説明

映像信号出力装置、および映像信号処理方法、並びにコンピュータ・プログラム

【課題】 映像信号出力レベルの自動調整を可能とした装置および方法を提供する。
【解決手段】 、映像信号出力端子から出力される映像信号の出力レベルを調整するレベル調整部の設定を装置内において実行する。レベル調整部における調整後の信号をフィードバック入力し、フィードバック信号に基づくレベル検出を行なって、レベル調整部における最適パラメータ設定値を決定してメモリに格納する。本構成によれば、オシロスコープを利用してレベル調整を行う必要がなく製造コストが削減される。また、電源ONごと、あるいは一定期間ごとにレベル調整を行う構成によれば、季節の変化にともなう温度や湿度などの変化、あるいは経年変化に伴う各デバイスや素子の特性変化が発生した場合にも、素子の特性に応じた最適なレベル調整が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像信号出力装置、および映像信号処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに詳細には、映像信号の出力レベル調整部の設定処理をフィードバック信号によって自ら実行する構成とした映像信号出力装置、および映像信号処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばビデオカメラやビデオデッキなど、映像信号を出力する映像信号出力装置は、その装置の製造段階において映像信号の出力レベルの調整が行われる。この出力レベル調整は、例えば製造ラインに設置されたオシロスコープに、製造段階にあるビデオカメラやビデオデッキなどの映像信号出力装置の映像出力端子を1台1台接続し、映像出力端子の出力信号を入力して出力波形を各装置毎に観測して調整を行うのが一般的である。
【0003】
一般的な映像信号出力装置の構成、および出力レベル調整処理構成について、図1を参照して説明する。映像信号出力装置10は、例えばビデオカメラやビデオデッキなどの映像信号出力装置10である。
【0004】
映像信号出力装置10は、映像信号処理IC20を内蔵し、基本的な映像信号処理は映像信号処理IC20内部にて実行される。映像信号処理IC20は、映像信号出力装置10内から外部出力する映像信号の処理、例えばMPEGデコードなどの映像信号処理を実行するビデオ信号処理部21、出力信号の切り替えを行なうスイッチ22、外部出力信号のレベル調整処理を行なうレベル調整部23、レベル調整部23におけるレベル調整のための設定値を格納するメモリ24、レベル調整部23においてレベルの調整された映像信号のデジタルアナログ変換を実行するDAコンバータ(DAC)25を有し、さらに、レベル調整用の基準信号を発生するレベル調整用信号発生部26を有する。
【0005】
映像信号処理IC20のDAコンバータ(DAC)25の出力は、映像信号処理IC20の外部に設けられた増幅器としてのビデオアンプ11に入力されて増幅された後、75オームの出力インピーダンスをもって映像信号出力端子12を介して出力される。この出力信号は、例えばNTSC信号の白100%信号では、75オームで終端した後、1Vppのレベルであることが規定される。
【0006】
映像信号出力装置10にはマイコン13が設けられ、出力レベル調整処理を行なう際は、オペレータが、マイコン13に対して各種のコマンドを入力して処理を行なう。具体的には、まず、オペレータは、映像信号出力装置10の映像信号出力端子12に波形測定用のオシロスコープ30を接続する。
【0007】
次に、映像信号出力装置10にはマイコン13に対して、スイッチ22の切り替えコマンドを入力し、スイッチ22をレベル調整用信号発生部26側に設定する。レベル調整用信号発生部26は、レベル調整用の基準信号を発生する。この設定において、オペレータは、映像信号出力装置10から出力される映像信号波形をオシロスコープ30で観測する。
【0008】
オシロスコープ30には、レベル調整用信号発生部26の発生するレベル調整用の基準信号に基づく波形が観測されることになる。オペレータは、オシロスコープ30において計測される波形が、予め定められた規定の出力波形になるように、マイコン13を介してレベル調整部23にレベル調整信号を出力し、目標の波形にするためのレベル調整部23におけるレベル調整に必要なパラメータ設定値を決定し、この設定値をメモリ24に格納する。これらの調整が終了すると、スイッチ22をレベル調整用信号発生部26側から、ビデオ信号処理部21側に変更して処理を終了する。
【0009】
この処理によって、ビデオ信号処理部21からスイッチ22を介してレベル調整部23に入力される映像信号は、メモリ24に格納された設定値に基づくレベル制御がなされ、最適な出力レベルでの出力が可能となる。前述したように、映像信号出力装置10からの出力端子12を介した出力は、75オームの出力インピーダンスをもって出力される。この出力信号は、例えばNTSC信号の白100%信号では、75オームで終端した後、1Vppのレベルであることが規定されており、これらの規定に基づく出力調整が行われることになる。
