説明

整流回路を有する逆変換器

逆変換器は、溶接回路を包含する負荷物(130)に交流電流(iout)を提供する。当該逆変換器は、少なくとも1つの整流回路(110)、およびDC電力源(100)から電力を送る母線に接続されたブリッジ回路(120)を含む。当該母線も、ブリッジ回路(120)を介して負荷物(130)にガルバーニ電気的に接続される。少なくとも1つの整流回路(110)は、DC電力源(100)から電力を受け取り、循環手順の蓄積段階の最中に負荷物(130)内の誘導要素からエネルギーを受け取り、循環手順の帰還段階の最中に負荷物(130)へのエネルギー帰還を制御する。少なくとも1つの整流回路(110)は、第1のノード(A)に接続された第1の極子(p1)、および第2のノード(B)に接続された第2の極子(p2)を有する二極子である。少なくとも1つの整流回路(110)は、負荷物(130)からエネルギーを受け取り、直接的にかまたはブリッジ回路(120)を介するかの何れかで、第1および第2のノード(A;B)を介して負荷物(130)にエネルギーを帰還させるように配列される。少なくとも1つの整流回路(110)のそれぞれにおけるエネルギー流れ制御手段(DIN、SOUT)は、問題の整流回路(110)内の回収蓄電器(C)内に蓄積され、およびそこから取り出されるようにエネルギーを制御する。ブリッジ回路(120)は、交流電流(iout)を負荷物(130)に送達する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景および先行技術
本発明は、概して、例えば溶接装置において用いられる交流電流を提供するための電力源に関する。より具体的には、本発明は、請求項1の前文に記載の逆変換器、および請求項13に記載の方法に関する。本発明は、請求項15に記載のコンピュータプログラム、および請求項16に記載のコンピュータ可読媒体にも関係する。
【背景技術】
【0002】
逆変換器の目的は、負荷物に対して交流電流を発生させることである。いくつかの用途のためには、負荷物に対して提供された電流が真正弦波形状を有することが重要である。他の実装は、負荷物における電力消散が可能な限り一定であることを要求することがある。後者の場合では、電流方向が可能な限り迅速に反転させること、すなわち、時間の関数としての電流が矩形波に可能な限り近い形状を有することが鍵である。溶接電流源用の逆変換器は、通常、矩形波形状の電流が望ましい実施を表す。すなわち、負荷物において相対的に一定の電力消散を提供することに加えて、これは電流を反転させることに関連するアーク停電の危険を低減する。
【0003】
特許文献EP 1 422 011(欧州特許出願公開第1 422 011号明細書)は、いわゆるスナバ回路を含む溶接型電力供給ユニットを開示している。スナバ回路は、そうでなければ用いられることはないだろうエネルギーを回収し、ひいてはエネルギー使用量を節約する。スナバ回路は、回路機構内の様々な構成部を有害な電圧スパイクから保護もする。加えて、ここでの自由転輪スイッチは、スナバ誘導子内に一時的に蓄積されていた任意のエネルギーに自由転輪電流経路を提供する。
【0004】
既知のスナバ回路設計は、エネルギー効率の観点から有利であることがある。しかしながら、自由転輪スイッチは当該設計を複雑にする。各スイッチは特定の制御信号も要求し、それは処理作業が制御ユニットにより実行されることを要求する。
【発明の概要】
【0005】
発明の概要
従って、本発明の目的は、上記の問題を軽減し、効率的で、複雑でなくかつ費用効率の高い溶接実施用の逆変換器を提供することである。
【0006】
本発明の第1の態様によれば、その目的は最初に記載されている逆変換器により達成され、そこで、その少なくとも1つの整流回路は、第1のノードに接続された第1の極子、および第2のノードに接続された第2の極子を有する二極子である。その少なくとも1つの整流回路は、負荷物からエネルギーを受け取り、直接的にかまたはブリッジ回路を介するかの何れかで、第1および第2のノードを介して負荷物にエネルギーを帰還させるように配列される。
【0007】
この逆変換器は、逆変換器設計を非常に単純にし、そのうえ、逆変換器用の制御ユニットにより扱われる処理作業を最小化するために有利である。
【0008】
本発明のこの態様の1つの好適な実施形態によれば、エネルギー流れ制御手段はスイッチングモジュール内に配列される。このモジュールは、同様に、第1および第2の流れ制御手段を含む。第1の流れ制御手段は、エネルギーを回収蓄電器内に蓄積することを可能にするように構成され、第2の流れ制御手段は、回収蓄電器内に蓄積されたエネルギーが負荷物に供給されるようにするように構成される。そのため、流れ制御手段を操縦することにより、回収蓄電器内に蓄積されたエネルギーの量を制御することが可能である。例えば、循環手順の所与の段階において、回収蓄電器の全体にわたる電圧が相対的に低いことが分かる場合およびその逆の場合に、より大量のエネルギーが循環手順の後続の段階において回収蓄電器内に蓄積されるように、流れ制御手段を制御することができる。
【0009】
本発明のこの態様の別の好適な実施形態によれば、スイッチングモジュールは回収蓄電器と直列に接続される。このような設計は、意図された逆変換器機能を達成するのに全く誘導子が必要とされないために望ましい。これは、同様に、それにより相対的に高い平均電力を負荷物に供給することができるために有益である。出力電流を反転させることに関連するアーク停電の危険は、同様に低減される。すなわち、回路の低いインダクタンスは、電流レベルが比較的高い際に、かつ/または負荷物が比較的高いインダクタンスを有する際にも、出力電流の迅速な反転を可能にする(すなわち、負荷電流が整流の最中に高い時間導関数を有することを可能にする)。
【0010】
本発明のこの態様のなお別の好適な実施形態によれば、第1の流れ制御手段は第2の流れ制御手段と並列に接続される。それ故に、流れ制御手段は双方向で効果的に動作可能であり、すなわち、回収蓄電器にエネルギー充填すること、およびそこからエネルギーを非常に単純に取り出すことの両方ができる。
【0011】
本発明のこの態様のさらなる好適な一実施形態によれば、第2の流れ制御手段は制御信号に応答して制御可能である。それにより、エネルギーを回収蓄電器から都合良く出力することができる。所与の量のエネルギーが回収蓄電器内に蓄積されるようにすることが、同様に可能にされる。好ましくは、第1の流れ制御手段はダイオードを含み、第2の流れ制御手段はトランジスタを含む。
【0012】
本発明のこの態様のさらに別の好適な実施形態によれば、ブリッジ回路は4つの主スイッチングモジュールを含み、それらは第1および第2のノードの間にある完全(つまりH)ブリッジ構成内に配列される。当該主スイッチングモジュールは、第1の対が出力電流を第1の方向に負荷物を通じて流れさせ、第2の対が出力電流を第2の方向(第1の方向と逆)に負荷物を通じて流れさせるように、対で交互に制御されるように構成される。そのため、出力電流の特性は、逆変換器と関連する制御ユニットを介して都合良く制御可能である。さらに、中心点線は全く要求されず、それは設計をいくらか単純化する。
【0013】
