新規投稿情報表示装置及び方法
【課題】過大な処理負担を伴うことなく、閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介可能な新規投稿情報表示装置及び方法を提供すること。
【解決手段】新規投稿情報表示装置（１）の関係性取得手段（１２）は、閲覧者が新規投稿情報の送信を要求すると、関係性ＤＢ１６から閲覧者と投稿者との関係を示す関係情報及び投稿者識別情報を抽出する。そして、投稿情報検索手段（１４）は、抽出した関係情報及び投稿者識別情報と、新規投稿情報に対応付けられた閲覧許可条件情報及び投稿者識別情報とに基づいて、新規投稿情報ＤＢ１７から閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報を所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出し、投稿情報送信手段（１５）は、抽出した新規投稿情報を閲覧者端末に送信する。
【解決手段】新規投稿情報表示装置（１）の関係性取得手段（１２）は、閲覧者が新規投稿情報の送信を要求すると、関係性ＤＢ１６から閲覧者と投稿者との関係を示す関係情報及び投稿者識別情報を抽出する。そして、投稿情報検索手段（１４）は、抽出した関係情報及び投稿者識別情報と、新規投稿情報に対応付けられた閲覧許可条件情報及び投稿者識別情報とに基づいて、新規投稿情報ＤＢ１７から閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報を所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出し、投稿情報送信手段（１５）は、抽出した新規投稿情報を閲覧者端末に送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、閲覧者と所定の関係のある投稿者の新規投稿情報を閲覧者端末に表示させる新規投稿情報表示装置及び方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、インターネットにおいては、例えばソーシャルネットワーキングサービス（以下、ＳＮＳ）などのように、ユーザ個人が記事や写真といった情報（コンテンツ）を投稿し、閲覧者に開示することのできる場を提供するサービスが普及している。このようなサービスでは、投稿した情報の閲覧を許可する範囲を制限する機能を有するとともに、閲覧者に対しサービス利用時（例えば、ログイン時）に、閲覧が許可された新規投稿情報の一覧を紹介することが一般的に行われている。
【０００３】
新規投稿情報の一覧を表示する方法として、特許文献１には、個々の新規投稿情報に対応付けて閲覧が許可された全ての閲覧者を記憶するコンテンツＤＢ（検索用のデータベース）を予め用意し、ログイン時にこのコンテンツＤＢからログインした閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報を検索する方法が開示されている。
ここで、従来におけるこのようなデータベースの一例として、新規投稿検索用ＤＢを図７に示す。新規投稿検索用ＤＢは、新規投稿情報に対応付けて閲覧が許可された全ての閲覧者を記憶している。閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介する際には、閲覧者識別情報をキーとして新規投稿情報を検索すれば足り、新規投稿情報の検索に優れている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００８−２８７４０７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、従来のように新規投稿情報ごとに閲覧が許可された全ての閲覧者を記憶する新規投稿検索用ＤＢを用意することは、閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介、すなわち、閲覧者ごとの新規投稿情報の検索には優れているが、ＳＮＳの特性上以下に示すような問題があった。
【０００６】
ＳＮＳは、登録制や招待制によって形成されたコミュニティ上で会員間のコミュニケーションを図るサービスであり、個々の会員が記事などを投稿することでコミュニケーションが図られている。ここで、検索を容易にするための新規投稿検索用ＤＢは、会員が新しい記事を投稿するたびに作成しなければならず、より多くの会員がより多くの投稿を行えば行うほど膨大な処理負担がかかってしまうことになる。特に、ＳＮＳは、サービスによって多数の会員を有するものもあり、個々の会員が投稿した記事に対して新規投稿検索用ＤＢを作成していたのでは、処理負担に加え、そのデータ容量も膨大なものとなってしまう。
【０００７】
また、ＳＮＳでは、頻繁にサービスを利用する会員がいる一方で、あまりサービスを利用しない会員もいることが知られている。図７を参照して、閲覧者Ｘはサービスを頻繁に利用する会員である一方で、閲覧者Ｙはサービスをあまり利用しない会員であるとする。従来における方法では、利用するかどうかわからない閲覧者Ｙのためにも、記事が投稿されるたびに事前に検索用のデータを作成しておく必要があり、無駄な処理が発生してしまうことになる。
【０００８】
また、投稿された記事の閲覧許可範囲は、投稿した会員（投稿者）が設定するところ、一度設定した閲覧許可範囲を投稿者が後になって変更することも頻繁に生じている。図７を参照して、投稿者Ａと閲覧者Ｘとは友達関係にあるのに対し、投稿者Ａと閲覧者Ｙとは友達の友達関係にあるとする。この場合において、投稿者Ａが閲覧許可範囲を友達の友達から、友達に変更した場合、新規投稿検索用ＤＢも併せて変更しなければならない。そのため、新規投稿情報に対応付けて閲覧者の情報を記憶しておいても、その対応関係が頻繁に変更される可能性があり、対応関係の変更に伴う新規投稿検索用ＤＢの変更に多大な負担が生じてしまうことになる。
【０００９】
このようにＳＮＳでは、個々の会員が自由に記事を投稿するとともにその閲覧許可範囲も自由に設定できるため、閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介するための検索用のデータベースを予め用意しておくことは、処理負担を増大させる一因となっていた。
【００１０】
そこで、本発明は、過大な処理負担を伴うことなく、閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介可能な新規投稿情報表示装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
（１） 閲覧者と所定の関係のある投稿者の新規投稿情報を閲覧者端末に表示させる新規投稿情報表示装置であって、投稿者から投稿され、当該投稿者により閲覧を許可する関係性の範囲を所定の桁数の１ビットの文字列により示す閲覧許可条件情報が設定された新規投稿情報を前記投稿者の端末から受信したことに応じて、前記新規投稿情報を所定期間、記憶する新規投稿情報ＤＢと、投稿者と当該投稿者が閲覧を許可する閲覧者との関係を前記所定の桁数の１ビットの文字列の対応する桁で示す関係情報を記憶する関係性ＤＢと、前記閲覧者端末から、閲覧者を識別する閲覧者識別情報を伴って前記新規投稿情報の送信要求を受け付けたことに応じて、当該閲覧者識別情報をキーとして前記関係性ＤＢから前記閲覧者と所定の関係を有する投稿者を識別する投稿者識別情報及び前記関係情報を抽出する関係情報抽出手段と、抽出した前記関係情報に基づいて前記新規投稿情報ＤＢを検索し、前記関係情報が前記閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす情報である新規投稿情報を前記所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出する投稿情報検索手段と、を備える新規投稿情報表示装置。
【００１２】
