説明

文章作成支援プログラム、文章作成支援システム、情報記憶媒体及び文章作成支援方法

【課題】状況や場面等に応じて用意された同じ又は類似の内容で表現形式の異なる複数の例文をすばやく取り出し、参考にして文章を作成することができるツールを提供すること。
【解決手段】本文章作成支援プログラムは、文章データを検索するための文章検索条件に関する情報に関連づけて、同じ又は類似の内容で表現形式の異なる所定の言語の複数の例文を含む文章データを記憶する文章データ記憶部と、所定の文章作成支援画像を提供し、前記文章検索条件に関する情報を取得し、前記文章データ記憶部から、取得した前記文章検索条件に対応する文章データを読み出す文章検索処理部と、読み出した文章データの前記複数の例文の少なくともが1つが表示される文章表示領域を含む文章作成支援画像を生成し、表示部に提供する表示制御処理部と、してコンピュータを機能させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文章作成支援プログラム、文章作成支援システム、情報記憶媒体及び文章作成支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
英文メール等を作成する場合、過去の類似した場面で使用した文章等を参照しながら、適宜アレンジして作成することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−337893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、日常のビジネスで遭遇する状況や場面に合った英文のモデル・メールを豊富な例文の中からすばやく取り出し、簡単に内容を修正して使用できるたり、モデル・メールを参考にして独自のメールを書くことができる便利なツールは存在せず、ユーザが効率的に管理しないと、日常のビジネスで遭遇する状況や場面に合った英文を効率よく作成したり、使い回したりすることは困難であった。
【0005】
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、状況や場面等に応じて用意された同じ又は類似の内容で表現形式の異なる複数の例文をすばやく取り出し、参考にして文章を作成することができる文章作成支援プログラム、文章作成支援システム及び文章作成支援方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、
文章作成支援プログラムであって、
文章データを検索するための文章検索条件に関する情報に関連づけて、同じ又は類似の内容で表現形式の異なる所定の言語の複数の例文を含む文章データを記憶する文章データ記憶部と、
所定の文章作成支援画像を提供し、前記文章検索条件に関する情報を取得し、前記文章データ記憶部から、取得した前記文章検索条件に対応する文章データを読み出す文章検索処理部と、
読み出した文章データの前記複数の例文の少なくともが1つが表示される文章表示領域を含む文章作成支援画像を生成し、表示部に提供する表示制御処理部と、してコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0007】
文章データは、類似の内容で表現形式の異なる複数の例文、解説、キーとなる表現等を含んでもよい。文章検索条件とは、例えば文章の使用状況、意味、単語、使用場面に関する条件でもよい。所定の言語とは、英語、ドイツ語、フランス語、中国語等の外国語でもよいし、日本語でもよい。表現形式が異なることは、同じ意味内容で言い回し等の異なる表現でもよい。文章データは、メールに関する文章データでもよく、例文は例えばメール本文用の例文でもよい。また文章データは、同じ言語で類似の内容で表現形式の異なる複数の例文を含むものであればよく、例文の数も2種類にかぎられないし、例文以外のデータ(役に立つセンテンスや訳文、解説、件名(見出し)など)を含んでもよい。
【0008】
前記複数の例文として、所与の場面や状況に関連して分類したモデル・メールの第1の表現形式の例文と、前記例文と同じ言語で類似の内容で表現形式の異なる第2の表現形式の例文を含んでもよい。第1の表現形式の例文とは、例えば対等な立場の人に対する一般表現形式の例文でもよい。また第2の表現形式の例文は、外部の人や立場が上の人に対する表現形式や訴訟リスクを避けた表現形式の例文でもよい。さらに第3の表現形式の例文や、それ以上のパターンの表現形式の例文等を含む構成も本発明の範囲内である。
【0009】
所定の文章作成支援画像において、文章検索条件を文章の使用状況、意味、単語、使用場面等を選択肢で選択する形式で提供してもよい。
【0010】
文章表示領域には、複数の例文を同時に表示する形式で提供してもよいし、切り替えて表示可能な形式で提供してもよい。
【0011】
文章データ記憶部(データベース)には、文章検索条件をキーとして文章データが検索できるように、文章検索条件に関連づけて文章データを記憶させる。複数の表現形式の例文、役に立つセンテンスや訳文、解説、件名(見出し)などを含んでもよい。
【0012】
本発明によれば、状況や場面等に応じて用意された同じ又は類似の内容で表現形式の異なる複数の例文をすばやく取り出し、参考にして文章を作成することができるツールを提供することができる。
【0013】
(2)このプログラムは、
前記表示制御処理部は、
第1のモードが選択されている場合には、前記文章表示領域に、取得した前記文章検索条件に対応する文章データに含まれる複数の例文を同時に表示する第1のサイズの第1の文章作成支援画像を表示部に提供し、
第2のモードが選択されている場合には、前記文章表示領域に取得した前記文章検索条件に対応する文章データに含まれる複数の例文を選択的に表示する第1のサイズより小さい第2のサイズの第2の文章作成支援画像を表示部に提供してもよい。
【0014】
例えば前記文章データは、調べたい文章表現を検索するための文章検索条件に関する情報に関連づけて、前記文章表現に関連した所定の言語の第1の表現形式の例文と、前記例文と同じ言語で類似の内容で表現形式の異なる第2の表現形式の例文を含み、
前記表示制御処理部は、
第1のモードが選択されている場合には、前記文章表示領域に取得した前記文章検索条件に対応する文章データに含まれる第1の表現形式の例文と第2の表現形式の例文を同時に表示する第1のサイズの第1の文章作成支援画像を表示部に提供し、
第2のモードが選択されている場合には、前記文章表示領域に取得した前記文章検索条件に対応する文章データに含まれる第1の表現形式の例文と第2の表現形式の例文を選択的に表示する第1のサイズより小さい第2のサイズの第2の文章作成支援画像を表示部に提供してもよい。
【0015】
例えば第1のサイズは、表示画面に対し全画面表示できるサイズでもよい。また第2のサイズは、第1とサイズと縦(垂直)方向のサイズが同じで、第1とサイズより横(水平)方向のサイズが小さくなる(例えば1/2以下)ように設定してもよい。
【0016】
第1のモードが選択されている場合には、第1の表現形式の例文と第2の表現形式の例文を1画面でまとめて表示することにより、ユーザの利便性を向上させている。
【0017】
また第2のモードが選択されている場合には、メール画面を開いてコピーアンドペーストするときに、見やすいウィンド表示を行うことができる。
【0018】
(3)このプログラムは、
前記文章作成支援画像の前記文章表示領域を含む所定の領域のデータを、クリップボードとして使用される記憶領域に書き込む処理を行うデータコピー処理部としてコンピュータを機能させてもよい。
【0019】
クリップボードとは、複数のアプリケーションがデータを交換可能な共有メモリであり、OSでコピー操作やカット操作を行ったデータを一時的に保存するメモリである。
【0020】
この様にすると、文章作成支援画像の前記文章表示領域を含む所定の領域のデータを、メーラー等の他のアプリケーションで利用しやすいユーザインタフェースを実現できる。
【0021】
例えばユーザが、システムのメーラーのメール画面において、クリップボードのデータを新規メールにペースト操作をすることで、メール本文入力領域の文章を使用したメールを簡単に作成することができ、返信メールで来たメールの履歴を残す場合に便利である。
【0022】
(4)このプログラムは、
前記表示制御処理部は、
前記文章作成支援画像として、文章の編集を行うための編集領域を含む第3の文章作成支援画像を生成し、前記複数の例文の少なくとも1つを編集領域に表示させるための処理を行い、
前記データコピー処理部は、
前記編集領域に対する文章の入力情報に基づき、前記編集領域のデータを更新し、前記編集領域のデータをシステムのクリップボードとして使用される記憶領域に書き込む処理を行ってもよい。
【0023】
(5)このプログラムは、
前記文章作成支援画像の前記文章表示領域を含む所定の領域のデータを、メーラーに使用される新規メール作成領域に書き込む処理を行うメール作成支援処理部としてコンピュータを機能させてもよい。
【0024】
メーラーとは、電子メールの作成や送受信、受信したメールの保存・管理を行うソフトウェアのことである。このようにすると、例えばシステムのメール画面において、「メールに貼り付け」を指定すると、編集領域のデータ(例えば例文であるモデルメール)がコピーされた新規メールを作成することができる便利なツールを提供できる。
【0025】
(6)このプログラムは、
前記表示制御処理部は、
前記文章作成支援画像として、ユーザが例文の編集を行うための例文編集領域を含む第3の文章作成支援画像を生成し、前記例文を編集領域に表示させるための処理を行い、
前記メール作成支援処理部は、
前記編集領域に対する文章の入力情報に基づき、前記編集領域のデータを更新し、前記編集領域のデータをシステムのメーラーに使用される新規メール作成領域に書き込む処理を行ってもよい。
