説明

映像処理装置、映像処理方法及び映像処理プログラム

【課題】人体に影響を及ぼす可能性のある色の変化を含んだ映像であっても検出可能とし、検出した映像による人体への影響を抑制することができる映像処理装置、映像処理方法及び映像処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本発明にかかる映像処理装置は、第1のフレーム及び第2のフレームを含む複数のフレームからなる一連の映像を示す複数の映像データを処理する映像処理装置である。第1のフレームの第1の映像を示す第1の映像データから、第1の映像の第1の色成分値を取得するとともに、第2のフレームの第2の映像を示す第2の映像データから、第2の映像の第2の色成分値を取得する色成分値取得部と、第1の色成分値と第2の色成分値との差分値を算出する差分算出部と、差分算出部が算出した差分値が閾値よりも大きい場合に、第1の色成分値と、第2の色成分値との差分値が小さくなるように第2の映像データを調整する映像データ調整部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像処理装置、映像処理方法及び映像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
映像表示装置は、様々な映像を正確に再生・表示することが目的である。しかし、輝度が高い点滅、急激な色の変化、点滅が繰り返し行われるような激しい映像の場合、光感受性反応を起こしやすい人に対しては、人の視覚を通じて、光感受性発作などの健康被害を与えてしまう恐れがある。そのため、人に健康被害を与える危険映像を確実に除去しながら、映像をスムーズに再生・表示することが望まれている。
【0003】
特許文献1には、光に過敏な視聴者に影響を及ぼす可能性のある映像信号に対しては、視聴者の目に触れる前に、あらかじめこの輝度を低減して無害な信号に変換して画面に出力する輝度抑制装置が開示されている。
図4は、特許文献1にかかる輝度抑制装置の一実施の形態の機能ブロック図である。輝度抑制装置は、映像表示装置17、信号処理装置18、マイコン等で構成される制御装置19で構成される。
【0004】
信号処理装置18は、画像信号の輝度の点滅の繰り返し周波数とこの点滅部分での輝度のレベルを検出して制御装置19に送る。制御装置19は、信号処理装置18から送られてきた繰り返し周波数および点滅部分の輝度のレベルとそれぞれの基準値とに基づいて比較判定を行う。この判定の結果、繰り返し周波数が所定の範囲、例えば3〜15Hzの範囲にあり、かつ繰り返し点滅部分の輝度のレベルが基準レベルを越えていた場合には、この映像信号を人体に影響を及ぼす可能性のある映像信号と判定する。制御装置19は、これらの判定で現在の映像信号が人体に影響を及ぼす可能性のある映像信号であると判定した場合は、信号処理装置18に対して輝度抑制信号を送り、輝度の抑制を行わせる。
【0005】
しかし、特許文献1に開示の技術は、映像における色やシーンなどの急激な変化に対して対応ができないという問題がある。具体的には、特許文献1に開示の技術は、輝度の点滅の繰り返し周波数と点滅部分の輝度のレベルに基づいて、映像信号が人体に影響を及ぼす可能性がある映像を判定している。そのため、例えば、急激に色やシーンが変化するような場合は、映像信号が人体に影響を及ぼす可能性があると判定されない。したがって、人体に影響を及ぼす可能性がある色の変化を含んだ映像をそのまま出力してしまっているという問題がある。
【0006】
また、特許文献2には、比較的安全な映像や非常に危険な映像による視覚刺激の危険度を判定する技術が開示されている。特許文献2に開示の技術は、映像を構成するフレームの中の任意の対象フレームとその隣接フレームとの間で同一座標に位置する任意の画素同士の輝度差を算出する。次に、輝度分類に従って、算出した輝度差の画素を分類する。次に、輝度分類毎に画素数を計数して、その計数値を、輝度差に応じた明滅面積として算出する。次に、面積分類に従って、算出した明滅面積を分類する。そして、輝度分類及び面積分類の分類結果に従って、危険度判定基準を参照して、危険度を多段階に判定し、その危険度を出力する。しかし、特許文献2に開示の技術は、危険な映像を安全な映像に調整する具体的な技術を開示したものではない。また、特許文献2に開示の技術は、人体に影響を及ぼす可能性のある色の変化を含んだ映像を判定する具体的な技術を開示したものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−234583号公報
【特許文献2】特開2007−193192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
