説明

施設における利用者管理システムおよび利用者管理方法

【課題】遊戯施設や大規模イベント会場などの施設において迷子が発生したことを自動的に検出できる施設における利用者管理システムおよび利用者管理方法を提供する。
【解決手段】施設への入場時、引率者、子供等の各顔画像を対応させてデータベースに登録する。施設内の様々な場所に設置された複数の監視カメラにより常に顔画像の検出が行われる。顔画像が検出されたときには入場時に登録した顔画像と照合し、その照合履歴をデータベースに登録しておく。子供等の顔画像が検出されたときには、データベースから対応する引率者を特定するとともに、子供等の照合履歴から監視カメラの位置情報を基に子供等の現在位置を得る。また、対応する引率者の照合履歴から最新の照合結果を参照し、その監視カメラの位置情報から引率者の位置を得る。引率者、子供等それぞれの位置情報を見て、離れている状態が一定時間続いた場合、子供等が迷子と判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば、遊園地等の遊戯施設、大規模イベント会場、百貨店、大規模ショッピングセンタなどのように多数の利用者が入場する施設において迷子の検出などを行なう施設における利用者管理システムおよび利用者管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、たとえば、遊園地等の遊戯施設、大規模イベント会場、百貨店、大規模ショッピングセンタなどの施設には、子供や老人を含む多数の利用者が入場するが、特に子供や老人は迷子になり易い。
このような施設における迷子の捜索を行なうシステムとして、たとえば、非接触識別タグを利用した個別識別あるいは個別検索の方法が知られている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、他の例として、人物の顔の特徴を認証情報として用いる方法が知られている(たとえば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2003−233893号公報
【特許文献2】特開平7−56991号公報
【特許文献3】特開2004−126791号公報(第7頁、[0031])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の公知技術は、あくまで能動的に迷子を検索したときのみ発見できるもので、迷子が発生したことを検出することはできないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、遊戯施設や大規模イベント会場などの施設において迷子が発生したことを自動的に検出できる施設における利用者管理システムおよび利用者管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の施設における利用者管理システムは、施設に入場を希望する第1利用者および当該第1利用者に引率された第2利用者の少なくとも顔画像を対応させて記憶手段に登録する第1の登録手段と、前記施設内の複数箇所にそれぞれ設置され、当該施設内の利用者を含む画像を取得する複数の画像取得手段と、この複数の画像取得手段により取得された各画像からそれぞれ人物の顔画像を検出する顔検出手段と、この顔検出手段により検出された顔画像を前記記憶手段に登録された顔画像と照合することにより両顔画像の間に所定の関係が成立するか否かを判定する照合手段と、この照合手段により両顔画像の間に所定の関係が成立すると判定された場合、当該判定結果および所定の関係が成立した顔画像が検出された画像を取得した画像取得手段の位置情報を照合履歴として前記記憶手段内の所定の関係が成立した顔画像に対応させて登録する第2の登録手段と、前記照合手段により両顔画像の間に所定の関係が成立すると判定された場合、第2利用者の顔画像との間で所定の関係が成立したのか否かを判定する第1の判定手段と、この第1の判定手段による判定の結果、第2利用者の顔画像との間で所定の関係が成立した場合、当該第2利用者の顔画像が検出された画像を取得した画像取得手段の位置情報に基づき第2利用者の現在位置を取得する第1の第2利用者位置取得手段と、前記第1の判定手段による判定の結果、第2利用者の顔画像との間で所定の関係が成立した場合、当該第2利用者と対応する第1利用者の最新の照合履歴を前記記憶手段から取得し、当該照合履歴を参照することにより第1利用者の現在位置を取得する第1利用者位置取得手段と、前記第1の第2利用者位置取得手段により取得された第2利用者の現在位置および前記第1利用者位置取得手段により取得された第1利用者の現在位置から第1利用者と第2利用者の位置が離れている場合、その離れた状態で一定時間経過すると第2利用者は迷子であると判定する第2の判定手段とを具備している。
