説明

文章表示装置、文章表示方法、プログラムおよび記録媒体

【課題】量の多い文章中からユーザの欲しい情報を見つけ易くした文章表示装置を提供する。
【解決手段】この文章表示装置は、文章をスクロール表示させる文章表示装置であって、文章を表示する前に、文章分割手段で前記文章を段落ごとに分割し、要約作成手段で前記文章分割手段により分割された段落の要約を作成し、前記段落と前記要約とを対応付けて記憶しておく。操作手段で前記文章表示のスクロールの方向と速度とを受け付け、文章表示手段が、前記操作手段で受け付けた速度が所定の閾値より大きいときには、前記段落を主体としたスクロール表示を行い、前記速度が前記所定の閾値より小さいときには、行を主体として文章をスクロール表示するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文章表示装置、文章表示方法、プログラムおよび記録媒体に関し、文章を比較的速い速度で文章を読む技術に関する。
【背景技術】
【0002】
情報の洪水という言葉を耳にするようになって久しい。コンピュータの高度化とネットワーク化に伴って、電子化された情報がいたる所で発信され、いたる所で接してきた。
このような大量の情報の中から効率良く必要なものを探すのが情報検索技術であるが、情報を検索しただけでは不十分で、その検索結果から情報を読み、どの情報のどの部分を自分が欲しいものであるか、手っ取り早く知る必要がある。
【0003】
このためには、まず、検索された情報に自分の知りたいことが記されているかどうかを判断したい。この解決策として、特許文献1や2に示すような自動要約技術がある。
しかし、見つけた情報に自分の知りたい情報があったとしても、情報自身が大きいものであれば、その中のどの部分にあるかを知る必要がある。
【0004】
この情報を素早く読む技術として、例えば、特許文献3の技術がある。この特許文献3では、テキストを所定単位(例えば、テキストが自然な発音によって区切られる最小の単位である文節)ごとに分割し、分割後のテキストデータを所定単位ずつ切り替えながら1画面内にRSVP(Rapid Serial Visual Presentation:高速順次切替表示)方式により順次表示することにより、極限られた表示範囲でのテキスト読解のパフォーマンスを向上させることができる。
【特許文献1】特開平11−259521号公報
【特許文献2】特開2001−052032号公報
【特許文献3】特開2000−241176号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の技術では、分割単位で比較的早く読めるだけであり、結局全部読まなければ、どの部分が欲しい情報がるところかを知りえない。
また、文章を分割して表示するだけでは、高速に表示された部分の概要を掴み辛いという問題点があり、表示が一定の速さのため、文章をじっくり見るという操作ができない。
【0006】
本発明は、上述した実情を考慮してなされたものであって、量の多い文章中からユーザの欲しい情報を見つけ易くした文章表示装置、文章表示方法、文章表示プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明における文章表示装置は、文章をスクロール表示させる文章表示装置において、前記文章を段落ごとに分割する文章分割手段と、前記文章分割手段により分割された段落の要約を作成し、前記段落と前記要約とを対応付けて記憶する要約作成手段と、前記文章のスクロール表示の操作を受け付ける操作手段と、前記操作手段で受け付けた操作に応じて、前記文章の行および前記段落のいずれかを主体としたスクロール表示する文章表示手段と、を備えている。
【0008】
ここで、前記操作手段は、スクロールの方向と速度とを受け付け、前記文章表示手段は、前記操作手段で受け付けた速度が所定の閾値より大きい場合、段落を主体としたスクロール表示を行い、前記速度が前記所定の閾値より小さい場合、行を主体として文章をスクロール表示するものである。
【0009】
さらに、前記文章表示手段は、前記操作手段で受け付けた速度が所定の閾値より大きいときくとも、スクロールの方向が逆方向である場合には、行を主体として文章をスクロール表示するようにしても構わない。
【0010】
また、上述した構成の文章表示装置の各手段として、コンピュータを機能させるためのプログラムを作成しておき、または、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、このプログラムをコンピュータで実行することによっても上記課題を解決することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、大量の文章を表示する際も、同時に分割箇所の要約を表示して、適切なスクロールを行うことにより、効率的に目的の箇所にたどり着くことができる。
