説明

時刻表検索システム、時刻表検索方法、および時刻表検索プログラム

【課題】利用者のニーズに合った使い勝手の良い時刻表検索システムを提供する。
【解決手段】ユーザ端末10と、路線の各駅における列車の発車時刻および到着時刻を含む時刻表データを格納する時刻表データベース31と、時刻表データベース31から時刻表データをユーザ端末10に提供する時刻表サーバ30と、を備え、ユーザ端末10は、時刻表サーバ30に、所定の路線に対応する時刻表データを時刻表データベース31から検索させて取得する時刻表受信部113と、取得した時刻表データの中から、所定の乗車駅の発車時刻表を表示し、ユーザに乗車する列車の選択を促す表示部64と、発車時刻表からユーザに選択された列車を受け付ける操作部65とを含み、選択された列車の停車駅毎の到着時刻一覧を表示部64に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時刻表検索システム、時刻表検索方法、および時刻表検索プログラムに関し、特に定期券情報から指定される路線に対する時刻表を検索する時刻表検索システム、時刻表検索方法、および時刻表検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、路線検索サービスとしては、たとえば、ヤフー株式会社の路線情報やジョルダン株式会社の乗換案内、株式会社ヴァル研究所の駅すぱあと(登録商標)などがあり、乗車駅と降車駅、必要に応じて希望出発時刻や希望到着時刻などを入力し、路線検索を行うものが一般的である。
【0003】
また、従来の経路案内システムとして、たとえば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載されたシステムは、非接触ICカードと通信機能付き携帯情報端末とを組み合わせて使用することによって、より簡便に乗車案内などの経路検索を行う。携帯情報端末は、自動改札機の通過時に非接触ICカードを介して当該自動改札機から入場駅の情報を受信するとともに、現在時刻を確認し、自動改札機通過の前または後に目的地の情報の入力を利用者から受け、入場駅情報、入場時刻に応じた時刻情報および目的地情報を経路検索サーバに送信し、この経路検索サーバから経路検索結果を受信し、表示する。
【特許文献1】特開2002−298169号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献記載の従来技術は、以下の点で改善の余地を有していた。
【0005】
第一に、検索結果は数パターン提示されるが、必ずしも出発時刻や乗継駅が希望の列車が含まれるとは限らない。この場合、再検索を行わなくてはいけないが、その度に時刻を入力し直したり、乗継駅を変えたい場合は、一度希望の乗継駅までを検索した上で、乗継駅を乗車駅として2回に分けて検索したりする必要あり、面倒であった。
【0006】
第二に、たとえば、「何時何分の列車に乗ると何時に着くか」とか、「座っていきたいので各駅停車で行くと何時に着くか」という検索のニーズに応えることが難しかった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、利用者のニーズに合った使い勝手の良い時刻表検索システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、ユーザ端末と、
路線の各駅における列車の発車時刻および到着時刻を含む時刻表データを格納する時刻表データベースと、
前記時刻表データベースから前記時刻表データを前記ユーザ端末に提供する時刻表サーバと、を備え、
前記ユーザ端末は、
前記時刻表サーバに、所定の路線に対応する時刻表データを前記時刻表データベースから検索させて取得する時刻表データ取得部と、
前記時刻表データ取得部が取得した前記時刻表データの中から、所定の乗車駅の発車時刻表を表示し、ユーザに乗車する列車の選択を促す発車時刻表示部と、
前記発車時刻表から前記ユーザに選択された列車を受け付ける乗車列車受付部と、
前記時刻表データ取得部が取得した前記時刻表データの中から、前記選択された列車の停車駅毎の到着時刻一覧を表示する到着時刻表示部と、を含む時刻表検索システムが提供される。
【0009】
ここで、時刻表は、路線の各駅における列車の発車時刻と到着時刻、その列車の種類、たとえば急行、各駅停車などの区分や終点駅名、乗り入れ路線などを含む。
【0010】
この発明によれば、所定の乗車駅の時刻表から列車を選択して、その列車の停車駅毎の到着時刻一覧を参照することができるので、列車の種類を考慮しながら列車を選択することができる。これにより、ユーザのニーズにあった検索が可能となる。たとえば、発車時刻を指定して列車を選択したり、急いでいるから急行で行きたいとか、疲れているから各駅停車で座って行きたいなどの要望に合った列車の種類を選択したりすることが可能となり、利便性がよい。
【0011】
上記時刻表検索システムにおいて、ユーザが購入した定期券の定期券情報を格納する顧客情報データベースをさらに備えることができ、前記ユーザ端末の前記時刻表データ取得部は、前記時刻表サーバに、前記顧客情報データベースから前記ユーザの前記定期券情報を取得させ、該定期券情報から指定される路線に対応する時刻表データを前記時刻表データベースから検索させて取得することができる。
【0012】
この構成によれば、ユーザの定期券情報から指定される路線の時刻表データを取得し、検索することができるので、ユーザが路線の指定をしなくても済み、使い勝手が向上する。
【0013】
上記時刻表検索システムにおいて、前記ユーザ端末の前記発車時刻表示部は、前記定期券情報から指定される乗車駅における発車時刻表を表示することができる。
【0014】
この構成によれば、定期券情報から自動的に乗車駅が指定されるので、わざわざ乗車駅を入力する手間が省け、操作性がよい。
【0015】
上記時刻表検索システムにおいて、前記ユーザ端末は、前記到着時刻一覧の再検索を行う指示を前記ユーザから受け付ける再検索指示受付部を含むことができ、前記ユーザ端末において、前記再検索を行う指示を受け付けたとき、前記発車時刻表示部は、前記所定乗車駅の前記発車時刻表を表示し、前記ユーザに乗車する列車の選択を再度促すことができる。
【0016】
上記時刻表検索システムにおいて、前記ユーザ端末は、現在時刻を取得する時刻取得部を含むことができ、前記ユーザ端末の前記発車時刻表示部は、前記現在時刻から所定時間内の発車時刻表を表示することができる。
【0017】
この構成によれば、現在時刻から所定時間内の発車時刻表を表示するので、たとえば今すぐ乗車可能な列車を調べたい場合などに、時刻表の中から所望の時間帯を探す手間が省け、時刻表の中で注目すべき時間帯のみが表示されるので、見やすく利便性がよい。
【0018】
上記時刻表検索システムにおいて、前記ユーザ端末は、前記到着時刻表示部で表示された前記到着時刻一覧から前記ユーザに選択された乗換駅を受け付ける乗換駅受付部と、前記時刻表サーバに、前記時刻表データベースから前記選択された乗換駅の乗り入れ路線を含む時刻表データを検索させて取得する乗り入れ路線時刻表取得部と、前記乗り入れ路線時刻表取得部が取得した前記乗り入れ路線を含む前記時刻表データの中から、前記選択された乗換駅の乗り入れ路線を表示し、前記ユーザに乗継路線の選択を促す路線表示部と、前記選択された乗継路線を受け付ける路線受付部と、前記乗り入れ路線時刻表取得部が取得した前記乗り入れ路線を含む前記時刻表データの中から、前記路線受付部が受け付けた前記乗継路線の前記選択された乗換駅における発車時刻表を表示し、前記ユーザに乗り継ぎする列車の選択を促す乗継路線時刻表表示部と、を含むことができ、前記ユーザ端末の前記乗車列車受付部は、前記乗継路線の前記発車時刻表から前記選択された乗継列車を受け付け、前記ユーザ端末の前記到着時刻表示部は、前記乗り入れ路線時刻表取得部が取得した前記時刻表データの中から、前記選択された乗継列車の停車駅毎の到着時刻一覧を表示することができる。
【0019】
この構成によれば、乗換駅の乗り入れている路線の中から乗り継ぐ路線をユーザの希望に基づいて選択でき、さらに発車時刻表を表示させることができる。これにより、希望の乗継路線を自由に選択でき、たとえば、乗り換え時に少し余裕を持って多めに時間を取りたいなどの希望に則して乗継時間間隔を長くするなど、様々な状況に応じた路線や列車を選択することが可能となり、利便性がよい。
【0020】
上記時刻表検索システムにおいて、前記ユーザ端末の前記発車時刻表示部は、前記選択された停車駅の前記到着時刻から所定時間内の前記乗り入れ路線の前記停車駅における前記発車時刻表を表示することができる。
【0021】
この構成によれば、所定駅からの乗り換え時に、到着時刻から所定時間内の発車時刻表を表示するので、時刻表の中から所望の時間帯を探す手間が省け、時刻表の中で注目すべき時間帯のみが表示されるので、見やすく利便性がよい。
【0022】
上記時刻表検索システムにおいて、前記ユーザ端末は、前記ユーザが携行する携帯端末であり、前記時刻表サーバと無線通信する無線通信部を含むことができ、前記ユーザ端末は、前記無線通信部により前記時刻表サーバと通信を行い、前記時刻表サーバに、前記時刻表データベースから前記時刻表データを検索させて取得することができる。