【0010】
このような出力レベルの調整処理が必要な理由は、映像信号処理を実行するデバイスに特性のばらつきがあるためである。例えば、映像信号処理IC20内において用いられるDAコンバータ25は、その特性として個体間において概ね2db程度のばらつきを持つ。また、ビデオアンプ11も、各個体間のばらつきとして約1dbのばらつきがある。さらに、75オーム抵抗にも個体間において特性のばらつきがある。これらのばらつきを0にすることはほぼ不可能であり、このため1台ごとの出力調整が不可欠となっている。しかし、このような調整処理の必要性は、生産時間、生産コストの増大という問題点を発生させている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、映像信号の出力レベル調整部の設定処理をフィードバック信号によって自ら実行する構成とすることで、生産ラインにおける出力調整処理の省略を可能とした映像信号出力装置、および映像信号処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の側面は、
映像信号出力装置であり、
外部出力する映像信号の出力レベルを調整するレベル調整部と、
前記レベル調整部におけるレベル調整用の基準信号を発生するレベル調整用信号発生部と、
前記レベル調整部におけるレベル調整後の信号に基づいて生成される外部出力映像信号をフィードバック入力し、レベル検出を行なうレベル検出部と、
前記レベル検出部における検出結果に基づく前記レベル調整部の最適調整パラメータとしての設定値を格納するメモリと、
前記レベル調整用信号発生部の発生信号に基づくフィードバック信号のレベル検出による前記レベル調整部の設定値の決定およびメモリ格納処理を含む出力レベル設定シーケンスの制御を行なうマイコンと、
を有することを特徴とする映像信号出力装置にある。
【0013】
さらに、本発明の映像信号出力装置の一実施態様において、前記マイコンは、前記出力レベル設定シーケンスの開始時点において、前記レベル調整部に対する入力をビデオ信号処理部の出力信号から、前記レベル調整用信号発生部の出力信号に切り替えるスイッチ制御処理を実行し、前記出力レベル設定シーケンスの終了時点において、前記レベル調整部に対する入力を前記レベル調整用信号発生部の出力信号から、前記ビデオ信号処理部の出力信号に切り替えるスイッチ制御処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明の映像信号出力装置の一実施態様において、前記レベル調整部におけるレベル調整後の信号に基づいて生成される外部出力映像信号のフィードバック信号は、ADコンバータにおいてデジタル変換が実行され、前記レベル検出部は、前記ADコンバータにおいて変換されたデジタル信号に基づくレベル検出を行なう構成であり、前記ADコンバータは、前記映像信号出力装置において外部入力する映像信号の処理デバイスとして設定されたADコンバータを適用した構成であることを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明の映像信号出力装置の一実施態様において、前記映像信号出力装置は、映像信号出力端子と映像信号入力端子を兼用した映像信号入出力端子を有し、モード設定に基づいて映像信号出力または、映像信号入力処理を実行する構成であり、前記マイコンは、前記出力レベル設定シーケンスの開始に際して、モードを映像信号出力モードに設定して制御を行う構成であることを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明の映像信号出力装置の一実施態様において、前記レベル調整部、前記レベル調整用信号発生部、前記レベル検出部、および前記メモリは、ビデオ信号処理IC内の回路として構成され、ビデオ信号処理IC外に出力されるレベル調整信号を、ビデオ信号処理IC内にフィードバック入力して最適調整パラメータとしての設定値を決定し、前記メモリに格納する構成であることを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明の映像信号出力装置の一実施態様において、前記マイコンは、電源がオンされたことを条件として、前記出力レベル設定シーケンスを実行する制御を行なう構成であることを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明の映像信号出力装置の一実施態様において、前記マイコンは、映像信号出力装置内部の時計機能を用い、予め設定されたタイミングに前記出力レベル設定シーケンスを実行する制御を行なう構成であることを特徴とする。
