説明

映像信号出力装置、映像信号出力方法、映像信号記録システム

【課題】映像信号出力装置において、映像信号の記録(録画)処理とパーシャルTSの多重化処理、トランスコード処理を同時に行うことは、大変な負荷であり、これを解決する具体的な技術の開示が望まれていた。
【解決手段】所定の映像コンテンツに係る高能率符号化された映像信号を受信し、この映像信号にトランスコード処理を施して出力するトランスコード処理手段を備える。また、前記所定の映像コンテンツに係るトランスポートストリーム(TS)信号を受信し、このTS信号からパーシャルTS信号を生成して出力するパーシャルTS信号生成手段を備える。また、前記トランスコード処理が施された映像信号と前記生成されたパーシャルTS信号を多重化してTS形式で出力する多重化手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、映像信号を受信し、映像処理を施して出力する映像信号出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルテレビ(DTV)やケーブルTV(CATV)用受信装置、DVD等の映像信号受信装置において、IEEE1394に対応した機器が普及している。
【0003】
これらの映像信号出力装置は、例えば、映像コンテンツに係るデジタル映像を受信し、トランスポートストリーム(TS)信号からパーシャルTS信号を生成し、デジタル映像信号とパーシャルTS信号を記録媒体へ記録(録画)する。
【0004】
しかし、上記記録(録画)処理の処理量自体が大きいため、記録(録画)処理とパーシャルTSの多重化処理を同時に行うことは、映像信号出力装置にとって大変な負荷となっていた。
【0005】
また、近年、高能率符号化されたデジタル映像をデコードすることなしに、より符号化効率の高い高能率符号化形式へ変換するトランスコード(Transcode)と呼ばれる技術が普及しつつある。
【0006】
トランスコードにより、例えば、ビットレートが16Mbpsのデジタル映像を8Mbpsにすることができる。このように、トランスコードにより映像データのデータ量を小さくすることが可能になることから、映像を記録(録画)する用途で利用されている。
【0007】
しかし、上記のように、記録(録画)処理に係る処理量が大きいため、記録(録画)処理とトランスコード処理を同時に行うことは、映像出力装置にとって大変な負荷となっていた。
【0008】
また、記録(録画)処理とパーシャルTSの多重化処理、トランスコード処理を同時に行うことは、映像出力装置にとって、さらに大変な負荷となっていた。
また、近年、複数の番組を同時に、連続的に受信し、録画装置にそのまま録画する“丸録り”ができるようになっているが、複数の番組を録画装置に連続的に記録(録画)する場合は、さらに大変な負荷が予想され、これを解決することが課題となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2008−277880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
映像信号出力装置において、映像信号の記録(録画)処理とパーシャルTSの多重化処理、トランスコード処理を同時に行うことは、大変な負荷であり、これを解決する具体的な技術の開示が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0011】
実施形態の映像出力装置は、所定の映像コンテンツに係る高能率符号化された映像信号を受信し、この映像信号にトランスコード処理を施して出力するトランスコード処理手段を備える。
【0012】
また、前記所定の映像コンテンツに係るトランスポートストリーム(TS)信号を受信し、このTS信号からパーシャルTS信号を生成して出力するパーシャルTS信号生成手段を備える。
【0013】
また、前記トランスコード処理が施された映像信号と前記生成されたパーシャルTS信号を多重化してTS形式で出力する多重化手段を備える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態に係わる映像信号記録(録画)システムの外観を示す図。
【図2】実施形態に係わる映像信号出力装置を説明するブロック図。
【図3】実施形態に係わる映像信号記録(録画)システムの処理を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照し、実施の形態を説明する。
図1は、実施形態に係わる映像信号記録(録画)システムの外観を示す図である。
ここでは、一例としてデジタルテレビ(DTV)の例を示しているが、ケーブルTV(CATV)用受信装置(STB)、DVD等の映像信号受信装置にも適用可能である。