【0026】
(7)このプログラムは、
前記文章作成支援画像において、表示されている文章データ又は前記例文編集領域のデータの少なくとも1つのデータをユーザデータとして記憶部に記憶させるユーザデータ保存処理部と、
ユーザデータの検索条件に関する情報を受けとり、ユーザデータの検索条件情報に基づきユーザデータを検索して検索結果を表示する検索処理を行うユーザデータ検索処理部としてコンピュータを機能させてもよい。
【0027】
この様にすると、検索した文章データや、編集中の文章データをユーザデータとして保存することができ、必要に応じて読み出して利用することができる便利なツールを提供することができる。
【0028】
(8)このプログラムは、
前記ユーザデータ保存処理部は、
保存指示を受け取ると、前記文章作成支援画像として保存する前記ユーザデータの編集を行うためのユーザデータ編集領域を含む第4の文章作成支援画像を提供し、ユーザデータ編集領域に対する文章の入力情報に基づき、前記ユーザデータ編集領域のデータを更新し、更新後のデータをユーザデータとして記憶部に記憶させてもよい。
【0029】
また、前記文章作成支援画像において、表示されている文章データの項目毎に保存指示を受け付けるように構成し、保存指示を受け付けた項目の文章データをユーザデータ編集領域にコピーし第4の文章作成支援画像として提供してもよい。
【0030】
(9)このプログラムは、
前記所定の言語は英語であり、
前記文章データは、場面や状況に関連して分類した英文モデル・メールの第1の表現形式の例文と、前記例文と同じ言語で類似の内容で表現形式の異なる第2の表現形式の例文を含んでもよい。
【0031】
(10)本発明は、
コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記のいずれかに記載のプログラムが記憶されている情報記憶媒体である。
【0032】
(11)本発明は、
文章作成支援システムであって、
文章データを検索するための文章検索条件に関する情報に関連づけて、同じ又は類似の内容で表現形式の異なる所定の言語の複数の例文を含む文章データを記憶する文章データ記憶部と、
所定の文章作成支援画像を提供し、前記文章検索条件に関する情報を取得し、前記文章データ記憶部から、取得した前記文章検索条件に対応する文章データを読み出す文章検索処理部と、
読み出した文章データの前記複数の例文の少なくともが1つが表示される文章表示領域を含む文章作成支援画像を生成し、表示部に提供する表示制御処理部と、を含む。
【0033】
(12)本発明は、
文章作成支援方法であって、
コンピュータが、
文章データを検索するための文章検索条件に関する情報に関連づけて、同じ又は類似の内容で表現形式の異なる所定の言語の複数の例文を含む文章データを記憶部に記憶させ、
所定の文章作成支援画像を提供し、前記文章検索条件に関する情報を取得し、前記文章データ記憶部から、取得した前記文章検索条件に対応する文章データを読み出し、
読み出した文章データの前記複数の例文の少なくともが1つが表示される文章表示領域を含む文章作成支援画像を生成し、表示部に提供する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本実施形態の文章作成支援システムの構成について説明するための図。
【図2】本実施の形態の実現形態の一例を示す図。
【図3】スタディモードについて説明するための図。
【図4】クイックモードについて説明するための図。
【図5】メールモードについて説明するための図。
【図6】図6(A)(B)は、ユーザデータ保存機能(マイメモ入力)について説明するための図。
【図7】ユーザデータ検索機能(マイメモ検索)について説明するための図。
【図8】文章データのデータベースの構成について説明するための図。
【図9】文章データについて説明するための図。
【図10】ユーザデータについて説明するための図。
【図11】文章データの検索処理のフローチャート。
【図12】第1の文章作成支援画像に対応した文章データ検索処理のフローチャート。
【図13】第2の文章作成支援画像に対応した文章データ検索処理のフローチャート。
【図14】第3の文章作成支援画像に対応した文章データ検索処理のフローチャート。
【図15】ユーザデータ保存処理のフローチャート。
【図16】ユーザデータ検索処理のフローチャート。
【図17(A)】ペアレント・ウインドウの画面サイズの自動調整について説明するための図。
【図17(B)】ペアレント・ウインドウの画面サイズの自動調整について説明するための図。
【図18】ペアレント・ウインドウの画面サイズの自動調整について説明するための図。
【図19】ペアレント・ウインドウの画面サイズの自動調整について説明するための図。
【図20】ペアレント・ウインドウの画面サイズの自動調整について説明するための図。
【図21】ペアレント・ウインドウの画面サイズの自動調整について説明するための図。
【図22】第1の例文と第2の例文と解説が1画面でまとめて表示された文章作成支援画像の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
1.構成
以下、本発明を携帯情報端末に適用した実施例について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例に示す構成のすべてが、特許請求の範囲に記載された発明の解決手段として必須であるとは限らない。
【0036】
図1は、本実施形態の文章作成支援システムの構成について説明するための図である。本実施形態の文章作成支援システムは、当該構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0037】
操作部160は、ユーザの操作等をデータとして入力するためのものであり、その機能は、例えばキーボードやマウス等のハードウエアにより実現できる。操作部160より、文章の検索条件の入力やユーザデータの検索条件の入力や編集領域の文章入力を行うことができる。
【0038】
記憶部170は、処理部100や通信部196などのワーク領域となるもので、その機能はRAMやROMや不揮発性メモリなどのハードウエアにより実現できる。
【0039】
記憶部170は、文章データ記憶部172を含む。文章データ記憶部172は、文章データを検索するための文章検索条件に関する情報に関連づけて、同じ又は類似の内容で表現形式の異なる所定の言語の複数の例文を含む文章データを記憶する。
【0040】
記憶部170は、ユーザデータ記憶部174を含む。ユーザデータ記憶部174は、文章作成支援画像において、表示されている文章データ又は前記例文編集領域のデータの少なくとも1つのデータを含むユーザデータを記憶する。
【0041】
情報記憶媒体180(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD等)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などのハードウエアにより実現できる。
【0042】
なお本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(文章データなどのデータを含む)は、ホスト装置(サーバ装置)が有する情報記憶媒体又は記憶部に記憶され、ホスト装置(サーバ装置)からネットワーク及び通信部196を介して配信され、情報記憶媒体180(あるいは記憶部170)にダウンロードされてもよいし、例えば、PCのハードディスク等の情報記憶媒体、USBメモリ等の情報記憶媒体からプログラム152をダウンロードしてもよい。
【0043】
また本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(文章データなどのデータを含む)は、光ディスク(CD、DVD等)等に記憶して配布され、本実施の本実施の形態の情報記憶媒体180として使用されてもよい。
【0044】
処理部100(プロセッサ)は、操作部160からの操作データやプログラムなどに基づいて、各種処理などを行う。この処理部100は記憶部170をワーク領域として各種処理を行う。処理部100の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウエアや、アプリケーションプログラム、OS(例えば汎用OS等)により実現できる。
【0045】
処理部は、文章検索処理部110、表示制御処理部112、データコピー処理部114、メール作成支援処理部116、ユーザデータ保存処理部118、ユーザデータ検索処理部120、メール処理部122を含む。
【0046】
文章検索処理部110は、所定の文章作成支援画像を提供し、前記文章検索条件に関する情報を取得し、前記文章データ記憶部から、取得した前記文章検索条件に対応する文章データを読み出し、表示制御処理部112は、読み出した文章データの前記複数の例文の少なくともが1つが表示される文章表示領域を含む文章作成支援画像を生成し、表示部に提供する。
【0047】
表示制御処理112部は、第1のモードが選択されている場合には、前記文章表示領域に、取得した前記文章検索条件に対応する文章データに含まれる複数の例文を同時に表示する第1のサイズの第1の文章作成支援画像を表示部に提供し、第2のモードが選択されている場合には、前記文章表示領域に取得した前記文章検索条件に対応する文章データに含まれる複数の例文を選択的に表示する第1のサイズより小さい第2のサイズの第2の文章作成支援画像を表示部に提供してもよい。
【0048】
データコピー処理部114は、文章作成支援画像の文章表示領域を含む所定の領域のデータを、クリップボードとして使用される記憶領域に書き込む処理を行う。
【0049】