背景技術として説明したように、人体に影響を及ぼす可能性のある色の変化を含んだ映像をそのまま出力してしまっているという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様にかかる映像処理装置は、第1のフレーム及び第2のフレームを含む複数のフレームからなる一連の映像を示す複数の映像データを処理する映像処理装置であって、前記第1のフレームにおける第1の映像を示す第1の映像データから、当該第1の映像の第1の色成分値を取得するとともに、前記第2のフレームにおける第2の映像を示す第2の映像データから、当該第2の映像の第2の色成分値を取得する色成分値取得部と、前記第1の色成分値と、前記第2の色成分値との差分値を算出する差分算出部と、前記差分算出部が算出した差分値が閾値よりも大きい場合に、前記第1の色成分値と、前記第2の色成分値との差分値が小さくなるように前記第2の映像データを調整する映像データ調整部と、を備えたものである。
【0010】
本発明の第2の態様にかかる映像処理方法は、第1のフレーム及び第2のフレームを含む複数のフレームからなる一連の映像を示す複数の映像データを処理する映像処理方法であって、前記第1のフレームにおける第1の映像を示す第1の映像データから、当該第1の映像の第1の色成分値を取得するとともに、前記第2のフレームにおける第2の映像を示す第2の映像データから、当該第2の映像の第2の色成分値を取得するステップと、前記第1の色成分値と、前記第2の色成分値との差分値を算出するステップと、前記算出した差分値が閾値よりも大きい場合に、前記第1の色成分値と、前記第2の色成分値との差分値が小さくなるように前記第2の映像データを調整するステップと、を備えたものである。
【0011】
本発明の第3の態様にかかる映像処理プログラムは、第1のフレーム及び第2のフレームを含む複数のフレームからなる一連の映像を示す複数の映像データを処理する映像処理プログラムであって、前記第1のフレームにおける第1の映像を示す第1の映像データから、当該第1の映像の第1の色成分値を取得するとともに、前記第2のフレームにおける第2の映像を示す第2の映像データから、当該第2の映像の第2の色成分値を取得するステップと、前記第1の色成分値と、前記第2の色成分値との差分値を算出するステップと、前記算出した差分値が閾値よりも大きい場合に、前記第1の色成分値と、前記第2の色成分値との差分値が小さくなるように前記第2の映像データを調整するステップと、をコンピュータに実行させるものである。
【0012】
これらによれば、色成分値の差分値によって映像を判定するようにしているため、人体に影響を及ぼす可能性のある色の変化を含んだ映像を検出して、調整することができる。
【発明の効果】
【0013】
上述した本発明の各態様により、人体に影響を及ぼす可能性のある色の変化を含んだ映像であっても検出可能とし、検出した映像による人体への影響を抑制することができる映像処理装置、映像処理方法及び映像処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態にかかる映像処理装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる映像内部処理装置のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる映像内部処理装置の処理シーケンス図である。
【図4】背景技術にかかる輝度制御抑制装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
まず、図1を参照して、本発明の実施の形態にかかる映像処理装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる映像処理装置の構成図である。
【0016】
映像処理装置は、映像再生装置1、映像入力装置2、映像入力インタフェース3、CPU(Central Processing Unit)4、メモリ5、映像内部処理装置6、入力インタフェース8、ディスプレイインタフェース9、ディスプレイ10及び入力装置7を有する。CPU4、メモリ5、映像内部処理装置6、映像入力インタフェース3及びディスプレイインタフェース9は、相互にバスによって接続される。
【0017】
映像再生装置1は、エンコードされた映像データをデコードする。映像再生装置1は、デコードした映像データを映像入力装置に出力する。映像再生装置1は、エンコードされた映像データをデコードする装置であれば、どのような装置であってもよい。映像再生装置1は、例えば、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)やBlu−ray DISC等の光ディスクを再生して、光ディスクに含まれる映像データをデコードする装置や、デジタル放送の映像データを受信して、受信した映像データをデコードする装置など、エンコードされた映像データをデコードする装置であれば、どのような装置であってもよい。
【0018】
映像入力装置2は、映像再生装置1から出力されたデコード完了後の映像データを取得し、取得した映像データを映像入力インタフェース3に出力する。
映像入力インタフェース3は、映像入力装置2から出力されたデコード完了後の映像データを取得し、取得した映像データを、バスを介して映像内部処理装置6に出力する。
【0019】