【0016】
符号1は映像信号受信装置(デジタルTV)、符号2はアンテナ、符号3a、3b、3c、3d、3e、3fはチューナ、符号4は信号処理部、符号5は映像処理部、符号6は音声処理部、符号7は表示処理部、符号8は表示装置、符号9はスピーカ、符号10はバス、符号11は制御部、符号12はMPU、符号13はRAM、符号14はROM、符号15はフラッシュメモリ、符号16は録画装置、符号17は外部インターフェース、符号18は外部録画装置、符号19は操作受信部、符号20は操作機器(リモートコントローラ)、符号21は送受信部、符号22は録画番組表生成部、符号23は番組表作成部、符号26はインターネットである。
【0017】
符号25a、25bは放送番組を放送する放送局である。放送番組は放送局25a、25b等、複数の放送局から複数の番組が放送される。
アンテナ2は映像表示装置(録画装置)1に接続される。符号3a、3b、3c、3d、3e、3fはチューナである。ここでは複数のチューナが構成される。
複数の放送局25a、25b等から放送波の形態で放送された複数の番組(放送信号)が、アンテナ2で受信され、チューナ3a、3b、3c、3d、3e、3fに送信される。チューナ3a、3b、3c、3d、3e、3fでは、複数の番組(放送信号)を選局受信し、信号処理部4へ出力する。
【0018】
ここでは、制御部11のMPU12は、チューナ(3a、3b、3c、3d、3e、3f)、信号処理部4、映像処理部5、音声処理部6、表示処理部7、RAM13、ROM14、フラッシュメモリ15、録画装置16、外部インターフェース17、操作受信部19、操作機器(リモートコントローラ)20、送受信部21とそれぞれ、バス10を介して接続され、これらを制御する。
【0019】
信号処理部4は、チューナ3a、3b、3c、3d、3e、3fで選局され、同時(並列)に送信された複数の番組に係る映像信号に同時(並列)にデコード処理を施し、トランスポートストリーム(TS)のフォーマットで、録画装置16へ映像信号を出力する。
【0020】
録画装置16は、HDDやSSD等の記録(録画)媒体を備えた大容量の録画装置(映像信号蓄積装置)であり、ここでは映像表示装置1の内部に構成される。
録画装置16は、トランスポートストリーム(TS)のフォーマットで送信された映像信号を連続的に受信し、受信した複数の放送番組を全て、録画装置16に録画する(丸録り)。
【0021】
ユーザに指定され、“丸録り”された映像信号の中から切り出された(抽出された)映像信号は信号処理部4でデコード処理され、それぞれ音声信号と映像信号を抽出し、出力する。音声信号は音声処理部6に出力される。映像信号は映像処理部5に出力される。
【0022】
音声処理部6は出力された音声信号にデコード処理を行い、スピーカ9へ出力する。スピーカ9はデコード処理された音声信号を受信し、音声に変換して出力する。
映像処理部5は出力された映像信号にデコード処理を行い、表示処理部7へ出力する。表示処理部7は色や表示位置等の表示処理を行い、表示装置8へ出力する。表示装置8は表示処理された映像信号を受信し、図示しない表示パネル等の表示部に表示する。
【0023】
この実施の形態においては、外部インターフェース17を介して、映像表示装置1の外部にHDDやSSD等の記憶媒体を備える外部録画装置18が接続され、上記録(録画)画装置16と同様に用いることが可能である。
【0024】
また、操作受信部19を介して、リモートコントローラやキーボード等の操作機器20が接続され、映像表示装置1のユーザ操作が可能である。
また、送受信部21を介して、インターネット26に接続され、インターネット通信が可能である。
図2は、実施形態に係わる映像信号受信装置(デジタルTV)のブロック図である。
符号3はチューナ、符号400は復調器、符号100はトランスコーダ、符号200は録画制御部、符号16はデジタル映像信号(TS)を記録(録画)する録画装置である。
【0025】
この実施の形態においては、トランスコーダ100と録画制御部200は別体で構成される。
ここでは、チューナ3が1つの例を用いて説明を行うが、上記のように、チューナ3が複数の構成でも良い。
デジタル映像が例えばデジタル放送波で送信され、チューナ3で受信される。ここで受信されたデジタル放送波は、復調器400で復調され、MPEGに規定されているトランスポートストリーム(TS)が抽出され、出力される。
【0026】
復調器400から出力されたTSは、トランスコーダ100に入力される。
トランスコーダ100は、デジタル映像(ビデオデータ)を、例えば、MPEG2形式からH.264形式にトランスコードして出力する。上記のように、トランスコード処理は、デジタル映像を別の符号化形式に変換する技術である。
