映画上映監視システム、監視システム、上映システム及び映画上映監視方法
【課題】 上映された映画が、製作者及び配給者の意図通りに上映されたか否かということを自動的に確認することができるようにすることを目的とする。
【解決手段】 映画上映監視システムは、製作者端末201と、配給者端末202と、監視システム215と、上映システム208と、を備えている。監視システム215は、比較部212と、撮影収音部214とを備えている。カメラ303で撮影された映像及び収音部304に出力された音声は、符号化され、監視システム215の比較部212に送信される。比較部212では、あらかじめ蓄積された映像及び音声を表す情報と、送信された映像及び音声を表す情報とを解析し、その解析の結果を製作者端末201及び配給者端末202に送信する。
【解決手段】 映画上映監視システムは、製作者端末201と、配給者端末202と、監視システム215と、上映システム208と、を備えている。監視システム215は、比較部212と、撮影収音部214とを備えている。カメラ303で撮影された映像及び収音部304に出力された音声は、符号化され、監視システム215の比較部212に送信される。比較部212では、あらかじめ蓄積された映像及び音声を表す情報と、送信された映像及び音声を表す情報とを解析し、その解析の結果を製作者端末201及び配給者端末202に送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映画上映監視システム、監視システム、上映システム及び映画上映監視方法に関し、特に、上映された映画が製作者及び配給者の意図通りに上映されたか否かということを自動的に確認することができる映画上映監視システム、監視システム、上映システム及び映画上映監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、映画館に配給された映画及び広告が正しく上映されたかどうかの確認は上映された映画館の手に委ねられていた。
【0003】
特許文献1には、CM(コマーシャル・メッセージ)の音声データを既知のCMに対して蓄積した音声データと比較して照合を行なうCM自動確認装置が記載されている。
【0004】
特許文献2には、センター設備と、外部設備とを備える映像配信サービスシステムにおいて、外部設備が、映像コンテンツを蓄積、検索・管理する手段と、センター設備に上映状況を送信する手段を有し、センター設備が、外部設備からの上映状況を受信し、上映状況を監視する手段を有する技術が開示されている。
【特許文献1】特開平03−289829号公報
【特許文献2】特開2002−304490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術では、正しく上映されたことを配給者が確認する方法がないので、配給された映画及び映画館広告が、内容の改ざん、掛け間違い、機器故障、故意のスケジュール変更又は予定外上映により、映画制作者又は広告主、配給者及び上映者の間で合意した通りに上映されないことがあった。
【0006】
正しく上映されないということは、配給者の信頼を損ない、さらには配給者自身の媒体価値を低下させる。
【0007】
そこで、本発明は、上映された映画が、製作者及び配給者の意図通りに上映されたか否かということを自動的に確認することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末から配給された映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとがネットワークを介して接続される映画上映監視システムの上映監視方法において、前記監視システムの撮影収音部は、前記上映した映画の撮影及び収音をして前記監視システムの解析部に送信し、前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析し、前記監視システムの解析部は、前記解析の結果を、前記製作者端末及び前記配給者端末に送信することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とを同期させてから、前記映画の映像及び音声を表す情報と前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記解析の結果は、上映された映画の状況を示す上映確証報告であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記上映確証報告における上映実績開始時刻は、変数である時刻Tを予定開始時刻で初期化した後、時刻Tにおける判断結果がTRUEであるか否かを確認し、TRUEであれば、上映実績開始時刻TSにTを代入することで得られることを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、前記上映確証報告における上映実績終了時刻は、時刻Tにおける判断結果がFALSEであるか否かを確認し、FALSEであれば、上映実績終了時刻TEにTを代入することで得られることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末から配給された映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとがネットワークを介して接続される映画上映監視システムの上映監視方法において、前記上映システムの映画データ配送装置は、上映する映画の映像及び音声を表す情報を、前記上映システムの映写装置及び前記監視システムの撮影収音部に送信し、前記監視システムの撮影収音部は、前記映画データ配送装置から送信された映像及び音声を表す情報を、前記監視システムの解析部に送信し、前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報が、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報と一致するか否かを解析し、前記監視システムの解析部は、前記解析の結果を、前記製作者端末及び前記配給者端末に送信することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末が配給した映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとを備える映画上映監視システムにおいて、前記監視システムは、前記上映した映画を撮影及び収音する撮影収音部と、前記撮影収音部が撮影及び収音した映像及び音声を表す情報を、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報と一致するか否かを解析するとともに、前記解析の結果を前記製作者端末及び前記配給者端末に送信する解析部と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末が配給した映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとを備える映画上映監視システムの監視システムにおいて、前記監視システムは、前記上映した映画を撮影及び収音する撮影収音部と、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析するとともに、前記解析の結果を、前記製作者端末及び前記配給者端末に送信する解析部と、を備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末が配給した映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとを備える映画上映監視システムの上映システムにおいて、前記上映システムは、上映する映画の映像及び音声を表す情報を、前記上映システムの映写装置及び前記監視システムの撮影収音部に送信する映画データ配送装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、映画館ごとに備えられる監視システムが備える撮影収音部が、上映した映画を撮影及び収音して、監視システムの解析部が撮影及び収音した映画を解析し、この解析の結果を製作者及び配給者の端末に送信するので、上映された映画が、製作者及び配給者の意図通りに上映されたか否かということを自動的に確認することができるようになった。
【0018】
また、本発明によれば、さらに上映システムが映画データ配送装置を備えるので、上映システムに送信される映像及び音声を表す情報と同じ映像及び音声を表す情報を、再生装置で監視システムの解析部に送信することになり、監視システムの解析部にはより正確な映像及び音声を表す情報が送信されることになるので、検査精度がより向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の実施の形態を説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
[構成の説明]
図1は、本発明の第1の実施の形態による映画上映監視システムの全体構成を示すブロック図である。
【0021】
図1に示すように、本実施の形態による映画上映監視システムは、製作者端末201と、配給者端末202と、監視システム215と、上映システム208と、を備えている。
【0022】
図2は、本実施の形態による映画上映監視システムの監視システム215の構成を示すブロック図である。
【0023】