CPU4は、映像内部処理装置6への制御信号出力により、映像内部処理装置6における処理を制御する。また、CPU4は、メモリ5のデータ管理を行う。例えば、CPU4は、メモリ5に格納された映像データをディスプレイインタフェース9に出力する。
メモリ5は、映像内部処理装置6から出力された映像データを格納する。
【0020】
映像内部処理装置6は、入力インタフェース8から出力された視聴環境情報に基づいて、映像入力インタフェース3から出力された映像データを調整する。具体的には、映像内部処理装置6は、任意のフレームの映像データと、この任意のフレームに後続するフレームの映像データとの輝度・色差の差分を抑制するように、後続するフレームの映像データを調整する。なお、映像内部処理装置6は、CPU4から出力された制御信号に応じて、映像データを調整する処理を実行する。映像内部処理装置6は、映像データをメモリ5又はディスプレイインタフェース9に出力する。
【0021】
入力装置7は、視聴環境を認識して、認識した視聴環境を示す視聴環境情報を入力インタフェース8に出力する。入力装置7は、例えば、映像処理装置の周辺における明るさを検出する光センサーを含む。つまり、この場合、映像処理装置は、視聴者が視聴する映像が表示されるディスプレイ10の周辺における明るさを視聴環境情報として検出する。また、この場合、視聴環境情報は、映像処理装置の周辺における明るさを示す。
【0022】
また、入力装置7は、例えば、ディスプレイ10と、視聴者との距離を検出する熱センサー又は超音波センサーを含む。この場合、視聴環境情報は、ディスプレイ10と、視聴者との距離を示す。また、入力装置7は、映像処理装置の周辺における明るさと、ディスプレイ10と視聴者との距離の両方を視聴環境情報として検出するようにしてもよい。この場合、視聴環境情報は、明るさと距離の両方を示す。
【0023】
入力インタフェース8は、入力装置7から出力された視聴環境情報を取得し、取得した視聴環境情報を映像内部処理装置6に出力する。
ディスプレイインタフェース9は、映像内部処理装置6又はCPU4から出力された映像データを取得し、取得した映像データに基づいて、映像を示す映像信号をディスプレイ10に出力する。
【0024】
ディスプレイ10は、ディスプレイインタフェース9から出力された映像信号に基づいて、映像信号が示す映像を表示する。ディスプレイ10は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、PDP(Plasma Display Panel)、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)等の表示装置である。
【0025】
続いて、図2を参照して、本発明の実施の形態にかかる映像内部処理装置について説明する。図2は、本発明の実施の形態にかかる映像内部処理装置6のブロック図である。
【0026】
映像内部処理装置6は、映像蓄積装置11、輝度・色差検出装置12、輝度・色差データ蓄積装置13、輝度・色差比較装置14、輝度・色差調整装置16及び閾値・変更量生成装置15を有する。
【0027】
映像蓄積装置11は、映像入力インタフェース3から出力された映像データを取得して自身に格納する。なお、映像入力インタフェース3が映像データをメモリ5に出力して格納し、メモリ5に格納した映像データをCPU4が映像蓄積装置11に出力するようにしてもよい。この場合、CPU4が映像データに対して任意の処理を行うようにしてもよい。ここで、1つの映像データは、1つのフレームにおける映像を示すデータである。映像蓄積装置11には、複数のフレームから構成される一連の映像を示す複数の映像データが順次格納される。映像蓄積装置11は、格納した映像データを輝度・色差検出装置12と輝度・色差調整装置16に出力する。
【0028】
輝度・色差検出装置12は、映像蓄積装置11及び輝度・色差調整装置16から出力された映像データを取得して、取得した映像データの輝度・色差データを抽出する。ここで、輝度・色差データは、映像データが示す映像の輝度値及び色差値を示す。つまり、映像データは、例えば、YCbCrや、YUV等のように輝度と色差によって表現される色空間によって映像を示す。映像データがYCbCrによって表される場合、Y値は輝度値を示し、Cb値及びCr値が色差値を示す。色差値は、色成分を示す色成分値に相当する。輝度・色差検出装置12は、抽出した輝度・色差データを輝度・色差データ蓄積装置13に出力する。輝度・色差検出装置12は、色成分値取得部として機能する。
【0029】
輝度・色差データ蓄積装置13は、輝度・色差検出装置12から出力された輝度・色差データを取得して格納する。輝度・色差データ蓄積装置13は、格納した輝度・色差データを輝度・色差比較装置14に出力する。
輝度・色差比較装置14は、輝度・色差データ蓄積装置13から出力された輝度・色差データを取得して、取得した2フレーム間の輝度・色差データを比較する。具体的には、任意のフレームの輝度・色差データと、この任意のフレームに後続するフレームの輝度・色差データとを比較して、輝度・色差の差分値を算出する。言い換えると、輝度・色差比較装置14は、互いに隣接した2フレーム間の輝度値及び色差値の差分値を算出する。輝度・色差比較装置14は、算出した差分値を示す差分値情報を輝度・色差調整装置16に出力する。
