説明

映像受信装置、映像データ受信システム、およびその認証制御方法

【課題】認証を行う側の映像受信装置の電源を落としても、認証を受ける側の映像受信装置でテレビ視聴を可能とする。
【解決手段】認証機能を持つ認証ユニット22と、認証機能を有効にする認証権限を管理する認証権限管理ユニットとを有する映像受信装置11〜13が、認証のためのネットワーク16によって互いに接続された映像データ受信システムであり、認証権限を有している映像受信装置11の認証ユニット22は、他の映像受信装置12、13に対して、外部14からの映像データを受信することを許可し、認証権限を有している映像受信装置11の電源がオフされる際には、電源がオフする前に、映像受信装置11の認証権限管理ユニットが、ネットワーク16に接続されてリンクが確立している他の映像受信装置12、13のいずれかに認証権限を委譲する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像受信装置、映像データ受信システム、およびその認証制御方法等に関するものである。例えば、CATV局等の事業者と契約された複数の映像受信装置、映像データ受信システム、およびその認証制御方法等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユーザがケーブルテレビを視聴等するために、ケーブルテレビ事業者と契約し、レンタル等で宅内受信装置(STB)を利用するには1台あたりに各々コストがかかる。したがって、1家庭で複数台の宅内受信装置のレンタル契約を結ぶことはユーザにとって大きな負担となるため、ケーブルテレビ事業者にとっては加入数拡大への課題となる。
【0003】
そこで、ケーブルテレビ事業者のサービスのひとつとして、1家庭で複数の宅内受信装置を契約する場合には、2台目以降の宅内受信装置(以下、副契約の宅内受信装置という)の契約料金を、1台目の宅内受信装置(以下、主契約の宅内受信装置という)と比較して安く設定している場合が多い。
【0004】
図8(a)は、ある家庭で2台の宅内受信装置を契約している場合の、CATV局との接続を示す構成図を示している。
【0005】
契約家庭87では、主契約宅内受信装置81と副契約宅内受信装置82の2台のレンタル契約をしており、CATV局84から配信されてくる放送番組データが分配器85によって分配され、分配器85に接続されたテレビコンセント83および86のそれぞれに、主契約宅内受信装置81および副契約宅内受信装置82が接続されている。
【0006】
主契約宅内受信装置81および副契約宅内受信装置82のそれぞれにテレビ等の映像出力装置を接続することにより、主契約宅内受信装置81および副契約宅内受信装置82に接続されるテレビ等で同時にCATV局84からの放送番組を視聴できる。
【0007】
ここで、契約家庭87では2台の宅内受信装置を契約しているので、2台目の副契約宅内受信装置82に対しては、1台目の主契約宅内受信装置81よりも安い契約料金で利用できる。
【0008】
しかし、副契約の宅内受信装置も1台目の主契約の宅内受信装置と同様の装置であることを利用して、副契約の宅内受信装置を同一事業者の配信を受信可能な地域の未契約の他の家庭に持って行き、その家庭のテレビコンセントにその副契約の宅内受信装置を接続することによりその未契約の家庭でのテレビ視聴が可能となってしまう。
【0009】
図8(b)は、このような不正な使用形態のCATV局との接続を示す構成図を示している。なお、図8(a)と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
【0010】
未契約家庭88は、CATV局84と契約をしていない家庭であるが、CATV局84から配信される放送番組データが受信できる契約家庭87と同じ地域にあり、テレビコンセント89でCATV局84からの放送番組データを受信できるようになっている。
【0011】
ただし、未契約家庭88は、宅内受信装置を所有していないので、通常は、テレビコンセント89にテレビ等の映像出力装置を直接接続して、未契約でも視聴可能な番組のみを視聴している。契約が必要な番組の放送番組データもテレビコンセント89から出力され
るが、それらの放送番組データにはスクランブルがかかっており、宅内受信装置を使用しなければ視聴できない。
【0012】
しかし、図8(b)に示すように、契約家庭87で使用している副契約宅内受信装置82を、未契約家庭88に持って行き、テレビコンセント89に接続すると、契約しなければ視聴できない番組も未契約家庭88で視聴できてしまう。また、この場合、契約家庭87では、副契約宅内受信装置82が接続されていなくても、主契約宅内受信装置81を用いて、契約しなければ視聴できない番組を視聴できる。
【0013】
つまり、この場合、未契約家庭88では、2台目以降の副契約の宅内受信装置用に設定された不当に割安な契約料金で、契約が必要な番組のテレビ視聴が可能となってしまうことになる。
【0014】
このような不正利用の排除方法として、主契約と副契約の宅内受信装置間におけるテレビ配信の機能使用に際して、認証を行うことでテレビ視聴を制限する認証技術が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0015】
図9は、特許文献1に開示されている認証技術を用いた2台の宅内受信装置の、CATV局との接続を示す構成図を示している。なお、図8と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
【0016】
テレビコンセント83には、主契約宅内受信装置90のみが接続され、副契約宅内受信装置91は、テレビコンセントには接続されずに、通信ケーブル92によって主契約宅内受信装置90に接続されている。
【0017】
CATV局84から配信されてくる放送番組データは、高い周波数帯の番組放送用通信路93を用いて、通信ケーブル92によって主契約宅内受信装置90から副契約宅内受信装置91に転送される。
【0018】
また、番組放送用通信路93よりも低い周波数帯に割り当てた端末間通信路94を用いて、通信ケーブル92によって、主契約宅内受信装置90と副契約宅内受信装置91との端末間通信が行われる。
【0019】
主契約宅内受信装置90は、副契約宅内受信装置91にCATV局84からの放送番組データを転送するとともに、認証用データとして視聴キーを作成し、端末間通信路94を用いて副契約宅内受信装置91に送信する。
【0020】
視聴キーには、主端末ID、従端末許可ID、番組IDが含まれている。視聴キーを受信した副契約宅内受信装置91は、自身のIDと視聴キーに含まれる従端末許可IDとを比較し、これらが所定の関係であれば、視聴可能な放送番組データであると判断し、CATV局84からの放送番組データのスクランブルを解除して視聴可能とする。
【0021】
このように、副契約宅内受信装置91は、対応する主契約宅内受信装置90によって認証されなければCATV局84から配信される放送番組データの視聴ができないので、図8(b)のように、副契約宅内受信装置91を未契約家庭88のテレビコンセント89に接続しても、未契約家庭88では、契約が必要な番組を視聴することはできない。
【0022】
このようにして、不当に割安な契約料金で、契約が必要な番組のテレビ視聴をする、という不正利用を防止していた。
【特許文献1】特開平10−322676号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