図2に示すように、監視システム215は、解析部212と、撮影収音部214とを備えている。
【0024】
撮影収音部214は、上映システム208で上映された映画を撮影及び収音し、解析部212に送信する。
【0025】
解析部212は、撮影収音部214から送信された映画の映像及び音声を表す情報を、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報と一致するか否かを解析する。
【0026】
解析部212は、さらに、上記の解析の結果を、製作者端末201及び配給者端末202に送信する。
【0027】
図3は、本実施の形態による映画上映監視システムの上映システム208及び監視システム215の撮影収音部214の構成を示すブロック図である。
【0028】
図3に示すように、本実施の形態による上映システム208は、映写装置302と、スクリーン301と、を備えている。
【0029】
また、本実施の形態による監視システム215の撮影収音部214は、カメラ303と、収音部304と、映像符号化装置305と、音声符号化装置306と、映写装置動作検出器307と、伝送装置308とを備えている。
【0030】
カメラ303で撮影された映像及び収音部304で収音された音声は、観客が見ているものと同じものである。
【0031】
カメラ303によって撮影されたスクリーン301に映写された映像は、映像符号化装置305に送信され、映像符号化装置305にて符号化される。
【0032】
収音部304に出力された音声は、音声符号化装置306に送信され、音声符号化装置306にて符号化される。
【0033】
符号化された映像及び符号化された音声の内容は、観客が見ているものと同一であり、伝送装置308を介して伝送路309に出力される。
【0034】
映写装置302の始動、停止及び動作状態は、映写装置動作検出器307により検出され、始動、停止及び動作状態を示す情報を生成して、伝送装置308を介して伝送路309に出力される。
【0035】
図4は、本実施の形態による映画上映監視システムの監視システム215の解析部212の構成を示すブロック図である。
【0036】
図4に示すように、本実施の形態による監視システム215の解析部212は、伝送装置502と、比較器503と、蓄積装置505と、上映確証生成部507と備えている。
【0037】
蓄積装置505には、上映される映画及び広告の映像及び音声を表す情報があらかじめが格納されており、蓄積装置505は比較器503に接続されている。
【0038】
監視システム215の撮影収音部214から送出された映像及び音声を表す情報は、伝送路309より伝送装置502を介して比較器503に入力される。
【0039】
比較器503は、伝送装置502を介して入力された映像及び音声を表す情報と、蓄積装置505に蓄積された映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析し、解析の結果を上映確証生成部507に送る。
【0040】
映像を比較する方法としては、映像内容のパターンをマッチングさせて比較する方法や、映像に含まれる物体を比較する方法や、パワースペクトラムを比較する方法や、フレームの平均レベルを比較する方法や、フレームの平均レベルの変化の仕方を比較する方法や、フレームにある色(色相、明度、飽和度又はこれらの組み合わせ)の分布を比較する方法などがある。
【0041】
音声を比較する方法としては、音声内容のパターンをマッチングさせて比較する方法や、音質を比較する方法や、パワースペクトラムを比較する方法や、強度を比較する方法や、強度の変化の仕方を比較する方法などがある。
【0042】
また、上映確証生成部507は、比較器503から送られた解析の結果と、映写装置動作検出器307から送られた始動、停止及び動作状態とに基づいて、図7、図8及び図9に示すような上映確認報告を生成する。
【0043】
図5は、監視システム215の解析部212の蓄積装置505に蓄積される解析用のデータを示す図である。
【0044】
図5に示すように、解析用のデータは、タイムコード701と、比較用映像コード702と、比較用音声コード703と、検査コード704とで構成されている。
【0045】
タイムコード701は、比較用映像コード702及び比較用音声コード703の映画開始からの経過時刻を示す。
【0046】
比較用映像コード702は、圧縮又は非圧縮の映像情報であり、タイムコード701が示す時刻での映像を表す。
【0047】
比較用音声コード703は、圧縮又は非圧縮の音声情報であり、タイムコード701が示す時刻での音声を表す。
【0048】
検査コード704は、タイムコード701で示されるデータブロックのデータエラー検出用のデータである。
【0049】
図6は、監視システム215の撮影収音部214から出力される検査用のデータを示す図である。
【0050】
図6に示すように、検査用のデータは、取得時刻コード801と、実況映像コード802と、実況音声コード803と、検査コード804とで構成されている。
【0051】
取得時刻コード801は、撮影収音部214が映像及び音声を表す情報を取得した時刻を示す。
【0052】
実況映像コード802は、圧縮又は非圧縮の映像情報であり、取得時刻コード801が示す時刻に撮影収音部214が取得した映像を表す。
【0053】
実況音声コード803は、圧縮又は非圧縮の音声情報であり、取得時刻コード801が示す時刻に撮影収音部214が取得した音声を表す。
【0054】
検査コード804は、取得時刻コード801で示されるデータブロックのデータエラー検出用のデータである。
【0055】
図7、8及び9は、本実施の形態における上映確証生成部507が出力する上映確認報告の例を示す図である。
【0056】
図7は、予定時間内に正常に上映が行なわれたことを示す例である。
【0057】
図8は、予定時間内に正常に上映されたことができなかったことを示す例である。
【0058】
原因としては、映写装置302が起動しなかったことや、監視システム215の撮影収音部214の設置不良や、違う映画が上映されたこと等があげられる。
【0059】
図9は、上映が中断されたことを示す例である。
【0060】
予定されていた上映時間と実際の上映時間とを比較して、実際の上映時間が短いことから、中断されたことがわかる。
【0061】
[動作の説明]
図10は、本実施の形態において上映された映像及び音声を表す情報が蓄積された映像及び音声を表す情報と一致するか否かを判断する際の動作を示すフローチャートである。
【0062】
図10に示すように、映写装置302の動作状態を示す情報を取得する(ステップS1)。
【0063】
映写装置302は動作しているか否かを判断し(ステップS2)、映写装置302が動作していれば(ステップS2/Yes)、音声と映像の比較箇所が同期しているか否かを判断する(ステップS3)。
【0064】
音声と映像の比較箇所が同期していれば(ステップS3/Yes)、蓄積装置505から蓄積情報を取得するとともに、上映されている映画及び広告の映像及び音声を表す情報を取得し(ステップS4)、蓄積装置505から蓄積情報と映像及び音声を表す情報を比較する(ステップS5)。
【0065】
映像及び音声を表す情報が一致していれば(ステップS5/Yes)、映画及び広告が正常に映像されている旨のログを上映確証生成部507に送り(ステップS6)、映写装置302の動作状態を示す情報を取得する段階に戻る(ステップS2)。
【0066】
上記の動作は映写装置302が停止するまで続き、映写装置302が停止したら処理は終了する。
【0067】
また、音声と映像の比較箇所が同期していなければ(ステップS3/No)、同期させる動作に入る(ステップS7)。
【0068】
一定時間内に同期が確立すれば(ステップS8/Yes)、映像及び音声を表す情報を取得する動作に移る。
【0069】
同期は、タイムコード701にもとづいて行なわれる。
【0070】
一定時間内に同期が確立しなければ(ステップS8/No)、異常である旨の情報を上映確証生成部507に送り(ステップS9)、映写装置302の動作状態を示す情報を取得する段階に戻る(ステップS2)。
【0071】
また、映像及び音声を表す情報が一致していなければ(ステップS5/No)、異常カウントを1足す(ステップS10)。
【0072】
異常カウントが閾値以下か否かを判断し(ステップS11)、閾値以下ならば(ステップS11/Yes)、映写装置302の動作状態を示す情報を取得する段階に戻る(ステップS2)。
【0073】
異常カウントが閾値以下でなければ(ステップS11/No)、異常である旨のログを上映確証生成部507に送り(ステップS9)、映写装置302の動作状態を示す情報を取得する段階に戻る(ステップS2)。
【0074】
図11は、本実施の形態で、正常ログ又は異常ログを基に上映確証を生成する際の動作を示すフローチャートである。
【0075】
図11に示すように、未処理ログがあるか否かを判断する(ステップS101)。
【0076】
未処理ログがある場合は(ステップS101/Yes)、未処理のログを読み込む(ステップS102)。
【0077】
未処理のログを読み込んだら(ステップS103)、上映動作があったことを検出する(ステップS104)。
【0078】
上映動作があった映画が上映予定にあるか否かを検出し(ステップS104)、上映予定にないものが検出されていた場合(ステップS104/No)、上映予定外のものが上映された旨の上映確証を生成する(ステップS105)。
【0079】