（１）の新規投稿情報表示装置によれば、閲覧者が新規投稿情報の送信を要求すると、投稿情報検索手段は、新規投稿情報のうち、この閲覧者と投稿者との関係性を示す関係情報が所定の桁数の１ビットの文字列の対応する桁により設定された閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす新規投稿情報を当該所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出する。
これにより、閲覧者に対応付けられた検索用のデータベースを予め用意することなく、投稿者と閲覧者との関係を示す関係情報及び新規投稿情報に対して設定された閲覧許可条件情報のみを用いて、閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報を当該所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出することができ、抽出した新規投稿情報を閲覧者端末に送信することで、閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介することができる。
このとき、（１）の新規投稿情報表示装置は、新規投稿情報の送信要求時（例えば、ログイン時）にのみ関係情報や閲覧許可条件情報を参照して新規投稿情報を抽出するため、あまりサービスを利用しない閲覧者に対しては新規投稿情報を抽出する必要がなく、処理負担を軽減することができる。また、新規投稿情報の送信要求時の関係情報や閲覧許可条件情報を参照すれば足りるため、関係性や閲覧を許可する範囲が変更されたとしても影響を受けることがない。
【００１３】
（２） 前記関係性ＤＢとしてそれぞれカテゴリの異なる複数の関係性ＤＢと、前記関係情報抽出手段が前記複数の関係性ＤＢから抽出した関係情報について、前記投稿者識別情報を共通とする複数の関係情報を前記所定の桁数の１ビットの文字列の各々が対応する桁の論理和をとることにより統合する関係情報統合手段と、を備える（１）に記載の新規投稿情報表示装置。
【００１４】
ＳＮＳのサービスでは、友達関係やビジネス関係など様々なカテゴリに応じてサービスを提供することが一般的に行われ、これらカテゴリごとに投稿者と閲覧者との関係性を示す関係性ＤＢを設けることがある。この場合において、新規投稿情報の送信要求がなされると、複数のカテゴリのサービスごとに新規投稿情報を抽出することが好ましい。（２）の新規投稿情報表示装置によれば、カテゴリの異なる複数の関係性ＤＢから抽出した複数の関係情報について、投稿者と閲覧者とが共通するものを所定の桁数の１ビットの文字列の各々が対応する桁の論理和をとることにより統合した上で、新規投稿情報の抽出を行う。これにより、複数のカテゴリにわたって関係性を有する投稿者の新規投稿情報の検索処理のパフォーマンスを向上させることができる。
【００１５】
（３） 前記関係情報が共通する複数の投稿者識別情報について１の検索条件を示す検索式を生成する検索式生成手段、を備え、前記投稿情報検索手段は、前記検索式に基づいて前記新規投稿情報ＤＢを検索する、（１）又は（２）に記載の新規投稿情報表示装置。
【００１６】
（３）の新規投稿情報表示装置によれば、複数の投稿者で関係情報が共通する場合には、１つの検索条件を示す検索式に統合した上で、新規投稿情報の検索を行う。これにより、関係性が共通する投稿者の新規投稿情報の検索処理のパフォーマンスを向上させることができる。
【００１７】
（４） 投稿者から投稿され、当該投稿者により閲覧を許可する関係性の範囲を所定の桁数の１ビットの文字列により示す閲覧許可条件情報が設定された新規投稿情報を前記投稿者の端末から受信したことに応じて、前記新規投稿情報を所定期間、記憶する新規投稿情報ＤＢと、投稿者と当該投稿者が閲覧を許可する閲覧者との関係を前記所定の桁数の１ビットの文字列の対応する桁で示す関係情報を記憶する関係性ＤＢと、を備えるコンピュータが、閲覧者と所定の関係のある投稿者の新規投稿情報を閲覧者端末に表示させる方法であって、前記閲覧者端末から、閲覧者を識別する閲覧者識別情報を伴って前記新規投稿情報の送信要求を受け付けたことに応じて、当該閲覧者識別情報をキーとして前記関係性ＤＢから前記閲覧者と所定の関係を有する投稿者を識別する投稿者識別情報及び前記関係情報を抽出するステップと、抽出した前記関係情報に基づいて前記新規投稿情報ＤＢを検索し、前記関係情報が前記閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす情報である新規投稿情報を前記所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出するステップと、を含む方法。
【００１８】
（４）の方法によれば、（１）の新規投稿情報表示装置と同様の効果を奏する。
【発明の効果】
【００１９】
本発明によれば、過大な処理負担を伴うことなく、閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介可能な新規投稿情報表示装置及び方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】本発明の新規投稿情報表示装置の構成を示す図である。
【図２】関係性ＤＢを示す図である。
【図３】新規投稿情報ＤＢを示す図である。
【図４】新規投稿情報表示装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図５】新規投稿情報表示装置の動作を示す図である。
【図６】新規投稿情報表示装置の動作を示す図である。
【図７】従来の新規投稿検索用ＤＢを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００２１】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【００２２】
［新規投稿情報表示装置１の構成］
初めに、図１を参照して、本発明の新規投稿情報表示装置１の構成について説明する。
新規投稿情報表示装置１は、ＳＮＳサービスにおいて、ユーザ（閲覧者）に当該ユーザと所定の関係を有する他のユーザ（投稿者）が新規に投稿した投稿情報（新規投稿情報）の一覧を提供するため、要求受付手段１１と、関係性取得手段１２と、検索式生成手段１３と、投稿情報検索手段１４と、投稿情報送信手段１５と、関係性ＤＢ１６と、新規投稿情報ＤＢ１７と、を含んで構成される。
【００２３】
要求受付手段１１は、閲覧者の閲覧者端末２から新規投稿情報の送信要求を受け付ける。このとき、閲覧者に閲覧が許可されている新規投稿情報を抽出すため、要求受付手段１１は、閲覧者を識別する閲覧者識別情報を新規投稿情報の送信要求と併せて受け付ける。なお、新規投稿情報の送信要求の好適な一例としては、ユーザＩＤ及びパスワードを入力して行われるログイン要求が挙げられる。ログイン要求を新規投稿情報の送信要求とすることで、サービスログイン時に新規投稿情報の一覧を提供することができ好適である。
【００２４】
関係性取得手段１２は、要求受付手段１１が受け付けた閲覧者識別情報をキーとして関係性ＤＢ１６から閲覧者と所定の関係を有する投稿者を識別する投稿者識別情報及び当該投稿者と閲覧者との関係を示す関係情報を抽出する。
ここで、図２を参照して関係性ＤＢ１６について説明する。関係性ＤＢ１６は、閲覧者と投稿者との関係を管理するため、閲覧者識別情報及び投稿者識別情報に対応付けて、閲覧者と投稿者との関係を示す関係情報を記憶する。なお、本実施形態では、関係情報をそれぞれ「０」又は「１」の情報からなる６ビットの情報で規定している。ビット１は「友達関係」を管理し「１」である場合には、閲覧者・投稿者間が「友達関係」にあることを示す。また、ビット２は「友達の友達関係」を管理し、ビット３は「ビジネス関係」を管理し、ビット４は「コミュニティ関係」を管理し、ビット５は「ファン関係」を管理し、ビット６は「全体関係」を管理し、それぞれのビットが「１」である場合には閲覧者・投稿者間で対応する関係が成立していることを示す。
【００２５】
