説明

故障情報収集システム

【課題】通信機能を有しない情報収集装置および通信機能を有する情報収集装置の何れによっても故障情報を収集できる構成を、設定作業の手間をかけることなく実現する。
【解決手段】故障情報収集システム10は、車両に搭載され、当該車両に発生した故障に関する情報を故障情報として蓄積する複数の制御装置11と、複数の制御装置11を相互に通信可能に接続する車載LAN14と、制御装置11から故障情報を収集するものであって、通信機能を有しない故障診断装置12と、制御装置11から故障情報を収集するものであって、通信機能を有するナビゲーション装置13と、を備える。故障診断装置12は、車載LAN14に接続された場合にのみ、制御装置11から故障情報を収集する。ナビゲーション装置13は、車載LAN14に常時接続され、故障診断装置12が車載LAN14に接続されていない場合にのみ、制御装置11から故障情報を収集する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に発生した故障に関する情報を収集する故障情報収集システムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のシステムとして、例えば特許文献1,2に記載の構成が考えられている。
特許文献1の構成は、通信機能を有しない専用の情報収集装置により故障情報を収集する構成である。このような通信機能を有しない装置により故障情報を収集する構成は、例えば車両の点検や修理などの際に一括して故障情報を収集したい場合に有用である。
特許文献2の構成は、通信機能を有する装置(例えば、ナビゲーション装置)を情報収集装置として兼用する構成である。このような通信機能を有する装置により故障情報を収集する構成は、例えば故障情報を遠隔通信によりリアルタイムで収集したい場合に有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭58−26649号公報
【特許文献2】特開平11−134529号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種のシステムにおいては、故障情報を収集する装置に識別符号を付与し、故障情報を蓄積する装置(例えば、車両に搭載される各種の制御装置)は、その識別符号を有する装置との間で故障情報を通信するように設定されることが一般的である。そのため、通信機能を有しない情報収集装置および通信機能を有する情報収集装置の何れによっても故障情報を収集できる構成を実現しようとする場合には、故障情報を蓄積する装置に、通信機能を有しない情報収集装置の識別符号および通信機能を有する情報収集装置の識別符号の双方を設定しなければならい。特に車両においては、故障情報を蓄積する装置、つまり、車両に搭載される制御装置が多数である。そのため、これら多数の制御装置の全てに対してそれぞれ識別符号の設定を行うことは非常に手間である。
【0005】
そこで、本発明の目的は、通信機能を有しない情報収集装置および通信機能を有する情報収集装置の何れによっても故障情報を収集できる構成を、設定作業の手間をかけることなく実現することができる故障情報収集システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の故障情報収集システムによれば、車両に搭載された複数の故障情報蓄積装置は、接続手段によって相互に通信可能に接続され、それぞれ、車両に発生した故障に関する情報を故障情報として蓄積する。通信機能を有しない第1故障情報収集装置および通信機能を有する第2故障情報収集装置のうち一方の故障情報収集装置は、接続手段に接続された場合にのみ、故障情報蓄積装置から故障情報を収集する。また、第1故障情報収集装置および第2故障情報収集装置のうち他方の故障情報収集装置は、接続手段に常時接続されており、一方の故障情報収集装置が接続手段に接続されていない場合にのみ、故障情報蓄積装置から故障情報を収集する。
これにより、通信機能を有しない第1故障情報収集装置および通信機能を有する第2故障情報収集装置の何れによっても故障情報を収集できる構成を、これら第1故障情報収集装置および第2故障情報収集装置の双方の識別情報を故障情報蓄積装置に設定するという設定作業の手間をかけることなく実現することができる。
【0007】
また、請求項2の故障情報収集システムによれば、第1故障情報収集装置および第2故障情報収集装置のうち一方の故障情報収集装置は、当該一方の故障情報収集装置が接続手段に接続されている場合、つまり、当該一方の故障情報収集装置が故障情報を収集する場合には、当該一方の故障情報収集装置に割り当てられた第1識別情報を提示する。一方、第1故障情報収集装置および第2故障情報収集装置のうち他方の故障情報収集装置は、一方の故障情報収集装置が接続手段に接続されている場合には当該他方の故障情報収集装置に割り当てられた第2識別情報を提示し、一方の故障情報収集装置が接続手段に接続されていない場合、つまり、当該他方の故障情報収集装置が故障情報を収集する場合には第1識別情報を提示する。