上映開始時刻と上映終了時刻を予定の開始時刻及び終了時刻と比較し、これらの誤差がある否かを検出する(ステップS106)。
【0080】
検出した結果をもとに全て上映したか否かを判断し(ステップS107)、全て上映していなければ(ステップS107/No)、上映中断の上映確証を生成する(ステップS108)。
【0081】
全て上映していれば(ステップS107/Yes)、上映時刻のずれが許容範囲内であるか否かを検出する(ステップS109)。
【0082】
上映時刻のずれが許容範囲内でなければ(ステップS109/No)、上映時刻が変更された旨の上映確証を生成する(ステップS110)。
【0083】
上映時刻ずれが許容範囲内であれば(ステップS109/Yes)、正常に上映された旨の上映確証を生成する(ステップS111)。
【0084】
また、未処理のログがない場合(ステップS101/No)、上映が予定されている全ての映画が上映されたか否かを判断し(ステップS112)、上映されているならば(ステップS112/Yes)、終了する。
【0085】
上映が予定されている全ての映画が上映されてなければ(ステップS112/No)、上映が予定されていた映画のうち上映されていない映画を抽出し(ステップS113)、未処理であるか否かを検出する(ステップS114)。
【0086】
未処理の映画があれば(ステップS114/Yes)、そのうちの一つを取り出し(ステップS115)、その件についての上映されたことが確認できなかった旨の上映確証を生成する(ステップS116)。
【0087】
上映確証を生成したら(ステップS116)、未処理の上映されていない映画はあるか否かを検出し(ステップS114)、なければ(ステップS114/No)、終了する。
【0088】
以下、図12、図13及び図14に基づいて、上映された映画が正常に上映されたか、されていないかを検出する方法について説明する。
【0089】
図12は、予定開始時刻から予定終了時刻までの上映状況を示すタイミングチャートであり、図13は図12のタイミングチャートに従って時刻ごとに正常/異常を示すタイムテーブルであり、図14は図13のタイミングチャートを作成する際の動作を示すフローチャートである。
【0090】
図12(a)は正常に上映された場合を示し、図12(b)は中断した場合を示し、図12(c)は上映されなかった場合を示す。
【0091】
図13は、比較器503により生成された表を示す。この表は、時刻ごとに上映状態が正常であるか否かを示す。
【0092】
図13において、左欄には時刻が記され、右欄には各時刻における正常に上映されたか正常に上映されていないかを示す。TRUEは正常を示し、FALSEは異常を示す。
【0093】
以下、図14に従って予定開始時刻から予定終了時刻までで正常に上映されたか否かを検出する方法について説明する。
【0094】
図14において、変数である時刻Tを予定開始時刻で初期化する(ステップS201)。時刻Tにおける判断結果はTRUEであるか否かを確認する(ステップS202)。
【0095】
判断結果がTRUEであれば(ステップS202/Yes)、上映実績開始時刻TSにTを代入する(ステップS204)。
【0096】
判断結果がTRUEでなければ(ステップS202/No)、TをΔTだけ増やし(ステップS203)、判断結果がTRUEであるか否かを確認する(ステップS202)。
【0097】
上映実績開始時刻TSにTを代入する(ステップS204)。
【0098】
時刻Tにおける判断結果はFALSEである否かを判断する(ステップS205)。
【0099】
時刻Tにおける判断結果はFALSEであれば(ステップS205/Yes)、上映実績終了時刻TEにTを代入して(ステップS207)、処理は終了する。
【0100】
時刻Tにおける判断結果がFALSEでなければ(ステップS205/No)、TをΔTだけ増加して(ステップS206)、判断結果がFALSEであるか否かを確認する(ステップS205)。
【0101】
判断結果がFALSEになったら(ステップS205)、上映実績終了時刻TにTEを代入して(ステップS207)、処理は終了する。
【0102】
(第2の実施の形態)
図15は、本発明の第2の実施の形態における上映システム208と監視システム215の撮影収音部214の構成を示すブロック図である。
【0103】
本実施の形態において、上映システム208と監視システム215の撮影収音部214の構成以外は、第1の実施の形態と同様であるので、同一箇所には同じ符号が付してある。
【0104】
図15に示すように、本実施の形態による上映システム208は、映写装置302と、スクリーン301と、映画データ配送装置404と、を備えている。
【0105】
また、本実施の形態による監視システム215の撮影収音部214は、収音部304と、映像入力装置405と、音声入力装置406と、映写装置動作検出器307とを備えている。
【0106】
映画データ配送装置404から出力されたデジタル映像信号は、映写装置402と映像入力装置405に同時に出力される。
【0107】
また、映画データ配送装置404から出力されたデジタル音声信号は、収音部304と音声入力装置406に同時に出力される。
【0108】
したがって、映像入力装置405及び音声入力装置406には、観客が見た映像及び聞いた音声と同じものが入力される。
【0109】
映写装置動作検出器307は、第1の実施の形態と同様に、映写装置302の始動、停止及び動作状態を検出し、これらを示す情報に生成して、伝送装置308を介して伝送路309に出力される。
【0110】
映像入力装置405及び音声入力装置406では、伝送路309で伝送するのに適するように再符号化してもよい。
【0111】
また、映像符号化データを比較する方法としては、映像内容のパターンをマッチングさせて比較する方法や、映像に含まれる物体を比較する方法や、パワースペクトラムを比較する方法や、フレームの平均レベルを比較する方法や、フレームの平均レベルの変化の仕方を比較する方法や、フレームにある色(色相、明度、飽和度又はこれらの組み合わせ)の分布を比較する方法などがある。
【0112】
また、音声符号化データを比較する方法としては、音声内容のパターンをマッチングさせて比較する方法や、音質を比較する方法や、パワースペクトラムを比較する方法や、音声の強度を比較する方法や、音声の強度の変化の仕方を比較する方法などがある。
【0113】
また、比較の方法や、上映実績開始時刻及び上映実績終了時刻を求める方法は、第1の実施の形態と同様である。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明は、映画館において、上映された映画が、製作者及び配給者の意図通りに上映されたか否かということを自動的に確認することができるようにするために利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の第1の実施の形態による映画上映監視システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による映画上映監視システムの監視システム215の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による映画上映監視システムの上映システム208及び監視システム215の撮影収音部214の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による映画上映監視システムの監視システム215の比較部212の構成を示すブロック図である。
【図5】監視システム215の比較部212の蓄積装置505に蓄積される解析用のデータを示す図である。
【図6】監視システム215の撮影収音部214から出力される検査用のデータを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における上映確証生成部507が出力する上映確認報告の例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における上映確証生成部507が出力する上映確認報告の例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における上映確証生成部507が出力する上映確認報告の例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態において上映された映像及び音声を表す情報が蓄積された映像及び音声を表す情報と一致するか否かを判断する際の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態において、正常ログ又は異常ログを基に上映確証を生成する際の動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態において、予定開始時刻から予定終了時刻までの上映状況を示すタイミングチャートである。
【図13】図13のタイミングチャートに従って時刻ごとに正常/異常を示すタイムテーブルである。
【図14】図14のタイミングチャートを作成する際の動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施の形態における上映システム208と監視システム215の撮影収音部214の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0116】
201 製作者端末
202 配給者端末
208 上映システム
212 比較部
214 撮影収音部
