説明

文書データの更新情報作成処理システム、画像形成装置、文書データの更新情報作成処理方法及び同処理プログラム

【課題】更新情報の作成処理のために大きな負荷をかけることなく、更新情報をユーザに効率的に提供可能な文書データの更新情報作成処理システム、画像形成装置を提供する。
【解決手段】文書データ蓄積装置2と画像形成装置1がネットワーク4を介して接続された文書データの更新情報提供システムである。文書データ蓄積装置2は、文書データ蓄積手段22に蓄積された文書データの更新情報を、更新情報作成手段23aにより選択的に作成する。画像形成装置1は、文書データの更新情報の取得要求を行うことにより前記選択的に作成された更新情報を取得し、表示手段15aに表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置と文書データ蓄積装置がネッワークを介して接続された文書データの更新情報作成処理システム、画像形成装置、文書データの更新情報作成処理方法及び文書データの更新情報作成処理プログラムに関する。
【0002】
近年、ネッワーク上のサーバに蓄積された文書データを、多機能デジタル複合機であるMFP(Multi Function Peripherals) 等の画像形成装置からWebDAV(Distributed Authoring and Versioning protocol for the WWW)で取得したり、画像形成装置の操作パネル部に搭載されたWebプラウザでサーバのWebページを参照することができるようになってきている。
【0003】
しかし、このようにサーバ側に文書データを蓄積するような態様においては、画像形成装置側からサーバに文書データの更新情報を取得しに行かなければ、ユーザに対してサーバでの文書データの更新情報を表示できないため、画像形成装置で更新情報を取得して表示するまでに多大な時間がかかっていた。
【0004】
この点に関して、従来、サーバ側において、情報記録ファイルの他に、情報記録ファイルに記録された情報に対してリアルタイムな情報が記録された状態記録ファイルを備えることにより、プリントサービスを使用するすべての情報、例えば動作状態をリアルタイムで参照できるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−326162号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記した従来の技術では、サーバ側で一律にすべての文書データについて更新情報が作成される構成となっているから、サーバ側の負担が大きくなってしまうという欠点があった。また、画像形成装置側でも必要な更新情報を選択するためにかなりの時間が費やされるという欠点もあった。
【0006】
このような欠点は、画像形成装置に文書データを蓄積する場合においても同様に生じていた。即ち、画像形成装置は、全ての文書データについて一律に更新情報を作成していたため、画像形成装置に負荷がかかるとともに、ユーザに更新情報を提供するのに時間がかかっていた。
【0007】
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、更新情報の作成処理のために大きな負荷をかけることなく、更新情報をユーザに効率的に提供可能な文書データの更新情報作成処理システム、画像形成装置、文書データの更新情報作成処理方法を提供し、さらには前記更新情報作成処理方法を画像形成装置のコンピュータに実行させるための文書データの更新情報作成処理プログラムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)文書データ蓄積装置と画像処理装置がネットワークを介して接続された文書データ更新情報処理システムであって、前記文書データ蓄積装置は、文書データを蓄積する蓄積手段と、蓄積手段に蓄積された文書データに関する更新情報を選択的に作成する更新情報作成手段と、画像形成装置からの更新情報の取得要求に応じて前記更新情報作成手段により作成された更新情報を送信する送信手段と、を備え、前記画像形成装置は、文書データ蓄積装置に対して文書データの更新情報の取得を要求する要求手段と、要求手段による取得要求に応じて前記文書データ蓄積装置から送信された更新情報を受信する受信手段と、受信手段により受信した更新情報を表示可能な表示手段と、を備えたことを特徴とする文書データの更新情報作成処理システム。
(2)前記更新情報作成手段は、設定された条件によって、更新情報を作成する優先順位を変更する前項1に記載の文書データの更新情報作成処理システム。
(3)前記更新情報作成手段は、前記蓄積された文書データがユーザによる印字要求を伴うデータである場合に、該文書データに関する更新情報を優先的にかつ高頻度で作成する前項2に記載の文書データの更新情報作成処理システム。
(4)前記更新情報作成手段は、前記蓄積された文書データがユーザによる印字要求を伴わない保存目的のデータである場合には、グルーブで共有される文書データまたは不特定ユーザによって共有される文書データについて、更新情報を優先的に作成する前項2に記載の文書データの更新情報作成処理システム。
(5)文書データを蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積された文書データに関する更新情報を選択的に作成する更新情報作成手段と、前記更新情報作成手段により作成された更新情報を表示可能な表示手段と、を備えたことを特徴する画像形成装置。
(6)前記更新情報作成手段は、設定された条件によって、更新情報を作成する優先順位を変更する前項5に記載の画像形成装置。