しかしながら、上記の従来の認証技術を用いた構成では、主契約と副契約の宅内受信装置間での認証の際には主契約の宅内受信装置が必要となるため、正規の副契約の宅内受信装置のみを使用する場合にも主契約の宅内受信装置の電源を入れておかなければならないという問題があった。
【0024】
以下に、この問題について説明する。
【0025】
主契約と副契約の宅内受信装置間での認証は、副契約の宅内受信装置の電源投入時等で主契約の宅内受信装置とのリンクが確立したときや、副契約の宅内受信装置で視聴するチャンネルを変更したときや、所定の時間ごとに定期的に行われたりする。副契約の宅内受信装置のみを使用する場合には、認証が行われるときにのみ主契約の宅内受信装置の電源が入っていればよいが、認証は上記のように頻繁に行われるので、現実には、主契約の宅内受信装置の電源を入れたままにしておかなければ副契約の宅内受信装置での視聴ができなかった。
【0026】
本発明は、上述した従来の課題に鑑みてなされたもので、認証を行う側の映像受信装置の電源を落としても、認証を受ける側の映像受信装置でテレビ視聴ができる映像受信装置、映像データ受信システム、およびその認証制御方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0027】
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、
電源をオフおよびオンする指示を検知する電源制御ユニットと、
少なくとも外部からの映像データを受信する映像データ受信ユニットと、
認証のためのネットワークに接続するネットワークインターフェースユニットと、
認証機能を持つ認証ユニットと、
前記認証ユニットの前記認証機能を有効にする認証権限を管理する認証権限管理ユニットと、を有する映像受信装置
が複数個、前記ネットワークによって互いに接続された映像データ受信システムであって、
前記認証ユニットは、前記認証機能によって、他の映像受信装置に対して、前記外部からの映像データを受信することを許可することが出来、
前記認証権限を有している所定の一の映像受信装置の電源がオフされる際には、前記所定の一の映像受信装置の前記認証権限管理ユニットが、前記ネットワークに接続されてリンクが確立している他の映像受信装置のいずれかに前記認証権限を委譲した後に、前記所定の映像受信装置の電源がオフする、映像データ受信システムである。
【0028】
また、第2の本発明は、
前記複数の映像受信装置は、一の主映像受信装置と、前記主映像受信装置以外の従映像受信装置であり、
前記主映像受信装置が前記認証権限を有していない状態で電源がオンされた場合には、前記ネットワークで前記認証権限を有している前記従映像受信装置とのリンクが確立した際に、前記認証権限が前記従映像受信装置から前記主映像受信装置に委譲される、第1の本発明の映像データ受信システムである。
【0029】
また、第3の本発明は、
前記主映像受信装置は、前記映像データ受信ユニットが受信した前記映像データを記録する記録ユニットを備えた、第2の本発明の映像データ受信システムである。
【0030】
また、第4の本発明は、
前記認証権限を有している映像受信装置は、その映像受信装置の電源がオフされるまで、前記認証権限を保持している、第1の本発明の映像データ受信システムである。
【0031】
また、第5の本発明は、
前記認証権限を有している映像受信装置の電源がオフされる際に、その映像受信装置の前記認証権限管理ユニットは、前記認証権限を委譲した先の映像受信装置がいずれの映像受信装置かを記憶しておく、第1の本発明の映像データ受信システムである。
【0032】
また、第6の本発明は、
前記認証権限を有している映像受信装置の電源が再度オンされる際に、その映像受信装置の前記認証権限管理ユニットは、前記認証権限を委譲した先の映像受信装置に関する情報を通知する、第5の本発明の映像データ受信システムである。
【0033】
また、第7の本発明は、
前記認証権限を有している映像受信装置の電源がオフされる際に、前記ネットワークでリンクが確立している他の映像受信装置が無い場合には警告を通知する、第1の本発明の映像データ受信システムである。
【0034】
また、第8の本発明は、
前記電源制御ユニットは、少なくとも前記ネットワークインターフェースユニット、前記認証ユニット、および前記認証権限管理ユニットを動作させるための電源をオンにしたまま他の機能を動作させるための電源をオフできる機能を有しており、
前記認証権限を有している映像受信装置は、電源がオフされる際に、前記ネットワークでリンクが確立している他の映像受信装置が無い場合には、前記ネットワークインターフェースユニット、前記認証ユニット、および前記認証権限管理ユニットを動作させるための電源がオンされたまま、他の機能を動作させるための電源がオフされる、第1の本発明の映像データ受信システムである。
【0035】
また、第9の本発明は、
前記所定の一の映像受信装置の前記認証権限管理ユニットが、前記認証権限を委譲する前記他の映像受信装置は、前記複数の映像受信装置それぞれの使用頻度に関する統計情報に基づき定められる、第1の本発明の映像データ受信システムである。
【0036】
また、第10の本発明は、
前記外部からの映像データは、ケーブルテレビ局からの放送番組データであり、
前記各映像受信装置は、ケーブルテレビ用STBである、第1の本発明の映像データ受信システムである。
【0037】
また、第11の本発明は、
前記ネットワークは、前記放送番組データの伝送に用いるケーブルを利用したケーブルネットワークである、第10の本発明の映像データ受信システムである。
【0038】
また、第12の本発明は、
電源をオフおよびオンする指示を検知する電源制御ユニットと、
少なくとも外部からの映像データを受信する映像データ受信ユニットと、
認証のためのネットワークに接続するネットワークインターフェースユニットと、
認証機能を持つ認証ユニットと、
前記認証ユニットの前記認証機能を有効にする認証権限を管理する認証権限管理ユニットとを備えた映像受信装置であって、
前記認証ユニットは、前記認証機能によって、他の映像受信装置に対して、前記他の映像受信装置が前記外部からの映像データを受信することを許可し、
前記認証権限を有している状態で電源がオフされる際には、前記認証権限管理ユニットが、前記ネットワークに接続されてリンクが確立している他の映像受信装置のいずれかに前記認証権限を委譲した後に、電源がオフする、映像受信装置である。
【0039】
また、第13の本発明は、
電源をオフおよびオンする指示を検知する電源制御ユニットと、少なくとも外部からの映像データを受信する映像データ受信ユニットと、認証のためのネットワークに接続するネットワークインターフェースユニットと、認証機能を持つ認証ユニットと、前記認証ユニットの前記認証機能を有効にする認証権限を管理する認証権限管理ユニットとを有する映像受信装置が複数個、前記ネットワークによって互いに接続された映像データ受信システムの認証制御方法であって、
前記認証ユニットが、前記認証機能によって、他の映像受信装置に対して、前記他の映像受信装置が前記外部からの映像データを受信することを許可する認証ステップと、
前記認証権限を有している所定の一の映像受信装置の電源がオフされる際には、電源がオフする前に、前記所定の一の映像受信装置の前記認証権限管理ユニットが、前記ネットワークに接続されてリンクが確立している他の映像受信装置のいずれかに前記認証権限を委譲する認証権限委譲ステップとを備えた、映像データ受信システムの認証制御方法である。
【0040】
また、第14の本発明は、