また、ユーザの操作によって、自由に文章の表示速度を変更できるので、文章を読解するパフォーマンスが向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の文章表示装置に係る好適な実施形態の一例を説明する。なお、本実施形態においては文章表示装置として携帯電話を例として説明するが、これに限定されるものではなく、例えばPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯型小型情報端末やコンピュータ等においても適用可能なことは勿論である。
【0013】
図1は、本実施形態に係る文章表示装置が適用される携帯電話のハードウェアの概略構成図であり、同図において、携帯電話10は、アンテナ1、無線部2、通信制御部3、記憶部4、操作制御部5、キー操作部5a、タッチパネル5b、音声処理部6、マイク6a、スピーカ6b、表示制御部7、表示部7a、電源8、主制御部9等から構成される。
【0014】
主制御部9は、記憶部4に記憶された所定の制御プログラムを実行することにより、例えば、無線通信、入出力制御等の携帯電話全体の動作を制御する。
【0015】
アンテナ1は、無線電波を介して基地局と無線通信を行うときに、データなどを送受信する。無線部2は、受信時にはアンテナ1を介して受信したデータを復調する。送信時には通信制御部3から送られてくるデータを変調して増幅し、アンテナ1を介して基地局に送信する。通信制御部3は、無線部2が復調したデータを所定の通信プロトコルに基づいて主制御部9に送る。また、主制御部9から送られたデータを所定の通信プロトコルに基づいて無線部2へ送る。この通信により、携帯電話と基地局とのデータ通信が行える。
【0016】
記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などで構成され、主制御部9で実行される制御プログラム、各種アプリケーションプログラムやデータを格納したり、制御プログラムや各種アプリケーションプログラムが実行時に一時的にデータ等を格納する。
【0017】
マイク6aは、ユーザから音声信号を入力して、音声処理部6で処理した音声をアプリケーションプログラムへ通知されたり、無線を介して相手先へ送信される。また、受信した音声や音や操作音等を音声処理部6を介してスピーカ6bへ出力される。
【0018】
キー操作部5aは、各種ファンクションや文字や数字等を入力するためのボタンやスイッチを備えており、電源、各種データ入力ボタン、通信の開始や終了等を指示するためのボタン、カーソルを上下左右に移動させるスクロール、ネットワークとの接続指示、表示された内容の決定指示等の多機能ボタン等から構成され、ユーザの操作により、文字などの入力や項目の選択などの各種操作を行うための手段である。そして、ユーザが何らかのキー操作する度に、どのキーが操作されたかが操作制御部5を介して主制御部9に通知される。
また、タッチパネル5bは、表示部7aと重ねられて配置され、表示部7aに表示された機能キーやスクロール領域を用いて操作し、圧力を加えられたことを検知して、その検知位置は操作制御部5を介して主制御部9に通知される。
【0019】
電源8は、例えば、各種電池や蓄電池、あるいは、電源コンバータを用いて当該装置10で使用できる電力に変換して供給するものであってもよいし、太陽光、振動や体温などによって発電して供給するものであってもかまわない。
【0020】
次に、本実施形態で利用する表示画面について図2を用いて説明する。同図において、文章表示装置10には、文章等を表示する表示画面20の表面にタッチパネル5bが備えられている。この表示画面20には、要約を表示する領域21を表示画面20の上方に、文章を表示する領域22を表示画面20の下方に配置している。しかし、領域21と領域22の配置は、これに限るものではなく、例えば、領域21を表示画面20の下方に、領域22を表示画面20の上方に配置するものであってもよい。
【0021】
また、タッチパネル5bに対して、文章表示のスクロール領域23を表示画面20の右方に配置するようにした。しかし、表示画面20の左方であっても下方であってもよい。このスクロール領域を指示手段(例えば、人間の指、木製の鉛筆、プラスチック製のペン、鉛筆、ゴムなど)で操作するときに、領域21および領域22に表示された要約や文章が明確に見られる位置であればよい。
【0022】