ここで、閲覧者と投稿者との関係を管理するためには、図２（２）に示すように、閲覧者ごとに当該閲覧者と何らかの関係を有する投稿者及び関係を管理する方法がある。ところで、ＳＮＳのサービスでは、ユーザ間の関係のカテゴリによって異なるサービス、例えば、友達関係とビジネス関係とで異なるサービスを提供することがある。サービス提供者の観点からすると、閲覧者ごとに投稿者及び関係を管理するより、カテゴリごとにユーザ間の関係を管理するほうが好適な場合がある。そこで、本実施形態では、関係性ＤＢ１６を図２（１）に示すようにユーザ間のカテゴリごとに設けることとしている。
【００２６】
なお、関係性ＤＢ１６をカテゴリごとに設けた場合、同一の閲覧者・投稿者間の関係が別々に管理されることがある。図２（１）を参照して、閲覧者識別情報「Ｘ」と投稿者識別情報「Ａ」とでは、関係性ＤＢ１６−１に示すようにカテゴリ「友達関係」において所定の関係を有する一方で、関係性ＤＢ１６−３に示すようにカテゴリ「コミュニティ関係」においても所定の関係を有する。この点、新規投稿情報の一覧に関しては、カテゴリごとに個別に管理するのではなく、閲覧者と何らかの関係を有するユーザの新規投稿情報を一括して提供することが好ましい。
【００２７】
そこで、本実施形態の新規投稿情報表示装置１では、関係性取得手段１２は、関係情報抽出手段１２１と、関係情報統合手段１２２と、を含むこととしている。
【００２８】
関係情報抽出手段１２１は、要求受付手段１１が受け付けた閲覧者識別情報をキーとして、関係性ＤＢ１６から投稿者識別情報及び関係情報を抽出する。なお、本実施形態では、カテゴリごとに関係性ＤＢ１６を設けているため、関係情報抽出手段１２１は、カテゴリごとに設けられた関係性ＤＢ１６−１，２，３のそれぞれから閲覧者と所定の関係にある投稿者識別情報及びその関係を示す関係情報を抽出する。図２（１）を参照して、例えば、閲覧者識別情報が「Ｘ」である場合には、関係情報抽出手段１２１は、投稿者識別情報「Ａ」との関係情報として「１０００１１」（関係性ＤＢ１６−１）及び「１１１０００」（関係性ＤＢ１６−３）を抽出する。
【００２９】
関係情報統合手段１２２は、関係情報抽出手段１２１が抽出した関係情報について、投稿者識別情報を共通とする関係情報を統合する。本実施形態では、投稿者識別情報を共通とする関係情報の論理和をとることにより、関係情報の統合を行う。例えば、閲覧者識別情報「Ｘ」及び投稿者識別情報「Ａ」の関係情報として抽出された「１０００１１」及び「１１１０００」の論理和をとり、「Ｘ」及び「Ａ」の関係情報を「１１１０１１」に統合する。
【００３０】
検索式生成手段１３は、関係性取得手段１２が抽出した投稿者識別情報及び関係情報に基づいて、関係情報が規定する関係を有する投稿者識別情報の新規投稿情報を検索するための検索式を生成する。このとき、検索式生成手段１３は、抽出した投稿者識別情報及び関係情報のうち関係情報が共通する投稿者識別情報が存在する場合には、これらを統合し、１の検索条件を示す検索式を生成する。例えば、閲覧者識別情報「Ｘ」に対して、投稿者識別情報「Ａ」及び投稿者識別情報「Ｅ」の関係情報が「１１１０１１」で共通するとする。このとき、検索式生成手段１３は、投稿者識別情報「Ａ」及び投稿者識別情報「Ｅ」を統合し、関係情報が共通する複数の投稿者識別情報について１の検索条件を示す検索式を生成する。なお、検索式生成の具体例については、後述する。
【００３１】
投稿情報検索手段１４は、関係性取得手段１２が抽出した投稿者識別情報及び関係情報、すなわち、検索式生成手段１３が生成した検索式に基づいて、新規投稿情報ＤＢ１７を検索し、閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報を抽出する。
ここで、新規投稿情報ＤＢ１７は、図３に示すように、投稿者から投稿された新規投稿情報に対応付けて、投稿者識別情報及び閲覧許可条件情報を記憶する。閲覧許可条件情報は、新規投稿情報について投稿者により設定された閲覧を許可する関係性の範囲を示し、投稿者により適宜変更可能な情報である。なお、本実施形態では、閲覧許可条件情報を関係性情報と同様に「０」又は「１」の情報からなる６ビットの情報で規定している。新規投稿情報ＤＢ１７は、投稿者の端末から新規投稿情報を受信すると、この新規投稿情報を所定期間（例えば、３日間）記憶しておく。
図１に戻り、投稿情報検索手段１４は、新規投稿情報ＤＢ１７に記憶された新規投稿情報のうち、抽出した投稿者識別情報に対応する関係情報が同じ投稿者識別情報に対応する閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす新規投稿情報を抽出する。閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす新規投稿情報の抽出は、後述するように関係情報及び閲覧許可条件情報の論理積を取ることにより行われ、投稿情報検索手段１４は、演算結果が「００００００」以外の値である新規投稿情報を閲覧許可条件情報が示す関係性を満たす新規投稿情報として抽出する。
【００３２】
投稿情報送信手段１５は、投稿情報検索手段１４が抽出した閲覧許可条件情報が示す関係性を満たす新規投稿情報を閲覧者端末２に送信し、閲覧者端末２に対して当該閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報の一覧を提供する。
【００３３】
［新規投稿情報表示装置１のハードウェア構成］
以上説明した新規投稿情報表示装置１のハードウェアは、１又は複数の一般的なコンピュータによって構成することができる。一般的なコンピュータは、例えば、制御部として、中央処理装置（ＣＰＵ）を備える他、記憶部として、メモリ（ＲＡＭ、ＲＯＭ）、ハードディスク（ＨＤＤ）及び光ディスク（ＣＤ、ＤＶＤなど）を、ネットワーク通信装置として、各種有線及び無線ＬＡＮ装置を、表示装置として、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどの各種ディスプレイを、入力装置として、例えば、キーボード及びポインティング・デバイス（マウス、トラッキングボールなど）を適宜備え、これらは、バスラインにより接続されている。このような一般的なコンピュータにおいて、ＣＰＵは、新規投稿情報表示装置１を統括的に制御し、各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
【００３４】
［新規投稿情報表示装置１の動作］
続いて、図４〜図６を参照して、新規投稿情報表示装置１の動作について説明する。図４は、新規投稿情報表示装置１の処理の流れを示すフローチャートであり、図５，６は、新規投稿情報表示装置１の動作の流れを示す図である。
【００３５】
Ｓ１：初めに、要求受付手段１１は、閲覧者の閲覧者端末２から、新規投稿情報の送信要求と併せて閲覧者を識別する閲覧者識別情報を受け付ける。一例として、要求受付手段１１は、所定のログイン画面においてユーザＩＤ及びパスワードを入力して行われるログイン要求を受け付けることで、新規投稿情報の送信要求及び閲覧者識別情報（ユーザＩＤ）を受け付ける。
【００３６】
Ｓ２，Ｓ３：続いて、関係性取得手段１２（関係情報抽出手段１２１）は、Ｓ１で受け付けた閲覧者識別情報に対応する投稿者識別情報及び関係情報を、複数の関係性ＤＢ１６−１，２，３のそれぞれから抽出するとともに（Ｓ２）、関係性取得手段１２（関係情報統合手段１２２）は、Ｓ２で抽出した関係情報のうち投稿者識別情報を共通とする関係情報を統合する（Ｓ３）。
図５（１）を参照して、閲覧者「Ｘ」により新規投稿情報の送信要求がなされ、閲覧者「Ａ」との関係情報を抽出する場合を例にとって具体的に説明する。
関係性取得手段１２（関係情報抽出手段１２１）は、閲覧者識別情報「Ｘ」と投稿者識別情報「Ａ」との関係情報として、関係性ＤＢ１６−１（友達関係）から「１０００１１」を抽出し、関係性ＤＢ１６−２（ビジネス関係）から「なし（００００００）」を抽出し、関係性ＤＢ１６−３（コミュニティ関係）から「１１１０００」を抽出する。これらの関係性情報は、全て閲覧者識別情報「Ｘ」と投稿者識別情報「Ａ」との関係を示す情報であるため、関係性取得手段１２（関係情報統合手段１２２）は、これら関係情報の論理和をとることで、閲覧者識別情報「Ｘ」と投稿者識別情報「Ａ」との関係情報を統合し、「１１１０１１」とする。
【００３７】