【0006】
また、本発明の施設におけるおよび利用者管理方法は、施設に入場を希望する第1利用者および当該第1利用者に引率された第2利用者の少なくとも顔画像を対応させて記憶手段に登録する第1の登録ステップと、前記施設内の複数箇所にそれぞれ設置され、当該施設内の利用者を含む画像を取得する複数の画像取得手段により取得された各画像からそれぞれ人物の顔画像を検出する顔検出ステップと、この顔検出ステップにより検出された顔画像を前記記憶手段に登録された顔画像と照合することにより両顔画像の間に所定の関係が成立するか否かを判定する照合ステップと、この照合ステップにより両顔画像の間に所定の関係が成立すると判定された場合、当該判定結果および所定の関係が成立した顔画像が検出された画像を取得した画像取得手段の位置情報を照合履歴として前記記憶手段内の所定の関係が成立した顔画像に対応させて登録する第2の登録ステップと、前記照合ステップにより両顔画像の間に所定の関係が成立すると判定された場合、第2利用者の顔画像との間で所定の関係が成立したのか否かを判定する第1の判定ステップと、この第1の判定ステップによる判定の結果、第2利用者の顔画像との間で所定の関係が成立した場合、当該第2利用者の顔画像が検出された画像を取得した画像取得手段の位置情報に基づき第2利用者の現在位置を取得する第1の第2利用者位置取得ステップと、前記第1の判定ステップによる判定の結果、第2利用者の顔画像との間で所定の関係が成立した場合、当該第2利用者と対応する第1利用者の最新の照合履歴を前記記憶手段から取得し、当該照合履歴を参照することにより第1利用者の現在位置を取得する第1利用者位置取得ステップと、前記第1の第2利用者位置取得ステップにより取得された第2利用者の現在位置および前記第1利用者位置取得ステップにより取得された第1利用者の現在位置から第1利用者と第2利用者の位置が離れている場合、その離れた状態で一定時間経過すると第2利用者は迷子であると判定する第2の判定ステップとを具備している。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、遊戯施設や大規模イベント会場などの施設において迷子が発生したことを自動的に検出できる施設における利用者管理システムおよび利用者管理方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る例えば遊戯施設や大規模イベント会場などの施設における利用者管理システムの構成を概略的に示すものである。図1において、画像取得手段としての登録用カメラ11は、たとえば、両親等の引率者(第1利用者)M1および引率者M1に引率された子供や老人等(以下、子供等という、第2利用者)M2が当該施設に入場する前に登録する顔画像を取得するためのもので、ビデオカメラや電子カメラ等で構成されていて、当該施設の入場券売場近傍あるいは入場ゲート近傍に設置されているものとする。
【0009】
登録用カメラ11は、登録手段としての登録装置12に接続されている。登録装置12は、登録用カメラ11により取得した引率者M1、子供等M2の各顔画像および引率者M1が所持する携帯端末装置としての携帯電話機13のメールアドレス(アドレス情報)などを対応させて記憶手段としてのデータベース14に登録(記憶)するもので、操作パネル12aを有している。
【0010】
複数の画像取得手段としての複数の監視カメラ15,…は、たとえば、ビデオカメラ等で構成されていて、当該施設内に設けられた各種遊具の乗り場やゲートおよび各種店舗内など、様々な場所にそれぞれ設置されていて、設置場所付近の所定範囲における利用者を含む画像を常に取得するようになっている。
なお、複数の監視カメラ15は、ズーム機能を有していて、定期的にあるいは命令を受けたときにズーム画像が得られるようにしてもよい。
【0011】