【0019】
さらに、本発明の第2の側面は、
外部出力映像信号のレベル調整を行うレベル調整部における最適設定値を決定する出力レベル設定シーケンスを実行する映像信号処理方法であり、
前記レベル調整部におけるレベル調整用の基準信号を発生するレベル調整用信号発生ステップと、
前記レベル調整部において、前記基準信号の出力レベルを調整するレベル調整ステップと、
前記レベル調整部におけるレベル調整後の信号に基づいて生成される外部出力映像信号をフィードバック入力し、レベル検出を行なうレベル検出ステップと、
前記レベル検出ステップにおける検出結果に基づく前記レベル調整部の最適調整パラメータとしての設定値をメモリに格納する設定値メモリ格納ステップと、
を有することを特徴とする映像信号処理方法にある。
【0020】
さらに、本発明の映像信号処理方法の一実施態様において、前記映像信号処理方法は、さらに、前記レベル調整用信号発生ステップ前に、前記レベル調整部に対する入力をビデオ信号処理部の出力信号から、レベル調整用信号発生部の出力信号に切り替えるスイッチ制御処理を実行するステップと、前記メモリ格納ステップ後に、前記レベル調整部に対する入力を前記レベル調整用信号発生部の出力信号から、前記ビデオ信号処理部の出力信号に切り替えるスイッチ制御処理を実行するステップと、を有することを特徴とする。
【0021】
さらに、本発明の映像信号処理方法の一実施態様において、前記映像信号処理方法は、さらに、電源がオンされたことを条件として、前記出力レベル設定シーケンスを実行するステップを有することを特徴とする。
【0022】
さらに、本発明の映像信号処理方法の一実施態様において、前記映像信号処理方法は、さらに、映像信号出力装置内部の時計機能を用い、予め設定されたタイミングに前記出力レベル設定シーケンスを実行するステップを有することを特徴とする。
【0023】
さらに、本発明の第3の側面は、
映像信号出力装置において外部出力映像信号のレベル調整を行うレベル調整部における最適設定値を決定する出力レベル設定シーケンスを実行させるコンピュータ・プログラムであり、
前記レベル調整部におけるレベル調整用の基準信号を発生するレベル調整用信号発生ステップと、
前記レベル調整部において、前記基準信号の出力レベルを調整するレベル調整ステップと、
前記レベル調整部におけるレベル調整後の信号に基づいて生成される外部出力映像信号をフィードバック入力し、レベル検出を行なうレベル検出ステップと、
前記レベル検出ステップにおける検出結果に基づく前記レベル調整部の最適調整パラメータとしての設定値をメモリに格納する設定値メモリ格納ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
【0024】
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDやFD、MOなどの記憶媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
【0025】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づく、より詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【発明の効果】
【0026】
本発明の一実施例構成によれば、映像信号出力端子から出力される映像信号の出力レベルを調整するレベル調整部の設定調整を装置内において実行する。すなわち、レベル調整部における調整後の信号をフィードバック入力し、フィードバック信号に基づくレベル検出を行なって、レベル調整部における最適パラメータとしての設定値を決定してメモリに格納する。本構成によれば、オシロスコープに装置1台1台の出力を入力して確認し、レベル調整を行う必要がなく製造コストが削減される。また、電源ONごと、あるいは一定期間ごとにレベル調整を行う構成によれば、季節の変化にともなう温度や湿度などの変化、あるいは経年変化に伴う各デバイスや素子の特性変化が発生した場合にも、素子の特性に応じた最適なレベル調整が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、図面を参照しながら、本発明の映像信号出力装置、および映像信号処理方法、並びにコンピュータ・プログラムの詳細について説明する。
【0028】
図2を参照して本発明の映像信号出力装置の構成、および本発明の映像信号出力装置における出力レベル調整処理構成について説明する。映像信号出力装置100は、例えばビデオカメラやビデオデッキなどの映像信号出力装置100である。
【0029】
