説明

整髪用の化粧料

【課題】有効成分を毛髪内にまで到達させ、毛髪内部の水素結合の変異によって生じる髪の乱れを補正する作用に優れる化粧料を提供する。
【解決手段】ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルを整髪用の化粧料に含有させ、該整髪用化粧料を用いて寝癖などの、毛髪内部の水素結合の変異によって生じた髪の乱れの補正に使用する。前記ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルの中の、オキシエチレン基の平均付加モル数は10〜30が好ましく、15〜25が更に好ましい。又、オキシプロピレン基の平均付加モル数は、10〜30が好ましく、15〜25が更に好ましい。好ましい成分として、ポリグリセリン、カチオン性高分子、塩基性アミノ酸を含有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は整髪用の化粧料に関し、更に詳細には、水素結合関与の毛髪形状変化の補正用の化粧料に好適な整髪用の化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
整髪用の化粧料は、高分子被膜剤などによって毛髪同士を固定し、髪の形が変化しないようにする様な設計になっていた。しかしながら、この様な高分子被膜による固定のみでは、毛髪中の水素結合の変異によって生じる髪の乱れの補正にはあまり有効ではなかった。この様な水素結合の変異が関与する髪の乱れには、例えば、寝癖、雨などに濡れた後の乱れ、激しいスポーツをして汗をかいた後の乱れなどが存在する。この様に水素結合の変異によって生じる乱れが起こると、整髪料のみでは補正が不可能になるため、一度洗髪などを行って水素結合を元の状態に戻さなければならなかった。この様な髪の乱れを洗髪することなく補正するための技術として、カチオン性物質とポリエーテル変性シリコーンを組み合わせた技術(特開平09−124449)、カチオン性物質とパーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩を組み合わせた技術(特開平08−193021)などが考案されている。しかしながら、この様な技術では、毛髪内の水素結合の状態を充分に戻すことは出来なかった。これは有効成分が毛髪内に到達しにくい為と推察されている。
【0003】
一方、本発明の整髪用の化粧料の必須成分であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルは、化粧料の汎用原料であり、クリーム状染毛料の成分として(特開平07−118131)或いはホット感を有するヘアパックの温感付与剤として(特開平06−305939)化粧料に配合されることが知られている。しかしながら、整髪料に、取り分け毛髪内部の水素結合の変異によって生じる髪の乱れを補正する目的で使用される整髪料に使用されたことはなかった。又、かかる成分が、毛髪内部の水素結合の変異によって生じる髪の乱れの補正に格別な効果を有することも全く知られていなかった。
【0004】
【特許文献1】特開平09−124449公報
【特許文献2】特開平08−193021公報
【特許文献3】特開平07−118131公報
【特許文献4】特開平06−305939公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、有効成分を毛髪内にまで到達させ、毛髪内部の水素結合の変異によって生じる髪の乱れを補正する作用に優れる化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、有効成分を毛髪内にまで到達させ、毛髪内部の水素結合の変異によって生じる髪の乱れを補正する作用に優れる化粧料を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルを含有する化粧料にその様な特性を見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)1)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル0.1〜2重量%と、2)ポリグリセリンと、3)カチオン性高分子と、4)塩基性アミノ酸とを含有することを特徴とする、毛髪内部の水素結合の変異によって生じる髪の乱れの補正用の化粧
料(寝癖直し用を除く)。
(2)ポリグリセリンがジグリセリンであることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。(3)カチオン性高分子が塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)塩基性アミノ酸がアルギニンであることを特徴とする、(1)〜(3)の何れかに記載の化粧料。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
(1)本発明の化粧料の必須成分であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル
本発明の整髪用の化粧料は、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルを必須成分として含有する。ここで、オキシエチレン基の平均付加モル数は10〜30が好ましく、15〜25が更に好ましい。又、オキシプロピレン基の平均付加モル数は、10〜30が好ましく、15〜25が更に好ましい。加えて、前記オキシエチレン基とオキシプロピレン基の好ましい付加モル数比は、1:2〜2:1が好ましく、2:3〜3:2が更に好ましい。従って分子量としては2000〜3000が好ましい。これらは、この様な性状形態を取ることにより、毛髪の内部まで到達し、毛髪内部の水素結合の変異を元に戻すことが出来るからである。この様なポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルは既に市販されているものが存在し、本発明では、この様な市販品を利用することも出来る。好ましい市販品としては旭電化株式会社製のアデカカーポールGH200(ポリオキシエチレン(24)ポリオキシプロピレン(24)グリセリルエーテル)が例示できる。本発明の整髪用の化粧料に於いて、かかるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルは唯一種を含有することも出来るし、二種以上組み合わせて含有することも出来る。本発明の整髪用の化粧料に於ける、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルの好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、0.05〜10重量%であり、更に好ましくは0.1〜2重量%である。これは少なすぎると補正効果が得られない場合があり、多すぎるとベタ付くなどの使用感の面で好ましくない特性が出る場合があるからである。
【0008】
(2)本発明の整髪用の化粧料の好ましい成分であるポリグリセリン
本発明の整髪用の化粧料は、好ましい形態に於いて、ポリグリセリンを好ましく含有する。ポリグリセリンとしては、重合度2〜10のものが好ましく、2〜5のものが更に好ましい。特に好ましいものとしては、ジグリセリン、トリグリセリン或いはテトラグリセリンが例示できる。本発明の整髪用の化粧料に於いては、かかるポリグリセリンは唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明の整髪用化粧料に於いて、かかるポリグリセリンは、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルの補正作用を増強させる。この様な作用を発揮するためには、ポリグリセリンは、総量で、化粧料全量に対して0.05〜5重量%含有することが好ましく、0.1〜1重量%が更に好ましい。
【0009】
(3)本発明の整髪用の化粧料の好ましい成分であるカチオン性高分子
本発明の整髪用の化粧料は、カチオン性高分子を、好ましい形態に於いて、好ましく含有する。ここで、カチオン性高分子とは、分子内部にカチオン性の部分を有する高分子化合物を意味し、かかる高分子としては、カチオン性基を有するモノマーを一部乃至は全部の構成モノマーとし、重合乃至は共重合させたものであっても、或いは、セルロースなどの天然或いは修飾天然高分子に前記カチオン性基を導入したものであっても良い。前記カチオン性基の具体例としては、4級のポリアルキルアミノ基、4級の(ポリ)アルキル(ポリ)アリルアミノ基等が好ましく例示できる。具体的なカチオン性高分子の例としては、例えば、カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化トリメチルアリルアンモニウム・アクリルアミド共
重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・メタアクリルアミド共重合体、アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、ポリクオタニウム37等が好ましく例示でき、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体が特に好ましい。かかるカチオン性高分子は、前記ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルとともに毛髪内の水素結合を補正する作用を有する。かかる作用を発揮するためには、カチオン性高分子は、総量で、化粧料全量に対して0.01〜1重量%含有されることが好ましく、更に好ましくは、0.05〜0.5重量%である。
【0010】
(4)本発明の整髪用の化粧料の好ましい成分である塩基性アミノ酸
本発明の整髪用の化粧料は塩基性アミノ酸を好ましい形態に於いて、好ましく含有する。ここで、「塩基性アミノ酸」とは塩基性アミノ酸そのもののみならず、酸性成分との塩も包含する。この様な塩としては、例えば、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、炭酸塩等の鉱酸塩、クエン酸塩、蓚酸塩、マロン酸塩、酒石酸塩等の有機酸塩等が好ましく例示できる。又、前記塩基性アミノ酸としてはアルギニン、リジン等が例示でき、アルギニンが特に好ましく例示できる。かかる塩基性アミノ酸はポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル、カチオン性高分子と同様に毛髪内の水素結合を補正する作用を有する。この様な作用を発揮するためには、かかる塩基性アミノ酸は、総量で、化粧料全量に対して、0.005〜0.2重量%含有することが好ましく、更に好ましくは、0.01〜0.1重量%が更に好ましい。pHへの影響が大きいので、かかる成分の添加量には限度がある。
【0011】
(5)本発明の整髪用の化粧料