(7)前記更新情報作成手段は、蓄積手段に蓄積されている文書データのリストよりも、文書データのジョブ実行状態に関するリストについて、高頻度で更新情報を作成する前項6に記載の画像形成装置。
(8)文書データ蓄積装置の複数個と画像処理装置がネットワークを介して接続された文書データ更新情報処理システムであって、前記文書データ蓄積装置は、文書データを蓄積する蓄積手段と、蓄積手段に蓄積された文書データに関する更新情報を作成する更新情報作成手段と、画像形成装置からの更新情報の取得要求に応じて前記更新情報作成手段により作成された更新情報を送信する送信手段と、を備え、前記画像形成装置は、文書データ蓄積装置に対して文書データの更新情報の取得を、文書データに応じて頻度を変えて要求する要求手段と、要求手段による取得要求に応じて前記文書データ蓄積装置から送信された更新情報を受信する受信手段と、受信手段により受信した更新情報を表示可能な表示手段と、を備えたことを特徴とする文書データの更新情報作成処理システム。
(9)文書データ蓄積装置と画像処理装置がネットワークを介して接続された文書データの更新情報作成処理システムにおける文書データの更新情報作成処理方法であって、前記文書データ蓄積装置に文書データを蓄積するステップと、文書データ蓄積装置が、前記蓄積された文書データに関する更新情報を選択的に作成するステップと、画像形成装置からの更新情報の取得要求に応じて、文書データ蓄積装置が前記作成された更新情報を送信するステップと、前記画像形成装置が、文書データ蓄積装置に対して文書データの更新情報の取得を要求するステップと、前記取得要求に応じて前記文書データ蓄積装置から送信された更新情報を受信するステップと、受信した更新情報を表示手段に表示するステップと、を備えたことを特徴とする文書データの更新情報作成処理方法。
(10)前記更新情報作成ステップでは、設定された条件によって、更新情報を作成する優先順位を変更する前項9に記載の文書データの更新情報作成処理方法。
(11)前記更新情報作成ステップでは、前記蓄積された文書データがユーザによる印字要求を伴うデータである場合に、該文書データに関する更新情報を優先的にかつ高頻度で作成する前項10に記載の文書データの更新情報作成処理方法。
(12)前記更新情報作成ステップでは、前記蓄積された文書データがユーザによる印字要求を伴わない保存目的のデータである場合には、グルーブで共有される文書データまたは不特定ユーザによって共有される文書データについて、更新情報を優先的に作成する前項10に記載の文書データの更新情報作成処理方法。
(13)文書データを蓄積するステップと、前記蓄積された文書データに関する更新情報を選択的に作成するステップと、前記作成された更新情報を表示手段に表示するステップと、を備えたことを特徴する画像形成装置における文書データの更新情報作成処理方法。
(14)前記更新情報作成ステップでは、設定された条件によって、更新情報を作成する優先順位を変更する前項13に記載の文書データの更新情報作成処理方法。
(15)前記更新情報作成ステップでは、蓄積されている文書データのリストよりも、文書データのジョブ実行状態に関するリストについて、高頻度で更新情報を作成する前項14に記載の文書データの更新情報作成処理方法。
(16)文書データ蓄積装置の複数個と画像処理装置がネットワークを介して接続された文書データ更新情報処理システムにおける文書データの更新情報作成処理方法であって、前記文書データ蓄積装置に文書データを蓄積するステップと、各文書データ蓄積装置が、前記蓄積された文書データに関する更新情報を分担して作成するステップと、画像形成装置からの更新情報の取得要求に応じて、文書データ蓄積装置が前記作成された更新情報を送信するステップと、前記画像形成装置が、文書データ蓄積装置に対して文書データの更新情報の取得を、文書データに応じて頻度を変えて要求するステップと、前記取得要求に応じて前記文書データ蓄積装置から送信された更新情報を受信するステップと、受信した更新情報を表示手段に表示するステップと、を備えたことを特徴とする文書データの更新情報作成処理方法。
(17)文書データを蓄積するステップと、前記蓄積された文書データに関する更新情報を選択的に作成するステップと、前記作成された更新情報を表示手段に表示するステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させるための文書データの更新情報作成処理プログラム。
【発明の効果】
【0009】
前項(1)に記載の発明によれば、文書データ蓄積装置における文書データ蓄積手段に蓄積された文書データの更新情報が選択的に作成されるから、全部の文書データについて一律的に更新情報を作成する場合に比べて文書データ蓄積装置の負担が軽減され、さらに、画像形成装置は、文書データの更新情報の取得要求を行うことにより前記選択的に作成された更新情報を取得でき、必要な更新情報を選択するための時間を費やすことなく、更新情報を効率良く表示手段に表示してユーザに提供することが可能となる。
【0010】
前項(2)に記載の発明によれば、更新情報を作成する際に、設定された条件によって更新情報を生成する優先順位を変更させるから、ユーザに必要な更新情報を効率的に作成することができる。
【0011】
前項(3)に記載の発明によれば、蓄積された文書データがユーザによる印字要求を伴うデータである場合には、ユーザはすぐに画像形成装置に出向くことが予想されることから、該文書データに関する更新情報が優先的にかつ高頻度で作成され、更新情報をユーザに優先的にかつ迅速に提供することができる。
【0012】
前項(4)に記載の発明によれば、蓄積された文書データがユーザによる印字要求を伴わない保存目的のデータである場合には、グルーブで共有される文書データまたは不特定ユーザによって共有される文書データについて、更新情報が優先的に作成されるから、前記文書データを共有するグループのメンバーや不特定ユーザに更新情報を優先的に提供できる。