本発明のこの態様のなお別の好適な実施形態によれば、母線は、第1の線の第1の電圧レベルおよび第2の線の第2の電圧レベルの間の電圧レベルを有する中心点線を含む。逆変換器は、第1および第2の整流回路をさらに含む。第1の整流回路は、第1のノードに接続されたその第1の極子、および中心点線に接続されたその第2の極子を有する。第2の整流回路は、中心点線に接続されたその第1の極子、および第2のノードに接続された第2の極子を有する。ここでのブリッジ回路は、第1および第2のノードの間にある半ブリッジ構成内に配列される2つの主スイッチングモジュールを有する。第1のモジュールが出力電流に第1の方向に負荷物を通じて流れさせ、第2のモジュールが出力電流に第2の方向に負荷物を通じて流れさせ、そこで重ねて、第2の方向が第1の方向と逆であるように、主スイッチングモジュールは交互に制御されるように構成される。この半ブリッジ構成は、蓄積されるエネルギーが2つの回収蓄電器(単一の同一物の代わりに)に供給されるために有利である。結果的に、各整流回路のスイッチングモジュールの全域での電圧は低減され、結果として、その中の構成部に対する要件を緩めることができる。当然ながら、これは全体的な費用/信頼性の観点から有益である。さらに、負荷電流はその時に1つのスイッチングモジュールを通るのみであるので、ブリッジ回路内の損失は著しく低減される。
【0014】
本発明のこの態様のさらに別の好適な実施形態によれば、逆変換器は、負荷物の全体にわたり逆並列に配列される第1および第2の整流回路を含む。第1の整流回路は、第1のノードに接続された第1の極子、および第2のノードに接続された第2の極子を有する。第1の整流回路は、出力電流が負荷物を通じる第1の流れ方向を有する際に負荷物からエネルギーを蓄積し、出力電流が負荷物を通じる第2の流れ方向を有する際に負荷物にエネルギーを帰還させるように構成される。第2の整流回路は、第2のノードに接続された第1の極子、および第1のノードに接続された第2の極子を有する。第2の整流回路は、出力電流が負荷物を通じる第2の流れ方向を有する際に負荷物からエネルギーを蓄積し、出力電流が負荷物を通じる第1の流れ方向を有する際に負荷物にエネルギーを帰還させるように構成される。第2の流れ方向は第1の流れ方向と逆である。この配列は、H型ならびに半型のブリッジ回路と互換性があるために有利である。
【0015】
本発明のこの態様のさらなる好適な一実施形態によれば、母線は、母線上の電圧リップルを抑制するように構成された少なくとも1つの平滑誘導子を含む。それにより、負荷物に比較的不要波のない出力電流を提供することができる。
【0016】
本発明のこの態様のなおさらなる好適な一実施形態によれば、逆変換器は少なくとも2つの整流回路を含み、それらは第1および第2のノードの全体にわたり互いに並列に連結される。ここで、各整流回路は、(すなわち、問題の整流回路により)扱われる各自のエネルギー範囲に適合される。例えば、第1の整流回路は第1の閾値までのエネルギーレベルに対して用いられ、第2の整流回路は第1の閾値および第2の閾値の間等のエネルギーレベルに対して用いられる。結果的に、1つの逆変換器を、多種多様の負荷および電流の状態に対して用いることができる。
【0017】
本発明の別の態様によれば、その目的は最初に記載されている方法により達成され、そこで、当該方法は、循環手順のある段階において回収蓄電器の全体にわたる蓄電器電圧を測定することを伴う。当該方法は、蓄電器電圧を、回収蓄電器の全体にわたる最大許容電圧を下回る電圧を表す設定制限レベルと照合することをさらに伴う。蓄電器電圧が設定制限レベルよりも小さい場合に、当該方法は、ある量のエネルギーが循環手順の後続の段階において回収蓄電器から取り出されるようにするようにエネルギー流れ制御手段を制御することを伴い、そのエネルギーの量は、その最中に前記蓄電器電圧が測定された段階に先んじる段階において取り出されたエネルギーの量よりも小さいと推定される。他方で、蓄電器電圧が設定制限レベルよりも大きい場合に、当該方法は、ある量のエネルギーが循環手順の後続の段階において回収蓄電器から取り出されるようにするようにエネルギー流れ制御手段を制御することを伴い、そのエネルギーの量は、その最中に前記蓄電器電圧が測定された段階に先んじる段階において取り出されたエネルギーの量よりも大きいと推定される。この方法は、回収蓄電器が最適量のエネルギーを常に蓄積するように蓄電器電圧の適合を可能にするために有利である。
【0018】
本発明のこの態様の1つの好適な実施形態によれば、蓄電器電圧が設定制限レベルに等しい場合に、本方法は、ある量のエネルギーが循環手順の後続の段階において回収蓄電器から取り出されるようにするようにエネルギー流れ制御手段を制御することを伴い、そのエネルギーの量は、その最中に前記蓄電器電圧が測定された段階に先んじる段階において取り出されたエネルギーの量に等しいと推定される。それ故に、回収蓄電器内に蓄積されるエネルギー量を最適レベルに維持することができる。
【0019】
本発明のさらなる一態様によれば、その目的は、コンピュータの内部メモリにロード可能であり、かつ、プログラムがコンピュータ上で実行される際に上記に提案されている方法を制御するためのソフトウェアを含むコンピュータプログラムにより達成される。
【0020】
本発明の別の態様によれば、その目的は、プログラムをその上に記録され、そこで当該プログラムが上記に提案されている方法を実行するようにコンピュータを制御するものであるコンピュータ可読媒体により達成される。
【0021】
本発明のさらなる利点、有利な特徴および用途は、下記の記載および従属請求項から明白となるだろう。
【0022】
図面の簡単な記載
本発明は、ここで、例として開示されている好適な実施形態を用いて、かつ付属の図面を参照して、より綿密に説明されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】先行技術の逆変換器の全体にわたる回路線図を示す。
【図2a】先行技術の解決法および本発明の実施形態のための逆変換器ブリッジの母線電圧における変化に応答し、それぞれ、どのように出力電流が変化するかを例解するグラフを示す。
【図2b】先行技術の解決法および本発明の実施形態のための逆変換器ブリッジの母線電圧における変化に応答し、それぞれ、どのように出力電流が変化するかを例解するグラフを示す。
【図3a】本発明の第1の実施形態による逆変換器の全体にわたるブロック線図および回路線図をそれぞれ示す。
【図3b】本発明の第1の実施形態による逆変換器の全体にわたるブロック線図および回路線図をそれぞれ示す。
【図4a】本発明の第2の実施形態による逆変換器の全体にわたるブロック線図および回路線図をそれぞれ示す。
【図4b】本発明の第2の実施形態による逆変換器の全体にわたるブロック線図および回路線図をそれぞれ示す。
【図5a】本発明の第3の実施形態による逆変換器の全体にわたるブロック線図および回路線図をそれぞれ示す。
【図5b】本発明の第3の実施形態による逆変換器の全体にわたるブロック線図および回路線図をそれぞれ示す。
【図6a】本発明の実施形態による回収蓄電器電圧および出力電流の間の関係を例解するグラフを示す。
【図6b】本発明の実施形態による回収蓄電器電圧および出力電流の間の関係を例解するグラフを示す。
【図7】流れ線図を用いて、本発明による一般的な方法を例解する。
【発明を実施するための形態】
【0024】
先行技術の記載