第13の本発明の映像データ受信システムの認証制御方法の、前記認証ユニットが、前記他の映像受信装置が前記外部からの映像データを受信することを許可する前記認証ステップと、前記所定の一の映像受信装置の前記認証権限管理ユニットが、前記ネットワークに接続されてリンクが確立している他の映像受信装置のいずれかに前記認証権限を委譲する前記認証権限委譲ステップとを、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0041】
また、第15の本発明は、
第14の本発明のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータで利用可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0042】
本発明により、認証を行う側の映像受信装置の電源を落としても、認証を受ける側の映像受信装置でテレビ視聴ができる映像受信装置、映像データ受信システム、およびその認証制御方法等を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0044】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の宅内受信装置(STB)の構成を示すブロック図を示している。1台目として契約される主契約の宅内受信装置も、2台目以降として契約される副契約の宅内受信装置も、図1に示す同様の構成をしている。
【0045】
本実施の形態1の宅内受信装置10は、CATV局14から配信されてくる放送番組データを受信し、テレビなどの映像出力装置20用の映像出力データを出力する放送受信ユニット21を備えている。
【0046】
また、宅内LAN16によって接続される他の宅内受信装置10に対して、CATV局14からの放送番組データの受信を許可する認証機能、および、CATV局14からの放送番組データの受信の許可を他の宅内受信装置10から受ける被認証機能を有する認証ユニット22を備えている。また、認証ユニット22が有する認証機能を有効にするか否かを管理する認証権限管理ユニット24を備えている。
【0047】
また、ネットワークI/Fユニット23を用いて、宅内LAN16によって接続される他の宅内受信装置10との間で端末間通信を行う。
【0048】
また、電源SW25のオン/オフを検知し、電源SW25のオン/オフに応じて宅内受信装置10の電源状態を制御する電源制御ユニット26を備えている。電源制御ユニット26は、少なくとも他の宅内受信装置10との間での認証に関わる構成部分、すなわち、認証ユニット22、認証権限管理ユニット24、およびネットワークI/Fユニット23の部分に供給する電源をオンにしたまま、放送受信ユニット21などの他の部分に供給する電源をオフできる機能を有している。もちろん、宅内受信装置10内の全ユニットの電源をオフするようにも制御できる。
【0049】
CATV局14から受信する放送番組データにはスクランブルがかかっており、宅内受信装置10は、その番組データを受信できると認証された場合にのみ、放送受信ユニット21が認証ユニット22からの受信許可の通知を受けてその放送番組データのスクランブルを解除し、映像出力装置20でその番組を視聴できる。
【0050】
図2は、本実施の形態1の宅内受信装置を複数契約している家庭における、CATVシステムの接続構成図を示している。主契約宅内受信装置11を1台と、副契約宅内受信装置12および13を2台の計3台を持つ契約家庭17を示している。
【0051】
図2に示す主契約宅内受信装置11および副契約宅内受信装置12、13は、いずれも、図1に示す宅内受信装置10と同様の構成をしている。なお、図1と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
【0052】
CATV局14から配信されてくる放送番組データが分配器15によって分配され、分配された放送番組データが、主契約宅内受信装置11、副契約宅内受信装置12、13のそれぞれに入力される。
【0053】
主契約宅内受信装置11、副契約宅内受信装置12、13は、宅内LAN16で互いに接続されており、この宅内LAN16を用いて他の宅内受信装置の接続認証が行われる。
【0054】
なお、宅内受信装置10、主契約宅内受信装置11、副契約宅内受信装置12、13は、いずれも、本発明の映像受信装置の一例にあたる。また、主契約宅内受信装置11が、本発明の主映像受信装置の一例にあたり、副契約宅内受信装置12および13が、いずれも、本発明の従映像受信装置の一例にあたる。
【0055】
また、CATV局14から配信される放送番組データが、本発明の外部からの映像データの一例にあたり、図2に示すCATVシステムの構成が、本発明の映像データ受信システムの一例にあたる。また、放送受信ユニット21が、本発明の映像データ受信ユニットの一例にあたり、宅内LAN16が、本発明の、認証のためのネットワークの一例にあたる。
【0056】
いずれの宅内受信装置11〜13も、認証機能を有する認証ユニット22を備えているが、各宅内受信装置11〜13の認証権限管理ユニット24によって、1家庭で契約されている複数の宅内受信装置11〜13のうちの1台の宅内受信装置の認証ユニット22の認証機能のみが有効になるように管理される。認証機能が有効な宅内受信装置以外の認証ユニット22では、被認証機能のみが有効となる。
【0057】
ここでは、認証機能が有効な宅内受信装置を、「代表権を持つ」という。つまり、本実施の形態1では、一時点において宅内受信装置11〜13のうちの1台のみが代表権を持つように制御される。通信方式によっては、代表権にTDMA通信の送信機会割当などを行うマスター機能を含んでいてもよい。
【0058】
本実施の形態1のCATVシステムでは、主契約宅内受信装置11の電源が入っている場合には、主契約宅内受信装置11がこの代表権を持つように制御される。図2の各宅内受信装置11〜13の認証ユニット22は、背景が明色であるものが代表権を持っていることを示しており、背景が暗色であるものが代表権を持っていないことを示している。図2は、全宅内受信装置11〜13の電源が入って宅内LAN16でのリンクが確立している状態を示しており、主契約宅内受信装置11の認証ユニット22が、代表権を持っている。
【0059】
代表権を持っておらず、且つ認証されていない宅内受信装置では、テレビ視聴が制限され、視聴できない。副契約宅内受信装置12および13は、通常、代表権を持っておらず、単独ではテレビ視聴ができない。図2の場合、宅内LAN16で主契約宅内受信装置11とリンクが確立し、認証されるとテレビ視聴が許可される。
【0060】
次に、図1〜図4を用いて、本実施の形態1のCATVシステムにおける、宅内受信装置間の認証制御方法について説明する。
【0061】
図3は、図2の契約家庭17において、主契約宅内受信装置11の主電源をオフした後に再度オンした場合の主契約宅内受信装置11の動作を示すフローチャートを示したものである。
【0062】
主契約宅内受信装置11の電源SW25をオフする操作をすると、電源制御ユニット26がそれを検知し、認証権限管理ユニット24は、他の副契約宅内受信装置12および13とのリンクが確立しているかどうかを判断する(S301)。このとき、リンクが確立していれば、他の副契約宅内受信装置12、13のいずれかへ代表権を委譲して主契約宅内受信装置11の主電源をオフにする(S302)。ここでは、副契約宅内受信装置13に代表権を委譲したこととする。このとき、主契約宅内受信装置11では、動作履歴としてどの副契約宅内受信装置へ代表権を委譲したかを記憶しておいてもよい。本実施の形態の場合は、副契約宅内受信装置13への代表権の委譲を記憶したものとする。