【0030】
閾値・変更量生成装置15は、入力インタフェース8から出力された視聴環境情報を取得して、取得した視聴環境情報が示す視聴環境に応じて閾値と変更量を決定する。閾値・変更量生成装置15は、決定した閾値を示す閾値情報と、決定した変更量を示す変更量情報とを生成して、生成した閾値情報及び変更量情報を輝度・色差調整装置16に出力する。
【0031】
閾値・変更量生成装置15は、明るさが視聴環境情報の1つであった場合、例えば、視聴環境情報が示す明るさが基準よりも明るいときは、閾値が大きく、変更量が少なくなるように決定する。逆に、視聴環境情報が示す明るさが基準より暗いときは、閾値が小さく、変更量が多くなるように決定する。なお、明るさの基準は、任意の基準値を予め定めてもよい。また、視聴環境情報が示す明るさが基準よりも明るいときの閾値及び変更量と、視聴環境情報が示す明るさが基準より暗いときの閾値及び変更量も任意の値を予め定めてもよい。
【0032】
また、閾値・変更量生成装置15は、距離が視聴環境情報の1つであった場合、例えば、視聴環境情報が示す距離が基準よりも近いときは、閾値が大きく、変更量が少なくなるように決定する。逆に、視聴環境情報が示す距離が基準より遠いときは、閾値が小さく、変更量が多くなるように決定する。なお、距離の基準は、任意の基準値を予め定めてもよい。また、視聴環境情報が示す距離が基準よりも近いときの閾値及び変更量と、視聴環境情報が示す距離が基準より遠いときの閾値及び変更量も任意の値を予め定めてもよい。
なお、明るさ又は距離の基準値、閾値及び変更量は、例えば、閾値・変更量生成装置15が有するレジスタや、メモリ等の任意の記憶装置に格納しておく。
【0033】
輝度・色差調整装置16は、映像蓄積装置11から取得した映像データと、輝度・色差比較装置14から出力された輝度・色差データの差分値情報と、閾値・変更量生成装置15から出力された閾値情報及び変更量情報とを取得する。輝度・色差調整装置16は、差分値情報と閾値情報に基づいて、輝度・色差データの差分値が閾値を超えているか否かを判定する。輝度・色差調整装置16は、判定結果に応じて、映像データの輝度・色差データを調整する。なお、輝度・色差調整装置16は、変更量情報に基づいた変更量で輝度・色差データを調整する。輝度・色差調整装置16は、ディスプレイインタフェース9と輝度・色差検出装置12とに出力する。なお、輝度・色差調整装置16が映像データをメモリ5に出力して格納し、CPU4がメモリ5に格納された映像データをディスプレイインタフェース9に出力するようにしてもよい。この場合、CPU4が映像データに対して任意の処理を行うようにしてもよい。輝度・色差調整装置16は、映像データ調整部として機能する。このように、視聴環境に応じて、危険映像の検出及び抑制を可能とする。
【0034】
続いて、図1〜3を参照して、本発明の実施の形態にかかる映像内部処理装置の処理について説明する。図3は、本発明の実施の形態にかかる映像内部処理装置の処理シーケンス図である。
【0035】
映像蓄積装置11は、映像入力インタフェース3から出力された映像データAを取得して格納する(S101)。映像蓄積装置11は、格納した映像データAを輝度・色差検出装置12及び輝度・色差調整装置16に出力する。ここで、映像データAは、一連の映像のうち、先頭のフレームにおける映像を示す映像データであるものとする。
輝度・色差検出装置12は、映像蓄積装置11から出力された映像データAを取得して、取得した映像データAから輝度・色差データAを取得する(S102)。輝度・色差検出装置12は、取得した輝度・色差データAを輝度・色差データ蓄積装置13に出力する。
【0036】
輝度・色差データ蓄積装置13は、輝度・色差検出装置12から出力された輝度・色差データAを取得して格納する(S103)。輝度・色差データ蓄積装置13は、格納した輝度・色差データAを輝度・色差比較装置14に出力する。
輝度・色差比較装置14は、輝度・色差データ蓄積装置13から出力された輝度・色差データAを取得する。しかし、先頭のフレームにおける映像データAより前の映像データは存在しない。したがって、輝度・色差比較装置14は、映像データAの比較対象となる輝度・色差データを取得していないため、輝度・色差データの比較処理を行わない。したがって、輝度・色差比較装置14は、差分値を示す差分値情報は出力しない。
【0037】
輝度・色差調整装置16は、映像蓄積装置11から出力された映像データAを取得する。輝度・色差調整装置16は、輝度・色差比較装置14から差分値情報が出力されないため、差分値情報が示す差分値が閾値を超えているか否かを判定しない。この場合、輝度・色差調整装置16は、映像データAを調整しない。輝度・色差調整装置16は、映像データAをそのままディスプレイインタフェース9及び輝度・色差検出装置12に出力する(S104)。
【0038】