映像信号出力装置100は、映像信号処理IC120を内蔵し、基本的な映像信号処理は映像信号処理IC120内部において実行される。映像信号処理IC120は、映像信号出力装置100内から外部出力する映像信号の処理、例えばMPEGデコードなどの映像信号処理を実行するビデオ信号処理部121、出力信号の切り替えを行なうスイッチ122、外部出力信号のレベル調整処理を行なうレベル調整部123、レベル調整部123におけるレベル調整のための設定値を格納するメモリ124、レベル調整部123においてレベルの調整された映像信号のデジタルアナログ変換を実行するDAコンバータ(DAC)125、レベル調整用の基準信号を発生するレベル調整用信号発生部128を有する。
【0030】
映像信号処理IC120のDAコンバータ(DAC)125の出力は、映像信号処理IC120の外部に設けられた増幅器としてのビデオアンプ111に入力されて増幅された後、映像信号出力端子112を介して出力される。映像信号出力装置100からの出力端子112を介した出力は、75オームの出力インピーダンスをもって出力される。この出力信号は、例えばNTSC信号の白100%信号では、75オームで終端した後、1Vppのレベルであることが規定されている。
【0031】
これらの基本構成は、先に図1を参照して説明した構成と同様の構成である。さらに、図2に示す本発明の映像信号出力装置100は、ビデオアンプ111から、映像信号出力端子112に供給される出力信号を映像信号処理ICにフィードバックするフィードバック信号線113が設けられている。
【0032】
出力映像信号は、フィードバック信号線113から映像信号処理IC120に入力され、ADコンバータ126においてデジタル変換がなされた後、レベル検出部127においてレベル検出がなされる構成となっている。
【0033】
本発明の映像信号出力装置100における出力レベル調整処理について説明する。本発明の映像信号出力装置100においてレベル調整部123の設定処理を実行する際、オペレータまたはユーザが、出力レベル調整開始コマンドをマイコン114に対して入力する。映像信号出力装置100には、出力レベル調整開始コマンドをマイコン114に対して入力する入力部が設けられ、オペレータまたはユーザが、入力部を介して出力レベル調整開始コマンドをマイコン114に対して入力する。
【0034】
マイコン114は、出力レベル調整開始コマンドを入力すると、出力レベル調整のための制御信号を映像信号処理IDの各構成部に出力する。まず、スイッチ122に対してスイッチ切り替え信号を出力し、スイッチ122をレベル調整用信号発生部128側に設定し、レベル調整用信号発生部128に、レベル調整用の基準信号を発生させる。
【0035】
レベル調整用信号発生部128は、さらに、レベル検出部127に対して、レベル調整用信号発生部128の発生する信号に応じたレベル測定タイミング信号を出力する。すなわち、フィードバック信号線113を介してフィードバックされる映像信号のどのタイミングの信号レベルを検出するかのタイミングを通知する。具体的には、レベル調整用信号発生部128において発生された基準信号に基づくフィードバック信号のレベルを、レベル検出部において検出されるように検出タイミングを通知する。
【0036】
レベル検出部127は、レベル調整用信号発生部128において発生された基準信号に基づくフィードバック信号のレベルを検出し、予め定めた基準に従って、レベル調整部123の設定を調整する。例えばNTSC信号の白100%信号において1Vppのレベルといった基準を適用して、フィードバック信号に基づくレベル調整を実行し、レベル調整部123におけるレベル調整に必要なパラメータ設定値を決定し、この設定値をメモリ124に格納する。
【0037】
調整処理開始から所定時間経過後、調整が終了すると、マイコン114は、スイッチ切り替え信号を再度、スイッチ122に入力して、スイッチ122をレベル調整用信号発生部128側から、ビデオ信号処理部121側に変更して処理を終了する。
【0038】
このフィードバック信号を利用したレベル調整処理によって、ビデオ信号処理部121からスイッチ122を介してレベル調整部123に入力される映像信号は、メモリ124に格納された設定値に基づくレベル制御がなされ、最適な出力レベルでの出力が可能となる。
【0039】
なお、上述した実施例では、レベル調整処理の実行時に、ユーザまたはオペレータが、入力部を介してマイコン114にレベル調整開始コマンドを入力する構成例として説明したが、例えば、映像信号出力装置100の電源スイッチに連動させて、マイコン114がレベル調整開始する構成としてもよい。
【0040】
すなわち、映像信号出力装置100の電源スイッチをONにしたことをトリガとして、マイコン114が上述した一連のレベル調整部の設定処理を実行し、そのレベル調整処理におけるレベル調整パラメータ設定値をメモリ124に格納する。このような構成とすることで、ユーザやオペレータの介在なしに、レベル調整部の設定を実行することが可能となる。