【0013】
前項(5)に記載の発明によれば、文書データ蓄積手段に蓄積された文書データの更新情報が選択的に作成されるから、全部の文書データについて一律的に更新情報を作成する場合に比べて画像形成装置の負担が軽減され、更新情報を効率良く表示手段に表示してユーザに提供することが可能となる。
【0014】
前項(6)に記載の発明によれば、更新情報を作成する際に、設定された条件によって更新情報を生成する優先順位を変更させるから、ユーザに必要な更新情報を効率的に作成することができる。
【0015】
前項(7)に記載の発明によれば、蓄積手段に蓄積されている文書データのリストよりも、ユーザに必要な文書データのジョブ実行状態に関するリストについての更新情報を高頻度で作成することができる。
【0016】
前項(8)に記載の発明によれば、複数の文書データ蓄積装置により、文書データ蓄積手段に蓄積された文書データの更新情報が分担して作成されるから、全部の文書データについての更新情報を1つの文書データ蓄積装置により作成する場合に比べて文書データ蓄積装置の負担が軽減される。そして、画像形成装置は、文書データ蓄積装置に対して文書データの更新情報の取得を、文書データに応じて頻度を変えて要求するから、必要な更新情報を選択するための時間を費やすことなく、更新情報を効率良く表示手段に表示してユーザに提供することが可能となる。
【0017】
前項(9)に記載の発明によれば、文書データ蓄積装置に蓄積された文書データの更新情報が選択的に作成されるから、全部の文書データについて一律的に更新情報を作成する場合に比べて文書データ蓄積装置の負担が軽減され、さらに、画像形成装置は、文書データの更新情報の取得要求を行うことにより前記選択的に作成された更新情報を取得でき、必要な更新情報を選択するための時間を費やすことなく、更新情報を効率良く表示手段に表示してユーザに提供することが可能となる。
【0018】
前項(10)に記載の発明によれば、更新情報を作成する際に、設定された条件によって更新情報を生成する優先順位を変更させるから、ユーザに必要な更新情報を効率的に作成することができる。
【0019】
前項(11)に記載の発明によれば、蓄積された文書データがユーザによる印字要求を伴うデータである場合には、ユーザはすぐに画像形成装置に出向くことが予想されることから、該文書データに関する更新情報が優先的にかつ高頻度で作成され、更新情報をユーザに優先的にかつ迅速に提供することができる。
【0020】
前項(12)に記載の発明によれば、蓄積された文書データがユーザによる印字要求を伴わない保存目的のデータである場合には、グルーブで共有される文書データまたは不特定ユーザによって共有される文書データについて、更新情報が優先的に作成されるから、前記文書データを共有するグループのメンバーや不特定ユーザに更新情報を優先的に提供できる。
【0021】
前項(13)に記載の発明によれば、文書データ蓄積手段に蓄積された文書データの更新情報が選択的に作成されるから、全部の文書データについて一律的に更新情報を作成する場合に比べて画像形成装置の負担が軽減され、更新情報を効率良く表示手段に表示してユーザに提供することが可能となる。
【0022】
前項(14)に記載の発明によれば、更新情報を作成する際に、設定された条件によって更新情報を生成する優先順位及び/又は更新頻度を変更させるから、ユーザに必要な更新情報を効率的に作成することができる。
【0023】
前項(15)に記載の発明によれば、蓄積されている文書データのリストよりも、ユーザに必要な文書データの実行状態に関するリストについての更新情報を高頻度で作成することができる。
【0024】
前項(16)に記載の発明によれば、複数の文書データ蓄積装置により、文書データ蓄積手段に蓄積された文書データの更新情報が分担して作成されるから、全部の文書データについての更新情報を1つの文書データ蓄積装置により作成する場合に比べて文書データ蓄積装置の負担が軽減される。また、画像形成装置は、文書データ蓄積装置に対して文書データの更新情報の取得を、文書データに応じて頻度を変えて要求するから、必要な更新情報を選択するための時間を費やすことなく、更新情報を効率良く表示手段に表示してユーザに提供することが可能となる。
【0025】
前項(17)に記載の発明によれば、文書データを蓄積するステップと、蓄積された文書データに関する更新情報を選択的に作成するステップと、作成された更新情報を表示手段に表示するステップと、を画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
図1は、この発明の一実施形態に係る文書データの更新情報作成処理システムの概略構成図である。
【0028】
図1において、この文書データの更新情報作成処理システムは、画像形成装置1と、文書データ蓄積装置の一例としてのサーバ2と、ユーザ端末の一例としてのパーソナルコンピュータ(PCという)3とを備えており、これら画像形成装置1、サーバ2およびPC3は、ネットワーク4を介して接続されている。
【0029】
この文書データの更新情報作成処理システムでは、PC3から文書データをサーバ2に送信すると、サーバ2では送信されてきた文書データを蓄積する。また、サーバ2は文書データについての更新情報を選択的に作成する。サーバ2は、画像形成装置1からの更新情報の取得要求に応じて、作成した更新情報を画像形成装置1に送信する。
【0030】
前記画像形成装置1として、この実施形態では、複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有する多機能デジタル複合機であるMFPが用いられている。画像形成装置1は、サーバ2で作成された更新情報を取得して、それを元に表示内容を更新するとともに、文書データの印字等のジョブを実行する。