【0023】
この構成によれば、外出時に時刻表データを取得することができ、利便性がよい。
【0024】
上記時刻表検索システムにおいて、前記ユーザ端末は、前記ユーザの電子定期券により自動改札機と前記無線通信部が通信を行い、自動改札する自動改札部と、自動改札を行ったとき、前記自動改札機と通信を行い、改札した乗車駅を取得する乗車駅取得部と、自動改札時の改札時刻を取得する改札時刻取得部と、を含むことができ、前記ユーザ端末の前記時刻表データ取得部は、前記改札した乗車駅と前記改札時刻に基づいて、前記時刻表サーバに、前記時刻表データベースから前記時刻表データを検索させて取得することができる。
【0025】
この構成によれば、改札を通った後、駅の時刻表掲示板を探す必要がなく、直ぐに到着時刻を調べることができ、利便性がよい。
【0026】
上記時刻表検索システムにおいて、前記ユーザが前記定期券を購入時に、前記定期券情報の登録を受け付ける顧客情報受付部と、前記顧客情報受付部が前記定期券情報を受け付けたとき、定期券識別子を発行する識別子発行部と、前記顧客情報受付部が受け付けた前記定期券情報を前記定期券識別子と対応付けて前記顧客情報データベースに格納する格納部と、前記ユーザが入力した前記定期券識別子を受け付ける識別子受付部と、前記顧客情報データベースにアクセスし、前記識別子受付部が受け付けた前記定期券識別子に対応する定期券情報が存在するか否かを判定する判定部と、前記定期券情報が存在すると判定された前記ユーザの前記ユーザ端末に、本時刻表検索システムの利用を許可する許可部と、をさらに備えることができる。
【0027】
上記時刻表検索システムにおいて、前記許可部が本時刻表検索システムの利用を許可したとき、本時刻表検索システムを実現するアプリケーションプログラムに前記定期券情報を付加する付加部と、前記定期券情報が付加された前記アプリケーションプログラムを前記ユーザ端末に送信する送信部と、を備えることができ、前記ユーザ端末は、前記送信部から送信された前記アプリケーションプログラムを受信する受信部と、前記受信部が受信した前記アプリケーションプログラムを記憶するプログラム記憶部と、前記受信部が受信した前記アプリケーションプログラムから前記定期券情報を取得し、前記定期券情報として格納する定期券情報記憶部と、前記アプリケーションプログラムを実行する実行部と、を含むことができ、前記ユーザ端末の前記実行部が前記アプリケーションプログラムを実行したとき、前記定期券情報に基づいて、前記時刻表サーバに、前記定期券情報から指定される路線に対応する時刻表データを前記時刻表データベースから検索させて取得することができる。
【0028】
本発明によれば、ユーザ端末を用いて時刻表データを検索する時刻表検索方法において、
所定の路線に対応する時刻表データを、前記路線の各駅における列車の発車時刻および到着時刻を含む時刻表データを格納する時刻表データベースから検索し、
検索された前記時刻表データを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末が、受信した前記時刻表データから所定の乗車駅の発車時刻表をユーザに提示して乗車する列車の選択を促し、
前記ユーザ端末が、前記発車時刻表から前記ユーザに選択された列車を受け付け、
前記ユーザ端末が、前記選択された列車の停車駅毎の到着時刻一覧をユーザに提示する時刻表検索方法が提供される。
【0029】
本発明によれば、表示部を有するユーザ端末が実行する時刻表検索プログラムであって、
前記ユーザ端末を、
路線の各駅における発車時刻および到着時刻を含む時刻表データを格納した時刻表データベースにアクセスし、所定の路線に対応する時刻表データを取得する手段、
前記取得する手段が取得した前記時刻表データの中から、所定の乗車駅における発車時刻表を前記表示部に表示し、ユーザに乗車する列車の選択を促す手段、
前記発車時刻表から前記ユーザに選択された列車を受け付ける手段、
前記取得する手段が取得した前記時刻表データの中から、前記選択された列車の停車駅毎の到着時刻一覧を前記表示部に表示させる手段、として機能させるための時刻表検索プログラムが提供される。
【0030】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、利用者のニーズに合った使い勝手の良い時刻表検索システムが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0033】
図1は、本発明の実施の形態の時刻表検索システム1の構成を示す構成図である。本実施形態の時刻表検索システム1は、指定された列車の時刻表を検索してユーザに提示し、ユーザが指定した発車時刻から指定された列車の停車駅毎の到着時刻を一覧で提示することができる。また停車駅を指定し、停車駅の乗り入れ路線についても停車駅毎の到着時刻を一覧で提示することができる。
【0034】
本実施形態の時刻表検索システム1は、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11と、鉄道会社サーバ20と、顧客情報データベース21と、アプリケーション記憶部23と、時刻表サーバ30と、時刻表データベース31と、ユーザ携帯端末11と無線通信して自動改札する改札機50と、を備える。ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11、鉄道会社サーバ20、および時刻表サーバ30は互いにインターネット40を介して接続される。
【0035】
ユーザ端末10は、たとえば、パーソナルコンピュータなどの情報端末機器である。ユーザ携帯端末11は、たとえば、携帯電話機、PDAなどの携帯情報端末機器である。ユーザ端末10およびユーザ携帯端末11は、インターネット40に無線または有線通信により接続することができ、鉄道会社サーバ20が提供するウェブサイトにアクセスするためのブラウザ機能を備えている。また、時刻表サーバ30から時刻表データをダウンロードすることができる。
【0036】
本実施形態の時刻表検索システム1において、ユーザ端末10およびユーザ携帯端末11のユーザは、定期券やモバイルSuica(登録商標)などの電子定期券を購入していることを前提とすることができる。ユーザは、本実施形態の時刻表検索システム1を利用するために、定期券を購入時に予め利用申請を行い、管理IDの発行を受け、さらにパスワードを登録しておく。本実施形態では、定期券の購入者に対して、本発明の時刻表検索サービスを提供することができる。このように、定期券購入者向けに本システムの提供を行うことで、定期券購入の動議付けとすることもできる。
【0037】
鉄道会社サーバ20は、顧客情報データベース21およびアプリケーション記憶部23を管理し、インターネット40を介してユーザ端末10およびユーザ携帯端末11に顧客情報を含む時刻表検索アプリケーションプログラムを配信する。顧客情報データベース21は、図2に示すように、たとえば、管理ID、パスワード、ユーザ氏名、年齢、性別、路線、乗車駅、降車駅、経由駅、発行日、有効期間などを含む顧客情報を格納する。
【0038】
図1に戻り、アプリケーション記憶部23は、ユーザ端末10およびユーザ携帯端末11が実行可能なアプリケーションを格納する。時刻表サーバ30は、時刻表データベース31の時刻表の検索サービスを提供する。時刻表サーバ30は、ユーザ端末10およびユーザ携帯端末11からインターネット40を介して検索条件を受け付け、条件に従って時刻表データベース31から検索された時刻表データをインターネット40を介してユーザ端末10またはユーザ携帯端末11に配信する。
【0039】
図3は、本実施形態の時刻表検索システム1の鉄道会社サーバ20の構成を示す機能ブロック図である。本実施形態の時刻表検索システム1において、ユーザが定期券を購入時に、定期券情報の登録を受け付ける顧客情報受付部(登録受付部73)と、顧客情報受付部(登録受付部73)が定期券情報を受け付けたとき、定期券識別子を発行する識別子発行部(管理ID発行部75)と、顧客情報受付部(登録受付部73)が受け付けた定期券情報を定期券識別子と対応付けて顧客情報データベース21に格納する格納部(登録部77)と、ユーザが入力した定期券識別子を受け付ける識別子受付部(インタフェース部81、認証部83)と、顧客情報データベース21にアクセスし、識別子受付部(インタフェース部81、認証部83)が受け付けた定期券識別子に対応する定期券情報が存在するか否かを判定する判定部(認証部83)と、定期券情報が存在すると判定されたユーザのユーザ端末(ユーザ端末10、ユーザ携帯端末11)に、本時刻表検索システムの利用を許可する許可部(顧客情報付与部85、アプリケーション送信部87)と、を備える。
【0040】
具体的には、鉄道会社サーバ20は、入力部71と、登録受付部73と、管理ID発行部75と、登録部77と、インタフェース部81と、認証部83と、顧客情報付与部85と、アプリケーション送信部87と、を含む。鉄道会社サーバ20の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0041】
