ削除制御処理部4が、図4にて説明したように、同一シリーズコンテンツ一括削除処理を実行する。
従って、この実施の形態でも、蓄積装置5に蓄積されている不要な同一シリーズのコンテンツを削除でき、サーバー放送のデータを空き領域に対して蓄積することができる。
なお、実施形態1及び実施形態2では、初回のコンテンツの契約状態を判定していたが、本発明は初回のコンテンツの契約状態の判定に限定されるものではなく、例えば、シリーズ2話目のコンテンツなど、所定のコンテンツの契約状態で判定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の放送受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る放送受信装置の処理全体の流れを示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態1に係る削除候補コンテンツ検索処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の同一シリーズコンテンツ一括削除処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態2に係る削除候補コンテンツ検索処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0053】
1 放送受信装置
2 チューナー部
3 番組配列情報取得部(属性取得手段)
4 コンテンツ削除制御処理部(削除候補の検出手段)
5 蓄積装置(蓄積手段)
6 同一シリーズID検出部
7 TS多重分離処理部
8 限定再生処理部(デスクランブル)
9 課金制御処理部(限定再生用)
10 映像音声出力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバー型放送のコンテンツを蓄積し、再生の時に課金するサーバー型放送の放送受信装置であって、
サーバー型放送で放送されたコンテンツを蓄積する蓄積手段と、
サーバー型放送で送信される番組配列情報から、前記蓄積手段に蓄積された前記コンテンツの蓄積有効期限と、複数のコンテンツから構成されるシリーズコンテンツを識別するための情報であるシリーズ情報と、コンテンツ契約情報を取得する属性取得手段と、
前記蓄積有効期限、前記シリーズ情報、前記コンテンツ契約情報に基づいて前記蓄積手段に蓄積されたコンテンツから、削除候補とするコンテンツを検出する検出手段と、
前記検出手段で検出した削除候補のコンテンツを提示する提示手段と、
を備え、
前記検出手段は、前記シリーズ情報を用いてシリーズコンテンツを検出し、かつ、検出したシリーズコンテンツのうち、所定のコンテンツの視聴を可能とする契約を行っていない場合であり、当該コンテンツの蓄積有効期限が切れている場合に、前記シリーズコンテンツを削除候補として検出することを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記検出手段は、検出した前記削除候補のコンテンツのリストを作成し、前記提示手段が、前記削除候補のリストを表示させることを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記削除候補のコンテンツを一括削除するコンテンツ削除手段と、
前記コンテンツ削除手段に対する削除指示をユーザーに実行させる実行手段と、を有する請求項1又は2いずれかに記載の放送受信装置。
【請求項4】
サーバー型放送のコンテンツを蓄積し、再生の時に課金するサーバー型放送の放送受信方法であって、
サーバー型放送で放送されたコンテンツを蓄積する工程と、
サーバー型放送で送信される番組配列情報から、蓄積された前記コンテンツの蓄積有効期限と、複数のコンテンツから構成されるシリーズコンテンツを識別するための情報であるシリーズ情報と、コンテンツ契約情報を取得する工程と、
前記蓄積有効期限、前記シリーズ情報、前記コンテンツ契約情報に基づいて、蓄積された前記コンテンツから、削除候補とするコンテンツを検出する工程と、
検出した削除候補のコンテンツを提示する工程と、
を備え、
前記シリーズ情報を用いてシリーズコンテンツを検出し、かつ、検出したシリーズコンテンツのうち、所定のコンテンツの視聴を可能とする契約を行っていない場合であり、当該コンテンツの蓄積有効期限が切れている場合に、前記シリーズコンテンツを削除候補として検出することを特徴とする放送受信方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−63041(P2010−63041A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229086(P2008−229086)
【出願日】平成20年9月5日(2008.9.5)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】