【0041】
あるいは映像信号出力装置100内部の時計機能を用い、所定の期間ごと、例えば1ヶ月あるいは半年ごとなど、一定期間毎のタイミングにマイコン114がレベル調整部の設定処理を開始する構成としてもよい。
【0042】
このように電源ONごと、あるいは一定期間ごとにレベル調整部の設定処理を実行して、新たなレベル調整パラメータ設定値をメモリ124に格納する構成とすることで、例えば、使用環境の変化、例えば季節の変化にともなう温度や湿度などの変化、あるいは経年変化に伴う各デバイスや素子の特性変化が発生した場合にも、素子の特性に応じた最適なレベル調整パラメータの設定を行うことが可能となり、最適なレベル制御が可能となり、信号処理回路の構成回路の持つ現時点の特性に対応した最適な制御が実現される。
【0043】
次に、図3を参照して本発明の第2実施例に係る映像信号出力装置の構成、および出力レベル調整処理について説明する。映像信号出力装置200は、前述の実施例と同様、例えばビデオカメラやビデオデッキなどの映像信号出力装置200である。
【0044】
本実施例は、映像出力端子と映像入力端子を兼用した映像入出力端子301を有する。映像入出力端子301を介した映像信号出力を実行する際には、ビデオアンプ211と映像入出力端子301間に設けられたスイッチ302が開状態に設定され、映像入出力端子301を介した映像信号入力を行なう際には、スイッチ302が閉状態に設定される。映像信号処理IC220内には、外部から入力するビデオ信号の処理を実行するビデオ信号処理部303が設けられている。基本的な映像信号処理は映像信号処理IC220内部において実行される。映像信号処理IC220は、外部出力する映像信号の処理と、外部から入力する映像信号の処理も実行する。
【0045】
外部出力する映像信号の処理は、先の実施例と同様であり、例えばMPEGデコードなどの映像信号処理を実行するビデオ信号処理部221からの出力は、スイッチ222、外部出力信号のレベル調整処理を行なうレベル調整部223、映像信号のデジタルアナログ変換を実行するDAコンバータ(DAC)225、映像信号処理IC220の外部に設けられた増幅器としてのビデオアンプ211を介して、75オームの出力インピーダンスをもって映像入出力端子301を介して出力される。この映像信号出力の際には、ビデオアンプ211と映像入出力端子301間に設けられたスイッチ302が開状態に設定される。
【0046】
一方、外部から映像信号の入力を行なう場合は、ビデオアンプ211と映像入出力端子301間に設けられたスイッチ302が閉状態に設定され、映像入出力端子301から入力する映像信号は、信号線213を介して映像信号処理IC220に入力される。信号線213は出力レベル調整部223の設定処理の際にはフィードバック信号線として利用される。
【0047】
信号線213から映像信号処理IC220に入力された外部からの入力映像信号は、ADコンバータ226においてデジタル変換がなされた後、レベル検出部227を介してビデオ信号処理部(入力)221に入力されて、エンコード処理などの信号処理が実行され、例えば、図示しない記憶手段に格納される。
【0048】
本実施例の映像信号出力装置200における出力レベル調整処理について説明する。本発明の映像信号出力装置200において出力レベル調整処理を実行する際、オペレータまたはユーザが、出力レベル調整開始コマンドをマイコン214に対して入力する。映像信号出力装置200には、出力レベル調整開始コマンドをマイコン214に対して入力する入力部が設けられ、オペレータまたはユーザが、入力部を介して出力レベル調整開始コマンドをマイコン214に対して入力する。
【0049】
マイコン214は、出力レベル調整開始コマンドを入力すると、出力レベル調整のための制御信号を映像信号処理IDの各構成部に出力する。まず、スイッチ222に対してスイッチ切り替え信号を出力し、スイッチ222をレベル調整用信号発生部228側に設定する。さらに、ビデオアンプ211と映像入出力端子301間のスイッチ302を開状態に設定し、レベル調整用信号発生部228に、レベル調整用の基準信号を発生させる。
【0050】
本実施例では、映像信号出力端子と映像信号入力端子を兼用した映像信号入出力端子301を有する構成であり、スイッチ302の切り替えによるモード設定に基づいて映像信号出力または、映像信号入力処理を実行する構成であるので、マイコン214は、出力レベル設定シーケンスの開始に際して、モードを映像信号出力モードに設定、すなわち、ビデオアンプ211と映像入出力端子301間のスイッチ302を開状態に設定した後、制御を開始する。
【0051】