スクロール領域23の幅や長さは、指示手段で十分に押圧できる大きさがあり、指示手段に速度を与えられるのであれば、表示画面20の外周辺の長さと同じでも、相違していても構わない。
【0023】
スクロール領域23を指示手段で操作したときの、文章の表示動作について図3を用いて説明する。
指示手段をスクロール領域23に接触したまま下方向に移動させて、接触したままで停止あるいは非接触状態にさせた場合、領域22に表示されている文章が下から上にスクロールされる。領域21には、領域22に表示された文章の意味段落の位置に応じてその意味段落に対する要約が表示される。
【0024】
同様に、指示手段をスクロール領域23に接触したまま上方向に移動させて、接触したままで停止あるいは非接触状態にさせた場合、領域22に表示されている文章が上から下にスクロールされる。領域21には、領域22に表示された文章の意味段落の位置に応じてその意味段落に対する要約が表示される。
上記のスクロールは、指示手段を非接触としたときに動作を停止する。
【0025】
さらに、指示手段の移動速度に応じてスクロールのスピードを制御するようにしてもよい。特に、予め定めた閾値以上の移動速度である場合には、スクロールによる文章の表示ではなく、意味段落を主体としたスクロールに切替える。即ち、指示手段の速度が予め定めた閾値以上の場合には、意味段落に対する文章を領域22に表示し、同時にその意味段落に対する要約を領域21に表示させる。そして、所定の時間が経過すると、次の意味段落およびその要約の表示を次々と行う。
【0026】
尚、指示手段を上方向へ予め定めた閾値以上の移動速度で移動させたときに、意味段落をスクロールの主体とはせずに、文章の行をスクロールの主体とするものであっても構わない。
【0027】
本実施形態では、文章のスクロール指示をタッチパネルによって実現していたが、これに限ることなく、キー操作部5aのキーやボタン、ジョイスティック、シリアルマウス等で実現するようにしても構わない。
【0028】
次に、本実施形態に係る文章表示装置の構成および動作について説明する。
図4は、本実施形態に係る文章表示装置の機能構成を示すブロック図であり、同図において、文章表示装置10は、文章表示部31、文章分割部32、要約作成部33、スクロール操作部34、文章ファイル41、分割ファイル42、要約ファイル43、パラメータ記憶部44を含めて構成される。
【0029】
これらの文章表示部31、文章分割部32、要約作成部33、スクロール操作部34は、プログラムで形成されており、主制御部9によって動作する。また、文章ファイル41、分割ファイル42、要約ファイル43、パラメータ記憶部44は、記憶部4の一部として保持される。
【0030】
文章分割部32は、公知の技術から構成され、例えば、文章ファイル41に記憶されているプレーンテキストを形態素解析し、さらに構文解析することにより、類似の意味を持つ単文乃至連続した複数の文を意味段落として分割し、分割ファイル42に記録する。
ここで、文章ファイル41は、文章の表示指示をユーザから受け取ったときに指示された文章が記録されているファイルであり、文章表示部31から渡されるファイルである。
また、分割ファイル42は、図5に例示したように、意味段落を形成する段落の先頭位置(例えば、文章ファイル41の先頭から文字単位で数え、段落の先頭文字の文字位置)と、後述するこの意味段落の要約の記録されるファイル名あるいは要約そのものと対応させて、文章ファイル41に出現する段落の順に記憶されている。
【0031】
要約作成部33は、公知の技術で構成され、例えば、分割ファイル42で示される意味段落中の単語の出現頻度、段落中のどのような重要な位置に文があるか、あるいは、接続語などの機能表現等によって、重要文を抽出して要約を作成し、意味段落ごとに作成された要約を要約ファイル43に記憶し、この要約の位置を用いて分割ファイル42を更新する。
【0032】
次に、スクロール操作部34の動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、操作制御部5および主制御部9を介して、指示手段がタッチパネル5bに接触を開始したかが知らされると、スクロールのアクティブフラグをONとしてパラメータ記憶部44に記憶させる(ステップS1)。
指示手段の接触開始からの時間と移動距離とから移動方向とその速度を算出し、それぞれパラメータ記憶部44に記憶させる(ステップS2)。
【0033】
次に、算出された移動速度が「下方向」であって(ステップS3/YES)、且つ、移動速度が所定速度より速かった場合(ステップS4/YES)、スクロールの主体を意味段落としてパラメータ記憶部44に記憶し(ステップS6)、ステップS7へ進む。
【0034】