入力部71は、ユーザが定期券を購入する際、記入する定期券購入申込書を読み込み、顧客情報を取得したり、継続前の電子定期券や予め顧客情報が記録されている記録媒体から顧客情報を読み取ったり、キーボード、タッチパネルなどの操作部により入力された顧客情報を入力する。顧客情報は、上述したように、パスワード、ユーザ氏名、年齢、性別、路線、乗車駅、降車駅、経由駅、発行日、有効期間などを含む。
【0042】
登録受付部73は、入力部71を介して入力された顧客情報を受け付ける。管理ID発行部75は、登録受付部73が顧客情報を受け付けたとき、管理IDを発行する。登録部77は、登録受付部73が受け付けた顧客情報に管理ID発行部75が発行した管理IDと関連付けて顧客情報データベース21に格納する。
【0043】
インタフェース部81は、インターネット40を介してユーザ端末10、ユーザ携帯端末11、または時刻表サーバ30と通信するためのものである。認証部83は、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11からの利用認証要求をインタフェース部81を介して受信し、要求に呼応して、認証を行う。ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11からは、管理IDおよびパスワードが送信される。認証部83は、顧客情報データベース21にアクセスし、受け付けたユーザの管理IDとパスワードが認証されたとき、顧客情報付与部85に通知する。なお、認証に失敗したときは、その旨をユーザ端末10またはユーザ携帯端末11にインタフェース部81を介して通知する。
【0044】
顧客情報付与部85は、認証部83からの通知を受け、アプリケーション記憶部23に格納されている時刻表検索アプリケーションプログラムに顧客情報を付与する。これにより、時刻表検索アプリケーションプログラムを動作させた時に、初期値として用いる乗車駅、降車駅、経由駅などを時刻表検索アプリケーションプログラムに設定する。また、時刻表検索アプリケーションプログラムをユーザ端末10またはユーザ携帯端末11で実行する際の、利用認証用の管理IDおよびパスワードを含めることもできる。そのようにすれば、時刻表検索アプリケーションプログラムを実行時に、自動的に利用認証を行うように構成することができる。
【0045】
アプリケーション送信部87は、顧客情報付与部85により顧客情報が付与された時刻表検索アプリケーションプログラムをユーザ端末10またはユーザ携帯端末11にインタフェース部81を介して送信する。
【0046】
図4に、時刻表データベース31に格納されている時刻表データの構造の一例を示す。時刻表データは、たとえば、路線毎に構成されており、当該路線の始発駅、途中駅(上り、下り)、終着駅の発車時刻を含む。また、各駅に対応して乗り入れ路線(乗継路線)の路線名が格納されており、この路線名は、別の路線の時刻表データにリンクしている。
【0047】
図5は、ユーザ携帯端末11の構成を示すブロック図である。ユーザ携帯端末11は、CPU61と、通信部62と、記憶部63と、表示部64と、操作部65と、ICカード部66と、を含む。なお、図5において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
【0048】
CPU61は、通信部62、記憶部63、表示部64、操作部65、およびICカード部66にバス67を介して互いに接続され、各要素とともに装置全体を制御する。通信部62は、携帯電話網(不図示)を経由してインターネット40に接続するためのものである。
【0049】
記憶部63は、ユーザ携帯端末11を制御する制御プログラム、制御プログラムの制御配下で動作する本実施形態の時刻表検索システム1の時刻表検索アプリケーションプログラム、時刻表データなどを格納する。また、記憶部63は、時刻表検索アプリケーションプログラムが動作する際に使用する作業領域も含む。その他、記憶部63は、アドレス帳、送受信メール、各種コンテンツ、カメラ撮影画像、動画、楽曲など各種の情報が格納されるが、本発明の本質に関わらないので説明は省略する。
【0050】
表示部64は、たとえば液晶ディスプレイであり、各種コンテンツやアプリケーション、および情報を画面に表示する。操作部65は、操作ボタン、スイッチを含み、表示部64の画面上でアプリケーション操作などを行う。ICカード部66は、非接触ICカードであり、定期券情報を格納するメモリおよび近接無線用アンテナを含む。
【0051】
ユーザ端末10は、上記ユーザ携帯端末11とほぼ同様な構成を有するが、通信部62がインターネット40への接続用の通信インタフェースになり、またICカード部66が除外されてもよい点で相違している。
【0052】
図6は、本実施形態の時刻表検索システム1におけるユーザ端末10またはユーザ携帯端末11の構成を示す機能ブロック図である。ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0053】
本発明の実施形態の時刻表検索システム1は、ユーザ端末(ユーザ端末10、ユーザ携帯端末11)と、路線の各駅における列車の発車時刻および到着時刻を含む時刻表データを格納する時刻表データベース31と、時刻表データベース31から時刻表データをユーザ端末(ユーザ端末10、ユーザ携帯端末11)に提供する時刻表サーバ30と、を備え、ユーザ端末(ユーザ端末10、ユーザ携帯端末11)は、時刻表サーバ30に、所定の路線に対応する時刻表データを時刻表データベース31から検索させて取得する時刻表データ取得部(時刻表受信部113)と、時刻表データ取得部(時刻表受信部113)が取得した時刻表データの中から、所定の乗車駅の発車時刻表を表示し、ユーザに乗車する列車の選択を促す発車時刻表示部(検索部121、表示部64)と、発車時刻表からユーザに選択された列車を受け付ける乗車列車受付部(操作部65)と、時刻表データ取得部(時刻表受信部113)が取得した時刻表データの中から、選択された列車の停車駅毎の到着時刻一覧を表示する到着時刻表示部(検索部121、表示部64)と、を含む。また、本発明の実施形態の時刻表検索システム1は、ユーザが購入した定期券の定期券情報を格納する顧客情報データベース21をさらに備え、ユーザ端末(ユーザ端末10、ユーザ携帯端末11)の時刻表データ取得部(時刻表受信部113)は、時刻表サーバ30に、顧客情報データベース21からユーザの定期券情報を取得させ、定期券情報から指定される路線に対応する時刻表データを時刻表データベース31から検索させて取得する。
【0054】
詳細には、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11は、アプリケーション受信部103と、定期券情報記憶部105と、認証要求部101と、アプリケーションプログラム記憶部109と、時刻表受信部113と、時刻表記憶部115と、計時部117と、検索部121と、を含む。
【0055】
定期券情報記憶部105、アプリケーションプログラム記憶部109、および時刻表記憶部115は、図5の記憶部63に含まれる。
【0056】
認証要求部101は、ユーザが操作部65を用いて定期券を購入した際に取得した管理IDおよびパスワードの入力を受け付け、通信部62を介してインターネット40上の鉄道会社サーバ20に本実施形態の時刻表検索システム1のサービスの利用認証を要求する。
【0057】
アプリケーション受信部103は、通信部62によりインターネット40を介して鉄道会社サーバ20から送信された時刻表検索アプリケーションプログラムを受信する。そして、受信した時刻表検索アプリケーションプログラムに含まれる顧客情報を取得し、定期券情報記憶部105に格納する。定期券情報記憶部105には、管理ID、パスワード、ユーザ氏名、年齢、性別、路線、乗車駅、降車駅、経由駅、発行日、有効期間などを含む顧客情報を記憶することができる。少なくとも、路線、乗車駅、降車駅、および経由駅の情報を含む。
【0058】
アプリケーションプログラム記憶部109は、アプリケーション受信部103が受信した時刻表検索アプリケーションプログラムを記憶する。図5のCPU61が、ユーザからの操作指示に従ってアプリケーションプログラム記憶部109に格納された時刻表検索アプリケーションプログラムを実行し、本時刻表検索システム1を実現させる。
【0059】
本実施形態の時刻表検索アプリケーションプログラムは、図6に示すように、ユーザが購入した定期券の定期券情報を記憶する記憶部63および表示部64を有するユーザ端末(ユーザ端末10、ユーザ携帯端末11)が実行する時刻表検索プログラムであって、ユーザ端末(ユーザ端末10、ユーザ携帯端末11)を、路線の各駅における発車時刻および到着時刻を含む時刻表データを格納した時刻表データベース31にアクセスし、定期券情報から指定される路線に対応する時刻表データを取得する手段(時刻表受信部113)、取得する手段(時刻表受信部113)が取得した時刻表データの中から、所定の乗車駅における発車時刻表を表示部に表示し、ユーザに乗車する列車の選択を促す手段(検索部121、表示部64)、発車時刻表からユーザに選択された列車を受け付ける手段(操作部65)、取得する手段(時刻表受信部113)が取得した時刻表データの中から、選択された列車の停車駅毎の到着時刻一覧を表示部64に表示させる手段(検索部121、表示部64)、として機能させるための時刻表検索プログラムである。