215 監視システム
404 映画データ配送装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、映画上映監視システム、監視システム、上映システム及び映画上映監視方法に関し、特に、上映された映画が製作者及び配給者の意図通りに上映されたか否かということを自動的に確認することができる映画上映監視システム、監視システム、上映システム及び映画上映監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、映画館に配給された映画及び広告が正しく上映されたかどうかの確認は上映された映画館の手に委ねられていた。
【0003】
特許文献1には、CM(コマーシャル・メッセージ)の音声データを既知のCMに対して蓄積した音声データと比較して照合を行なうCM自動確認装置が記載されている。
【0004】
特許文献2には、センター設備と、外部設備とを備える映像配信サービスシステムにおいて、外部設備が、映像コンテンツを蓄積、検索・管理する手段と、センター設備に上映状況を送信する手段を有し、センター設備が、外部設備からの上映状況を受信し、上映状況を監視する手段を有する技術が開示されている。
【特許文献1】特開平03−289829号公報
【特許文献2】特開2002−304490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術では、正しく上映されたことを配給者が確認する方法がないので、配給された映画及び映画館広告が、内容の改ざん、掛け間違い、機器故障、故意のスケジュール変更又は予定外上映により、映画制作者又は広告主、配給者及び上映者の間で合意した通りに上映されないことがあった。
【0006】
正しく上映されないということは、配給者の信頼を損ない、さらには配給者自身の媒体価値を低下させる。
【0007】
そこで、本発明は、上映された映画が、製作者及び配給者の意図通りに上映されたか否かということを自動的に確認することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末から配給された映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとがネットワークを介して接続される映画上映監視システムの上映監視方法において、前記監視システムの撮影収音部は、前記上映した映画の撮影及び収音をして前記監視システムの解析部に送信し、前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析し、前記監視システムの解析部は、前記解析の結果を、前記製作者端末及び前記配給者端末に送信することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とを同期させてから、前記映画の映像及び音声を表す情報と前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、前記解析の結果は、上映された映画の状況を示す上映確証報告であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記上映確証報告における上映実績開始時刻は、変数である時刻Tを予定開始時刻で初期化した後、時刻Tにおける判断結果がTRUEであるか否かを確認し、TRUEであれば、上映実績開始時刻TSにTを代入することで得られることを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、前記上映確証報告における上映実績終了時刻は、時刻Tにおける判断結果がFALSEであるか否かを確認し、FALSEであれば、上映実績終了時刻TEにTを代入することで得られることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末から配給された映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとがネットワークを介して接続される映画上映監視システムの上映監視方法において、前記上映システムの映画データ配送装置は、上映する映画の映像及び音声を表す情報を、前記上映システムの映写装置及び前記監視システムの撮影収音部に送信し、前記監視システムの撮影収音部は、前記映画データ配送装置から送信された映像及び音声を表す情報を、前記監視システムの解析部に送信し、前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報が、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報と一致するか否かを解析し、前記監視システムの解析部は、前記解析の結果を、前記製作者端末及び前記配給者端末に送信することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末が配給した映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとを備える映画上映監視システムにおいて、前記監視システムは、前記上映した映画を撮影及び収音する撮影収音部と、前記撮影収音部が撮影及び収音した映像及び音声を表す情報を、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報と一致するか否かを解析するとともに、前記解析の結果を前記製作者端末及び前記配給者端末に送信する解析部と、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末が配給した映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとを備える映画上映監視システムの監視システムにおいて、前記監視システムは、前記上映した映画を撮影及び収音する撮影収音部と、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析するとともに、前記解析の結果を、前記製作者端末及び前記配給者端末に送信する解析部と、を備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末が配給した映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとを備える映画上映監視システムの上映システムにおいて、前記上映システムは、上映する映画の映像及び音声を表す情報を、前記上映システムの映写装置及び前記監視システムの撮影収音部に送信する映画データ配送装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、映画館ごとに備えられる監視システムが備える撮影収音部が、上映した映画を撮影及び収音して、監視システムの解析部が撮影及び収音した映画を解析し、この解析の結果を製作者及び配給者の端末に送信するので、上映された映画が、製作者及び配給者の意図通りに上映されたか否かということを自動的に確認することができるようになった。
【0018】
また、本発明によれば、さらに上映システムが映画データ配送装置を備えるので、上映システムに送信される映像及び音声を表す情報と同じ映像及び音声を表す情報を、再生装置で監視システムの解析部に送信することになり、監視システムの解析部にはより正確な映像及び音声を表す情報が送信されることになるので、検査精度がより向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の実施の形態を説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
[構成の説明]
図1は、本発明の第1の実施の形態による映画上映監視システムの全体構成を示すブロック図である。
【0021】
図1に示すように、本実施の形態による映画上映監視システムは、製作者端末201と、配給者端末202と、監視システム215と、上映システム208と、を備えている。
【0022】
図2は、本実施の形態による映画上映監視システムの監視システム215の構成を示すブロック図である。
【0023】
図2に示すように、監視システム215は、解析部212と、撮影収音部214とを備えている。
【0024】
撮影収音部214は、上映システム208で上映された映画を撮影及び収音し、解析部212に送信する。
【0025】
解析部212は、撮影収音部214から送信された映画の映像及び音声を表す情報を、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報と一致するか否かを解析する。
【0026】
解析部212は、さらに、上記の解析の結果を、製作者端末201及び配給者端末202に送信する。
【0027】
図3は、本実施の形態による映画上映監視システムの上映システム208及び監視システム215の撮影収音部214の構成を示すブロック図である。
【0028】
図3に示すように、本実施の形態による上映システム208は、映写装置302と、スクリーン301と、を備えている。
【0029】
また、本実施の形態による監視システム215の撮影収音部214は、カメラ303と、収音部304と、映像符号化装置305と、音声符号化装置306と、映写装置動作検出器307と、伝送装置308とを備えている。
【0030】
カメラ303で撮影された映像及び収音部304で収音された音声は、観客が見ているものと同じものである。
【0031】