我々は最初に図1に言及し、それは、上述の文献EP 1 422 011(欧州特許出願公開第1 422 011号明細書)から知られているとおりの先行技術の逆変換器の全体にわたる回路線図を示す。当該逆変換器は、スイッチ式の溶接型電力供給を提供し、かつ、DC電力源100、スナバ回路SNB、およびブリッジ回路を含み、それは、溶接トーチおよび被加工物の形態にある負荷物130に交流電流ioutを提供する。
【0025】
具体的には、既知の逆変換器におけるブリッジ回路は、DC電力源100からの第1の線+および第2の線−の間に配列される一組のスイッチS1、S2、S3およびS4を含む。第1対のスイッチS1およびS2が負荷物130を通じて順方向に出力電流ioutを導き、第2対のスイッチS3およびS4が負荷物130を通じて逆方向に出力電流ioutを導くように、当該スイッチは対で交互に制御される。
【0026】
スナバ回路SNBは、第1の線+に接続された第1の極子p1、および第2の線−に接続された第2の極子p2を有する、いわゆる四極子である。第3および第4の極子p3およびp4は、負荷物130の各自の側面に、それを通じて自由転輪電流を提供するために接続される。スナバ回路SNBは、回収蓄電器C、スナバ蓄電器Csnub、第1および第2のダイオードDINおよびDFWそれぞれ、トランジスタスイッチSOUT、スナバ誘導子Lsnub、および一対の自由転輪スイッチSFW1およびSFW2それぞれを含む。スナバ回路SNBは、スナバ蓄電器電圧が所定の電圧、例えば300ボルトを超える際に、スナバ蓄電器Csnubからエネルギーを回収する。当該エネルギーは、スイッチSOUTと直列にあるスナバ誘導子Lsnubを用いて回収される。スイッチSOUTはオンである際に、スナバ誘導子Lsnub、スイッチSOUT、スナバ蓄電器Csnub、逆変換器ブリッジの「ON」脚部(例えば、S1およびS2)、および負荷物130を含む回路を完成させる。スイッチSOUTは、スナバ蓄電器電圧が閾値を超える際にオンにされ、当該電圧が当該閾値または別の閾値より下に降下する際に(ヒステリシスが達成されるように)オフにされる。スイッチSOUTがオンである際に、スナバ蓄電器Csnubからエネルギーを回収するスナバ誘導子Lsnubを通じて電流が流れる。当該スイッチがオフにされる際に、スナバ誘導子Lsnub内に蓄積されたエネルギーは、当該エネルギーが回収されるまで、(出力電流ioutの方向に応じて)第2のダイオードDFWおよび自由転輪スイッチSFW1またはSFW2のうち1つを含む自由転輪経路を通じて負荷物130に戻される。
【0027】
自由転輪スイッチSFW1およびSFW2に起因する回路複雑性に加え、先行技術の設計は、それで出力電流ioutの方向を変更することができる迅速性に悪影響を及ぼす。すなわち、スナバ誘導子Lsnubは一時的なエネルギー蓄積器として動作するので、これによりスイッチSOUTを通じる電流のいかなる変化も妨げられる。言い換えれば、スナバ誘導子Lsnubは、整流循環の最中に出力電流ioutの時間導関数を制限する。この効果は、高い出力電流ioutにて、かつ/または高いインダクタンスを有する負荷物130について、特に顕著となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
発明の好適な実施形態の記載
下記から明らかとなるように、図2a、2b、3a、3b、4a、4b、5a、5b、6a、6bまたは7を参照して論じられている本発明の実施形態の何れも、この望まれない効果を被らない。
【0029】
図2aは、時間tの関数として母線の全域での母線電圧uAB(t)の全体にわたる2つの別個のグラフを示す。第1のグラフ(点線)は、仮想の逆変換器設計についての母線電圧uAB(t)を表すが、図1を参照して上記に本質的に記載されているとおりであり、第2のグラフ(太線)は、本出願に記載されている本発明の実施形態により適用することができる母線電圧uAB(t)を表す。図2bは、図2aの母線電圧uAB(t)に対応する時間tの関数として出力電流iout(t)を表すグラフを示す。
【0030】
時間tにおける第1の点にて、母線電圧uAB(t)は初期レベルUAB−nomから上昇され、時間tにおける第2の点にて、母線電圧uAB(t)は最大値UAB−maxに達する。この間隔の間に、先行技術の設計および本発明の実施形態の母線電圧uAB(t)が本質的に同じ形状を有することを、我々は推測する。
【0031】
時間tにおける第1の点まで、出力電流iout(t)は最大負値−Imaxを有する(すなわち、最大絶対値および図1における矢印と逆の流れ方向を有する)。tでの母線電圧uAB(t)におけるステップに応答して、出力電流iout(t)は(反転されるように)下降し始める。時間tにおける第2の点にて、出力電流iout(t)は、先行技術の設計について、ならびに本発明の実施形態について0である。
【0032】
先行技術の設計では、母線電圧uAB(t)は、時間tにおける第2の点にて中間レベルに逓減される。スナバ誘導子Lsnubとの組み合わせにおけるこのような早期の電圧減少、および電流経路におけるその蓄積されたエネルギーは、出力電流iout(t)の反転を著しく遅らせる。
【0033】
しかしながら、本発明の実施形態によれば、母線電圧uAB(t)は、時間tにおける第2の点の後に、時間tにおける第3の点の周囲にて初期レベルUAB−nomに低下される。その後、母線電圧uAB(t)は、好ましくは、本手順の後続の循環まで初期レベルUAB−nomに留まる。
【0034】
先行技術の設計では、母線電圧uAB(t)は、時間tにおける第3の点の後に、時間tにおける第4の点まで中間レベルに留まる。これは、出力電流iout(t)を比較的高いレベルに押し上げるのに必要である。それにもかかわらず、図2bで見ることができるように、時間tにおける第4の点にて、出力電流iout(t)は依然として十分なレベルに達していない。従って、時間tにおける第4の点および時間tにおけるさらにより後の点の間において、DC電力源100は、出力電流iout(t)が最大正値Imaxに達するように追加のエネルギーで補わなければならない。
【0035】
先行技術の設計では、および本発明の実施形態によれば、両方とも、出力電流iout(t)は上昇し、時間tにおける第2の点にて負荷物130を通じて逆方向に流れ始める。本発明の実施形態によれば、この上昇は、時間tおよびtにおける第1および第2の点の間での下降と本質的に同じくらい速い。すなわち、時間tおよびtにおける第1および第2の点の間での持続期間は、時間tおよびtにおける第2および第3の点の間での持続期間とおおよそ同じである。しかしながら、先行技術の設計では、時間tにおける第3の点にて、出力電流iout(t)は最大正値Imaxの約半分に達しているのみである。言い換えれば、母線上の所与の電圧ステップUAB−maxについて、出力電流iout(t)を0から最大正値Imaxまで上昇させることは、一見すると、先行技術の設計についての約2倍長い時間を取るだろう。この仮定は、スナバ誘導子Lsnubが負荷物130のインダクタンスにおおよそ等しいインダクタンスを有すれば真実である。
【0036】
本発明の実施形態によれば、0から最大正値Imaxまでの出力電流iout(t)の上昇は、母線電圧uAB(t)をより高いレベルに保持することができるためにより少ない時間を取る。当然ながら、これは整流速度については有利である。さらに、電力レベルはより少ない変化を示すことになる。
【0037】