【0027】
以下に説明するように、トランスコーダ100でトランスコードされたデジタル映像(ビデオデータ)は、パーシャルTS信号が多重化され、録画制御部200に入力される。
【0028】
録画制御部200では、入力されたデジタル映像(TS)を、例えば、HDD装置等の録画装置16に記録(録画)する。
次に、トランスコーダ100の構成を説明する。
符号101はTSパケットが入力されるTS入力部、符号102はデマックス処理およびデスクランブル処理部、符号103はトランスコード処理部、符号104は遅延バッファ、符号105はPSI処理部、符号106はRemux処理部、符号107はTS出力部、符号108はホストインターフェース、符号109は制御部である。
【0029】
TS入力部101は、チューナ3で受信されたデジタル放送を受信し、デマックス処理およびデスクランブル処理部102に向けて出力する。
デマックス処理およびデスクランブル処理部102は、デジタル放送を受信し、ホストインターフェース108を介して、録画制御部200からPID(Packet ID)、スクランブル鍵等の情報が設定される。
【0030】
そして、録画制御部200から設定されたPID(Packet ID)、スクランブル鍵等の情報に基づいて、デマックス処理およびデスクランブル処理を行い、デジタル映像(ビデオデータ)およびTS信号を抽出して出力する。
【0031】
この時、例えば、ユーザによって録画指示された番組に係るデジタル映像(ビデオデータ)およびTS信号が抽出される。この録画指示される番組は、一つに限らず、例えば上記“丸録り”の場合は、同時に、連続的に受信する複数の番組が抽出されることも可能である。ここでは、例えば、デジタル映像(ビデオデータ)はMPEG2形式である。
【0032】
トランスコード処理部103では、MPEG2形式のデジタル映像(ビデオデータ)を受信し、上記録画制御部200からの設定に従い、例えば、MPEG2形式からH.264形式にトランスコード処理を行い、トランスコード処理されたデジタル映像(ビデオデータ)をRemux処理部106に向けて出力する。
【0033】
また、PSI処理部105は、デマックス処理およびデスクランブル処理部102で抽出されたTS信号を受信し、このTS信号から、PSI情報(Program Specific Information)を取得する。
【0034】
PSI処理部105は、この取得されたPSI情報から、ユーザに指定された番組のパーシャルTS信号(SIT、DITを含む)を作成する。
また、PSI処理部105は、TS信号からCAT、EMMをフィルタリングして保持する。
また、PSI処理部105は、PAT、PMT、ECMを取得し、ホストインターフェース108およびホストインターフェース206を経由して、録画制御部200に向けて出力する。
【0035】
PSI情報は、番組特定情報と呼ばれ、番組を選択するのに必要な情報である。PAT、NIT、PMT、CATの4つからなる、デジタル放送の基本的な情報である。
【0036】
PATは、プログラム・アロケーション・テーブルの略である。TS内のPMTのPIDが含まれる。
NITは、ネットワーク・インフォーメーション・テーブルの略である。ネットワーク内の全chの情報、周波数情報が記述されている。
PMTは、プログラム・マップ・テーブルの略である。1ch分の映像、音声、データなどの情報である。
CATは、コンディション・アクセス・テーブルの略である。限定受信の情報である。
SITは、Selection Information Tableの略である。パーシャルトランスポートストリーム(D-VHSから出力されるILINKのTS)で伝送される番組の情報が記述されている。
【0037】
DITは、ディスコンティニュティ・インフォメーション・テーブルの略である。パーシャルTSの不連続部に挿入される。
EMMは、エンタイトルメント・マネージメント・メッセージの略である。加入者毎の契約情報である。
ECMは、エンタイトルメント・コントール・メッセージの略である。番組情報、デスクランブルの鍵、スクランブルのON/OFF等の情報が記述されている。
また、オーディオ、字幕、データ放送等のTSパケットは、一時的に、遅延バッファ104に保持される。
トランスコード処理部103でH.264形式にトランスコード処理された映像信号(ビデオデータ)と、PSI処理部105で作成されたパーシャルTS信号(CAT、EMMを含む)と、遅延バッファ104に保持されているTSパケットは、Remux処理部106で多重化され、TS出力部107からこの多重化信号がTS形式で出力される。
【0038】