【0063】
S301のステップでリンクが確立している他の宅内受信装置がなければ、代表権を持ったまま宅内LAN16に接続されているネットワークI/Fユニット23の電源もオフにするかどうかをユーザに問合せる(S303)。このとき、ユーザは、ネットワークI/Fユニット23の電源も含めて主電源オフとするか(S304)、認証制御を行うためのネットワークI/Fユニット23等の電源をオンにしたまま、主電源のみ電源オフするか(S305)を選択できる。
【0064】
なお、S303のステップにおけるユーザへの問い合わせが、本発明の、警告の通知の一例にあたる。
【0065】
ここで、認証制御を行うための認証ユニット22、認証権限管理ユニット24およびネットワークI/Fユニット23の電源がオンならば、他の副契約宅内受信装置12、13とのリンクを確立可能で、認証も行えるものとする。したがって、主契約宅内受信装置11の主電源はオフにしても、認証制御を行うためのネットワークI/Fユニット23等の電源をオンにしている場合(S305)には、他の全ての宅内受信装置12、13が電源オフのときに、先に副契約宅内受信装置12または13の電源が入れられても、宅内LAN16で主契約宅内受信装置11と接続可能で、認証、およびテレビ視聴が可能とる。
【0066】
なお、認証制御を行うためのネットワークI/Fユニット23等の電源を落とすかどうかは、ユーザに選択させるのではなく、デフォルト設定としてもよい。
【0067】
次に、主電源がオフされた主契約宅内受信装置11の電源SW25のオン操作がされると(S306)、電源制御ユニット26がそれを検知し、ネットワークI/Fユニット23によって宅内LAN16でのリンク確立を開始する(S307)。
【0068】
このとき、認証権限管理ユニット24は、主契約宅内受信装置11が代表権を保持しているかどうかを判断し(S308)、代表権を保持していれば、主契約宅内受信装置11でのテレビ視聴を開始するとともに、認証ユニット22によって他の副契約宅内受信装置12、13の認証を実施する(S309)。
【0069】
S308のステップで主契約宅内受信装置11が代表権を保持していなければ、認証権限管理ユニット24は、代表権を持つ副契約宅内受信装置13とリンク確立したかどうかを判断する(S310)。そして、リンクが確立したら代表権が主契約宅内受信装置11へ返還されるように制御する(S311)。代表権を持つ副契約宅内受信装置13とのリンクが確立されなければ、「代表権を持つ副契約宅内受信装置の主電源を入れる必要有り」とユーザへ画面通知し、このときには主契約宅内受信装置11でのテレビ視聴はできない(S312)。このとき、画面通知の内容においては、S301〜S302で記憶した動作履歴を利用し、代表権を持つ宅内受信装置を「副契約宅内受信装置13」と同定しておいてもよい。
【0070】
図4は、図2の契約家庭17において、主契約宅内受信装置11の主電源をオフした場合に代表権が委譲される副契約宅内受信装置13の動作を示すフローチャートを示したものである。
【0071】
まず、副契約宅内受信装置13の電源SW25がオンされる(S401)と、電源制御ユニット26がそれを検知し、ネットワークI/Fユニット23が宅内LAN16でのリンク確立を開始する(S402)。そして、認証権限管理ユニット24が、主契約宅内受信装置11とのリンク確立を判断する(S403)。
【0072】
主契約宅内受信装置11とのリンクが確立されていれば、認証が実施され、認証ユニット22が主契約宅内受信装置11の認証ユニット22によって認証されると、副契約宅内受信装置13でのテレビ視聴を開始できる(S404)。ここで、主契約宅内受信装置11とのリンクが確立されていなければ、「主契約宅内受信装置11の主電源を入れる必要有り」とユーザへ画面通知し、このときには副契約宅内受信装置13でのテレビの視聴はできない(S405)。
【0073】
そして、主契約宅内受信装置11の電源SW25をオフする操作をすると(S406)、電源制御ユニット26がそれを検知し、主契約宅内受信装置11と副契約宅内受信装置13との認証権限管理ユニット24同士間で代表権の委譲制御が行われて、主契約宅内受信装置11から副契約宅内受信装置13へ代表権が委譲された(S407)後に、主契約宅内受信装置11の電源がオフする。
【0074】
この後、代表権を委譲された副契約宅内受信装置13は、宅内LAN16で副契約宅内受信装置12とリンク確立し、副契約宅内受信装置13の認証ユニット22が認証を行うので、副契約宅内受信装置12も副契約宅内受信装置13も、主契約宅内受信装置11の主電源がオフでもテレビを視聴できる。
【0075】
そして次に、代表権を持つ副契約宅内受信装置13の電源SW25をオフする操作をすると(S408)、電源制御ユニット26がそれを検知し、代表権を持ったまま宅内LAN16に接続されているネットワークI/Fユニット23の電源も含めて主電源をオフにするかどうかをユーザに問合せる(S409)。
【0076】
ここで、ユーザが、「ネットワークI/Fユニット23の電源をオフにしない」を選択すると、認証制御を行うためのネットワークI/Fユニット23等の電源をオンにしたまま、主電源のみ電源オフする(S410)。
【0077】
ここで、ユーザが、「ネットワークI/Fユニット23の電源もオフにする」を選択すると、認証権限管理ユニット24は、他の宅内受信装置とリンク確立しているかを判断する(S411)。この例の場合には、副契約宅内受信装置12とリンク確立しているかどうかが判断される。他の宅内受信装置とのリンクが確立していると、代表権を持つ副契約宅内受信装置13はネットワークI/Fユニット23の電源をオフにできない(S412)ので、その場合には、例えば認証制御を行うためのネットワークI/Fユニット23等の電源をオンにしたまま、主電源のみ電源オフするなどの制御がされる。
【0078】
一方、判断の結果、他の宅内受信装置とリンクが確立していなければ、代表権を保持したままネットワークI/Fユニット23の電源も含めて主電源オフとする(S413)。ここで、ネットワークI/Fユニット23の電源を落とすかどうかは、ユーザに選択させるのではなく、デフォルト設定としてもよい。
【0079】
ただし、ネットワークI/Fユニット23等の電源も含めて主電源オフとした場合(S413)には、代表権を保持している副契約宅内受信装置13の電源がオフされたまま他の宅内受信装置の電源を入れてもテレビ視聴はできないので、主契約宅内受信装置11の電源をオンにした場合には、「代表権を持つ副契約宅内受信装置の主電源を入れる必要有り」とユーザへ画面通知し、副契約宅内受信装置12の電源をオンにした場合には、どの宅内受信装置が代表権を保持しているか不明なため、「主契約宅内受信装置11の主電源を入れる必要有り」とユーザへ画面通知する。
【0080】
副契約宅内受信装置13が、代表権を保持した状態で、主電源の電源はオフされているが認証制御を行うためのネットワークI/Fユニット23等の電源がオンになっているとき(S410およびS412)に、主契約宅内受信装置11の電源SW25のオン操作が行われる(S414)と、代表権を持つ副契約宅内受信装置13とのリンクが確立したときに、代表権が主契約宅内受信装置11へ返還される(S415)。
【0081】
以上のように代表権の委譲制御が行われるので、主契約宅内受信装置11の電源を落としても、正規の副契約宅内受信装置12または13のみでのテレビ視聴が可能となる。