【0031】
図2は、前記画像形成装置1の機能的構成を示すブロック図である。
【0032】
図2おいて、この画像形成装置1は、ネットワークインターフェース(ネットワークI/F)11、エンジン12、スキャナ13、画像処理・制御モジュール14、操作パネル部15、記憶部16および制御部17等を備えている。
【0033】
前記ネットワークインターフェース11は、前記サーバ2やPC3とネットワーク4を介して通信するためのインターフェースである。
【0034】
前記エンジン12は、文書データ等を印字するための印字部であり、このエンジン12には、FAX基盤12aが接続されている。
【0035】
前記スキャナ13は、原稿台上の原稿の画像を読み取るものである。
【0036】
前記画像処理・制御モジュールは、スキャナ13によって読み取られた画像データを印字処理するに先立って、所定の画像処理を施すものである。
【0037】
前記操作パネル部15は、テンキーやスタートキー等からなるキー入力部(図示せず)や、液晶タッチパネルなどからなる表示部15a(図5に示す)を有しており、ユーザがログインするための操作や各種入力操作等に使用される他、サーバ2から取得した更新情報を表示部15aで表示可能になっている。
【0038】
前記記憶部16は、ユーザ情報が記憶された不揮発性メモリ部16aや文書データの更新情報が記憶されたハードディスクドライブ(HDD)16bなどを備えている。文書データの更新情報は、ユーザ毎に保存されても良い。また、ハードディスクドライブ16bには、複数の記憶領域からなるボックスが形成されている。ボックスとしては、個々のユーザが所有する個人ボックスや、グループのメンバーで共有されるグループボックスや、不特定のユーザがアクセス可能な共有ボックス等がある。
【0039】
前記制御部17は、ネットワークインターフェース11を介してネットワーク4上の外部機器と通信可能な外部通信部17a、エンジン制御部17b、スキャナ制御部17c、画像処理・制御モジュール14を制御するためのASIC(Application Spesific Integrated Circuit)制御部17d、メモリ制御部17e、ネット配信制御部17f、ログインするユーザを認証するための認証部17g、操作パネル部15を制御するためのパネル制御部17h、文書データ等のFAX送受信に関する制御を行うFAX送受信制御部17i、HDD16bを制御するためのHDD制御部17j、不揮発性メモリ部16aを制御するための不揮発性メモリ制御部17k、プリント入力制御部17l、ジョブ管理部17m、さらにはサーバ2からの文書データの更新情報を取得した際に、今までの情報と比較して更新された情報を解析する等の処理を行う更新情報解析部17nを備えている。前記制御部17は、図示しないCPU、ROM、RAM等により構成されている。
【0040】
この画像形成装置1では、ユーザが操作パネル部15からログインして文書データの更新情報の取得を指示した場合、点線Qで示すように、その取得指示情報がパネル制御部17h、外部通信部17a、ネットワーク接続部11を経て、ネットワーク4上のサーバ2に伝達される。そして、サーバ2で作成された更新情報がネットワーク4を経て取得され、HDD16bに記憶された後、更新情報解析部17nで解析されて、前記操作パネル部15の表示部15aに表示されるようになっている。
【0041】
前記サーバ2は、例えばWebDAVサーバであり、ユーザ端末であるPC3から送信された蓄積要求に応じて文書データを蓄積すると共に、蓄積された文書データに関しての更新情報を選択的に作成する機能を有している。
【0042】
図3は、前記サーバ2の機能的構成を示すブロック図である。
【0043】
図3において、サーバ2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを備えている。
【0044】
前記通信部21は、ネットワーク上の外部機器、つまり画像形成装置1やPC3に対して文書データ等の授受を行う。
【0045】
前記記憶部22は、例えばハードディスクドライブ(HDD)からなり、文書データが蓄積される文書データ記憶部22aと、文書データの更新情報が記憶されている更新情報記憶部22bとを備えている。また、文書データ記憶部22aは複数の記憶領域(ボックス)を備えている。ボックスとしては、個々のユーザが所有する個人ボックスや、グループのメンバーで共有されるグループボックスや、不特定のユーザがアクセス可能な共有ボックス等がある。
【0046】
前記制御部23は、更新情報作成判断部23aと、HDD制御部23bとを備えている。更新情報作成判断部23aは、文書データに関する更新情報を設定された条件に応じて選択的に作成するものであり、前記HDD制御部23bは記憶部22を制御するものである。この制御部23は、図示しないCPU、ROM、RAM等により構成されている。
【0047】
前記サーバ2では、PC3から文書データの蓄積要求が送信されてくると、図3の点線Aで示すように、通信部21により文書データを受信した後、制御部23における更新情報作成判断部23aを経て記憶部22における文書データ記憶部22aに蓄積される。
【0048】
また、画像形成装置1から更新情報の取得要求があれば、図3の点線Bで示すように、通信部21により取得要求を受信し、更新情報記憶部22aに記憶されている更新情報を画像形成装置1に送信する。
【0049】
ここで、更新情報の一例を図4に示す。図4においては、文書データの更新情報として、ユーザ「鈴木太郎」の文書データの状況が「受信中」で、文書データの現在受信中のページ数が「15」であることが示されている。