複数の監視カメラ15は、それぞれ顔照合サーバ16に接続されている。顔照合サーバ16には、係員に対し迷子の発生などを報知するための係員端末装置17が接続されている。
顔照合サーバ16は、複数の監視カメラ15により取得した各画像から人物の顔画像を検出するとともに、検出した顔画像とデータベース14に登録された顔画像との照合を行なう機能や後述する各種処理を行なう機能を有している。また、顔照合サーバ16は、引率者M1が所持する携帯電話機13と電子メールの送受信を行なう機能をも有している。
【0012】
次に、このような構成において動作を説明する。
まず、施設への入場時に行なう顔画像等の登録処理について図2に示すフローチャートを参照して説明する。
【0013】
施設への入場時、引率者M1および子供等M2は、順次、登録用カメラ11の前に顔部分を位置させることで顔画像を入力するとともに(ステップS1,S2)、引率者M1は所持する携帯電話機13のメールアドレスを操作パネル12aから入力する(ステップS3)。登録装置12は、登録用カメラ11から入力された引率者M1、子供等M2の各顔画像および操作パネル12aから入力されたメールアドレスを対応させてデータベース14に登録する(ステップS4)。
【0014】
次に、施設内での迷子検出処理について図3、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、顔照合サーバ16は、複数の監視カメラ15により取得した各画像をそれぞれ取込み、それぞれの画像から人物の顔画像を検出する(ステップS11)。次に、顔照合サーバ16は、検出した顔画像をデータベース14に登録された顔画像と照合することにより(ステップS12)、両顔画像の間に所定の関係が成立するか否か、この例では検出した顔画像と一致する顔画像がデータベース14にあるか否かを判定する(ステップS13)。
【0015】
ステップS13における判定の結果、検出した顔画像と一致する顔画像がデータベース14にない場合、顔照合サーバ16は、ステップS11に戻って上記同様な処理を繰り返す。
ステップS13における判定の結果、検出した顔画像と一致する顔画像がデータベース14にある場合、顔照合サーバ16は、当該判定結果および一致した顔画像が検出された画像を取得した監視カメラ15の位置情報を照合履歴としてデータベース14内の一致した顔画像に対応させて登録する(ステップS14)。
【0016】
次に、顔照合サーバ16は、ステップS13における判定において検出した顔画像と一致が得られたデータベース14内の顔画像は子供等M2の顔画像であるか否かを判定し(ステップS15)、子供等M2の顔画像でない場合、ステップS11に戻って上記同様な処理を繰り返す。
【0017】
ステップS15における判定の結果、子供等M2の顔画像である場合、顔照合サーバ16は、当該子供等M2の顔画像が検出された画像を取得した監視カメラ15の位置情報に基づき子供等M2の現在位置を取得する(ステップS16)。
次に、顔照合サーバ16は、顔画像が検出された子供等M2と対応して登録されている引率者M1を特定し、当該引率者M1の最新の照合履歴をデータベース14から取得する(ステップS17)。
【0018】
次に、顔照合サーバ16は、データベース14から取得した引率者M1の照合履歴により、一番最近に検出された引率者M1の顔画像がどの監視カメラ15によって取得されたのかを調べて、取得した監視カメラ15の位置情報から引率者M1の現在位置を取得する(ステップS18)。
【0019】
次に、顔照合サーバ16は、ステップS16で求めた子供等M2の現在位置およびステップS18で求めた引率者M1の現在位置から、引率者M1と子供等M2の位置が離れている状態が一定時間経過したか否かを判定し(ステップS19)、引率者M1と子供等M2の位置が離れている状態が一定時間経過していない場合、ステップS11に戻って上記同様な処理を繰り返す。
ステップS19における判定の結果、引率者M1と子供等M2の位置が離れている状態が一定時間経過した場合、顔照合サーバ16は、子供等M2は迷子であると判定する(ステップS19)。
【0020】
すなわち、引率者M1と子供等M2の位置が離れていると判断するために、施設内に設置された監視カメラ15のエリア情報(位置情報)を用いる。また、子供等M2の状態を通常状態、迷子注意状態、迷子状態として管理する。たとえば、図5に示すように、施設内の食堂Aには監視カメラ15〜15が設置されており、施設内のゲームコーナーBには監視カメラ15〜15が設置されているものとする。