【0060】
時刻表受信部113は、CPU61(図5)によって時刻表検索アプリケーションプログラムが実行された時、通信部62を介して時刻表サーバ30にアクセスする。たとえば、時刻表受信部113は、定期券情報記憶部105に記憶されている路線を検索条件として、時刻表サーバ30に路線の路線時刻表データを要求し、取得した路線の時刻表データを時刻表記憶部115に格納する。なお、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11は、時刻表記憶部115を含まなくてもよく、毎回必要時に時刻表データを取得する構成とすることもできる。この場合、読み込む時刻表データは、最低限必要なデータのみを読み込むようにするとよい。
【0061】
本実施形態において、時刻表受信部113が時刻表サーバ30に要求する時刻表データは、ユーザの定期券の路線を初期値としているが、これに限定されない。初期値は変更可能である。また、ユーザが指定した路線の時刻表データとすることもできる。あるいは、改札機50から受信した路線の時刻表データとすることもできる。また、後述する乗継駅の乗り入れ路線の中からユーザによって選択された路線の時刻表データも取得する。本実施形態のように、ユーザの定期券情報から指定される路線の時刻表データを取得する構成とすると、ユーザがいちいち路線の指定をしなくても済み、使い勝手が向上する。
【0062】
計時部117は、現在時刻を計時する。検索部121は、定期券情報記憶部105に記憶されている乗車駅、計時部117の現在時刻などを条件として、あるいは、操作部65を介してユーザによって指定された条件に従って、時刻表記憶部115の時刻表データを検索し、検索結果を表示部64に表示する。詳細については、後述する。
【0063】
このように構成された本実施形態の時刻表検索システム1の動作について、以下に説明する。図7は、本実施形の時刻表検索システム1の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図3、図5、図6、および図7を用いて説明する。
【0064】
まず、本実施形態の時刻表検索システム1における検索サービスを利用するため、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11は、鉄道会社サーバ20にインターネット40を介してアクセスし、利用申請を行う。具体的には、たとえば、鉄道会社サーバ20が提供するウェブサイトにアクセスし、利用申請のためページから定期券の管理IDおよびパスワードを操作部65を用いて入力し、鉄道会社サーバ20に送信する(S11)。
【0065】
鉄道会社サーバ20において、認証部83(図3)が、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11から定期券の管理IDおよびパスワードを受信し、利用認証を行う(S21)。認証部83は、顧客情報データベース21(図3)にアクセスし、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11から受信した管理IDおよびパスワードの認証を行う。認証された場合、顧客情報付与部85(図3)がアプリケーション記憶部23(図3)から時刻表検索アプリケーションプログラムを読み出し、顧客情報を付与する。そして、アプリケーション送信部87(図3)がインタフェース部81(図3)を介してユーザ端末10またはユーザ携帯端末11に時刻表検索アプリケーションプログラムを送信する(S23)。認証されなかった場合、その旨をユーザ端末10またはユーザ携帯端末11に通知する。
【0066】
ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11において、アプリケーション受信部103(図6)が通信部62(図6)を介して鉄道会社サーバ20から送信された時刻表検索アプリケーションプログラムを受信し、アプリケーションプログラム記憶部109(図6)に格納する。そして、ユーザからの指示に基づき、CPU61(図5)が時刻表検索アプリケーションプログラムを起動する(S13)。このとき、アプリケーション受信部103(図6)は、受信した時刻表検索アプリケーションプログラムから顧客情報を取得し、定期券情報記憶部105(図6)に格納する。
【0067】
そして、定期券情報記憶部105(図6)に格納された顧客情報の路線を条件として、時刻表受信部113(図6)が時刻表サーバ30に対して時刻表データを要求する(S15)。時刻表サーバ30は、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11からの要求に応じて、時刻表データベース31(図6)にアクセスし、該当する路線の時刻表データを検索する(S31)。そして、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11にインターネット40(図6)を介して時刻表データを送信する(S33)。
【0068】
ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11において、時刻表受信部113(図6)が通信部62(図6)を介して時刻表データを受信し(S17)、時刻表記憶部115(図6)に格納する(S19)。
【0069】
このようにして時刻表検索アプリケーションプログラムおよび時刻表データがユーザ端末10またはユーザ携帯端末11に準備される。
【0070】
本実施形態の時刻表検索システム1において、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11で実行される時刻表検索アプリケーションプログラムの実行画面の一例を図8に示す。本時刻表検索システム1の時刻表検索アプリケーションプログラムが実行されると、時刻表表示画面130が表示部64に表示される。時刻表表示画面130は、乗車駅上り発車時刻表131および乗車駅下り発車時刻表132を含む。乗車駅上り発車時刻表131および乗車駅下り発車時刻表132には、現在時刻から所定時間、ここでは2時間の時刻表データがそれぞれ表示される。表示される路線および駅は、定期券情報記憶部105に格納されているユーザの顧客情報の路線および乗車駅が初期値となっている。
【0071】
表示される路線および駅の初期値は、変更可能である。また、ユーザが指定した路線の指定した駅を乗車駅とすることもできる。あるいは、改札機50から受信した路線の駅を乗車駅とすることもできる。本実施形態のように、定期券情報から自動的に乗車駅が指定されると、わざわざ乗車駅を入力する手間が省け、操作性がよい。また、現在時刻から所定時間内の発車時刻表を表示するので、たとえば今すぐ乗車可能な列車を調べたい場合などに、時刻表の中から所望の時間帯を探す手間が省け、時刻表の中で注目すべき時間帯のみが表示されるので、見やすく利便性がよい。なお、表示時刻は、現在時刻の他にも、ユーザが指定した日時を設定することもできる。
【0072】
乗車駅上り発車時刻表131および乗車駅下り発車時刻表132は、発車時刻133および列車種別134、たとえば、急行、特急や行き先などの情報が含まれる。スクロールバー135により、表示時刻を移動することもできる。現在選択されている時刻は、反転表示136されており、ユーザは操作部65を用いて反転表示136されているカーソル位置を移動させることができる。到着時刻検索ボタン138は、反転表示136されている時刻を出発時刻として、その列車の各停車駅における到着時刻を検索する指示を受け付ける。ユーザが操作部65を用いて、到着時刻検索ボタン138を操作すると、表示部64に表示される画面は時刻表表示画面130から到着時刻表示画面140に移行する。
【0073】
到着時刻表示画面140は、停車駅到着時刻一覧141を含む。停車駅到着時刻一覧141は、時刻表表示画面130で選択された条件の列車の停車駅142毎の到着時刻143を一覧表示する。なお、通過する駅は「通過」と表示される。スクロールバー145にて、表示される停車駅を移動することができる。到着時刻表示画面140は、戻るボタン148および選択駅検索ボタン149を含む。戻るボタン148の押下を受け付けると、表示部64の表示は時刻表表示画面130に戻る。これにより、ユーザは、到着時刻表示画面140を見て、所望の停車駅に希望する時刻に到着しないと分かった場合に、戻るボタン148を押下すれば直ぐに時刻表表示画面130に戻ることができる。そして、提示されている時刻表を見ながら乗車する列車を選択し、別の発車時刻をクリックするだけで簡単に再度検索し直すことができる。
【0074】
一方、選択駅検索ボタン149の押下を受け付けると、表示部64の表示は路線選択画面150に移行する。選択駅検索ボタン149は、さらに停車駅から他の路線に乗り継ぐ場合に押下するものである。これにより、ユーザは、選択した駅に乗り入れている路線の情報を得ることができ、所望の乗継路線を選択することができる。選択駅検索ボタン149の押下を受け付けたとき、停車駅到着時刻一覧141の中で選択され、反転表示144されていた停車駅142を乗継駅として、乗継路線情報が表示される。なお、反転表示144は、操作部65により移動させることができる。