表示制御処理部112は、文章作成支援画像として、文章の編集を行うための編集領域を含む第3の文章作成支援画像を生成し、複数の例文の少なくとも1つを編集領域に表示させるための処理を行い、データコピー処理部114は、編集領域に対する文章の入力情報に基づき、前記編集領域のデータを更新し、前記編集領域のデータをシステムのクリップボードとして使用される記憶領域に書き込む処理を行ってもよい。
【0050】
メール作成支援処理部116は、文章作成支援画像の前記文章表示領域を含む所定の領域のデータを、メーラーに使用される新規メール作成領域に書き込む処理を行う。
【0051】
表示制御処理部112は、文章作成支援画像として、ユーザが例文の編集を行うための例文編集領域を含む第3の文章作成支援画像を生成し、前記例文を編集領域に表示させるための処理を行い、メール作成支援処理部116は、編集領域に対する文章の入力情報に基づき、前記編集領域のデータを更新し、前記編集領域のデータをシステムのメーラーに使用される新規メール作成領域に書き込む処理を行う。
【0052】
ユーザデータ保存処理部118は、文章作成支援画像において、表示されている文章データ又は前記例文編集領域のデータの少なくとも1つのデータをユーザデータとして記憶部に記憶させ、ユーザデータ検索処理部120は、ユーザデータの検索条件に関する情報を受けとり、ユーザデータの検索条件情報に基づきユーザデータを検索して検索結果を表示する検索処理を行う。
【0053】
ユーザデータ保存処理部120は、保存指示を受け取ると、前記文章作成支援画像として保存する前記ユーザデータの編集を行うためのユーザデータ編集領域を含む第4の文章作成支援画像を提供し、ユーザデータ編集領域に対する文章の入力情報に基づき、前記ユーザデータ編集領域のデータを更新し、更新後のデータをユーザデータとして記憶部に記憶さてもよい。
【0054】
メール処理部122は、電子メールの作成や送受信、受信したメールの保存・管理を行うもので、メーラーなどのソフトウェアにより実現してもよい。
【0055】
表示部190は、本実施形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、CRTディスプレイ、LCD(液晶ディスプレイ)、OELD有機ELディスプレイ、PDP(プラズマディスプレイパネル)、タッチパネル型ディスプレイなどのハードウエアにより実現できる。
【0056】
音出力部192は、本実施形態により生成された音を出力するものであり、その機能は、スピーカ、或いはヘッドフォンなどのハードウエアにより実現できる。
【0057】
通信部196は、外部(例えばサーバ装置や他の端末機)との間で通信を行うための各種の制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウエアや、プログラムなどにより実現できる。
【0058】
図1の文章作成支援システムは、パーソナルコンピュータなどに、本実施の形態の文章作成支援プログラムをインストールすることにより実現してもよい。
【0059】
図2は、本実施の形態の実現形態の一例を示す図である。本実施の形態の文章作成支援システムは、例えばユーザが所有するPC(パーソナルコンピュータ)や携帯電話やPDA等の情報処理装置(コンピュータ)で実現可能である。
【0060】
情報処理装置(コンピュータ)10は、ルーター200、インターネット210を介してサーバ220から文章作成支援プログラムをダウンロードし、インストールすることで、文章作成支援システムとして機能する。サーバは、文章作成支援プログラムを、実行形式で配布してもよいし、アーカイブ形式で配布してもよい。
【0061】
なお、文章作成支援プログラムが光ディスク(CD、DVD等)等に記憶して配布され、情報処理装置(コンピュータ)10にインストールされる場合も本発明の範囲内である。
【0062】
また、サーバ220が文章作成支援プログラムの一部又は全部を実行可能な環境にあり、情報処理装置(コンピュータ)10とサーバ220がネットワークを介して通信し、文章作成支援プログラムの一部又は全部の処理をサーバで実行する形態で実現する場合も本発明の範囲内である。すなわち、サーバとの分散処理を行う形態やクラウドコンピューティング(ネットワーク、特にインターネットをベースとしたコンピュータの利用形態であり、ユーザはコンピュータ処理をネットワーク経由で、サービスとして利用する形態)で実現する形態も本発明の範囲内である。
【0063】
2.英文メール作成支援システム
(1)概要
英文メール作成支援システム(文章作成支援システム、文章作成プログラムの実行により実現するシステムの一例)を例に取り、本実施の形態の具体例について説明する。
【0064】
本実施の形態の英文メール作成システムは、日常のビジネスで遭遇する状況や場面に合った英文(所定の言語の一例)のモデル・メール(文章データの一例)を豊富な例文の中からすばやく取り出し、ユーザに提供する。ユーザは提供された例文の内容を簡単に修正して使用できるほか、モデル・メールを参考にして独自のメールを書くことができる。そして、気に入った表現や気になる単語、後で引き出したいメールなどを記録、蓄積して後日検索して引き出すことができる。さらにモデル・センテンスを基本としたメールを書き、できたメールをシステムのメール・ソフトに簡単に移して送信することもできるようにしてもよい。
【0065】
英文メール作成支援システムで提供する英文のモデル・メールは、以下の2種類を含む。1つは「第1の例文(General Business English)」(第1の表現形式の例文の一例)であり、内部のコミュニケーションあるいはこちらの立場をよく理解している取り引き相手や、あるいは立場が上の人とのコミュニケーションを想定した英文のモデル・メールであり、表現も比較的直接的になっているものでもよい。
【0066】
また他の1つは、「第2の例文(例えばStrategic Business English)」(第2の表現形式の例文の一例)であり、顧客、上司あるいは立場が上の人とのコミュニケーションを想定したモデル・メールであり、相手との良好な関係維持するという観点から作成されたもので、文調も柔らかく、受け取った相手の感情を不必要に刺激しないような表現を多く盛り込んでもよい。さらに、外部向けのコミュニケーションであることから、リーガル・リスクにつながりかねないような表現あるいはことばの使用を避けてもよい。
【0067】
また、「解説文(例えばCommunication Strategy)」(文章データの一例)では、これらの文章の使い分けやポイントなどを詳しく解説しているほか、表現の持つ心理的な効果などについても説明してもよい。
【0068】
英文メール作成支援システムは、スタディモード(第1のモードの一例)、クイックモード(第2のモードの一例)、メールモード(第3のモードの一例)等の複数のモードを実行できるようにしてもよい。
【0069】
(2)文章データ
次に本実施の形態の文章データを、英文メール作成支援システムの場合を例に取り説明する。
【0070】
図9は、英文メール作成支援システムにデータベースとして登録されている文章データについて説明するための図である。
【0071】
本実施の形態では、文章データ900として、複数の状況や場面に応じた複数の文章データレコード(各場面や状況毎の文章データ)900−1,900−2、・・・が記憶部(データベース)に記憶されている。
【0072】
文章データ900は、ワンポイント例文920、第1の表現形式の例文930、第2の表現形式の例文940、件名950、解説960、シナリオ970、訳文980等の状況や場面に応じて設定されているモデル・メールに関連した各種項目の文章データを含み、これらを例えば文章データ識別ID910に関連づけて記憶させてもよい。
【0073】
ワンポイント例文920は、上記で選んだ状況で特に役立つと思われるフレーズ等である。第1の表現形式の例文930は、英語のモデル・メールであり、主に相手が自分と同等の立場、または自分の方が上の立場である場合に使う文章の参考例(上記で説明した「第1の例文(General Business English)」の表現形式で記載されたもの)である。第2の表現形式の例文940は、第1の表現形式の例文と同じ言語で類似の内容で表現形式の異なるモデル・メールであり、相手が上の立場である場合に使う文章の参考例であるとともに、訴訟の危険性を軽減する表現の参考例(「第2の例文(例えばStrategic Business English)」の表現形式で記載されたもの)である。件名950は、参考になるメールの件名である。解説960は、モデル・メールの表現の解説等である日本語の文である。シナリオ970は、モデル・メールに表示される文のシチュエーション等を簡潔に示す日本語の文であり、モデル・メールの英文の内容の概要を確認する文等でもよい。訳文980は、モデル・メールの参考の日本語訳文である。
【0074】
なお上記文章データの各項目のデータはすべて用意されている必要はなく、モデル・メールによっては一部がない場合でもよい。例えば第1の表現形式の例文930と第2の表現形式の例文940のいずれか一方しか用意されていなくてもよい。
【0075】
また上記実施の形態では、第1の表現形式の例文と第2の表現形式の例文の少なくとも2パターンの例文を提供する場合を例にとり説明したが、類似の内容で表現形式の異なる3つ以上のパターンの複数の例文を提供する構成でもよい。
【0076】
図8は、本実施の形態の文章データのデータベースの構成について説明するための図である。本実施の形態では、図9で説明したような文章データレコード(各場面や状況毎の文章データ)900−1,900−2、・・・が、文章表現を検索するための文章検索条件に関する情報に関連づけて記憶されている。すなわち、文章検索条件に関する情報をキーとして各文章データレコード900−1,900−2、・・・が検索できるように構成されている。