Ｓ４：図４に戻り、検索式生成手段１３は、Ｓ２及びＳ３で抽出された投稿者識別情報及び関係情報に基づいて、関係情報が規定する関係を有する投稿者識別情報の新規投稿情報を検索するための検索式を生成する。このとき、検索式生成手段１３は、抽出された投稿者識別情報及び関係情報のうち、関係情報が共通する投稿者識別情報を統合し、１の検索条件を示す検索式を生成する。
図５（２）を参照して、閲覧者識別情報「Ｘ」に基づいて抽出された関係情報の統合及び検索式の生成について具体的に説明する。
Ｓ２及びＳ３の処理により、閲覧者識別情報「Ｘ」に基づいく投稿者識別情報及び関係情報として、図５（２）に示す情報が抽出される。ここで、図中「Ａ：１１１０１１」とは、閲覧者識別情報「Ｘ」と投稿者識別情報「Ａ」とが関係情報「１１１０１１」の関係にあることを意味する。このとき、投稿者識別情報「Ａ」の関係情報と投稿者識別情報「Ｅ」の関係情報とは、「１１１０１１」で共通する。そこで、検索式生成手段１３は、投稿者識別情報「Ａ」及び「Ｅ」を統合した検索式１００を生成する。なお、検索式１００は、投稿者識別情報「Ａ」又は「Ｅ」に対応する新規投稿情報のうち、閲覧許可条件情報のビット１，２，４，５，６の何れかに「１」が設定されている新規投稿情報を検索するための検索式である。
【００３８】
Ｓ５：図４に戻り、投稿情報検索手段１４は、Ｓ４で生成した検索式に基づいて、新規投稿情報ＤＢ１７を検索し、検索式にヒットする新規投稿情報を抽出する。
図３に示す新規投稿情報ＤＢ１７を参照して、投稿情報識別情報「０１」に対応する「今日のランチ」は、投稿者「Ａ」が閲覧許可条件情報「０１００００（ビット５に「１」）」の範囲で閲覧を許可するとして投稿された新規投稿情報である。ここで、Ｓ４で生成された検索式１００は、投稿者識別情報「Ａ」の新規投稿情報のうち閲覧許可条件情報のビット１，２，４，５，６の何れかに「１」が設定されている新規投稿情報を検索するための検索式であるため、投稿情報検索手段１４は、検索式１００に基づく検索の結果、「今日のランチ」を閲覧者「Ｘ」が閲覧可能な新規投稿情報として抽出する。同様に、投稿情報検索手段１４がＳ４で生成した検索式に基づいて新規投稿情報ＤＢ１７を検索した結果、図６（１）に示す検索結果が得られる。
【００３９】
Ｓ６：図４に戻り、投稿情報送信手段１５は、Ｓ５の検索結果を新規投稿情報の送信要求を行った閲覧者端末２に対して送信し、処理を終了する。
その結果、閲覧者端末２には、図６（２）に示すように閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報の一覧１１０が表示される。特に、新規投稿情報の送信要求をログイン要求とした場合には、ログインした直後のトップページに新規投稿情報の一覧１１０が表示される。
【００４０】
［新規投稿情報表示装置１の効果］
以上のような新規投稿情報表示装置１によれば、閲覧者がログインするなどして新規投稿情報の送信を要求すると、関係性取得手段１２は、関係性ＤＢ１６から閲覧者と投稿者との関係を示す関係情報及び投稿者識別情報を抽出する。そして、投稿情報検索手段１４は、抽出した関係情報及び投稿者識別情報と、新規投稿情報に対応付けられた閲覧許可条件情報及び投稿者識別情報とに基づいて、新規投稿情報ＤＢ１７から閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報を抽出する。
これにより、閲覧者に対応付けて閲覧が許可された新規投稿情報を記憶するデータベース（図７参照）を予め用意することなく、閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報を抽出することができ、その後、抽出した新規投稿情報を閲覧者端末に送信することで、閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介することができる。
このとき、新規投稿情報表示装置１は、新規投稿情報の送信要求を行った閲覧者に対してのみ新規投稿情報を抽出するため、あまりサービスを利用しない閲覧者に対しては新規投稿情報を抽出する必要がなく、処理負担を軽減することができる。また、新規投稿情報の送信要求時の関係情報や閲覧許可条件情報を参照すれば足りるため、関係性や閲覧を許可する範囲が変更されたとしても影響を受けることがない。
【００４１】
また、新規投稿情報表示装置１によれば、関係情報統合手段１２２が投稿者と閲覧者とが共通する関係情報を統合した上で、投稿情報検索手段１４が新規投稿情報の抽出を行うこととしてもよい。これにより、複数のカテゴリにわたって関係性を有する投稿者の新規投稿情報の検索処理のパフォーマンスを向上させることができる。
【００４２】
また、新規投稿情報表示装置１によれば、検索式生成手段１３が関係情報が共通する複数の投稿者の新規投稿情報を検索するための検索式を統合した上で、投稿情報検索手段１４が新規投稿情報の抽出を行うこととしてもよい。これにより、関係性が共通する投稿者の新規投稿情報の検索処理のパフォーマンスを向上させることができる。
【００４３】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【００４４】
１ 新規投稿情報表示装置
１１ 要求受付手段
１２ 関係性取得手段
１２１ 関係情報抽出手段
１２２ 関係情報統合手段
１３ 検索式生成手段
１４ 投稿情報検索手段
１５ 投稿情報送信手段
１６ 関係性ＤＢ
１７ 新規投稿情報ＤＢ
２ 閲覧者端末
【技術分野】
【０００１】
本発明は、閲覧者と所定の関係のある投稿者の新規投稿情報を閲覧者端末に表示させる新規投稿情報表示装置及び方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、インターネットにおいては、例えばソーシャルネットワーキングサービス（以下、ＳＮＳ）などのように、ユーザ個人が記事や写真といった情報（コンテンツ）を投稿し、閲覧者に開示することのできる場を提供するサービスが普及している。このようなサービスでは、投稿した情報の閲覧を許可する範囲を制限する機能を有するとともに、閲覧者に対しサービス利用時（例えば、ログイン時）に、閲覧が許可された新規投稿情報の一覧を紹介することが一般的に行われている。
【０００３】
新規投稿情報の一覧を表示する方法として、特許文献１には、個々の新規投稿情報に対応付けて閲覧が許可された全ての閲覧者を記憶するコンテンツＤＢ（検索用のデータベース）を予め用意し、ログイン時にこのコンテンツＤＢからログインした閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報を検索する方法が開示されている。
ここで、従来におけるこのようなデータベースの一例として、新規投稿検索用ＤＢを図７に示す。新規投稿検索用ＤＢは、新規投稿情報に対応付けて閲覧が許可された全ての閲覧者を記憶している。閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介する際には、閲覧者識別情報をキーとして新規投稿情報を検索すれば足り、新規投稿情報の検索に優れている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００８−２８７４０７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、従来のように新規投稿情報ごとに閲覧が許可された全ての閲覧者を記憶する新規投稿検索用ＤＢを用意することは、閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介、すなわち、閲覧者ごとの新規投稿情報の検索には優れているが、ＳＮＳの特性上以下に示すような問題があった。
【０００６】
ＳＮＳは、登録制や招待制によって形成されたコミュニティ上で会員間のコミュニケーションを図るサービスであり、個々の会員が記事などを投稿することでコミュニケーションが図られている。ここで、検索を容易にするための新規投稿検索用ＤＢは、会員が新しい記事を投稿するたびに作成しなければならず、より多くの会員がより多くの投稿を行えば行うほど膨大な処理負担がかかってしまうことになる。特に、ＳＮＳは、サービスによって多数の会員を有するものもあり、個々の会員が投稿した記事に対して新規投稿検索用ＤＢを作成していたのでは、処理負担に加え、そのデータ容量も膨大なものとなってしまう。