【0075】
路線選択画面150は、乗継駅到着時刻151と、乗継路線選択ラジオボタン152と、時刻表表示ボタン158と、を含む。乗継駅到着時刻151には、到着時刻表示画面140で選択された乗継駅の情報と到着時刻が表示される。乗継路線選択ラジオボタン152は、乗継駅で乗り継ぎ可能な路線がリスト表示され乗継路線選択ラジオボタン152によって選択可能となっている。時刻表表示ボタン158の押下を受け付けると、選択された路線の時刻表データと、乗継駅を発車駅とし、到着時刻から所定時間内を出発時刻として、時刻表表示画面130が表示部64に表示される。
【0076】
このように、路線選択画面150において、ユーザは、乗換駅の乗り入れている路線の中から乗り継ぐ路線を希望に基づいて選択でき、さらに発車時刻表を表示させることができる。これにより、希望の乗継路線を自由に選択でき、たとえば、乗り換え時に少し余裕を持って多めに時間を取りたいなどの希望に則して乗継時間間隔を長くするなど、様々な状況に応じた路線や列車を選択することが可能となり、利便性がよい。また、所定駅からの乗り換え時に、到着時刻から所定時間内の発車時刻表を表示するので、時刻表の中から所望の時間帯を探す手間が省け、時刻表の中で注目すべき時間帯のみが表示されるので、見やすく利便性がよい。
【0077】
図9は、本実施形態の時刻表検索システム1における図8の各種画面を表示するための構成を示す機能ブロック図である。
【0078】
本実施形態において、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11は、図8で示した時刻表表示画面130を表示部64に表示させるための時刻表表示処理部160を含むことができる。図9(a)に示すように、時刻表表示処理部160は、現在時刻取得部162、乗車駅取得部163、検索部121、および発車時刻表表示部165を含む。現在時刻取得部162は、計時部117または通信部62を介して鉄道会社サーバ20または時刻表サーバ30から現在時刻を取得し、検索部121に検索条件として受け渡す。乗車駅取得部163は、定期券情報記憶部105から路線および乗車駅を取得し、検索部121に検索条件として受け渡す。
【0079】
検索部121は、現在時刻取得部162から受け取った現在時刻と、乗車駅取得部163から受け取った路線および乗車駅を検索条件として、時刻表記憶部115にアクセスし、発車時刻表を取得し、発車時刻表表示部165に受け渡す。発車時刻表表示部165は、検索部121から受け取った発車時刻表を時刻表表示画面130として表示部64に表示させる。
【0080】
また、検索部121は、現在時刻取得部162から受け取った現在時刻から所定時間内の発車時刻表を検索条件とすることができる。
【0081】
なお、時刻表記憶部115に検索条件に合った路線および乗車駅の時刻表データが存在しない場合は、時刻表受信部113にその路線の時刻表データを時刻表サーバ30からダウンロードするように指示する。時刻表受信部113は、指示された時刻表データを時刻表サーバ30からダウンロードし、検索部121に通知する。そして、検索部121は、時刻表受信部113からの通知に呼応して、再度時刻表記憶部115にアクセスし、時刻表データを取得し、発車時刻表表示部165に受け渡す。また、検索部121は、現在時刻取得部162および乗車駅取得部163から受け取った検索条件を一時的に記憶部63に記憶しておく。
【0082】
本実施形態において、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11は、図8の到着時刻表示画面140を表示部64に表示させるための到着時刻表示処理部170を含むことができる。図9(b)に示すように、到着時刻表示処理部170は、発車時刻受付部172、検索要求受付部173、検索部121、および停車駅・到着時刻表示部175を含む。発車時刻受付部172は、時刻表表示画面130上で反転表示136にて選択された発車時刻を受け付け、検索部121に検索条件として受け渡す。検索要求受付部173は、時刻表表示画面130の到着時刻検索ボタン138の操作を受け付け、検索部121に検索実行指示として通知する。
【0083】
検索部121は、発車時刻受付部172からの通知に呼応して、記憶部63に記憶されている路線および発車時刻受付部172から受け取った発車時刻で指定される列車に基づいて、時刻表記憶部115にアクセスし、その列車の停車駅毎の到着時刻を取得し、停車駅・到着時刻表示部175に受け渡す。停車駅・到着時刻表示部175は、検索部121から受け取った停車駅毎の到着時刻を到着時刻表示画面140として表示部64に表示させる。
【0084】
さらに、本実施形態において、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11は、図8で示した路線選択画面150を表示部64に表示されるための路線選択画面表示処理部180を含むことができる。図9(c)に示すように、路線選択画面表示処理部180は、乗継駅選択受付部182、検索要求受付部183、検索部121、および乗継路線表示部185を含む。乗継駅選択受付部182は、図8の到着時刻表示画面140上で反転表示144にて選択された停車駅を乗継駅として受け付け、検索部121に検索条件として受け渡す。検索要求受付部183は、図8の到着時刻表示画面140の選択駅検索ボタン149の操作を検索要求として受け付け、検索部121に通知する。
【0085】
検索部121は、検索要求受付部183からの通知に呼応して、時刻表記憶部115にアクセスし、乗継駅選択受付部182から受け取った乗継駅の乗継路線を検索条件として検索し、乗継路線表示部185に受け渡す。このとき、検索部121は、乗継駅選択受付部182で受け付けた停車駅とその到着時刻を、乗継駅および到着時刻として記憶部63に一時的に記憶しておく。乗継路線表示部185は、検索部121から受け取った乗継路線を路線選択画面150として表示部64に表示させる。
【0086】
さらに、本実施形態のユーザ端末10またはユーザ携帯端末11において、図8の路線選択画面150で選択された路線の発車時刻表を表示する時刻表表示画面130を表示させるための乗継駅時刻表表示処理部190を含むことができる。図9(d)に示すように、乗継駅時刻表表示処理部190は、路線選択受付部192、表示要求受付部193、検索部121、および発車時刻表表示部165を含む。路線選択受付部192は、図8の路線選択画面150の乗継路線選択ラジオボタン152で選択された乗継路線を受け付け、検索部121に受け渡す。表示要求受付部193は、図8の路線選択画面150の時刻表表示ボタン158の操作を表示要求として受け付け、検索部121に通知する。
【0087】
検索部121は、表示要求受付部193からの通知に呼応して、路線選択受付部192で受け付けた路線および乗継駅、および発車時刻を読み出し、検索条件として時刻表記憶部115にアクセスし、その路線の乗継駅、すなわち乗車駅、として検索し、現在取得した時刻表データを発車時刻表表示部165に受け渡す。発車時刻表表示部165は、検索部121から受け取った時刻表データを時刻表表示画面130として表示部64に表示させる。
【0088】
また、検索部121は、路線選択受付部192から受け取った発車時刻から所定時間内の発車時刻表を検索条件とすることができる。
【0089】
なお、時刻表記憶部115に検索条件に合った路線および乗車駅の時刻表データが存在しない場合は、時刻表受信部113にその路線の時刻表データを時刻表サーバ30からダウンロードするように指示する。時刻表受信部113は、指示された時刻表データを時刻表サーバ30からダウンロードし、検索部121に通知し、検索部121は、時刻表受信部113からの通知に呼応して、再度時刻表記憶部115にアクセスし、時刻表データを取得し、発車時刻表表示部165に受け渡す。また、検索部121は、路線選択受付部192から受け取った検索条件を一時的に記憶部63に記憶しておく。
【0090】
このように構成された本実施形態の時刻表検索システム1の時刻表検索サービス利用時のユーザ端末10またはユーザ携帯端末11の動作について、以下に説明する。図10は、本実施形態の時刻表検索システム1の時刻表検索サービス利用時のユーザ端末10またはユーザ携帯端末11の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図8乃至図10を用いて説明する。
【0091】
まず、ユーザ端末10およびユーザ携帯端末11において、時刻表表示処理部160(図9(a))の乗車駅取得部163が路線および乗車駅を定期券情報記憶部105から取得する(S101)。そして、乗車駅取得部163が現在時刻を計時部117から取得する(S103)。
【0092】
そして、時刻表表示処理部160の検索部121が、時刻表記憶部115にアクセスし、路線の乗車駅における現在時刻から所定時間内の時刻表データを検索する(S105)。そして、時刻表表示処理部160の発車時刻表表示部165が表示部64に時刻表表示画面130を表示させる(S107)。
【0093】