【0021】
たとえば、食堂A内の監視カメラ15により子供等M2の顔画像が検出された場合、当該子供等M2に対応する引率者M1の照合履歴を参照する。引率者M1の最新の照合履歴がゲームコーナーB内の監視カメラ15であれば、子供等M2と異なるエリア(監視カメラ15〜15以外)で検出されたものなので、引率者M1と子供等M2は一緒にいないと判断でき、迷子注意状態とする。逆に、引率者M1の最新の照合履歴が子供等M2と同じエリアであった場合には、引率者M1と子供等M2が一緒のエリアにいるので、通常状態とする。こうして、一定時間、たとえば、20分が経過しても迷子注意状態であれば迷子状態とし、迷子が発生したと判断するものである。
【0022】
このようにして迷子が検出された場合、顔照合サーバ16は、データベース14に事前に登録された当該子供等M2と対応する引率者M1のメールアドレスを取得し(ステップS21)、取得したメールアドレスに基づき、当該子供等M2と対応する引率者M1の携帯電話機13に対して子供等M2の迷子が発生していることを通知する電子メールを送信する(ステップS22)。
【0023】
また、これと同時に、顔照合サーバ16は、迷子となった子供等M2のデータベース14に登録された顔画像、および、当該子供等M2の顔画像が検出された画像を取得した監視カメラ15の位置情報を係員端末装置17の画面に表示することで(ステップS23)、係員に対し迷子が発生したことを知らせ、迷子の保護に向かわせる。
係員は、迷子となった子供等M2を保護した後にその親である引率者M1と連絡をとり、迷子発生時に得られた引率者M1、子供等M2の位置を考慮し近くて適切な迷子引渡し場所を引率者M1に指定する。
【0024】
次に、引率者M1が子供等M2の現在位置を問い合せる現在位置問合せ処理について図6に示すフローチャートを参照して説明する。
たとえば、引率者M1が子供等M2を見失うなどして、引率者M1が子供等M2の居場所を知りたくなった場合、引率者M1は、事前にメールアドレスを登録した携帯電話機13から、顔照合サーバ16に対し子供現在位置問合せメールを送信する(ステップS31)。
【0025】
顔照合サーバ16は、引率者M1の携帯電話機13から送信された子供現在位置問合せメールを受信すると(ステップS32)、この受信したメールの送信者アドレスと対応するメールアドレスをデータベース14から検索することで、対応する引率者M1および子供等M2を判断して、当該子供等M2の最新の照合履歴をデータベース14から取得し、この取得した子供等M2の照合履歴により、一番最近に検出された子供等M2の顔画像がどの監視カメラ15によって取得されたのかを調べて、取得した監視カメラ15の位置情報から子供等M2の現在位置を取得する(ステップS33)。
次に、顔照合サーバ16は、取得した子供等M2の現在位置を、当該子供現在位置問合せメールを送信した引率者M1の携帯電話機13に対し送信する(ステップS34)。
【0026】
このように、上記実施の携帯によれば、遊戯施設や大規模イベント会場等の施設において、利用者の顔画像を利用して迷子が発生したことを自動的に検出することができる。
迷子発生時には、係員が迷子(子供等M2)の保護に向かい、同時に引率者M1に対し引率した子供等M2が迷子になっている旨をメールで通知する。
迷子発生時の引率者M1、子供等M2それぞれの位置情報より、保護した迷子(子供等M2)の引渡し場所を近くに設定することができ、時間のロスが少ない。
【0027】
なお、前記実施の形態では、利用者が施設に入場する前に顔画像を登録する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、利用者が施設に入場した後に顔画像を登録するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の本実施の形態に係る例えば遊戯施設や大規模イベント会場などの施設における利用者管理システムの構成を概略的に示すブロック図。
【図2】施設への入場時に行なう顔画像等の登録処理について説明するフローチャート。
【図3】施設内での迷子検出処理について説明するフローチャート。