本発明の整髪用の化粧料は、上記必須成分を含み、好ましい形態に於いて上記好ましい成分を好ましく含有する。本発明の整髪用の化粧料に於いては、この様な成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。かかる任意成分としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、固形パラフィンなどの炭化水素類、ジメチコン、フェメチコン、シクロメチコン、アモジメチコン、ポリエーテル変性シリコーンなどのシリコーン類、ホホバ油、カルナウバワックス、モクロウ、ミツロウ、ゲイロウ、オレイン酸オクチルドデシル、イソプロピルミリステート、ネオペンチルグリコールジイソステアレート、リンゴ酸ジイソステアレートなどのエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸、ベヘン酸、オレイン酸などの脂肪酸類、ベヘニルアルコール、セタノール、オレイルアルコール、オクタデシルアルコールなどの高級アルコール類、ヒマシ油、椰子油、水添椰子油、椿油、小麦胚芽油、イソステアリン酸トリグリセライド、イソオクタン酸トリグリセライド、オリーブオイル等のトリグリセライド類、1,3−ブタンジオール、グリセリン、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、イソプレングリコールなどの多価アルコール、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート、ソルビタンセスキステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンオレート、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、ポリエキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレート、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、スルホコハク酸エステル塩などのアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、アルキルベタイン等の両性界面活性剤類、結晶セルロースや架橋型メチルポリシロキサン、ポリエチレン粉末、アクリル樹脂粉体等の有機粉体類、タルク、マイカ、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化鉄、紺青、群青、チタンマイカ、チタンセリサイト、シリカ等の表面処理されていても良い粉体類、アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー及び/又はその塩、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩、キサンタンガム
やヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘剤、レチノール、レチノイン酸、トコフェロール、リボフラビン、ピリドキシン、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル塩などのビタミンやグリチルリチン酸塩、グリチルレチン、ウルソール酸、オレアノール酸などのテルペン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール、エストリオールなどのステロイド類などの有効成分、フェノキシエタノール、パラベン類、ヒビテングルコネート、塩化ベンザルコニウム等の防腐剤、ジメチルアミノ安息香酸エステル類、桂皮酸エステル類、ベンゾフェノン類などの紫外線吸収剤などが好ましく例示できる。本発明の整髪用の化粧料はこれら必須成分、好ましい成分、任意の成分を常法に従って処理することにより製造することが出来る。本発明の化粧料の好ましい形態としては、噴霧して使用する形態であり、この為には噴霧用の容器に充填したり、エアゾル容器にガスとともに充填した製品形態とすることが特に好ましい。
【0012】
[実施例]
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
【0013】
[実施例1]
下記に示す処方に従って、本発明の整髪用の化粧料を作成した。即ち、処方成分を80℃に加熱して、攪拌、可溶化し、攪拌冷却して、これを噴霧式の容器に充填して、本発明の整髪用の化粧料1を得た。このものについて、毛髪寝癖モデルを用いて評価した。ヒトの20cmの毛髪10本(直毛)を直径5cmのカーラーに巻き、水に10分間浸漬した後、ドライヤーで乾燥させ、寝癖モデルを作成した。これに化粧料1mgを噴霧し、10gの負荷で1分間懸垂させた。負荷をはずし、毛髪の最下部までの距離を計測し、平均を算出した。化粧料1の「アデカカーポールGH200」をポリオキシエチレン(8)ポリオキシプロピレン(55)共重合体(旭電化株式会社製「プルロニック101」)に置換した比較例1、ジメチコンコポリオールに置換した比較例2、パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩に置換した比較例3、水に置換した対照例1も作成し、同様に評価した。結果を表1に示す。これより、本発明の化粧料は寝癖などのように、毛髪内の水素結合の変位による髪の乱れの補正に優れた効果を有することがわかる。
ポリメタクリロイルリジン 0.1 重量部
L−アルギニンクエン酸塩 0.02 重量部
「アデカカーポールGH200」 0.5 重量部
ジグリセリン 0.5 重量部
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリルアミド共重合体 0.1 重量部
塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.5 重量部
POE(30)POP(6)デシルエーテル 0.1 重量部
ジメチコンコポリオール 1 重量部
ジメチコン 0.5 重量部
エタノール 15 重量部
水 81.68 重量部
【0014】
【表1】