【０００７】
また、ＳＮＳでは、頻繁にサービスを利用する会員がいる一方で、あまりサービスを利用しない会員もいることが知られている。図７を参照して、閲覧者Ｘはサービスを頻繁に利用する会員である一方で、閲覧者Ｙはサービスをあまり利用しない会員であるとする。従来における方法では、利用するかどうかわからない閲覧者Ｙのためにも、記事が投稿されるたびに事前に検索用のデータを作成しておく必要があり、無駄な処理が発生してしまうことになる。
【０００８】
また、投稿された記事の閲覧許可範囲は、投稿した会員（投稿者）が設定するところ、一度設定した閲覧許可範囲を投稿者が後になって変更することも頻繁に生じている。図７を参照して、投稿者Ａと閲覧者Ｘとは友達関係にあるのに対し、投稿者Ａと閲覧者Ｙとは友達の友達関係にあるとする。この場合において、投稿者Ａが閲覧許可範囲を友達の友達から、友達に変更した場合、新規投稿検索用ＤＢも併せて変更しなければならない。そのため、新規投稿情報に対応付けて閲覧者の情報を記憶しておいても、その対応関係が頻繁に変更される可能性があり、対応関係の変更に伴う新規投稿検索用ＤＢの変更に多大な負担が生じてしまうことになる。
【０００９】
このようにＳＮＳでは、個々の会員が自由に記事を投稿するとともにその閲覧許可範囲も自由に設定できるため、閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介するための検索用のデータベースを予め用意しておくことは、処理負担を増大させる一因となっていた。
【００１０】
そこで、本発明は、過大な処理負担を伴うことなく、閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介可能な新規投稿情報表示装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
（１） 閲覧者と所定の関係のある投稿者の新規投稿情報を閲覧者端末に表示させる新規投稿情報表示装置であって、投稿者から投稿され、当該投稿者により閲覧を許可する関係性の範囲を所定の桁数の１ビットの文字列により示す閲覧許可条件情報が設定された新規投稿情報を前記投稿者の端末から受信したことに応じて、前記新規投稿情報を所定期間、記憶する新規投稿情報ＤＢと、投稿者と当該投稿者が閲覧を許可する閲覧者との関係を前記所定の桁数の１ビットの文字列の対応する桁で示す関係情報を記憶する関係性ＤＢと、前記閲覧者端末から、閲覧者を識別する閲覧者識別情報を伴って前記新規投稿情報の送信要求を受け付けたことに応じて、当該閲覧者識別情報をキーとして前記関係性ＤＢから前記閲覧者と所定の関係を有する投稿者を識別する投稿者識別情報及び前記関係情報を抽出する関係情報抽出手段と、抽出した前記関係情報に基づいて前記新規投稿情報ＤＢを検索し、前記関係情報が前記閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす情報である新規投稿情報を前記所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出する投稿情報検索手段と、を備える新規投稿情報表示装置。
【００１２】
（１）の新規投稿情報表示装置によれば、閲覧者が新規投稿情報の送信を要求すると、投稿情報検索手段は、新規投稿情報のうち、この閲覧者と投稿者との関係性を示す関係情報が所定の桁数の１ビットの文字列の対応する桁により設定された閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす新規投稿情報を当該所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出する。
これにより、閲覧者に対応付けられた検索用のデータベースを予め用意することなく、投稿者と閲覧者との関係を示す関係情報及び新規投稿情報に対して設定された閲覧許可条件情報のみを用いて、閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報を当該所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出することができ、抽出した新規投稿情報を閲覧者端末に送信することで、閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介することができる。
このとき、（１）の新規投稿情報表示装置は、新規投稿情報の送信要求時（例えば、ログイン時）にのみ関係情報や閲覧許可条件情報を参照して新規投稿情報を抽出するため、あまりサービスを利用しない閲覧者に対しては新規投稿情報を抽出する必要がなく、処理負担を軽減することができる。また、新規投稿情報の送信要求時の関係情報や閲覧許可条件情報を参照すれば足りるため、関係性や閲覧を許可する範囲が変更されたとしても影響を受けることがない。
【００１３】
（２） 前記関係性ＤＢとしてそれぞれカテゴリの異なる複数の関係性ＤＢと、前記関係情報抽出手段が前記複数の関係性ＤＢから抽出した関係情報について、前記投稿者識別情報を共通とする複数の関係情報を前記所定の桁数の１ビットの文字列の各々が対応する桁の論理和をとることにより統合する関係情報統合手段と、を備える（１）に記載の新規投稿情報表示装置。
【００１４】
ＳＮＳのサービスでは、友達関係やビジネス関係など様々なカテゴリに応じてサービスを提供することが一般的に行われ、これらカテゴリごとに投稿者と閲覧者との関係性を示す関係性ＤＢを設けることがある。この場合において、新規投稿情報の送信要求がなされると、複数のカテゴリのサービスごとに新規投稿情報を抽出することが好ましい。（２）の新規投稿情報表示装置によれば、カテゴリの異なる複数の関係性ＤＢから抽出した複数の関係情報について、投稿者と閲覧者とが共通するものを所定の桁数の１ビットの文字列の各々が対応する桁の論理和をとることにより統合した上で、新規投稿情報の抽出を行う。これにより、複数のカテゴリにわたって関係性を有する投稿者の新規投稿情報の検索処理のパフォーマンスを向上させることができる。
【００１５】
（３） 前記関係情報が共通する複数の投稿者識別情報について１の検索条件を示す検索式を生成する検索式生成手段、を備え、前記投稿情報検索手段は、前記検索式に基づいて前記新規投稿情報ＤＢを検索する、（１）又は（２）に記載の新規投稿情報表示装置。
【００１６】
（３）の新規投稿情報表示装置によれば、複数の投稿者で関係情報が共通する場合には、１つの検索条件を示す検索式に統合した上で、新規投稿情報の検索を行う。これにより、関係性が共通する投稿者の新規投稿情報の検索処理のパフォーマンスを向上させることができる。
【００１７】
（４） 投稿者から投稿され、当該投稿者により閲覧を許可する関係性の範囲を所定の桁数の１ビットの文字列により示す閲覧許可条件情報が設定された新規投稿情報を前記投稿者の端末から受信したことに応じて、前記新規投稿情報を所定期間、記憶する新規投稿情報ＤＢと、投稿者と当該投稿者が閲覧を許可する閲覧者との関係を前記所定の桁数の１ビットの文字列の対応する桁で示す関係情報を記憶する関係性ＤＢと、を備えるコンピュータが、閲覧者と所定の関係のある投稿者の新規投稿情報を閲覧者端末に表示させる方法であって、前記閲覧者端末から、閲覧者を識別する閲覧者識別情報を伴って前記新規投稿情報の送信要求を受け付けたことに応じて、当該閲覧者識別情報をキーとして前記関係性ＤＢから前記閲覧者と所定の関係を有する投稿者を識別する投稿者識別情報及び前記関係情報を抽出するステップと、抽出した前記関係情報に基づいて前記新規投稿情報ＤＢを検索し、前記関係情報が前記閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす情報である新規投稿情報を前記所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出するステップと、を含む方法。
【００１８】