【0077】
ここで、文章検索条件に関する情報とは、カテゴリ種別810−1、810−2、・・、第1の検索条件820−1、820−2、・・、第2の検索条件830−1、830−2、・・である。
【0078】
カテゴリ種別810−1、810−2、・・とは、例えば英文メールの使用状況、使用場面等を場合分けしたものであり、英文メール作成支援システムで提供する文章検索条件に対応して設定してもよい。例えば図3に示す英文メール作成支援システムのスタディモードの画面(文章作成支援画像の一例)において、提供されるモデル・メール検索用のカテゴリタブ320の複数の選択肢(「初めて連絡する」322、「マネジメント」324等)に対応させてもよい。すなわち、カテゴリ種別810−1の「A」は「初めて連絡する」、カテゴリ種別810−2の「B」は「マネジメント」としてもよい。
【0079】
第1の検索条件820−1、820−2、・・とは、例えば英文メールの使用状況、使用場面毎に、より詳しい条件を指定するものであり、英文メール作成支援システムで提供する検索条件の分類項目に対応させて設定してもよい。例えば図3に示す英文メール作成支援システムのスタディモードの画面(文章作成支援画像の一例)において、選んだカテゴリが「初めて連絡する」である場合、その状況に対応した具体的な場合分けである選択1の複数の選択肢(「ある人に連絡する」332、「自己紹介する」334等)に対応させてもよい。すなわち、第1の検索条件820−1の「A1」は「ある人に連絡する」、第1の検索条件820−2の「A2」は「自己紹介する」としてもよい。
【0080】
第2の検索条件830−1、830−2、・・とは、第1の検索条件の選択肢のより具体的な場合分けであり、英文メール作成支援システムで提供する検索条件の分類項目に対応させて設定してもよい。例えば図3に示す英文メール作成支援システムのスタディモードの画面(文章作成支援画像の一例)において、選んだカテゴリが「初めて連絡する」で、選択1が「ある人に連絡する」である場合、その状況及び選択に対応したさらに具体的な場合分けである選択2の複数の選択肢に対応させてもよい。
【0081】
この様に構成することで、ユーザが英文メール作成支援システムの画面に対応して操作部から受け付けた入力情報(画面上の複数の選択肢の選択情報)に基づいて、該当する文章データレコード900−1,900−2、・・・を検索することができる。
【0082】
(3)ユーザデータ
次に本実施の形態のユーザデータを、英文メール作成支援システムで提供されるマイメモ機能で保存されるユーザデータを例に取り説明する。
【0083】
図10は、英文メール作成支援システムのデータベースに登録されているユーザデータについて説明するための図である。
【0084】
本実施の形態では、ユーザが図6(B)に示すようなマイメモ入力画面において登録したユーザデータを記憶部(データベース)に記憶部(不揮発性のメモリ)に保存する。
【0085】
図6(B)に示すマイメモ入力画面(第4の文章作成支援画像の一例)のユーザデータ編集領域(宛先610、件名620、ユーザキーワード630、ユーザメモ640)のデータをユーザデータ1000として、ユーザデータ識別ID1010、入力日時(保存を行った時のシステム時計の年月日と時分秒)1020に関連づけて、宛先1030、件名1040、ユーザキーワード1050、ユーザメモ1060として記憶部に保存してもよい。
【0086】
ユーザデータ1000は、ユーザが新たなユーザデータを保存する毎にユーザレコードレコード1000−1、1000−2が作成される。
【0087】
ユーザデータ1000は、入力日時1020や他の項目1030、1040、1050、1060をキーとして検索可能に構成されている。
【0088】
入力日時1020は、図7のマイメモ検索画面で指定された入力日時又はその一部と一致するか否かが検索できるように構成し、他の項目については図7のマイメモ検索画面で指定されたキーワードを含むか否かが検索できるように構成してもよい。
【0089】
(4)スタディモード
図3は、スタディモードについて説明するための図である。
【0090】
スタディモード(第1のモードの一例)は、比較的時間的に余裕があり、ゆっくり内容を吟味しながらメールを書いたり、英文メールについて学習するのに適したモードである。スタディモードでは、図3に示すようなスタディモード画面(第1の文章作成支援画像の一例)が表示部に表示される。スタディモード画面は、フルサイズで表示すると表示部の全領域に表示されるサイズ設定(第1のサイズの一例)となっている。
【0091】
スタディモード画面は、例えば図3に示すように構成されている。
【0092】
310は本画面/マイメモ画面の切り替えボタンであり、本ボタンにカーソルを合わせてクリックすると、図7に示すマイメモ検索画面に切り替わる。312は英単語検索ボックス/ボタンであり、本システムに含まれる第1の例文/第2の例文の文を単語で検索するためのものである。たとえば「request」で検索すると、「request」という単語が含まれるすべての第1の例文、第2の例文を一覧で表示する。また、検索結果では、その単語が含まれている例文の特性をタブ、選択1、選択2、General/Strategic等の項目で示す。314はクイックモード(図4参照)への切り替えボタンであり、本ボタンにカーソルを合わせてクリックすると、図4に示すクイックモード画面に切り替わる。このとき、同じカテゴリに移動するようにしてもよい。316は、メールモード(図5参照)への切り替えボタンであり、本ボタンにカーソルを合わせてクリックすると、図5に示すメールモード画面に切り替わる。このとき、同じカテゴリに移動するようにしてもよい。
【0093】
320は、カテゴリタブであり、調べたい文章表現などに近い、大まかな状況を選んでクリックするように構成される。例えば文章の使用状況、使用場面等を複数の選択肢(「初めて連絡する」322、「マネジメント」324等)から選択できるようになっている。
【0094】
330は、選んだカテゴリのより具体的な場合分け選択肢(選択1)である。知りたい表現に近いワンポイントやモデル・センテンスなどを引き出すため、カテゴリで選んだ条件に加え、より詳しい条件を指定するものである。選んだカテゴリが「初めて連絡する」322である場合、その状況に対応した具体的な場合分けである「ある人に連絡する」332、「自己紹介する」334等から選択できるようになっている。選択1は選んだカテゴリに応じて設定されるもので、カテゴリによっては設定されていない場合があってもよい。
【0095】
336は、選択1(330)で選んだ選択肢のより具体的な場合分け選択肢(選択2)である。選択2は選択1の内容についてさらに詳しく条件を指定するものである。選択2は選んだ選択1の内容に応じて設定されるもので、選択1の内容によっては設定されない場合があってもよい。
【0096】
ワンポイント表示領域340や画面下半分の領域は、文章検索条件(カテゴリ320、選択1(330)、選択2(336)等)で指定された内容にマッチする文章データを検索してマッチした文章データの各項目を表示するための文章データ表示領域である。
【0097】
ワンポイント表示領域340には、文章検索条件にマッチした文章データのワンポイント例文(図9の950)が表示される(選んだ状況で特に役立つと思われるフレーズなどが表示される)。
【0098】
350は、検索結果表示する文章データの種類を選択するタブであり、「モデル・メール」352、「日本語」354、「解説」356が選択できる。
【0099】
文章データは、図9に示すように、複数の項目に対応する文章を含んでいるので、350で選択されたタブに応じた項目が選択的に提供される。このようにすることで、複数の項目を選択的に参照することができる。
【0100】
モデルメールタブ352を選択すると、件名表示領域360に文章検索条件にマッチした文章データの件名(図9の950で、参考になるメールの件名)を表示し、シナリオ表示領域362に文章検索条件にマッチした文章データのシナリオ(図9の970で、参考になるモデル・メールのシチュエーション)を表示し、第1の例文表示領域370に文章検索条件にマッチした文章データの第1の表現形式の例文(図9の930、例えば「General Business English」)、第2の例文表示領域380に文章検索条件にマッチした文章データの第2の表現形式の例文(図9の940、例えば「Strategic Business English」)を記憶部から読み出して表示する。「日本語」タブ354を選択すると、文章検索条件にマッチした文章データの訳文(図9の980)を表示する。解説タブ356を選択すると、別画像で第1の例文、第2の例文およびこれらに関する解説(図9の960)を表示する。
【0101】
スタディモードでは、まずカテゴリタブ320で、調べたい表現などに近い、大まかな状況を選んで、該当するカテゴリのタブをクリックする(手順1)。するとクリックしたカテゴリのタブ(検索条件)に対応した選択肢(選択1)330が表示されるので、表示された選択肢(選択1)330の中で、調べたい表現などにより近い検索条件を選んでクリックする(手順2)。手順2で選んだ検索条件にしたがって、さらに下位の選択肢(選択2)336が表示されるので、調べたい文章表現などに近い検索条件を選んでクリックする(手順3)。すると、選んだ条件に合ったワンポイント340やモデル・メール(件名360、シナリオ362、第1の例文370、第2の例文380)等が表示される。下半分の領域では、目的に応じてモデル・メール352、日本語354、解説356のタブを選択すると、選択したタブに対応した項目の文章作成支援画像が別途表示される(図22参照)。この画像では、第1の表現形式の例文(図9の930、例えば「General Business English」)と第2の表現形式の例文(図9の940、例えば「Strategic Business English」)、さらにこれらについての解説(図9の960)を、図22に示すように、第1の例文2210、第2の例文2220、解説2230として1画面(図23参照)でまとめて表示することにより、ユーザの利便性を向上させている