輝度・色差調整装置16が差分値の判定をするか否かは、例えば、輝度・色差比較装置14が映像データAの比較対象となる輝度・色差データが存在しない旨を示す情報を輝度・色差調整装置16に出力することによって判断可能としてもよい。また、輝度・色差比較装置14が映像データAの比較対象となる輝度・色差データがない場合に、差分値を0又は閾値以下とした差分値情報を輝度・色差調整装置16に出力するようにすることで、映像データAが調整されないようにしてもよい。
【0039】
輝度・色差検出装置12は、輝度・色差調整装置16から出力された映像データAから輝度・色差データAを取得する(S105)。輝度・色差検出装置12は、取得した輝度・色差データAを輝度・色差データ蓄積装置13に出力する。輝度・色差データ蓄積装置13は、輝度・色差検出装置12から出力された輝度・色差データAを取得して格納する(S106)。これによって、輝度・色差データ蓄積装置13が格納する輝度・色差データAが更新される。
【0040】
ここで、映像データAは、輝度・色差調整装置16において調整されていないため、輝度・色差データ蓄積装置13に格納される輝度・色差データAの内容は変わらないことになる。そのため、輝度・色差調整装置16は、映像データAを調整しない場合は、映像データAを輝度・色差検出装置12に出力しないようにしてもよい。
【0041】
映像蓄積装置11は、映像入力インタフェース3から出力された映像データBを取得して格納する(S107)。映像蓄積装置11は、格納した映像データBを輝度・色差検出装置12及び輝度・色差調整装置16に出力する。ここで、映像データBは、一連の映像を構成するフレームのうち、映像データAの次のフレームにおける映像データである。
輝度・色差検出装置12は、映像蓄積装置11から出力された映像データBを取得して、取得した映像データBから輝度・色差データBを取得する(S108)。輝度・色差検出装置12は、取得した輝度・色差データBを輝度・色差データ蓄積装置13に出力する。
【0042】
輝度・色差データ蓄積装置13は、輝度・色差検出装置12から出力された輝度・色差データBを取得して格納する(S109)。輝度・色差データ蓄積装置13は、映像データAの次のフレームにおける映像データとして、映像データBを格納する。輝度・色差データ蓄積装置13は、取得した輝度・色差データBと共に、輝度・色差データBの前のフレームにおける輝度・色差データAを輝度・色差比較装置14に出力する。
【0043】
輝度・色差比較装置14は、輝度・色差データ蓄積装置13から出力された輝度・色差データA及び輝度・色差データBを取得する。輝度・色差比較装置14は、輝度・色差データAと、輝度・色差データBとを比較して、輝度・色差の差分値を算出する(S110)。具体的には、輝度・色差データAと、輝度・色差データBとの同一座標に位置する画素同士の輝度値及び色差値を比較する。つまり、輝度・色差データは、1フレームにおける映像に含まれる画素のそれぞれについて輝度・色差を示す。例えば、映像データがYCbCrによって表されている場合、Y値、Cb値、Cr値のそれぞれについて差分値が算出される。輝度・色差比較装置14は、算出した差分値を示す差分値情報を生成する。輝度・色差比較装置14は、生成した差分値情報を輝度・色差調整装置16に出力する。
【0044】
ここで、差分値情報が示す差分値は、各画素のそれぞれにおける輝度値及び色差値の差分値であってもよく、各画素のそれぞれにおける輝度値及び色差値の差分の平均値であってもよく、各画素のそれぞれにおける輝度値及び色差値の差分の総和であってもよい。また、差分値情報が示す差分値は、映像に含まれる任意の一部の画素について算出するようにしてもよい。
【0045】
輝度・色差調整装置16は、輝度・色差比較装置14から出力された差分値情報と、閾値・変更量生成装置15から出力された閾値情報及び変更量情報と、映像蓄積装置11から出力された映像データBとを取得する。輝度・色差調整装置16は、差分値情報が示す差分値が、閾値情報が示す閾値を超えているか否かを判定する(S111)。
【0046】
差分値が閾値を超えている場合、輝度・色差調整装置16は、変更量情報が示す変更量に応じて、映像データBを調整する。具体的には、輝度・色差データAが示す輝度・色差と、輝度・色差データBが示す輝度・色差との差分が小さくなるように映像データBの輝度・色差データBを調整する。例えば、映像データがYCbCrによって表されているときに、輝度・色差データAが示すCb値よりも、輝度・色差データBが示すCb値の方が閾値を超えて大きい場合、映像データBが示すCb値を変更量情報が示す変更量の分小さくするように調整する。映像データBの輝度・色差データBを調整する。輝度・色差調整装置16は、調整した映像データBをディスプレイインタフェース9及び輝度・色差検出装置12に出力する。
【0047】
一方、差分値が閾値を超えていない場合、輝度・色差調整装置16は、映像データBを調整しない。輝度・色差調整装置16は、映像データBをそのままディスプレイインタフェース9及び輝度・色差検出装置12に出力する。
【0048】