（４）の方法によれば、（１）の新規投稿情報表示装置と同様の効果を奏する。
【発明の効果】
【００１９】
本発明によれば、過大な処理負担を伴うことなく、閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介可能な新規投稿情報表示装置及び方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】本発明の新規投稿情報表示装置の構成を示す図である。
【図２】関係性ＤＢを示す図である。
【図３】新規投稿情報ＤＢを示す図である。
【図４】新規投稿情報表示装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図５】新規投稿情報表示装置の動作を示す図である。
【図６】新規投稿情報表示装置の動作を示す図である。
【図７】従来の新規投稿検索用ＤＢを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００２１】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【００２２】
［新規投稿情報表示装置１の構成］
初めに、図１を参照して、本発明の新規投稿情報表示装置１の構成について説明する。
新規投稿情報表示装置１は、ＳＮＳサービスにおいて、ユーザ（閲覧者）に当該ユーザと所定の関係を有する他のユーザ（投稿者）が新規に投稿した投稿情報（新規投稿情報）の一覧を提供するため、要求受付手段１１と、関係性取得手段１２と、検索式生成手段１３と、投稿情報検索手段１４と、投稿情報送信手段１５と、関係性ＤＢ１６と、新規投稿情報ＤＢ１７と、を含んで構成される。
【００２３】
要求受付手段１１は、閲覧者の閲覧者端末２から新規投稿情報の送信要求を受け付ける。このとき、閲覧者に閲覧が許可されている新規投稿情報を抽出すため、要求受付手段１１は、閲覧者を識別する閲覧者識別情報を新規投稿情報の送信要求と併せて受け付ける。なお、新規投稿情報の送信要求の好適な一例としては、ユーザＩＤ及びパスワードを入力して行われるログイン要求が挙げられる。ログイン要求を新規投稿情報の送信要求とすることで、サービスログイン時に新規投稿情報の一覧を提供することができ好適である。
【００２４】
関係性取得手段１２は、要求受付手段１１が受け付けた閲覧者識別情報をキーとして関係性ＤＢ１６から閲覧者と所定の関係を有する投稿者を識別する投稿者識別情報及び当該投稿者と閲覧者との関係を示す関係情報を抽出する。
ここで、図２を参照して関係性ＤＢ１６について説明する。関係性ＤＢ１６は、閲覧者と投稿者との関係を管理するため、閲覧者識別情報及び投稿者識別情報に対応付けて、閲覧者と投稿者との関係を示す関係情報を記憶する。なお、本実施形態では、関係情報をそれぞれ「０」又は「１」の情報からなる６ビットの情報で規定している。ビット１は「友達関係」を管理し「１」である場合には、閲覧者・投稿者間が「友達関係」にあることを示す。また、ビット２は「友達の友達関係」を管理し、ビット３は「ビジネス関係」を管理し、ビット４は「コミュニティ関係」を管理し、ビット５は「ファン関係」を管理し、ビット６は「全体関係」を管理し、それぞれのビットが「１」である場合には閲覧者・投稿者間で対応する関係が成立していることを示す。
【００２５】
ここで、閲覧者と投稿者との関係を管理するためには、図２（２）に示すように、閲覧者ごとに当該閲覧者と何らかの関係を有する投稿者及び関係を管理する方法がある。ところで、ＳＮＳのサービスでは、ユーザ間の関係のカテゴリによって異なるサービス、例えば、友達関係とビジネス関係とで異なるサービスを提供することがある。サービス提供者の観点からすると、閲覧者ごとに投稿者及び関係を管理するより、カテゴリごとにユーザ間の関係を管理するほうが好適な場合がある。そこで、本実施形態では、関係性ＤＢ１６を図２（１）に示すようにユーザ間のカテゴリごとに設けることとしている。
【００２６】
なお、関係性ＤＢ１６をカテゴリごとに設けた場合、同一の閲覧者・投稿者間の関係が別々に管理されることがある。図２（１）を参照して、閲覧者識別情報「Ｘ」と投稿者識別情報「Ａ」とでは、関係性ＤＢ１６−１に示すようにカテゴリ「友達関係」において所定の関係を有する一方で、関係性ＤＢ１６−３に示すようにカテゴリ「コミュニティ関係」においても所定の関係を有する。この点、新規投稿情報の一覧に関しては、カテゴリごとに個別に管理するのではなく、閲覧者と何らかの関係を有するユーザの新規投稿情報を一括して提供することが好ましい。
【００２７】
そこで、本実施形態の新規投稿情報表示装置１では、関係性取得手段１２は、関係情報抽出手段１２１と、関係情報統合手段１２２と、を含むこととしている。
【００２８】
関係情報抽出手段１２１は、要求受付手段１１が受け付けた閲覧者識別情報をキーとして、関係性ＤＢ１６から投稿者識別情報及び関係情報を抽出する。なお、本実施形態では、カテゴリごとに関係性ＤＢ１６を設けているため、関係情報抽出手段１２１は、カテゴリごとに設けられた関係性ＤＢ１６−１，２，３のそれぞれから閲覧者と所定の関係にある投稿者識別情報及びその関係を示す関係情報を抽出する。図２（１）を参照して、例えば、閲覧者識別情報が「Ｘ」である場合には、関係情報抽出手段１２１は、投稿者識別情報「Ａ」との関係情報として「１０００１１」（関係性ＤＢ１６−１）及び「１１１０００」（関係性ＤＢ１６−３）を抽出する。
【００２９】
関係情報統合手段１２２は、関係情報抽出手段１２１が抽出した関係情報について、投稿者識別情報を共通とする関係情報を統合する。本実施形態では、投稿者識別情報を共通とする関係情報の論理和をとることにより、関係情報の統合を行う。例えば、閲覧者識別情報「Ｘ」及び投稿者識別情報「Ａ」の関係情報として抽出された「１０００１１」及び「１１１０００」の論理和をとり、「Ｘ」及び「Ａ」の関係情報を「１１１０１１」に統合する。
【００３０】
検索式生成手段１３は、関係性取得手段１２が抽出した投稿者識別情報及び関係情報に基づいて、関係情報が規定する関係を有する投稿者識別情報の新規投稿情報を検索するための検索式を生成する。このとき、検索式生成手段１３は、抽出した投稿者識別情報及び関係情報のうち関係情報が共通する投稿者識別情報が存在する場合には、これらを統合し、１の検索条件を示す検索式を生成する。例えば、閲覧者識別情報「Ｘ」に対して、投稿者識別情報「Ａ」及び投稿者識別情報「Ｅ」の関係情報が「１１１０１１」で共通するとする。このとき、検索式生成手段１３は、投稿者識別情報「Ａ」及び投稿者識別情報「Ｅ」を統合し、関係情報が共通する複数の投稿者識別情報について１の検索条件を示す検索式を生成する。なお、検索式生成の具体例については、後述する。
【００３１】
投稿情報検索手段１４は、関係性取得手段１２が抽出した投稿者識別情報及び関係情報、すなわち、検索式生成手段１３が生成した検索式に基づいて、新規投稿情報ＤＢ１７を検索し、閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報を抽出する。
ここで、新規投稿情報ＤＢ１７は、図３に示すように、投稿者から投稿された新規投稿情報に対応付けて、投稿者識別情報及び閲覧許可条件情報を記憶する。閲覧許可条件情報は、新規投稿情報について投稿者により設定された閲覧を許可する関係性の範囲を示し、投稿者により適宜変更可能な情報である。なお、本実施形態では、閲覧許可条件情報を関係性情報と同様に「０」又は「１」の情報からなる６ビットの情報で規定している。新規投稿情報ＤＢ１７は、投稿者の端末から新規投稿情報を受信すると、この新規投稿情報を所定期間（例えば、３日間）記憶しておく。
図１に戻り、投稿情報検索手段１４は、新規投稿情報ＤＢ１７に記憶された新規投稿情報のうち、抽出した投稿者識別情報に対応する関係情報が同じ投稿者識別情報に対応する閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす新規投稿情報を抽出する。閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす新規投稿情報の抽出は、後述するように関係情報及び閲覧許可条件情報の論理積を取ることにより行われ、投稿情報検索手段１４は、演算結果が「００００００」以外の値である新規投稿情報を閲覧許可条件情報が示す関係性を満たす新規投稿情報として抽出する。