時刻表表示画面130(図8)において、到着時刻検索ボタン138が押下されたとき、到着時刻表示処理部170(図9(b))の検索要求受付部173が検索要求として受け付ける(S109のYES)。到着時刻表示処理部170の発車時刻受付部172は、時刻表表示画面130(図8)の乗車駅上り発車時刻表131において、反転表示136により選択された発車時刻を受け付ける(S111)。そして、検索部121が、時刻表記憶部115にアクセスし、発車時刻からその列車の停車駅毎の到着時刻を検索する(S113)。停車駅・到着時刻表示部175が到着時刻表示画面140(図8)を表示する(S115)。そして、到着時刻表示画面140において、戻るボタン148の押下を操作部65が受け付けたとき(S117のYES)、ステップS107に戻り、表示部64に時刻表表示画面130を表示させる。これにより、ユーザは再度時刻表表示画面130により別の列車を選択し、選択された列車の発車時刻から列車の停車駅毎の到着時刻を再検索することができる。
【0094】
一方、戻るボタン148が押下されず(S117のNO)、かつ、到着時刻表示画面140において、選択駅検索ボタン149の押下を操作部65が受け付けたとき(S119のYES)、検索要求受付部173は、検索要求として受け付ける。路線選択画面表示処理部180(図9(c))の乗継駅選択受付部182は、到着時刻表示画面140で反転表示144により選択されている乗継駅およびその到着時刻を受け付ける(S121)。そして、検索部121が、時刻表記憶部115にアクセスし、乗継駅の路線を検索し、表示部64に路線選択画面150を表示させる(S123)。
【0095】
そして、路線選択画面150の時刻表表示ボタン158の押下を操作部65が受け付けると(S125のYES)、乗継駅時刻表表示処理部190(図9(d))の表示要求受付部193が表示要求を受け付ける。さらに、路線選択受付部192は、路線選択画面150で選択された路線を受け付ける(S127)。検索部121は、路線選択受付部192で受け付けた路線と、記憶部63に記憶されている乗継駅の到着時刻を検索条件として、時刻表記憶部115にアクセスし、到着時刻から所定時間内の時刻表を検索する(S129)。そして、ステップS107に戻り、発車時刻表表示部165が表示部64に時刻表表示画面130を表示させる(S107)。
【0096】
以上説明したように、本実施形態の時刻表検索システム1によれば、所定の乗車駅の時刻表から列車を選択して、その列車の停車駅毎の到着時刻一覧を参照することができるので、列車の種類を考慮しながら列車を選択することができる。これにより、ユーザのニーズにあった検索が可能となる。たとえば、発車時刻を指定して列車を選択したり、急いでいるから急行で行きたいとか、疲れているから各駅停車で座って行きたいなどの要望に合った列車を選択したりすることが可能となり、使い勝手がよい。
【0097】
また、乗車する列車の停車駅にリンクした乗継路線の発車時刻と到着時刻を連続して提示することができる。
【0098】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0099】
たとえば、上記実施形態では、鉄道会社サーバ20が時刻表検索アプリケーションプログラムをユーザ端末10またはユーザ携帯端末11に提供する構成としたが、これに限定されない。他の実施形態において、時刻表サーバ30に顧客情報データベース21およびアプリケーション記憶部23を接続し、時刻表サーバ30は、顧客情報データベース21にアクセスし、定期券情報を取得し、ユーザ認証および時刻表検索アプリケーションプログラムをユーザ端末に提供する構成とすることもできる。
【0100】
また、上記実施形態では、時刻表検索アプリケーションプログラムは、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11のアプリケーションプログラム記憶部109に保持可能な構成としたが、これに限定されない。たとえば、時刻表検索アプリケーションプログラムは、ウェブアプリケーションとすることができ、その場合は、ウェブ上で動作することとなる。したがって、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11に時刻表検索アプリケーションプログラムを保持せず、サービス利用時に鉄道会社サーバ20からダウンロードすることとなる。
【0101】
また、他の実施形態の時刻表検索システム1において、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11は、ユーザが改札機50を通過したとき、ICカード部66が改札機50と通信を行い、乗車駅の情報を取得し、時刻表検索を行うこともできる。ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11は、上記構成に加え、図11に示す時刻表表示処理部200を含むことができる。時刻表表示処理部200は、現在時刻取得部162、検索部121、発車時刻表表示部165、および乗車駅取得部201を含む。乗車駅取得部201は、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11が改札機50を通過したとき、ICカード部66から路線および乗車駅の情報を取得し、検索部121に受け渡す。同時に、乗車駅取得部201は、現在時刻取得部162に改札機50を通過したことを通知する。現在時刻取得部162は、乗車駅取得部201からの通知を受け、計時部117から現在時刻を取得し、検索部121に受け渡す。
【0102】
検索部121は、現在時刻取得部162および乗車駅取得部201から受け取った現在時刻および路線と乗車駅を検索条件として、時刻表記憶部115にアクセスし、時刻表データを取得し、発車時刻表表示部165に受け渡す。発車時刻表表示部165は、時刻表データを表示部64に時刻表表示画面130として表示させる。なお、検索部121は、乗車駅取得部201から受け取った路線の時刻表データが時刻表記憶部115に無い場合は、上記実施形態と同様に時刻表受信部113に通知する。時刻表受信部113は、時刻表サーバ30に該当する路線の時刻表データを要求し、ダウンロードし、時刻表記憶部115に格納し、検索部121に通知する。検索部121は、時刻表受信部113からの通知を受け、再度時刻表記憶部115にアクセスし、時刻表データを取得する。また、検索部121は、検索条件を一時的に記憶部63に記憶する。
【0103】
この構成によれば、ユーザが改札機50を通過したとき、自動的にその駅を発車駅として時刻表検索を行い、時刻表を表示することができる。改札機50を通った後、駅の時刻表掲示板を探す必要がなく、直ぐに到着時刻を調べることができ、利便性がよい。
【0104】
また、他の実施形態において、指定された路線の駅一覧を表示し、その中から選択された発車駅の指定された発車時刻の時刻表データを検索し、時刻表を表示させてもよい。図12に示すように、ユーザ端末10またはユーザ携帯端末11は、時刻表表示処理部210を含むことができる。時刻表表示処理部210は、路線駅一覧表示部211と、乗車駅選択受付部212と、検索部121と、発車時刻表表示部165と、を含む。
【0105】
路線駅一覧表示部211は、ユーザによって指定された路線または定期券情報によって指定された路線の駅の一覧を検索部121に検索させ、表示部64に表示させる。この一覧の中からユーザは、乗車駅を選択することができる。乗車駅選択受付部212は、操作部65を操作してユーザが選択した乗車駅と、指定した発車時刻を受け付ける。検索部121は、路線駅一覧表示部211からの要求に応じて、時刻表記憶部115にアクセスし、指定された路線の駅一覧を取得し、路線駅一覧表示部211に受け渡す。さらに、検索部121は、時刻表記憶部115にアクセスし、乗車駅選択受付部212が受け付けた乗車駅と発車時刻に基づいて、時刻表データを検索し、発車時刻表表示部165に受け渡す。発車時刻表表示部165は、検索部121から受け取った時刻表データを表示部64に時刻表表示画面130として表示させる。
【0106】
また、検索部121は、現在時刻取得部162から受け取った現在時刻から所定時間内の発車時刻表を検索条件とすることができる。なお、検索部121は、時刻表記憶部115に検索条件に合った時刻表データが無かった場合の処理は、上記と同様である。
【0107】
この構成によれば、指定された路線の駅一覧の中から乗車駅を指定して時刻表を表示させることができる。
【0108】
また、他の実施形態において、行き先はユーザが予め指定することもできる。このとき、乗継駅をユーザが指定変更できるようにし、乗車駅および乗継駅において、上記実施形態と同様に発車時刻および到着時刻の検索を行い、表示できるようにする。この構成において、乗車駅と行き先の降車駅から経路検索を行う経路検索部(不図示)を設け、この経路検索部によって自動的に検索された少なくとも一つの経路上で、乗継可能な乗継駅および乗継路線をユーザに提示し、ユーザに所望の経路を選択させることができる。上記実施形態の同様にして、選択された経路に従って、乗車駅の発車時刻を提示してユーザに選択させ、選択された経路から自動的に決定される乗継駅の到着時刻および乗継列車の発車時刻を提示してユーザに選択させ、乗継駅が複数の場合は同処理を繰り返し、最終的に行き先の降車駅の到着時刻を提示することができる。