【0082】
このように、本実施の形態1のCATVシステムは、通常は主契約宅内受信装置11が代表権を持つこととし、主契約宅内受信装置11から副契約宅内受信装置13への代表権の委譲後、主契約宅内受信装置11の電源がオンになり、代表権を持つ副契約宅内受信装置13と宅内LAN16で接続したときに、代表権が主契約宅内受信装置11へ返還されるものである。
【0083】
図5(a)および(b)は、図2に示した本実施の形態1のCATVシステムにおいて、不正なテレビ視聴をしようとした場合の接続例の構成図を示したものである。図5(a)は、代表権を持っていない副契約宅内受信装置13を未契約家庭18に持ち込んだ例を、図5(b)は、代表権を持っている副契約宅内受信装置13を未契約家庭18に持ち込んだ例を、それぞれ示している。
【0084】
図5(a)の場合、契約家庭17で契約した副契約宅内受信装置13を未契約家庭18へ持って行き、分配器19で分配した放送番組データを受信させてテレビを視聴しようとしても、副契約宅内受信装置13は代表権を持っておらず、且つ、代表権を持っている主契約宅内受信装置11とリンクが確立できず、認証されないため、テレビ視聴が制限されることとなる。
【0085】
また、図5(b)の場合、契約家庭17で契約した副契約宅内受信装置13を未契約家庭18へ持って行くと、代表権が副契約宅内受信装置13に委譲されたままなので、未契約家庭18ではテレビ視聴が可能となる。しかし、この場合には、契約家庭17の主契約宅内受信装置11と副契約宅内受信装置12は、代表権を持った副契約宅内受信装置13と宅内LAN16でリンクを確立できず、認証されないため、これらの宅内受信装置11、12ではテレビ視聴が制限されてしまう。
【0086】
したがって、契約家庭17が契約した料金だけで、契約家庭17と未契約家庭18の両方で同時に制限なくテレビ視聴することはできず、不当に安い料金でテレビ視聴するという不正な利用を防止できる。
【0087】
また、主契約宅内受信装置11を未契約家庭18に持ち込んだ場合も同様である。代表権を保持したままの主契約宅内受信装置11を未契約家庭18に持ち込んだ場合には、契
約家庭17の副契約宅内受信装置12および13でのテレビ視聴が制限され、代表権を委譲した主契約宅内受信装置11を未契約家庭18に持ち込んだ場合には、未契約家庭18でのテレビ視聴が制限されることになる。
【0088】
このように、本実施の形態1のCATVシステムの宅内受信装置を用いると、不当に安い料金でテレビ視聴するという不当な利用を確実に防止できるとともに、代表権を持つ主契約宅内受信装置11の電源を落としても、他の副契約宅内受信装置12、13のみでのテレビ視聴ができる。
【0089】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2のCATVシステムにおける、宅内受信装置間の認証制御方法について説明する。
【0090】
本実施の形態2のCATVシステムは、実施の形態1とは宅内受信装置間の認証制御方法が異なるものであり、システム構成は実施の形態1と同様で、図1および図2に示す通りである。
【0091】
実施の形態1では、代表権の委譲が主契約の宅内受信装置と副契約の宅内受信装置間でのみ行われることとしたが、本実施の形態2は、代表権を委譲された副契約の宅内受信装置から他の副契約の宅内受信装置へも代表権の委譲が行われるようにしたものである。
【0092】
主契約の宅内受信装置と副契約の宅内受信装置間での代表権の委譲方法は、実施の形態1と同様なので、以下には、実施の形態1と異なる、代表権を委譲された副契約の宅内受信装置から他の副契約の宅内受信装置への代表権の委譲方法についてのみ記述する。
【0093】
図6は、図2の契約家庭17において、代表権を保持している副契約宅内受信装置の主電源がオフされた場合の、各副契約宅内受信装置の動作を示すフローチャートを示したものである。
【0094】
ここでは、主契約宅内受信装置11の電源がオフされており、副契約宅内受信装置13が代表権を保持しているものとして、図1、図2および図6を用いて説明する。主契約宅内受信装置11から副契約宅内受信装置13への代表権の委譲動作は、図3で説明した実施の形態1の委譲動作と同様である。
【0095】
副契約宅内受信装置12の電源SW25がオンされる(S501)と、電源制御ユニット26がそれを検知し、ネットワークI/Fユニット23が宅内LAN16でのリンク確立を開始する(S502)。そして、認証権限管理ユニット24は、代表権を持つ宅内受信装置とのリンク確立を判断する(S503)。
【0096】
代表権を持つ宅内受信装置(この例では、副契約宅内受信装置13)とのリンクが確立されていれば、認証が実施され、認証ユニット22が副契約宅内受信装置13の認証ユニット22によって認証されると、副契約宅内受信装置12でのテレビ視聴を開始できる(S504)。
【0097】
一方、代表権を持つ副契約宅内受信装置13とのリンクが確立されていなければ、副契約宅内受信装置12でのテレビの視聴はできない。ここでリンクが確立されてない状態としては、例えば、副契約宅内受信装置13の電源もオフされている場合が挙げられる。
【0098】
このとき、副契約宅内受信装置12は、「主契約の宅内受信装置11の主電源を入れる必要有り」とユーザへ画面通知する(S505)。ここで画面通知の内容が主契約宅内受信装置11を対象としているのは以下の理由による。すなわち、副契約宅内受信装置13が、主契約宅内受信装置11から副契約宅内受信装置13へ代表権が委譲されたことを通知されておらず、かつ、副契約宅内受信装置12及び13の各副契約宅内受信装置においては、装置の導入時またはCATV事業者との契約時等の時点において、代表権を持つ装置として主契約宅内受信装置11が予め定められていることに基づく。
【0099】
当該画面通知を確認したユーザはその内容に従って主契約宅内受信装置11の電源をオンする。ここで、主契約宅内受信装置11が、代表権を委譲した先の副契約宅内受信装置がいずれの宅内受信装置かを記憶するようにしておき、「(代表権委譲先の宅内受信装置)の主電源を入れる必要有り」とユーザへ画面通知する。なお、画面通知される(代表権委譲先の宅内受信装置)の部分には、宅内受信装置を特定できる名称や装置番号などが表示される。今回の場合、主契約宅内受信装置11は、代表権を副契約宅内受信装置13に委譲しているため、「副契約の宅内受信装置13の主電源を入れる必要有り」の旨をユーザへ画面通知する(S505a)。
【0100】
当該画面通知を確認したユーザはその内容に従って副契約宅内受信装置13の電源をオンにする(S505b)。副契約宅内受信装置13の電源をオンにすることで、宅内LAN16で副契約宅内受信装置12と副契約宅内受信装置13とのリンク確立が開始される(S502)。なお、現在認証には用いない主契約宅内受信装置11の電源は再度オフにしておくことが望ましい。
【0101】
なお、上記の説明においては、副契約宅内受信装置13が代表権を有することでリンクが確立されたものとしたが、宅内LAN16上に他の副契約宅内受信装置が接続されており、画面通知された代表権委譲先の宅内受信装置(この場合は副契約宅内受信装置13)も、他の宅内受信装置に代表権を委譲したために現在代表権を保持していなかった場合には、その宅内受信装置の電源を入れた際にも、「(代表権委譲先の宅内受信装置)の主電源を入れる必要有り」とユーザへ画面通知するように設定しておく。
【0102】