【００３２】
投稿情報送信手段１５は、投稿情報検索手段１４が抽出した閲覧許可条件情報が示す関係性を満たす新規投稿情報を閲覧者端末２に送信し、閲覧者端末２に対して当該閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報の一覧を提供する。
【００３３】
［新規投稿情報表示装置１のハードウェア構成］
以上説明した新規投稿情報表示装置１のハードウェアは、１又は複数の一般的なコンピュータによって構成することができる。一般的なコンピュータは、例えば、制御部として、中央処理装置（ＣＰＵ）を備える他、記憶部として、メモリ（ＲＡＭ、ＲＯＭ）、ハードディスク（ＨＤＤ）及び光ディスク（ＣＤ、ＤＶＤなど）を、ネットワーク通信装置として、各種有線及び無線ＬＡＮ装置を、表示装置として、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどの各種ディスプレイを、入力装置として、例えば、キーボード及びポインティング・デバイス（マウス、トラッキングボールなど）を適宜備え、これらは、バスラインにより接続されている。このような一般的なコンピュータにおいて、ＣＰＵは、新規投稿情報表示装置１を統括的に制御し、各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
【００３４】
［新規投稿情報表示装置１の動作］
続いて、図４〜図６を参照して、新規投稿情報表示装置１の動作について説明する。図４は、新規投稿情報表示装置１の処理の流れを示すフローチャートであり、図５，６は、新規投稿情報表示装置１の動作の流れを示す図である。
【００３５】
Ｓ１：初めに、要求受付手段１１は、閲覧者の閲覧者端末２から、新規投稿情報の送信要求と併せて閲覧者を識別する閲覧者識別情報を受け付ける。一例として、要求受付手段１１は、所定のログイン画面においてユーザＩＤ及びパスワードを入力して行われるログイン要求を受け付けることで、新規投稿情報の送信要求及び閲覧者識別情報（ユーザＩＤ）を受け付ける。
【００３６】
Ｓ２，Ｓ３：続いて、関係性取得手段１２（関係情報抽出手段１２１）は、Ｓ１で受け付けた閲覧者識別情報に対応する投稿者識別情報及び関係情報を、複数の関係性ＤＢ１６−１，２，３のそれぞれから抽出するとともに（Ｓ２）、関係性取得手段１２（関係情報統合手段１２２）は、Ｓ２で抽出した関係情報のうち投稿者識別情報を共通とする関係情報を統合する（Ｓ３）。
図５（１）を参照して、閲覧者「Ｘ」により新規投稿情報の送信要求がなされ、閲覧者「Ａ」との関係情報を抽出する場合を例にとって具体的に説明する。
関係性取得手段１２（関係情報抽出手段１２１）は、閲覧者識別情報「Ｘ」と投稿者識別情報「Ａ」との関係情報として、関係性ＤＢ１６−１（友達関係）から「１０００１１」を抽出し、関係性ＤＢ１６−２（ビジネス関係）から「なし（００００００）」を抽出し、関係性ＤＢ１６−３（コミュニティ関係）から「１１１０００」を抽出する。これらの関係性情報は、全て閲覧者識別情報「Ｘ」と投稿者識別情報「Ａ」との関係を示す情報であるため、関係性取得手段１２（関係情報統合手段１２２）は、これら関係情報の論理和をとることで、閲覧者識別情報「Ｘ」と投稿者識別情報「Ａ」との関係情報を統合し、「１１１０１１」とする。
【００３７】
Ｓ４：図４に戻り、検索式生成手段１３は、Ｓ２及びＳ３で抽出された投稿者識別情報及び関係情報に基づいて、関係情報が規定する関係を有する投稿者識別情報の新規投稿情報を検索するための検索式を生成する。このとき、検索式生成手段１３は、抽出された投稿者識別情報及び関係情報のうち、関係情報が共通する投稿者識別情報を統合し、１の検索条件を示す検索式を生成する。
図５（２）を参照して、閲覧者識別情報「Ｘ」に基づいて抽出された関係情報の統合及び検索式の生成について具体的に説明する。
Ｓ２及びＳ３の処理により、閲覧者識別情報「Ｘ」に基づいく投稿者識別情報及び関係情報として、図５（２）に示す情報が抽出される。ここで、図中「Ａ：１１１０１１」とは、閲覧者識別情報「Ｘ」と投稿者識別情報「Ａ」とが関係情報「１１１０１１」の関係にあることを意味する。このとき、投稿者識別情報「Ａ」の関係情報と投稿者識別情報「Ｅ」の関係情報とは、「１１１０１１」で共通する。そこで、検索式生成手段１３は、投稿者識別情報「Ａ」及び「Ｅ」を統合した検索式１００を生成する。なお、検索式１００は、投稿者識別情報「Ａ」又は「Ｅ」に対応する新規投稿情報のうち、閲覧許可条件情報のビット１，２，４，５，６の何れかに「１」が設定されている新規投稿情報を検索するための検索式である。
【００３８】
Ｓ５：図４に戻り、投稿情報検索手段１４は、Ｓ４で生成した検索式に基づいて、新規投稿情報ＤＢ１７を検索し、検索式にヒットする新規投稿情報を抽出する。
図３に示す新規投稿情報ＤＢ１７を参照して、投稿情報識別情報「０１」に対応する「今日のランチ」は、投稿者「Ａ」が閲覧許可条件情報「０１００００（ビット５に「１」）」の範囲で閲覧を許可するとして投稿された新規投稿情報である。ここで、Ｓ４で生成された検索式１００は、投稿者識別情報「Ａ」の新規投稿情報のうち閲覧許可条件情報のビット１，２，４，５，６の何れかに「１」が設定されている新規投稿情報を検索するための検索式であるため、投稿情報検索手段１４は、検索式１００に基づく検索の結果、「今日のランチ」を閲覧者「Ｘ」が閲覧可能な新規投稿情報として抽出する。同様に、投稿情報検索手段１４がＳ４で生成した検索式に基づいて新規投稿情報ＤＢ１７を検索した結果、図６（１）に示す検索結果が得られる。
【００３９】
Ｓ６：図４に戻り、投稿情報送信手段１５は、Ｓ５の検索結果を新規投稿情報の送信要求を行った閲覧者端末２に対して送信し、処理を終了する。
その結果、閲覧者端末２には、図６（２）に示すように閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報の一覧１１０が表示される。特に、新規投稿情報の送信要求をログイン要求とした場合には、ログインした直後のトップページに新規投稿情報の一覧１１０が表示される。
【００４０】
［新規投稿情報表示装置１の効果］
以上のような新規投稿情報表示装置１によれば、閲覧者がログインするなどして新規投稿情報の送信を要求すると、関係性取得手段１２は、関係性ＤＢ１６から閲覧者と投稿者との関係を示す関係情報及び投稿者識別情報を抽出する。そして、投稿情報検索手段１４は、抽出した関係情報及び投稿者識別情報と、新規投稿情報に対応付けられた閲覧許可条件情報及び投稿者識別情報とに基づいて、新規投稿情報ＤＢ１７から閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報を抽出する。
これにより、閲覧者に対応付けて閲覧が許可された新規投稿情報を記憶するデータベース（図７参照）を予め用意することなく、閲覧者に閲覧が許可された新規投稿情報を抽出することができ、その後、抽出した新規投稿情報を閲覧者端末に送信することで、閲覧者に新規投稿情報の一覧を紹介することができる。
このとき、新規投稿情報表示装置１は、新規投稿情報の送信要求を行った閲覧者に対してのみ新規投稿情報を抽出するため、あまりサービスを利用しない閲覧者に対しては新規投稿情報を抽出する必要がなく、処理負担を軽減することができる。また、新規投稿情報の送信要求時の関係情報や閲覧許可条件情報を参照すれば足りるため、関係性や閲覧を許可する範囲が変更されたとしても影響を受けることがない。
【００４１】
また、新規投稿情報表示装置１によれば、関係情報統合手段１２２が投稿者と閲覧者とが共通する関係情報を統合した上で、投稿情報検索手段１４が新規投稿情報の抽出を行うこととしてもよい。これにより、複数のカテゴリにわたって関係性を有する投稿者の新規投稿情報の検索処理のパフォーマンスを向上させることができる。
【００４２】