【0109】
また、上記実施形態において、時刻表検索システム1は、鉄道会社のサービスとして説明したが、本発明の時刻表検索システム1は、バスなどの他の公共交通機関に適用することも可能である。また、複数の会社や事業者が提携してサービスを提供することも可能である。その場合、会社、事業者または提携グループ毎にサービス利用の登録を行い、それぞれ発行された管理IDを受け取る。たとえば、ユーザは、時刻表検索システム1が提供するマイページなどのウェブ上のページでこれら複数の管理IDを登録して管理することができる。登録された会社の時刻表データの検索サービスをユーザは受けることができる。
【0110】
また、本発明の実施形態の時刻表検索システム1は、時刻表記憶部115に格納された時刻表データを時刻表サーバ30に随時または定期的に更新確認する更新確認部(不図示)と、時刻表データが更新されている場合に、時刻表サーバ30に新たな時刻表データを要求し、時刻表記憶部115に格納されている時刻表データを新たな時刻表データと書き換えて更新する更新部(不図示)と、を含むことができる。
【0111】
この構成によれば、時刻表改正などで時刻表が改正されたときに、時刻表記憶部115に格納されている時刻表データを更新することができる。あるいは、臨時列車や事故などによる列車の遅延状況を時刻表データベース31の時刻表に反映させて、時刻表サーバ30がユーザ端末10に通知し、時刻表データを更新させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明の実施の形態の時刻表検索システムの構成を示す構成図である。
【図2】図1の時刻表検索システムの顧客情報データベースの構造の一例を示す図である。
【図3】図1の時刻表検索システムの鉄道会社サーバの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】図1の時刻表検索システムの時刻表データベースの構造の一例を示す図である。
【図5】図1の時刻表検索システムのユーザ携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図6】図1の時刻表検索システムにおけるユーザ端末またはユーザ携帯端末の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】図1の時刻表検索システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】図1の時刻表検索システムのユーザ端末またはユーザ携帯端末で実行される時刻表検索アプリケーションプログラムの実行画面の一例を示す図である。
【図9】図1の時刻表検索システムにおける図8の各種画面を表示するための構成を示す機能ブロック図である。
【図10】図1の時刻表検索システムの時刻表検索サービス利用時のユーザ端末またはユーザ携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態の時刻表検索システムにおける時刻表表示処理部の他の構成例を示す機能ブロック図である。
【図12】本発明の実施形態の時刻表検索システムにおける時刻表表示処理部の他の構成例を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0113】
1 時刻表検索システム
10 ユーザ端末
11 ユーザ携帯端末
20 鉄道会社サーバ
21 顧客情報データベース
23 アプリケーション記憶部
30 時刻表サーバ
31 時刻表データベース
40 インターネット
50 改札機
61 CPU
62 通信部
63 記憶部
64 表示部
65 操作部
66 ICカード部
67 バス
71 入力部
73 登録受付部
75 管理ID発行部
77 登録部
81 インタフェース部
83 認証部
85 顧客情報付与部
87 アプリケーション送信部
101 認証要求部
103 アプリケーション受信部
105 定期券情報記憶部
109 アプリケーションプログラム記憶部
113 時刻表受信部
115 時刻表記憶部
117 計時部
121 検索部
130 時刻表表示画面
131 乗車駅上り発車時刻表
132 乗車駅下り発車時刻表
133 発車時刻
134 列車種別
138 到着時刻検索ボタン
140 到着時刻表示画面
141 停車駅到着時刻一覧
142 停車駅
143 到着時刻
148 戻るボタン
149 選択駅検索ボタン
150 路線選択画面
151 乗継駅到着時刻
152 乗継路線選択ラジオボタン
158 時刻表表示ボタン
160 時刻表表示処理部
162 現在時刻取得部
163 乗車駅取得部
165 発車時刻表表示部
170 到着時刻表示処理部
172 発車時刻受付部
173 検索要求受付部
175 停車駅・到着時刻表示部
180 路線選択画面表示処理部
182 乗継駅選択受付部
183 検索要求受付部
185 乗継路線表示部
190 乗継駅時刻表表示処理部
192 路線選択受付部
193 表示要求受付部
200 時刻表表示処理部
201 乗車駅取得部
210 時刻表表示処理部
211 路線駅一覧表示部
212 乗車駅選択受付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と、
路線の各駅における列車の発車時刻および到着時刻を含む時刻表データを格納する時刻表データベースと、
前記時刻表データベースから前記時刻表データを前記ユーザ端末に提供する時刻表サーバと、を備え、
前記ユーザ端末は、
前記時刻表サーバに、所定の路線に対応する時刻表データを前記時刻表データベースから検索させて取得する時刻表データ取得部と、
前記時刻表データ取得部が取得した前記時刻表データの中から、所定の乗車駅の発車時刻表を表示し、ユーザに乗車する列車の選択を促す発車時刻表示部と、
前記発車時刻表から前記ユーザに選択された列車を受け付ける乗車列車受付部と、
前記時刻表データ取得部が取得した前記時刻表データの中から、前記選択された列車の停車駅毎の到着時刻一覧を表示する到着時刻表示部と、を含む時刻表検索システム。
【請求項2】
請求項1に記載の時刻表検索システムにおいて、
ユーザが購入した定期券の定期券情報を格納する顧客情報データベースをさらに備え、
前記ユーザ端末の前記時刻表データ取得部は、前記時刻表サーバに、前記顧客情報データベースから前記ユーザの前記定期券情報を取得させ、該定期券情報から指定される路線に対応する時刻表データを前記時刻表データベースから検索させて取得する時刻表検索システム。
【請求項3】
請求項2に記載の時刻表検索システムにおいて、
前記ユーザ端末の前記発車時刻表示部は、前記定期券情報から指定される乗車駅における発車時刻表を表示する時刻表検索システム。
【請求項4】
請求項1乃至3いずれかに記載の時刻表検索システムにおいて、
前記ユーザ端末は、
前記到着時刻一覧の再検索を行う指示を前記ユーザから受け付ける再検索指示受付部を含み、
前記ユーザ端末において、前記再検索を行う指示を受け付けたとき、前記発車時刻表示部は、前記所定の乗車駅の前記発車時刻表を表示し、前記ユーザに乗車する列車の選択を再度促す時刻表検索システム。
【請求項5】
請求項1乃至4いずれかに記載の時刻表検索システムにおいて、
前記ユーザ端末は、現在時刻を取得する時刻取得部を含み、
前記ユーザ端末の前記発車時刻表示部は、前記現在時刻から所定時間内の発車時刻表を表示する時刻表検索システム。
【請求項6】
請求項1乃至5いずれかに記載の時刻表検索システムにおいて、
前記ユーザ端末は、
前記到着時刻表示部で表示された前記到着時刻一覧から前記ユーザに選択された乗換駅を受け付ける乗換駅受付部と、
前記時刻表サーバに、前記時刻表データベースから前記選択された乗換駅の乗り入れ路線を含む時刻表データを検索させて取得する乗り入れ路線時刻表取得部と、
前記乗り入れ路線時刻表取得部が取得した前記乗り入れ路線を含む前記時刻表データの中から、前記選択された乗換駅の乗り入れ路線を表示し、前記ユーザに乗継路線の選択を促す路線表示部と、
前記選択された乗継路線を受け付ける路線受付部と、
前記乗り入れ路線時刻表取得部が取得した前記乗り入れ路線を含む前記時刻表データの中から、前記路線受付部が受け付けた前記乗継路線の前記選択された乗換駅における発車時刻表を表示し、前記ユーザに乗り継ぎする列車の選択を促す乗継路線時刻表表示部と、を含み、
前記ユーザ端末の前記乗車列車受付部は、前記乗継路線の前記発車時刻表から前記選択された乗継列車を受け付け、
前記ユーザ端末の前記到着時刻表示部は、前記乗り入れ路線時刻表取得部が取得した前記時刻表データの中から、前記選択された乗継列車の停車駅毎の到着時刻一覧を表示する時刻表検索システム。
【請求項7】
請求項6に記載の時刻表検索システムにおいて、
前記ユーザ端末の前記発車時刻表示部は、前記選択された停車駅の前記到着時刻から所定時間内の前記乗り入れ路線の前記停車駅における前記発車時刻表を表示する時刻表検索システム。
【請求項8】
請求項1乃至7いずれかに記載の時刻表検索システムにおいて、
前記ユーザ端末は、前記ユーザが携行する携帯端末であり、前記時刻表サーバと無線通信する無線通信部を含み、