【0050】
次に、この文書データの更新情報作成処理システムにおける更新情報作成処理の概要を説明する。
(1)ユーザは、PC3によりサーバ2に対して文書データの蓄積要求を行う。
(2)サーバ2では、蓄積要求を受けると同時に、文書を蓄積するに際して更新情報を作成する。
【0051】
《更新情報を作成する設定条件の例》
(2−a)蓄積する文書データの種別による更新情報の作成
蓄積する文書データがユーザによる印字要求を伴う場合には、更新情報を優先的かつ高頻度で作成するが、印字要求を伴わない保存目的の文書データであれば、次の(2−b)に従う。
【0052】
(2−b)保存目的の文書データの蓄積先による更新情報の作成
グループボックスへ蓄積される文書データ(グループで共有される文書データ)、共有ボックスへと蓄積される文書データ(不特定ユーザによって共有される文書データ)を、個人ボックスへ蓄積される文書データ(個人文書データ)よりも優先して、更新情報を作成する。個人ボックスへ蓄積される文書データ(個人文書データ)の場合は、次の(2−c)に従う。
【0053】
(2−c)ユーザ属性による更新情報の作成
肩書などのユーザ属性によって更新情報の作成の優先順位を変更する。基本的には、高セキュリティが必要なユーザの優先順位を高くする。
【0054】
(2−d)動作状況による更新情報の作成
サーバ2側のエラー発生時に、ユーザがログインしているような場合、ユーザは操作パネル部15を操作するために画像形成装置1の前にいることが予測されるから、更新情報の更新頻度を高める。
【0055】
(2−e)ユーザ指示による更新情報の作成
更新情報の作成の優先順位や更新頻度は、予め設定されていても良いし、ユーザが変更できるようにしても良い。
(3)ユーザが画像形成装置1の操作パネル部15(図2)からログインする。
(4)画像形成装置1は、サーバ2に更新情報の取得要求を出すことにより、サーバ2で選択的に作成された更新情報を高頻度で取得する。取得された更新情報は、図5に示すように、操作パネル部15の表示部15aに表示され、ユーザに対してリアルタイムで更新情報を通知可能となる。
【0056】
図5では、「画面仕様書」という表題の文書データがプリント中であること、「勤怠表」という表題の文書データが蓄積中であること、「注文書フォーマット」という表題の文書データが受信中であることが表示されている。
【0057】
図6は、前記サーバ2で更新情報を作成する場合の優先度の設定処理を示すフローチャートである。
【0058】
図6において、ステップS1では、文書データの蓄積目的の判断、つまり、その文書データが印字するための文書データ(印字要求を伴う文書データ)であるか、単に保存しておくだけの文書データであるかを判断し、印字するための文書データであれば、ステップS2に進み、単に保存しておくだけの文書データであれば、ステップS3に進む。
【0059】
ステップS2では、印字するための文書データについて、更新情報の作成要求の優先順位を高く設定する。
【0060】
ステップS3では、保存目的の文書データについて、文書データの属性、換言すれば文書データがグループ文書データであるか、共有文書データであるか、個人文書データであるかを判断する。
【0061】
文書データがグループ文書データであれば、ステップS4では、更新情報の作成要求の優先順位を中に設定する。文書データが共有文書データであれば、ステップS5で、更新情報の作成要求の優先順位を中に設定する。文書データが個人文書データであれば、ステップS6で、ユーザレベル(セキュリティレベル)が高いか低いかを判断する。
【0062】
ユーザレベルが高ければ、ステップS7で、更新情報の作成要求の優先順位を中に設定する。ユーザレベルが低ければ、ステップS8では、更新情報の作成要求の優先順位を低く設定する。
【0063】
そして、設定された優先順位に従って、文書データの更新情報が作成される。設定された優先順位に従う更新情報の一例を示すと次の通りである。
(1)優先順位が高い場合
更新頻度が高く、例えば「文書データ受信中」、「文書データ蓄積中」、「文書データ送信中」というように、詳細に更新情報を作成する。
(2)優先順位が中の場合
「文書データ受信中」、「文書データ送信中」というように、上記(1)の場合に比べて、更新頻度は高くない。
(3)優先順位が低い場合
更新情報は作成されない。
【0064】
図7は、前記サーバ2で作成された文書データの更新情報を、画像形成装置1が取得する際の処理を示すフローチャートである。
【0065】
図7において、ステップS11では、ユーザが画像形成装置1にログインする。ステップS12では、該当ユーザの更新情報の蓄積場所があるか否かの判断を行い、該当ユーザの更新情報の蓄積場所が無い場合には(ステップS12でNO)、そのまま処理を終了し、該当ユーザの更新情報の蓄積場所がある場合には(ステップS12でYES)、ステップS13で、サーバ2から更新情報を取得する。
【0066】
ステップS14では、サーバ2から取得された更新情報が更新されているか否かを判断し、情報が更新されていれば(ステップS14でYES)、ステップS15で、サーバ2での更新情報の取得結果を表示したのち、ステップS16に進む。情報が更新されていなければ(ステップS14でNO)、そのままステップS16に進む。
【0067】
ステップS16では、画像形成装置1からユーザがログアウトしたか否かを判断し、ログアウトしていなければ(ステップS16でNO)、ステップS13に戻り、ログアウトしていれば(ステップS16でYES)、そのまま終了する。
【0068】