カメラ303によって撮影されたスクリーン301に映写された映像は、映像符号化装置305に送信され、映像符号化装置305にて符号化される。
【0032】
収音部304に出力された音声は、音声符号化装置306に送信され、音声符号化装置306にて符号化される。
【0033】
符号化された映像及び符号化された音声の内容は、観客が見ているものと同一であり、伝送装置308を介して伝送路309に出力される。
【0034】
映写装置302の始動、停止及び動作状態は、映写装置動作検出器307により検出され、始動、停止及び動作状態を示す情報を生成して、伝送装置308を介して伝送路309に出力される。
【0035】
図4は、本実施の形態による映画上映監視システムの監視システム215の解析部212の構成を示すブロック図である。
【0036】
図4に示すように、本実施の形態による監視システム215の解析部212は、伝送装置502と、比較器503と、蓄積装置505と、上映確証生成部507と備えている。
【0037】
蓄積装置505には、上映される映画及び広告の映像及び音声を表す情報があらかじめが格納されており、蓄積装置505は比較器503に接続されている。
【0038】
監視システム215の撮影収音部214から送出された映像及び音声を表す情報は、伝送路309より伝送装置502を介して比較器503に入力される。
【0039】
比較器503は、伝送装置502を介して入力された映像及び音声を表す情報と、蓄積装置505に蓄積された映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析し、解析の結果を上映確証生成部507に送る。
【0040】
映像を比較する方法としては、映像内容のパターンをマッチングさせて比較する方法や、映像に含まれる物体を比較する方法や、パワースペクトラムを比較する方法や、フレームの平均レベルを比較する方法や、フレームの平均レベルの変化の仕方を比較する方法や、フレームにある色(色相、明度、飽和度又はこれらの組み合わせ)の分布を比較する方法などがある。
【0041】
音声を比較する方法としては、音声内容のパターンをマッチングさせて比較する方法や、音質を比較する方法や、パワースペクトラムを比較する方法や、強度を比較する方法や、強度の変化の仕方を比較する方法などがある。
【0042】
また、上映確証生成部507は、比較器503から送られた解析の結果と、映写装置動作検出器307から送られた始動、停止及び動作状態とに基づいて、図7、図8及び図9に示すような上映確認報告を生成する。
【0043】
図5は、監視システム215の解析部212の蓄積装置505に蓄積される解析用のデータを示す図である。
【0044】
図5に示すように、解析用のデータは、タイムコード701と、比較用映像コード702と、比較用音声コード703と、検査コード704とで構成されている。
【0045】
タイムコード701は、比較用映像コード702及び比較用音声コード703の映画開始からの経過時刻を示す。
【0046】
比較用映像コード702は、圧縮又は非圧縮の映像情報であり、タイムコード701が示す時刻での映像を表す。
【0047】
比較用音声コード703は、圧縮又は非圧縮の音声情報であり、タイムコード701が示す時刻での音声を表す。
【0048】
検査コード704は、タイムコード701で示されるデータブロックのデータエラー検出用のデータである。
【0049】
図6は、監視システム215の撮影収音部214から出力される検査用のデータを示す図である。
【0050】
図6に示すように、検査用のデータは、取得時刻コード801と、実況映像コード802と、実況音声コード803と、検査コード804とで構成されている。
【0051】
取得時刻コード801は、撮影収音部214が映像及び音声を表す情報を取得した時刻を示す。
【0052】
実況映像コード802は、圧縮又は非圧縮の映像情報であり、取得時刻コード801が示す時刻に撮影収音部214が取得した映像を表す。
【0053】
実況音声コード803は、圧縮又は非圧縮の音声情報であり、取得時刻コード801が示す時刻に撮影収音部214が取得した音声を表す。
【0054】
検査コード804は、取得時刻コード801で示されるデータブロックのデータエラー検出用のデータである。
【0055】
図7、8及び9は、本実施の形態における上映確証生成部507が出力する上映確認報告の例を示す図である。
【0056】
図7は、予定時間内に正常に上映が行なわれたことを示す例である。
【0057】
図8は、予定時間内に正常に上映されたことができなかったことを示す例である。
【0058】
原因としては、映写装置302が起動しなかったことや、監視システム215の撮影収音部214の設置不良や、違う映画が上映されたこと等があげられる。
【0059】
図9は、上映が中断されたことを示す例である。
【0060】
予定されていた上映時間と実際の上映時間とを比較して、実際の上映時間が短いことから、中断されたことがわかる。
【0061】
[動作の説明]
図10は、本実施の形態において上映された映像及び音声を表す情報が蓄積された映像及び音声を表す情報と一致するか否かを判断する際の動作を示すフローチャートである。
【0062】
図10に示すように、映写装置302の動作状態を示す情報を取得する(ステップS1)。
【0063】
映写装置302は動作しているか否かを判断し(ステップS2)、映写装置302が動作していれば(ステップS2/Yes)、音声と映像の比較箇所が同期しているか否かを判断する(ステップS3)。
【0064】
音声と映像の比較箇所が同期していれば(ステップS3/Yes)、蓄積装置505から蓄積情報を取得するとともに、上映されている映画及び広告の映像及び音声を表す情報を取得し(ステップS4)、蓄積装置505から蓄積情報と映像及び音声を表す情報を比較する(ステップS5)。
【0065】
映像及び音声を表す情報が一致していれば(ステップS5/Yes)、映画及び広告が正常に映像されている旨のログを上映確証生成部507に送り(ステップS6)、映写装置302の動作状態を示す情報を取得する段階に戻る(ステップS2)。
【0066】
上記の動作は映写装置302が停止するまで続き、映写装置302が停止したら処理は終了する。
【0067】
また、音声と映像の比較箇所が同期していなければ(ステップS3/No)、同期させる動作に入る(ステップS7)。
【0068】
一定時間内に同期が確立すれば(ステップS8/Yes)、映像及び音声を表す情報を取得する動作に移る。
【0069】
同期は、タイムコード701にもとづいて行なわれる。
【0070】
一定時間内に同期が確立しなければ(ステップS8/No)、異常である旨の情報を上映確証生成部507に送り(ステップS9)、映写装置302の動作状態を示す情報を取得する段階に戻る(ステップS2)。
【0071】
また、映像及び音声を表す情報が一致していなければ(ステップS5/No)、異常カウントを1足す(ステップS10)。
【0072】
異常カウントが閾値以下か否かを判断し(ステップS11)、閾値以下ならば(ステップS11/Yes)、映写装置302の動作状態を示す情報を取得する段階に戻る(ステップS2)。
【0073】
異常カウントが閾値以下でなければ(ステップS11/No)、異常である旨のログを上映確証生成部507に送り(ステップS9)、映写装置302の動作状態を示す情報を取得する段階に戻る(ステップS2)。
【0074】
図11は、本実施の形態で、正常ログ又は異常ログを基に上映確証を生成する際の動作を示すフローチャートである。
【0075】
図11に示すように、未処理ログがあるか否かを判断する(ステップS101)。
【0076】
未処理ログがある場合は(ステップS101/Yes)、未処理のログを読み込む(ステップS102)。
【0077】
未処理のログを読み込んだら(ステップS103)、上映動作があったことを検出する(ステップS104)。
【0078】
上映動作があった映画が上映予定にあるか否かを検出し(ステップS104)、上映予定にないものが検出されていた場合(ステップS104/No)、上映予定外のものが上映された旨の上映確証を生成する(ステップS105)。
【0079】
上映開始時刻と上映終了時刻を予定の開始時刻及び終了時刻と比較し、これらの誤差がある否かを検出する(ステップS106)。
【0080】
検出した結果をもとに全て上映したか否かを判断し(ステップS107)、全て上映していなければ(ステップS107/No)、上映中断の上映確証を生成する(ステップS108)。
【0081】
全て上映していれば(ステップS107/Yes)、上映時刻のずれが許容範囲内であるか否かを検出する(ステップS109)。
【0082】
上映時刻のずれが許容範囲内でなければ(ステップS109/No)、上映時刻が変更された旨の上映確証を生成する(ステップS110)。
【0083】
上映時刻ずれが許容範囲内であれば(ステップS109/Yes)、正常に上映された旨の上映確証を生成する(ステップS111)。
【0084】
また、未処理のログがない場合(ステップS101/No)、上映が予定されている全ての映画が上映されたか否かを判断し(ステップS112)、上映されているならば(ステップS112/Yes)、終了する。
【0085】
上映が予定されている全ての映画が上映されてなければ(ステップS112/No)、上映が予定されていた映画のうち上映されていない映画を抽出し(ステップS113)、未処理であるか否かを検出する(ステップS114)。
【0086】