また、算出された移動速度が「上方向」であった場合(ステップS3/NO)、あるいは、移動速度が「下方向」であって(ステップS3/YES)、且つ、移動速度が所定速度より遅かった場合(ステップS4/NO)、スクロールの主体を行としてパラメータ記憶部44に記憶させ(ステップS6)、ステップS7へ進む。
【0035】
指示手段がまだ接触中であれば(ステップS7/YES)、ステップS2へ戻る。
しかし、指示手段が非接触となったときには(ステップS7/NO)、スクロールのアクティブフラグをOFFとしてパラメータ記憶部44に記憶させ(ステップS8)、処理を終了する。
【0036】
次に、文章表示部31について説明する。
まず、文章を表示部7aに表示する場合、ユーザがメニューや機能ボタンを用いて、文章表示機能を選択し、表示すべき文章の記録されている文章ファイルを指示する。以下の説明では、この文章ファイルを文章ファイル41とする。
そして、主制御部9は、文章表示機能が選択されると、文章表示部31を起動し、指定された文章ファイルを渡す。
【0037】
以下、文章表示部31の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。
主制御部9から文章ファイル41を渡されると(ステップS21)、渡された文章ファイル41に分割ファイルと要約ファイルを内在させている場合(ステップS22/YES)、分割ファイルおよび要約ファイルを読み出して(ステップS25)、ステップS26へ進む。
【0038】
一方、渡された文章ファイル41に分割ファイルと要約ファイルが内在していない場合(ステップS22/NO)、文章分割部32を起動し、文章ファイル41を渡す(ステップS23)。次いで、要約作成部33を起動し、文章ファイル41と分割ファイル42とを渡す(ステップS24)。文章分割および要約が作成された後、ステップS26へ進む。
【0039】
最初に、文章ファイル41の先頭文の先頭文字位置をパラメータ記憶部44に設定し、ユーザの文章表示操作の終了指示をキー操作部5aから受け付けるまで文章のスクロール表示機能の実行を繰り返す(ステップS26、S27/NO)。
【0040】
ユーザから文章表示操作の終了指示が受け付けられると(ステップS27/YES)、初めて分割/要約が作成されたときには、ユーザの書き出し指示を受け付けて、作成された分割ファイル42および要約ファイル43を文章ファイルに内在させるようにして書き出し(ステップS28)、文章の表示を終了して、制御を主制御部9へ戻す。
【0041】
次に、ステップS26のスクロール表示機能について、詳細に説明する。
パラメータ記憶部44のアクティブフラグがONであるときに、次の処理を行う。
スクロールの主体が意味段落の場合、分割ファイル42を参照して、先頭位置に対応する意味段落を決定し、文章ファイル41の先頭位置から取り出した文章を領域22に表示させるとともに、この意味段落に対応する要約を要約ファイル43から取得し、領域21へ表示させる。
そして、所定の時間(例えば、要約を読みきる時間を予め設定しておく。)が経過した場合、後の意味段落の先頭位置をパラメータ記憶部44に設定して、意味段落に対する文章とその要約を次々と表示させる。
【0042】
また、スクロールの主体が行の場合、文章ファイル41の先頭位置から取り出した文章を領域22に表示させ、分割ファイル42を参照して、先頭位置に対応する意味段落を決定し、この意味段落に対応する要約を要約ファイル43から取得し、領域21へ表示させる。
そして、スクロールの移動方向が「下方向」の場合には、速度に応じて領域22に表示した文章を上方向にスクロールさせる。一方、スクロールの移動方向が「上方向」の場合には、速度に応じて領域22に表示した文章を下方向にスクロールさせる。
スクロールがなされるにしたがって、先頭位置が移動方向に応じて再設定される。
【0043】
さらに、領域22に表示された表示量に応じて、領域21に対応する要約の表示を入れ替える。
例えば、「下方向」にスクロールしているときに、表示されている意味段落の後の意味段落の先頭が領域22の真ん中より前に来たときに、後の意味段落に対応する要約を領域21に表示させるようにする。
また、「上方向」にスクロールしているときには、表示されている意味段落の前の意味段落の最後が領域22の真ん中より後に来たときに、前の意味段落に対応する要約を領域21に表示させるようにする。
【0044】
以上のスクロール動作を行って、パラメータ記憶部44のアクティブフラグがOFFとなったときに、スクロール表示を停止する。
【0045】
以上のように、本実施形態を構成することにより、大量の文章を表示する際も、同時に分割箇所の要約を表示して、適切なスクロールを行うことにより、効率的に目的の箇所にたどり着くことができる。