また、新規投稿情報表示装置１によれば、検索式生成手段１３が関係情報が共通する複数の投稿者の新規投稿情報を検索するための検索式を統合した上で、投稿情報検索手段１４が新規投稿情報の抽出を行うこととしてもよい。これにより、関係性が共通する投稿者の新規投稿情報の検索処理のパフォーマンスを向上させることができる。
【００４３】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【００４４】
１ 新規投稿情報表示装置
１１ 要求受付手段
１２ 関係性取得手段
１２１ 関係情報抽出手段
１２２ 関係情報統合手段
１３ 検索式生成手段
１４ 投稿情報検索手段
１５ 投稿情報送信手段
１６ 関係性ＤＢ
１７ 新規投稿情報ＤＢ
２ 閲覧者端末
【特許請求の範囲】
【請求項１】
閲覧者と所定の関係のある投稿者の新規投稿情報を閲覧者端末に表示させる新規投稿情報表示装置であって、
投稿者から投稿され、当該投稿者により閲覧を許可する関係性の範囲を所定の桁数の１ビットの文字列により示す閲覧許可条件情報が設定された新規投稿情報を前記投稿者の端末から受信したことに応じて、前記新規投稿情報を所定期間、記憶する新規投稿情報ＤＢと、
投稿者と当該投稿者が閲覧を許可する閲覧者との関係を前記所定の桁数の１ビットの文字列の対応する桁で示す関係情報を記憶する関係性ＤＢと、
前記閲覧者端末から、閲覧者を識別する閲覧者識別情報を伴って前記新規投稿情報の送信要求を受け付けたことに応じて、当該閲覧者識別情報をキーとして前記関係性ＤＢから前記閲覧者と所定の関係を有する投稿者を識別する投稿者識別情報及び前記関係情報を抽出する関係情報抽出手段と、
抽出した前記関係情報に基づいて前記新規投稿情報ＤＢを検索し、前記関係情報が前記閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす情報である新規投稿情報を前記所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出する投稿情報検索手段と、
を備える新規投稿情報表示装置。
【請求項２】
前記関係性ＤＢとしてそれぞれカテゴリの異なる複数の関係性ＤＢと、
前記関係情報抽出手段が前記複数の関係性ＤＢから抽出した関係情報について、前記投稿者識別情報を共通とする複数の関係情報を前記所定の桁数の１ビットの文字列の各々が対応する桁の論理和をとることにより統合する関係情報統合手段と、
を備える請求項１に記載の新規投稿情報表示装置。
【請求項３】
前記関係情報が共通する複数の投稿者識別情報について１の検索条件を示す検索式を生成する検索式生成手段、を備え、
前記投稿情報検索手段は、前記検索式に基づいて前記新規投稿情報ＤＢを検索する、
請求項１又は２に記載の新規投稿情報表示装置。
【請求項４】
投稿者から投稿され、当該投稿者により閲覧を許可する関係性の範囲を所定の桁数の１ビットの文字列により示す閲覧許可条件情報が設定された新規投稿情報を前記投稿者の端末から受信したことに応じて、前記新規投稿情報を所定期間、記憶する新規投稿情報ＤＢと、投稿者と当該投稿者が閲覧を許可する閲覧者との関係を前記所定の桁数の１ビットの文字列の対応する桁で示す関係情報を記憶する関係性ＤＢと、を備えるコンピュータが、閲覧者と所定の関係のある投稿者の新規投稿情報を閲覧者端末に表示させる方法であって、
前記閲覧者端末から、閲覧者を識別する閲覧者識別情報を伴って前記新規投稿情報の送信要求を受け付けたことに応じて、当該閲覧者識別情報をキーとして前記関係性ＤＢから前記閲覧者と所定の関係を有する投稿者を識別する投稿者識別情報及び前記関係情報を抽出するステップと、
抽出した前記関係情報に基づいて前記新規投稿情報ＤＢを検索し、前記関係情報が前記閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす情報である新規投稿情報を前記所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出するステップと、
を含む方法。
【請求項１】
閲覧者と所定の関係のある投稿者の新規投稿情報を閲覧者端末に表示させる新規投稿情報表示装置であって、
投稿者から投稿され、当該投稿者により閲覧を許可する関係性の範囲を所定の桁数の１ビットの文字列により示す閲覧許可条件情報が設定された新規投稿情報を前記投稿者の端末から受信したことに応じて、前記新規投稿情報を所定期間、記憶する新規投稿情報ＤＢと、
投稿者と当該投稿者が閲覧を許可する閲覧者との関係を前記所定の桁数の１ビットの文字列の対応する桁で示す関係情報を記憶する関係性ＤＢと、
前記閲覧者端末から、閲覧者を識別する閲覧者識別情報を伴って前記新規投稿情報の送信要求を受け付けたことに応じて、当該閲覧者識別情報をキーとして前記関係性ＤＢから前記閲覧者と所定の関係を有する投稿者を識別する投稿者識別情報及び前記関係情報を抽出する関係情報抽出手段と、
抽出した前記関係情報に基づいて前記新規投稿情報ＤＢを検索し、前記関係情報が前記閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす情報である新規投稿情報を前記所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出する投稿情報検索手段と、
を備える新規投稿情報表示装置。
【請求項２】
前記関係性ＤＢとしてそれぞれカテゴリの異なる複数の関係性ＤＢと、
前記関係情報抽出手段が前記複数の関係性ＤＢから抽出した関係情報について、前記投稿者識別情報を共通とする複数の関係情報を前記所定の桁数の１ビットの文字列の各々が対応する桁の論理和をとることにより統合する関係情報統合手段と、
を備える請求項１に記載の新規投稿情報表示装置。
【請求項３】
前記関係情報が共通する複数の投稿者識別情報について１の検索条件を示す検索式を生成する検索式生成手段、を備え、
前記投稿情報検索手段は、前記検索式に基づいて前記新規投稿情報ＤＢを検索する、
請求項１又は２に記載の新規投稿情報表示装置。
【請求項４】
投稿者から投稿され、当該投稿者により閲覧を許可する関係性の範囲を所定の桁数の１ビットの文字列により示す閲覧許可条件情報が設定された新規投稿情報を前記投稿者の端末から受信したことに応じて、前記新規投稿情報を所定期間、記憶する新規投稿情報ＤＢと、投稿者と当該投稿者が閲覧を許可する閲覧者との関係を前記所定の桁数の１ビットの文字列の対応する桁で示す関係情報を記憶する関係性ＤＢと、を備えるコンピュータが、閲覧者と所定の関係のある投稿者の新規投稿情報を閲覧者端末に表示させる方法であって、
前記閲覧者端末から、閲覧者を識別する閲覧者識別情報を伴って前記新規投稿情報の送信要求を受け付けたことに応じて、当該閲覧者識別情報をキーとして前記関係性ＤＢから前記閲覧者と所定の関係を有する投稿者を識別する投稿者識別情報及び前記関係情報を抽出するステップと、
抽出した前記関係情報に基づいて前記新規投稿情報ＤＢを検索し、前記関係情報が前記閲覧許可条件情報が示す関係性の範囲を満たす情報である新規投稿情報を前記所定の桁数の１ビットの文字列のビット計算により抽出するステップと、
を含む方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２０１２−１４１６８０（Ｐ２０１２−１４１６８０Ａ）
【公開日】平成２４年７月２６日（２０１２．７．２６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２９２４６２（Ｐ２０１０−２９２４６２）
【出願日】平成２２年１２月２８日（２０１０．１２．２８）
【出願人】（５００２５７３００）ヤフー株式会社 (1,128)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年７月２６日（２０１２．７．２６）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１２月２８日（２０１０．１２．２８）
【出願人】（５００２５７３００）ヤフー株式会社 (1,128)
【Ｆターム（参考）】
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