【0102】
(5)クイックモード
図4は、クイックモードについて説明するための図である。
【0103】
クイックモードでは、図4に示すようなクイックモード画面(第2の文章作成支援画像の一例)が表示部に表示される。クイックモード画面は、フルサイズで表示すると表示部の左右いずれかの領域(画面の左半分又は右半分の領域)に表示されるサイズ設定(スタディモードの大きさである第1のサイズより小さい第2のサイズの一例)となっている。
【0104】
スタディモード画面やクイックモード画面のサイズは、画像の横幅と高さそれぞれの画素数で定義することができる。例えばスタディモード画面のサイズを893(横幅)×634(高さ)、クイックモード画面のサイズを357(横幅)×634(高さ)等に設定してもよい。
【0105】
クイックモード(第2のモードの一例)では、クイックモード画面(第2の文章作成支援画像の一例)を表示部の左側半分に置くことができるので、メール画面を表示部の右側に置いて、 クイックモード画面のモデル・メールを参考にしながらメール画面でメールを書くのに適している。
【0106】
クイックモード画面は、例えば図4に示すように構成されている。
【0107】
410は本画面/マイメモ画面の切り替えボタンであり、本ボタンにカーソルを合わせてクリックすると、クイックモード専用のマイメモ検索画面に切り替わる。クイックモード専用のマイメモ検索画面も、クイックモード画面(第2の文章作成支援画像の一例)と同様にフルサイズで表示すると表示部の左右いずれかの領域(画面の左半分又は右半分の領域)に表示されるサイズ設定(スタディモードの大きさである第1のサイズより小さい第2のサイズの一例)となっている。
【0108】
412は英単語検索ボタンであり、本システムに含まれる第1の例文/第2の例文の文を単語で検索するためのものである。当該ボタンをクリックすると、英単語検索ボックスが表示されるので、当該ボックスにたとえば「request」と入力して検索すると、「request」という単語が含まれるすべての第1の例文又は第2の例文を一覧で表示する。また、検索結果では、その単語が含まれている例文の特性をタブ、選択1、選択2、General/Strategic等の項目で示す。414はスタディモード(図3参照)への切り替えボタンであり、本ボタンにカーソルを合わせてクリックすると、図3に示すスタディモード画面に切り替わる。このとき、同じカテゴリに移動するようにしてもよい。416は、メールモード(図5参照)への切り替えボタンであり、本ボタンにカーソルを合わせてクリックすると、図5に示すメールモード画面に切り替わる。このとき、同じカテゴリに移動するようにしてもよい。
【0109】
420は、カテゴリタブであり、調べたい文章表現などに近い、大まかな状況を選んでクリックするように構成される。例えば文章の使用状況、使用場面等を複数の選択肢から選択できるようになっている(図3のカテゴリタブ320と同様の機能を有する)。
【0110】
430は、選んだカテゴリのより具体的な場合分け選択肢(選択1)である。知りたい表現に近いワンポイントやモデル・センテンスなどを引き出すため、カテゴリで選んだ条件に加え、より詳しい条件を指定するものである。選んだカテゴリが「初めて連絡する」である場合、その状況に対応した具体的な場合分けである「ある人に連絡する」、「自己紹介する」等がプルダウン形式で選択可能に表示されるようになっている(図3の選択1(330)と同様の機能を有する)。
【0111】
432は、選択1(430)で選んだ選択肢のより具体的な場合分け選択肢(選択2)である。選択2は選択1の内容についてさらに詳しく条件を指定するものであり、プルダウン形式で選択可能に表示されるようになっている(図3の選択2(336)と同様の機能を有する)。
【0112】
434は、モデル・メールの例文として、第1の例文と第2の例文のいずれを表示させるかを選択する例文選択である。クイックモードは、表示領域の面積がスタディモードの役半分しかないので、ユーザの選択に応じて第1の例文と第2の例文を切り替えて表示するように構成されている。
【0113】
画面下半分の領域は、文章検索条件(カテゴリ420、選択1(430)、選択2(436)等)で指定された内容にマッチする文章データを検索してマッチした文章データの各項目を表示するための文章データ表示領域である。
【0114】
ワンポイント表示領域440には、文章検索条件にマッチした文章データのワンポイント例文(図9の950)が表示される(選んだ状況で特に役立つと思われるフレーズなどが表示される)。
【0115】
件名表示領域460に文章検索条件にマッチした文章データの件名(図9の950で、参考になるメールの件名)を表示し、シナリオ表示領域462に文章検索条件にマッチした文章データのシナリオ(図9の970で、参考になるモデル・メールのシチュエーション)を表示し、例文表示領域470に文章検索条件にマッチした文章データの第1の表現形式の例文(図9の930)又は第2の表現形式の例文(図9の940)の例文種別434に対応したほうを記憶部から読み出して表示する。
【0116】
クイックモードでは、まずカテゴリタブ420で、調べたい表現などに近い、大まかな状況を選んで、該当するカテゴリのタブをクリックする(手順1)。するとクリックしたカテゴリのタブ(検索条件)に対応した選択肢(選択1)430がドロップダウン・メニューとして表示されるので、調べたい表現などにより近い検索条件を選んでクリックする(手順2)。手順2で選んだ検索条件にしたがって、さらに下位の選択肢(選択2)434がドロップダウン・メニューとして表示されるので、調べたい文章表現などに近い検索条件を選んでクリックする(手順3)。そして例文選択432で、モデル例文として、第1の例文と第2の例文のいずれを表示させるかを選択する(手順4)。すると、選んだ条件にマッチした文章データの内容が対応する表示領域に表示される。474のボタンをクリックすると、別画像で第1の表現形式の例文(図9の930、例えば「General Business English」)と第2の表現形式の例文(図9の940、例えば「Strategic Business English」)、さらにこれらについての解説(図9の960)を、図22に示すように、第1の例文2210、第2の例文2220、解説2230として1画面でまとめて表示することにより、ユーザの利便性を向上させている。
【0117】
(6)メールモード
図5は、メールモードについて説明するための図である。
【0118】
メールモード(第3のモードの一例)は、メールモード画面(第3の文章作成支援画像の一例)内でモデル・メールを編集してメールを書くのに便利なモードである。
【0119】
メールモード画面は、例えば図5に示すように構成されている。
【0120】
510は本画面/マイメモ画面の切り替えボタンであり、本ボタンにカーソルを合わせてクリックすると、図7に示すマイメモ検索画面に切り替わる。512は英単語検索ボックス/ボタンであり、本システムに含まれる第1の例文/第2の例文の文を単語で検索するためのものである。たとえば「request」で検索すると、「request」という単語が含まれるすべての第1の例文、第2の例文を一覧で表示する。また、検索結果では、その単語が含まれている例文の特性をタブ、選択1、選択2、General/Strategic等の項目で示す。514はスタディモード(図3参照)への切り替えボタンであり、本ボタンにカーソルを合わせてクリックすると、図3に示すスタディモード画面に切り替わる。このとき、同じカテゴリに移動するようにしてもよい。516は、クイックモード(図4参照)への切り替えボタンであり、本ボタンにカーソルを合わせてクリックすると、図4に示すクイックモード画面に切り替わる。このとき、同じカテゴリに移動するようにしてもよい。
【0121】
520は、カテゴリタブであり、調べたい文章表現などに近い、大まかな状況を選んでクリックするように構成される。例えば文章の使用状況、使用場面等を複数の選択肢から選択できるようになっている(図3や図4のカテゴリタブ320と同様の機能を有する)。
【0122】
署名タブ528をクリックすると、図示しない署名タブ画像が表示され、毎回メールに書き添える自分の名前、職位、部署名、連絡先などを登録することができる。そしてメールを表示ボタン550をクリックするとこれらが例文の最後に追加されるため、毎回これらを入力する手間が省ける。
【0123】
530は、選んだカテゴリのより具体的な場合分け選択肢(選択1)である。知りたい表現に近い件名やモデル・センテンスなどを引き出すため、カテゴリで選んだ条件に加え、より詳しい条件を指定するものである。選んだカテゴリが「初めて連絡する」である場合、その状況に対応した具体的な場合分けである項目「ある人に連絡する」、「自己紹介する」等がプルダウン形式で選択可能に表示されるようになっている(図3の選択1(330)や図4の選択1(430)と同様の機能を有する)。
【0124】
532は、選択1(530)で選んだ選択肢のより具体的な場合分け選択肢(選択2)である。選択2は選択1の内容についてさらに詳しく条件を指定するものであり、プルダウン形式で選択可能に表示されるようになっている(図3の選択2(336)や図4の選択2(432)と同様の機能を有する)。
【0125】
534は、モデル・メールの例文として、第1の例文と第2の例文のいずれを表示させるかを選択する例文選択である。メールモードでは、モデル・メールを基にした文章編集を行うためにいずれか1の例文を編集する編集領域を設けているので、ユーザの選択に応じて第1の例文と第2の例文を切り替えて表示するように構成されている。