即ち、第1故障情報収集装置および第2故障情報収集装置は、故障情報を収集する場合には、共通の識別情報として第1識別情報を提示する。従って、故障情報蓄積装置に対しては、故障情報を通信する装置の識別情報として第1識別情報のみを設定しておけばよく、設定作業の手間を一層軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に係るものであり、故障情報収集システムの構成を概略的に示すブロック図
【図2】制御内容を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、例えば自動車に発生した故障に関する情報を収集する故障情報収集システム10の構成を概略的に示すブロック図である。
故障情報収集システム10は、複数の制御装置11(故障情報蓄積装置に相当)と、故障診断装置12(第1故障情報収集装置に相当)と、ナビゲーション装置13(第2故障情報収集装置に相当)とを備える。
【0010】
制御装置11は、車両に搭載され、当該車両に備えられた各種の制御対象物、つまり、車両に備えられた各種の装置、機構、部品など(例えば、エンジン、ブレーキ装置、トランスミッション、エアバッグ装置など)の動作をそれぞれ制御する。また、制御装置11は、それぞれの制御対象物に故障が発生した場合には、その故障に関する情報(故障発生日時、故障内容など)を、例えばメモリなどからなる記憶媒体(図示せず)に故障情報として蓄積する。これら複数の制御装置11は、車載LAN14(接続手段に相当)によって相互に通信可能に接続されている。また、各制御装置11は、それぞれ、識別符号Aを有する装置との間でのみ故障情報を通信するように設定されている。
【0011】
故障診断装置12は、車載LAN14に着脱可能に適宜接続されるものであり、当該車載LAN14に接続された場合にのみ、当該車載LAN14を介して各制御装置11から故障情報を収集する。この故障診断装置12は通信機能を有していない。また、この故障診断装置12は、制御プログラムを実行することにより故障診断ツールとして機能する。即ち、この故障診断装置12は、各制御装置11から収集した故障情報を当該故障診断装置12において解析し診断する機能を有している。この故障診断装置12には、識別符号A(第1識別情報に相当)が割り当てられている。故障診断装置12は、車載LAN14に接続されている場合には、その識別符号Aを車載LAN14に接続されている各種の装置や機器などに提示する。
【0012】
ナビゲーション装置13は、主として、地図データに基づいて車両の経路案内を実行するものであるが、本実施形態では、故障診断モードに設定されることにより、各制御装置11から故障情報を収集する機能も備えている。このナビゲーション装置13は、車載LAN14に常時接続されたものであり、上記の故障診断装置12が車載LAN14に接続されていない場合にのみ、当該車載LAN14を介して各制御装置11から故障情報を収集する。このナビゲーション装置13は、通信部13aを備えている。ナビゲーション装置13は、この通信部13aにより、外部の故障診断サーバ20との間で各種の情報を例えば無線の通信回線を介して通信する。即ち、このナビゲーション装置13は通信機能を有している。ナビゲーション装置13は、各制御装置11から収集した故障情報を収集した場合には、その故障情報を通信部13aを介して故障診断サーバ20に送信する。この故障診断サーバ20は、ナビゲーション装置13から受信した故障情報を解析し診断する機能、および、故障情報の解析診断結果をナビゲーション装置13に送信する機能を有している。
【0013】
このナビゲーション装置13には、識別符号B(第2識別情報に相当)が割り当てられている。また、ナビゲーション装置13は、故障診断装置12に割り当てられた識別符号Aを例えばメモリなどからなる記憶媒体(図示せず)に保有している。従って、このナビゲーション装置13は、識別符号Bのみならず識別符号Aも提示可能である。ナビゲーション装置13は、故障診断装置12が車載LAN14に接続されている場合には、当該ナビゲーション装置13に割り当てられた識別符号Bを車載LAN14に接続されている各種の装置や機器などに提示する。また、ナビゲーション装置13は、当該ナビゲーション装置13が故障診断モードに設定されている場合であって、かつ、故障診断装置12が車載LAN14に接続されていない場合には、当該ナビゲーション装置13ではなく故障診断装置12に割り当てられた識別符号Aを車載LAN14に接続されている各種の装置や機器などに提示する。
【0014】
次に、上記構成の故障情報収集システム10の動作について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ナビゲーション装置13が各制御装置11から故障情報を収集する場合の動作について説明する。