ここでは、制御部109は、TS入力部101、デマックス処理およびデスクランブル処理部102、トランスコード処理部103、遅延バッファ104、PSI処理部105、Remux処理部106、TS出力部107、ホストインターフェース108等を制御する。
【0039】
符号201はTS入力部、符号202はTS処理部、符号203は録画処理部、符号204は録画装置IF、符号205はCAS管理部、符号206はホストインターフェース、符号207は制御部である。
【0040】
TS入力部201は、上記TS出力部107からTS形式で出力された多重化された映像信号(TSパケット)が入力され、TS処理部202に向けて出力する。
TS処理部202は、多重化された映像信号(TSパケット)を受信し、フィルタリング処理を行う。そして、EMM共通メッセージ以外のEMMセクションのTSパケットを削除して、録画処理部203に向けて出力する。
【0041】
録画処理部203は、TS処理部202から出力された映像信号(TSパケット)を、録画装置IF204を介して、録画装置16に記録(録画)する。
ここでは、制御部207は、TS入力部201、TS処理部202、録画処理部203、録画装置IF204、CAS管理部205、ホストインターフェース206等を制御する。
【0042】
また、録画制御部200は、トランスコーダ100のホストインターフェース108を介して出力されたECMを、ホストインターフェース206を介して受信し、CAS管理部205に向けて出力する。
【0043】
CAS管理部205は、受信したECMに基づいて、デスクランブル鍵を取得し、ホストインターフェース206、ホストインターフェース108を介して、トランスコーダ100のデマックス処理およびデスクランブル処理部102に設定する。
【0044】
また同様に、CAS管理部205は、PAT、PMTを受信すると、Demux処理に必要なPID情報を、トランスコーダ100のデマックス処理およびデスクランブル処理部102に設定する。
【0045】
上記のように、この実施の形態においては、トランスコーダ100と録画制御部200とは、例えば別のICチップというように別体で構成される。
そして、このトランスコーダ100において、所定の映像コンテンツに係る高能率符号化された映像信号(MPEG2形式)を受信し、この映像信号にトランスコード処理を施してH.264形式に変換して出力するトランスコード処理を行う。
【0046】
また、このトランスコーダ100において、前記所定の映像コンテンツに係るトランスポートストリーム(TS)信号を受信し、このTS信号からパーシャルTS信号を生成して出力する処理を行う。
【0047】
そしてまた、このトランスコーダ100において、前記トランスコード処理が施された映像信号と前記生成されたパーシャルTS信号を多重化して出力する多重化処理を行う。
【0048】
また、録画制御部200は、トランスコーダ100から出力された、上記トランスコード処理された映像信号とパーシャルTS信号が多重化された信号を受信し、この多重化された信号を記録媒体に記録するように制御する。
【0049】
このように構成することによって、トランスコーダ100で、映像出力装置にとって負荷となるトランスコード処理とパーシャルTSの多重化処理を行うことが可能となる。
【0050】
そして、トランスコーダ100とは別体の録画制御部200は、上記多重化された信号を受信し、この信号を記録媒体に記録するように制御することが可能となる。
これにより、録画制御部200の負荷を軽減することが可能になり、映像信号出力装置の負荷を軽減することが可能になる。
またこれにより、例えば、上記“丸録り”のように複数の番組を連続的に受信し、録画する場合における負荷を軽減することが可能になる。
図3は、実施形態に係わる映像信号記録(録画)システムの処理を説明するフローチャート。である。
符号S100は、ここでの開始ステップである。続いて符合S101を付したステップへ進む。
符号S101は、デジタル放送信号(MPEG2形式で符号化された映像信号)を受信するステップである。続いて符合S102を付したステップへ進む。
符号S102は、受信されたデジタル放送にデスクランブル処理を行うステップである。続いて符合S103を付したステップへ進む。
符号S103は、ユーザによって予め指示された、録画装置16に録画する番組を選択するステップである。続いて符合S104を付したステップへ進む。
符号S104は、選択された番組に係る映像信号をトランスコード処理し、情報量を圧縮する(MPEG2形式→H.264形式)ステップである。続いて符合S105を付したステップへ進む。
【0051】
符号S105は、上記デスクランブルされた指定番組の映像信号に係るTS信号から、番組に必要なパーシャルTS信号を生成するステップである。続いて符合S106を付したステップへ進む。