【0126】
画面下半分の領域は、文章検索条件(カテゴリ520、選択1(530)、選択2(532)等)で指定された内容にマッチする文章データを検索してマッチした文章データの各項目を表示するための文章データ表示領域である。
【0127】
画面右下半分と左側の領域は、文章検索条件(カテゴリ420、選択1(430)、選択2(436)等)で指定された内容にマッチする文章データを検索してマッチした文章データの各項目を表示するための文章データ表示領域である。
【0128】
542、544は、検索結果ヒットした文章データに含まれる要約と解説を選択的に表示させるためのタブである。要約タブ542が選択されると要約/解説表示領域540に要約(図9の文章データのシナリオ970)が表示され、解説タブ544が選択されると別画像で別途表示される(図22参照)。この画像では、第1の表現形式の例文(図9の930、例えば「General Business English」)と第2の表現形式の例文(図9の940、例えば「Strategic Business English」)、さらにこれらについての解説(図9の960)を、図22に示すように、第1の例文2210、第2の例文2220、解説2230として1画面(図23参照)でまとめて表示することにより、ユーザの利便性を向上させている。
【0129】
550は、メール表示ボタンであり、検索条件等の選択を完了してからこのボタンをクリックすると、ユーザ編集領域(件名入力領域570、メール本文領域580)に、検索結果ヒットした文章データに含まれる件名(図9の文章データの件名)とモデル・メール(図9の文章データの第1の表現形式の例文930又は第2の表現形式の例文940のいずれか、例文選択534で選択されたほうの例文)が表示される。
【0130】
570は、ユーザ編集領域の件名入力領域であり、メール表示ボタン550をクリックすると、検索結果ヒットした文章データに含まれる件名(図9の文章データの件名950)が表示され、ユーザのテキストデータ入力により変更、追加、削除等の文章の編集を行うことができる。
【0131】
580は、ユーザ編集領域のメール本文入力領域であり、メール表示ボタン550をクリックすると、検索結果ヒットした文章データに含まれるモデル・メールの例文(図9の文章データの第1の表現形式の例文930又は第2の表現形式の例文940のいずれか、例文選択534で選択されたほうの例文)が表示され、ユーザのテキストデータの入力により変更、追加、削除等の文章の編集を行うことができる。
【0132】
562、564、566は、ユーザ編集領域の操作ボタンである。562は「メールに貼り付けボタン」であり、これをクリックすると、件名入力領域570とメール本文入力領域580のデータが、それぞれシステムのメーラーの新規メールの件名とメール本文にコピー&ペーストされる。
【0133】
564は、「本文コピー」ボタンであり、これをクリックすると、メール本文入力領域580のデータがシステムのクリップボードにコピーされる。従ってユーザが、システムのメーラーのメール画面において、クリップボードのデータを新規メールにペースト操作をすることで、メール本文入力領域580の文章を使用したメール作成することができる。返信メールで来たメールの履歴を残す場合に便利である。
【0134】
566は、「マイメモ」ボタンであり、これをクリックすると、件名入力領域570とメール本文入力領域580のデータが、ユーザデータ(図10の件名1040、ユーザメモ1060)として記憶部に保存される。
【0135】
(7)マイメモ
マイメモはユーザが自由に使える機能で、後で読み返したい単語やフレーズ、文、メール全文などを記録しておくことができる。また、後日、記録した日時、メールの宛先、件名、記録時に付けたキーワード、英単語から検索することができる。
【0136】
図6(A)(B)は、ユーザデータ保存機能(マイメモ入力)について説明するための図である。
【0137】
図6(A)は、文章作成支援画像(たとえば図3のスタディモード画面)の一部を示している。所定の表示項目(ここではワンポイントデータ)340の側(評定の表示項目と所定の位置関係又は所定の項目から所定の範囲内)にマイメモボタン342が設けられている。このマイメモボタン342は、所定の項目と関連付けて管理されており、マイメモボタンがクリックされると、図6(B)に示すマイメモ入力画面600(第4の文章作成支援画像の一例)が表示される。そして、ユーザメモ領域640に、上記で選んだ文章がコピーされて表示されている。ユーザメモ領域640は、ユーザが文章の編集が可能な領域としれ設定されているので、ユーザはテキストデータを入力することによりコピーされた文章を自由に編集して、ユーザデータとして保存することができる。
【0138】
宛先領域610、件名領域620、ユーザキーワード領域630も、ユーザが文章の編集が可能な領域としれ設定されているので、ユーザメモ領域640のデータに関連付けて、ユーザが自由にテキストデータを入力することができる。1つのマイメモ画面から入力されたあて先610、件名620、ユーザキーワード630、ユーザメモ640は、図10に示すように1つのユーザデータレコード1000−1、1000−2、・・・として記憶部に保存される。
【0139】
ただし、無駄なマイメモの記録を防ぐため、ユーザメモに何も入力がない状態(ヌル状態)での記録は行わない。ユーザメモの入力エリアに入力がない状態(ヌル状態)か否かのチェックを行って、入力がない状態(ヌル状態)で、記録しようとすると、「ユーザメモが必須入力領域であるため、入力しないと記録できない」旨のエラーメッセージを含むダイアログボックスを表示してもよい。
【0140】
図7は、ユーザデータ検索機能(マイメモ検索)について説明するための図である。
【0141】
本実施の形態では図7に示すようなマイメモ検索画面が提供され、保存されているユーザデータ(図10のユーザデータ1000)を、入力日時、キーワード、宛先 、件名、英単語等で検索することができる。730は目的の検索方法を選択するタブである。
【0142】
入力日時検索タブ731が選択されると、入力日時指定ドロップダウン・メニュー742にユーザデータの入力日時(図10の1020)が一覧表示され、このドロップダウン・メニューからユーザが指定した入力日時(図10の1020)のユーザデータが抽出される。
【0143】
キーワード検索タブ732が選択されると、「キーワード」ドロップダウン・メニュー740に、ユーザが入力したキーワード(図10の1050)が一覧で表示され、いずれかをユーザが選択可能となる。さらに、「入力日時」ドロップダウン・メニューに、そのキーワードを含むユーザデータが記録された日時(図10の1020)が一覧表示され、このドロップダウン・メニュー項目からいずれかの日時が選ばれると、これらすべての条件を満たすユーザデータが抽出される。
【0144】
宛先検索タブ733が選択されると、保存されているユーザデータの宛先(図10の1030)がドロップダウン・メニューに一覧表示される。このドロップダウン・メニューからユーザがいずれかの宛先を指定すると、次の「件名」ドロップダウン・メニューに、この指定された宛先のユーザデータに含まれる件名(図10の1040)が一覧表示され、ユーザはこのドロップダウン・メニューから目的の件名を指定可能となる。さらに、次の「入力日時」ドロップダウン・メニューに「宛先」および「件名」の条件を満たすユーザデータの入力日時(図10の1020)が一覧表示される。ユーザがこのドロップダウン・メニューのいずれかの入力日時を選択すると、これらすべての条件を満たすユーザデータが抽出される。
【0145】
件名検索タブ734が選択されると、「件名」ドロップダウン・メニューに、ユーザが入力した件名(図10の1040)が一覧で表示される。このドロップダウン・メニューからユーザが任意の件名を指定する。さらに、「入力日時」ドロップダウン・メニューに、その件名を含むユーザデータが記録された日時(図10の1020)が一覧表示される。このドロップダウン・メニュー項目からいずれかの日時を選ぶと、これらの条件に該当するユーザデータが抽出される。
【0146】
英単語タブ735が選択されると、検索条件指定領域740でユーザが任意に指定した英単語と、保存されているユーザデータのユーザメモ(図10の1060)を比較して検索し、検索条件指定領域740で指定された英単語と一致するユーザメモ(図10の1060)を有するユーザデータが抽出される。
【0147】
790は、検索結果表示領域であり、上記ユーザデータ検索条件で抽出されたユーザデータが表示される。宛先表示領域750には、保存されているユーザデータの宛先(図10の1030)が表示される。件名表示領域760には、保存されているユーザデータの件名(図10の1040)が表示される。ユーザキーワード表示領域770には、保存されているユーザデータのユーザキーワード(図10の1050)が表示される。ユーザメモ表示領域780には、保存されているユーザデータのユーザメモ(図10の1060)が表示される。
【0148】
3.本実施の形態の処理
図11は、本実施の形態の文章データの検索処理のフローチャートである。
【0149】
文章作成支援画像を表示部に提供して文章検索情報又はモード選択情報を受け取る(ステップS10)。文章作成支援画像とは、例えば図3に示すスタディモード画面(第1の文章作成支援画像)や、図4に示すクイックモード画面(第2の文章作成支援画像)や、図5に示すメールモード画面(第3の文章作成支援画像)でもよい。
【0150】
第1のモード(例えばスタディモード)が選択されると(ステップS20)、第1の文章作成支援画像(例えばスタディモード画面)を提供して、例文提供処理(例えば図3で説明したスタディモードの処理)を行う(ステップS30)。