ナビゲーション装置13は、故障診断モードに設定されると、車載LAN14に故障診断装置12が接続されているか否かを判断する(ステップA1)。なお、このとき、ナビゲーション装置13は、当該ナビゲーション装置13に割り当てられた識別符号Bを提示している。このステップA1における判断方法は、この場合、次に示す方法により実現される。即ち、故障診断装置12は、車載LAN14に接続されると、イニシャライズ信号(通信の確立を確認するための通信確立確認信号など)を車載LAN14に出力する。ナビゲーション装置13は、車載LAN14にイニシャライズ信号が出力されているか否かを常時監視しており、車載LAN14にイニシャライズ信号が出力されていることを確認すると、車載LAN14に故障診断装置12が接続されていると判断する。また、故障診断装置12は、車載LAN14に接続されると、当該車載LAN14を介して、各制御装置11に対して故障情報要求信号(故障情報の収集を要求する信号)を出力する。また、故障診断装置12から故障情報要求信号を受けた制御装置11は、車載LAN14を介して、故障診断装置12に対して応答信号を出力する。ナビゲーション装置13は、車載LAN14に故障情報要求信号や応答信号が出力されていないか否かを常時監視しており、車載LAN14に故障情報要求信号や応答信号が出力されていないことを確認すると、車載LAN14に故障診断装置12が接続されていないと判断する。なお、以上の判断方法は一例であり、車載LAN14に故障診断装置12が接続されているか否かを判断する方法としては種々の方法を採用することができる。
【0015】
ナビゲーション装置13は、車載LAN14に故障診断装置12が接続されている場合(ステップA1:YES)には、当該ナビゲーション装置13に割り当てられた識別符号Bを提示した状態を維持する(ステップA2)。そして、ナビゲーション装置13は、ステップA1に戻り、再び、車載LAN14に故障診断装置12が接続されているか否かを判断する。
【0016】
一方、ナビゲーション装置13は、車載LAN14に故障診断装置12が接続されていない場合(ステップA1:NO)には、提示する識別符号を、故障診断装置12に割り当てられた識別符号Aに切り換える(ステップA3)。そして、故障情報収集処理を実行する(ステップA4,A5)。ステップA4では、ナビゲーション装置13は、故障情報要求信号(故障情報の収集を要求する信号)を車載LAN14を介して各制御装置11に出力する。このとき、ナビゲーション装置13は、故障情報要求信号に、識別符号Aおよび送信元(この場合、ナビゲーション装置13)を特定するための情報を含ませる。ステップA5では、ナビゲーション装置13は、後述するようにして制御装置11から送信された故障情報を受信する。ナビゲーション装置13は、故障情報収集処理(ステップA4,A5)を完了すると、ステップA1に戻り、再び、車載LAN14に故障診断装置12が接続されているか否かを判断する。
【0017】
一方、各制御装置11は、それぞれ、識別符号Aを含む故障情報要求信号を受信したか否かを判断する(ステップB1)。そして、各制御装置11は、それぞれ、識別符号Aを含む故障情報要求信号を受信すると(ステップB1:YES)、その故障情報要求信号を送信した装置(この場合、ナビゲーション装置13)に故障情報を送信する(ステップB2)。そして、制御装置11は、ステップB1に戻り、再び、識別符号Aを含む故障情報要求信号を受信したか否かを判断する。
【0018】
次に、故障診断装置12が各制御装置11から故障情報を収集する場合の動作について説明する。
故障診断装置12は、車載LAN14に接続されると、識別符号Aを含む信号が車載LAN14に出力されていないか否かを判断する(ステップC1)。なお、このとき、故障診断装置12は、当該故障診断装置12に割り当てられた識別符号Aを提示している。そして、故障診断装置12は、識別符号Aを含む信号が車載LAN14に出力されていないことを確認すると(ステップC1:YES)、故障情報収集処理を実行する(ステップC2,C3)。ステップC2では、故障診断装置12は、識別符号Aおよび送信元(この場合、故障診断装置12)を特定するための情報を含む故障情報要求信号を車載LAN14を介して各制御装置11に出力する。ステップC3では、故障診断装置12は、後述するようにして制御装置11から送信された故障情報を受信する。故障診断装置12は、故障情報収集処理(ステップC2,C3)を完了すると、ステップC1に戻り、再び、識別符号Aを含む信号が車載LAN14に出力されていないか否かを判断する。なお、故障診断装置12は、上記のステップC1において、識別符号Aを含む信号が車載LAN14に出力されている場合(ステップC1:NO)には、所定時間の待ち状態(ステップC4)となった後、ステップC1に戻り、再び、識別符号Aを含む信号が車載LAN14に出力されていないか否かを判断する。
【0019】
一方、各制御装置11は、それぞれ、識別符号Aを含む故障情報要求信号を受信したか否かを判断する(ステップB1)。そして、識別符号Aを含む故障情報要求信号を受信(ステップB1:YES)した制御装置11は、その故障情報要求信号を送信した装置(この場合、故障診断装置12)に故障情報を送信し(ステップB2)、ステップB1に戻る。