すなわち、代表権を他の宅内受信装置に委譲した宅内受信装置は、当該委譲の動作を動作履歴として記憶し、リンクが確立しない場合は、代表権委譲先の宅内受信装置に関する情報を画面通知するように設定しておく。当該設定により、画面通知された宅内受信装置の電源を順送りに入れていくと、代表権を保持している宅内受信装置の電源を入れた際に、リンクが確立され、認証が実施されることになる。
【0103】
このように処理することにより、やみくもに全ての他の宅内受信装置の電源を入れなくても、代表権を保持している宅内受信装置の電源を入れた時点で認証が実施され、テレビ視聴が可能となる。なお、上記の一連の動作において、宅内受信装置の主電源を入れる旨の画面通知は、本発明の前記認証権限を委譲した先の映像受信装置に関する情報の通知の一例である。
【0104】
そして、副契約宅内受信装置12でテレビ視聴を開始した(S504)後に、代表権を持つ副契約宅内受信装置13の電源SW25のオフ操作がされると(S506)、副契約宅内受信装置12と13の認証権限管理ユニット24同士間で代表権の委譲制御が行われて、代表権を保持していた副契約宅内受信装置13から副契約宅内受信装置12へ代表権が委譲された(S507)後に、副契約宅内受信装置13の電源がオフする。このとき、S505、S505a、S505bの場合と同様に、副契約宅内受信装置13は、副契約宅内受信装置12に代表権を委譲したことを動作履歴として記憶する。
【0105】
さらに、代表権を委譲された副契約宅内受信装置12の電源オフ操作が開始すると(S508)、副契約宅内受信装置12の認証権限管理ユニット24は、現在電源オフとなっている主契約宅内受信装置11及び副契約宅内受信装置13を除く、他の宅内受信装置とリンク確立しているかを判断する(S509)。このとき、さらにリンクが確立している他の副契約宅内受信装置があった場合には、その副契約宅内受信装置へ代表権を委譲した(S510)後に、副契約宅内受信装置12の電源がオフする。このときも、副契約宅内受信装置13の電源オフの動作と同様、副契約宅内受信装置12は、当該他の副契約宅内受信装置に代表権を委譲したことを動作履歴として記憶する。
【0106】
一度代表権の委譲を受け、再委譲した宅内装置は、自らが記憶した動作履歴に基づき、電源を入れた際に、「(代表権委譲先の宅内受信装置)の主電源を入れる必要有り」とユーザへ画面通知するため、ユーザが、画面通知された宅内受信装置の電源を順送りに入れていき、代表権を保持している宅内受信装置の電源を入れた際に、リンクが確立され、認証が実施される。
【0107】
その後、いずれかの副契約宅内受信装置が代表権を保持した状態で、主契約宅内受信装置11の電源SW25のオン操作がされる(S514)と、ネットワークI/Fユニット23が宅内LAN16でのリンク確立を開始し、代表権を持つ副契約宅内受信装置とのリンクが確立すると、代表権が主契約宅内受信装置11へ返還される(S515)。
【0108】
一方、ステップS509において、この例のように副契約宅内受信装置12以外の全ての宅内受信装置の電源がオフされており、リンクが確立していない場合には、代表権を持ったまま宅内LAN16に接続されているネットワークI/Fユニット23の電源もオフにするかどうかをユーザに問合せる(S511)。ここで、ユーザは、ネットワークI/Fユニット23の電源も含めて主電源オフとするか(S512)、認証制御を行うためのネットワークI/Fユニット23等の電源をオンにしたまま、主電源のみ電源オフするか(S513)を選択できる。なお、認証制御を行うためのネットワークI/Fユニット23等の電源を落とすかどうかは、ユーザに選択させるのではなく、デフォルト設定としてもよい。
【0109】
代表権を委譲された副契約宅内受信装置12において、認証制御を行うためのネットワークI/Fユニット23等の電源をオンにしたままそれ以外の主電源をオフしている場合(S513)には、他の全ての宅内受信装置が電源オフのときに、先に代表権を持たない宅内受信装置の電源が入れられても、宅内LAN16で代表権を持つ副契約宅内受信装置12と接続可能で、認証、およびテレビ視聴が可能となる。
【0110】
一方、ネットワークI/Fユニット23等の電源も含めて主電源オフとした場合(S512)には、代表権を保持している副契約宅内受信装置12の電源がオフされたまま他の宅内受信装置の電源を入れてもテレビ視聴はできない。S505、S505a、S505bの場合と同様に、代表権を委譲した副契約宅内受信装置13は、再度電源がオンされた際に、代表権を委譲した先の宅内受信装置12に関し、(代表権委譲先の)副契約宅内受信装置12の主電源を入れる必要有り」とユーザへ画面通知する。
【0111】
また、副契約宅内受信装置12側においても、主電源オフ(S512)の前に、「自らが代表権を有している状態で電源がオフされる」旨の画面通知をユーザに行う(S511a)。この場合、ユーザは、どの宅内受信装置を用いて認証を行わなければならないか(本実施例の場合は副契約宅内受信装置12)を、他の宅内受信装置を起動させる前に確認することができる。なお、ここでS511aの通知は、本発明の警告の通知の一例である。また、この通知は、実施の形態1の図3のS304の動作の前、又は図4のS413の前に行うようにしてもよい。
【0112】
なお、上記例では、ステップS514およびS515において、主契約宅内受信装置11の電源SW25のオン操作が行われた場合には、主契約宅内受信装置11に代表権を返還することとしたが、主契約宅内受信装置11の電源SW25のオン操作が行われた場合でも、主契約宅内受信装置11に代表権を返還せずに、その時点で代表権を保持している副契約宅内受信装置が代表権を保持し続けるようにしてもよい。つまり、代表権を保持している宅内受信装置は、その宅内受信装置自身の電源がオフされるまで代表権を保持するようにしてもよい。
【0113】
実施の形態1の場合には、副契約宅内受信装置が複数台あるときには、1台の副契約宅内受信装置の電源のみをオンにした状態でのテレビ視聴を可能にするために、認証制御を行うためのネットワークI/Fユニット23等の電源のみをオンにしておく機能を備えておく必要があった。例えば、図2に示す構成の場合に、主契約宅内受信装置11、副契約宅内受信装置12の順に電源がオフされた場合に、この機能を備えていないと、副契約宅内受信装置13のみの電源をオンした状態では、テレビ視聴ができなかった。
【0114】
本実施の形態2の場合には、副契約の宅内受信装置同士間での代表権の委譲も許可しているので、認証制御を行うためのネットワークI/Fユニット23等の電源のみをオンにしておく機能を備えていなくても、他の宅内受信装置の電源を落としていった場合でも、1台の副契約宅内受信装置のみでのテレビ視聴が可能である。
【0115】
なお、副契約の宅内受信装置間での代表権の委譲の可否については、あらかじめユーザがどちらかに設定するようにしていてもよい。
【0116】
また、各実施の形態では、副契約宅内受信装置が2台の構成で説明したが、副契約宅内受信装置が3台以上の構成であってもよく、同様の効果が得られる。
【0117】
また、各実施の形態では、主契約宅内受信装置11から代表権が委譲される宅内受信装置は、副契約宅内受信装置13として説明したが、他のどの副契約宅内受信装置に代表権を委譲するようにしてもよい。例えば、ランダムに委譲先の宅内受信装置を選択して代表権を委譲するようにしてもよいし、その都度ユーザに委譲先を選択させるようにしてもよい。また、統計情報などに基づいて代表権を委譲する宅内受信装置を決定するようにしてもよい。
【0118】