このように、この実施形態では、サーバ2が蓄積された文書データの更新情報を作成する際に、設定された条件によって、更新情報を作成する優先順位が変更されるから、全部の文書データについて一律的に更新情報を作成する従来例に比べて、サーバ2の負担が軽減される。
【0069】
また、画像形成装置1側からの文書データの更新情報の取得要求に対して、更新情報を効率良く提供することが可能となる。
【0070】
また、文書データがユーザによる印字要求を伴うデータである場合には、ユーザはすぐに画像形成装置に出向くことが予想されることから、該文書データに関する更新情報が優先的にかつ高頻度で作成され、更新情報をユーザに優先的にかつ迅速に提供することができる。
【0071】
また、蓄積された文書データが保存目的のデータである場合には、グルーブで共有される文書データまたは不特定ユーザによって共有される文書データについて、更新情報が優先的に作成されるから、前記文書データを共有するグループのメンバーや不特定ユーザに更新情報を優先的に提供できる。
【0072】
ところで、上記実施形態では、文書データの更新情報作成処理システムにおけるサーバ2が更新情報を作成するものとしたが、画像形成装置1の記憶部16に文書データが蓄積された場合に、画像形成装置1により該文書データに関して更新情報が選択的に作成される場合もある。更新情報の作成は、制御部17で行えばよい。
【0073】
図8は、画像形成装置1で作成される更新情報の一例を示すものである。この例では、文書データのジョブ実行状態を示すジョブリストの更新情報が例示されているが、記憶部16のボックスに蓄積されている文書データのリスト(ボックス文書リスト)についての更新情報であっても良い。
【0074】
図9は、画像形成装置1で更新情報を作成する場合の優先度の設定処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部17のCPUがROM、記憶部16等の記録媒体に記録されたプログラムに従って動作することにより実行される。
【0075】
図9において、ステップS31では、ユーザの指示に基づいて、表示目的の判断、つまりジョブリストを表示させるか、ボックス文書リストを表示させるかを判断し、ジョブリストである場合には、ステップS32に進み、BOX文書リストの場合には、ステップS40に進む。
【0076】
ステップS32では、ジョブの属性を判断する。例えば、ユーザが画像形成装置1の前で待っているジョブであるか、つまり、コピージョブ、スキャン送信又はFAX送信時の原稿読み込み中等であるか、ユーザが画像形成装置1のところに来るようなジョブであるか、つまりPCプリントジョブ、スキャン送信又はFAX送信時の送信中等であるか、その他のジョブであるかを判断する。
【0077】
ユーザが画像形成装置1の前で待っているジョブである場合には、ステップS33では、エラーがあるか否かを判断する。エラーがあれば(ステップS33でYES)、ステップS34では、ジョブリスト更新頻度を高く設定する。エラーがなければ(ステップS33でNO)、ステップS35では、ジョブリスト更新頻度を中位に設定する。
【0078】
ユーザが画像形成装置1のところまで来るようなジョブの場合には、ステップS36では、エラーがあるか否かを判断する。エラーがあれば(ステップS36でYES)、ステップS37で、ジョブリストの更新頻度を中に設定する。エラーがなければ(ステップS36でNO)、ステップS38では、ジョブリストの更新頻度を低く設定する。
【0079】
その他のジョブである場合には、ステップS39で、ジョブリストの更新頻度をさらに低く設定する。
【0080】
表示目的がBOX文書リストの表示の場合には、ステップS40で、BOXとの関係で文書データの属性を判断する。即ち、文書データがグループボックスに保存されたグループ文書データであるか、共有ボックスに保存された共有文書データであるか、個人ボックスに保存された個人文書データであるかを判断する。
【0081】
グループ文書データの場合には、ステップS41では、ボックス文書リストの更新頻度を低く設定する。共有文書データの場合には、ステップS42で、文書データリストの更新頻度を低く設定する。個人文書データの場合には、ステップS43では、ユーザレベル(ユーザのセキュリティレベル)が高いか低いかを判断する。
【0082】
ユーザレベルが高ければ、ステップS44で、ボックス文書リストの更新頻度を低く設定する。ユーザレベルが低ければ、ステップS45で、文書データリストの更新頻度をさらに低く設定する。
【0083】
そして、設定された更新頻度で、ジョブリスト又はBOX文書リストが更新される。
【0084】
このように、画像形成装置1で更新情報を作成する場合、ボックス文書リストよりも、ユーザにとって有用性の高いジョブリストについての更新情報が高頻度で作成される。また、ユーザが画像形成装置1の前に待機している必要があるようなジョブのエラー発生等に対して、高い頻度で更新された更新情報を直ぐに提示可能となり、ユーザにとって便利である。
【0085】
なお、ユーザが更新情報を作成する文書の優先順位や更新頻度を指定できるようにすることも可能である。例えば、ジョブリストよりもボックス文書リストを優先的に更新する設定とすることもできる。
【0086】
図10は、この発明の他の実施形態を示すものである。この実施形態では、更新情報の選択的な作成をRSS(RDF Site Summary)用サーバ20によって行う場合の文書データの更新情報作成処理システムを示す概略構成図である。
【0087】
図10において、RSS用サーバ20は社員A用のボックス、社長用のボックス、第2グループ用のボックス、共有ボックスを備えており、各ボックスに蓄積される文書データについての更新情報が、予め設定された優先順位、頻度で作成される。例えば、社員A用のボックス、社長用のボックスに蓄積されたプリントジョブについては、更新情報の作成要求の優先順位を高く設定され、第2グループ用ボックスに保存された文書データや共有ボックスに保存された文書データの場合は、中または低く設定される。