輝度・色差検出装置12は、輝度・色差調整装置16から出力された映像データBから輝度・色差データBを取得する(S112)。輝度・色差検出装置12は、取得した輝度・色差データBを輝度・色差データ蓄積装置13に出力する。輝度・色差データ蓄積装置13は、輝度・色差検出装置12から出力された輝度・色差データBを取得して格納する(S113)。これによって、輝度・色差データ蓄積装置13が格納する輝度・色差データBが更新される。
【0049】
このようにして、映像データBが調整されている場合、調整後の映像データBが輝度・色差検出装置12にフィードバックされる。そして、フィードバックされた調整後の映像データBの輝度・色差データBは、輝度・色差データ蓄積装置13に格納されて、次の映像データとの比較に使用される。なお、上述したように、輝度・色差調整装置16は、映像データBを調整しない場合は、映像データBを輝度・色差検出装置12に出力しないようにしてもよい。
【0050】
映像蓄積装置11は、映像入力インタフェース3から出力された映像データCを取得して格納する(S114)。映像蓄積装置11は、格納した映像データCを輝度・色差検出装置12及び輝度・色差調整装置16に出力する。ここで、映像データCは、一連の映像を構成するフレームうち、映像データBの次のフレームにおける映像データである。
輝度・色差検出装置12は、映像蓄積装置11から出力された映像データCを取得して、取得した映像データCから輝度・色差データCを取得する(S115)。輝度・色差検出装置12は、取得した輝度・色差データCを輝度・色差データ蓄積装置13に出力する。
【0051】
輝度・色差データ蓄積装置13は、輝度・色差検出装置12から出力された輝度・色差データCを取得して格納する(S116)。輝度・色差データ蓄積装置13は、映像データBの次のフレームにおける映像データとして、映像データCを格納する。輝度・色差データ蓄積装置13は、取得した輝度・色差データCと共に、輝度・色差データCの前のフレームにおける輝度・色差データBを輝度・色差比較装置14に出力する。
【0052】
輝度・色差比較装置14は、輝度・色差データ蓄積装置13から出力された輝度・色差データB及び輝度・色差データCを取得する。輝度・色差比較装置14は、輝度・色差データBと、輝度・色差データCとを比較して、輝度・色差の差分値を算出する(S117)。輝度・色差比較装置14は、算出した差分値を示す差分値情報を生成する。輝度・色差比較装置14は、生成した差分値情報を輝度・色差調整装置16に出力する。
【0053】
輝度・色差調整装置16は、輝度・色差比較装置14から出力された差分値情報と、閾値・変更量生成装置15から出力された閾値情報及び変更量情報と、映像蓄積装置11から出力された映像データCとを取得する。輝度・色差調整装置16は、差分値情報が示す差分値が、閾値情報が示す閾値を超えているか否かを判定する。
【0054】
差分値が閾値を超えている場合、輝度・色差調整装置16は、変更量情報が示す変更量に応じて、映像データCを調整する(S118)。輝度・色差調整装置16は、調整した映像データCをディスプレイインタフェース9及び輝度・色差検出装置12に出力する。
一方、差分値が閾値を超えていない場合、輝度・色差調整装置16は、映像データCを調整しない。輝度・色差調整装置16は、映像データCをそのままディスプレイインタフェース9及び輝度・色差検出装置12に出力する。
【0055】
このようにして、映像データCが調整されている場合、調整後の映像データCが輝度・色差検出装置12にフィードバックされる。そして、フィードバックされた調整後の映像データCの輝度・色差データCは、輝度・色差データ蓄積装置13に格納されて、次の映像データとの比較に使用される。
【0056】
以降のフレームの映像データについても、以上に説明した処理と同様に、映像データの調整を行う。
【0057】
以上に説明したように本実施の形態によれば、第1のフレームにおける第1の映像の第1の映像データから、第1の映像の第1の色成分値を含む輝度・色差データを取得するとともに、第2のフレームにおける第2の映像の第2の映像データから、第2の映像の第2の色成分値を含む輝度・色差データを取得する。そして、第1の色成分値と、第2の色成分値との差分値を算出して、算出した差分値が閾値よりも大きい場合に、第1の色成分値と、第2の色成分値との差分値が小さくなるように第2の映像データを調整するようにしている。このように、色成分値の差分値によって映像を判定するようにしているため、人体に影響を及ぼす可能性のある色の変化を含んだ映像を検出して、調整することが可能である。例えば、輝度値が変わらない場合や、輝度値が一定値以下の場合であっても、急激に色やシーンが変化する映像を検出することが可能である。
【0058】
また、本実施の形態によれば、映像の輝度値についても、色成分値と同様に、差分値が閾値よりも大きい場合に、差分値が小さくなるように調整している。そのため、人体に影響を及ぼす可能性のある輝度の変化を含んだ映像を検出して、調整することが可能である。
【0059】
また、本実施の形態によれば、ディスプレイの周辺における視聴環境を検出して、検出した視聴環境に基づいて、閾値及び変更量を決定するようにしている。そのため、視聴環境を考慮して、適切な輝度・色差となるように映像データを調整することができる。