例えば、統計情報の一例として、代表権の委譲先の宅内受信装置を、電源オンされている積算時間が最も長い宅内受信装置と決定するようにしてもよい。このようにすることにより、視聴時間の長い、すなわち使用頻度の高い宅内受信装置に代表権が保持される確率が高くなり、新たに電源SWをオンする際に、代表権を持つ宅内受信装置の電源をオンにする確率を高くできる。
【0119】
また、統計情報に基づいて代表権の委譲先の宅内受信装置を決定するような場合には、主契約か副契約かに関係なく、代表権の委譲先を決定するようにしてもよい。例えば、代表権を持った副契約受信装置の電源がオフされる際に、主契約宅内受信装置とのリンクが確立していても、主契約宅内受信装置よりも電源オンの積算時間が長い副契約受信装置ともリンクが確立しているような場合には、代表権を主契約受信装置に委譲するのではなく、電源オン積算時間の長いその副契約受信装置に委譲するようにしてもよい。
【0120】
また、上記の各実施の形態においては、図1に例示するように、宅内LAN16は、例えばイーサネット(登録商標)等により実現され、CATVの映像信号を伝送または分配する同軸ケーブルネットワークとは物理的に独立したネットワークであるとして説明したが、本発明のネットワークは、CATVの同軸ケーブルやその他の放送用ケーブルを用いたケーブルネットワークとして実現してもよい。この場合、各宅内受信装置を接続するためのLANケーブル等を別途用意する必要が無く、装置の設置、設定をより容易に行うことができる。
【0121】
また、上記の各実施の形態においては、宅内LAN16に接続された主契約宅内受信装置11、副契約宅内受信装置12および13は、いずれも共通の構成を有する図1に示す宅内受信装置10であるものとして説明を行ったが、主契約宅内受信装置と、副契約宅内受信装置とでは、構成を異ならせてもよい。
【0122】
図7は、主契約宅内装置としての宅内受信装置100の構成の一例を示すブロック図である。ただし、図1と同一または相当部には、同一符号を付し、詳細な説明は省略する。本構成例の宅内受信装置100は、放送受信ユニット21が受信した映像データを記録する放送記録ユニット27を備えた点において図1の宅内受信装置10と相違する。放送記録ユニット27はHDD(ハードディスクドライブ)やBD(ブルーレイディスク)ドライブ、DVD−ROMドライブ等の大容量記録媒体を利用した手段であり、記録した番組を再生して映像出力装置20に出力したり、分配器15を介して他の宅内受信装置12に分配して視聴させることができる。
【0123】
このような宅内受信装置100を含めたCATVシステムにおいては、CATV局14からの直接受信のみならず放送記録ユニット27に記録された映像データを他に宅内受信装置に分配させる場合も、上記各実施の形態と同様の認証が必要であるため、宅内受信装置間の認証制御方法を適用することができる。又、番組を記録可能な構成としたことにより重要性が高められているため、上述のように、常に代表権を返還されるべき主契約の対象機器としてより好適になっている。なお、放送記録ユニットは本発明の記録ユニットの一例にあたる。
【0124】
また、本発明のプログラムは、上述した本発明の映像データ受信システムの認証制御方法の、前記認証ユニットが、前記他の映像受信装置が前記外部からの映像データを受信することを許可する前記認証ステップ、および/または、前記所定の一の映像受信装置の前記認証権限管理ユニットが、前記ネットワークに接続されてリンクが確立している他の映像受信装置のいずれかに前記認証権限を委譲する前記認証権限委譲ステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
【0125】
また、本発明の記録媒体は、上述した本発明の映像データ受信システムの認証制御方法の、前記認証ユニットが、前記他の映像受信装置が前記外部からの映像データを受信することを許可する前記認証ステップ、および/または、前記所定の一の映像受信装置の前記認証権限管理ユニットが、前記ネットワークに接続されてリンクが確立している他の映像受信装置のいずれかに前記認証権限を委譲する前記認証権限委譲ステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協働して利用される記録媒体である。
【0126】
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0127】
また、記録媒体としては、ROM等が含まれる。
【0128】
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
【0129】
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
【0130】
以上に説明したように、本発明の宅内受信装置を用いることにより、他の家庭での不正なテレビ視聴を防ぎつつ、契約家庭の宅内では主契約の宅内受信装置の電源を落とし、機器の省電力化・長寿命化を図りながら、正規の副契約の宅内受信装置のみでのテレビ視聴が可能となる。
【0131】
本発明の、映像受信装置、映像データ受信システムおよびその認証制御方法等は、事業者と複数契約した装置の不正利用防止技術として有用である。
【産業上の利用可能性】
【0132】
本発明にかかる映像受信装置、映像データ受信システムおよびその認証制御方法等は、認証を行う側の映像受信装置の電源を落としても、認証を受ける側の映像受信装置でテレビ視聴ができる効果を有し、CATV局等の事業者と契約された複数の映像受信装置、映像データ受信システム、およびその認証制御方法等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】本発明の実施の形態1および2の宅内受信装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1および2の宅内受信装置を複数契約している家庭における、CATVシステムの接続構成図
【図3】本発明の実施の形態1の宅内受信装置を所有している契約家庭において、主契約宅内受信装置の主電源をオフした後に再度オンした場合の主契約宅内受信装置の動作のフローチャートを示す図
【図4】本発明の実施の形態1の宅内受信装置を所有している契約家庭において、主契約宅内受信装置の主電源をオフした場合に代表権が委譲される副契約宅内受信装置の動作のフローチャートを示す図
【図5(a)】本発明の実施の形態1の宅内受信装置を備えたCATVシステムにおいて、不正なテレビ視聴をしようとした場合の接続例の構成図
【図5(b)】本発明の実施の形態1の宅内受信装置を備えたCATVシステムにおいて、不正なテレビ視聴をしようとした場合の接続例の構成図
【図6】本発明の実施の形態2の宅内受信装置を所有している契約家庭において、代表権を保持している副契約宅内受信装置の主電源がオフされた場合の、各副契約宅内受信装置の動作のフローチャートを示す図
【図7】本発明の主契約宅内受信装置としての宅内受信装置の構成の一例を示すブロック図
【図8】(a)従来の、ある家庭で2台の宅内受信装置を契約している場合のCATV局との接続を示す構成図、(b)従来のCATVシステムにおける不正な使用形態の、宅内受信装置とCATV局との接続を示す構成図
【図9】従来の認証技術を用いた2台の宅内受信装置の、CATV局との接続を示す構成図
【符号の説明】
【0134】
10、100 宅内受信装置
11 主契約宅内受信装置
12 副契約宅内受信装置
13 副契約宅内受信装置
14 CATV局
15 分配器