【0088】
一方、画像形成装置1では、予め登録された(1)社員A:プリントジョブ、(2)社長:プリントジョブ、(3)2グループ用BOX、(4)共有BOXについての各更新情報を、通常巡回により取得し、更新情報の変更があれば表示部15aに表示する。
【0089】
図11は、サーバ側での更新情報の作成を複数の複数のRSS用サーバ201,202により分担して行うと共に、画像形成装置1が更新情報を取得する頻度を変更することにより、更新情報を選択的に作成する場合の文書データの更新情報作成処理システムを示す概略構成図である。
【0090】
図11において、RSS用サーバとして、社長に対応するサーバ201と社員に対応するサーバ202との2台が用意されている。
【0091】
一方のRSS用サーバ201は社長用のボックス及び共有ボックスを備えており、各ボックスに蓄積される文書データについての更新情報が各文書データについて一律に作成されるものとなされている。また、他方のRSS用サーバ202は、社員A用のボックス及び第2グループ用のボックスを備えており、各ボックスに蓄積される文書データについての更新情報が各文書データについて一律に作成されるものとなされている。つまり、2台のサーバで各文書データについての更新情報が分担して作成されるから、全部の文書データについての更新情報を1つのサーバにより作成する場合に比べてサーバの負担が軽減される。
【0092】
一方、画像形成装置1では、予め登録された(1)社員A:プリントジョブ、(2)社長:プリントジョブ、(3)2グループ用BOX、(4)共有BOX、の各更新情報を巡回して取得するが、取得頻度が(1)社員A:プリントジョブ、(2)社長:プリントジョブについては、(3)2グループ用BOX、(4)共有BOXよりも細かく設定されており、更新情報が頻繁に取得され、結果的に画像形成装置1により更新情報が選択的に作成されたことになる。
【0093】
そして、取得された更新情報の変更があれば、操作パネル部15の表示部15aに表示する。
【0094】
このように、画像形成装置は、サーバ201、202に対して文書データの更新情報の取得を、文書データに応じて頻度を変えて要求するから、必要な更新情報を選択するための時間を費やすことなく、更新情報を効率良く表示手段に表示してユーザに提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】この発明の一実施形態に係る文書データの更新情報作成処理システムの概略構成図である。
【図2】図1のシステムに用いられる画像形成装置の機能的ブロック図である。
【図3】図1のシステムに用いられる文書データ蓄積装置の機能的ブロック図である。
【図4】更新情報の例を示す図である。
【図5】画像形成装置の操作パネル部の平面図である。
【図6】文書データ蓄積装置で更新情報を作成する場合の優先度の設定処理を示すフローチャートである。
【図7】文書データ蓄積装置で作成された更新情報を画像形成装置が取得する際の処理を示すフローチャートである。
【図8】この発明の他の実施形態を示すもので、画像形成装置で更新情報を作成する場合の更新情報の一例を示す図である。
【図9】画像形成装置で更新情報を作成する場合の優先度の設定処理を示すフローチャートである。
【図10】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、更新情報の作成をRSS用サーバによって行う場合の文書データの更新情報作成処理システムの概略構成図である。
【図11】この発明のさらに他の実施形態を示すもので、RSSを利用して更新情報の作成を画像形成装置で行う場合の文書データの更新情報作成処理システムの概略構成図である。
【符号の説明】
【0096】
1 画像形成装置
2,20,201,202 サーバ(文書データ蓄積装置)
4 ネットワーク
15 操作パネル部
15a 表示部
17 制御部
17a 通信部
21 通信部
22,16 記憶部
23 制御部
23a 更新情報作成判断部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書データ蓄積装置と画像処理装置がネットワークを介して接続された文書データ更新情報処理システムであって、
前記文書データ蓄積装置は、文書データを蓄積する蓄積手段と、蓄積手段に蓄積された文書データに関する更新情報を選択的に作成する更新情報作成手段と、画像形成装置からの更新情報の取得要求に応じて前記更新情報作成手段により作成された更新情報を送信する送信手段と、を備え、
前記画像形成装置は、文書データ蓄積装置に対して文書データの更新情報の取得を要求する要求手段と、要求手段による取得要求に応じて前記文書データ蓄積装置から送信された更新情報を受信する受信手段と、受信手段により受信した更新情報を表示可能な表示手段と、
を備えたことを特徴とする文書データの更新情報作成処理システム。
【請求項2】
前記更新情報作成手段は、設定された条件によって、更新情報を作成する優先順位を変更する請求項1に記載の文書データの更新情報作成処理システム。
【請求項3】
前記更新情報作成手段は、前記蓄積された文書データがユーザによる印字要求を伴うデータである場合に、該文書データに関する更新情報を優先的にかつ高頻度で作成する請求項2に記載の文書データの更新情報作成処理システム。
【請求項4】
前記更新情報作成手段は、前記蓄積された文書データがユーザによる印字要求を伴わない保存目的のデータである場合には、グルーブで共有される文書データまたは不特定ユーザによって共有される文書データについて、更新情報を優先的に作成する請求項2に記載の文書データの更新情報作成処理システム。