【0052】
符号S106は、上記H.264形式に圧縮された映像信号と生成されたパーシャルTS信号を多重化し、トランスコーダ100から録画制御部200に出力するステップである。続いて符合S107を付したステップへ進む。
【0053】
符号S107は、トランスコーダ100から出力された多重化信号を録画制御部200で受信し、
記録装置500への録画を制御するステップである。続いて符合S108を付したステップへ進む。
符号S108は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
上記実施の形態においては、トランスコーダ100と録画制御部200を別体で構成する。
そして、トランスコーダ100においてトランスコード処理とパーシャルTSの抽出、パーシャルTSの多重化処理を行い、また、録画制御部200において、トランスコーダ100から出力された多重化信号の録画制御を行う。
【0054】
これによって、トランスコーダ100および録画制御部200それぞれの負荷を軽減することが可能になり、映像信号出力装置の負荷を軽減することが可能になる。
また、複数の番組を連続的に受信し、録画する場合においても、負荷を軽減することが可能になる。
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【符号の説明】
【0055】
1…映像信号受信装置(デジタルTV)、100…トランスコーダ、200…録画制御部、101…TS入力部、102…デマックス処理およびデスクランブル処理部、103…トランスコード処理部、104…遅延バッファ、105…PSI処理部、106…Remux処理部、107…TS出力部、108…ホストインターフェース、109…制御部、201…TS入力部、202…TS処理部、203…録画処理部、204…録画装置IF、205…CAS管理部、206…ホストインターフェース、207…制御部、3…チューナ、400…復調器、16…録画装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の映像コンテンツに係る高能率符号化された映像信号を受信し、この映像信号にトランスコード処理を施して出力するトランスコード処理手段と、
前記所定の映像コンテンツに係るトランスポートストリーム(TS)信号を受信し、このTS信号からパーシャルTS信号を生成して出力するパーシャルTS信号生成手段と、
前記トランスコード処理が施された映像信号と前記生成されたパーシャルTS信号をTS形式で多重化して出力する多重化手段を備える映像信号出力装置。
【請求項2】
複数の映像コンテンツに係る高能率符号化された映像信号を連続的に受信し、前記トランスコード処理及び前記パーシャルTS信号の生成、前記トランスコード処理が施された映像信号と生成されたパーシャルTS信号の多重化を、複数の映像コンテンツに係る映像信号に対して行う請求項1に記載の映像信号出力装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の映像信号出力装置と、
前記映像信号出力装置からTS形式で出力された、前記トランスコード処理が施された映像信号と前記生成されたパーシャルTS信号が多重化された信号を受信し、この多重化された信号を記録媒体に記録するように制御する記録制御手段を備える映像信号記録システム。
【請求項4】
前記映像信号出力装置と前記記録制御手段は別体で構成され、前記映像信号出力装置から出力された前記トランスコード処理が施された映像信号と前記生成されたパーシャルTS信号が多重化された信号を前記記録制御手段が受信し、記録媒体に記録するように制御する請求項3に記載の映像信号記録システム。
【請求項5】
所定の映像コンテンツに係る高能率符号化された映像信号を受信し、この映像信号にトランスコード処理を施して出力するステップと、
前記所定の映像コンテンツに係るトランスポートストリーム(TS)信号を受信し、このTS信号からパーシャルTS信号を生成して出力するステップと、
前記トランスコード処理が施された映像信号と前記生成されたパーシャルTS信号を多重化してTS形式で出力するステップを備える映像信号出力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−5052(P2012−5052A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−140694(P2010−140694)
【出願日】平成22年6月21日(2010.6.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】