16 宅内LAN
17 契約家庭
18 未契約家庭
19 分配器
20 映像出力装置
21 放送受信ユニット
22 認証ユニット
23 ネットワークI/Fユニット
24 認証権限管理ユニット
25 電源SW
26 電源制御ユニット
27 放送記録ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源をオフおよびオンする指示を検知する電源制御ユニットと、
少なくとも外部からの映像データを受信する映像データ受信ユニットと、
認証のためのネットワークに接続するネットワークインターフェースユニットと、
認証機能を持つ認証ユニットと、
前記認証ユニットの前記認証機能を有効にする認証権限を管理する認証権限管理ユニットと、を有する映像受信装置
が複数個、前記ネットワークによって互いに接続された映像データ受信システムであって、
前記認証ユニットは、前記認証機能によって、他の映像受信装置に対して、前記外部からの映像データを受信することを許可することが出来、
前記認証権限を有している所定の一の映像受信装置の電源がオフされる際には、前記所定の一の映像受信装置の前記認証権限管理ユニットが、前記ネットワークに接続されてリンクが確立している他の映像受信装置のいずれかに前記認証権限を委譲した後に、前記所定の映像受信装置の電源がオフする、映像データ受信システム。
【請求項2】
前記複数の映像受信装置は、一の主映像受信装置と、前記主映像受信装置以外の従映像受信装置であり、
前記主映像受信装置が前記認証権限を有していない状態で電源がオンされた場合には、前記ネットワークで前記認証権限を有している前記従映像受信装置とのリンクが確立した際に、前記認証権限が前記従映像受信装置から前記主映像受信装置に委譲される、請求項1に記載の映像データ受信システム。
【請求項3】
前記主映像受信装置は、前記映像データ受信ユニットが受信した前記映像データを記録する記録ユニットを備えた、請求項2に記載の映像データ受信システム。
【請求項4】
前記認証権限を有している映像受信装置は、その映像受信装置の電源がオフされるまで、前記認証権限を保持している、請求項1に記載の映像データ受信システム。
【請求項5】
前記認証権限を有している映像受信装置の電源がオフされる際に、その映像受信装置の前記認証権限管理ユニットは、前記認証権限を委譲した先の映像受信装置がいずれの映像受信装置かを記憶しておく、請求項1に記載の映像データ受信システム。
【請求項6】
前記認証権限を有している映像受信装置の電源が再度オンされる際に、その映像受信装置の前記認証権限管理ユニットは、前記認証権限を委譲した先の映像受信装置に関する情報を通知する、請求項5に記載の映像データ受信システム。
【請求項7】
前記認証権限を有している映像受信装置の電源がオフされる際に、前記ネットワークでリンクが確立している他の映像受信装置が無い場合には警告を通知する、請求項1に記載の映像データ受信システム。
【請求項8】
前記電源制御ユニットは、少なくとも前記ネットワークインターフェースユニット、前記認証ユニット、および前記認証権限管理ユニットを動作させるための電源をオンにしたまま他の機能を動作させるための電源をオフできる機能を有しており、
前記認証権限を有している映像受信装置は、電源がオフされる際に、前記ネットワークでリンクが確立している他の映像受信装置が無い場合には、前記ネットワークインターフェースユニット、前記認証ユニット、および前記認証権限管理ユニットを動作させるための電源がオンされたまま、他の機能を動作させるための電源がオフされる、請求項1に記載の映像データ受信システム。
【請求項9】
前記所定の一の映像受信装置の前記認証権限管理ユニットが、前記認証権限を委譲する前記他の映像受信装置は、前記複数の映像受信装置それぞれの使用頻度に関する統計情報に基づき定められる、請求項1に記載の映像データ受信システム。
【請求項10】
前記外部からの映像データは、ケーブルテレビ局からの放送番組データであり、
前記各映像受信装置は、ケーブルテレビ用STBである、請求項1に記載の映像データ受信システム。
【請求項11】
前記ネットワークは、前記放送番組データの伝送に用いるケーブルを利用したケーブルネットワークである、請求項10に記載の映像データ受信システム。
【請求項12】
電源をオフおよびオンする指示を検知する電源制御ユニットと、
少なくとも外部からの映像データを受信する映像データ受信ユニットと、
認証のためのネットワークに接続するネットワークインターフェースユニットと、
認証機能を持つ認証ユニットと、
前記認証ユニットの前記認証機能を有効にする認証権限を管理する認証権限管理ユニットとを備えた映像受信装置であって、
前記認証ユニットは、前記認証機能によって、他の映像受信装置に対して、前記他の映像受信装置が前記外部からの映像データを受信することを許可し、
前記認証権限を有している状態で電源がオフされる際には、前記認証権限管理ユニットが、前記ネットワークに接続されてリンクが確立している他の映像受信装置のいずれかに前記認証権限を委譲した後に、電源がオフする、映像受信装置。
【請求項13】
電源をオフおよびオンする指示を検知する電源制御ユニットと、少なくとも外部からの映像データを受信する映像データ受信ユニットと、認証のためのネットワークに接続するネットワークインターフェースユニットと、認証機能を持つ認証ユニットと、前記認証ユニットの前記認証機能を有効にする認証権限を管理する認証権限管理ユニットとを有する映像受信装置が複数個、前記ネットワークによって互いに接続された映像データ受信システムの認証制御方法であって、
前記認証ユニットが、前記認証機能によって、他の映像受信装置に対して、前記他の映像受信装置が前記外部からの映像データを受信することを許可する認証ステップと、
前記認証権限を有している所定の一の映像受信装置の電源がオフされる際には、電源がオフする前に、前記所定の一の映像受信装置の前記認証権限管理ユニットが、前記ネットワークに接続されてリンクが確立している他の映像受信装置のいずれかに前記認証権限を委譲する認証権限委譲ステップとを備えた、映像データ受信システムの認証制御方法。
【請求項14】
請求項13に記載の映像データ受信システムの認証制御方法の、前記認証ユニットが、前記他の映像受信装置が前記外部からの映像データを受信することを許可する前記認証ステップと、前記所定の一の映像受信装置の前記認証権限管理ユニットが、前記ネットワークに接続されてリンクが確立している他の映像受信装置のいずれかに前記認証権限を委譲する前記認証権限委譲ステップとを、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項15】
請求項14に記載のプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータで利用可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5(a)】
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【図5(b)】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−109643(P2008−109643A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−247665(P2007−247665)
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】