未処理の映画があれば(ステップS114/Yes)、そのうちの一つを取り出し(ステップS115)、その件についての上映されたことが確認できなかった旨の上映確証を生成する(ステップS116)。
【0087】
上映確証を生成したら(ステップS116)、未処理の上映されていない映画はあるか否かを検出し(ステップS114)、なければ(ステップS114/No)、終了する。
【0088】
以下、図12、図13及び図14に基づいて、上映された映画が正常に上映されたか、されていないかを検出する方法について説明する。
【0089】
図12は、予定開始時刻から予定終了時刻までの上映状況を示すタイミングチャートであり、図13は図12のタイミングチャートに従って時刻ごとに正常/異常を示すタイムテーブルであり、図14は図13のタイミングチャートを作成する際の動作を示すフローチャートである。
【0090】
図12(a)は正常に上映された場合を示し、図12(b)は中断した場合を示し、図12(c)は上映されなかった場合を示す。
【0091】
図13は、比較器503により生成された表を示す。この表は、時刻ごとに上映状態が正常であるか否かを示す。
【0092】
図13において、左欄には時刻が記され、右欄には各時刻における正常に上映されたか正常に上映されていないかを示す。TRUEは正常を示し、FALSEは異常を示す。
【0093】
以下、図14に従って予定開始時刻から予定終了時刻までで正常に上映されたか否かを検出する方法について説明する。
【0094】
図14において、変数である時刻Tを予定開始時刻で初期化する(ステップS201)。時刻Tにおける判断結果はTRUEであるか否かを確認する(ステップS202)。
【0095】
判断結果がTRUEであれば(ステップS202/Yes)、上映実績開始時刻TSにTを代入する(ステップS204)。
【0096】
判断結果がTRUEでなければ(ステップS202/No)、TをΔTだけ増やし(ステップS203)、判断結果がTRUEであるか否かを確認する(ステップS202)。
【0097】
上映実績開始時刻TSにTを代入する(ステップS204)。
【0098】
時刻Tにおける判断結果はFALSEである否かを判断する(ステップS205)。
【0099】
時刻Tにおける判断結果はFALSEであれば(ステップS205/Yes)、上映実績終了時刻TEにTを代入して(ステップS207)、処理は終了する。
【0100】
時刻Tにおける判断結果がFALSEでなければ(ステップS205/No)、TをΔTだけ増加して(ステップS206)、判断結果がFALSEであるか否かを確認する(ステップS205)。
【0101】
判断結果がFALSEになったら(ステップS205)、上映実績終了時刻TにTEを代入して(ステップS207)、処理は終了する。
【0102】
(第2の実施の形態)
図15は、本発明の第2の実施の形態における上映システム208と監視システム215の撮影収音部214の構成を示すブロック図である。
【0103】
本実施の形態において、上映システム208と監視システム215の撮影収音部214の構成以外は、第1の実施の形態と同様であるので、同一箇所には同じ符号が付してある。
【0104】
図15に示すように、本実施の形態による上映システム208は、映写装置302と、スクリーン301と、映画データ配送装置404と、を備えている。
【0105】
また、本実施の形態による監視システム215の撮影収音部214は、収音部304と、映像入力装置405と、音声入力装置406と、映写装置動作検出器307とを備えている。
【0106】
映画データ配送装置404から出力されたデジタル映像信号は、映写装置402と映像入力装置405に同時に出力される。
【0107】
また、映画データ配送装置404から出力されたデジタル音声信号は、収音部304と音声入力装置406に同時に出力される。
【0108】
したがって、映像入力装置405及び音声入力装置406には、観客が見た映像及び聞いた音声と同じものが入力される。
【0109】
映写装置動作検出器307は、第1の実施の形態と同様に、映写装置302の始動、停止及び動作状態を検出し、これらを示す情報に生成して、伝送装置308を介して伝送路309に出力される。
【0110】
映像入力装置405及び音声入力装置406では、伝送路309で伝送するのに適するように再符号化してもよい。
【0111】
また、映像符号化データを比較する方法としては、映像内容のパターンをマッチングさせて比較する方法や、映像に含まれる物体を比較する方法や、パワースペクトラムを比較する方法や、フレームの平均レベルを比較する方法や、フレームの平均レベルの変化の仕方を比較する方法や、フレームにある色(色相、明度、飽和度又はこれらの組み合わせ)の分布を比較する方法などがある。
【0112】
また、音声符号化データを比較する方法としては、音声内容のパターンをマッチングさせて比較する方法や、音質を比較する方法や、パワースペクトラムを比較する方法や、音声の強度を比較する方法や、音声の強度の変化の仕方を比較する方法などがある。
【0113】
また、比較の方法や、上映実績開始時刻及び上映実績終了時刻を求める方法は、第1の実施の形態と同様である。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明は、映画館において、上映された映画が、製作者及び配給者の意図通りに上映されたか否かということを自動的に確認することができるようにするために利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の第1の実施の形態による映画上映監視システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による映画上映監視システムの監視システム215の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による映画上映監視システムの上映システム208及び監視システム215の撮影収音部214の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による映画上映監視システムの監視システム215の比較部212の構成を示すブロック図である。
【図5】監視システム215の比較部212の蓄積装置505に蓄積される解析用のデータを示す図である。
【図6】監視システム215の撮影収音部214から出力される検査用のデータを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における上映確証生成部507が出力する上映確認報告の例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における上映確証生成部507が出力する上映確認報告の例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における上映確証生成部507が出力する上映確認報告の例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態において上映された映像及び音声を表す情報が蓄積された映像及び音声を表す情報と一致するか否かを判断する際の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態において、正常ログ又は異常ログを基に上映確証を生成する際の動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態において、予定開始時刻から予定終了時刻までの上映状況を示すタイミングチャートである。
【図13】図13のタイミングチャートに従って時刻ごとに正常/異常を示すタイムテーブルである。
【図14】図14のタイミングチャートを作成する際の動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施の形態における上映システム208と監視システム215の撮影収音部214の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0116】
201 製作者端末
202 配給者端末
208 上映システム
212 比較部
214 撮影収音部
215 監視システム
404 映画データ配送装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末から配給された映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとがネットワークを介して接続される映画上映監視システムの上映監視方法において、
前記監視システムの撮影収音部は、前記上映した映画の撮影及び収音をして前記監視システムの解析部に送信し、
前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析し、
前記監視システムの解析部は、前記解析の結果を、前記製作者端末及び前記配給者端末に送信することを特徴とする映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項2】
前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とを同期させてから、前記映画の映像及び音声を表す情報と前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析することを特徴とする請求項1記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項3】