先行技術の設計において、0からImaxまでの出力電流iout(t)の上昇時間が望まれ、その上昇時間が本発明の実施形態のそれに一致する場合に、最大母線電圧UAB−maxは実質的に高められるはずである。これは、同様に、含まれる構成部に対するより高い電圧要件に起因して、相当な費用の増加を結果的にもたらすだろう。
【0038】
図3aは、本発明の第1の実施形態による逆変換器の全体にわたるブロック線図を示す。当該逆変換器は、交流電流ioutを負荷物130に提供するように適合される。本発明によれば、負荷物130が溶接回路を含むことが推測される。そのため、負荷物130は、電流導体、トーチ、アークおよび締め金等の様々な構成部および要素(および、これらの構成部および要素と関連する抵抗、インダクタンスおよびキャパシタンス)を包含することがある。
【0039】
提案されている逆変換器は、少なくとも1つの整流回路110およびブリッジ回路120を含む。少なくとも1つの整流回路110は、DC電力源100から電力を受け取り、循環手順の蓄積段階の最中に負荷物130内の誘導要素からエネルギーを受け取り、循環手順の帰還段階の最中に負荷物130へのエネルギー帰還を制御するように構成される。典型的には、これはDC電力源100の母線105の全体にわたり電圧の変化を伴う。
【0040】
整流およびブリッジ回路110および120それぞれ、および提案されている逆変換器の動作は、図3b乃至7を参照して下記に詳細に記載されることになる。しかしながら、概して、整流回路110は、回収蓄電器、および、当該回収蓄電器内でのエネルギー蓄積およびそこからのエネルギー取り出しを制御するように構成されたエネルギー流れ制御手段を包含する。ブリッジ回路120は、少なくとも1つの整流回路110に接続される。ブリッジ回路120は、交流電流ioutを負荷物130に送達するように構成され、そのため、それはブリッジ回路120を介して母線105にガルバーニ電気的に接続される。整流回路110は、第1のノードAおよび第2のノードBのそれぞれに接続された各自の極子を有する二極子である。整流回路110は、負荷物130からエネルギーを受け取り、直接的にかまたはブリッジ回路120を介するかの何れかで、第1および第2のノードを介して負荷物130にエネルギーを帰還させるように配列される。ここでは、当然ながら、「二極子」という用語は電力回路を指し、すなわち、整流回路110は、いくつかの追加の測定用インターフェイスおよび制御信号を含むこともある。
【0041】
当該逆変換器は、制御ユニット140を含むか、またはそれと関連することがある。このユニットは、同様に、DC電力源100、整流回路110およびブリッジ回路120から、少なくとも1つの測定信号m、mおよびmを受信する。測定信号m、mおよびmは、逆変換器の現在の状態を反映する。測定信号m、mおよびmに応答して、制御ユニット140は、逆変換器の挙動を制御するために、DC電力源100、整流回路110およびブリッジ回路120への一組の制御信号c、cおよびcを生成する。好ましくは、制御ユニット140は、下記に記載されることになる原理に従い(すなわち、本質的に、測定信号m、mおよびmを受信し、制御信号c、cおよびcを生成するように)逆変換器を制御するためのソフトウェアを格納するメモリモジュールMを含むか、またはそれと関連する。
【0042】
ここで図3bを参照すると、我々は、本発明の第1の実施形態による逆変換器の全体にわたる回路線図を見る。当該逆変換器は交流電流ioutを負荷物130に提供し、それは溶接回路を包含する。電流ioutは、循環手順により変化する。
【0043】
本発明のこの実施形態では、整流回路110およびブリッジ回路120は、DC電力源100の母線105に両方とも接続される。ここで、母線105は、第1の線+および第2の線−により表される。母線105は、ブリッジ回路120を介してさらにガルバーニ電気的に接続される。そのため、例えば、DC電力源100および負荷物130の間には変成器手段が全くない。しかしながら、ガルバーニ電気的な接続部は、ダイオード、トランジスタおよび/または任意の他の種類のスイッチング手段を含むことがある。
【0044】
ブリッジ回路120は、母線105を介して整流回路110に接続され、ブリッジ回路120は、例えば制御ユニット140から生じる制御信号に応答して、交流電流ioutを負荷物130に送達するように構成される。ブリッジ回路120は、4つの主スイッチングモジュールS1、S2、S3およびS4をそれぞれ含み、それらは第1および第2のノードAおよびBの間にある完全(つまりH)ブリッジ構成内に配列される。当該主スイッチングモジュールは、対で交互に制御されるように構成される。これは、主スイッチングモジュールの第1の対S1およびS2が、出力電流ioutを第1の方向に負荷物130を通じて流れさせるように構成され、主スイッチングモジュールの第2の対S3およびS4が、出力電流ioutを逆方向に負荷物130を通じて(すなわち、図3bにおける矢印に反して)流れさせるように構成されることを意味する。
【0045】
整流回路110は、DC電力源100から電力を受け取り、循環手順の蓄積段階の最中に負荷物130内の誘導要素からエネルギーを受け取り、循環手順の帰還段階の最中に負荷物130へのエネルギー帰還を制御するように構成される。整流回路110は、第1のノードAに接続された第1の極子p1、および第2のノードBに接続された第2の極子p2を有する二極子である。第1のノードAは母線105の第1の線+にさらに接続され、第2のノードBは母線105の第2の線−にさらに接続される。上記に述べられているように、電力回路の第1および第2の極子p1およびp2に加え、整流回路110は、好ましくは、その中の少なくとも1つのスイッチの動作を制御するための一組の測定および制御インターフェイスを含むことがある。整流回路110は、回収蓄電器C、および、回収蓄電器C内でのエネルギー蓄積およびそこからのエネルギー取り出しを制御するように構成されたエネルギー流れ制御手段を含む。本発明のこの実施形態では、当該エネルギー流れ制御手段は、ダイオードDINの形態にある第1の流れ制御手段、およびトランジスタスイッチSOUTの形態にある第2の流れ制御手段により表される。
【0046】
ダイオードDINは、エネルギーを回収蓄電器C内に蓄積することを可能にするように構成される。時間tの関数としての回収蓄電器Cの全体にわたる電圧uCR(t)、および時間tの関数としての出力電流iout(t)をそれぞれ示す図6aおよび6bを参照して、この役割を例解することができる。出力電流iout(t)がIという最大正値を有すると仮定しよう。この出力電流iout(t)は、回収蓄電器Cの全体にわたり電圧Uを引き起こす。初めは、出力電流iout(t)はIにて一定に保持され、従って電圧uCR(t)は一定値を有する。しかしながら、時間tにおけるある点にて、出力電流iout(t)の反転が開始される。結果的に、出力電流iout(t)は降下し、ダイオードDINはエネルギーを回収蓄電器Cに供給することを可能にし、その全体にわたる電圧uCR(t)は増加し始める。電圧uCR(t)はピーク値に達し、その後再び減少し始める。これは、出力電流iout(t)が逆方向に負荷物130および閉じられるトランジスタスイッチSOUTを通じて流れ始めることの効果である。
【0047】