【図4】施設内での迷子検出処理について説明するフローチャート。
【図5】引率者と子供等の位置が離れていると判断する処理を説明するための模式図。
【図6】引率者が子供等の現在位置を問い合せる現在位置問合せ処理について説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0029】
M1…両親等の引率者(第1利用者)、M2…子供等(第2利用者)、11…登録用カメラ、12…登録装置、12a…操作パネル、13…携帯電話機(携帯端末装置)、14…データベース(記憶手段)、15…複数の監視カメラ(複数の画像取得手段)、16…顔照合サーバ、17…係員端末装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設に入場を希望する第1利用者および当該第1利用者に引率された第2利用者の少なくとも顔画像を対応させて記憶手段に登録する第1の登録手段と、
前記施設内の複数箇所にそれぞれ設置され、当該施設内の利用者を含む画像を取得する複数の画像取得手段と、
この複数の画像取得手段により取得された各画像からそれぞれ人物の顔画像を検出する顔検出手段と、
この顔検出手段により検出された顔画像を前記記憶手段に登録された顔画像と照合することにより両顔画像の間に所定の関係が成立するか否かを判定する照合手段と、
この照合手段により両顔画像の間に所定の関係が成立すると判定された場合、当該判定結果および所定の関係が成立した顔画像が検出された画像を取得した画像取得手段の位置情報を照合履歴として前記記憶手段内の所定の関係が成立した顔画像に対応させて登録する第2の登録手段と、
前記照合手段により両顔画像の間に所定の関係が成立すると判定された場合、第2利用者の顔画像との間で所定の関係が成立したのか否かを判定する第1の判定手段と、
この第1の判定手段による判定の結果、第2利用者の顔画像との間で所定の関係が成立した場合、当該第2利用者の顔画像が検出された画像を取得した画像取得手段の位置情報に基づき第2利用者の現在位置を取得する第1の第2利用者位置取得手段と、
前記第1の判定手段による判定の結果、第2利用者の顔画像との間で所定の関係が成立した場合、当該第2利用者と対応する第1利用者の最新の照合履歴を前記記憶手段から取得し、当該照合履歴を参照することにより第1利用者の現在位置を取得する第1利用者位置取得手段と、
前記第1の第2利用者位置取得手段により取得された第2利用者の現在位置および前記第1利用者位置取得手段により取得された第1利用者の現在位置から第1利用者と第2利用者の位置が離れている場合、その離れた状態で一定時間経過すると第2利用者は迷子であると判定する第2の判定手段と、
を具備したことを特徴とする施設における利用者管理システム。
【請求項2】
前記第2の判定手段により第2利用者は迷子であると判定された場合、前記記憶手段に登録された当該第2利用者の顔画像および当該第2利用者の顔画像が検出された画像を取得した画像取得手段の位置情報を係員に報知する報知手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の施設における利用者管理システム。
【請求項3】
前記記憶手段には、あらかじめ第1利用者が携帯する携帯端末装置と通信を行なうためのアドレス情報が当該第1利用者の顔画像と対応させて登録されており、
前記第2の判定手段により第2利用者は迷子であると判定された場合、当該第2利用者と対応する第1利用者のアドレス情報を前記記憶手段から取得し、この取得したアドレス情報に基づき第1利用者が携帯する携帯端末装置に対し引率した第2利用者が迷子になっている旨を通知する第1の通知手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の施設における利用者管理システム。
【請求項4】
前記第1利用者が携帯する携帯端末装置から送信される第2利用者の現在位置問合せ電文を受信する受信手段と、
この受信手段により第2利用者の現在位置問合せ電文を受信すると、当該第2利用者の最新の照合履歴を前記記憶手段から取得し、当該照合履歴を参照することにより第2利用者の現在位置を取得する第2の第2利用者位置取得手段と、