【0015】
[実施例2〜6]
化粧料1のジグリセリンを他の成分に代えて、同様に化粧料を作成し、検討を行った。結果を表2に示す。これより、本発明の化粧料に於いては、ポリグリセリンを含有することが好ましく、中でもジグリセリンを含有することが特に好ましいことがわかる。
ポリメタクリロイルリジン 0.1 重量部
L−アルギニンクエン酸塩 0.02重量部
「アデカカーポールGH200」 0.5 重量部
表2に記載の成分 0.5 重量部
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリルアミド共重合体 0.1 重量部
塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.5 重量部
POE(30)POP(6)デシルエーテル 0.1 重量部
ジメチコンコポリオール 1 重量部
ジメチコン 0.5 重量部
エタノール 15 重量部
水 81.68重量部
【0016】
【表2】

【0017】
[実施例7〜10]
化粧料1のカチオン性高分子である、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体を他の成分に置換して、同様に化粧料を作成し、評価検討を行った。
ポリメタクリロイルリジン 0.1 重量部
L−アルギニンクエン酸塩 0.02重量部
「アデカカーポールGH200」 0.5 重量部
ジグリセリン 0.5 重量部
表3に記載の成分 0.1 重量部
塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.5 重量部
POE(30)POP(6)デシルエーテル 0.1 重量部
ジメチコンコポリオール 1 重量部
ジメチコン 0.5 重量部
エタノール 15 重量部
水 81.68重量部
【0018】
【表3】

【0019】
[実施例11]
化粧料1のアルギニンを水に置換して、同様に化粧料11を作成し、評価検討を行った。最下部までの距離は16.8±5.9cmであり、塩基性アミノ酸の添加が好ましいことが判明した。
ポリメタクリロイルリジン 0.1 重量部
「アデカカーポールGH200」 0.5 重量部
ジグリセリン 0.5 重量部
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリルアミド共重合体 0.1 重量部
塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.5 重量部
POE(30)POP(6)デシルエーテル 0.1 重量部
ジメチコンコポリオール 1 重量部
ジメチコン 0.5 重量部
エタノール 15 重量部
水 81.7 重量部
【0020】
[実施例12]
化粧料1と、化粧料1の内容物を通常のガラス瓶に充填して作成した化粧料12とを使用テストにより比較した。パネラーは寝癖がつきやすいパネラー8名を募集で集め、化粧料1と化粧料12を渡し、寝癖直し効果を比較してもらった。寝癖直し効果は、スコア4:寝癖が解消された、スコア3:寝癖が気にならない程度に解消された、スコア2:寝癖がやや解消された、スコア1:寝癖が直らないの基準で評価してもらった。結果を表4に示す。これより、本発明の化粧料は寝癖直し効果に優れること、及び、本発明の化粧料としては噴霧形態であることが好ましいことがわかる。
【0021】
【表4】

【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明によれば、有効成分を毛髪内にまで到達させ、毛髪内部の水素結合の変異によって生じる髪の乱れを補正する作用に優れる化粧料を提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル0.1〜2重量%と、2)ポリグリセリンと、3)カチオン性高分子と、4)塩基性アミノ酸とを含有することを特徴とする、毛髪内部の水素結合の変異によって生じる髪の乱れの補正用の化粧料(寝癖直し用を除く)。
【請求項2】
ポリグリセリンがジグリセリンであることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
【請求項3】
カチオン性高分子が塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
【請求項4】
塩基性アミノ酸がアルギニンであることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の化粧料。

【公開番号】特開2007−182462(P2007−182462A)
【公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−104751(P2007−104751)
【出願日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【分割の表示】特願2002−322445(P2002−322445)の分割
【原出願日】平成14年11月6日(2002.11.6)
【出願人】(000113470)ポーラ化成工業株式会社 (717)
【Fターム(参考)】