レベル調整用信号発生部228は、さらに、レベル検出部227に対して、レベル調整用信号発生部228の発生する信号に応じたレベル測定タイミング信号を出力する。すなわち、信号線213を介してフィードバックされる映像信号のどのタイミングの信号レベルを検出するかのタイミングを通知する。具体的には、レベル調整用信号発生部228において発生された基準信号に基づくフィードバック信号のレベルを、レベル検出部において検出されるように検出タイミングを通知する。
【0052】
レベル検出部227は、レベル調整用信号発生部228において発生された基準信号に基づくフィードバック信号のレベルを検出し、予め定めた基準に従って、レベル調整部223の設定を調整する。例えばNTSC信号の白100%信号において1Vppのレベルといった基準を適用して、フィードバック信号に基づくレベル調整を実行し、レベル調整部223におけるレベル調整に必要なパラメータ設定値を決定し、この設定値をメモリ224に格納する。
【0053】
調整処理開始から所定時間経過後、調整が終了すると、マイコン214は、スイッチ切り替え信号を再度、スイッチ222に入力して、スイッチ222をレベル調整用信号発生部228側から、ビデオ信号処理部221側に変更して処理を終了する。
【0054】
このフィードバック信号を利用したレベル調整処理によって、ビデオ信号処理部221からスイッチ222を介してレベル調整部223に入力される映像信号は、メモリ224に格納された設定値に基づくレベル制御がなされ、最適な出力レベルでの出力が可能となる。
【0055】
本実施例では、外部から入力する映像信号の処理デバイスとして映像信号処理IC220に設定されているADコンバータ226、レベル検出部227を、外部出力映像素信号のレベル調整用のデバイスとして利用した構成としたので、新たな素子の追加が不要であり、コストを高めることなく、出力レベルのフィードバック調整が可能となる。
【0056】
なお、上述した実施例においても、先の実施例において、説明したと同様、レベル調整処理の実行時に、ユーザまたはオペレータが、入力部を介してマイコン214にレベル調整開始コマンドを入力する構成例として説明したが、例えば、映像信号出力装置200の電源スイッチに連動させて、マイコン214がレベル調整を開始する構成としたり、映像信号出力装置200内部の時計機能を用い、所定の期間ごと、例えば1ヶ月あるいは半年ごとなど、一定期間毎のタイミングにマイコン214がレベル調整部の設定処理を開始する構成としてもよい。
【0057】
このように電源ONごと、あるいは一定期間ごとにレベル調整部の設定処理を実行して、新たなレベル調整パラメータ設定値をメモリ124に格納する構成とすることで、例えば、使用環境の変化、例えば季節の変化にともなう温度や湿度などの変化、あるいは経年変化に伴う各デバイスや素子の特性変化が発生した場合にも、素子の特性に応じた最適なレベル調整パラメータの設定を行うことが可能となり、最適なレベル制御が可能となり、信号処理回路の構成回路の持つ現時点の特性に対応した最適な制御が実現される。
【0058】
次に、図4に示すフローチャートを参照して、本発明の映像信号出力装置における映像信号出力レベルの調整処理の基本的な処理シーケンスについて説明する。この処理は、マイコンによって実行されるプログラムに従って実行される処理である。まず、ステップS101において、スイッチを切り替え、レベル調整用信号の出力設定とする。この処理は、例えば図2におけるスイッチ122の切り替え処理である。
【0059】
次に、ステップS102において、レベル調整用信号を出力する。これは、図2に示す構成では、レベル調整用信号発生部128からの信号出力処理である。次にステップS103において、レベル調整用信号に基づく出力信号をフィードバックし、レベル検出を実行する。これは、図2に示す構成では、レベル検出部127におけるフィードバック信号の検出処理に相当する。
【0060】
次に、ステップS104において、レベル検出結果に基づき、レベル調整部の調整を実行し、調整用パラメータ設定値を決定する。この処理は、レベル検出部127における検出結果に基づいて。レベル調整部123の調整用パラメータ設定値を決定する処理である。ステップS105において、決定した調整用パラメータ設定値をメモリに格納する。図2に示すメモリ124に格納する。
【0061】
最後に、ステップS106において、スイッチを切り替え、ビデオ信号処理部からの出力設定とする。すなわち、スイッチ122をビデオ信号処理部121側に切り替える処理を行なう。以上の処理によって出力レベル調整処理が終了する。なお、図3の構成においても、ほぼ同様の処理シーケンスによって出力レベル調整が実行される。
【0062】
このように、本発明の映像信号出力装置は、映像信号出力端子から出力される映像信号の出力レベルを、装置内において自動調整する構成としたので、オシロスコープに装置1台1台の出力を入力して確認し、レベル調整を行う必要がなく、調整処理の削減により製造コストが削減される。また、前述したように、電源ONごと、あるいは一定期間ごとにレベル調整を行うことが可能であり、季節の変化にともなう温度や湿度などの変化、あるいは経年変化に伴う各デバイスや素子の特性変化が発生した場合にも、素子の特性に応じた最適なレベル調整パラメータの設定による最適なレベル制御が可能となる。