前記ユーザ端末は、前記無線通信部により前記時刻表サーバと通信を行い、前記時刻表サーバに、前記時刻表データベースから前記時刻表データを検索させて取得する時刻表検索システム。
【請求項9】
請求項8に記載の時刻表検索システムにおいて、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザの電子定期券により自動改札機と前記無線通信部が通信を行い、自動改札する自動改札部と、
自動改札を行ったとき、前記自動改札機と通信を行い、改札した乗車駅を取得する乗車駅取得部と、
自動改札時の改札時刻を取得する改札時刻取得部と、を含み、
前記ユーザ端末の前記時刻表データ取得部は、前記改札した乗車駅と前記改札時刻に基づいて、前記時刻表サーバに、前記時刻表データベースから前記時刻表データを検索させて取得する時刻表検索システム。
【請求項10】
請求項2乃至9いずれかに記載の時刻表検索システムにおいて、
前記ユーザが前記定期券を購入時に、前記定期券情報の登録を受け付ける顧客情報受付部と、
前記顧客情報受付部が前記定期券情報を受け付けたとき、定期券識別子を発行する識別子発行部と、
前記顧客情報受付部が受け付けた前記定期券情報を前記定期券識別子と対応付けて前記顧客情報データベースに格納する格納部と、
前記ユーザが入力した前記定期券識別子を受け付ける識別子受付部と、
前記顧客情報データベースにアクセスし、前記識別子受付部が受け付けた前記定期券識別子に対応する定期券情報が存在するか否かを判定する判定部と、
前記定期券情報が存在すると判定された前記ユーザの前記ユーザ端末に、本時刻表検索システムの利用を許可する許可部と、をさらに備える時刻表検索システム。
【請求項11】
請求項10に記載の時刻表検索システムにおいて、
前記許可部が本時刻表検索システムの利用を許可したとき、本時刻表検索システムを実現するアプリケーションプログラムに前記定期券情報を付加する付加部と、
前記定期券情報が付加された前記アプリケーションプログラムを前記ユーザ端末に送信する送信部と、を備え、
前記ユーザ端末は、
前記送信部から送信された前記アプリケーションプログラムを受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記アプリケーションプログラムを記憶するプログラム記憶部と、
前記受信部が受信した前記アプリケーションプログラムから前記定期券情報を取得して格納する定期券情報記憶部と、
前記アプリケーションプログラムを実行する実行部と、を含み、
前記ユーザ端末の前記実行部が前記アプリケーションプログラムを実行したとき、前記定期券情報に基づいて、前記時刻表サーバに、前記定期券情報から指定される路線に対応する時刻表データを前記時刻表データベースから検索させて取得する時刻表検索システム。
【請求項12】
ユーザ端末を用いて時刻表データを検索する時刻表検索方法において、
所定の路線に対応する時刻表データを、前記路線の各駅における列車の発車時刻および到着時刻を含む時刻表データを格納する時刻表データベースから検索し、
検索された前記時刻表データを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末が、受信した前記時刻表データから所定の乗車駅の発車時刻表をユーザに提示して乗車する列車の選択を促し、
前記ユーザ端末が、前記発車時刻表から前記ユーザに選択された列車を受け付け、
前記ユーザ端末が、前記選択された列車の停車駅毎の到着時刻一覧をユーザに提示する時刻表検索方法。
【請求項13】
請求項12に記載の時刻表検索方法において、
前記ユーザが購入した定期券の定期券情報を格納する顧客情報データベースから前記ユーザの前記定期券情報を取得し、
該定期券情報から指定される路線に対応する時刻表データを、前記時刻表データベースから検索する時刻表検索方法。
【請求項14】
請求項13に記載の時刻表検索方法において、
前記ユーザ端末が、前記定期券情報から指定される乗車駅における発車時刻表をユーザに提示する時刻表検索方法。
【請求項15】
請求項12乃至14いずれかに記載の時刻表検索方法において、
前記ユーザ端末が、前記到着時刻一覧の再検索を行う指示を前記ユーザから受け付け、
前記ユーザ端末が、前記再検索を行う指示を受け付けたとき、前記発車時刻表を再度前記ユーザに提示し、
前記ユーザ端末が、前記発車時刻表から再度前記ユーザに選択された列車を受け付け、
前記ユーザ端末が、前記再度選択された列車の停車駅毎の到着時刻一覧を前記ユーザに提示する時刻表検索方法。
【請求項16】
請求項12乃至15いずれかに記載の時刻表検索方法において、
前記ユーザ端末が、現在時刻を取得し、該現在時刻から所定時間内の発車時刻表を提示する時刻表検索方法。
【請求項17】
請求項12乃至16いずれかに記載の時刻表検索方法において、
前記ユーザ端末が、前記到着時刻一覧から前記ユーザに選択された乗換駅を受け付け、
前記選択された乗換駅の乗り入れ路線を含む時刻表データを、前記時刻表データベースから検索し、
検索された前記時刻表データを前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末が、受信した前記時刻表データから前記選択された乗換駅の乗り入れ路線を前記ユーザに提示して乗継路線の選択を促し、
前記ユーザ端末が、前記ユーザに選択された乗継路線を受け付け、
前記ユーザ端末が、前記乗り入れ路線を含む前記時刻表データから、前記選択された乗継路線の前記選択された乗換駅における発車時刻表を前記ユーザに提示して乗り継ぎする列車の選択を促し、
前記ユーザ端末が、前記乗継路線の前記発車時刻表から前記選択された乗継列車を受け付け、
前記ユーザ端末が、前記乗り入れ路線を含む前記時刻表データの中から、前記選択された乗継列車の停車駅毎の到着時刻一覧を前記ユーザに提示する時刻表検索方法。
【請求項18】
請求項17に記載の時刻表検索方法において、
前記ユーザ端末が、前記選択された停車駅の前記到着時刻から所定時間内の前記乗り入れ路線の前記停車駅における前記発車時刻表を前記ユーザに提示する時刻表検索方法。
【請求項19】
請求項12乃至18いずかに記載の時刻表検索方法において、
前記ユーザ端末は、前記ユーザが携行する携帯端末であり、
前記時刻表データベースに無線通信にてアクセスし、前記時刻表データベースから前記時刻表データを取得する時刻表検索方法。
【請求項20】
請求項19に記載の時刻表検索方法において、
前記ユーザ端末の電子定期券より自動改札機と無線通信を行い、自動改札し、
自動改札を行ったとき、前記自動改札機と通信を行い、改札した乗車駅を取得し、
自動改札時の改札時刻を取得し、
前記ユーザ端末が、前記改札した乗車駅と前記改札時刻に基づいて、前記時刻表データベースから前記時刻表データを検索させて取得する時刻表検索方法。
【請求項21】
表示部を有するユーザ端末が実行する時刻表検索プログラムであって、
前記ユーザ端末を、
路線の各駅における発車時刻および到着時刻を含む時刻表データを格納した時刻表データベースにアクセスし、所定の路線に対応する時刻表データを取得する手段、
前記取得する手段が取得した前記時刻表データの中から、所定の乗車駅における発車時刻表を前記表示部に表示し、ユーザに乗車する列車の選択を促す手段、
前記発車時刻表から前記ユーザに選択された列車を受け付ける手段、
前記取得する手段が取得した前記時刻表データの中から、前記選択された列車の停車駅毎の到着時刻一覧を前記表示部に表示させる手段、として機能させるための時刻表検索プログラム。
【請求項22】
請求項21に記載の時刻表検索プログラムにおいて、
前記ユーザ端末を、
前記表示部に表示された前記到着時刻一覧から前記ユーザに選択された乗換駅を受け付ける手段、
前記時刻表データベースから前記選択された乗換駅の乗り入れ路線を含む時刻表データを取得する手段、
前記乗り入れ路線を含む時刻表データを取得する手段が取得した前記乗り入れ路線を含む前記時刻表データの中から、前記選択された乗換駅の乗り入れ路線を表示し、前記ユーザに乗継路線の選択を促す手段、
前記選択された乗継路線を受け付ける手段、
前記乗り入れ路線を含む時刻表データを取得する手段が取得した前記乗り入れ路線を含む前記時刻表データの中から、前記乗継路線を受け付ける手段が受け付けた前記乗継路線の前記選択された乗換駅における発車時刻表を表示し、前記ユーザに乗り継ぎする列車の選択を促す手段、
前記乗継路線の前記発車時刻表から前記選択された乗継列車を受け付ける手段、
前記乗り入れ路線を含む時刻表データを取得する手段が取得した前記時刻表データの中から、前記選択された乗継列車の停車駅毎の到着時刻一覧を表示する手段、として機能させるための時刻表検索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−97427(P2008−97427A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−280018(P2006−280018)
【出願日】平成18年10月13日(2006.10.13)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】