【0060】
ここで、人体に影響を及ぼす可能性のある急激な色や輝度の変化がある一例として、色又は輝度が大きく異なる2種類の映像が交互に表示される場合が考えられる。
このような場合に対して、本実施の形態では、調整された第2の映像データから、第2の映像の第2の輝度値及び色成分値を取得するとともに、第2のフレームに後続する第3のフレームにおける第3の映像を示す第3の映像データから、第3の映像の第3の輝度値及び色成分値を取得する。そして、調整された第2の映像データの第2の輝度値及び色成分値と、第3の映像の輝度値及び色成分値との差分値を算出して、算出した差分値が閾値よりも大きい場合に、調整された第2の映像データの第2の輝度値又は色成分値と、第3の映像の輝度値又は色成分値との差分が小さくなるように第3の映像データを調整している。
【0061】
ここで、調整された第2の映像データの第2の輝度値及び色成分値と、第2の映像データに先行するフレームを示す映像データの輝度値及び色成分値との差分値は小さくなっている。つまり、色又は輝度が大きく異なる2種類の映像が交互に表示される場合、調整された第2の映像データの第2の輝度値及び色成分値と、第2の映像データの次のフレームにおける第3の映像データの第3の輝度値及び色成分値との差分値も小さくなっている。そのため、第3の映像データを調整する必要がなくなり、映像データの調整量を抑えることができる。つまり、できるだけ元の映像に近く、かつ、人体への影響を抑制した映像を提供することができる。
【0062】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、本実施の形態では、隣接する2つのフレームの映像データを比較して、比較結果に応じて映像データを調整するようにしているが、これに限られない。例えば、所定のフレーム数離れた映像データを比較して、その比較結果に応じて映像データを調整するようにしてもよい。
【0063】
本実施の形態においては、輝度・色差によって表現される色空間によって映像を示すYCbCrやYPbPを例示して説明をしたが、RGBのR値、G値、B値のように色成分を示す色成分値によって表現された映像であってもよい。
【0064】
また、入力装置7及びディスプレイ10は、映像処理装置に含まないようにしてもよい。
【0065】
以上に説明した本発明にかかる映像処理装置は、上述の実施の形態の機能を実現するプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータに供給し、コンピュータ又はコンピュータが有するCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)がこのプログラムを実行することによって、構成することが可能である。
【0066】
また、このプログラムは、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))など、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)に格納して、コンピュータに供給することができる。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0067】
また、コンピュータが上述の実施の形態の機能を実現するプログラムを実行することにより、上述の実施の形態の機能が実現されるだけではなく、このプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(Operating System)もしくはアプリケーションソフトウェアと共同して上述の実施の形態の機能が実現される場合も、発明の実施の形態に含まれる。さらに、このプログラムの処理の全てもしくは一部がコンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットにより行われて上述の実施の形態の機能が実現される場合も、発明の実施の形態に含まれる。
【符号の説明】
【0068】
1 映像再生装置
2 映像入力装置
3 映像入力インタフェース
4 CPU
5 メモリ
6 映像内部処理装置
7 入力装置
8 入力インタフェース
9 ディスプレイインタフェース
10 ディスプレイ
11 映像蓄積装置
12 輝度・色差検出装置
13 輝度・色差データ蓄積装置
14 輝度・色差比較装置
15 閾値・変更量生成装置
16 輝度・色差調整装置
17 映像表示装置
18 信号処理装置
19 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のフレーム及び第2のフレームを含む複数のフレームからなる一連の映像を示す複数の映像データを処理する映像処理装置であって、
前記第1のフレームにおける第1の映像を示す第1の映像データから、当該第1の映像の第1の色成分値を取得するとともに、前記第2のフレームにおける第2の映像を示す第2の映像データから、当該第2の映像の第2の色成分値を取得する色成分値取得部と、