【0063】
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0064】
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0065】
例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0066】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
【0067】
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【産業上の利用可能性】
【0068】
以上、説明したように、本発明の一実施例の構成によれば、映像信号出力端子から出力される映像信号の出力レベルを調整するレベル調整部の設定調整を装置内において実行する。すなわち、レベル調整部における調整後の信号をフィードバック入力し、フィードバック信号に基づくレベル検出を行なって、レベル調整部における最適パラメータとしての設定値を決定してメモリに格納する。本構成によれば、オシロスコープに装置1台1台の出力を入力して確認し、レベル調整を行う必要がなく製造コストが削減される。また、電源ONごと、あるいは一定期間ごとにレベル調整を行う構成によれば、季節の変化にともなう温度や湿度などの変化、あるいは経年変化に伴う各デバイスや素子の特性変化が発生した場合にも、素子の特性に応じた最適なレベル調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】一般的な映像信号出力装置の構成および出力レベル調整処理について説明する図である。
【図2】本発明の一実施例に係る映像信号出力装置の構成および出力レベル調整処理について説明する図である。
【図3】本発明の一実施例に係る映像信号出力装置の構成および出力レベル調整処理について説明する図である。
【図4】本発明の一実施例に係る映像信号出力装置の出力レベル調整処理シーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0070】
10 映像信号出力装置
11 ビデオアンプ
12 映像信号出力端子
13 マイコン
20 映像信号処理IC
21 ビデオ信号処理部
22 スイッチ
23 レベル調整部
24 メモリ
25 DAコンバータ(DAC)
26 レベル調整用信号発生部
30 オシロスコープ
100 映像信号出力装置
111 ビデオアンプ
112 映像信号出力端子
113 フィードバック信号線
114 マイコン
120 映像信号処理IC
121 ビデオ信号処理部
122 スイッチ
123 レベル調整部
124 メモリ
125 DAコンバータ(DAC)
126 ADコンバータ
127 レベル検出部
128 レベル調整用信号発生部
200 映像信号出力装置
211 ビデオアンプ
212 映像信号出力端子
213 フィードバック信号線
214 マイコン
220 映像信号処理IC
221 ビデオ信号処理部
222 スイッチ
223 レベル調整部
224 メモリ
225 DAコンバータ(DAC)
226 ADコンバータ
227 レベル検出部
228 レベル調整用信号発生部
301 映像信号入出力端子
302 スイッチ
303 ビデオ信号処理部(入力)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像信号出力装置であり、
外部出力する映像信号の出力レベルを調整するレベル調整部と、
前記レベル調整部におけるレベル調整用の基準信号を発生するレベル調整用信号発生部と、
前記レベル調整部におけるレベル調整後の信号に基づいて生成される外部出力映像信号をフィードバック入力し、レベル検出を行なうレベル検出部と、
前記レベル検出部における検出結果に基づく前記レベル調整部の最適調整パラメータとしての設定値を格納するメモリと、
前記レベル調整用信号発生部の発生信号に基づくフィードバック信号のレベル検出による前記レベル調整部の設定値の決定およびメモリ格納処理を含む出力レベル設定シーケンスの制御を行なうマイコンと、
を有することを特徴とする映像信号出力装置。
【請求項2】
前記マイコンは、
前記出力レベル設定シーケンスの開始時点において、
前記レベル調整部に対する入力をビデオ信号処理部の出力信号から、前記レベル調整用信号発生部の出力信号に切り替えるスイッチ制御処理を実行し、
前記出力レベル設定シーケンスの終了時点において、