【0151】
第2のモード(例えばクイックモード)が選択されるとステップS40)、第2の文章作成支援画像(例えばクイックモード画面)を提供して、例文提供処理(例えば図4で説明したクイックモードの処理)を行う(ステップS50)。
【0152】
第3のモード(例えばメールモード)が選択されると(ステップS60)、第3の文章作成支援画像(例えばメールモード画面)を提供して例文提供処理(例えば図5で説明したメールモードの処理)を行う(ステップS70)。
【0153】
図12は、第1の文章作成支援画像に対応した文章データ検索処理(図11のステップ30の処理)のフローチャートである。
【0154】
検索条件選択領域(図3におけるカテゴリタブや選択1、選択2等)を含む第1のサイズの第1の文章作成支援画像(図3のスタディモード画面)を表示部に提供する(ステップS110)。
【0155】
例えば図3におけるクイックモードへの切り替えボタン314や、メールモードへの切り替えボタン316がクリックされ、第1のモード(例えばスタディモード)以外が選択された場合には(ステップS120)、図11のステップS20にいく。
【0156】
第1の文章作成支援画像(例えば図3のスタディモード画面)で、文章検索条件(図3におけるカテゴリタブや選択1、選択2等の選択情報)を受け付けると(ステップS130)、文章データ記憶部から、取得した文章検索条件に対応する第1の表現形式の例文と第2の表現形式の例文を含む文章データを読み出す(ステップS140)。
【0157】
読み出した文章データに基づき、第1の表現形式の例文(例えば図3の第1の例文370)と第2の表現形式の例文(例えば図3の第2の例文380)を同時に表示する第1の例文表示画像を表示部に提供する(ステップS150)。
【0158】
図13は、第2の文章作成支援画像に対応した文章データ検索処理(図11のステップ50の処理)のフローチャートである。
【0159】
検索条件選択領域(例えば図4におけるカテゴリタブや選択1、選択2等)を含む第2のサイズ(第1のサイズよりも横方向のサイズが小さい)の第2の文章作成支援画像(例えば図4のクイックモード画面)を表示部を提供する(ステップS210)。
【0160】
例えば図4におけるスタディモードへの切り替えボタン314や、メールモードへの切り替えボタン416がクリックされ、第2のモード(例えばクイックモード)以外が選択された場合には(ステップS220)、図11のステップS20にいく。
【0161】
第2の文章作成支援画像(例えば図4のクイックモード画面)で、文章検索条件(例えば図4におけるカテゴリタブや選択1、選択2等の選択情報)及び例文種別(例えば図4の例文種別434)を受け付けると(ステップS230)、文章データ記憶部から、取得した文章検索条件及び例文種別に対応する第1の表現形式の例文又は第2の表現形式の例文を含む文章データを読み出す(ステップS240)。
【0162】
読み出した文章データに基づき、取得した例文種別に対応する第1の表現形式の例文又は第2の表現形式の例文のいずれかを表示する第2の例文表示画像を表示部に提供する(ステップS250)。
【0163】
図14は、第3の文章作成支援画像に対応した文章データ検索処理(図11のステップ70の処理)のフローチャートである。
【0164】
検索条件選択領域(例えば図5におけるカテゴリタブや選択1、選択2等)を含む第3の文章作成支援画像(例えば図5のメールモード画面)を表示部に提供する(ステップS310)。
【0165】
例えば図5におけるスタディモードへの切り替えボタン514や、クイックモードへの切り替えボタン516がクリックされ、第3のモード(例えばメールモード)以外が選択された場合には(ステップS320)、図11のステップS20にいく。
【0166】
第3の文章作成支援画像(例えば図5のメールモード画面)で、文章検索条件(例えば図5におけるカテゴリタブや選択1、選択2等の選択情報)及び例文種別(例えば図5の例文種別534)を受け付けると(ステップS330)、文章データ記憶部から、取得した文章検索条件及び例文種別に対応する第1の表現形式の例文又は第2の表現形式の例文を含む文章データを読み出す(ステップS340)。
【0167】
そして読み出した文章データに基づき、取得した例文種別に対応する第1の表現形式の例文又は第2の表現形式の例文のいずれかを第3の文章作成支援画像の編集領域(例えば図5の580)にコピーして表示部に提供する(ステップS350)。
【0168】
編集領域に対する文章の入力情報を受け付けた場合には(ステップS360)、編集領域に対する文章の入力情報に基づき、編集領域のデータを更新する(ステップS370)。
【0169】
また例えば図5の「本文コピー」564が選択された場合には(ステップS380)、編集領域のデータをシステムのクリップボードとして使用される記憶領域に書き込む(ステップS390)。このようにすると、例えばシステムのメール画面において、クリップボードにコピーしたデータ(第1の例文や第2の例文、又はそれらを編集したメール等)を貼り付けて、メールを作成することができる。
【0170】
また例えば「メール貼り付け」が選択された場合には(ステップS400)、編集領域のデータをシステムのメーラーに使用される新規メール作成領域に書き込む(ステップS410)。この様にすると、例えばシステムのメール画面において、「新規メール作成」を指定すると、編集領域のデータ(第1の例文や第2の例文、又はそれらを編集したメール等)がコピーされた新規メールを作成することができる。
【0171】
図15は、ユーザデータ保存処理のフローチャートである。
【0172】
例えば、文章作成支援画像(例えば図3に示す第1の文章作成支援画像(スタディモード画面)や、図4に示す第2の文章作成支援画像(クイックモード画面)や、図5に示す第3の文章作成支援画像(メールモード画面))において、所定の表示項目に対して「ユーザデータ保存」指示入力(例えば図3又は図4又は図5のマイメモボタンのクリック)を受け付けた場合には(ステップS510)、ユーザデータ入力画像(第4の文章作成支援画像の一例であり、例えば図6(B)のマイメモ入力画面を提供し、保存するユーザデータ及び付加情報の入力を受け付ける(ステップS520)。
【0173】
保存指示入力指示があると(例えば図6(B)のOKボタンがクリックされると)(ステップS530)、保存時刻を入力日時として、入力日時に関連づけて、ユーザデータ及び付加情報をユーザデータ記憶部に記憶させる(ステップS540)。
【0174】
図16は、ユーザデータ検索処理のフローチャートである。
【0175】
文章作成支援画像において、「ユーザデータ検索」指示入力を受け付けた場合には(ステップS610)、ユーザデータ検索画像(例えば図7に示すマイメモ検索画面)を提供する(ステップS620)。
【0176】
ユーザデータ検索画像において、ユーザデータの検索条件入力があると(ステップS630)、入力されたユーザデータの検索条件情報に基づき、ユーザデータ記憶部を検索して該当するユーザデータを表示部に提供する(ステップS640)。
【0177】
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0178】
上記実施の形態では、英文メールの文章作成支援を行う場合のプログラム、システム、方法を例にとり説明したが、これに限られず、英文以外(例えば日文や、フランス語やドイツ語や中国語や韓国語等)のメールの文章作成支援を行う場合のプログラム、システム、方法でもよい。
【0179】
例えばチャイルド ウィンドウとペアレント・ウインドウが用意されているアプリケーションまたはOS(オペレーティングシステム)を用いて、本発明を実現する場合に、ペアレント・ウインドウの画面サイズの自動調整(チャイルド ウィンドウの画面サイズに合わせて自動調整)をおこなってもよい。
【0180】
図17(A)(B)、図18から図21は、ペアレント・ウインドウの画面サイズの自動調整について説明するための図である。本実施形態の画面構成として、メニューバーを含む外側のウインドウ(ペアレント・ウインドウ)1710と内側のウインドウ(チャイルド・ウインドウ)1720で構成してもよい。
【0181】
ここにおいて、チャイルド ウィンドウ1720は、ペアレント・ウィンドウ1710内にしか表示できないウィンドウであり、ペアレント・ウィンドウ1710内での移動はできるが、ペアレント・ウィンドウ1710の外に出すことはできない。チャイルド ウィンドウ1720をペアレント・ウィンドウ1710の外に出そうとすると、外に出た部分は切り取られ、ペアレント・ウィンドウ1710内にある部分だけが表示される。ペアレント・ウィンドウを移動するとチャイルド ウィンドウ1720も移動し、親子の相対的な位置関係は変わらない。
【0182】
またチャイルド ウィンドウ1720の最初の表示位置は、画面全体との関係ではなく、ペアレント・ウィンドウ1710との関係で決定される。ペアレント・ウィンドウ1710を閉じるとチャイルド ウィンドウ1720も閉じる。
【0183】
スタディモード画面やクイックモード画面やメールモード画面やマイメモ画面等の文章作成支援画像をチャイルド ウィンドウ1720として作成した場合、スタディモード画像やメールモード画像の画像サイズ(フル画面表示時のサイズ)を、ペアレント・ウィンドウ1710に隙間なく入るサイズとし、クイックモード画面の画面サイズをペアレント・ウィンドウ1710の向かって左半分の領域に収まるサイズとしてもよい。このような場合、クイックモード画面においてペアレント・ウィンドウ1710がフルサイズで表示されていると、図17(A)のようになり、領域1712はペアレント・ウィンドウ1710の表示物がない領域となり、ここにメール画面等の他のアプリケーションのウインドウがあっても参照することができない。このような場合には、図17(B)に示すようにペアレント・ウィンドウ1710のウインドウサイズがクイックモード画面を隙間なく含むウインドウサイズに変更されると、クイックモード画面の横にメール画面等の他のアプリケーションのウインドウを置くことができる。