時間tにおけるより後の点にて、トランジスタスイッチSOUTは、例えば制御ユニット140からの制御信号cを介して開状態に制御される。結果として、回収蓄電器Cの全体にわたる電圧uCR(t)は、(典型的には、初期の一定値Uにおおよそ等しい)tにて有したレベルにて保存される。tでは、出力電流iout(t)は−Iという最大負値にも到達し、それは出力電流iout(t)の反転が再び開始されるまで維持される。従って、トランジスタスイッチSOUTは、帰還段階と称されることもある循環手順の特定の段階の最中に、回収蓄電器C内に一時的に蓄積されているエネルギーが負荷物130に供給されるようにする。そのため、当該逆変換器設計は、高い電力効率および出力電流iout(t)の速い反転を可能にする。
【0048】
代わりに、出力電流iout(t)がIよりも高いIという最大正値を有する場合には、その時、電圧uCR(t)はUを下回る一定値Uにて起こらざるを得ないだろう。すなわち、このような場合では(循環手順の所与の頻度に関して)、出力電流iout(t)の反転は時間t(すなわち、tよりも前)におけるより早い点にて起こるはずであり、同時に、ダイオードDINが回収蓄電器Cへのエネルギーの入力を開始することになる。結果的に、回収蓄電器Cは、回収蓄電器Cの全体にわたる電圧uCR(t)がピーク値に達する前により多くのエネルギーを受け取ることになる。ピーク電圧に達した後に、トランジスタスイッチSOUTはエネルギーが回収蓄電器Cを出て、負荷物130に供給されることを可能にする。時間t(tの後)におけるある点にて、トランジスタスイッチSOUTは開状態に制御され、回収蓄電器Cの全体にわたる電圧uCR(t)はおおよそUにて保存される。
【0049】
ここで図3bに戻ると、エネルギー流れ制御手段DINおよびSOUTは、好ましくはスイッチングモジュール111内に配列され、そこで第1の流れ制御手段DINは第2の流れ制御手段SOUTと並列に接続される。この設計により、回収蓄電器C内への、およびそこから外へのエネルギーの流れを制御することが非常に単純になる。さらに好ましくは、スイッチングモジュール111は回収蓄電器Cと直列に接続される。
【0050】
母線105が、(図3bに例解されているとおりに)第1および第2の線+または−のうち少なくとも1つの中に平滑誘導子Lを含む場合は、同様に有利である。平滑誘導子Lは、母線105上の電圧リップルを抑制し、このようにして逆変換器から送達された電力の質を改善するように構成される。
【0051】
加えて、回収蓄電器Cの全体にわたる十分な電圧uCR(t)を確立するために、特定の起動手順を使用することが好ましい。これは、エネルギーを負荷物130に帰還させるか、または溶接作業の初めに母線105を少しの間短絡させることなく、第1の数の出力電流iout(t)の反転の実行を伴うことがある。
【0052】
図4aは本発明の第2の実施形態による逆変換器の全体にわたるブロック線図を示し、図4bは対応する回路線図を示す。
【0053】
この実施形態では、DC電力源100は、第1の線+、第2の線−および中心点線0を包含する母線105を有する。第1の線+は第1の電圧レベルを有し、第2の線−は第2の電圧レベルを有し、中心点線0は第1および第2の電圧レベルの間の電圧レベル(例えば、0つまり接地電圧)を有する。
【0054】
上記に類似して、1つのブリッジ回路120が含まれる。しかしながら、ここでは、当該逆変換器は2つの整流回路110aおよび110bをそれぞれ有する。図3bを参照して上記に記載されているとおりの後者の機能、および各回路110aおよび110bの両方は、回路110と同じ構成を有することがある。第1の整流回路110aは、第1のノードAに接続されたその第1の極子p1a、および中心点線0に接続されたその第2の極子p2aを有する。第2の整流回路110bは、中心点線0に接続されたその第1の極子p1b、および第2のノードBに接続されたその第2の極子p2bを有する。第1のノードAは第1の線+にさらに接続され、第2のノードBは第2の線−にさらに接続される。
【0055】
本発明の第2の実施形態では、ブリッジ回路120は、第1および第2のノードAおよびBそれぞれの間にある半ブリッジ構成内に配列される、2つの主スイッチングモジュールS1およびS2をそれぞれ含む。主スイッチングモジュールS1およびS2は、第1の主スイッチングモジュールS1が出力電流ioutを第1の方向に負荷物130を通じて(図4bにおける矢印に反して)流れさせ、第2の主スイッチングモジュールS2が出力電流ioutを第2の方向に負荷物130を通じて(図4bにおける矢印により示されているように)流れさせるように、交互に制御されるように構成される。
【0056】
図5aは本発明の第3の実施形態による逆変換器の全体にわたるブロック線図を示し、図5bは対応する回路線図を示す。ここでは、上記と同様に、DC電力源100は母線105を有し、それはDC電力源100からそれにガルバーニ電気的に接続される負荷物130に電力を送るように配列される。ブリッジ回路120は母線105に接続され、ブリッジ回路120は、同様に、第1および第2の整流回路110aおよび110bとそれぞれ接続される。
【0057】
ブリッジ回路120は、完全(H)ブリッジ(図3aおよび3bを参照して上記に記載されている第1の実施形態と比較されたい)を含んでも、半ブリッジ(図4aおよび4bを参照して上記に記載されている第2の実施形態と比較されたい)を含んでもよい。従って、ブリッジ回路120は、図5bにもブロック形態で表される。当該回路の代替の構成は、それぞれ図3bおよび4bに例解されている本発明の第1および第2の実施形態から明白である。ブリッジ回路120が完全(H)ブリッジを含む場合には、母線105は第1および第2の線+および−を含むのみである。しかしながら、ブリッジ回路120が半ブリッジを含む場合には、母線105は、図5aおよび5bに破線で例解されているとおりに中心点線0も含む。
【0058】
いかなる場合でも、整流回路110aおよび110bは、ブリッジ回路120の第1のノードAおよび第2のノードの間に両方とも配列される。第1および第2の整流回路110aおよび110bは、負荷物130の全体にわたり逆並列にも配列される。これは、第1の整流回路110bが、第1のノードAに接続された第1の極子p1b、および第2のノードBに接続された第2の極子p2bを有することを意味する。第1の整流回路110bは、出力電流ioutが(図5bにおける矢印に反して)負荷物130を通じて第1の流れ方向を有する際に負荷物130からエネルギーを蓄積し、出力電流ioutが(図5bにおける矢印により示されているように)負荷物130を通じて第2の流れ方向を有する際に負荷物130にエネルギーを帰還させるように構成される。他方では、第2の整流回路110aが、第2のノードBに接続された第1の極子p1a、および第1のノードAに接続された第2の極子p2aを有する。そのため、第2の整流回路110aは、出力電流ioutが負荷物130を通じて第2の流れ方向を有する際に負荷物130からエネルギーを蓄積し、出力電流ioutが負荷物130を通じて第1の流れ方向を有する際に負荷物130にエネルギーを帰還させるように構成される。
【0059】