【請求項5】
文書データを蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段に蓄積された文書データに関する更新情報を選択的に作成する更新情報作成手段と、
前記更新情報作成手段により作成された更新情報を表示可能な表示手段と、
を備えたことを特徴する画像形成装置。
【請求項6】
前記更新情報作成手段は、設定された条件によって、更新情報を作成する優先順位を変更する請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記更新情報作成手段は、蓄積手段に蓄積されている文書データのリストよりも、文書データのジョブ実行状態に関するリストについて、高頻度で更新情報を作成する請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
文書データ蓄積装置の複数個と画像処理装置がネットワークを介して接続された文書データ更新情報処理システムであって、
前記文書データ蓄積装置は、文書データを蓄積する蓄積手段と、蓄積手段に蓄積された文書データに関する更新情報を作成する更新情報作成手段と、画像形成装置からの更新情報の取得要求に応じて前記更新情報作成手段により作成された更新情報を送信する送信手段と、を備え、
前記画像形成装置は、文書データ蓄積装置に対して文書データの更新情報の取得を、文書データに応じて頻度を変えて要求する要求手段と、要求手段による取得要求に応じて前記文書データ蓄積装置から送信された更新情報を受信する受信手段と、受信手段により受信した更新情報を表示可能な表示手段と、
を備えたことを特徴とする文書データの更新情報作成処理システム。
【請求項9】
文書データ蓄積装置と画像処理装置がネットワークを介して接続された文書データの更新情報作成処理システムにおける文書データの更新情報作成処理方法であって、
前記文書データ蓄積装置に文書データを蓄積するステップと、
文書データ蓄積装置が、前記蓄積された文書データに関する更新情報を選択的に作成するステップと、
画像形成装置からの更新情報の取得要求に応じて、文書データ蓄積装置が前記作成された更新情報を送信するステップと、
前記画像形成装置が、文書データ蓄積装置に対して文書データの更新情報の取得を要求するステップと、
前記取得要求に応じて前記文書データ蓄積装置から送信された更新情報を受信するステップと、
受信した更新情報を表示手段に表示するステップと、
を備えたことを特徴とする文書データの更新情報作成処理方法。
【請求項10】
前記更新情報作成ステップでは、設定された条件によって、更新情報を作成する優先順位を変更する請求項9に記載の文書データの更新情報作成処理方法。
【請求項11】
前記更新情報作成ステップでは、前記蓄積された文書データがユーザによる印字要求を伴うデータである場合に、該文書データに関する更新情報を優先的にかつ高頻度で作成する請求項10に記載の文書データの更新情報作成処理方法。
【請求項12】
前記更新情報作成ステップでは、前記蓄積された文書データがユーザによる印字要求を伴わない保存目的のデータである場合には、グルーブで共有される文書データまたは不特定ユーザによって共有される文書データについて、更新情報を優先的に作成する請求項10に記載の文書データの更新情報作成処理方法。
【請求項13】
文書データを蓄積するステップと、
前記蓄積された文書データに関する更新情報を選択的に作成するステップと、
前記作成された更新情報を表示手段に表示するステップと、
を備えたことを特徴する画像形成装置における文書データの更新情報作成処理方法。
【請求項14】
前記更新情報作成ステップでは、設定された条件によって、更新情報を作成する優先順位を変更する請求項13に記載の文書データの更新情報作成処理方法。
【請求項15】
前記更新情報作成ステップでは、蓄積されている文書データのリストよりも、文書データのジョブ実行状態に関するリストについて、高頻度で更新情報を作成する請求項14に記載の文書データの更新情報作成処理方法。
【請求項16】
文書データ蓄積装置の複数個と画像処理装置がネットワークを介して接続された文書データ更新情報処理システムにおける文書データの更新情報作成処理方法であって、
前記文書データ蓄積装置に文書データを蓄積するステップと、
各文書データ蓄積装置が、前記蓄積された文書データに関する更新情報を分担して作成するステップと、
画像形成装置からの更新情報の取得要求に応じて、文書データ蓄積装置が前記作成された更新情報を送信するステップと、
前記画像形成装置が、文書データ蓄積装置に対して文書データの更新情報の取得を、文書データに応じて頻度を変えて要求するステップと、
前記取得要求に応じて前記文書データ蓄積装置から送信された更新情報を受信するステップと、
受信した更新情報を表示手段に表示するステップと、
を備えたことを特徴とする文書データの更新情報作成処理方法。
【請求項17】
文書データを蓄積するステップと、
前記蓄積された文書データに関する更新情報を選択的に作成するステップと、
前記作成された更新情報を表示手段に表示するステップと、
を画像形成装置のコンピュータに実行させるための文書データの更新情報作成処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−296472(P2009−296472A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−149980(P2008−149980)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】