この第2の第2利用者位置取得手段により取得された第2利用者の現在位置を前記第2利用者の現在位置問合せ電文を送信した第1利用者の携帯端末装置に対し通知する第2の通知手段と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項3記載の施設における利用者管理システム。
【請求項5】
前記施設は遊園地等の遊戯施設や大規模イベント会場等であり、前記複数の画像取得手段は、前記施設内に設けられた各種遊具の乗り場や店舗内にそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項1記載の施設における利用者管理システム。
【請求項6】
施設に入場を希望する第1利用者および当該第1利用者に引率された第2利用者の少なくとも顔画像を対応させて記憶手段に登録する第1の登録ステップと、
前記施設内の複数箇所にそれぞれ設置され、当該施設内の利用者を含む画像を取得する複数の画像取得手段により取得された各画像からそれぞれ人物の顔画像を検出する顔検出ステップと、
この顔検出ステップにより検出された顔画像を前記記憶手段に登録された顔画像と照合することにより両顔画像の間に所定の関係が成立するか否かを判定する照合ステップと、
この照合ステップにより両顔画像の間に所定の関係が成立すると判定された場合、当該判定結果および所定の関係が成立した顔画像が検出された画像を取得した画像取得手段の位置情報を照合履歴として前記記憶手段内の所定の関係が成立した顔画像に対応させて登録する第2の登録ステップと、
前記照合ステップにより両顔画像の間に所定の関係が成立すると判定された場合、第2利用者の顔画像との間で所定の関係が成立したのか否かを判定する第1の判定ステップと、
この第1の判定ステップによる判定の結果、第2利用者の顔画像との間で所定の関係が成立した場合、当該第2利用者の顔画像が検出された画像を取得した画像取得手段の位置情報に基づき第2利用者の現在位置を取得する第1の第2利用者位置取得ステップと、
前記第1の判定ステップによる判定の結果、第2利用者の顔画像との間で所定の関係が成立した場合、当該第2利用者と対応する第1利用者の最新の照合履歴を前記記憶手段から取得し、当該照合履歴を参照することにより第1利用者の現在位置を取得する第1利用者位置取得ステップと、
前記第1の第2利用者位置取得ステップにより取得された第2利用者の現在位置および前記第1利用者位置取得ステップにより取得された第1利用者の現在位置から第1利用者と第2利用者の位置が離れている場合、その離れた状態で一定時間経過すると第2利用者は迷子であると判定する第2の判定ステップと、
を具備したことを特徴とする施設における利用者管理方法。
【請求項7】
前記記憶手段には、あらかじめ第1利用者が携帯する携帯端末装置と通信を行なうためのアドレス情報が当該第1利用者の顔画像と対応させて登録されており、
前記第2の判定ステップにより第2利用者は迷子であると判定された場合、当該第2利用者と対応する第1利用者のアドレス情報を前記記憶手段から取得し、この取得したアドレス情報に基づき第1利用者が携帯する携帯端末装置に対し引率した第2利用者が迷子になっている旨を通知する第1の通知ステップをさらに具備したことを特徴とする請求項6記載の施設における利用者管理方法。
【請求項8】
前記第1利用者が携帯する携帯端末装置から送信される第2利用者の現在位置問合せ電文を受信する受信ステップと、
この受信ステップにより第2利用者の現在位置問合せ電文を受信すると、当該第2利用者の最新の照合履歴を前記記憶手段から取得し、当該照合履歴を参照することにより第2利用者の現在位置を取得する第2の第2利用者位置取得ステップと、
この第2の第2利用者位置取得ステップにより取得された第2利用者の現在位置を前記第2利用者の現在位置問合せ電文を送信した第1利用者の携帯端末装置に対し通知する第2の通知ステップと、
をさらに具備したことを特徴とする請求項7記載の施設における利用者管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−60528(P2007−60528A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−246144(P2005−246144)
【出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】