第1の整流回路110bは、蓄積段階の最中に第1の回収蓄電器CRb内の負荷物130からエネルギーを蓄積し、帰還段階の最中にこの蓄電器から負荷物130にエネルギーを帰還させるように構成される。第1の回収蓄電器CRbからのエネルギーの送り込みおよび取り出しは、第1のスイッチングモジュール111bを介して制御される。好ましくは、第1のスイッチングモジュール111bは、エネルギーを第1の回収蓄電器CRb内に蓄積することを可能にするように構成された第1の流れ制御手段DINb、および、第1の回収蓄電器CRb内に蓄積されたエネルギーが負荷物130に供給されるようにするように構成された第2の流れ制御手段SOUTbを含む。第2の整流回路110aは、蓄積段階の最中に第2の回収蓄電器CRa内の負荷物130からエネルギーを蓄積し、帰還段階の最中にこの蓄電器から負荷物130にエネルギーを帰還させるように構成される。第2の回収蓄電器CRaからのエネルギーの送り込みおよび取り出しは、第2のスイッチングモジュール111aを介して制御される。好ましくは、第2のスイッチングモジュール111aは、エネルギーを第2の回収蓄電器CRa内に蓄積することを可能にするように構成された第3の流れ制御手段DINa、および、第2の回収蓄電器CRa内に蓄積されたエネルギーが負荷物130に供給されるようにするように構成された第4の流れ制御手段SOUTaを含む。
【0060】
本発明の第3の実施形態は、第1および第2の実施形態と比較していくらか不利であることに留意されたい。すなわち、第3の実施形態の設計によれば、任意の平滑インダクタンスLSAおよび/またはLSB内に蓄積されたエネルギーを、負荷物130に帰還させることはできない。それどころか、このエネルギーは熱の形態で失われることになる。
【0061】
図3aに記載されている本発明の第1の実施形態に類似して、第2および第3の実施形態による逆変換器は、それぞれ図4aおよび5aに示されているとおりの制御ユニット140を含むか、またはそれと関連することがある。制御ユニット140は、DC電力源100、整流回路110aおよび110bそれぞれ、およびブリッジ回路120から、少なくとも1つの測定信号m、mia、mibおよびmを受け取るように構成される。測定信号m、mia、mibおよびmは、逆変換器の現在の状態を反映する。測定信号m、mia、mibおよびmに応答して、制御ユニット140は、逆変換器の挙動を制御するために、DC電力源100、整流回路110aおよび110bそれぞれ、およびブリッジ回路120に、一組の制御信号c、cja、cjbおよびcを生成する。好ましくは、制御ユニット140は、下記に記載されることになる原理に従い(すなわち、本質的に、測定信号m、mia、mibおよびmを受信し、制御信号c、cja、cjbおよびcを生成するように)逆変換器を制御するためのソフトウェアを格納するメモリモジュールMを含むか、またはそれと関連する。
【0062】
好ましくは、本発明の上記に記載されている実施形態では、平滑誘導子LSAおよび/またはLSBは、図4bおよび5bに例解されているとおりの第1および第2の線+および−のうち1つまたは両方に、かつ/または中心点線0(図示せず)に含まれる。平滑誘導子LSAおよびLSBは、母線105上の電圧リップルを抑制し、このようにして逆変換器により雑音の少ないエネルギーを提供するように構成される。
【0063】
本発明のさらなる一実施形態(例解せず)によれば、当該逆変換器は少なくとも2つの整流回路110を含み、それらは、母線105の全体にわたり、すなわち、逆変換器設計に応じて、第1および第2のノードAおよびBの間に、または、第1のノードAおよび中心点線0の間ならびに中心点線0および第2のノードBの間のそれぞれに、互いに並列に連結される。各整流回路110は、ここで、扱われる各自のエネルギー範囲に適合される。それにより、第1の整流回路を第1の閾値までのエネルギーレベルに対して用いることができ、第2の整流回路は第1の閾値および第2の閾値の間等のエネルギーレベルに対して用いられる。すなわち、所与の規模の回収蓄電器Cを、一定の範囲の電流/負荷インダクタンスのために最適化することができるのみである。しかしながら、選択することができる一揃いの並列整流回路110(各回路は異なる特性を有する)を有することにより、多種多様の負荷および電流の状態に対して1つの逆変換器を使用することが可能である。
【0064】
要約するために、我々は、ここで、図7における流れ線図を参照して本発明による方法を記載することになる。具体的には、当該方法は、構成部が過充電に起因して損傷するという危険を冒すことなく、回収蓄電器Cが最大量のエネルギーを蓄積するように、回収蓄電器電圧uCR(t)を調整することに関係する。すなわち、これは、負荷物130への最大の可能なエネルギー帰還を結果的にもたらす。
【0065】
第1のステップ710は、循環手順のある段階の最中に回収蓄電器Cの全体にわたる電圧を測定する。好ましくは、当該電圧は連続的に(または少なくとも繰り返して)測定され、ピーク値は自記される。その後、ステップ720は、ステップ710にて測定された電圧が、回収蓄電器Cの全体にわたる最大許容電圧を表す設定制限レベルよりも小さいかどうかを照合する。ステップ720を、循環手順の所定の段階が終わった後に実行することも、この段階の最中に繰り返して実行することもできる。
【0066】
ステップ720が、回収蓄電器Cの全体にわたる電圧が設定制限レベルよりも小さいと判定する場合に、ステップ730が続く。ステップ730は、循環手順の以前の段階にて蓄積されたものよりも多くのエネルギーが回収蓄電器C内に蓄積されるようにするように、エネルギー流れ制御手段を制御する。図6aでは、これは、正弦ピークの右手側でのuCR−1(t)またはuCR−2(t)の定電圧レベルがその左手側でよりも高くなるように、(それぞれtまたはtよりも)いくらか早い時点にて第2の流れ制御手段SOUTを介して回収蓄電器Cからのエネルギーの送り出しを中断することと同等である。
【0067】
ステップ720が、回収蓄電器Cの全体にわたる電圧が設定制限レベルよりも小さくない(すなわち、最大限に許容可能な電圧まで十分な余裕がない)と判定する場合に、ステップ740が続く。ステップ740は、循環手順の以前の段階にて蓄積されたものよりも少ないエネルギーが回収蓄電器C内に蓄積されるようにするように、エネルギー流れ制御手段を制御する。図6aでは、これは、正弦ピークの右手側でのuCR−1(t)またはuCR−2(t)の定電圧レベルがその左手側でよりも低くなるように、(それぞれtまたはtよりも)いくらか遅い時点まで第2の流れ制御手段SOUTを介して回収蓄電器Cからのエネルギーの送り出しを継続することと同等である。
【0068】
ステップ730または740の後に、本手順はステップ710に折り返す。
【0069】
好ましくは、ステップ720が、回収蓄電器Cの全体にわたる電圧が設定制限電圧に等しいと判定する場合に、本方法は、ある量のエネルギーが循環手順の後続の段階において回収蓄電器Cから取り出されるようにするようにエネルギー流れ制御手段を制御することを伴い、そのエネルギーの量は、循環手順の以前の段階において回収蓄電器Cから取り出されたエネルギーの量に等しいと推定される。図6aでは、これは、正弦ピークの右手側でのuCR−1(t)またはuCR−2(t)の定電圧レベルがその左手側での定電圧レベルに等しくなるように、それぞれtまたはtにて第2の流れ制御手段SOUTを介して回収蓄電器Cからのエネルギーの送り出しを中断することと同等である。これは、おおよそ0か、または負荷物130のインダクタンスと比較してごくわずかである平滑誘導子のインダクタンスL、LSAおよびLSBに有効である。