【0184】
例えば、スタディモード画面において、右上のボタンを使ってクイックモードに移行すると、通常であれば、ペアレント・ウインドウ1710のサイズは変わらないため、図18に示すように、クイックモード画面を表示するチャイルド・ウインドウの右側に灰色のスペース1712が残ってしまう。このような場合、通常であれば、ユーザがマウスでペアレント・ウインドウ1710をドラッグしてサイズを縮小調整しなければならないという不便さがある。
【0185】
そこで、図19に示すように、縮小された画面(チャイルド・ウインドウ1720)のサイズに合わせて、自動的にペアレント・ウインドウ1710のサイズも縮小されるようにしてもよい。
【0186】
また、逆にクイックモード画面からスタディモード画面に切り替えると、通常であればペアレント・ウインドウ1710の大きさは変わらないため、図20に示すようにスタディモード画面の左側のみが表示され、右側は表示されないため、ユーザはマウスを使ってペアレント・ウインドウ1710をドラッグして拡大しなければならない。
【0187】
そこで、図21に示すように、拡大された画面(チャイルド・ウインドウ1720)のサイズに合わせて、自動的にペアレント・ウインドウ1710のサイズも拡大される機能を提供する。同様に、その他、たとえばクイックモード画面でCommunication Strategyボタンを押してCommunication Strategy画面が表示される場合や、単語検索のウインドウが表示される場合など、ペアレント・ウインドウ1710の大きさを変更する必要がある場合、別のチャイルド・ウインドウが表示される場合にも、ペアレント・ウインドウ1710のサイズを自動的に調整することができる。
【0188】
これは、チャイルド ウィンドウ1720とペアレント・ウインドウ1710が用意されているアプリケーションまたはOS(オペレーティングシステム)において、画面を切り替えるスクリプト(画面内の操作ボタン等をクリックした時に起動されるスクリプト)にウィンドウサイズを制御するソフトウェアであるウィンドウサイズ変更ソフトをコントロールするスクリプトを追加して命令を送信して、そのウィンドウサイズを制御するソフトウェアが受けた命令に従って動作し、ウインドウのサイズを制御することで実現することができる。
【符号の説明】
【0189】
1 文章作成支援システム、100 処理部、110 文章検索処理部、112 表示制御処理部、114 データコピー処理部、116 メール作成支援処理部、118 ユーザデータ保存処理部、120 ユーザデータ検索処理部、160 操作部、170記憶部、172 文章データ記憶部、174 ユーザデータ記憶部、180 情報記憶媒体、190 表示部、192 音出力部、196 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文章作成支援プログラムであって、
文章データを検索するための文章検索条件に関する情報に関連づけて、同じ又は類似の内容で表現形式の異なる所定の言語の複数の例文を含む文章データを記憶する文章データ記憶部と、
所定の文章作成支援画像を提供し、前記文章検索条件に関する情報を取得し、前記文章データ記憶部から、取得した前記文章検索条件に対応する文章データを読み出す文章検索処理部と、
読み出した文章データの前記複数の例文の少なくともが1つが表示される文章表示領域を含む文章作成支援画像を生成し、表示部に提供する表示制御処理部と、してコンピュータを機能させることを特徴とする文章作成支援プログラム。
【請求項2】
請求項1において、
前記表示制御処理部は、
第1のモードが選択されている場合には、前記文章表示領域に、取得した前記文章検索条件に対応する文章データに含まれる複数の例文を同時に表示する第1のサイズの第1の文章作成支援画像を表示部に提供し、
第2のモードが選択されている場合には、前記文章表示領域に取得した前記文章検索条件に対応する文章データに含まれる複数の例文を選択的に表示する第1のサイズより小さい第2のサイズの第2の文章作成支援画像を表示部に提供する文章作成支援プログラム。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記文章作成支援画像の前記文章表示領域を含む所定の領域のデータを、クリップボードとして使用される記憶領域に書き込む処理を行うデータコピー処理部としてコンピュータを機能させる文章作成支援プログラム。
【請求項4】
請求項3において、
前記表示制御処理部は、
前記文章作成支援画像として、文章の編集を行うための編集領域を含む第3の文章作成支援画像を生成し、前記複数の例文の少なくとも1つを編集領域に表示させるための処理を行い、
前記データコピー処理部は、
前記編集領域に対する文章の入力情報に基づき、前記編集領域のデータを更新し、前記編集領域のデータをシステムのクリップボードとして使用される記憶領域に書き込む処理を行う文章作成支援プログラム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記文章作成支援画像の前記文章表示領域を含む所定の領域のデータを、メーラーに使用される新規メール作成領域に書き込む処理を行うメール作成支援処理部としてコンピュータを機能させる文章作成支援プログラム。
【請求項6】
請求項5において、
前記表示制御処理部は、
前記文章作成支援画像として、ユーザが例文の編集を行うための例文編集領域を含む第3の文章作成支援画像を生成し、前記例文を編集領域に表示させるための処理を行い、
前記メール作成支援処理部は、
前記編集領域に対する文章の入力情報に基づき、前記編集領域のデータを更新し、前記編集領域のデータをシステムのメーラーに使用される新規メール作成領域に書き込む処理を行う文章作成支援プログラム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記文章作成支援画像において、表示されている文章データ又は前記例文編集領域のデータの少なくとも1つのデータをユーザデータとして記憶部に記憶させるユーザデータ保存処理部と、
ユーザデータの検索条件に関する情報を受けとり、ユーザデータの検索条件情報に基づきユーザデータを検索して検索結果を表示する検索処理を行うユーザデータ検索処理部と、してコンピュータを機能させる文章作成支援プログラム。
【請求項8】
請求項7において、
前記ユーザデータ保存処理部は、
保存指示を受け取ると、前記文章作成支援画像として保存する前記ユーザデータの編集を行うためのユーザデータ編集領域を含む第4の文章作成支援画像を提供し、ユーザデータ編集領域に対する文章の入力情報に基づき、前記ユーザデータ編集領域のデータを更新し、更新後のデータをユーザデータとして記憶部に記憶させる文章作成支援プログラム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかにおいて、
前記所定の言語は英語であり、
前記文章データは、場面や状況に関連して分類した英文モデル・メールの第1の表現形式の例文と、前記例文と同じ言語で類似の内容で表現形式の異なる第2の表現形式の例文を含む文章作成支援プログラム。
【請求項10】
コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、請求項1乃至9のいずれかに記載のプログラムが記憶されている情報記憶媒体。
【請求項11】
文章作成支援システムであって、
文章データを検索するための文章検索条件に関する情報に関連づけて、同じ又は類似の内容で表現形式の異なる所定の言語の複数の例文を含む文章データを記憶する文章データ記憶部と、
所定の文章作成支援画像を提供し、前記文章検索条件に関する情報を取得し、前記文章データ記憶部から、取得した前記文章検索条件に対応する文章データを読み出す文章検索処理部と、
読み出した文章データの前記複数の例文の少なくともが1つが表示される文章表示領域を含む文章作成支援画像を生成し、表示部に提供する表示制御処理部と、を含む文章作成支援システム。
【請求項12】
文章作成支援方法であって、
コンピュータが、
文章データを検索するための文章検索条件に関する情報に関連づけて、同じ又は類似の内容で表現形式の異なる所定の言語の複数の例文を含む文章データを記憶部に記憶させ、
所定の文章作成支援画像を提供し、前記文章検索条件に関する情報を取得し、前記文章データ記憶部から、取得した前記文章検索条件に対応する文章データを読み出し、
読み出した文章データの前記複数の例文の少なくともが1つが表示される文章表示領域を含む文章作成支援画像を生成し、表示部に提供する文章作成支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17(A)】
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【図17(B)】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−146035(P2012−146035A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−2403(P2011−2403)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【出願人】(511008126)
【出願人】(511008137)
【Fターム(参考)】