前記解析の結果は、上映された映画の状況を示す上映確証報告であることを特徴とする請求項1記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項4】
前記上映確証報告における上映実績開始時刻は、変数である時刻Tを予定開始時刻で初期化した後、時刻Tにおける判断結果がTRUEであるか否かを確認し、TRUEであれば、上映実績開始時刻TSにTを代入することで得られることを特徴とする請求項1記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項5】
前記上映確証報告における上映実績終了時刻は、時刻Tにおける判断結果がFALSEであるか否かを確認し、FALSEであれば、上映実績終了時刻TEにTを代入することで得られることを特徴とする請求項4記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項6】
映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末から配給された映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとがネットワークを介して接続される映画上映監視システムの上映監視方法において、
前記上映システムの映画データ配送装置は、上映する映画の映像及び音声を表す情報を、前記上映システムの映写装置及び前記監視システムの撮影収音部に送信し、
前記監視システムの撮影収音部は、前記映画データ配送装置から送信された映像及び音声を表す情報を、前記監視システムの解析部に送信し、
前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報が、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報と一致するか否かを解析し、
前記監視システムの解析部は、前記解析の結果を、前記製作者端末及び前記配給者端末に送信することを特徴とする映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項7】
前記解析の結果は、上映確証報告であることを特徴とする請求項6記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項8】
前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とを同期させてから、前記映画の映像及び音声を表す情報と前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析することを特徴とする請求項6記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項9】
前記上映確証報告における上映実績開始時刻は、変数である時刻Tを予定開始時刻で初期化した後、時刻Tにおける判断結果がTRUEであるか否かを確認し、TRUEであれば、上映実績開始時刻TSにTを代入することで得られることを特徴とする請求項6記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項10】
前記上映確証報告における上映実績終了時刻は、時刻Tにおける判断結果がFALSEであるか否かを確認し、FALSEであれば、上映実績終了時刻TEにTを代入することで得られることを特徴とする請求項9記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項11】
映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末が配給した映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとを備える映画上映監視システムにおいて、
前記監視システムは、前記上映した映画を撮影及び収音する撮影収音部と、
前記撮影収音部が撮影及び収音した映像及び音声を表す情報を、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報と一致するか否かを解析するとともに、前記解析の結果を前記製作者端末及び前記配給者端末に送信する解析部と、を備えることを特徴とする映画上映監視システム。
【請求項12】
前記解析の結果は、上映確証報告であることを特徴とする請求項11記載の映画上映監視システム。
【請求項13】
前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とを同期させてから、前記映画の映像及び音声を表す情報と前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析することを特徴とする請求項11記載の映画上映監視システム。
【請求項14】
前記解析の結果は、上映された映画の状況を示す上映確証報告であることを特徴とする請求項11記載の映画上映監視システム。
【請求項15】
前記上映確証報告における上映実績開始時刻は、変数である時刻Tを予定開始時刻で初期化した後、時刻Tにおける判断結果がTRUEであるか否かを確認し、TRUEであれば、上映実績開始時刻TSにTを代入することで得られることを特徴とする請求項11記載の映画上映監視システム。
【請求項16】
前記上映確証報告における上映実績終了時刻は、時刻Tにおける判断結果がFALSEであるか否かを確認し、FALSEであれば、上映実績終了時刻TEにTを代入することで得られることを特徴とする請求項15記載の映画上映監視システム。
【請求項17】
上映する映画の映像及び音声を表す情報を、前記上映システムの映写装置及び前記監視システムの撮影収音部に送信する映画データ配送装置を、前記上映システムが備えることを特徴とする請求項11記載の映画上映監視システム。
【請求項18】
映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末が配給した映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとを備える映画上映監視システムの監視システムにおいて、
前記監視システムは、前記上映した映画を撮影及び収音する撮影収音部と、
前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析するとともに、前記解析の結果を、前記製作者端末及び前記配給者端末に送信する解析部と、を備えることを特徴とする映画上映監視システムの監視システム。
【請求項19】
前記解析の結果は、上映確証報告であることを特徴とする請求項18記載の映画上映監視システムの監視システム。
【請求項20】
前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とを同期させてから、前記映画の映像及び音声を表す情報と前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析することを特徴とする請求項18記載の映画上映監視システムの監視システム。
【請求項21】
前記解析の結果は、上映された映画の状況を示す上映確証報告であることを特徴とする請求項18記載の映画上映監視システムの監視システム。
【請求項22】
前記上映確証報告における上映実績開始時刻は、変数である時刻Tを予定開始時刻で初期化した後、時刻Tにおける判断結果がTRUEであるか否かを確認し、TRUEであれば、上映実績開始時刻TSにTを代入することで得られることを特徴とする請求項18記載の映画上映監視システムの監視システム。
【請求項23】
前記上映確証報告における上映実績終了時刻は、時刻Tにおける判断結果がFALSEであるか否かを確認し、FALSEであれば、上映実績終了時刻TEにTを代入することで得られることを特徴とする請求項22記載の映画上映監視システムの監視システム。
【請求項24】
映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末が配給した映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとを備える映画上映監視システムの上映システムにおいて、
前記上映システムは、上映する映画の映像及び音声を表す情報を、前記上映システムの映写装置及び前記監視システムの撮影収音部に送信する映画データ配送装置を備えることを特徴とする映画上映監視システムの上映システム。
【請求項1】
映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末から配給された映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとがネットワークを介して接続される映画上映監視システムの上映監視方法において、
前記監視システムの撮影収音部は、前記上映した映画の撮影及び収音をして前記監視システムの解析部に送信し、
前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析し、
前記監視システムの解析部は、前記解析の結果を、前記製作者端末及び前記配給者端末に送信することを特徴とする映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項2】