【0070】
上記に図7を参照して記載されている処理ステップの全て、ならびにステップの任意の継起を、プログラムされたコンピュータ装置を用いて制御することができる。さらに、図面を参照して上記に記載されている本発明の実施形態は、コンピュータ装置およびコンピュータ装置内で行われる処理を備えるが、そのため、本発明は、本発明を実施するのに適合されたコンピュータプログラム、特に担体上またはその中のコンピュータプログラムにも及ぶ。当該プログラムは、部分的にコンパイルされた形態等の、ソースコード、オブジェクトコード、ソースおよびオブジェクトコードの中間のコードの形態に、または、本願発明による処理の実施における使用に適した任意の他の形態にあり得る。当該プログラムは、オペレーティングシステムの一部でも、別個のアプリケーションでもよい。当該担体は、当該プログラムを担持することができる任意の実体または素子であり得る。例えば、当該担体は、フラッシュメモリ、ROM(読み取り専用メモリ)、例えばDVD(デジタル映像/多用途ディスク)、CD(小型ディスク)または半導体ROM、EPROM(消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ)、EEPROM(電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ)、または磁気記録媒体、例えばフロッピー(登録商標)ディスクまたはハードディスク等の記憶媒体を備えることがある。さらに、当該担体は、電気または光ケーブルを介して、または無線機により、または他の手段により運搬することができる電気または光信号等の伝送可能な担体であり得る。当該プログラムがケーブルまたは他の機器もしくは手段により直接運搬することができる信号内で具現される際に、当該担体をこのようなケーブルまたは機器または手段により構成することができる。代替的には、当該担体はその中に当該プログラムが埋め込まれる集積回路であり得、当該集積回路は関連する処理を実行するのに、またはその実行における使用に適合される。
【0071】
本明細書で用いられる際の「備える/備えている」という用語は、定められた特徴、整数、ステップまたは構成部の存在を明示するようにされている。しかしながら、当該用語は、1つ以上の追加の特徴、整数、ステップまたは構成部、あるいはそれらの群の存在または追加を除外しない。
【0072】
本明細書における任意の先行技術に対する参照は、参照されている先行技術がオーストラリア、または任意の他の国における共通の一般知識の一部を形成するという承認または任意の示唆でなく、かつそのようなものとして受け取られるべきでない。
【0073】
本発明は、図に記載されている実施形態に限定されないが、特許請求の範囲内において自由に変化させることができる。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶接回路を含む負荷物(130)に交流電流(iout)を提供するための逆変換器であって、前記逆変換器は、
DC電力源(100)から電力を受け取り、循環手順の蓄積段階の最中に前記負荷物(130)内の誘導要素からエネルギーを受け取り、前記循環手順の帰還段階の最中に前記負荷物(130)へのエネルギー帰還を制御するように構成された少なくとも1つの整流回路(110;110a、110b)であって、前記少なくとも1つの整流回路(110;110a、110b)のそれぞれは、回収蓄電器(C;CRa、CRb)、および、前記回収蓄電器(C;CRa、CRb)内でのエネルギー蓄積およびそこからのエネルギー取り出しを制御するように構成されたエネルギー流れ制御手段(DIN、SOUT;DINa、SOUTa、DINb、SOUTb)を備える、整流回路と、
前記整流回路(110)に接続されたブリッジ回路(120)であって、前記ブリッジ回路(120)は、前記交流電流(iout)を前記負荷物(130)に送達するように構成される、ブリッジ回路と、を備え、
前記ブリッジ回路(120)は、前記DC電力源(100)から電力を送る母線(105)に接続され、前記母線(105)は、前記負荷物(130)にガルバーニ電気的に接続される、逆変換器であって、
前記少なくとも1つの整流回路(110;110a、110b)は、第1のノード(A)に接続された第1の極子(p1;p1a;p2a;p1b)、および第2のノード(B)に接続された第2の極子(p2;p1a;p2b)を有する二極子であり、前記少なくとも1つの整流回路(110;110a、110b)は、前記負荷物(130)からエネルギーを受け取り、直接的にかまたは前記ブリッジ回路(120)を介するかの何れかで、第1および第2のノード(A;B)を介して前記負荷物(130)にエネルギーを帰還させるように配列されることを特徴とする、逆変換器。
【請求項2】
前記エネルギー流れ制御手段(DIN、SOUT;DINa、SOUTa、DINb、SOUTb)は、
エネルギーを前記回収蓄電器(C;CRa、CRb)内に蓄積することを可能にするように構成された第1の流れ制御手段(DIN;DINa、DINb)と、
前記回収蓄電器(C;CRa、CRb)内に蓄積されたエネルギーが前記負荷物(130)に供給されるようにするように構成された第2の流れ制御手段(SOUT;SOUTa、SOUTb)と、
を備えるスイッチングモジュール(111;111a、111b)内に配列される、請求項1に記載の逆変換器。
【請求項3】
前記スイッチングモジュール(111;111a、111b)は、前記回収蓄電器(C;CRa、CRb)と直列に接続される、請求項2に記載の逆変換器。
【請求項4】
前記第1の流れ制御手段(DIN;DINa、DINb)は、前記第2の流れ制御手段(SOUT;SOUTa、SOUTb)と並列に接続される、請求項3に記載の逆変換器。
【請求項5】
前記第2の流れ制御手段(SOUT;SOUTa、SOUTb)は、制御信号(c;cja、cjb)に応答して制御可能である、請求項2乃至4の何れか一項に記載の逆変換器。
【請求項6】
前記第1の流れ制御手段(DIN;DINa、DINb)はダイオードを備える、請求項5に記載の逆変換器。
【請求項7】
前記第2の流れ制御手段(SOUT;SOUTa、SOUTb)はトランジスタを備える、請求項5または6の何れか一項に記載の逆変換器。
【請求項8】
前記ブリッジ回路(120)は、前記第1および第2のノード(A、B)の間にある完全ブリッジ構成内に配列された4つの主スイッチングモジュール(S1、S2、S3、S4)を備え、前記主スイッチングモジュールは、前記主スイッチングモジュールの第1の対(S1、S2)が出力電流(iout)を第1の方向に前記負荷物(130)を通じて流れさせるように構成され、前記主スイッチングモジュールの第2の対(S3、S4)が前記出力電流(iout)を第2の方向に前記負荷物(130)を通じて流れさせるように構成されるように、対で交互に制御されるように構成され、前記第2の方向は前記第1の方向と逆である、先行する請求項の何れか一項に記載の逆変換器。
【請求項9】
前記母線(105)は、第1の線(+)の第1の電圧レベルおよび第2の線(−)の第2の電圧レベルの間の電圧レベルを有する中心点線(0)を備え、前記逆変換器は、
前記第1のノード(A)に接続された前記第1の極子(p1a)、および前記中心点線(0)に接続された前記第2の極子(p2a)を有する第1の整流回路(110a)と、