また、ユーザの操作によって、自由に文章の表示速度を変更できるので、文章を読解するパフォーマンスが向上する。
【0046】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能であるのは勿論である。例えば、本発明の実施形態に係る文章表示装置の各部の機能をコンピュータプログラム化し、このコンピュータプログラムを文章表示装置へインストールして実行することでも実現される。また、このコンピュータプログラムを着脱可能な記録媒体に記録したり、ネットワークを介してダウンロードすることにより、移送が簡単になり容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本実施形態に係る文章表示装置が適用される携帯電話のハードウェアの概略構成図である。
【図2】実施形態で文章を表示する画面上の領域を説明する図である。
【図3】図2で説明した領域への表示形態を説明する図である。
【図4】実施形態に係る文章表示装置の機能構成を示すブロック図である。
【図5】文章ファイル、分割ファイル、要約ファイルの関連を説明する図である。
【図6】スクロール操作部の動作を説明するフローチャートである。
【図7】文章表示部の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0048】
10…携帯電話、1…アンテナ、2…無線部、3…通信制御部、4…記憶部、5…操作制御部、5a…キー操作部、5b…タッチパネル、6…音声処理部、6a…マイク、6b…スピーカ、7…表示制御部、7a…表示部、8…電源、9…主制御部、20…表示画面、21…要約を表示する領域、22…文章を表示する領域、23…スクロール領域、30…文章表示装置、31…文章表示部、32…文章分割部、33…要約作成部、34…スクロール操作部、41…文章ファイル、42…分割ファイル、43…要約ファイル、44…パラメータ記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文章をスクロール表示させる文章表示装置において、前記文章を段落ごとに分割する文章分割手段と、前記文章分割手段により分割された段落の要約を作成し、前記段落と前記要約とを対応付けて記憶する要約作成手段と、前記文章のスクロール表示の操作を受け付ける操作手段と、前記操作手段で受け付けた操作に応じて、前記文章の行および段落のいずれかを主体としたスクロール表示する文章表示手段と、を備えることを特徴とする文章表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の文章表示装置において、前記操作手段は、スクロールの方向と速度とを受け付け、前記文章表示手段は、前記操作手段で受け付けた速度が所定の閾値より大きい場合、段落を主体としたスクロール表示を行い、前記速度が前記所定の閾値より小さい場合、行を主体として文章をスクロール表示することを特徴とする文章表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の文章表示装置において、前記文章表示手段は、前記操作手段で受け付けた速度が所定の閾値より大きいときくとも、スクロールの方向が逆方向である場合には、行を主体として文章をスクロール表示することを特徴とする文章表示装置。
【請求項4】
文章をスクロール表示させる文章表示方法において、前記文章を段落ごとに分割する文章分割ステップと、前記文章分割ステップにより分割された段落の要約を作成し、前記段落と前記要約とを対応付けて記憶する要約作成ステップと、前記文章のスクロール表示の操作を受け付ける操作ステップと、前記操作ステップで受け付けた操作に応じて、前記文章および前記要約のいずれかを主体としたスクロール表示する文章表示ステップと、を備えることを特徴とする文章表示方法。
【請求項5】
請求項1、2または3に記載の文章表示装置の各手段としてコンピュータを機能させるための文章表示プログラム。
【請求項6】
コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、請求項5に記載の文章表示プログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−305163(P2008−305163A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151685(P2007−151685)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】