【0020】
以上に説明したように本実施形態によれば、通信機能を有しない故障診断装置12および通信機能を有するナビゲーション装置13の何れによっても故障情報を収集できる構成を、これら故障診断装置12およびナビゲーション装置13の双方の識別符号A,Bを各制御装置11に設定するという設定作業の手間をかけることなく実現することができる。
また、故障診断装置12およびナビゲーション装置13は、故障情報を収集する場合には、共通の識別符号として識別符号Aを提示する。従って、各制御装置11に対しては、故障情報を通信する装置の識別符号として識別符号Aのみを設定しておけばよく、設定作業の手間を一層軽減することができる。
【0021】
なお、本発明は、上述した一実施形態にのみ限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張することができる。
上述の実施形態では、通信機能を有する第2故障情報収集装置としてナビゲーション装置13を兼用する例を示した。これに代わり、第2故障情報収集装置として、通信機能を有する専用の装置を用いる構成としてもよい。
第1故障情報収集装置および第2故障情報収集装置に割り当てる識別情報として、識別符号ではなく、例えば識別番号を設定するようにしてもよい。
通信機能を有しない第1故障情報収集装置を車載LAN14に常時接続し、通信機能を有する第2故障情報収集装置を車載LAN14に着脱可能に適宜接続する構成としてもよい。この場合、第2故障情報収集装置は、車載LAN14に接続された場合にのみ、制御装置11から故障情報を収集し、第1故障情報収集装置は、第2故障情報収集装置が車載LAN14に接続されていない場合にのみ、制御装置11から前記故障情報を収集するように構成するとよい。また、第2故障情報収集装置に識別符号Aを割り当て、第1故障情報収集装置に識別符号Bを割り当てるとともに識別符号Aを提示可能に保有させ、第2故障情報収集装置は、当該第2故障情報収集装置が車載LAN14に接続されている場合に、当該第2故障情報収集装置に割り当てられた識別符号Aを提示し、第1故障情報収集装置は、第2故障情報収集装置が車載LAN14に接続されている場合には当該第1故障情報収集装置に割り当てられた識別符号Bを提示し、第2故障情報収集装置が車載LAN14に接続されていない場合には識別符号Aを提示するように構成するとよい。
本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
【符号の説明】
【0022】
図面中、11は制御装置(故障情報蓄積装置)、12は故障診断装置(第1故障情報収集装置)、13はナビゲーション装置(第2故障情報収集装置)、14は車載LAN(接続手段)を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、当該車両に発生した故障に関する情報を故障情報として蓄積する複数の故障情報蓄積装置と、
複数の前記故障情報蓄積装置を相互に通信可能に接続する接続手段と、
前記故障情報蓄積装置から前記故障情報を収集するものであって、通信機能を有しない第1故障情報収集装置と、
前記故障情報蓄積装置から前記故障情報を収集するものであって、通信機能を有する第2故障情報収集装置と、
を備え、
前記第1故障情報収集装置および前記第2故障情報収集装置のうち一方の故障情報収集装置は、前記接続手段に接続された場合にのみ、前記故障情報蓄積装置から前記故障情報を収集するように構成され、
前記第1故障情報収集装置および前記第2故障情報収集装置のうち他方の故障情報収集装置は、前記接続手段に常時接続され、前記一方の故障情報収集装置が前記接続手段に接続されていない場合にのみ、前記故障情報蓄積装置から前記故障情報を収集するように構成されていることを特徴とする故障情報収集システム。
【請求項2】
前記第1故障情報収集装置および前記第2故障情報収集装置のうち一方の故障情報収集装置は、当該一方の故障情報収集装置が前記接続手段に接続されている場合に、当該一方の故障情報収集装置に割り当てられた第1識別情報を提示し、
前記第1故障情報収集装置および前記第2故障情報収集装置のうち他方の故障情報収集装置は、前記一方の故障情報収集装置が前記接続手段に接続されている場合には当該他方の故障情報収集装置に割り当てられた第2識別情報を提示し、前記一方の故障情報収集装置が前記接続手段に接続されていない場合には前記第1識別情報を提示することを特徴とする請求項1記載の故障情報収集システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2012−144212(P2012−144212A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−5852(P2011−5852)
【出願日】平成23年1月14日(2011.1.14)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】