前記レベル調整部に対する入力を前記レベル調整用信号発生部の出力信号から、前記ビデオ信号処理部の出力信号に切り替えるスイッチ制御処理を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載の映像信号出力装置。
【請求項3】
前記レベル調整部におけるレベル調整後の信号に基づいて生成される外部出力映像信号のフィードバック信号は、ADコンバータにおいてデジタル変換が実行され、
前記レベル検出部は、前記ADコンバータにおいて変換されたデジタル信号に基づくレベル検出を行なう構成であり、
前記ADコンバータは、前記映像信号出力装置において外部入力する映像信号の処理デバイスとして設定されたADコンバータを適用した構成であることを特徴とする請求項1に記載の映像信号出力装置。
【請求項4】
前記映像信号出力装置は、
映像信号出力端子と映像信号入力端子を兼用した映像信号入出力端子を有し、モード設定に基づいて映像信号出力または、映像信号入力処理を実行する構成であり、
前記マイコンは、
前記出力レベル設定シーケンスの開始に際して、モードを映像信号出力モードに設定して制御を行う構成であることを特徴とする請求項1に記載の映像信号出力装置。
【請求項5】
前記レベル調整部、前記レベル調整用信号発生部、前記レベル検出部、および前記メモリは、ビデオ信号処理IC内の回路として構成され、ビデオ信号処理IC外に出力されるレベル調整信号を、ビデオ信号処理IC内にフィードバック入力して最適調整パラメータとしての設定値を決定し、前記メモリに格納する構成であることを特徴とする請求項1に記載の映像信号出力装置。
【請求項6】
前記マイコンは、
電源がオンされたことを条件として、前記出力レベル設定シーケンスを実行する制御を行なう構成であることを特徴とする請求項1に記載の映像信号出力装置。
【請求項7】
前記マイコンは、
映像信号出力装置内部の時計機能を用い、予め設定されたタイミングに前記出力レベル設定シーケンスを実行する制御を行なう構成であることを特徴とする請求項1に記載の映像信号出力装置。
【請求項8】
外部出力映像信号のレベル調整を行うレベル調整部における最適設定値を決定する出力レベル設定シーケンスを実行する映像信号処理方法であり、
前記レベル調整部におけるレベル調整用の基準信号を発生するレベル調整用信号発生ステップと、
前記レベル調整部において、前記基準信号の出力レベルを調整するレベル調整ステップと、
前記レベル調整部におけるレベル調整後の信号に基づいて生成される外部出力映像信号をフィードバック入力し、レベル検出を行なうレベル検出ステップと、
前記レベル検出ステップにおける検出結果に基づく前記レベル調整部の最適調整パラメータとしての設定値をメモリに格納する設定値メモリ格納ステップと、
を有することを特徴とする映像信号処理方法。
【請求項9】
前記映像信号処理方法は、さらに、
前記レベル調整用信号発生ステップ前に、
前記レベル調整部に対する入力をビデオ信号処理部の出力信号から、レベル調整用信号発生部の出力信号に切り替えるスイッチ制御処理を実行するステップと、
前記メモリ格納ステップ後に、
前記レベル調整部に対する入力を前記レベル調整用信号発生部の出力信号から、前記ビデオ信号処理部の出力信号に切り替えるスイッチ制御処理を実行するステップと、
を有することを特徴とする請求項8に記載の映像信号処理方法。
【請求項10】
前記映像信号処理方法は、さらに、
電源がオンされたことを条件として、前記出力レベル設定シーケンスを実行するステップを有することを特徴とする請求項8に記載の映像信号処理方法。
【請求項11】
前記映像信号処理方法は、さらに、
映像信号出力装置内部の時計機能を用い、予め設定されたタイミングに前記出力レベル設定シーケンスを実行するステップを有することを特徴とする請求項8に記載の映像信号処理方法。
【請求項12】
映像信号出力装置において外部出力映像信号のレベル調整を行うレベル調整部における最適設定値を決定する出力レベル設定シーケンスを実行させるコンピュータ・プログラムであり、
前記レベル調整部におけるレベル調整用の基準信号を発生するレベル調整用信号発生ステップと、
前記レベル調整部において、前記基準信号の出力レベルを調整するレベル調整ステップと、
前記レベル調整部におけるレベル調整後の信号に基づいて生成される外部出力映像信号をフィードバック入力し、レベル検出を行なうレベル検出ステップと、
前記レベル検出ステップにおける検出結果に基づく前記レベル調整部の最適調整パラメータとしての設定値をメモリに格納する設定値メモリ格納ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータ・プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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