前記第1の色成分値と、前記第2の色成分値との差分値を算出する差分算出部と、
前記差分算出部が算出した差分値が閾値よりも大きい場合に、前記第1の色成分値と、前記第2の色成分値との差分値が小さくなるように前記第2の映像データを調整する映像データ調整部と、
を備えた映像処理装置。
【請求項2】
前記第2のフレームは、前記第1のフレームに後続する請求項1に記載の映像処理装置。
【請求項3】
前記色成分値取得部は、前記映像データ調整部によって調整された第2の映像データから、前記第2の映像の第2の色成分値を取得するとともに、前記第2のフレームに後続する第3のフレームにおける第3の映像を示す第3の映像データから、当該第3の映像の第3の色成分値を取得し、
前記差分検出部は、前記映像データ調整部によって調整された第2の映像データの第2の色成分値と、前記第3の映像の色成分値との差分値を算出し、
前記映像データ調整部は、前記差分算出部が算出した差分値が閾値よりも大きい場合に、前記映像データ調整部によって調整された第2の映像データの第2の色成分値と、前記第3の映像の色成分値との差分が小さくなるように前記第3の映像データを調整する請求項2に記載の映像処理装置。
【請求項4】
前記映像処理装置は、
前記映像データに基づいて映像を表示する表示装置の周辺における環境を検出して、検出した環境を示す環境情報を出力する環境検出装置から出力された環境情報に基づいて、前記閾値を決定し、決定した閾値を示す閾値情報を前記映像データ調整部に出力する調整情報生成部をさらに備え、
前記映像データ調整部は、前記差分算出部が算出した差分値が、前記調整情報生成部から出力された閾値情報が示す閾値よりも大きいか否かを判定する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の映像処理装置。
【請求項5】
前記調整情報生成部は、前記環境検出装置から出力された環境情報に基づいて、前記映像データを調整する調整量を決定し、決定した調整量を示す調整量情報を前記映像データ調整部に出力し、
前記映像データ調整部は、前記調整情報生成部から出力された調整量情報が示す調整量に応じて、前記映像データを調整する請求項4に記載の映像処理装置。
【請求項6】
前記環境検出装置は、前記表示装置の周辺における明るさを検出して、検出した明るさを示す環境情報を前記調整情報生成部に出力し、
前記調整情報生成部は、前記環境情報が示す明るさに基づいて、前記閾値又は前記調整量を決定する請求項5に記載の映像処理装置。
【請求項7】
前記環境検出装置は、前記表示装置と、当該表示装置に表示された映像を視聴する視聴者との距離を検出して、検出した距離を示す環境情報を前記調整情報生成部に出力し、
前記調整情報生成部は、前記環境情報が示す距離に基づいて、前記調整量を決定する請求項5又は6に記載の映像処理装置。
【請求項8】
前記映像処理装置は、前記表示装置及び前記環境検出装置を含む請求項4乃至7のいずれか1項に記載の映像処理装置。
【請求項9】
前記色成分値は、色差を示す色差値である請求項1乃至8のいずれか1項に記載の映像処理装置。
【請求項10】
第1のフレーム及び第2のフレームを含む複数のフレームからなる一連の映像を示す複数の映像データを処理する映像処理方法であって、
前記第1のフレームにおける第1の映像を示す第1の映像データから、当該第1の映像の第1の色成分値を取得するとともに、前記第2のフレームにおける第2の映像を示す第2の映像データから、当該第2の映像の第2の色成分値を取得するステップと、
前記第1の色成分値と、前記第2の色成分値との差分値を算出するステップと、
前記算出した差分値が閾値よりも大きい場合に、前記第1の色成分値と、前記第2の色成分値との差分値が小さくなるように前記第2の映像データを調整するステップと、
を備えた映像処理方法。
【請求項11】
第1のフレーム及び第2のフレームを含む複数のフレームからなる一連の映像を示す複数の映像データを処理する映像処理プログラムであって、
前記第1のフレームにおける第1の映像を示す第1の映像データから、当該第1の映像の第1の色成分値を取得するとともに、前記第2のフレームにおける第2の映像を示す第2の映像データから、当該第2の映像の第2の色成分値を取得するステップと、
前記第1の色成分値と、前記第2の色成分値との差分値を算出するステップと、
前記算出した差分値が閾値よりも大きい場合に、前記第1の色成分値と、前記第2の色成分値との差分値が小さくなるように前記第2の映像データを調整するステップと、
をコンピュータに実行させる映像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−228843(P2011−228843A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−95067(P2010−95067)
【出願日】平成22年4月16日(2010.4.16)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】