前記中心点線(0)に接続された前記第1の極子(p1b)、および前記第2のノード(B)に接続された前記第2の極子(p2b)を有する第2の整流回路(110b)と、を備え、
前記ブリッジ回路(120)は、前記第1および第2のノード(A、B)の間にある半ブリッジ構成内に配列された2つの主スイッチングモジュール(S1、S2)を備え、前記主スイッチングモジュールは、第1の主スイッチングモジュール(S1)が出力電流(iout)を第1の方向に前記負荷物(130)を通じて流れさせるように構成され、第2の主スイッチングモジュール(S2)が前記出力電流(iout)を第2の方向に前記負荷物(130)を通じて流れさせるように構成されるように、交互に制御されるように構成され、前記第2の方向は前記第1の方向と逆である、請求項1乃至7の何れか一項に記載の逆変換器。
【請求項10】
前記負荷物(130)の全体にわたり逆並列に配列された第1および第2の整流回路(110a;110b)を備え、
第1の整流回路(110b)は、前記第1のノード(A)に接続された前記第1の極子(p1b)、および前記第2のノード(B)に接続された前記第2の極子(p2b)を有し、前記第1の整流回路(110b)は、出力電流(iout)が前記負荷物(130)を通じる第1の流れ方向を有する際に前記負荷物(130)からエネルギーを蓄積し、前記出力電流(iout)が前記負荷物(130)を通じる第2の流れ方向を有する際に前記負荷物(130)にエネルギーを帰還させるように構成され、
第2の整流回路(110a)は、前記第2のノード(B)に接続された前記第1の極子(p1a)、および前記第1のノード(A)に接続された前記第2の極子(p2a)を有し、前記第2の整流回路(110a)は、前記出力電流(iout)が前記負荷物(130)を通じる前記第2の流れ方向を有する際に前記負荷物(130)からエネルギーを蓄積し、前記出力電流(iout)が前記負荷物(130)を通じる前記第1の流れ方向を有する際に前記負荷物(130)にエネルギーを帰還させるように構成され、前記第2の流れ方向は前記第1の流れ方向と逆である、請求項1乃至7の何れか一項に記載の逆変換器。
【請求項11】
前記母線(105)は、前記母線(105)上の電圧リップルを抑制するように構成された少なくとも1つの平滑誘導子(L;LSA、LSB)を備える、先行する請求項の何れか一項に記載の逆変換器。
【請求項12】
前記第1および第2のノード(A、B)の全体にわたり互いに並列に連結された少なくとも2つの整流回路(110)を備え、前記少なくとも2つの整流回路(110)のそれぞれは、扱われる各自のエネルギー範囲に適合される、先行する請求項の何れか一項に記載の逆変換器。
【請求項13】
溶接回路を含む負荷物(130)に交流電流(iout)を提供するように逆変換器を制御する方法であって、前記逆変換器は、少なくとも1つの整流回路(110;110a、110b)、およびDC電力源(100)から電力を送る母線(105)に接続されたブリッジ回路(120)を備え、前記少なくとも1つの整流回路(110;110a、110b)は、前記DC電力源(100)から電力を受け取り、循環手順の蓄積段階の最中に前記負荷物(130)内の誘導要素からエネルギーを受け取り、前記循環手順の帰還段階の最中に前記負荷物(130)へのエネルギー帰還を制御するように構成され、前記少なくとも1つの整流回路(110;110a、110b)のそれぞれは、回収蓄電器(C;CRa、CRb)、および、前記回収蓄電器(C;CRa、CRb)内でのエネルギー蓄積およびそこからのエネルギー取り出しを制御するためのエネルギー流れ制御手段(DIN、SOUT;DINa、SOUTa、DINb、SOUTb)を備え、前記方法は、
前記循環手順のある段階において前記回収蓄電器(C;CRa、CRb)の全体にわたる蓄電器電圧(uCR(t))を測定することと、
前記蓄電器電圧(uCR(t))を、前記回収蓄電器(C;CRa、CRb)の全体にわたる最大許容電圧(UCR−max)を下回る電圧を表す設定制限レベル(UCR−marg)と照合することと、
前記蓄電器電圧(uCR(t))が前記設定制限レベル(UCR−marg)よりも小さい場合に、ある量のエネルギーが前記循環手順の後続の段階において前記回収蓄電器(C;CRa、CRb)から取り出されるようにするように前記エネルギー流れ制御手段(DIN、SOUT;DINa、SOUTa、DINb、SOUTb)を制御することであって、そのエネルギーの量は、その最中に前記蓄電器電圧(uCR(t))が測定された段階に先んじる段階において取り出されたエネルギーの量よりも小さいと推定されることと、
前記蓄電器電圧(uCR(t))が前記設定制限レベル(UCR−marg)よりも大きい場合に、ある量のエネルギーが前記循環手順の後続の段階において前記回収蓄電器(C;CRa、CRb)から取り出されるようにするように前記エネルギー流れ制御手段(DIN、SOUT;DINa、SOUTa、DINb、SOUTb)を制御することであって、そのエネルギーの量は、その最中に前記蓄電器電圧(uCR(t))が測定された段階に先んじる段階において取り出されたエネルギーの量よりも大きいと推定されることと、
を特徴とする、方法。
【請求項14】
前記蓄電器電圧(uCR(t))が前記設定制限レベル(UCR−marg)に等しい場合に、前記方法は、ある量のエネルギーが前記循環手順の後続の段階において前記回収蓄電器(C;CRa、CRb)から取り出されるようにするように前記エネルギー流れ制御手段(DIN、SOUT;DINa、SOUTa、DINb、SOUTb)を制御することであって、そのエネルギーの量は、その最中に前記蓄電器電圧(uCR(t))が測定された段階に先んじる段階において取り出されたエネルギーの量に等しいと推定されることを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
コンピュータの内部メモリ(M)にロード可能なコンピュータプログラムであって、前記プログラムが前記コンピュータ上で実行される際に請求項13または14の何れか一項に記載のステップを制御するためのソフトウェアを備える、コンピュータプログラム。
【請求項16】
プログラムをその上に記録されるコンピュータ可読媒体(M)であって、そこで、前記プログラムは、コンピュータに、前記プログラムが前記コンピュータにロードされる際に請求項13または14の何れか一項に記載のステップを制御させるものである、コンピュータ可読媒体。


【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6a−6b】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−504987(P2013−504987A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−528231(P2012−528231)
【出願日】平成21年9月14日(2009.9.14)
【国際出願番号】PCT/EP2009/061872
【国際公開番号】WO2011/029482
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(509242048)イーエスエービー エービー (6)
【Fターム(参考)】