前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とを同期させてから、前記映画の映像及び音声を表す情報と前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析することを特徴とする請求項1記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項3】
前記解析の結果は、上映された映画の状況を示す上映確証報告であることを特徴とする請求項1記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項4】
前記上映確証報告における上映実績開始時刻は、変数である時刻Tを予定開始時刻で初期化した後、時刻Tにおける判断結果がTRUEであるか否かを確認し、TRUEであれば、上映実績開始時刻TSにTを代入することで得られることを特徴とする請求項1記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項5】
前記上映確証報告における上映実績終了時刻は、時刻Tにおける判断結果がFALSEであるか否かを確認し、FALSEであれば、上映実績終了時刻TEにTを代入することで得られることを特徴とする請求項4記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項6】
映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末から配給された映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとがネットワークを介して接続される映画上映監視システムの上映監視方法において、
前記上映システムの映画データ配送装置は、上映する映画の映像及び音声を表す情報を、前記上映システムの映写装置及び前記監視システムの撮影収音部に送信し、
前記監視システムの撮影収音部は、前記映画データ配送装置から送信された映像及び音声を表す情報を、前記監視システムの解析部に送信し、
前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報が、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報と一致するか否かを解析し、
前記監視システムの解析部は、前記解析の結果を、前記製作者端末及び前記配給者端末に送信することを特徴とする映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項7】
前記解析の結果は、上映確証報告であることを特徴とする請求項6記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項8】
前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とを同期させてから、前記映画の映像及び音声を表す情報と前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析することを特徴とする請求項6記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項9】
前記上映確証報告における上映実績開始時刻は、変数である時刻Tを予定開始時刻で初期化した後、時刻Tにおける判断結果がTRUEであるか否かを確認し、TRUEであれば、上映実績開始時刻TSにTを代入することで得られることを特徴とする請求項6記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項10】
前記上映確証報告における上映実績終了時刻は、時刻Tにおける判断結果がFALSEであるか否かを確認し、FALSEであれば、上映実績終了時刻TEにTを代入することで得られることを特徴とする請求項9記載の映画上映監視システムの上映監視方法。
【請求項11】
映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末が配給した映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとを備える映画上映監視システムにおいて、
前記監視システムは、前記上映した映画を撮影及び収音する撮影収音部と、
前記撮影収音部が撮影及び収音した映像及び音声を表す情報を、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報と一致するか否かを解析するとともに、前記解析の結果を前記製作者端末及び前記配給者端末に送信する解析部と、を備えることを特徴とする映画上映監視システム。
【請求項12】
前記解析の結果は、上映確証報告であることを特徴とする請求項11記載の映画上映監視システム。
【請求項13】
前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とを同期させてから、前記映画の映像及び音声を表す情報と前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析することを特徴とする請求項11記載の映画上映監視システム。
【請求項14】
前記解析の結果は、上映された映画の状況を示す上映確証報告であることを特徴とする請求項11記載の映画上映監視システム。
【請求項15】
前記上映確証報告における上映実績開始時刻は、変数である時刻Tを予定開始時刻で初期化した後、時刻Tにおける判断結果がTRUEであるか否かを確認し、TRUEであれば、上映実績開始時刻TSにTを代入することで得られることを特徴とする請求項11記載の映画上映監視システム。
【請求項16】
前記上映確証報告における上映実績終了時刻は、時刻Tにおける判断結果がFALSEであるか否かを確認し、FALSEであれば、上映実績終了時刻TEにTを代入することで得られることを特徴とする請求項15記載の映画上映監視システム。
【請求項17】
上映する映画の映像及び音声を表す情報を、前記上映システムの映写装置及び前記監視システムの撮影収音部に送信する映画データ配送装置を、前記上映システムが備えることを特徴とする請求項11記載の映画上映監視システム。
【請求項18】
映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末が配給した映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとを備える映画上映監視システムの監視システムにおいて、
前記監視システムは、前記上映した映画を撮影及び収音する撮影収音部と、
前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、あらかじめ蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析するとともに、前記解析の結果を、前記製作者端末及び前記配給者端末に送信する解析部と、を備えることを特徴とする映画上映監視システムの監視システム。
【請求項19】
前記解析の結果は、上映確証報告であることを特徴とする請求項18記載の映画上映監視システムの監視システム。
【請求項20】
前記監視システムの解析部は、前記送信された映画の映像及び音声を表す情報と、前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とを同期させてから、前記映画の映像及び音声を表す情報と前記蓄積された映画の映像及び音声を表す情報とが一致するか否かを解析することを特徴とする請求項18記載の映画上映監視システムの監視システム。
【請求項21】
前記解析の結果は、上映された映画の状況を示す上映確証報告であることを特徴とする請求項18記載の映画上映監視システムの監視システム。
【請求項22】
前記上映確証報告における上映実績開始時刻は、変数である時刻Tを予定開始時刻で初期化した後、時刻Tにおける判断結果がTRUEであるか否かを確認し、TRUEであれば、上映実績開始時刻TSにTを代入することで得られることを特徴とする請求項18記載の映画上映監視システムの監視システム。
【請求項23】
前記上映確証報告における上映実績終了時刻は、時刻Tにおける判断結果がFALSEであるか否かを確認し、FALSEであれば、上映実績終了時刻TEにTを代入することで得られることを特徴とする請求項22記載の映画上映監視システムの監視システム。
【請求項24】
映画を製作する製作者の製作者端末と、前記製作者が製作した映画を配給する配給者の配給者端末と、前記配給者端末が配給した映画を上映する上映システムと、前記上映システムごとに備えられる監視システムとを備える映画上映監視システムの上映システムにおいて、
前記上映システムは、上映する映画の映像及び音声を表す情報を、前記上映システムの映写装置及び前記監視システムの撮影収音部に送信する映画データ配送装置を備えることを特徴とする映画上映監視システムの上映システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−115391(P2006−115391A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−302876(P2004−302876)
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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